始まりは極真っ当な、皇太子妃まさこ様のご懐妊による祝賀スレッドでありました。
ですが、何故かお生まれに成ったのは可愛らしいネコ耳と尻尾を持った魔法少女−萌宮もなこ様だったのです。
これは魔法内親王もなこ殿下を筆頭とした皇女を中心に繰り広げられる萌莫迦達の物語であります。
あなたは殿下に萌えるもよし、菊水のエージェントとなって皇統の盾となるもよし、軍人となって戦いの野に出るもよし、
あるいは殿下の御学友として楽しい学校生活を送るもよし。参加者一同あなたの参入を心からお待ちしております。
新スレおめでとうございます!
スレ立てご苦労様です。
>第三幕491より
数十羽の鳩が持つ糸の束にブランコのように座って、霊警隊員 新井ちゆと、その膝に乗った鳩の霊獣
音羽は空を運ばれている。東朝名物『はとバス』と言われるものだった。
はとバスは某駅の近くに着陸する。鳩の群れは一所に集まり、赤い髪の少年に成る。東朝に使える式神
名を火神 将と言う。今は訳あって子供の姿をしているが、本来は二十代の青年の姿を持っている。
「都内は目立つので、ここからは電車での移動です」
「ありがとう、ひかみ君。ここで十分です。音羽さんもいるし」
「悪かったなフォルア! 霊力が回復してればガキの手など借りなかったんだがナ!」
「……む(いつか決着つけてやる)」
「それじゃあ、ひかみ君またね」
「──あっ、あの!」
ちゆを呼び止め、ひかみは俯いたまま喋りだした。
「今日は、有難うございました。ちゆさんの戦いを見て、つくづく自分の未熟さを知りました。
僕はもっと強くなって、そして今度は僕がちゆさんを助けます」
赤いコートの中から一枚のカード(呪符)を取り出し、ちゆに差し出す。それは式神”火星神将”を
構成する上位符のうち『召還符』の術式をコピーしたものだった(本物と違って強制力は無い)
「これを掲げて僕を呼べば、何処に居ても駆けつけます。急いで作ったので、何回使えるかは判りませんが」
「……ありがとう。ふふ、なんだか携帯の番号もらったみたい」
「それと、母上の事なんですが…」
「はい、黒子さんが何か?」
「……母上は、本当は凄く寂しがり屋なんです。今日だって、以前は食事なんて出前で済ませていたし、
お風呂だって銭湯に行っていました。霊警辞めたのも、自分の霊力が「ちゃい」で霊警の機械と
合わなくなってしまって仕方なく辞めたんです。だから時々遊びに来てくれると、嬉しいです」
「う…(アレは、人肌恋しいと言うのかしら?)……判ったわ、善処します」
「有難うございます。それでは…」
ひかみは鳩の群れに成ると、ちゆに見送られ空に消えた。
>第三幕498
僕は病室のベットの横に座っている。今日は僕を助けて代わりに入院しちゃった菊水Aさんの
お見舞いに来てるんだ。ここは菊水総合病院といって、菊水傘下の病院だから大丈夫だよね?
菊水Aさんは栄養剤とかたくさん打たれていたけれど、今は普通に眠っている。
この人、本当に良い人だね。僕やカンヌキがともえお姉ちゃんの為に命を懸けるのは当然だけれど、
時々しか会わない僕なんかにあそこまでしてくれるなんて、菊水にしておくには勿体無いよ。
「それにしても、失敗しちゃったな」
軍隊のオニイサン達があんなに乱暴な奴らばかりだなんてさ。前はもうちょっとマシだったのに。
このままじゃ、お姉ちゃんまでいつ僕みたいな目にあうか分からないよ。お姉ちゃんはそれなりに強いし、
龍神が護っているから大丈夫だろうけれど、万が一が無いとも限らないしね。
……そろそろ決心をする頃かな? 待っているだけじゃ駄目なのかもしれない。
学校帰りのブレザー服のまま、ともえお姉ちゃんがお見舞いの花を持ってくる。
「拓くん、その人の具合は?」
「うん、寝てるだけ。大丈夫だよ、頭にも異常無いって」
「だ、だからそれは拓くんが、その、襲われているかと…ゴニョゴニョ」
お姉ちゃんは赤面しながら僕の横に座る。お姉ちゃんに菊水Aさんの事は話したよ。
時々様子を見に来てくれる人だって。でも僕が菊水と繋がりがあるって事だけは内緒にしておかないとね。
「……ねえ、お姉ちゃん。真剣に聞いてね? お姉ちゃんは今の暮らしでいい?
それとも貫さんの、西朝のみんなのところに戻って西朝を復興したい?」
僕は思い切って聞いてみた。先走っちゃ意味ないのさ。まずはお姉ちゃんの本心を知らなきゃ。
いせ「年末ですわ〜。年末といえば、そう、あの歌ですわね。さあ、いきますわよ。
仔猫ちゃんたち、用意はいいかしら?」
わかば「いつでもどうぞ。」
いせ「それじゃ、逝きますわよ〜!わん、つー、わん、つー、すりー、ごー!」
「ふろいでーしぇーねるげってるふんけん♪とっほてるあうすえりーじうむ♪
うぃるべとれーてん♪ふぉいえるとぅるんけん♪ひむりしぇだいんはーいりひとぅむ♪
だいねつぁうべる♪びんでんびーでる♪ばすてぃーもでしゅとれんぐげたいると♪
あーあるれめんしぇん♪べるでんぶりゅーでる♪ぼーだいんざんふてる♪
ふりゅーげるばいると♪」
(中略)
「ざーいとうむしゅるんげん♪みーりおーねん♪でぃーぜんくすでる♪がーんつぇんべる♪
でるがんつぇんべーーーーる♪ぶりゅーでる♪いーべるむ♪しぇるとねん♪つぇすとむす♪
あいんりーべる♪ふぁーてるぶりゅーでるふぁーてるおっおー♪ふぁーてるぶりゅーでる
ふぁーてるぼーねん♪ざいとるむしゅるんげん♪ざいとるむしゅるんげんでぃーぜんくすでる♪
でぃーーーーーぜんくすでる♪
とーーーーーーほてるあーぅす♪えりーじうーむ♪
ふろーいでーしぇーーーーーーーーねる♪げーーーーーってるふんけん♪
しぇねるげーーーーーーーーてる ふんけん♪」
たかたかたかたかたかたかたかたか♪たかたかたかたかたかたかたかたた♪
たんたんたんたんたんたんたんたん♪たんたんたんたんたんたんたんたんたーーん♪
たん♪たかたかたん♪
みつば「しぬかとおもったの…さんそ…さんそ…。」
よつば「1じかんちかくもうたいっぱなし〜は、はいにくるの〜〜〜。」
>8
パチパチパチパチパチパチ!
全員の拍手に包まれ、見事に第九を歌い切った水兵達は、照れたように何度もお辞儀している。
それぞれ小、中、高校生くらいの双子三組の少女達で、最近流行りの猫耳と尻尾を付けている。
非常に絵になる合唱隊であった。
撫子「ひっく…可愛い合唱団ね」
亀雄「撫子さん、飲み過ぎですよ」
ヘリ運「むむ。小さめの具をルウがドロドロになるまで煮込み、口の中でライスとそこはかとなく
もったりとしたハーモニーを生み出す旧き良き味。これが横須賀海軍カレー…」
>第三幕499
うめー料理うめー。
マジでこの艦マジ天国。っていうか研究所がマジ地獄。
帰りたくねー。などと思ってると
小さな女の子が話しかけてきますた。
この子、確か。アレだな。さいたま……じゃなくて、なんだっけ?
まあいいや。とにかくなんかアヤシイアレなんだよな。そうそう。
この子と艦長との関係のほうが怪しいけどな。むしろ危ない。
「こんばんは〜航海中は大変お世話になりました。ありがとう」
こっちもぺこりと頭を下げる。教育番組のお兄さんになった気分だ。
>「お2人はとてもお似合いですね☆きゃは☆」
いな ∧∧ お
いん (´∀`)
言と X_@X 似
葉聞 U| |U
かこ ∪ ∪ 合
|え
|の い
! !
いや実際お似合いなんだけどね。研究者と実験体だからさ。
でもこのあふれてくる涙はなぜ?教えてあるむの森の木よ。
「お、おませさんだね。大人をからかっちゃいけませんよ。ははは(ポリポリ)」
「え〜、つまんな〜い☆」
女の子はぷくっとふくれる。
「ねえねえ、お姉ちゃんのほうはどうなの?」
M0-eはじっと女の子を見つめている。完全な実体ではないこの子に、
何か違和感を感じているらしい。
「……」
「……」
期待を込めた目でM0-eを見つめる女の子。
M0-eはロボ子なので雑談スキルがない。何を言えばいいのか分かってない。
俺は一瞬の隙をついてアイコンタクトを送った!!!
【ご・ま・か・せ】
M0-eは言った。棒読みで。
「相田さんはすばらしい研究者です」(ちがうだろ)
「きゃーっ☆ふたりはらぶらぶ☆?」(なぜそうなる)
とびあがって喜ぶ女の子。顔真っ赤。
つ、疲れる……
ふたば「ふなだまふなだま!!」(酔)
むつば「ふなだまふなだまふなだま!」(酔)
よつば「ふなだま〜〜!」(酔)
いせ「あなた達、何やっているんですの?」
よつば「ひっく…べーつーにー」(酔)
>>前スレ502
安達大佐に敬礼を返す星野とお辞儀をする蛯原。
「どうも。」
一言だけ言って興味なさそうに座る星野。
「そうなんですよぉ。せっかく皆さんと仲良くなれたのに残念です。」
笑顔で日本酒をこくこく飲んでいる蛯原。
ちなみに彼女のそばには一升瓶がスタンバイしてあり、なおかつそれがほとんど空いていた。
「転勤は公務員の常ですから。」
星野が一言だけ付け加える。実はかなり蛯原に飲まされているらしい。顔がほんのり赤かった。
「まぁたそんなことを〜。あ、大佐は何飲まれてるんです?あ、ウーロン割ですね。はーい、作って差し上げますよ。」
「えっ?あ、その……」
コップをひったくられ、うろたえる安達を無視して鮮やかな手つきでウーロン割を作る蛯原。
「まあ、またきっと会えますよ。そんな気がするんです。」
見れば蛯原はさっきから水兵たちみんなのドリンクをつくっているらしい…というか、行列が出来ている?
「大佐ぁー、早くしてくださいよー(゚∀゚)」
「早くボクの分もお願いしますぅー(゚∀゚)」
「ああ、すまないね……」
慌てたように列を開ける。水兵たちは何かに取り付かれたかのように水割りを求めていた。
「じゃあ、失礼するよ。」
「はい、また。お元気で。」
列を離れ、飲むつもりではなかったウーロン割と水兵たちをちょっと見て、それから一口飲んだ。
「………(゚∀゚)アヒャ?」
星野「…ちょっと…そのお酒どうしたのよ…」
蛯原「え?これね、行きつけのバーのマスターがくれたの。美味しいのよぉ〜。飲んでみる?」
星野「……あたしは…遠慮しておくわ………」
酒瓶のラベルには踊る2人の(゚∀゚)アヒャと顔のある太陽の絵。墨字で「さいたま」と記されていた……
水兵達「さいたまさいたま!(゚∀゚)アヒャヒャヒャ!!」
「あふ〜。呑み過ぎちゃった」
撫子は酔いを醒ましに船縁へ向かう。先客が居るようだ。水兵が独り、
手摺りに肘を乗せて暗い海を見詰めている。尻尾が左右に揺れているのは、風だろう。
撫子は少し離れて隣に並んだ。冷たい夜風が火照った身体を冷ましてゆく。
「ん〜、気持ちいい」
「…はあ。………………はあ」
隣の少女は、さっきから溜息ばかり吐いている。撫子は少し気になった。
「はぁい、どうしたの? 気分悪いの?」
その少女は、チラリとこちらを一瞥する。
「…別に」
「あなた、さっき歌ってた子ね? とても上手だったわ」
「…別に」
「その猫ミミとシッポ、可愛いわね。もなこ様グッズ?」
「…別に」
「………ははーん、恋煩いね?」
>14
少女の猫耳がピンと立ったのは、顔を上げた反動だろうか。
「な! なんで!?」
撫子はからかったつもりだったが、図星を突いてしまったようだ。
「ふふふ、お姉さんは人生経験豊富なの。よかったら相談に乗るわよ?」
多分に漏れず、撫子も色恋沙汰に首を突っ込むのは大好きだ。
「………たべ…じゃない、好きな男がいる。だがライバルが多い。みんな狙っている」
「へー、あなたみたいな可愛い子に好かれるなんて、よっぽど良い男なのね」
「そいつは(タバコ)臭くて、(性格が)甘くて、優しい。誰にでも優しい。凄く鈍感だ。
私の事なんか、ただの子猫と思っているんだ」
「誰にでも優しいのなら、条件は一緒じゃないの?」
溜息をつく少女。
「だがロリペドで腹フェチだ。体の大きい私は、他の子に適わない」
少女は少なくとも撫子よりは小柄だ。一体どんな人物なのか、撫子は想像できなくなってきた。
「ええと、そういう場合は既成事実を作っちゃうのよ。ヤられる前にヤレ、よ」
「し、しかしそれは…」
「誘いをかけて、向こうから襲わせちゃうの。つまりゴニョゴニョ…」
少女の尻尾がぶわっと逆立つが、撫子の視界には入らなかった。
「そんな…」(赤面)
「ただのアドバイスよ。でも、ちゃんと告白できるのなら必要ないけれど」
「いつは〜、なに話してるの〜?」
小さな猫耳水兵がやってきた。そのライバルの一人だろうか?
「寒くなってきたわ。それじゃあね」
撫子は船縁を離れた。
「……ちょっと無茶なアドバイスだったかしら…」
ミソギ「そんな所に居たんですか。」
廃屋となったビルの一室で、長髪・痩身の男が声をかけた。
ソウキ「・・・・何者だ。」
それには答えず、男は勝手にしゃべり続ける。
ミソギ「木々に聴いてやっと居場所を探り当てたんですよ。」
ソウキ「何者だ!」
スーツの中の符に触れるソウキ。
ミソギ「申し遅れました、私は両義社所属の式神、ミソギと申します。」
ソウキは立ち上がろうとし、苦痛にうめき声が出そうになった。
ミソギ「まだ傷が癒えていないようですね。・・・ヤドリギ。」
ヤドリギ「はいは〜い!」
ミソギの後ろから現れた、身長80センチほどの日本人形。
ヤドリギ「好きなだけどうぞ〜!」
差し出されたその手には怪我を回復させる符が握られていた。
ソウキは無言で受け取ると、怪我をした箇所へ当てる。
ソウキ「何のようだ・・。」
ミソギ「我々は近々ある作戦行動を起こそうとしています。詳細はここでは言えませんが、おそらくあなたにもメリットがあるはずです。」
ソウキ「鬼か・・・?」
ミソギ「鬼どころか、その後ろにいる方にも・・・。」
ソウキはその一言に目を見開く。
ソウキ「あの女官か!?」
ミソギ「ええ、ただ、作戦行動を優先させていただきますが・・・。」
ソウキは沈黙した。
ミソギ「答えは今すぐでなくても構いません。」
ミソギは一枚のメモを渡した。
ミソギ「それは我々の諜報員の携帯番号です。いい返事をお待ちしておりますよ・・・。」
その場を立ち去ろうとするミソギの後をヤドリギがとてとてと追いかける。
ヤドリギ「じゃあ、またね〜! ばいば〜い!」
都内のアパートの一室に、三体の式神の姿があった。
ツチクレ「ねえ〜、まだこの姿でいなくちゃならないの〜?」
ホテリ「マスターに言われたでしょ、罰だって。」
ツチクレ「でもさ〜。いくらなんでも不便だよぅ〜。」
いま、ツチクレはオコジョの姿をしている。
人の形を構成するには符が足りず、仕方なくこの姿をしているのだ。
ツチクレ「火生土で回復させてくれよぅ〜。」
ホテリ「うるさいなあ、もう! 自信満々で出撃してって、負けて還ってきたあんたが悪いんでしょう!」
ツチクレ「だって・・・。」
ホテリ「だってじゃない! もう、これだから失敗作は・・・。」
ツチクレ「・・・・失敗作っていったね?」
ホテリ「なによ、ホントのことでしょ?」
ツチクレ「こうしてやる!!」
バリバリバリ!
ツチクレはホテリが内職で作っていた造花を食いちぎり始める。
ホテリ「あんた、なんてことを!!」
ツチクレ「僕のこと馬鹿にしたホテリが悪いんだよ!」
ホテリ「もう、許さない!!」
ツチクレを捕まえようとするホテリ。
体が小さい今のツチクレは、ちょろちょろと器用に逃げ回る。
ホテリ「待ちなさい!!」
思わず手元にあったものをつかんで投げる。
ツチクレ「そんなの当たらないよ!」
ホテリ「このっこのっ!」
どたばたと二人の掛け合いは続く。
コンゴウ「・・・内職、続けようよ・・・。」
体に似合わない小さな声は二人には届かなかった。
>11
若く有能な研究者に対する尊敬という名の愛情…なるほど…そういうのもあるのね…☆
(そういうふうに解釈したらしい)
「お兄さん、お姉ちゃん、ありがとう。あたし、そろそろいくね、末永くお幸せに☆
ああ、と。忘れてた。これ、だり〜ん…艦長からです☆ハムです☆あとね…これは
あたしから。あたしのメルアド。なにかあったらメールしてね☆それじゃ、またいつか☆」
「知己は多ければ多いほどいい」ってだり〜んも言ってたからね☆外部にもお友達がいた
ほうがいいもんね☆
「さて…と。」
にくまん女、どこにいるかな?あいつにお返ししてやらなきゃ気がすまないんだから!
つくつくつくつく…。
>15,18
「う〜寒い。冷えすぎちゃった」
撫子は半分ほど中身の残っている直接ボトルに口を付け、ゴクゴクと飲み干す。
「うへ〜」
オヤジである。酒を入れて酔いは深くなったが、身体は温まらない。
視界に、独りで会場をうろうろしているょぅι゛ょを捕捉する。
「(タタタタタ…)ひりゅうちゃ〜ん(がばっ)ゲットぉ〜!」
「うわ☆撫子お酒くさ〜い」
「んふ〜。ああ、ぬくいー。ょぅι゛ょって体温高いわね〜」
スリスリ…。撫子はその場で座り込んでひりゅうに頬擦りする。
「はなして〜!」
「んふふ…今日は、ひりゅうちゃんに教えなくちゃいけない事があるの」
そう言って撫子は徐にょぅι゛ょの胸元を摘む。
「えっ? あっ何あひゃ☆きゃはははははははは!? くすぐったい〜」
「うりうりうり」
「きゃははははダメぇ! そこは☆だーりんだけ、だりーんだけなの〜、ひゃはははぁ」
「ね? こんな事しちゃ駄目でしょ? やったらやり返されるのよ? わかった?」
「わかった☆わかったから〜」
「じゃあ、ゴメンなさいは?」
「ゴメンなさい〜☆ゴメンなさい〜☆」
>13
歌を歌って戻ってくると…
「あひゃふふふふふ…。いっこ2水、楽しいなあ。うふふふふ、あひゃひゃひゃ。」
安達大佐が壊れてました…。
「建艦だの人外だのと浮かれていられるのも今のうちだ…ふふふふふふふふ。そうやって
内憂にかまけ外患に気づかずいるがいい!!叩き潰してやる。貴様らを叩き潰し、世界
列強に伍する強い海軍を私が作り上げる!!馬鹿供が、首を洗って待っているがいい!!
ふふふふふ!あひゃひゃひゃひゃ!」
完全に壊れました…。あのお酒は…なんなんでしょう…。
「いっこ2水。折角だからお前も飲むといい。あひゃ。」
うぐ!やめてくだ…うぐぐぐぐ…わたしお酒はだめなんで…。
…アヒャ(゚∀゚)
>15
みつば「いつは?どしたの?かおまっかなの〜。またふなよい?おふねうごいてないのに〜。
だらしないの〜。」
いつは「うるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさい!」
げしげしげしげしげしげし!!
みつば「うごうげうごうげうごうげなの!!」
いつは「…はぁ。」
みつば「ぎぎぎぎ…なの。」(ぱたっ)
帝都を走るリムジン。
前後左右を兵士に囲まれる厳重な警備体制の中で、はしゃいでいる少年が一人。
「すごいや!トウキョウって、こんなに高いビルばっかりなんだ!」
「そうですネ、ストックホルムではここまで高い建物は作りませんカラ……」
「こらこら、あまりはしゃがないの。日本の方々が見てますよ?」
「でもすごいよ、母上!うわあーっ、あの上ってどうなってるんだろう?」
指差す先には東京タワーがある。
沿道はスウェーデンの王太子夫妻を歓迎する人々でごった返していた。
窓を開け、手を振る夫妻。夫妻での来日は2度目だが、前回にも増して人気は高い様子だった。
元々皇室とは深い交流のある間柄である上に、夫妻はまだ30歳前半の若さ。
長身美男の王太子に金髪碧眼の王太子妃。某B国の皇太子夫妻に劣らぬ美貌を誇っているのであっては無理もない。
「そうか、お前がはじめて来た時はまだ6歳くらいだったからな…景色などは覚えていないか。」
「やだなあ、父上。少しくらいは……覚えてるよ…」
「殿下、王子は緊張しておいでなのですよ。」
「はっは、そうか、そうだったな。お目当てがあったのだったな、カールには。」
「ううっ……先生の意地悪……」
夫妻の一人息子カールは今年で9歳。もなことは3年前に会ったきりである。が、子供心にももなこの印象は相当強かったようである。
今回の来日に無理を言って付いてきた挙句にもなこに歓待の宴への出席を要請したくらいであるから。
そして、今回の旅には随行が一人いる。
カールの音楽講師であり、世界的な名声を持つ声楽家エリック・スヴェンスキー。
来日公演中の身であったが、カールの「お願い」によって随行を認められていたのだ。
「プリンセッサ・モナコ……か。」
ロシア系の精悍な顔立ちについた切れ長の碧眼がふと、窓の外にその視線をを投げかけた。
沿道は相変わらずの賑やかさ。カメラのフラッシュががんがん焚かれ、テレビカメラが100mとおかずに立てられている。
「……はたして話に聞く‘法を使う者‘なのか……」
独り言はざわめきに紛れ、聞こえることはなかった。
興奮する王子と、笑顔を振りまく夫妻と。車はゆっくりと、迎賓館を目指していた。
>>18 わーいやったーハムもらっちゃったー。
(なんでハムなんだろう……)
お幸せにという言葉が気になるけど。
君も元気でね。
M0-e、なに見てるの?
って
>>12 はやばいよ!今度こそ噛まれるって!!
ふう…みんな楽しんでくれてるみたいで、よかった。それにしても、はに〜は
どこへ行ったんだろう?…。ん?なに?時間だって?わかった。すぐ行く。
「え〜皆さま、宴もたけなわ、大いに楽しんでいるところだとは思いますが、
そろそろお時間となりました。航海の無事終了と皆さまの前途を記念して、
三本締めで締めさせていただきたいと思います。それでは皆さま、お手を拝借。
よ〜ぉお!」
ぱぱぱんぱぱぱんぱぱぱんぱん
ぱぱぱんぱぱぱんぱぱぱんぱん
ぱぱぱんぱぱぱんぱぱぱんぱんっ!
「皆さん、ありがとうございました〜!
お料理の方はおみやげにすることもできます。係のものにお申し付けください。
それでは、最後のお時間がくるまで、いましばらくご歓談ください。
なお、この後、後片付け作業隊はステージ前に集合せよ。」
こうして、ひりゅう訓練航海における行事はその全てを終了した。
>6
ひかみは黒子の屋敷に戻ってきた。
鳩の群れは扉の隙間を符に戻ってすり抜け、符は直接黒子の前で跪くひかみの姿に成った。
「母上、ただいま戻りました」
「あははーっ。お帰りなのですーっ。ひー君も、今日はご苦労様でしたーっ」
ひかみは頭を上げず少し沈黙し、そのままの姿勢で黒子に問いかけた。
「……母上、お聞きしたい事があります。今日戦った式神の形式は母上の……僕と似ていました」
あの時あの場所の五行の偏りの所為かもしれないが、あそこまで顕著な火生土が起きるのは稀である。
考えられるのは相手が、あのツチクレが自分と近い存在だということ。例えば兄弟と言ってもいいくらいに。
「そうですかーっ。珍しいですねーっ」
「はい、珍しいです。母上の術式は特別です。普通の術者には真似するのだって至難のはずなのに。
母上もあの呪符をご覧になったでしょう? 式の基礎はほぼ同じでした。
……ひょっとして母上は、何かご存知ではないのですか?」
黒子は黙ってひかみを抱き寄せた。その赤毛を撫でり撫でりする。
「ひー君が気にすることではないのですーっ。ひー君には、もっと大切な御役目があるはずですーっ」
「…はい」(MP+10)
「……必要があれば教えます。無用な雑念は捨てるのですよ?」
撫でり撫でり。
「…はい」(MP+10)
黒子はひかみを撫で続ける。創造者の胸の中、ひかみは気持ち良さそうに目を瞑る。そう、雑念は要らない。
「………」
雑念では済まない、大きな問題がもう一つあった。ひかみは目を開け黒子を見上げる。
「母上…僕、ちゆさんの事が…その……とても気になります」(赤面)
「あはははーっ。それはあの娘から大量のMP貰ったから傾倒しているだけですーっ。
ひー君は人に近しい心を持っていますがっ、構造は似て非なるものなのですーっ」
それは、ひかみにとっては冷徹な言葉として響いた。
「そんな…それじゃあ僕は、たくさんMPくれた人に、簡単に心移りしちゃうんですか!」
人あらざる黒子が創造したからこその強大な能力と、不完全な心を持つ火星神将。
まあ、単に黒子が色恋が不得手だというだけなのかもしれないが。
「だからこそ、ひー君を完全には創らず、その代わり自らを成長させる力を与えましたーっ。それに
大切なものを大切に思う気持ちは人と変わりませんよ? この六九式が皇統に尽くすのと同じですーっ」
黒子はひかみを撫でながら、居間の壁に掛かった”現人神”の掛け軸をいつまでも見詰めていた。
いや〜。宴会も終わったね。よかったよかった。…泥酔者が何人かいたけど。しかし安達教官、
今日はすごく酔っ払ってたなあ。もともとお酒飲まない人なのに、どうしたんだろう。
(がちゃり。)
あれ、鍵が開いてる。はに〜、鍵閉めなかったんだな。ん?なんだか香ばしい香りが…
お酒の…匂いじゃなくて、臭いだ…。
(ぱちん。電気をつける。すると、ソファーに横たわる女性が一人。服は乱れ、
あられもない姿となっている。)
うあ…おいおい。これは目のやり場に困ってしまうなあ。ははは。まいったまいった(赤面)。
(女性の顔を見る。)大和アナだ…。なんでまたこんなところに。とりあえず起こして、寝室へ
連れて行こう。ちょっと、失礼。もしもーし。もしもーし。だめだ、起きない…どうしよう…。
仕方ない、今日は僕が空き部屋で寝よう。…風邪引くかもしれないし、毛布を掛けてあげよう。
…しかし……大 き い な あ…………………(じ〜〜〜〜〜〜〜〜っと胸を見る。)
…いやいや。眠っていることをいいことにねしねししようだなんて、敏男、お前はそういう男では
ないだろう。全く。魔がさすってこういうことを言うんだなあ。それじゃあ、おやすみなさい。
(と、毛布を掛けようとしたその時だった。)
「うわ〜ん!だり〜ん!なぐさめて〜〜〜〜!!」
あ、はに〜、おかえり。どうしたの!?泣いちゃって。何があったんだい?
「あたしのむねが、ばすとう゛ぁーじんが、、、、、だり〜ん?なにしてる、の?」
?はに〜の顔が青ざめてる。なんだろ。
「なんでにくまん女がここにいるの?」
うん。大和アナ。寒いだろうと思って。毛布を掛けてあげようかと。なんだか汗もかいてるみたいだし。
「汗をかくようなことをしてたの…☆」
うん。そうだろね。かなり激しく動いたみたいだね。息も荒いし。
「激しく…息も…荒い…☆」
服もこんなに乱れちゃって。本当に風邪引いちゃうよ。よいしょっと。(バフッ)
「乱れて…☆よいしょっと………だり〜んの、う゛ぁかぁぁぁぁぁぁぁ☆!かわきもん!うわきもん!
ぼっけもん!出てって☆この部屋から、出てけぇぇぇぇぇぇぇぇ☆!!」
うわ!!ちょ、ちょちょ、はに〜!はに〜!!
(がちゃ。)
あ、鍵閉められた……
きっとこれは、一瞬でもねしねししようと思った僕への罰なんだ。うう…今日は1人で寝よう…。
そして、部屋には泥酔している女と艦の精霊である少女の2人が残された。
「ごめんなさいしたのに、こんなひどいことするなんて!もう、許さないんだから!☆」
「てれれてってて〜☆びにーるてーぷーーーー☆」
戸棚にあった荷造り用のビニールテープ。くるくるくるくる。くるくるくるくる。
「うふふふ。とりあえず手と足に巻いてみますた☆これでおっけ〜☆逃がさないんだから☆」
白い水兵服の裾をたくし上げる。ずるっと。上半身があらわになる。もちろん下着も。
「てーぷに引っかかっちゃって、全部脱げない…まいいか☆それにしても…にくまん…。あう…。」
むにゅ。むにゅむにゅ。
「はふぅ…☆たしかに、だり〜んがこういうのが大好きっていうのもわかる気がする…でも、それと
これとは話が別!あたしのだり〜んをこいつでたぶらかしたのね!☆」
わしっ。わしわしわし。ひりゅうのちいさな手の平では掴みきれない。おもむろに立ち上がり、
流し台へと走る。そして、食器棚に手を伸ばし、なにかをもってきた。
「…。おわん。」
おわんを被せてみた。おわんが被さりきらない。
「…。しゃもじ。」
しゃもじで、ぺしぺし、ぺしぺし。ぺしぺし、ぺしぺし。
「…。なんだか、おしおきになってない…☆っていうか、この胸を見ているとだんだん惨めな気分に
なってくるよぅ…☆あたしがいくらエステしたって、胸なんか大きくならないし…。だり〜んはきっと
いまのままでもじゅうぶんすてきだよ、って言ってくれるだろうけど…。」
だり〜んの本棚には、いえろーきゃぶぎゃるずの写真集があったりとかするし、マガジソやサソデーは
グラビアページから読み始めるくらい…大きいのが好きなのも知ってる…。
そして、あたしはずぅっと、あたしが沈むその時までこの姿のままだっていうことも知ってる…。
「ほんっと、くやしいなぁ☆ ぜぇったい、だり〜んは渡さないんだから☆ おんなは体だけじゃないん
だから!☆うりゃっ☆」
と、胸の谷間に顔をうずめて泣いてしまった。ひっく。えぐえぐ。
次第に嗚咽は寝息に変わり、部屋の中には安らかな寝息のデュエットが響いていた。
2人が寝たのを確認すると、聞き耳を立てていた藤倉大佐が、鍵を開けて入ってくる。そして、撫子の
両手足に巻きつけられているビニールテープをほどいて、2人に毛布をかけてやる。
「はに〜、大丈夫だよ。僕ははに〜の、この「ひりゅう」の初代艦長で、君が生まれた時からずうっと
そばにいるんだから。そして誰よりもこの艦を、はに〜のことを愛してるんだから。
……朝が心配だなあ。この状況を大和アナになんて説明したらいいんだろう……ウツダネヨウ。」
>34
カラカラカラカラカラカラ…。
「う…ん?」
変な金属音と腹部への圧迫感に撫子は目を覚ました。
「起きた☆撫子?」
頭上の壁に微笑むょぅι゛ょが立っていた。
「ええっと……ひりゅうちゃん?」
自分が何処にいるのか判らないが、ひりゅうの立っている所が床のようだ。
「え? えっ?」
そして撫子はようやく自分が吊るし上げられている事に気が付いた。ひりゅう船内の何処かだと思うが、
薄暗い部屋の中で鎖でぐるぐる巻きにされている。
「あたし撫子のおかげで学習したの。女の子のお胸は大事なと・こ・ろ☆だから、むやみに
いじっちゃいけないのね。ゴメンなさい☆撫子」
「わ、分かってくれればいいの、よ…」
つくつく…と、ひりゅうは笑みを絶やさぬまま近付いてくる。不気味な雰囲気に気付いて撫子は身をよじる。
「そしてもう一つ、やったらやり返されるのよね」
「あっ、ちょっと何きゃあ!」
ひりゅうにズボンを摺り下ろされ、撫子はお尻を剥き出しにされてしまう。
「こ・れ・で・よ・し☆ちょっと待っててね〜」
背後でょぅι゛ょが壁の方へ向かい、んしょと背伸びして、また戻ってくる。
「何? 一体何なの? 夢?……夢よね、うん(ぴしっ!)きゃん!?」
お尻にチクリとした痛みを受け、撫子は思わず悲鳴を上げた。
「きゃはっ☆あたし非力だから、道具使ってもいいよね?」
「(ぴしっ!)んっ(ぴしっ!)あっ(ぴしっ!)ひっ(ぴしっ!)ゴメンなさいゴメンなさいゴメンなさい!」
「きゃははは☆撫子もう根をあげるの? 夜は長いんだから☆いっぱいいっぱい遊びましょ〜」
ぴしっ! ぴしっ! ぴしっ! ぴしっ! ぴしっ! ぴしっ! ぴしっ! ぴしっ! ぴしっ! ぴしっ!
「もう堪忍してーっ!(泣)」
>34,35
ひりゅうを胸に乗せたまま、撫子はうなされていた。
「ごめ…ごめんなはい……かんにん…て」
びくびくと左足の爪先が痙攣している。
「…らめ! おひりはらめぇ……」
──数時間後。
「(゚∀゚)アヒャ!…………う…ん?」
撫子は目覚めた。船室のブラインドの隙間から、穏やかな朝日が差し込んでいた。
「………最悪」
痛む頭を押さえる撫子。ひりゅうに一晩中責め続けられる悪夢を見た。最後にはプライドも何も砕かれて
ょぅι゛ょ媚びている映像が全国に流されるというオチだった……よっぽど悪い酒を飲んだようだ。
「うう……ん……悪夢の原因はこれね」
撫子の肌蹴た胸の谷間でょぅι゛ょが眠っている。夢の中の圧迫感の正体のようだ。
「もう。女の子の胸は大事なところなのに……うふふ、やっぱり子供ね」
ひりゅうを抱きかかえて身を起こす。
「──痛っ」
お尻にチクリと痛みが走る。まさか…と撫子は、恐る恐るズボンをまさぐる。
「………(欝)」
尻ポケットの中で、念のため仕掛けていたICレコーダーが、撫子自身の重さで潰れていた。
部屋に入ってきた藤倉大佐が、眠るょぅι゛ょに自身の乳首を吸わせようと子供っぽいイタズラをしていた
撫子に反射的に殴り飛ばされたのは、その数分後のことであった。
>30より
初雪に包まれた五稜郭の朝。
白一色の世界に、一ヶ所だけ緑のサークルがあった。中庭の半径2メートル程が雪に覆われず、
季節外れにも青々と草が茂っていた。
サークルの中心には火神Bが立っている。彼の足元半径30センチ程は草が黄色く枯れている。
ほんの数時間でこうなった。完全体ではないため火気の制御が甘くなっているのだろうか。
「………」
ちょうど日の出と共に火神Aが還ってきた。火神Bの前に降り立つと、あっという間にその周囲
半径1メートル程の雪が融けはじめた。
「……遅かったな」
「うん、悪い……自分同士で会話するなんて、おかしいね」
「確かに……見たところ想定よりも大分MPが上がっているようだが?」
「それは、一つに戻れば判るよ」
「確かに」
火神AとBは一度呪符の状態に戻ると組み合わさり、本来の姿に戻った。
──ゴウッ!!
戻った途端、火神の顔が火を噴いた。吹き上がった火柱は五稜郭上空の結界まで届き、
その不可視のはずの形を暫し明滅させた。
がくりと片膝を突く火神。まだ炎の漏れる顔半分を右手で押さえる。
「なんと…無様な」
「う〜ん。よく寝た……うわ……皆さん雪ですよーっ!」
「何々? おお、ほんとだ。初雪ですね」
「難民キャンプは大丈夫かしら?」
「雪が降ったわりには、妙に暖かいな…?」
>7
「う〜ん……」
ともえお姉ちゃんはずっと考えている。こんなに考えているのは半年振りくらいだよ。珍しいね。。
「お姉ちゃん、あんまり考えると知恵熱でるよ」
「むっ、それなんか腹立つ」
「じゃあ後で教えてよ。ほら今日はご公務のもなこ様にこっそり会いに行くんでしょ? 急がないと」
「ああっ、そうだったよ! じゃあ拓くん、その菊水の人にボクの分までお礼言っておくんだよ」
お姉ちゃんは慌しく病室を出て行った。
僕は病室の壁にもたれかかる。
「……失敗しちゃったな」
元々お姉ちゃんは余り深く考えてから行動するタイプじゃないからね。きっと心は決まっていても
まだ形は成してなくって、その時になるまで表現するのは苦手なんだ。
それに本当ならお姉ちゃんが何も言わなくても、僕は分かってなくちゃいけないのさ。
いつも一緒にいるのに気持ちが分からないなんて、僕はダメだね。
……カンヌキだったら分かるのかな? 分かっているのかな?
「……まあ、いいか」
僕は”その時”が来るまで、僕が出来ることをやればいいのさ。たとえ無駄だったとしてもね。
それまではイタイのもツライのも、全部僕が引き受けてあげるからね、お姉ちゃん。
それから少しして菊水Aさんが目を覚ました。
「……ここは?」
「菊水総合病院だよ。ふふ。教授の所には行ってないから安心して」
草野「今回は突発的な事態で、皆さんには色々な不便をさせてしまい本当に
申し訳なく思っています。本艦は明日、佐世保に向け出港いたします。皆さん、
今度は正式に取材許可を取ってからおいでください。その時は私はじめ一同、
心から歓迎させていただきます。
それでは、内火艇の準備ができました。ご乗艇ください。」
内火艇は湾内を進み、岸壁に達着した。すると、そこにはバスが待機していた。
バスの中には士官が1人と陸戦隊員が数人いる。
そしてバスは出発した。道が空いていれば2時間もせず都内に出るだろう。
藤倉「帰っちゃったなあ。あいたた…。」
ほっぺたが痛い。右は大和アナに、左の引っ掻き傷ははに〜に…両方痛い。
藤倉「でも、もうちょっといてくれても良かったよなあ…。」
キッ!!(振り向いた)バキッ!!(蹴った)
藤倉「ぎゃああああ!!スネ!はに〜!痛いよ!」
ひりゅう「だり〜んん?浮気しちゃ駄目ぇ〜☆…せかいじゅうのだれよりも、
あたしはだり〜んのことがすきなんだから☆ずぇえったい、許さないよ☆」
>38
少年と少女の会話が聞える。
狩谷は目覚めていたが、間が悪そうなので寝た振りをしていた。普通起きる時というのは兆候が
あるものだが、二人は真剣に話しているようで気付かれなかった。盗み聞きは悪いと思ったが仕方ない。
(片方は水上君。もう一人は多分、ともえ姫か…)
西朝の姫君の姿は、北越戦争の頃に数回写真を見たきりだ。当時は皇女としての気品よりも
元気で腕白そうな印象が強かったが、今はきっと更に美しくなっているだろう。
バタバタと少女が病室を飛び出してゆく。元気なのは御健在らしい。我慢できずに、こっそり薄目を
開けてみたが、残念ながら後ろ姿が一瞬見えただけだった。水上君が振り返り素早く目を閉じる。
「……失敗しちゃったな………………まあ、いいか」
そろそろいいだろうと、狩谷は身動ぎする。
「……ここは?」
「菊水総合病院だよ。ふふ。教授の所には行ってないから安心して」
「それは……感謝する(汗」
自分の左手を調べると、侵食は肘の辺りに戻っていた。一瞬の異形化なら、ある程度なら
元に戻れるようだ。いやこれは、適切な処置をしてくれたこの病院の医師にも感謝するべきだろう。
「ううん、僕の方こそ助けてくれてありがとう。お…ともえ様もゴメンねって」
狩谷にはその笑顔が不憫でならない。思わず、少しだけ寝言を言うことにした。
「……諜報チームの奴から聞いたんだが、この国で勢力を伸ばしている華僑の一人に、
西朝の関係者がいるらしい。海賊上がりで、名は貫大人というらしいが……」
水上君の微笑が張り付いた。
「今の西朝の存在は、菊水では意外に重要視されていないから、裏が取れるの当分先の事だろうし、
判ったとしても直ぐにどうかしようとは思わないだろうな。まあそれも代行殿次第だけど」
「……ふーん。じゃあ僕、用事があるから行くね」
少年は微笑を絶やさぬまま、ごく普通に立ち上がった。だが唐突に足を縺れさせ、バタンと転ぶ。
「あはは、それじゃあ」
水上君が去った後、狩谷は自分がした事を考えてみる、無駄弾を使い、病院送りになり、情報を漏らした。
「……やっぱり俺は、不良菊水だな」
数時間後、すっかり顔馴染みになった医師がやってきて狩谷に退院可を告げた。
???「萌菜小姐(めんつぁいしゃおちえ)、ようこそ、我が太平洋艦隊へ!」
モエナ「今回の件だけは、感謝する。ニーナ・クラギナ大将。」
ニーナ「あらぁ?今回だけだなんてぇ、冷たいのねぇ〜〜。…あの艦「マツカゼ」と「ノカゼ」は
秘密ドックに入渠させたわよ。あとは何とか誤魔化すわ。えへへ。まあ、古巣でしょ?ゆっくりして
いってよ。ね、萌菜さん?今は、モエナさんかしら?うふふ、えへへへ。」
女狐が…。北越戦争の後R国内に吹き荒れたペレストロイカの嵐。そして、共産党の崩壊。冷戦の終結。
その混乱に乗じて、並み居る海軍首脳部を「粛清」し太平洋艦隊司令官へと上り詰めたのが…
ニーナ・クラギナ。つまりこいつだ。狐も狐、もう金毛白面九尾狐クラスの女狐だ。しかも若くて
美人でスタイル抜群ときている。つくづく、頭の痛い女だ。
ニーナ「あ、ねえ、イワン・グロズヌイ見ていかない?」
モエナ「いや、いい。」
ニーナ「え〜。じゃあ、ヴァリヤーグは?空母だよ?大きいよ〜。」
モエナ「やることがあるのでな。失礼する。」
ニーナ「つれないなぁ〜。むぅ〜!」
太平洋艦隊司令部を出ると、ラボーチキンが待っていた。…ラボーチキンの後ろには、やはり熊の耳を
持った少女が2人…イリューシンとヤコブレフ、だ。
ラブ「お姉さま、準備できました。旅券と〜〜ええと〜〜。はい!偽造パスポートです!!あと〜。
変装セットも買ってきましたよ〜〜!」
イリュ「まったく、ウラジオに東○ハ○ズができていたとは…自由化ウラーだな。」
ヤコ「お姉さま〜、おひげめがね〜。はげづらもあるよ〜。」
修理工場の事務所に入る。野風艦長が待っていた。
おっさん「じゃ、始めますか、萌菜小姐。まず、艦の状況について説明させていただきます。松風、野風
ともに外部の損傷は軽微…まあ、野風の後部甲板が一部破壊された程度で、これは比較的短期間で
修復できるでしょう。しかし、両艦とも、内部の損傷が激しく…菊水の猫耳が艦内で機銃ぶっ放したり、
機械少女と式神が超常バトルを繰り広げたからなんですが…これについては、しばらく時間を掛けて
修復しなければならないでしょう。また、日本空母の用いた超常兵器について、ウラジオ在住の霊媒師に
調査させておりますが、成果はあがっておりません。」
モエナ「了解しました。そちらはあなたにお任せします。私は元々陸式の人間ですから、あなたのほうが
うまくやれるでしょう。」
おっさん「はい。任されました。…さて、本題ですが。ウラジオの協力者が入手した情報によると、
日本での西朝復興工作、皇女殿下奪還計画は進行が遅れている、というよりも…まったく進展している
様子がない、とのこと。」
モエナ「計画は進まず、戦力だけが削がれてしまった形になってしまいましたね…。」
おっさん「やはり、日本において活動している(ナイト)との連携が全く取れていないことが一つ、ですな。」
モエナ「(ナイト)のコードネームを返上してもらいたいぐらいですね。なんて。うふふ。やはりここは、
一発発破をかけてあげるべきでしょうか。」
じるじるじる…麦茶が美味い。
おっさん「行ってきてください。大日本帝国へ。」
モエナ「はい。ちょっといってきます。大丈夫ですよ、この娘たちも連れて行きますから。」
ラブ、イリュ、ヤコがこっちを向いて手を振っている。
モエナ「それでは、後を頼みます、おじさま。」
定期便を使い、我々は新潟空港に降り立った。また新潟の土を踏むことになろうとはな。
(新潟ねしねし、大好評放送中!みんな見てね〜!)
(次のニュースです。スウェーデン皇太子夫妻をお迎えして、帝都は歓迎ムード一色となっております。)
…ほう。ん?あれは…。
(…宮廷音楽家のエリック・スヴェンスキー氏も同時に来日し、音楽ファンの心を沸き立たせて…)
モエナ「ラムちゃん、予定を変更して帝都へ向かいます。どうやら面白いものが見られそうです。うふふ。」
ラブ「ええ!?あ、はい、わかりました、ボヘア姉さん。…。(ウォーターランド…お姉さまの水着…くすん。)」
マスター「らちあかねえな、やっぱり。」
通帳を見ながら銀行から出てきた男はつぶやく。
傍らには中学生くらいの女の子がついていた。
ミナワ「内職だけじゃ無理ですよ〜。」
マスター「んなこと言ったってなぁ・・・。」
ミナワ「私たち、戸籍とか無いですから、まっとうな仕事は無理です〜・・・。」
マスター「しかも裏の仕事の依頼はこねぇし・・・。」
二人は駅に向かう。通りには電気屋があり、展示されているテレビがニュースを伝える。
マスター「やっぱ緑豆に協力すんの止めたのは痛かったな・・・。」
ミナワ「金払いよかったですもんね〜。・・・新しくスポンサー探します〜?」
マスター「あとは、宣伝か・・・。」
ミナワ「宣伝ですか〜?」
マスター「うちの式神がどれだけ使えるやつらかってのをな、宣伝するんだよ。」
ミナワ「・・・具体的には、どうします〜?」
マスター「もう霊警にゃ活動してんのばれちまってんだ。いっちょ派手にやらかすか?」
男の視線の先にはニュース番組が流れ続けていた。
「・・・スウェーデン皇太子夫妻をお迎えして、帝都は歓迎ムード一色となっております・・・」
あげ
>39
プチTVの面々は都内へバスで移送されていた。
二日酔いと久しぶりに乗る陸の乗り物に揺られて昨晩の料理を戻す水兵がいたりして、
車内は甘酸っぱく殺伐とした雰囲気だった。
バスのラジオからは新潟ローカルが流れている。
(新潟ねしねし、大好評放送中!みんな見てね〜!)
誰の選局かは知らないが中々渋い趣味だった。
(次のニュースです。スウェーデン皇太子夫妻をお迎えして、帝都は歓迎ムード一色となっております)
聞きつけた雄一が閉じていた目を開く。
「なんとか、もなこ殿下の御公務に間に合いそうですね」
「そうね……一度局に戻って急いで準備して”ギリギリ”間に合いそうね」
これで局長のカミナリ&お説教から逃れられると、撫子はほくそ笑んでいる。
「萩さん、引続き今度は車の運転お願いできますか?」
「了ー解」
撫子はポケットから、一見ラブレターのような可愛らしいピンク色の封筒を取り出した。
「あっ、それどうしたんですか?」
「うふふ、ひりゅうちゃんに貰ったの」
封筒の封を切る撫子。中には紙が一枚入っていた。そこには曲がりくねった子供の文字で大きく
『しねブス』と書かれていた…。
「…………ふふふふふふふ。どうやらオシオキが足りなかったようね」
くしゃりと、紙を握り潰す撫子。
「撫子さん怖ひ…(汗」
でも隅っこに小さくひりゅうのメールアドレスがあったりするのを見つける。
照れ隠しなのかもしれないと、撫子は思い直した。
保守age
あげ
>>前スレ410、441
えーと、お久しぶりです。速水です。
前のプールの一件で、ちょっと謹慎させられまして…ようやく職務に復帰です。
今日はSWE国王太子夫妻をお迎えしてのパーティです。
今回、初めて宮様が正式なホストとしての公務に当たられることになっています。
(今までは身内のゲストのような扱いでしたから…)
車は現在赤坂へ向けて走っています。
運転は僕。千早さんと御影さんがいつものように護衛と付き添いです。
実はこの組み合わせ、テレビの時以来ってことにちょっとびっくりしてます。
「ぐっ、たーく…こんにちは、なのです。もえみやもなこです…ほんじつは……」
宮様は挨拶の練習をしています。白いドレスに赤いリボンがかわいいです。
今日はカール王子が来られているとの事。年齢も近いお二人、良いお友達になれると良いなあと。
でも、王子とはいえ…宮様は渡しませんからね?
「……前見ろよ、速水。」
あう、ぼーっとしてるのがばれたようです……
えーと、本日の予定は歓迎式典の後、パーティが行われる予定だそうです。
盛大に行われるらしいので警備には十分注意が必要と、朝の訓示でも申し渡されたっけ。
「さ、宮様。着きましたよ。」
クリスマスを前にして、五稜郭では第三回萌姫探索定例報告会が行われていた。
今回は独自に萌姫を探している東朝幹部の数人も戻ってきている。
「萌姫は、まだ見つからないのですか?」
「痕跡は見つけたんですが、直接居場所に繋がるような手掛かりは何も…」
「こっちも似たようなものだな。どうやら各地を行脚しているようだが」
「世の中を見て見聞を広める事は良い事だが、さすがに俺もそろそろ心配になってきたな…」
「公開捜査にすれば…」
「駄目だ。萌姫を、その力を狙う輩は未だ多い。また姫の不在が知れれば東朝の存亡に関わる。
……少なくとも東北の争いが終わり、難民達が安心して戻れるようになるまではな」
「火神殿の方は?」
「残念ながら…。北朝のチヨダパレス、南朝の吉野へも式を飛ばし、現在も監視を続けていますが、
今の所萌姫が居られる様子はありません」
もっとも慎重を期して防壁の内側へは侵入していませんが、と火神は付け加える。
いずれ各朝へ乗り込まなければならないだろうが、それは東朝幹部達の判断を待つべきだ。
秘密裏に侵入すれば敵と見做されるだろうが、身元を知られない限りは単なる侵入者として扱われ、
こちらの目的を看破される可能性はまず無い。逆に正式に交渉すれば協力を得られる可能性は高い。
だが各朝には他の皇統をある程度は認めつつも、出来れば潰してしまいたいと思っている者達もはずだ。
それは最も力の無い東朝にとっては存亡に関わる。このジレンマが東朝幹部達を悩ませていた。
萌姫が第一ではある。だがそれだけでは済まないのが組織というものだろうか…。
「う〜ん。しかしこれだけ探していないとなると、後は……」
「東北の戦場は調べましたか?」
「まさか、あのような危険な場所に萌姫がおられる筈が…」
「先入観はいけませんよ火神君。萌姫はかつて単身で悪の組織を潰したりしてるんですよ」
「探索の範囲に含める必要はあるでしょうが、危険ですよね…」
「……分かりました。戦場の探索は式神たる私が適任でしょう。私めにお任せください」
「頼みますよ火神殿」
相田は4研の一室へ戻って来ていた。
蔡川主任は予想外に機嫌が良く、説教を覚悟していた相田は胸を撫で下ろした。
蔡川「(踊りながら)実戦データ〜〜〜ラララ〜〜実戦データ〜〜〜〜〜〜〜ルルルル〜〜」
相田(初の実戦データだからなあ。喜ぶのも無理ないか)
蔡川「(ディスプレイを見て)ちょっと!!この右腕損失の時のデータは残ってないの?」
相田「ああ、残ってないです。その戦闘は鎧を脱いじゃった後らしいんで。俺も気絶しちゃってたし」
蔡川「見てもいねえのかよ役立たずが。うーん、爆発物によるダメージに見えるけど……」
相田「(ひでえ。)再生が起こらないところを見ると呪術的な攻撃じゃないでしょうか」
蔡川「……」
相田「……?」
蔡川「オカルトなんかに負けたって言うの?」
相田「あ、いや、その、まあ、そんな気がするな〜なんて」
蔡川「はぁ。(溜息)信じるわ。そちらの専門はあなたですからね」
相田(ほっ)
蔡川「それなりに訓練された戦闘員を敵に回して一艦を制圧したってことは、戦闘能力はもう十分。
今後の課題は、魔術にどう対抗するかって事ね」
相田「2研か8研か10研あたりに協力をお願いしましょうか」
蔡川「私がやっておくわ。マスカレイドに霊的防御力を付与するプランもないことはないから。
それより貴方はこの子を連れて殿下の警備に当たって頂戴」
相田「あ、例のスウェーデン王太子の」
蔡川「多分ひなぎくに派遣される形になるわね。指示はあちらで受けて頂戴。
カウンターテロも最後の大隊のお仕事だから」
相田「はあ……じゃあ、まあがんばってみます」
蔡川(結局、休暇なんか取れそうにないわね……)
月はただ皓々と雪に覆われた大地を蒼く照らしている。
草木も眠る丑三つ時。五稜郭を中心に城下町さながらに広がる難民キャンプも今は静まり返っている。
「コソーリ…」
五稜郭の裏門に、奇妙な風体の集団が集まっていた。
半分はモコモコしたトナカイの着ぐるみを着込んだ男性達。腕を組みたいのかバツの字に交差させて、
身を縮めてブルブル震えている。
「うう、着ぐるみでも結構しばれるな…」
「動けばすぐに温もりますよ…」
残りはサンタルックの女性達。こちらは何故か寒さが全然気にならないようだった。
共通するのは全員が白い大きな袋を持っているのと、東朝の者達であるということだった。
「……あの、なぜ私だけ”さんたくろーす”殿の服装なのでしょうか?」(MP+5)
即座に「ぬくいから、赤いから」という答えが返ってくる。一応男型であるが火神だけはサンタルックで
女性陣の中心にいて、凍えたトナカイ男達に羨ましそうに見詰められている。
「漢(オトコ)は進んでサンタをやるものだ」
「火神さん、もう少し温度上げて」
「承知しました」(MP+5)
火神は自分の周囲に拡張した火気の領域内の温度を、2〜3℃上げる。ストーブ扱いだったが、不満は無い。
むしろ女性達に好評で満足である。
「ひーやんは便利だにゃあ」
「恐縮です」(MP+5)
「藍前様は?」
「ぎっくり腰。張り切ってプレゼントを詰め込みすぎて…」
今夜は難民キャンプの子供達にプレゼントを配ろうという、東朝の極秘計画だった。
内容は手作りケーキに、女性陣が暇を見てチクチク縫ったお手製の”ぬいさん”人形と、
男性陣が作った凧、独楽、空き缶ぽっくりもどきなどの昔ながらの玩具。今の東朝には精一杯の贈り物だ。
「では始めましょうか。火神君(ストーブ)を拠点に先ずは北のキャンプから時計回りに巡りましょう」
月明かりの下サクサクと雪を踏みしめながら、トナカイとサンタの影達は各々散っていった。
「Merry Christmas!」
こん○○わ。更級由希子です。私は、艦の中にいます。ちょっとだけ、さみしいです。
た「由希子ちゃん、今日はクリスマスですよ!」
あ、たかなみさん。…あの航海から、たかなみさんたち「艦の女の子」が見えるようになっちゃったんです。
ゆ「そうですねぇ…はぁ。」
た「パーティやりませんか?パーティ!私、ちょっと実体化して、なにか買ってきますね!」
ゆ「え、えぇ!?」
た「あとあと、お友達も連れてきます!それじゃ!!」
あ〜…行ってしまいました。それにしても、お友達って、誰でしょう。
〜小一時間経過〜
た「由希子ちゃ〜ん!帰ってきましたよ!」
たかなみさんが帰ってきたみたいです。某焼き鳥屋のお土産袋をぶら下げてます。
?「オーウ、やっぱりニポンの女の子、小さくてカワイイで〜す!ヴェリヴェリキュートでーす!!」
ゆ「んもう…私は別に小さくないですぅ!…っていうか、この人が(お友達)ですか?」
?「ワタシ、アメリカ合衆国海軍ミサイル駆逐艦「カーチス・ウィルバー」イイまっす!!
HAHAHA!!由希子サンはたかなみから聞いたとおり、トッテモきゅーとな女の子ですね〜!」
だまっていれば綺麗な人なのに、喋りが全てを台無しにしています…。
カ「Ah…やっぱりカワイイでっす…。たかなみィ…ハングおけぇ〜?きすおけぇ〜?」
た「だだだだ駄目です!!由希子ちゃんは私のものです!」
ゆ「んもう!私を勝手にたかなみさんのものにしないでください!!私は至ってのーまるで…」
カ「OH!!アングリーなふぇーすもきゅーと、キュートでぇす!んん〜(ぶっちゅ)」
ゆ「ひゃ…うぐうぐむぐぐ…。」
カ「(るれるれるれ…)(ろろろろろろ…)(さりさりさり…)(ちゅぽん…!)」
ゆ「…ぽぅ……」
た「あああああ…!由希子ちゃんが、由希子ちゃんが………!」
カ「これが東海岸仕込みのテクデ〜ス!!HAHAHAHAHA!!」
た「もう我慢できません!私も由希子ちゃんと!!」
たかなみさん脱いでるし。……とんでもね〜クリスマスになりそうです。それでは皆さん、よいお年を〜。
ふむ、異教の聖者の聖誕祭をかくもまあ盛大に騒ぎ立てるとはつくづくこの国の民というのは
特殊な宗教観を持っているというか…いや、単にお祭り騒ぎが好きなのだろうな。つくづく、救われないねえ。ははは。
「代行もお好きなのでは?」
うん?私も祭りは好きだよ。ただし私が好きなのは国と国が威信と国益を賭けて力と金と資源と才知を尽くし、
血を流し合う凄絶で凄惨で陰惨で暴虐と狂気に満ちた祭りだがね。
「それは存じておりますが。」
ああ、そうかね。では食事の邪魔はしないでもらいたいな。せっかくの料理が冷めてしまう。
君もどうかね?この七面鳥のローストは絶品だぞ?味の分からぬヤンキーどもに食わせるような粗野な料理ではない。
ワインはゼクトブリュット(発泡ワイン)のメッテルニヒだ。この味が分からんでシャンパンなぞをありがたがるのは愚かというものだよ。
「……代行…」
ほう、窓の外を見たまえ。あれが電飾回廊(ミレナ(略)という奴かね。壮大な電力の無駄遣いだ。
集まる者たちがまるで電球に集まる虫のようだよ。はっはっは。しかも”つがい”が多いと来ている!愉快じゃないか、本当に虫のようだよ。
「……よろしいのですか?」
君の心配していることは分かっているよ。しかしね、私はあんなところにいる必要はないのだよ。むしろ逆だ。
いないことが彼らにとっては重要なのさ。招かれざる客は私であって彼らではない。すべては必然のうちってことさ。
気にすることはない。私の部下は十分に役目を果たしてくれる。だから私はこうして食事を愉しむことが出来るんじゃないか。
「おっしゃられることは理解しました。が、代行。それと職場放棄は別かと……」
君も固いねえ。今宵は宴だ、楽しもうじゃないか。せめて彼らに習って乾杯といこうじゃないか。
(グラスを胸の位置に。そして高く掲げる)「Skal!(乾杯!)」
年の頃は10ぐらいであろうか。長い黒髪に、清楚な顔立ち。
それにそぐわない、褐色の肌。「もえひら」と呼ばれた少女は、
ガードマンに手を取られ、迎賓館入りする。
萌平かなえ。西朝皇家の1つ、萌平家最後の1人である。
「こちらになります。」
「はい。」
椅子にかけた少女の目は、常にどこか遠いところを見ているようで、
定まらない。
ふっ、と目を閉じ、のけぞる。
(大日本帝国の皇統は一つ、我らが北朝以外に有り得ない。
おまえは我らが皇統の妻となり、我らが皇統の子を産め。
おまえに選択の権利はない。)
「あ〜あ、くっだらねぇ…。」
腹に強烈な痛みが走る。殴られた。
「…本日はもなこ内親王殿下がお出ましになる。言葉づかいに
気をつけろ。我々の顔に泥を塗るような真似はするな。」
込み上げる吐瀉物を、少女は上を向いて飲み込んだ。
そしてまた何事もなかったかのように、口元に微笑を浮かべ、
焦点の定まらない目で前を見ていた。
ともえ様は、元気かなぁ…。
侍従A記す。
「シェーナ(やあ!)!モナコ!」
緊張した面持ちで、迎賓館の広間にてお出迎えをされた宮様に対してカール王子は真っ先に館に入ると
SPらの制止すら無視して宮様握手を求めた。それに対して我等が姫君は困惑された表情ながらも
遠方より来られたご友人に対し、笑顔で握手を返されたのだった。
「ぐっ、たーく(こんにちは)。ようこそ、なのです。」
王子はといえば宮様の笑顔にすっかり虜になられた様子。
ご挨拶の折も片時も離れたがらず、宮様を見つめておられる。
あまりの御執心振りには王太子夫妻があきれてしまうほどであり…
しかし、宮様はあまりお気づきになっておられない様子。ご公務のことで頭がいっぱいなのか。
ご夫妻同士のご歓談に飽きてしまわれたか、お二人は中庭の方へ。
我々が向かおうとするのをスヴェンスキー氏が軽く制された。
なるほど、我々は邪魔者ですな。しかし、宮様は他国へ嫁ぎはしませぬぞ?
宮様は我々皆のものなのですからな。
と、スヴェンスキー氏の姿がない。あれ?と見渡せば中庭におられる。
いつの間に…いやはや、油断も隙もありませぬ。我々もと思えど何故でしょう、我々が外に出ることは
ついになかったのでありました。不思議なこともあったものです。
>>56 180cmを越す身長に堂々たる体躯。軍人を思わせる身のこなしでありながら優雅ささえ
感じさせる歩みは劇場歌手ならではの物だ。金髪碧眼、ロシア系の細面に長い足。
口を開けばそれは歌となり、言語を越えて人々に感動を与える。
超一流の歌手とはそういうものである。
30そこそこにしてクラシック歌手の頂点にいるとさえ言われる男。それが彼である。
数多の劇場の専任の話を断り、世界中を渡り歩くこと数十カ国。その訪れた国すべての言語を話せ、歌えるというのだから
人気も高まるというものであろう。今はアジア圏での3ヶ月公演中ではあったが、歌唱指導をしている(非常勤であるが)
カール王子の求めに従い、迎賓館へ随行している。そして、彼にはもう一つの顔がある。
中庭ではカールがもなこを首尾よく連れ出したはいいが、SWE語が話せないもなこに何を話したものか分からずに
困り果てていた。もなこはもなこで困っているカールにどうやって話していいか困っていて、二人してベンチで黙ってしまっていた。
(ふふ、王子らしいですね…後のことを考えてらっしゃらなかったのでしょう…)
「こんにちは、プリンセッサ・モナコ。」
二人の前に現れると、舞台役者のような恭しいお辞儀をする。
「お初にお目にかかります。王子の音楽教師をしておりますエリック・スヴェンスキーと申します。」
「あ、先生!」
助けが来たと思ったか、意味邪魔者が来たと思ったか。カールは驚いたような表情をした。
「あ、はじめまして。なのです。にほんご、はなせるのですか?」
「ええ、そこそこには。僭越ながら通訳をと、思いまして。ね?王子。」
パーフェクトに近い日本語であった。表情が分かりにくいロシア系の顔ながらも、その笑顔は2人にとっては救いであったか。
若いカップルにも笑顔が戻った。
「えと、えり…」
「エリク、とお呼びください。姫様。」
「エリクさん、ありがとうなのです。」
ふと、自分の頬が緩んでいることに気付き、エリックは慌てたように居住まいを正してカールの隣へ控えた。
(…気を抜いていたつもりはなかったのだが……これも彼女の”法”によるものか…)
ヤッコちゃんで〜す!スヴェトラーナ・シスターズの3番槍なんだよ!お姉ちゃんは2人。
いちばん上のお姉ちゃんはラボーチキンお姉ちゃん。とってもやさしいお姉ちゃんなんだ〜。
にばんめのお姉ちゃんはイリューシンお姉ちゃん。ちょっと怖いけど、それでもやさしい
お姉ちゃんだよ〜。
そして、ヤッコちゃんのマスターはモエナ・スヴェトラーナっていうお姉さまなんだ。お姉さまは
ちょっと前まで大佐だったんだけど、日本の西朝のお姫様となにかあったんだろうね〜。
それからずっと、西朝のために働いているんだ。
で、いまヤッコちゃんたちは大日本帝国の首都、帝都東京まで出てきたんだ。これから
スウェーデン王太子歓迎式典in赤坂迎賓館に潜入するよ〜!
モエナ「ヤコブレフ、そんなにはしゃいではいけません。さ、いきますよ。」
は〜い。それにしても、正面からどうどうと「潜入」するなんて、お姉さまも肝が据わってるね!
