1 :
有閑名無しさん:
ここは一条ゆかり先生の「有閑倶楽部」が好きな人のためのスレッドです。
お約束
■sage推奨 〜メール欄に半角文字で「sage」と入力〜
■妄想意欲に水を差すような発言は控えましょう
*作品への感想は大歓迎です。作家さんたちの原動力になり、
スレも華やぎます。
前スレ、関連サイト、お約束詳細などは>2-7のあたりにありますので
ご覧ください。特に初心者さんは熟読のこと!
◆お約束詳細
・無用な議論を避けるため、萌えないカップリング話であっても
それを批判するなどの妄想意欲に水を差す発言は控えましょう。
・作家さんが他の作品の感想を書く時は、名無しの人たちも参加
しやすいように、なるべく名無しでお願いします。
・このスレに対する要望は、できるだけこのスレに書くようにお願いします。
・あとは常識的マナーの範囲で、萌え話・作品発表・雑談などご自由に。
・950を踏んだ人は新スレを立ててください(450KBを越えそうな場合は
950より前に)。
他スレに迷惑にならないよう、新スレの1は10行以内でお願いします。
◆作品掲載について
・原作者及び出版元とは一切関係ありません。
・新作をスタートする時は、ひとことご挨拶してからお願いします。
・名前欄になるべくカップリングを書いてください(ネタばれになる場合を除く)。
・連載の場合は巻頭にタイトルと通しナンバーを書き、「>○○(全て半角文字)」
という形で 前作へのリンクを貼ってもらえると助かります。
・リレー小説で次の人に連載をバトンタッチしたい場合は、その旨を明記
して頂けると次の人が続けやすくなります。
・苦手な方もいるので、性的内容を含むものは「18禁」と明記を。
・作品の大量UPは大歓迎です。
・作品発表が重なってしまうのを避けるため、UP直前に更新ボタンを
押して他の作品のUP中でないか確かめて下さい。それでも重なって
しまった場合は、先に書き込まれた方を優先でお願いします。
以上ですたい。
皆様でマターリすごしましょ!
読者も作家も戻ってきてほしいよ〜・・・
>1さん
乙でした!
私も以前の賑やかさを祈るよ・・・。
私もがんがる。皆様もがんがってくだされ。
おおおっ、新スレできてる。
ありがとう、1さん。
わたしもまたこのスレ覗くのが毎日の楽しみとなるように
がんばるよ・・・・
>新ステ
とうとう清四郎が裏切ってないことが判明した!!
今回は清四郎が盾になる場面でチト涙ぐんでしまったよ。トシじゃのう・・・
1だす。
>9さん
おやさしい・・・カバー、ありがとだす。
AA,私は特に魅のファンではないのに一番気に入ってしまった・・・謎
>1
おつです。
したらばに連載うp!
鬼畜な清四郎もだんだんはまってしまったw
新スレを祝って
こんな感じのお話や小ネタを沢山読めますように・・・
♥
∧∧ ∧,,∧
(,, ・∀・∀・,,ミ
@_,,,,ノミ,,,,,,,,,ミ〜
お約束長過ぎ。もっと短くてもいいんじゃないの?
新ステージ編の黒髪・魅録に萌え〜
激しく見てみたいぞ!
で、チョト考えたんだけど、逆に清四郎が髪を染めるとしたら、
どんな色が似合うと思う?
色に合わせて性格も変わりそうで面白く思った。
例えば、茶パツのヤンキー清四郎とか(w
>13
じゃ、何がいらなかったの?
>14
だめだ、想像できないよ。
清四郎ってなんていうか、こう、黒髪に白い艶が入ってる印象が
つよくて(w
>1さま 遅れ馳せながら乙カレーでした!
マターリ祈願。
>14
ヘアスタイルは関係ないけど、イラストでみんながヤンキーの格好してるのが
あったよね?清四郎意外と似合ってて面白かった。(でも野梨子がピカイチだったなぁ)
あと、ディズニーランド行ったとき、みんなで撮った集合写真のなかで
ヤンキー座りしてガンくれてた清四郎なにげにかわいかった。
(かわいいと思う時点でもうトシやのう私も)
14でつ。
>16
自分で書いといてナンだけど、私も想像しにくいと思った(ヲイ
髪を染めた時点で、それはもう清四郎じゃない気がする(w
>17
おっ、意外なところにヤンキー清四郎が!
イラスト確認しますた。
スダレが鉢巻で隠れててワロタ。
ディズニーランドって、11巻(文庫だと7巻)のだよね?
すごーくイヤそうな顔してるんだけど、それが却って
かわゆいという罠(w
>18
あのヤンキーイラスト、メンバーそれぞれのどっかに英語がヒトコト
書いてあって、それぞれの感じが出ててオモロイ。
清四郎「TAKE CARE」
魅録「SO WHAT」
悠理「GET AWAY!」
美童「I love every lady come in」
ココって深夜は動かないんだね。
いまだにテレホな私はチョトさびスィ…(´・ω・`)
>20
どっちかというと、テレホ以外の時のほうが活発かもね。
でも、面白そうなネタがあれば、私みたいに深夜族な人も
食い付いてくるのでは?
>16
たま〜に白い艶が多すぎて白髪になってることある。
御大、もっと愛情持って描いてホスィ・・・
こんにちは。
以前、短編(小ネタ?)を投稿したことがある者です。
有閑での物語が頭に浮かんだのでつらつらと書いてみました。
どちらにアップするか迷ったのですが、祝☆新スレということで、
勇気を出してこちらにアップします。
――あの、ちょっと特殊なカップリングかもしれないです
(ネタバレなるのでいえません…すいません)
とんとんとん
海に続く長い坂道を、うきうきとしたステップで悠理は野梨子の前を行く。
軽やかになびく後ろ髪。
Tシャツの裾は、はしたなくも楽しくはためき、僅かに背中が見え隠れする。
野梨子が口元を緩めたとき、悠理は振り返った。
「なんだよ野梨子。とろいなぁ。早く来いよ。
あたいたちが来るの、みんな浜辺で待ってンだから」
「ま、失礼ね」
「本当のことだろぉ」
野梨子は頬を膨らしつつも、それでも心持ち足を速める。
それに満足して、悠理は再び前を向いた。
とんとんとん
本当に楽しそうである。
子供のような悠理の様子に、先ほどむっとしたのも忘れて野梨子は再び微笑む。
しばらく坂を下ると、ようやく視界が開く。
海が見えてきた。
と、同時につんと鼻につく潮の匂い。
「あ、海だぁ!」
すぐにでも駆け出したいと全身で言う悠理に、野梨子は声をかけた。
「どうぞ、先に行ってくださいな。すぐ追いつきます」
「そうする!」
悠理は身を翻した。
野梨子は、つい立ち止まって、瞳を細めた。
――太陽にきらめく、亜麻色の髪。
海に着くと、他のメンバーはすでに水着に着替えていた。
清四郎はジェットスキーを借りに行っているらしい。
悠理はまだ着替えておらず、魅録と浜辺でビーチバレーをしている。
美童と可憐はパラソルの下で仲良く日を避けており、なんのために
海水浴に来たのか分らない。
野梨子は美童と可憐から少し離れて座ると、魅録と悠理の勝負の
行方をなんとなく見ていた。
なかなかの接戦である。
持久力や純粋な力でいえば魅録が上なのだろうが、悠理は反射
神経がとにかく良い。とくに球技は彼女の独壇場であろう。
ほっそりとした四肢に、どうしてそれだけの力があるのか理解に苦
しむが、とにかくスポーツに熱中する彼女はとても綺麗だ。
「楽しそうですね」
突然声を掛けられ、野梨子は我に返った。
知らないうちに、ぼんやりしていたようである。
声の主は清四郎であった。
「そうでわね」
「いや二人のことじゃなくて、野梨子のことですよ」
野梨子は二人から視線を逸らし、清四郎の方を向く。
「そう見えます?」
「見えますとも――何か良いことでもあったのですか」
「ありませんわ、特には」
けれど、清四郎に言う通り、確かに野梨子は楽しかった。
このふわふわと取りとめのない、けれど胸を一杯にする幸福感は、
一体なんでだろうか。
と、そのとき、なかなか決着のつかぬ戦いに飽いたのか、
「よっし、じゃあ今度は泳ぎで競争な!」
悠理が叫んだ。
「ノッた!」
にやりと笑って、魅録がビーチボールを足元に置いた。
「あの子、水着着てないのに、どーするつもりかしら」
脇から声が聞こえ、野梨子が振り返ると、可憐が呆れたような顔を
していた。
「そのまま泳ぐんだろ?」
同じく呆れた顔をしている美童。
野梨子は慌てた。
「まま、まさかそんな――悠理?」
困惑して野梨子は悠理に声をかけた。悠理の格好は、Tシャツに
ジーンズの短パンである。ジーンズはともかくとして、Tチャツはどう考
えても、まずいのではないだろうか。絶対に下着が透ける。
「別にいいよ!」
面倒そうに野梨子に答えた悠理は、「早く来いよ!」の魅録の言葉
に「今行く!」と返事をして、そのまま波打ち際まで走っていった。
清四郎が、くくくと喉を鳴らして笑う。
「誘う魅録も魅録ですが――ま、男性陣の中で、悠理を女と思ってい
る人間はいないから大丈夫でしょう」
「ま、酷い」
そう言いながらも、確かに悠理の行動は今更といえば今更だなと
思う。――自分だったら、絶対にしないけれど。
そうこうしているうちに、とうとう二人は泳ぎに出てしまった。どうや
ら、先にあるテトラポットまでの競争のようだ。
「―――にしてもさあ」
ややあって、美童が不思議そうな声をあげた。
「どーして、野梨子たちは水着持ってきてないわけ?」
彼の指摘どおり、野梨子と悠理は海に来てから随分経つのに水着
を着ていなかった。
「それは……」
言いよどむ野梨子の代わりに答えたのは、可憐だった。
「あら、持ってきてるわよ」
あっさりと言う。
「ちょっと可憐!」
慌てて抗議の声をあげる野梨子に、却って好奇心を刺激された清
四郎と美童。
「なんでだよ、可憐?」
「なにか問題でも?」
当の野梨子ではなく、可憐に疑問をぶつけた。
「前に、剣菱のおばさまがお金を出してくださって、あたしの知り合い
のデザイナーに水着をオーダメイドで作ってもらったのよ。で、ずっと
出来上がったものをあたしが預かっていたんだけど、今朝あたしが見
せたら、ふたりとも死んでも着るのは嫌って言い張っちゃって」
そういって可憐がバックから取り出したのは、鮮やかなオリエンタル
ブルーのキャミソールと短パンタイプの水着と、深い臙脂のビキニ。
ちなみにオリエンタルブルーが野梨子、臙脂が悠理のものだった。
「オーダーメイドよ? 既製品じゃないのよ? 有名なデザイナーが、
あたしたちをイメージして作ったのよ。勿体無い!」
力説する可憐の水着は、シックな灰色のビキニで、なるほどそこらで
吊るし売りされている水着たちには太刀打ちできない上品さがある。
美童が指をくわえて、いいなあ、と呟いた。
「あ、あんなの着れるわけがありませんわ!」
拳を握り、わなわなと震えながら野梨子は反論した。
「なによお。大胆なのは嫌だとあんたが言うから、露出の少ないデザイ
ンにしてもらったんでしょう」
「充分ですわよ! おへそが見えますわ!」
「ねえ、ちょっと聞いてもいい、可憐?」
再び疑問をぶつけたのは美童。
「この赤いやつ、悠理をイメージして作ったの? 本当に?」
「そうよ?」
「確かに野梨子にこのオリエンタルブルーの水着はとっても似合うと思
うけど、悠理にはこの深い赤はちょっと」
「ふむ、言われてみれば悠理のイメージではありませんな」
そんな男性陣に向かって、可憐が勝ち誇ったように笑った。
「ふふん、そんなこと言っていいの、色男」
むっとする美童。
「どーゆー意味だよ」
「じゃあ、質問。悠理はなんでこの水着を着なかったのでしょうか」
突然の話題の変化についてゆけず、清四郎と美童は首を傾げる。
答えの出せそうにない二人を満足げに見た可憐は、答えを口にした。
「言っちゃあなんだけど、この水着、めっちゃくちゃ似合ってるのよね。
しかもこれ着た悠理、普段からは想像できないくらい、女っぽかった訳。
なんか、デザイナーの彼、色気もなければ洗濯板な悠理を、如何に女
らしく見せるかに情熱をそそいだみたい」
「ま、まさかぁ」
「考えられません」
疑わしそうな眼差しを向けられた野梨子は、可憐の言葉を肯定した。
「可憐は嘘は言ってませんことよ。水着を試着した悠理自身、ひどく照れ
てましたもの」
「”こんなの着れるか――!”って喚いてたわよね」
可憐は思い出し笑いする。
野梨子もそのときのことを思い出していた。あんな悠理は初めて見た。
とても似合っていた。酷く大人びて、美少女というより美女といった感じ
であったが、照れまくっている彼女の子供っぽさとのギャップが、なんだか
ほほえましかった。
「Tシャツで海に入るのは平気なのに?――ヘンな奴だなぁ。そっちの方
が恥ずかしいじゃないか」
くすっと美童は笑った。
しかし、女である野梨子には、水着よりも下着の見えるTシャツで泳ぐ
ことに決めた悠理の気持ちが少しだけ分かる。
「それとこれとは別ですわ、美童」
野梨子も優しい気持ちになって微笑みながら言うと、清四郎も頷いた。
「女らしくすることyへの照れでしょうかね――あいつもあれで結構可愛い
ところがあるじゃないですか」
何故だか、浮かんでいた優しい気持ちが、少ししぼんだ。
<続く>
新作キタキタキタキタ━━━(゚∀゚≡(゚∀゚≡゚∀゚)≡゚∀゚)━━━━!!!!!!
その水着を着た悠理、激しく見てみたいです♪
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!
このaa使うこと、わが人生にて、初めてなり。
キタ━━(゚∀゚)━━( ゚∀)━━━( ゚)━━( )━━(゚ )━━(∀゚ )━━━(゚∀゚)━━!!!!!
とうとう、本スレに連載開始。
作者さま、アンタは勇者だ!
しかも、な、なんか名作の予感するんですけど……!!
野梨子の視点での、細かい心理描写、
特殊なカプってもしや……
続きが楽しみです!
>>15 ほとんど全部。
sageと荒しはスルーだけでいいと思う。
長々書いてあったって意味ないし。
「それはお約束に反します!」なんてレス
ついたって荒らしには無意味でしょ。
じゃ、私もみんなに習って、
キタ━━━━キタ━━━━
 ̄ ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
__∧∧__
/\(゚∀゚*) \ (´´
\/| ̄∪ ̄ ̄|\ (´⌒(´
\|____|≡≡≡(´⌒;;;≡≡≡
(´⌒(´⌒;;
どんなにこの日を待ちわびたことか!
話の始まりが綺麗。
ていうか、文章綺麗。
些細なやりとりが、すごく彼ららしいです。
>>33 前にテンプレのことで話し合ったとき、
かなりの期間、かなりのレス数がついたよね。
その中で、シンプルな方がいいんじゃない?という意見も出たけど、
結局これに決まったような覚えがある。
シンプルの方がいいという意見にも一理あるけど、
やっぱり全て必要な気がするし、
話し合ってもループにしかならないので、
この辺で手を打ってもらえると嬉しいかも。
>33
荒らしのためにお約束書いてるんじゃないでしょ(苦笑
これからも新しい人は来ると思う(つか、来てほしい)。
その時、お約束を明文化していないと、前からいる人間に
とっては暗黙の了解で今更言うまでもないことでも、
新しく来た人間には「何それ?」だったりする(例えば
18禁明記とか、初心者さん向けの注意とか)。
そういうことを避けるためにも、明文化したお約束は
あった方がいいと思う。
私もお約束はあった方がいいと思うけど、ちょっと今のは長過ぎかも。
たとえば「このスレに関する要望は・・」とか「新作スタート前の挨拶」とか、
「大量UP大歓迎」とか、いらないような気がするんだけど・・・?
有閑倶楽部の6人で海水浴行ったら、目立つだろうなぁ。
キタ━━(゚∀゚)━━( ゚∀)━━━( ゚)━━( )━━(゚ )━━(∀゚ )━━━(゚∀゚)━━!!!!!
待ちに待ったこの日がとうとう・・・!!!
本スレ本格始動ですね!!感涙また感涙。
特殊カップリング・・・もしや野×・・・・・・(ワクワク
続き切望でつ!
>38
カプ表記においては○×□と書くと先に書いた方(○)が
同人用語でいう攻めになるんでつが。
野×……? そりゃ特殊だーっ!
でも激しくみたい(w
>39
もちろん承知の上でそう書いてみました(w
見たいでつ。
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!
キャー!!新作!
嬉しい!!
野梨子の視点での展開 野×?
楽しみです!
みんな、興奮してますね。
もちろんわたしも興奮してますが(w
水着を恥ずかしがって、Tシャツを選ぶ悠理が
ほんっと可愛い
彼女を愛でる?野梨子がまた優しくて切なげでイイ!
今お約束の話が出てるけど
少し減らした方がいいと思うよ。
>36さんとかぶるけど
本スレの話は本スレで、とか。長文UPは大歓迎とか。
なんだか荒れてた頃の名残があるとキツイ。
でもお約束を減らすとあの騒動はなんだったのかな〜〜てならない?
何スレも使って嫌な思いを散々して辿り着いた結果だよね。
あの騒動の結果としてでた結論を全て消しちゃったら
議論なんかではなく、ホントに単なる憂さ晴らしじゃん。あれって。
うさばらしでしょ。
でもさ・・・清X野粘着どこ行ったんだろ?
キャンプ編って終了してたっけ?
>43
荒れていた頃の名残というか、意思疎通がうまく
いってなかったことへの反省から付け加えた
お約束だよね?
本スレ以外の場所に本スレへのクレームを書いた
ことで話がややっこしくなったり、長文UPはウザ
がられるんじゃないかと考えていた人がいて、
そんなことないよ、という話になったり。
こういうものは、その経験を生かして残しておいた
方がいいと思う。
また同じことでどうこうなるのはヤだもの。
どうこうなった時に自分が責任持っておさめる
から外して欲しい、というなら話は別だけど、
個人的にキツイということを理由にされても・・・
お約束はサンドイッチを避けるために更新ボタンを押すっていうのは個人的にはいらないと思う。
逆に妄想意欲を無くすような発言はやめましょうは絶対必要だと思う
>48
>本スレ以外の場所に本スレへのクレームを書いた
これ、結局違ったんでしょ?
ただ本スレしか見てなかった人が疑心暗鬼になってただけだよね。
でも、たとえ本当に本スレ以外のとこでそういう話してたとしても
それって個人の自由じゃない?
>>48 あれが活かして残しておいた方がいいような経験か?
上でも誰か書いてるけど、ただの憂さ晴らしとしか思えないよ。
いるかいらないかわからないようなルールを残したところで、また騒ぎになる時はなる。
だったらルールはシンプルにした方がいい。
お約束なんて結局都合のいい時にしか守られないよ。
一番守って欲しい人は絶対守らないし。(荒らしとか新人とか)
数だけ多くても意味ないと思うよ。
ルールをシンプルに、これは賛成。
あの騒動は結局単なるうさばらし。別にそう思われたっていいじゃん。
マジレスもあったけど、ベテや新人いじめとしか思えないカキコもあった。
あんなの議論じゃないよ。
>48
違ってたらゴメンネ。本当にゴメンネ。
48さんって、あの騒ぎの時ある作家さんに箇条書きで説明求めた人じゃない?
次の事を説明せよ!さっさと出頭しろ!みたいなさ〜。
改行の仕方に特徴があると言うか。
別にだから何だって言われればそれまでだけどね。
結局あの騒動で得したのは
あの騒動以降に作品を発表しようと思う新人だけな気がする。
もしかして、自分の作品発表したいから人気作家追い出したり
よさそうな新人作家をいじめたりしたのかな。
悪く考えすぎ?
>>54 すごい読みだね。
するとやはり薔薇、恋人、サクラ・・・あやしい。
粘着さんがいます
皆さんスルーです
とでも言っておかないと分からない人もいるだろう
分かって欲しい、切実に。
>56さん。
気持ちは痛いほど分る。
でも、あなたもルール違反です。
>夏の匂い
よくぞアップしてくれました!
どきどきしますv
短編で、野梨子×悠理のお話(他のメンバーを野梨子が蹴落としてゆくやつ)
が前にあったけど、あれめちゃくちゃ好きだったんです。
野梨子と悠理が好きな私には、一度で二度おいしいというか。
>57
>短編で、野梨子×悠理のお話(他のメンバーを野梨子が蹴落としてゆくやつ)
>が前にあったけど、あれめちゃくちゃ好きだったんです。
ハゲドでつ。同じ作者さまかどうかわかりませんが「夏の匂い」にも期待大。
あの・・
お約束減らす話はどうなってんでしょ。
このまま行くの?
いくんじゃない〜。
どんなに約束事多くたって読者は痛くも痒くもないし。
うさばらし終わって作家マンセー。
アーやだやだ。
ネンチャクよりたち悪いね。スルーもできてないし。
個人的にいらないと思う注意書きを列挙してみた。
・このスレに対する要望は、できるだけこのスレに書くようにお願いします。
・あとは常識的マナーの範囲で、萌え話・作品発表・雑談などご自由に。
・原作者及び出版元とは一切関係ありません。
・作品の大量UPは大歓迎です。
あと、ここにあげてない注意書きについても、
文章をもっと簡素にしていけば、だいぶダイエットが図れると思う。
・無用な議論を避けるため、萌えないカップリング話であっても
それを批判するなどの妄想意欲に水を差す発言は控えましょう。
→他人の妄想を批判するのはやめましょう(例:カップリング論争など)
・950を踏んだ人は新スレを立ててください(450KBを越えそうな場合は
950より前に)。
他スレに迷惑にならないよう、新スレの1は10行以内でお願いします。
→950を踏んだ人(あるいは450KBを越えそうな場合)は、新スレを立てましょう
新スレの1は10行以内でお願いします。
などなど
蒸し返すつもりなんてないけど・・・
消してもいいお約束ってあの騒動で生まれたものだね。
何レスも使って結局これか。チョトカナシイ
つもりがなくとも…
作家の感想は?
あれも消しても良くない?
絶対もうやらないよ。あれだけ責められちゃ。
残ってたら何にも知らない新人さんが嫌な思いすると思うんだけど。。
いや、残ってなかったら、何も知らない新人さんが、
知らずに全レスを作家の名前でして、
それで鬼の首をとったかのように責められる危険大。
それこそ嫌な思いのような気がする。
私は個人的には消して欲しくない。>お約束
ほんとーにあの騒動はなんだったんだよ、って話しになるよ。消すとさ。
そもそもなんで作家の名前で感想かいちゃいけないの?
やべ。これって教えてちゃん?
作家同士の交流がだめって言ってるのではなく、
2chでそれをしてほしくなかったの。大方の名無しが。
(もちろん、私を含めて)
やっぱり、「匿名掲示板」の良さがなくなるというか。
2chでは、全レスを嫌がられるのとおんなじ理由で、
意味のないコテハンは嫌がられるでしょ?
(嵐さんは意味のあるコテハンだからオッケー)
みんな、マターリは愛しても、馴れ合いは愛さないのだ。
2chでの馴れ合いが……なだけで、
2chからの派生サイト(つまり嵐さんのサイト)や、
自分のサイトでの交流はぜんぜんオッケーだと思う。
そんなのは個人の自由で、なんら強制される必要ないし。
>68
作家さんが感想を書くと、名無しが気軽に感想を書き込めないって意見があったの。
なんつーか、作家さんがしっかりした感想書くと
オバカな感想カキコしにくいというか。
71です。
>69
そんな深い意味あったっけ?なかったよーな。
荒らすわけじゃなくて純粋に疑問なんですが。
ま、深い意味があろうとなかろうと、
多くの人間がそれを嫌だと思ったということが重要。
このスレに、作家さん同時のエール交換(?)が馴染まなかったってことだね。
それがダメなこと、て言うわけじゃなくって、
単純に馴染まなかっただけ。
・作品の大量UPは大歓迎です。
一気に読みたい気持ちはすごくわかるんだけど(私もそう)
長文の連続投稿はサーバー負担になると聞いた事ある。
実際はどうなんだろう。
感想ありがとうございました。
カップリング、バレバレですね(笑)
嫌いな人、ごめんなさい。
どきどきしましたが、暖かい感想、嬉しかったです。
>24-29の続きです。
***************************************
……なにが、原因なのだろう。
少女の、変化だろうか?
蕾が綻ぶように、静かに、誰も気づかぬうちに美しくなってゆく少女。
それとも、少女を見詰める者の存在に気づいたからだろうか?
彼女が花と知った人々が、これまでと違った意味で彼女に注目してゆく。
――いいえ。
そのようなことは関係ない。
自己欺瞞でしかない。
それは偶然にして必然。
回避可能にして、けっして回避する努力をしなかったゆえの結果。
原因はただひとつ。
少女、出遭ったとき、すでに種は蒔かれたのである。
***************************************
「そういや、悠理は少し変わったね」
清四郎の言葉で気がついたように、美童が口にした。
「相変わらず猿なのはそうなんだけどさ、なんていうか、雰囲気が柔らか
くなったような気がする」
そう言いながら、美童はじっとなにやら猛烈に泳ぎまくってる悠理に目を
やり、そして「うん、やっぱりそうだ」と頷く。
「……おっかしーな。なんで僕、気づかなかったんだろ。やっぱ悠理を女と
して見てなかったからかなぁ。なんか悠理に対しては、勘が働かないんだ
よな、規格外すぎて」
世界の恋人を自称する美童には、それがちょとした屈辱らしい。
「この調子で、今の十分の一でも女らしくなってくれればいいんですけどね」
清四郎の方といえば、人の悪い笑みを浮かべる。
「あいつ、あれで顔は美形だか――」
……これ以上聞きたくはない。
野梨子は衝動的に思って、立ち上がった。
「野梨子?」
話の腰を折られた形となる美童の訝しげな問いかけに、
「わたくし、やっぱり着替えてきますわ。悠理みたいに服のまま入る訳にも
いきませんし、来たからには海に入らないと勿体ないですわね」
それらしい理由を述べる。
「へぇ、それがいいよ」
あっさり美童は誤魔化されてくれた。
「はい、水着」
可憐から水着を差し出され、受け取ろうと手を出す。と、思いがけず可憐と
目が合う。……不可解な。深い色。
表面上は何も変わらずとも、同性の親友であるからこそ眼差しだけで通じ
るものがある。
自分自身ですら把握出来ていないこの複雑な想いを、どうしようもなく胸を
締め付ける不可解な想いを、可憐はあっさり見抜いたとでも言うのだろうか?
