作家ってお金持ちになれるの

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1名無しのオプ
印税っていくら位もらえるのだろうか?
2名無しのオプ:2001/03/08(木) 22:01
君が作家になって教えてくれ
3名無しの作家:2001/03/08(木) 23:00
なれたらいいねえ。
     。  。
    ノ_ノ    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
   ( ´σ`) < なれますよ(はあと
   (つ ̄ )つ  \_____
   (   ̄)
  ̄ ̄ ̄ ̄
5名無しのオプ:2001/03/08(木) 23:11
印税は本の定価×発行数の1割
つまり定価が1600円の本10万部とすると1億6000万円
その1割で1600万が作家への印税。
6名無しのオプ:2001/03/08(木) 23:35
印税=12〜3%することもあり。
10%より少ないこともおおあり。
7:2001/03/08(木) 23:50
前者は人気作家であり、後者は初版止まり作家でしょ。
私が言いたかったのは、一般的な取り決めのこと。
8名無しのオプ:2001/03/09(金) 01:19
スティーヴン・キングの印税は50%だとか。
9名無しさん@1周年:2001/03/09(金) 01:28
マキャモンはどうだろうねぇ?
10名無しのオブ:2001/03/09(金) 07:32
プロ小説家のサイトみるといいよ。
11名無しのオプ:2001/03/09(金) 19:12
>10 そのサイトって何処にあるのですか?
12名無しのオプ:2001/03/11(日) 22:09
人気作家になると、雑誌に連載とかがバンバン入る。
で、原稿料が入り、それが単行本にまとまった時に
またまた自動的に印税が入る。
そしてまた、それがノベルス、文庫に落ちてまたまた印税が入る。
有名になれば、講演会の依頼も入る。
講演料だって、最低1回50万は入る。
かくして、売れっ子はどんどん金持ちになっていく。
が、このような人は今日本で10人くらいでしょう。
13名無しのオプ:2001/03/14(水) 21:29
国内では 誰が人気作家の部類に
はいるのですか?
14名無しのオプ:2001/03/14(水) 21:57
浅田次郎、東野圭吾、宮部みゆき、高村薫など。
15名無し:2001/03/14(水) 22:42
大沢在昌、西村京太郎、赤川次郎、
でもこの人たちには講演頼む人、少ないだろうな。
林真理子、柳美里、、、、ああ、いや。
16名無しのオプ:2001/03/15(木) 02:23
新刊出せば必ずベストセラーにランクインするという意味なら、
西村京太郎、赤川次郎、内田康夫であるね
17名無しのオプ:2001/03/15(木) 11:00
↑すでに推理小説の作家じゃないね
18秘密のロンドン\(∂ν∂)ィェ_ィ:2001/05/02(水) 00:08
いえーい。
19名無しのオプ:2001/05/31(木) 14:50
売れっ子ならともかく
二線三線の作者なら初版は一万部弱だろう。
増刷かかんなきゃ印税入るのは一回きり。

八千部×千円(ノベルスとして)×印税0.1=八十万円の収入

なかなか専業作家にはなれないわけだ。
20名無しのオプ:2001/05/31(木) 23:46
我孫子タンはゲームで家を建てました。
これは副業扱いか?
21名無しのオプ:2001/06/01(金) 00:11
本の部数ってどこで調べればわかるの?
22名無しのオプ:2001/06/02(土) 18:49
>>19
おれも聞いたけど、5千部程度の作家も多いらしいね。
ハードカバーで千五百円として
5千部×千五百円×印税0.1=75万
もし年に書き下ろし一冊なら、年収75万だよ。哀れ。
23実習生さん:2001/06/02(土) 19:11
「作家」とは「家を作る」と書くが、原稿料で家が立つ作家なんてほんのひと
にぎり。聞いた話だが、食っていくなら年5冊はノベルスを出すくらいじゃ
ないとだめだそうだ。五百枚書いて百万程度だな。そんなんやってらんないよ。
24名無しのオプ:2001/06/02(土) 20:49
実在の作家じゃないけど「Heaven?」の黒須さん
印税でレストランはじめちゃったけど
そんなにもうかるの?
25名無しのオプ:2001/06/03(日) 01:40
25年で4冊。
それだけで億万長者。