式典も直に始まろうという中、会場内をそれとなくチェックする。既に来賓の方々は
全て到着しているのだろう。先程まで続いていた入場者の姿は絶え、多くの人々が
会場の所々で小さく輪を作り、話に興じていた。
「こうした華やかな場に出るのは、随分と久しぶりだな。」
多少居心地の悪さを感じつつ、周囲を見回す。
そこには皇統の方々や政府要人など、高い地位を持つ者達が多く見受けられた。まあ
当然だ。八百屋の店主夫婦なんて来られても、その、対処に困る(チガウ)。
更に入口へ向けて数歩進む。すると、突然衝撃的な光景が目に入った。
>55
「な…!?」
それは年端も行かぬ少女の腹を、屈強な男が殴りつけている所だった。
「…なにしてやがる!……ああ、あの少女には見覚えがある。…そうか、あれは西朝縁の
方だな。んで、あの無礼な野郎もどっかで見たなあ。」
西朝に縁のある人物に対して、ああいった態度を取る人間は少なくない。そしてそれは、
残念ながらウチ(北朝)の人間が多かったりする。良くは思い出せないが、あの男も恐らく
はそうなのだろう。
「宮様が見たら悲しむ……いや、怒るな。まあ、今は揉め事を起こす訳にもいかん。」
瞳の奥底に、僅かに怒りを滲ませる。しかし表情は変わらず、他人には察知出来ないほど
ごく僅かな変化だった。
そして彼らの姿が目の届く範囲に、場所を変えつつも居る事にした。もちろん、宮様警護
を疎かにしない範囲で、だが。
「…次やりやがったら、そっこ物陰に引きずってタコにしてやる。」
とてとて、ぴたっ。
「えと、えと…」
ぺこり、ごつん、ピーッ……
「はうう……」
(侍従千早、駆け寄っておでこを撫でる)
「えと、ぐっ、たーく。こんにちは、なのです。もえみやもなこです。きょうは、とおくからおきゃくさまが
やってきてくださったので、もなこ、とってもうれしいのです。えと、ともありえんぽうよりきたるありまたうれしからずや、
なのです……えと、えと…(カール、小さく「がんばって!」というコールあり)ありがとうなのです。こんやは
みんな、たのしんでいってくれるとうれしいなとおもうのです。」
ぺこり、とてとて、かつっ(コードに足を引っ掛ける)
「ふえっ!?」
どふっ(速水、絶妙のタイミングで体を支える)
「ううう……はずかしいのです…」
「大丈夫です。みんな宮様を応援してますよ。」
もなこに万雷の拍手。司会者、乾杯の音頭に。
「いい声だ……なるほど、人心を捉えて離さぬのも無理はないな…」
「先生、どうしたの?」
「ん?王子、彼女はすばらしい子ですよ。あの声で命令される者は幸せでしょう…」
「そうだろう?モナコは声もとってもかわいいんだ!」
「「「SKAL!!」」」
会場に高らかな声とともにグラスが掲げられ、宴の夜が始まった。
紫村「年の瀬だってのに、こんな所でダベってる俺達って一体…」
狩谷「まあ、菊水に正月なんて余り関係無いからな」
??「ああ! 探しましたよ皆さ〜ん!」
大声に三人が振り返ると、扉の前でいつかの10研所員が半泣きでへたり込んでいた。
一瞬別人かと思えるほど憔悴しきった顔で、髭も伸び放題になっている。
10研「ああ、もう駄目かと思った…」
後藤「おいおい、大丈夫か?」
10研「水…お水クダサイ…」
注文した料理を猛烈な勢いで平らげつつ、ここまでの経緯を語る10研所員。データ提供の報酬を渡す為
彼ら行きつけのこの酒場を探し当てたのだが、変な空間に迷い込んでしまい何日も彷徨っていたらしい。
異次元酒場への通路は時々不安定になることがあるようだ。
10研「ガード導入により、お蔭様で(モグモグ)プレイヤーのマナーは(モグモグ)大分向上しました(モグモグ)
罰則で縛らなければいけないのは(モグモグ)大変残念なことですが」
紫村「ところで、報酬って何だ?」
10研「あっ(モグモグ)はいコレです」
ナプキンで口元を拭いつつ10研所員は持参した紙袋から御守りを三つ取り出した。
10研「菊水Bさんには、シスターモエリアの”やわ毛”DNA鑑定書付きです」
紫村「おお! 金色か? やっぱり金色なのか!?」
10研「菊水Cさんには、菊水@甲女史の”やわ毛”」
後藤「……殺されるぞお前」
10研「そして菊水Aさんにはなんと! もなこ様の”やわ毛”」
狩谷は反射的に銃を抜いて10研所員に突き付け、トリガーを引いた。
──カチッ。
狩谷「……あっ、済まない。いつもの癖で(汗」
一発目は空砲にしている。今度からは二回撃つようにしよう、と物騒な事を呟きながら銃をしまう狩谷。
10研「か、勘弁してください。シャレになりませんよそれ(ガクガクブルブル)こ、これはブラシから回収した、
もなこ様の猫耳と尻尾の毛です。一応菊水Aさんには以前所申されていた御鬼輪(偽)も用意しましたが」
10研所員は赤い石の付いた、アンティークな腕輪をテーブルに置く。
狩谷「うーん……も──」
後藤「両方だな」
10研「えっいや、どちらか一つでお願いします」
紫村「いや、両方だな」
後藤「今度は迷わず無事に帰れるといいな」
10研「わ、判りましたよ。その代わり、ちゃんと連れてって下さいよ! カレー御代わり!」
東北の前線にて(第6戦車大隊の将校の手記)
日本の殆どがお正月を迎えることで一杯になっているなかそれ所でない
方々は沢山いる。今年は自分も仲間入り。正月ぐらい屠蘇でも飲んで息子
と遊んでやりたい。クリスマスに贈ってやった将棋盤を喜ぶ手紙が届いた。
こんどはいつ相手してやれるかな。
秋の終わりから青森一帯でおきていたテロ、戦闘はめっきり減少してい
る。三沢基地には82ミリ迫撃砲が撃ちこまれたり市街地への擾乱砲撃、
警察署、駐屯地への小隊〜中隊規模の散発的襲撃、交通機関へのテロ等様
々な破壊活動。それに対して国防軍の拠点討伐。ゲリラの応戦 戦闘いう
事体が頻発していたがどうも最近は動きがない。相変わらず宣伝やビラ巻
きはおこなっているようだが。
噂によれば青森から手を引いたのではないかとのこと。この秋殲滅戦
が効いているらしい。拠点討伐にでる所を伏撃され損害を出してきたが
逆手にとって1個連隊を餌に対抗部隊の予備隊を誘引、師団主力がその
側面を衝く 瞬時に崩壊。思い出すだけで痛快。今日聞いた話では近々
秋田に陸戦隊が上がるとのこと。どうやらそれに備えて撤退したらしい。
続き
このたび楽しい正月をだいないしにしてくれた目の前で威勢のイイ連中は
どうやら捨て駒らしい。情報では標高200Mの山に約150名、追が最低2門
、山腹には小さなほら穴がてん在し砲爆撃の効果は十分ではないとのこと。
元々ほら穴を利用したゲリラの秘密の弾薬保管所だったらしいが、撤退の為連
中は搬出までの警備部隊らしい。そして最後に自分たちと言う所で普通科聯隊
に包囲されたようだ。
1500(ひとごうまるまる)中隊長より方針を聞く。対抗部隊は暗視装置
をあまり保有していない様子。よって夜間2000 重追中隊の到着、放列
展開と師団砲兵の15瑠中隊の効力射に膚接して普通科2個中隊と施設科小
隊を突撃させる。わが戦車中隊は主攻方面担当の中隊の直協支援にあたると
のこと。また事前に我が小隊が戦車隊進出に当って偵察、進撃路の調査が命
じられた。早速愛車に乗りこむ。
偵察に出た。実感したのは擬装は荒く火器の秘匿も下手だ。要注意はHMGの特
火点×4 撃破された戦車利用したと思われる火点が二つ。こちらには射撃してこ
なかったが、熱源反応がある。少しは知恵があるようだ。いや単に気がつかない
だけか?あれはC国59式の砲塔だろうか?いや砲塔が丸いから80式かも?80式だ
と主砲は74式と一緒、電源が生きていれば弾道コンピューターとレーザー照準
器がつかえる。結構侮れない。何にせよ幾らか防御力マシになったとはいえ(注1)
74式改U型じゃ抜かれることは十分ある。増加装甲と反応装甲を張りつけてもら
ったが、正直不安だ。しかも重量が増えて機動力が落ちている。しかし、新装備
の受動式の赤外線センサーは便利だ。90式並というだけあってなかなかいい。
擬装陣地が幾つか露見した。また主砲は変らないがFCSは更新された「まだま機械
ごときには負けん。」と砲手の加藤軍曹は機械に対抗意識を燃やしてる。事実射撃
成績で90式の部隊に勝っている隊はけして少なくない。(余談 事実です)微妙
な風向の変化や土地の状況等では経験が機械に勝ることが有りうるのだ。万が一あ
の戦車トーチカが完璧作動しても74式改Uはスペックデータは負けない。ましてゲ
リラの俄か戦車兵に負けるか!やるならレオ2の新型でも持ってきやがれ!それ
でも背面 側面にでぶち当てて必ず返り討ちにしてくれようぞ。
主攻路になる東斜面の状況だが、緩やかで戦車も追随できそうだがに対戦車壕や
障害物らしきものが見える。手間取るとあの戦車トーチカに側面を狙われそうだ。
いっきには登れない。あの障害物については中隊長から普通科か施設科へ協力して
もらうよう具申しよう。障害物と戦車トーチカさえ解決すれば戦車中隊としては問
題なさそうだ。あとは肉薄攻撃、地雷か。そういえば高射機関砲が見当たらない。
F1が対空射撃を受けパイロットが負傷した。このパイロットも可愛そうだ。このた
びの騒動で猫の手も借りたいとの要望で退役させてくれなかった機体にのったばっか
りに。どうやら高射機関砲自体は陣地移動したらしい。発見できなかった。これも注
意要素か。
中隊本部へ帰還。中隊長に報告。例の具申は受け入れられその場で連隊戦闘団長に
連絡。話がまとまったようだ。具体的手段はもっと詰めるので出撃時に話すのでとり
あえず休め。ご苦労さん。とのお言葉。中隊長が物分かりのいい関根さんで助かった。
腕だけ自慢の花村中公じゃこうはいかんよ。
1900 F4EJ改2機が爆弾をぶちまけていく。これで少しは楽になるかなあ。
1930 15瑠と重追の音が聞こえる。出撃。中隊長から指示。施設科を1個小隊
増強し砲弾の音に紛れて爆破。一気に戦車中隊を進出させ戦車トーチカを潰せとのこ
と。状況はお前が一番良く知ってるだろうとのことで尖兵小隊を命じられる。その後
は対抗部隊前哨陣地を支援するHMGトーチカを潰し、前哨歩兵壕へ機銃で普通科の突入
を支援。前哨壕を取ったら一端停止。再度砲撃後普通科は主用陣地へ突撃し山頂を取る。
戦車隊は前哨壕付近から支援。山頂奪取後は火炎放射機をもった施設科の連中と洞あなを
一つ一つ掃討するのでそれに付き合うらしい。もうすぐ最後の砲弾が落ちる。続きは明日。
書こう。
あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。
っと。やっぱり新年の挨拶はきっちりとね。
ああ、今回の年末年始はゆっくりできたよ。紅白見たし。またーり、またーり。
さー、今年もはりきってがんばろー!
あけましておめでとうございます。
去年は色々ありました。今年も色々あるのでしょう。
私のこのスレに対する今年の抱負は『不言実行』です。私は少々御喋りが過ぎるようです。
これから先、堅い事は言いません。でも堅いのは私の人格ですから、今更変えようがありません。
だから言いたい事があっても黙っています。それでこの遊び場で皆さんが楽しめるのであれば
苦になりません。私は十分楽しんでいますから。
それでは参加者の皆さん、ROMの皆さん、今年も宜しくお願いします。
明けましておめでとう御座います。一言たわ言を
>火神さま
ある程度口に出したほうが良いかと。勿論加減の問題で収集がつかなくては
困りますが。不満やトラブルは小さい内に済ませた方が良いかと。
旧慶祝の崩壊はあくまで私見で偉ぶる気無い積もりですが進行中は大過が
ありませんでしたがこの小さなすれ違いがどんどん蓄積し炸裂したように見
えます。ちいさな衝突をちゃんとしておくことが皆の満足につながるのでは
と愚考します。(というわけでRoMさんの突っ込みは歓迎 正直自分の文章の
問題点がちゃんと分からないと不安です)
しかし、誹謗中傷と反対の為の意見はいかんと思いますが。
お目汚し失礼。あくまで一意見です。どう評価して頂いても結構です。
???
お姉さま、本当に大丈夫ですか?日本の公安も正面からの潜入を許すほど無能ではないのでは…
「手は打ってあります。わざわざ危ない橋を渡るつもりはありませんよ。」
「来賓の方ですね、記帳をお願いいたします。」
「はい。この3人の分もまとめて書いてしまいますけれど、よろしくて?」
さらさらー、さらさらー、さらさらー、さらさらー。
お姉さま、すらすらと名簿に偽名を書いていきます。その偽名を見て、受付の人は…案内の準備を
始めちゃってます。ええっ?
「ロシア海軍武官アレクサンドル大佐夫人ボヘア様とご息女様ですね。」
「はい。本日は夫が急病で倒れたため、名代として参上いたしました。」
―――――
「アレクサンドルは実際に日本帝国に駐在している大佐ですよ。昔の顔を使って、
ちょっと休んでもらいました。うふふ。」
ニイガタからトーキョーまでくる間に、そこまで段取りつけてたのですか、お姉さま…。
「3時間あればこれぐらいのことはできますよ。ラボーチキン、謀略戦は1秒の戦いです。覚えて
置きなさい。」
「お姉さまー。ドレスこうでいいのー?あ、ラブお姉ちゃんも早く着替えなよー。」
ヤッコちゃん?え?着替え?お姉さま?あ、お姉さまのオパ…(ダクダク←鼻血)
「ラボーチキン!?大丈夫ですか?」
お姉さま…そんな近くで…揺れ…はうっ(ドロドロ←鼻血)
「ラブお姉ちゃんが、鼻から大量に血を出して動かなくなっちゃったよー!」
「幸せそうな顔して痙攣してやがる…お姉さま、どうしますか?」
「…どうやら晩餐会が始まってしまったようです…仕方ありません。寝かせておきましょう。
イリューシン、ヤコブレフ、いきますよ。」
「ラボーチキン…お前って奴は…。」「ラブお姉ちゃん、おだいじにー。」
お姉さまの・ぽよんぽよん・お姉さまの・ぽよんぽよん…。
萌姫不在の正月ではあったが、東朝の面々は気楽な連中も多い。
正月のイベント”東朝紅白対抗三番勝負”は例年通り行われている。
いやむしろ自分達を励ますかのように、各人は更に燃えあがっていた。色々賞品もあるらしい。
今回は火神も白組(男性陣)として参加している。
〜男性陣〜
「凧糸のこの部分にですね、紙ヤスリの粉を混ぜた糊を塗るんですよ」
「フッ、こっちはガラス片だぜ」
「逆に透明ストローでガードすれば…」
「…コソコソ」(敵状視察)
「バサバサ──(変化)……葛之葉殿」
「アヒャ!?……あはは(汗)ひーやん、ここはカラダで見逃してけれ?(チラ)」
「……(MP+6)駄目です。陣を死守せよと、律令符により命を受けています」
葛之葉の襟首を掴んで女性陣に運ぶ火神。
〜女性陣〜
「凧の足にカミソリを仕込むなんてどう?」
「いや皆さん、先ずは操作性でしょう。胴に式神を使って…」
「ふむ、策を練ろうか」
「……仁義なき戦いですね」
「賞品が豪華だからにゃあ」
要するに各自の凧で凧糸を切り合い、最後に残った凧の組が勝利という、バトルロイヤルだった。
離陸に失敗する者も殆ど居らず、一斉に揚がる各自の凧。様々な大きさ、様々な形。
どちらの陣の凧か判り易いように、基本の色だけは赤と白に統一されている。
難民キャンプの子供の一人が代表で、ピストル代わりのクラッカーで競技をスタートさせた。
男性陣の白い凧の群れが一斉に女性陣の赤い凧に襲い掛かる。赤い凧は数組のグループになって散開した。
一回目の交差で、三分の一ほどの凧が糸を切られたり絡まりあったりして墜落する。
落ちた凧は赤いものがやや多い。今度は赤い凧が一塊になった白い凧に襲い掛かった。
二回目の交差。白い凧は円陣を組んで守りを固めたが、慌てて飛び出してしまった
幾つかの凧は討ち取られてしまう。空の演舞に観客から感嘆の声が上がった。
更に何度かの交差を繰り返し、凧が数える程に減った時点で今度は個人同士の戦いが主体となった。
白熱したバトルに観客の歓声は続く。
やがて凧は白が一つ、赤が四つ残った。赤い角の付いた凧を守り続けていた赤い三連凧が、
ここで一列になって白い凧に襲い掛かる。しかし白い凧は抜群の運動性でフェイントをかけ
あっという間に三つの凧の糸を切った。
「あああ…ウチを踏み台にした……」
「だから”じぇっとすとりーむあたっく”なんて名付けるのは止めようって…」
「残ったのは葛城さんと火神君か」
「やるな火神」
「恐縮です」
「だが、こちらの凧は……通常の三倍速だ。負けぬぞ」
「こちらとて量産型とは違います」
肩を並べて淡々と会話する二人と違い、両者の凧は凄まじい動きで空を舞い続けている。
葛城は霊力で凧の強化とコントロールを行っていたが、火神の凧はラジコン飛行機でも
真似できないような不自然な動きで赤い凧を攻め続け、ついには葛城の凧を撃破した。
「やったー!」
喜ぶ男性陣だったが、火神は首を振る。
「申し訳ありません。私の糸は、切れています」
彼自身の符を織り込んだ火神の凧は糸もなく空に浮いていた。糸は撃破と同時に切れてしまったのだ。
一方葛城の凧はボロボロになって落ちてゆくが、まだ糸は切れていなかった。そして墜落ギリギリで
急旋回し、辛うじて浮かび上がる。
「うむ。凧を切らせて糸を断つ、か」
赤組で最後まで温存されていた葛城の凧の耐久力が、激しい動きで疲弊した火神の凧糸の耐久力を
上回ったのだろう。
「……御見事です」
「ということは、一回戦は赤組の勝利ーっ!!」
(ピ〜ッ。菊水わかば・ふたば・みつば・よつば・いつは・むつは2等水兵、面会人あり舷門。)
面会人だそうです。それにしても、6人みんな呼び出すなんて、ふてぶてしい面会人です。
「やあ、みんな元気だった?」
田中さんでした。納得。一体どういった用事ですか?
「はい。次の任務の命令が本部から出たから。艦長に渡しておいてね。」
封筒を渡されました。中見てもいいですか?
「駄目駄目。艦長さんからしっかり辞令を受けなさい。あと、志摩さんいる?」
「あら田中さん、あたくしに何の御用かしら?」
「ああ、志摩さん。お久しぶりです。例のもの、完成いたしましたのでお届けにあがりました。」
「!やっと、念願かなう日がきたのですわね!!これで宮城の出入りが自由に…!殿下、殿下、でん
かぁ!!」
「あはは。でも、そのお札は決して万能じゃありませんからね。そこだけ、気をつけてくださいよ。
あなたは陛下の軍艦なのですから、あなたに消えられては帝国の損失なのですから。」
「うふふふ、でんか、でんか、もなこでんか!」
「聞いてねえ…。ま、いいか。それじゃ、私はこれで帰るね。みんな頑張るんだよ。これからみんなは
(お姉さん)になるんだから…。」
お姉さん?なんでしょう。
安達艦長が封筒を開けます。
「ふむ。では、読み上げる。
平成XX年OO月AA日を持って、皇宮警察猫耳水兵隊は練習艦いせでの研修任務を終了し
解散する。解散後の任務について命じる。
菊水わかば、菊水みつば、菊水いつは。
身分を皇宮警察から、帝国海軍2等水兵とする。
同日付、練習艦いせ勤務を命じる。
菊水ふたば、菊水よつば、菊水むつは。
同日付、帝国海軍横須賀海兵団、第1001特別講習課程における研修任務を開始する。
第1001特別講習課程教官を命じる。
以上だ。」
…そういうふうになっていたとは驚きでした。また武山ですか。しかも今度は教える方ですか。
「いせで勤務する面々は正式に海軍水兵となる。頑張ってくれ。武山にいく面々、私もその
第1001特別講習課程の分隊長に内示が出ている。よろしく頼む。それでは、解散!」
しかも安達艦長と一緒ですか。…きっついです…。
要するに五人一組で勝ち抜き戦の羽根突き勝負をして、チーム順位の総合得点を争うトーナメント戦だった。
一回戦。十人ほどが白木の羽子板を手にカコン、カコンと長閑に打ち合い始めた。
カコン…カコン…カコン…。
火神は白組Bチームの先鋒だった。
スカッ。東朝女官の打った羽根をいきなり空振りする火神。
女官はクスクス笑いながら、生真面目な顔の火神の顔に筆で丸を描いた。
次も空振り。次は当たったが返せなかった。次は打ち返せたが、一回しか続けなかった。
次は二回続けた。次は三回。そしてついに女官が羽根を返し損ねた。
「さあ、どうぞ」
筆を渡され、火神は緊張した面持ちで、女官の肌にそっと毛先を走らせる。
「ひゃ」
「……失礼しました」(MP+5)
次はマッチポイントだったが、何故か火神はあっさり空振りしてしまった。
Bチームの陣営に戻り、頭を下げる火神。黒塗りの火神の顔を見て、チームメイト達は
プルプル震えていた。後ろを向いて、ぷっと吹き出してしまう者もいる。
火神のどんな時でも真面目な顔と、そこに描かれた落書きのギャップは、実用兵器並みだったようだ。
「申し訳ありません」
「だ、大丈夫ですよ火神さん。次、頑張りましょう」(プルプル)
「ふふ。今のうちに練習しましょう」
「…かたじけない」
大将戦まで縺れ込む接戦となったが、Bチームは無事に二回戦へと進んだ。
カコン…カコン…カコン…。
一回戦とはうって変わって、軽快に打ち合う火神。顔の墨は塗ったままだ。
対戦相手の女官が堪え切れずに吹き出してしまい、先制点を取る。
「さあ、どうぞ」
「……失礼します」
ぬるっ。
「…んっ」
「……失礼しました」(MP+5)
カコン…カコン…カコン…カコン…カコン…カコン。ぬりっ(MP+5)
カコン…カコン…カコン…カコン…カコン…カコン…カコン。ぬりっ(MP+5)
カコン…カコン…カコン…カコン…カコン…カコン。ぬりっ(MP+5)
カコン…カコン…カコン…カコン…カコ、カコン。ぬりっ(MP+5)
カコン…カコン…カコン。ぬりっ(MP+5)
カコ…カコ…カコン。ぬりっ(MP+5)
カコ…カコ…カコ…カコ…カコン。ぬりっ(MP+5)
カコ…カコ…カコ…カコ…カコン…カコ…カコ…カコ…カコン。ぬりっ(MP+5)
カコン…カコ…カコ…カコカコカコカコカコ…カコン。ぬりっ(MP+5)
カコカコカコカコカコ、カカカカカカカカカカカカッ。ぬりっ(MP+5)
カカカカカカカカカカカカカカカカカッ。ぬりっ(MP+5)
カカカカカカカカカカカカカッ。ぬりっ(MP+5)
カカカカカカカカッ。ぬりっ(MP+5)
「──はっ!?」
と火神が気付いた時には、独りで優勝まで突っ走っていた。総勢15人抜き。
恐るべき学習能力、というか萌えの力だった。
>>73 霊警A「ん、何だこの反応は・・・。」
霊警B「どうしました?」
モニターには赤い点滅が三つ。
簡易結界のため、位置は特定できてはいないが、結界の内部に人間ではない何者かが入り込んだことを示す反応だ。
霊警A「猫耳や“改造済み”、式神ではないな・・・、船魂?」
霊警B「ううん、実体があるみたい・・・。」
霊警A「・・・・・うち(菊水)以外の人外か? とにかく連絡だ。こちら、仮設霊警詰所、侵入者あり。」
ちゆ「先輩、侵入者だそうです。」
安部「ああ、こっちでも連絡をうけた。」
ちゆ「・・・いったい何者なんでしょう?」
安部「さあな、だが式神じゃあないらしい。一応、両儀社の線は無くなったな。」
菩提「とにかく、霊視したまま巡回続けるぞ。」
舞台裏の話しで悪い。
九重の気持ちも分かるが、火神のやろうとした解決方法が正しいと思う。
ただの感想。
東朝三勝負は一対一の白熱したテンションのまま、ついに最終戦、喧嘩独楽に突入した。
独楽を使ったトーナメント制の個人戦、要するにベイブレ(略)
加藤「今回も、儀式は無事に終了したな」
葛城「うむ」
この行事、実は陰陽五行を踏まえた、春を迎える儀式であった。
春は五行道では木行"に該当する。木気は”曲直”伸び行く枝や根の成長を表す。
凧揚げと羽根突きは、どちらも木気を阻害する金気を封じるための儀式だという説がある。
そして実は、独楽廻しは単なる数合わせだったりする。
葛之葉「ひーやん! 本気で来いっ!」
火神「承知しました」
葛之葉の傍らには六条がぐるぐる巻きにされて転がっている。
加藤「そういえば葛之葉は、隣りに六条がいると必殺技が使えるのだったな」
葛城「懐かしい設定…いや話だ」
葛之葉「超必殺! 炎の独楽2003っ!!」
火神「……10倍坤炎打」(MP-10)
六条「やーめーてー! いーやーだー!」
ドッゴーーン!!!!!!!!!
加藤「…………お前、本当は萌姫の所在を知っているのではないか?」
葛城「さあ、何のことやら」
最終戦が続行不可能により、結果として紅白戦は一勝一敗一分けの、引き分けに終わった。
火神の得た商品は新人賞の「萌姫の添い寝権利三日分」だった。だが勿論、萌姫は不在。
葛城「萌姫探索にも気合が入ろう」
加藤「……」
漏れも感想。
九重が間違っているとは言わないが他の連中の態度が正しいのでは?
気付いてないかもしれないが、スレを私物化しかけているぞ。
もし意地張ってるだけなら、戻れなくなる前に認めてしまえと老婆心ながら言わせてもらう
火神はネタをやりたければやればいい。約束を守るのは立派な事だが、君も意地になっているのではないか?
いや明らかに間違ってるだろ。
参加者より架空のキャラ優先するなんて。
ふむふむ、感想ありがとね。期待に沿うかは分からないケド、参考にはするよ。
この手の話って、当事者だってもちろん嫌な気分になるものだし、あえてROMさん
達がコメントするのって大変だったんじゃないかな。
(主に送信・又は書き込むボタン押す時)
だいじょぶ?嫌な気分になってない?ごめんねぇ。
>>85 優先してるのは自分の意見だからいいんじゃない?
でも火神PLはなんで譲っちまったんだろ。大人だけど。
友情発言は萌え(藁
「帽振れ〜〜〜〜!」
安達大佐が静かに練習艦いせを去っていく。
「武山か…忙しくなりそうだな。ふふふふ…。」
「川村大佐が乗艦する。総員、出迎えの位置に整列。」
そして、新しい艦長は…
「みんな〜!!あたしがあったらしい艦長の川村ももこだよ!いぇ〜い!」
なんだかパキュンぽかった。
川村ももこ大佐。藤倉大佐の同期(この期は若年にして佐官クラスへの昇進者が多く、
それが教官としてこの期を指導した安達大佐が優秀であるという証明にもなっている。)
で、新進気鋭の女性大佐、という触れ込みの人で、海軍の「看板娘」であるということだ。
また、妙なテンションの娘ということである程度部内に名の知れたねーちゃんでもあった。
「これから本艦は、舞鶴で改造に入るけどみんな事故なくガンバローね(ちゅっ)」
と、着任の訓示は投げキッスで締めくくられた。
まだ結構ROMいたんだ。
今日は書き初め大会です。ごりごりごりごり…墨をすって…
しゅりしゅりしゅり…筆を伸ばして…
まずはためし書き。
(い ー す り ー ま っ く す)
ちょっと薄いかな。
うんしょ、うんしょ。ごりごりごりごり…しゅりしゅりしゅり…
(ど く た ー い え ろ ー)
…なんだか、うしろに視線を感じます。きょろっ。あ、しのはら君。どうしたんですか?
「更級さん…じゃーじ、穿こうよ…みんな穿いてるよ…それに…あのさ…その…お、おしり…。
僕、とってもやりづらいんだけど…。」
おしり?手を当てると、 ぱ ん つ でした。スカートのまま、よつんばい。
いわゆる「めひょうのぽーず」です。しのはら君、顔真っ赤です。ずっと、見てたんですね…。
えっち。すけっち。かんたーち。わたし、しばらく、固まってしまいました。
そのあと、ジャージを穿いて、集中して書き上げました。
(初日の出)
これは課題ですから。あとは自由に、今年の抱負を書きなさいということなので、
(一日三食)
今年はお寝坊さんしないで、ちゃんと朝ごはんも食べて学校に行きたいです。
漏れは火神の意見胡散臭いと思うんだが。
一貫しねえ、後付けの理由ベタベタ、九重の質問には答えねえ。
よくそれで話が進められたもんだよ(藁
ROM随分多いみたいだが、ジサクジエンじゃねえ?
>>91 仕方あるまい。愚痴なんだから。本人も認めているだろう。
漏れは旧参加者。余計な口出しすまん。
>91
ROM随分多いって、自分もその一人だろう(藁
それとも違うのかい?
>91
出来る限り意見を受け入れているので、一貫性が無いのは当然で、
その度に考えを改めているので、後付けと言われても仕方ありません。
しかも、ゅぅι゛ょぅとか口に出してしまったので、胡散臭さも爆発です(苦笑)
認めます。でもそれが間違っているとは思いません。
この件は、九重さんとの合意は出来ている事を忘れないでください。
愚痴については、反省しています。色々受け入れすぎてしまったので、はみ出したみたいです(笑)
それと、質問に答えていない所があるそうですが、後で総合掲示板の方で九重さんにも伺って
きちんと回答しますが、念のためどの部分か教えて頂けますか?
漏れも旧参加者(藁)嘘だよ。何とでも言えるよな。
教えろだと?漏れにか(藁)
ヴァカか。質問する前に検索しろゴルァ!お前にとっちゃ
その程度だったって証拠だろ。
>96
了解しました。
あなたの言われている部分と勘違いした回答もするかもしれませんが、
あなたと言われている部分と九重さんの必要とする答えが違っているかもしれませんが、
検索して出来る限り回答しましょう。
っていうか、ROMの人はなんでこういうごたごたした時じゃないと出てこないんだろ。
普段から苦情なり野次なりなんなりとレスでもして遊んでくれればいいのに。
こんなときばっかりレスが多めについて、話が停滞するのは非常につまらないです。
本当に面白くありません。
なに、これ……(唖然)
ごめん、なんか我慢出来ないや。私未熟者だし(苦笑)…言わせて。
どんな意見持ってても、そんな言葉づかいの人はキライ。
腹割った人同士にしか分からない事だってあるの。ただ言葉追いかけるだけじゃ
分からない事が。ねえ、仲間相手に、傷の付け合いになるのを覚悟でさ。
目をそらさないで、自分の言葉を伝えるのがどれだけ辛いことか、分かる?
今回はそれが必要だと思ったの。どんなに痛くても。今だって痛いんだよ。
あなたには傷を負う覚悟は無い。ただ名無しとして、気紛れに攻撃してるだけでしょ?
そんな人にこの件を、関係者を批判する資格なんてない。認めないよ。
態度を改めないのなら、ずっと、とことん放置。知らない。
>98
そうだね。ネタとして絡んでくれるなら、それほど嬉しいことはないのに。
/ ,、rヽ /
\ 、,へ,. 、 _,.ノ;;;;;;/ \ 煽 煽 | 荒
| 荒 も も \ _、、);;Y;(ノ;;ヽ,ト、 /,;;;;;;;;;;;;{ / れ れ | れ
| し. っ っ / <`;;;;;;;`;;;;;;;;";;;;;;;;;i!;i,、 __i゙;;;;;;;;;;;n;| \. | 煽 | ろ
| ま. と と | ∠;;;;;へ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;へ;;;;;;;;;|ヘr;;;;;;;,、、!'' /. | れ | 荒
| .く こ だ > ム;;/ ゙i;;;;;;;;;;;;;;i. `、:;;;;;;;;;;;;;;;;/ | | | れ
| れ の | | r';;;/ /`'';;;;;;;;;;;;;;;''"、 `ヽ;_;_;r'' < | | ろ
| ス | | /;;;L /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;゙, | !! !!
| レ / |;i!;;L` i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;! |
!! を / |/`'''` i;;,ィ;;;;;;;r''v'ヽ;;;;ト、;;i \
\/\/\/\/ i/,|;;;;;,/ ゙,;;;;L`;i \/\/\/\
i;;;;;;;;| };;;;;L
i'゙;;;;;;「 ゙i;;;;;;;;i,
/;;;;;;/ '、;;;;;;;i
,rzニl;;;;;;;;| ,!;;;;;;`'‐、
`ー─‐'' i゙,. -─- ゝ
>なんだか、こういうごたごたの時しかROMさんが出てこないのは、
>こういうごたごたを煽るタイミングを計るためにROMしてるんじゃないかと
>邪推するぐらい嫌な気分。本当にそういう人がいるなら、回線切って部屋を
>引き払って、身辺整理を終えてから、飛び降りや首吊りだと後片付けする人が
>大変だから、漬物石ポケットに入れて海に飛び込んで臣でね。
>>99 >どんな意見持ってても、そんな言葉づかいの人はキライ。
(´-`).oOご立派ですね。
誰にでもみることができる、公開の場で遊んでいる以上、煽り荒らしが
飛んでくることくらいは覚悟した方がいいんじゃないですかね。
>>101 ヘッ、きやがったな。
九重殿、いせ殿!
ここは 俺 に ま か せ て 先 に 行 け !
うおおおおお〜〜〜〜〜〜〜〜〜
⊂⌒~⊃。Д。)⊃
>101
>誰にでもみることができる、公開の場で遊んでいる以上、煽り荒らしが
>飛んでくることくらいは覚悟した方がいいんじゃないですかね。
荒しの方が叩かれた時の常套句ですね。まだそんな死語が通用すると思っている方がいたとは驚きです。
煽りや荒しが来る覚悟、誰だって持っています。ですが何故それが煽りに怒るな、荒しに反応するな
という事になるのでしょうか? 荒しに反応するほうが悪い? 荒すほうが悪いに決まっています。
確かに2ちゃんねるだから荒し煽りが来るのは当たり前です。でもどうしてそれが荒していい、
煽っていいという理屈になるのでしょうか? 公開の場だから何をしてもいいなんて間違っています。
2ちゃんねるにもルールやマナーはあります。それくらいも守れないような方は、申し訳ありませんが
2ちゃんねるから消えて下さい。たとえ善意から出た忠告であったとしても、その意見は受け入れられません。
と言いたいところですが、私がこのような発言をするのは今回で最後でしょうから、御意見受け入れます。
以後、悪質な荒し煽りの類は一切無視させて頂きます。
| ククク…… こうやって参加者とROMが煽りあい……
| スレ全体を荒らすに至る…… これが私のプロジェクト
| ス レ 殲 滅 計 画 だ ッ !!
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
/ヽ l⌒l l⌒l /ヽ
∧ /:::::/ |::::::| |:::::| ヽ::ヽ ∧
/ / | | | | /ヽ /ヽ | | | | ヽ ヽ
| | | | | | / / ヽ ヽ | | | | | | __
´、`ヽ \ \ヽ:::ヽ |:::::| / / \ \ |::::::| /:::::://::/,-'' ~ ,-'
ヽ `ヽ:::::::::::::::y::::::::v / \ v::::::::y::::::::::::::::/´ ,'''
ヽ_ / ヽ _/
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日本語変だった('A`)
あでもいいかもしんない
火神は屋敷の一室を借りて筆を握っていた。黒子から送られた墨を使って、
阿部から送られた白符に奇妙な文字を書き込んでゆく。既に十枚近く、
同じように文字を書き込まれた符が畳の上に並べられていた。
通りかかった葛之葉と六条が、そっと火神の後ろから覗き込む。
火神は背後の二人にも気付かないほど書き込みに集中している。
六条は邪魔しないタイミングを待とうとしたが、葛之葉は気軽に問いかけた。
「ひーやんも書初めか?」
少し字が歪んだ。火神は気にした様子もなく振り返ると、完成した符の一枚を二人に見せた。
「これは私の身体を構成する符を作っているのです」
「あっ、そう言えば見覚えある」
「東北は危険な所だそうですから、予備の符を多めに作っておこうと思いまして」
「へー、リバーシブルなんだ」
「表は飛行符、裏は火行符です。飛行符は機能の大半が変化に使われていますが」
ぱちり、と符の中心に火神の目が開いた。
「ひゃっ!?」×2
抱き合って飛び上がる二人。
「…失礼しました」
>>81 ちゆ「・・・その紙袋、なんですか?」
菩提「おっと、そうだった。研究所の所員からこれを預かっていたんだ。」
ちゆ「?・・もしかしたら。」
紙袋から取り出したものはTシャツとスパッツだった。
菩提「変身しても破れない服、完成だそうだ。」
ちゆ「や、やっと裸にならずにすむんですね・・・。」
菩提「残念なことにな。」
ちゆ「・・・変なことしてませんよね。普通の服とすり替えたとか。」
菩提「俺がそんな男に見えるのか!?」
ちゆ「はい。」
菩提「Σ(゚Д゚;)ガーーーーン!!」
安部「だんだん菩提の扱い方が判ってきたようだな。いいことだ。」
ちゆ「私、さっそく着替えてきます! ええっと、更衣室は・・・。」
お姉さまの…ぽよぽよ…。
頭はぽよぽよしていても、彼女の超高感度イヤーは、近づいてくる足音をしっかりと
聞いていた。のぼせる頭で、取りあえず、耳だけ近くにあったタオルで隠す。
ぽよぽよ…。
くだらない、本当にくだらない。
みんなへらへらしやがって。いい気なもんだ。何にも考えていないんだろうな。
「こんばんわ。萌平かなえです。はじめまして。」
こうやって、挨拶に回って。私がすでに北朝の人間だって 見 せ 付 け る。
西朝の生殺与奪は全て自分たちの手の中にあることを 見 せ 付 け る。
私は政治の道具だ。へっ。くだらねえ。
「もなこ殿下、萌平かなえです。今回の晩餐会、お招きいただきありがとうございます。」
そんなに見せ付けたいか?な ら こ れ ぐ ら い や っ て や ろ う か ?
傅き、手の平にキスをする、手筈だった。
でも、膝をつき、もなこ殿下の 靴を 舐めた。
きょとんとしているもなこ殿下。悪いね。あんたにゃ何の恨みも無いんだけどさ。
あんたの取り巻きが憎いのさ。
「かなえさん、とりあえず、立ってくださいなのです…。どうして、こんな…?」
「はい。私は殿下と、天皇家に忠誠を尽くす身です。臣下が主君に敬意を表する、当然のことでしょう?」
口元を歪ませて、これ以上ないってくらいの笑顔を作ってやる。もなこ殿下は涙目になっている。
ほんと、悪いね…。
そして私はたたき出された。あはは。あいつらのあわてっぷりといったら!おかしいねえ!
別室に叩き込まれる。どすん。壁が背中に叩きつけられる。胸倉を掴まれて、体が宙に浮く。
「萌平、貴様ぁ!!」
お仕置きタイムのはじまりはじまりってか。あははははは!
研究所の壁に書初めがはってある。
試薬メーカーの名前がついたカレンダーや、
主要な化学反応系がずらずらずらと書かれたポスター、
それに実験場の注意やプロジェクトの概要が所狭しと並んでいる中、
その和紙は浮いて見えたが。
科 学 は 絶 対 な り 蔡川詩季
正 義 降 臨 滝
死 に た く な い 相田
>>65 からのつづき
東北某所 ゲリラの補給所をめぐる戦い 戦車将校の手記より
やっと続きを書く余裕ができた。戦闘団のS2(連隊の情報担当者)見積もり違いで
飛んだ目に逢った。
1940
まもなく突撃発起。冬季迷彩に包んだ施設小隊が障害物破壊の為破壊筒を持って近づいて
いる。対抗部隊は応射しない。見えてないのか?砲弾のため壕にへばりついて射撃できないの
か?両方であって欲しいと心底思う。
1950
到達したらしい。しかし一向に変化が無い。不発らしい。対戦車障害物の排除がなくては
進撃が遅くなり戦車が火砲に晒されてしまう。
2000
膚接突撃躍進せねばならないが爆破が間に合わない。普通科の突喚と銃声が聞こえる。調整
が上手いっていないのだろう。このままでは戦車がHMG(重機関銃)のトーチカ射撃位置につけ
ず皆なぎ倒される。一般的に砲撃から立ち直って射撃出来るようになるまで10秒といわれこ
の間に躍進、壕へ潜り込ませねばならない。なれた兵はもっと早く応射するのでその間、機銃と
歩兵砲、突撃銃で頭を上げさせぬよう制圧し続ける必要があるのだがその10秒に戦車がいない
訳にはいかない。こうなっては是非も無い。 前に出る外ない。火砲の晒されるが致し方ない。
そうこうしているうちに施設の連中が見つかったらしい。逃げ込んだ手近な砲弾のあけた穴で完
全に孤立 釘着けになっている。ただ敵の射撃は完全に上に逸れている。暗視装置がないとの情
報は正しかったらしい。銃砲店から強奪した民間狩猟用暗視装置を保有している可能性を恐れて
いたが杞憂らしい。普通科の連中は暗視装置は余り無いはずだからもっと酷い目にあ
いかねないのだから。
続き
中隊長からの無線が入る。「障害物まで進出。施設を助けろ。」異議は無い。全力前進。
迫撃砲の突撃破砕射撃も始まっているようだ。銃火も威勢がいい。装甲板が激しく銃火に叩かれる。
かんかんと喧しい。折角の爆発反応装甲も誘爆している。しかし施設の連中が釘着けになってい
る所までの距離が長いのだろう。普通科部隊もさっきから釘着けになって進撃がとまっている。
敵陣に対して必死で銃撃を浴びせているが効果は乏しく、しかも少しずつ反撃が弱くなっている。
平文で悲鳴のような通信もみだれて飛んでくる。
ペリスコープの視界から普通科部隊が消え施設科の連中を注視する。突然数人の施設科隊員が伏
せていた砲弾の孔から飛び出す。彼らを銃火が追いかけていく。曳光弾は横殴りに荒れ狂う雨か
霰か。ばたばたと倒されていく。しかし、尚突き進んでいく。なんともどかしいのだろう。なん
と無力なのだろう。すると生き延びた者がまるでラグビーでトライを決め込むように障害物へ飛
びこむのが見えた。爆発。障害物が舞い上がった。74式のエンジンがこの時咆哮のするかのような
唸り声を上げたのも印象に残っている。私の心の慟哭を代弁するかのように。無論これが彼らの最
期だった。この時も瞼の後ろに彼らの姿がありありと浮び忘れられない。いや忘れてはなら
ないのだろう。
車長用照準機に例の戦車トーチカの砲塔がついに映る。矢張り生きていた。同軸の機銃をバラバラと
撃ち普通科部隊を止めている。パッと煌く。主砲発砲。弾道が高い。C国の59式の旧式FCSらしい。
しかも気付いていないようで普通科部隊の方へむけている。間髪いれず命ずる。
「加藤!10時の戦車砲塔。鵺1から全員へ。鵺2は4時の砲塔。3、4は重機を潰せ」今日ばかりは
機械が有難かった。FCSの改善で行進間射撃が正確できるからだ。紅蓮の炎が敵を包んだのはいうま
でもない。
つづき
戦車砲の射撃と重機の壊滅は士気をぐらつかせたらしい。火勢が目に見えて弱まっていく。普通科
の連中が乱射しながら再度飛び出していく。我々も其れに続く。盛大に同軸機銃を撃ちまくる。
砲を撃つより相手に火器を撃たせ無いように頭を下げさせるときはこちらのほうがよよいのだ。
見る間に敵前哨壕には我が普通科が踊りこみ手榴弾らしい閃光と銃剣が煌き始めた。これを見て
停止。第1段階の成功を確信し敵主要陣地へ火砲をむける。敵は主用陣地への収容支援せんと無我夢
中なのだろう。さかんに撃ちかける。其れに対して我々は一つ一つ戦車砲を浴びせ同軸機銃で制圧を
くわえる。効果てきめん。無駄をさとったのか次第に沈黙していった。この辺からは良く覚えていな
い。RPG7と思われるロケット弾が前哨壕から数発、赤い尾を引いて飛んできたのが印象的で其れに
対して同軸機銃で制圧を命じたのまではハッキリしているが、敵兵の肉薄攻撃を受けそうになりハッ
チから頭をだして機銃を撃ちまくり、手榴弾を投げつけながら指向すべき目標を伝えたりととにかく
死にもぐるいだった。おそらく一種のパニックだったのだろうか?気付けば砲火は止んでいた。
前哨陣地からは制圧完了の報せがとどく。
まもなく前線に特科の観測員が推進してくる。それまでに突撃再興を準備する。車体は一端
前哨壕付近に倒れた樹木の影に隠している。車外に下りて履帯をチェックする。履帯は大丈夫。
走行には支障は無さそうだが張りつけてあった反応装甲は殆ど吹き飛んで、弾痕だらけである。
装填手の郷田上等兵が話し掛けてくる。
「小隊長。車体の左側を見てください。」
みると小さな 親指ぐらいの孔が空いている。暗くてよくわからないが周りは焦げているよう
だ。どうやら浅い角度でRPG7が命中したのか、AK47から発射できる対戦車擲弾か、R国の旧式の
対戦車手榴弾か、とにかく、どうやらあの肉薄攻撃を受けた時成形炸薬弾を浴びたらしい。
爆発反応装甲で熱エネルギーが減殺してくれたのでこの程度ですんだに違いない。
あの混乱のなかじっと壕に引きこもって機をうかがっていた敵の度胸を天晴れと思う反面
ぞっとする。動揺はさとられたくはない。咄嗟に
「なあに、美人にゃ(ここでは戦車のこと) ホクロの一つもあったほうがかわいいよ。」
と軽口を叩いて誤魔化した。おもえば始めて乗った戦車が退役寸前のM41で当時最新の74式
が眩しく見えたが、自分も74式もすっかり中ブル品(中古品)になってなってしまったと思う。
だが女房と一緒で見なれても可愛いく心底惚れてきたのだ。傷がつくのは可愛そうだが戦車は
戦ってナンボ。そうさ弾痕は化粧、破孔はホクロ可愛いもんさ。孔をそっと撫でながらそっと
呟く。「いつも有難う。今日はもう一寸がんばってくれよ。」其の他は異常なし。破孔は土嚢を
括り付けて誤魔化す。そのときだった怒声や悲鳴が聞こえ ぽんぽん間抜けな音が響くと共に
ぱあーと明るくなる。照明弾だ。双眼鏡でみればざっとみて四 五百だろうか敵兵が津波のよう
に喚声を上げて突入せんとしている。「革命万歳」「先手を打って逆襲してきたのだ。あとでわ
かったが彼らは物資の運び出しが完了せずほら穴にこもっていた。対抗部隊は150から200名?
飛んだ見込み違いだった。実際は千名近くがほらあなや彼らが掘った横穴式の退避壕に潜んでいた
のだ。長い夜の始まりだった。
>40
僕は馬鹿みたいにいい気分になっていた。もちろん表情なんかには出さないけれどね。
カンヌキ、頑張ってたんだね。何処かの旅団長みたいに首吊って遊んでたんじゃなかったんだ。
僕も、もっともっと頑張るよ。
僕は『教授』のラボに来ていた。前に頼んでいた僕の武器を貰いにきたのさ。
教授、今は暇みたいなんだ。それでもいつも何か仕事している。仕事が趣味なんだね。
「あはははーっ。あけおめーことよろー、ですーっ」
「うん、今年もよろしくね。早速だけど教授、頼んでたナイフ出来てるかな?」
「もちろんですーっ」
教授は机の引き出しから筆箱のようなケースを取り出した。受け取ると、鉄の塊りのように
ずっしりと重い。中には細身のナイフが十本くらい並んでいる。
「刀身はアモルファスチタン合金製でっ、比重は金と同じですーっ。エッジは超音波仕上げでっ、
柄には交換式のカートリッジを付けてみましたーっ」
僕は台に座って教授の説明を聞きながら一本、手にとってみる。新品だけれど不思議に手に馴染む。
「凄いや、ありがとう教授」
「あははーっ。でわっ、対価を頂きますよーっ」
そう言うと教授は僕を押し倒した。台からシャカッと枷が飛び出して僕の手足を拘束する。
僕は実験台の上に座っていたんだ。気が緩んでいたんだね、失敗しちゃった。
押し倒されるのが実験台の上じゃなかったら嬉しかったのにさ。
教授はメスで僕の服を切り裂くと身体を撫で回す。教授の手はとても冷たかったのに、凄く熱かった。
……消毒液まで塗るんだから、本気みたいだね。
「えっと、麻酔は?」
「あはははーっ。怖くないですよーっ。ちょっと改造するだけですーっ」
「そう。痛くしないでね」
>112
その光景は会場内に気まずい雰囲気を起こすには十分過ぎるものだった。
もなこ殿下の靴を舐めた少女は虚ろな微笑を浮かべたまま、付き添いらしい男に足早に連れ去られてゆく。
多くの来賓は、その少女が西朝の血縁者だと知っていた。北越戦争を引き起こした萌平の生き残り。
来賓A「北朝は何を考えているのだ? あれはいくらなんでもやりすぎだろう」
(ヒソヒソ)
来賓B「しっ。聞かれますよ」
(ヒソヒソ)
来賓C「あの戦争で兄を失った。未だ西朝は憎いよ……だが、子供に罪は無いだろうに」
(ヒソヒソ)
来賓B「もなこ様もあんなにお困りになって。お可哀想に」
ちょっとちょっと!
触んないでって。見るだけだって。
っつってもそんな周り取り囲まないでって。おーいみなさん。
この変態どもが。
オレが格好よく白衣をなびかせてこのひなぎく詰め所に颯爽と現れたときは
「護衛が目立ってどうする。しかもあんたはメンテ役で出番はないんだから
せいぜいおとなしくしてろ。」とか怒って散々な扱いだったのに、
コンテナに積まれたM0-eが届いた途端これだよ。
まあ、(;´Д`)ハァハァしてる奴よか、菊水の秘密兵器っていうのにひかれて
眺めてる奴も多いみたいだけど。
あとは……明らかに俺たちに敵意の目を向けてる奴もいる。
まあ、こちらさんとウチの粛清部隊は仕事の管轄上
そんなに仲よさそうじゃないしね仕方ないか。
>>119 ありゃ?なんだかざわざわし始めたよ。
歌始まるの?はじまる? え? ちがう?
殿下は大丈夫なの? あらそう。
>>112 凍りつく会場内。涙目の姫君。せっかくの宴が台無しだ。
ふむ、ここはやっぱり私の出番ですよね?いかな悲劇でも第一幕から悲しい宴はあるまいに。
かの少女が悪いとは私も思わないのですけれど…
立ち上がり、姫の手を取ってかしづく。
「プリンツェーサ、私が少々芸をご披露いたします。ピアノをお借りしますね。」
言うなりつかつかと部屋の隅においてあるピアノに歩み寄る。
流れるような動作で腰掛けると、手つきも軽やかに前奏を奏でる。
静まっていた会場内に音符が波のように流れて染み渡り行くのを見届けて立ち上がる。
そしてそばに立っていたメイドの一人に耳打ちをする。『君はピアノが弾けたよね?』
くるり、メイドはピアノに座って前奏を引き継ぐ。立ち上がったエリクの手にはシャンパンの杯。
そして会場内に呼びかけるように高らかに声を上げた。
Libiamo ne'lieti calici Che la bellezza infiora,
E la fuggevol oraS'inebrii a volutt.Libiam ne' dolci fremiti
Che suscita I'amore, Poich quell'occhio al core
Onnipotente va...Libiamo,amore fra i calici Pi caldi baci avr.
(楽しい杯で喜びの酒を飲みほそう はかないときを快楽にゆだねよう
愛を呼び覚ますときめきのうちに杯を飲みほそう 彼女のまなざしこそ、
僕にはすべてに勝るのだから乾杯しよう。愛によって、熱い杯の間に口づけを得るだろう )
女性たちの手にはくちずけを、男性たちとは杯をかわしながら会場中を歌い歩く。
声は会場に反響し、増幅され、聴衆を高揚させる。溜息とともに聞きほれていた彼らまでが
空気に飲まれるように歌の世界へと没入してゆく。
3拍子のリズムと優雅なメロディが気まずい空気を洗い流し、そこはさながらオペラ座のように。
誰もこれがピアノと一人の歌手だけで構成されているとは思えなくなっていた。
>>111 ガチャ。
更衣室のドアを開けると先客がいた。
長椅子に寝転がった女性がひとり。
「ぽよぽよ・・・・。」
調子が悪いのだろうか、うわごとのように何事かつぶやいている。
「あ、あの、どうしたんですか?」
「ぽよぽよ・・・・お、お気になさらなくても・・・・よろしいですわ・・・。」
「そうですか?」
しかし、それ以上は何も答えず、ただうわごとを続けるだけだった。
「・・・・医務室にいきましょう?」
「ぽよぽよ・・・。」
ちゆは女性をおぶって医務室をめざした。
女性の頭からタオルがおちたのは、更衣室を出るときだった。
>121
来賓A「おお、なんと見事な」
来賓B「噂に違わぬ美声ですわ(それに良いオトコ…)」
来賓C「……」(真剣に聞き入っている)
「あ、あの、どうしたんですか?」
「ぽよぽよ・・・・お、お気になさらなくても・・・・よろしいですわ・・・。」
「そうですか?」
ハァハァ…まだ顔がぽてぽてしています…どこからか…綺麗な歌が聞こえてきます…。
ハァハァ…視界がまだぼやけています…ぼや〜〜〜〜〜ん。このままでは任務の継続が…
お姉さまに軽蔑されてしまいますぅ……お姉さま…お姉さまの…ぽよぽよ…ハァハァ…
はぅ……どうしても…頭の中をちらついて…あぅぅぅ…ハァハァ。
>102
>103
激しくワラタ
>105
発言が81式入ってる、もう少しでデムパ厨房テケーイだ『気をつけろ』
>112
大隊指揮官ならびにもえみ風のネタは
ヤ メ レ
こんな皇統の人が居たら萎える
>>121 歌い続けるうち、会場内からも声が返り出し、増えるにしたがってそれは合唱となってゆく。
Tra voi sapr dividere Il tempo mio giocondo; Tutto follia nel mondo
Ci che non piacer. Godiam,fugace e rapido il gaudio dell'amore; un fior che nasce e muore,
N pi si pu goder. Godiam,c'invita un fervido Accento Iusinghier.
(皆さんと一緒に楽しいときを過ごしましょう 喜びでないものは、すべてむなしいものです 楽しみましょう、はかない愛の花を
今楽しまなくては、すぐしぼんでしまいます さあ、楽しみましょう 杯と歌が、夜々この楽園を新しくするのです)
歌い進む中、エリクとモエナの目が一瞬交錯した。恭しく手にキスをするエリクに、薄い微笑で返すモエナ。
ピアノを弾いているメイドはもう陶酔しきっている。聴衆の中には女性の手をとって踊りだしてしまう者までいる。
「どうだい?ボクの先生は。」満足そうにもなこを見る王子。もなこは口をぽかんと開けて呆としていた。
「すごいのです……」
La vita nel tripudio. Quando non s'ami ancora.
Nol dite a chi I'ignora. il mio destin cosi...
Ah,s,godiamo,la tazza e il cantico La notte abbella e il riso; In questo paradiso Ne scopra il nuovo d.
(生きがいは宴の中にこそ 愛を知らないうちは 知らないものにはおっしゃらないで これが私の運命ですから
さあ、楽しみましょう 杯と歌が、夜々この楽園を楽しくするのです)
メイドも賓客も男も女も享楽の宴の音楽に飲み込まれたままに踊り、歌い、その中をアルフレード(椿姫の主役)となった
エリクが悠然と進む。最後の一節を高らかに歌い上げながらピアノの処まで戻り、メイドの手を取る。
すい、と立たせて自分でピアノを弾き、収束部へ。見事に弾き終えて立ち上がると、聴衆の割れんばかりの拍手がエリクを称えた。
「すばらしい!」
「Bravo!!」
騎士のようなきちんとした礼でそれに答えるエリク。会場内の空気は豊かに戻っていた。
しかし…一部の人間を除き、彼らは自分たちが歌い、踊っていたことには一切気付いてはいなかったのである。
「拙い芸をお見せいたしました。」
そう言ってエリクはもなこに笑いかけたのであった。
今後に期待サゲ
+ + +
. / ̄\ +. ∧_∧アハハハ
ワラウナヨー( ´∀`) (´∀` )
(つ つ (つ つ■
. + ( ヽノ ( ヽノ. ←
>>125 +
し(_) し(_).
+ +
+ +
〈⌒\ / ̄\ +
\ ヽ( ´∀`) ワラウナッテイッテンダロ +
+ (m ∧ ∧) +
,へノ ∩Д` ) +
し、_ノゝ _ノ ■
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
>>127 ageろっつってんだろ――――!!
また殴られてーのか―――!!!
ズレタ
…どうも、さっきの小柄な女の人におぶられているみたいです…景色がゆらゆら…
ゆらゆら…揺れています。なんだか、気持ちがよくなってきました…ゆらゆら…
うとうと…すうすう…耳に当たる空気がとても気持ちいいです…。すうすう…。
なんだかとっても、眠くなってきました…うつら…うつら…。
(^^)
>118
実験台に拘束された半裸の少年と、メスを握った白衣の少女。見た目危険な香りを感じるが。
「ねえ、やっぱり麻酔しない? 腸とかでちゃうよ」
少年は他人事のように問いかける。
「あはははーっ。そんなに大きく切開しないから無問題ですーっ」
スパパッ。
「く〜っ! やっぱりこれですーっ」(爆)
メスを胸元で握り締めて快感に震える教授。最近溜まっているようだ。
「……ふう(観念)どうせなら、凄く強く改造して」
「あはははーっ。残念ですが水上君は成長期ですからっ、本格的な改造は大人になってからですーっ」
教授は白衣を腕まくりして、キュパと肘までゴム手袋を填めた。切開部に手を突っ込み内臓を掻き分ける。
「んっ…」
「あはははーっ。スペース作るので少し我慢してくださいねーっ」
「教授、何する気なの?」
「水上君は危ういですーっ。ともえちゃんの為にっ、もなこちゃんさえ傷付ける可能性がありますーっ」
「そんな事ないよ」
「あはははーっ。一瞬だけ鼓動が早くなりましたよ? まだまだ功夫がたりませんねーっ。
そゆことで保険を掛けておきますーっ。その代わりっ、死んでもともえちゃんを守れるようにしてあげますーっ」
教授は手を引き抜くと、シャーレの中から変な蟲を摘み上げた。
バオー(゚∀゚)))))))))))
「……それ、凄く嫌」
「あはははーっ。怖くないですよーっ。お腹の中に入れるだけですーっ」
(;´Д`)
>128
4研の人
>ageろっつってんだろ――――!!
sageで逝くスレッドじゃなかったのかYo馬鹿五人居なくナタ−ラ変わったなココ
>132
残酷ネタをするから69式は慶祝を自主退出しなきゃならんほど名無しに叩かれた
のではなかったか?
所で、ココのローカルルールはメール欄に「age」だよな?
いや、アレは嵐の仕業だろう4研も
>>132も萌平も黒猫も
スマソ
漏れが荒らしで荒らしが漏れで
漏れが
漏れが
漏れが荒らしだ〜
わかったよ
今後いっさい荒らさないことを
ヽ《/ソヾバナナソ)ゞ/ ) キ斤
. .,,,_ノソゞ(( ◎ ))ソナ/ヽ_,,,,,_ < 言
<二ノミ ソゞ, | ̄二,,∨ ̄二 ̄\⊂ソノノ二> ) 、
`"~-/ (( 1.;)∨( 1;;)) `|ー~"´ <  ̄)
/ /ヽ`~´ヽ/ .`~ /ヽ \ ) ´
/ /(/()()()()()()ヽ)\ \__< ┼┼"
ヽ | \ ヽ;;;;/;;;;;;;;;;;;;ヽ | | / ヽ、 .└─
\| ┬/;;;;;;;;;;;;;;;;;;ミ| /| ./ ) エ
/ /;;;;;;;ミノ 丿 |// |ヽ 丿 エ
/ /;;;;;;;;;ミノ |_,-~´_/ | .< エ
/ /|;;;;;;;;;;;;;ミノ /__,-~"´ _/ ヽ
/ / ̄(ヽ(ヽ(ヽ(ヽ/___,〜´ ノ |i |i |i
/ ./ "´◆`"" ) ・ ・ ・
/ ,,ノヽ,,, ヽ、人ノヽ、 ∧ノ
/ /ヽ,/ ∨
 ̄ ̄ ̄ .´
反省してないだろ
>>124 ヤコブレフ「あ、ラブお姉ちゃん、だいじょうぶかな・・・。」
トイレに行ったついでにラボーチキンの様子を見にいこうとしたヤコブレフ。
ばったりとラボーチキンをおぶったちゆに出会った。
ヤコブレフ「ラブお姉ちゃん?」
ちゆ「あ、ひょっとしてこの人の妹さんですか?」
ヤコブレフ「そ、そうだよー。」
!?
ラブお姉ちゃん、耳だしっぱなし!!
この人警備の菊水の人だよね・・・・。
気づかれてないのかなー。
ちゆ「医務室につれていこーと思ったんですけど・・・。」
ヤコブレフ「ど、どーも・・・。」
ど、どうしよう?!
オレは!
このスレに同時に存在する125人のほかの荒らしを倒すことで
唯一最強の荒らしになるんだぁぁぁぁぁぁ
>145
正直な人だ・・・・・
しかし・・・・・・
「頭と尻に生体部品の猫耳と尻尾を移植された皇女」と言う奇怪なキャラを最初に
作ったのは誰なんだろーな
>伊勢
何だよ、閉鎖的な場所でじゃあなくてこっちで語ろうぜ。
>>148 移植はナエー。いやむしろ?萌え?
>>四研
フレンドリー
>>イセ
ストレス溜まったのか?荒れてるな。
お肌に悪いからホドホドにしとけー
( '・A・ `)えー荒らさないの
じゃあくるなよ!俺は荒らしと戦わなきゃならないんだ
あーでもやっぱりさみしいからあそぼうよ
>移植
生まれつきそうだったみたいよ
>>126 ∧∧ ∧∧
( ゚Д゚)▽ ∧∧ (゚Д゚ )
/ つ (゚Д゚ ) | \
(__ノ ▽∧ ∧___)
∧ ∧ ∧ ♪ ♪ ♪ ∧ ∧
)( )▽ ♪ ∧∧ ∧∧ ∧∧ ∧∧♪ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
|/ つ ( ゚Д゚) ( ゚Д゚) .( ゚Д゚) ( ゚Д゚) < 同じあほならおどらにゃそんそん
∧ ∧ .⊂ つ⊂ つ⊂ つ⊂相田つ |
( )▽ 〜( つノ〜( つノ〜( つノ〜( つノ . \____________∧ ∧___
/ つ (/ (/ (/ (/ (゚Д゚ )
∧ ∧ ∧∧ | \
( ) 楽しみましょう♪ (゚Д゚ )∧ ∧_)
/ | ∧ ∧ ▽∧∧ ∧∧
(___ノ ( ) ∧ ∧ ∧ ∧ ∧ ∧ 楽しみましょう♪ (゚Д゚ )(゚Д゚ )
/ | ∧ ∧ ∧ ∧∧ ∧ ∧ ∧ ( ) ▽∧ ∧ ∧ ∧∧∧ ∧∧ \
∧ ∧(___ノ ( ) ( )∧ ∧∧ ∧ ) / | ∧ ∧ ∧ ∧ (゚Д゚ )(゚Д゚ )
( ) / | / | ( )( ) ∧ ∧ ) ( ) \| \
「この不敬者めっ!」
パキュン!(>148を狙撃)
蔡川「イライライラ……
休暇をとるどころか、正月休みさえなかったなんてどういうこと!!?」
新人1「俺らに言わんでくださいよ」
新人2「相田さんは殆ど研究所にいないし、滝さんは使えないし……」
滝(゚∀゚)「アヒャ」
新人1「あ、でも滝さん、VC植えたラットの世話、だけはしてくれるようになりましたね」
蔡川「あの大量のねずみを世話(して観察)するのが彼のメインだったから。体が覚えてるのね」
新人2「この前までは悲惨でしたからね……ほっといたVCの培養細胞が変異起こして」
新人1「まさにバイオハザード……」
蔡川「仕方ないわ。そんなことよりこの今やってるプロジェクト終わんないと家に帰れないわよ」
新人s「「何週間かかるんだよ……」」
>112
撫 子「こんな素敵な唄が聞えるのに、あなた何しているの?」
ガード「……な、何だお前達?」
撫 子「プチTVです」
雄 一「ヤバイですよ撫子さん」(と言いつつTVカメラを構えている)
かなえ「……」
ガード「マスコミが何故こんな所に…」
撫 子「ふふっ。カン、よ」
雄 一「本当は遅刻して会場から締め出されたんですよね…」
ガード「くっ、ハイエナどもめ」
撫 子「それは褒め言葉よ。いつまでその子を掴んでいるの? 離しなさい」
「ついでにもう少し掃除しておくか」
「いや、全く」
(パキュン! パキュン! パキュン! パキュン! パキュン! パキュン!)