……それでも、野梨子と可憐の視線が絡まったのは一刹那の間だけだった。
すぐに視線は解ける。
野梨子は、口元に僅かに笑みを刷いた。
「じゃあ、行って来ます」
急く思いを押し殺し、野梨子はゆっくりと三人から離れた。
野梨子の背中を見送ってから、清四郎も立ち上がった。
「さて僕はそろそろ予約の時間なるのでジェットスキーを借りてきます」
「まって清四郎。僕も行くよ。ジェットスキーは得意なんだ」
自慢げに言う美童に、清四郎は苦笑した。
「女性に人気のないスポーツで得意なものはないんですか?」
「……ないよ。悪い? ――可憐はどうする?」
清四郎と一緒に立ち上がった美童は、一人残す形となる可憐を振り返った。可
憐は小さくバイバイをしながら、「野梨子を待ってる」と言う。
「うん。じゃあね」
野梨子に続き、男二人も、軽口を言いながらパラソルの下から離れていった。
ひとり残った可憐は、ふうっと吐息を吐き出し、ビニールシートの上に仰向け
に寝転がった――そうして、先ほどの野梨子の笑みに思いを馳せる。
「やんなっちゃう」
呟く。
どうして、それに気づいたのが清四郎でなく、あたしなんだろう。
『そういや、悠理は少し変わったね』――これは、先ほどの美童の言葉。
それは確かだ。悠理は少し変わった。女らしくなった。
けれど。
(野梨子、あんたの方こそ変わったじゃない)
あんな優しさと痛みを織り交ぜたような笑みを浮かべる少女ではなかった。
***************************************
この甘さの名を知らない。
この痛みの名を知らない。
私は、この想いの名を知らない。
それでも、この想いの匂いは知っている。
この想いに私が気づいたとき、世界はその匂いに包まれていた。
それは甘く、そして痛い。
朝顔にかかる朝露の匂い。
カキ氷の、イチゴシロップの匂い。
立ち上がる運動場の土煙、そして地を這う陽炎のいきれ。
……潮の匂い。
噎せ返るまでの、きつい、潮の匂い。
夏の匂いに、その想いに、私は酔うのでした。
***************************************
続く
>夏の匂い作者さま
リアルタイムで読めて嬉しい。
どきどきして、切なくて。
初恋ってこんな感じに綺麗なものだと昔は思っていたなぁ。
思い出させてくれてありがとう。
友情と恋心の狭間って感じだね。
切ない…。
私もなんだか中学生のときを思い出したよ。
なんかノスタルジーだなぁ
>長文の連続投稿について。
長文をアップすると、サーバーに負荷はかかるだろうけど、
連続投稿と、小出しに投稿(でも総量は同じ)の場合、
負荷はやっぱり連続投稿>小出し
なのだろうか?
>48です。出かけていたので、亀レスすまそ。
>50
疑心暗鬼もあったけど、そうじゃないのもあった。
スレの1を短くした方がいいと忠告した人に、勘違い
してクレームした人がいたでしょ?
そのことを最初から本スレに書けば、勘違いだよと
簡単に済んだ話が、ややっこしくなってしまった件。
>51
憂さ晴らしカキコが多かったのには同意。
でも、だそれが全てと断じてしまうのは、違うと思う。
>48に挙げたことや、作者名での感想カキコに関する
意見みたいに、意味のある話もあったから。
>53
出頭? 説明?
そんなカキコをした覚えは全然ないんだけど・・・
うざったい。
もうつぶしたら?ここ。
お約束いろいろ作ってまで存続させる意味あるの?
新人作家迎えるどころか自由な個人サイトに新人とられてるじゃん。
どっかのサイトなんてミニ本スレみたいになってるよ。
>夏の匂いの作者さま
うわ、マジで野梨子×悠理っすか!
嬉しい!
悠理の方は野梨子のことをどう思ってるのか知りたい。
にしても、可憐と野梨子のやりとりイイネイイネ
可憐のこういうところが好きです。
>57>58
ハゲ同。
あの話、面白くって好きですw
>「夏の匂い」
>夏の匂いに、その想いに、私は酔うのでした
この最後の一文が昔の少女小説タッチでイイ!
耽美ですなあ。
>>83 うざったいには激しく同意。
>82みたいな”私の意見は絶対よ〜!”なのが一番うざい。
>82
>勘違いしてクレーム
の件だけどそれだってその人がどこに書こうが勝手じゃない?
なんで他人の書き込みを縛る必要があるの?
それで騒動になったところでしょうがないじゃない。
だったらちゃぶ台スレとかも問題にならない?
誰がどこでどんな話しようが自由じゃん。
本当に本スレに何か言いたい人は本スレに書くだろうし
他のところでちょっと愚痴りたい人はそうすればいい。
なんでそこまで縛らなきゃならないの?
・・・しかしそこにリボンを結ぶのは、意外と難しいかもしれない。
なにしろそこは如意棒もかくやの伸縮自在。サイズなど容易に変わってしまう。
(ふむ・・・ミニマム状態からマックス状態へのサイズ変化とそれに合わせた結び方を
研究しないといけませんね・・・)
また難しい顔で考えこんだ清四郎。
「悠理・・少し辛抱してくださいね」
春風のように優しい声で囁きながら・・・・。
清四郎は死神の鎌を振り下ろした。
「いでえええええええっ!!!!」
反射的に起き上がろうとする悠理を、残酷な腕が押さえつけた。
「痛えぇ!!頼む!頼むから抜いてくれよ、清四郎ォ!!」
「もう無理ですよ・・・」
暴れる悠理を身体で押し留めながら、清四郎は熱情を刻み込んでゆく。
ある夏休みの日の朝―
清四郎と悠理は、散乱した部屋を見回して溜息をついていた。
今回はいつになく激しい暴れっぷりである。相当怒っているらしい。
その、怒っている本人とは、二人の息子、菊正宗 翔君であります。
>>88 それ読んで一気に清四郎熱が冷めたよ。ありがとう。
・時々、煽りや荒らしが現れますが、レスせずスルーしてください。
指差し確認(「これは荒らし?」などの確認レスをつけること)も無しで
お願いします。
>92
某サイトの作品の一部をコピペしたみたい。
92です。
荒らしなんだ。。。
ゴメソ。ちょっとそそっかしい新作かと思たよ。
また防災とか・・・(変換ミスはそのままで(^^ゞ
気の毒にな。
いらんことするな!そんなに魚血したけりゃ別に行け!
お約束について意見を書いている人たちへ。
お約束をどうするか? というのは凄く大事なこと
だとは思うんですが、現実問題としてそれが反映
されるのは次のスレからになりますよね。
なので、今あれこれ書くよりも、レスが700とか800を
越えて次のスレが近づいてきてから話し合うように
した方が良くないでしょうか?
それまでの間には、スレの雰囲気が変わる*かも*
しれませんし、参加している人の顔ぶれが変わる
可能性もあります。
その時点でいる人たちが、それまでの経験を踏まえた
上で新スレのお約束について話し合う・・・とした方が、
現実的なように思うのですが。
あれこれ難しく考えずに、単純に萌え萌えしたいなぁ。
つーことで、勇者二人目現れてくれないかなぁ。
(他人任せですまそ)
新作でつ。
ゆーりが氏にますので嫌な人は(・∀・)スルースルースルーヨロシコ!!
桜吹雪の中、4人は天へと上る煙をただ、ひたすら見つめていた。
誰一人として、言葉を発する事なく・・・。
「信じられませんわ。・・・私。」
「そうよねぇ・・・。夢であってほしいわよ。」
「僕達が5人になるなんて・・・。」
「・・・でも、今一番つらいのは俺達じゃなくて、アイツだろうよ。」
魅録・野梨子・美童・可憐の4人は、遺影を胸に抱いている男をそっと見つめる。
覇気のない顔、こけた頬、虚ろな瞳。いつも自信に満ちたあの男とは、似ても似つかない容貌。
−−−菊正宗清四郎。この世で彼女を一番理解し、慈しみ、そして彼女を看取った男。
清四郎の隣には、彼女との忘れ形見の3歳になる双子の兄妹が,無邪気に遊んでいる。
そんな姿がまた一層、悲しみを倍増させる。
「とーちゃん、かーちゃんは?」
「とうたま。かあたまはどうしたの?ちひろ、かあたまに会いたい。」
篤志、千尋は母親が天に召された事など理解できない。清四郎の胸は痛む。
「悠理は・・・母さまは、しばらくおやすみするんですよ。」
二人の頭をそっと撫でながら、やさしい瞳で空を見上げる。
・・・悠理、あなたは今、どこにいるのですか?
篤志も千尋も寂しがっていますよ。
そして何より、僕が一番寂しがっているんです・・・ 「清四郎、悠理は幸せでしたわね。」
いつの間にか、幼馴染の野梨子が清四郎の隣で微笑んでいた。
「そうですかね。・・・そう願いたいですが。」
「悠理が悠理らしくあったのは、清四郎、あなたのおかげですわよ。」
「・・・そうですね。それはそれで、困ったものですがね。」
弱々しい笑みで、野梨子を見る。
そんな清四郎を見るのはつらいので、
「さ、さあ、もう戻りましょう。春とはいえまだ寒いですわ。風邪をひいてしまいますわよ。」
そんな言葉で、清四郎を促してみる。
「そういえば、篤志と千尋はどうしました?」
先程まで、傍にいた双子が姿を消している。
「あっちゃんもちぃちゃんも、魅録の所で遊んでますわよ。」
「いつの間に・・。すみませんね、迷惑をかけてしまって。」
「何バカな事を言ってるんですの?清四郎らしくありませんわ。悠理が聞いたら怒りますわよ。」
「・・・そうですね。」
「さ、あちらに戻りましょう、清四郎。」
魅録・美童・可憐のところへ・・・。
ツヅキマス
みんな、そんなに妄想するの嫌いなんだ。
そんなに議論するのが好きなんだ。
ええい、私が最後の一人になっても、
本スレで妄想し続けてやろうじゃあないか!
ということで、強引にネタ振り。
ノッてやろうという心優しい人は、ノってください。
お題『プロポーズ』
(1)誰が誰に
(2)シュチュエーション
(3)台詞
あなたの萌えを聞かせてくださいな(自棄っぱち)
ではでは、言いだしっぺの私から。
相変わらず華やかな私生活の黄桜可憐さん。
今日も今日とていい男(しかも玉の輿)に失恋し、
一人失意の涙を流しておりました。
けれど今回はいつもとちょっと違います。
いつも全力で恋する可憐さんではありますが、
どうやら今度の可憐さん、本気も本気、真剣な恋だったようで、
いつまで経っても立ち直る様子を見せません。
さて、友達として心配した魅録君。
せっせとせっせと慰めます。
「いつまで経っても玉の輿に乗れなかったさ、俺が貰ってやるよ」
無論、冗談半分でしたが。
そのせいか、可憐さんの心の傷もいえました。
月日が経ち、彼らが28歳になったとき。
突如、可憐さんが花束を持って魅録の家に押しかけます。
「約束よ、責任とって結婚してもらうからね!」
>102
うわあ、可憐からのプロポーズですかw
じゃ、あたしも続いて。
1 魅録が悠理に
2 高校の卒業式、誰もいない教室で。
3 「……結婚するか?」
さらりと言う魅録(萌)
>102
がんがれよ。ホロリ。
お約束についてだけど(蒸し返しスマソ)話が出たときにしとかないとうやむやになるよ。
先延ばしにするのはよくないと思うが。
>105
同情するならネタをくれ(古)
……てな冗談はともかく。
今は議論のしどきじゃないと思います。
やっぱり議論するとなると、喧々諤々、真剣な意見のぶつかり合いとなる。
そういうときの雰囲気を、アラーシさまは何故かお好みになられるので。
いい案思いついた。
テンプレは、嵐さんのところのテンプレ用スレッドで話し合うってのはどう?
もちろん、嵐さんに許可貰ってからだけど。
>107
でもしたらばはカキコ嫌がる人が多いよね・・・
鬱。
新作の嵐かと思って喜んでみればただの荒らし
ああ人生泣き笑い。
でもこの時間でも人がいるんだね。チョトビクーリ。
>100
サクラサクの作家さんじゃないよね?
なんで「」に。つけてるんだろう。
余計な事だけど例えばこれ→>迷惑をかけてしまって。」
「迷惑かけてしまって」こっちが正しい。
小学校で習わなかった?
荒らすんならちゃんと推敲しなくちゃだめよん。
>108 >109
お約束を読み直してください
みんな、ぎりぎりのところで和やかにしてたのに、
変な横槍入れるから、荒らしを呼び込んでしまったじゃないか!!
(´・ω・`)ノ 〜〜〜〜〜┻━┻ショボン
>110
ごめんなさい。
あまりにも荒らしがアフォなんでつい。
日本語勉強して出直してこい!!
おやすみ。オバカチャン。
>109
お約束を読み直してください
ひとりひとりが気をつけないと、
いつまで経っても撃退できません。
しつこくてすまそ
>112
あれ荒らしなのかな?私は新作だと思ったけど。
本人も新作って言ってるし。なんで荒らしだと思うの?
括弧のセリフに句点つけたから?
>114
あれは、外部サイトさまが、自分のサイト「のみ」公開している作品を、
勝手にコピペしているからです。
ということで、スルーをお願いします。
>113
スルーするもしないも*本来は*自由じゃないの?
私はできなかった。どーしてもできなかった。
自分勝手だと思うけど強制することじゃないんじゃない?
できる人がやればいいんじゃない?
お約束くらい知ってるよ。
ちょっと軌道外れたからって無知扱い止めてください。
フユカイです。
みんな、何時まで起きてるんだ(人のこと言えないけど)
何人くらいるんだろう……
>102
ちょと強引な話のもっていきかたですが(笑)
その姿勢には共感するので、私も頭をひねって妄想妄想
(1)清四郎と野梨子
(2)野梨子の家で、ふたりぼんやりと庭を眺めているとき(年寄りか?w)
(2)「あの…野梨子…」
「なんですの?」
「いや、なんでも…いやいや、実は話が…」
「はい?」
「いえね、大したことじゃないのですが…ええと」
「(んもう、じれったいですわね)」
「僕らも二十五歳になったことだし」
「ええ、それで?」
「そろそろ…け、けっこ…」
「結構?」
「ち、ちが……結婚、…そう、そろそろ結婚なんか…」
「ああ、その話でしたの。で、どなたかとお見合いでも?(にっこり)」
「うっ…」
なーんてね。
代わり映えしない二人でした。
>>116 ごめんなさい。
でも、ちゃぶ台スレに行ってほしかった……
スゴイネー皆早起き(それとも徹夜)だね。
本当に何人いるんだよ。
早朝だってのにスレのびててビクーリ。
>118に禿同。
118さん、あなた謝る必要全くないよ。
でもちゃぶ台スレってはられるよ。ここに・・・
>119
せっかく、新作の続きがアップされたのに、哀しいスレの伸び方だねー
>116、118
意見は違うけど、
共に荒らしを憎み、スレを愛する仲間じゃあないか。
いわば兄弟だ。そうでなければ、隣人だ。
仲良くしたまえw(何様)
おでんマン
△
/●\
□
/ \
こうなったらおでんマンに頼るしか……(爆)
(このスレで、このネタ知ってる人いるのかなぁ)
ああもう!
荒らしもうざいが「これはこう!だからこうしろ!」と
決め付ける住人もうざいんじゃ〜〜〜〜!!!!
(ノ≧皿≦)ノ≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡┻━┻
てめえは何様だ?
単なるローカルルールで全てを締め付けられると思うな!
(ノ≧皿≦)ノ≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡┻━┻
お望みどおりちゃぶ台で叫んでやったよ!
コピペしたけりゃするがいいさ!!
(ノ`皿´)ノ≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡┻━┻
これは個人的意見です。
受け付けないと思ったらスルーしてください。
ここがマターリすると荒らしがやって来る気がします。
しばらくの間、したらばでうp&感想カキコをやっていただけないでしょうか。
お願いします。
あとお約束の話はうんざりです。
とても今まともな議論ができるとは思えません。
やめてください。
最後に、荒らしに反応する人と、それに「スルー!」とわざわざ言う人。
やめてください。
よけいに荒れる気がしてなりません。
>123
でも、したらば設置後、はじめて本スレに新作がアップされたのに…
ここで撤退しちゃうと、二度と誰も本スレにアップしなくなるかも。
>123
言葉は丁寧だけどさ、すごく傲慢なお願いじゃないかな。
どこにカキコしたっていいでしょ。
マターリすると荒らしが・・なんていうけどそれじゃいつまで
たっても戻ってこれないでしょ。
そんなにしたらば行きたきゃあなたお一人でどーぞ。
ああっおでんマンが光臨してる・・・!!
とうとうおでんマンの手を借りる事態に・・・。
ありがとう、おでんマン!
正直、がっかりしますた。
>123
そんなこといわれたら、作者さん、きっと困ってしまうよ
>夏の匂い
すごく丁寧な文章で、うっとりさせられました。
かなりの達人と見ましたわ。続き楽しみにしています。
どんな展開になるのかしら・・・わくわく。
スレの雰囲気はあまりよくないけど、めげずにお願いしますね!
>おでんマン
誰?わからないけど、とりあえず非常事態なのね・・・くすん。
カップルなしの化け物退治もの、うpさせてください。
全部で5,6うpぐらいです。
橋を渡った。
そこから向こうへ、細い道が一本、すぅっと延びている。
背の高い木々が両脇に並び、その遥か彼方、刷毛で刷いたような薄雲の下に、黒い山々が連なっている。
大きな鞄を下げた六人は、それぞれの歩調でその道を歩いていた。
三番手を歩いていた清四郎が、つと立ち止まった。
「どうかしまして?」
野梨子が声を掛けると、清四郎は足元に目を落した。
「あら、靴紐が」
見ると、左の靴紐が結び目のところでぷっつりと切れている。
清四郎の足元にちょこんと座ると、手早く紐を解き、その長い方を使って結び直した。
「すみませんね」
見上げる笑顔で返事の代りとし、野梨子は再び歩き出した。
その野梨子の手から鞄を取り、これもまた小さな笑顔で言葉の代りとすると、二人は並んで歩き始めた。
「まだかぁ?」
先頭を行く悠理から、間延びした声が届いた。
「そろそろじゃねぇか?」
そのすぐ後ろを歩く魅録が、それに答えている。
陽はまだ高いが、吹く風は冷たく、それが滲んだ端から汗をさらって行く。
逝き遅れた蜩が、途切れ途切れに聞こえていた。
県境に程近い、仲秋の山里。道の続く先の名は、三国峠。
その麓に、こびり付くようにして小さな集落がある。
「やっと着いたな」
その昔、色里として栄えた小落は、山深い場所とは思えないほどの風雅な軒並みを今に残していた。
一旦止めた足を、再び踏み出した。
一行が進む幅狭い通りの両脇には、水路が敷かれてい、それを見下ろす格子の向こうに、
忘れられた行灯がぼんやりと燈っているのが見えた。
忘れられたと言えば、この村落自体が、時に忘れられたかのような佇まいではある。
「あそこに見えるのが、どうやらそれらしいな」
地図を仕舞い込みながら、魅録が目顔で告げた。
町並を北に切れ込んだ先、こんもりとした木立の中に、その大きな家が見えてきた。
その家の奥庭は広く、建物がそれを鉤の手に廻っている。
そこの奥まった一間に、一同は通された。
縁側から見渡せる庭の中央に、阿舎がある。
四方へ葺きおろした屋根の一隅に、時期外れの鉄風鈴が蹲ってい、そのすぐ横で背の低い椿の木が、遠慮深げに枝を張っていた。
「ここはその昔、揚屋として使われていたそうですよ」
「趣があって、素敵ですわね」
濡れ縁に腰掛けた野梨子は、阿舎を見ながら言った。
その時、隣室に続く襖が開き、
「よう、おいでなさいました」
小さな老爺が入ってきた。
「この度は、お招きに預かりまして」
野梨子に倣い、それぞれも軽く頭を下げる。
「素晴らしいお庭ですわね」
「いやいや、暑いや寒いで手入れもままならず、お恥ずかしい」
萎びた手を振って見せる老爺に、
「ところで、早速で恐縮ですが、お話を伺わせていただけますか」
「はいはい」
清四郎に促され、老爺は話し始めた。
<続く>
□□□□■□□□□□■□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
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□□■□□□■□□□■■■■□□□□□□□□□□■□□□□□□□
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□□■□■□■□□□□■■□□□□□□□□□□□■□□□□□□□
□□■□■□■□□□□□■■□□□□□□□□□□■□□□□□□□
□■■□■□■□□□□□□□□□□□□□□□□□■□□□□□□□
□■□□■□□□□■■■□□□□□□□□□□□□■□□□□□□□
□□□□■□□□□□□■■■□□□□□□□□□□■□□□□□□□
□□□□■□□□□□□□□■■□□□□□□■■■■□□□□□□□
某サイト・馴れ合いキモイ。BBSなんとかしる!
防災と・清悠素人書き手らがキモイ。質の悪い本スレ。
亡妻と・ありゃ有閑か?
その他小粒・ダニ。
>椿三夜
「つばきさんや」と読みすればいいのでしょうか。
ちょっとコワーイ雰囲気が漂ってますね。
今までにないタイプのお話で嬉しいです!続きが楽しみ〜!
新作がこちらでもアップされるようになって嬉しいです。
作家も読者もがんばりまっしょい!
よみたい。
久しぶりに来たら新作が出てるー。
>夏の匂い
素敵…(ため息)。
読むだけで情景が浮かんできますね。
>椿三夜
こっちは打って変わって昭和調?
なんだか怪しい雰囲気…続き待ってます!
変なものが暴れてるけど(゚ε゚)キニシナイ!!
某サイトのことが気にはなっても(゚ε゚)キニシナイ!!
カチンとする意見を貰っても(゚ε゚)キニシナイ!!
寒いネタで激しくすべったことも(゚ε゚)キニシナイ!!
(゚ε゚)キニシナイ!!(゚ε゚)キニシナイ!!(゚ε゚)キニシタッテドウシヨウモナイ!!
。・゚・(ノД`)・゚・。…スレ汚しスマソ…
ボウサイトも大変だね。同情。
裏切られたように思うんだろうね。
作家を個人サイトが取ったって。どこでうpしようが勝手なのにね。
ところでさ人の作品*山ほど*載せて面白いんかな。あの管理人さん。
あれじゃ投稿サイトだよ。ソウナノカ?
第二の妄想スレを目指してるとか?ポスト嵐さん?
アクセス狙い?人の話でアクセスとってもねえ・・・。
>141
微妙な荒らし?
叩く対象を作家じゃなくサイトオーナーにかえたのかい(藁
個人サイトはほっといてあげなよ。
どうアクセス稼ごうが人の勝手じゃない。
でも実は投稿作品の方がオモロイよ(コソーリ
私はそれ目当てに通ってる。
もしや私も荒らしかな・・「気に入らない作品は(わざわざ作品名は挙げないけど)スルーしまつ!」
これくらいの意識でカキコしてんだけど。
初期のころのほどよい緊張感がすきだったな。
今は、荒らしと思われるのをおそれて、
当たり障りのない、毒にも薬にもならないカキコしか出来ないでしょ
ま、荒らしが実際にいる以上、無用な混乱を避けようとするのは当然だけどね。
でも白々しい。
>141のような軽い叩きを、2chでは荒らしとは言わないよね
(私怨といわれることはあるけど)
>142のようなカキコは、荒らしどころか普通の意見として受け入れられる。
でも、今の情勢なら「荒らし!」って言われるのかな。
無視すべきなのは、本当の荒らしと、粘着だけでしょ。
>143ハゲド
カキコが少ないのは、荒らしと間違えられる事を恐れて正直な気持ちを
カキコできないせいもあるのかもね。
気軽にカキコできる日を願います。
マジレスゴメソ。スルーできんかった。
某サイトって別に投稿作品多くないじゃん。2、3個?
それくらいファンサイトじゃ当たり前じゃないの?