トマス・ハリス。

日本にはこういう作家はいないな。
て言うか世界中探してもいないか・・・
26名無しのオプ:2001/06/03(日) 03:57
>>24
佐々木倫子は動物のお医者さんでレストラン始められるぐらいは儲けただろう
27名無しのオプ:2001/06/03(日) 08:58
>>26
漫画はふた桁くらい違うってば……
28 :2001/06/03(日) 15:20
ミステリじゃないけど、林真理子が知り合いの漫画家に
初版部数を鼻で笑われたとエッセイで書いていたな。
たしか、初版何万部(小説ではいい方)と自慢したら、
「え、そんな少ないの・・・」といわれたとか。

儲かるかどうかは北森鴻がエッセイで書いている。
あと歌野晶午の逸話がありますね。
小説だけでは食えないと、島田に泣きついたという。
29名無しのオプ:2001/06/03(日) 18:14
映画化すると売上跳ね上がるんじゃないの?
30名無しのオプ:2001/06/08(金) 20:13
でも結局、連載持ってれば、若年のサラリーマン程度の
収入はあるんじゃないの? 違うの?
31名無しのオプ:2001/06/08(金) 21:30
原稿料一枚5000円として、毎月30枚の連載を持ってると月収15万。
若手サラリーマンはもっともらってるだろ。ボーナスもあるし。
32名無しのオプ:2001/06/08(金) 22:06
マンガは月刊連載だけじゃ原稿料はほとんどアシスタント代で消える。
単行本が命綱。
33名無しのオプ:2001/06/08(金) 23:48
30です。
そっか。でもさ、原稿用紙30枚って事はないんじゃない。
たいてい短編でも50〜100はあると思われ。
でも、高くはないんだな。
マンガは単行本でないと大変なんですね。
34名無しのオプ:2001/06/09(土) 01:29
そこそこ売れっ子になってくると、連載だけじゃなくて短編も書くから、大体月産100枚くらいなんじゃないの?
5000×100=50万。一年で600万。
年1200枚で、大体単行本2、3冊分くらいだから、その収入が1000万くらいあるとして、年に1600万くらいか。
まあ、ここまで売れるのはホンの一握りだろうけどね。
滅茶苦茶大雑把な計算なのでsageときます。
35名無しのオプ:2001/06/09(土) 07:47
>>31
作家によって原稿料は違います。人気作家では一枚三万〜五万
普通は一万五千〜二万です。あと純文学雑誌は安いようです。
94年当時、地方新聞でエッセイの連載をしていたある作家は
一枚七千円だといってました。
36名無しのオプ:2001/06/09(土) 10:40
>>35は嘘。
雑誌は全体的にもっと安いし、新聞は(地方紙でも)もっと高いよ。
37禿人:2001/06/09(土) 10:47
一枚5万なんてありえない。
ぼくの原稿なんか1kgあたり120円だよ。
38名無しのオプ:2001/06/09(土) 11:16
筒井康隆が「・・・楼よりの眺望」とかなんとかいう本で
具体的にいくら!って言ってたんだけど。
手元にないから、誰か見て。
39名無しのオプ:2001/06/09(土) 14:26
>>35
>94年当時、地方新聞でエッセイの連載をしていたある作家は
>一枚七千円だといってました。