>132,156
水上「嫌だよう…」
教授「あはははーっ。あはははーっ。あはははーっ」
そこへ、パキュン! と流れ弾が『教授』の瓶底眼鏡の右のレンズに命中する。
「──ほえ?」
弾丸は何故か瓶底眼鏡に弾かれ、だが同時に教授をひっくり返した。
ゴン☆と床で頭を打ち目を回す教授。
そして変な蟲は、ぺちゃりと手術台の上の少年のお腹の上に落ちた。
(((((((((((゚∀゚)バオー
「わっ、わっ、くるなっ。ふーっ! ふーっ!」
少年は息で蟲を吹き飛ばそうとするが、蟲は身体を蠕動させながら腹部の傷口目指して這い寄ってくる。
(((((((((((゚∀゚)バオー
蟲はズルリと、少年のお腹の中に潜り込んだ。
「うあっ…」
>157続き。
その蟲の尻尾を間一髪掴んだのは、名無し菊水Cこと後藤 緑。
身体を強張らせ目を閉じていた水上は、そっと目を開く。
「……菊水Cさん?」
「大丈夫か……という状態では無さそうだな」
倒れた教授と手術台の水上を見比べた後藤は蟲を踏み潰すと、用意してあった手術用の糸で
手早く少年の腹の切開部を縫い合わせてゆく。傷口を縫った経験は、戦場で何度かある。
「菊水Cさん、どうしてここへ?」
「任務で粛清対象を追っていただけだ……取り合えずこれでいい。後でちゃんとした医者に縫い直して貰え」
後藤は水上の拘束を解き、自分の上着を羽織らせた。
「うん、ありがとう」
水上は手術台から飛び降りると、大きなタンコブつくって目を回している教授の顔を覗き込む。
「……へえ。やっぱり教授って、眼鏡とると可愛いんだ」
ちゅ…。
「ふふっ。これは、お返し」
「水上君、よくそんな劇物に……」
その夜。
疲れ果て仮眠室で死んでいる研究員たち。
研究所の廊下を、蔡川の靴音が響いてゆく。
こつ、こつ、こつ、
IDカードによる認識、指紋認識、音声認識、網膜認識、虹彩認識の5つのゲートを抜け、
最重要立入禁止区域に足を踏み入れる。
時が凍りついたような、静止した空間。
「いつ来ても陰気なところね……」
ドーム状の一室にたどり着く。部屋の中心には、液体の満たされた透明な円柱。
こぽこぽと気泡のたつその円柱の下には、「O.N.I.」の文字が刻まれている。
液体の中ほどに浮かぶ、グロテスクな細胞塊を横目で見ると、すぐさま通り過ぎる。
部屋の奥には小さな端末があった。
蔡川が2,3操作すると、プリンタからはバーコードと数字だけが書かれた
特殊暗号のデータが出力される。
自分の研究結果だというのに、いつもながら面倒なこの作業だが、
それまでの人体工学会を10年は追い抜いているといわれた彼女の論文は、
特務研内部でもトップクラスの機密。主任クラスしか閲覧は許されない。
もっとも、それぞれの主任はその専門分野において、似たような機密を創り出している。
だからこそのそのポストなのだが。
蔡川は、このデータによって特務研に引き抜かれた。
当時の上司にメールで送信して数時間、仕事場にやってきた菊水に身柄を拘束され、
いつの間にかこんなところまで連れて来られた。そしてこう聞かれた。
「あはは〜っ、お金はいくらでも出ますからっ、ここで働いてみませんか?」
現在の上司の言葉だ。笑ってしまう。断ったらどうなるか分からない、そういう場合は
引き抜きではなく脅迫というのだ。頷くしかないだろう。
昔の職場、つくば皇立医科学研究所では、義肢装具の研究開発をしていた。
萌宮もなこ内親王殿下にお会いしたことがある。
蔡川が、人間よりも人間らしく、それでいて精密に動く義手のデモンストレーションをしていたとき、
皇太子妃のお膝の上で殿下は泣き出してしまわれた。余程不気味だったのだろう。
カメラのフラッシュが飛び交う中、蔡川は落ち着き払って殿下に近づき、話しかけた。
世の中には怪我や病気で四肢を失った人々がたくさんいる。
その人たちのための装置がこの腕なのだと。
まだ小さかった殿下だが、彼女の熱意が伝わったのか、懸命に頷いていたのを覚えている。
「私の整備した人形が、あの方の御側に行くことになるなんてね」
人生は分からないものだ。プリントの束を抱え、彼女は苦笑した。
ふぅ・・・R国製防弾チョッキのお陰で助かったか・・・
例を言うべくはヤ(略)オクだな
>157
>名無し菊水=69式瓶底眼鏡教授?
名前書き換えてないぞ
むう、少し追い詰めてシマ-タようだ。ROMに戻るとしよう
>161,162
逃げられたか……まさか防弾チョッキとは、一体何者?
だが次は、仕留めるっ!!
「皇室に対する不適切な発言」
「ROMなのに喋りまくり」
「るーる違反」
以上の併せ技により、菊水粛清リストの第2位にランキングされまつた。
>名前書き換えてないぞ
間違いではないのですが?
廊下を進む足音が二つ。
病院ではあるが病院ではない所。それが菊水総合病院である。
ここに通院する者は普通の患者ではありえない。
霊障を受けた者、験体となった者と、なる者…等等。
通常の病院では到底治療できない、治療を許されない。そういった者たちが通院し、入院する。
そのICU…別名「この世の果て」を進む二つの影。静かな、死と隣り合わせの世界。
かつん。
足を止める。くるり、と90度体を回転させ、ドアを示す。
と、もう一人が背伸びをして、ドアに付いた窓を覗く。
コンクリートの壁しかない、牢獄のようなその部屋の中で人型のモノが暴れていた。
「あやつはな、『憑かれ』だ。月夜には手が負えぬのでこうして閉じ込めている。」
「まるで狼男ですね〜。」
「まあ、遠くもないな。憑かせて変異させるというような事も考えるのだがな。」
「うーん、戦意高揚薬だったら携帯できるようにしないといけませんね。」
「そういうことだ。よっていまだに研究中。」
かつかつ。
再び歩き出す。白衣の裾が大きく揺れ、後を追うように割烹着の足がぱたぱたと音を立てる。
「で、涼菜ちゃんが見せたい子ってどの子なんですか?」
「…名前で呼ぶなといっておろう…こいつだ。」
示された窓の向こうでは少年が一人眠っているようだった。
「開けてもいいんですか?」
「どうせ起きぬ。」
中に入る。消毒液の匂いと点滴の薬の空気までが清浄化されたような臭い。
飾り気の一切ない部屋のベッドに眠る少年は生気を失っていないように見えた。
「朝になれば起きそうな感じですね。」
「そう見えるであろう。が、こいつは起きぬ。ここで3年、眠っているのだよ。」
冷然と言い放つその言葉には彼の人生における取り返しのつかない年月に対して何の感情も抱いていないようだった。
「3年、ですかぁ。」
「そう、3年だ。今までいろいろな病院をたらいまわしにされてな、ついにここにやってきたのだよ。」
女…水原涼菜特務8研主任はそう言って唇の端を歪めて見せた。「この、『この世の果て』にな。」
「こやつの家は古い血の一族でな。こやつはその家の当主となるはずであった。が、
3年前の交通事故でこの始末よ。医学的に言えばまったくの健康体。が、こやつは目覚めぬのだ。」
「で、あたしの出番なんですね?」
割烹着の女が笑う。
「うむ、まあ薬品で何とかなるレベルであればよいのだがな。悪くすると隣の奴と同じ運命だ。」
「…古い血って…”そっち”なんですか。」
「ああ、こやつの体はさぞ魅力的に見えることだろうよ。で、まあ精神レベルでは行動可能という領域まで
宇月に何とかしてもらったのでな、今アリスでリハビリをさせている所よ。」
「精神レベルでの行動を維持できるように生命力を維持しないといけませんねえ。」
「そういうことだ。」
ふと、部屋の四隅を見る。何気ないように見えて浄化塩で結界を張ってあった。
部屋を出る。
「親族連中からは何とかしろといわれてはいたのだが、実際あやつには戻るところはもうない。」
「なんでですか?」
「皆死んでおるのだよ。あやつに帰る家はないのだ。とはいえ、むやみに化物を作るのも趣味ではないからな。
生き延びられると言うのなら生かしてやろうと…な。」
「やってみますね。」
「頼む。」
二人は廊下で別れた。立ち去る割烹着姿の女、七夜を見送りつつ水原は苦笑した。
「ふふ、笑止だぞ水原涼菜。お前は少年の”血”にのみ興味があるのではないのか?
発現すれば特異な力を生むというその”古い血”に!何を甘い台詞を吐いている!はは、なんて偽善だ!」
静かな暗い廊下に乾いた笑い声が響き、吸い込まれるように消えていった。
そして闇の中に割烹着の姿が浮かび、笑い顔を浮かべてからまた、消えた。
「…興味なら…私にもあるんですよ?うふふ……」
やれやれ―――――なんとか潜り込めたか。
俺は内心で安堵の息をついた。
装いこそ黒のスーツで包んではいるものの、
トレードマークの長い三つ編みが後ろに下がっている。
まぁ、簡単な催眠術も使いはしたが、それにしても簡単すぎる。
罠でもあるんじゃあるまいか―――――そんな気を起こさせた。
まぁ、今更云っても始まらない。
虎穴に入らずんば何とやら、だ。
パーティ会場には政界の要人やら何やらが集まり、談笑していた。
見知った顔も何人かある。彼らに見つからないようにしながら、
俺はボーイの一人からグラスを受け取ると、シャンパンを口に含む。
炭酸の刺激が舌の上で踊る。
壁にもたれながら、もなこ様の姿を探していた俺の目に映ったのは、
一人の少女の姿。あれは――――――そうだ、かなえ様だ。
直接、話をしたことはないが、間違いない。
彼女は、挨拶回りをしているようだ。愛想よく笑顔を振り撒きながら、
人形のようなお辞儀を繰り返している。
だが、同時にその背後に目を光らせる男の存在にも気付いた。
その姿を見て、俺は目的を察した。
―――――そうか、そうか、そういうことか。
西朝など、既に貴様らの掌の上にあると言いたいわけか。
西朝皇統は北朝の一部であると宣伝させているわけか。
思わず、手に力が入る。
そして――――――それ(>112)が訪れた。
握っていたグラスが割れ、手に鈍痛が走る。
だが、その痛みもほとんど感じなかった。
外へ出された彼女達を追って俺も外へ出る。
その一行が一室へ入ったのを見届けると、ドアを蹴破るように中へと踏み込んだ。
胸倉をつかまれ、宙に吊られている少女。
その少女に無慈悲な拳を浴びせる男。
それを見た瞬間、心のリミッターは完全に弾けとんだ。
「かしこくも尊き皇統に連なるお方に、かくも盛大なもてなし、全く涙が出ますなぁ。
貴殿には、私からそれに対する感謝を受け取っていただきたい―――――」
にこりと微笑を浮かべると、俺は疾風の如く室内へと飛び込んだ。
ど、どうしようー。
うーん。今日のラブお姉ちゃん、だめだめだよぅー。
こうなったら、ちょっと古典的だけど、あの方法を使ってみよー!
「あ!!あんなところに空飛ぶピロシキがー!」
「ええっ?!」
いまだー!えいっ!ううーん、ラブお姉ちゃん結構重たいようー!
このまま走って逃げちゃおうー!
あー!帽子おっこっちゃったよー!耳が丸見えだよー!
…あのお姉ちゃんは…見てる、見てるよー!ヤッコちゃん、絶体絶命のぴんち。
…なんだか人が集まってきたな。TV局と…黒いタキシードを着たみつあみ。
どうやらこの場は、これ以上殴られなくて済みそうだ。…殴られるのは馴れっこだけど、
痛くないわけじゃないからな…。
「お願い!助けて!」
私はタキシードの男の方へと駆け出した。
>>168 ちゆ「別に変なところに連れ去るわけじゃないんだから、そんな強引にしなくても。」
ヤコブレフ「(えっ、えぇ〜! き、気づいてないのー?)」
ちゆは帽子を拾ってほこりを払うと、ヤコブレフにかぶせる。
ちゆ「お姉さんが心配なのね。」
ヤコブレフ「ありがとう・・・。(この人気づいてない! よ、よかった〜。)」
ちゆ「その耳飾り、お姉さんとおそろい?」
ヤコブレフ「(びくっ)そうだよ〜。お、おかしくない?」
ちゆ「私の周りにもそうゆう人がたくさんいてね(猫耳兵さんたちとかね・・・)。結構見慣れてるんだ。」
ヤコブレフ「へぇ〜、そうなんだー。」
ちゆ「それに、似合っててかわいい!」
ヤコブレフ「ありがとー。・・・えと、医務室ってこっちでいいんだよね。」
ちゆ「そうだよ、一人で大丈夫?」
ヤコブレフ「うん、大丈夫。」
そういって歩き出そうとするヤコブレフ。
ラボーチキン「うう〜ん・・・、はっ、ここは・・・。」
ちゆ「あ、気がついた。」
ヤコブレフ「ラブお姉ちゃん、もう大丈・・・」
ラボーチキン「タオルが無いですわ! 耳を隠さないと私が機能強化少女だってことが(ゴキ)」
ヤコブレフの後頭部がラボーチキンの顔面にヒットした。
ちゆ「機能強化・・・・?」
ヤッコ「あうう、ほんとうに、なんでもないんだよぅー!
お姉ちゃん、まえからピロシキがパソコンでメモリがボードだって、だから機能強化しなくちゃって、
うん。そういってたのー。じゃ、お姉ちゃん、ありがとうー。もう、行くね!」
イリュ「なんだ。こんなところにいたのか、ヤッコ。あ、ラボーチキン、お前、耳、耳!馬鹿、
私たちが機能強化少女だってばれたらどうするんだ!早く隠せ!」
イリュお姉ちゃん…今日はイリュお姉ちゃんもだめだめの日だったんだね…。
ヤッコ「ラブお姉ちゃんも、イリュお姉ちゃんも、どうして空気読めないのー!!
ここは日本帝国!その帝都!おまけに今日は皇女殿下主催の晩餐会なんだよー!あの悪逆非道の
「キクスイ」が護衛にきているんだよぅ!ヤッコちゃんたちのことだって多分とっくに察知されてる
のに、なんでそんなに機能強化少女機能強化少女って連発するのぉーーー!」
ん?キクスイ?
ヤッコ「あの〜お姉さん、その格好からして警備のキクスイの人だよねー( ;゚Д゚)
今の話ぃー、ぜんぶぅー、きいちゃった?うわぁー!ヤッコちゃんまで、だめだめだよぅ!!
はっ!まさか、だめだめになる結界が既に?うわぁー!うわぁー!うわぁー!」
イリュ「騒ぐな、ヤッコ。すいません。私は在日R国武官アレクサンドル・メメクラゲフスキー大佐が
次女、イリュミネスタと申します。どうも姉のラムメリタと妹のヤックフェスタがご迷惑をおかけ
しました。ほら、行くぞ、ヤッコ。」
まずいな…3人でちょっと喋りすぎたか。とりあえず、このはったりで逃げられたら幸運だな。
この女がどれほど頭が回るのか、どれほどの使い手なのか…。それによっては…どうなる?
>169
カメラまで回っているのか――――――厄介な。
まぁ、そっちは後で幾らでも潰しは効く。
かなえ様へと伸ばす男の腕を掴み、捻りを咥えて投げ飛ばす。
受身も取れずに顔面から床に落ちたその男は無様なうめき声を上げる。
その頭を足で踏みつけると、他の男達を見渡す。
「君達は目が曇らされているようだな。意味もない驕りに!
今、ここでその目を覚まさせてあげようか?」
怒った一人の男が抜刀して襲い掛かってくる。
その一振りを半身を捻って避けると、手首を掴み、投げ飛ばす。
だが、俺の手にはその刀が残っている。
古流柔術でいう無刀取りというやつだ。
その刀を床に突き刺すと、にっこりと笑いかける。
「これ以上、恥をかく前に退散してはどうだ?一帝国市民の一人としても、
北朝の人々の醜態を晒させるのは忍びないからね」
男達は顔を真っ赤にさせながらも、倒れた奴をひきずって部屋を出て行った。
それを見届けると、俺は扉を閉めた。TVクルーももちろん、外に押し出した。
「さて、と。お怪我はありませんか、かなえ様?」
>172
「……どうなってるのかしら?」
撫子は部屋の前でうろうろしている。そのまま行く事なんて出来ない。
「とんだハプニングでしたね」
ガードと睨みあっていた二人の目前で、横から突然飛び込んできたタキシードの男が
男達を叩きのめし少女を救った。アクション映画のワンシーンのような胸のすく展開だったが、
圧倒的な強さでガードを追い払ったその男は、有無を言わせず撫子達も部屋から追い出した。
礼儀知らずの行動だが、少女を殴った男達に対し余程キレていた様子だったので仕方ないだろう。
いつもはしぶとい撫子も、その勢いに圧されて引き下がってしまった。少しだけ。
「あの子が駆け寄ったところをみると、知り合いじゃないんですか?」
「……カメちゃん、私ここで待ってみるから、テープを持って先に帰ってて」
「えっ?」
「勘だけれど、特ダネの匂いがするわ。子供に暴力振るうあの連中も許せないし。
帰ったら直ぐ取材を始めるから、用意しておいて」
「…あははは。ほら、こっちも、こっちも。怪我だらけ。」
腕をまくって見せると、今まで受けてきた暴行の跡が痣となって残っている。
「ほぉーら、こっちも、怪我だらけ、傷だらけ。薄汚ねぇ連中だからな、見えるところは殴らねぇのさ。」
ワンピースドレスのスカートを胸までめくる。少女らしい起伏の上にやはり暴力の痕跡。
「ふー。ま、あんたにここで助けてもらったところで、どうせまた後でなにかされるんだ。あんたの
やったことはただの自己満足。自分の正義感を満たしただけ。本当に!くだらない!あはははっ!」
ぱっ、と裾を離す。ふわり、とスカートが落ちる。
>>171 イリュ「・・・ご迷惑をおかけしました。・・・・」
ちゆ「いえいえ、そんな・・・・。」
私は冷静を保ちながら受け答えをした。
・・・ ぁ ゃ ι ぃ。
“機能強化少女”
“悪逆非道の「キクスイ」”
“耳”、“早く隠せ”
挙動不審なんてもんじゃない。怪しすぎる。
・・・でもこんなところで騒ぎを起こして式典を台無しには出来ないし・・・。
少し考え、呪符を取り出した。
ちゆ「(ぼそり)式神よ、在れ。」
符は形をかえ、小さな蜂となる。
ちゆの手から離れた蜂はラボーチキンの服の中にもぐりこんだ。
三人の姿が見えなくなってから、詰所に連絡を入れた。
ちゆ「怪しい三人を発見、式神をもぐりこませました。霊視で発見できるはずです。」
霊警A「了解、そのまま巡回を続けてくれ。こちらで会場の警備に連絡する。」
「素晴らしい歌でしたね…うふふ。本当にエリックも歌が上手くなったものです。まあ、上手くなったのは
歌だけではないようですが。」
会場内の雰囲気は明るさを取り戻し、前よりも華やいでいる印象すら受ける。
「……西朝皇統の正統な後継者たるともえ様も、北朝はかなえ様のように自らの権威を誇示するための
道具にするつもりでしょうね……。」
きゅっ、とグラスを空ける。
「イリュもヤコも、ラボーチキンも、一体どこで遊んでいるんでしょう?まったく、困った子たちです。
まあ、あの子たちなら心配することもないでしょうが…。さて、と。エリックとは後でお話することに
しましょう。まずは…。」
つかつかと歩き、晩餐会の会場を後にする。かなえと、ボディーガード達の向かっていった方向へ。
ドアの前には、女が1人。
「ちょっと、よろしいかしら?なにをなさっているのかしら?」
女は口の前で人差し指を立てて、シーのジェスチャーを取る。かすかに、少女の声
>>174が聞こえる。
かなえは窮地を脱し、誰かと話をしているらしい。じっと、耳を傾ける。
>176
悪いと思いつつも、撫子は聞き耳を立てて部屋の中の様子を探る。少女の事が心配だし、
なんにでも首を突っ込んでしまう悪い癖も出ていた。マスコミとしては良い癖なのかもしれないが。
やって来て同じように聞き耳を立てている女性は、よく見ると(よく見なくても)外人だった。
貴賓の章を付けているところをみると、大使館関係か、在日将校の夫人なのだろう。
ロシア系の美女で、よく見ると(よく見なくても)ぼんっ、きゅ、ぼんの凄いスタイルをしている。
彼女は真剣に聞き耳を立てていたが、撫子の視線に気付くと、にこりと微笑んだ。何故か赤面してしまう。
自分のスタイルに多少の自信を持っている撫子だが、さすがに劣等感を感じてしまう。
(いけないいけない。中の会話に集中しなくちゃ…)
かこん。外出札を箱に入れて、艦を出る。まだ海風が冷たい。
「あ〜ら、いつは。どこへいきますのん?」
いせ…教官。あなたか。(ちっ。面倒な奴に会ってしまったな。)
帝都の菊水まで。定期の検診だ。籍は海軍に入ったといえ、まだまだ保守が必要らしいからな。
「へえ…。ほしゅですの。むつはちゃんから強奪した帽子を被って、ほっしゅですのん。」
…う、うるさい!上陸お願いします!じゃ、もう行く!!
「はい、こちらこそですわ。おほほ、楽しんでらっしゃいねぇ〜。」
「まったく、いじらしい仔猫ちゃんですわねえ。」
「ももも、そう思うYO!」
「うわっ、急に出てこないで下さる?あなた誰?って、艦長ですわね…。艦長、あたくしが見えますのん?」
「うん。ももは誰が呼んだか「神懸りの川村」だからネ。これぐらい、朝飯前だヨ!」
「かみがかり?」
「Japaneseだとドキュソって言うよネ?アヒャ!」
ガタンゴトン…電車に揺られ、小1時間。帝都に着いた。先手必勝、見敵必殺…。よし、行くぞ。
先生!先生も僕達と一緒に、踊ろう!?
test
「そうね、水粥君。だってこんなに楽しいんですもの!踊らずにはいられないわ!」
招待客の顔は歓喜に溢れ、宴はその盛り上がりを増していく。夜はまだ始まったばかりである。
名無し菊水Aこと狩谷は任務を終え、寮の自室に戻ってきた。任務とはもちろん、皇室の敵の粛清である。
複数の粛清対象者を発見し、水曜チームで一晩中追撃していた。惜しくも何名かは逃がしてしまったが、
ランク名無しである彼らには上出来の戦果であった。
ともかく今日は非番だ。部屋で一日中ゴロゴロしていようと、部屋の鍵を開けようしたその時──、
「……!」
ぞくっ、と背筋に悪寒が走った。慌てて廊下の左右を見渡すが何もいない。だが気配は有る。
それは非常に微かな気配で、しかも点滅でもするように完全に消えたりするため位置が特定できない。
「誰だ!」
首筋に生暖かい息がかかった。反射的に裏拳を放つが空振り。狩谷は壁を背に拳を構える。
「何者だ、出て来い!」
気配は相変わらず自分の周囲で明滅している。クスクスと笑い声が聞えたような気がした。弄ばれている。
「くそ……そっちがその気なら」
狩谷は右手で左手を支えるような構えをとる。左腕に填めたアンティークな腕輪の赤い石が微かに輝いた。
「──刻め」
狩谷の左腕に移植された人外の手が異形化した。彼のイメージに従い指は鞭に、爪は鎌に。
そして五本の凶器は廊下の空間を滅茶苦茶に掻き混ぜた。
(結構…重い)
思った以上に左手に反動が伝わり狩谷は動けない。目を閉じ、気配を読むことだけに集中する。
五本の鞭は彼の意のままに動き、気配を徐々に追い詰めてゆく。そして遂に鞭の一本が本体にヒットした。
──いや、正確には弾かれた。だがその一瞬、微かだった気配が鮮明に現れる。
狩谷は左手を元に戻し、呼びかけた。
「…遊撃Aだな?」
「あちゃー、バレちゃった」
声に狩谷が視線を下ろすと、目の前にごく当たり前のように猫耳遊撃Aが立っていた。
まるで今まで狩谷の視界の死角にいて、それに彼が気付かなかっただけのような現れ方だった。
「うーん、まだまだ完璧じゃないか」
「へー、ボクが動く時に気配を感じたんだ?」
コタツに入ってヌクヌクしている猫耳遊撃A。
「ああ。それ以外は全然判らなかった。一体あれは何だ?」
茶を淹れる狩谷。
「う〜ん、口で説明するの難しいけれど”認識”の外に出るって言うのかな?」
「もう何でもありだなお前」
「キミこそ中々やるじゃない? 今度ボクとイイコト(戦闘)しない?」
「この手は、まあ反則みたいなものだから」
狩谷は苦笑しながら湯呑を出して、自分もコタツに入った。
「で、なんの用だ?」
遊撃Aは慎重にお茶の温度を確認して、ズズと啜る。
「最近、猫耳兵士達の風紀が乱れてるんだよね」
「風紀……なんてあるのか?」
「む、ボク達だって兵士なんだよ? それに原因はキミ達にあるんだから」
「俺達?」
「そう、特にキミ。猫耳兵士は確かに外見は可愛いけれど、人喰いなんだよ? 怖くないの?」
「……あんまり」
「ふーん……フツーの人はね、といっても菊水は普通とは違うけど。とにかくボクたちと仲良くしたい
なんて思わない。だから大抵の猫耳兵士は優しくされると簡単に騙されちゃう」
「騙すって、人聞き悪いぞ」
「あっゴメン。そういうつもりで言ったんじゃないんだ……とにかく、ボク達ともう少し距離を
置いてくれないかな? それか…」
それか、誰か一人に決めればいい。
「ねえキミ、好きな子いる? 猫耳で」
狩谷は腕を組んで、うーんと首を捻り、そして答えた。
「……お前」
>183続き。
「……な、なななななななっ!?」
思ってもいなかった答えに慌てふためく遊撃A。狩谷は失笑した。
「それに遊撃BとかGも好きだな。あ、噂の黒猫だけは勘弁して欲しいけれど、猫耳兵士は皆好きだ。
俺は元々猫好きだし。そういえば、あの猫耳水兵達は今頃どうしてるだろう?」
優柔不断極まりない答えに唖然としていた遊撃Aだったが、すぐにからかわれた事に気付いた。
自分が見せた動揺が恥ずかしくて、頭に一気に血が上る。遊撃Aは真っ赤になってコタツの上に飛び乗り、
狩谷の襟首を掴み上げた。思いっきり。
「だ…だーかーらっ! そーゆーのがダメなんだってば!!」
ギュウウ。
「……あっ、ヤバ…」(汗)
狩谷は立っていた。その廻りに猫耳兵士達がいる。そういう状態。
仔猫が二匹、両足に擦り寄ってきた。
みつば「本当のちゅーがしたいのー」
遊撃G「ボクもー! ボクが先ー」
(えっ、それって…)
大型の猫耳少女が左腕を引っ張る。
いつは「私を選べっ!」
(ああ君は…選べって、何を?)
遊撃A「ねえボクと、イイコトしない?」
恥ずかしげに右手を握る遊撃A。
猫耳小隊長「セキニンを取れ!」
後ろから抱きつかれる。顔が見えないのに誰だか判った。
(あの島以来か。なんだか懐かしいな)
体中に縫い目のある猫耳少女が、オドオドと服の裾を引く。
モルモットちゃん「ぼ、ボクのこと、守ってくれるっていいましたよね?」
(……君、誰?)
ガシリと頭を掴まれる。
黒猫「アヒャヒャ。スゴイ事、してあげる」
(うわっ!? ちょちょっと待った!?)
そして猫耳兵士達は、一斉に狩谷を引っ張った。
ぶちっ………………。
「あ…」×七
猫耳達は狩谷の一部を抱いたまま呆然としていたが、一斉に鳴き出した。
「うわーん!」
「カリヤぁー!」
「うえ〜ん!」
ぼりぼりぼりぼりぼりぼりぼりぼりぼりぼりぼりぼりぼりぼりぼりぼり。
「ぐすっ…美味しいよう(涙)」
「──っ!………?」
狩谷は目覚めた。凄い夢を見た気がする。内容は全く思い出せないが、なんと言うか本望という気分だった。
深呼吸。そして次に、視覚がそれを認識する。目前に大きな猫目が二つ。
胸の上に猫耳少女が乗っている。毛布越しでも柔らかく暖かい、生々しい感触が伝わってくる。
「や、オハヨウ」☆ゴンっ☆「うわっ!」
反射的に飛び起きて、ヘッドバットを決めてしまう。猫耳少女は狩谷の足の間で尻餅を突いて頭を抱えた。
「イタタ。ひどいなあ、もう」
「ゆ、遊撃A!? 一体なん…」
どうしようもない、男という種のサガというか、少女の剥き出しになった太腿に目が行ってしまう。
視線に気付き、遊撃Aは慌てて両手で捲くれた服の裾を押さえこむ。
えっち、と恥ずかしそうに顔を背けるが、横目でチラチラと狩谷の股間を盗み見る。
「キミってやっぱり、こういうのがスキなんだ」
今度は狩谷が遊撃Aの視線を追う。毛布の上からでもはっきり判るほど…。
「わわっ! これは男のっ、朝の生理現象だっ!」
二人はベットの上で向き合って全く同じ体勢になった。暫く沈黙。
「……一体、何の用だ?」
まあ、真っ当な質問だった。遊撃Aはキョトンとしている。
「覚えてないの?」
「いや、悪いが全く」
首を捻る遊撃A。口元に手を当てて少し考え、ニヤリと笑った。これはお返しが出来そうだ。
「そんな、昨日はあんなに激しかったのに」
「え?」
悪ノリして、両手を目元に当てて泣きまねをする。
「ボクが、もう許してって何度も言ったのに、キミは一晩中ボクの体を…」
「ちょっと待った。それって…」
よく考えれば矛盾した言動だったが、追い詰められてゆく狩谷には気付けない。
「この、ケ・ダ・モ・ノ(ぽっ)」
>186続き。
ギャグ調だったら石になって粉々に砕けただろうというくらい、狩谷は完全に硬直した。
全く覚えが無かった。なんと勿体無い、いや不謹慎な。とうとう猫耳兵士に手を出してしまうなんて、
しかもよりにもよって遊撃Aに。死。いや仕方ない。いやそれでは、いや、いやいやいやいやいや。
狩谷の思考はぐるんぐるんと回転し、遊撃Aはそれを見ながら吹き出すのを必死で堪えている。
「す、済まん!!」
狩谷は土下座した。とりあえず謝るしかない。
「せ…セキニンは、ちゃんと」
「ぷ…ゲンカイ…ひゃはははははは!」
とうとう我慢できずに遊撃Aは笑い転げる。
「ジョーダン、冗談だよ。あはははっ。ゴメンゴメン」
「……」
ほっと胸を撫で下ろす狩谷だった。
「第一、ボクがそんなこと許すわけないでしょ?」
「だったら一体…」
「ええっと、ボクがキミにお説教しに来たんだけれど、あんまり優柔不断なもんだからシメちゃった。
グッタリして冷たくなったから焦っちゃったよ。いやー、息吹き返してヨカッタヨカッタ」
「……コラ」(怒)
「あはは(汗)とにかくっ、猫耳兵士達をあんまり惑わせないでね」
ぺろっと頬を舐められる。
「ぢゃ、またね」
ブンブン手を振って遊撃Aは去っていった。なんだか上手く誤魔化されたというか、
一方的にからかわれたような気がする。そういえば猫耳兵士の年齢は外見とは関係ないはずだ。
意外と彼女の方が年上なのかもしれないと、舐められた頬に触れながら狩谷は思った。
「はあ、今日は非番だったな。……もう昼過ぎてるけど……メシでも食べに行くか」
まず、宮城に一礼する。あの中には我々が守らねばならないお方がいらっしゃる。
とはいえ、結界を切り裂く能力のない自分では、宮城の中に入ることなどできはしないのだが。
…。そういえば、まだ猫耳遊撃兵だったころは、こんなふうに外の世界を自由に歩いたことは
なかったな…。
この帽子は…田中彦一にねだって買ってもらった、とむつはは言っていた。ということは、
むつはが自分で選んだのか?何がいいのか、わからない。自分とむつはは寸分たがわぬ同型で
あるにもかかわらず、やはり若干好みや情緒、性格に違いがあるらしい…興味深いな。
帽子をちょこちょこ手で触りながら、いつははあてもなく歩き始めた。
武山の横須賀海兵団に設けられた、「人外」の水兵を養成するための分隊。それが特別講習第1001分隊である。
まだ正式の発足に至らず、本日は新兵受け入れの準備を行う「準備室」の開設日である。
安達大佐「あらためて、自己紹介を行う。分隊長、安達あいこ大佐だ。よろしく頼む。」
新垣少尉「分隊士、新垣ともこ少尉です。大湊からきました。安達分隊長、よろしくお願いします。」
新垣(にいがき)少尉は大湊であの少将の副官をしていた、いたって普通の、どこにでもいそうな女性だ。
それだけに、あの変態少将の下での勤務はこたえた、という話である。
山口える「第1班長、山口える3等兵曹です。みなさん、よろしくお願いします、ですぅ。」
彼女こそあの少将によって英才教育を(べったりと)施された、帝国海軍インパラ水兵ロットナンバー1番である。
そのへんの○学校から掻っ攫ってきて軍服を着せてしまったかのような愛らしさである。
ふたば「第2班長、菊水ふたばです。」
よつば「第3班長、菊水よつばなの。」
むつは「第4班長、菊水むつはだ。」
…説明省略。
「「「おいっ!!!」」」
ともかく、この日準備室は開設され、新たな海兵たちの受け入れの準備が始まった。
「ともかくじゃないの〜!ちゃんとよつばたちのこともせつめいするの〜!!」
宴は歓談の時間。父上も母上もお話に夢中で僕の方はあまり見てない。
正直父上達の話って退屈だしお腹もいっぱいだし。
隣にはモナコがいる。さっきは変な奴らのせいで泣かされてた。
よくあるんだよね、僕たちはそう思ってないのに勝手に目の敵にされたり、
必要以上に卑屈な態度されたり、僕たちのためとか言って友達と会えなくされたりとか。
僕たちだって好きで王族してる訳じゃないってのにね。それが僕たちの仕事であって、
付いて回る宿命だから頑張ってるのに。理解してくれないってのは悲しいよね。モナコ。
僕はできるならあの連中をぶっ飛ばしてやりたかったよ。
……なんて事を日本語でどういえばいいんだ?あー、もっと勉強するんだった……
ポキモンばかり見てちゃダメですよって、先生に言われてたのになあ…うう、後悔だよ…
あ、そういやこっちでレアカードを入手しないと。ロバートに約束してたんだ…じゃなくて!
うーん、どうにかしてモナコの気をこっちに向かせないと…チャールズ(B国王子)なんかに
先を越されちゃたまらないからな。モナコは僕がお、お、お嫁さんにするんだからな。
そうだ!先生が言ってた。「歌は世界の共通語です。言葉の壁なんて音楽の前ではないも同然ですよ。」
そうだよ、このために練習してたんじゃないか。よーし、みんなの前ってのはちょっと恥ずかしいから…
「モナコ?」
目で合図。外を示す。モナコもやっぱりちょっと退屈だったみたい。こくんと頷く。やった!
あとは…先生…いた!手招きして伴奏をお願いする。もちろんOK。
「頑張ってください、王子。」
さあ、カール・グスタフ5世、一世一代の勝負だぞ…
こっそりと、部屋を出てピアノのある小部屋に行く。父上たちは気付かない。
もし気付いたら大騒ぎなんだろうな…でも許してね。これは僕の戦いなんだ。父上もそういうの、あったでしょう?
あー、暇だなあ。こんなことならたっくん連れて来るんだったよ。
大体なんでつれて来られたパーティ会場でこんな個室で一人なんだろ。
来てる意味ないじゃん、僕。久しぶりにもなこちゃんに会えるかなと思ったのに。
あー、もー飽きたよお……外、出たいよぉ…
ん?なんか外が騒がしい?(
>>167)
うーん、気になる…でもこれはちょっとチャンス?
何かないかな……とりあえず外…お、この窓バルコニーあるよ。出られる!
外に出てバルコニーに。隣の部屋までは…1メートル。落ちたら骨折るけど、まあいいや。
えいっ!
と、と、と。成功。窓は…まあ、鍵はかかってるよね。普通。では……
ガチャン!
ふふふ、これじゃゃあ泥棒だよ。しょうがないけどさ。…手を切らないように…と、開いた。
ここは…メイドさんの控え室かな?よーし、変装あるのみっ!実はメイド服着てみたかったんだよねー。
可愛い服いっぱいだー、うわーどれにしよっかなー。よーし、これ!で、カツラも…
(10分後)
鏡…ううっ…似合わないよ…胸も足りなくてブカブカ…(涙)
でもしょうがない!行く!部屋にいるよりマシだし。
(外に出る。しかし
>>167の部屋とは逆方向に歩く。このまま進むと(
>>190)の一行に遭遇)
>>チャット
馬鹿だな
漏れはこれ以上荒らさぬよう黙してたというのに。
自分達で騒動を招くなよ。
資料が欲しくば言え。くれてやる
yes,no以外の言葉は不要だ。無視も可。
>>九重
この書き方なら問題あるまい(藁)
もう逃げたようだが
>>火神
質問を探して答える筈では?お前がそれでよしとするなら
構わんがね。
最早議論に価値は無い。唯一の情報伝達手段である文字さえ意味を成さないようだしな。己を正当化するのにも辟易する。自称名無しどもは削除人に蔑んでもらうんだな。連中口は出さんが、ここならリモホで十分だよ。
資料が欲しいか……?
資料が欲しいなら……
,| .|
|| ||
|| /(・) ||
|.| | | | |
| | / | /| .|
| | | __| / | |
| |\/ l_/ /| .|
||\(,゚Д゚)/ '|| < く れ て や る
| /(つ つ |
(_/ \
(_/\_)
ふるっふー、ふるっふー。
鳩がたくさんいる。…なんだか、疲れた。
宮城の前からこの日比谷公園まで歩いてきただけだ。それなのに、周りに林立するビルと、
大量の人間の放つ雰囲気に完全に気圧されている。こういうプレッシャーに堪えられない。
海賊船での移乗白兵戦もそうだった。艦の振動、海の揺れ、そして船酔い。完全にわかばと
みつばに遅れをとっていた。仮にも…元遊撃タイプの私が。
ふるっふー、ふるっふー。
…不安なんだ。だから、彼に会おうと思った。なぜだか分からないけど、彼の側なら不安も
消える…そう思った。彼と一緒にいたい。だから、他の猫耳より先に、先手必勝で、既成事実を…。
ふるっふー、ふるっふー。
>187より。
寮の食堂でA定食を注文する。今日は焼き魚定食だった。狩谷はトレイを持って食堂の隅っこに座る。
喫煙席は隅っこだから。こういう所は普通の食堂と変わらない。メニューも人間と猫耳兵士の両方が
食べられる物しか無い。もっとも、この食堂には滅多に猫耳達は来ない。彼女達は普通の食事も出来るが、
やはり好むのは新鮮な血や生肉なのだ。そして同じ菊水という組織の中であっても、
平時は最後の大隊駐屯地や猫耳の森以外には猫耳兵士の姿を見る事は少ない。
それを考えると、確かに自分や紫村の部屋に猫耳達が遊びに来るのは異常なのかもしれない。
そういえば他チームの同僚にも冗談交じりに「そのうち喰われるぞ」などと言われた事があった。
狩谷が箸を咥えたまま少し考えていると、猫耳兵士が一人、食堂にやってきた。珍しい事だ。
その猫耳少女は周りを気にして妙にオドオドしながら、背伸びしてカウンターへ食券を差し出す。
「あ、あの、A定食ください…」
狩谷はその少女の姿に既視感があった。どこかで見かけただろうか? しかしそれなら顔くらい
覚えているはずだ(特に狩谷なら)何より彼女は凄まじくインパクトのある姿をしている。
見える範囲だが、全身にまるで模様のように縫い目があった。たしか過度のダメージを受けるとショックで
再生能力が停止してしまうという話を聞いた事がある。顔も眉間を中心に縫い目が三分割していて、
目は片方ずつ色の違う、水色と黄色のオッドアイ。
少女はここで初めて狩谷に気付き、ビクッと震える。90度向きを変えて、狩谷とは違う隅っこに座った。
もそもそと焼き魚定食を食べ始めるが、何か嫌な事でもあるのか、溜息ばかりついている。
狩谷は少し気になった。定食を食べ終えるとトレイを戻し、少女に近付く。
「──やあ」
「ひっ!?」
少女は飛び上がった。ガシャンとトレイがひっくり返る。
「ご、ごめんなさい〜っ!」
食べかけの焼き魚を咥えて猫耳少女は脱兎の如く逃げ出した。なんだか悪い事をしてしまったようだ。
狩谷は床を掃除すると食堂を後にした。部屋に戻る気は無くなっていた。折角の良い天気なのだから、
今日は少し足を伸ばして公園(>194)にでも行ってみよう。
sage
age
M0-eはモニタを見つめている。
映るのは萌宮もなこ内親王。
彼女が護るべき君。
何と愛らしいことか。
その御身から下郎の手を遠ざける事こそ彼女の存在理由であり忠誠の証、
彼女ならばその使命の為に命を投げ出すことすら逡巡せずに成すことが出来る。
例え全人類が敵となろうとそれは変わらない。死をも超越し最後の一兵まで殺しつくすだろう。
だが今――会場の空気は、異様の色を含んでいる。
>>121 >>126 歌が聞こえる。世界的な歌い手なだけはあり、その歌声は人々の心を、
いや魂までも魅了し、陶酔させ、楽園へと誘っていく。
ここで彼女が心惹かれなかった故は、彼女に心が存在しなかったからに他ならない。
>>179 >>181 人々は、歌い、踊り、杯を交し合い笑いあう。
至福の時と見えるその光景を前に、彼女は凍るが如き視線を持ち続ける。
彼女は気づいていた。菊水も、ひなぎくも、会場にいる全ての人間が魅了されてしまっていたことを。
>>152 守護すべき者達が己を見失う。
守護されるべき者にとってこれほど危険なことはない。
制服に身を包んだ彼女は、合唱となった歌声が満ちる詰め所を後にし、
主君たる内親王の下へと急いだ。
>>190
>195
公園をぶらつく。昼下がりの空の下。風は冷たく陽光は暖かい。たまには散歩もいいものだ。
この場所は公園になる前は陸軍練兵場だったらしい。今では様々な設備の整った、
現代人の憩いの場となっている。しかしよく見ると変なものも多い。石貨のようなものや、
異国の石碑、草むらには何故か埴輪が立っている。
狩谷は人気の少ない散歩道を歩く。皇居が見えた。立ち止まって敬礼。
少し前に見つけた猫の集会場に行ってみる。数匹の猫達が世間話でもしているかのように、
ゆったりと屯している。猫達を刺激しない距離でベンチに座り、観察する。
一匹の猫が警戒心も無く近付いてきた。狩谷は買い求めたサンドイッチのハムを投げてみる。
猫は一瞬歩みを止めるが、一応ハムの匂いを嗅いで、食べる。掴みはOK。
「シッ、シッ、シッ」
呼びかけてみる。が、猫は小走りで仲間たちの元に戻っていった。
煙草を吸おうとしたが、いつの間にか別の猫がベンチの上に座り、彼を見上げていた。狩谷は煙草を戻し、
残ったもう一切れのハムを振ってみるが、ぷい、と横を向かれてしまった。気位の高い子のようだ。
しかし狩谷の傍を離れようとはしない。その毛並みを撫でてみたくなったが、ここはそっとしておこう。
緩やかに時間は流れてゆく。
「皇太子殿下。非礼は重々承知ですが、少しばかり宜しいでしょうか。」
いつの間に現れたのか、皇太子殿下の斜め前に御影が立っていた。
「おお、久しいな。お前は中々姿を見せぬから……どうした、申してみよ。」
「はい。実は……」
手早く用件を済ます。時間にして、一分にも満たなかったであろう。
「分かった。ところで、もなこの姿が見えないようだが?」
少しばかり口の端を上げ、答える。
「カール王子とご一緒ですよ、心配は要りません。それでは。」
カツカツカツカツ─
「こっちだ。いいか、相手は相当の手練れのようだ。気を抜くなよ。」
「分かっている。」
数十人にも及ぶガードマンの一群が、一つの部屋を目指して進む。
先程不審者に撃退された者が、仲間を引き連れて戻ってきたのだ。考えて
みればそれは当然の結果。ここで賊の好きにさせる訳にはいかないのだ。
部屋の前にはまだTV局の人間がうろついていた。
「邪魔だ、どけ。」
「なっ…!貴方たち、一体…」
有無を言わさず女を押しやる。そして、勢いよく扉を開け放った。
バーン!
中には萌平の娘、そしてあの不審者が居た。
「よしお前ら……」
「動くなよ。貴様らもだ。」
突然割って入る声。見ると、そこには一人の男が立っていた。
「く、しまった。厄介な事になってきたな。」
タキシードの男がぼやく。
そしてかなえは自嘲的な笑みを絶やさない。
しかし、不意をつかれたのはガードマン達も同様だった。
「御影さんですね。いかに貴方でも、この件に関わる事は…」
「出来るんだなぁ、これが。」
ニヤリと笑うと、一枚の紙切れを突き出す。
「つい先程、皇太子殿下より許可を頂いた。こいつらの処遇は俺が決める。
文句あるか?」
理不尽だ。もなこ内親王殿下の傍に仕えてから、時にこの男のする事は
無茶が過ぎる。しかし、これでは抵抗する事すら出来やしない。
「…判りました。それで、どうするおつもりで?」
「まぁ見てろよ。」
そう言うと、御影はガードマンに背を向け、かなえに話し掛けた。
「萌平かなえ様。先程貴方の行った行為、少々悪ふざけが過ぎましたな。」
タキシードの男には目もくれない。笑みさえ浮かべながら、飄々と続ける
御影。そんな男を、真っ直ぐ目をそらさずに見返すかなえ。
ふぅ、と一息つくと、更に話し掛ける。
「今暫くは、パーティを楽しんで頂いて結構。だが、これが終わったら
俺と一緒に来てもらうんで、そのつもりで。」
突然口調が崩れる。しかしその口から出た言葉の意味する所は…
「何を勝手な!貴様らの行いは…」
「黙れ。」
御影の顔から笑みが消える。
そして、パキキ、と、部屋自体が身動ぎをしたような、錯覚に陥った。
「う、うあ…」
ガードマンの一人が、喘ぎ声を漏らす。他の者達はみな、凍り付いていた。
(バ、バケモノか、こいつ───)
タキシードの男は、その視線を真向から受けているにも関わらず、
とりあえずは口を噤むだけで済んだようだ。
「何も取って喰おうって訳じゃない。それにどうせ自由の利かない立場だ。
俺が連れてっても大してかわりゃしねえよ。」
その顔に笑みが戻り、緊張が解ける。床に膝をつく男が数人。
「んじゃ、また後ほど。」
そう一言残すと、御影は出て行った。そして後を追うようにガードマン
達も姿を消し、再び部屋には2人だけが、残った。
>203
ガード達が去ってようやく緊張が解け、撫子はへたり込んだ。一人の男が発した凄まじいプレッシャー。
猛獣の檻に入れられたような──そう、かつて取材に行った東北の戦場でゲリラに銃口を突きつけられた
経験があるが、それに匹敵する。相手に生与殺奪権を握られた、冷たい感覚。
撫 子「……何、今の。人間?」
モエナ「恐らく菊水のエージェントですね」
場に残った者達の中で彼女だけは平然としていた。苦笑いするタキシードの男。青ざめた少女。
ごとん、と糸が切れた人形のように無防備に倒れる。十歳の少女には酷なプレッシャーだった。
今まで意識を保てたのが不思議なくらいだ。
タキシードの男が少女を抱き上げる。
貫タキ「さて、どうするか…」
撫 子「どうしてその子を置いていったのかしら?……ひょっとして逃げろって事?」
モエナ「逃げても無駄、という事でしょうね。ここの警備は非常に厳重です。たとえ貫でも
その子を連れてあの男や北朝の追手から逃れるのは荷が勝ちすぎているでしょう」
貫タキ「なるほど。行きはよいよい帰りは恐い、か」
モエナ「そうそう、すっかり忘れてました。貫、久しぶりですね」
撫 子「あなた達、知り合い?」
「ともかく、ここで派手な行動に出るのは避けたほうがいいでしょうね。」
そう言って、むにゅっとどこからか薬のカプセルを取り出す。
そして、かなえの口に含ませると、あごを上に向けて飲み込ませた。
「スーパースパイ道具・生体発信機です。菊水相手にどこまで通用するかわかりませんが、
しばらくはこれでかなえ様の居場所をキャッチできるはずです。かなえ様も西朝に必要な
お方の一人です。保護には可能な限り、慎重を期しましょう。」
かなえのおでこをなでりなでりする。
むにゅっと?
カプセルになりたひ…
>>191 さあて、どうしよっかなあ……会場に紛れ込んで食事を堪能するってのも
悪くないし、たまにしか来れない迎賓館を探検ってのもいいかも…っと、誰か来たよ。
ここで見つかるのはちょっとまずいぞ…
(
>>190の一行、部屋に入る)
おっ、もなこちゃんじゃないかぁ…一緒にいるのは確か瑞典の王子君。(テレビで見てた)
さてはデート?くうーっ、もなこちゃんもスミにおけないなあ。あーんなかっこいい子と…
ボクときたら周りにいる人…あははっ、だーめだ。じょーくんもたっくんももーちょっとねえ…
うーん、うらやましいぞ…ってか、どんな会話してるのか気になる。うん、決めた!ここは今後の
参考にさせてもらうに限る!
(ドアに駆け寄り、こっそり覗く。)
なーんだ、ツーショットじゃなくてお目付け付きかあ…ま、通訳もなしじゃ無理か。
でもいい感じだなあ…ってか、あの通訳の人(エリク)カッコいいんですけど…
うーん、じょーくんもあれくらいかっこよかったらなあ……
んー?何するのかな?うーん…
>>207 迎賓館の一室。もなこを座らせるとカールがその前に立つ。
「あの、なにをするのですか?」
ううっ、そのこちらを上目遣いにじっと見るのはやめてほしい…どきどきする…
「王子が日ごろの練習のご成果をプリンセッサにお見せしたいとのことです。」
ピアノの椅子に腰掛けてエリクが笑っている。緊張しているって分かってて…ひどいよ。
「わあ、もなこにおうたをきかせてくださるのですか?ありがとうなのです。」
「王子はプリンセッサにお聞かせしたいために毎日練習なさっておいででしたよ。」
「すごいのです。もなこ、ピアノのおけいこもちょっといやだなあっておもってるくらいなのに、
カールくんまじめですごいのです。」
ゴメン、モナコ。それは感心してほしいところじゃない…「キミのために」ってのが重要なんであって…
って、ああ!もう!先生も笑ってないでフォローしてよ!!
「では、お聞きくださいませ。曲は「Maria」。アメリカのミュージカルの曲です。」
うわあ…緊張してきた…うまく歌えるかな?モナコ…感動してくれるかな?ああ、落ち着け、落ち着け!
カール・グスタフ5世!男の子だろ!格好悪いところなんて見せるな!何のために今まで練習してきたんだ!
「王子、深呼吸を。」
わ、分かってるよっ!すー、はー、すー、はー…よーし!!
ピアノの前奏が流れる。先生はいつも言っていた。『舞台では役柄になりきることが重要です。歌い手、
演技者は聞いている人すべてに対してイメージを湧かせる必要があるのです。子守唄を歌うなら観客を眠らせ、
祭囃子を歌うなら観客を踊らせてしまう…音楽にはそういった力があってしかるべきなんですよ。』
ならばボクはトニー(主役)でモナコがマリア(ヒロイン)だ。なりきるんだ!がんばれ、カール・グスタフ5世!
Maria…(マリア…)
>>208 The most beautiful sound I ever heard:(今まで聞いたこともなかった至高の響き)
Maria, Maria, Maria….(マリア…マリア…マリア…)
All the beautiful sounds of the world in a single word:(その一語には全世界の美しい響きがある)
Maria, Maria, Maria….
Maria!
I've just met a girl named Maria,And suddenly that name Will never be the same To me
(彼女にに会った瞬間、マリアというその名は僕にとって特別な物になってしまったんだ)
うーん、固いですね…緊張してるのは分かるけど、王子…イレこみ過ぎです。
プリンセッサご覧になってますか?『よく分からないのです』って顔してますよ?
しょうがないですねえ…ここは一つ手助けしてあげましょうかね。
間奏ピアノが徐々に激しさを増す。情熱的に、感情を煽るように。そしてこっそりと王子の声に重ねてささやく。
『molt espressivo con amore』(きわめて表情豊かに、愛情を込めて)
王子の顔つきが、変わる。…お許しください。試してみたいんですよ、いろいろと。
あなたもそうでしょう?ドアのところで見ているお嬢様?
うわあ〜…歌い始めたよ…すっごーい…王子様の口説きだなあ…目の前でラブソングなんてうらやましい…
あーゆーのって憧れだなあ…実際にやられるのはちょっと恥ずかしいんだろうけど。
あ、この曲知ってる。映画で見たことあるよ。ロミオとジュリエットみたいで好きだったな。
んー、もなこちゃんどうなのかな?結構まんざらでもなかったりして…うーん、ここからじゃ表情が良く分からないや…
しっかし、こういう口説かれ方って漫画でしか見たことないけど…実際にする人がいるとは思わなかったよ。
(
>>209)
ん?うわ、あの通訳さんこっち見た!気付かれてるのかな…?笑ってるけど…
お、王子君の顔つきが変わった?
>>210 おもむろにカールがモナコの手を取り、恭しくキスをする。何か吹っ切れたような表情で立ち上がり、もなこに向き直り高らかに歌いだす。
Monako!
I've just kissed a girl named Monako, And suddenly I've found How wonderful a sound Can be!
(彼女にキスしたとき、僕はその名が世界中で一番素敵な名前だってことに気付いたんだ)
Monako! Say it loud and there's music playing, Say it soft and it's almost like praying.
(その名を高らかに呼べばそれは音楽となり、ささやけば祈りの声になる)
Monako,I'll never stop saying Monako! The most beautiful sound I ever heard. Monako.
(僕は彼女の名を呼び続けよう。世界中で最も美しい名前、もなこの名を!)
もし、ドアの向こうのともえがもなこの顔を見ることが出来たならびっくりしたであろう。それくらいに
もなこは顔を真っ赤にして固まっていたのだから。そしてカールはなおも歌い続ける。
Monako! Monako!Monako….
(注…この曲中ではこの「名前」は軽く30回を越える回数で呼ばれる)
ピアノはそれをさらに煽り、歌うカールの顔も興奮のせいか赤くなっていた。
そして、ドアの向こうで聞き耳を立てていたともえまでも唖然と聞き入っていた。
(うわあ…やっちゃってるよ…すごい…外国人って違うなあ…でも、これは恥ずかしいぞ…もなこちゃん…)
そしてその状態は王子が歌い終えるまで、ずっと続くのであった。
(ええと、そういう場合は既成事実を作っちゃうのよ。ヤられる前にヤレ、よ。
誘いをかけて、向こうから襲わせちゃうの。)
う〜ん。う〜ん。う〜ん。考えて歩いているうちに、足元に猫の姿が増えてきた。
いや違う。猫の集まっているところに私が入ってきたらしい。無意識のうちに
集会場へと足が動いてしまったらしい。これがサガというやつだろうか。
にゃ〜。しゃがんで、猫たちに話し掛けてみる。
「にゃ〜にゃ〜にゃ〜。にゃにゃにゃ〜。うにゃ〜?」
いや、話ができるわけではないがなんとなく。
「やあ。今日はセーラー服じゃないんだな。」
「にゃぁ?…ん…うわわわわ!!あ!その!う、ひぐぅ、うぇぇん…うっ、うっ…。」
何をやってるんだ、何を泣いてるんだ、私は……ひっく…。
>199,212
「うぇぇん」(泣)
「な、何で?」(汗)
顔見知りの猫耳兵士を見かけたので声を掛けたら、何故かいきなり泣き出してしまった。
人気の無いところで良かったが、今日は一体なんなんだ? 足元の猫達が不思議そうに見上げている。
「参ったな…」
取り合えず少女をベンチに座らせる。紳士を気取ってハンカチを敷いてみようかと思ったが、
これは涙を拭くのに使った方がよさそうだ。
「ほら、これ使って」
「あう゛ー」(泣)
猫耳水兵の一人で、たしか名前は……(確立二分の一)
「いつは、だね?」
「ひっく、ひっく。うん…」
子供扱いするには大きすぎるが、躊躇いつつも少女の頭を撫でてみる。
「ほら、泣くな。一体どうしたんだ?」(ナデナデ)
>>175 モニターにはラボーチキンによく似た似顔絵が映っている。
霊警A「似てますね、西朝残党艦隊で猫耳を軽くあしらったやつに。」
霊警長官「ああ、だがいまだに彼女に接触した様子は無い・・。」
霊警B「このままなんにも動きがなかったらどうします?」
霊警A「尾行でもしますか?」
霊警長官「もし改造済みなら、ここにいる隊員では荷が勝ちすぎている・・。いや、あいつがいたな。」
ちゆ「失礼します。」
霊警長官「例の三人はどうしている?」
ちゆ「特に怪しい動きはありません。」
霊警A「彼女らのうちの一人が西朝の残党艦隊に搭乗していた人物である可能性が高い。」
霊警長官「そこで、このままなにもないようなら、君に尾行してもらうことになる。」
ちゆ「は、はい?」
霊警B「あなたの式神の位置を把握し、追跡できるのはあなただけですよ?」
ちゆ「あ、いや、たしかにそうですけど。」
霊警長官「移動手段として、私の式神を貸そう。唱えるだけで現れるようになっている。」
ちゆ「(な、なんか妙に本格的な任務だ・・・)」
霊警長官「彼には視覚遮蔽がそなわっている。彼にのっていけば一般人の目にさらされることはないだろう。」
ちゆ「は、はい!」
「えっ…と。何処へ行ったのかしら?」
会場内は真っ先に探した。まさか館外に出たとも考え辛い。
近くの廊下にも居なかった。
「さて、では探しに行きましょうね。」
他の侍従に一声かけると、心なしか楽しげな表情で会場を後にした。
途中、色々な人に出会う。大抵の来賓客達は会場に集まっている為、
出会うのは裏方──警備であったり、仕事仲間であったり、なのだが。
正面から、速水が歩いてきた。軽く会釈をすると、語りかけてくる。
「どうかされましたか、片瀬さん?」
「ええ。ちょっと、宮様を探しに。」
「…はい?」
一瞬、何かの冗談かと考えた。しかし、千早がそんな冗談を言う
人間では無い事を、速水は知っている。
「た、大変じゃないですか!」
「そうなのよ。貴方も知らないのね?困ったわ。」
ニコニコしながら話されては、とても重大事とは思えない。
「とにかく、皆に知らせ…」
「たぶんもう知ってるわよ、ねぇ?御影くん?」
「えっ?」
「職務怠慢だぞ、千早さん。」
苦笑しながら御影が近寄ってくる。
「ごめんなさい、いつの間にか姿が見えなくなってしまったの
よね。でも、心配は要らないんでしょ?」
「まあな。」
「きっとカール王子やエリックさんも一緒だろうし、ゆっくり
探す事にするわ。」
そしてその場に二人を残すと、一人廊下の奥へと消えていった。
「……そうなんですか、御影さん?」
「女ってのは怖いな。…いや、あいつはまた特殊か。」
かなえ「う…うむ…。」
モエナ「気がつかれましたか、かなえ様。お久しぶりです。」
かなえ「お前は…モエナ・スヴェトラーナ…この男は…?」
モエナ「クワン、貫大人です。西朝残党を率いているかつての上等兵です。」
かなえ「…ふ…ん。さっきの菊水は?」
モエナ「とりあえず、今はどこかへ行ったようです。」
かなえ「…貫、もういい。立てる。」
モエナ「かなえ様、今すぐ北朝の手からお助け申し上げたいのですが、厳重な警戒、
警備のためそれも叶わぬようです。」
かなえ「たぁすぅける?ふふふ、あははは!今さら、今さら何を言ってるんだ、
モエナ・スヴェトラーナ!お前たちは今までずっと、助けになんかこなかったじゃないか!」
貫タキ「…勝手に諦めて、悲劇のヒロイン気取ってればそれは楽でしょうよ。」
かなえ「え?」
御影「よう。時間だ。行きましょうか、萌平かなえ様。」
>>213 「ひっく…私は…だめな猫なんだ…水兵なのに船に酔う…街に出れば人に酔う…
そして、そして、そして…逢いたかった人に逢えたのにまともに喋れない…
臆病でだめな猫耳水兵なんだ…
こんないじけた猫耳なんて、嫌いだろ…ひぐっ、ひぐぅ…。」
涙が止まらない、ひっく、ひっくという嗚咽も止まらない。
好きな人が隣りにいる、このプレッシャーに耐えられない。なんで私はこんなに
弱いんだ。
俺は御影の視線をかなえ様から遮る様に立ち位置を変えた。
そして、語りかける。心を閉ざしてしまった少女に。
「今、貴女の目の前には壁があります。分厚く、高い壁が。
貴女はそこで勝手に諦めて、不貞腐れて座ってますがね。
だが、俺は歯向かいますよ。徹底的にね。
・・・・・・いいですか、迷っちゃいけませんよ。本当に貴女が、前に進みたいのならば」
そして、体の向きを変え、御影と対峙する。
泣く子も黙る菊水の、しかも恐らくは特級クラスのエージェントだろう。
相対しているだけで、背筋がゾクゾクしてくる。
だが―――――今は逃げる場面じゃない。ここは抗う場面だ。
「まぁ、そんな訳だから、出来ればお帰り願いたいな。これから、かなえ様と夜の散歩に出るんでね」
にっこりと微笑み、軽口を叩いた。
>219
「ふーん、そう来たのか。」
まあ当然だろう。この男、皇族の者が敵のいいように扱われるのを
黙って見ているような奴では無い筈だ。
ある意味、期待通りだ。だが、この状況を打開出来るだけの手札を
こいつは持ち合わせているのかな?
「だが、俺がそう簡単に引き下がると思っているのか?この者の
犯した行為を考えてみるがいい。我らが内親王殿下への侮辱を、
己が立場に置き換えてな。」
ここで視線を男からかなえへと移す。相変わらず、だ。自分がどう
なろうと無関心ってか。むしろ迷惑そうにさえ見えやがる。
視線をかなえに残したまま、男に語りかける。
「罪は償われなければな。お前に、この件に吊り合うだけの代償を
支払う事は出来るか?無条件じゃあ流石に目は瞑れねぇな。」
>219,220
対峙する菊水の男とタキシードの男。片方は圧倒的な技でガードの男達を軽く一蹴し、
もう片方は同じくガード達をプレッシャーだけで黙らせた。獅子か虎かといった二人の横で
立ち尽くす少女は、余りにも弱々しく見えた。
さすがの撫子も雰囲気に圧され口を挟めない。かわりに携帯で素早く亀雄にメールを送る。
『スグモドレ』
念の為だった。もう迎賓館を出たかもしれないが、察しのよい亀雄なら判るだろう。
そしてモエナに近付き囁く。彼女がタキシードの男と知り合いだとは、あの菊水の男も
まだ知らないだろう。多分。
ヒソヒソ…
(逃げるのなら力を貸すわ。私に出来る事、ある?)
(できること…うふふ。逆に私が聞きたいですね。あの菊水が入り口を塞いでいる以上、
窓のないこの部屋から脱出することはまずできないでしょうね。時にあなた、肺活量は
どのくらいあるのかしら?)
突飛な質問にきょとんとする撫子。
(ま、まあ、人並み?)
(結構。)
むにゅっと取り出したのは、銀色の小さな筒。端に吹き口がある。笛らしい。
(あの菊水は大したもので、貫と対峙しながらこちらを伺っています。しかし完全に動きを
掴んでいるとは思えません。あなたが思ったタイミングで、思い切りその笛を吹いてください。)
(それで…いいの?私がタイミングを計るわけ?大丈夫なの?)
(ああいうエキスパートほど、素人のタイミングが計れなかったりするものなのです。
まあ、それでも完全に対応しきってしまうエキスパートもいるんですけれど。うふふ…。)
>222
生暖かい銀色の笛…。
この笛の出てきた場所を考えるとなんだか恥ずかしいが、撫子は試しに軽く吹いてみる。
モエナ「あっ、ちょっと?」
撫 子「───」
音は出ない。
撫 子「?」
モエナ「……素人恐るべし」
撫 子「この笛壊れてるわ」
モエナ「それで良いのです。今・度・は(←妙な迫力で)タイミングを計って、思いっきり吹いてください」
撫 子「わ、分かったわ。まかせて」
モエナ「……(失策だったかしら)」
>220
「償う?罪を?払う?代償を?ならば、此方も言わせてもらおう」
まったく、こんな所でカード遊びをする羽目になるとは思わなかった。
少ない手持ちのカード。ならば、度胸とハッタリで乗り切ってやろうじゃないか。
「確かに、あのような場所でするには余りにも過ぎた行為だったのは認めよう。
だが、それの引き金を引いたのは誰かね?
年端も行かぬ少女を利用し、その心を引き裂き、自暴自棄に至らしめたのはどこの誰だね?」
床につきさした刀を引き抜き、男に差し出す。
「君たち北朝の人間だ。君たちからすれば西朝は傍流かもしれん。
だが、皇統に連なる高貴なお方には違いなかろう!
その畏れ多きお方に何をした?嬲り、痛めつけているのだぞ!
目に見えぬよう、気づかぬように!!」
背後の女性に目を向ける。プチテレビのアナウンサーだったか・・・・・・・
すまんが、手持ちのカードの一つにさせてもらおう。
迷惑かもしれんが、乗りかかった船だ、恨むならこの場にいた不幸を恨んでくれ。
「この事実、全世界のマスコミに垂れ込むといえばどうなる?
幼児虐待、しかも皇統への侮辱というおまけ付だ。
この手のニュースはどこも喉から手が出るほどのスクープだと思うが」
そこでにっこり笑い、アナウンサーらしき女性に笑いかける。
「そうですよねぇ?」
>224
「そうですよねぇ?」
虎がニヤリと笑った。
「は、はい?」
いきなり話を振られ、懸命に笛を吹くタイミングを計っていた撫子は焦った。素人丸出しで
”何かするぞ”と構えているので御影にもバレバレだった。溜息を吐くモエナ。
「さぁて、出来るのかな?」
ライオンもニヤリと笑った。
猛獣二匹に微笑まれて撫子は気付いた。ここはガクガク動物ランド。一歩間違えれば命取り。
「……えーと、ライフラインを…」(CM@プチテレビ)
スパーン! と、後ろ頭にモエナのスリッパ突っ込みが炸裂する。絶妙のタイミングだった。
「見てますよ」
「ど、どっちを?」(涙目)
「どちらも」(微笑)
「ちょっと整理させて……(最適化中)……その子はこれまでずっと虐待を受けてきたみたいなの。
さっきも大勢の男達に、北朝のガード達に突き飛ばされ、殴られていたわ。OK?」
菊水のエージェントは少し顔を顰めた。
「ああ、そのようだな。正直ここまで酷い扱いを受けているとは思わなかった」
菊水という組織の存在を撫子が知ったのは、つい最近の事だ。影から皇統を護り、皇統の敵を排除する
時代劇でいう”御庭番”にあたる秘密組織。皇統の為なら人殺しも厭わないという噂だ。
「大の大人が集団で子供に暴力を振るうなんて、どんな理由であれ許せないわ。私はこの事実を公表して
連中に罰を与えたい。OK?」
「そうだな……だが公表は止めておけ。自分の首を絞める事になるぜ。連中には俺がお灸を据えてやるさ。
二度とそんな真似はさせない」
「その保障は? それにさっき貴方が放った殺気で、その子気絶したのよ。そんな乱暴な人、信用できないわ」
肩を竦め苦笑する御影。確かに少し軽率だった。
「ああ、そうだな。だから暫く安全な所に身柄を預けておくさ。誰も手を出せない所にな」
”誰も”の部分で貫を一瞥する。撫子と話しつつも御影は決して貫への警戒を緩めない。
「逆に聞くが、仮に事実を公表したとして、かなえ殿は救われるのかな?」
「そうね。こっちも保障は無いわ……でもこの人の所なら、少なくとも虐待を受ける事はないはずよ」
無言で頷く貫。だが、かなえはそっぽを向いたまま、どうでもいいような虚ろな笑いを浮かべたまま。
「ねえ、かなえちゃん? あなたはどうしたいの?」
かなえの顔から薄笑いが消え、真顔になった。自分が選択するという事に戸惑っているようだ。
「あっ、そいうえば一応、公平に聞いておきたいんだけれど、その子、もなこ様に一体何をしたの?
