アキラは息を吐きながら力を抜く。
ズブリと音がして、緒方の怒張が忍んで来た。
「あっ!!あ・・・んっ」
緒方の背に手を回し、アキラは押し寄せる快楽に身を任せる。
「緒方さんっ!!ああ・・・んっ・・・ふっ・・・」
障子から射し込む暖かい陽射しの中で、アキラは緒方に縋りつく。
ズプッ・・・クチュッ・・・。
いやらしい音を立てながら、アキラの秘部は緒方の性器に絡みついた。
目を閉じても明るいその部屋で、アキラは我が身の浅ましさを知る。
「本当にいいお天気だわ。もうすっかり春なのねぇ」
明子の言葉に、行洋は特に答えずに茶を啜る。
「何だかウキウキするわね、ねえあなた」
「・・・そうだな」
縁側で話す夫婦の横で、芦原は溜息をついた。
一年半後、アキラはヒカルと出会う。
そして翌年の一月に再戦し、アキラは二度目の敗北を喫した。
その夜、アキラは緒方のマンションを訪れる。
ソファーに座りただ呆然と・・・宙を眺めていた。