###佐野洋スレッド###

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122名無しのオプ
ななしもいいかげんしつこいよ。もうやめてくれ。スレ荒れるから。
>>120
>『人生の阿呆』が、どのぐらい面白い作品だったのか、説明してくれ。
『人生の阿呆』はストーリー、犯人設定、物語の構成など、どれをとっても
悪くはない。いや、むしろ同時期に作品を発表していた大下や甲賀の通俗スリラー
とは一線を画すべきものであろう。特に推理小説と『転向』を結びつけたテーマ作りは、
着眼としても良いところに目をつけた、と云うよりほかない。
(本作品が『直木賞(飽くまで、ね)』を受賞したことは、テーマの内容から考えて、驚嘆に値する。)
ロシア文学の影響を口にするのは…まあ、あたりまえすぎて恥かしいか。
(ロシアについてはパブロフに師事していたとか、月刊ロシアと云う雑誌に寄稿したりとかで、
木々なりの想いはあったようだが…)
ただ、主人公や彼を取り巻く人物の描きこみがいかにも荒く、
登場人物にまったく感情移入できないのも事実。
このスレの始めのほうで誰かが書いていたように、上手い作家が作品を
丁寧に構成しなおし、うまい語り口で書かれていれば、作品の印象も
また変わっていたのではないかと思う。
権田萬治はこの作品を「壮大な凡作」といったが、全く同感。

>探偵文壇におけるステータスとは、何を基準にして決めるものなのか
これについてはよ〜わからん。『文壇におけるステイタス』って一体何?

>木々・甲賀のリアルタイムでの評価
木々は当時の一流紙と呼ばれていた雑誌週刊朝日やオール読物に発表する機会が多く、
甲賀も朝日新聞、読売新聞など一流の新聞に作品を発表しているが、倶楽部雑誌の
執筆も多い。作品の方向性が違うが、直木賞を獲った分、木々に分があるか?

>木々・甲賀論争の詳細
ぷろふいる誌上の甲賀の「探偵小説講話」に木々が「愈々甲賀三郎氏に論戦」で…
というのがその経緯。
ただ、実際に探偵文壇に与えた影響は、ロック誌上の木々・乱歩論戦だと
言われている。論戦自体の内容ではなく、派閥が生まれたと言う点で…
(ただ、別冊宝石72号のコラムで乱歩がかいているように、ロックの
論戦は編集長山崎氏の営業上政策による煽りの要素があったらしいが…)

これでいいか?もうやめようよ。