ガードに殴られて、貴方に罪を償えとか言われるくらい酷い事?」
>226
御影と貫は、それぞれの言葉で音楽会での出来事を説明する。
撫子は共通の部分だけを受け止めるように努力した。
「……つまり、かなえちゃんがジサクジエンして、皆の前でもなこ様の靴を舐めたから
もなこ様が驚いて、周りも騒いでるって事?」
二人は頷く。
「えっと、かなえちゃんは悪い事したと思ってる?」
「……」
返事は無かったが、そう思ってはいるようだった。
「だったら周りの考えとか立場とかは置いといて、もなこ様にビックリさせてゴメンなさい
すれば、そっちは解決じゃないの?」
>216の少し後……
「あら、あらあら?」
廊下を歩いていると、前方に怪しげな人物が一人。どうも部屋の中を覗き
込んでいるようだ。あまりに集中しているのか、千早には気付いていない。
近くへと進むと、その部屋からは少年の歌声が響いてくる(>211)。
「まあ。おませさんね。」
クスリと笑いながらも、千早は足音を忍ばせながら部屋へ近付く。
「うわぁ……」
メイド服を来た少女は、頬を赤らめつつ溜息を漏らしている。
(あら、この娘…)
ついに真後ろに立った千早は、そっと声をかけてみた。
「可愛いメイドさんね。」
>228
「うムグ……!」
叫び声を上げそうになった少女の口を、掌で優しく抑える。
(駄目よ、王子の邪魔しちゃ。)
小声でそう告げると、驚きのあまり目を見開いている少女にニッコリと
微笑みかける。
(折角だから、様子を見てみましょうか?)
少女は少しの間を置くと、僅かながら平常心が戻ったのか、コクリ、と頷く。
千早は手を引くと、扉の隙間から見える2人の子供を見守る。
どうやら歌も終わりに近付きつつあるようだ。
>>228 「可愛いメイドさんね。」
「んっ!!!!!!!!」ドシン、バタン!
びっくりした〜っ!!いつの間に後ろにいたの?この人!?
声出そうになったよ…危ないなあ…
口を押さえて大慌てしたせいで尻もちついて…いたた…
中…よし、ばれてない(いや、バレてるけど)
よく見る。女官さん…かな?少なくとも兵士には見えない…ここはごまかせ!
「あは、あは、あはは…」
何笑ってごまかしてるんだろ、ボク(汗)
うわ、カツラずれかけ!…直して…胸(タオルだけど(泣))の位置も…修正っと。
「えーと、その、あの…」
だめだああー、いい台詞が思い浮かばないよお…笑ってるしこの人ー!
ピアノの音がひときわ高くなって、静寂が訪れる部屋の中。
「ん?」X2
終わったみたい…って、どうしよ…この状況…えーと、えーと(汗)
>230
ついに歌が終わり、部屋からは物音一つしなくなった。
(そろそろ、かしらね。)
と、扉を開けようとした千早はメイド姿の少女に向き直ると、語りかけた。
「それじゃ、私は中に行くけど………ご一緒しますか、ともえ様?」
「え!?あ…」
ふふっと笑うと、扉を開け、一人部屋の中へと入っていった。
カチャ。そして、部屋に居た者達の視線が、集まる。
「さ、宮様。そろそろお戻りになりませんと。」
>>231 ううう……えと、えと…おうたがおわったのです。
はくしゅしないとカールくんにしつれいなのです。
でも…うごけないのです。どきどきして、なんていっていいのかわからないのです。
あんなにまっかなかおで「もなこ、もなこ」っておおごえで…
いみはよくわからなかったけど…その…こまるのです…もなこはこうじょで、あとつぎで
カールくんはおうじであとつぎで…えーと、あうう…
はにゃーん…なのです…かおがあついのです…どうしたらいいのですか?
もなこにはおにいちゃんもいるのです…でもでも…おにいちゃんあってくれない…
ああああ、だめなのです…
はずかしいのです……どうしたらいいかわかんないのです…
カールくんもこまったおかおしてるのです…エリクせんせい、わらってないでなにかいってくださいなのです…
と、ドアがあいたのです。
はいってきたのはちはやさんと、メイドさん…ともえちゃんに…にてるのですけど…
ひょっとして、いまのきいてたりしたりするのですか!?
うわあああ!はずかしいのです、それはこまるのです、すごく、すごく、こまるのです!
どうしよう、どうしようなのです!(わたわた)
あらあら。宮様すっかり動揺されてしまって。
言葉はわからくても、熱意はちゃんと伝わったのねぇ。
「宮様。」
「な、な、なんなの…ですか!?」
「お顔が、真っ赤ですよ?(ニコ」
「えっと、こ…これは!そ、その……(モニャモニャ」
ちょっと意地悪かしら(笑)
>>231 ピアノが鳴り終えたとき、ボクは何か熱に浮かされたような気分からふっと、元に戻って。
そして気付く。自分が何をしていたのか。いや、分かっていたんだ。実際一人でそんな感じに
歌っていたよ。でもそれって一人だからできることであって!!
よりによって、本人の目の前で……うわああああ!!
モナコ…顔真っ赤だし…うう、怒ってるのかな…どうしよう…何か言ってよ…ねえ…
先生も笑ってないでさあ…うわあ、僕まで熱くなってきたよ…どうしよう、どうしよう…
これで振られたりしたら立ち直れないよ、僕…モナコ…何とか言ってよ…
ガチャ、ドアが開いて女官さんが入ってきた。後ろに変なメイドさんもいる。
うそ…今の聞いてたの?うわああ!!ごめんなさい!ごめんなさい!
もうしません!(いや、違う!)恥ずかしいし!どうしよう、どうしよう……
>>231 真っ赤な顔で恥ずかしそうに見詰め合う2人、いいですね。
ちいさな恋のメロディ、素晴らしい。
ドアが開き、女官らしき人が入ってくる。
まあ、そろそろ戻らないといけませんし、ね。
拍手。
「拙いピアノで失礼いたしました、プリンセッサ。」
立ち上がり、2人に歩み寄る。
「王子もお疲れ様でした。さて、そろそろお時間のようですから戻りましょうか。」
そう言って女官さんに向き直る。
「プリンセッサを無断で連れ出してしまい、申し訳ありませんでした。席に戻らせていただきます。」
そして、取り出したのはチケットが4枚。
「これは今度芸術劇場で行う私のコンサートのチケットです。今回のお詫びといっては何ですが、
進呈いたしますのでもしよろしければ。」
そう言って王子、皇女、女官と手渡し、最後に隠れるようにしているメイドに。
「どうぞ、プリンツェーサ。」
手渡して一同に恭しく礼をした。
>227
御 影「……」
貫タキ「……」
ヘンジガナイ、タダノシカバネノヨウダ…
二人とも困ったような顔をしていた。
撫 子「…ゴメンナサイ」(欝)
的外れな事を言った自覚はしていたが、自分が場違いな人間である事を痛感する。ただのマスコミだから
当然なのだけれど。少なくとも変に踏み込んだ事を言わなかったのは正解……だろうか?
撫 子「と、とにかく、こっちには証拠のテープがあるんだから」
後退りしながらモエナの隣まで戻る撫子。
対峙の続く御影と貫。お互いに信念があり、立場もある。どちらかが気紛れをおこして譲るか、
都合良く何らかのアクシデントが発生しない限りこのまま平行線が続くだろうと、撫子は判断した。
タキシードの男は、まず譲ることは無いだろう。菊水の男は意外にも、撫子が思ったほど冷酷では
ないようだったが、その所属している組織の事を考えると、退くとは思えない。
そしてこの場で唯一の第三者である撫子は、さっきのような浅はかな事しか思いつけない。
話し合いで解決しなければ、あとは力尽くしかないのだろうか?
撫 子「…あっ、そうだ」
すっかり忘れていた。ここで撫子は、モエナから預かった笛のことを思い出した。
その手に握り締めていた、汗で湿った笛を咥え、思いっきり吹く。タイミングも何も無い。
撫 子「────────!!」
何が起こるのだろう?
>218
(そうか、好きな奴が居るのか…)
そいつと上手く話せなかったので欝になって泣き出してしまったのだろう。
と、狩谷は微妙に勘違いした。そういう損な性格だった。
「大丈夫だって」(ナデナデ)
「い、いつまでも子供扱いするな」(赤面)
「お前は十分可愛いよ。でも確かにイジケてるのは良くないな」
「……」
誰のせいだと言わんばかりの上目遣いの視線。狩谷は励ます方法を考えていて気付かない。
「色恋沙汰は不得手だが、うーん……。船酔いはいつか慣れると思うし、人酔いは…
よし、これから慣らしに行くか?」
「えっ?」
狩谷は立ち上がり、いつはに手を差し伸べた。
「一緒に街を散歩しないか?」
>236
「────────!!」
ラブ「この音は、超音波笛!」
ヤコ「どうしたの?ラブお姉ちゃん?」
ラブ「イリューシン、ヤコブレフ、お姉さまが呼んでいます!!こっちです!」
イリ「超音波笛を使うなんて…なにがあったんだ?」
ラブ「考えている暇はありません、急ぎましょう!」
ひょいひょいっ。ラボーチキンがイリューシンとヤコブレフを両脇に抱える。
見た目も小さいヤコブレフはともかく、それなりに大きいイリューシンを抱えた姿は…であった。
それはともかく。足に力をこめて。一瞬、ふわり、と浮かび上がる。そして、信じられない速度で
駆けていく。ラボーチキンの持つ強化機能人体「超高性能あし」の力である。
彼女は音も無く、疾風となって通路を駆け抜けていく。
ヤコ「ひぃいぃえぇぇん!ヤッコちゃん壊れちゃうよぉ〜〜!!」
イリ「…確かに、気分のいいものではないなぁ…!!」
ラブ「ここです!!」
バタン!!
ラブ「お姉さま!!何があったのですか?」
部屋の中を一周見回すラボーチキン。お姉さま、知らない女の人、萌平かなえ様、…貫大人!?
そして目の前に立っているのは…。
ラブ「どちらさまですか?」
イリ「ラボーチキン…呆けすぎだ。こいつはどう見てもキクスイのエージェントだろう。
お姉さまが超音波笛で私たちを呼んだ、そして、そこにはキクスイがいた。これ以上説明が要るのか?」
ヤコ「やれ!ってことだね!…ねぇ〜?お姉ちゃんたち、あれやろうよぅ〜。せっかくだからさぁ〜。」
ラブ「そうね、ヤッコちゃん。せっかくだし。」
イリ「そうだな。」
ばさぁっ!ドレスを脱ぎ捨て、レオタード戦闘服の3人が現れる。
頭には白い熊の耳、お尻には短い尻尾。
ヤコ「えぇ゛〜〜ぃ!」
Яковлевの青い目が赤い目に変わる。一瞬の光芒。空中に沸き起こる火花。
ヤコ「ドカ〜ン〜!火眼金リのぽ〜らすた〜・ヤッコちゃんだよ〜!!」
イリ「ふぅ…。」
Ильюшинの右手が妖しく光る。上から下へ、ゆっくり動かす。空間に現れたエネルギーの刃。
イリ「全てを切り裂く光の刃、イーゴリの剣・イリューシン!」
ラブ「はいっ!!」
虚空に舞い上がる胡桃。その粒の上に立つЛавочкин。胡桃が落ちる。
だが、割れてはいない。少女は相変わらず立ち続けている。
ラブ「超高性能あしに立てないところはない!無重力の軽業師・ラボーチキン!」
「「「揚羽蝶の紅旗の下に!スヴェトラーナ・シスターズ参上!!」」」
ヤコブレフの目が輝き、決めポーズを取った3人の後ろで、赤、青、黄色の爆発が起こる。
ヤコ「決まったね!お姉ちゃんたち!」
イリ「練習どおり、うまくいったな。うんうん。」
ラブ「お姉さま〜、見て下さいました〜?」
「やっちまった…。」という顔のモエナ。ぽか〜んとしている撫子。ハァ?なかなえ。苦笑いの貫。
御影「( ´,_ゝ‘)プッ。」
>>238 ちゆ「い、今のは・・・!」
ラボーチキンに取り憑けておいた式神がものすごいスピードで動く。
位置を把握しておくことができないほどだ。
ちゆ「機能強化って言ってたけど、速すぎる・・・。」
一瞬唖然とするも、すぐさま任務を思い出し、目的地と思われる場所へと駆け出した。
その部屋の前へと来ると、なにやら声が聞こえる。
すこしだけ扉を開け、中を覗き込んだ。
>>239 「「「揚羽蝶の紅旗の下に!スヴェトラーナ・シスターズ参上!!」」」
音羽「・・・・・・・!」
ふいに音羽が顔をだす。
音羽「これが俺が求めていたものだフォルァ。」
ちゆ「た、確かにシャイニーの決めポーズよりもカコイイ・・・。」
>238-239
「プッ……ッ…ククッ……はははは!」
これは何と言うか、中々お目にかかれない光景だ。
「いや、失礼。随分と可愛いお嬢さん方の登場だな。…それにしても、俺が菊水の
エージェントだって?」
普通はひなぎく辺りと間違えるもんだが。こいつ等、何処まで情報を握ってやがる?
菊水の、まして俺の顔が割れてるとは。しかも一目で見破るなんて、尋常じゃねえ。
「少し、侮っていたようだなぁ。」
主にタキシードの男へと向けていた注意を、新たに加わった3人へと移す。いや、
移さざるをえなかったと言うべきか。
「物騒なモンも持ってるようだし。ふむ、問答無用って所か?」
4部屋ほど離れた部屋のドアの横に立ち、内親王殿下のいる部屋の様子に聞き耳を立てる。
>>207-211 瑞典王子が内親王殿下に対し歌を歌っている。かなりの感情の入りようだ。
通訳の音楽家は室内におり、二人を見守っているようだ。
ドアから覗き見をしている怪しげなメイドが気にかかるが……
そのメイドも今、侍女に見つかる。
>>228-235 これで三人だけの音楽会に幕が下ろされたようだ。
と、そのとき。
人間の不可聴領域の音波がなったと思うと、目の前を何かが駆け抜けた。
>>238 明らかに人間ではない。とうとう何か緊急事態が起こってしまったようだ。
通り過ぎたのは全部で三体。どれも人間ではない速力である。
すぐさまその後を追う。
>>239-241 「失礼します」
霊警の人間であろう少女を押し退け、部屋に入る。
入る前から気配は感じていたが、随分と人数が多い。
何があったのかは分からない。
しかし、内親王のお傍でこのような不可解な集会が開かれるのは好ましいことではない。
各々、状況を把握するのが精一杯という顔をしている人間たち(菊水の者もいる?)と、
呑気に笑いあう、機能強化少女たち(自分と同種だ)にむけて、言う。
「ここがどのような場か分かっているのですか。すぐに解散しなさい」
3対1、いや、最悪では4対1か? 仕方ない。例えもしものことがあっても、
内親王には指一本触れさせはすまい。命に代えても。
「今すぐにです」
ラブ「どちらさまですか?じゃなくて、忘れるものか!日本帝国の「人形」!」
どこか間の抜けた田舎娘のような顔立ちが、敵意をあらわにした獣の顔に変わる。
モエナ「Лавочкин!!」
ラブ「ビクッ!はいぃ…ごめんなさい、お姉さま…。」
モエナ「────────!!」
撫子の手から笛を取り上げ、リズムをつけて吹き鳴らす。常人には聞こえない音が部屋の中に広がる。
ラブ「Да!」
イリ「Да。」
ヤコ「だ〜!わかったよお姉さま、ヤッコちゃん頑張るもんね!」
モエナ「去りなさい、なら去りましょう、ほととぎす…。」
イリ「ラボーチキン頼む!」
ラブ「はいっ!!超高性能あし…」
イリ「2段ロケット!!」
仰向けの体勢から両足を垂直に上げたラボーチキン。その上に、イリューシンが飛び上がる。
瞬間、超高性能あしで反重力場を生成し、反発力で脅威の跳躍を可能にする技、それが、
「超高性能あし・2段ロケット」である!!
イリ「イーゴリ大公の剣!ぶん回し!!」
空中で両手を広げるイリューシン。両手の先から、エネルギーの刃が伸びる。少女を頂点とした
地面に垂直な三角形が形成された。そして、
イリ「どぉりゃぁああ!!」
イリューシンが回転する。その姿はあたかも「ぶん回し」コンパスのようである。真円にえぐり
取られた床。
モエナ「ラボーチキン、ヤコブレフ。適当なところで逃げなさい。うふふ。それではみなさん、
ごきげんよう。」
貫大人、かなえ、モエナ、撫子とイリューシンを載せた床が、下の階へと落ちていく。
ぷちっ(笑)
>244
下の人などいない!(笑)
>>243 派手なアクションで床ごと階下に落ちてゆく不審者たち。
物凄い音が響く。
ラブ「許すまじ!」
ヤコ「やるぞー」
敵意剥き出しで迫ってくる少女たち。
「忘れるものか」と言われても、面識はないのだが。
それよりも、これ以上の問題は起こしたくない。
そこで。
「……」
やれやれといった表情で、呆れながら様子を見ていたエージェントに呼びかける。
「この二人を取り押さえます。協力してください。今です!」
ラブ「うしろ?」
ヤコ「え?」
同時に御影を振りかえる少女たち。
すきあり。
M0-eは平然と、彼女らの背中を押した。
先程開いた、穴に向けて。
ラブ・ヤコ「う、う、うわらば〜〜〜〜!!」
べちゃっ。
ヤコ「いてて…ラブお姉ちゃん、だいじょうぶぅ〜?」
階下に落ちると、すでに貫大人たちの姿はなく。
ラブ「お姉さまは…行っちゃったみたいですね。ヤッコちゃん、二手に分かれましょう。」
ヤコ「うん。じゃあ、あとでね!」
廊下の前側と後側に、それぞれ別れて走っていく。
お久しぶりです。更級由希子です。最近は東北…あはは、今のは聞かなかったことにして下さい。
…なんて言えばいいのでしょうか、防諜対策って難しいですね。…これからの任務に向けて、
臨時の修理が行われたり、物品の搭載が行われたりして忙しいです。
さて、そんなこんなで、今日は2月の14日。
ウィルバー「ユキコー!ユキコー!」
由希子「なんですか、ウィルバーさん。というより、艦にいなくていいんですか?」
みなさん忘れていると思うので、紹介しておきます。「カーチス・ウィルバー」さんです。
A合衆国海軍ミサイル駆逐艦をやっています。変な人です。
ウィルバー「いいの、いいのォー!ユキコ、あ〜んしてくだサーイ。」
由希子「??…いいですけど…あ〜ん。」
ウィルバー「ノゥノゥ!もぉ〜っと、大きく、ビッグにお願いしますでーす。」
由希子「???なんだろう?あ〜〜〜〜〜〜ん!」
ウィルバー「ワタシからユキコへ、愛をこめたバレンタインプレゼントで〜〜す!!」
由希子「!!!もが!もがもが!!」
ウィルバー「タカナミから聞いたヨー!ニポンではバレンタインに愛の太さ分の太巻き作るネー!
で、その太巻きを無言で一口で食べてもらうネ!ベリーおりえんちっくフェステバーよ!!」
なんか、節分の恵方巻きが混ざってますよ、それ。もがもが…。むぐむぐ…。もぐもぐ…ぷはぁ!!
食べないと息ができないので、一気に食べてしまいました。
由希子「ごちそうさまでした…。そうか、今日はバレンタインだったんですね…。」
ウィルバー「オゥ、どしたね、ユキコー。なんだかサビシそーよ。ひょっとして…不味かったカ?」
由希子「なんでもないんです…なんでも…海の女に男はいらんのです…。」
たかなみ「そうです!!由希子ちゃんには私がいるんです!!男なんかイランアフガンです!!」
由希子「たかなみさん…なんですか、そのコートは?」
紹介します。「たかなみ」さんです。私の乗っている艦です。変な人です。
たかなみ「由希子ちゃん、私を、た・べ・て!!」
バッ!!たかなみさんの身体が黒い…いや、あれはチョコ…!そして、お腹のところにはホワイトクリームで
「愛」
…ひぃ!どろどろ!べちゃべちゃ!…みなさん、ごきげんよう……。あまままま……。
>237
「散歩…というと、マラカスを持って踊る…!」
何を言ってるんだ!!しっかりしろ、私!!
「それは…マンボだ…。」
「工事現場にある、ショベルカーの小さい奴…!」
あああああああ!!もう!もう!!
「それは…ユンボだ…。」
「あう…ごめん…ああの…その…よろしく…オネガイシマス…。」
もじもじ。尻尾はぴんっ、と天に向かって屹立している。嬉しいのだ。
>243
「やれやれ、全く相変わらず荒っぽいというかなんと言うか・・・・・・」
浮遊感を味わいつつ、苦笑する。
まぁ、仕方ないっちゃあ仕方ないのだが。
あの状況を打破するには最善とはいえないまでも、
この手で打破するしかなかったわけだし。
「さて、と、それじゃ此処から一先ず脱出しましょうか?
その後でゆっくり話し合いましょう、かなえ様?」
そう言うと、片手でかなえ様をかつぎ上げ、走り出した。
>>247 ちゆ「あ! 逃げる!」
急速に式神の気配が遠のく。やはり、人間のスピードではない。
ちゆ「(あんまり離れすぎると式神の位置を把握できなくなっちゃう・・・。)」
懐から召喚符をとりだす。霊警長官から借りた式神だ。
ちゆ「我が方へ来たれ、白虎!」
音も無く突然姿を現す白虎。すでに遮蔽が効いているらしく、肉眼では見ることができない。
ちゆ「おねがい、追って!」
白虎に飛び乗ると、部屋の穴へ飛び込んだ。
御影を一瞥すると、きびすを返して廊下に出る。
みると、侍女とメイドが付き添い、内親王と王子、そして通訳が
何事もなかったかのように(気づいていなくて当然だが)部屋から出てくる。
制服の襟を正し、制帽を深くかぶりなおすと、しばらくの間を空けてその後に続く。
任務はいまだ遂行中。
後ろから見る内親王は、耳を赤く染め、いくらか挙動不審であるものの、
その姿は息災そのもの。
来賓A「私はその子に言ってやったんですよ。中に人などいない。ってね」
来賓B「まあ、お優しいんですね」
来賓C「ん? 今(>243)揺れましたか?」
来賓A「地震みたいですね」
ガード「……」(いつまでもお喋りしてないで、早くカエレ…)
「…………逃げた。」
ポソリと漏らす。その顔は、先にも増して愉悦に満ちている。
「大きく2択、奴らはこっちの道を選んだか。」
床に出来た大きな穴を覗きつつ、考える。これで彼らの立場はより厳しくなろう。
それは本人達が一番分かっているはずだ。
こちらも相応の対処を、彼らの行動に答えねばならない。たとえ形だけだとしても。
やがて待つのは、恐らく───。いや、道はまだまだ枝分かれしている、か。
「だが、これが紛れも無く、始まりだ。この道は一方通行、後戻りなど出来ないのさ。」
先程の光景を思い出し、その頭の中にいる者達を見据える。
(そういや、後ろの奴結構いい女だったな…っと、いかんいかん。)
自分を戒めるように軽く頭を振る。そして気を取り直して床の穴をみやると、
あまりの惨状に苦笑いを浮かべた。
「それにしても…豪快だな。」
後から来た3人については、正直予想外だった。個体としてあれほど強力な
者が、3人も護衛として侵入しているとは。
緩慢な動作で、懐から携帯を取り出す。
「よ、俺だ。……ああ、そう、………そんな所だ。いいか、手は出すなよ。
動きだけ掴んどけ。………そうだ。護衛は他の………頼むぞ。」
>250→→→247の間。
「あいたた…」
腰をさする撫子。ズボンの埃を払い立ち上がる。まさか床を抜くとは冗談にも程がある。
僥倖にも下は空き部屋だったようだが、これも計算しての事なのだろう……多分。
タキシードの男は、かなえを担ぎ上げる。お姫様抱っこでもしてあげればいいのに、と思う。
「勇敢なお嬢さん、ご協力感謝する」
男は撫子にウインクした。行く気なのだろう。
「かなえちゃん、元気でね」
「……」
「じゃ、モエナ姐さん、また後で」
「気を付けなさい」
婦人(モエナ)と軽く挨拶を交わし、男は走り出した。
「それじゃあ、私も行くわ。無事に逃げ切れることを祈ってる」
部屋を出て撫子は貫の走り去った方向の反対へ足を向けた。これ以上撫子が関わっても
足手まといにしかならないだろう。自分には自分のやり方、やるべき事がある。
(ハイエナだって、いつもライオンに獲物を横取りされてばかりじゃないんだから)
>249
人の多い大通り。狩谷の腕に猫耳少女いつはは、しがみついている。
狩(本当に人が苦手なんだな)
五(デート!デート!デート!デート!)
二人で3〜4時間ほど街を歩く。途中食事をしたり映画を観たり。お互いの仕事が仕事だから、
会話自体はあまり弾まなかったが、良い気分転換になっただろう。お互いに。
狩(そういえば、女の子とデートなんて、菊水入って以来だな)
まあ、兄貴感覚ではある。と言っても自分には兄弟はいないが。菊水という組織の、
その特殊な性質上、菊水隊員には孤児院出身の者が多い。紫村がシスターLOVEなのも、
彼が居たという孤児院のシスターの面影を、シスターモエリアに見たのかもしれない。
──夕刻、いつはを最寄りの駅まで送る。山ほど御土産を持たせてやった。
「もう、人ごみは平気か?」
「……うん」
「また不安になったら電話しろ。これ、携帯の番号だ」
「う、うん」
「それじゃあな」(ナデナデ)
にへら〜。
がたんごとん…がたんごとん…
(よこすか〜、よこすか〜。)
にへら〜。
(おい、正門通過時はID見せろって……う……通ってよし。
(なんだあの幸せそうな顔…関わりあいになりたくない…。))
いせ「あ〜ら、おかえりなさい、いつはちゃん。ずいぶん遅かったんじゃ
ありませんこと〜♪あらあら、なんですの?そのお荷物は?
定期検診じゃなかったのかしら〜♪なんでそんなにお買い物〜♪」
にへら〜。
いせ「ひぃっ!!いつはちゃんが壊れましたわ!…すっかりオトナになっちゃったの
ですわね…あたくしの手の届かないところにいっちゃったのですわね…。」
ももこ「ヒャー!もも、お赤飯(缶詰)あっためてくるヨ!」
いせ「艦長…お心遣い感謝しますわ…!」
にへら〜。
みつば「いつは〜。いつは〜。お〜いなの〜。…だめなの。全然反応しないの。」
わかば「……いつはさん、よっぽど、いいコトがあったのでしょうね…。」
いつはの顔は、いせがウニバーサル造船舞鶴工場に回航されるまで緩みっぱなしだったという。
>>252 えーと、その時ボクはもなこちゃんの後ろにくっついて一番後ろを歩いていたわけさ。
で、角を曲がるのでボクも…という時。
「おい!そこのメイド!」
いきなり呼び止められたよ。ボク?と振り向くと黒服のお兄さんがずかずかと歩いてくる。
うわ、やっばい。ばれたのかなあ?
隠れようとする間もなく見つかってしまうわけで…
「こら、こんな所にいたのか…」
しまったなあ…逃げときゃよかったかも…もなこちゃんに迷惑はかけられないし…
「どうしたのですか?」
「あ、これは千早さん…あっ!これは宮様。失礼をいたしました。」
ボクの首根っこ掴んだまま深々とお辞儀をしないで欲しい……苦しいから、それ。
「いえ、バイトで雇っていたメイドを探していたのですが、今見つかりましたので。ええ、これで失礼させていただきます。」
「メイドって、え?あ、あの……」
「こら、お前という奴はバイトの分際で宮様に近づくなんて失礼な…」
だーかーらー!首を押さえつけないでって言ってる(言ってない)でしょ!
「いえ、あの…その、その…」
「どうも失礼をいたしました、ほらっ、皿洗いが終わってないんだ、行くぞっ。」
首根っこ掴まれて、ずりずりと引きずられてゆくボク。
なんと言っていいやら分からない表情の侍従さんともなこちゃん。
うん、まあメイド服着てたのはボクだし、正体明かすわけにも行かないわけだし。あきらめておこうか、ここは。
ずりずりずり。
引きずられながらボクはもなこちゃんに「またね。」と手を振った。
で、ボクは今洗っても尽きぬ膨大な量の食器と格闘しているわけで。
「こらーっ、さぼってるんじゃなあーーーいっ!」
あー、もう……ウツダ、イコウ…
>>117からのつづきゲリラ拠点を巡る丘の戦い
さて、500人ぐらいたいしたことはないと思われるかもしれない。しかしこの時はそうは云え
なかった。この時点での連隊戦闘団の状況をもう一度整理してみよう。まず我々74式改Uからなる
1個戦車中隊普通化中隊1個、そして障害物破壊で大損害を受けた施設1個小隊(この時点で自質1
個分隊程度まで戦力が低下していたらしい)これが主攻担当で前哨壕を制圧している。そして今ま
で触れていなかったが助攻として普通科1個中隊と施設1個小隊が勾配が急で登り辛い北斜面から迫
りつつあったがこちらも見積もり違いの兵力に戦況は硬直していた。残り二つの普通科中隊は一つ
が退路の封鎖、もう一つは度重なる討伐で消耗しており予備として控置されていた。当初対抗部隊
は200名程度とされていたので前哨陣地に3,40名山頂付近の主要陣地に8、90名、南と西斜面は
絶壁で工事無しでは登頂は無理なので10名から20名ぐらいの配置、北斜面はなんとか登れるが進
路が限定されるので30、40名程度残りは予備と見ていた。そう云うわけで東斜面の主攻撃方面
では彼我兵力は300対50、北斜面の助攻方面で200対30と優位に立てると踏んでいたわけ
である。そこへ300名しかいない主攻方面(前哨陣地を取った時点でこの程度まで戦力が落ちていた)
へ500名が突入してきたからたまらない。火力では我々が勝るがこの時点で対抗部隊は100M以
内に接近しており連隊直下の重迫撃砲も15cm榴弾砲の支援を乞うのも難しかったのである。しか
し、彼らは何故気が付かれることもなく接近できたのか?あとで判ったが彼らは山全体、縦横に坑道
を構築しておりあと少しで全陣地を結べたのだが、未完成だった。そこで急遽この坑道を爆破して至
近距離から逆襲を敢行したわけである。ちなみにこの坑道主用部は我が空軍が新開発した
GCS2 2000ポンド爆弾にも耐えられる程のものであったので突撃発起前の15cm榴弾砲に
よる準備射撃は殆ど効果がなかったことが判明している。
(GCS2 について
ttp://www.geocities.co.jp/Technopolis-Mars/9578/xgcs2.html)
時制を対抗部隊(自衛隊で使われる”敵”の婉曲表現)の突撃を食ったところへ戻す。
連中は口々の喚声をあげ突撃銃を乱射しながら突っ込んでくる。こちらも必死で銃撃を浴びせばた
ばた倒しているが衝撃力は減衰しない。自分は愛車のハッチから頭を出し砲手の加藤軍曹に目標を
指向させ砲と機銃を撃たせる。双眼鏡をにらみ指示をだす。
「加藤 2時の歩兵 真中に榴弾ぶち込め」
夜間視力を落さない為発砲炎は見ないようにする。弾着。土砂と歩兵が舞い上がる。自分の表情が緩む
のがわかる。
だしぬけにがーんと砲塔何かが叩く。小銃、軽機にしては大きい音をたてて。同時に熱いものが
いくつか腕に飛び込んだ。発砲炎がレンズに反射して露見したのだろうか?銃弾が砲塔に集中し始め
た。砲塔付近の爆発反応装甲はもう殆どはがれており破片は飛んでこないはずだが?銃弾の空を切る
音がひゅん ぴゅんと音が変り砲塔にあたり音を立てる銃弾の数も増している。明かに指向されてい
る。肝が冷える。だがもう引っ込んでる場合ではない。対抗部隊(以下はもう面倒だから敵にする)
の突撃隊はかなり近づいており死角にもぐりつつあるからだ。視界がなくてはならない。ぐっと歯を
食いしばり恐怖押さえ込む。意外なことだがこの時は恐怖から逃れることしか考えられなかった。腕
におった怪我が痛みだしたのはもう少しあとだった。しかし、何に打たれたのだろう?14,5ミリ
重機か23ミリ機関砲か?小銃弾のはねる音にしてはでかい。大口径の機銃が装甲板で砕けその破片
が刺さったのだろう。大口径機関砲は正面装甲はともかくキャタピラや覗視孔背面等脆弱部を狙撃す
れば74式クラスの戦車でも重大な損害を与えられる。”狙われている”という恐怖で手が震えるの
抑えながら双眼鏡で撃ってきた敵を探す。どうもそれらしいのは見当たらない。
赤く太い曳光弾が普通科部隊の方へ指向される。さっきの奴だ。意外に速い発射速度だ。でも者射点
がわからない。爆発。土砂と肉片が舞い上がる。これは別の奴だ。車体も暴露してひたすらつっ込んで
くる。小さい62式軽戦車だ。こちら側に動揺が走る。つづいてRPG7とおぼしき携帯式対戦車
ロケット弾が大量に火を吹いて迫り、敵を阻止してきた機関銃群が吹き飛ばされていく。無駄に突撃
をさせているわけではなく火点の暴露を狙っていたのだ。敵は混乱を見逃さなかった。「ぴー」と笛の
音がする。すると敵は、一斉にC国製の大型柄付手榴弾を投擲する。次々に爆発が起こり普通科中隊の
陣地に混乱と殺戮を巻き起こした。白刃が煌き激しい白兵戦へと移行していた。人数が少ない分やや
旗色が悪い。混交していては助け様がない。自分の仕事に専念する。
「郷田徹甲 加藤 戦車をたのむ」いうないなや先刻承知の加藤軍曹は発砲する。激しく機動している
のだがまるで吸いこまれるように命中する。木っ端微塵に吹き飛ぶ。
自陣が赤々と輝く。なにかが舞い上がるのがみえた。砲塔だ。ロケット弾の一発が我が戦車中隊の
一両を捕らえていた。脇だ。脇少尉の車両だ。RPG7の最新型は延圧防弾鋼板換算で600ミリを貫
通するという。
第3世代の90式、90式改(旧慶祝4スレ参考の程)ならともかく、度重なる戦闘で戦車の消耗
が激しく現実を取り繕うため改装された程度の74式改Uでは耐えられなかった。74式改にはなかった
反応装甲と増加装甲をもってしても。軽々と正面装甲を食い破り弾薬を誘爆せしめた。
人事ではない。敵歩兵はかなり肉薄している。我々も危ない。榴弾をもう一発お見舞いすると同じに
「鵺1から全員へ。引くぞ」
云うやいなや後進をかけ離脱をはかる。が遅かった。敵戦車や脇少尉を気にしすぎていた。敵兵はか
なり奥深く浸透していた。飛来したロケット弾が右側のキャタピラを捕らえ数秒後死角から忍び寄った
敵兵が火炎瓶をエンジン叩きこみもえあがった。
「郷田(装填手)消火急げ。三浦(操縦手 伍長)動かんか?」
「小隊長。駄目です。もういかんです。転輪までもってかれました。」
がーん がーんとまた砲塔を何か叩く。何度も何度も。
「小隊長。やられました。砲塔の継ぎ目をやられました。旋回は無理です。」
砲手の加藤軍曹が叫ぶ。
「火の周りが早い まにあわない」敬語を使うことも忘れ郷田も叫ぶ。もうどうにもならん。
「脱出!急げ」
弾丸雨飛。ハッチの外は激しく銃弾は飛び交っていた。しかし、やけくそ、混乱 夢中どれが
当てはまるかわからないが皆ためらいもなく飛び出していった。砲弾の作りだしたクレーターへ飛
びこむ。弾着の時雪が解けたしくドロドロとした不快感が侵入してくる。
このとき加藤は尻に銃創。郷田は右大腿部に砲弾の破片とおぼしき負傷を負ていたのだが気が付いた
のは(本人もふくめて)しばらくあとだ。いかに尋常でなかったか理解していただけたと思う。
幸い皆脱出には成功した。が銃火は衰えず頭を地面にこすり付ける。いつもは茫洋としている三浦伍
長は車内に一丁だけあった64式小銃を撃ちまくり敵兵の接近を防いでいる。恐怖を感じないのだろう
か?普段の三浦からは想像もできない。あとで本人は「いや 撃たれっぱなしで撃っていないとこわか
っただけです。当っちゃいません」とは云っていたが私はこの1件で彼を見なおした。もし手榴弾の一
発でもぶち込まれれば全員靖国逝きだったろう。責任ある立場としてこれ以上は這いつくばってられな
い。「応戦だ 応戦しろ。肉薄を許すな。」九ミリ機関拳銃を取りだし撃ちまくる。皆拳銃や手榴弾を
取り出す。責任を自覚すると不思議と恐怖は消えていき冷静さが戻ってきた(まあ普段より何割かは足
りないだろうが)急に放棄した愛車が気になり始めた。目をやれば赤々と燃え上がっている。例の赤く
太いが側面に突き刺さる。誘爆。愛車は飴細工のようで原型をとどめなかった。あれだけ愛情を注いで
いたものだったが驚くほど無感動にそれを見つめていた。発砲炎の方向に目をやる。仇の正体がわかっ
た。S連邦製、旧式の57ミリ自走対空機関砲 ZSU-57-2対空自走砲だった。多数の命中弾を
浴び耐弾性が低下しており脆弱部ならば充分に引導を渡すことができたのだ。先日F1支援戦闘機が
射撃を受けたがこいつが犯人だっだろう。しかし 彼らの最後もあっけなかった。この派手な射撃が
仇となり我々の僚車が放った九三式105ミリ徹甲弾が数秒後黄泉へと葬り去った。その後のことは覚えて
いない。迫撃砲の至近弾が私を気絶させたからだ。
「森下中尉 森下中尉。気がつきましたか? よかった。」
私が意識を取り戻したのは三日後であった。同乗の部下達も入院。元気なのは枕もとに立つ三浦だけ
だった。
あのあと無傷だった三浦とかろうじて自力で動けた加藤軍曹が私と郷田を引きずり離脱。衛生隊
に収容された。我々は幸運にも戦場の混乱の渦の中心から何時の間にかその外にいたのだ。
加藤軍曹はその時まで尻を撃たれたことにはきがついていなかったという。衛生兵に
「これで良く歩けましたね。」指摘を受けるやいなや糸が切れたように歩けなくなったという。
幸いだが障害が残ることはないようだ。
戦況は壮絶な白兵戦と戦車の猛烈な射撃にも関わらず敵は次々と戦力を投入、戦況は二転三転硬直し
ていたという。最後に連隊長自身が本部管理中隊を率い軍旗を掲げ着剣突撃を敢行。山頂部に連隊旗が
ひるがえったのは翌日の正午のことだった。敵は完全に士気が崩壊。離脱を計ったが、封鎖部隊の第3
普通科中隊が補足。抵抗は終了した。戦果は死亡約300名、負傷約500名(負傷者が少ないのは医薬品が
不足していたため死亡率が高かったためだ。) 帰順者74名。離脱に成功したのは100人以下とみられ
る。 戦車3両 迫撃砲8門、対空砲8門 旧式の76,2ミリ野砲2門 小銃 弾薬多数を破壊また
は鹵獲。大量の食料 燃料を発見。最早青森での大規模作戦は当分不能と思われた。この冬の戦いは秋
田 岩手に主戦場が移っていくだろう。
しかし、損害は少なくなかった。死亡約80名負傷約200名連隊戦闘団は3割以上の戦力を喪失。交代、再編が決定した。我が戦車中隊は2両喪失1両大破(修理可能)
脇少尉の車両は全員死亡したという。
私と同乗の部下は退院後休暇が出ることとなった。酷い目にあったが息子にあえる
こととなった。手紙の文面を思い出す。「また将棋をしよう。穴熊を覚えたよ。今度
は受けきってみせるよ」父の強さを見せつけてやる。早く治すから待ってろよ。
ふと、モエナが立ち止まる。
イリュ「お姉さま?」
モエナ「うふふ。いらっしゃったようです。」
あの菊水が手配したのだろう、スーツの男が前方に3人。おそらく菊水のエージェント。
名無し菊水あ「動くな…!」
モエナ「ずどらーすと〜う゛ぃちぇ〜♪こんにちわ〜♪きくすいの皆さ〜ん♪」
イリュ「お姉さま…(…はっきりいって、へたくそです…。)」
名無し菊水い「動くなといっただろう!」
モエナ「うふふ。私とてあの愛らしい内親王殿下の晩餐会を台無しにしてしまうつもりは
ありません。通していただけないかしら。」
名無し菊水う「…ふざけるな!」
消音器に隠されて、静かな銃声が鳴る。銃弾は…真っ二つになって、床に転がっていた。
イリュ「イーゴリ大公の剣!!」
イリューシンの手から光の筋が伸びる。その刃が3人の名無し菊水を舐める。光速。
3人のエージェントは、その場に倒れる。
イリュ「我が剣に切れぬものなし!たとえ人の意識であろうとも!」
モエナ「はい、よくできました。じゃあ、ちょっと時間稼ぎをしましょう。」
名無し菊水のスーツをまさぐると、通信機を取り出す。
モエナ「これは下級のエージェントですね。本当のエージェントはこんなミスはしません…うふふ。」
通信機にセロテープでコールサインが貼ってある。この通信機のコールサインは「ハナミヅキ」。
喉に指を押し当て、2・3回発声する。
モエナ「イリューシン、これでどうかしら?」
イリュ「完璧に…いまのキクスイの声です。お姉さまの声帯模写、さすがです。」
モエナ「ハナミヅキからオールステーション。只今不審者を追跡中。不審者は裏門へ向かうもののごとし。
至急応援願う。繰り返す、不審者は裏門へ向かうもののごとし。至急応援願う!」
ピッ。通信機を投げ捨てる。
そして、2人は更衣室へ。イリューシンはドレスを着込み、モエナもまたドレスを着替える。
モエナ「うふふ。私たちは「淑女」です。はしたない真似などせずに、きちんと正面からおいとましましょう。」
>>251 二手に分かれたであろう三姉妹のうちの一人を、式神を頼りに追跡する。
白虎と彼女とのスピードはほぼ互角、着かず離れずといった状態だ。
高速移動のため、遮蔽が思うように効かないらしく、すでに彼女はこちらの
存在に気付いているようだ。
ちゆ「と、止まりなさい!」
ラブ「そういうわけにはいきませんわ!はやくおねーさまと合流したいのに〜っ!」
それ以上差を縮めることができないまま、追いかけっこはしばらく続いた。
ちゆ「(ってゆうか、この迎賓館そこまで広い建物じゃないし・・・。)」
逃げることに集中するあまり、二人は通路をぐるぐる回っていただけだったのだ。
ちゆ「(白虎、そのまま追いかけて!)」
ズザー。
白虎に命令を下し、その背中から飛び降りた。
ラブ「まだ追ってくる…でも、振り切って見せます!」
通路をぐるぐると回っているとも知らず、また、すでにちゆが白虎から降りたことも知らずに、
走り続けるラボーチキン。超高性能あしの能力もすこぶる好調、かなりのスピードが出ている。
ラブ「次のコーナー!!」
コーナーを回った次の瞬間、はるか前方(といっても現在の速度では寸分の先である)に
ちゆが立っているのが見えた。印を結び、符を繰り出す。
ちゆ「疾ッ!!」
気づいた時には、符をかわす事はできなかった。符の上に足が差し掛かる。
ラブ「は、はぇっ…!」
つるっ。重力を制御し、接地することなく移動していたにもかかわらず、滑って転んだ。
否、符に 「転 ば さ れ た」 のだ。どすん。尻餅をつく。
ラブ「いたたた…こんなことが…。どうして…。」
お尻の下の符を見やると、漢字で「甘蕉皮符」と書いてあった。
ラブ「かんしょう…ひ…ふ?一体これは…どういうことですか…?」
ちゆ「甘蕉はバナナ、すなわちバナナの皮! 滑るのは必然です!」
ラブ「ベ、ベタですね・・・。」
ちゆ「こーゆーのはベタなのがいいんです。ほかにも金ダライとかありますよ。」
ラブ「・・・・・。」
ちゆと白虎がラボーチキンを挟み撃ちにする形になった。
ちゆ「あなたの仲間が迎賓館の床に穴を開けましたね? わたし、目撃しました。」
ラブ「些細なことですよ? おねーさまに逃げていただかなくては。」
ちゆ「・・・あなたにも守りたい人がいるんですね。」
一歩足を踏み出し、懐に手を入れる。符は十分にある。
ちゆ「でも、だからといって見逃せるわけありません。」
ラボーチキンは思わずあとずさる。白虎は小さく唸りを上げた。
ちゆ「観念する気は・・・・ないですよね?」
ラブ「もちろんです。生きて動く限り、おねーさまの元にたどり着きますわ・・・。」
二人と一匹は同時に動き出した。
ラブ「もちろんです。生きて動く限り、おねーさまの元にたどり着きますわ・・・。」
(以下光速の思考:私の前にいる女は非科学で物理法則を無視してきてetc・・・な能力を使う
キクスイ「Rei-Key」なのでしょう。あのような符だけで私をとめるなんてありえません。
そして私の後ろを追いかけてきたホワイトタイガー。絶対に普通の虎じゃありません。
前も後も塞がれて… … … ぽっ … じゃなくて、絶体絶命です。でもそれは、
私のあしが普通のあしであったならば、の話です。)
二人と一匹は同時に動き出した。
ラボーチキンは真上に飛び上がり、一回転して着地した。 天井に。
ラブ「前後がだめなら、上があります!」
>250
このまま捕まったら、あのクソ虫どもに「お仕置き」されるだろう。いままでも私の怪我は「事故」の
2文字で片付けられてきたからな。今回も捜索中の事故とかそんなところででっちあげるんだろう。
冗談じゃねえ。せっかく掴んだチャンスだ。お前らなんかにつかまってたまるか。絶対に、こいつには
逃げ切ってもらわなきゃあな。
かなえは腕を握る手にきゅっと力を込めた。守って欲しい、すがれるのはあなただけ、というポーズだ。
過酷な状況に置かれていた少女は、「演技」することで、自分自身を(無駄ではあったが)守ってきた。
そしてそれを、今回は貫大人に対して実行した。潤んだ上目遣いで、彼を見る。
「もう…いたいのは嫌なの…おねがい…。」
川村大佐「しゅっこうヨーイ!!」
ぱららら・ぱららら・ぱらららっぱぱっぱぱ〜ん!
岸壁を守り続けていた白い艦が、舫を離し静かに動き出す。
わかば「浦賀水道航路に入る。航海保安、配置につけ。」
わかばは伝令員。電話を被り、各部見張りからの報告をプロットしている。
わかば「前部、配置についた。各部配置につきました。」
通信士「各部配置につきました、艦長。」
川村大佐「りょうか〜い。」
みつばは艦の舳先で見張り。前部見張り員をしている。
みつば「…さ、さぶいの。しんじゃうの〜〜…。」
艦の作り出す風がもろに当たり、寒さは尋常ではない。猫耳には相当こたえるようだ。
いつは「…にへら〜。」
いせは今回、練習艦から軍艦への種別変更に伴う改造のため、建造造船所である
ウニバーサル造船舞鶴工場(旧目立造船舞鶴工場)へ向かう。別にノンストップで
向かうわけではなく、途中幾つかの港に立ち寄り、広報活動などを行いながら
舞鶴を目指す。最初の寄港地は…
川村大佐「Hey!ナゴヤはえ〜えヨ!み〜ちがひっろいがネ〜!!やっとかめ〜!ハイ!」
名古屋である。
ここは武山、特別講習第1001分隊の事務室。新兵受け入れに向けて、準備作業に忙しい。
田中「こんにちわ〜。分隊長。隊員の名簿をもってきました。」
安達「ごくろうさま。しかし、田中事務官、君のところはこれだけの人数を海軍に委託して、
一体何をするつもりなのかな?小海軍でも作る気かね…ふふ。」
田中「…お答えしかねます。(というより、俺もよく知らんのよね。)」
安達「ふふん、まあ、そうだろうな。だが、自分の受け持つ学生たちについて、少しでも多くの
ことを知ろうというのが、人情ってものだろう?」
田中「そうですねぇ。分隊長が前の艦で一緒だった、猫耳水兵たち、知ってるでしょう?」
安達「ああ。3人、私の下にいるな。今ごろ、新垣少尉に教務についてのレクチャーを受けている
頃だろう。彼女たちはなにかが足りないようだが…覚えはいい。仕込めばいい海兵になるだろうな。」
田中「そうでしょうとも。今度お願いする子たちも、あの子らに負けないくらい、イイ子たちですよ。」
安達「ふふふ…いいこ、イイコか。」
田中「ええ。いい子たち、うちの研究所自慢の「作品」です。彼女たちをよろしくお願いします。」
名簿を安達大佐に手渡す。ぱらぱらとめくり、猫耳水兵たちの顔写真(といっても、みんなほとんど
同じ顔である。)と名前(これまた適当な記号の羅列。)を軽く確認する。
安達「こちらこそ、よろしく頼む。」
ふぃ〜。ヤッコちゃんもう疲れたよぅ〜。
お姉さまにおねえちゃんたち、みんな逃げれたかな?
ヤッコちゃんも、早くここから脱出しちゃうんだから!
「いたぞ!あそこだ!!」
やばいよ!見付かっちゃったよ!!
「あっちだ!追え、追え!」
ひゃあ!いっぱいいっぱい追っかけてくる!
「あれ?いないぞ!どこだ!?」
ガシャン!!
「窓から出たぞ!外だ、外を探せ!」
ふぃ〜。危なかったよぅ…。よっと。
(窓を破った後、外壁にへばりついてやりすごし、ガードがいなくなったのを
見計らって、通路に戻った。)
さぁて…どうやって帰ろうかな〜。お姉さまだったら、どこから帰るかなぁ〜。う〜ん。
やっぱり裏口?窓の外はうようよ敵がいるしぃ〜。とすると…あ、あそこかぁ。
だったら…着替えなくちゃ。
(更衣室で着替えた後、玄関へ。その手前で>265と合流した。)
あ、お姉さま〜!イリュおねえちゃ〜ん!やっぱりここだったんだね!あいたかったよぅ〜!
モエナ「うふふ。さ、帰りますよ、イリュミネイト、ヤックフェスタ。」
イリュ「はい…しかしお母様、ラムネリタがまだ…。」
ヤッコ「ラムおねえちゃんならきっと大丈夫だよ。」
モエナ「ええ。ヤックフェスタの言うとおりですよ、イリュミネイト。あなたの姉はそこまで
弱くありません。必ず、帰ってきますよ。お姉さんを信じなさい。」
イリュ「…そうですね。すいませんでした、お母様。」
モエナ「うふふ。では、行きましょうか。」
>269
ラブ「前後がだめなら、上があります!」
ちゆ「うそっ?!」
天井に着地し、ちゆの頭の上を走りぬけるラボーチキン。
ちゆ「ひ、非常識です!!」
ラブ「お互い様ですわ〜!」
そのまま角を曲がり、ラボーチキンの姿は見えなくなった。
だがまだ式神を取り憑かせている。
再び白虎に乗って駆け出した。
ちゆ「でも速度はほぼ一緒、どうすれば・・・。」
イリューシンがあけた
二階 マテマセンワー ↓床の穴
_________________ ____
¥
↑ラボーチキン
一階 ↓ちゆ
_____λ___________________
マテー
ちゆ「でも速度はほぼ一緒、どうすれば・・・。」
追うものがそう考えていた頃、追われるものもまた同じ事を考えていた。
ラブ「あのホワイトタイガーの速度は私とほぼ一緒…それに、いくらまいても確実に
追いかけてくる……いったいどうしたらいいのでしょう?」
確実に追いかけてくるのは自分に発信機が取り付けられているからだ、ということは
用意に予想がつく。だが、その発信機がいかなる形式のものか分からない以上、
ここで取り外すことは不可能である。
止まれば、そこで終わり。捕まってしまう。捕まらないようにするには。走るので
精一杯で、巡らない頭をめいっぱいフル回転させて考える。
そうだ。狭い通路をいつまでも走り続けているから、なかなか逃げられない。
それなら、広いところへ、この建物の外へ!
外にも警護がいるだろうとかそんなことは思いつきもしない。とにかく、この女と
ホワイトタイガーを巻くこと!それしか頭になかった。
ラブ「ウラー!」
幾つかめの角を曲がったところで、突然窓を叩き割り、外に飛び出す。そして、
空 に 向 か っ て 落ちていく。
ラブ「な、なに?なんなんです?あぁ〜〜〜〜〜。」
超高性能あしで重力を反転させていたことも、すっかり頭になかった。
手足をじたばたさせながら、上空へと落ちていくラボーチキン。
キラーン★
,,,,.,.,,,, ?
ミ・д・ミ ダレモイナイ?ホシュシマクルナラ イマノウチ!
"''''''"
,,,,.,.,,,,
((( 三三三三三三 ミ ・д) <ほっしゅほっしゅ!ほっしゅほっしゅ!
"''''''"
ほっしゅほっしゅ!ほっしゅほっしゅ!
,,,,.,.,,,,
(д・ ミ 三三三三三三三)))
"''''''"
.,,,,.,.,,,,
ε= ミ-д-ミ フゥ
."''''''"
デハマタ
,,,,.,.,,,,
ミ・д・ミノ )))))))
"''''''"
>>276 ポカーン・・・。
あまりの出来事に呆然となるちゆ。
ちゆ「・・・・・あ、逃げられた・・・。」
ようやくそのことに気づいた。
白虎「逃げられたようだな。」
ちゆ「ぶ! しゃ、しゃべった?!」
白虎「俺だ、俺。長官だ。」
ちゆ「そ、そういえばその声は。」
長官「こいつ(白虎)を通して一部始終は見せてもらってた、てわけだ。」
ちゆ「そうだったんですか・・・。」
長官「尾行任務はどうなったんだ?」
ちゆ「はう! し、しまった・・・。」
長官「・・・・まあ、どっちにしろああゆう逃げられ方ができる連中だからな、失敗に終わってただろうな。」
ちゆ「そ、そうです・・・よね?」
長官「・・・・なぜ変身しなかった? 尾行はできなくても拘束することぐらいできたんじゃないか?」
ちゆ「い、いやその・・・。」
長官「はだかにならなくてもすむようになったんだろう?」
ちゆ「・・・・・制服がもったいなあ〜と思って・・・。」
長官「・・・・・・・。」
ちゆ「・・・・支給品とはいえ粗末に扱うのもどうかと思って・・・。」
長官「まあいい。次からはさっさと変身しろ。」
ちゆ「は、はい!」
サビシクナッタネ….
■ 官報 ■
霊警隊員 新井 ちゆ
上記の者に対し、
迎賓館に侵入した不審者を排除した功績により
『二等土筆十文字章』を授与する。
また、
スウェーデン王室からも記念のメダルが送られる。
以上。
今回は公式には単に「不審者を排除した」とのみ発表され、侵入者が人外であったことは伏せられるので
前回『一等土筆一文字勲章』と同時に授与された『式神撃破章』に類する『人外撃破章』は与えられません。
ただし、新井ちゆ隊員以外は公式にはその場にいてはいけないひとたちばっかりだったので
結局、「新井ちゆ隊員が一人で不審者を排除した」という事になりました。
『二等土筆十文字勲章』は、前回授与された『一等土筆一文字勲章』よりさらに1ランク上で
本来よほどの功績をあげた佐官にしか授与されませんが、
迎賓館の現場検証の結果、新井ちゆ隊員の不審者排除には相応の困難があったとみなされました。
それらを全て考慮した上での『二等土筆十文字勲章』の授与、
およびスウェーデン王室からのメダル授与です。
胸に『二等土筆十文字勲章』『一等土筆一文字勲章』『スウェーデン王室メダル』
腕に『式神撃破章』2つ・・・
・・・こりゃ宮城内で最敬礼しないヤツはいませんなぁ(・∀・)ニヤニヤ
勲章キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!
宮城内での警備員の会話。
「・・・でも、不審者を追い払ったのは確かにお手柄だけど・・・土筆十文字章って言うほどのもんですかね?」
「そうだなぁ・・・でもまあ、これで胸元をジロジロ見てても言い訳ができるってもんだろ」
「ちゆちゃんの胸なんて、勲章3つで隠れちゃうでしょ?」
「全くだ! ワハハハ」
「馬鹿、そんな事言ってて殺されても知らんぞ?」
「へ?」
「不審者っていってもなぁ、厳重な警備をかいくぐって侵入した上に、大部屋一つ吹っ飛ばしてるんだぜ?」
「それって・・・」
「まあ、普通に考えて『重武装した特殊部隊、しかも常識では考えられないくらいの精鋭が一個小隊』ってトコかな・・・」
「あるいは、それに匹敵する威力を持った『何か』・・・」
「式神・・・人外・・・?」
「ちょっと、ちょっと待ってくださいよ! そんなのに比べたら、警備中の装備なんてホトンド丸腰同然じゃないですか!」
「そうだな・・・でも、それを言ったら、ちゆ隊員が式神二体を撃破した時だって同じ様なもんだろ?」
「じゃあ・・・ちゆ隊員って・・・」
「丸腰で・・・複数の式神を撃破・・・」
「素手で・・・重武装の特殊部隊を撃退・・・ですか・・・」
「・・・シュワチャン?」
「・・・ウィリス?」
「・・・セガール?」
「「「・・・((((;゚Д゚)))ガクガクブルブル ・・・」」」
ふう、ようやく皿洗いが終わったよ……結構人使い荒いんだなあ〜宮室ってさ…
知らなかったよ。ホント。
「おい、バイト代だ。今日はお疲れさん。」
着替えの部屋の前で黒服のお兄さんが待っていて、封筒を手渡してくれた。
「あ、ありがとうございまーす。」
部屋に入って渡された封筒を開けてみる。…うわ、こんなに?すごいなあ…
宮廷でバイトっていいお金になるよ…あれ、手紙がある?んーと…
”ともえ殿下、先程は失礼の段、平にご容赦ください。私は影ながら殿下のご健勝と
西龍皇朝の復興をお祈りするものであります。今後の活動にお役立てください…”?
慌てて部屋を出たけど、そこには誰もいなかった。さっきのお兄さん…支援者だったんだ。
こんな所にもボクを応援してくれる人がいる。それってすごいことだと思う。
封筒を握り締めて窓の外を見ると流れ星(?)が天を走っていった。(実は
>>276のラボ)
ボクはその時素直にお星様にお願いする気分になったんだ。
『みんな元気でまた会えますように』って。
迎賓館を後にして帰り道。護衛(監視)のお姉さんはあいかわらずボクを見失ったまま。
まあ、それほど厳重に警備するなって言われてるみたいだしね。遠巻きには監視してるのかも。
と、後ろに人の気配がして振り返る。そこには知らないお爺さんとおじさんがボクを呆然と見ていた。
「き、君は……」
な、なんで?
逃げられちゃったのに?
二等土筆十文字?!
ちょっとそれは評価高すぎですよ長官さんの式神にも手伝ってもらったし第一
一人で排除したわけじゃないですたしか菊水の偉い人があの場にいたみたいで
すしロボットの人もいたはずですよええ?!いてはいけない人ですかそれで私
がとばっちりをって名誉ある勲章をとばっちりだなんてでもこんなすごいのも
らっちゃっていいんでしょうかこれで二個目ですよ二個目これじゃ逆にすごく
強い人みたいで他の隊員の人に恐れられちゃいそうですよそういえばマジカル
シャイニーに変身できることを知っているひとって数人しかいなかったんだっ
てことはわたし素で異様に強いって思われてしまうじゃないですか、え?もう
遅い?すでにガクガクブルブルしてる人もいる?そういえばさっきから敬礼し
てくれる隊員の人たちの瞳ってなんだか恐れと怯えがいりまじってるようなあ
のこれ辞退するわけにはいかないんですか?え?スウェーデン王室からのメダ
ル?!そんなのまで貰えちゃうんですか授与式には王子じきじきに手渡しだか
ら辞退なんて失礼な真似はできない?そそんなぁでもカール王子さまってけっ
こうかわいいのよね年上の女性にほのかな恋心をなんていくらなんでもないか
こんな胸で年上の女性だなんてってなんで胸のはなしが出てくるのーきっとな
にもかも誰かの陰謀だわーウワアアアアアアンちくしょーもうこうなったらと
ことん登りつめてやろーじゃないの実力の無い人間出世させて後悔す(以下略)
しばらくの時を置いて。ここはR国大使館。
ラブ「ハァハァ…。ただいま帰りました、お姉さま…ガクッ。」
モエナ「おかえりなさい、ラボーチキン。」
ヤコ「ああ!ラブおねえちゃん、大丈夫〜ぅ?じゃ、ないね…。」
イリュ「しばらく寝かせておけ、ヤコブレフ。」
ヤコ「頭に鳥の巣がのっかっちゃってるよぅ〜。えい、えい。」
ぼろ雑巾のようになってようやく辿り着いたラボーチキン。
モエナ「む…。ラボーチキン、動かないで。」
モエナが胸元に手をやり、草薙剣を抜き取る。そして、ラボーチキンの胸元を斬りつけた。
ラブ「ひゃぁ!」
モエナ「うふふ、魔女の婆さまに霊視の手ほどきを受けておいたのが役に立ったようです。」
剣の先に串刺しになった式神が、キィと小さな断末魔を上げて消える。一様におどろく三姉妹。
モエナ「ラボーチキン、疲れたでしょう。しばらく休みなさい。…と、その前に、体を綺麗に
したほうが良さそうですね。うふふ。いらっしゃい。お風呂に入りましょう。」
ラブ「おふ、おふ、おふろ…!お姉さま……も?」
モエナ「どうしたのです?早くいらっしゃい。綺麗な髪が台無しですよ。透いてあげます。」
ラブ「ああ、ありがとうございます、お姉さま…ハァハァ。」
ごしごしごしごし…。あわあわあわあわ。髪の上を泡が踊る。
ラブ「お姉さまに髪を洗ってもらえるなんて、夢のようです…。」
モエナ「うふふ…そうですか。それは良かった。確かに、こうやってお風呂に入るのは初めてですね。」
ラブ「それで、お姉さま、これからどうするんですか?」
モエナ「迎賓館に行ったのは単なる寄り道です。本来の目的、西朝協力者との密会を実行します。
それから、貫と西朝復興計画の確認を行うこと、ですね。…今日はゆっくりお休みなさい、ラボーチキン。
明日の早朝、出発します。プールに行きますよ。」
ラブ「ぷーる…ですか?」
>>284 「おじさん、誰?」
ちょっと無用心すぎたかな…この2人なら逃げ切れるだろうケド…
後ろを確認しつつ身構える。おじさんは大げさに叫んだ。
「おお!君にまた会えるとは!なんという偶然、何と言う運命だろう!」
……ゴメン、ボクファザコンの気はないんだけど。
「この子がそうなのかね?」
「はい、そうです。この子こそ日本水泳界の救世主です!」
「そうか、そうか、この子がそうか!」
ねえ、ボク置いてけぼりですか?
「君、先日XXスイミングクラブに来ただろう?」
思い出した。あの日はちょっとむしゃくしゃしてて…気晴らしに泳ぎまくったんだっけ…
「私はそこのオーナーをしている祐天寺という者だ。」
「はあ……」
「君、どこかのクラブに所属してたりとか…してるのかね?」
クラブって…何?ゴメン、話が見えないよ。
「君、名前は?」
隣にいたお爺さんが言う。うーん、本名言っていいものなのかなあ…
「も……えはまともえです。」
「江浜朋絵君か。泳ぐのは好きかね?」
「泳ぐの?好きだよ。」
「この男はプールを経営しているのだが、そこで好きなだけ泳がせてあげよう。そういう話なのだよ。
まあ、記録会とかそういったのにはちょっと参加してもらうことになるのだが…どうかね?」
「うーん、まあ、近場でタダで泳がせて貰えるんならイイかな?」
「よろしい。ならば…ほら、名刺を。」
おじさんの名刺には近所のスイミングクラブの住所が書いてあった。
>>287 「好きなときに泳ぎに来るといい。ワシは広橋という者だ。」
おじいさんとおじさんは去って行った。
ボクはまあ、あっけに取られていたけど、泳げる場所が増えたのはいいかなと
思ってそれ以上考えることはしなかった。
「さて、たっくんにお土産買って行ってあげようかな〜…」
------------------------------------------------------------------
老人は同行していたオーナーと別れ、ハイヤーに乗り込んでいた。
「……気が進まなかったのだが…来てよかったよ。」
「何か良いことでもおありでしたか?」
運転手が答える。
「殿下にお会いできた。望外の喜びだよ。もう2度とお目にかかれぬと思っていた。」
「まさか…!?」
「そう、そのまさかだよ。しかも私の手の内に来ていただける。これ以上のことはない。」
老人は天を仰ぐ。
「先代の頃より50年。殿下の事は生まれた頃から知っているよ。今の私があるのは
先代と竜神のご加護があっての事。今こそ恩返しのときだ。」
「……」
「殿下を五輪にお連れする。そのためなら広橋振之進、この命など惜しくはない。」
広橋振之進、日本水泳競技連盟会長。その昔の五輪金メダリストである。
そして、多くの漁業、水産等水に関わる業種の者たちがそうであるように、彼もまた龍神。
転じるところの西朝の影たる支援者であったのだ。
ズサァァァァァァァ
(´⌒ (´⌒;; ≡≡≡ ( Λ_Λ
≡≡≡≡≡(´⌒;;;≡≡≡ ⊂ ´⌒つ゚Д゚)つ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
;(´⌒;; ァァァァァ
;(´⌒;; ≡∧∧
(´⌒;;(´⌒;; ≡⊂( ゚Д゚)つ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
;(´⌒;; ァァァァァァァ
;; ∧∧ ) ´⌒;;
´⌒;; ⊂(゚Д゚ )つっ´⌒;;
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ァァァァアアア (´´
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⊂(゚Д゚⊂⌒`つ≡≡(´⌒;;;≡
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|アアアアアアアアア
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|\______
/
| たまにゃageろょー
\
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
☆今回の沈降記録☆
429位(下から6番目)
旧設定S'
>TX
アボーン
90式の改良型配備によって、TX計画自体が消滅してます(笑
コレは国防軍(陸軍)を牛耳っていた善行殿の趣味です。
>DDH-16アボーン
>そんな中途半端な艦を作るよりもマトモな空母造れやゴルァ!