よく見るよ。そういうサイト。
こんにちは。
やっぱりしばらくは、したらばにアップという意見も貰ったのですが
本スレがやっぱり好きな私は本スレにアップすることにしました。
連続投稿すいません。
みなさんの感想が嬉しくて、調子にのってしまいました。
>76-79
浜辺に隣接するように立っている白鹿家の別荘に入った野梨子は、水着を着
て、鏡の前に立った。
白い肌。折れそうに遅い体。
悠理のように健康的ではなく、可憐のような柔らかく女らしい丸みもなく、思春
期にようやく入った少女と代わり映えのしない体。
なんだかいたたまれぬ思いから、水着に着替えるという口実であの場を抜けた
のだから、着ていかぬわけにはいかない。けれど、やはり恥ずかしかった。無論、
自分が気にするほど友人たちは気にしてはいないのだから、ただの自意識過剰
だと思ってはいるのだが。
野梨子は、なんだか浜辺に戻りたくなくなってしまった。
――楽しい旅行の筈ですのに……。
溜息をつく。
今回、海に行きたいと突然言い出したのは悠理だった。夏休みの旅行はすで
に冬真っ盛りのオーストラリアと決まっていたが、夏はやっぱり海だろうというの
が彼女の意見であり、白羽の矢が立ったのが、京都府は丹後半島にある白鹿
家の別荘だった。
日本国内で海水浴といえば、沖縄を一番にあげる者が多いだろうが、丹後半島
の海は、透明度では日本一ではないだろうか。しかもこの白鹿家の別荘のある
あたりには、殆ど一般の観光客が来ず、立ち並ぶ別荘の住人たちが泳ぐのみな
ので、ひどく静かで居心地がいい。悠理あたりは「海の家がない!」と文句を言っ
ていたが。
野梨子は、ちょっと迷ったが、浜辺に行くのを少し遅らせることにして、テラスに
出た。ここからだと、海がよく見える。パラソルの下にまだ残っているのは可憐だ
し、ジェットスキーで遊ぶのはきっと美童と清四郎だろう。そして――あのテトラ
ポットのあたりに見えるふたつの人影は、魅録と悠理だろう……。
やっぱり、浜辺に戻ろう。
野梨子は歩き出した。一人でいると、碌でもないことばかり考えてしまう。
浜辺に戻ると、可憐に「遅い!」と怒られた。
見ると、運痴な野梨子のために、浮き輪を膨らませてくれていたらしい。申し訳
なく思って、「ごめんなさいね」と野梨子は素直に謝った。
「……野梨子、あんたさぁ」
可憐はちょっと野梨子を見詰めたあと、そう言い掛けた。しかし、野梨子が返事
をする前に「やっぱなんでもない」と取り消す。
「可憐?」
「なんでもないって。それより泳ぐわよ。日焼け止めもばっちし塗ったし」
「ええ」
内心、安堵しながら野梨子は頷いた。
――全てを押し殺して、何もなかったように遣り過ごせるのならば、それに越した
ことはないのである。ときが全てを風化してくれるのならば――無理にこの想いに
名をつける必要はない。
そのころ悠理は得意になっていた。
「へっへー、 あたいの勝ちだい!」
「嘘だろ――」
勝ち誇る悠理と対照的に、ぐったり脱力するのは女に負けたことにショックを隠し
きれない魅録。
ふたりはテトラポットのあたりでふよふよと浮かんでいたところを、ジェットスキー
に乗った清四郎と美童に回収されたのであった。ちなみに体重の関係で魅録が美童の、
悠理が清四郎の後ろに乗る。
「悠理に勝つなら、男女の差が出るようもっと長距離の競争じゃないと無理ですよ!」
騒音に負けないように声を張り上げながら、清四郎は魅録に言う。
「反射神経や肩の柔らかさは並みじゃないんですから」
「次からはそうする…くそ」
喧嘩で悠理に負けるとは思わないが、ことスポーツとなると、結構まじめにいろんな
競技をこなしてきた悠理に煙草を吸う魅録が勝つのは難しい。純粋な体力勝負となる
陸上競技ならともかく。
かなり悔しかった魅録ではあるが、それでも「あったりまえだい!」とにこにこ悩み
のなさそうな笑顔の悠理を見ていると、その気持ちも失せてくる。まあいいかと思った
のだ。ついでにちらっと悠理の胸元に目を遣る。――魅録の尊厳のために誓って言うが、
別に彼はヤラしい意味でそうしたのではない。彼は本気で悠理を女として見てはいな
かったので。
当然といえば当然か、悠理のTシャツはうっすら下着が透けていた。濃い色の柄物
Tシャツであったため、思ったより透けていない。また身に着けている下着がスポーツ
ブラであったのが幸いして、それほど困った事態にはなっていない。
しかし、一応忠告しておいたほうがいいだろう。
「悠理、お前後で着替えろよ。それじゃいくらなんでもヤバいんじゃねえ?」
照れもなくあっさり魅録は言い放つ。
「そっかなー」
対する悠理も淡白なものだ。
自分たちの背部で交わされる会話に、清四郎と美童はなんともいえない気持ちと
なった。いくら性別を越えた友情とはいえ、ここまで無頓着でいいのか。悠理が多少
女らしくなったという先ほどの自分たちの会話は、実は全くの見当違いだったのでは
ないかと思ったのだ。
と、そのとき悠理が呟いた。
「あ、野梨子たちだ。なんか浮かんでる」
一同が悠理が言うように視線をめぐらすと、確かに野梨子と可憐がぷよぷよと地味
に浮かんでいる。泳げない野梨子は仕方ないとして、体を動かすのが好きでない可憐
もまた浮き輪にしがみついているだけである。泳ごうという意思は欠片も見出せない。
「おおい、可憐!」
美童が手を振ると、可憐が気づき目を輝かせた。
「あー、悠理たち、後ろに乗ってる! あたしも乗りたい!」
「いいよ、代わる」
「え? ちょっ…!」
軽く言った悠理に嫌な予感がして慌てて制止の声をあげる美童だが、ときすでに遅し。
じゃっぽーん! ――悠理が飛び降りた。
「うわわわわわわ」
焦って、バランスを取り戻そうと悪戦苦闘する美童。その青い顔に向かって
「あ、悪ぃな」とちっとも悪いと思っていない声で悠理が謝る。
傍で見ていた野梨子は呆れた。
「ね、ね、じゃああたし乗せて」
わくわくとした顔で可憐がようやく体勢を整えた美童にねだった。こんな海の真ん
中でどうやって可憐を後ろに乗せたものか美童は悩んだが、手を貸すと思った以上に
可憐の身体は軽く、あっさりと後ろに収まった。
「あたし、これに乗るの初めてなのよねーv」
男・美童としては俄然張り切った。たとえ相手が悪友であっても、
美人が相手だと、いいところを見せずにはいられないのが美童である。
「よし、飛ばすよ!」
ざっと波を切って発進したジェットスキーを見送ると、清四郎は後ろに声をかけた。
「さて、僕たちはどうします?」
「俺もこいつに乗りたいから、借りにいく。浜辺までつれていってくれ」
「了解」
美童と清四郎が行ってしまい、海の上に悠理と野梨子が残された。
ザ……ザザン…
野梨子は、自分たちを揺らせる波の音が、急に強くなったような錯覚に囚われた。
ザ……ザザン…ザン
波の音は、耳元でやかましく鳴る。
それだけではない。
燦々と空から降り注ぐ太陽も、急に鋭さを増したように思う。攻撃的なまでの照り。
空は驚くほど澄み渡って、その青の青さは眼が痛くなるほど。
世界が、急に極彩色となる。
ああ。
野梨子は気がついた。
世界が変わったのではない。自分の感覚が鋭くなったのだ。
心臓が痛い。
この心臓は、痛みを覚えるほどに甘くおののく。
悠理。
「野梨子」
野梨子が悠理に心の中に呼びかけた瞬間、まるでそれに答えるように悠理が野梨子
を読んだ。
「ちょっと喉乾いた。一端、上がろうよ」
野梨子は言葉を発することが出来ず、ただ頷いた。
<続く>
すいません、アップに時間がかかって…
字数制限に引っかかって、慌てて訂正したのです。
あと、>150の「夏の匂い(3/5)」は「夏の匂い(4/5)」
の間違いです。
レズか。
そのうち魅×清作家も降臨しそうで欝。
>夏の匂い
わい♪ 繊細な描写がとても好きです。
野梨子のタイプと描写の仕方が、とてもよく
合っていると思う(エラそうな言い方でスマソ)。
>102-104 >117
プロポーズ話、(・∀・)イイ!
どれもSS化してほしいものばかりで、
妄想が広がってゆきます。
>103
魅録の返事が聞きたい!
それまでの2人はどんなだったのかな?
個人的には、友達以上恋人未満の関係が
ずーっと続いていた・・・というのが萌え〜です(w
>104
こっちの魅録も、らしくていいなぁ。
でも、悠理がボケボケの返事をするような
気がしておば・・・ゲフンゲフン・・・おねえさんは
心配です(笑
>117
原作だと、どちらかというと野→清っぽい描写が
多いので、こういうお話はツボです。
単に清四郎いじめが好きなだけかも(苦笑
>104
「はあ?誰とだれが?」とか返しそうですね>悠理(w
でもそんな魅録スキー。
>117
野梨子はわかってて言ってそうですね。イジワル気味に(w
この二人も結構それっぽくてイイ!清→野結構いいかもだなぁ(開眼)
ひたり方はあのお方以上だね。
いつ終わるの?へんたい野梨子。
>102
ない知恵を絞って考えてみますた。
野梨子の結婚式。
寂しい気持ちになっている清四郎に向かって、可憐が言う。
「シスコンにも困ったものね。私が結婚してあげるから、
ちゃんと玉の輿に乗せなさいよ!」
可憐の気持ちを嬉しく思いながらも、素直になれない清四郎。
「おや、可憐が僕に、そんなに夢中とは知りませんでしたよ」
「ふふん。アンタみたいな情緒障害人間とうまくやっていけるのは、
あたしみたいな大人の女だけよ」
軽くいなされてしまうのでした(w
この人何が言いたいの?
作家さんたちの仲間に入れてほしいのに入れないからいじけてるんだね。
かわいそうに。
せっかく新作書いてくれる作家さんが出てきたんだからいいかげんやめようよ。。情けない。。。。
はいりたかねーよ。
あんなクソ作家協会。
清野以外はクソ
>夏の匂い
いい感じの展開になってきましたねー!
本人よりも周りが悠理の「女」を感じてしまうシチュエーションが大好きなので
すごく楽しみです!続き楽しみに待ってます〜。
で、重箱の隅なんですけど、美童の後ろには魅録が乗ってたのでは?
可憐を拾う前に乗り変わった?ごめんね、小姑みたいで(;^_^A
便乗して・・
最初の3行目の>折れそうに遅い体。
野梨子・・遅い体ってなんですか。マジわかりません。
私がバカなだけかな?分かるひといますか?
>夏の匂い
かなーり萌え。
地味にぷかぷか浮いてる二人に笑いますた。
>162
折れそうに細い体でしょ。それくらい文脈でわからない?
ね
た み
>夏の匂い
野梨子が可愛いv
発育が悪いのは、深刻な悩みにつながることもあるんだよね。
>166
美人なんだから、多少発育が悪くてもいいじゃん!
って思ってたよ。リアル厨のとき。
み
か ん
付き合ってやったんだから終わらせろ!
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新ステ、そろそろ最終回なのかな?
花園や薔薇や世界は未完だね。
このまま終わるな。無責任だね。
結構未完の長編が多いよね。
悠理の秘密、美×悠、模擬同棲なんかも連載止まっているし…
リレーもすっかり止まっちゃったね。
想い出も、あの騒動後に始まったヤツも…
>167
そうだよね〜。それがますますそそるって男もいそうだし(w
ハッ!清四郎はそうかも?
でもきっと本人は悩んでると思う。
けど可憐並のナイスバディな野梨子って想像できない(w
・・・ヤパーリまだしたらばの方がいいのかな。
アラシチャンがうざい。消えろ!
>102
出遅れたー!遅レスだけどいい?
清四郎から野梨子へのプロポーズネタでカナーリ昔のスレに
「どうせ隣同士に住んでるんだから一緒に暮らした方が
面倒が無くていいと思いませんか?」みたいなのがあって
激萌えした記憶あり。
普通の話してる時に何気無く言われて「はっ?」とか言って
しばらくの間ポカンとしてそう。
ケケケ
今日は深夜組いないのか・・・ふぅ
いるけど、これといったネタがない(w
>>173 元リレー参加者だがネタないから書けん。誰か続きを〜。
「ふふっ、だめですよ。野梨子。暴れたらよく診察できません」
清四郎は残酷に内診台の上で身動きできない野梨子に言った。
「やめてくださいな、清四郎…」
清四郎が知らないうちに見合いをさせられた野梨子。訳の分からない嫉妬に駆られた清四郎は白鹿夫妻の留守を狙って野梨子を病院の分娩室に連れ込んだ。
薬を嗅がせ、身体の自由を奪い「診察」「治療」の邪魔になる衣服は全て剥ぎ取り…。
身体に直接触れる外気の冷たさに野梨子が気付いたときはもう遅かった。無影灯に照らされる裸身、手術衣に身を包んだ清四郎が剃毛をしている真っ最中。
「気がついたんですか、野梨子。動かないで下さいよ。大事な場所に傷が付いたら困るでしょう?」
わざと花心に剃刀をあてる清四郎。
「僕の野梨子が他のオトコと見合いをしたと聞いたときは驚きました。デートまでしたんですって?何もなかったかどうか自分の目で確かめたくて…」
「清四郎っ!やめてください。何を言っているんですの?お見合いはただの義理ですわ。早くベルトを外してここから降ろして下さいなっ!」
あられもない格好。清四郎は悠々と剃毛を終えると露わになったそこを入念に消毒し、指で押し開いた。
「キレイなもんですね。うん、損傷や外傷はない。奥の方はどうかな」
野梨子は薬と恐怖のあまり声も出ない。清四郎はピンセットで両側の花弁を摘むとびろーんと拡げた。痛みの余りか野梨子の白い腰が嫌々をするように揺れた。
「うん。処女膜も無事ですね。安心しました、とりあえずはね。そうだ、クリトリスはどうかな?包皮を剥きますよ…」
清四郎は指で剥きあげると、尖ったピンセットの先端で花芯に悪戯をした。野梨子の身体がぴくんと跳ねて、身体の奥から蜜が溢れてきた。
「感度がいいな」
残酷に笑うと清四郎はいきなり秘花に口をつけ舐めあげた。
「ひいぃっ!」
野梨子はあっというまに登り詰めてしまった。
「いい味ですね。舌触りも柔らかさと弾力のバランスが絶妙だ」
清四郎は執拗に舐めて野梨子の股間をべとべとに濡らした。
「さて…中の方はどうなっているのかな?」
清四郎は傍らからある器具を取りだした。太めの試験管の中に光ファイバーとマイクロカメラを仕込んだもの。
「せいしろ…?何をするんですの?やめてください…お願い…」
「だめですよ。野梨子は僕の妻になるんですから。健康かどうかよく診察しないと。
これをね、野梨子の中に入れるんです。内部がよく見えますよ」
清四郎は野梨子の愛液を試験管にまぶすと、花弁を全開にして野梨子の中に挿入した。
「ひやあっ!痛い!痛い!」
「暴れないで、力を抜いて、野梨子。割れたら大変ですよ。…ほら、中側です。きれいだなぁ。こんなに蠢いて…。
ふふっ、入れにくいのも処女のご愛敬ですかね。すごくきついんですよ、野梨子は。膣圧も測ってみましょうか」
清四郎はモニタから目を離すと試験管を抜き、野梨子に指を差し入れた。そのきつさに満足げに笑うと今度は尖らせた舌を差し入れて…。
野梨子は涙を流したが、それがまた清四郎を煽るのだった。
「さて…。仕上げをしないと」
清四郎は野梨子の秘花をすっかり消毒すると、局所麻酔をそこに施した。
「何を…?」
「エンゲージリングを贈りたいんですよ」
清四郎はダイヤモンドのついた小さなリング状のピアスを見せた。
「ここにするんですよ」
清四郎は片方の花弁を引っ張った。
「ひっ?!」
「野梨子が僕だけの物だという証拠ですよ。他の人間には見せられないでしょう?今日の診察が無事終わった記念にね…」
清四郎は淡々と手際よくピアッシングを済ませた。
「野梨子…愛していますよ。野梨子もきっと僕を愛していますとも」
したらばの鬼畜清四郎は萌え〜だけどこれはちょっと・・・(汗
エンジェルの魅録、わがままで自分勝手でいいわー!
本編の彼がとても真っ当ないいやつなので
たまには欲望の赴くままに突っ走ってもらいたいもんです。
結局、名前と言葉使いさえ押さえてれば後はどうでも
いいってことだよね。
鬼畜な清四郎然り、我侭な魅録然り・・・
何かのコピペか?
>>186 どうでもいいってことはないと思うけど
こんな清四郎や魅録も見てみたい〜という妄想よね。
そうそう。「たまには」って書いてあるし。
ちなみに私は鬼畜清四郎はちょっと萎え。わがまま魅録は萌え。
毎年この時期に、祭がある。
暮れから明け方にかけて、三晩を踊り明かすその祭は、他所のように五穀豊穣を願うためのものではない。
「花を…椿の花を愛でる祭なのですよ」
東の吉原、西の島原にも劣らぬと評されたこの色里切っての太夫・玉水(たまみず)が好んだ椿の花。
その椿のための祭である。
二晩目の中夜(なかよる)には、玉水と同じ年の女が峠中腹の社で、
願いの釘打ちをするのがその習しである、と老爺は言った。
「その年の娘が、今この村にはおらんのです」
そこで伝を頼り流れた話が、廻り廻って野梨子の母の耳に入ったのだ。
「でも椿って、冬とか春よね?どうして秋に?」
「はい。その玉水様がお亡くなりになったのが、今頃だったそうでございますよ」
老爺は庭の椿に目をやりながら、そう言った。
踊端から峠を登り始めると、女の足でもゆっくりと夜半前には社に着く。
そこで用意の大釘を、社の中にある柱へ打ちつけるのだそうだ。
「……それは、あの、一人で行くのでしょうか?」
「いやいや、お三人で行っていただきましょうよ。社までの道程は、それはそれは美しいですぞ」
野梨子はほっとしたように、悠理と可憐を見やった。
「踊は今晩から始まりますが、釘打ちは明晩ですからな。今日のところはゆっくりと見物してくだされ」
老爺は福福しい笑みを残すと、再び襖の向こうへ去って行った。
「さてと」
湯呑を盆に戻した魅録が言った。
「どうする?時間もあるし、ちょっと歩いてみるか?」
「そうだね」
一行は、手伝いの者が用意しておいた下駄を履くと、飛石に歯を響かせながら門をくぐった。
「お前、妙に下駄が似合うのな」
魅録は清四郎の足元とその顔とを、交互につくづくと眺める。
「あら、Gパンに下駄の魅録っていうのも、なかなかいいわよ」
くすっと笑う可憐に、
「ばーか」
魅録は顔を赤らめながら、そう返した。
家を囲む木立を抜け、畦道伝いに二十分ほど歩くと、本通りに突き当たる。
「ほら、ここが郭通りですよ」
東西に延びるその通りの東端は、緩く南に曲がりながら、河を越え隣村へ、
そして西の端は、三国峠へと続く。
「結構いい感じじゃなぁい」
可憐はきょろきょろと辺りを見廻している。
「郭通りか。お前にぴったりだな」
さっきのお返しとばかりに魅録が言うと、今度は可憐が頬を膨らませた。
「今はお土産物屋になっていますのね」
「文化財に指定されると、建替えもままなりませんからね」
ふと見ると、悠理が早速に五平餅を三本も手に持っている。
「おい、あんまり食うなよ。晩飯食えなくなるぜ」
「そんなわけないでしょ。ここで売ってるのぜーんぶ食べたって、あの子は夕飯食べるわよ」
可憐は言いながら野梨子の手を引くと、小物屋を物色し始めた。
「まぁ、素敵なお扇子ですこと」
野梨子はそのひとつを手に取ると、慣れた手付きで開いて見た。
「……いま来むと 言ひしばかりに 長月の 有明の月を 待ちいでつるかな」
「色っぽい歌じゃな〜い」
「あら、ご存知ですの?」
「バカにしないでよぉ。それぐらい知ってるわ」
「ふふ、それは失礼。これ、くださいな」
涼しい顔で言いながら、野梨子はその扇子を店の女に差し出した。
「ところでさ」
清四郎は、小物屋ではしゃぐ野梨子に注いでいた視線を、魅録に向けた。
「あの峠、三国峠って言うんだろ?」
「そうですけど?」
「確かにここは県境だけど、三国って言うからには三つの国、だよな?」
「そうですね」
「あとひとつは、どこだよ?」
清四郎は、遥か後方に緩やかな線を描く山稜を見渡し、
「……さぁ、どこなんでしょうね」
その向こうへ落ちつつある陽に、目を細めた。 <続く>
>>136 はい、つばきさんやと読んでください。
カポーなしなので萌えどころがないですがヨロシクお願いします…(^^;
>椿三夜
なんか、しっとりとしたお話ですね。
夏の匂いさまといい、このお話といい、野梨子が中心(?)で嬉しい
(野梨子至上主義な私w)
作者さん、カプ物だけが萌えじゃないですよ。
野梨子のちょっとした仕草に、じゅうぶん萌え萌えしてます、私w
>158
す、ステキ…うっとり。
可愛くって大人の女性な可憐っていいねーっ
恋愛という一点において、清四郎の上に立てる女性だもんね、可憐。
いつもは唯我独尊男な清四郎をおろおろさせてほしいっすv
ところで提案なんだけど。
リレー小説しません?また。
あれあると、普段は書かない人も参加できて、かなり楽しいんですが。
大まかなカプ決めたら、あとは勢いのままに突っ走っちゃったり。
>195
遅れ馳せながら賛成>リレー
カプ案振ってくださいませ。
>椿三夜
雰囲気がイイ!
下駄を履いた魅録にチョト萌え。無頼な感じです。
♪下駄を鳴らしてヤツが〜来る〜
この曲が似合いそうだ・・。
カポ無しとは言え微妙な萌えポイントがあって逆にそそるかもです。
美×可………
ご、ごめん、間違って途中で送信しちゃった。
リレー小説賛成です!
美×可……とか、希望v
↑って書こうとしたんです
リレーって未完なの2本もあったよね?
あれは放っておくのかな。
リレー自体は賛成ですよ!3本目が楽しみ!
とりあえず未完モノの続きを書いてくれるツワモノきぼん。
新しいのも読みたいケドね♪
美×可いいかも。
200です。
ごめんなさい。あげちゃいました。
これじゃ荒らしだよ・・・
間違いはだれにでもあるさ。
落ちこまず妄想に励もう>202
>完結してないリレー小説
http://freehost.kakiko.com/loveyuukan/long/l-01.html これがまだ完結してません。
ちなみにこれまでのストーリーの解説。
とある女性学生の家庭教師をすることになった清四郎。
それを、恋人が出来たと勘違いし、傷つく野梨子。
野梨子の様子がおかしいと感じ、不安になる清四郎。
そんな野梨子に可憐が、清四郎に魅録がアドバイスをして、
一躍ハッピーエンドになると思いきや…
清四郎が怪我をしている(?)女子学生の腰に手を回しているという
間の悪い場面に偶然野梨子が居合わせてしまい、二人の仲はこじれにこじれる。
裕也が上京することになり、傷ついた心のうち裕也に打ち明ける野梨子だけど
更に間の悪いことに清四郎が誤解する。
裕也は、すれ違いつつもお互いを求める清四郎と野梨子を見て、
清四郎に本音を言わせるという形で人肌脱いだ。
…てな感じ。
お呼びでないならごめんなさい。某サイトの考察レポートです。
私見もありますが、なるべく客観的に書いてみました。
辛口なのは2ちゃんなのでご勘弁を。
ちなみにサイトができた順です。
某サイト・1。
美×可がメイン。ダメな人はダメだけど、はまる人ははまるロマンチック系。
しかし、おかしな表記多し。嵐さんといろいろあって、あっさり常連をなくした。
2ちゃんねらーの怒りをかってもがんがってる姿勢にチョト好感。
某サイト・2。
清×悠オンリー。最近第二の本スレ化したため、ネンチャクの標的にされてる可哀想なサイト。
未熟さを叩かれる事を恐れ、本スレにUPできない新人の作品発表の場になっている。
そのため(私見だが)質の高い作品は少ない。
作品数は多く、とにかく読みやすいが、コアなファンはいないだろう。誤字・脱字多し。
清×悠が好きなら、行ってみて損はない。ただし、掲示板は非常に痛い。自分がUPした時の無反応を恐れてか、すごい勢いで所属作家のレスがつく。
騒動前の本スレで、作家の感想を見ているようだ・・・・。
>205の続きです。
某サイト・3。
メインは混沌としている。掲示板を消去したため、あらぬ疑いをかけられた気の毒なサイト。妄想スレUPの後遺症か、いやに管理人の更新が細切れ。作品を完結させることに拘りがないらしく、有閑倶楽部だけでも3本連載。(花を含めると4本・・・)
投稿作品を一切受け入れず、一人でやっている割には、この中でカウンター数はトップ。バナナパワーか?
ベテラン作家達と仲がいいようだが、人の作品を受け入れる優しさはないらしい。
あれだけ叩かれても、なぜかレスのないBBSに拘っている。近々夜逃げするらしい。
某サイト・4。
魅×悠オンリーサイト。管理人は本スレ出身ではないが、出身作家の投稿作品あり。
チョトお笑い系。スカッと笑えるが、あまり中身はない。この中で唯一はっきりと投稿作品を募集している割に、某サイト・2に作家を取られている。
某サイト・5
オリキャラ×悠理メイン。サイトを立ち上げてまだそれほど間がないが、本スレ作家としては一番のベテラン。この中では(私見だが)最もサイトのデザインセンスがいい。
ある作品の続きが読める。オリキャラ嫌いは受け付けないだろうが、なかなか骨太で面白い。
>205-206
ここは有閑倶楽部について妄想で語るスレであって、
有閑サイトについて考察するスレじゃないんだから、
そういうのは別スレを立てるか廃墟スレをリサイクル
するかして、やってくれないかな?
>207
同意。
荒らしに比べれば可愛いものだと思うけどね。
妄想するスレって言ったって、さんざん某サイトのことは話題に上ってたのに・・
全然説得力ないね。
・時々、煽りや荒らしが現れますが、レスせずスルーしてください。
指差し確認(「これは荒らし?」などの確認レスをつけること)も無しで
お願いします。
>205
乙かれ。
チョトどのサイトなのか繋がらないモノもあるけど。
もう書いてもいいかな・・・
時間割決めたりアホな煽りを繰り返していたのは、
蛆だと思われ。難民板の某スレに時々沸くから、
ここも目をつけられたんじゃ?
蛆:「ぷくこ」とも言う。2chの有名な電波姫。
高校受験に失敗して浪人中で暇なのをいいことに、
失笑してしまうような単純な煽りレスを繰り返す。
某スレによると、「蛆、明治大学の同窓会名簿に
パパの名前みつけたよ。おうちに連絡してもいい?」
という呪文を唱えると、姿を消すらしい。
しっかし、蛆のせいでスレが荒れたなんて、恥ずかしくて
言えたもんじゃない
2chではもう終わった人間と言われ、大抵のスレでは
何事もなかったかのようにスルーされているというのに。
(だから、相手してくれるここに居着いちゃったのかもね。
鬱だし脳)
>210
気持ちはわかるけど、そのメッセージって多用するとかえってうざいよ。
>205程度なら荒らしじゃないと思うけど。
これはマジレスだけど、わざわざそればかりコピペされると
自由な雰囲気を逆に殺すよ。カキコしにくくなる。
あ〜もう!
>212と210って同一人物?
何で今更そんな昔のコピペするの?
う ざ い !!
以前に別の板で、とある作品の事について語るスレがあったんだけど
最初は萌え話だったのが段々作者叩きになって、ついには激しい
ファンサイト叩きになって叩かれたファンサイトは次々と閉鎖したり
パスワード制になったりで悲しい思いをした事があったよ。
ココもそうなっちゃうのかなぁ・・・・
205-206のあげた中に個人的に大好きなサイトがあるので、そうなっちゃわないか
凄く不安です・・・
>215
まじで?
さっきしたらば見たら新がうpされていたもうすぐ清×悠元サヤになりそう〜!!
>215
もしや花○かな?
どちらかと言えば、叩かれたからサイト閉鎖というより
叩かれたからサイト設立したってのが有閑のケースだね。
しかしあの清悠サイトはマジ寒いぞ!
>217
花○って何かはわからんけど、私の知ってるのはソレではないです。
でも花○っていうのもそんなカンジだったの?
そういう事ってよくある事なのかなぁ・・・
ファンサイトの事はココではあまり語らずに、そっとしておいて欲しいな〜と
私は思ったりします。
ココがこんなに荒れちゃってる今はファンサイトの更新が凄い楽しみっていう
私のような人間もいるですよ。
>217
私も良く知らないんだけど、いろいろ荒れてパスワード制になったとか
ならないとか・・>花○(ちなみにマーガレット系のマンガ。ダラダラ長い)
ここから派生したファンサイトにはがんがってほしいものです。
ヒトリゴト
なんだかさ〜個人サイトが寒いとかBBSを取り替えろとか〜〜
それが何?
>221
ハゲド。
気の毒にな。
あの管理人さん気にする人みたいなのに。
>椿三夜
いいじゃん、カポナシ!近頃チト恋愛物で食傷気味だったんで(藁
昔っぽい雰囲気イイっす。
いきなりてすが小説書いてもいいですか?
新参者の私が未熟な文章でここに書く事はとっても無謀な事だって分かってるんですが、同じやるならふる里のここがいいのでお許し下さいm(__)m
>224
遠慮なくドンドン行きましょう!
楽しみに待ってます。
チョト質問です。一度したらばでうpしたら連載が終了するまでしたらばでうpし続けた方がいいのでしょうか?
>226
したらばは*一時的な*非難場所だから、こちらが落ち着けば
こちらに引越してきてもいいと思うのですが、
「したらばはおろか嵐さんのサイトも見てない」とおっしゃる方も
おられましたよね・・・(少数派?)
私はどっちも見てるので別にかまいませんが・・・
>226
作者さんのUPしやすい方でいいと思いますよ。
どこにUPしたものの続きか、ということさえ分かる
ようにしてもらえれば、したらば→本スレ、本スレ→
したらばのように、変更しても構わないかと。
>205
>206
君はあそこの作家だね?
