1 :
名無しのオプ:
こんなスレ、あってもいいんじゃない?
実はまだ読んでいなかった、国内外の古典本格。
名作、傑作と呼ばれるものは数多いけど、
時代は変わった。今読むと、どうも辛いものも中にはある。
その一方で、かつての評価基準では、気付かれもしなかった魅力が発見されたり。
そんな古典作品についての感想書きつけ&フリートークのスレッドです。
んで、早速。
クリストファ・ブッシュ『完全殺人事件』(1929)。
クロフツの『樽』と並ぶアリバイ崩しの傑作だって。
読了。
ハァ・・・そりゃ、クロフツに失礼だよ。
面白くないというより、古い。圧倒的に古い。
ポケミスに入ってる『100%アリバイ』。もう読む気なくしちゃった。
面白い?誰か教えて。
3 :
名無しのオプ:2001/04/24(火) 09:52
4 :
名無しのオプ:2001/04/24(火) 09:56
5 :
名無しのオプ:2001/04/24(火) 15:09
ブッシュ?ハナっから読む気ナシ。
>>2 冷たく突き放す様な書き方してゴメン。
ところで、スタンリー・ハイランドの「国会議事堂の死体」に言及する評論家が
だれもいないのは何故なんだろう?
こんなに面白い「古典」は無いと思うんだがなあ。
これに比べりゃレオ・ブルースなんかアホらしくて・・・・・
>>5-6
いや、もっと前にそういうふうに言ってくれる人がいたら、
俺も無駄な時間と体力を消費せずともすんだ。
ヘイクラフトとか鼻から無視ってのはよく分かったけど、何で日本でこんなに有名なの?
>スタンリー・ハイランドの「国会議事堂の死体」
国書で出たやつね。俺よりずっとマニアのようだ。
今年の本格ミステリベスト10では8位。
千街が、分かりにくい、とか言ってた。
ユリイカ掲載の斎藤環の論文を、分からないの一言で切り捨てた千街には萎え。
斎藤はミステリ愛好家ではないゆえ、誤解もあるが、面白い論文だったのに(特に前半)。
国会議事堂、ぜひ、感想書いてね。
ちなみにスレ立てしたものとしては、
誰かが貼ってくれた(サンクス)類似過去スレのように、積極的に語り合う、というより、
古典本格の感想を書き記す「掲示板」になったらいいなと思ってる。
というよりそういうスタイルじゃないと、続かんでしょ(笑)
俺も今読んでる白峰良介『飛ぶ男、墜ちる女』読み終わったら(笑)、
『パスカヴィル家の犬』読むつもりだから(笑)
気が向いた人はポロポロと読書日記をつけてってね。
誰もつけなきゃ、俺の自慰報告スレッドになるだけ。
そんでもいいけど(笑)
9 :
名無しのオプ:2001/04/26(木) 16:44
クリスティーとクイーンは読めるけど
カーやドイルはもう読めないね。
10 :
名無しのオプ:2001/04/26(木) 17:00
ドイルは今となっては確かに辛いけど、
カーの「曲がった蝶番」と「皇帝のかぎ煙草入れ」はイケると思うぞ。
単にこの2作品が大好きなだけなんだけどね。
11 :
web蜘蛛男:2001/04/26(木) 17:31
「曲がった蝶番」はいいね。
「笑う後家」が有名になりすぎたけど、カーはとんでもない話をつくりだす人。
オレが好きなのは「死者はよみがえる」
訳は読みやすいとは言えないけどね。
12 :
名無しのオプ:2001/04/26(木) 18:31
蝶番・柿落とし・項・十八番・美人局
読めない漢字シリーズ
13 :
書斎魔神:2001/04/26(木) 20:58
>>12 そんなの読めない奴がいるのか?
順番に
ちょうばん・かきおとし・こう・じゅうはちばん・びじんきょく
なんつーかさ、「名作」「傑作」の冠は当てになんないんだよね。
カーの場合、『プレーグコートの殺人』どこが面白いんだか・・・
二階堂黎人がS級作品に挙げていたけど、あの密室トリックには拍子抜け。
黒死病云々のくだりは読み物として面白くなくはなかったけど。
逆に面白かったのは『帽子収集狂事件』。
トリックの構造が、(ネタばれ!mail欄)で、
実は同時代の某作品と同型なんだよね。(分かる人だけ分かってくださいね)
これは面白かった。でも何故か評価低し。
でもカーあんま読んでないなあ。蝶番も皇帝も読んでない。皇帝も何気に評価低いね。
15 :
名無しのオプ:2001/04/27(金) 11:05
>12
13の読み方がまちがっているので、正しいのを
蝶番(ちょうつがい)頂(いただき)美人局(つつもたせ)
16 :
名無しのオプ:2001/04/27(金) 12:07
13はネタだろ?