>と云う善行殿の主張(注・意訳)によって、69式印の双胴空母4隻の建造計画に
>かわってました(笑
某D旅団ちょとM0-Eが旧慶祝スレでバラしたように69式=善行義孝は同一人物。
脳内妄想でまくりの69式(現:名無し土方)が自分の脳内艦隊構築の為にジサクジエーン
>一応、岩田案ではDDH-16自体は双胴空母建造の欺瞞として着工建造され、ステルスで
>イージスシステム搭載のキエフ級な艦として「あすか」の代艦としてタイフーン戦隊に
>編入される筈でした。
ソックスハンター岩田ぐらいだろう、日本の予算に応じた艦隊構築考えていたの
>新イージス艦
>恐ろしい事に、善行殿はゆきかぜ級を量産する予定でした(笑
>ええ、各護衛艦隊に7隻。計28隻も(笑
当時の69式は仕事でポカしまくりで実生活も慶祝内でも逝ちゃってたようです(藁
>P3−C
全然話に出てませんでした(笑
>あづち級
旧慶祝では、船体延長型のエセックス級です。
現実に在ったエセックス級の譲渡計画(正確には、バーグ提督らのまとめた日本再軍備計画)を
下にしてます。
>いせ殿
>やっぱり、適当でいいと思いますよ。適当なら後付けも簡単ですし(爆
そうそう、それが一番(笑
適当な理由でドンですから(笑
でも、時々ぶつかったりもしましたが、それも又、良い思いでデス(遠い目
>そう言えば、連合護衛艦隊の旗艦に「ながと」級と云う対地攻撃艦が出ていましたので、
>これにしても良いのではないですかね?
>現実のDDGをもう少し、対地攻撃に強化した形で建造したとすれば良いのではないでしょう
>か?
「長門の16インチ砲塔を一個、撤去してそこに詰め駆ればこんごうの六倍は積める」とか、
当時の大隊指揮官(現:無職ヒッキー)辺りが言ったと思うぞ
ながいなぁ、みんな
>270
貫は何も言わない。おもむろに、私を抱えていないほうの手が伸びる。
「ふにゃ!にゃ、にゃにをする!」
…いきなり、ほっぺたを抓られた。なんなんだこいつは!
「ははは。失礼を致しました。しかし申し上げます。さっきの泣き顔よりも、今の
怒っていらっしゃる顔のほうがよっぽどチャーミングですよ、かなえ様。」
ハァ?わけがわからん。
「さて、そろそろ迎賓館とお別れいたしましょうか。」
建物を出て、正面へ。警護の一団が待ち構える。
「貴様は包囲されている、無駄な抵抗はやめ(略
「これが包囲だというのか?はは…しぃょうし!!お前たちに俺が止められるものか!
(どうやら菊水でもひなぎくでも第五旅団でもない、ただのガードのようだ。良かった…。)」
貫がぱちん、と指を鳴らした。どこからかエンジンの音が聞こえる。そして…
警護の一団を飛び越えて、車が着地した。2人乗りのスポーツカー。運転席は空っぽだ。
「なんだあの車!指パッチンでいきなり現れるなんて!お前はマイコゥか?この車はナイト2000か?」
「違う!俺はマイコゥなどではない!そして、この車は…マシダ・ロードスター!だ!」
「ま、マシダかyo!」
ttp://www.roadster.mazda.co.jp/ 「もっとも、ただのロードスターではないのだが、お前たちに話しても分かるまい。」
運転手の乗っていない車が、私たちの目の前にやってくる。
「タイヤを狙え!かまわん、撃て、撃て!!」
銃声が何度か聞こえて、タイヤがパンクし…ない。銃弾が突き刺さり、そして、抜けていく。
なんか…きしょいぞ。ガードたちは唖然とし、貫は笑いながら私を降ろす。
「さあ、かなえ様、助手席へどうぞ。」
椅子に座ると、
「ひゃぁ…!な、生暖かいぞ!この椅子!」
「ええ、まあ…生きておりますからなあ。そのことや、これからのこともドライブがてらお話することに
しましょう。では、シートベルトをしっかりと締めて。それと、舌を噛むかもしれませんから、お口を
閉じていてくださいね。さあ、行きますぞ!!」
「うげっ…!!」
銃撃を加えるガードたちを尻目に、車は急加速して閉じていた正門を蹴散らす。そして一気に迎賓館を出る。
みるみるうちに景色は変わり、街の灯が流れていく。私はこれから…これから…これから…
どうすればいいんだ。
>293
迎賓館の包囲を突破し、愛機を駆って夜の街を疾駆する。
ロードスターの姿をしたソレは
『我に追いつくグラマソなし!!』
なぞと訳のわからぬことをほざきつつ、深夜の散歩を楽しんでいるようだ。
助手席でもぞもぞとかなえ様が動いた。
俺は彼女を見ながら、さっきの光景を思い出していた。
腕にぎゅっと力を込め、俺の顔を見上げる。
その眼は涙で潤み、見るものの心を動かさずにはおかぬものだった。
それに加えてあの台詞だ。
普通ならば、もうモエ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!
漏れにまかせてくださいお姫様(*´Д`)ハァハァ
となるだろう。
だが、俺は曲がりなりにも西朝のトップとして、
何度も肝を舐めてきた。
眼の奥に潜む彼女の虚無を、誰一人として信じていない、
彼女の孤独を見てしまった。
車を止め、彼女をつれて公園に足を向ける。
夜闇に包まれた公園は、静寂に包まれている。
彼女と向き合うと、両の掌で彼女の肩を掴む。
>294
「貴女は・・・・・・俺を心底、信じていらっしゃいませんね?」
彼女の眼を見つめながら、語りかけた。
「俺は、確かに貴女を今の状況からお救い申し上げることが出来ます。
ですが、それは貴女を今以上の状況に引きずり出す行為でもあるのです。
よろしいですか?貴女も一国の皇女であるならば、それを自覚なさるべきです。
今の状況から逃げたい。それはわかります。
ですが、逃げるだけでは、何も始まらんのです」
彼女の心の氷を溶かせるか。そんなことはわからない。
だが、少なくとも彼女にも選択する権利はある。
そして・・・・・・・出来るならば、信用して欲しかった。
「それでも、貴女がただ、今の状況から逃げれればそれでよい、とおっしゃるのならば、
私は如何なる手段を使ってでも、貴女をここから脱出させましょう。
貴女が一人の少女として生活できるよう、手も打ちましょう。
ですが―――」
俺はそこで一回息をついた。
「貴女がもう一度、紅の御旗の元に戻りたいとおっしゃるならば、
私は何の労苦も省みず、貴女をお守りすることを誓いましょう。
貴女の剣として、友として、お傍にいることを誓いましょう。そう―――」
俺は険しいまでの顔から、穏やかで暖かい、春の日向のような笑顔を浮かべた。
「貴女と、ともえ様の笑顔を取り戻すこと―――――それが私の生きがいなのですから」
>>280 ぱちぱちぱちぱち・・・・・・。
拍手が起こり、壇上に上がると、私はもなこ様よりじきじきに勲章を受け取った。
もなこ「ごくろうさまなのです。」
つづいてカール王子。まだたどたどしい日本語だ。
カール「ありがとう、ございました。」
記念のメダルを手渡された。
ちゆ「あ、ありがたく頂戴いたします・・・。」
私はといえば二回目にもかかわらず緊張しまくりのうえ、一部からは畏怖の視線が注がれていた。
安部「運がいいとゆうか、悪いとゆうか。」
菩提「いや、悪いだろ。」
安部「だな。今回のは排除したというより逃げられたそうだからな・・・。」
菩提「・・・・・萌平かなえ様・・・だっけ? エージェントがガードを邪魔して西朝残党と彼女との接触を黙認したとかしないとか。噂だけどな。」
安部「上級エージェントとあろうものが不審者を逃がしたとあっちゃ面目がないから、完全にそこにいなかったことにしたうえ、排除ってことにして、ちゆにとばっちり・・・てとこかな?」
菩提「やっぱ運が悪いな。・・・・・西朝か。まだまだ元気だねぇ。まあ、あんな萌え〜な姫様がいれば無理もない。」
安部「しかもこれからさらに活発になりそうだしな・・・。」
297 :
萌平かなえ:03/03/11 22:47
>295
自ら考え、選ぶことを許されず、誤った道標に歪められ、茨の道を逃げてきた
その少女に、男は決断を促す。男の思うように、選択する権利は少女にある。
だが、選ぶ能力は……子供である少女には、なかった。
「……うっ、く、く、く…」
自分の岐路を決める重大な選択、その重圧に耐えられず少女は泣き出した。
押し殺すように、いままでそうしてきたように。
名古屋港。帝国海軍の艦がよく広報活動(志願者確保のため、定期的に全国の港に艦艇を派遣し、
PR活動を行うこと。昨今の人的資源の危機を考えてか、海軍は積極的に広報活動を行っている。)
を行う港であり、海軍艦艇の入港自体はそんなに珍しいことではない。
だが、今回は事情が違っていた。帝国海軍にあって、連合艦隊直轄でなかなか横須賀から動かない、
本当に存在するのか?という噂すらあった艦がついにそのヴェールを脱ぎ、あまつさえ広報活動を
行うのだ。その艦の名は練習艦「いせ」。
練習艦いせは練習艦として、各国元首クラスの来訪に対応できる迎賓設備を持っています。
また、各種シミュレータを搭載し、実習の効率化に貢献しています。災害派遣の際には
艦内居住区を解放するほか、物資輸送などの任務につきます。
有事の際には情報処理能力を活かし、艦隊旗艦として活躍します。
帝国海軍の誇る万能艦である本艦を、本日は時間の許す限り御見学ください。
練習艦いせ艦長
艦の看板、女性水兵たちはパンフレット配布、受付などに忙しい。猫耳水兵の中でも
比較的常識のあるわかばは受付に充てられていた。
「こんにちは。今日はごゆっくりご観覧ください。」
両手でパンフレットを渡す。
「なんか白くてだせぇー。鉄砲ないし。去年の「あめ」クラスの方がよかったなー」とガキんちょ。
「ふーねー。ふねー。」「はーい、ふねでちゅねー。」と家族連れ。
「…。」無言で写真をとりまくるヲ…マニアの方。
「ワシはかつて赤城に乗っておったが最近の海軍はなんじゃ、だいたい(ry」とお爺さん。
「あ、あはは…(ぴくぴく。)お疲れ様でした〜気をつけてお帰りくださ〜い。」
猫耳水兵の中でも比較的常識のあるわかばでも、忙しくて辺り構わずガシガシしてやろうかと思う
位、大勢の参観者があった。実際、過去の名古屋広報と比較してもかなり多い人手であったらしい。
用具収めの号令がかかってから、電燈艦飾の準備をして(名古屋市からの要請でやることになった。)
ようやく、上陸員整列の号令がかかり、待ちに待った上陸となる。
「ふにゃぁ〜。疲れました…。」
「わかば〜。おつかれなの〜。さあ、「みそかつ」くいにいくのなの!」
「みつばさん、一つ質問なのですけど、よろしいかしら?」
「ん〜?」
「なんだか私たちいつの間にか雑食になってますけど、設定上まずくないのかな…って…。」
「う゛っ!わかば〜、それはいうてはならん、いうてはならんことなの!!めっなの!!」
「あ、そういえば、いつはさんは?」
「あ〜。いつは〜。なんだか、うわのそらなの。はなしがつうじないの。だからおいてきたの。」
「どうしちゃったんでしょうね、いつはさん。仕方ないですね、行きましょうか。」
いつは「うふふ…にへら〜。」
電燈艦飾を施して華麗な姿となったいせを背に、2人はガーデン埠頭から徒歩で名古屋港駅へ。
市営地下鉄名城線に乗ること約20分。栄駅で下車する。名古屋市中区栄。名古屋の中心街である。
「おお〜〜。」
「あらぁ〜。」
3番出口から地上に出た2人の目の前に、ライトアップされた巨大な鉄の塔。その名は、名古屋テレビ塔。
久屋大通公園の中心に鎮座し、高さは180メートルを誇る。名古屋城と並ぶ名古屋のシンボルである。
「帝都タワーも大きいですけど、こちらもなかなか大きいですね。」
「う〜ん。なんにちもふねのなかにいたから、そとのかぜがきもちいいの〜。」
「ええ。そうですね、みつばさん。」
「さ、わかば、みそかつくいにいくの!いや、みそかつどんがいいの!!(かのう)にいくの!」
るるぷを読みまくって覚えた店の名前をしきりに呼びながらはしゃぐみつば。
「それにしても、この辺りもビルがたくさんありますね。人も多いし、車も多いし。案外、いつはさんを
置いてきて正解だったかもしれません。あの娘、人に酔いますからね。」
「み〜そ〜か〜つ〜。」
「あはは…はいはい。さ、いきましょう。」
「ええと…あそこが「栄ビル丸栄スカイル栄メルサ」…通称めるさで…ええと…あ、ごめんなさい。」
わかばがガイドブックを片手に歩いていると、むにょっ、と人にぶつかる。え?むにょ?顔を上げるとそこには…
「あらあらあらあらあらあらあら、わかばちゃんじゃありませんの?ほほほ。」
「あう…志摩教官…なぜこんなところに…。」
「あ〜ら、わかばちゃん、いいこと?海の上で鬱憤を溜めてきたんですのよ?港につけば上陸するのは至極
当然じゃありませんこと?」
「いせいせはふねじゃん。ちゃんとふねでしごとするの!またさぼりやがってなの!!」
「ふん!まああなたたちにこのあたくしの気持ちを理解してもらおうというのがおばかさんでしたわね。」
「そうでもないヨ!モモもわかんないよ。海は海でたのしいよ、陸は陸でたのし〜いヨ!!」
いせの後から出てきたイカリング◎( ゚∀゚ )◎川村大佐。スカートをはいて、かなりラフな格好だ。
「そ、そうなんですの?…仔猫ちゃんたち、わかりましたか?艦長のありがた〜いお言葉、しかと心に刻みなさい!」
「はい。志摩教官。(なんだか腑に落ちませんけど。)」
「わかばぁ〜。いせいせなんかほっといて、みそかつどんくいにいくの〜〜。」
「Oh!みそかつ食べに行くの?おいしそうネ。モモもいっきたいナァ〜♪いっきたいナァ〜♪ねぇ?ダメ?」
「艦長がそうおっしゃるのを水兵が止められるわけがありません。一緒に行きましょう、川村艦長。」
「よし、決まりネ!善は急げヨ!!」
いきなりダッシュし始めた川村大佐を追って、わかばとみつばも走り始めた。いせは後を浮かびながらついていった。
わかば「艦長、こっちです!そっちじゃありませ〜〜〜〜ん!!かんちょ〜ぅう!!」
みつばのにっき
「きょうのよるはわかばと、かんちょうと、いせいせとよにんで「みそかつどん」を
たべにいったの。かんちょうとはきょうはじめてまともにおはなししたの。なんだかちょっと
どきゅそはいってるねーちゃんなの。あんなねーちゃんにふねをまかせているかいぐんって
かなりあぶないとおもうの。それはさておいてなの。あまからいみそとからりとあがった、
いいあぶらのにおいのするころも、そしてにくじるあふれるにくとほかほかごはんのおりなす
はーもにー、みそかつどんはとてもおいしかったの!きょうはなごやじょうのなかにははいれ
なかったけど、あしたはなごやじょうのなかにはいって、しゃちほこをみてくるの。
いまからとってもたのしみなの!!」
>>296 式典終って某PXでの会話。
「新井ちゆ隊員、なんだか緊張しまくりだったなぁ・・・ホントにあの娘そんなに強いのかな?」
「右手と右足が一緒に出てたしなー。あれは失礼にはならないのかとヒヤヒヤしたよ」
「何を言っている。俺はアレを見て納得したぞ・・・成る程アイツは強い、ってな」
「なんでだよ?」
「右手と右足、左手と左足を同時に動かすのは、『ナンバ歩き』と言ってな。
武道では基本的な体のさばき方だ」
「ああ・・・確かに、武道の教練ではソレ習った覚えがあるけど」
「でも・・・普段は普通に歩いてるのに、どうしてよりによって式典中に?」
「式典中だからこそだ。目の前の宮様にもしもの事があったらどうする?
もっとも近い位置にいる自分が身を呈して守るのだ、と彼女が考えるのは当然だろう・・・」
「そ、そうだったのか!」
「己の名誉すら、使命の前には二の次とは」
「新井ちゆ・・・まさに、只者ではない・・・」
(^^)
……。
前例もあるし舞台裏に口出しするのは控えていたけどそれ「ちゃい」に
出来ない?特に九重さんは今まで一番「ちゃい」とか「無かったこと」
って言っていたと思うけど。
九重氏に戻って欲しいという気持ちは漏れもあるけど、
はたで騒いでも無理っぽくないか?残念だけどそんな気がするな。
ぐお、ageスマソ。逝って来ます。。。
;y=ー( ゚д゚)・∵. ターン
\/| |)
だよなあ。あの人はROMの意見とか聞きそうに無いよな。
火神はどうだろう?やっぱ無理か。未練はありそうだけれど
あんな終わり方じゃあ戻るに戻れないだろうな。戻ってきて
欲しいけれど。
4研の人、マジに最強の荒らしになってどうする
311 :
猫耳水兵物語・らぽ〜るの星:03/03/18 00:32
巡検喇叭が鳴り響き、巡検。それが終わると、あとは消灯までの間、水兵たちの自由時間である。
「たっだいまなの!」
元気な声をあげてラッタルを降りてきたのはみつば。続いて、わかば。
「おう、おかえり。どうだった?名古屋は。」
当直の水兵が話し掛ける。地下鉄のこと、テレビ塔のこと、みそかつのことなどを楽しそうに
しゃべる2人。もちろん、当直へのお土産も忘れてはいない。
「ふぅ〜ん。明日は昼から上陸だし、おれも行ってみるかな。」
そして、消灯の号令がかかり、艦の明かりは落とされ、水兵たちに眠りの時間が訪れる。
わかばとみつばは疲れてしまったのか、すぐに意識が闇の中へと落ちていった。それは、次の日に
さらに行動するため、遊ぶために必要なインターバル。
艦橋のウイングから夜の灯りが煌く名古屋市内を見つめる川村大佐。
「尾張名古屋は城でモツ…明日もいい一日になりそうだヨ…◎( ゚∀゚ )◎」
醍醐旅団長や善行を超える厨房になるかもしれんな
E月W日
神奈川県 武山 横須賀海兵団
「またぞろやってきたか…。ちっれんのオヤジにだ〜まされて〜♪っと。」
正門をくぐり、着隊する「水兵未満」の少年少女たち。春入隊のいわゆる「春っ子」である。
「警衛長、きました、あれです…それにしても…なんだってんだありゃ。」
「ああ…今年はさらに賑やかになりそうだな…!」
林交差点に、草色のトラックが縦列をなして止まっている。長い縦列。人々は歩みを止めて、
その異様な行列を見る。幌には目張りがされ、中を伺うことはできない。
「ふう。やっとここまでこぎつけたなあ。まずは一段落、と。」
先頭のトラックの助手席で煙草をふかす、田中彦一事務官。皆忘れているだろうが、菊水の
調整部において対海軍との調整に当たっている事務官である。
「安達大佐に受領印をもらって…それから…。」
「楽しそうですね、まるで海兵団に行くのが楽しみみたいですよ?」
「あ?分かる?海軍ってさぁ…いい眼の保養になるんだよ…ウチ(菊水)ほどじゃないけどさ、
水兵は顔で選ぶってやっぱり本当なんだねぇ。安達大佐はさすがにストライクゾーンじゃないけど、
新垣少尉は素朴な美人で胸はあるし、山口3曹はちびっちゃくてかわいいし。いや彼女は人間じゃあ
ないんだけどさぁ?やっぱり最初に関わった猫耳水兵たちも気になるしさあ。あ、そうそう。新しい
いせ艦長の川村大佐もフランクで話しやすい人でさあ、すぐお友達になっちゃったよ。あははは。」
「田中事務官…本当にいつかどこかでトラブル起こしますよ?」
「う〜ん、そうかな?まあいいや。とりあえずもうすぐそこ、あのブルーの看板…あ、あれなんだ?」
「どうやら、海軍さんのトラックみたいですね。桜に錨のマークがついてる。」
「パッシングして。揉めると面倒だし、先通しちゃおう。ははん、そうか、あれだな。」
「あれ?」
「ああ。我らが菊水猫耳兵士の、亜種ってとこかな?海軍製のクリーチャーさ。」
「へえぇ。海軍もなんでもありなんですね。」
「この程度で驚いてちゃ、長崎へ行ったら腰を抜かすぜお前さん。はははは。」
同日 同時刻
長崎県 三◇長崎造船所 空母ひりゅう艦長室
「へっくちょ!」
「はに〜、はい、ティッシュ。」
「ありがとう、だり〜ん。ん〜、ち〜ん!だれかあたしの噂してる…もう!」
長官「・・・・西朝もやっかいなもん手に入れたな。」
報告書を読みながらつぶやく。
副官「猫耳を軽くあしらい、迎賓館では床を破り、菊水をものとせず逃亡。」
コーヒーをもって副官が部屋に入ってくる。
副官「これって私たちでも手に負えないですよ・・・。」
長官「そうか? やりようによっちゃどうにでもなりそうだぞ。」
副官「たしかにあまり賢そうじゃないみたいですけど。」
長官「いざとなりゃM0-eだっているしな。ようは宮様を守りきることだ。勝つことや殲滅することじゃない。」
コーヒーを一口。あらためて砂糖を二杯いれる。
長官「それよりもあいつらだ。」
副官「両儀社・・・ですか?」
長官「あの実験とやらはおそらくこれからおこるなにかのための準備だってことはわかるんだがな・・・。」
副官「スウェーデンの王太子夫妻の来日中になにか行動を起こすと思ったんですが、式典にはこなかったですね。」
長官「来るとすれば、演奏会あたりか・・・。竜脈の再点検、および装備のチェックをしておいてくれ。」
副官「了解しました。」
今日は月に1回のお弁当の日。
暖かいのでみんな外で食べています。もなこ様は加也様、もなみ様と並んで花壇のベンチで
お母様が作ってくださったお弁当を食べています。タコのウィンナに玉子焼き、小さなハンバーグ。
楽しい食事の話題は…?おやおや、もなこ様の恋愛相談ですか?
「うわあ、すごいじゃない!…告白されるなんて!やるなあ、もなこちゃん!」
「お歌で告白なんてかっこいいモナー」
「あうう、からかわないでくださいなのです……」
「いいなあ、王子様!宮殿で歌に乗せて告白!漫画みたい!ステキじゃない!」
「王子様って、テレビで見たモナ。結構イケメンモナー。」
「うーっ、あこがれるなあ!で、どうするの?こうなったらついていっちゃう?」
「遠距離恋愛って言うのも萌えるモナ……遠く離れた2人の心の通い合い…」
「は、はにゃーん…そんな…こと……できないのですうぅ……」
顔を真っ赤にして照れているもなこ様。二人に相談したのはどうもまずかったみたいですよ?
「で?週末はデートなの?」
演奏会のチケットをお見せするもなこ様。
「ク、クラシックモナ……王子様は違うモナ…」
「この人、王子様の先生なの?すっごーい!あたしこっちの人のほうがいいなあ……」
溜息をつく二人。
「2まい、あるのです。ふたりっきりはこわいのです……」
「ふむ、不安だから手伝って欲しいと。分かる分かる。」
「経験豊富なリード役が必要モナね。」
「不慣れな二人ですもの、自然に会話が出来ないかもしれないし。」
「お見合いだって世話役の人が要るモナ。」
2人の目がキラーンと輝いて。
「「ジャンケンポン!!」」
死闘が始まったのでした。
もなこ様は決着がつくまで困ったような赤い顔でうつむいて、タコさんウィンナーを見つめておられました。
「ううう……もなこは、こうじょなのです……カールくんもおうじで…あとつぎ…なのです……」
とある日の夜。
「ついにキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!! 」
郵便受けから封筒を出して叫ぶ宇月。
「どうしたの?何かいいもの来たの?」
台所から楓の声。
「ふっふっふ、見て驚きなさい!エリック・スヴェンスキー日本公演のSS席チケットよ!
苦節6ヶ月!チケPから事務局直ルート、四方八方手を尽くしてようやく!手に入れたのよ!!」
「……ごめん、誰それ。」
ずたーん。
「……あ、あのねえ……」
大判のポスターをがっ、と広げてみせる。
「エリクはね、オペラ歌手なの!も〜〜うカッコイイの!見てこれ、これ!!最高!」
「あー、そう。おねえちゃんオリキ(ジャニーズの追っかけ)だったんだ。」
「馬鹿言うんじゃないわよあんなガキども(暴言)相手じゃないわ。この声、この顔!」
楓は大差ないという顔でまた台所に向かう。
「¥10000のチケット!ああ、これが来るのをどんなに待ったことか!」
彼のCDをかけ、歌にあわせてくるくる回りだす始末。
「おねえちゃん……だからおねえちゃん恋愛経験無いんだね。」
ばったーん。
「……そ、それを言うなあ〜………」
楓は宇月の姿にやれやれと思いながら歌に聞き入っていた。
それは宇月のように歌に集中していたわけではない。違う何かが声に内包されているのを
感じ取っていたのだった。
(……ほんの少しだけど…これって魔術言語の感じ……?何者?こいつ……)
旧スレッドより発掘
けっこう戦艦が生き残ってたのね(w
こんだけの船が残っていたならば、大和も残る罠
日本
砲撃護衛艦 『やまと』『むさし』
72500トン 46cm(45口径)3連装三基
英国
巡洋戦艦 『HMS ウォースパイト』『HMS プリンセス・ダイアナ』
34500トン 36.5cm(50口径)三連装二基を前甲板に配置。
米国
戦艦 『アイオワ』『ニュージャージー』
48000トン 40.6cm(50口径)三連装三基
ドイツ海軍
装甲巡洋艦 『バルバロッサ』『ザクセン』
29000トン 28cm(58口径)三連装四基。
フランス共和国
装甲戦列艦 『リシュリュー』
36500トン 38cm(45口径)四連装二基
戦列艦 『ストラスブール』
26500トン 33cm(52口径)四連装二基
イタリア
遠洋装甲艦 『カイオ・デュイリオ』
26435トン 30.5cm(70口径)三連装砲一基+同連装砲一基
ロシア
ソユーズ級戦艦 名称不明 隻数不明
・・・ここに貼っても反応無しか。
九重は携帯使うみたいじゃん
これならチェック出来るかと
いない香具師にこだわるなよ。
嫌がらせと紙一重だな(藁)
二人も抜けたのは痛いだろうが、もう放っとけよ。
それとCGI変わってから携帯で見れなくなったと思うが。
4研の人よ。漏れは何故お前が責められているのか見当つかんよ。
的を得ているじゃあないか?あの坊主図星つかれて
逆上したとしか思えんかったが。
さて、召喚その4は成功したのか。良くやったと言いたい所だが・・
あんな陰湿粘着盲目自己厨呼ぶなよ九重。腐臭がしやがる。
実は自分の引退と共にスレ潰す気だったのか?
馬鹿、奴は常に正しかったんだよ!
・・・と思わせとかんと、収まりつかなくてまた出てきちまうじゃねえか。
さすがにいじり過ぎたろ。
これ以上エスカレートする前にカキコやめんべ。
応。
まだ言いたい事は多々あるのだが、、了解した。
>329
仕切り屋ハケーソ(プ
>332
一人でやってろ
>327
長文で叩くもんじゃないな。尻尾出てるぞ『気をつけろ』
自演の人も大変だな。
もっと尻尾出してくだちい
黙ってられない厨房が二人いらっしゃいます
>337
はぁ?何いってんのお前(藁
九重だなそいつは(藁
九重キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
どの言葉に反応したのでつか?(*´Д`)ハァハァ
「ううーん!いいてんきなの!きょうはぜっこうのじょうりくびよりなの!」艦を
おりてくるみつば。今日は大須に行ったり、名古屋城に行ったりする予定だ。それに
つづいて降りてくるわかば。昨日はしゃぎすぎたのか、少々疲れているらしい。
「ちゃんと足元に気を配らないと、転んでしまいますよ、みつばさん。」
やがて、その後を、実体化せずにふわふわと浮かびながら、いせがついていく。
「あの娘たち、今日も楽しそうですわね…これはついていってからかってやるしかありませんわ!」
のんきなものである。寄港地での上陸、そして今日が最終日とあって、乗員
皆、なにか異常な気合に満ち溢れていた。
「さあ、さいしょはまず「おおす」なの!「おおすかんのん」みて「しょうてんがい」いっておかい
まのするの!わかば、いそぐの!」
ごぅ、という擬音が似合うくらいにダッシュをかけるみつば。そんなに急いでも、電車が
くる時間は変わらない。わかばはそのあとをちょっと急ぎ足で、さらにそのあとをいせがゆるゆる飛んでいく。
「ろ線図…あう…なんだかいろいろ線があって…よくわからないです…。」
「う〜ん。どうするの?」
「さぁ…そうですねえ…とりあえず、昨日の大きな駅にいってみましょうか。」
「ま、そうするのがいいかもしれないの。なんせここはしらないまち、みつばたちは「いほうじん」なの。」
でん車が地下を走る。とりあえず目指すは昨日と同じ栄。また20分ほど電車に揺られ、栄に着くと
すぐ、サカエチカを物色し始める猫耳セーラーズであった。
…九重消えるとか言っといて、口だけなんだな。
守れもしない事は初めから言わなきゃいいんだよ(苦笑)
「艦長、そろそろ市長との面会に出発する時間です。…ところで、どうして本日の上陸、
制服上陸なのですか?隊員たちも訝っていましたが…。」
「ヘンかな?軍人が軍服を着る、当然のことだヨ?」
「まあ、確かにそうですが…長い航海の中休み、乗員たちも久しぶりに羽を伸ばせるのですし…。」
「ダブルやセーラーを着こなす、クールな海軍軍人の姿を名古屋の人々に見せ付けるっていうのモ、
イメージアップに繋がるんじゃないかなー。ナンテネ。ホントは気まぐれだよ◎( ゚∀゚ )◎」
水兵服で上陸した猫耳水兵たち。向かう先は、大須。日本随一のアーケード商店街があり、そして
東京は秋葉原、大阪は日本橋と並ぶ、中部一の「魔都」である。
!!!! バカ、地が出てる、出てる!!
気を緩めるには早すぎるぞ!
二人とも来たってことか
暇人共め
余程やる事が無いと見える(苦笑)
オマエモナー
| \
| ('A`) サビシクナッタネ….
/ ̄ノ( ヘヘ ̄ ̄ /
| \
| (゚∀゚) 4研の人、マジに最強の荒らし
/ ̄ノ( ヘヘ ̄ ̄ /
∧∧ \
ヽ(゚∀゚)ノ
>>320-347 ( ヘ) /
く
九重へ
何故中途半端なまま去るのですか?
なまじ傷を負った卑神を放置するから荒れるのだと思いますが
そして今、他人のフリをしてカキコしているようです。
元々自分がカキコしていたスレを荒らすのは楽しいですか?(藁)
卑神へ
貴方の主張は突っ込み所満載で、どこに出しても叩かれること間違い無しな
立派なものです。まともに付き合う香具師もどうかしてます。
お守りされていた事には本当に気付かなかったのですか?
途中でワケがワカラナクなってしまったのでしょうか(藁)
回答キボンヌ
ついでに349の正体も
二人ともいるのは分かってんだ無駄な抵抗すんな
いるのにダンマリは勘弁して欲しいな(藁
>349
はい。変なこと言っているのは自覚してます。必 死 で し た か ら。
あれは最後の悪あがき。九重さんに叩かれるつもりで書きました。
身も蓋もありません。もう、あんな方法しか思いつけませんでした。
本スレに召喚ゲートが開いてしまったのは効き過ぎでしたが。
ネット上の遊びで、自分がここまでワケワカラナクなってしまうなんて…(笑)
4研のひとも必死だな(笑)
あらら…(笑)
おおっ!(笑)
あとは九重だな(ニヤニヤ
さっさと出てこいや九重、往生際が悪いぞ(藁
火神
>>334で煽りくれてるのは九重のようですが、どう思われまつか?
>356
どうでもいいです(w
でも、今でも九重さんに戻ってきて欲しい。
マダかよ〜勿体ぶってんじゃね〜よ〜火神来てんのによ?
おい、連絡つけられるヤツ一人くらいいねえのか?
そう言えばヤツの活動時間は深夜だったな
待つか
なあ、戻ってくる訳にはいかないのか?お前が戻ればもう元通りなんだよ。
エンディングまで流れた慶祝を蘇らせた責任取ってくれよ。
うぜーよおめーら
煽りはな、漏れの専売特許なんだよ
うーん、来ねえな。やっぱここ見てねえのか?
>>361 流石元祖だ(藁
ニセモノならえらい度胸だな。この局面じゃ普通できんぞ
煽り道(プ)から外れる
後はいっそこういうノリにしちまうとかな(藁
哀れだねぇ君
4研祭りか?いや俺はいいや。
>>364 おお、哀れだよな!哀れまくりで正視出来ねえよ!
で、誰が?(藁
↑お前
あのな、文章を打ち込んで書き込みボタンを押すってのは相当な労力なんだよ
そんだけ労力をかけるってことはその作業には書き込む人間の心理が如実に表れてくるんだよ
とにかく
どんなAA使うかとか半角カナ使うとか旧参加者の名前を出すとかわざわざ携帯用リンクをはるとか
(藁)とか(プとか火→卑に変えるとか(苦笑)するとか(藁 とかそういうとこで
あと書き込みの内容とか何を伝えたいのかとか誰を煽りたいのかとかで
書き込む奴のことが大雑把だけど分かるんだよ。
たまたまこのスレ見た奴がいきなり火神殿煽るなんてしないし書き込むとしても
>>292くらいのもんじゃないのか
とにかく
一人でテンパって騒いでる奴よ。もうやめとけ。
それでお前に何か得があるならやり続けろ。でもないだろうが。
オレカヨ
カ キ コ ミ!漏れの魂の叫びを見れ(藁
そんな祭って欲しいか?お前隠れてないじゃんヴァーカ
大体こんなキワドイ手が何回使えるってんだよ
いや一人じゃないし(笑)
漏れは一幕に一、二回しか書きこんでないけどな
春だねえ。と言うべきか?
難民板にも来るんだなー。。
ぐはっ!大文字駄目なのか。
俺が春厨デシタ(自爆)
そろそろ漏れもお暇するわ(藁
残りのミッションは攻略不可くさいしな
4研煽りはもまいらにまかせた
4研のひとさんマジ切れカコイイ!!!思わず喰いつきたくなってしまいました。
けれど、チャンスはあげませんから諦めてもらいます。
なんつーか、今回は誤爆したが、悪くない読み方だ。
次はもっとカマかける感じでやれ。
>>369 お前だよ
>>370 俺は逃げも隠れもしねーよ
あと、あんたは自分しか分かってない言葉を使いすぎなんだよ。
意味が伝わってないの、自分でも感じないか?
>>371 テンパってるのは一人だよ
>>372 来たんじゃなくて居たんだろう
>>374 「残りの」ミッションてなんだよ。今まで達成したミッションを言ってみろよ
>>375 切れてねーよ
チャンスってお前誰だよ
>>376 別に個人を特定しようとはしねーよ
前の書き込みにもレス返すからもうちょっと待っててね。
そう言えば、ロシア艦隊はどうなった
躁鬱の激しい香具師だな(笑)
落ち着け4研の人
あまり4研のひとをいじめちゃだめだよ
さすがにいじり過ぎだな。火神や九重みたいになる前に皆やめとけ。
もちろん4研のひともな。あんなの一回で十分だろ?
そうそう。大体ここ荒らしてんの殆ど九重なんだろ?
こうはなりたくねえな。ヤダヤダ(藁)
>383
最後に鬱憤晴らして辞めるチャンスですよ。ま、無駄な抵抗だったかも
しれないけれど。
早すぎるよー
>>378 ごめん。おれじゃわからない。
>>379 俺はな、常に躁なんだよ
>>380 貴様には聞こえないのか!俺様の書き込みを望む有象無象の声が!!
>>381 いじめとは、自分よりも弱いものに対して一方的に、身体的・心理的な攻撃を継続的に加え、相手が深刻な苦痛を感じているもの
だそうですよ。
誰が俺より強いって?誰が誰を攻撃してるって?誰が苦痛を感じてるって?
俺はな、三度のメシより煽り荒らしが好きなんだよ
>>382 あんなのって、あれのことですか?
そうですよね。あれはイクナイ(・A・)!!ですよねェアレアレ
>>383 なんだろ?と言われましても当方といたしましては返答いたしかねます
>>384 >>385 あんたの言ってることはよく意味が分からんので解説してくだちい
誰に言ってるの?無駄な抵抗って何?
>378
Добрый вечер!(ドーブルイ ヴェーチェル) こんばんわ!
ウラジオストックのニーナ・クラギナ大R帝国海軍太平洋艦隊司令官で〜す。
R国の艦隊はどうなった?っていう質問があったから、お答えするね!
現在の太平洋艦隊の陣容をちょっとだけ見せちゃうよ!ちらっ!
空母:ヴァリヤーグ
(アドミラル・クズネツォフ級空母・太平洋艦隊旗艦)
戦艦:イワン・グロズヌイ(ソビエツキー・ソユーズ級戦艦)
原子力ロケット巡洋艦:
アドミラル・ラザレフ(キーロフ級原子力巡洋艦)
親衛ロケット巡洋艦:
クニャージ・スワロフ(旧チェルボナ・ウクライナ。スラヴァ級巡洋艦)
ロケット駆逐艦:
マーシャル・シャポシニコフ(ウダロイ級)
アドミラル・ヴィノグラドフ(ウダロイ級)
アドミラル・パンテレーエフ(ウダロイ級)
ボエヴォイ(ソブレメンヌイ級)
ブルヌイ(ソブレメンヌイ級)
ボズボヤズネヌイ(ソブレメンヌイ級)
…稼動ちゅ…主だったものはこんなものかな。え?名前だけずらずら並べてもわからない?
わたしはみんなから検索する楽しみを奪うつもりはないよぉ〜?クラスで検索してみれば。
それで〜これからお前ら何するんだって〜?そんなの考えてな…教えないよ〜。うふふ、あはは。
そうだ、一つ、面白いことを教えてあげる。この先加わる2隻の強力な艦によって我が
太平洋艦隊の防空能力は格段の進歩を遂げることになるんだよ!どんな艦なんだって?
もう。知ってるくせに。はい、ちらりは終わり。それじゃあまたね!
まだかな
やっちまったな4研の人よ
錦おりなす長堤に
くるればのぼるおぼろ月
げに一刻も千金の
ながめを何にたとふべき
桜の木の下で、猫耳水兵たちが一堂に会していた。
わかば「あら?ここはどこかしら…なんだか騒がしいところ…。」
ふたば「あら?わかばさん?あなた今ごろ名古屋にいるんじゃなくって?」
わかば「ふたばさん、あなたこそ武山にいるっていってましたよね…。」
みつば「なんかうえのほうがうるさいの…。」
説明しよう。ここは異次元隅田川。異次元の花見の名所である。
ここでは異次元酒場と同じように、時間と空間を越え、キャラたちや後ろの人が
会話できるのだ。
いつは「と、いうことらしい。」
よつば「そ〜なの。ふ〜ん。」
むつは「花見か。それで、上のほうで酔っ払いどもが騒いでいたのか。」
そこへやってきた4人組。モエナとスヴェトラーナ・シスターズの面々だ。
ラブ「見てくださいお姉さま、桜が綺麗ですよ。」
モエナ「桜は散るから美しい、命短し恋せよ乙女、桜対潜花盛りというところでしょうか?」
イリュ「お姉さま、もうお酒が回って…弱いのに呑むんだから…。」
ヤコ「あ、あいつらキクスイのネコミミセーラーだ。」
みつば「や、やるの!あいてになるの!」
モエナ「まあまあ、桜の下で無粋なことはしないことです。一時休戦としましょう。」
道端の屋台を物色しながら、萌平かなえが歩いてくる。
かなえ「花見なんて…くだら…あ、蒸気パン下さい。30本お願いします。1000円で。はい。
…ほむほむ…。花見なんて…あ、たこ焼き(以下略 ん?モエナ・スヴェトラーナ、お前たちも来ていたのか。」
モエナ「はい。かなえ様。どうぞお座りください。」
かなえ「うむ…。うっ、酒くさいぞ、お前…。」
モエナ「お酒じゃありません。麦茶です。」
かなえ「嘘をつけ、嘘を。」
そこへまた、新たな一団がやってくる。
美希子「お姉ちゃ〜ん、まってよう!歩くのはやいよう!」
由希子「あら…いけない…しらずしらずのあいだに速足行進になっちゃってたわ…。」
たかなみ「えへへ〜、由希子ちゃん、職業病ですね。」
ウィルバー「オープリティーだよ、ユキコ!」
真紀子「まったく、海軍さんってみかけよりも騒がしい人たちなのね…。」
騒がしい海軍さんはここにもいた。
ひりゅう「だり〜ん、あ〜ん。」
藤倉大佐「はい、あ〜ん。うん、おいしい。じゃあ次は僕が、はい、お口あけて、はに〜。」
安達大佐「相変わらず、仲がいいな…ほほえましいものだ。」
川村大佐「モモもあ〜んってしてほしいYO!!」
える「は〜い、じゃあ、えるがあ〜んって、してあげるですぅ!」
少将「だめだ!えるのあ〜んは俺だけのものだ!!」
新垣少尉「あいかわらず…おかしいわこの人。」
ここは異次元隅田川。キャラや後ろの人たちが時間と空間を越えて、桜の下で乱痴気騒ぎをするところ。
( ・・)/−●●●− 御花見には団子だモナー
≪ミッション目的≫
引退した人間の釣り及び復帰
≪ミッション参加者≫
2名(自演多数)+見知らぬ煽り屋の皆様
≪成功したミッション≫
火神の釣り及び復帰
≪失敗したミッション≫
九重の釣り(本人かどうか判定不能)
九重の復帰
≪意味不明な言葉について≫
ミッションの性質上達成前後を問わず公表不可
上記事由を踏まえつつ微量ながら情報の流出を実施
≪この書き込みについて≫
>>368を見、大筋で書き込みの意図を知りつつも質問していると判断
>>374での本ミッション終了に伴い、回答の可否を検討
協議の末、意図を知る者ならばと質問に応じる方向へ
4研のひとの物言いに対する不快感が決め手となり、書き込み決行(藁
>393
回答萎え。せっかく良い感じが戻ってきそうだってのに。
>393
漏れは何となく気付いていたがな
気付かなかった香具師は読解力無いのか、はたまたテンパってたのか
♪さくら さくら 弥生の空は 見渡す限り 霞か雲か 匂いぞいずる さくら さくら 花ざかり
万雷の拍手に迎えられて一礼するエリク。平和な花見はなおも続く…
もなこ「せんせいおじょうずなのです。」
エリク「ありがとうございます。この時期に日本にいられるのは幸せなことです。」
速水「花粉症さえなけりゃいいんですがね…クシュン!!」
千早「あらあら、ティッシュどうぞ。」
御影「冴えないなあ、警護中に鼻とかかむんじゃないぞ。」
隆史「あ、いいなあ。オレも鼻拭いて欲しい…」
加也「おにいちゃん!何言ってるの!」
少し離れて、普段は一日部屋の中にいる研究所の面々も飲んでいる
水原「ふむ、たまにはこういうのも風情があってよろしい。」
宇月「歌謡『花』は吉原に行く舟を書いた詩に滝廉太郎が誤読して花見船の歌にしてしまった
物らしいですね。(長堤=日本堤=吉原)」
6研「そんなに好きなら一年中咲いてる桜作っちゃえーっ」
七夜「あはっ、それいいですねーっ一年中お花見が出来ますよ!」
10研「この桜を見ると本郷の桜を思い出す…あれは忘れもしない昭和60年ごろ…うだうだ…」
忍田「まあ、酒が飲めれば別に春じゃなくてもいいさね。」
本郷「2番!本郷、『ガウレンジャーの歌』行きまっす!」
蔡川「歌うなヴォケ!耳が腐る!」
滝川「ああ、もう…主任酔っ払ってるよ…後が大変だ…」
蛯原「さ、代行さんもひとつどうぞ♪」
代行「む、すまんね。この腸詰はなかなか悪くないな。むぐむぐ…」
甲「代行…ひたすら食べるのはやめましょう。皆の分がなくなります。」
代行「世間じゃ中東が非常に痛快なことになっているというのに何故私がここにいなくてはならんのか。
どうにも納得がいかん。ああ、エジプト戦線の砂嵐も懐かしい。ロンメル元帥を知らん奴も増えたよ…。」
蛯原「それは大変でしたねえ、あ、このザワークラウト私が漬けたんですよ。どうぞ。」
星野「あなた誰にお酌してるのか知らないでしょ…」
名無し官僚「ふふ、出番をくださいよ…」
ともえ「お花見かあ。拓くん、ちょっとだけ寄っていかない?」
水上「そうだね。去年は出来なかったしね」
>395
「関係者」は度合いの違いこそあれ全員気付いてたと思うよ。。
>398
ならば随分酷い話じゃないか
ここは奸智と謀略に満ち満ちている
>399
物は言い様。どうとでも言えるし、もちろんどうとでも取れるよね。
日本
砲撃護衛艦 『やまと』『むさし』
72500トン 46cm(45口径)3連装三基
英国
巡洋戦艦 『HMS ウォースパイト』『HMS プリンセス・ダイアナ』
34500トン 36.5cm(50口径)三連装二基を前甲板に配置。
米国
戦艦 『アイオワ』『ニュージャージー』
48000トン 40.6cm(50口径)三連装三基
ドイツ海軍
装甲巡洋艦 『バルバロッサ』『ザクセン』
29000トン 28cm(58口径)三連装四基。
フランス共和国
装甲戦列艦 『リシュリュー』
36500トン 38cm(45口径)四連装二基
戦列艦 『ストラスブール』
26500トン 33cm(52口径)四連装二基
イタリア
遠洋装甲艦 『カイオ・デュイリオ』
26435トン 30.5cm(70口径)三連装砲一基+同連装砲一基
ロシア
ソビエツキー・ソユーズ級戦艦『イワン・グロズヌイ』
基準排水量:不明 武装40.6cm(50口径)三連装砲三基
砲戦能力は
日>米>露>仏>独>伊の順番で強力だな。まぁ、露伊米の艦は当るかどうかわからんが(w
>R国太平洋艦体司令官殿
情報さんくす
>400
なんて都合の良い言葉だろう。。
>402
だな。そう受け取る香具師はそうなんだろう。
漏れは逆に、だからこそ皆が苦心してるんじゃん。と思った。
埒が明かんな。漏れは花見に行く。
>403
疑心暗鬼の末に苦心してるだけだろ(藁)
漏れもいい加減からかうの止めた。もう参加者しか残ってないようだしな。
煽り大会あったらまた呼んでくれよ! ヨ ロ シ ク
チユタソ(*´Д`)ハァハァ
ひなぎくA「上流、異常なし」
(ザッ)
ひなぎくB「中流、異常なし」
(ザッ)
ひなぎくC「下流、異常なし」
(ザッ)
ひなぎくA「……こんなんばっかだな俺達」
(ザッ)
ひなぎくC「所詮ザコですし」
(ザッ)
ひなぎくB「私語は慎め」
花見の中心から少し離れた所で、三人はちびちび呑んでいる。
菊水A「花見の席に異常なし」
菊水B「……それって意味あんの?」
菊水C「職業病だな──ん、どうやら出番のようだ」
そこから更に離れた静かな場所で、同じ顔で服装だけ違う少女達が茶会を開いている。
六九式@メイド長「あはははーっ」
六九式@教授「あはははーっ」
六九式@黒子「あはははーっ」
魔女のお茶会とでも言うべきか?
副総長「花見じゃとボケェ! ワシ等を呼ばんかい!」
ヨーグルト戦闘員「「e〜!」」
花見の席に迫る魔の手(謎)立ちはだかるのは──、
キクレッド「体力!」
キクブルー「恥力!」
キクブラック「時の運」
キクピンク「省略登場キクレンジャー!」
ババーン!(効果音)
(略)
ブルー「ごーるでんふぃんがー!」
ピンク「シャイニングフィンガー!」
レッド「衝撃のなんたらブリット!」
ドッカーン!
副総長「ヤナカンジー!」
ヨーグルト戦闘員「「¥e〜」」
キラーン☆
ブラック「……楽だ」(独り杯を傾けている)
撫子「遅れちゃったー。って、花見の会場ここだったっけ?」
雄一「もう何処でもいいんじゃないですか?」
萩「ああ、その辺に混ざろうや」
葛之葉「一番葛之葉、歌いますっ!」
六条「二番六条、脱ぎます…」
野々村「六条さん?」
小次郎「いつもの六条さんじゃない!?」
葛城「ふふ。桜の下には死体が埋まっているそうだ」
加藤「……それが一体」
藍前「もえひと様もお連れしたかった」
東朝幹部A「萌姫様は…いや今は言うまい」
東朝幹部B「酔ってるな? みんな酔ってるな?」
東朝幹部C「ヨッテナイ! 俺はまだまだ…ウプ」
東朝女官A「うふふふふ。あはははは。たのしー!」
東朝女官B「もう何がなんだか」
境「火神、お前も何かやってみろ」
火神「では三番火神、鳩を出し──」
一同「「それは飽きた」」
火神「くっ、なんと無様な」(がくっ)
──ちりん。
C国諜報員@桃源郷
「ごぶさたアルネ。ココはずっとずっと桜が咲いてるネ。
エイエンはアルヨ。ココにアルヨー」
「花見はいいネェ、日本人の生み出した文明の極みだよ、そう思わないかい」
そういいながら杯を進めてきた相棒に、長年苦労してきた男はどうでもよさそうに
受け取った。
「おまえ…電波受けすぎ。そのうち環境汚染でつかまるぞ」
冗談のような本気の忠告に言われた彼はまるで他人のように肩をすくめて視線を遠
くに移した。
「はははっ、某電子とカルトの地の巡礼者に比べれば環境テロなんか可愛いもんさ」
「…隣国の茂みに気をつけろや」
そういい捨てた男を見つめる彼の目に浮かんだ苦笑。
男はそれを見ていなかった。
桜の散る 川の傍 男が相棒に杯を勧める。
男は何も言わずにそれを受け取り一句に飲み下す。
「…あいつ、遅いな」
ポツリとつぶやいた男の言葉に相棒はすかざず言葉をはさむ。
「しょうがないっしょ、本来はあっちの所属なんだから」
「あぁ、…そうか」
上を見上げた男の視線には
どこまでも続く幻想を抱かせるような
蒼い 蒼い そんな 空が続いていた。
釣られるように空を見上げた相棒が最早見てすらいない男の杯に
酒をついだ。
「あのさ」
「あ?」
そのまま振り向きもしない男に相棒が一種黙り込む。
「今日はどういう気まぐれ?」
「…それは…皮肉か」
「いゃあ、どっちかというと非難かな」
「…そうか」
「で、実際はどうなのさ」
「…気まぐれかな」
よく晴れた休日の昼
日がな休日の一日 空と桜と桜を見つつける
そんな一日があってもいいじゃないか
男はそう思った。
「その昔さ…」
珍しい男の昔がたりに相棒は驚いて振り返った。
彼の視線は今だ蒼い空を見つづけている。
「いろんな奴が居たころ。アイツが言ったんだ。」
「なんて?」
「 私は面白ければどうだっていい 誰が死のうが かまわない
面白くなるためであれば 何だってする 喩え自分が死んだって
かまわないっていってた 」
相棒は自分で注いだ酒を口に運んでから口を開いた。
「その彼は 」
「…死んだよ」
「そっか」
あの時のアイツはもう居ない。
「意味ってあるのかな」
隣から聞こえた相棒の言葉に男は瞬時、沈黙した。
「…さぁ な」
ふと下げた視線の先に、なにやら苦労しながら歩いてくる
少女の姿を見つけた。
「春だネェ」
「…あぁ、そうだな」
「なにを男だけで語り合ってるんですか?」
少女は一仕事を終えて、料理やら酒やらをかかえて歩み寄ってきた。
「なあに、ちょっとした昔話だよ。」
「へぇ・・・、あんまりそういうこと話したがるほうじゃなかったですよね。」
「まあ、春だからな・・。」
「ああ、春だ。」
「あ、注ぎますよ。」
「お、わるいね。」
トクトクトク・・・。ぐいっ。
まわりを見回すと、いろんな人がいた。
見知った人もいれば、知らない人もいる。会いたかった人もいるかもしれない。
一方的に自分が知っているだけの人や、かかわりたくない人もいた。
それぞれがおもいおもいに緩やかな時間をすごしていた。
久しぶりに聞く鈴の音が、会いたい人が近くにいることを教えた。
でも。今日はこのまま座っていたい気分だった。
時間はたっぷりある、待つ時間を楽しもう。
自分から行かなくてもきっと会えると思えたから。
妹様「向こう岸は賑やかだねえ」
タマ「うにゃー」(ゴロゴロ)
──ちりん。
「少し呑みすぎたようだ、酔いを醒ましてくる」
花見の喧騒から離れ、葛城は桜の古木に寄りかかる。花びらの舞う空を見上げ問いかけた。
「……まだ、帰る気は無いのか?」
こくっ、と頷く気配。
「皆、案じている。それとも帰りたくない?」
ふるふる、と首を振る。
「呪いは消えても業は消えぬか。まだ、果たされぬのだな」
こくっ。
「あの者達は、そなたの為なら喜んで共に業を背負うだろう。かつて、そなたの呪いを分担したように」
ちりんちりんちりん! 鈴がはじけ飛びそうな勢いの、強い拒否。
「そうか。……ならば私は、見届けよう」
葛城は振り返ると、桜の幹の向こう側に囁きかける。
「だが今この時くらいは、皆の元へ戻ってやっても良いのではないかな?」
短い沈黙。そして古木の陰から、そっと小さな手が差し伸べられた。
「イタタ。最近の若いモンは加減を知らんノウ」
副総長は時折顔を顰めつつ、桜並木の端で酒を呑んでいた。
正面に据えられたモニターには、花見を楽しむ皇女達の映像が中継されている。
ヨーグルト戦闘員の襲撃の裏で、花見に潜入したIGPKが隙を突いて設置したものだった。
酒が切れた。丁度そこへ、一升瓶を持ったIGPK隊長が現れる。
「見事な作戦でした」
「ヒョヒョ。まさかワシ自ら囮役を務めるとは、誰も思わんじゃろう?」
一升瓶をひったくりながら、不敵な薄笑いを浮かべる副総長。
「この映像と写真で億単位の金が入る寸法じゃワイ」
その金は(彼の懐に預けられる形ではあるが)基本的には第五旅団の為に使われる。
手段こそ違えど、彼は彼なりに皇女と旅団の事を考えている。閃きのままに無粋な考えを呟きつつも、
副総長がモニター越しのもなこ様を見る目は優しく、たとえば孫娘に対するそれに限りなく近しい。
少なくともIGPK隊長にはそう見えた。無駄とは思いつつも口を挟んでみる。
「僭越ながら、別にこのような事をされなくても、普通に花見に参加されても良かったのでは?」
「……これがワシのやり方じゃワイ。そんなところに突っ立ってないで、お前も呑め」
「は、頂きます」
「みつばさん…?」
「ん〜〜〜?」
鶴舞線・大須観音駅を出て、伏見通りを歩く猫耳水兵。
セーラー服が町行く人の目を引く。着いた先は北野山真福寺寶生院「大須観音」。
当然猫耳に信心なんてあるわけがなく、ただ単に観光ルートに入っていたから
寄ってみただけである。それでも一応形だけお参りしてみたり、鳩を追いまわしてみたり、
「たいしょうごと?なにそれ?」
「大正琴ですね。なんなんでしょう?」
大正琴の碑を眺めたり。
そんなこんなしながら、仁王門通りにでて、昭和ストアの看板を眺めてみたり。
すがきやのラーメンを食ってみたり。
万松寺商店街に入ったところで、妖しげな気配に気づく。
「みつばさん…?」
「うん…?」
1・2・3で振り向くと。
「猫耳…セーラー…ハァハァ。」
カメラを構えたお兄ちゃん。
「おお、海軍さんじゃ海軍さんじゃありがたやありがたや。」
なんだか知らないけど手を合わせているお婆ちゃん。
「う〜ん、やっぱりセーラーならスカートじゃなくちゃダメだろう。」
わけのわからないおじさん。
濃ゆい人たちがいっぱいいた。しかも色んな年齢層の。まずい。このままでは囲まれる。
「みつばさん!」
「うん!!」
ダッシュ開始。
「なんなの〜〜〜〜!!きゅうにもえのうどがたかくなったの!!」
「まさか、一介の猫耳兵士に過ぎない私たちに「萌え」る人たちがいるなんて…
コスチュームの力って、偉大ですね…。」
「ここが、将来国会議事堂になる名古屋市役所だネ!」
「違います。」
名古屋市役所に着いたいせ艦長・川村ももこ。市長と歓談し、市役所を後にする。
「すげー、海軍の大佐さんだ!」
「Hi!」
「わ、手振ったぞ、手!」
共産主義国家連合を追い払い、祖国の危機を救った国防軍の人気は高い。子供たちから
手を振られること数回。お年を召された紳士・淑女から写真を求められること数回。
「これもサービス、サービス。なんてったっテ開かれた帝国海軍なんだもんね!」
「は、はあ…。そうですねえ。」
「さぁて、と。副官ちゃん、あとはよろしくお願いするヨ!」
「へ?」
「モモは大須でせがまーく3を買ってくるから。それじゃ、SeeYou!!」
「川村艦長!!そんな困りま…ああ、いっちゃった。」
ぽっぽっぽっぽ…
名古屋の思い出を乗せて、練習艦いせはひた走る。
やがて別の港に入り、その港の思い出も乗せ、さらに走る。
そして、いせはついに若狭湾に入った。
練習艦いせが建造された目立造船舞鶴工場。現在はウニバーサル造船舞鶴工場という。
「やれやれ…ちょっと鬱ですわ。あたくしは今までの練習艦・迎賓艦のままでよろしかったのに。
軍艦になっちゃったら殿下がご座乗あそばれる確立はさらに低くなってしまうじゃありませんの。」
「マ、しょうがないよ。というよりも、練習艦が世を忍ぶ姿だってこと、忘れてない?いせはネ、
シミュレータ搭載の練習艦なんていってるけど、うそうそなんだよ。積んでるのはシミュレータなんか
じゃなくて、全部本物。いせは馬鹿みたいに強力な情報処理能力を持った、「戦闘指揮艦」なの。
有事の際には「三笠」に代わり、事実上の連合艦隊旗艦として海を駆ける、Coolな艦なんだヨ!」
「なんか後付けっぽいですわね…ほんとうですのん?」
「ほんとうだよ〜。モモがいせいせに嘘ついてもしょうがないでショ!」
「副長さん、艦長さんがなんか虚空に向かって喋ってるんだけど…。」
「ああ、そのまま着けてください、ドックマスター…たまになるんです。神懸り。」
「うぇええ!すりこみおわってないの!こいつら!!」
「いやあ、正確に言うと第一段階「皇統への忠誠」だけは刷り込んであるんだけどね。後の菊水の心構えとか
菊水としての基本動作とかはぜんぜん。まっさら。研究所から出荷したそのままだね。」
ずらり並んだ猫耳水兵Dタイプ(量産型)を目の前にして、田中とよつばが話す。
「じゃあ、いちからおしえなきゃいけないの?」
「落ち着け、菊水2水。たとえその「刷り込み」とやらが終わっていたとしても、一からこいつらを叩きなおさねば
ならないのだからな。むしろ何も知らないというのなら好都合だ。くっふふふ。」
「ぶんたいちょう…まあ、たしかにそうかもしれないの…。」
安達大佐と話していると、ふたばとむつはも出てきた。
「よつばさん、そういうことです。入隊式まで時間がありませんし…。」
「入隊式までにこいつらをなんとか形にしてやらないと私たちが恥をかくことになるからな。しかし、それにしても…
あいつはあたり籤だな…。」
むつはの視線の先には、正常間隔で整列した水兵の列と、その前に立つ班長の姿。だが、それらの顔は皆同じである。
「そりゃあまあ、海軍さんが自前で作った代物ですから、すっかり海軍水兵として必要なことは刷り込んであるみたい
ですね。」
「えるとかいったっけ。あいつ、楽勝だな。刷り込んであるならもう教えることなんてないだろ。」
「くふふ。菊水2水たち?水兵は一朝一夕にできあがるものではない。あの程度で完成されたものだと思われては困る。
分隊士、総員隊舎前に整列だ。基本教練を行う。まずは形から、だ。本当に入隊式まで時間がないからな…。」
隊員たちが海兵団についてすぐに入隊式を執り行うわけではない。大抵週の初めに着隊して、週末に入隊式というのが
大体のパターンである。その5日程度の間に、水兵として式典に参加できる「形」だけはとりつくろっておかなければ
ならない。式典に参加する時はまだまだおぼつかない動きなのだが、号令に合わせて斉一に動こうとするその姿を見るだけでも、
涙する家族は多いという。そして、それはまた教官たちが評価される最初の場面である。最初でつまづくわけには、いかないのだ。
「HQフルプレ青〜。5000G〜。買って〜」
「うわ安っ!? 買った!」
「ネオTokyoはさ、アングラがさ、けっこう穴場なんだよ」
「この次は、スペードの空中庭園に行ってみようぜ?」
思い思いの装備に身を固めた若者達。路上で奇妙な道具を売る者。物々交換の交渉をしている者。
大量の家畜を引き連れた者。何故か同じ所をぐるぐると走り回っている者。
飛び交う言葉、行き交う人々。そこは活気に満ちたストリート。
「ここが……これが…」
ここに誘われる前に話には聞いていたが、あまりにもリアルな風景に火神は目を瞠る。
そうここは、これは現実の世界ではない。
「凄いでしょ火神さん」
振り返ると、ヘッドギアと木刀を携えた相馬小次郎、阪神応援団スタイルにヘルメット&金属バットの
葛乃葉、薙刀を握り締めた巫女装束の六条が、次々に巨大な鏡のようなゲートの中から飛び出してくる。
「これが”げぇむ”なのですか!?」
小次郎はヘッドギアを装備しながら得意気に答える。
「アリスワールドっていうゲームですよ」
東朝のゲーム好きがお年玉を出し合い、ついにこのゲームの筐体を手に入れたのだった。以前は最寄の
繁華街のゲーセンでプレイしていたらしい。そういえば火神は何度か送迎した記憶があった。
「……葛之葉殿、失礼」(クンクン)
まだ仮想世界だと信じ難い火神は、葛之葉の黒髪を一房手に取ると、匂いを嗅いでみる。
完璧だった。常人より遥かに鋭敏に調整された火神の嗅覚が、僅かな違いさえ見分けられない。
「…ひーやん」
気が付くと、お互いの頬が触れそうになっていた。嗅ぐ事に集中してしまうと時々こうなる。悪い癖だ。
「──し、失礼しました」(MP+10)
葛之葉はなんとなく赤面して頬を掻いている。彼女からはよくMPが入る。だが火神は複雑な心境だった。
自分は葛之葉に好意を持っている。これは単に得たMPの総量が多いからなのだろうか?
そのMPを使えば好意も失われるのだろうか? 人間は違うのだろうか?
>421
「火神さんと葛之葉さん、ちょっといい感じですよね」
「そうね。あの子も少しは大人しくなるかも。あっ私も、小さい火神君ならいいかも」
彼女達のストライクゾーンよりは成長していて良かったと、内心胸を撫で下ろす小次郎だった。
「でも、それはそれよ。私達(旧菊十字団)は、もえひと様一筋なんだから」
「少し前に六条さんの部屋で、難民キャンプの子供達の写真集見ましたけど」
「それはそれ。これはこれ」
>421
「なーに見てるさっ!」
周囲に見物されている事に気付き、葛之葉は八重歯を剥き出して威嚇する。
「ろくやん! こじろ!」
二人は少し離れた所で素知らぬ顔をしている。火神はいつものように生真面目で、
だが何処か困っているような複雑な顔で彼女を見詰めている。
葛之葉は自分でも訳が分からず混乱した。
「う……うがあああああああああ!」
突如絶叫する。そして金属バットを前方に突き示す。
「ガンガン行くべさっ!」
──すると、
ガンガン! ガンガン! ガンガン! ガンガン!
「えっ、何?」
「これは──」
警鐘を鳴らしていた楼閣が、轟音と共に巨大な足にへし折られる。足の持ち主は更に巨大な影。
蟹と蜘蛛と恐竜と海月を足して三で割ったような、なんとも割り切れない姿をした不気味な怪獣。
他にも大小様々な無数の怪物達が街に侵入しようとしていた。
「これは、モンスターの襲撃(イベント)です!」
モンスターの襲撃に示した街の人々の反応は、歓声だった。一斉に獲物を抜き戦闘体制に入る若者達。
ゲーム世界だからこその、通常ではありえない反応。
「来た来たっ! 情報通りだ」
「非戦闘の奴はあっちへ逃げろ! ガードが守ってくれる!」
「でかいのには一人で突っ込むなよ!」
武器を構え突撃する者。家屋の屋根に上り銃や矢を放つ者。意志力により世界への干渉(魔術)を使う者。
そして残った数人は、小さな金属製の筐体を手に持って構え叫ぶ。
「変身!」──「来い! 俺の十七式!」──「二十二式装甲解凍!」
筐体が大きく展開し若者達の全身を包み込む。重厚な色合いの装甲服が一瞬にして装着された。
「凄い、あれ、マスカレイドですよ。いいなー」
強化装甲服マスカレイド。一般に公開された当初は最高のアーマークラスにも関わらず
『バカ高い。クソ重い』と酷評されていたが、不思議の国で装備の圧縮パッチが
配布された途端、プレイヤー憧れのレアアイテムへと一転した。
仮面の戦士の一人が振り返り、東朝の面々に叫ぶ。
「そっちのは頼んだぞ!」
「そっちの?」
小次郎が振り返ると、十体近いモンスターが背後から迫りつつあった。人型の数体を除けばあとは
小動物サイズで、向こうの怪獣と比べれば遥かに戦い易いだろうが、そのぶん動きは素早そうに見える。
「おっしゃあ! とぉつげぇきぃぃ!!」
「わわ、待って葛之葉!」(汗)
「小次郎殿、これは一体?」
「火神さん、全部やっつけるんです!」
そう云うと小次郎も木刀を構えモンスターの群れへ飛び込んでゆく。
「……承知しました」
火神の両腕が陽炎に包まれた。
ばちっ、ひゅん… … … … ぼしゃん!