>226
正直今更戻ってこられてもって感じ
>226さん
どの作家さんだか知らないけど本スレが本家だから本スレが落ち着いてると思ったら戻ってきていいんだぞ(・∀・)b
なんか色んな意味で盛り上がってきましたね。
で唐突ですけど、思いつきのネタを書かせていただきまつ。
時期はずれのバレンタインものです。
基本は清×野ですので嫌いな方はスルーしてください。
>224です。
今から3話UPします。
お見苦しい箇所も多々あると思いますがご愛嬌って事でお許し下さい。
幸せとは、感じた瞬間崩れるもので、剣菱悠理の幸せは、剣菱夫人つまり、悠理の母百合子によって呆気なく崩されたのであった。
─剣菱家の食卓にて
『悠理、あなたお見合いしなさい。』
悠理、万作、豊作、五代、その場にいた全員が過去の出来事を思い出しフリーズした。
「かぁちゃん何言ってんだよ!?あたいは見合いなんて二度としないぞ!!」
今回ばかりは悠理に勝機をもたらしそうだが、百合子は静かに続けた。
「確かに、前のお見合いではお互い散々な結果だったけど、今回は違うわよ。」
百合子はいたって冷静だったが、悠理達にとって嵐の前の静けさに感じられたのは言う迄もない。
「お前も一度会ってみなさい。会えばきっと気に入るわよ。」
まさに、勝利を確信したような振る舞いの百合子だった。
「あたいは自分より強い奴がいいんだ!!またじっちゃん連れて来るぞ!!」
「コホン。確かに、雲海和尚ほど強くは無いけれど、悠理、お前よりは強いのよ。それに頭も顔も良いわ。一度会って見なさい。」
「あたいの結婚はあたいが決める!!ほっといてくれ!!」
「かぁちゃんは、あたいがかわいくないんだい!!だから早く嫁に出したいんだぁ〜!!」
この一言は嵐を呼ぶのに、充分であった。
『悠理?会いなさいと、言ったのが聞こえなかったの?』
そう言うと、百合子は悠理へ、必殺技ヘビの睨みを効かせた。
「はい...。」
(悠理にゃ悪りぃが、かぁちゃんこっ恐いだがや!!)
(さっさすがに悠理も逆らえなかったようだな...ぼくじゃなくて良かった!)
(奥様とお嬢様のやり取りには、この五代、寿命が縮みます。)
そして、剣菱悠理のお見合い物語が始まるのであった。
続く
「野梨子!何してんのよ!!」
小鍋に入ったチョコレートを火にかけている野梨子に向かって可憐が叫んだ。
「何って・・・チョコを溶かしてるんですのよ」
「だめよお!!チョコは湯せんで溶かすのよ!直接火にかけるなんて!」
「あら、そうなんですの?ごめんなさい。私、お菓子はほとんど作ったこと
ないものだから・・・」
後ろのテーブルでホワイトチョコを溶かしながら可憐はため息をついた。
「あんた料理結構上手いから手伝いを頼んだけど計算外だったわ・・・」
「もう一度やり直しますわよ。ところでずいぶん材料が多いようですけど
いくつ作るつもりですの?」
野梨子の視線の先には大きな紙袋に入ったチョコレートの山。
「ふふ〜ん。実はバレンタインデーの次の日に大企業の御曹司の集まる
パーティーがあるのよね。悠理に頼んでパスを回してもらったのよ」
いつもの玉の輿の計画かと野梨子は半ばあきれ顔で紙袋からチョコを
取り出した。
コツブ・・・(タメイキ
>>229 私には分からんかった。どの作家だと思うの?
全てのサイトに毒はいてるように思えるんだけど。
したらば作家さんへ。
多分こちらに来たらネンチャクがウザイと思います。
もしかしたら標的にされるかもしれませにょ〜。
でもがんがってください。
私もがんがる。by荒らし(冗談冗談)
全く訳の分からない行事だと野梨子は思う。
女性が男性に愛を告白するのになぜチョコレートが用いられるのか。
それになにも2月14日じゃなくたっていつだっていいと思う。
でもそれを可憐に言うと(分かってないわねえ)と首を横に振られるのが
オチなので、あえてそれは黙っていた。
「野梨子、チョコ溶けた?じゃあそれ型に流すわよ」
可憐の指示で溶かしたチョコレートを型に流し込んでいく。
「あら、色々な型がありますのね。ハートや星、四角・・・」
「男に寄って分けるのよ。特にいい男がいたらハート形を渡すの」
型にチョコを流し終え、冷蔵庫で冷やし固めている間にひと休みしようと
可憐が暖かい紅茶を入れた。
「あいつらの分も作ったし、あとはラッピングだけね」
「あいつらって・・・?」
「あいつらはあいつらよお。清四郎、魅録、美童にあとは悠理のもね。
男どもにだけあげると悠理騒ぐしね」
可憐はいい加減なように見えて実はかなり気くばりがきく方だ。
それを知っている野梨子はふふっと微笑んだ。
「あんた手伝ってくれたから、あいつらにはあたしと連名ってことで
渡すわよ」
「そんな、いいですわよ。私バレンタインデーなんて興味ありませんもの」
「そんな事言ってるからあんたはいつまでたってもダメなのよ」
やれやれといった顔で可憐は野梨子を見る。
しばらくしてチョコが固まった頃を見計らって、可憐は冷蔵庫から
型の入ったパッドを取り出した。
「いい感じじゃなーい。あとは本命用にホワイトチョコでコーティングして
ラッピングするだけだわ」
「じゃあこっちのはもうラッピングしていいんですのね?」
可憐は既にコーティングに夢中になっている。
「できたー!」
「結構大変な作業でしたわね」
2人はきれいに包装されたチョコの包みを紙袋に丁寧に入れる。
「そうだ、野梨子あんた1個持っていきなさいよ」
「え?私いりませんわよ」
「いいから!あんたも人並みにバレンタインというものを体験てみなさい!
えっと、確かこれが本命用だから・・・じゃあこっちね」
ブルーの包装の箱を渡された野梨子は、可憐の勢いにはね返す術もなかった。
新人〜〜〜〜〜!!
あの騒動を知らないのか〜〜〜〜〜〜!?
(ノ`皿´)ノ≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡┻━┻
うpが遅いよ。遅いよ。遅いんだよ!!
(ノ`皿´)ノ≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡┻━┻
直接打ち込むなよ。頼むからワードからコピペしてよ!
って言いたいけど荒らしだと思われるかもしれんから言えないじゃん・・・
(ノT□T)ノ≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡┻━┻
ハゲド
初めてうpします。
したらばはカップルものばかりの気がして
うpするのを躊躇していました。
こちらが再開してうれしいです。
そろそろ学園祭シーズンということで体育祭の1コマです。
夏休みも終わり学園祭の準備で周囲が騒がしい中、野梨子は
人知れずため息をついていた。
「学園祭の後は体育祭ですものね。憂鬱ですわ。」
生徒会室に入ると、悠理がみんなに
「なぁ、なんか面白い競技ないかなぁ。いつも同じ種目じゃ盛り
上がらないんだよ。」
と相談を持ちかけていた。
「体育祭の新しい種目かぁ。でもどうせ体力勝負になっちまうもん
なぁ。なんかどんでん返しがあるといいけど。」
「そんなのあるわけ無いじゃない。体育祭は悠理の独壇場だもの。」
「そうそう、球技だったら僕の華麗な姿を披露できるんだけどね。」
「まぁ、年に一度くらいは学校で悠理が主役になるのもいいんじゃ
ないですか。どうせ学園祭が終わればテストがあるんですし。」
「う、うるさいやい。どうせあたいは体育祭しか活躍できないよ。
でもそんないいかたしなくたっていいだろ。」
みんなの勝手な意見を聞いているうちに、野梨子の脳裏に先日
ニュース番組で見たシーンが浮かんだ。
「ねぇ、悠理。わたくしにちょっとしたアイデアがあるんですけど。」
「えっ! 野梨子が体育祭の種目を考えたのか?」
「そうですわ。でもどんな種目かは悠理に内緒にしたいんですけど。」
「内緒って...まさか野梨子、あたいに勝とうっていうのか?」
「えぇ、そのつもりですわ。」
「おっもしれぇ!やってやろうじゃんか。」
「野...野梨子、あんたそれ本気でいってるの?」
「マジかよ...」
「いくら野梨子が頑張ってもそれってちょっと無理なんじゃない?」
「勝算はあるんですか?」
「もちろんですわ。みなさんも楽しみにしてて下さいな。」
そういうと野梨子は新種目を提案するため職員室へと向かった。
そして体育祭当日、新種目の発表と生徒会役員による模範競技が
行われた。
種目名は「急がば回れ」といい、障害物競走の一種であった。
スタート直後にコースに置かれた封筒の中に書かれた指示に従う
もので、その結果によってトラックをそのまま半周するか、その場で
ゴールに向かってトラックを横切っていける(近道できる)かが決まる
というものだった。
「いったい何をやらせるつもりなの?」
可憐の質問にも野梨子は微笑むだけで答えようとしない。
「さぁ、はじまりますわ。用意はよろしくて?」
「もっちろん、さっさとやろうぜ」
「位置について、ヨーイ、ドン」
3人は一斉にスタートした。
「どんなことが書いてあるんだ?」
真っ先に封筒を拾い上げた悠理は中身を見て固まった。
「これは一体なんなんだよ!」
そこに書かれていたのは歴史の3択問題だった。
「なんで体育祭で勉強なんかしなくちゃいけないの!」
可憐も悲鳴を上げた。ちなみに可憐のは英語の問題だった。
「学生の本分は勉強ですもの。 当然のことですわ。」
すまして答えながら野梨子は数学の問題をスラスラ解くと、
採点係の生徒のチェックを受け、ゴールへの近道を走りだした。
「待ってよ、こうしちゃいられないわ。」
すばやく立ち直った可憐は答えを選ぶと採点係に渡した。
「残念ながら不正解ですのでこのままトラックを走ってください。」
係の生徒の冷たい声に可憐はブツブツ文句をいいながらも走り出した。
「え〜っと、大化の改新って何年だっけ?」
悠理が悩みつづけている間に、野梨子も可憐もゴールし、
悠理は生まれて初めての最下位の屈辱を味わうことになった。
「ちっくしょ〜、こんなのってありかよ〜。」
「あ〜あ、完全に落ち込んじゃったわよ、この子。」
「たまにはいい薬ですよ。 野梨子を見くびりすぎましたからね。」
「おい悠理、次は弁当だぞ。 早くこいよ。」
「えっ! もう弁当の時間! やりぃ。」
「まったく立ち直りの早いヤツだなぁ。」
笑い声が青空に響き渡った。 (終)
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そのAAが相応しく思えたのは初めてでつ。
あ、あがってる・・・?
sage
>バレンタイン騒動さま
「お約束」には書いてませんが、
一度にアップする話と話の間は、あまりあかない方がいいですよ。
一度、ワードや一太郎などのワープロソフトか、メモ帳などに小説を書いてから、
コピー&ペーストで掲示板に一気に書き込むのが最良です。
お話自体はすごく続きが楽しみです。
はたして、のりこは、誰にどんな風にチョコを渡すのかw
>プレジデント学園体育祭さま
野梨子って、その気になると、倶楽部最強かも(w
大化の改新・・・・・・なつかしい。
そろそろ他の作者さんも戻ってこないかな。
あと、連載がとまっている人も、ぜひ最連載してほしいな。
ずっとずっと心待ちにしている作品がふたつみっつ……。
木立の家で夕飯の振舞いを受けた六人は、再び外へ出た。
まるで夏の宵のような、妙に生臭い風が吹く晩で、既に深々と闇が垂れ込めている。
「やだ、ちょっと。置いてかないでよ」
両手を目前の闇に泳がせる可憐に、魅録はぶら提灯を差し出した。
ヒィーヒョョョと、どこかで鳥の鳴く声がした。
「なんだ、あれ?」
「トラツグミですよ。鵺とも言いますがね」
「……鵺の鳴く夜は、恐ろしい…って、知ってるか?」
魅録が、にたっとした笑いを向けると、今まで元気に飛び跳ねていた悠理が、
「な、なんだよ、それ…」
急に、弱気になった。
「ただの映画のコピーですよ」
縋り付くような目を向ける悠理に微笑みかけた後、清四郎はこう付け加えた。
「…でも鵺は、事のある前の晩に鳴くと云いますからね。明日は気を付けた方がいいかも知れませんよ」
悠理と同じように、野梨子までが口を尖らせてみせる。
その愛らしい表情に、清四郎はふっと笑った。
ぶら提灯のほの灯りを頼りに、漸く一同は町筋にまで辿り着いた。
並ぶ町家の軒先には『椿』と書かれた雪洞が飾られ、六人の前後に延びる舗装もされぬ道を、橙色に染めている。
「きれい……」
そこへ、風に乗り弦の音が流れてきた。
笛も混じる。
「あっ、見えてきた」
悠理の視線の向こうに、地方の先頭が進んできた。
その後に、艶やかな緑葉の細枝を持つ踊の一行が続く。
「ステキねぇ」
溜息を吐きながら、可憐は野梨子の袖を引くと、
「……ねぇ、あんたも踊ってみなさいよ」
「えっ、あ、そんな……」
言葉が終らぬ内に、可憐や美童に背中を突かれ、野梨子はそこまで進んできた行列の前に押し出されてしまった。
と、野梨子の前に、見物客のひとりが椿の細枝を差し出した。
振り返ると、清四郎達もにこやかに頷いている。
野梨子は仕方なく細枝を受け取ると、ふぅっと息を吐き、それを左手に持ち替えた。
暫しの内に見覚えてしまったその一連の動作を、踊り手の列に加わった野梨子は、すぐに再現してみせた。
「さすが、野梨子ねぇ」
臙脂紫の袷が、雪洞の灯を受け、赤みを増している。
袖口から伸びる細い腕がたおやかに上下すると、その手に持った常緑の葉が、きらきらと光を弾いた。
美しく心に映るはずのそんな情景が、妙に危げに見え、なんとはなしに厭な心持となった清四郎だった。
その頃。
木立の家では、老爺が独り寝間に座り、何やらぶつぶつと呟いている。
「……長ごうございました……もうすぐに……すぐに……」
有明行灯の弱い灯りを背に受け、その表情は定かでない。
漂うような暗がりが、老爺の小さな体を抱きすくめている。
と、天井の一隅に淀んでいた闇が、しゅるしゅると渦を巻いた。
その中から覗き出たのは、青白く透けた女の顔。
「………明日には…………明日の晩には……」
それを知ってか知らずか、老爺の呟きは続く。
天井の顔が、ぬたっと笑った。
どこかでまた、鵺が鳴いた。 <続く>
リンクするの忘れてました。
前回分は、
>>192 です。すいません。
がんがれよー
スルーしてるが。(誰とはイワン)
来るのはクソ新人ばかりなり。
住人が雰囲気戻そうと必死になって*むりやり*感想カキコしてるから
「あらまあ、私って人気者?」
勘違いもほどほどにせい!
人気作家が戻ってきたら捨てられるよ。くすっ。
まあまあ・・・そんなにあおるなよ。何かあったの?
>259
>260
わかった、わかったから文句言うならsageろっ!
>椿三夜 カポ無しなんじゃなかったっけ? 清×野に思えるんだけど。
>椿三夜
ぬ、鵺ですかー!おどろおどろしい雰囲気が漂ってまいりましたねー。
お話の内容もドキドキモノですが、
少々荒れ気味のときでも、堂々とアップしていただいて本当に嬉しいです。
続きも期待してます〜。
>椿作者様
264にハゲド。
あなたのような方がこのスレを救う!がんばってちょ。
>263
あからさまではないからいいんじゃない?
一気に色んな作品がうpされてきたねー。
一部の愚かな人が騒いでるようだけど、気にせずどんどんうpしれ。
気に入らない作品ならスルーすればいいんだから。
ただ駄作うpしてるだけじゃん。
マジそんなに賞賛すべきもの?
>椿三夜
すごい。半端じゃないです、文章力が。
6人の様子も薄気味の悪い雰囲気もきっちり伝わってきます。
>天井の顔が、ぬたっと笑った。
>どこかでまた、鵺が鳴いた。
ここマジコワ。
駄作って・・・じゃああなたはもっといい作品が書けるのかと。
賞賛するのもそれぞれ人の自由だし作品に対する感想もそれぞれ違う。
気に入らない作品もあるだろうが言い方に気をつけた方がいいですよ。
でも人気作家いなくなったのは事実。
さみしいよ〜
でも急に新作が怒涛のうPの嵐。
その代わりに未完の作品もまた大量。
花園、リレー、トライ、世界、薔薇
このままか?
人気作家がうpしてた頃は感想少なくて
いなくなったら、いきなりモノスゴク感想増えるってのも変だよね。
新人さんの話が駄作だと言ってるんじゃないです。
ベテランの話と比べて、特にモノスゴク優れているという訳でもなかったので。
ちょっと辛口の意見でごめん。
ネンチャクチャンは新人作家だったのさ。
人気作家を追い出してうpうpうp。
普段だったら無視されるのが、感想どっさり。うれしいーな。
>271
トライは止まってないでしょ。
リレーは始めようと思えば今まで読者だった人だってやれるし。
花園はサイト持ちだから取り合えず完全に消えられはしない。そのうち書くんじゃない?
危ないのは散々叩かれた薔薇、そして世界だね。
別に無理に書かせる事もないと思うけどね。
うpするのも叩くのも本来自由なはずだしさ。
>プレジデント学園体育祭
こういう小ネタ久しぶりでつね。
なんだか新鮮でイイ感じ。
薔薇さんが叩かれた理由がよくわかんない。
世界だって、お話面白いのに。(連続カキコすまそ)
私は他の長編作家が叩かれた理由の方がわかんない。
薔薇が叩かれたのはチョトだけ突込みどころが満載で荒らしに付けこまれた。
世界は知らない。
荒れてた頃に連続うpした勇者だったからかな。
長編うpを待ってた人に嫌がられたのかも。
私も連続ごめん。
うpするもしないも作家さんの勝手だから
別に連載が未完でも仕方ないと思う。
そうなんだよね。うpするもしないも作家の勝手・・・・
でも自分が結構気にいってた作品が未完だとチョト切ないな。
しゃぁないからその続きを妄想したりしてみる日々・・・
書き捨てか・・・
当然でしょ。
書くのも自由。読むのもスルーするのも自由。
ただ、あからさまにけなしたり煽ったりするのは
スレの雰囲気悪くなるから止めてほしいわ。
叩くのも煽るのも自由〜。
ageるのもね。
新人叩いてベテラン叩いて、また今度は新人叩きか?
どうやら作品がうpされることが気に入らないみたいだね。
もしかして作家になりたいの文才0でなれない人の僻み?
ベテランさんも新人さんもしたらばうp派さんたちも遠慮する
ことないですよ!どんどんうpしてくださいな!
そうそう、どんどんうpしてほしいですね♪
このスレに作品うpが全く無くなって「作家さん、かえってきてくださ〜い」って
言ってたのは、ついこの前の事じゃない・・・
もうあんな寂しい状況はイヤですなぁ。
作家が信じられない。作家の感想がウザイ。
仲良くするな。
あ や ま れ!!!!ゴルァ!!!
お約束を守れないクソ新人がウザイ。うpありすぎ!
質の悪い作品続出!
といっていたのもついこの前の事・・・
で?
>286はまだその感情をひきずってるのかな?
読者は引きずらないだろうけどね・・・
自分、痛くも痒くもないし。
お話の途中ですが、今から3話upさせて頂きます。
スレ汚しと思いますがどなた様か見て頂ければ幸いです。
>236
──浴室にて
白い湯気の中、悠理は憂鬱だった。
(アイツが知ったらどう思うかな?)
「って、あたい何考えてんだ!!」
不意に浮かんだ男の顔を掻き消すかのように、自分の顔にバシャリとお湯をかけた。
(でも...何でかな?魅録の顔が浮かぶ...胸が苦しい?)
恋愛経験の無い悠理には、それが何を意味するかなど分からずにいた。
──コンコン コンコン
『お嬢様、失礼致します。松竹梅様からお電話が入っております。お繋ぎしてもよろしいでしょうか?』
(魅録から?何でだろ?またこの感じ、胸が苦しいよ..)
「繋いでくれ。」
そう言って浴室に備えてある受話器を取る。
「もしもし?悠理か?お前今日携帯忘れて帰ったろ?」
「あっ!?やっぱ魅録のトコに忘れてたのか、悪りぃ明日学校に持って来てくれよ。」
「って俺、今お前ん家の前。」
「それ先に言えよ!ちょっと待ってて今風呂出るから、この前貸すって言ってたCDも渡したいし、丁度良いから中入ってあたいの部屋で待ってろよ。」
「分かった。何か適当に曲でも聞いてるからゆっくり入れよ。」
急いでお湯から出てバスローブを羽織る悠理を意外な物が足留めした、鏡だった。
(可憐みたいに胸がおっきかったら...)
小さな膨らみを触りながら、自分とは対象的な高校生とは思えぬほど豊満な可憐のバストを思い浮かべた。
(野梨子みたいに、もっと女らしかったら...)
いつも洗いざらしのネコっ毛をとかしながら極上な絹糸のように繊細な艶を持つまさに、大和撫子と言うに相応しい野梨子の黒髪を思い浮かべた。
「いけないっ!魅録待ってるんだった。」
慌ててバスローブの紐を結び魅録の待つ自室へ向かった。
ツヅク
怒涛のうP。
これじゃ損したのは祭以前からいた既存の作家のみ。
だからみんなやめたんだな。
犯人はあの時点での新人予備軍。
つまり今ここにうPしてるやつらだな(藁
新ステ、花園、世界、トライ、エンジェル(通野)たちは被害者な訳か。
で、薔薇、恋人、サクラ、以降は加害者って訳か。
被害者は世界以外は作家協会員だな。コテハンも知ってるぞ。
晒そうか?コピペしたろか?新ステ-エ、花園-ち、トライ-な、天-コ
>共に歩む者
お風呂あがりバスローブ姿のまま魅録と会うのか!?>悠理
展開に期待♪
はいはい、あなたの迷探偵っぷりはよ〜くわかりましたw
でもね、ココの住人のほとんどはそのコテハン知ってると思うから。
>共に歩む者
おお、なんだか気になる展開に!
タイトルの持つ意味も含め、続き楽しみにしてます。がんがれ〜
>共に歩む者
恋に目覚めた悠理かわいい!
でも悠理の胸が可憐みたくデカかったらちょっとやだわ。
悠理はそのままが一番いい!って魅録言ってやれ!
被害者も加害者もいるもんか。
ただのネットごときで。
アップするのは本人の意思。しないのも本人の意思。
それを他者のせいにして恨むのも、
自分が叩いたせいだと喜ぶのも
全部、お門違い。
>共に歩む者
ば、バルローブ…
萌える!
はっ!?(ノ;д;)っつ
皆様、何とも有り難いお言葉...。
もったいのうございます!!
ありがとうございます。
>299がいいコト言った!!
ハゲド。
手元に単行本がないので何だけど
悠理が魅録に「魅録ちゃん、愛してる」って言うセリフ
全巻通して何回言ってんのかな。2回は言ってるはずなんだけど。
そしてそれを見返してはハアハアしてた私。・・・鬱だ・・・
>>256 中夜の晩。
鳴物の音も、最早届かない。
ほぉほぉと、どこか近場で梟が鳴いたかと思うと、ばさばさっと枝を揺らして飛んでいった。
「灯篭があったのも最初だけだし。こんなに不気味だなんて聞いてないよぉ」
「ほんと、やな感じ〜。どこが美しいのよ。暗くて何にも見えないじゃないの。肝試しじゃないんだからぁ!」
悠理につられ、可憐までも泣き言を言い出した。
「せめて懐中電灯でも持たせてくれればいいのに。なんで提灯だけなのよ!」
「仕方ありませんわよ。これも小道具の一つなんですから」
右に左にとうねりながら続く細道を、三人は確かめるようにゆっくりと登って行く。
一歩踏み出す毎に、互いの距離は縮まり、社に着く頃には抱き合うようにして歩いていた。
「…… やっと着いたわね」
さほど大きくもない社が、両脇の灯篭に照らされ、三人の前にぼんやりと浮かび上がった。
「きれいって言うか、不気味って言うか……」
「…… 幽玄の世界、ですわね」
後を引き取り、野梨子が言う。
「とっ…とっ……とっとと済ませて帰ろうぜ!」
三人はじりじりと社に近付くと、最初の石段に足を掛けた。
そのままの姿勢で、可憐が手を伸ばし、格子戸を開く。
ぎぎっと音をたて、それが左右に開け放たれると、薄明かりに、太い柱が浮かんで見えた。
荒削りのそれは柱とは言い難い代物で、腹の部分には、何かの文句が彫り込まれた鋼の帯が巻かれ、
その上側と言わず、下側と言わず、針山のように無数の釘が打ち込まれている。
それが、提灯のほの灯りを受け、左右に長い影の尾を引いた。
「うげぇ…」
思わず唾を呑み込んだ。
「……あ…あそこに打てばいいんですのね……」
残り二つの石段を登り、開かれた木戸の中へ入る。
恐る恐る柱に近寄ると、野梨子は老爺から渡された一握りもある大釘を懐から取り出した。
提灯の灯りで椿の刻印を確かめ、それが上になるように釘を握り直した、その時。
突然吹込んだ風に、ぎぎぎっと戸が軋み、ばったりと閉まった。
「うわっ!!」
音に肝を潰した悠理が、隣の野梨子に体を打ちつけた。
そのはずみで野梨子は釘を落し、煽りを食らった可憐も提灯を持つ手を滑らせ、
「ひぃっ!」
悲鳴にもならない声を洩らすと、板壁にへばり付いた。
「……痛ぁ〜、んもう悠理ったら!」
「も、もうやだよぉー!!いやだよーー!!」
泣声を上げつつ、ちょうど手のところへ転げてきた釘を掴んだ悠理は、それを手探りで柱に突きたて、
履いていた下駄で、力任せに打ち付けた。
「お、終ったよ!出ようぜっ!」
悠理に袖を引かれ、あとの二人もつんのめるように社から飛び出した。
「ち、ちょっと待ってよっ!灯りがなきゃ歩けないでしょ!」
可憐は悠理の腕を、ぐいっと握り返した。
「もういやだよっ!早く戻ろうよ!」
「悠理、落着いてくださいな!」
野梨子が悠理をなだめる隙に、可憐は手早く灯篭の火を提灯に遷した。
火袋の中で、ぼぉっと燃え出した灯を見る可憐の目に、ほんの少し安堵が戻った。
と、その灯りの向こうに、何か白々としたものが見える。
「………な……に……?」
灯篭の後ろ側に広がる木立で、ぽっぽっとその白い何かが数を増している。
可憐はきつく目を閉じると向きを変え、そこに待つ悠理の腕を引き、
「い……行くわよ!!」
ずんずんと、先を進み出したのである。
暫く無言で歩いた後。
「あ、あの…さ」
「なんだよ…」
「うん。あの灯篭の横にあった木なんだけど……」
「なん……ですの?はっきり言ってくださいな!」
「花が……咲いてたように見えたんだけど……?」
悠理が、ぐっと可憐の腕を掴んだ。
体を硬直させる可憐の耳元で、悠理が叫んだ。
「やだよ!何言い出すんだよっ!」
「はっきり言えって言うからぁ!」
「こんな時期に花が咲くわけありませんわ!」
「見間違いだよ、見間違い!!」
提灯の柄を握り締める可憐を真ん中にして抱き合ったまま、三人は転がり落ちるように坂道を駆け降りていった。
<続く>
>302
案ずるな。
私もハアハアしておった(藁
>302
で、結局何回言ってるんだぁ〜。
覚えてる2回って何のとき?