それは佐藤正午の『ありのすさび』のこと?
彼は確か原稿を三枚書き、今日も二万入ったという文章があって
一枚七千円で三枚、二万一千円てことでしょう?
40名無しのオプ:2001/06/22(金) 19:29
新聞は相場より高いが枚数が少ない。小遣い稼ぎ。
雑誌の相場は1000円台/枚(H書房あたり)
〜6000円/枚(直木賞クラス)ってとこ。
3000〜4000円/枚が主流。
だが雑誌連載できる作家は突出した一部。
他の九割九分は印税収入のみ。
家が建つどころか家賃も厳しい。やめとけ。
41名無しの蘇部:2001/06/22(金) 19:33
僕に聞いて下さい。
42名無しのオプ:2001/06/22(金) 19:40
まさか・・・
蘇部さんの場合
1枚=とんかつ一枚分ですか?
43名無しのオプ:2001/06/23(土) 11:28
思えば兼業作家って凄いよね。
蘇部って本職は?
44名無しのオプ:2001/06/23(土) 12:29
>>43
居酒屋の店員
45名無しのオプ:2001/06/23(土) 23:02
>>42
ワラタ.
46名無しのオプ:2001/06/24(日) 03:42
「同年代のサラリーマン並みの年収」らしいぞ。
ベストセラー作家はともかく、そこそこ売れてる作家は。
47名無しのオプ:2001/06/24(日) 04:00
「同年代のサラリーマン」と比べてどっちが忙しいの?
コストパフォーマンスだけで職業の優劣をつけるつもりはないけど、気になる。
4840:2001/06/24(日) 04:10
若い内なら「同年代のサラリーマン並みの年収」だろう。
どんどん引き離されていく・・・が大方の現実。
時給を語れば、コンビニのバイトにでも軍配が上がる。
やめとけ。
49名無しのオプ:2001/06/24(日) 21:39
【作家】
順位 氏名 税額
1 西村 京太郎 15,603
2 赤川 次郎 11,108
3 宮部みゆき 7,873
4 山崎 豊子 7,559
5 内田 康夫 7,265
6 浅田 次郎 6,758
7 五木 寛之 6,468
8 天童 荒太 6,465
9 真保 裕一 4,153
10 北方 謙三 3,956
11 菊地 秀行 3,886
12 夢枕  獏 3,591
13 江国 香織 3,412
14 阿川 佐和子 3,227
15 落合 信彦 3,188
16 津本 陽 3,176
17 星野 富弘 3,108
18 森村 誠一 2,887
19 東野 圭吾 2,878
20 林 真理子 2,746

儲かるかどうかは作家の腕しだい。
50名無しのオプ:2001/06/24(日) 21:41
>>49
単位は万?
51名無しのオプ:2001/06/24(日) 21:53
そうです。

所得税の速算表

 課税所得金額      税率        控除額
1,800万円 超    37%       249万円

だから所得税を0.037で割って、控除の249万を足すとその作家の
年収がわかる。もっとも取材費だとか必要経費だとか申告前に
控除してるから、入ってくる金は年収より多いが。
52名無しのオプ:2001/06/24(日) 22:10
0.37で割ろうよ
5351:2001/06/24(日) 22:18
その通り。0.037でなくて0.37でした。
54名無しのオプ:2001/06/26(火) 03:48
原稿料って400字詰原稿用紙一枚いくらって計算なの?
漫画家の場合は原稿一枚につき何千円だよね。
小説でもそうなのかな?
55名無しのオプ:2001/06/26(火) 16:48
>>54
じゃないの?
さっきから五千円とか何とかって言ってるのは、原稿用紙一枚あたりの
話だよね?
5640:2001/06/26(火) 18:47
>>55 そうだよ。だから「、」も空白も銭になる。
>>49 1位西村2位赤川(以下略)で腕しだいと言われてもな…。
57名無しのオプ:2001/06/26(火) 21:10
森博嗣はないのか・・・・・・。なんか売れてるってイメージがあるし、助教授
もやってるし・・・・・・
58名無しのオプ:2001/06/26(火) 21:20
>57
少数の読者が買い支えているという感じで、大衆受けしているわけではないのでは。
59名無しのオプ:2001/06/26(火) 21:39
>>58
でも新刊みんな平積みだし。
大量に入荷するし。
あーあの3冊どうすんだよ。
だるい
60名無しのオプ:2001/06/26(火) 21:48
一発ベストセラーを出すか、コンビニ・駅売りのルートに
文庫本がのっかれば金持ちになれるよ。
原稿料は全体的にデフレ気味だよね。生前の松本清張より
高い作家なんて今いないんじゃないかな。
61名無しのオプ:2001/06/27(水) 00:30
>>60
清張って口述筆記なんでしょ?いくらもらってたの?
62あぼーん:あぼーん
あぼーん
63名無し:2001/06/27(水) 09:29
八千部×千円(ノベルスとして)×印税0.1=八十万円の収入

