「何か」陽子保護監察小屋

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508名無し~3.EXE
 夕暮れの街を彷徨う少女。
 普段はけして外すことない眼鏡を取ったその素顔は、誰からも好意を抱かれるだろう愛らしいものだが、その表情は暗い。
 繰り返し行われる陵辱の日々。
 そこに続いた、憧れの作家の意外な性癖。
 もう、全てが嫌になりつつあった。
 街を見下ろす高台の公園。幼い頃から大好きだった場所。だが、そこから見下ろす景色は奇妙に色あせて見えた。
 人気の絶えた公園の片隅で、少女は乾いた笑みを浮かべる。
「もう……死んじゃ、おっかな」
 そうしない理由が、思い浮かばなかった。
 いったい自分は、どうしてこんな屈辱と苦しみしかない日々を送っているんだろう?
 キラキラと輝いていたあの日。それは、もうどこにもない。
「おや。ほっそー君じゃないか」
 低い声が、少女の背にかかった。びくり、と少女の小さな肩が震える。
 振り返ると、その視線の先に……あの男がいた。
509名無し~3.EXE:02/03/30 05:21
「土門……先生」
「偶然だねえ」
 にこにこと笑うその顔に、異常な性癖を晒したあの時の空気は感じられない。
 分厚い書籍を小脇に抱え、男は少女に歩み寄る。
 不必要なくらい、近くに。
「あ、あの……」
「どうかしたのかい?」
 どこまでも人のよい印象を抱かせる声をかけてくる、男の抱えた本。その背表紙には『SMスナイパー』という文字が印刷されていた。
 そのインパクトに引きつつも、先輩作家──そう、どんな汚らわしい趣味の持ち主であっても──ということで礼儀を失わないよう、小さく頭を下げる。
 その髪に、男の大きな手が触れた。
 びくっ、と少女が震える。
「この間は……みっともないところを見せたね」


…駄目だ、どうしても(一見)カッコよくしようとするとエロにならねー。
>>488-491、なんとかエロくしてくだちぃ。