コマの絵は思い出せるけど状況思い出せないYO・・・
瑠璃子登場の回(エメラルドの帯留めの話)のとき。
夜中に腹減ったとか言う悠理に車から何か持ってきてやるよと答える魅録。
そして悠理は魅録の腕にからみついて一言「魅録ちゃん、愛してる〜」
もうひとつが思いだせんのよ。手元にあればなア・・・
まあとにかくハアハアつーことだ。
>308
おお〜。即レスありがd
>まあとにかくハアハアつーことだ。
おっしゃる通りでつ(w
魅録にしか言わんのだよなあ。ビドーとか清四郎には言ったこと
ないっけ?
>308
穴に落ちた悠理を魅録が腰にロープつけて助けに行ったときでわ?
ちなみにそのロープをひっぱって、急激に落ちない様にしていたのは清四郎
>309
魅録以外ないよ。だからハアハアなのさ〜(w
ちなみに自分が覚えてるのは
可憐が花の舞ホテル(だっけ?)のお兄ちゃん幽霊と恋に落ちた話で
車から何か食べる物持ってきてやるよと答える魅録に対してと
親子ミイラの話のとき、穴に落ちた悠理を助けにいく魅録に対して。
この二つだと思うよん。
>311
両方ともコーラス掲載からなんだよね。>愛してる〜発言
成田空港の清四郎と野梨子のやりとりといい、
おおっ路線をこっちに変えたか!?と悶々したもんだ。
>成田空港の清四郎と野梨子のやりとりといい、
やっぱ最終回用にとってある倶楽部内恋愛の伏線?!
だとしたらその伏線を裏切る形で話が進みそうだな。
でも最後は王道カポーに落ち着く、に1000フィギュア。
美童と可憐はあまりものになっちゃうんでつか・・・くすん。
御大、「伏線?ハァ?」と実は何にも考えてなかったに2000フィギュア!!
なんか、原作の彼らの金持ちっぷりが、だんだん現実っぽくなってきたのが鬱。
もっとゴージャスに、というか莫迦莫迦しいくらいに金持ちなかれらが好きだった…。
ほら、賭博の秘密倶楽部にどーんと金の束つきつけた悠理みたいにさ。
あと、10億円の誘拐事件とか。
過去のスレで誰かが言ってたけど、金持ちの貫禄ってのあるじゃん?
あんな話が読みたい…
カプ妄想できる話も好きだけど、大笑いできるエンタメを有閑には求めてるんだよなぁ
>316
ハゲドウ。
一時期は世界のマフィアを敵に回してアクションかましてたのに
今や一般人の結婚やら不倫やら骨董やらに振り回される始末(w
それでいいのか〜〜おまえら!
ああ、目次屋さんが復活!!
元のスレの雰囲気を思い出してなんだか泣けてくる(w
乙でした!>目次屋さん
こう羅列してるの見ると、
結構新作のアップあるんだなぁ(感激)
あるけど・・物足りないと感じるのは何故?
あ、煽るつもりはないんですよ。
>322
単に、自分の好みの小説がうpされてないだけじゃない?
私はしたらばでマンセーされてる作品でも「なんで?」っていうのあるし、
本スレでの新作で、めちゃくちゃ気に入った作品もある。
>323
そっか。
なかなか自分好みの小説ってないもんなんだね。
こんなに新作うpあるのに。
昔が異常だったんだね。
「清×野 すれ違い編」というリレー小説の続きを書いてしまいました。
>
http://freehost.kakiko.com/loveyuukan/long/l-01.html …作品url
>204 …コレまでのダイジェスト
自宅に戻った野梨子は寝巻きに着替えると、布団の上に横になった。
天井をぼんやりと眺めながら、今日起こったさまざまなことに思いを馳せる。
・・・・・・野梨子は、混乱していた。
『僕は気にしますよ』
静かに吐き出されたその言葉は、当惑するほどに深い響きを持って、野梨子に届いていた。
清四郎は、何を思ってそう言ったのだろう?
『「野梨子が僕以外の男性と一緒にいたら気にしますよ』
意地になってばかりの自分に、清四郎はなんと素直に言葉を返してくれたことだろう。
泣きたかった。
可憐に打ち明けたときのように、清四郎の元を走り去ったときのように、
泣いてしまいたかった。
けれど、涙は出てこなかった。
なぜなら、もう野梨子は気づいていたから。
眼をそむけ続けてきた自分の気持ちに。
そして、泣くだけで何もしなかった自分に。
野梨子は起き上がった。
そして、清四郎の携帯電話に電話をかける。
「明日の朝、学校に行くまえに会えるかしら」
息を呑んだ彼に向かい、言った言葉は自分でも驚くほど静かに澄んでいた。
「続く」の言葉を入れ忘れました。すまそ
誰か、続きかいて〜
>323
私は本スレで清×野がなくてさみしい…
だからリレーの続き書いてみたんだけど
<看護婦になった野梨子と医者の清四郎の巻。>
清四郎が外来担当の日は病院は大繁盛です。
さて、ある日のこと。
「フム…労作に関係ない胸痛……」
清四郎は男性患者からの主訴を聞いていた。
(心電図と…そうですね、トレッドミル、あとは心カテですね。どうせ不安定狭心症かそれぐらいだろう。
そんなことを考えながら、
「とりあえず検査入院しましょう。心臓カテーテル検査を含め。色々と検査すると詳しく分りますから」
「…あのぉ、そんなに悪いんですか? あと、心臓カテーテル検査って…」
不安になる患者。
極端に説明が不足するのは清四郎の悪い癖だ、と傍で介助をしていた野梨子は思う。
外科医としての腕はいいが、患者の問診をするには向いていない。
「心臓カテーテル検査は、それほど大変な検査ではありませんわ」
にっこりと天使の笑顔を振りまく野梨子
どき――胸を高鳴らせる患者。
はっきり言って、めちゃくちゃ美人の看護婦に、さっきから気もそぞろだったのだ。
「そ、そうですか?」
「ええ、だから心配なさらないで」
どきどきどきどきど……うっ!?
急に患者の胸に痛みが走る。
激しく胸をときめかせたのが悪かったのだろうか
「せ、先生、胸がいた…いです」
突然の患者の訴えにも、うろたえない清四郎
「白鹿さん(病院では公私混同しないのですw)、心電図を。そのあとニトロペン」
「はい」
野梨子も慌てず、心電図を運んでくる。
「診察台の上にのってください」
胸の痛みを堪えながら、言うとおりにする患者。
別の看護婦も手伝いにやってきて「ちょっと前をあけますね」と患者のシャツを広げる。
そして、電極のついたシールをぺたぺた胸に貼り、モニターに波形が表示される…が。
「あれ」
「あら」
清四郎と野梨子が同時につぶやく。
どうやら、新人看護婦がシールの場所を間違っているらしく、変な波形が出たのだ。
「間違ってるわ、あなた」
いいながら、野梨子がシールを張り替えようと患者を覗きこんだ瞬間。
「なっ」
驚きの声をあげる清四郎。
「どうしました、先生」
振り返る野梨子
「HRが80から、急に130に上昇しました。」
「?」
なぜかしら、とおもいつつ、シールを正しく付け替える野梨子。
モニターを眺めながら、
「ふむ……ST上昇が著しいですな。今すぐ緊急カテするべきか…PTCA適応かもしれない」
と呟く。
と、そのとき、患者が苦しげな声をだした。
「か、看護婦さん…」
「どうされました?」
痛みに耐える患者を安心させようと、にっこり笑う野梨子。
くらくら、悩殺される患者。果たして、吐き出した言葉は――」
「結婚してください」
「検査の結果、異常はありませんでした。お帰りください」
清四郎は即答した。
…なぁんて。
くだらなくてスマソ
↑これ、実はしたらばの方の
「作品への感想・小ネタ雑談スレッド 」の
>216さんの言葉から連想したのですw
>325
も、萌える!
野梨子から告白するんですか!? それとも??
続き気になるよーー
>327-328
即答清四郎にワロタ。
野梨子に覗きこまれたら確かに心拍数上がりそうだ(w
本業の方でしょうか、医療現場にお詳しい。
>331
阿呆な小ネタに感想どもw
お察しの通り、だめダメ看護婦です。
まあ、うちの病院では、
外来に未婚の看護婦がいることはないんですが。
(外来は、子持ちの夜勤できない看護婦多し)
>325
リレー再開万歳!
クライマックス近くで止まってたの、凄く気になってたんです。
誰か、最終回まで書いてくれぇっ
>161さん
あああ、ごめんなさい(汗)
すごい矛盾が…あわわ
美童のうしろに可憐、の方が正しです。すみません。
>162さん
細い体、が正しいです。
間違いばっかりですいません…
百合子さんのマシンガンの前に立って逝ってきます。
では続きいきます
浜辺にあがると、じりじりと太陽が肌を焦した。
「あっついなぁ」
悠理が鉄板のような砂浜の熱さに眉を顰めながら、パラソルまで走る。
野梨子もそれに続いて、ふたりはパラソルの下に座った。太陽を遮ると、暑さも少しマシ
になる。ふたりは一息ついた。
「悠理、アイスティーでよろしくて?」
「ん、なんでもいい。サンキュ」
野梨子は大きな魔法瓶を取り出すと、紙コップに紅茶を注ぐ。野梨子は自分の分も注ぐ
と、口をつけた。途端に冷たさと一緒に口の中に広がる豊かな香気。
「うん、旨い」
悠理も満足げに呟く。それこそコンビニ弁当でもよろこんで食べる悠理ではあるが、それ
はそれ、これはこれというか、やはりお嬢様だけあって舌が肥えている。その悠理をして、
そう言わしめるこの紅茶は、可憐が淹れたものだ。可憐はああ見えて、女らしい特技を沢山
持っている。
「ああ、それにしても疲れたなぁ」
悠理は紅茶を飲み干すと、ごろりと寝転がった。
以前、水泳で魅録に負けたことのある悠理は、今回の勝負はかなりの気迫を以って臨ん
だのだ。尤も、魅録の方といえば、そんなこときれいさっぱり忘れているだろうが。
「魅録に勝つなんて、随分特訓しましたの?」
「まあな、だって悔しいじゃん――野梨子も今から特訓してみるか?」
悠理のいたずらっぽい眼差しに、冗談だと理解しつつ、真っ青になって野梨子は断る。
「け、結構ですわ」
彼女とて、努力しなかったわけではないのだ。それでも、彼女の運痴は筋金入りだった。
「じゃあさ、可憐みたいに魅録か清四郎のケツに乗っけてもらうとか。なんもしなかったら
せっかく海来たのに勿体ないだろ」
そういって悠理が指差した先には、自分もジェットスキーを借りた魅録と清四郎が飛ばして
る様子だった。美童といえば、可憐に合わせているのか、ゆっくりと見ているだけで気持ち
よさそうなスピードで走っている。可憐の髪が風に靡いて、それはまるで一枚の絵である。
「……やっぱり、気づかないのかしら、美童」
「一生気づかないんじゃないかな、可憐の方から言うまでは」
色男のくせに、と悠理は笑う。
可憐に、美童の後ろの席を譲ったのは、そういう理由だったのだ。
「美童はまだ、付き合いの楽な女性たちとの、簡単な関係のみ望んでいますから…」
「可憐、いい女なのにな」
「ええ」
苦笑を浮かべながらも、ふたりは共通の友人の恋路の成就を願った。
……正直なところ。
可憐が美童を好きだと気づいたとき、野梨子は驚くと同時に、残念に思ったものだ。
やっぱり、無性ではいられない自分たちに遅まきながら気づいてしまったのだ。
可憐のさまざまな恋の遍歴を目の当たりにしてきても、それまではそのような感想を持つ
ことはなかった。だが、可憐が同じ倶楽部の人間である美童に対して、女としての感情を
持ったとき、野梨子はいつまでも恋などに無縁な子供のままではないのだと自覚させられた
のだった。
彼女にとって、倶楽部は聖域だった。馬鹿をやって、一緒に笑い転げて、しがらみや利害
とは関係なく、いつまでも続いていく 関係――友情といったものに、野梨子は長く憧れてき
たのだから。友情を神聖視しすぎたのかもしれない。
無論、恋をして綺麗になっていく可憐を見ていくうちに、そんな自分の思いがばかばかし
くなって、今では素直に応援しているのだが。
ちなみに、この可憐の思いを、男性陣は気づいていない。悠理でさえ、気づいたのにだ。
恋に慣れた可憐が上手く隠しているせいもあるだろうが、なにより彼らが男であるから
こそ、気づかないのだろう。
少女同士だけが共有し得る感情というものがある。いくら可憐が肉体的には女であると
しても、そのうちに傷つきやすい柔らかな心を内包していることなど、悠理も野梨子もと
うに知っていた。知らないのは男たちだけ。美童を見詰めるたびに震える睫に、なぜ彼ら
が気づかないのかが不思議なほど――ならば。
可憐もまた、同じ性を持つからこそ、わたくしを正しく理解するのかしら。
悠理もまた、同じ性を持つからこそ、いつかそれに気づくのかしら。
この理解しがたい、複雑にして単純な、どうしようもない執着心に。
「で、どうするんだよ、野梨子」
悠理の言葉に、野梨子は我に返った。
そういえば、可憐のように、ジェットスキーに乗せてもらえばいい、という話だった。
「結構です。…少し、怖いですし」
「ふーん。じゃあ、あたいと一緒にしばらくここで休む?」
「そうしますわ」
野梨子が返事すると、悠理はさっそく瞼を閉じた。
やがて、安らかな寝息が聞こえてくる。本当に疲れていたようだ。
苦笑しつつ悠理の方を見やった野梨子は、思いがけず視線を外せなくなった。
長い睫。迷いなく引かれた書道の一線のように、凛と伸びる鼻梁。
何の手入れもしていないというのに、中国の磁器のように滑らかな肌。
ゆるやかな曲線を描く、首から腰までのライン。
どれほど無性のようでいて、それでも悠理もまた女なのだ。
野梨子は感嘆と失望が綯い交ぜになった、複雑な思いで吐息をつく。
それは、可憐の恋をなかなか受け止められずにいた感情とひどく似ていた。
何かが剥がれ落ちるように誰もが大人になっていく。
そのことを切なく思うのと比例して、この執着も増すばかりと思われた。
「まだあげそめし前髪の 林檎のもとに見えしとき」
なんとなく呟いてみたが、夏・海水浴・ビーチパラソルと平和な情景が続くこの場所
で詠むにはそぐわない歌である。
感傷するにしても、いくらなんでもゆきすぎだろう――野梨子は苦笑した。
沈黙が、優しく野梨子と悠理を包んだ。
鴎の鳴く声がする。
ザザ……ザ
波の音。
太陽の光が波間に反射して、きらきらと輝く。
むっと身体に絡みつく熱気。
口の中に広がる、冷たい紅茶。
夏ですわね、と野梨子は思った。
今日はここまで。
なかなか話がすすまなくってすいません。
嫌いな人のためにカップリング表記した方がいいのかなと思いましたが、
野梨子×悠理というのも、なんか違うような気がするので、
表記しませんでした。
うーん、でも友情ものとは違うし…悩む。
>夏の匂い
リアル遭遇、ちょっと得した気分(w
なんだか読めば読むほど切ない気持ちになってきます。
上手く言えないんだけど。続き待ってます。
>椿三夜
ホラー調になってきましたね(w こちらも楽しみ。
>椿三夜
ど、どーなるんでしょうか??
なんとなく、原作の香りのする作品ですね。
イイ!
>夏の匂い
淡々とした感じでいいです。
可憐が美童を・・・っていうのはびっくりだけど(笑
野梨子が倶楽部内恋愛に対して複雑な感情を持つところ
すごく描写が丁寧で納得できました。実際そうだろうなー。
>夏の匂い
野梨子が可愛い。
その心の揺れ方が。
しっとりした雰囲気でいい感じですね。
スマソ。話しを戻すが悠理が魅録にボディタッチ(w
するとこを見てもハアハアしまくり。
愛してる〜のとこもそうだし、ウルトラクイズの蛇掴みのとこでも
魅録の腕にからんでいる・・・ハアハア・・・
悠理って魅録に触りまくってるのぅ。もっとやれ。
したらばで悠理がひどい目にあってる・・・
レイプネタは(未遂であっても)読むの辛いなあ・・・
両者合意の上でのRモノきぼんぬ。
怪我とかのひどい目は原作でもあるからいいんだけど。
私もレイープはちょっとナァ・・・
なんか天のレイープ(未遂??)のシーンって新ステのに似てるような気がするとチョト思った
レイプのRは興奮しないわー。薬系もちょっと苦手。
初めて同志のさわやかエチーか
経験豊富な美童(または可憐)が導くエチーが読みたいな。
自分で書けって?うーん、修行してきます・・・
>345
はいはい、わかったわかった
天使パクリ疑惑発生。
>347
おんなじこと考えてたかも〜!もしかして・・?
ありゃ違った?(笑
>345
*悠理がレイプされてる*トコが?
パクリだなんて絶対無いと思うけどな。
みんなひどいこと行っては駄目ですよ。
今から新作うpしますので和んでください。
ご希望とおりのさわやかH系です。
失礼。sageに失敗しました。それでは行きます。
苦虫を噛み潰したような顔、とはこういう表情を言うのだろうか。
辞書の解説文にそのまま写真を載せたいような、わかりやすい顔である。
「なあ、あいつ、なんであんなに不機嫌なんだ?」
「わかりませんわ・・・昨日から、ああして何か考えこんでいるようなんですのよ」
魅録と野梨子が囁き合う。眉間に微かに皺をよせ、考え事をしている清四郎の表情が
あまりにも険しくて、誰も話しかけることができずにいるのである。
「おい悠理、あれなんとかしてくれよ。怖くてしょうがねえ」
ふたりが付き合っていることを知る魅録が、悠理に懇願する。
「・・・あたいも怖くて声かけらんない」
5人は顔を見合わせ、ため息をついた。
しばらく、そっとしておくしかないようだ。
清四郎を悩ませている事。それは、目前に控えた悠理の誕生日、そのプレゼントであった。
悠理が、とにかく喜ぶもの。
普段、女性の気持ちなど露ほども考えたことのない清四郎にとって、難題である。
方程式を解くほうがどれほど簡単か。
ふう、とため息をつき、額に手を当てた。
・・・悠理が好きなもの。タマ、フク・・・シュワルツェネガー・・・食べ物・・・それから・・・。
清四郎がふと顔を上げる。
そういえば、この前。
化学の教師に請われて実験の手伝いをしていたとき、悠理が清四郎を呼びに来た。
教師に借りた白衣をまとう清四郎をまじまじと見つめ、恥ずかしそうに言っていた。
『そういうの着てると、・・・ちょっと、かっこいいな。医者みたいでさ』
白衣を着たぼくの首にリボンをかけて・・・『プレゼントですよ』
そんな自分を想像し、激しく首を振る。
・・・駄目だだめだ。まるでコントだ。
今回のプレゼントには、気合が入っている。
付き合い始めたとはいえ、清四郎は未だ悠理に指一本触れられずにいるのだった。
(このイベントをきっかけに、何としても悠理を)
考えるだけで拳に力が入る。
「・・・おい、拳握ってるぞ・・」
清四郎を遠巻きに眺めつつ魅録が小声で言った。
「誰だよ、あいつをあんなに怒らせたのは・・・」
「あ、あたいじゃないぞ?!」悠理が慌てて首を振る。
「どうでもいいけど、あの男、なんとかしてよぉ!うっとうしくって仕方ないわ!」
可憐が小声で叫んだ。
>352
んー。この話し、とあるサイトで読んだよ。
転載許可とった?
読んであげてね。ゆーりレイプ&パクリ作家と殺人作家の住むサイト。
暗い話ばかり書いている「」です。覚えてますか〜?
只今、いろんな話を作っています。ここでいろんな方の話を読んだり、
ナオさまの話を読んだりして構想を練ったりしてます。
それにしても、いろんな話があって楽しいです。毎日チェックしてますよ〜。「体温」の続き、楽しみにしてます!
「体温」の続きアップしました!
ラストです。
毎日チェックもしていただけてたなんて嬉しいです。
コレからもよろしくお願いします。
新しいお話書いてらっしゃるんですね〜!読める日を心待ちにしておりますv
また切なさ満開「体温」完結読みました!あああ。良かった。
ふたりともちょっと痩せちゃったりして、辛かったんですね。
下宿から海へ、そして清四郎に向かっていくシーンでドキドキしました。あと3年半。超遠距離恋愛。がんがれ!
--------------------------------------------------------------------------------
ご挨拶をば。
初めまして、新参者です(そのまんま)どうぞよろしくお願いいたします。
ゆきおんなさんの創作、一通り読ませていただきました。切なくて、でも素敵なお話で…これも清×悠への愛ですね。
「体温」完結ですね、お疲れ様でした。
ラスト…いいですね。思わず手をぎゅっと握り拳にして「悠理、行くんだ!」などと応援しそうな自分がここにおりました(笑)
ダークな話です
さまの所には既にお送りしたのですが、今回もすっごく辛い話なんです。(テーマが重いというかなんというか・・・・)
新シリーズには、悠理・清四郎・魅録の三人+もう一人・・・・という設定で話が進んでいきます。(先にバラしてしまって、ごめんなさい!ナオさま!!)
皆様の反応が怖い(?)
上の荒らし、もしかしてパクリ疑惑が出てる「エ」をかばうためにやってるの?
(ジサクジエンとまでは言わないけどさ。)
このタイミングでそんなことすると「かわいそうー!エさんー応援するわよー」
って仕向けたいわけ?
そう思えて仕方ないんだけど。
あ、アラシーか。
Σ(゚Д゚)。気付かずにマジレスしちゃったyo…。
スマソ、逝ってくる。
単純に天を叩きたいんじゃない?
じゃないとしたら反対に「え〜!天、最高ですよ〜!」を狙ってるか。
あー今度はBBS?
何?サイトの宣伝?
あんたがそんなことしても某サイトの管理人さんは
「CMこうかがあがったーお客ザクザク〜」って逆に喜ぶだけじゃない?
>>356 また祭にしたいだけじゃない?
最初のカキコは私もジエンと思ったけど。
>358
>「え〜!天、最高ですよ〜!」を狙ってるか。
チョト笑いました。
天さん、よかったね。熱狂的なファンがいて。
これで天のパクリ疑惑もうやむやになるのか・・・
荒らし、失敗したな。
いや成功したのか?>熱狂的ファン説
マジゴメン。
ジ、ジサクジエンじゃないよね・・・?(チョト誘いうけ)
不安になるじゃないか。
>356=363
だとしたら大成功?>ジエンチャン
エンジェルの清四郎とミロクが対決するシーン(ナグルケールじゃなくてにらみ合いのシーン)
とても迫力あったけど
他の作家の話の匂いがしたのは私だけかな・・・
マジレスきぼん。
ごめん、どういうふうに自演なのかイマイチよくわからんのだが。
>360さんの最初の・・・っていうのはわかった(気がする)けど。
>365
うるさい!!市ね!!!!!
荒らすな!!!!!
>366
>ジエン
感覚的なものだから・・・チョト香ばしい匂いがしたというか・・・
本気で思ってるわけじゃないんですけど・・・
結果的にうまい具合に同情引きつつ、話(パクリ疑惑)をそらしてるっつーか。
ごめん!私がそう感じただけだから・・・
やーん、面白そうな新作ー!と思ったのに・・・続きが気になるじゃないか(w
しかし人様のサイトからコピペしてくるなんて、ちょっとひどいですね。
したらばの作家さん、こちらを見てるとしたら、負けずにがんばってくださいね。
>ジエン
新手のサイト宣伝策か?こおりゃ〜効果絶大だね!
マサカネ・・・
連休前の夕方だってのに人口密度高いなあ(藁
別にジエンだろうがパクリだろうがいいじゃん!!
とにかくおもしろい作品がうpされることを願うよ!
>371
某サイトの新人作家さん?
エンジェルがおもしろかったのは
他の人気作家のパクリだったからか・・・
しかし所詮妄想小説(=御大のパクリ)なんだから
目くじら立てることでもないような気もしまつ。
ごめん。間違えました。>371さんワルカッタ!
正しくは
>>369 某サイトの新人作家さん?
パクリって話の筋が似てるってことを言ってるの?
清と魅をケンカさせたらおもしろそうなんてこと、
誰でも考えるんじゃないの?
そういうことじゃなくて、もっと他のことパクリって言ってるの?
確かに似てるかも。
わたし、以前も「作家?」って言われたことあるんだよねー。
カキコに文才があるのかしら?
ま、いいや。もうカキコしねーよ!プンプン!
以上、ジサクジエンでした。
お話の途中すみませんm(__)m
3話upさせて頂きます。
御礼が遅れましたが、目次屋様、大変な作業の中、私の小説まで載せて頂いた上『切ない』などわざわざ一言お付け頂きありがとうございます。
>>292 ──自室にて
「ごめん。魅録またせたな!」
「!?」
振り向いた魅録が少し顔を赤めながら思わず絶句した。この広い剣菱邸の中を走って来たのだろう悠理が纏っているバスローブは普段は気付かぬほどのわずかな胸の膨らみを少し見えるようにして開けていた。
(おっおい!!悠理いくらお前が女としての自覚が無いからって年頃の男の前でそれは無いだろっ!?)
「魅録?どーしたんだ?何さっきから黙ってるんだ?」
少しずつ魅録に近づく悠理のバスローブからは先程からでは見えなかった中身までもが今にも見えそうだ。
「魅録?」
悠理があと一歩近づいた瞬間。
「ゆっ悠理っ待て!」
とっさに目を閉じ
「おっお願いだから前隠してくれっ!」
その言葉で悠理は初めて自分のバスローブが開けている事に気が付いた。
(あたいの貧乳...魅録に見られた!?)
「あっ!ごめんっ!ちょっと待って、今直すから。」
そう言ってバスローブの乱れを慌てて直した。
「いっ良いよ。」
そう言われて魅録の目が開いた。
(悠理の無防備さもいいかげんにしねーとこっちの身が持たねーぜ。)
「はい、これ。」
そう言うと携帯を悠理に渡した。
「あっサンキュー。」そう言いながら魅録に笑顔を向ける。
(時々悠理の無防備さが残酷に感じる...)
