小泉政権の支持率の怪
http://www.adpweb.com/eco/eco275.html 今日、世間で言われている支持率は、主にテレビ局の調査によるものと思われる。まず内閣の支持率を頻繁に公表するようになったのは、最近の話である。
フジテレビ系「報道2001年」は、毎週番組の最後に、内閣の支持率を流している。問題は、この調査の信憑性である。
これだけ頻繁に調査すれば、手間と経費がかかるはずである。おそらくテレビ局は、調査を調査会社に「丸投げ」していると思われる。
調査の回数が多いと言うことは、それだけ一回の予算も少ないはずである。ここが問題である。
最近、筆者が聞いた話では、内閣の支持率の調査では同一人物に聞いていると言うことである。
調査会社としても、経費を安くするため、同一人物にアンケートを行っていると言うことは十分考えられるのである。
また専門の調査会社に依頼しているならまだしも、コールセンターみたいな所に頼んでいるなら最悪である(ちなみにテレビ朝日が、テレコングと言って、番組中に時々電話アンケートを行っているが、これはコールセンターを使っている)。
テレビ局の調査は、「無作為の人々に電話でアンケートに答えてもらっている」ことになっている。
しかし無作為と言っても、電話帳の中から対象者を無作為にピックアップしているものと思われる。
一見、この方法が偏りがないように思われるが、実際は全く違う。このような方法は、今日ではとんでもない結果を招くと考えるべきである。
おそらく電話調査は昼間行われていると思われる。経費を掛けないとしたなら、わざわざ夜や土日に行っているとは考えにくい。
まず電話調査と言っても、相手は固定電話に出る人と考えて良い。
ところが今日の日本の場合、平日の昼間に「家」にいるのは「バアさんと猫」くらいのものである。
つまり調査会社は「バアさん」を相手にアンケートを採っていると言うことである。
つまり調査対象の母集団自体に、とんでもない大きなバイアスがあると言うことである。