↑これ、間違い。
源泉徴収があるから、1割引かれる。正確には72万。
100万越えると2割引かれるよ。
しかも出版社によっては出版から2ヶ月後とか半年後に振り込まれる。
64名無しのオプ:2001/06/28(木) 01:09
順位 名前 推定所得 所得税額 前年順位
1 西村京太郎  42,910 15,603   1
2 赤川 次郎   30,762 11,108   ―
3 宮部みゆき  22,018 7,873   3
4 山崎 豊子   21,170 7,559   14
5 内田 康夫   20,375 7,265   2
6 浅田 次郎   19,005 6,758   5
7 五木 寛之   18,221 6,468   6
8 天童 荒太   18,213 6,465   17
9 真保 裕一   11,964 4,153   ―
10 北方 謙三  11,432 3,956  ―
11 菊地 秀行  11,243 3,886   16
12 夢枕  獏  10,445 3,591   ―
13 江国 香織   9,962 3,412   ―
14 阿川佐和子  9,462 3,227   ―
15 落合 信彦   9,356 3,188   ―
16 津本  陽   9,324 3,176   12
17 星野 富弘  9,140 3,108   10
18 森村 誠一  8,543 2,887   7
19 東野 圭吾  8,518 2,878   15
20 林 真理子  8,162 2,746   ―

※単位は万円。前年順位の―は101位以下(公示対象外を含む)敬称略
65名無しのオプ:2001/06/28(木) 01:12
西村って赤川より上なのか…初めて知った…。
66名無しのオプ:2001/06/28(木) 01:17
>>63
半年後の振込みなんてある?初めて聞いた。
67名無し:2001/06/28(木) 17:51
>>66

電話していつ振り込むんだと訊いたら振り込んだ。
だから半年後。
68名無しのオプ:2001/06/28(木) 22:46
>>65
ここ数年は西村京太郎が上だけど、
赤川次郎は最盛期で年収10億を軽く超えてたよ。
69名無しのオプ:2001/06/28(木) 22:58
>源泉徴収があるから、1割引かれる。
ちっ、ちっ、自前で取材旅行を連発すれば
必要経費認められてけっこー戻ってくるぜ。
レシートや領収書はちゃんと保管しておくことだ。
70名無しのオプ:2001/06/28(木) 23:48
資料と称して書籍、ビデオ購入。映画、演劇鑑賞。
取材と称してレストラン、バー、クラブ通い。
もちろん、取材旅行と称して銀座のクラブのねーちゃんと海外旅行。
仕事部屋と称して新たなマンション購入。
みんな経費で落ちます。
これだから作家はやめられない。
71名無しのオプ:2001/06/28(木) 23:59
まるひ : 宮部さんに言うべきことがあるとしたら、まず、もっと金使え。(笑)
「今日着てるこの服ね、近所のお店で千九百八十円だったのぉ」
とか、「この靴、幾らだと思う? 千三百円〜」だって。
頼むから、ひとケタ高いものを着てくれって思う。
京 極 : そんなこと、雑誌でばらしちゃっていいんですか?
まるひ : 自分でみんなに言ってるもの。
宮部さんの確定申告のために計算をやってると、経費が本当に
少ないんですよ。涙が出そうなくらい・・・
大 沢 : 本も図書館で借りるらしいからな。
普通はあれだけ稼ぐと、着物に凝ったり、宝石に凝ったりする
のに。
まるひ : それがないのが、いいところでもあるんですけど。
大 沢 : 貧乏じゃないくせに庶民の味方みたいな顔して、庶民的な小説を
書く。偽善者じゃねぇかよ。(笑)