目の前にいる、少女が時折見せる無防備な女の部分を自分だけの物にしたい。『マブダチ』という居心地の良い関係を終わらせる時期が近づいていた。
「悠理、俺と...」
「えっ?何?」
──コンコン
『お嬢様、失礼致します。お見合い相手の大関様からお電話です。お繋ぎしても宜しいでしょうか?』
続く
うわっいいとこで終わってる・・・>共に歩む者:
「あたいの貧乳・・・・」のくだりに爆。
ほぼリアルタイムで読めた。ラッキー♪
お見合い話・・・展開気になります。
どこかのサイトで
悠理がお見合い→魅録ビクーリ→結局誤解でラーブラブって見たな・・・
>384
それはありがちな設定だからねぇ…。
お金持ちの年頃娘→ミアーイ話→異性として意識っつーのは
ほぼ定番のお話でしょ。
なんだっていいから萌えれる話キボン!
>共に歩む者
イイぞ!早く次を読ませてクレ!
有りがちのパターンですみませんm(__)m
引出し少ないもんで...。
謝るこたーない。
私は充分萌えとるし。
謝罪よりも期待されとるのは続きのお話なのだよ。
がんがれ。
>388
ああ、これ思い出した。
“ Its the tale, not he who tells it. ”
< 語る者ではなく、語られる話こそ >
S.キングのスレよりコピペ。
作家がどうこうよりも、萌え話こそを期待。
萌え・・られるか?
あの手の話で・・・・
今、気付いたんだけどさぁ
肛門に消しゴム刺さってた
マジでだよ小さい奴だけど
あっ、勿論、今は刺さってないから
安心して
sita.
おぉ、しばらく来ない内に沢山うpされてる!うれすぃ
目次屋さん乙彼〜。
>バレンタイン騒動
可憐と野梨子のやりとりが、"らしくて"良い!
>プレジデント学園体育祭
>小ネタ
こういうちょっとした小話も好きです。
また思いついた時は、是非ともうpして下され〜!
>>305 息を吸い込むのも忘れ走るうちに、ぼんやりと参道入り口の灯りが見えてきた。
その先に、三つの影がある。
「怖かったよぉーー!!」
正面に位置するその影に、各々が夢中で飛び込んだ。
「なんだよ、三人とも」
しがみ付いてきた薄茶の髪をぽんぽんと叩きながら、魅録は隣の男にすがる可憐を見やった。
「もーとにかく気味が悪かったのよ!説明なんてできないわ!知りたきゃ行ってみなさいよっ!」
胸元で喚く可憐をどうしたものかと考えあぐね、取敢えずその背を擦りながら清四郎は、
「大丈夫ですか?」
と、そのまた隣の男の胸に、震えながら顔を寄せる野梨子を見た。
その声に、はっと我に返った野梨子は、鼻先に迫る胸板を、強く両手で突いた。
「ひっどいな〜。飛び込んできたのは野梨子の方なのにぃ」
「……で、お役目は無事遂行できたんですね?」
「えっ、ええ、多分……」
力無く答える野梨子たちに、清四郎は不審気な目線を送ると、
「何か、あったんですか?」
「あったと言えばあったような、でも何でもないような……」
やっと人心地ついた可憐が、長い髪を指に絡ませながら、曖昧に答える。
「何があった?言えよ」
まだ魅録の胸に齧り付いている悠理が、
「何にもないよぉ!ちゃんと釘、打ったよぉ!」
そこから、急に声をひそめたかと思うと、
「…… ゲタで」
と、付け足した。
「なんだってぇ!?」
魅録の襟元を握り締めながら、悠理は懸命に訴え、
「だってだって、真っ暗だったんだもん!しょうがないじゃないかぁ!」
「まっ、いいじゃん。とにかく済んだんだからさ」
他人事に言う美童の言葉にも、
「へへ、そうだよね」
救われたように、頭を掻いた。
その時。
「あ……」
可憐がそろそろと指を上げた。
「あれ…」
震える指を、背後の黒い山に向ける。
一同が仰ぎ見るその其処ここに、ぽっぽっぽっと白いものが浮かんだ。
見つめる先から、それは数を増していく。
「あ、花………白椿……?」
「さっき可憐が、花が咲いてたって……ほんとだったんだ」
「…違う……そのことじゃ…ない」
その様子が徒事ではない。
一同は再び、目を凝らした。
山裾に竹薮が広がっている。
それが、揺れている。
「風、だろ……」
魅録が詰まりながらそう言った。
「ち、違う……みたい」
風ならば、その全体が波のように揺れるはず。
竹薮は、一箇所だけが、ざわざわと騒いでいた。
その揺れが、奥から手前へ、ゆっくりと移動してくる。
ざわざわ、ざわざわと、何かが竹を掻き分けている。
「……何か………来る…」
闇の底に、清四郎の声が低く響いた。 <続く>
最初に5,6upと書いたんですが、間違えて数えてました。
もっとありました。スミマセン…。
>椿三夜
なんか、ちょっとずつこわーい気分になってきた…
怖いけど、眼が離せないって感じです。
続きが楽しみ!
原作読んでるような気分で毎回楽しみに待ってます。
>397
そういう間違いは大歓迎です(w
だめです。
>>325さんの続きを考えてみました。
続きというか、なんというか・・・。
一方、こちらは清四郎の部屋。
野梨子が電話を手にする、少し前の事―――――――
ベッドに寝転び、天井を見上げながら、清四郎は生徒会室での事を思い返していた。
何故、あんな事しか言えなかったのだろう。
自分でも嫌になるくらい不器用で、遠回しな告白。
はたしてあれで自分の心は本当に伝わったのだろうか?
もっと言葉を選び、はっきり伝えるべきではなかったか?
あの、恋愛に関して全く疎い、野梨子に対しては―――――。
それは自分も同じか、と清四郎は苦笑する。
現に今回の件だって、奴等に指摘されなければ、未だに気付かぬままだったかもしれない。
物心ついた時には既に隣にいて、常に一番近くで見守り、大切に慈しんできた少女。
彼女への思いが、いつの間にか自分の中で、もっと大きな、違う想いへと変化していた事に。
(僕は気にしますよ。野梨子が僕以外の男性と一緒にいたら…)
野梨子に告げたあの言葉。その言葉に嘘は無い。
野梨子が裕也と一緒にいた時、そしてその肩に裕也が触れているのを見た、あの時。
すぐさまその手を振り払い、野梨子の腕を掴んで、有無を言わさず連れ戻したい衝動に駆られた。
誰にも触れさせたくないと思った。奪われてたまるものかと思った。
あれは今の自分の正直な気持ちだった。
「野梨子は…どうなんですか?」
そう問う自分を、呆然とした顔で見つめていた野梨子。
だが一歩近づいた途端、はっと我に返ったかと思うと、
「わ、私…、失礼しますわ!」
そう言って、走って部屋を出て行ってしまった。止める間もなかった。
そして清四郎は後悔した。
何も返事を急ぐ必要は無かった。今までの野梨子との関係を育んできたのと同じように、
この想いも、ゆっくりと時間を掛けて育てていけば良かった。
だが余裕の無さが、はやる心が、野梨子のいらえを性急に求めてしまった。
野梨子が自分に対し、幼馴染み以上の気持ちを抱いてくれているという自信は、多少はあった。
普段、声を荒げたりなど滅多にしない野梨子が見せた、激昂した様子。その涙。
そして裕也と魅録が教えてくれた、あの後の野梨子の話。
それに清四郎は少なからず期待を寄せていた。
だが、本当にそうなのか?
野梨子が自分に対し、やきもちを妬いたのは、ただ単に妹が兄を慕うような、子供っぽい
感傷からではないのか?
だからあの時、野梨子は何も答えず、逃げるように部屋から出て行ってしまったのではないのか?
ずっと消せなかった疑問が清四郎の心に陰を落とし、今なお不安となって纏わりついていた。
暗闇の中、突如、携帯電話の着信音が鳴り響き、静寂を破る。
物思いに耽っていたのを遮られ、気だるげにそれを手にした清四郎は、次の瞬間、息を呑んだ。
がばっとベッドから起き上がる。
(野梨子…!?こんな時間に…?)
指が震える。ボタンの操作が上手く出来ない。
もどかしさに舌打ちし、自分の中にこれほど弱い部分があったのかと今更ながら驚く。
「…もしもし?」
声がかすれた。努めて平静を装うとしたが、上手く出来ている自信は全く無かった。
『…清四郎?ああ、良かった。もう休んでしまったのかと思いましたわ』
耳慣れた声。だがこの上なく心地良く響く、優しい声。
清四郎は、ふっと笑みを漏らす。
「…起きていましたよ。どうしました?こんな時間に」
休めない。休める訳が無い。こんな想いを抱えたままで。
『あの…、明日の朝なのですけれど…』
ためらいがちな声だった。だがそれは一瞬の間を置いた後、凛としたものに変わる。
一体、何を…?と怪訝に思っていた清四郎は、次の野梨子の言葉に思わず息を呑んだ。
「構いませんよ。…ええ、分かりました。じゃあ、また明日。……お休み」
野梨子が電話を切ったのを確認し、電話を閉じた。
ふ―――っと息をつく。肩に力が入り、心臓がバクバクいっていた事に今頃になって気付く。
情けない…!と自分を叱咤しながらも、やはり心は明日の事が気になっていた。
明日の朝、学校に行く前に会いたいと言ってきた野梨子。
彼女は一体、何を…?
……駄目だ。今夜はとても眠れそうに無い――――――――
何レスも使っておいて、全く話が進んでいません。ゴメソー!!
>325さんのお話を読んだら、どうしても清四郎サイドが書きたくなりまして・・・。(w
悶々としている清四郎が大好きな私。変な趣味・・・鬱だ。
さて、清四郎を呼び出した野梨子さんは、この後どうするのでしょう?
そして清四郎くんは、自分の想いをハキーリ伝える事が出来るのか?
続きをお願い致します・・・。
>椿
暗いうちに読んじまったよ・・・(笑
いったい何が来るんだー!?!早くおせーて(笑
>すれちがい
清四郎、思春期真っ只中って感じだ。
>椿
(・∀・)イイ!!
いいところで気を持たせるところが憎い!
これ、御大が描いたらさぞかしおどろおどろしい雰囲気だろうね。
番外編ばっか描いてないで、このスレのネタを原作にすればいいのに!
>夏といえば
あー終わっちゃった〜!残念になるくらい面白かったです。
野梨子のキャラも全然おかしいと思いませんでしたよ!
ほのぼの&さわやかで素敵でした。
次は美童と可憐のお話もどなたか妄想してくださらないかしら。
なんか、お互い先を争って逃げ出しちゃって
ちっともいい雰囲気になりそうもありませんが・・・(;^_^A
>椿
美童の胸に飛び込んだ野梨子にチョト萌えちゃった。
いや、カプ無しとはわかっていても美×野好きなの。
>409
カプなし前程だからこそ萌えるのかもよ。
私がそう。
原作も、カプが決まってないからこそ、妄想の余地があるというかw
>410
私もそうだなぁ〜
原作でカプ決まってないから、自分の好きなカプ以外の組み合わせの話を
ココで読んでも「あ〜そういうのもありかもね」って素直に思えるよ。
きっと原作でしっかりとカプが決まってたら、ここまで妄想は出来ないよね。
>410、411
ハゲド。
でも御大の描く倶楽部内恋愛モノも読んでみたいと思うのは私だけ?
きっちりカプ決めなくていいから、ほんのりそれっぽい番外とかさ。
>412
あなただけじゃないよ
でも、恋愛だけに限んなくていい。
とにかく、部内の誰かと誰かの一対一の濃い話読みたい。
(野と清以外の組み合わせで)
たとえば、可憐と悠里とか、野梨子と美童とか。
御大の描く倶楽部内恋愛読みたい!!
原作での、ほんのりカプ話は妄想の良いスパイスになるのでつ。
412でつが。
あ、良かった。お仲間ハケーン!
可憐と悠理ふたりだけの話とか、イイ!友情モノ読みたいですね〜。
番外でいいから他メンバー抜きで動く二人(誰と誰でもいいから)
みたいな話キボン。
個人的には清四郎と魅録のふたりがアクションする話なんぞ
読んでみたいでつ。
>415
あ、いい、それ!
なんか、個人と個人の関係とかやりとりとか、
深いところまで見たいよねー
私は御大には倶楽部内恋愛は一生描いて欲しくない。
ここで充分楽しめてるし。
魅禄&チチや野梨子&裕也のような
倶楽部外の人物とのちょっとした恋愛ものは読みたいけどね。
特に清四郎編。
ここの作家様で、倶楽部以外の女性と清四郎が
恋に落ちる話を書いて下さる方はいませんか〜?(オネダリ
>417
あ〜一個書いたけどアップしないまま・・・
恋に落ちるとゆうより「初体験」モノなんだけど。
我ながらあまり萌えなかったのでボツにシターヨ・・・
倶楽部外だと「香港の悠理」と呼ばれたあの女性あたり
清四郎の相手にどうかと思うのですが。
私はモルダビアが、モチョトびじ〜んだったら清四郎のお相手に
良かったのに・・と思った(w
腕力もあり、仕事もできる女。ついでに清四郎ばりに冷静。
(誘拐された妹より仕事を選ぶ。てかあれは、選ばざるを得なかったんだけど)
>417
それ私も妄想しました>モルダビア
あのルックスが悔やまれる。
間違い。>419でした。>モルさん
>>404さんの続き
翌朝早く、清四郎は門の外に出た。
家族には生徒会の用事で早く登校すると伝えてある。
(野梨子は学校に行く前と言っていましたが…少し早く来すぎたかも
しれませんね)
腕にはめた時計が示す時刻は6時半。
ため息をつくと、清四郎は白鹿家の塀にもたれかかった。
野梨子は自分に一体何を告げるつもりなのか。
不安と期待の入り混じった気持ちに押しつぶされそうになりながら、
清四郎がしっかりと鞄を抱えなおした時。
―――ガラガラガラ。
白鹿家の大きな門が音を立てて開き、その隙間から制服姿の野梨子が
ほっそりした姿を見せた。
(野梨子!)
声を掛けるタイミングを失った清四郎に、野梨子が微笑みかけた。
「早いですわね」
「……野梨子こそ。おばさんに何て言い訳したんです?」
「生徒会の用事があると言ってきましたわ」
同じ言い訳をした自分たち。
清四郎は我知らず野梨子に微笑み返した。
「少し歩きませんこと?」
「いいですよ」
ど、どなたかこの後を…。
>>396 折りしも、霧が出始めた。
黒々と横たわる山稜から流れ出るそれは、吹くともなく吹いてくる風に押され、辺りを包み込もうとしている。
すぐ脇の雪洞の灯が、じじっと音をたてて消えた。
背筋に言い知れぬものが這い上がってきた。
竹薮の最後の一列が、揺れた。
そこから、ごろり、と何か黒いものが転がり出た。
「……な…んだ?」
息を呑み、一同が見守る先で、その黒い塊がもぞもぞと動いた。
動きながら、徐々に形を成しはじめる。
雲が切れ、刺すような月光がその上に落ちた。
人らしき、その姿。
が、その腕は地につくほどに長く、頭部に至っては常人の優に二周りはある。
それが、ぐるりと向きを変えた。
目玉が二つ。
左は見開いたように巨大で、右は切れ込みの如くに細い。
毟り取られたような無残な頭髪が揺れ、その隙間に見え隠れしているものは、正しく鎌だった。
遠目にもわかるほどに錆の浮いた鎌の刃が、なぜが月明りに煌いている。
「……あ」
その鎌が、すっと横に走ったかと思うと、脇の石灯籠がひとつ、ぐわっしゃと砕け落ちるのが見えた。
が、それだけではなかった。
石灯籠の裏側に隠れていた一人の男の首が、赤い口を開きながら、飛んで落ちた。
驚愕の表情を貼り付かせたまま、ごろごろと転がるその首を、鉄線をより合わせたような足が踏み潰した。
俄かには信じ難い光景に、一同は棒立ちとなった。
霧を背負い、一歩二歩と近付いてくるその姿を見つめ、茫然と立ち竦む中、最初に行動を起こしたのは魅録だった。
「……あ………あ……」
思わず声を洩らした美童の肩を掴むと、
「逃げろっ!!」
言いながら、ぐぃと後ろに向かせた。
それを合図に、他の者も向きを変え、弾かれたように走り出した。
見物客達も口々に叫びながら、蜘蛛の子を散らしたように逃げ始めた。
と。
「…あ……あぁ…」
後ろから、弱々しい声が聞こえる。
振り向くと、そこには地面に尻を着いた悠理が、わなわなと震えていた。
「悠理!」
素早く駆け寄り、悠理を小脇に抱えると、清四郎は咄嗟に脇の繁みに飛び込んだ。
その背後には、隠れるもののない田園が広がる。
暗がりを走り抜ける四人の背中が、徐々に小さくなり、そして消えた。
「な……なんだ………あ…れ……」
怯える悠理を、
「しっ!」
と、清四郎は押し殺した声で制した。
のそり、のそりと、その物体は近付いてくる。
片手持ちの鎌の背が、薄霧の中にひらひらと踊って見える。
月を真っ向から受けた目玉が、こちらを凝視しているかのような位置で、ぴたりと止まった。
「……なっ……!?」
青白い光が、その中に凝っている。
「あ……あわ……わ……」
それを最後に、悠理の体はぐったりと清四郎の腕の中に落ちた。
化け物は、二人が隠れる繁みに直と目を据えたまま、のそり、のそりと歩を進めてくる。
体中がじっとりと、嫌な汗に濡れた。
二者の距離が五十米を切ったかと思われる時、清四郎の心は決まった。
気を失った悠理を抱え、街道に飛び出し、そのまま斜めに横切ると、向こう側の繁みに飛び込んだ。
前方にその姿を認めた化け物は、一瞬、ぐんと伸び上がったかと思うと、打って変わった俊足を見せた。
地鳴りのような足音が迫る。
それでいて、その体は宙に浮いているかの如く、滑るように進む。
あっと言う間に、繁みの際まで辿り着くと、大きな方の目玉を、ぎょろぎょろと動かした。
一旦、地面に片手を付いた清四郎だったが、急ぎ体勢を立て直すと、頭に残る、昼間の景色を頼りに、
暗闇を裂くように突き進んだ。
背後の闇が膨らみ、音が迫る。
さわさわと、繁みを掻き分ける音。
それに続き、じゃきんと細枝を薙ぎ切る音。
清四郎は、走った。
「うぎゃぁぁぁーーー ……」
後ろで魂消るような悲鳴が聞こえたかと思うと、それもすぐに静かになった。
また一人、誰かが殺られたらしい。
「くそっ!」
左肩に担いだ悠理の太腿を、指が食い込むほどに握り締め、清四郎は夢中で走った。
幾つもの角を、闇雲に折れた。
どれほどの時を走り続けたものか、それすらも、既にわからなくなっている。
息が上がり、足がもつれた。
生い茂る熊笹の中で悠理を下ろすと、漸く自らも地面に腰をついた。
(あれは……なんだ……?)
治まらぬ荒い息を殺しながら、ふと見ると、足の所々から血が垂れている。
逃げる途中、笹の葉で切ったらしい。
その痛みが、どうにか清四郎に正気を保たせていた。
今の清四郎にわかること、それはあれが人間などではないと言うこと、唯それだけだった。
間も無く降り出した雨が、辺りを濡らした。
<続く>
>椿三夜
>左肩に担いだ悠理の太腿を、指が食い込むほどに握り締め、
↑これ…いいっす。何か色っぽい。
すまん・・・さげ忘れた。
>椿三夜
バケモノ、デタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!!
雰囲気がものすごくイイ!
こーわーいーーーーー!
↓作ってみたけどなんかいまいち。誰か違うネタで作ってくれませんか?
一応知らない人の為に
>>5 2典より。原文はここで見れます。
吉野家コピペ【よしのやこぴぺ】[名]
コピペ用文章。その汎用性の高さと独特の語り口が受けて、一躍名物コピペ文になった。
今ではこれを元にした様々な改変コピペが作られ、2ちゃんねるの随所で見受けられる。
昨日、近所の万作ランド行ったんです。万作ランド。
そしたらなんか人がめちゃくちゃいっぱいで入れないんです。
で、よく見たらなんか垂れ幕下がってて、今日は仲間内だけ、とか書いてあるんです。
もうね、アホかと。馬鹿かと。
お前らな、仲間内サービス如きで普段来てない万作ランドに来てんじゃねーよ、ボケが。
仲間内だよ、仲間内。
なんか世界のトップとかもいるし。アラブの石油王一家4人で万作ランドか。おめでてーな。
よーしパパ全部のドーム回っちゃうぞー、とか言ってるの。もう見てらんない。
お前らな、花やしきの入園券やるからその席空けろと。
遊園地ってのはな、もっと殺伐としてるべきなんだよ。
パレードの場所取りで向かいに座ってる奴といつ喧嘩が始まってもおかしくない、
刺すか刺されるか、そんな雰囲気がいいんじゃねーか。女子供は、すっこんでろ。
で、やっと入れたかと思ったら武装して入ってきた奴が、呼ばれた者前に出るね、
抵抗する者遠慮なく射殺するよ、とか言ってるんです。
そこでまたぶち切れですよ。
あのな、抵抗したら射殺なんて脅し、きょうび流行んねーんだよ。ボケが。
得意げな顔して何が、呼ばれた者前に出るね、抵抗する者遠慮無く射殺するよ、だ。
お前は本当に抵抗したら射殺したいのかと問いたい。問い詰めたい。小1時間問い詰めたい。
お前、〜あるねって、ぁゃιぃ中国人風言葉使いたいだけちゃうんかと。
万作ランド通の俺から言わせてもらえば今、万作ランド通の間での最新流行はやっぱり、
誘拐ごっこ、これだね。
誘拐ごっこで身内から身代金20億。これが通の遊び方。
誘拐ごっこってのは嫁の握ってる家の金を引き出せる。そん代わり懐の被害少なめ。これ。
ついでに贈与税もかからない。これ最強。
しかしこれをやると本当に誘拐されてギロチンかけられるという危険も伴う、諸刃の剣。
素人にはお薦め出来ない。
まあお前らド素人は、立ちションしながらアラン・タムでも歌ってなさいってこった。
うわ〜!!!
絶品です>431
ワロタ!!
この2chテイスト。残念だがしたらばでは無理なんだよな。
ああ、寝る前に笑かしてもらった。ありがとう431タン。
今更、吉野家…?
↓私も作ってみたけど・・・やっぱりなんイマイチ。
むずかしーね。
野梨子「おい、おまいら!!昼食ができますた。生徒会室に集合しる!」
清四郎「詳細キボーヌ」
野梨子「今日はカレーですが、何か?」
魅録 「カレーキターーーーーーーーー」
悠理 「キターーーーーーーーーー」
可憐 「カレーごときで騒ぐ奴は逝ってヨシ」
野梨子「オマエモナー」
清四郎 --------終了-------
魅録 --------再開-------
悠理 「再開すなDQNが!それより肉うpキボンヌ」
野梨子「ジャガイモうp」
可憐 「↑誤爆?」
魅録 「タマネギage」
清四郎「ほらよ肉>悠理」
悠理 「神降臨!!」
魅録 「タマネギage」
野梨子「糞タマネギageんな!sageろ」
魅録 「タマネギage」
可憐 「タマネギage厨uzeeeeeeeeeeee!!」
野梨子「ageっていれればあがると思ってるヤシはDQN」
美童 「イタイ奴らがいるのはこの倶楽部ですか?」
野梨子「氏ね」
清四郎「むしろゐ?」
魅録 「タマネギage」
悠理 「魅録 、 必 死 だ な ( 藁 」
ウワ、さげ忘れ。
駄文に加え、失礼いたしました。
>436
いや、気にするな!ワシは死ぬほどワラタ!
一行目の野梨子のセリフからヤラレタ。
御大の絵でみんなが会話してるところ想像したら
腹よじれた。
タマネギageをし続ける魅録カワイイ!
そして、それに突っ込むのが野梨子と可憐ってーのが
個人的に笑いのツボだった。
ビストロSMAP見ながらフト思う。
男三人も料理が上手。というセリフがあったけど、
どんな料理作るんだろう?美童と清四郎はそれこそ
SMAPのように見栄えする料理を作れそうだと思ったが
(特に美童はデザートが得意そうだ)
魅録だけは「白いメシの上にシーチキンとマヨネーズぶっ掛けて食う。
これ最強」なんて「漢丼(おとこどん)スレ」みたいな料理作りそうだなと。
私もふと疑問。
それを言うなら深窓の令嬢・千秋さんは手料理を作れるのかと。
「え〜、やぁよお!魚なんて持ったら手が臭くなっちゃうじゃない〜」みたいな。
>438
魅録はすごく豪快な料理作りそうだよね。
清四郎はやっぱ和食かな。
美童はむしろデザート系…女受けしそうな。
魅録にはアウトドア料理が似合うよね。
夏のバーベキュー合コンでは大モテタイプでしょう。
>336の続きです。
今回から、話にナンバーをうってみました。
全部で三話です。
「ねえ、可憐」
美童がそう切り出したのは、ジェットスキーを興じてから三十分ほど経っ
てから。辺りには彼等以外の姿はなく、広い海の上にぽつねんと取り残され
たかのような錯覚に可憐は捕らわれた。それを不安に思うようになった頃、
美童が俄にスピードを緩めると、背中越しの可憐にそう声をかけたのだ。
それは、軽い調子の声だったけれども、響きは思いのほか深く、可憐はそ
の身を緊張させた。美童は私に何を問うつもりだろう?