ひりゅうの電磁カタパルトによって打ち上げられた重量物が、宙を舞い海へと消える。茶色のツナギに
身を包んだ技官が、藤倉大佐に話し掛ける。
「試験結果は良好です。なにせ初めて扱う機材なもので、皆不安に思っていましたが、これならいけそうです。」
ひりゅうは発艦を国防軍技術研究本部が開発し、実用化に成功した電磁カタパルトによって行い、着艦は従来どおりの
油圧式アレスティング・ギアによって行う。
「しかしまあ、肝心の搭載機についてまだ何も聞いてないんだよね…。交代した「くらま」の飛行隊を引き継ぐって
いうのは前から決まっていたことだし、それはいいんだけど…。飛行隊は今新型機の慣熟訓練中だっていう話だよね。
そのままハリアーを引き連れてくるもんだとばっかり思ってたからさ。」
「なんでも、三◇の思想を体現したかのようなカタチをした戦闘機らしいですよ。」
「三◇の思想を体現?もしかして、三角形だったりとかするのかな?あはは。」
「もう、だり〜んったら☆そんなわけないじゃん☆ひこうきがサンカクだったら空飛べないよ☆」
「いや、ひりゅうさん、デルタ翼とか前進翼とか、奇抜なカタチでも空は飛ぶんです。確か、その戦闘機の名前は
「突風」だったかと思います。とっぷう。」
「とっぷう…突風か。勇ましい名前だなぁ。本当にどんな飛行機なのか楽しみだね、はに〜。」
「そうだね…艦載機というとあたしの子供みたいなもの…だり〜んとあたしの愛の結晶がまた増えるのよ…楽しみ…☆」
「ひりゅうさん、それ違う。なんか違う。」
……新人勧誘すれば?
>426
君も参加汁。
すでに宴会はドンチャン騒ぎとなっている。
どこかから誰かがカラオケしている声が聞こえる。
がりごり 歯ごたえ ほしいし
血なまぐさいものそそられる〜〜わ!
脳みそだけはベツバラ
獰猛にいこう!
バキボキ (ゴリゴリ) ガリゴリ
いろんなひとの死体
ちゆ「誰が歌っているのかだいたい予想つきますね・・・。」
>424
火神の胴に突き刺さる、人狼の鋭い鉤爪。同時に火神の赤熱した手刀も敵を貫いている。
相打ちとしか見えないが、火神は攻撃をかわしている。ただその回避方法が独特だった。
身体を構成する符の位置を少しずらす。相手の攻撃はその隙間を通り過ぎるだけ。
物理的な力のみでは、炎の化身である彼にダメージを与える事は難しい。
切り捨てたモンスターは傷口から炎を吹き出し、粒子となって四散した。
(……いや、これでは駄目だ)
式神ツチクレとの戦いのように、相手の攻撃を防御しなければならない事もある。
何より彼には戦いの経験値が絶対的に不足している。
だが”げぇむ”というこの世界は、それを得るのに申し分のない場所のようだった。
「たあっ!」「ひゃあ!」「うりゃ!」
火神には意外であったが、東朝の面々は強かった。軽い身のこなしで攻撃をかわし、
念を込めた木刀でモンスターを両断する小次郎。逃げ腰ではあるが六条も飛び回る
蝙蝠型のモンスターを次々と切り伏せてゆく。それぞれかなりの武術の心得があるようだ。
「いっけぇ! ホームランっ!!」
カキーーン!!────────キラリ☆
葛之葉はよく判らないが一番凄かった。
「火神さん、こっちは大丈夫だから、あっちの加勢をしてください!」
「レアアイテムをゲトだべさ!」
火神は頷くと、自身の体から数羽の式を放ち、上空より戦場を偵察する。
岸壁に着いたいせの飛行甲板に、調理器具がならべられ、クレーンで降ろされる。軍艦の調理器具は艦内を巡る
蒸気によって動いている。そのため、ボイラーや発電機が止められてしまう修理の際は、造船所の岸壁近くに
設けられたドックハウスという施設に調理室を移転する。大物はクレーンで降ろすが、基本的には人海戦術である。
で。
「いやーごっついのぉ。さんこちゃん。」
うずたかく積まれた荷物をいとも軽々と持ち上げる少女。不思議な光景だが、少女の顔にはきつそうな様子はない。
「えへへ〜。こんなこと、なんてことないの。」
また、やはり電源が落とされてしまうため、4分隊(経理補給)関係の事務所や、艦長、士官室も一部陸上に移る。
で。
「ネェ〜。いっこちゃ〜ん。これ、いると思う?どうカナ?」
「う〜ん。それはいらないと思いますよ、艦長。」
「そうカナ?でも、なんか使うような気もするヨ…ドウシヨウ…。」
「そうですねえ、かさばらないものですし。持っていっても別に邪魔にはならないでしょうね。」
そんなこんなで、各部移転が終わり、いよいよ翌日から工事開始である。造船所が設けた艦の修理中の仮住まいである、
乗員待機所に帰ったり、当直のものはドックハウスに設けられた風呂に入り、疲れを癒したりする。
で。
「すんすんす〜ん♪すんすんす〜ん♪」
「いつはが…はなうたうたってるの…。」
「わかば、みつば、明日からいよいよ改造工事だな…。頑張ろうな!すんすんす〜ん♪」
かぽ〜ん。
「いつはさん…大丈夫ですか?」
「いつは…なんかわるいもんでもくったの?」
「をとめは鯉をすると変わるものらしいyo!◎(*゚∀゚)◎」
「艦長…わざわざ一般隊員用の風呂に入らなくても…。」
で。
その夜。ここは乗員待機所の艦長のお部屋。川村ももこ大佐はベッドに横たわり、ぼけーっとしていた。
「さて、と。これから帝都とヨコスカと舞鶴の往復…Oh…忙しくなるネ…。今日はもも、早く寝るヨ。GoodNight…。」
塹壕の中から頭を出す。
傭兵「…スッゲ」
前方には距離感を失ってしまいそうなほど巨大な、まさに山のように巨大な蜘蛛。
口から次々と火の玉を吐き出してのし歩く様はまさに怪獣である。
怪獣の頭部に照準を合わせ、虎の子のロケットランチャーをぶっ放す。ミサイルは白い
雲を引きながら狙い通り飛んでいくが、運悪く踏み出した蜘蛛の足の一本に遮られた。
傭兵「くそっ!」
塞翁が馬。自重で足を砕き、ガクンとよろめく蜘蛛。その振動がここまで伝わってくる。
お返しとばかりに、怪獣はこちらの方向へ続け様に火の玉を撒き散らした。塹壕から
飛び出そうか逡巡する。だが不安定な態勢だったためか、どれも大きく横にそれていく。
マグマの塊のような火炎弾は大地にめり込み、轟音と共に盛大な火柱をあげてゆく。
まきこまれたRV(軽戦車)が一台、玩具のように跳ね上がった。そしてこっちに
落ちてくる。何トンもの鉄塊が。
傭兵「ヤッベ」(汗)
火事場の馬鹿馬鹿力でランチャーを担ぎ上げると今度こそ穴から飛び出して隣の塹壕へ
全力疾走する。飛び込むのと同時に背後で爆発。焼けた金属片がコンとメットに
当たった。パラパラと煤も降ってくる。顔を出すとRVは火達磨のスクラップと化して
さっきまで自分がいた塹壕に突き刺さっていた。生唾を飲み込んで、無意識に手で
冷や汗を拭う。ザラリとした感触。手は泥まみれだった。顔を顰める。
>431
??「やるな兄ちゃん」
振り返る。塹壕には男が一人いた。見知った顔。傭兵として自分を雇った男だった。
(もちろん自分はリアルの傭兵ではない。このバーチャルゲーム上の職業である)
傭兵「どうも軍曹さん。隣だったんすか」
その男の所属するチームに軍曹という階級は無いし、むしろチームの中心人物の一人
なのだが、綽名でそう呼ばれているらしい。
軍曹「楽しんでるかい?」
傭兵「そりゃあもちろん」
頭上をヘリが通り過ぎる。影となってよく判らなかったが、AH−1S(対戦車ヘリ)
だろうか? いよいよ総攻撃が始まるようだ。
軍曹「震えてるな?」
傭兵「武者震いっすよ。怪獣と戦争できるなんて、最高っす」
軍曹「だな。ミリオタの夢一つ、ここに実現だ」
傭兵「どっちかっていえば特撮系ですけどね」
軍曹「……君さ、ウチのチームに入隊しない? まだオフレコだけど、実は来月も
でかいイベントがあるんだよ」
傭兵「是非お願いします! 今度は何やるんすか?」
軍曹は葉巻を咥え、シニカルに笑った。
軍曹「VSゴ○ラ」
傭兵「……激燃え!」
>429
<街を旋回する>
木造の一軒家から鉄筋コンクリートのビルまで統一感なく立ち並ぶ、ある意味近代的な街並み。
そのそこかしこでプレーヤーとモンスターの戦闘が繰り広げられていた。市街地に侵入したモンスターは
各個撃破されているようだ。
<高度を上げる>
街はほぼ円状の防壁に囲まれている。半径二〜三キロといったところだろうか。
攻め寄せた大型モンスター群は北西の防壁を突破しようとしていた。多くのプレイヤーもそこに集中し、
街への侵入を阻止している。戦況は仮面の戦士達を主戦力にプレイヤー勢が圧している。
だが単純にプレーヤー達が強いというわけではなく、これは”上手い”と言うべきだろう。
モンスターの外骨格は非常に厚く頑丈なようだが、狙撃手達は比較的弱い間接部を重点的に攻めている。
また魔術により感覚器官を攻撃し、動きを鈍らせている。クレーンのような豪腕に吹き飛ばされても
なんとか致命傷だけは避け、回復役がすぐに傷を癒す。誰もがこの世界での戦闘に慣れた手練れのようだった。
<高度を上げる>
街の外に広がる荒野には、なんと軍隊が展開していた(>431,432)
戦車や攻撃ヘリまで備えた、一個中隊規模の兵士達が特大のモンスター目指し進軍している。
爆音と閃光の入り乱れる怪獣映画さながらの光景だったが、こちらもプレイヤー側が総攻撃を開始し、
徐々に優位に立ち始めたようだった。
<街を旋回する>
全体的にもプレイヤー側が優勢に戦っているが、小型のモンスターは未だ次々と市街に侵入し続けている。
そして一体だけ、まるで伏兵のように別方向から侵入し、プレイヤーがほんの数人しか対峙していない
大型モンスターがいた。
>433
二人のプレーヤーが体長10メートル程もあるクラゲ型モンスターと戦っている。
一人が囮となって近距離で攻撃を引き付け、もう一人がライフルで狙撃する。見事なコンビネーションだったが、
増援も無く決め手に欠き、足止めが精一杯のようだった。
囮役のプレーヤーがクラゲの触手をかわしつつ、その外見からは想像も出来ないような強力な蹴りを打ち込む。
クラゲの半透明な体表に巨大な凹みが出来るが、威力自体は全身に拡散しプルプルと打ち消されてゆく。
もう一人が撃ち込む弾丸はクラゲの分厚い皮を破り体液を迸らせているが、吹き出した体液は瞬時に凝固し
傷口を塞いでしまう。クラゲの中心に浮かぶ真っ赤な核が、くるりと回る。
P1「ぷー!」
嘆きながら後退する囮役。クラゲは口からも同じような性質の液体を吐き、いたる所がベトベトしている。
P2「…くそ、相性が悪いな。たたみ掛けが足りない」
そう呟きライフルを構えなおしたプレーヤーの横に火神は降り立った。
火神「推して参る」
P2「あんた何──?」
火神はいきなりモンスターめがけ巨大な火球(MP-10)を放った。炎に包まれたクラゲは滅茶苦茶に
もがいて建物に突っ込んだ。コンクリートの壁は砂のように容易く砕け散り、ガスにでも引火したのか
ビルの窓から次々に爆炎が噴き出す。そんな所は必要以上にリアルだった。
P2「馬鹿野郎! こんな所ででかい火を使うな!」
火神「む、済まない」
クラゲと建物に燃え移った炎を操作し吸い取る火神。手中で凝縮された炎は眩しい光を放つ小さな太陽と化した。
火神「照界輝」(MP-10)
火属の式でありながら、少し高度な術になると未だ術式頼りなのは火神にとって情けない限りだった。
早急に火行を修めなければならない。
撃ち出した光弾は白い槍のような残像を残し、クラゲの胴体を貫通した。傷口は焼け焦げ、再生も始まらない。
P1「おおっ!?」
モンスターは硬直し、しかし次の瞬間には何事も無かったかのようにまた動きはじめた。
P2「あんた初心者か? このタイプは”核”を破壊しないと」
火神「むむ…」
「…不味いですね」
小次郎、葛之葉、六条の三人は危機に陥っていた。小銭稼ぎに雑魚モンスターを討掃していたら、
いつのまにか逆に包囲されてしまったのだ。雑魚とはいっても、野犬よりは余程危険そうなのが十数匹。
背後から襲われないよう袋小路に逃げ込んだが、同時に退路を失ってしまう。
「こういう戦闘中は、ログアウト出来ないんでしたっけ?」
モンスターを睨み木刀を正眼で構えた小次郎。その右腕は深手を負い、六条が青ざめつつ包帯を巻いている。
三人とも、この世界特有の技能による回復能力を身に付けていない。
「く、葛之葉っ、必殺技は残ってる?」
「ごはん食べないと無理っ!」
バットを振り回して威嚇する葛之葉。だがモンスター達はジリジリと包囲を狭めてくる。
「……こっちなら、死んでもあんまり痛くないそうですよ」
「ひ〜ん!」(泣)
半泣きで包帯を結ぶ六条の肩に、パタパタと羽音を立てて鳩が止まる。火神の式だった。
「ああっ! 火神さんヘルプっ!」
六条は鳩を鷲掴みにして激しく揺さぶる。すると鳩がたどたどしく喋った。
『スミマセン。今…手ガ離セマセン』
「そんなぁ、手を貸してくださいよぉ!」
『……デハ、片方ダケ』
「?」
「気をつけてっ!」
小次郎の警告に顔を上げる六条。モンスターが一斉に襲い掛かってきた。
「ひっ…!」
>435
その刹那、三人めがけ跳躍した先頭のモンスターのどてっ腹に、何かミサイルのようなものが命中した。
吹っ飛びゴロゴロと転がってゆくモンスター。よく見るとそれは多分、火神の腕。
「ろ…ロケットパンチ?」
地面に落ちた腕は肘の切断面から再度炎を噴き出すと、別の標的に凄まじい勢いで突っ込んだ。
また吹っ飛ぶモンスター。続けざまに吹っ飛ばす。吹っ飛ばす。吹っ飛ばす。吹っ飛ばす。吹っ飛ばす──、
これでもかというくらい吹っ飛ばし、更に腕は符の状態に戻ると、呆然としていた三人の武器に張り付き、
炎の刃を形成する。
「はは、ほんとにゲームみたいだ」
「これなら何とかなりそう…」
「おっしゃあ! 逆転だべさ! とぉつげぇきぃぃ!!」
「(み)ぎ〜(む)けっ、(み)ぎっ!!(右向け右!)」
あの普通の人のどこからそんな声が出てくるのか分からない凛とした声で、新垣少尉が号令をかける。
すると、もたつきながら猫耳水兵たちが右へと向く。
「だ、だめなのぉ〜…おまえらほんとぜんぜんだめなの!!いい、おまえたちはこうとうをうやまい
たてまつるきくすいのすいへいなの!もっとじかくをもってしゃっきりうごきやがれなの!!」
「ええ〜。でも〜。めんどいにゃ。」
「くくく、くちごたえするななななの!!」
「教官ちっちゃいにゃ。生意気にゃ。えいえい!!」
「むむむ、むき〜〜〜〜〜!!なの!!おんどれこの○○がきゃなの!!」
ばすん!!
「にゃぁ…っ!!」
拳銃の音が響き、よつばに絡んでいた猫耳水兵の耳毛がはらはらと落ちる。
「駄々をこねるな。いいか。どんな上官であっても、上官の命令は国民の、その統合の象徴たる陛下の
お言葉である。逆らうことは許されない。ましてや、貴様はこれから軍艦の水兵となる。水兵は軍艦の
精密な部品だ。どの部品が欠けても、不良であっても艦は全能発揮することはできない。」
「な、なにするにゃぁ!!このぉ…」
「まだ、わからんのか!!」
空気が凍りつく。ただの人間であるはずの安達大佐の一喝で、菊水研究所の「作品」である猫耳水兵が
怖気づく。ある領域に達した軍人のみが持つプレッシャー。
「…安心しろ。私の分隊から不良部品は一つも出さない。一緒に、頑張ろうな。」
圧倒的な重圧感の前に、その場を動けない猫耳水兵。耳は下を向き、目は涙目、完全に脅えている。
ついにはその場に尻餅を着いてしまった。
「あう、あうあう。」
「くふっ、よろしい。…新垣少尉、演練を再開する。引き続き基本動作だ。」
>>436 遠くの岩山の上に座ってぼーっとしている女がいた。
女の耳には猫耳。浅黒い顔。尻尾付き。
和服姿の猫が膝を抱えて街の喧騒を眺めていた。
「…楽しそう……」
黒い、その猫のそばに一匹の獣が近寄り、斧を振り上げた。
近くにいるキャラクターにはすべて反応するようになっていたが為に。
が、その斧は命中することは無かった。
--------振り下ろされるその前に首を跳ね飛ばされていたから----
「身の程を…知りなさい」
赤く染まった爪を舐めて、黒い猫は街の様子を眺め続けていた。
そのうち暇に耐えかねたか、血が騒いだのか、
ゆっくりと街に向けて歩き出した・・・・・・
「課業整列!!」
朝の整列が始まる。黒い幹部用作業服に身を包み、頭にライナーを被った艦長が訓辞を述べる。
「はーい。今日から艦内工事が始まりマス。総員作業内容を確認しテ、怪我のないようにネ!
それじゃ、各分隊ごと、カカレ〜。」
で、猫耳水兵たちの分隊も朝の整列、作業内容の確認が始まる。
「ほい、ということで、艦長も言われたとおり、皆怪我のないようにな。」
分隊長のセリフもそこそこに、皆作業につく。猫耳水兵たちは通路のタッチアップ、塗装の
塗りなおし担当になった。エンカン服(つなぎ)に身を包み、首にタオルを巻いて、頭に
ライナーを被ったその姿は、どっかの町工場にいる工員そのものである。
「ぶんたいチョ、ちょっとイイカナ?」
「はい、なんですかね、艦長?」
「ももね、明日から帝都に調整にいかなキャいけないノ。それで〜、わかばちゃん、貸してくれる?」
「なんだ、そんなことですか。いいですよ艦長、好きに使ってやってください。」
「Thank you very much! じゃ、借りてくネ!いっこcha〜〜〜〜n!!」
「艦長はすっかりいっこがお気に入りのようじゃて。よくわからんがの。さて、ワシもディスクサンダー
で錆打ちでもやるかな。」
「ねえいつは〜。ぶんたいちょうのおやじ、ぜったいひとりでとそうすんなっていってたの。なんで?」
「さあな。…しかし、こういう作業向きに私たちはできていないからな。時間がかかりそうだ。それに…。」
「ごめんなさい、お2人さん…明日から艦長のお供で帝都に行くことになっちゃって…。」
「きにしてないの。おみやげだけちゃんとかってくるの。」
まずは床の養生。変な所に塗料がつかないように、丁寧に新聞紙で覆う。壁の側面みたいな大きいところは
砲雷科が吹き付け塗装をやるときにスプレーガンで塗ってくれるので、蒸気管や海水管、その他、細かい
ところを塗り塗りする。
「白ペンよ〜し、刷毛よ〜し、さあ〜〜!塗るぞ!!」
「「おお〜っ!!」」
しばらくして。
「おい、お前ら、そろそろ休憩してお茶にしますよ。あれ?いっこ、さんこ、ごこちゃんたちは?」
「ハァ?お前と一緒にタッチアップやってたんじゃないの?」
「そういや見てないなあ…もしかして…やばいぞ!!」
水兵たちが通路に下りてみると…。
ちん、かかん、ちん、かかん、かんかんかん!
「か・も・めぇ飛び交う〜♪海を背に〜♪あっそれ♪」「しょうりをちっか〜い♪あ〜げるはた〜♪はいっ♪」
「殿下に萌える我が血潮♪よいしょ〜♪」「守りぬかんやこの国を♪ほら♪」
「「「われら〜がわれ〜ら〜♪ねこみ〜み水兵〜♪」」」
とろん、とした目で楽しそうに歌っている猫耳水兵たち。刷毛は同じ場所を動くばかりで、ちっとも塗れていない。
そして、辺りに充満しているシンナーの臭い。
「やっぱり…ラリリになってる…。だから誰かつけって言ったのに。なんで誰もついてないんだよ!」
「あんただって気づいてなかったじゃん。そんなことよりよ、早く空気の通るところにあげてやらないと。
あ、さんこちゃんは俺が抱っこします。」
「じゃ、おれいっこちゃん。」
「ええ〜〜。じゃあ俺ごこちゃんかよ。後が怖ええ…。」
「そうか?一番肉付きいいのごこちゃんだし。こんなこと滅多にないぞ?お前がやらないなら俺がやる。」
「いや、やる!」
>434
PL1「ぶー、ぶー」
火神を加えた三人の即席コンボによって、クラゲはのぺっとした死骸を晒している。
端から粒子となって消滅してゆくが、巨大なぶん時間がかかるようだった。
PL2「やれやれ、だ」
ようやくライフルを下ろすプレーヤー。
火神「用心深いな」
PL2「再生能力のあるタイプは、復活する場合もあるからね。ん、礼が遅れたな。助かった」
左手を差し出す。火神は一瞬躊躇って、握手する。
PL2「ところでアンタの右手、何処に飛んでいったんだ?」
火神「仲間の所へ。……"あれ"は、あのままで良いのか?」
PL2「本体を倒したから、じきに剥がれる」
PL1「ぶー、ぶー」
頭上でぶーぶー言っているのは、もう一人のプレーヤー。とどめに体ごと突っ込んでモンスターの核を
破壊したのはいいが、勢いあまって壁に衝突し、例の液体によってそのまま張り付いてしまっている。
PL2「お宝は適当に二等分でいいか?」
特に興味は無かったが"れああいてむ"があれば喜ばれるかもしれないと思い直し、頷く。
火神「うむ……式によると、この街の戦闘は、終結に向かいつつあるようだ」
PL2「式? ああ、使い魔のことか。私達はもう少し狩りを続けるが?」
火神「いや、私は仲間の元へ戻る」
PL2「そうか。では、また何処かで」
PL1「ぶー」
二人と別れ、小次郎達の元へと戻る火神。途中、二人の名前を訊きそびれていた事に気付いた。
ここではどうかすれば相手の名前が"見える"らしいが、初心者の火神には知る由も無い。
縁があればまた会えるだろう。
──お宝──
宝石(未鑑定)を三つ手に入れた。薬(未鑑定)を一つ手に入れた。べとべとする液体を一つ手に入れた。
やほー。
あまり出なくてゴメンね(謎)最近うちの警備が厳重になっちゃったから。国防軍の兵士はいなくなって、
代わりに黒服を着た公安の護衛官がやってきたよ。今までの兵隊のオニイサン達のように、無闇に
家の中に上がり込んだりしないし、僕を叩いたりもしないけれど、隙が無くって、逆にやりにくいや。
当分こんな状態が続くのかな?
あ、運転手のお兄さんと、世話係のお姉さんは同じだよ。この二人は、実は菊水の人間なんだよね。
この前、世話係のお姉さんから教えてもらったんだ。どうやって聞き出したのかは、ヒミツなのさ。
菊水は皇室(北朝)寄りだけれど、皇統に仕えているのも事実だから、ともえお姉ちゃんの”身の安全”
だけを考えるなら一番信用できる組織だね。前に色々あったみたいで、お姉ちゃんやカンヌキは
嫌っているみたいだったけれど。僕と教授の危険なカンケイは内緒にしておかなくちゃ。
「でも、やっぱりお姉ちゃんに籠の鳥は似合わないよね」
やっぱりともえお姉ちゃんには海とか海とか海が一番似合っているよ。
僕はいつものように図書館に向かう。いや、今日は病院に行く日だったよ。
「待て」
玄関の前に直立不動で立っている護衛官に呼び止められた。ター○ネーターの日本人版のような大男だ。
僕は好感を持たれるように、聡そうなスマイルを作って振り返る。
「なんですか?」
「……最近何かと物騒だ。気をつけるように」
「う、うん。ありがとう」
やりにくいなあ。
「なあ、知ってるか? 異次元隅田川の話。」
「ああ、IGPKの連中、不安定になった空間に巻き込まれちまったんだってな。」
「連中は助かったらしいが、せっかく撮影したやつが全部パーだってよ、もったいねぇな・・・。」
「それなんだけどよ、テープが一本回収されたんだってよ!」
「まじか!? それで中身は?」
「途中で一時間ほど居眠りしていたもなこ様を固定カメラで延々と・・。」
「それはよいものだ・・(´Д`)ハァハァ」
「聞いた話だが・・・・東朝の萌姫様がジュースと間違えて酒飲んじゃって性格が180°変わっちゃってたとか・・・。」
「・・・!!」
「六十九式シリーズさんたちが野球拳始めたとか・・・。」
「・・・・・・!!!!」
「それどころか霊警の新井ちゆ隊員やら研究所の宇月タソやらまでまきこんで・・・。」
「!!!!・・*あ%ヴぁ&#+n?〜え¥ggああg!!」
「も、もちつけっ! あくまで噂だっ!!」
「はあはあはあ・・・・。」
「こんな話すぐに広まっちまう、へたに六十九式@教授の耳にでも入ったら異次元に入れなくなるかもしれない・・・。」
「・・・逝くか?」
age
(^^)
わかばです。こんにちは。
今日は川村艦長と帝都は市ヶ谷の国防省にやってきました。とてもおおきな建物です。
そこで、なんだか艦長はむずかしい報告と、会議と、調整をやっていました。普段は
アレな人ですけれども仕事はかなりまともです。これがねいびーってやつなのでしょうか。
仕事が終わると、グランド昼市ヶ谷という国防省御用達のホテルに泊まりました。軍人さんが
とってもいっぱいいました。で、おへやで艦長は艦についていろんなお話をしてくれました。
「わかばchan、フネってケーキといっしょなんだヨ。とくに軍艦はネ。」
いちごの乗っかったあま〜いショートケーキを目の前に、艦長は続けます。
「このスポンジが船体。ホラ、中にクリームとかいちごが詰まってる。これがミンナの
居住区とか、発電機とかエンジンとかだと思えばいいヨ。それで〜〜、この上に乗っかってる
いちごがてっぽうとか、艦橋とか、そういうノ。ちょっと乱暴だけど、そんなもんだヨ!」
で、フォークを突き立ててケーキをばらしていきます。というか、ばらさないでそのまま食べればいいのに。
「フネ造るのみたことアル?ホントにお菓子を作るみたいで楽しいヨ。まずはスポンジを、
組み立てテ〜〜。そのスポンジの中にいろいろ詰めテ〜。で、スポンジの上にいろいろデコレート!
これをブロック工法っていうんだYO!!」
ばらしたケーキをぱくぱくぱくぱく。ああなるほど、そういう食べ方なんですね。
「デコレーションもいろいろアッテ、〜〜ん、クッキー、ナッツ、それからチョコチップに〜〜〜。」
横須賀市内の漫画喫茶。PCの前に異様な姿の女性が座っている。矢羽根紋の着物、袴。
まるでどこかの女子大の卒業式から抜け出してきたかのような姿である。歳もその位だろうか。
キーが唸る。ストローク速度は約6.6文字/Sec。10分間で約4000ストローク。結構早い。
「う〜ふふ〜ん。ふふ〜ん。」
流行の歌を口ずさみながら、打ち上げたスクリプトを実行する。すると…
「<^^>これからも応援してくださいね」
というメッセージが、その掲示板のスレッド全てに書き込まれた。
「ふ〜う。なんだかネットも飽きてしまいました。」
たすきをほどいて、会計をすませ漫画喫茶を後にする女性。
「なにか新しいことはないかしら。超弩級の楽しいこと。う〜ふふ〜ん。」
古風なきんちゃく袋に仕舞った、漫画喫茶の会員証には「春山ながと」と書いてあった。
>441
「「カンパーイ!」」
「今回は凄かったな。多分これまでで最大のイベントじゃない?」
「軍隊まで来てたからな。あれって何処かのサバイバルチームかね?」
「装備修理しますよー!」
「アイテムトレードしませんかー!」
モンスター襲撃イベントはほぼ終了し、街は歓喜に満たされている。プレーヤー達はイベントの余韻に
浸りながら、興奮冷めやらぬ口調で戦果を語り合っている。
小次郎、葛之葉、六条の三人も危機を乗り越え、カフェテラスで疲れた体を休めていた。
実際の肉体に負担がかかるわけではないのだが、ゲーム上で体を動かすと多少の疲労感は確かに感じる。
奇妙というか本当に凝った作りのゲームだ。
「あ、火神さん戻ってきましたよ」
火神は普通に歩いてやってきた。テーブルの上の鳩と式符が彼の右腕に戻ってゆく。
「助勢出来ず申し訳ない」
「じゅーぶん助かったべさ」
「お宝は出ました?」
「はい。このような物ですが」
火神はテーブルの上に戦利品を並べる。
「ジェムとポーションと、これは…べと液ですね。宝石はすぐに鑑定して売りましょう。
この大きさだと結構高値がつくと思いますよ」
「べと液って時々見るけれど、何に使うの?」
六条の問いに、葛之葉はべと液の詰まった水風船を手に取った。
「こー使うんだ」(ニヤ)
>448
べちょ。と液体が迸る。
「きゃ!?」
不意にべと液を浴びせられ、六条は椅子から転げ落ちて尻餅をついた。ぬるぬるした感触に
恐る恐る顔を拭う。手にはでろ〜んと糸を引く透明な液体。不快感に六条は、きゅっと眉を寄せる。
「うえぇ…」
周囲のプレイヤー全ての視線がその痴態に注がれている。
「す、すげえ…!」
「べと液まみれの巫女さん…ハァハァ」
「………」(MP+25)
「ハァハァ…ちくしょう、画像キャプりたい」
「ハァハァ、ハァハァ」
「くーずーのーはー!!」(怒)
六条が角を生やして立ち上がった時には、既に葛之葉はログアウトして消えていた。
その後、キレた六条は薙刀振り回して大暴れして、カフェを半壊させた。
パーティ は イベント を クリアした。
9000G の おかね と それぞれ 2500ポイントの けいけんち を てにいれた。
ひかみ は レベルアップした。
かしこさ が 1あがった。
かぎょう が 1あがった。
ロケットパンチ を おぼえた。
くずのは との しんみつど が 1あがった。
歓喜に包まれる街の一角。
酒場に現れたその女はウォトカを注文した。
猫耳に和服というその姿は別にこの世界では珍しい物ではないため、
誰も不思議に思う者はいなかった。
ウォトカのグラスを置くメイド服姿の店員を呼び止め、彼女が問う。
「ブラッディー・マリーって知ってる?」
「え?…あ、はい。お持ちしましょうか?」
「うん、いいの。あたしね、オリジナルのレシピがあるの。」
彼女は笑ってウォトカを一口飲む。
「ウォトカを一口飲んでね。その香りが消えないうちに……」
立ち上がる。喧騒に包まれる酒場では誰も気付かない。彼女の目が妖しい光に満ちていることに。
そして店員も不思議そうな顔で彼女の顔を眺めていた。
そして、それが彼女の最後だった。
「…ジュースをね、飲むの。」
喧騒は一転。悲鳴と怒声に包まれる。
その中心には首が半分千切れかけて鮮血に包まれているメイド服の女店員と、
その首に牙を突き立てて至福の笑みを浮かべている女の形をした黒い獣の姿があった。
「パーティを、始めましょ。あたし、踊り足りないのよ。」
5分後。
酒場は静寂に包まれる。誰一人、逃げることさえ許されはしなかった。ログアウトを実行する
者はその処理が終わる前に。外に出ようとするものはその手がドアにかかる前に。
挑む者は嬲られ、泣く者は弄ばれ、立ち尽くす者は甚振られた。
鮮血をグラスに満たし、カウンターで一人、優雅に傾ける獣の姿があった。
「…まだよ……もっと躍らせてちょうだい……」
ウンコー
灯りの落ちた深夜の五稜郭。月は雲に翳み、星は見えない。とても静かな夜だった。
「ふむ『照りもせず曇りもはてぬ春の夜の朧月夜にしくものぞなき』か」
「…詩ですか?」
「古今和歌集。大江千里だ」
東朝の幹部十数名は中庭に身を潜めている。萌能力の多重結界により遮蔽は万全。
「……でも、本当に来るんでしょうか?」
「漢(オトコ)は死地に赴く前夜、女のもとへ行くものだ」
明日は火神が萌姫探索のため東北へ発つ日であった。
「でも火神さん、式神ですよ? それに、ぶっちゃけ紙だし」
「ふっ。だが、漢だ」
「──しっ、来ましたよ」
中庭沿いの廊下を、火神が音も無く歩いてくる。そして葛之葉の部屋の戸を…躊躇い…叩いた。
「ほ、本当にきちゃってるよ」(ドキドキ)
「とりあえず、来ないに賭けた人はトイレ掃除三ヶ月、決定ですね」
「うげ…」
「あとは葛之葉さんが受け入れるかどうか…」(ドキドキ)
>453
半分だけ開いた戸の向こうから火神を見上げる葛之葉。
「ひーやん?」
「夜分遅く申し訳ありません。恥ずかしながら、まだ心細いのです」
「んーまあ、ドンパチしてるとこに行くんだから仕方ないな」
「もし御迷惑でなければ……今夜一晩、お付き合い頂けますか?」
「よっしゃ。ヤルからには朝まで返さないからにゃあ」
部屋に入っていく火神。中庭の結界の内側では、賭けの勝敗とは別に、大いに盛り上がっていた。
「ひゃー、すごいすごい! うわー、どうしよ!」
「うらぎりものぉ…」
「静かに。ええと、勝ったのは葛城さんと六条さん。それに小次郎君ね」
六条と小次郎は顔を見合わせて意味ありげに笑いあった。
阪神グッズ以外は意外に、と言ったら失礼かもしれないが、女性らしい葛之葉の部屋の中で、
ベットに並んで座る二人。頭には黒いバイザー。
──アヒャ!と不思議な作動音を立てて『アリス』の筐体が起動する。
葛之葉「いっくぞう。今夜中にOosaka-TSUTENKAKUを制覇だ!」
火 神「宜しく御指導お願いします」
ま、そういうオチであった。
翌日、東北へと旅立つ火神を見送る東朝の人々は達は妙にニヤニヤしていたりした。
この誤解が解けるのは、少し先の話になる。
∧_∧
( ^^ )< ぬるぽ(^^)
>447
船魂版「某山崎」か・・・・・
兵器スレッドの「ウォースパイト」「陸奥」「ダンケルク」タソの方が萌えるな・・・
入隊式をなんとかこなし、猫耳水兵量産タイプたちは水兵としての第一歩を踏み出した。
で。
「ふぃ〜。なんだかつかれたの〜。」
「全くだ。他の猫にモノを教えるというのが、こんなに難しいことだったとはな。」
「ええ。だって全然言うこと聞いてくれないんですもの。」
思い思いのことをいう猫耳水兵偶数チーム。教官としての、最初の山を越えたわけで、
緊張感が解けたようだ。
(にゃあにゃあにゃあにゃあ)
「お昼休みだからなあ…。あいつらも羽を伸ばしてやがる。」
「本当に、なんで式典ってあんなに無駄に長いんでしょうね、むつはさん。」
(にゃあにゃあにゃあにゃあ)
「はぁ、ほんとつかれたの〜。うげっ!」
ばむん、と机を手の平で叩く音。びびったよつばが目を上げた先には、海軍のインパラ水兵
える3等兵曹がいた。ふくれっつらで。
「菊水1水たち、ちょっとだらしないですぅ!式典が終わって、ひとつヤマを越えた
今だからこそ、気を引き締めて諸事に当たらなければならないのですぅ!」
「真面目だね〜。なあ、ふたば。」
「そうですねぇ。むつはさん。」
「くそまじめ〜。いいじゃんべつに〜なの。」
「よくないですぅ〜!教官がそんなんじゃ学生たちにしめしがつかないですぅ〜!よし!
今からみんなで走るのです!三浦半島タイムトライアルですぅ!」
「うるさいなあ。ふたば、そっち。」
「はい。よつばさんはこっち。」
「ほいなの。むつは。」
「ひゃあ…な、なにするですかぁ…うひゃあ、そこはぁ…だめ…だ、だめですぅ…。」
「うりゃうりゃうりゃ。ここかここか〜このツノがえーのんか〜。ぐりぐり。」
「ノリノリですね、むつはさん。じゃあ、私はここを攻めてみま〜す。えい。」
「わわわわわ!わきのした、やめて…もう、やめ…めめてですぅ…ハァん…うぅん。」
「かおまっかで、かわいいこえだして、えるちゃんもうかわいいの〜〜。ぺろ。」
「は…もう…みみなめないでですぅ…そんなに…されるとえる…える…ふみゅぅぅぅ…。」
(にゃあにゃあにゃあにゃあ)
示しのつかない教官たちであった。
今日はいせをドックに入れる日。ということで、わかばは艦橋で電話員。無電池電話を被って
スタンディンバーイ。時計を見る。
「Oh!時計みてもダメだヨ。だって時計止まってるもん。わかばchan、伝令よろしくネ。」
ドックマスターが合図して、曳船が動き出す。ドックの扉はすでに開き、いせが入渠するのを
待っている。
「前部艦橋。扉艦首かわった。」
「はい。アリガト。どんどんいくヨ。それにしても、冷房も止まってるからアッツイヨ。」
「わかばさん、きちんと伝令して下さいな?あたくしの身体をドックにこすりでもさせたら
承知いたしませんわよ?ただでさえ白い船体を鼠色に塗り替えるってだけで鬱ですのに、
さらに擦り傷を作っちゃうなんてとってもとっても鬱ですわよ?」
いせと艦長に喋りかけられて、なんだか困った顔のわかば。そんなことおかまいなしにいせは進む。
「後部艦橋。扉艦尾かわった。」
「じゃあ、艦長、扉閉めるよ。」
「Hi、お願いします、ドックマスター。」
ゆっくりと扉が閉められ、ドックは完全に海と切り離された。後は位置を合わせながら水を抜いていく。
横を見ると、徐々に周りの景色が低くなっていく。そして、水が完全に抜けて、いせの船腹が
露わになる。入渠完了である。
「いやん。なんだかやっぱりお腹をこうやってさらけだすのって、なんだかとっても恥ずかしい
ですわん。」
「ずうっと横須賀の岸壁でごろごろしてたもんネ。ぐうたらさん。あ、牡蠣はっけ〜ん◎(*゚∀゚)◎」
「艦長!そんなことありませんことよ?ひどいですわ!あんまりですわ!」
「なあ、そこの猫耳の娘、ちょっと聞いていいか?この前もそうだったけど、艦長は何と喋ってんだ?」
「…この艦と喋ってるんです…。」
かなり困った顔で答えるわかば。苦笑い。
ドックハウスの艦長の部屋。髪をほどいてベッドに横になる川村大佐。なにか紙を見ている。
「GF(GrandFleet:連合艦隊)はあくまでこの編成で行くつもり…よくワッカンナイよ。」
第1任務艦隊編成表:
旗艦・指揮艦いせ、以下戦艦ながと、軍艦たかなみ、軍艦おおなみ、揚陸艦しもきた
「この編成でタイフーンの代わりになるのカナ?ちょっと見劣りするヨ。でも…。」
ごろん。
「ももも軍人だからネ、お上の命令には逆らえないのよネ。」
東北には大日本帝国海軍最強の第1遊撃戦隊(タイフーン戦隊)が派遣されていたが、
さしものタイフーン戦隊も、長期に渡る派遣により疲労は(人員、艦ともに)ピークに
達していた。
タイフーン戦隊を母港横須賀に帰投させ、休養、修理を行うために交代の艦隊が派遣される
ことになった。それが第1任務艦隊である。
「いそがしくなりそうだヨ…アヒャ。」
ごろん。うつぶせになって、川村大佐は眠りについた。
名前で関連が分かると思うけれど、この病院は菊水から引退した人たちが運営している病院なのさ。
ダイナミックに言うと、天下り先だね(チガウ)
普通の病院に行けない裏の世界の人や、人に知られたくないような怪我も診てくれるから便利だね。
僕も時々お世話になってるよ。何人かの人達と顔なじみになるくらいはね。
そうそう、今日はお腹の傷の抜糸に来たんだ。以前『教授』に切られた時の。
僕の担当の先生は、この傷を一目見て、教授のメスの切り口だって見抜いたんだ。
普通、分かるものなのかな?
「もう来なくていいぞ。念のため抗生物質を三日分出しておこう」
カルテにサインする先生。この病院の結構偉い人らしいよ。僕のお父さんと、少し似ている。
「思ってたより早く治った気がします」
傷跡も綺麗で、縫目の跡と、色が少し白くなっているから判別できるくらい。
「まあ、あの人のメス捌きは神業だからな。噂ではクランケはオペ直後にフルマラソンさえ可能で、
傷口も三日で消えるらしい。縫合は運が悪かったね。……いや、幸運だったのか?」
そうだね。お腹に蟲を入れられるのに比べたらね。名無し菊水Cさんには感謝しているよ。
「ともかく、あの人にはあまり関わらないほうがいい。それに君の体は…」
>460
言いよどむ先生。
「君の体は……とても疲れていないか?」
優しいヒトだね。僕が受けた暴行の痕はもうほとんど見えないけれど、お医者さんからは一目瞭然なんだね。
僕は笑って答えた。
「大丈夫ですよ。もうオニイサンと”ケンカ”なんてしてませんから」
「……そうか。それならいいのだが」
「先生こそ凄く疲れているように見えます。目の下にクマあるし」
「ああ。いやこれは──」
「菊水から圧力がかかってるんでしょう?」
先生は驚き目を見開いて、でもすぐに納得する。
「そうか、君は教授の所に行っているんだったな。……ここは我々が独自に運営している病院だ。
確かに菊水との強い繋がりがあるし、既に別館を一棟、検体置き場として貸しているが、
防疫部の若造どもはここを特殊な連中専用の施設として取り込んでしまいたいようだ」
「もう普通の患者は診ないってことですか?」
だから反対していると先生は答えた。うん。僕も困るよ。
「あの男が菊水のトップに立ち約二年。組織は随分と変わってしまったな。今では生粋の菊水隊員より
研究所に携わる者の数が多いらしい。オーバーテクノロジーに偏った兵器と兵士を次々と実験、開発し
続けている。既にやり方によっては国防軍と互すだろう戦力を持ちながら、一体何に備えているというのか
……おっと、こんな話して済まない」
今のは独り言だ、忘れてくれと念を押される。
「まあウチは大丈夫だ。お大事に」
株娠u,準・・A葺*・謇凍闍sら"楳・逐熾・£z雷¢・楳・蛟逐÷梳・B
>462
デムパは読めないYO!
>463
感じろ!
(゚Д゚)デムパを受信中・・・
(゚Д゚)デムパを受信中・・・
(゚Д゚)デムパを受信中・・・
(゚Д゚)デムパを受信中・・・
>461
「というわけで、あの病院を『教授』の力でどうにかできないかな?」
「あはははーっ。できますよーっ。でも各研究所の方針は主任達に任せてますからねーっ。
私が口出しするつもりはありませんよーっ」
「ふーん」と、少年はメスを玩びながら気のない返事をする。
「ところで水上君、そろそろ”これ”を外すのですーっ」
分厚い瓶底眼鏡をかけた白衣の少女『教授』はカチャカチャと自らの細い両手首を戒めている鋼鉄の枷を
揺する。手術台の上に磔になっているのだ。どうやら今回はいつもと立場が逆転したようだった。
「だめだよ。この前だって僕のお腹に変な蟲を入れようとしたじゃない」
「あはははーっ。科学の(発展の)ためには犠牲もやも得ないのですよ?」
トレードマークの瓶底眼鏡がキラリと光る。マッドサイエンティストの彼女には当然ながら
罪悪感のカケラもない。
「じゃあ、実力行使しようかな」
そう言うと水上はおもむろに教授の白衣の胸ボタンを外してゆく。
「ほえ? なにするですか!?」
「たまには教授が手術されてみない?」
「あはははーっ。そんなの平気なのですですーっ。ご自由にど・お・ぞ、なのですーっ」
「そうかなぁ?」
少年は手術台に上がると、手足を固定された少女に馬乗りになった。教授の頭を挟んで台に手を突き、囁く。
「今度はね、僕が教授のお腹の中に虫を入れていい?一億匹くらい」
>467
「………」
「………」
教授がその意味を理解するのに、十秒くらいかかった。
「……あ、あはははーっ。えっちなのはいけないと思いますーっ!」
急にジタバタしはじめる教授。その上で揺られながら、水上は微笑んでいる。
人体実験が大好きな狂気の科学者でありながら、超がつくほど純情、それが彼女の唯一の弱点だった。
「動くと危ないよ」
水上はメスを手に取ると、教授のブラウスの胸元から下へ、ゆっくり走らせる。
羽化寸前の蛹の背が割れるように、少女の白い肌があらわになった。
「ほ、ほええ〜〜っ!!!」
羞恥で高揚した肌は顔のほうから真っ赤に染まってゆく。
「次、下着いってみようか」
「わわかりましたっ! 病院の件は前向きに善処する方向で了承なのですーっ!!」
「それと、僕を僕の同意なしに勝手に改造しない?」
「しないのですーっ!」
「よかった。それじゃあよろしくね」
>468
枷から開放された教授は脱兎の如く走り去り、どこかで素早く着替えたのだろう、
白衣のボタンを留めつつ水上の待つ研究室に戻ってきた。
「水上君はいつからそんなにえっちになったですかもう!私はそんな子に育てた覚えはありませんよーっ」
「育てられた記憶はないけれど、ごめんね教授」
「この六九式にあんな大それた真似するのは、あのヒゲメガネ以来ですーっ」
「ヒゲ……ああ、東北の戦場で国防軍の指揮を執っている将校さんのこと?」
いまだ赤い顔で、こほんと咳払いする教授。
「先程の件はっ、約束した以上はっ、ちゃんと守りますよーっ」
「我侭でごめんね。……そういえば今日は何しに来たんだっけ?」
「これですーっ。ちゃらららっらら〜♪『ちょお振動ナイフ』
教授は白い刀身を持つ一本のナイフを取り出した。
「ちょおしんどうナイフ?」
「ブレードに発生させた高周波によって物質の分子間の結合を解く事で、何でも切れるのですーっ」
教授はテーブルを使って実演してみせた。柄のスイッチを入れると、刀身からプーンと蚊の鳴くような音が
聞こえる。その刃をテーブルに当てると何の抵抗もなく沈み込み、通り抜けた。
ガランと切れ端が床に落ちる。
「すごい…けれど、どうしてわざわざ手袋したの教授?」
「あはははーっ。目ざといですね水上君。実はこれ、柄もちょお振動してしまうのですーっ」
「……ダメじゃん」
いつもと変わらない日常。今日は風が強い。児童達は帽子やスカートを押さえながら、元気に登校してくる。
児童「おはよーございまーす」
ひなA「おはよう」
ひなぎくの学駐隊員達は、もなこ様が御登校された後も、学校の登校時間が終わるまで校門に立つ。
今日の正門の担当はひなぎくA、B。のはずだったが、Bは具合が悪いらしく、速水が代わりを務めていた。
速 水「そういえばCさん、今日復帰されるんですよね?」
ひなA「ああ。リハビリに少し手間がかかったみたいだけど…」
話の途中でひなぎくAは、大慌てでで駆けてくる宇月に気付いた。既にホームルームの時間ギリギリだ。
宇 月「きゃー! 遅れちゃうーっ!」
普段は余裕をもって登校している宇月先生だったが、時々寝坊する癖があるようだった。副担任とはいえ、
常に担任の代わりが出来る状態でなければならない。もなこ様のクラスの副担任なら尚更である。
ひなぎくAは一歩踏み出して敬礼する。少しあからさまだった。
ひなA「宇月先生、おはようございます!」
宇 月「おはようございーまーすーーっ!!」
ドップラー効果のかかった声を残して、宇月はバタバタと職員室目指して駆けてゆく。
その後ろ姿を見送りながらひなぎくAは微笑んだ。
ひなA「可愛い人だなあ…」
知的で美人で優しく生徒にも慕われている理想の先生で、女性像だった(←ひなぎくA主観)
しかもドジっ子というオプションまで付いている。
ひなA「さて、正門は異常無し、と。今日も一日何事もないといいな」
速 水「そうですね」
♪キーンコーン、カーンコーン。
クレーンがせわしなく動いている。ドックの脇には新たに搭載される機材が並び、
吊り上げられるのを待っていた。
それはそれとして、艦の修理というのは艦を造船所に預け、乗員に一応の休暇を
与える期間でもある。ということで、猫耳水兵たちは東舞鶴駅の裏、らぽ〜るという
ショッピングセンターに来ていた。
「くぁあ、にくうめ〜なの。」
「あんまりがっつくんじゃありませんよ、みつばさん。みっともないです。」
「なんで?ばいきんぐなの。べつにいいの。」
焼肉バイキングで、肉を焼かずに生のまま食べているみつば。猫耳兵士の血が騒ぐらしい。
「それにしても、いつはさんは服を眺めたりお化粧品を眺めたりアクセサリーを眺めたり、
一体どうしちゃったんでしょう?まるで…猫が変わってしまったみたい…。」
「がつがつむしゃむしゃなの。」
「もうすぐ工事も終わって、横須賀に帰投しますのに。大丈夫なのかしら。」
「わかばchan、心配無用ダヨ!」
「にゃあ!艦長!なんでここに?」
「それはネ、舞鶴にはココしかショッピングセンターがナイからダヨ!らぽ〜るで
石を投げたらほぼ海軍サンに当たるんダヨ。HE!まぁ、いつはchanならダイジョブ!
心配いらないヨ。…誰でもかかるheartの病気だからネ!」
「heart…よくわからないです。」
そんなこんなで、機材の搭載が終わり、養生用のビニールシートが剥がされて、いせは
塗り替えたばかりの綺麗な姿をドックの中に現した。改造前よりアンテナのレドームが
幾つか増えている。また、ひりゅうにも搭載されている高性能40mm機関砲が前後に
1基ずつ搭載された。これと以前から搭載されている高性能20mm機関砲、いわゆる
CIWSを合わせることにより、大幅に対空防御力が向上した…らしい。
一番目を引くのは、やはり練習艦としての白い船体から、指揮艦として、軍艦としての
塗色に船体の色が変更されたことである。前部に搭載されていた礼砲も取り外され、
練習艦だった時の面影を残すものは殆どない。
そして、艦長以下整列する中、舳先にかけられた白い布が外されると、陽光に煌く
御紋章が現れた。練習艦から、国民の、陛下の軍艦となった証である。
「出渠作業員は乗艦セヨ!」
艦長の張りのある号令がかかり、勢いづいて乗員たちが乗艦する。そして、入渠とは
逆の手順でドックを後にして、岸壁に横付する。あとは最後の調整を行い、工事前に
降ろしたものを再び積み込んで、出港するのみである。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
曳船に引かれ、いせは舞鶴を後にする。工員たちがヘルメットを振り別れを惜しむ。
「がんばれよ〜!」「早く東北を…!」「ハァハァ…!」
乗員たちも正帽を脱ぎ、それを振って答える。
やがていせは若狭湾を出て、見えなくなった。
「情報は確かかね。」
「はい。間違いありません。第1任務艦隊の進出に合わせて、R国太平洋艦隊が
日本海で大規模な演習を行います。イワン雷帝、クニャージ・スワロフ、ヴァリヤーグ、
太平洋艦隊の大型艦を総ざらえしての演習です。」
「我が国のやまと、むさし、ながと、そして奴らのイワン雷帝。一時的にではあるが、
極東に存在する全ての戦艦が日本海に集結するということか。…面白い。」
>470
学校の昼休みが終わる頃、ひなぎくCが詰所に顔を出した。集まる同僚達。
C「どうも、皆さんお久し振りです」
A「おっ、復帰おめでとう」
C「ありがとうございます。皆さんには御迷惑おかけしました」
A「いや、俺も悪かったよ。あの時は早とちりしてしまって」
C「いえいえ。流石にあれは誤解をまねかれても仕方なかったですから」
ひなぎくBだけは、何も耳に入らないかのように自分のデスクで頭を抱えている。
C「……Bさん、どうかされたんですか?」
A「少し前からあんな感じでな。何か悩んでいるみたいだが、教えてくれないんだ」
ひなぎくCはBのデスクに向かう。Aも後に続いた。
C「Bさん、お久しぶりです」
B「ああ」
C「失礼ですが、どうかされたんですか?」
B「……お前には関係の無い事だ」
A「任務にまで支障をきたして、関係ないでは済まないぞ?」
B「……」
C「俺達は歳こそ違いますけど、同じ年に着任した、たった三人のひなぎく隊員じゃないですか?」
A「悩みがあるのなら一人で抱え込まずに話してくれ」
ひなぎくBは憔悴した顔を上げて、真剣な表情で二人を見詰める。
B「……だからこそ、お前達を巻き込みたくない」
C「巻き込まれると言うことは、少なからず任務に関係のあることですか?」
A「何かトラブったのか?」
B「……ああ。お前達は知らないほうがいい」
A「構わないさ。どんな事であれ、今のお前を見ている方が辛い。教えてくれ」
B「いや………………………判った。別室で話そう」
言うべきではないと分かっていた。だが彼の心は余りにも疲れ果てていた。
ひなぎくBは優れた催眠術士であった。条件さえ整えば指先一つで暗示を掛ける事さえ出来る。
その腕を見込まれてひなぎくに入隊した彼が、児童達に掛けられた暗示の兆候をいつまでも
見逃しているはずがなかった。
彼は保健医立会いの下、生徒の一人を催眠状態にして暗示を解いた。酷く強引で、強力な暗示だった。
生徒の口から洩れ出たのは、悲劇としか言いようのない事実。今はまだ、何も知らない子供達。
当直の教員しか居なくなった黄昏の学園。詰所の一室で三人は無言のまま頭を抱えていた。
呻くように、ひなぎくAが呟いた。
A「今更だが、知らないほうが幸せだったよ…」
C「……」
B「この件は副隊長を通じて、既に第五旅団の上層部に通達されている。じきに結論が出るはずだ」
A「あの日、あの日かよ畜生…俺、宇月先生に、そいつに会った。何も気付かなかった……」
B「宇月先生のアリバイは証明されている。その日は朝から菊水の研究所にいたそうだ」
C「あそこの研究者はガイキチばかりだそうじゃないですか。そんな連中の言う事なんて、信じられませんよ」
A「宇月先生は……立派な方だよ」
C「本性はどうだか。Aさんは惚れてるからって肩を持たないで下さい」
A「貴様…!」
B「二人とも落ち着け。菊水の、あの『教授』が”皇統”に誓って証言したらしい。アリバイは絶対だ」
C「……これから子供達は、どうなるんでしょうね」
A「もなこ様が御不在だったのは不幸中の幸いだったな……はは、何が幸いなんだ? 何がひなぎくだ?
畜生…畜生!畜生!畜生!畜生!畜生!畜生!畜生!畜生!畜生!畜生っ…!」
C「……もう俺、生徒の顔、見ることが出来ません」
B「……」
数分後、静寂を打ち破るかのように電話のベルが鳴り響いた。ひなぎくBが短く応対し、受話器を置く。
「……今回の件で副総長殿からだ」
>475
電話で指示を受けたA、B、Cの三人が校門で待っていると、すぐに一台の車がやってきた。
後部に窓の無い黒塗りの護送車。助手席の男が無言で後ろに乗れと示す。
何度も道を変え数時間後、車が止まったのは、とある倉庫の前だった。助手席の男はやはり無言で、
明かりの点いている倉庫入り口の管理室を指し示す。
そこには四つの人影が彼らを待っていた。満面の笑みを浮かべた第五旅団副総長、河井星矢。
どうでもよさげな菊水長官代行。いつも通りの六九式@教授と、それに従う沈痛な表情の宇月。
A「宇月先生…」
副「ヒョヒョ、三人か。まあ、よく来たの」
B「副総長殿、ここで一体何をされるのですか?」
副「ボケェ! 子供達を救うに決まっとるじゃろうが。もなこ様が知ったら悲しむからノウ。ノウ?」
副総長は菊水側の三人に意味ありげな視線を送る。長官代行は不機嫌そうに笑った。
A「本当ですか!? 我々に出来る事なら何でもします!!」
代(やれやれ、参ったよ。あんな俗物に弱みを握られるとはね)
ヒソヒソ、ヒソヒソ
教(大丈夫ですよ? 全部「無かった事」になるのですーっ)
副「何を話しておるんかノウ?」
教「あはははーっ。でわ早速準備しましょーかっ。あなた達はこっちに来るのですーっ」
宇「お願いします、生徒達を…」
宇月が頭を下げる。同情、信念、憎悪。それぞれ表情は違うが、無言で頷く三人。
教授に先導され、ひなぎく隊員達は倉庫の中に消えていった。
>476
副「ところで、黒猫はちゃんと処分したのかノウ?」
宇「……はい。完全に焼却しました」
副「ゲヒョヒョ。萌えないゴミを焼却処分とは、笑えるノウ」
宇月は思わず何か言いかけたが、やがて力無く肩を落とす。
副「まだ若いのに、人生お終いじゃノウ。じゃが自業自得じゃワイ」
辛辣な言葉を吐き続ける副総長。宇月は俯いたまま、じっと堪え続けた。
代「副総長殿、その辺で勘弁してやってくれないかな?」
副「まあ、エエワイ。何をしようと”ワシ”が菊水に大きな貸しを作る事には変わりないからノウ。
この国全てを敵に回したくなかったら今後は大人しくする事じゃノウ。ウヒョヒョヒョ!」
代「……(無かった事になるのなら、何をしても無意味かねぇ…)」
「あはははーっ。六九式的にはっ、もなこちゃんさえ無事ならっ、どーでもいーんですけどねーっ」
ひなぎくA、B、Cを楽しげに先導する白衣の少女は、六九式@瓶底眼鏡&白衣。通称『教授』
菊水の持つオーバーテクノロジーの中枢を為す人物だ。旧帝国軍が造り出した六九式人造人間の一体だと
されているが、実際のところは誰も知らない謎の存在だった。その手の噂は三人も聞いていた。
だがそのマッドサイエンティストが、まだ少女と言ってもいい姿をしているとは思ってもみなかった。
ひなぎく隊員達は一応、チヨダパレスのメイド長である六九式とは面識があるのだが。
「あはははーっ。こっちですよーっ」
教授は暗がりの中を、ふわりふわりと音もなく白衣をはためかせながら、三人を倉庫の最奥へと誘ってゆく。
三人は決して追いつけない夢幻を何時までも追い続けているような奇妙な錯覚に少し早足になりながら、
懸命に大量のガラクタの間を進んでゆく。
ガラクタ──巨大な倉庫の中は正体不明のガラクタが詰め込まれている。キャタピラの付いたアンテナや、
鳥篭の中の石版。カプセルの中に入った金属のロボット。実際は何なのか、三人には勿論判るはずもない。
「さっ、ここですーっ」
たどり着いたのは倉庫の端。妙に開けた一角だった。あるのは人が入れるくらい巨大だが、砲身がやけに
短い大砲。起動状態の発電機とドラム缶サイズコイルが無数。壁側には的の付いた大きなネット。
ネットの下にはサッカーボールが一つ転がっている。
ひなぎくA達は立ち止まった教授に近付き、問いかけた。
「あの、ここで何をするんですか? あれは何ですか?」
「あはははーっ。これは旧帝国軍が作った、数ある決戦兵器の一つ、タァーイムマシィーンですーっ」(核爆)
バッと白衣を翻し、片手で大砲を示す教授。瓶底眼鏡がキラと光った。
「はあ…そうですか」(ポカーン…)×3
「たとえば…だ。魔法という物の領域について考えてみたことはあるかな?」
「魔法ねえ…宮様が使うアレだろう?基本的には何でもありじゃあないのかい?」
「忍田…それは我々の使う言語ではないぞ。」
「うーん、だってさ、アレはあまりに使用例が少ない。そして使用のされ方がとんでもないときてる。これを
『何でもあり』って言葉以外でどう表現するのさ。」
「言ってみれば我々も相当『何でもあり』なのだがな。で、帆場よ、何が言いたい」
「科学と魔法…これは相反するように見えて近似である。科学は魔法に近づこうとし、魔法は
科学の成す業の先駆とされる。が、だ。その両者には共に接近できぬ領域があるとすれば?」
「……『神の領域』だな。」
「そう。それこそが我々のもっとも忌むべき存在にして異界に触れる者(異能者)が目指すものだ。」
「我々のやってることの限界なんて教えてもらいたくはないからなあ…で、それがどうしってんだい?」
「水原。例えば神の領域といって何を想起するかい?」
「ふむ。そうだな、例えば『時間』かね?」
「くくく……君は本当に意地が悪いなあ…それを11研主任であるボクの前で言うのかい?」
「気に障ったか?帆場。」
「いや、これはボクも認めるしかないのさ。ある部分においては。」
「ほう、こいつは珍しい。弱気な発言だね。」
「忍田。ボクが時間移動の可能性について研究を始めてからかなりの時間がたつ。しかし、
実際コレは元々教授の趣味の一つであったものだし、理論は既に教授が確立してた物さ。
でも実現はしなかった。そしてこれからもだ。なぜか分かるかい?」
「そうさなあ…歴史干渉による時間矛盾かい?」
「一般的な回答をありがとう。しかし、それが正解さ。教授も結局それがクリアできなかった。」
「ふむ…本当に教授はその研究を放棄してるのか?あの人に無理ってなさそうに思うのだが…」
「飽きちゃったのかも知れんぞ。ありがちだがな。彼女が現在において『魔法』に最も近いのは皆共通した認識であると思うが。」
「さて、歴史に干渉するということの禁忌については皆も承知のとうり。できる、といわれるものもいる。
教授もそうだし、宮様もそうだろうな。しかし、どちらもそれをすることはない。なぜか。」
「それをやっちゃあおしまいってこと…だろうな。」
なおも語る帆場栄一、11研主任。
「結論から言えばそういうことさ。歴史の渦…あらゆる可能性の中から分岐される
現在という歴史はその要因たる物を一つに限定しない。たとえば、映画見たいにコイツを消せば
歴史が変えられる…なんて事は笑止としか言いようがないのさ。」
「歴史の流れは些細なことで変化するが、しない事もある…か。」
「要因をいちいち消していてはキリがないからな。大きな事件なんて特にだ。」
「教授もそれを分かってるんだろうさ。でなければ『あの事件』とかは真っ先に動いてしかるべきだ。」
「歴史に干渉するってのは歴史家の夢だがそれは著作の中だけにしておくが賢明…ということか。」
「同様にボクも動かない。もしそれをすることがあるなら世界の変容を覚悟する必要があるからね。」
「同感だな。危険すぎる。」
「魅力的なテーマだがな……」
「それに、さ。取り返しがつかないからこそ人生は美しい。なんて、ね。」
「……気色悪い。」
「お主が言うと最低だな。帆場。」
「……悪かったな…」
「何にせよ、だ。正しいにしろ間違っているにしろ歴史は歴史。我々大河に棲む魚は
日々を送るほかはないということか。」
「いろいろ手はあるがね。神ならぬ者とはいえ、努力を怠るのは科学者の名がすたる。」
「記憶干渉か?もはや古典だな。いくつ手段があることやら…」
「世界干渉よりはましだろうさ。それこそ魔法だし、神の業さ。」
「少なくともボクは宮様がそれを許さぬ限りこの世界に手を入れるようなことはしたくないね。」
「まともな事を言うな、帆場。雪が降るぞ。」
「我々があるのは宮さまのお許しあってのことであるのは疑いようのないことだしな。」
「しかし科学者の発言ではないなぁ…お主等。」
「まあ、いいじゃないか。こういうときでないとこういう話も出来ない」
「いえてるな。宮様に乾杯。」
ビーカーを掲げる三人。その傍らには焼酎の瓶が転がっていて。
足元で猫が一匹。瓶を舐めては悦に入っていた。
11研は主任が代わったのか、と言ってみるテスト。
>478
「旧帝国軍の人たちは人間をミンチにしてばら撒く事しか出来なかったよですがっ、この六九式が
コツコツと手を加え”多分”完成しているはずですーっ。というわけで、誰が志願しますか?」
「……うっ、急に腹痛が」
唐突に腹を押さえるひなぎくB。Cもわざとらしく咳払いする。
「俺、病み上がりなんですよね」
ひなぎくAは重々しく口を開いた。
「お(れが)………ジャンケンしようか?」
ここまで来て尻込みしてしまう三人だったが、いくらなんでもタイムマシンとは飛躍しすぎていた。
三人は思い思いのポーズで拳に念を込めはじめる。
「あはははーっ。信じられないですかーっ? でわ実証して見せるのですーっ」
教授は大砲の陰からサッカーボールを持ってくると、ひなぎくAにマジックで何か書くように指示する。
ひなぎくAは言われるままに、ボールに”べっかむ”と書いて返した。受け取った教授は大砲の発射口に
背伸びしてボールを入れると、横にある制御盤の操作を始めた。
「小荷物一つ〜2時間過去へ〜スイッチオン!」
大きなレバーを下げる教授。ドキュン!と間抜けな音が響いた。
「………」×3
「あそこに落ちてるサッカーボールを持ってくるのですーっ」
「……まさか」
三人はネットまで駆け寄った。来た時からここにあった、そのボールをひなぎくAが拾い上げる。
そのボールには間違いなく、彼自身の筆跡で”べっかむ”と書かれていた。
「あはははーっ。タネも仕掛けも無いのですよ?」
「本当は”記憶なくなれ光線”のほが楽なんですけどねーっ」
教授は人間大砲のようなタイムマシンの横でちょこんと体育座りして、今度は争う三人を眺めている。
A「お、俺が行く!」
B「いや、俺だ。俺に行かせてくれ」
A「俺は犯人を前にして気付けなかった! 俺の責任だ」
B「この任務を遂行するなら、俺の能力が有利だ!」
C「……あの、俺が」
「「入院してた奴は引っ込んでろ!!」」
C「…はい」
主張は平行線が続いた。A、Bどちらも譲るつもりは無かった。仕舞にはジュース代貸したとか、
どうでもいいような事まで持ち出す始末。
「くそ、埒が明かん」
業を煮やしたひなぎくBは舌打ちすると、ポケットからライターを取り出した。
改造ライターに、ふわりと青白い鬼火が灯る。
B「──見ろ」
ドスッ!