大沢在昌 京極夏彦 まるひ(大沢オフィス秘書)
72名無しのオプ:2001/06/29(金) 00:46
>>70の発言は誤解を招くと思われ…
「経費で落ちる」っていうのは「タダになる」てことだと思う人が
けっこういるんだよね。
そうじゃなく、「経費として認められると、その分が課税所得から
差し引かれ、その分にかかった税金が戻ってくる」ということです。
つまり本来の料金の1割、2割、3割、3割7分引きで(収入による税率に応じて)
本なりビデオなりを買ったり、遊びにいったりできるってこと。
売れっ子の3割7分なら大きいけど、低収入の作家なら1割引きに
なるにすぎんのよ。誤解しないでね。
73名無しのオプ:2001/06/29(金) 00:56
それくらいみんなわかってると思われ・・
74名無しのオプ:2001/06/29(金) 00:58
>>72
社会人じゃない厨房だから、知らなかったYO!
サンクス。
75名無しのオプ:2001/06/30(土) 07:11
林真里子、週刊文春で「今夜も思い出し笑い」連載してるんだが聞いたところによると
月40万らしい。週7枚の連載を四回だから原稿代、一枚15000円。いい仕事してまっせ。
「(原稿料を考えると)今夜も思い出し笑い」に題を変更だな。
76名無しのオプ:2001/06/30(土) 23:58
売れない作家はアルバイト生活よりも辛い。
でも他に仕事を持つと執筆に割ける時間が激減。
執筆に時間を割くと生活費が激減。
かくなる上は資料丸写しでページ数を水増しするしかない。ああ。
77名無しのオプ:2001/07/02(月) 00:25
>>76
も、もしや流水大先生では……
78名無しのオプ:2001/07/06(金) 20:27
かくなる上は2ちゃんねるの罵り合いコピペで
ページ数を水増しするしかない。ああ・・・とかなら嫌だな(藁
79名無しのオプ:2001/07/06(金) 22:02
東野圭吾の近著『超・殺人事件』で、初っ端から作家の税金対策をおちょくった
「超税金対策殺人事件」。作家はこうやって税金逃れをしているのかと思うと
可笑しくなってしまう。
80:2001/07/07(土) 02:56
30年前の筒井康隆が書きそうなアイデア。東野、才能ねぇな〜。
81名無しのオプ:2001/07/17(火) 04:35
他人の小説を読んで、久々に腹を抱えて笑ってしまった。笑いつつ、しんみりしてしまった。しんみりしつつ、昔覚えた怒りを思い出してしまった。
 読んだのは東野圭吾さんの『超・殺人事件 推理作家の苦悩』に収録されている「超税金対策殺人事件」
 前年に本が思いのほか売れてしまったために、多額の税金を徴収されることになった小説家が、手持ちの領収書をすべて経費として処理すべく、執筆中の小説にいらぬエピソードを書きつらね、揚げ句、小説は駄作に成り果て、そんな作品を発表した小説家も仕事を干されてしまう−−といったストーリィなのだが、これ、多くの「人気小説家」とされる作家が共感を持ってうなずき、笑い、最後には虚しさを噛み締めるのではないか。
 まったく他人事ではないのだ、この小説は。
 わたしに関していえば、『不夜城』が文庫化された年は年収が一億を越えた。一億とはいっても、別に目の前にキャッシュを積みあげられたわけでもなく、ただ、銀行口座に入金された金額が都合一億を越えたというだけで、すべてはただの数字に過ぎないのだが、まあ、一億である。作家になる前の自分の稼ぎを鑑み、一億あればこのまま仕事をしなくても、二〇年は生きていけるなうひひひひ、と思ったことは否定しない。実際、毎日ひたすら小説を書く日々に嫌気がさしていて、小説家なんてやめてやろうかと考えていたころでもある(今でもたびたび考える)。
 しかし、わたしのちゃちな思惑は、翌年の確定申告であっさりくつがえされた。税理士が試算して送ってきた書類によれば、所得税が五十パーセント、特別地方税が十五パーセント。それに予定納税が十パーセント弱、しめて七千万近くの税金を取られるだろうということだった。
82名無しのオプ:2001/07/17(火) 04:35
七千万−−わたしは動転した。連れあいは錯乱した。家中をひっくり返し、ありとあらゆる領収書をかき集めた。しかし、わたしも連れあいも文庫判『不夜城』があんなに売れるとは予想だにもしていなかった。こんなに税金を持っていかれるとは夢想もしていなかった。税金対策などなにもしていないに等しく、集まった領収書の金額は微々たるもので、屁の突っ張りにもならないのだった。
 ここら辺の事情は「超税金対策殺人事件」と瓜二つである。
 結局、わたしは泣く泣く七千万近くの税金を支払った。支払わなければ、悪どいことで有名な街金融も目を剥くような利子−−延滞金を取られる。税金を支払いつつ、この国を呪った。この国に生まれ落ちた自分を呪った。こんな国は滅びてしまえと罵った。
 実際に一億の収入があったとしても、なんやかんやと出費はあるのだから、七千万もの税金を取られたら、手元にはいかほどの金も残らない。つつましく気楽に二〇年を暮らすなどはもっての他だ。税金を払うために働いて、働いて、働きつづけて、最後には読者にも見放され、抜け殻になって野垂れ死になさいと、国から一方的に宣言されたようなものだ。
 翌年の収入が低ければ、前年に一億稼いだとしても、稼いだ本人にはなんの恩恵もない。
83名無しのオプ:2001/07/17(火) 04:36
七千万−−作家になる以前のわたしなら、十五年分の収入に匹敵する。
 これを読んでいる人の中には「大金を手にした人間の単なる愚痴じゃねえか」と思う人もいるだろうが、あなた、一度、七千万もの税金をふんだくられてみなさい。必死に努力し、その努力がやっと報われたというのに、やらずぶったくりのようなやり方で金をむしり取られてごらんなさい。その金がわけのわからない公共事業に使われていることを考えてみなさい。自分の税金が、腐敗したクソ官僚どもの飲み食いに使われているのだと想像してみなさい。絶望感にとらわれるし、怒り心頭に達する。請け合ってもいい。
 税金を払うぐらいなら、どこかの慈善団体に寄付した方がよっぽどましなのだが、それにしたって、寄付金が所得から控除される団体は、この国では限られている。
 八方塞がり。累進課税といえば聞こえがいいが、数十年前に定められた税率は大雑把ででたらめ。現状にはまったく即していないのに、改められる様子はまったくない。要はこの国の税制は「貧乏人は小金持ちにはしてやってもいいが、絶対に大金持ちにはさせない。よっぽどの成功をおさめた場合はそれに限らず」ということなのだ。民主主義、自由経済を謳いながら、その実態は完成された社会主義国家なのだ。
 何年か前に税制が変わって、今では一億の所得に対する税金が七千万ということはなくなったが、しかし、あの時のショックと怒りは片時も頭を離れたことはない。
 いつかはこの国を出てやる−−捨ててやると思ったものだし、その思いは今も消えていない。多分、老いて肉体と脳がぼろぼろになる前に、わたしはこの国を出ていくだろう。わたしの仕事は、電話回線があればすべてをまかなえるのだから。この国にいる必要はまったくない。
「超税金対策殺人事件」を読みながら馬鹿笑いしつつ、溜め息を漏らす。
 本当にいやな国だし、いやな世の中だ。
84:2001/07/17(火) 05:06
ほう、他人の本をまったく読まず、読んでもノワール系しか手を出さないお前が東野圭吾か(笑)