「なあに、美童」
美童はちょっと躊躇うように一呼吸おいたあと、そっと聞いた。
「可憐たちは……可憐や野梨子や悠理たちは、僕たちに何か隠してる?」
どきりと心臓が高鳴った。
「何かって?」
怪訝そうな表情を作りながら、可憐は思う。
さすがに美童を誤魔化しきる事は出来ないかな、と。女性の変化に人一倍
敏感な美童のことである。一度疑念を抱いたら最後、どんな言い訳も通じな
いかもしれない。
「いや、上手く云えないけど……ほら、女同士でさ、なんか眼差しだけで会
話してることあるじゃん」
美童は、言葉を選ぶように、慎重に言葉を紡ぐ。それでも、可憐は内心で
安堵の吐息を漏らした。
「そお?」
とぼけてみる。具体的に何があるか、悟られたわけじゃあないのだ。白を
切りとおすことが出来るかもしれない、と打算したのだった。
だが、それに対しての美童の切り返しの言葉を聞いたとき、それが如何に
無駄なことだったか、気付かぬ訳にはいかなかった。
美童の言葉は、確信に満ちていた。たとえ、具体的なことは何も知らない
にしても。
「そうだよ、僕に隠したって無駄だからね――みんなちょっと変だよ。特に
野梨子とかさ」
「野梨子……ね」
野梨子の変化に男性陣が気付くならば、それは清四郎が一番先だと思って
いた可憐は、意外に思いながら美童を見た。そうやって肌理細やかな配慮を
見せる美童を可憐は好いたのだけれど、今回に限っては少々都合が悪い。
――野梨子の想いを、可憐とて完全に知っているわけではない。その態度
からうすうす察する程度である。だが、これだけは確信できた。
これは、同性でなければ理解できぬ種類の想いだろうと。
「あのさ、美童。しばらく、何もなかった振り、しといてやってくんない?」
「……可憐、やっぱ」
何かあるんだ。
美童の言葉の後半を、彼の背中に耳を当てていた可憐は振動とともに直接
聞いた。――それまで、ただ単に美童に掴まっていただけの腕に、力を入れ
る。まるで抱きつくように。
美童の身体が、抱擁じみた可憐の行為に、戸惑うように揺れた。
「今、第三者が下手に関わったら、……こじれてしまう気がすんのよね」
野梨子は確かに困惑しているのかもしれないけれど、その想いは濁りの全
くない水のように清いものだ。野梨子自身がなんとかしなければならない問
題に自分達が下手に関われば、その想いは歪みを帯びてしまうかもしれない。
「静かに見守ってゆこうと思うの……あたしは」
人は、野梨子の想いを、麻疹のようなものだと言うかもしれない。
そして、その指摘は正しいのかもしれない。
けれど、それを決めるのは野梨子だ。それに対して自分達が踏み込むこと
は、絹を裂くようなものだ。
可憐の静かな言葉に、美童は溜息をつくような調子で、「うん」と頷いた。
「なんだかよく分からないけど、可憐がそう言うのなら、きっとそうなんだ
ろうね」
そう言葉を紡いだのを最後に、美童は再びジェットスキーのスピードを上
げ、可憐に歓声を上げさせた。二度と話を蒸し返すことなく。
ああ、なんていい男なんだろう――可憐は思う。
軟弱だけれど友達想いで、いざとなったらちゃんと男の子だし。実家の家
柄も財産もあるし。美形だし。――これまで恋してきて、そして失望を重ね
てきた男達と較べてみて、なんでこれまでこいつの魅力に気付かなかったの
かしら、と自分に呆れるくらいだ――けれど。
可憐は溜息をつく。
どんなに条件が良くたって、どんなに彼の性格に惚れていたって、仕方な
い。彼女が彼に恋する気持ちを、最大の難関が歯止めをかける。
奴は、親友なのだ。
続く
意味不明な空白、ごめんなさい(汗)
野梨子からの視点だけだと話が進まないので、可憐を絡めてみました。
>夏の匂い
び、美童によろめきそう…。
秋だねえ・・・
友達同士の恋って、確かに大変。
>夏の匂い
私は可憐によろめきそうでつ。
イイ女だ!
>>425 足音が足りないことに気付いた魅録は、つと立ち止まると、
「あいつら、来ねぇ……」
後ろの闇を睨みつけた。
その時、霧が雨に変わった。
さらさらと流れるような薄い時雨に、束の間開けた視界も、すぐに叩き付けるような大粒の雨で遮られ、
その強い雨粒にはね上がる泥が、たちまちの内に足下を汚した。
「ど、どうしよう、魅録?」
濡鼠と化した美童の弱々しい問い掛けには、野梨子が、
「大丈夫ですわよ!清四郎がついてますもの!」
「そうよ!とにかく、私達は宿へ戻りましょう!」
辺りを覆う雨音に、可憐も声を張り上げる。
「お前等は戻れ。道はわかるな?とにかく突っ走れ!俺もすぐに戻るっ!!」
最後の言葉を言い終るか終わらないかの内に、魅録はもと来た道を走り出していた。
「魅録!!」
可憐の腕が空を掴むと、それを下から野梨子が支え、
「とにかく、今は戻りましょう!」
しっかりと小脇に抱え込んだ。
魅録を飲み込んだ雨の闇を暫し凝視した後、三人は再び道を急いだ。
魅録がその姿を見つけたのは、ちょうど鎌が振り上げられたところだった。
化け物に頭を鷲掴みにされた男は、体が宙に浮くほどに持ち上げられ、ひぃひぃと声を洩らしながら両足をばたつかせている。
横薙ぎに振られた鎌の刃が、男の左目辺りに食い込んだ。
ぐしゅっと鈍い音が雨音に混じり、
「うぎゃぁぁぁーーー ……」
びくんと海老反りになった男の体が、少しの間を置いてから、だらんと垂れ下がった。
血がしぶいた。
呆けたように口を開け、鮮血を滴らせるその男の顔面を、化け物の真っ赤な舌が、ちろちろと舐め始めた。
魅録は洩れそうになるうめきを堪え、じりっと後退った。
その時、化け物の頭が、ぐるんとこちらに向けられた。
魅録は、息をも止めた。
今にもこぼれ落ちそうな大きな目玉が、雨の幕の向こうでぎょろつく。
が、それも僅かな間のことで、化け物は再び、事切れた男を弄び始めた。
叩きつける雨が、魅録の気配を消したのである。
魅録は豪雨に感謝すると、息を殺したまま、その雨に紛れ、通りを左に切れ込んだ。
(清四郎、どこにいるんだ…)
うしろから、ぐしゃぐしゃと音が聞こえる。
それは男の頭が噛み砕かれた音であろうことは、容易に想像できた。
(……………三国のもうひとつって、こういうことかよっ!)
胸の底で、化け物を吐き出した異界を呪いながら、二人の姿を求め、魅録はぬかるんだ道を直走った。
<続く>
>椿三夜
おお、怖い!
いい感じで化け物が活躍してますね。
どんな展開になるのか楽しみです。
そしてバレンタイン当日。
「菊正宗さん、これ受け取ってください!」
「松竹梅先輩!!これ一生懸命作ったんです!」
部室の入り口には清四郎と魅録にチョコレートを渡そうと女生徒で
あふれ返っていた。2人は女生徒の対応に大あらわである。
「…毎年のことですけどすごいですわねえ」
「そうねえ。清四郎と魅録も結構人気あんのよね。まああの2人には
負けるけど…」
野梨子と可憐は部室内でお茶を飲みながらこの騒動に目をやっていた。
すると廊下の方からひときわ賑やかな女生徒の声が聞こえてくる。
「美童さま〜!!私のチョコ受け取ってください!!」
「美童、これベルギーのチョコレート職人に作らせた特別製なのよ」
大勢の女生徒に囲まれて可憐の言う「あの2人」のうちの1人がやってきた。
「ありがとう、嬉しいな」
美童がにっこり微笑むと女生徒たちからキャーっと歓声があがる。
「この日のために生きてるって感じよねえ…」
「同感ですわ」
半ばあきれる野梨子と可憐。
ようやく落ち着いた部室内のテーブルの上は男3人が女生徒から受け取ったチョコレートが山積みになっている。
「…去年より多いんじゃない、これ?」
「まあほとんどが僕のだけどね」
「ったく毎年まいるよなあ。俺甘いもの苦手なのに」
5人がチョコの山に目を向けているところにまたもや女生徒の
甲高い声が聞こえてきた。
「悠理さま、特大のチョコを作ってきました」
「やだ、私が先よ!悠理さま、受け取ってください」
その声を聞きながら野梨子がため息をついた。
「またチョコの山が増えますわね…」
バタン!と足でドアを開けて入ってきた悠理の手はすでにチョコレートで
一杯になっていて、両腕に掛けられた大きな紙袋の中もチョコで一杯だ。
「うへへ〜、これで当分おやつには困らないぞ」
「悠理、あんたそれ全部食べる気?」
「僕と魅録のもあげますよ。僕らは甘いもの苦手ですから」
「ホント?やったね」
そんな会話の中、美童は悠理を見て多少落ち込んでいた。
(うっ…僕のより多いかも…。この学校の女子はどうなってんだよ!)
「あ、そうだ。みんなそれだけもらってるからいらないかもしれないけど
一応渡しとくわ。はい」
そう言って足元の紙袋から綺麗に包装された箱を取り出す可憐。
「今回は野梨子との共同作品なのよ。ね、野梨子」
「えっ、ええ…。でもちょっと手伝っただけですわ」
肩をすくめる野梨子を見て清四郎が意外そうな顔をする。
「珍しいですね。野梨子がこんな行事に参加するなんて」
「可憐に借り出されただけですわ」
「何にしても可憐と野梨子の合作じゃ人にはやるわけにもいかないな。
これは持って帰るよ」
魅録は箱を鞄にしまい、それにならって清四郎も鞄に入れた。
「あたいのやつみんなのよりおっきいな。可憐、野梨子、サンキュ」
さっそく女生徒からもらったチョコを食べながら、可憐の渡した箱に
喜ぶ悠理。
「じゃ、あたし用があるから先に帰るわね」
そう言って可憐が席を立つ。
「あ、もうこんな時間か。俺達もそろそろ帰ろうぜ」
魅録の言葉にメンバーそれぞれが帰り仕度を始めた。
鞄に雑誌をしまおうとした野梨子は鞄の底に青い包装紙に包まれた箱を見て
はっとした。
(すっかり忘れてましたわ。これ…どうしようかしら)
周りを見回すと可憐と悠理はすでに帰ってしまった後だった。
(清四郎と魅録は甘いものが苦手ですし…そうなると…)
チラリと斜め横でチョコレートを紙袋にしまいながらニヤニヤしている
美童に目をやる。
「じゃ、僕この後デートの予約でいっぱいだから。お先に〜」
紙袋を手にいっぱい下げながら美童が部室を出る。
「野梨子、僕達も帰りますか」
清四郎が野梨子に声をかける。
「あ、ちょっと待っていてくださいな」
そう言うと野梨子は美童の後を追って部室を出た。
「美童!」
後ろから聞こえる声に振り向く美童。
野梨子が息をきらしながら走ってくる。
「どうしたの、野梨子?」
野梨子は鞄の中から青い包みの箱を取りだして言った。
「あ、あの…これ差し上げますわ」
「え、これチョコ?だってさっき可憐と合同でくれたじゃない」
「それはそれ、ですわよ。美童甘いもの大丈夫でしょう?」
「うん、大丈夫だけど…」
「それじゃあ受け取っておいてくださいな。じゃあさようなら」
呆気に取られる美童を置いて部室で待つ清四郎の元に戻っていく野梨子。
(自分で持って帰るのもなんですし…肩の荷が下りた気分ですわ)
「なんなんだ?…っと、デートに遅れちゃうよ」
首をかしげながら美童も帰宅の路に着くのだった。
その夜、かけもちデートを済ませて夜遅くに帰ってきた美童は今日の収穫
チョコレートを数えながらそれぞれのメッセージカードに目をやっていた。
「あ、恵ちゃんからだ。最近会ってないなあ。これはキャロリンか。
明日電話しとかないと。…ロミーはずいぶん熱いメッセージだなあ…」
世界中にガールフレンドを持つ身としては管理が大変だよな、とため息を
つきながらもそんな自分に酔いしれる美童であった。
山ほど積み上げられた箱のチェックも佳境に入り
次に青い包装紙の箱を手に取った。
「ん、これは…。ああ、野梨子がくれたやつか。なんだ?ご丁寧にメッセージ
までついてるよ」
包装紙の中に白いメッセージカードを見つけた美童は何の気なしに
カードを開いたが、中にしたためられたメッセージを目にした瞬間
思考がとまってしまった。
(…こ、これは…)
“I LOVE YOU”
赤いペンではっきりとそう書いてあるのだった。
「ま、まさかあ…」
はははとカラ笑いしながら包みを開ける美童。
しかし箱を開けた瞬間、美童の顔から血の気が引いた。
箱の中にあるものは大きなハート型のチョコレート。しかもご丁寧に
ホワイトチョコで“LOVE”と書いてあるではないか。
「の、野梨子が僕を…?ウソだろ?」
>バレンタイン
ワロタ!
可憐の思惑とは違う方向にいってしまいましたなw
あ、続きのとき、最初にリンクしてくだされ〜
>>○○ の続き〜、ってな感じで。
この後が楽しみです。がんがれ。
>夏の匂い
なんか、淡々としてるのに、すごいエネルギーを感じる作品ですね。
揺れ動く野梨子と可憐が切ない。
私も野梨子のように女友達に執着したことがあったから、
よく分かります。(レヅじゃないけど)
こういう作品、いままでなかったから、すごく新鮮です。
>椿三夜
マジで、マジで怖いです!!
描写のひとつひとつが、細かくて、じりじりと引きずられます。
日本のホラーって、そこはかとない色気を伴うものだけれど、
この作品も例に漏れず、なんか異様にどきどきします。
なまめかしいというのかしら。
>バレンタイン
美童メインぽくてうれしい・・・楽しみ!
>バレンタイン
うんうん、美童好きの私としてもこの展開は嬉しいです〜
それぞれが原作の雰囲気出てていいと思います。
「ヤキモチ」よかったですわ♪
新婚のふたりが見たいの超、簡単なリクにこのような話を作ってくださるとは・・・。感激ーー!!!
今度はキリリクを取って、更なるリクエストを要求しますわ。お待ちになっててね。
新婚=ハネムーン この図式しか出てきませんでした。(単純・・)
でも喜んで頂けて嬉しいです。(*^‐^*)
キリリクもお待ちしてますのでね〜♪
うふ。「ヤキモチ」拝見させていただきましたよ〜。新婚早々お預けなんて清四郎かわいそう〜!でも、じらされたからこそ燃えるのよね!とニヤニヤしてしまいました。
こちらは遊びに来させてもらうたびに、ナオさまを初め、いろいろな作家さんのお話が拝見できて嬉しいです!
チョコレートかプチケーキの詰め合わせのよう。もう、どれから食おうか(読もうか)迷ってしまいます。
↑うまいこと言うねー。つまり集まった作家はみな小粒。私の敵じゃないわよん。てな嫌味かしらん。
ったくやめなよ。荒らしはよ。
これ読んで和んでね。新作です。せいのですよおお。
憂鬱な面持ちで 清四郎と野梨子は、肩を並べて歩いていた。
つい最近まで、清四郎は悠理と 野梨子は魅録と 一緒に帰っていたのだが、
今は昔の様に 幼馴染同士で帰る事が多い。
「野梨子、最近 魅録とはどうです? 仲良くやってますか?」
さりげなく 探りを入れてみる。
が、その途端 その場が重苦しい空気に包まれてしまった。
「魅録とは お昼の時しか顔をあわせませんわ。 近頃、何だか よそよそしいんですの。」
「魅録も・・・・ですか。」
「も・・・・って。 じゃあ、悠理の様子も おかしいんですの?」
「ええ。 僕を避けてるような感じがするんですよ。 携帯に電話しても、電源が入っていない事が多いですし。」
「まあ! 魅録も同じですわ。 電源は入っているんですけれど すぐルス電になってしまうんですの。
あまり私の方からお電話さしあげるのも はしたないですし・・・・。」
本当は、頻繁に電話したいのだろうが 自分で自分をセーブしてしまう野梨子は、それができないでいる。
その気持ちは 清四郎にもよくわかる。彼も 心の中で葛藤しているのだ。
「ところで、この連休は どこに行くんですか?」
「・・・決めてませんわ。 清四郎の方こそ どうなんですの?」
「僕も まだ決めていません。」
話せば話すほど 気分が沈んでゆく。
傍(はた)から見れば、別れ話をしているカップルに見えるだろう。
溜息ばかりつく二人。
この二人の憂鬱は、まだまだ続く・・・・・・・・
もうここはクサットル!
こんなところでうpする作家なんかバカだね。
某さいとにおながいしたら?
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□ 事前連絡は頂かなくても結構です。管理人への連絡事項欄に、
メッセージがあればお書き添え下さい。
こんな感じよん。この程度でも大丈夫!!
食卓にずらりと並ぶ豪華な料理を目の前に、魅録は何故か不機嫌である。
「・・・もうちょっと、腹にたまるモン無えのかよ」
皿に盛られた料理はどれもこれも、酒のつまみにもってこいの物ばかりなのである。
年に一度あるかないかのイベントがこれから始まろうとしているからだった。
松竹梅家で、親子三人水入らずの夕食。
久しぶりに非番の時宗、そしてこれまた久しぶりに日本へ帰ってきた千秋。
いつもは一人か、友人と共に夕食を取る魅録。
この三人が夕食を共にするのは、ちょうど1年ぶりだった。
「何言ってるの。せっかくあたしが帰って来てるっていうのに、ご飯食べてハイお休み、なんて許さないわよ」
飲む気まんまんの千秋。
「魅録、おまえは食ったらさっさと寝てもいいぞ」
こちらは別の意図を持っていそうな時宗。
どちらにしても、今日は酒盛りだ。
やれやれ。
「それにしてもさぁ、あんたって浮いた話のひとつも無いのね」
千秋がグラス片手に言った。すでに目許は赤く、妖しく染まっている。
話を振られた魅録は杯をあおってやりすごす。
「せっかくわしに似て男前なのにのう。宝の持ち腐れだわい!」
あら私に似たのよ、おおそうじゃったな千秋ちゃん、そんなやりとりを横目に魅録はため息をついた。
なんだかんだと言いながら、この夫婦はとても仲が良い。息子がそばにいるというのにいちゃつき始めた二人を見るに耐えず、魅録は席を立った。
普段は顔も合わせないのに、たまに会うとこうだ。
・・・夫婦って、何なんだろうなぁ。
実は某BBSに入っていきたいのだが入っていけない。
仲良くしてほしいのだが、勇気がなくて書き込めない。
更に。
自分も小説紛いのものを書いたりするが、小学生の
作文にも劣るものばかり。
憧れがいつしか嫉妬に変わり、そして嫉みへ。
『こーなったらBBSのカキコ貼り付けてやるわー!キーッ!』
な人物がいる模様。
うーん。
たまにしか両親のラブラブを見ない魅録は実は耐性が無いかもね。
ここのご両親の結婚秘話はもうすぐか。
体育祭を書いたものです。
一部の方にうけたようですので、男子編をうpさせていただきます。
4レス使います。
>>244 午後の部の競技が始まった。
応援合戦が終わると「急がば回れ」男子の部の
番である。
「さて、では行きますか。」
いつものように余裕たっぷりの清四郎が魅録、美童と
ともに入場門のほうへ去っていった。
「あいつらは誰が勝つのかな?」
「それは、やっぱり清四郎でしょ。純粋に速さだけなら
魅録かも知れないけど、問題を解かされるんじゃあねぇ。」
「問題といっても、一般教養からも結構出してますから
どうなるかは終わってみないとわかりませんわ。」
というと野梨子は微笑んだ。
「ちょっと、それってどういう意味?」
「別に深い意味はありませんわ。ほら、早く行かないと
競技が始まってしまいますわ。」
「おぉぃ、置いていくなよ。あともう一つ食べたら行くから。」
「まったく、まだこれからも走るっていうのに、よく
そんなに食べられるわねぇ。」
女子の部と同様、男子の部も最初は生徒会役員からだった。
「魅録、美童、悪いけど一番は僕のものですね。」
「やってみなくっちゃわからないだろ。」
「そうだよ。そりゃあ僕の勝ち目は薄いけどさ。」
「魅録や美童が僕よりも早く問題が解けるのなら勝算はある
かもしれませんけどね。」
「まったく、いつものこととはいえ、嫌味なヤツだぜ。」
パーン! スタートの合図とともに3人は走り出した。
問題の入った封筒を拾い上げ、中を見た瞬間、清四郎の表情が
一変した。
魅録が首をかしげながら問題に取り組むのを横目に、
一番早く係に答えを渡したのは美童だった。
魅録がようやく答えを選んだとき、美童はすでにゴールめざして
走っているところだった。
「待て、美童。」
「待てといわれて待つバカはいないよ。」
そんな軽口をたたきながら美童は余裕でゴールした。
「ちぇっ、美童に負けるとはな。」
「へへぇ、実力実力。」
「あれっ、清四郎は?」
そのとき場内アナウンスが入った。
「菊正宗清四郎君、次の組の邪魔になりますので、
早くコースからどいてください。」
清四郎は、問題の紙を握り締めたままずっとその場に
立ちすくんでいたのだった。
「ねぇ、野梨子。あの清四郎に解けないなんて
一体どんな問題なの?」
「それは美童と魅録に聞いてくださいな。」
「3人とも同じ問題だっていうのか?」
「そうですわ。そのほうが公平ですもの。」
悠理と可憐は戻ってきた美童と魅録に問題を聞いた。
「あぁ、モーニング娘は現在何人か?って問題だよ。」
「ゴマキの卒業がいつだったかうろおぼえでなかなか
答えが出せなかったんだよな。それが敗因さ。」
「モーニング娘ねぇ。そりゃ、清四郎には無理だった
はずね。」
「まったくだ。」
5人の笑い声が青空に響く中、清四郎だけはいつまでも
暗い顔をしていました。
(オワリ)
otukare
いきなりですが
『共に歩む者』今から4話upします。
またまたスレ汚しですが宜しければ読んでみて下さい。
「ごめん。魅録ちょっと待ってて。」
悠理が手を合わせながらすまなそうしている。
「ああ。」
少し複雑に笑みを浮かべながら魅録が頷いた。『見合い』と言う言葉に魅録は戸惑った。剣菱が選んだ見合い相手となれば、当然剣菱を動かせる人物である、以前も最終的に考えられた見合い相手は、やはり清四郎だった自分では無くそれがいつの間にか鎖となって魅録を繋ぎ止た。
(当たり前か...俺なんかより相応しい奴が悠理にはいる。)
「もしもし?」
『すみません。失礼は承知してたんてすが、僕は大関瑞樹と言います。』
「何の用だよ?」
『どうしても悠理さんとお話をしたくてお電話しました。』
「あたいは話たく無いぞ!この見合いだってかぁちゃんが無理矢理決めたんだ!初めて会った奴と結婚なんか出来るかっ!勘違いすんなっ!!」
百合子にぶつけられない怒りを見合い相手にぶつける悠理だった。
『そんなに怒らなくてもいいのに。これ以上嫌われ無いうちに今日のところは失礼します』
「ちょっと待て!かあちゃんが言ってたけどあたいより強いってどーゆー意味だよ?」
自分より強いと言われ確認せずにはいられない悠理の悲しい習性である。
『クスクス。気になりますか?』
「べっ別に!」
『相変わらずだね、悠理ちゃんは...』
「なっ..!」
──ツーツー
「あいつ切りやがった!」
相手の態度に苛立ちを感じながらも、魅録の方へ目をやった。
「見合い...すんのか?」
そう問い掛けたどこかさみしげな魅録の表情に悠理はまた胸の苦しみを感じた。
「...うん。あっでもかあちゃんが無理矢理!!」
(...あたい魅録が好きなんだ!!)
初めて異性として意識した相手の目を反らす口実に話題を変えた。
「あっこれこの前言ってたCD!」
そう言いながら悠理は魅録から目を反らした。
「おばさんはお前の事考えてんだな。見合いうまくいけばいいな。」
──バシッ
数枚のCDケースが魅
録をかすめ音を立て床へ落ちた。
「何でお前がっ...魅録がそんな事言うんだよ!?」
瞳に涙を浮かべ魅録に問い掛けた。
(まさか悠理は俺の事を...?だからって俺に何が出来る?剣菱を守る権利すら無い俺なんかに...何かが変わってしまう前に諦めるなら早い方がい。)
「俺らは..マブダチじゃないか...」
自分の表情を見せぬように床に落ちたCDを拾いながら魅録は答えた。
共に歩む者:11は
>>382 からの続きになります。
汚れ
>>452 雨に濡れそぼった体を拭きつつ、野梨子達は待った。
がらがらと引戸を開ける忙しげな音が聞こえたのは、冷え切った体がようやく温まってきた頃のことだった。
玄関に駆け出した可憐は、ずぶ濡れの男二人に抱えられた悠理に飛びつくと、
「しっかりしなさい!悠理、悠理!」
ぴたぴたとその頬を打った。
「大丈夫です。気を失っているだけですから」
座敷の隅に布団をのべ、そこに悠理を寝かせた後、残りの五人もぐったりと座り込んだ。
寝るに寝られず、恐怖と疑問がぽつぽつと交される内、残りの夜も明けた。
雨は終っているが、霧が濃い。
その霧のせいで、明け方のような薄闇が続いてい、思い出したかのように落ちてくる雨粒が、時折ぱらぱらと軒を打った。
早く家に戻りたがる手伝いの者を老爺がなだめ、どうにか作らせた夜食が、誰に手を付けられることもなく盆の上で乾いている。
疲れと不安と混乱から、もう誰一人口を開こうとしない中、すっと襖が開き、例の老爺が入ってきた。
「とんでもないことになりまして…」
挨拶もなしに、老爺は話し出すと、
「四人、殺られました」
一息に、そう告げた。
「警察に連絡は?」
意味も無いことだとわかりつつも、清四郎が聞くと、
「昨晩から、電話も繋がりませんで…」
老爺は困り果てたようにそう言った。
更に、
「鉄砲水で橋も………」
言いながら、下を向いた。
「……陸の孤島ってわけですね」
「やってくれるよ…」
「とにかく、事態を整理しましょう」
清四郎は一同に向き直り、昨日からの出来事を簡潔にまとめ、
「…今のところ確かなのは、得体の知れない生き物が徘徊していると言うこと。それだけです」
と、重苦しく言葉を切った。
「…… ねぇ」
沈黙に耐えかねたように、
「このお祭りって、いつから続いてるの?」
と、可憐が聞いた。
「……詳しい起りはわからんですが、もう彼是三百年は続いていると云われております」
どこか屈託のあるような、もぞもぞとした様子で老爺は話す。
「そんなに……。 ってことは、それぐらい長生きしてる椿の木があったりするわけですか?」
「何が言いたいんだよ?」
「あ…のさ、雑誌で読んだんだけど、古い椿の木って化けるらしいのよね……」
「老猫と同じで、時を経た椿も妖力を持つという話、私も聞いたことがありますわ」
「じゃ、あのおっそろしいのは、椿の化け物なのか!?」
今朝方早くに、やっと正気を取り戻した悠理が叫んだ。
「かも知れませんね。可憐、その雑誌に対策などは書かれていなかったんですか?」
「ただの怪奇特集だったから、そこまでは……」
またしても重たい沈黙が始まる中、野梨子はすっと立ち上がると、縁側から庭へ降りた。
霧に湿る庭草に裾を濡らしながら、阿舎まで行くと、その脇の椿の木を凝と見つめた。
峠の木々と同じように、そこにも真っ白の花が、今を盛りと咲いている。
狂い咲きの花というものはその美しさ故、尚更に不気味で、そしてどこか悲しげである。
暫く花を見詰めた後、手を伸ばすと軒の鉄風鈴を下ろし、それを右手にぶら下げながら座敷へ戻った。
「もうお仕舞いになりますでしょ」
言いながら、老爺に風鈴を差し出した。
と、
「あら?」
その湿った舌に書かれた文句が目に止まった。
一昨日、小物屋で求めた扇子と同じ歌が、そこにも書かれている。
「それは、玉水様が好んだ歌じゃそうです」
風鈴を受け取りながら老爺が言うのを聞いた清四郎が、
「ところでその玉水さんは、どうして亡くなられたんですか?昔の事とは言え、十九とは早過ぎますね」
老爺の答えはない。清四郎が続けて、
「何か、資料のようなものは残っていませんか?」
「そうですな……あぁ、ここから三十分ほど歩いたところに、昔は大きな蝋燭問屋だったところがございます。
そこの蔵には古いものが仕舞われてあると聞いておりますが…」
魅録は清四郎に目を向けると、
「行ってみるか」
と、立ち上がった。
化け物が歩いている。
とぼとぼ、とぼとぼとぬかるんだ道を、山の奥へと向っている。
水音がし、山が開けた。
一本の老いた木の前で立ち止まると、それは一言、悲しそうに咆哮した。
<続く>
はぁ。
したらばにDQNがいる・・・。
あの騒動を知らないのか・・・?お約束を知らないのか・・・?
