参考文献編纂所

このエントリーをはてなブックマークに追加
「オトナになる方法」8巻P125より
---------------------------------------------------
お話づくりのこと。/

(;^▽^)b も文字だらけι/カタイ話が苦手な人は/とばしましょーι/

今回の久美子の教育実習のことで、現役の教師の方から実際の実習と内容(授業内容.日
程など)が/違うのではないか、というお怒りのお手紙を頂きました。/
それは例えば教育実習を受けたことのない人や、教師という職業に就いたことのない人に
とってはどこが/間違っているのか気がつかないような点での間違いなのですが、やはり
自分の職業について誤った記述が/あれば腹が立つのはわかります。私だってテレビドラ
マなんかで少女漫画家の仕事の実体があまり現/実とかけ離れているよーな表現だったら
「おいおいそりゃないだろーι」とか思います。(逆にとても現/実に沿った作品になっ
ていたら、素直に「おーよく調べたなー」と思うし)けどそれは物語です。現実/はこー
だけど、こーなってしまっている。でもそれが漫画家でない人間が見ても不思然だと思わ
れるよ/うな間違いだったり、その作品に決定的なマイナスイメージを与えてない限りは、
「まードラマだし」と/思える問題だと思うんですが。/
大学生をしてる人にも中学生をしてる人にもOLをやってる人にも似たよーな経験はあると
思います。部/活にうちこんでる子は、スポーツ物の漫画を読んで「普通こんなことって
ないな」とか「テニスのラケットってこ/んな形じゃないよ」とか思ったことあると思う
んだ。でもその作品が面白かったり、知らない人にはわか/んないような間違いだったら
「まー漫画だし」と思って読み続けたりしてるんじゃないでしょーか。/
「でも面白かったよ」という気持ちがあれば許せる間違いだったのにそれを許せなかった
ということは、/私の漫画はその人には全然実になんなかったとゆーことだι「人生の指
針になった!」ということだけ/が実になったとゆーことじゃなくて(たまにそんな嬉し
ーことを言ってくれちゃう人もいますけど)ほんの数10分/でも読んでくれた人を楽し
ませることができたなら私は実になったと思えるんですが。/
まあ世の中色んな人がいて色んな好き嫌いがあるんだから、私の漫画を読む人(読みたく
て読む/人も偶然読んじゃった人も)みんな私の漫画を好きになれー!なんてそりゃ言い
ませんが。/
今まで好きだったけどもう嫌いになった、という人もいるだろーし。それはそれでしょー
がないことだと思いま/す。いーのι今まで嫌いだったけど今は好き?という人もたまにい
るからι/
漫画家やるのも大変で、仕事として「しなきゃいけないこと」になったために、好きだっ
たはずの絵を描くことが/嫌いになることもあります。(それは好きだったことを仕事に
してしまった人は誰でも言うι)趣味というだけで/描いてたらそんなことはなかったろ
ーなとも思うし、「ちくしょーっ 漫画家なんてやめてやるーッ#」と思っちゃうこ/と
だってあるんでス。(やめないけどねっ)「なりたくてなりたくてなれた職業なのに、な
んでやめたいなんて思うん/だろー」と悲しくなる事だって多いです。/
お手紙は、『教師をしている者が読んで、ああ、そうだなあと、うなずける作品にして下
さい。』という言/葉でしめくくられていました。 あんまり教職についてる方からお手
紙貰ったことがないので、私はもしか/したら全国で私の漫画を読んでくれている学校の
先生の方達を不快にしてしまったのかしらιと不安になっ/たι(実際に教育実習を経験
した人や『教師になりたい』と思ってる学生さんなんかからはとても共感し/てもらって
ることもあるらしーんだけどなー。)/
今回の久美子の教育実習のお話は、(充分でなかったにしろ)実際に取材も行っております。/
その上で、演出上の都合での多少の変更は確かに行なっています。/
私としてはこの連載は久美子(及び真吾)の成長の一過程がテーマで/あって、教育実習
を主題としたドキュメントではナイわけであります。/教育実習や小学校の実態を現実通
りに描く点では失格だった/かもしれませんが、教師や子供達や教師を目指す人達の心の/
機微とか葛藤なんかを描くのも失格だったでしょーか。/
久美子の成長物語としてはどーでしょう。/
──とゆーわけで教職に就いてる方達からのお手紙請います。/
余りにも「私も腹立った」とゆーご意見が多かったら改めて/反省したいと思います。 くすん/

とりあえず今回は気分をガイされ/てしまった学校関係者及び/
教育実習経験者の/みなさまに。/
大変失礼/致しました。/  

(でも深く考えずにすぐ文句言って/くる人達ももーちょっとオトナになってネ)/
---------------------------------------------------