俺は笑ってしまった。
ノックスの「陸橋殺人事件」のマターリ感が好き。
17 :
名無しのオプ:2001/04/27(金) 12:12
ネタ子を起こすな
18 :
名無しのオプ:2001/04/27(金) 12:14
>15
項(うなじ)
19 :
名無しのオプ:2001/04/27(金) 17:51
おまえら
「こけらおとし」も読んでやれよ
20 :
名無しのオプ:2001/04/27(金) 17:53
「おはこ」もね。
21 :
名無しのオプ:2001/04/27(金) 18:20
二階堂黎人は実は「にかいどうすきじん」と読む。
22 :
名無しのオプ:2001/04/27(金) 21:18
書斎魔神ってホントーにバカだな。
23 :
名無しのオプ:2001/04/27(金) 21:19
>21
違うよ。
「にかいどうはげと」だよ。
24 :
名無しのオプ:2001/04/28(土) 01:13
ニ陛呈梨入
イタダキはいただけない
27 :
名無しのオプ:2001/04/28(土) 07:00
禿人は今日も頭にワックスがけしてるの?
28 :
1:2001/05/03(木) 01:07
予告どおり、ドイル『バスカヴィル家の犬』(創元推理文庫)、読了。
ついでに、白峰良介『飛ぶ男、墜ちる女』も読了(笑)。
有栖川「『パスカヴィル家の犬』は堂々たる本格ですよ。」(『本格ミステリこれがベストだ!2001』より)
ギリギリねっ。ギリギリ(笑)そういえなくもない、ってレベル。
この作品も古いねー。
ご丁寧に、19世紀の代名詞的存在たる骨相学とか、ガンガンでてくるし・・・
でもこれは古いなりに面白かった。
探偵小説的にっていうよりも、読み物として面白かったんだけど・・・真相はマァ・・・
これをバカミス扱いした霞流一のセンスに脱帽してしまった(笑)。ある意味、確かにバカ。
ホームズの行動も含めてね。
これで、ホームズ全長編読破。って自慢できることじゃないけど。
他三冊は十年も前に読んだから・・・なかなか長い旅だった・・・。
あえてベストを出すと、うん、『恐怖の谷』か。『緋色の研究』も面白かったような気がする。当時。
えーと、飛ぶ男〜の方の感想は確か、こんなの読みましたスレッド、とかあったよね?
そっち捜して書きます。
気付いてみれば、なななんと。どちらも島田流本格ミステリーでした。
国書刊行会からでている
『悪魔を呼び起こせ』
『地下室の殺人』
前者はトリックへの伏線の張り方が秀逸だし
後者はある人の行為の動機がなかなかわからなかった
あと別スレで書いて酷評されたのですが
ザングヴィルの『ビッグ・ボウの殺人』ってつまらないですか。
全編を支配する緊迫感といい、人物描写や社会描写のうまさといい、適度なユーモア
それでいてトリックも素晴らしいでしょ。
黄金期の作品と思ったとしても少しも低く評価する必要が無いくらい傑出している、
と思っているのですけど。
31 :
名無しのオプ:2001/05/06(日) 10:59
>>30 トリックが現在使用不能であり(禁じ手)
描写も時代的背景を楽しむ程度
ラインハートの「螺旋階段」と同じく勉強のために読む程度
手頃な長さなのは有難いが
32 :
名無しのオプ:2001/05/06(日) 13:28
>>30 そうだねえ・・・。
トリック自体はそう悪くはないけど、
あの書き方ではアンフェアに近いのではないか。
やっぱ世界初の密室殺人トリックもの、
という歴史的評価が与えられるだけで十分ではないかな。
「矢の家」が以外に好きなのですが・・・
34 :
web蜘蛛男:2001/05/09(水) 01:22
あれはいいよね。すべてがダブルミーニングで二度読みができる。
35 :
名無しのオプ:2001/05/09(水) 14:21
>25
15はみまちがえただけやん
項と頂ってにてるやん
でもうなじを項と書くのはしらなかったなーー
あとこけらおとしとおはこがあの漢字とはしらなかった
とくにこけらおとしはなーー、柿の字がはいるのが
ようわからん
36 :
33:2001/05/10(木) 05:45
>34
レスありがとです
あっしも犯人が正体を現す辺りからが好きで
続けて2度読みました
37 :
1なのよん♪:2001/05/13(日) 13:58
『ビッグ・ボウ』『矢の家』・・・・・・読んでないー。
ネタはなんとなく知ってんだけどね(涙)
というわけで、古典読破の道は遠く険しいことが最近になって徐々に判明。
このスレを足がかりに、どんどん読みます。
みんなも、古典を読んで、このスレに感想を書き殴ろう。
今回は
>>10さんのレスを参考に、カー『皇帝のかぎ煙草入れ』(1942、創元推理文庫)
クリスティも脱帽した、というだけあって、
作風がカーらしくないと、カーファンには不評な作品…ということらしいですが…
メインのアイデアは面白いと思うが、
探偵が犯人の仕掛けを見破る際に依拠するのが、目立たないものであるため、
あまり高い効果はあげていない印象。
真相が分かってから、前の方を読み返してようやく納得。
バカ男(トビィ)のステレオタイプなバカっぷりを楽しませてくれた挙句、
女も探偵役すらも五十歩百歩だということを見せつけるラストは、確かに皮肉が利いてるが、
なるほど、と思わせた時点ですでに弱い。
今、読書に対する欲望はもっと即物的(?)なものになってると思う。清涼院を見るまでもなく。
全体としては面白かった。
次に挑戦するのもカーです。一応予告。
ここって、日本の古典もOKですか?
