宮部みゆきです、こんにちは

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138みゆき
>>133
リアリティの問題は難しいので、簡単に私の意見を述べますね。
その場合、中国と表記するか、支那と表記するかで迷ったので
すが、表記はどちらでもリアリティはさほど崩れないなと思っ
た場合、私は現代の人が読んでわかりやすい方を選択している
ことにしています。
リアリティというのは徹底しようとしてもなかなかできるもの
ではなく、どこかで虚構として割り切ることが必要だと思いま
す。また、読者に読んでいただくという前提の元で書かなけれ
ばならないので、リアリティを徹底することでわかりにくくな
っては駄目だと思うのです。
最近、私の好きな漫画があって、「ヒカルの碁」という漫画な
のですが、そこに描かれている囲碁界は、実際のものとはかな
り差異があります。日本のタイトル保持者が全て日本人であっ
たり、院生制度の単純化であったり。それでも、作品内リアリ
ティは壊れていない。むしろ、そこをはしょることによって、
面白さが増している。これがエンタテインメントだと思います。
ここで中国と表記したのは、そういった精神に基づくものであ
ることを知っておいていただきたいと思います。こういうこと
は、実は全部の作品でやっているのです、ワタクシ(笑)。

>>134
もちろん思います。というより、思わないことはないです。
完璧にかけたな、という作品はまだひとつもないです。皆川
博子先生は、自作の「死の泉」について、「完璧な作品」と
自らおっしゃっていました。生涯に一度でいいから、そうい
うものを書きたいですね。
自分では不出来だと思っているのに、周囲の評判の高い作品
ですか。あまりいいたくないのですが、○○賞をとったもの、
とだけ答えておきますね。

>>135
高村先生は実際はとてもチャーミングなかたですよ。小説は
すごいですけど(笑)
立乗りが嫌いなので、最近では「ツナミ」とか、「桜坂」と
かを好んできいています。千街さんに借りたエンヤもなかな
かです。

それではおやすみなさいませ。