>>15 >昔都筑道夫と論争してたことあるけど,基本的な創作のスタンス>としては、 この人たち共通点が多いと思う。
どういうテーマの論争だったのでしょうか?是非、ご教示下さい。
ミステリの創りものの面白さを徹底して追求する点が、作風の
違いはあれど、2人の創作姿勢に共通するように思います。
>ストーリーテラーではないから
佐野洋は、物語の語り口がうまく読ませる点で充分にストーリー
テラーではないでしょうか?
あなたの考えるストーリーテラーの定義、佐野洋がストーリー
テラーではないと考える理由を、200字以内(句読点等は1字
と数える)で述べなさい。
笹沢左保、結城昌治は稀代のストーリーテラーでしょう。
しかし笹沢氏の作品で読み継がれていくのは時代小説のような
気がします。「招かれざる客」「空白の起点」等の初期の
長編ミステリが忘れられつつあるのは、残念です。
特に「真夜中の詩人」は、誘拐をテーマとしたこ国産の作品では
最良のものであり、「大誘拐」を読んで「オモロ!」などとのたま
わっているドキュソに読ませたい一編です。
結城氏は既に故人のせいか、近年の冷遇のされかたが気にな
ります。ここに長編ミステリランキングを紹介します。
A・「暗い落日」
「野獣死すべし」と並ぶ本邦ハードボイルドミステリの最高
傑作。
・「夜の終る時」
警察小説と言うより警官小説だが、とにかくミステリとして
1級品の出来映えである。
・「仲のいい死体」
ユーモアミステリの快作。洒落た味わいが絶品です。
・「白昼堂々」
コンゲームものの傑作。
・「幻の殺意」
サスペンスミステリーの傑作。どこか戸川昌子風である。
B ・「ゴメスの名はゴメス」
国産スパイ小説の金字塔だが、スパイ小説の醍醐味の
ひとつが同時代性にあることを考慮して、あえてBランク
とした。
・「公園には誰もいない」「赤い霧」
「暗い落日」の主人公私立探偵真木シリーズの作品。
それなりに面白く読める。
・「ひげのある男たち」「長い長い眠り」
「仲のいい死体」の主人公郷原部長刑事シリーズの作品。
これもそれなりに面白く読める。
・「裏切りの明日」
シリアスな警官もの。地味だが読み応えある作品。
C A、B、Eランク以外の長編と考えていただいて結構である。
E ・「炎の終り」
真木シリーズ第三弾だが、テンポが悪い駄作。逝ってよし!
*短編集は、角川文庫のものがあれば買い!
特に初期から中期に書かれた短編の収められた「葬式紳士」
「あるフィルムの背景」「温情判事」「犯行以後」等はオススメ。
シリーズもの(紺野弁護士もの等)短編集は無視して差し支え ない。
>個人的には「秘密パーティ」が好き。今読むとツライとこもあるけ>ど。
集英社文庫にありましたね。一応楽しく読んだ記憶のみあり
ます。