高木彬光とか語りたいんだけど。
39 :
1でございま〜す♪:2001/05/24(木) 20:32
>>38 オッケー、オッケー。
君が古典本格と思うものなら何でもオッケーっすよ。
古典解釈自由。なんでもあり。
『ハサミ男』でも、『コズミック』でも。
あまりにも、ここ、人いないから、ぜひ書いて欲しいなー。
40 :
名無しのオプ:2001/05/27(日) 17:47
んじゃ代表作あたりを。
昔、高木さんの「刺青殺人事件」を読んでシビれました。
密室のトリックに二重の仕掛けがあるという設定、
刺青の世界を背景にした独特のムード、どちらも良かったです。
江戸川乱歩や横溝正史が好きな人にはお勧めかも。
41 :
名無しのオプ:2001/05/27(日) 23:46
>>30 ビッグ・ボウは小説中のミステリ本編とは関係無い問答が
一番面白いと思った。乱歩もトリックよりそこを評価して
いたよ。
42 :
名無しのオプ :2001/05/28(月) 09:48
>>40 『刺青殺人事件』は既にネタを忘れてるぅ・・・・・・
どうも高木とは相性が良くないような気がする。
いちばん印象に残ってるのは『人形はなぜ殺される』。
本格ミステリの教科書のような作品、だと思った。読んだ当時。
あと、タイトルが良い。
『呪縛の家』『わが一高時代の犯罪』とかは、退屈だった。
特に前者はお風呂場のトリックに拍子抜けした。
もっとも、『病院坂の首縊りの家』とか読んでも、はぁーってかんじで、
映画の良い原作を提供したね、ぐらいの感想しか浮かばない人だから…
『妖婦の宿』『破戒裁判』の2冊が、現在積読状態。
読んだら、ここに感想書くかも。
ひとりさびしくね(笑)。ミステリ板のスレ寿命は長くてイイ!
みんなも読んでない古典は積極的に読んで、感想を書こう!ここがあるうちに(笑)
44 :
名無しのオプ:2001/05/28(月) 22:42
>>43 読む順番間違えてるぞ。
もっとも『破戒裁判』は本格ミステリじゃないけど…
アラ、もうアタシの番なの? んじゃサラッと一曲。
♪明日も元気に養命酒
養命酒で伸びてゆく
笑ってる、歌ってる
働く地震が湧いてくる。
♪明日も元気に養命酒
養命酒で伸びてゆく
47 :
名無しのオプ:2001/06/02(土) 10:08
H.C.ベイリー、フォーチュン氏はどうでしょ?
優れてるとは思わんが、あると読んでしまう
48 :
名無しのオプ:2001/06/02(土) 10:20
>47
あると読んでしまうと言っても、今そんなに出てる?
創元の『事件簿』の他は、アンソロジーにいくつか収録されてるくらいでしょう。
高木彬光の『死神の座』って、本格ですか?
50 :
清涼飲尿水:2001/06/02(土) 18:09
通俗本格というところかな。
終盤のドンデン返しがちょっとウザイな。
>>50 ありがとう。
>終盤のドンデン返しがちょっとウザイな。
『能面殺人事件』も、どんでん返しがイマイチな感じだったなあ。
というか、見え見えだったんだけどね。
さて、読むべきか…
52 :
名無しのオプ:2001/06/02(土) 21:16
ミステリを読む暇もないほど忙しい。
悲しいけど、あげ。
54 :
名無しのオプ:2001/06/25(月) 00:11
高木彬光の本格モノは今になって読み返すとかなり辛いものがある・・・
今じゃ定番になって、誰も驚かなくなったようなアイデアが多いし。
トリックメインの小説なんで横溝や乱歩よりもはるかに辛い。
55 :
名無しのオプ:2001/06/25(月) 00:22
同感。『刺青殺人事件』も『能面殺人事件』も『呪縛の家』も
短編集『妖婦の宿』も『白雪姫』も『我が一高時代の犯罪』も
今じゃ定番トリックだらけなのが厳しい。
『仮面よ、さらば』なんか『大東京四谷怪談』の時点で結末の見当ついたし。
56 :
名無しのオプ:2001/07/12(木) 18:06
>高木彬光の本格モノは今になって読み返すとかなり辛いものがある・・・
向こうの作家じゃクリスティやクィーンがかなり辛い。
57 :
なな名無し:2001/08/12(日) 00:39
あ〜げ〜
>>55 >『仮面よ、さらば』なんか『大東京四谷怪談』の時点で結末の見当ついたし。
まさか、その程度のことで本気でコケにしてるわけじゃないですよね?
せめて一作目の「黄金の鍵」の段階で、作者の構想に気づいてください。