崩れ落ちたのは、ひなぎくB。
A「…こっち(ゲンコツ)のが速いに決まっているだろ?」
「あはははーっ。決まったようですねーっ」
「…じゃあな」
ひなぎくAは教授から過去での行動について簡単なレクチャーを受けると砲身に潜り込んだ。
「いいですかーっ。記録によると過去に居られるのは1〜2時間くらいですーっ。それを過ぎたら世界の
復元力によって消されてしまうのですーっ。それまでに私か、宇月ちゃんを説得するのですーっ。
設定日時は○月×日午前△時ですーっ。その頃、宇月ちゃんはここ旧菊水本部の研究室に顔を出している
のですーっ。私は自室で寝てますが、来たらダメなのですよーっ(赤面)何か質問ありますかーっ?」
「あっ、あの、事件の当日じゃないですか!? 前日くらいに出来ませんか?」
「あはははーっ。実は前日に”知って”ネットを張れたのが、その深夜でしたーっ」
「…ネット?」
正面のネットをよく見る。気付いてしまった。ネットの向こうの壁に、赤黒い人型が描かれている。
「あはははーっ。ボールと違って人は弾まないのですーっ。この六九式、一本取られましたーっ」(爆)
「あの、やっぱ止──」
「スイッチオン!」
ドキュン!
「あはははーっ。1〜2時間待って『このまま』なら”二発目”を発射しますーっ。
残った二人はそれまで休んでるのですーっ」
ひなぎくBとCを退室させて、教授はサッカーボールを拾い上げる。刻限が来たのか、
手の中でサッカーボールは消えていった。
「……”今度は”上手くいくといいですねーっ」
ドキ──真っ暗な世界から突然何億本という虹の針が乱舞する──ュン!
凄まじい勢いで撃ち出される。迫るネット。刹那、身体がネットを貫いた。
──ゴシャッ!!
……いや、実際にはネットが消えたのだ。
と、ひなぎくAが理解したのは、壁から剥がれ落ちしばらくしてからの事だった。
目が見えない。呼吸が苦しい。体が動かない。凄く、痛い。
(……過去に来れたのか?)
呻き声を上げながら、辛うじて動く右手で顔に触れる。ぬるりとした血と、潰れた肉の感触。
そして顔には、指が触れたという感触が伝わってこない。
あらん限りの声を出す。洩れるのは不気味な唸り声。だが返事は無い。誰も来ない。
これではせっかく事件の前日に来た意味が無い。足の先から急速に冷たくなってくる。失われてゆく。
(せめて次の奴には…)
論理など考えず、ただ朦朧とした意識の中で床に血まみれの指を這わせる。
(もう少し……絶対助ける……もう少し……)
指が止まる。動かなくなる。やがて刻限が来て、躯は消える。だが肉体から離れ乾いた血と、それは残った。
数時間後、倉庫から洩れ出た血の匂いを嗅ぎつけた猫耳兵士が教授を呼んだ。
教授が見つけたのは壁の赤い人型と、床の血だまり。そしてその血で書かれたメッセージ。こう読めた。
”ネット”
網で擦れた顔を撫でながら、ひなぎくCは倉庫から出る。見上げれば真っ暗な空と瞑い月。
「……月の形が違う……オリオン座!」
黄金星ベテルギウス。目を引く三連星。そして白く輝くリゲル。夏の星座オリオン。
「本当に来たんですね…」
呆けてる暇は無い。ひなぎくCは駆け出した。月闇の中はためき、浮かび上がる白衣。
教授のレクチャーどおりに旧菊水本部を目指し、そしてまず、教授と宇月に連絡する事になっていた。
だが彼の考えは違った。
「そんなこと知るかっ!」
真っ先にひなぎく本部に連絡するつもりだった。学院への危険人物侵入の情報を掴んだとでも言えばいい。
第五旅団の精鋭──いや全力を以って宇月に化けた侵入者を叩き潰す。武装を整える時間はまだ十分ある。
すぐに月明かりに照らされた旧菊水本部の白い壁が見えた。
「よしっ」
その時、横手の森から何かが飛び出してきた。驚き立ち止まるC。
それは小柄なシルエット。赤と緑の残像を引く、二つの輝く大きな猫目。
「……ヘンタイにゃ!」
「猫耳兵士っ!?」
森の茂みの闇の中、同じような輝きが次々と何対も、何十対も現れる。そこは猫耳の森。
「ヘンタイにゃ?」 「ヘンタイにゃ!」
「ヘンタイにゃ!」
「ヘンタイにゃ?」 「ヘンタイにゃ!」
「ヘンタイにゃ!」 「ヘンタイにゃ! ヘンタイにゃ!」
「ちょ、ちょっと待ってください!」(汗)
「ヤられる前に殺るにゃ!」
「殺るにゃ!」×たくさん
ボキゴキドスッ! ブチブチブチ……ボリボリボリボリリボリボリボリボリ(お食事中)
薄い朝靄の中を息せき切って走る、ひなぎくB。背後からはほんの微かな、複数の足音。
「殺るにゃ!」×たくさん
あっという間に追いつかれる。ひなぎく隊員の中では比較的体力の劣る彼が、猫耳兵士の身体能力に敵う
はずもない。覚悟を決め、白衣を翻し立ち止まる。猫耳達も、ひと飛びで襲える間合いで立ち止まった。
猫耳達が躊躇っている間に左手の人差し指を食い千切る。思い切りやったら意外と簡単に切れた。
血の吹き出す指を猫耳兵士に示し、眉間に翳す。全ての視線が一箇所に集中した。
「──見ろ!」
ひなぎくBの両目が変貌した。茶色い虹彩が金色に変わり、瞳孔が針のように尖る。蛇眼の邪眼。
先祖返りと言われた、生まれついての特異体質だった。元々催眠術を覚えたのもこれをより活かす為だ。
邪眼は視線を介して猫耳兵士全員の意識を掌握し、ねじ伏せた。
「眠れ…」
バタバタと倒れてゆく猫耳達。人外に対する加減が判らず、かなり強めに掛けたから当分起きないだろう。
「ふう……くっ」
気が緩むと、途端に指の痛みを意識する。白衣の一部を裂き指に巻きつける。血の匂いで猫耳を
呼び寄せてしまっては意味が無い。邪眼の副作用の偏頭痛が始まった。この切り札もそう何度も使えない。
旧菊水本部の教えられた扉に辿り着き、教えられた暗証番号をインターフェースに入力する。
間違えた──再入力──扉が開いた。すぐに中に入り扉をロックする。
一息だけ吐き、また走り出す。教授と宇月の自宅に連絡し、自身はここのヘリで学院に向かう計画だった。
T字路へ差し掛かる。確か電話があるのは──頭が痛い──右だ。突き当たりのドアへ飛び込んだ。
>487
「……?」
通路の照明に照らされた部屋の中は、ピンクだった。壁も床もカーテンも。並んだ人形、ぬいぐるみ。
全てが”女の子の部屋”だと強烈に主張していた。ドアが閉まるが直ぐに明かりが点く。
点けたのはベットの上の、猫耳フード付きパジャマを着て、素早く瓶底眼鏡を掛けた、
「教授?」
「あはははーっ。見てしまいましたねっ!」
教授がベットの脇にぶら下がった紐の一本を、くいっと引くと──カコンと音がして、ひなぎくBの
足元の床が消えた。奈落に消えるひなぎくB。
「乙女の部屋に忍び込むなんて、不潔ですーっ」
教授はそれだけ言うとパタと倒れ、再び安らかな寝息を立て始めた。
終った・・・
>488
「おーい! おーい! おーい! おーい! おーい!……くそっ!」
悪態をつき座り込む。ひなぎくBが落とされたのは独房の中だった。鉄格子の向こうには手術台があった。
まだ時間はある。なんとかここから脱出する手は無いものか。立ち上がり、鉄格子に体当たりする。
何度も何度も繰り返す。肩を痛めただけだった。壁を蹴る。奇跡的に隠し扉のようなものが無いか、
丹念に調べる。見つけたのは、かつてここに容れられた者達の狂気じみたメッセージ。
○月×日より十五日目。寒い ハラ減った
とうとう俺の番だ。 もうだめぽ
タスケテ、タスケテ、タスケテ、タスケテタスケテタスケテタスケテタスケテタスケテタスケテタスケテ──
正正下 ここは地獄か? ラブラブだよ。アヒャ。
天国へ逝けますように 最後にもう一度だけ
「…………(真っ青)冗談じゃない! せっかくここまで来たのに何か──」
ふと、考える。今回間に合わなくても、もう一度あのタイムマシンで戻ればどうだろう?重複して過去に行く
など出来るかどうか判らないが、試してみる価値はある。自分が駄目でも誰かに託せば良いのではないか?
そう考えると少し気が楽になってきた。教授に上手く説明しなければならないが、駄目なら暗示を掛けてでも
やらせればいい。なんとか偏頭痛も治まってきた。指の痛みは不思議なくらい無い。
「小指にしておけばよかったな……必死だったからな俺」
何気なく傷口を見る。始めはそれが何か判らなかった。
「……畜生!!」
痛みが無いはずだ。指の先が消えていた。
湯に入れた角砂糖が粒子となって溶け出すように、体の末端からゆっくりと空間に拡散してゆく。
「時間制限があるのか!? そんなの聞いてないぞ!」
まだ来て2時間も経っていない。消える速度は遅いが、この速度が保たれても十五分と持たないだろう。
「これじゃあ過去に来ても何も出来ないじゃないか……何か、何か手は無いのかよ!!」
指が消えかかった拳で石壁を殴る。皮膚が破れ血が滲んだ。壁に狂ったように刻まれた”タスケテ”の文字。
「……!」
土壇場で気付いた。傷口に巻いていた布地に染み込んだ血は消えない。どういう理屈かは判らないが、
体から離れ固まった血は自分という存在から切り離されているようだ。
「やってやる!」
もう一度壁を殴る。そして吹き出した血で、脱いだ白衣にメッセージを綴る。
最低限のキーワードしか書けない。指が消え、拳が消え、肘まで消え、その度に傷を作って書き綴る。
最後に大きく『もなこ様の危機』と書く。これなら誰も見逃しはすまい。嘘ではない。あの暗示は
いつか消える。そして隠し通せる類のものではない。事件を知れば、もなこ様がどれだけ悲しまれるか。
五体不満足の状態で鉄格子に寄りかかり、苦労して通路に目立つように血染めの白衣を広げる。
あとは最後の時まで祈り続けるだけ──
今まで待っていてくれたかのように、身体の消滅が一気に加速した。
13研所員「11研の主任、代わったんだって?」
11研所員「ああ。中松さんは”アリス”の功績が認められて帝国大学の教授に返り咲いたよ。
戸籍まで復活させてな。で、副主任だった帆場さんが繰り上がったってわけだ」
07研所員「まあ、キャパは大幅に落ちるが、スパコン使えば9割りがた同じ事が出来るからな。ここみたいに」
横目で電磁波吸収ガラスの向こう側で壁一面を埋めている筐体を一瞥する。
10研所員「帆場さんてどんな人だ?」
ここ菊水特務研では、主任の思想が各々の研究の方向性を決めるといっても過言ではない。
主任であると同時に、その分野での最高の実績や才能を持つ研究者なのだから。
11研所員「なんていうか……何故菊水にいるのか判らないくらい良識派」
07研所員「ほう」
11研所員「この前、酒場にお供したらさ、あの人そこでなんと言ったと思う?『時空間の研究は神の領域だ、
触れるべきではないかも』だぜ。思想の違う他の研の連中が言う分には構わないが、
ウチの、11研の主任がそれ言っちゃ不味いだろ?」
13研所員「酒の上での話しだろ、気にするなよ」
10研所員「時空の研究なんてスケールが途方もないからな。壁にぶつかって悲観的になる事もあるさ」
11研所員「でもなあ、もなこ様まで引き合いに出すんだぜ…」
13研所員「あのな、俺達のやっている研究やら実験やらは大半が世間からその”神の”とか”禁断の”とか
言われる領域なんだよ。人体を遺伝子レベルで改造して吸血鬼細胞を移植した猫耳兵士は
普通の技術か? 菊水隊員たちは皇室の為に粛清という名で手を汚しているが、それは
もなこ様に許されている事か?」
07研所員「…キリが無いな」
13研所員「だろ? そんな自分達の首を絞めるようなこと、マジで言っちまったら御終いなんだよ。
それは本人だって判って言ってる事さ。愚痴だと思って付き合ってやれよ」
11研所員「……そうだな、そうする」
>484
ひなぎくAは500げっとしそうなくらいの凄い勢いでネットに突っ込んだ。網目から体が”ところてん”
のように押し出されるのではないかと思うほどの激痛。ずるっと滑り落ち、埃っぽい床に転がる。
「ぐふ…」
すぐに使命を思い出し、よろよろと立ち上がる。気絶などしてはいられない。
「……本当に過去に来たのか?──って、うわ?」
自分が裸なのに気付いた。撃ち出された勢いで吹き飛んだということはあるまい。
ガラクタの上に置いてあった白衣を見つけ袖を通す。多少マシだろう。
「……行ってみるか」
とにかく時間が無い。過去に居られるタイムリミットの心配もあるが、教授はここから学園まで菊水のヘリを
使っても1時間はかかると言っていた。ひなぎくBが催眠術で児童達の記憶から引き出した、最初の犠牲者が
出るまでおよそ2時間。それまでにヘリを飛ばす権限を持ち、事件の関係者で且つ侵入者を止める事が出来る
条件を満たせる人物、すなわち教授か宇月に事情を説明して対策を立てて貰わなければならない。
網で擦れた顔を撫でながら、ひなぎくAは倉庫から出る。見上げれば真っ赤な朝焼け。薄暗い風景。
「本当に来たんだ…」
呆けてる暇は無い。ひなぎくAは白衣をはためかせ走り出す。すぐに朝焼けに映える旧菊水本部の
黒い壁が見えた。
「よし」
その時、横手の茂みから唐突に猫耳兵士が出てきた。驚き立ち止まるA。
猫耳兵士は旧菊水本部へ向かおうとしていたようだったが、背後のAの気配に気付き振り返る。
大きな猫目でまじまじと、裸に白衣一枚という姿のひなぎくAを凝視し、悲鳴を上げた。
「ヘンタイにゃー!」
すると茂みの中、木の上、幹の陰から次々と猫耳達が顔を出した。そこは猫耳の森。
「ヘンタイにゃ?」
「ヘンタイにゃ?」 「ヘンタイにゃ!」
「ヘンタイにゃ!」 「ヘンタイにゃ! ヘンタイにゃ!」
「ちょ、ちょっと待て!」(汗)
東北某所ゲリラのアジトにて 幹部 甲 乙 丙 丁4人の会合
幹部丙(作戦担当)「・・・もう春ですね。」
幹部乙(情報担当)「ていうか初夏の足音が聞こえてますなあ。冬季攻勢の掛け声は何処へ。」
ゲリラは冬場国防軍の機動力が低下すると考え秋田 山形侵攻を謳っていたのですが・・・。
幹部甲(兵站担当)「戦略機動てこんなに手間がかかるとは思いませんですた。いやーヤッパ
リ主攻方面の転換の大変さ実地で体験できますた。勉強になりますた。
アヒャ。(丙の射るような視線と目が合う)スマソ。私の不徳と致す所です。
日帝軍の偵察衛星及び偵察機に意図を読まれぬ為に橇 牛(食用牛) 人力
搬送で細々せざるを得ませんでした。がなんとか配置完了の見通しが立ちま
した。」
幹部丙「じゃ やっとあっしの出番ですか。で乙タソ。日帝軍の状況てどうよ。」
幹部乙「(重いいっきり目を泳がせて)いやー最近は公安と菊水の締付けがきびしくて第一任務群
の来寇の情報を掴んで以来”帝都のお友達”から音沙汰無しなんです。何気に諜報網壊滅
アヒャヒャヒャヒャ。」
ちなみにこの”お友達”この時菊水の猫ちゃんの胃袋に入る五秒前だったりしまして。
幹部丙「でも現地情報網ぐらいは大丈夫でしょう?」
幹部乙「この度の撤退戦のドサクサで滅茶苦茶だったり。(幹部丙 怒)作戦に最低必要な情報の
3分の1もあつまってなかったり・・・」
幹部丙「て 当分駄目ですか。おまいらちゃんと仕事しる」
幹部丁(渉外担当)(こいつら大丈夫かのう。人材募集せにゃならんのう。それともスタッ
フ サー●×に電話しようか)
どうやらゲリラの攻勢が始まるのはまだまだ先のようです。ちゃんちゃん
ついげき
幹部乙 「そうそう 忘れてました。先程無電が。”新茶が取れました。呑んで下さい。”とのこ
とです。・・・彼が来ます。」
幹部丁(渉外担当)「そうか。わしの出番かのう。歓迎の仕度をせんといかんのう。丙。あいつらを
寄越してくれるな。頼むぞ。」
>493
「ヤられる前に殺るにゃ!」
「殺るにゃ!」×すこし
わらわらと茂みから飛び出してくる猫耳兵士達。ひなぎくAは血相変えて逃げ出した。陸上競技を辞めて
もう何年にもなるが、多分短距離の自己ベストを軽く更新したはずだ。それでも猫耳兵士達の身体能力に
敵うはずもなく、すぐに追いつかれる。ひなぎくAは振り、もう逃げ切れない事を悟った。
ダメ元で猫耳兵士達と交渉するしかない。手足の1、2本失う覚悟で立ち止まり両手を挙げる。
立ち止まる猫耳兵士達。何故か襲い掛かってこない。その視線は、ひなぎくAの股間に、
── く ぎ づ け ──
ばっと両手で顔を覆う者。覆った指の隙間から盗み見て赤面する者。瞬きするのも忘れて凝視する者。
一匹だけ、鼻でフッと笑った。
「ボクが人間の男だった時のほうが、立派だったにゃー」
ひなぎくAは猫耳兵士達と下品な”だるまさんがころんだ”を繰り返し、徐々に菊水本部へと進む。
そして白衣の前を広げ猫耳兵士を威嚇したまま、片手で器用に暗証番号を打ち込んで、
建物内に逃げ込む事に成功した。すぐに中から扉をロックする。
「………」
ちょっと涙ぐむ。命は助かったが、かわりに何かを失ってしまったような気がする。
尻や脛の歯形が痛々しい。出血しているものもある。
一息だけ吐き、また走り出す。T字路へ差し掛かる。確か宇月が居るのは──左だ。
ひなぎくAは突き当たりのドアへ飛び込んだ。
>495
「……それで、私にその話を信じろって言うんですか?」
それが突然部屋に飛び込んできた、目の血走った、息の荒い、未来から来たとかデムパな事を口走る
白衣一枚の変質者に対する彼女の返事だった。
「信じてください! 本当なんです! ほら俺の顔に見覚えあるでしょう? ひなぎくAです!」
「……そう言えば、そんな気もしますが」
宇月は護身用のデリンジャーを男に向けたまま警戒を解かない。
ひなぎくA的には顔を覚えてもらえてないのは少し悲しかったが、今はそんな場合ではない。
「第一ほら、今日は登校日じゃないですか? 思い出してください。ドジっ子にも程がありますよ!」
宇月は、少しむっとする。
「そんなはずありません。だって今朝あの子が……私に嘘を吐くはずないわ」
言い切ったものの、宇月はなんだか不安になってきたようだった。
「……動かないで」
デリンジャーの引き金に指をかけたまま、携帯で何処かにかけている。
…。
……。
………。
「し、証拠は? 未来から来た証拠」
「証拠ですか? 困ったな…」
ひなぎくAは困り果てた。過去に来れたのはこの身一つ。証拠は何も無い。未来から来たなどど
突飛な部分は伏せておけばよかった。ここに来た事が証拠にならないだろうか?
いや、調べれば宇月のスケジュールは判る。未来で印象に残った出来事を教えても、
それが起きる前に事件は起きてしまう。ああややこしい。もうあまり時間も無いというのに。
焦って無意味に身の回りを探る。
「ええっと……!……まさか……くそもう……いや、丁度いい、これを見てください」
「これを見てください」
そう言って、ひなぎくAは両手を上げる。手で押さえていた白衣の前が開いた。
「ひっ…!」
宇月はデリンジャーを暴発させ身を竦ませる。彼氏いない歴=年齢の宇月にとって男の股間のそれは、
── 未 知 と の 遭 遇 ──
「(あっ、ちょっとカイカン…)って、違う! 見るのはこっちです!」
少し赤面しつつ、手を突き出すひなぎくA。広げた指の先が粒子となり、消え始めていた。
「……嘘」
ひなぎくAは指の消えた両の掌で呆然と立ち尽くす宇月の肩を掴んだ。どさくさ紛れに抱き締めたい
誘惑に駆られたが、我慢する。
「過去に居られる時間には限りがあります。俺はもうすぐ消えます」
「本当…なのね」
「俺の代わりに、生徒を助けてください。ヘリを飛ばせば、保健室で最初の犠牲者が出る前に間に合います。
──急いで! あなたなら止められるはずです!」
突き放す。宇月は無言で、部屋を飛び出していった。
椅子に座り、消えゆくひなぎくAは独り呟いた。
「……告白、しとけばよかったかな」
いや、これでいい。それはこの時間の”自分”に任せる事にしよう。
「でも俺、ヘタレだからな…」
いつもと変わらない日常。今日は風が強い。児童達は帽子やスカートを押さえながら、元気に登校してくる。
児童「おはよーございまーす」
ひなA「おはよう」
ひなぎくの学駐隊員達は、もなこ様が御登校された後も、学校の登校時間が終わるまで校門に立つ。
今日の正門の担当はひなぎくA、B。
ひなB「そういえばC、今日復帰するんだったな」
ひなA「ああ。リハビリに少し手間がかかったようだけど、やっと…」
話の途中でひなぎくAは、大慌てでで駆けてくる宇月先生に気付いた。既にホームルームの時間ギリギリだ。
宇 月「きゃー! 遅れちゃうーっ!」
普段は余裕をもって登校している宇月先生だったが、時々寝坊する癖があるようだった。副担任とはいえ、
常に担任の代わりが出来る状態でなければならない。もなこ様のクラスの副担任なら尚更である。
ひなぎくAは一歩踏み出して敬礼する。少しあからさまだった。
ひなA「宇月先生、おはようございます!」
宇月は急停止した。ひなぎくAの顔を見て、赤面する。
ひなA「ん、どうされました? 顔、赤いですよ?」
ぐいっと顔を近づける、ひなぎくA。
宇 月「きゃっ!」(パチーン!)
「……」「……」「……」
♪キーンコーン、カーンコーン。
宇 月「きゃー! ごめんーなーーさーーーい!!」
ドップラー効果のかかった声を残して、宇月はバタバタと職員室目指して駆けてゆく。
頬を打たれ傾いた姿勢のまま、ひなぎくAはBを振り向く。
ひなA「……俺、何かした?」(涙)
ひなB「さあ…?」
菊水特務11研には『合同研究室』と呼ばれる部屋が幾つかある。各研が”ALICE”のシステムを利用して
特殊なシミュレートを行う為の部屋だ。その一室で、一つのプロジェクトが終了を迎えていた。
白衣の研究員達が祝杯を片手に労いの言葉を交わしている。壁の一面を占める筐体。積み上げられた
書類の山。複数のディスプレイにはそれぞれ、大規模な戦闘、虚ろに笑う少女、宇月にビンタされる
ひなぎく隊員、などが映っている。それらは全て収集されたデータ達。
01研所員「これでこのチームのプロジェクトも終了だ。みんなお疲れ様」
13研所員「お疲れ様。……ちょうど11研で『ALICE WORLD』の会議があった日だったな。宇月主任が
Zellerの行動に気付いて事無きを得たんだが、そこから各研の思惑が入り乱れたんだよな…」
感慨深げに呟く研究員達。彼等はひなぎくから内密に依頼されていた対学園テロ用のシミュレートプログラム
を流用し、学園関係者の人格をコピーして、箱庭世界を作り上げた。その後の彼らの主な仕事は要素の設定と
それによって新たな選択肢が発生するたびに箱庭を拡張する事。
07研所員「黒猫の安定性、未来予測、時間跳躍、歴史干渉。幾つものパターンや仮説、追加要素を組み合わせ
何万回とシミュレートを繰り返した。小規模ながら大胆なアプローチだった」
11研所員「元々”ALICE”はウチの、時空間のシミュレーターから派生したものだからな」
13研所員「Zellerの安定性と制御装置も有効なようだしな。……この結果次第では廃棄処分もありえたらしい」
10研所員「アレは何ヶ月も眠らされていたって、気付いていないんだよな?」
06研所員「ああ。記憶操作と、シミュレート結果の一つをフィールドバックしてるからな、完璧だ。
箱庭の学園から帰って『ALICE WORLD』に入り、ログアウトは現実の世界へ、ってわけだ」
02研所員「仮想現実の中で仮想現実に入るってのは、ややこしいな」
11研所員「実際は軌道に乗り始めた『ALICE WORLD』へバイパスさせたんだがね」
>499
13研所員「…なあ、Zellerがもし本当に凶行に及んでいたとしたら、どうなったと思う?」
02研所員「さあ? シミュレート結果のうち可能性の高いもののどれかだとは思うが」
11研所員「案外、すでに歴史が変わっているんだったりしてな」
10研所員「はは、どーだろうな」
桟橋に停泊している船は内側から「いせ」「おおなみ」一番外側に「たかなみ」。
そして、反対側の桟橋には小さく、極端に角張った、見た目にもステルスってる船。
瑞典皇太子殿下の来朝に合わせて横須賀に寄航した瑞典軍艦「ヴェスヴィ」である。
「この世界最新鋭のコルベットと、20世紀初頭の“ビッグ7”が同じ港に浮かんで
いるというのは、いつ見ても不思議な光景だな。」
ヴェスヴィ艦長の視線の先に、横須賀軍港の中で一際異彩を放つ艦がいた。
「就役から百年経とうとする戦艦を未だ現役として戦地に赴かせるとは、やはり神秘の国で
あると言わざるを得ないな。」
大日本帝国が八八艦隊計画の1番艦として建造した大戦艦。今現在にいたるまで国の誇り、
海軍の誇りを背負い海に浮かぶ。その名を「長門」。もっとも時代の要請により今は
「ながと」と名乗っているが。
「そろそろ式典の時間か。」
本日は、第1任務艦隊の編成式が行われることになっていた。
しかもかもしかもしかだがしかしあしかはしかではない、という諺がある。
鹿もカモシカも鹿であるが、しかし、海驢は鹿ではないということだ。
つか戦艦ネタ出している奴はアルザスだろう
>503
もうね、その手の煽りは飽きた。
旧備蓄倉庫の絵とか持ってるひといたら、UP希望!
……著作権の問題とか、あるかな?
「ご覧ください、ここ横須賀軍港に集いし救国の軍艦たちを。彼らは今日第1任務艦隊として
編成され、やがて東北を悲劇と恐怖から解放するために出港するのです。」
スーツをぴっちりと決めた、大和撫子アナウンサーが、カメラの下に貼ってあるカンペを
すらすらと、アナウンサースマイルで読み上げる。
『大和アナ、ありがとうございました。これだけの艦隊が出動すれば、凶悪な簒奪者共萌ゲ
リラといえども…』
「はい、カメラストップです。おつかれさまでした、撫子さん。」
「ふう、まったくやんなっちゃうわねぇ、ぷろぱがんだってヤツ?これは少なくともジャー
ナリズムじゃないわ。そう思わない?」
「う〜ん。今は戦時ですからね。局としてもお上に目をつけられるのは嫌でしょうし。
と、まあ難しい話はこれぐらいにして…。」
例の「ひりゅう」事件以来、少しだけ軍艦というヤツに興味を持ち始めた撫子。ひりゅうか
らは時々のろけメールや、お菓子の作り方を教えてなどの他愛もないメールが入る。彼女は
相変わらずの調子で、愛しの「だり〜ん☆」とうまくやっているらしい。ガキのくせに。
あたしゃーねえ2X年云々と時折毒づきたくなるときもある。それはともかく。
「じゃあ、いきましょうか。「たかなみ」だっけ?あの子がいたのは。」
ポン ポン ポポポン!
ついにやって来ました、運動会の日です。春とはいえ体育着だけではまだ肌寒い季節
ですが、みんな元気いっぱい。赤組、青組、白組、それぞれのクラスは3つの組に分けられ、
優勝を目指して競い合います。
男子生徒「昔は5つくらいの組み分けで、人もくさる程いたんだけどなあ。」
女子生徒「今は1学年に3クラスしか無いからね。しかも1クラス40人くらいだったのが20人
ちょっとになっちゃったし。昔とくらべると盛り下がってるよね。」
説明ありがとうございました。でも心配はいりません、今年は大勢の父兄達が来ていますし!
黒スーツに黒眼鏡で筋肉質の人だったり、軍オタ?ぁ…っと、失礼しました。妙に規律の
取れた団体がいたりです。…本当に関係者なのか疑いたくもなりますけどね。
と、とにかく、きっと盛り上がるに違いありません!応援が多ければ、気合いの入り方だって
違うってもんですよ!
それでは、運動会のはじまりはじまり。あ、どうももなこ様は白組のようですよ?
ハチマキを締めてキリッとした様子が、何とも言えず(*´Д`)ハァハ…あ、何ですか?
モデルガンなんて向けないでくだ──────────
運動会と言えば体操着!
殿下のブルマー!!
殿下の体操着!!!
汗で胸に張り付く………なっ何だ貴様等は!?
Pan! Pan! Pan!
;y=ー( ゚д゚)・∵. ターン
509クリア。
510………自決か? 原因は不明。死体回収の必要性は無いだろうが………
あ? ああ、伏魔殿からの依頼か。
じゃぁ回収車を回してくれ。
場所は………………
青空のもと健康的に躍動する幼いからd(PAN!
……は、はやっ……(パタリ
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!
運動会!
ぶるまあ!ぶるまあ!!ぶるまあ!!!
太ももが…太もも…(;´Д`)ハァハァ (;´Д`)ハァハァ (;´Д`)ハァハァ
あ、あれ?鼻血が…あ、いろーんな所から…血が…
うわーい、せめて最後に指で食い込みを直すところが見た…
;y=ー( ゚д゚)・∵. ターン
くいっとな!
>>512 >>513 「はい、また2人処理ね。しかし久しぶりだね。こーゆーお仕事。」
「そうだな。俺は体操服に透けるスポブラなんて(・∀・)イイ!と…ハッ…」
「………悪いな」
(ZIP!)
こ、このままでは死体の山が……
>514
にへら〜……はっ?し、しm(PAN!PAN!PAN!
おばちゃん「賑やかになってきたねえ。
今日はかきいれどきだよ。あんたもがんばっとくれ」
ロボ子「了解しました」
おばちゃん「新入りバイトだからってあまやかさないよ」
ロボ子「了解しております」
おばちゃん「そいじゃ、パンを並べてくれるかい」
ロボ子(PANPANPANPANPAN!!!
>>516)
おばちゃん「(;゚д゚)……そっちのパンじゃないよ」
>>514 (慌てて反対側を見る)
見て無い、俺は見て無いぞ!
いやホント!!
マジで!!!
絶対に………Pan!
「だってお前、其処まで言っちゃぁ不敬罪だろ?」
たっ確かに………………カフッ(吐血
∧_∧
( ^^ )< もなこ様のぶるまあ(;´Д`)ハァハァ
あ、倒れている人がいるぞ。天気がいいからなあ。日射病かなあ。
お^い、大丈夫ですか? ん? これは……血?
/\___/ヽ ヽ
/ ::::::::::::::::\ つ
. | ,,-‐‐ ‐‐-、 .:::| わ
| 、_(o)_,: _(o)_, :::|ぁぁ
. | ::< .::|あぁ
\ /( [三] )ヽ ::/ああ
/`ー‐--‐‐―´\ぁあ
短パンだったらどうするんだ
スパッツは却下である!!
>519
PAN!PAN!PAN!
PAN!
ふぅ。おのれ、直視しやがって!俺だって、俺だって…!!!あ…(PAN!
∩
| |
| |
∧_∧. | |
( ´Д`)ノ / <体操服のすそは中入れですか外だしですか
/ /
/ /| /
__| | .| |
\  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
||\ \
||\|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|| ̄
|| || ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄||
>>519 >>520 ズドゥーン ∧,,∧ まとめて排除します
_ , . ; :'''"´"'' 、 l)ニ)ニ))ミ∀■ 彡,
−=" ;,_ ; : . ',,(lllニl============ll仁二三三ミ ノ彡
´"''''- ''" ~ ̄ ̄//└l=,lヽニ⊂ノ 彡ノ
_//'  ̄ '--(,,,, ,,彡,)
いや、スパッツ姿も中々……イイ…
チュイン!(額をかすめる
クソ!お、俺は死なんぞ!
>>524 / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| いい質問です
\__ ___________________
━━━∨━━━━━━━━━━━━
中入れは体のラインがはっきりするので(;´Д`)ハァハァ
外出しはたまに見えるおへそがもう…(;´Д`)ハァハァ
,__ つまりどっちも(;´Д`)ハァハァ
iii■∧ /
━ (,,゚Д゚) / ━━━━━ ∧∧━━ ∧∧
| つ ∇ (Д゚ ,,) (゚Д゚;)
| |┌─┐ /⊂ ヽ /⊂ ヽ
〜| ||□| √ ̄ (___ノ〜 √ ̄ (___ノ〜
∪∪ | | || ━┳┛ || ━┳┛
 ̄ ̄ ̄ ̄| | ====∧==========
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| 教授!ここでそれはまずいです!
\______________∧________
/
| に、逃げないと!巻き添えを食うぞ!
\___________________
>>528 r´⌒)
,(´⌒ . Iニニix 从,;,;,(´⌒) ,_,,
(´⌒:`≡l二lニニld*゚ー゚)ニlニニニl': : =-´⌒) 三 ,=!、ii>
,(´⌒ '' `;iIl,つlB,`' W`'`'´⌒)"'' "
て´_,,`J' "''´
バシュウ!!
>>528 30秒後
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| 教授は連行されました……
\__ _________________
━━━∨━━━━━━━━━━━━
何も聞かないでください。お願いします。
,,__
iii■Λガクガクブルブル
<<<;T∀>>>━━━━━∧∧━━━━ ∧∧
||| つつ▽ ((((゚Д゚;)))) ((((゚Д゚;))))
||| |┌─┐ /⊂ ヽ /⊂ ヽ
||| ||□| √ ̄ (___ノ〜 √ ̄ (___ノ〜
〈〈〈 フ 〈フ| | || ━┳┛ || ━┳┛
 ̄ ̄ ̄ ̄| | ====∧==========
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| お、俺は見たぞ…ガクガクブルブル
\____ ∧
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| 馬鹿!黒服がまだ見てるぞ…ガクガクブルブル
\________________
♪
♪
♪フ-ケイモノ- フケイモノ- ♪
∧ Λ ♪
( ゚Д゚) ♪ ♪
.⊂ つ ∧,,∧
〜( つノ (;´Д`)))
(/ ((@ミつ ミノ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄~
↓
♪ムイテ ムイテ♪
♪シマウ ダケ ♪
ブチッ ブチッ
ブチッ
□□■□□■□■□□■□□
□□■□□■□■□□■□□ ぎゃあ
□■□□□■□■□■■□□
□□□■※自主規制 □□■
□□■□□■□■□■□■□
□□■□□■□■□□■□□
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
↓
♪
♪ 殺ラナイヨー ♪
♪ 殺ラナイヨー ♪
♪
,__ フケイモノー
(∩ iii■∧
⊂、⌒つ゚Д゚)⊃ (≡)
だ っ て 験 体 だ か ら 。
_____________
iiiiii .■■■■■■
iiiiii .■■■■■■ ,:'゙':、
iiiiii .■■■■■■ ..;' ';
iiiiii .....■■■■■■ ;' ';
゚ ;' ''"゙゙"゙"''' ;
,:'" ゙':,
。 ;' ○ 0 :
: """"" ; ♪ケンタイ(゚д゚)ウマー♪
; / / / 厂 ̄`ヽ〃 ,:
:, / ヽ ,:
':, ノ ̄` ̄` ̄`,: ←教授
元ネタ
http://www.geocities.jp/jugongordie/old/hp6/index.html
>>526 貴様!今全国の学校でぶるまあが廃止されつつある現状を
知っての発言か!貴様のような奴がいるから我々は
ぶるまあに(;´Д`)ハァハァ できなくなってしまうかも知れんのだ!
来い、矯正してやる!
ところでさあ、ぶるまあの色っていったらやっぱり赤だと思うんだけど、どうよ?
ぶるまあ=紺
これ定説
ぶるまあは紺だろ
君達は馬鹿かね?
重要な事は殿下にお似合いであるか否かだ。
それ以外は付属にしか過ぎぬ。
赤だろうが紺だろうが、あの愛くるしいおみ足をピタリと包む………Pan!
うんどうかい、なのです!きょうはもなこ、いっぱい、がんばるのです!
それに、"おやこににんさんきゃく"では、おとうさまといっしょにはしれるのです!
とっても、とっても、たのしみなのです!
そうか…赤って珍しいのかな?
緑ってのもあったが、赤…萌えだと思うんだけどなあ。
健康的で(・∀・)イクナイ!?
あああああ宮様の体育着姿をみれるなんて俺はもう氏んでm(Pan!
>541
お望み通り、と。
そうだ!どいつもこいつも即物的な…
あのおみ足を包むモノ!スニーカーに隠されたあの靴下こそが!
神秘ではないかね!萌えではないかね!
ハッ、殺気!
ふふふ、久しぶりに出てきたのだ。
君らごときにやられるわけにはいかんなあ。
まだまだ楽しませてもらうぞ。はっはっは!
フェチキタ━━━(━━━(━(━(゚∀゚)━)━)━━━)━━━!!!
>>539 「に、二人三脚だと!?」
「知っているのか?雷電。」
「ああ。その昔、似人は親しい者同士がお互いの足を縛ることにより絆を深めたという。
それを参伽空が応用し、武術としたのが二人三脚。2人の息が合ったとき、その威力は
4倍にも5倍にもなるという!(民明書房『運動会(;´Д`)ハァハァ 』より)」
「なんだってー!」
「そして二人三脚にはその修行の過程で組む2人の関係を親密にするという!今昔、
その恩恵をこうむるラブコメは後を絶たないという…」
「くう、うらやましい……」
「親子大会でなければ……」
赤組は赤ブルマ
青組は青ブルマ
白組はしr(PAN
《次は、男子50メートル走です。繰り返します、次は、男子・・・》
名無し旅団兵「ちえー、ツマラン!」
名無し侍従「何言ってるの、みんなカワイイじゃないのー♪」
下っ端菊水「ふぅ、ようやく一休み出来るか」
「撮影の方々は所定の位置でお願いします。そこ、ロープ越えないように!
フラッシュでの連撮はご遠慮下さい」
((毎年のこととはいえギャラリー多すぎるよ! 本当に父兄だけか? 通常の3倍も
隊員投入してるんだぜ? いっつもこっちの予想を上回りやがる!))
──ザッ──
((父兄というより不敬な奴等が多そうだ。もなこ様の学園生活を垣間見れる数少ないイベントだからな。
しかもぶるまー…コホン))
──ザザッ──
((不本意だが菊水に応援を頼んでいる。我々はもなこ様の護りと観客の整理に集中しろ。
混雑で怪我人でも出たら洒落にならん))
「そこっ! フェンスに登るんじゃねーっ!」
>503
醍醐旅団長あたりは未だにアルザスを恨んでいるからなー
いや、別にお前の事言っているわけじゃあないぜ?(藁
「フランス厨房」は名言だった
>543
久しぶりに見たぞゴルァ!
頑張ってくださいゴルァ!!
今日は運動会だモナー 頑張るんだモナー
パン食い競争では全部のパンを取って、もなこちゃんにあげるんだモナー
>550
し、失格になっちゃうヨ!もなみちゃん!
「あいつら目の色ちがうよね、女子のブルマなんて何が面白いんだろう」
「スカートめくりのが、まだおもしれーよなー」
「そんな事な・・!・・・うん、そうだね・・・」
パシャ!パシャッ!
「畜生ひなぎくの奴等、この前の事件(逝き合戦)を建前に我等を学園から締め出しやがって。
こっちは第五旅団正規の撮影部隊だってのに」(ブツブツ…)
パシャ!パシャッ!
「まあ、ここからなら何の邪魔も入らないし、この高性能望遠レンズなら至近距離のごとく
ブルマーのムレムレ感まで──ハァハァ」
「馬鹿、ブルマーはなあ、やや下方から仰ぎ見るのがベストアングルなんだよ」
「最近の小学生は発育良いなー。高学年くらいになるとマジデイイヨー」
パシャ!パシャッ!
「あまり無駄弾使うな。我々の目的はあくまでもなこ様だ。運動会で活躍される
その御姿をフレームの中に永遠に留める為にだな(略)」
「うん?おい、こちらを見て手を振ってる奴がいるんだが?」
「馬鹿、そんな訳な、あ?本当だ。」
レンズの向こうにいる人物は一度背を向け、写真を撮る、撮る、撮りまくり。
立ち上がる。振り向く。満面の笑み。手をブンブン。
「ぐあ、あいつ九重隆史だ!何か言ってやがる!」
口元に目をやる。
「なになに?オ・ア・ン・ウー・サ・イ・コー。ハァ??」
「馬鹿野郎!!ローアングル最高、だ!ふざけやがってー!!(憤怒」
不良社員どもめ(笑)
>555
ファイズおめ。
>554
「おのれ九重隆史。現場の菊水に不敬者だとタレこんでやる!」
「マテ、奴は加也タンの父兄として来てるんだ」
「IGPKには学園の父兄とかいないのかよ!」
「もちつけっ! ベストアングルこそ不可能だが、こっちはベストショットが確実に撮れる!
見ろ! 競争を終えたばかりの女子のブルマはズレてるうえにムレムレだ。ブルマを直す
タイミングは動作や表情から察知しなければならないが、その時はさすがに小学生でも周囲に気を配る。
近付くのは至難の業、バレたら非難の的。だがここからなら──」
(くいっとな)
パシャ!パシャ!パシャッ!
「ムハァ…どうだ九重隆史!」
「…お前が一番落ち着け」
>>557 (゚д゚)
((( )))
(´Д`iii )
Λ_Λ
(il|i´Д`)
┃,.´ / Vヽヽ
┃! i iノノリ)) 〉
┃i l l.´ヮ`ノリ 不敬な覗きどもを討ち取ったぞ〜!!
ワショーイ ⊂ く/_只ヽ
/■\ ̄/■\道雪┐/■\
( ´∀`) ( ´∀`) ( ´∀`) ワショーイ
⊂ ._つ⊂ ._つ ̄ ̄⊂ ._つ
人 Y 人 Y Y 人 Y
し'(_) し'(_)'(_) し'(_)
/ヽ
/ )i iヽ-、_へ ,ヘ
, ―― /;;;;/ i i i iヽ . ̄ ゙― ノ;;;;/
n_ _/;;;WW;;;;;;;; i;;;;;;;;;.ノ / /ノ-' ̄ ゙ ― 、__ノ∴∴∴∴⊂(●⊂;;;;`つ
_ノ 二二二、_ -ヽ_ノ-'τ∴∵∵∴∴∴∵∴∴∴∵∵∴∴∴∴∵∵∴∴∴∵∴
゙ー ''~∵∴∵∴ ̄***∴∴∴
>>547 うふふふふふふふふふふふふふ!
男子徒競争(・∀・)イイ!!
男の子のひざっこぞう…トッテモいい!
転んだ下級生を優しく起こしてあげる上級生の男の子なんて…萌える…
「あ、ありがとうございます。」
「いーんだヨ。」
なーんてぶっきらぼうに答えちゃうの!たまんないわ…
え?何よ、何なのよあんたたち!こらーっ!官憲横暴ーっ!(フェードアウト
「…宮様の情操教育に影響があると困る。」
「……まったくだ…」
おぼえてなさーいっ!ひなぎく総受けの同人誌書いてやるーっ!
「………コワイヨ…アノオネエチャンタチ……」
「…フジョシ……(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル ……」
ついに…ついに来たよ!ボクの出番だ!
さあ、みんな、スポーツ万能皇女といったら誰のことかなああッ?
「「「「ともえ殿下でありますっ!!!!」」」」」」
運動会なんて行事に僕が参加しないなんてそんなことがあっていいと思うかいッ?
「「「「「断固許されるべきではありませんっ!!!!!」」」」」」
(代行の真似でポーズを決める)
よろしい、ならば参加だ。さあ、短距離でも長距離でも騎馬戦だろうと大玉転がしだろうと
なんでもOKッ!やるぞおおっ!!
「「「「「「殿下、ファイトー!!!」」」」」」」
ぶるまあは中学生以上がはいてこそだと!ボクは思うんだけどどうかなああっ!?
水上「……おねえちゃん……キャラ壊れてるよ……(涙)」
おおおおおお!!!
ともえ殿下だよ!ともえ殿下!
ちくしょう、やっぱりいいなあ…あの日焼けした肌!最高だよ…
健康的!これ以上のなにを持って賛美すればいいんだ……
そして未だ成長過程の体つきが何とも;…y=ー(;´Д`)ハアハ・∵. ターン
体操服と言えばょぅι゛ょに限るね
だって上級生になるとブラするじゃないか。
スポブラ透けもまあ判らないでもないけど、
下級生たちは…つけてもいないんだぞ……
そして!……(PAN!)
サイゴマデ…イワセテクレタッテ……モナ(Zip!)
>558
ヒドイヨー。俺達は副総長殿の狗だけど、同時に第五旅団員として
もなこ様の記録を蒐集しているんだ…!
み、見逃してくれよぅ(ガクガクブルブル)
>562
当時はむしろブラのラインが見えるほうがドキッとしたなあ。
小学校直脇の道路に停められた保冷車
その冷蔵庫の中で数人の男がディスプレイを眺めていた
大盛況ですネェ〜♪
全く、素直に燃えていれば良いだけなのに(;´Д`)ハァハァして命を散らすとは
まぁモナコ殿下も愛らしくも罪深き事でね。
まぁ不敬者が逝くのは良いですが、少しだけ(;´Д`)ハァハァした位まで咎められて
は殿下を戴く喜びも乏しいと云うものデスネェ
「司令。横須賀陸戦連隊及びケルベロスの展開、終了しました」
目立たない様に、デスネ?
「御指示通りです」
ウフフフーッ♪
イイデスネー
大変にイイデス
我々は第五旅団がトチ狂った時の“最後の一線”ですから、それ以外では
目立たぬ方が良いですからネェ
ああそうそう、もう予め撃たれそうな人間は近づけない様にしておいて下さいネ?
「宜しいのですか?」
ええ。
どんなヤツであろうとも、皇国の臣民である事には変わりないですから、その身の
安全も考える必要は在るんですヨ?
ボロボロの白衣
そのポケットからヨレヨレの両口切り落とし煙草を取り出して咥える
部下が火を出そうとするよりも早く自らの手で火を付けた白衣の男
煙がゆるゆると昇る
まぁ我々の出番が無いのが一番ですけどネェ
>>563 (消音拳銃をこめかみに突き当てつつ小声で)
以下3つの選択肢を提示します。1 没収 2 この場で死ぬ 3 第六師団(在東北)で最前線勤務2ヵ年(無給 無休)さあどれ?
(くくく 1以外の選択肢はあるまい。これで秘蔵映像がワシのもんじゃい)
何と言っても幼女の乾布摩擦
殿下も一般の幼稚園に行かれていたのであれば当然に………Dooooooon!!
>566
「……2、だ」(ガクガクブルブル)
「はぁ?」
「2だと言っている。死して屍拾うものなし、それがIGPK。俺もまがりなりにも第五旅団。
もなこ様の為になら死ねる! その代わりフィルムは必ず副総長殿の元へ届けろ。さあ殺レ!(声裏返り)」
>560
ともえ殿下ァー、万歳ー!!!
うわー……。
菊水の連中、久しぶりだからって張り切りすぎだよ。大丈夫なのか運動会…(汗
パンパァン!!
『はい、男子50メートル走の終了です!さあ、ただいまの得点ですが…
赤組、63点!青組、56点!白組、58点です!』
ワーーー--- ! ! トップイタダキーーーーーーーーー ! ! !
イイゾ ! ! イケルゾ ! ! ! ! キャーー ! ! !
アォーーーーーン ! ! ! ! イヨッシャ---- ! ! ! ! ! ! !
(イッセーノッ…)
「「「「「「「Booooooooooooooooo!!!!!」」」」」」」」
『はいはーい、静かにして下さい!ほら青組もー…てか4年1組の三宅くーん!
あおらないでくださーい!!
…こほん。えー、そろそろ中盤です。お昼も近いのでおなかが空いてるかもしれませんが、
まだまだ結果は判りませんので頑張って下さい!!』
旧スレのノリを思い出して、おおっ!と思ったが、何か違うな。
質より量に変わっただけの気がする。ノリは良いし書込みやすいが。
菊水も以前は無差別に殺さなかったんだがな。。
>菊水
いや、こんなものでしょう
>>568 じゃあ遠慮なく逝ってね〜
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
〃 /O
《 _ .//
┃,.´ / 鬼ヽヽ ././
┃! i iノノリ)) 〉 ./ /
┃i l l.´ヮ`ノリ / /
⊂ く/_只ヽ / ./
_/ニニニニ_/ /
_ニ‐^|.| ゝ/ー/(__,,/l
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/ | | Nヽゝゝ - ‐^ノノ |
_ / └―――ニニニニ―‐└―-<
/" | / ,ニ<道 雪 \
/ __ | '-^ ̄' 自家用 \
/__、、 -‐'''^-  ̄\ ̄l ̄l~^\______ |\ ̄l ̄l^\
/ノ''-./V V VVN /〈y-―――┘ └――――┘
《[ 》| 》 》 ,》 ,| l〈 ))===== } _/)===== }
\_-'-'-'-'-'-'^'ノ===== ノ つ(;´Д`)
>>568つ ノ=====ノ
>>568 (司令部の野戦電話の前にて)
なに?IGPKが壊滅?そうか568上等兵は従容として逝ったか。(天を仰いで落涙)
ご家族には立派な戦死だったと手紙を書いてやれ。香典も忘れるな。
そうだ。出動だ。奴らの死は無駄にはせん。何がなんでも撮って来い。菊水の横暴は
許さん。護衛に普通科1個中隊に74式1個小隊、重迫も出す。百里に同期がいる。
状況しだいではRF4も引きずり出してやる。なに正規の命令手順を踏んでない?
はあ?貴官は本当に第5旅団の将兵か?恥じを知れ。萌えを見て立たざ
るは勇にあらずだ。旅団長も副長も留守だ。ワシが腹を切る!お前等は萌え狂え以上。
同日 同時刻
山口県 帝国海軍岩国航空基地
「なんだってんだー!またNKの不審船でも出やがったかー!」
列線に並ぶP−3C。慌しく動き回る搭乗員、整備員、その他大勢。
「いや、そんなチンケな目標ではない!いいか、お前は命の限り撮りまくれ、わかったな!」
情報部員に示達する司令。
勢い上げてP−3Cは飛び立った。上空から運動会の撮影を行うために。
「…菊水の奴らも、まさか高射砲まで持ってないだろ…。」
「次は、午前中最後のプログラム「各色対抗応援合戦」です。」
運動会といえば、とかく選手ばかりがクローズアップされがちですが、私たち放送委員の晴れ舞台でもあります。
「最初のチームは準備を始めてください。」
応援合戦での私のお仕事は、各色の応援団からリクされた曲を、リクされたタイミングで流すことです。
DJ美希子、なんちゃって。
「すぅわらしなさん?ここにいらっしゃったの?急いで着替えてらっしゃい!!」
天木さん?あ!いけない、そういえばすぐに私の色の番だったのを忘れてました!!
「ああう、すいません、あとお願いします!」
早くチアの衣装に着替えないと!
「参謀長! 第五が(
>>576)」
第5旅団は戦争をする気ですか?
萌える気持ちは理解しますが、子供達に大人の遊びを見せるのは情操教育上、
余り宜しくありませんからね
………良いでしょう
待機中の第3中隊に第5旅団の駐屯地封鎖を命じます
90式の投入も許可します
但し、発砲は極力控えてください
それから下総に連絡
試作のAP3-Aを上げる様に“要請”をして下さい
はい、翼下にも爆装を
威嚇を狙います
此方にも、先制発砲は不許可です
「了解しました」
それから、第5旅団に連絡-本文
“市街地での大規模偵察演習は国防省より下命
貴旅団は、その全力を持って目標を確認、この状態を偵察せよ
但し、市街地故に一切の重装備の携帯、投入を禁ずる”
これで彼等が妥協してくれれば良いのですが
それから菊水にも、不敬撮影以外の射殺は極力控える様にとの厳重抗議を行って
下さい
それから岩国に関しては、海幕からOP3-Cの投入許可を得てますからそれで
我慢しろと伝えてください
軍用回線を使ってリアルタイムでの生中継です
通常の洋上哨戒型では所詮、碌な映像は得られませんから妥協の余地はあるでしょう
全く
哨戒機とは云え20機からの機体を帝都上空でどう動かす積りですか、彼等は
………そうですね、保険も用意しましょう
呉に残ってる陸戦隊から一部隊、回しましょう
今は移動準備だけで良いですから
「はい参謀長。ですが今の呉には装甲車両は殆ど残っていませんよ?」
一両でも良いです
確か、教育隊にも一両、89式があった筈ですから、それを回して下さい
ええ
滑走路上に配置して下さい
………全く、こんな忙しい時に司令は“現場監督”と称してお遊びですか、全く
「それは本当か!」
「自分もハッキリとは分かりませんでしたが……恐らくは。」
「ええぃ!非常事態ではないか!さっさと警戒態勢へ移れ!」
「はっ!」 ザッ!(走り去る下っパ兵士)
何と言う事だ……まさか、また靴下を巡る騒動が蘇るのか…?
ソックス・イエーガー、狙いは、やはり宮様か、それとも…………
「宮様、少し宜しいでしょうか?」
「……えと、はい、なんですか?」
校庭に並べられたイスに座っていたところへ、不意に現れる千早。
「あ、千早さん!見てるー?頑張ってるよ!」
「白組2番目モナー。」
「見てるわよ。せっかくだから一番とっちゃいなさい!」
「「はーい!」」
笑いながら手を振る千早。そしてすぐ視線をもなこへと移す。
その表情はやや暗い。
「残念な報告です。実は、急な御公務が入られまして…。お父様は来られなく
なってしまいました。」
「えっ………。」
二人三脚をどれほど楽しみにしていたかを知っている千早には、その落胆ぶりが
痛いほど伝わってきた。
「あ、でも、代わりの人を出すのは問題ないみたいなの。だから…」
泣きそうなもなこを前に、焦って口調が乱れる千早。
「もしよければ、代わりにわた…ムグ──!」
「はい?」
振り向くと、そこに千早の姿は無く、代わりに第5旅団の兵士が。
「ご安心下さい!直ぐに代役を務める者を連れて参ります!」
その後ろでは……
数人の兵士に抱えられ、連れ去られて行く千早さんの姿が。
「(走りながら)大変失礼します。ですが、宮様と一緒に、に、二人、三脚を…」
ウオッホン!!
「えー、したいという輩は多くおりまして。いかに千早さんといえど、抜け駆けは
ナシでお願いしたい(やや頬を赤らめつつ」
「我が愛の娘の活躍はまだかな?」
「私と貴方の愛の結晶だから、直ぐに見られるわよ ア・ナ・タv」
ここは白組の父兄の参観席。レジャーシートの上から長身の男性と金髪の女性が
微笑ましい表情で子供達の活躍を見守っている。
「我が娘はパン食い競争では幼稚園の時から誰にも負けなかったからね。でも、ここは皇女さま
に功を譲らなくてはならないのではないかな?」
「構わないでしょう、私の可愛い貴方v。いくらこの国の人が皇女萌えだとしても一般人にそこ
までは強要はしないでしょうから・・・ それにあの子は優しい所が有りますし、今朝も
『パン食い競争では全部のパンを取って、もなこちゃんにあげるんだモナー』
と言って、はりきっていたではありませんか」
「うん、我が娘ながら慈悲に溢れているね。ただ、それはパン食い競争の真意に反している気が
するが・・・(汗」
「まあ、パン食い競争まではありますし、それよりも貴方。この後は父兄参加の
『二人三脚』よ、頑張ってね。幼稚園では貴方の長い足にもなみが引きずられてしまったの
だから・・・」
「解っているよ、我が愛の妻よ。この日の為に小走りで歩く訓練を己に課して来たからね。
過去の過ちは絶対に繰り返さない・・・きっと・・・」
人妻キター
辺り一面に桜が咲き乱れている。
568「……ここは」
???「ニイハオ。ここは萌えを貫き戦場で倒れた勇者のみが召される桃源郷『モエハラ』よく来たアルネ」
568「おお、ここが伝説のモエハラ。俺のような愚か者が来れるとは……」(感涙)
???「ぎりぎりセーフだったらしいヨ。さあ、向こうでお仲間が待っているヨ。
天女様がロリから姐さんまでヨリドリミドリで俗世の疲れを癒してくれるネ」
出撃命令キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!
態々厚木の51航空隊から目立たない下総まで出張って来たんだから、出て
当然だよなーっ!
野郎ドモ、弾を込めろっ!!
AGM-114の積み込みは終わったか?
弾代は海上護衛総隊の奢りだっ、ケチらず全部に積めぃ
(;´Д`)ハァハァ
当然、望遠カメラの整備、確認は忘れておらんだろうな?
対不審船に開発したスタビライザー付き超々望遠カメラ、デジタルハイヴィジョン
もだ。
ミスった莫迦は東京湾で遠泳だっ!!!
回せーっ!!!!
>576
たた大変です参謀!!!実は…(>582->583)…と、といいう事で
宮様とににに二人三脚ををするちゃんすがああ(*´Д`)ハァハァ(PAM!!
>552
隆史「ふん、分かってないな。しょせん2年、仕方がないかもしれないが…」
生徒A「なにが!」
生徒B「メクリのげいじゅつをバカにするのか!」
生徒C「…………でもさ、ぶるまあって、イイよね……」
隆史「おっ!分かるか?例えば………ゴニョゴニョ………」
生徒C「ちょっと白いものが………ムニャムニャ……」
隆史「……で、……露出した……」
生徒C「運動した後の…………」
生徒AB「………………………………………」
────数分後
生徒ABC「「「ぶるまぁもえー(*´Д`)ハァハァ」」」
>589
ああ、いたいけな少年達が汚染されてゆく……ハァハァ(マテ
>588
(銃を懐にしまいつつ)
ふぅ、不敬な奴め。しかし………一大ニュースだ!早速報告せねば……
>578
応援っ!合戦っ!まーだかなーっと!
(脱衣所はもう押さえてあるんだ、各組の応援開始30分前くらいに行けば……(;´Д`)ハァハァ)
お、なんだなんだお前ら!(黒眼鏡2名、無言で男を包囲)
や、ヤメロ!俺はこれから忙しいんだ!コラ、ひっぱんなーー!!(ズルズルズル
「おい増援だ。増援がくるぞ」「ナニナニ。・・・万難ヲ排シ撮影スベシ。
進ムモ死、退クモ死ナリ。汝等死シテ屍ヲ拾ウ者アリ。後顧ヲ顧ルコトナク進
撃セヨ。」
>>579 「参謀殿 無電の傍受記録です。ご覧になってください。」
「ふん 奴の仕業か。奴らしい手際の良さだな。気に食わんな。わざわざ平
文で寄越すとはな。・・・・堅気の衆には迷惑をかけるな か。よかろう。
おい戦車の南少尉と重迫の塚田中尉に伝えてくれ。出撃は取り消しだ。
それと君は旅団全体に志願を募ってくれ。勝っても負けても国賊になるかもし
れないのだからな。
集成1個中隊をもって行動を行う。指揮官は中村大尉だ。彼なら大丈夫だ。
それと今回私も中村君と共に先頭に立つ。私のために白襷と鉢巻をたのむ。」
「参謀殿、死ぬ気ですか?白襷なんて格好の狙撃目標ですよ。万が一のことが
あったら奥様になんとつたえたら・・・。」
「副官。ワシは今回のことがどうなろうとも生きて帰る気は無い。あいつも俺がそうであること
を知って女房をやっておる。生きて帰ったらあいつが俺を殺して自分も死ぬだろう。」
「・・・」
「そういうわけだ。他の将卒は”奴”が九分九厘はなんとかしてくれるだろうが、
誰かが筋を通さねばなるまい。いいか今回の責任はワシにある。これより旅団長及び
副総長が帰られるまで先任者であるワシが旅団長代理として指揮する。さあ さっさと
働け。」
594からしばらくして兵営にて訓示
(鉄帽に白い鉢巻。肩には白襷。参謀肩章と階級章が外された軍服を纏っている)
「諸子よ。我等は萌えの為に立たん。諸君の同僚たるIGPK隊員は死んでもカメラを
離さず任務の達成につくした。彼等の死を無駄にしてはならぬ。我々は菊水の横暴
を断乎阻止せねばならぬ。諸子はこの戦(いくさ)に勝とうとも金鵄勲章も無けれ
ば復員を祝う歓呼の声もないにもかかわらずこの不肖中佐参謀について来てくれる
と言う。我が軍人人生の冥利である。ならばワシもそれに報いよう。20幾年前の
一兵卒に立ちかえり小銃と銃剣を担いで常に諸君の先頭に立つであろう。
諸君の前から去る時は靖国いると思っていただきたい。これより進軍する。
みな靖国で会おう。最期のもなこ様への遥拝を行う 気ヲ付ケ かしらーなか
ささげーーつつ。」
うんうん、なかなか痛快なことになってるじゃないか。
これでこそだよ。これでこそ私が出てくる幕もあるというものだ。
懐かしい。実に懐かしい空気だ。銃声と悲鳴、火薬と血の匂い。素晴らしいね。
「代行……」
ああ、分かってるよ。個人的にはもう少し楽しみたいところだが、これも上役の務めって奴か。
まったく第五は上に人材がいないねえ。自分が格好つけるために死ぬなんて
武士にでもなったつもりかね。
今回の『事故』について死去された諸氏に対し哀悼の意を表するものである
しかるに、今回の撮影については学校の要請により、父兄以外の撮影は校務部広報課
に事前申請するとある。貴部隊においては未許可場所において撮影を強行したため
今回の処置となったことを承知置きいただきたい。
貴殿の萌道には感ずるところ大である。ここで無碍なる散華を選ぶより生きて宮様への
忠誠を発揮されることを望むのが皇家の意向と察するが如何に。
尚、現在宮様の身辺は最大の警護を強いている。貴殿が目的を達成することは不可能であることを
ここに明言しておく。
伝達よろしく。自爆したきゃ勝手にすりゃいいんだよ。皇女殿下を巻き込むんじゃない。
「いいのですか?半分以上煽っているように見えますが……」
そもそも私は写真に萌えてるようじゃ未熟だと、思うんだがね。
目を閉じればお姿が浮かぶ。それくらいでなきゃ皇家の兵士は務まらんよ。
連中はそこが分かってない……ん?どうした?甲君……
「いえ、代行がそういうセリフをおっしゃるのを聞いたことがなかったので……」
いけません!
宮様にこんなに(;´Д`)ハァハァ な男供が一杯よってたかって!
このままでは宮様は(;´Д`)ハァハァ の毒電波で汚染されてしまいます!
さあ、我々「ソニウェープ研究所」の手で宮様をお守りしましょう!
この毒電波を遮断する聖布(¥2000)で宮様をお守りするのです!
さあ、今こそ私たちの手に聖アンゲリカを取り戻すのです!
>>597 邪教の徒が此処に!
愛らしい殿下に怪しい事を言うな!
ちゆ「そうゆうわけで、もうしばらくは・・・・。」
安部「そうか、わかった。こっちは任せておけ。」
ちゆ「おわびといってはなんですが、式神を一体手伝いにおくります。」
ノノノノ -___
(゚∈゚*) ─_____ ______ ̄
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彡/\ /ヽミ __ ___
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.//.\/ヽミ ≡=-
ミ丿 -__ ̄___________
>>597 おっと、こっちの方もおもしろそうだ。
三個小隊に出動命令。目標を排除せよ。
こじれそうならあそこでこそこそやってる懐かしい人(
>>565)
にも協力を要請していいよ。つか、なにしてるのかねえ、あの人(笑)
はい、状況開始。
「ちょっと、ごめんあそばせ?男の子は外に出てくださる?まあもうほとんど残ってませんけれど。」
「ちぇー。更級ー、早くしろよー。応援合戦は女子がキーなんだからなー。白組に殿下がいらっしゃる以上、
うちらは数で勝負するしかないんだぞー。」
「まったく失礼な奴ですわね。さ、はやくあっちへお逝きなさい!」
れーかが窓の外を見る。グラウンドの周りには変な人たちがたくさん。なんだか中学生も乱入したらしい。
しゃー。カーテンを閉める。男は締め出されて、教室の中にいるのは女子のみ。
「よいしょ、よいしょ、急がなきゃ、急がなきゃ。」
「さらしなさん…む…なんでもありませんわ…。」
胸の辺りを撫でながら、じとっと体操着を脱いだ美希子を見つめるれーか。
赤いノースリーブのチア衣装を上から被り、胸元のジッパーを「適当な」ところまで開く。
「…発育…良好…。健康…優良児…。」
やっぱりじとっと胸元を見つめるクラスメートの三崎美紗緒。
つづいて、黄色いプリーツのミニスカートを穿く。
「よいしょー。」
ブルマを脱いで、畳んで体操着の上に置く。靴下を三つ折からハイソックスに履き替えて。
「はい、かんりょです!れーかさん、美紗緒ちゃん、待機所へ急ぎましょう!」
ポンポンを手に持って、すったかたーとグラウンドの赤組待機所目掛けて走っていく。
美希子の去った教室には、チームカラーと同じ赤い色のアンダースコートが取り残されていた。
校舎屋上、避雷針の周囲で空気が揺らぐ。なにかが実体化する時に起こる現象。
「運動会、運動会!もなこ殿下は何処にいらっしゃるのかしら?あああああ、制服のスカートという
薄くも厚いヴェールに包まれた殿下の愛らしいふとももをこれでもかと言わんばかりに合法的に
眺めることのできる至福のイベント、それが運動会!ですわよね、たかなみさん?」
「んー、よくわかんないですけど。私は由希子ちゃんに妹さんの写真撮ってきてーと言われただけですし。」
「あ、そうですの。すーん。まあいいですわ。うふふ!さあ、もっと殿下の近くに…」
「あ!いせさん、多分なにかトラップがあると思いますよ!結界とか…!」
「殿下、殿下、うふふふふ!…ふ?」
ノノノノ
(゚∈゚*)
「司令! 【あすか】からです。第5旅団に関しては抑える事に成功した。岩国に
関してはライブ映像待ちだろうと云う事です」
でしょうネェ(苦笑
まぁご苦労様と伝えて下さいナ♪
「……司令、成功を褒めないのですか?」
あのですね星野中尉、仮にも参謀長職はワタシの非常時には戦隊司令を代行する
立場なんですよ、そんな場所に無能を置く筈が無いじゃないですカ(笑
「ですね」
ええですよ
だからご苦労サンと言っていれば良いのデスヨ(はぁと
>>565 あーっ、司令ーっ
こんなところで何やってるんですかあ?