こんな事かいても本人は気付かないんだろうなー(欝ダー
作家を叩くスレはここですか?
あれはマジで小学生ぐらいじゃないのかと・・
!!!!!!!!!
「小学生」に禿同・・・・
ま、そっとしておいてやりなよ。
「感想が無いのが、感想」ですしね。
DQN行為も、リア消(としか思えない)なら可愛いもん。
>487
おや、このスレで、初めてケコーン
他の作家さんでも、たまに見かけるから
書いとくか。
こういうお約束は、知っておいて損は無いと思う。
・「?」や「!」の後に文章を続ける時は、
1文字分の空白をつける
○ あっ! お前はっ!
× あっ!お前はっ!
・「 」内の文章の最後に「。」はつけない
○ 「爆発させてきた」
× 「爆発させてきた。」
おまけ(w
・「!」を2つ以上続ける文章を多用すると、
DQNっぽく見える
>490
本読みと自負していたが、一番上知らなかったにゃー。
勉強になりますた。
小説の雰囲気に合わせてルールをわざと破るのはアリだと思う。
たとえば、三点リーダ「……」や二倍ダッシュ「――」を、
論文では二マス以上使用するのは、ルール違反。
でも、書くのは論文じゃなくって小説だからこれも有りだよね。
「!!」の多用も、まあ個性だと思う。
雰囲気に合わせて使い分けるのが吉。
でも、小意味のないルール違反(単に知らないだけ)というのは、
読んでいてリズムが悪くなるし、見た目的にも日本語が美しくない。
せっかく面白い小説でも、印象が悪くなって損してしまうこともある。
小難しいこと考えて小説を書く必要はないけど(まして、萌え小説だしw)
ちょこっとそういうこと気をつけて小説を書いてみたら、
もっと小説を書くことが楽しくなるかも。
490です。
>491
意識して見てみると、殆どの本ではそうなってるよ。
(コバルト文庫もチェック済みw)
>492
全体として同意。
ルールを知った上でどう表記するかは、作者さん
次第だと思ってる。
「!!」も逆手にとって、ガキっぽさを表すために
わざと使うというのはアリだろうし、ネット上だと
「……」はインパクト薄いから「・・・」を使う、とかね。
>490
素人の書く小説にそこまで事細かくいうか?
私は萌え以上は求めていないけどナー!
ってか色々とウルサ過ぎ!!!DQNだから!多用しました(W
>494
そこまで噛みつかんでも。
>490
たいへん勉強になりました。
読書家で、そして博学でらっしゃるんですね。
見習わなければと思いました。
な〜んてレスがつくと思った??????
えっと、言葉足らずなので補足。
>490さんの
「DQNっぽく見える」ってのはあきらかに言いすぎ。
でも、小説を書く上でのアドバイスを口にするのさえも許されないスレなの、ここ?
>490さんや >492さんも、ルールを厳密に守れとは書いてないよ?
ごめん、間違って494さんの名を騙っちゃったよ…
当方リレー小説を少し書いていたことありますが、!!!を沢山使ってました。
欝だ〜(・ω・)
それにしてもこんな時間でも結構人いるんですね!
人はいても感想書きたいような作品がないという罠(w
>497
そだねー。
私は490ですが、「?」のあと空欄って本当に知らなかったので
「知らなかったよアリガトウ」って感じ。
「!!!」に関してはマンガじゃ多いし(私はドラゴンボール世代)、
マンガぽくなるってことかも。
つか、元ネタがマンガだし、このスレに関してはあまり気にせずとも。
感想で気がついたけど、椿三夜の感想書いてなかった…
毎回楽しみにしてるのに、
他の話題でレスが流れたので、忘れてたよー
>椿三夜
なんか、ますますなぞめいてきてますね。
初めの方にあった、あのお歌、実は伏線だったのですか。
うーん、すばらしい構成。
何気ない登場人物の仕草が、緊迫しつつも、しっとりとした雰囲気が出ててすごい。
続き、楽しみにしてます!
>>497 「*多用すると*、DQNっぽく見える」ってあるから、1回使った=DQNでは
ないんじゃ?
いずれにしろ、「見える」の主語は490さんなんだから、490さんにとっては
そう見えるということ。497さんは違うというなら、それでいいんじゃない?
最後2行には禿同。
>>501 490さんじゃなくて、491さんなのでは?
でも最近ほんとに新作増えたよね。
祭りの最中に妄想ためこんでた人が
多いって事なのかな?
無知な自分がお恥ずかしい。
色んな作品読んだら
「〜。」なんて使って無かった。
ハァ〜ただでさえ駄作なのに...
気を付けます。
う、う、う。
悠里はなんて幸せ者なんでしょうか。
それにしてもナオ様のあふれんばかりの妄想は、渇くことはないのでしょうか!?
もう次が楽しみで楽しみで♪
はぁ。
明日が待ちどおしいわ(って明日もアップするとは言ってないって!?)
>渇くことはないのでしょうか!?
あります。っていうかすでに渇いてます。さぁて、この先どーっすかなぁというカンジです(笑)←笑い事じゃないって
でもあと一週間ほどはまだ毎日リク小話をアップしていきますのでね〜♪
sugoine
genngareya
衣擦れの音が響いた。
悠理が畳を後ずさっていたのだ。
野生の勘が、身の危険を告げていたのである。
むろん、逃げられるような距離ではない。
たった3歩。
それだけで、花は簡単に手折られてしまう。
魅録は片膝を付くと、悠理の細い腰に腕を回した。
僅かに抵抗する波動が伝わってきたが、構わず胸に引き寄せる。
悠理は腕をかざして、身体の密着を避けようとした。
「ちょ、ちょっと待ってくれ・・・」
「ダメだ」
悠理は男が分かっていない。
力ない抵抗など、プレーンヨーグルトにフルーツソースをかけるようなもの。
どうぞ美味しく食べてください、と言わんばかりなのである。
魅録は容易く彼女の腕を取り払うと、貪るように唇を吸い始めた。
「みろ・・・」
性懲りもなく発された抗いの言葉さえ、潤んだ熱い舌が容赦なく巻き込んでゆく。
柔らかな髪が梳き上げられる度、口付けは深みを増し、悠理は息もできない。
苦しい息の中で、危うい光が乱反射する。
見えない絆を結び合うようなキスを終えると、魅録は彼女の瞼に触れた。
kakoii!
arenotudukikakeya!
先生!精神遅滞児がここにいます!
特殊学級へ連れ戻してください!
気の毒になー
ここで作家をやれば細かいお約束や
皆が気にもしてなかった表記ミスをつっこまれ
卒業すれば荒らしに付け込まれる。
ナンダカナー
ほんとだね〜
作家は名無しのおもちゃかいって
アドバイスという名の叩きがたまにあるよね。
はじめは親切そうに書いてあるんだけど
最後に「小学校で習わなかった?」とか
「DQNにみえる」とかさ。
細かい表記法や文法をいちいちつっこまれるんじゃ
なんかこわくてうpしずらいんじゃないの。本当に気の毒。
そこまで細かくこだわる方がおかしいと自分は感じる。
もっと気楽に妄想できる場所であってほしいよ。
でもさ、祭り以前のサイト持ちじゃない作家って
どうしちゃったんだろうね〜
>513
あちこちのサイトにバラけて行った
あるいは
名無しとして作品発表してる
って感じなんじゃないの?
ここに愛想つかした人も多そうだけど・・・(ニガワラ
文章の書きかたにこだわらないくていいと思うのは剥げ堂。
でも、みんな過剰に反応しすぎ。
煽りですらないじゃん、あの程度。
ここは2chだしさ。
みんな、もっと鷹揚になろうよ。
>>490 」の前に。をつけないというのは、ただの慣例であって、きちんと
決まっているわけではないのでは?
ちなみに国語の教科書や子供向けの本(青い鳥文庫など)では、
」の前に。がついてますよ。
たしか作文の授業では。」と1マスにおさめるように習った記憶があるけど。
>516
私も小学校〜作文の時は、そう書いてたよ> 。」
一マスに収めるように、とも習ったから今日の今日まで
それが正しいのだと思い込んでいたよ。
しかし、「〜。」としないのは、大人向け(?)の小説
なのでは?確かに 。 あると読みづらくなるしね。
なので、「小学校で習わなかった?」ときかれたとき
「うんにゃ、あたしゃ〜そうはならわなかったわよっ!」
と思ったべよ。
>>516-517 印刷・出版用原稿・論文の場合、
>>490のやり方で定着している模様。
ただし、小学校の作文の授業では
>>516-517のやり方で指導して
いるため、子ども向けの本はそれに準じることがあるのかも。
参考文献「論文執筆ルールブック」中村健一著
前から思ってたんだけど有閑倶楽部のメンバーって誰と誰が同じクラスなんだろ?
それともみんな別クラス?
知ってる人いる?
>519
ガイシュツだったと思うけど・・(少女漫画板のほうかも?)
悠理&魅録は同じクラスらしい。他は不明のよう。
ガイシュツすまそ
逝ってきます。。。
>513・514
祭り以前のサイト持ちじゃない作家さん戻ってこないかな
とくにあの2人とつぶやいてみるテスト
触発されて私も作ってみた。アラーシと思われないように念の為貼っとこう。
諸君、私は〜が好きだ【しょくん、わたしは〜がすきだ】[成句]
漫画「HELLSING」(平野耕太・作)を出典とする長文コピペ。
何かに熱狂的にはまっている・萌えている様を宣言するコピペとして流布している。
原文は
>>5の2典にあります。ではいきます。
諸君 私は清×野が好きだ
諸君 私は清×野が好きだ
諸君 私は清×野が大好きだ
清四郎が好きだ 野梨子が好きだ すだれ頭が好きだ でも本当は下ろした方が好きだ
大和撫子が好きだ 幼馴染という設定が好きだ もどかしいのが好きだ でもじれったいのが本心だ
学園で 街中で 入園式で 信州で パトカーで 廃ビルで 瀬戸内海で 南海で 初詣で 空港で
この有閑倶楽部に登場する 清×野を匂わせる ありとあらゆるエピソードが大好きだ
二人をならべた 微笑ましい登下校シーンが好きだ
幽霊を見たと騒ぐ野梨子を 清四郎が催眠暗示をかけて眠らせているのを想像した時など 心がおどる
美童の操る よろよろ運転に 「こ・・・こわい・・・」と震える野梨子を 清四郎が抱きしめているのが好きだ
悲鳴を上げて 暴走するパトカーから 野梨子を片手抱きして飛び出した時など 胸がすくような気持ちだった
廃屋ビルで 「野梨子は僕につかまれ!」と手を差し伸べ 怖がる野梨子を「大丈夫だ、しっかりつかまってろ」と
励ますシーンが好きだ
取っ組み合いの喧嘩などした事無い野梨子が 清四郎を庇って悠理と互角に戦っていた様など 感動すら覚える
「助けてくれると思ってましたもの」「まかせなさい、いつでも絶対助けますから」と 微笑みあう様などはもうたまらない
魅録と美童と可憐が 悠理の両親とともに 結婚話に大盛り上がりするのに 「清四郎はだめですわ!」と野梨子が一人
反対するのも最高だ
結婚を承諾した清四郎を 野梨子が思いきり引っぱたいた時など 絶頂すら覚える
裕也との交際を 保護者気分の清四郎が 難癖つけて反対するのが好きだ
みんなを助ける為 わざわざ変装までして潜入したのに 「清四郎は冷たいところがありますもの!」と思いきり目の前で
言われてしまった清四郎の立場は とてもとても悲しいものだ
倶楽部が分裂し インドで仲直りした時 頬を赤らめて謝りあっているシーンが好きだ
香港マフィアに追いまわされ おまるを抱えて部屋から出る姿を三度も清四郎に見られてしまったのは 屈辱の極みだ
諸君 私は清×野を 悶える様な清×野を望んでいる
諸君 私に付き従う清×野スキーな諸君 君達は一体 御大に何を望んでいる?
更なる萌えエピソードを望むか? キスまでOKの さわやかラブシーンを望むか?
妄想の限りを尽くし 少女漫画の枠をぶち壊す 嵐の様なセクースシーンを望むか?
清×野!! 清×野!! 清×野!!
よろしい ならば清×野だ
我々は満身の力をこめて 今まさに振り下ろさんとする握り拳だ
だが この暗い闇の底で 20年もの間 堪え続けて来た我々に ただの清×野ではもはや足りない!!
萌える清×野を!! 一心不乱の大萌えの清×野を!!
征くぞ 諸君
頭がずれて鬱だが思いの限りを叫んでみますた。お目汚し失礼しますた。
>523-525
同志よ!と画面を前にして叫びそうになりますた。
途中さりげなく本音が混じってるのにワロタ。
>>524 >すだれ頭が好きだ でも本当は下ろした方が好きだ
わ、ワタシも。スパの時は萌えた。
>523-525
私はどっちかっていうと清×悠なんだけど、これは「禿同!」な部分もあってワロタ。
>523-525
すげえ・・・ちゃんと元の文をなぞってる!お見事!
私も見たいよ〜。>一心不乱の大萌えの清×野
>523-525
清×野への愛が溢れてて(・∀・)イイ!
私はカップリングには拘らないタイプなんだけど、
こういう愛溢れるカップリング話は大歓迎でつ♪
>524−525
声高らかに叫んでいるところを想像してワロタよ・・・
>嵐の様なセクースシーンを望むか
これを望みます(w
3×3=9通り、どのカップリングもOKの私ですが
524-525の雄たけびはワラタ。
他のカップリングでもだれか雄たけんでくれ!
>>483 薄暗い土蔵の中で、堆く積み上げられた大きな箱を、二人は片っ端から開けていった。
この蔵に入ってから、既に三時間が経つ。
衣装、茶道具、器物などが仕舞われた箱が続き、ようやく書物類を収めた箱を見つけ出したのが一時間ほど前。
今は、天井高くに吊るされた裸電球の灯りを頼りに、それを読み進めているところであった。
「なんかあったか?」
「いや、まだ何も……」
それから、更に一時間が経った。
「あ、これは…」
次の一冊を手に取り、その黄ばんだ表紙に書かれた文字を読んだ。
日是覚帳とある。
清四郎は、手早く頁を繰りながら、
「魅録、歳時記がありましたよ!」
顔を突き合せるようにして、二人は文字を追った。
「これだ…!」
―――貞享三年丙寅の年、玉水は死んだ。享年二十歳。
心中立ての自害であった。
「自殺だったのか……」
その相手は、頭蓋を割られ殺されたらしい。
無頼の者をけしかけた首謀者として、同じ遊女屋の天神・萩尾が町方に手配されたが、これは行方知れずとなっている。
後、遺恨を晴らさんがための玉水の物の怪が跋扈する。
そこへ旅の僧が現れ、名刀・兼次(かねつぐ)を振るい、これを斬って捨てると、その魂を三国峠に封印した。
「……あ? これで終りか? 釘打ちのことなんか書いてねぇぞ」
清四郎は少しの間沈思し、半眼を上げると、
「僕たちは……と言うより野梨子たちは、あの化け物を甦らせる片棒を担がされてしまったようですね」
「片棒を?」
魅録に促され、清四郎は説明を始めた。
「……宗台宗(そうだいしゅう)の門下に九眼宗(くげんしゅう)という一派があるんです。鎌倉後期に起った一派で、
一時は広く伝わりましたが、現在この宗派が残るのは山陰と北陸の極一部、それからこの辺りだけです。
そして今年は、ちょうど玉水さんの三百十七回忌にあたります」
「どういうことだ?」
「317と言う数は、九眼宗では復活を意味するんです」
「復活……」
「勿論、それは浄土での精神の復活という意味ですが………それを逆手に取ったんでしょうね」
「……317本の釘で玉水を閉じ込めた封印を解いて、この世に復活させたってわけか」
清四郎は声を荒げ、
「大体、社の中心に立てられた柱に釘を打つなんて、どう考えてもおかしいですよ!
釘を打つということは、何かを傷つけるということなんです。昔は普通の家の柱でさえ、
釘を打つ時には日を考えたぐらいなんですから!」
額に、じっとりと汗が浮いた。
「…………もっと早く、気付くべきでした」
険しい顔を俯かせ、座り込んだままの清四郎の横で、魅録はすっと立ち上がり、空間の一点を凝視した。
が、何かを見ているわけではない。
胸の内の何かを探しているのだ。
「………おい、清四郎」
「なんです?」
「さっき、旅の坊さんが化け物を斬って捨てたって言ったよな?」
清四郎は、はっと顔を上げ、
「そうですよ、魅録!」
「多分、社の中だろうな。……行こうぜ」
二人は蔵を飛び出し、未練がましく残る薄霧の中を三国峠へ駆けた。
秋の山中のこと故、大気はひんやりと冷えてはいるが、そのせいだけではない鳥肌が、泥濘んだ山道を急ぐ二人を不快にさせた。
晴れきらぬ霧のせいで、思いのほか時間がかかり、水滴の膜に包まれた社が見えてきたのは、夕刻も間近い頃だった。
「これは悠理たちが壊したワケじゃねぇよな」
木戸の破片が、辺りに散らばっている。
あの化け物の仕業であろう。
足元に落ちた破片のひとつを蹴りながら、どこからか届く水音を、聞くともなしに魅録は聞いた。
ふっとある連想が頭を過ったが、それもすぐに忘れた。
社殿の中に入ると、木戸と同じく、柱の左半分が微塵に砕け落ちていた。
「ひでぇもんだな」
二人は、さして広くもないその中を見渡した。
そこには何かを収める箱もなければ、引出しもない。
「ってことは、上か、下だな」
清四郎は頷いてみせ、手始めに床板を剥がしにかかった。
三枚目の板を剥がそうと力を込めた途端、まだ辛うじて立っていた柱がめりめりと傾くと、天井板が落ちてきた。
「危ないっ」
二人は頭を庇いながら、床に伏せた。
濛々と埃を舞い上がらせ、落ちるべきものが一頻り落ちた後、立ち込めるその埃に咽びながら互いの無事を確認し、
二人はやっと顔を上げた。
と、幾つもの破片の下に、細長い箱が見える。
「………あった、これだ!」
上に被さる破片を取り除き、魅録が桐箱を両手に抱えたちょうどその頃。
木立の家に、徒ならぬ気配が迫りつつあったのである。
<続く>
まる2日カキコないけどどーしたの?
2レス使います。
悠理がなかなか出てこないし、なんだか物語が脱線ばかりしてますが、
実は「夏の匂い」後の話も書きたいと思っているので、(もう秋だし)
その伏線貼りだったりもします……。
(とか言いつつ、書かないかもしれませんが)
うざったいと思われた方、すみません。
>445
わたくしは、まるで頑是無い子供でした。
しばらく海を見詰めていた野梨子は、ひとり海からあがってくる清四
郎に気がついた。こちらに近づいてくる。
まだ他の三名はジェットスキーに夢中である。
「お帰りなさい」
声をかける野梨子に、清四郎は滴る海の雫をバスタオルで押さえな
がら、ちらりと横目で悠理を見ながら問う。
「悠理は寝ましたか」
野梨子は頷いた。
悠理は幸せそうな顔をして、すっかり寝込んでいる。確かに泳いだ
後の脱力感はひどく心地いいものであるが、貴重な旅の一日を、睡
眠で過ごすのは勿体ない。
「お昼になったら、起きると思いますわ」
「違いない」
誰に聞いても撫子はかくもごときと言わしめる幼馴染のこの言いよ
うに、清四郎はくすりと笑った。
清四郎はトレードマークのすだれ頭を今はすっかり崩れて、いつも
より幼く見える。――反対に、野梨子の方は大人びて見えた。
清四郎は、水着を着た野梨子をまぶしく見詰める。
幼いときから傍にいた少女は、近頃何かが羽化するように変わった。
ただ輝くばかりの美しさは、何か複雑なものを秘めるようになった。
野梨子は清四郎の眼差しに気づき、直視できずに目を逸らす。その
眼差しの意味を知らぬほど、いつまでも子供でいられる筈がなかった。
名も知れぬ、普通の男性が野梨子に投げかけるような眼差しを、今、
清四郎もまた投げかけてくる。憧憬と酷似した、それは。
胸が痛い。
目を逸らされた清四郎は、己の視線の意味が、はからずも正しく野
梨子に通じてしまったことを知った。これまで一度たりとも通じたことの
なかったというのに。それだけ野梨子が成熟したということか、それと
も、美しくなった野梨子を見詰める己の視線が、それほどまでに熱を
帯びていたというのだろうか。
「野梨子、僕は」
とうとう、想いを紡ごうとした清四郎の言葉に、野梨子は肩を震わせ
る。
いつまでも、子供のようには……
「僕は、ずっと君のことを……」
何もかも、変わっていく。
野梨子は、耐えられないと思った。この先に続くだろう清四郎の言
葉が不快なわけではない。ただ、それは困惑だった。
いつまでも、綺麗なままではいられない。子供のままでは。
分かっている。自分には、変化を拒む権利などない。
――それでも。
野梨子は、清四郎の口に己の手を遣り、言葉を止めた。
<続く>を入れ忘れました。たびたびすみません。
あと、清四郎ファンの人、すみません(汗)
>夏の匂い
お待ちしてました♪
>誰に聞いても撫子はかくもごときと言わしめる
そうなんですよね。
野梨子スキーなので、野梨子が美しく描写されているのが嬉しいです。
>>535 二人が、ぬかるんだ道をものともせずに駆け降りている頃。
老爺の隠宅で待つ面々は、清四郎達が問屋の土蔵でそうしていたように、物置から引っ張り出してきた書物を片っ端から調べていた。
「あ〜、やっぱりあたしにはムリッ! こんなの読めないわよぉ」
と、手に持っていた煤けた冊子を放り出した可憐の傍らでは、文机に向った野梨子が一心不乱に頁を繰っている。
そこへ、悠理と美童がやって来た。
縁側伝いの廊下から、座敷へ続く障子を足で開けると、二人は抱えていた書物をどさっと下ろした。
「物置にあったの、これで全部だよ」
「まだこんなにあるのぉ」
可憐はうんざりしたように、それを眺めた。
美童も同じく、嫌気の差した顔付きになりながら、
「でもさ、またいつあのモンスターが来るかと思うと、おちおち読んでもいられないよね」
「……ふふ。モンスターって言うと、あんまり恐くないわね」
空は既に、桔梗色に染まっている。もうすぐに夜が来る。
誰かが篝灯篭に灯を入れたらしく、早々と訪れた庭の闇を少しだけ払っていた。
「遅いな、あいつら」
「そうですわね。……でも大丈夫ですわよ、あの二人のことですもの」
湧き上る不安を押し殺しながら、四人が言葉を交していたその時。
庭の叢から、うるさいほどに聞こえていた虫の鳴き声が、ぴたりと止まった。
突然、悠理が唸りながら体を硬直させたのと、庭を向いて座っていた美童ががくがくと震え出したのは殆ど同時であった。
雪見障子から見える縁側の縁、そのまた向こうの土の上に、女の顔が半分。
ほの黒い霞がかかったようなその顔は、右半顔を地に埋めた格好で、横向きの目は直と座敷へ据えられていた。
「ひっ!!」
と最初に声を上げたのは、美童の隣に座っていた可憐である。
反射的にその目線を辿ろうとした野梨子が振り返るよりも早く、するすると軒の上辺りから伸びてきた真っ白な手が、
開いた障子から入り込むと、その首に巻き付きついた。
「あぅっ」
野梨子は仰向けに倒れ、障子を破り、そのままずるずると庭まで引き摺り下ろされた。
「野梨子!」
咄嗟に身を泳がせ、延ばした可憐の腕も空しく宙を掴んだ。
庭の中ほどまで連れて行かれた野梨子の脇に、今やはっきりと女が見える。
それはあの晩、老爺の寝間に淀んでいた女であった。
が、座敷で凍りつく三人が、そのようなことを知るはずもない。
女の半顔が、陽炎のようにゆらゆらと揺蕩いながら、
「…………よこ……しゃれ…………」
細い掠れ声で囁くと、白い腕が野梨子の体を吊り上げていく。
「……よこ……しゃれ……………」
「うっ……うぅっ……」
女は、けたけたと笑いながら、今や宙吊りとなった野梨子の足元辺りを、ずるずると廻り始めた。
「……の………野梨子」
ようやく最初の衝撃から我に返った可憐と美童は、手当たり次第に物を投げつけてはみたものの、
そのようなことでどうにかなるものではない。
二人の背後では、悠理が目を見開いたまま、石のように硬直している。
横向きの女の目がぬたりと笑うと、野梨子の腕から力が抜けた。
意識が体を離れはじめたらしい。
「まずいよ、可憐! どうしよう!?」
可憐の肩を掴み、美童は為す術もなく震えている。
「…………野梨子」
可憐はぐっと唇を噛み、意を決すると庭に踊り出た。
飛びつくように野梨子の体に腕を回し、激しくこれを揺さ振りながら、
「野梨子、しっかりしなさいっ! のりこったらっ!」
すると、ぴたりと旋回を止めた女の半顔が、物凄まじい形相で可憐を睨み据え、かっと大きく口を開いた。
「きゃっ!」
ふわっと宙に浮いた可憐の体が、阿舎手前の地面に強か叩き付けられた。
半顔の女は、標的を可憐に変えたかの如く、ずるずるとその足元に近付いてきた。
「…………よこ……しゃれ…………」
「や……やだ……来ないでよ………」
地面に尻をついたまま、可憐はじりじりと後退る。
その隙に、ばったりと打ち倒れた野梨子を、美童がすかさず座敷に担ぎ入れた。
半顔は、地面に投げ出された可憐のつま先にまで迫っている。
後退りながら、可憐の手が、ふと傍らにある椿の枝に触れた。
冷たく湿ったその枝を、可憐は無我夢中でへし折り、
「い……いやぁぁーーー!!」
叫び声を上げながら、滅多矢鱈に振り回した。
転瞬、女の目が針のように細められ、そこに止み難い色が浮かんだかと思うと、
「……………お……のれ……たま……みず……」
その呟きを残し、あっと言う間もなく掻き消えた。
茫然と、女が消えた地面を見詰める可憐たちの耳に、玄関からばたばたと物音が聞こえた。
清四郎と魅録が駆け入って来た音であった。
<続く>
>夏の匂い
おおっ!!清×野の展開!!
嬉しいです、楽しみです〜
>椿三夜
こ…怖い。
半顔の女は萩尾タンでつか。
真相はどうなるのか、どきどきです。
原作の野梨子は時々いやみがきつすぎて嫌いなんだけど
妄想の彼女は美しいですね。
>椿三夜
悠理が硬直して動けないままだと、逃げるのも一苦労。
かなり強力な怨霊さんですね。
コワコワ
>夏の匂い
清四郎が自分をオトコの目で見ている事に気付いてしまった野梨子の
戸惑いが伝わってくるようだ。うう、可愛すぎる・・・。
何気に乱れ髪の清四郎に萌え。(w
>椿三夜
コワイ、コワイヨー。
地面から顔半分の女なんて見たらその場で卒倒しそう。
でもそこで動ける可憐はさすがだ!カコイイ!!