ミステリー板雑談所

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433ねつてつ
>432
現在でも海外物は、ハードボイルドばっかしじゃないのだ。
それは偏見。いろんなジャンル、目白押しだよ。
と、いうことで、比較的新しい物から。

まずは最近の本格系で、エドワード・ホック「サム・ホーソーンの事
件簿」(創元)。
全編不可能犯罪を扱った本格パズラーの短編集。しかも職人ホックは、
その不可能犯罪に解決をつける際、「何故」に重きをおいたワイダニッ
トのアプローチをしてくれます。
正に正統派。燻し銀^^

サスペンス系なら、今一番脂の乗ったジェフリー・ディーヴァーの傑
作から、「眠れぬイヴのために」(早川)あたりはどうかと。
脱走した精神病患者、狙われるヒロイン、嵐の中のコテージと雰囲気
充分。しかもあっと驚くエンディング。これを読んだら、次は「ボーン
コレクター」や「監禁」あたりでハマるのも一興。

ハードボイルドとは一味違う警察小説となると、大御所マクベインを
出してもいいかな?特にトリッキーな話となると、「魔術」かしら?
捜査員それぞれが主人公の、カットバックを多用したモジュラー小説
の作り。実在感のある登場人物達と、その舞台、アイソラ。
登場人物達に共感を覚えたら、そのまま87分署シリーズにハマるも
よし。他の警察小説を望むなら、巷で評判の「夜勤刑事」(早川)の
リーロイ・パウダーや、「クリスマスのフロスト」(創元)を読むも
よし^^

なに? 赤川次郎みたいな軽いのがよい? ならばコージー。軽めの
ミステリ。人気の高いシャーロット・マクラウドの「シャンディ教授
シリーズ」(創元)はいかが? ユーモアたっぷり、キャラ立ちが秀
逸。各話のテンションが揃った安心感があります。
他にもリリアン・ブラウンの「シャム猫ココシリーズ」(早川)や、
ジル・チャーチルの「名画シリーズ」(創元)なんかもよいかと^^

ハードボイルドとは一線を画した暗黒小説風ノワールとなれば、やは
りアンドリュー・ヴァクス。現代の必殺仕事人「バークシリーズ」も
いいけど、ノンシリーズの「凶手」なんてのもオススメ(共に早川)。
人気の高いジェイムズ・エルロイもいいけど、初心者にはキツいか。
帰ってこれなくなりそうで^^;

ジャンル的に変な物を読みたい? お客さん、イカモノ食いですな。
ならばオフビート系など、いかがでしょう? ビル・フィッチュー
の「優しい殺し屋」(?)や、ウィリアム・マーシャルの「銀行は
死体だらけ」あたりが、最近のオススメ。

他にもエスピオナージュ、叙述、法廷、スパイ小説等、等、海外物
もジャンルは広い。まずは近くの図書館に行ってみては?^^

434上智:2001/01/30(火) 03:44
>>432
マキャモンの「少年時代」。とりあえず読んでください。