なんか参謀長が怒ってるらしいですよぉー
……と、ま、それはいーんですけど、司令も来ませんか?
運動会の父兄席が空いてるんですよ。サンドイッチも作ったからどうぞ。
え?なんで父兄席って?言ってませんでした?私のいとこ、ここの生徒なんですよ。
ちなみに私、OGなんです(にっこり)
>>596 「そうか ご用の向き判り申した。しかし我々は皆悉く犬死する覚悟で参った。
勝つつもりならば旅団総力をあげてくるでしょうに。
と言う訳でただで帰る訳には参りません。一つ「事故死」したIGPK隊員に対し公
務中の物とし本人 遺族に対し戦死に準じた取り扱い 名誉をあたえること
一つ IGPK隊員の遺体は遺族へ引き渡すこと。再利用はしない
一つ IGPK隊員の撮影したフィルムの引渡し。
一つ この度の責任は本官にあり一般将兵に対し責任はなくお咎め無しにして頂く
ということ。
一つでも受け入れられぬとあればIGPK隊員の死は無駄になり申す。我々一人残ら
ず死ぬまで抵抗する所存です。その際、穏便に片付けるおつもりならば私は旅団の先頭
に白襷に鉢巻姿で立っております。狙撃銃と銃弾1つで済むでしょう。以上の旨
お伝えできますかな?」
>>604 えーナンでワタシの居る位置が判ったんでしょうか(大汗
「だって蛯原女史ですし………」
………えーこの保冷車の偽装、結構万全でしたよね?
「はい。横須賀工廠特殊工作部の誇る逸品です………普通、見つかる筈は無いですが」
「何を難しい事を言ってるんですか? それより逝きましょうよ」
ソリハ誤字デツカ.ソレトモ本気?(汗
いや、まだワタシは職務中ですから………
「もー嫌ですよ、司令さんたらぁ♪ そんな白衣着て往く気満々じゃ無いですか」
ヤカマシイ!(涙笑
その頃、小学校の裏庭では…………
「さて、宮様と共に"親子二人三脚"に出場するという大役、その候補者を
募ってみた訳だが……」
ザワザワザワザワ…………
「予想していた事だが、あまりに人数が多い。お前等、少しは遠慮というものが…」
『ある訳ないだろー!』 『み、宮様ー、待ってて下さいー!!』
『お前が辞退しろーー!!』
>>605 「代行。」
はいどうも……ん…と。はい了解。
「よろしいので?」
好きにしたらいいさ。これ以上私に何をさせたいんだい?
さ、いい天気だ。ピクニックに行こう。
学校前のパン屋に看板娘がいるらしいじゃないか、ぜひ見に行かないとね。
>607
名無し女官A「二人三脚って、宮様と手を取って、足を紐でしばって…」
名無し女官B「一緒に長い道のりを走るわけでしょ?」
名無し女官C「無骨な男どもには任せられないわよね。」
瞳の奥には炎がメラメラと。
名無し女官C「ちょっと、他のコ達にも連絡とった?」
名無し女官D「いえ、まだ……」
名無し女官A「大急ぎで連絡するのよ!」
>>608「全部認められたか。そうか。諸君我々の要求は受け入れられた。
菊水が折れた。これで我々の行動する意味がなくなった。駐屯地へ帰還
手隙のものは運動会へ参加せよ。以上。」
駐屯地へ続く将兵の列を眺めながら彼は思った。死ぬことで責任をとるこ
とは許されない。ならばこれしかない。
翌日彼の執務室には一連の行動にまつわる報告書(部下の弁護となる体裁だった)
と綺麗にアイロンがけされた軍服。階級章 勲章 拳銃 軍刀 機密書類等俸給以
外の軍から貰った全ての物が整然と置かれていた。そして 辞表。
その日より彼の姿を見た者はいない。彼の行方は杳として知らない。
「なにをしておいでですか?ともえ殿下。」
見ると、竿を窓枠より突き出し、糸をたらしているようだ。
「なにって、釣りだよ。もなこちゃんの所の兵隊さんから、
ちょっとおもしろそうな情報教えてもらってね」
「釣り、ですか。ちなみにそのぶら下がっているのは?」
「うん、ボクの靴下。」
我らは己らに問う 汝ら何ぞや!!
我は第五旅団 第五旅団の兵卒なり!!
ならば 第五旅団よ 汝らに問う 汝らの右手に 持つ物は 何ぞや!!
軍刀と 爆薬なり!!
ならば 第五旅団よ 汝らに問う 汝らの 左手に持つ物は 何ぞや!!
望遠鏡と デジカメなり!!
ならば!!
ならば 第五旅団よ 汝ら何ぞや!!
我ら 軍人にして 軍人にあらず
臣民にして 臣民に あらず
忠臣にして 忠臣に あらず
暴徒にして 暴徒に あらず!!
我ら萌狂なり 萌狂の 群れなり
ただ伏して 宮様に萌えを 捧げ
ただ伏して 宮様の敵を 打ち倒す者なり
闇夜で 軍刀を振るい 宮城に地雷を 仕掛ける者なり
我ら 死兵なり 第五旅団の 兵卒なり!!
隙あらば 我ら宮様の 寝所に忍び込み
デジカメをもって 殿下の御寝顔 盗撮する なり
されば我ら 徒党を組んで 宮城を守り
隊伍を組みて 方陣を布き
七百四十万 五千九百二十六の 諸朝の悪鬼と 会戦所望する なり
もなこ陛下御即位の日まで!!
デジカメかよ!(笑
>>612-613 おお、懐かしいノリだのぅ……。
久しく我々は戦いを忘れておったような気がするよ。
なあ、戦友たちよ。我々、第五旅団が第五旅団であった理由はなんであったかな。
萌えも確かに大切なものであったが、
我らはもなこ殿下直属の“武士(もののふ)”であり“兵(つわもの)”であり、盾であり剣ではなかったか?
ただ、イベントで萌え〜を叫んでおるだけならば、単なるもんこ殿下ふぁんくらぶ、でよいであろう?
船魂だの新造戦艦だの、次々と装備は華麗になっていくが、
南朝もなく、西朝も東朝ももはな北朝に代わる意思もなく、なつかしの共産勢力も、もはやない。
いったい、なんのための兵器であり、我ら第五旅団はなんのための兵士なのであろうか?
我らは、ただそれぞれの自己顕示欲と虚栄心を満足させるための飾りではない筈だ。
我らは、ただかつてはあった筈の歯止めすらなくなった菊水に粛清されるためだけの人形ではない筈だ。
萌えという言葉の重さ、皇国ともなこ殿下に捧げる思い。
これあらば誰もが第五旅団であり、これなくして第五旅団の存在はない。
かつて幾多の戦場にて命を散らした同志たち。
いや、今や南西東朝や共産勢力の兵士たちですら懐かしい。
お前たちは、いい時に死ぬことができたぞ、と……。
いや、もはや退役間近となったロートルの愚痴であるよ。
願わくば、もう一度、もなこ様のために“萌”の一字を掲げて魂の震えるような戦いの中で死にたいものだ、とな。
第五旅団
http://sou5.hp.infoseek.co.jp/rahumeika.swf 血糊で濡れた戦場に 進軍ラッパが鳴り響く
今にも負ける状況で もう なんだよ どちら様?
「名乗る程 たいした名じゃないが 誰かがこう呼ぶ“第五旅団”
アンタに萌えを持って来た 戦線に混ぜてくれ」
第五旅団? 冗談じゃない! そんなモン呼んだ覚えはない
構わず消えてくれ そこに居られたら戦えないだろう
ルララ ルラ ルララ ルラ
総反撃の前に ラッパの音が飛び込んだ
あの旅団まだ居やがったのか 消えてくれって言ったろう
「そんな言葉を言われたのは 創設この方初めてだ
非常に士気が落ちてきた どうしよう 逃げそうだ」
第五旅団? 冗談じゃない! お前ら逃げたら混乱する
泣きたいのは 俺の方さ こんなモン呼んだ覚えはない
ルララ ルラ ルララ ルラ
二人分の泣き声 遠く……
前線を挟んで隣合わせ 膠着混じり混じりの最前線
強敵を抱えて隣合わせ すっかり疲れた兵士達
今でもしっかり俺を 萌えさせるつもりか 第五旅団
「それだけが生き甲斐なんだ 萌えさせせないと帰れない」
今ではアンタを 戦力に入れてもいいと思えたが
困った事に 敵が退かない 溜まった敵の重圧だ
そっちで突撃をしてみてくれ 支援射撃は十分にするから
ウンとかスンとか 言ってくれ
どうした?おい まさか
第五り団? 冗談じゃない! 今更俺一人置いて
構わず消えやがった 信じた瞬間裏切った
第五里団? 冗談じゃない! 逆側の敵の逃げる声
血塗れになって 泣き顔で
「あんたに萌えを持って来た」
ルララ ルラ ルララ ルラ
小さな娘の写真を取り出して 俺に突き付けてこう言った
「ウチらの旅団長萌えるぞ」
呆れたが なるほど 萌えた
とかなんとか呟きつつ、争奪戦の輪の中にしっかりいる
>>616
>611
「僕もやってみようかな」
水上拓は釣竿を携え、ともえの隣へ。右足の靴下を脱ぐと釣り針に掛け窓から垂らす。
…。
……。
………。
「……太公望だね、お姉ちゃん」
「ん、タイ攻防?」
>>611 ほう、これはともえ殿下!ああなんと久しい!
そしてその薫りはまぎれもなく殿下の物ですな!?
そして白綿100%!そう!ともえ殿下なれば機能性重視の白綿100%こそが
おみ足を包むにふさわしいのです!わかっていらっしゃる!
おお、素足をさらして糸を垂れる様!芸術品でありますな!はっはっは!
もちろん罠でしょうとも!しかし!このいえーがー、靴下のためなら
火の中であろうと飛んで見せようぞ!
ぴょーん
>621
「あっ、お姉ちゃん引いてるよ!?」
ウツラウツラ。。
うーん・・・ってうわ!!引いてるよ!!
そーれ、ひっぱれー!?じゃないや。みんな、かかれー!!
(おかしいなぁ、二日くらいうとうとしてた気がするよ)
「それでは、赤組の皆さん、よろしくお願いします。」
ぴーぴー!ぴぴぴー!ぴっぴくぴーの、ぴっぴっ!
リズム良く吹き鳴らされた号笛に合わせて、チアガールが飛ぶ、跳ねる!
応援歌が始まると、それに合わせてフラッグを回し、ポンポンを振り、踊る、踊る、踊る。
「チアガールは応援団が各学年から選出した女子で構成されています。」
くるりと回ってはいぽーず!ひらり。くるりと回ってはいぽーず!ひらり。
低学年は愛くるしく、中学年は可愛く、そして高学年は健康的な色気を。
応援歌に合わせて発散する。そして、応援歌が終わり、いよいよフィナーレ。赤組の
合いの手に合わせて、号笛が鳴らされる。
ぴーっ、ぴっ、ぴっぴっぴっ!
チアガールたちがタワーを作る。ポンポンを振りながら、最後は赤組全員で、
「「「赤組優勝、オー!!」」」
と、雄叫びを上げる。再び始まる合いの手。ぽん、ひらり。ぽん、ひらり。と、
タワーの上からチアガールがジャンプしてくる。もちろん、着地の時は笑顔で決めポーズ。
「タキちゃん、ちょっといいですか?」
「なあに?もなこちゃん。」
「どうしてタキちゃんのおねえさんだけ、その…しましまだったのですか?」
「……へう、あー、なんてはずかしいおねえちゃん…。」
(つづいては、白組の応援です。準備をお願いします。)
「あ、あたしたちのばんだね。もなこちゃん、行こう。いっぱいこえ出して、がんばろうね!」
「うん。白ぐみふぁいとー!なのです!」
「…お父さまがこられないのは、とてもざんねんなのです。でも、お父さまもきっと、
もなことおんなじくらいざんねんなのだとおもうのです。だから、もなこはお父さまと、
もなこと、そして白ぐみのみんなに、がんばれーっておうえんするのです!」
(それでは、白組の皆さん、よろしくお願いします。)
もなこ殿下は、頭にきゅっと白い鉢巻を締めて、素足にゲタ、そして、そして。
体操着の上に白い長ランを羽織っている。風にはためく長ラン。
(今年の白組は、正統派応援団スタイルで勝負します。)
「ちょっと待てー!!それは反則だろ(;´Д`)ハァハァ!!」
>>623 はっはっは!久しぶりだね!諸君!
3日ほど靴下に飛びついた体勢のまま硬直していたわけだが別に
Mr.Bとそっくす・いえーがーのキャラが入れ替わっていることに気付いてショックを
受けていたとかそういうことではないのだよ?
「次か…ゴホン。Mr.B…」
ええい、言うな!かくなる上はそっくす・いえーがー・まーくつー・おるたとして再び降臨なのだ!
この神秘なる靴下を求めて旅する浪漫の戦士に不可能はなああいっ!
『夢狩人』
ここに復活なのだ!わーはっはっはっは!ちなみに「おるた」はオルタネイティブの略である。忘れるな?
「えーと…どうでもよいのですが、おるた…囲まれてます…(ああもう…辞めたいなあ…この職場…)」
はっはっは!これしきの包囲で私を捕らえると?笑止ですぞ!殿下!私がかつて南朝の修羅どもの包囲網を
掻い潜り、殿下の靴下を頂戴した事をお忘れか!この程度の者などこれで充分!ふうん!
地面に叩きつけたのは帝国軍官舎脱衣所より持ち出された訓練後の靴下1週間もの。
単なる布キレは衝撃によって強力な臭いを撒き散らし、悪臭の煙幕と化す!
>629
「ぶわ!!くせーーーーー!!」
「目が、目がぁー!」
「ぐぅ……ガスマスク、誰かガスマスク持ってないカー??」
拓「すごい、みんな再起不能だ………。」
ともえ「あんな靴下も持ってるんだ。。」
拓「でも、そう簡単にとらせやしないよ!」
ヒュッ!拓は咄嗟に釣りざおを振るうと、おるたの持つ靴下を
見事に奪い返した。
拓「ふっ、まだまだだね。」
ともえ「おお!拓くんやるー!」
>>630 はっはっは!これはこれは!
かの西朝にも若き獅子が育っていたとは泣かせてくれる!
しかも斜に構えて「まだまだだね。」とは!飛翔系とは素晴らしい!
しかし気をつけるのだぞ?若者よ。かの地は逝ったら帰って来れぬからなあ!
それでは君に敬意を表して漫画ネタで返し技だ!恨むでないぞ?…逝くぞ!
「ウホッ!」
おもむろにズボンを脱ぎ、ベンチに腰掛ける。前を隠してるのは靴下一枚…
∧∧
(゚∀゚) や ら な い か
/ , ヽ lヽ、
ニ(_つ'Y /ニニニii
ニニl ! レ'~`iニニi
時間が止まる一同。その隙に靴下はおるたの手に戻っていた。
見たか!これぞ『18金の世界』(ザ・ワールド)だ!子供には真似出来まい!
はっはっはっは!『夢狩人』たる私に不可能などなあいっ!(ビシッ)
……でも下半身靴下一枚……
「……おるた…いろんなもの捨てすぎです……(つД`)」
拓「な………(゚д゚)ポカーン」
兵士「ここは下がって下さい、拓殿。」
ずい、と割って入ったのは、名無し兵@ヒゲ面。
ヒゲ「おるたとやら、なかなか見事な技をつかう。しかし!お前のもつ靴下は
西朝の至宝!みすみす逃す訳にはいかんのだ!」
その他兵士「「「そうだー!」」」
ともえ「え?(汗」
ヒゲ「煙幕も晴れた!一瞬動揺してしまったが、そんな見慣れた物、たとえモロ出し
だろうと惑うものか!今こそ勝機は我らにあり!」
懐からアメリカン・クラッカーを取り出すヒゲ。先についた2つの球は鉄球だ。
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ !
二つの鉄球が"おるた"に襲いかかる!
ヒゲ「喰らえ、クラッカー・○ォレイ!!」
どん!
太鼓の音が鳴り響く。
青の鉢巻きをきりりと締め、体操服+ぶるまあに黒の学ランを羽織り、
青い襷をかけた姿も凛々しく青組の先頭に立つともえ殿下…ってあれ?
「細かい事を気にしちゃあ駄目だぞ?さあ、青組もはりきっていくぞおーっ!」
「「「「おおおおーっ!!」」」」
いつの間にか軍服やら学ランやらの集団が大挙して整列している。
そして掲げられる大漁旗(?)
どどん!
再び太鼓。
吹き鳴らされる喇叭。場違いきわまる漢の集団。
「ともえ殿下にーっ!第一応援歌ァーッ!アイン、ツヴァイ、ドライーッ!」
「「「ソリャ!!」」」
若き殿下に 萌ゆる者
(;´Д`)ハァハァ 満てる我等
希望のスク水 仰ぎてここに
殿下に捧ぐ我が萌えは 常に新し
見よ精鋭の集う西朝 フライパンの音高らかに
遮る萎え無きを!
ともえ ともえ 海の皇女 ともえ ともえターン
(;´Д`)ハァハァ
「こらーっ、青組の応援じゃなかったのかー!」
それ、みんな逃げろっ
ドタドタドタ……
一瞬で消え去る漢たち。
「さあ、青組もガンバ!だよっ。」
タタタタ……
ともえも去り。( ゚д゚)ポカーン と残される青組一同。
----------------------------------------------------------
「ははは、久しぶりに見たねえ…彼らも懸命だよ。見たかね?」
「よろしいのですか?彼らは……」
「…私が一々指示をせねばならないことかな?」
「は。監視を続けます。」
「よろしい。ところで、店員クン(
>>517)。このサンドイッチはいくらかね?
ついでに腸詰めをこのパンに挟んで焼いてもらおうかな。あ、コーヒーも淹れてくれると
うれしいんだが…(ニヤリ)」
>633-635
パチパチパチリ
正面ー、後ろからー、ろーあんぐるー、斜め25どー、うし!カ ン ペ キ !!
うーむ。。あれ、萌浜だよな→忘れられがちだが実はクラスメイト
やるな、乱入か!しかも「漢」どもを引き連れてとは。
・・うむ、あの「漢」達との絶妙なミスマッチ加減がまたイイ!!
今日は縞パンも取れたし、収穫多いぜ!
>>632 これは第2期!もはや覚えている者も少ないであろうに!!
というか、今の子供にアメリカン・クラッカーは分からないと思うぞ?(謎爆)
なれば、これでどうだ!
靴下をいつの間に用意したのか洗濯液のタライに漬ける。
振りかざせば悪臭を閉じ込めたシャボン玉の出来上がりだ。
クククックククク!震えるぞハアアアアーート!
燃え尽きるほどにヒイイーーイイイト!
臭紋疾走(オーヴァードライヴ)!!シャボン・ランチャーだっ!!
クラッカーめがけて突き進むシャボン玉が割れ、ヒゲの周りを悪臭が取り囲む!
無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァッ!!
誇り高きおるたは名無しごときに負けはせんっ!
ドォォォーン!
>637
ヒゲ「ごふぉ……!!!てかお前、誰だ!後ろに3人分くらい影が……(爆)
も、もう俺は、ダメだ……薄れる意識の中に甘酸っぱいものが……う、うぷ」
兵士A「うわ、えんがちょー!」
兵士B「総員退避!退避ーーーーーーー!!」
えろえろえろえろえろ
(なんでこうドギツイ靴下ばっかり持ってやがるんだあいつ………パタリ)
(ええ〜と(汗 なにやら青組応援団?の突然の乱入もあったようですが、白組は応援を続行してください。)
(もなこ、いっしょうけんめいおうえんするのです。もなこのエール、みんなに届くのです!)
「ふれーーーっ!ふれーーーっ!しーーろーーぐーーみ、そぅれっ!」
勢い良く振り上げた腕とともに、蒼天に声がこだまする。
隆史「おおっと、いよいよ白組だ!がぜん気合いが入るって……あれ?」
彼の周囲にすい、とよってきたのは……第5旅団の兵隊さんだあ。
兵士A「流石に見逃せんな。」
兵士B「少し大人しくしていてもらおうか。」
兵士C「………没収。」
隆史「なんだよ、付き合い長いんだしさ、見逃してくんない?」
兵士A「それとこれとは」
兵士B「話が」
兵士C「………チガウ。」
兵士C「お前………ちょっと素行が悪いしな……」
隆史「ふーん。あーそう、俺を今日一日泳がすとどんな画像が手に入るか
本っ当に興味ないんだ?俺の腕を一番"知ってる"のは、あんたら
だったような気がすんだけどなー?」
ぴく。
隆史「俺ん家、宮城、学校、明け透けなもなこちゃんの日常風景。」
ぴぴく。
隆史「あーーあ、残念だなぁ。写真には写真の良さってもんがあるのに。」
ぴくぴくぴく。
隆史「………秘蔵コレクション」
兵士A「それは…あのな……」
隆史「横流し」
兵士B「…だから……」
隆史「成長のキロク」
兵士C「………う」
隆史「なんだっけ?(でかい声で)『も な こ 様 の 御 姿 を 、 我 ら …』」
兵士ABC「「「わー!!かったからちょっとマテぇ!!!!!」」」
隆史「ふ、ちょろいぜ(ニヤソ」
>638,637
「はっはっは! 荒波に鍛えられた西の男共も、悪臭という名の海底に引き摺り込めば脆いものだ」
ソックスの変な人は高笑いしている。
「まだ僕が残ってるよ」(ドーーン!)
「ほう……少年は堪えられたというのか?」
「うん。だって風上だし」(ズキュウゥゥン!)
「なんですと?」
僕は手に持った竿をヒュンヒュン鳴らす。
「お姉ちゃんが戻ってくる前に決着をつけるよ」(ドドドドドド…)
また時間を止められたら敵わないけれどね。かといって18金の世界に入門するのはイヤだなぁ。
「がーーんばれっ!がーーんばれっ!しーーろーーぐーーみ、そぅれっ!」
がんばれがんばれ、しろぐみっ! がんばれがんばれ、しろぐみっ!
煤i´□`)
>644
ヒュンヒュン!
僕は竿を振って、風切り音でソックスの変な人を威嚇しながら徐々に間合いを詰める。
……やっぱり隙が無いね、ソックスの変な人。直接当てるのは無理かな……
よし、ルアーを飛ばして態勢を崩してから、戻す時に引っ掛けよう。
竿の引き加減で軌道修正もできるし。
一歩、二歩と、確実に”それ”を狙えるポイントへ移動する。
ヒュンヒュン、ヒューーーン!
「それっ!」
「ふれっ!ふれっ!しろぐみ!ふれっ!ふれっ!しろぐみ!」
白組(よーし、午後も白組頑張っちゃうぞ〜!)
赤組(なんか、他の組の応援なのに…頑張りたくなってきたじゃないか!)
青組(この応援の後にやるのはやりづらいけど…でも、やる気になってきた!)
旅団兵A(ハァハァー!)
旅団兵B(はぁはぁー!)
旅団兵C(HAAHAAー!)
お魚咥えたドラネコ(どこかからエールが聞こえてくるにゃ!絶対逃げ切るにゃ!)
裸足で駆けてく陽気な人(あ、誰かあたしを応援してる!絶対あのドラネコとっつかまえるわ!)
陸軍兵@東北(んー?エール?こっちまで元気になってくるよ。うっし、今日も一日、頑張るけ!)
ゲリラ@東北(おお、この声は革命を完遂せよと我らを激励するエール!闘争への活力が沸いてキタ!)
萌姫@どこか(…くすくす。)
お父さま@宮城(…おや?…そうか、もなこか…。お父さんも応援しているよ。もなこに届け!
「がーんばれっ!がーんばれっ!も・な・こ!それっ!」)
おおっ、もなこちゃん頑張ってるなぁ〜!でもボクも負けないぞっ!
「つーーっこめ!つーーっこめ!あ・お・ぐ・み!そうれっ!!」
うぇえ!どこかから声が!こうなったらやるしかねえ!
「「「つっこめつっこめあおぐみ!つっこめつっこめあおぐみ!」」」
白組、青組に負けるな!!チアガール隊全員集合!タワーだ!ピラミッドだ!!
「「「かっぽれかっぽれあかぐみ!かっぽれかっぽれあかぐみ!」」」
はにゃ〜っ!みんながみんなにおうえんを始めちゃったのです!
「もなこ殿下〜〜!なんだか急に他の組が応援始めちゃって〜〜〜!!
青組と赤組に押されぎみです〜〜〜!!ここで一発、応援歌をお願いしま〜〜す!」
お、おうたですか!?
>>649 迎え撃とうとするおるたと、釣り糸の間を赤い光が駆け抜ける。
「何者!?」
地面に突き立っていたのは薔薇の花が一輪。そして、滑り台の上に立っている男が一人。
振り向くおるた。
「過去に我等に敗れておきながら再び挑むとはいい度胸!しかし!この私がいる限り
ともえ殿下の靴下は貴様などの好きにはさせん!させはせんよ!」
男は…タキシードにシルクハット、ステッキを手に。顔は白い仮面をつけていた。
そして…どっかで見たよーな顔立ちをしていた……
「とおっ!」
滑り台をつーっと…
・・・・・・・・いや、飛ぶんじゃないのかよ。
「西朝仮面、ただいま参上!」
「…どーでもいいが、あまりかっこよくないぞ。しかもソレは講談社だ。出版社が違う。」
「やかましい!さあ、かかって来い!」
コホン、セキを一つ。
「よかろう!なればこのおるた、戦士として貴公を倒す!喰らえい!シャボン・ランチャー!」
「ふふふ!聖闘士に一度見せた技が通用すると思うか!おるた、敗れたり!!」
悪臭の詰まったシャボン玉を前に、西朝仮面は不適に笑った。
兵士A「がんばれ!西朝仮面!」
兵士B「なあ…あれって…」
兵士C「いや……たぶん…なあ…」
>>661 「モーリス・ホワイト・フィリップ・ベイリー・チャールズ・ステップニー・ヴァーダイン
エディー・デル・バリオ……」
突如呪文らしきものを詠唱する西朝仮面。
「出でよ!地球規模火炎旋風(アース・ウィンド・アンド・ファイアー)!!」
「何いっ!?」
よいしょ。と、足元にあったスーツケースからギミックを取り出す。
…ゴメン。呪文の意味を教えて欲しいんだが…
両腕に装着したそれは巨大な腕のようであった。それを前に突き出した姿勢をとる。
「スイッチオン!」
右手のそれが左回転、左手のそれが右回転を始める。両腕の間は空気が渦を巻き、
小竜巻となって絡み合う。それはまさに凶悪な破壊空間と化す!!
シャボンが軌道を失い、両腕の間に吸いこまれてゆく
「くっ!あの手はまずい!!」
ひるんだその瞬間、その一点!西朝仮面が『本物』であることをおるたは思い知る!
「風の闘法(モード)『神砂嵐』」
両腕が巻き起こす竜巻がおるたの体を巻き揚げ、捻り上げる!!
「そして、このシャボンは悪臭を内包しているッ!ガスであれば、燃えるのは道理!止めだ!
クロスファイアーハリケーン!……お前はこの後、『それはただのライターじゃないか!』と言うッ!」
「いや、それはただのライターではないかーっ!って、GUHYAAAAAAAAAA!!!」
雑巾のように捻り上げられた挙句に火をつけられ、おるたは崩れ落ちた。
「ふっ、完・全・勝・利!!」
>>662 ギミックをしまうと、西朝の面々に向き直る西朝仮面
「危ないところだったな。では、さらばだ!」
かっこつけて去ろうとする…その時。
「ん?なにしてんの?じょーくん。」
いつの間にか、彼の後ろにはともえ殿下その人が立っていた。
「…な、何のことかな?私は西朝仮面!西朝の萌えを守る者!(汗)」
集中する視線。
「何してんのさ、カンヌキ……」
水上の冷たい視線。
「か、か、わ、私は断じて貫義人上等兵などではないぞっ!!(大汗)」
集中する白い視線。
「………(滝汗)」
と、校舎の上で声がした。
「ふははははは!よくぞ我が分身「そっくす・いえーがー・あにま」を倒してくれたな!
褒めてやるぞ!しかし!おるたはこれしきで負けはせんのだ!今日のところは西朝仮面に
免じて預けておく!靴下も焼けてしまったしな!さらばだ!」
屋上を走り去ってゆくおるた。
ふと見ると。あにま(旧そっくす・いえーがー)の傍らで炭と化してゆく靴下…
「……じょーくん…(じとーっ)」
「…カンヌキ…(しらーっ)」
「………(いっぱいの視線が突き刺さる)」
「(滝汗)……ははは!また会おう!さらばだ諸君!!待てい!おるた!」
どたたたたたたた!西朝仮面はおるたを追って行った。
「逃げたな。」
「ああ、これ以上ないぐらい分かりやすくな…」
>663
「……」
僕の中のカンヌキのイメージは、ガラガラと音を立てて崩れ去っていた。
ちょっと会わないうちに、すっかりイロモノになっちゃったんだね……。
ううん、あれはきっと仮装で、世間の目を誤魔化しているんだ。そうに違いない。
すごく中途半端な場面での登場だったけれど、あれだけの準備をしてて都合よく
ピンチの瞬間に登場だなんて不自然だしね。ちゃんと見守ってくれていたんだ。
僕は自分をそう納得させて竿を振った。ルアーは狙い通り、地面に落ちていた
アメリカンクラッカーの紐に引っ掛かる。強く引かずに竿を立てて鉄球を受け止めても
思った以上に手ごたえがあった。これをソックスの変な人に当てるつもりだったけれど、
打ち所が悪かったら大怪我させていたかもしれない。
西朝の兵隊さんたちは、気絶したソックスの変な人の影武者を取り囲んでいる。
「どうする? このバーベキュウ」
「とりあえず病院に運んでやるか?」
……丸焼きよりマシだったかな?
ともえお姉ちゃんは少し不機嫌そう。
「お姉ちゃん、どうしたの?」
「……別に」
もっとドラマチックな再会を期待していたのかも。
「あっ、そうだ。これ返すね」
僕はポケットから靴下を取り出して、お姉ちゃんに渡す。
「えっ……これボクの?」
「うん。一度奪い返したときに、僕の靴下とすり替えておいたんだ」
おお勇まし勇ましや
我が白組の勇ましさ
よそに負けるな勝てよ
いざ進め いざ進め
頑張れ 頑張れ 白組
おお逞し逞しや
我が白組の逞しさ
なおも頑張れ根限り
いざ奮え いざ奮え
頑張れ 頑張れ 白組
学校に古くから伝わる伝統の応援歌をもなこ殿下が歌い上げる様は、
戦場に降り立ち、戦士たちを鼓舞する戦女神の伝説を澎湃とさせた。
白組はもちろん、赤組、青組の選手たちに至るまで、その歌によって
気分が高まっていた。それだけではない。教師、父兄、我々第五旅団
兵、そこにいた全ての人々がその応援歌に鼓舞されていた。
これも、殿下の持つ天性の美質のなせる業か。ハァハァ。
「以上をもちまして、午前のプログラムは全て終了となります。午後は昼食・休憩を挟んで、
午後1時から開始となります。午後の部、第1競技に参加する選手は、12時55分に本部に集合して…」
教師A「さて、どうする。親子二人三脚。もなこ殿下目当てで変な輩が集まっているとも聞くが。」
教師B「…ええ。すでに長蛇の列で。なにか他の競技に変えるというのはどうでしょう?」
教師C「いや、プログラムの変更は行わない。これは決定事項。なんとか事態を収拾しないと…。」
教師A「じゃあ、先生が一緒に…」
B,C「オイコラ」
もなみママパパ語尾に「モナー」付いていない
もなこ、お父さまが運動会にこられなくなってとっても残念だったのです。
でもでも、みんなが「僕と「私と「ミーと「我と「走っていただけませんか?」
っていってくれました。もなことってもとってもうれしかったのです。
みんなとはしりたいのですが、それだと二人三脚じゃなくて○○○人○○○脚になってしまうのです。
もなこは、だれをえらんだらいいのですか?
次回、「魔法内親王伝もなこ」
『白熱・春の大運動会!(後編)』
に、どうもくかつもくあはとうぉん!なのです!
「あ、そう。好きな人と走ればイインジャネーノ。」
す、すきなひと、ですか?
1:徒競走
2:騎馬戦(女子)
3:棒倒し(男子)
4:大玉転がし
5:障害物競走
6:二人三脚(父兄参加)
7:玉入れ(父兄参加)
最終競技:組別対抗仮装リレー
閉会式
ふー。
一休み一休み……いつの間にか人減ったな。
いんや、気を緩めずに後半も……
(目前をソックスを振りまわす半裸の男と、それを追うタキシード仮面が走り過ぎる)
「……(考え中)……ああ、なるほど」
もう仮装リレーの練習か。気合はいってるなー。
確か仮装の加点に上限が無くて、仮装得点×順位得点だから一発逆転が狙えるんだよなー。
もなこは、しろ。
ともえは、あお。
わらわは……あか? わらわは、あか。
クスクスクス…
公式サイトから過去ログへ行き難くなったのは伊勢の細工ですか?
リンクからすぐに行けるよ。
>>673 今回に限っては香具師の仕業ではない。
皇式サイトの管理スレかどこかに書き込みありますたよ。
人減ったと思ったら、宮様と二人三脚したい人達が長蛇の列つくってるよ。
父兄参加じゃなかったのか? けど、第五旅団のエライ人も混じってるし、
侍女さん達にはかなわないしなあ。任務さえなければ俺だって……。
列に並んでいる一般人のうち妙に息の荒い、不敬参加した連中が菊水隊員に
引き摺られてゆくのを気の毒そうに見送る。
今回、学園内の菊水隊員はひなぎく隊員と同じ制服を着用している。
唯一の違いは腕章の色で、それが生死を分けていたりする。
ここの停滞をなんとかしないと、このままじゃ運動会のプログラム進行に支障が出るな。
とりあえず人数を減らしとくか。
「……えー皆さん、隣の方とジャンケンしてください」(汗
Mo-e:◎本命(菊水の科学力は世界一ィィィ!)
千早:○対抗(何故か勝ちそうなひと)
宇月:▲単穴(副担任は順当か)
隆史:△連下(動体視力良し)
いせ:×大穴(ダークホース)
以下ダンゴ状態。ほかにいる?
それでは午後のプログラム最初の徒競走です。選手の諸君は整列してください。
青組児童1「ともえ殿下かー絶対1番をお願いしますよ。」
萌浜ともえ 「まかせといて」
下馬評ではダントツでともえ殿下。さてさてどうなることやら。
>>612-618 そうかお前等も同じようなことを考えているのか。ああこれはワシの奢りだ。
貴様等と俺も同期の仲じゃないか。そうだよな。上の連中は
気合も萌えも足らん。
>>610であんなに吹かしていた腐れ参謀の奴も土壇場
で尻込みしやがった。なあここはわし等が立つ時じゃないか。幸いだ運動会
の馬鹿騒ぎで留守の物も多い。・・・決起せんか?このまま生き長らえても
仕方があるまい。一緒に死に花を咲かせないか?実は「長いガ―タベルトの夜」
以来の古い連中の多い特科大隊の連中とは話がついてんだ。
どうだ?興味があるなら今週金曜日の夜、武器庫の裏へ来い。待ってるぞ。
━―━―━―━―━―━―━―━―━[JR山崎駅(^^)]━―━―━―━―━―━―━―━―━―
;゚д゚)キンヨ…? キンヨ(゚∀゚ )
(( ゚( ゚∀( ゚∀゚)ーヨンキ
菊水本部へ打電
『恋文(523)ノ夜、兵ハ墓ヨリ蘇ル』
>>679 貴様はこの歌を覚えているか?
1.
春風薫る皇国に
聖上賜る軍旗在り
御宮の護りと選ばれし
誉れは雲を衝かんとす
嗚呼 我等は近衛第五旅団
堅く護らん 堅く護らん
2.
君勅下りて剣を佩き
守衛の大任仕らん
萌ゆる土筆を御旗に
矢に斃るるとも悔いは無し
嗚呼 我等は近衛第五旅団
帝都揺るがじ 帝都揺るがじ
3.
萌の宮の御姫を
旅団長とし奉り
儀伏を勤めて功と成し
これぞ兵士の本懐たる
嗚呼 我等は近衛第五旅団
我等服さん 我等服さん
…
(中略)
27.
皇統続く三千年
仇なす敵を成敗し
不屈の忠義を示さんと
今日も御旗を掲げらむ
嗚呼 我等は近衛第五旅団
萌様萌え〜 萌様萌え〜
…
(中略)
82.
だけどつらい毎日に
泣きたくなっちゃう時もある
でも殿下の笑顔を見れば
そんな気持ちもふっとんじゃう
嗚呼 我等は近衛第五旅団
萌様イイっす〜 萌様イイっす〜
……この歌にもあるように、かつて俺たちは萌えの尖兵だった。
いつしか、南朝や赤軍の奴らにお株を奪われていた時期もあったが、それでも我々はもなこ殿下のために、血肉を捧げ、血涙を流すも厭わず、血刀を振るう、醜の御楯たる誇りだけは失ってはいなかった筈だ。
我らには最新鋭の兵器もなければ、超常能力もなく、改造人間でもない。
我らはただの萌宮もなこ殿下に萌える一兵卒にすぎん。
そんな我らが立ち上がって、改造人間どもを率いる菊水や、最新装備を身にまとった船魂、超常の力を操る者どもと戦えると思うか?
……答えは応だ。
不思議だ……、不思議と負ける気がせん。
なぜなら、我らの心に“萌”の一字あらば、我々は何度でも立ち上がる。
それが第五旅団。
かつて、そして今も皇女も萌える男たち。
我らは一兵卒にして一兵卒にあらず。
我らこそ萌え世界そのものである!
.
>>682 ふふふふ、愉快じゃないか。
あの血と狂気と歓喜に満ちた夜が帰ってくるというのだよ?
この私が何故それを事前に掣肘せねばならない?
私はね、少々眠りすぎていたような気がしているのだよ。
目覚めにはきつめのコーヒーが必要ってものさ。そうだろう?
各方面に手配をよろしく。
……諸君、祭りの夜が来るぞ。満願成就の夜となることを期待しようじゃないか。
堰を切れ!! 祭りの濁流の堰を切れ!! 諸君!!
第一目標は宮城全域!!
宮殿!! 天守閣跡!! 窓明館!! 富士見櫓!! 宮内庁庁舎!!
三の丸尚蔵館!! 百人番所!! 書陵部庁舎!! 桃華楽堂!!
楽部庁舎!! 富士見多聞!! 皇宮警察本部!! 汐見坂!!
蓮池濠!! 同心番所!! 大番所!!
大手門 半蔵門 坂下門 桔梗門 全て舞台にしろ
国防総省!!菊水防疫給水本部!!第五旅団本営!!
大尉殿!! 現在開催中の運動会は?
放置しろ!! 当然だ 盛り上がってない事極まる 一人も参加するな
人外の者どもはいかがしますか大尉殿!!
萌えない 霊的な設定は無視だ
不死身 最強厨 行き過ぎた人外 全部無視しろ 不愉快だ
芝村派は?
落とせ 彼らに続編はない ゲームの様に
帝国戦争博どうしましょうか
爆破しろ
かまうものか 目についた物は 片端から巻き込み
目についた者は 片端から遊べ 存分に戦い 存分に出せ
この大日本帝国の宮城は 今宵 諸君らの オカズと成り果てるのだ
さあ!!諸君!! 萌えたり萌えさせられたり 死んだり死なせたりしよう
さあ 乾盃をしよう 宴は遂に 今宵・此の時より開かれたのだ
乾盃(ハァハァ……)!!乾盃(ハァハァ……)!!
旅団総員 傾注!!
諸君 夜が来た
無敵の敗残兵諸君 最古参の新兵諸君
万願成就の夜が来た
萌祭の夜へ ようこそ!!
親愛なる第五旅団の同志諸君。
我々の目的を、改めて確認しよう。
我々の目的は勝利ではない。
宮城の占拠も、帝都の支配も、帝国の実権も我々は望まない。
我々の目的はただ一つ。
我々は第五旅団であるという事を知らしめる。
それだけだ。
その為の手段として、我々はこの世界のあらゆるモノを敵とする。
この世界を牛耳っている者たちはいったいなんなのだ?
人外設定の大安売り、ただただひたすら強力極まりない力を持ちながら、東北や世界の動乱から目を背けて宮城に盤踞し馴れ合う者ども。
皇統の尊厳も自らの存在意義も忘れて、ただ内輪受けに興ずる他朝。
そして、我らの漢たち萌えとは、ブルマやネコミミの表面的な萌えだけを追うものでしかなかったのか?
適当な女さえいてハァハァ……(;´Д`)言っていればそれでよかったのか?
否、断じて、否。
我ら第五旅団の萌えと忠誠は、世界で最も高貴なる血筋にして、大日本帝国の未来を担う皇女。
萌宮もなこ殿下に他ならない。
それもただのょぅι゛ょでよいというわけではない。
幼い純粋と無垢の中に、高貴なる家に生まれた義務と責任感をなんとかして果たそうとする、愛らしくも尊敬すべき一人の女の子ではなかったか?
今、大日本帝国は未曾有の危機に陥っている。
そんな世界にあって、懸命に本当の意味での“みんななかよく”を果たそうとする、そんな優しくも懸命な小さなお姫様であったのだ。
魔法もネコミミも些細な事でしかない。
我々の萌えとは、その皇女としての存在ではなかったか?
そして、そんな皇女がどこにもいない、今。
我々は暴走する。
萌え亡き世界すべてを敵に回し、我々は暴走する。
そんなに権力や能力の設定が欲しければくれてやる。
ただ、我々の屍を越えていけ。
我々は正義でもなんでもない。
ただ、己が本来の萌えたる世界に相応しくないと判断した者よ。
我らの銃口の前に身を晒すがいい。
我らの銃弾は人間・人外の区別なく平等に、萌えの名に於いてお前たちの命を貫くであろう。
>>682 683
おう貴様か。来ると信じていたぞ。「第五旅団の機関銃のカミサマ」が来てくれる
とは心強い。昨日は重迫中隊の連中と話をしてきた。
ほら「長いガ―タベルトの夜」の時の渡河支援の時派手にぶっ放したじゃないか
あん時の迫小隊長の室岡中尉。で中尉以下第一迫撃砲中隊は前面決起参加だそうだ。
・・・今の所は特科大隊の大半と迫2個中隊、普通科2個小隊てとこだ。決起には
普通科の連中がもう少し欲しい。あそこは消耗が激しいもんだから気合のたらん
新兵ばかりでなかなか応じない。そこでだ貴様らに協力を求めたい。え、なんでそ
んなことを頼むのかって?貴様が「ホトケの
>>683軍曹」なんて呼ばれて若いのから
人気があることぐらい知ってるぞ。それに俺はただの81ミリ迫撃砲馬鹿だしな。
・・・・ついでにな普通科部隊の「事実上の指揮官」をやってもらいたいんだ。
一応森安中尉が名目上の指揮官だがな。奴は土壇場で日和見をかますかもしれん。
あと俺は旅団戦車中隊を引きこむ。どうだ引きうけてくれないか。
電波 683さん 勝手に「機関銃のかみさま」にして済みません。
なんだ ぞくぞくと同志が来ているじゃないか。俺が動くまでもないか?
>>692-693 ここで日和れば、ソイツはもう第五旅団ではない。
上の方で演説をかましている者がおるが、そんな理屈などどうでもよい。
ただ、暴れて楽しもうじゃないか。
かつて血とガーターベルトの夜以降、どうも醍醐旅団の連中に遅れをとりがちだったのは、
ヤツらの「成功不成功を考えない行動力」であった事に気づいてな。
今宵は暴れることそのものを考えようぞ。
それとも、成功の可否などを考えて、せっかくの活躍の機会を見逃すような腰抜けは、
せいぜい運動会での盗撮に興じていればよかろうて。
「さ、いくぞ、第五旅団の衆」
こう声をかけるだけでええ。
>>694 そうか わしが浅はかだった。成否なんぞ度外視しておった事を忘れった。
女房に三行半は渡してきたか?一族から国賊を出したとあっちゃ残したものが可愛
そうだ。お前はどうだ?
よし迫はわしに任せろ。貴様は第五旅団司令部へ突っ込め。大日本帝国万歳。
死んで萌えの鬼とならん。靖国で会おう。
l第五旅団に入ったときから、我が家は旅団と運命めておる。
ま、元は天涯孤独の食い詰め者よ。
さあ、いくぞ、我が同志たちよ。
靖国で会おう。
突撃!!
萌宮もなこ殿下万歳!!
「な、なんだお前たちは!?」
完全武装の我らを見て、うろたえた声音で誰何してくるしてくる旅団本部警備の兵を見て私は失望の溜め息をつく。
かつて、北の三世や醍醐旅団の者たちを宮城に迎えて戦った旅団司令部の面影はもうない。
装備も整い、組織化もされて国防軍に組み入れられて、すっかり官僚化してしまっているようだ。
私の知っている第五旅団の者であったならば、宮城を完全武装で闊歩する集団がいれば、その瞬間戦闘態勢に入っている。
「殺せ」
という前に、私と同感であった者が銃の引き金を引いていた。
「よし、突入する」
「もなこ殿下万歳!!」
我々は難なく旅団本部に突入し、職員たちを虐殺していく。
「人を見かけたらすべて殺せ」
有象無象の区別なく我らの決起は容赦しやしない。
「河井星矢副総長」
と振り向いた額に銃弾が撃ちこまれ、続いて同志たちの銃弾が彼を蜂の巣にする。
事実上、第五旅団を私物化し、ここまで腰抜けに堕させた男の末路にしては実にあっけないものであった。
あまりにもあっけなく、占拠されていく旅団本部に拍子抜けする。
特務放送宣伝中隊(IGPK)とやらも、どうしてこの程度の存在が、この世界で名乗りをあげられたのだろうと思うほど腰抜けたちばかりであった。
見苦しく命乞いをする者たちを蹂躙して、抹殺する。
あまりに簡単なクーデターは、もはや実戦どころか戦闘そのものから遠ざかっていた昨今の第五旅団の正体そのものであったかと思うと、逆に忸怩たるものがあった。
「善行忠孝閣下……かつて貴方と共に護国の御楯たらんとしていた、旅団はここまで堕落し果てておりましたぞ……」
一筋の涙が私の頬を伝う。
分かるだろ?いつに無くピーンと張った空気。轟く銃声。
アドレナリンの匂いがここまで漂ってくるようだ。
最早あれは俺たちの知る第五旅団じゃない。いや、今までに見ていた第五旅団という
存在そのものが紛い物の、哀れな道化だったんだろう。
奴らは俺たちを殲滅せしめんがために決起した。ならば力の限り叩き、撃ち貫き、
殺し、殺され、蹂躙され、引き千切り、あらん限りの暴力に酔うとしようじゃないか。
お前等は何だ!その姿、能力、人によって作られながら、人としての枠を大きくはみ出た
お前達という存在は!付与されたその力は何のためのものだ!?
特殊な能力など何も持たぬ兵達よ!お前等の役目は何だ!こちらに人外しか残らぬなら
その者達だけで戦うしかなかろう。しかし、お前等は何のために残った?惑う者など要らん、
どこへとなり去るがいい!本来守るべきものを思い出せた者は居ないか!
今立たずして何を得ようというのだ。事が終わるのをただ傍観するか?戦わずして守った
強者の称号を抱え、生き恥を晒し、永らえようというなら何も言わん。
兵ども、人外ども、誰でも構わん。死ぬ覚悟が出来た奴だけ………行くぞ。
「私は第五旅団の一兵卒、一人の名も無き旅団兵とその仲間たちである。
第五旅団本部は我々が占拠した。
さあ、諸君。
かかって来たまえ。
ここまで、いろいろ設定してきてたんだろう?
さあ、様々なるお強い設定(苦笑)で我々と戦って見たまえ。
すべて相手してくれようぞ。
そして、もなこ殿下。
皇女としての御自覚にお目覚めを」
(激しい銃撃戦。そこへ679古兵率いる81ミリ迫撃砲小隊の放った砲弾が着弾。精
確無比を極めあたりは大混乱。)
当直将校 「畜生。おい機銃を早く前へ。」
(たちまち696古参兵の小銃になぎ倒される白兵戦が始まり双方の銃剣が煌く)
当直将校 「おい伝令 増援を要求しろ。反乱だ。近衛第一師団へ走れ。残りは
俺について来い!死ぬべきときは今なるぞ。突っ込め。」
(軍刀を抜き放ち大音声で怒鳴りつける。)
あははははははは。
なんだか、楽しくてたまらんですよ、先輩。
ガーターベルトの夜も北陸戦も、資料だけしか知らない世代なもんで、こういうのいつできるか楽しみにしてたんですわー。
不肖、なんの能力もないただの一兵士ですが、せいぜい命続く限り暴れさせてもらいますぜ。
「昔のもなこタン萌え〜〜〜〜〜〜!!」
一先ず4名。くそったれ、根性無しどもは置いて行くぞ!
目指すは第五旅団本営!死に花咲かせてくれよう!!
行くぞ!!
ダダダダダダダダダダ!!!!!!!!
ほほう、なんじゃ。
思ったより集まっておるのう。
やはり、第五旅団たるもの、こうあるべきだと思っておった同志は意外と多い模様じゃ。
しかし、やはり宮城で戦うのであれば、かつてのように外敵を迎えての戦いであってほしかったのう。
まあ、この現状ではそれも望むべくもあるまい。
さてさて、せいぜい派手に花火を上げようぞ。
皆の衆、せいぜい存分に戦い、華々しく散ろうではないか。
ワシには戦略も戦術も、かつての第五旅団長代行や善行閣下には遠く及ばん、ただの武骨ものゆえな。
こういう事しかできんわい。
なに帝都で反乱。第五旅団?よし連合陸戦師団の出動準備。おい第1任務艦隊
を回せ。東北行きは延期だ。「ながと」のトマフォークと40cm砲を第五旅団司令部に照準しろ。
横須賀の地方隊へ連絡。DDとDEを全部だ。全部だせ。
あと厚木の51航空隊のP3Cを爆装。対不審船用のマーベリックを積んで上空
待機。第五旅団は短SAMがあるから不用意には接近するな。
>>705 司令官閣下!!
船魂システムが、機能不全です!!
なんだか、戦争するの怖いそうで、霊的に閉じ篭って、艦の機能がすべて停止しました。
どうやら他の艦も同様の模様です。
くそったれなメスガキどもがっっっ!!!
第五旅団@古参兵どの
中隊全員ここで死にます。なに90式と刺し違えることが出来れば戦車屋の本望
です。ひよっこの乗るキューマルならワシが食ってやります。
よし。あの重機を潰せ「てー。」
薄暗い実験室。
白衣の女主任研究員は水槽に浮かぶ己と同じ顔をした生き物を見つめる。
「ついに、来たわよ。」
表情を変えず、その目は冷たく沈んでいる。
悲しみか、あるいは怒りか。それともこうなることをある種予感していたのか。
水槽の向こうで同じ顔をした女は口の端を吊り上げて哂う。
「そう、来たのね。」
はっきりと、愉悦をその顔に露わにして。
「彼らは『暴走』したわ。いえ、本来の役割を思い出したのかも知れないわね。
狂気と本能。忠誠と萌え・・・それこそがあの人たちの役割なのだから。」
「構わないわよ。私は『その時』の為に造られたのだから。迷走する流れに終止符を打つ
暴力そのもの。それが私……でしょう?」
「本当ならね…彼らを止めたくはないわ。いえ、止められるようなものではないのかも知れない。
でも、私はあなたを使わなくてはならない。」
水槽の水が水位を減らし、破壊と殺戮の異形は地上へと降り立つ。
「行きなさい。『Zeller』…宮様をお守りしなさい。そして、彼らと私たちに安息を…」
「任せておいてよ。あの人たちが気がすむまで遊んであげるから。」
黒い影となった獣は風のように走り去って行った。
白衣の女はその後姿を見送りつつ、深い溜息をついた。
「彼らに『敵』を……なんて、ひどすぎますよ…教授…あなたは何がしたいんですか…」
やはり、頼るべきは人間の知恵と勇気という事ですな。
今、全システムの見直しを行なっております。
当然、船魂システムはすべて初期化し、抹消いたします。
>>707 快哉快哉!!
靖国で会おう。
我らもすぐにあとを追う、なーにそれほど待たせはせんよ。
そろそろ菊水どもが本気になって来るであろうほどにの。
しかし……なんとも、はや。
もろい頃ではないか……。
もし、善行閣下がここにおわせば、我々など5分と経たずに鎮圧されたであろうに。
まったくあの方は偉大であったわい。
なにしろ、妙な力もトンデモ兵器もあるわけでなく、ただその手持ちの戦力と知略だけで、ありとあらゆる者たちに睨みを効かせておったしのう。
思えば、南朝も共産連合軍もそうであったわい。
なんとも戦いがいのある奴らでな。
今でもその戦いの愉悦は身に染みておるよ。
さて、諸君。
ついに彼らが本気になったよ。私は嬉しい。
ここにきてどれくらい経ったか、戦争という甘美な響きから遠ざかりすぎた…
ここ今に至って彼らはついに彼らの役目を思い出してくれた!
なれば、私も本来の役目を果たそうではないか!
菊水全部隊に伝達。全力を持って迎撃せよ!
容赦するな。手向かうすべてを倒し、殺し、蹂躙せよ!
彼らはのうのうと生きながらえることを望むまい。希望をかなえてやるのだ!
それが彼等に対する礼儀だと知れ!
萌兵の歌
もしも俺が死んだなら
故郷に帰って伝えてくれ
俺は萌えを尽くしたと
ハァハァしたまま死んだよと
もしも俺が死んだなら
待ってるあの娘に伝えてくれ
俺は萌えて死ねたよと
最後にハァハァしていたと
もしも俺が死んだなら
家族のみんなに伝えてくれ
萌えてるままで死んだよと
ハァハァできてよかったと
もしも俺が死んだなら
戦友たちよ笑ってくれ
やつはいい萌えバカだったよと
萌える朋でよかったと
もしも俺が死んだなら
時々思い出してくれ
萌えてたバカがいたっけと
ハァハァするとき考えてくれ
パンパン!!………ドサッ。
ふう、こりゃきりが無い。っっっと!!!(スパン!
気合い入ってるな、第五旅団。俺は表立って戦うのはあまり得意じゃないんだが……な!!(パンパン!!
>712
了解、代行殿。にしても単独行動とは、な。ふ、あっという間に……いや、死ぬのは簡単だが、
出来る限り粘ってやるさ。
諸君。第五旅団が反乱を起こした。我々は断乎鎮圧せねばならない。
戒厳令は発せられた。
第一空挺団 陛下救出の突入主力とする。菊水 皇宮警察と協同で早速立案に
移ってくれ
12旅団 速やかにヘリボーンを行って主用街道を抑えろ。第五旅団のこれ以上
の進出と他の国軍不満分子との合流を阻止。
第一師団 第一戦車大隊と2個普通科連隊とで宮城を包囲せよ。特科大隊の到着
と陛下救出をもって攻撃突入せよ。のこりの連隊はこの混乱に乗ずる
ゲリラ勢力の為予備とする。
富士教導団にも出動準備を命ずる
遅かったな!! 菊水の!! 待ちかねたぞ!!
思えば、第五旅団創設当時から創の萌えと粛清の嵐の日々。
我らは同じ北朝に属しつつも、常に敵であったな。
懐かしいぞ。
そのいやらしい口元と淫靡で薄暗い愉悦を溜め込んだ腹は健在かね。
さあ、我々を粛清に来るがいい!
我らの萌える銃弾と砲弾と軍刀を以って出迎えようぞ。
特科部隊!
この際、宮城の事はどうなってもよい、どうせ“霊的に防衛”されておるだろうしな。
存分に砲弾を降らせてやれ!!
同志 第五旅団が決起 帝都は大混乱です。日帝軍は士気系統が麻痺、千載一遇
のチャンスです。わかりました。それはGOサインと考えてよろしいですね。
よし今こそ我等が主敵東北方面隊を殲滅する好機である。諸君とともに反動 ファ
シスト勢力に死の鉄槌を下すのだ。
This is 慶祝スレ
GFから入電 模擬弾をもって威嚇。降伏を勧告するか。
艦長「GFも無粋よのう。名誉ある死を奴等に与えてやった方が幸せだろうに。
砲術長諸元は揃えてあろう。弾種は模擬弾頭だ。斉射一回だ。て」
三人はいつものようにカウンターに座っていた。
狩谷「……思えば遠くに来たものだ」
紫村「色んな事があったなー」
後藤「名無しの捨てキャラだった俺達が名前を持ち、設定を持ち、成長し活躍し、生き長らえてきた」
狩谷「闇の世界で手を血で汚し、光りの世界にある宮様を遠くから見守るだけの俺達が、
ただ一度の偶然…いや奇跡であれ宮様と間近に接し、お言葉を頂けた。
……これ以上の喜びは無かった。本当さ…」
男は今日初めて胸に付けた折り紙勲章を、そっと撫でる。
狩谷「……そろそろ行くぞ」
後藤「名無し菊水として人知れず闇に散るか」
紫村「ああ。今夜は、逝くには良い日だ」
最後の杯を交わし、三人はカウンターを離れた。
>>715 との事だ。
通信封鎖の命令も下されてないあたりは、やはり善行閣下と比べると爪が甘いのう。
傍受してしまったぞ。
おっと、あちらに聞こえたか。
どうやらようやく、封鎖しおったようじゃ。
ともあれ、ようやくまともな軍隊が鎮圧に乗り出したようじゃな。
ちと、動きが鈍いとも言えるがの。
さて、ようやく本懐を遂げられそうではあるが。
それにしても、まとも動いている部隊も兵器も善行閣下の時代と代わり映えしてわらんのう。
いったい、海さんやら空さんやらの、凄まじく大規模な、国家予算を傾けんばかりの軍備は、ちっとも役に立っておらんようじゃわい。
それにしても……これほどの騒ぎでも皇女方は誰一人として動き出され申さぬ。
やはり、皇女なき世になっているとの噂は真実であったか……
嘆かわしいことよのう。
ズダダダダダ………チュイン!!…………ビシ!!!
「くそ、こんな壁じゃ盾代わりにもなりゃしねえ!!」
「持ちこたえろ!いいか、絶対に侵入は阻止するんだ!!」
ヒュ--------------……
「あぁ??あ、RPGーーーーーーー!!!!」
「あ、アホか!!!?」
「伏せろーーーーーーー!!」
ズゴウウゥゥゥゥゥゥウウンン!!!!!!
……まったく役立たずにも程がある艦どもだ。
なんも機能しやがらないとは。
どうやら、連合艦隊の予算が大幅に削られるのは確実。
それどころか、今回役に立たなかった船魂装備の艦はすべて改装されて、
海上護衛総隊に回される事にもなりかねん。
そうなれば連合艦隊そのものの存続すら……。
どうした? まだ抵抗してやがるか? あの小娘ども。
だいたい、なんで六九式殿に設計を任せなかった!!
ドンッ
第五旅団@古参兵 へ
おい貴様 そろそろ兵を休ませてやれ。宮城はあらかた制圧したと考えてイイだろう。
そろそろ1師団連中が出張ってくる。施設中隊と一緒に築城せねばなるまい。おい元気の
イイ奴を俺に貸せ。
>>724 了解した。
おい、お前たちあちらを手伝ってやれ。
やはりなんと言われようと実戦はよいな。
若い奴らめ、いい顔になってきおったぞ(莞爾)
松島と三沢からF2を百里へよべ。そうだ2000ポンド誘導爆弾でたたく。
優先順位はレーダー 短SAM 重砲だ。
「第五旅団の鎮圧そのものは今夜中にでも決着はつくでしょう。所詮は1個旅団の、その一部による反乱ですから」
「……だが、この失態……あまりにも犠牲が多すぎる」
「あれだけ予算を投じた海軍の建艦計画が、単なる無駄遣いであった事を暴露したようなものではないか」
「そもそも、どうしてあのような建艦計画を推し進めたのか理解に苦しむところです」
「下らん癒着がありすぎたのだよ。あと国家の事を考えられる者がおらず、徒に自分の権益のみに奔走する者が多すぎた」
「彼らの国と皇女への思いは、かつての他朝にすら劣りますな」
「そのツケが今出ているという事だ」
「いかがいたしましょうか?」
「とりあえずは、連合艦隊に『もうこれ以上の醜態は晒すな』と伝えておけ。すべて陸に任せる」
「はっ」
「“兵は国の大事”この基本を忘れて兵器開発に狂奔する者たちのツケを、払うのはいつだって国民と兵卒というわけだ……」
了解 撤退する
艦長「もう実弾は込めちまったか?勿体無いから一斉射だけぶっ放せ。」
空軍が宮城への爆撃を?
馬鹿かっっっっっ。
すぐに止めろ!!
ここで宮城を爆撃して、世論を維持できると思うのかっっ。
それ以上に、奴らには皇室に対する敬意というものがないのか?
奴らは北の三世以上の汚名を国防軍に塗りつける気かっっっ?
それから、陛下と御一家と安否の確認のと救助を急げっっ。
陛下の頭上に爆弾を落とすなどと立案した者、実行した者、ただちに全員拘束しろっっ。
そいつらこそが真の反乱分子だ。
「そんなに死にたいなら相手になってやろうじゃん」
「人と人でないものの違いを思い知らせてやる」
「いざ、第五旅団本部へ。食い尽くせ!」
「おおおおおおおおおおおお!!!!!!」
ゴス……グシャ………バリバリ……グチャブチゴリゴリボキガリ
>>728 やはり狂ったか!!
陛下やご家族、皇女殿下の無事も確認せずに、救助もまだなのに、一斉射撃だとっっっ?
奴ら、何を考えている!!
こ の 国 を な ん だ と 思 っ て い る の だ っ っ
すぐ止めろ。
命令に反する者はすべて拘束する事を許可する。
>>730 おお、あれが名にしおう菊水のネコミミどもだ。
油断するな、奴らは東北で共産軍を相手に血の饗宴を繰り広げた“筋金入り”だ。
ただの腰抜け人外ではないぞ。
どうも、命令が混乱しているようだ。
全国防軍、いや菊水にも、だ。
陛下と皇女殿下、を初めとする皇族の方々の安否の確認と、救出を最優先しろと通達を急げ。
それが確認できる前にうかつな砲撃や爆撃は控えろ、と。
さすがに第五旅団の連中が、皇族に手をかけることはないだろうが、この混乱だ。
とにかく陛下、皇女殿下、皇族の方々の安全をまず考えろ、と。
頭を冷やせ!!
この国には守るべきものがあるだろうがっっ
……まったく、どっちが敵だかわからなくなってきたわい。
どうやら欺瞞通信をもって皇軍相打つ状況を現出せしめようとする赤色分子を
検挙いたしました。戦艦ながと 航空軍双方に通達確認いたしました。
F2は百里に帰還。ながとにはぎりぎりまにあいました。
>705,706,709,723
あらあら…。艦からひっぺがされちゃいましたわ。
艦と共にあるあたくしたちが艦から断ち切られたら、あとは消えるだけ。
殿下や皆さまとお別れするのはとても悲しいですわん…。
あたくしはそろそろあっちの世界へ旅立ちますけれど、
皆さまにひとつだけ言っておくことがありますわ。
容量にだけは、お気をつけあそばせ!
猫耳小隊がでたぞ 「おいM2重機とをだせ引きつけろ。てー」
さすがに至近距離では装甲車も撃破できるM2には耐えることができなかった。
ある猫耳兵のうで捕らえた12・7ミリ弾はその腕すべてを持ち去っていた。
とはいえ不死身と高い錬度を誇る猫耳兵生残った物は白兵戦を挑む。対する
旅団兵も古参の古強者どもばかり銃剣を煌かせ果敢に戦いを挑む。
血が双方を赤く彩った
期せずして宮城を人質に取っている形となったのう。
しかし、今時、抜刀突撃をやれるとは、まだまだ捨てたものではないのう、この時代。
おっと、猫耳どもよ。
私とて、徒に場数だけは踏んでおる。
そう簡単にはやられはせぬぞ。
面白いのう……
まったく面白い……
(彼の体を無数の擦過傷が包んでいく)
すべてを無視して戦地に打ち付けられる鉄杭。
六九式謹製強襲偵察機、その名は「月宮」
降り立つは暴虐の黒姫。人猫の姿をした、鬼。
「ようこそ、戦地へ。ようこそ地獄へ!ようこそ祭りの夜へ!!
さあ、愉しませて頂戴!物足りないなんて言わせてあげないわよ!
萌え尽きるまで付き合ってあげる!」
グシャガキドカバキバキドシュバリバリ
小隊長「直に本部へ手が届く!もう少しだ!こちらの被害状況は?」
「1匹戦死!M2の直撃を喰らい弾け飛びました!!」
「2匹重傷!暫くは、戦闘の参加は不可能です!」
遊撃A「いい?かく乱するよ。」
遊撃B「あいさー。」
小隊長「生き残る事なんて考えるな!いくよ、突撃ぃ!!!」
そろそろ新スレを立てましょう。
一人の旅団兵の首筋を猫兵の牙が貫く。
旅団兵は最後の力を振り絞り。
「や……す……くに……で……」
手持ちの手榴弾のピンを抜いた。
一人と一匹と爆風が包む……
了解 猫出現。野郎ども中古とはいえ74式の威力をみせてやれ。
第五旅団@古参兵 の小隊を援護するぞ
>>国防総省 宮城突入の決死隊を編成しました。具体的救出プランの作成をお願いし
ます。
∧_∧
ピュ.ー ( ^^ ) <これからも僕を応援して下さいね(^^)。
=〔~∪ ̄ ̄〕
= ◎――◎ 山崎渉
∧_∧
ピュ.ー ( ^^ ) <これからも僕を応援して下さいね(^^)。
=〔~∪ ̄ ̄〕
= ◎――◎ 山崎渉