その日、少女は机の中に入っていた手紙をこっそりとトイレの個室で開いた。
あきらたん「Meister先輩からだ……。どうしよう……。」
あこがれの先輩。
その先輩からのラブレター。
少女は心を弾ませ、放課後の体育倉庫へと向かった。
あきらたん「先輩?」
薄暗い体育倉庫の中には人影は見つからない。
乱雑に、積まれたマットやカゴから飛び出したバレーボール。
こぼれた石灰の匂い。
そこは、告白をする場所にしてはふさわしくないようにも思えた。
少女はそれでも、彼の指定した場所だからとそのまま中へ進んだ。
中頃まで少女が進むとガチャリと背後の扉がとつぜん、閉まる。
驚いて振り返ろうとする少女は数人の男達に、そのまま薄汚れたマットの上に押し倒される。
あきらたん「だ、誰…や、やだ……やめてください。」
Meister「来てくれて嬉しいよ、ボクの仲間達だよ」
小さな窓から差し込んでくるわずかな光に映る人影、
Meisterの所属するプログラム研究会のメンバーらしい。
あきらたん「何で…こんな事………こんなことするんですか!」
Meister「決まってるじゃないか、君の秘密の部分をオープンにするためだよ」
Meisterは怪しげな目つきで少女を見る。