>最近のわたしは、他人の小説を、まったくというほど読まない(自分の小説も、文庫化されることがないかぎり、読み返すことはない)。
>書評家時代は、数えたことはないが、それでも、年に二百冊以上の小説を読んでいただろう。今は、年に十冊も読まない。
>なぜ、読まないのか? つまらないからだ。小説家である、ということは、小説を書くのも読むのも仕事になってしまう、ということだ。
>どれだけ血湧き肉おどるような波乱万丈の小説であったとしても、読者として小説を読んでいる自分とは別の自分がいて
>「おれならこういう書き方はしない」「このネタをこんなに安易に使うなんてもったいない」などと囁くのだ。こんな読書は
>楽しくもなんともない。だから、わたしは小説を読まなくなった。普段もっぱら読むのは、ノンフィクション系の作品ということになる。
85名無しのオプ:2001/08/07(火) 21:43
ベストセラーって何部売れることなのですか?
86名無しのオプ:2001/08/10(金) 17:05
ハードカバー(1500円ぐらい)で5万部売れれば結構いい方では?
よくわからんけど…。
87あぼーん:あぼーん
あぼーん
88名無しのオプ:2001/08/10(金) 17:07
東野と馳は飲み友達とも日記に書いてあるし、そりゃ読むでしょ。
それに東野はおもしろいよ。その一言じゃん(横浜弁)
89名無しのオプ:2001/08/10(金) 17:49
懐かしいスレだなあ。
90名無しのオプ:2001/08/12(日) 16:01
ごく一部でしょう。
91名無しのオプ:2001/08/13(月) 02:08
筒井康隆が深夜番組で
百萬円配って回ってますが
このスレの内容とありますか?
92名無しのオプ:2001/08/13(月) 14:27
age
93名無しのオプ:2001/08/24(金) 21:19
直木賞とったら やっぱり原稿料もあがるのですか?
94名無しのオプ:2001/08/24(金) 21:34
ハードカバーは一万部を超えたらヒットといわれます。
印税1割で1500円×1万=150万
税金1割引かれて135万。
初刷8千なんてざらだから、原稿用紙500枚も書いて
百万程度。これでやってける?
文庫になればいいけど、ならない場合も多いし、なっても一部の作家
以外は棚にも置いてくれないしね。
年5作以上書かないと、サラリーマン並の暮しもできないと
いう超シビアな世界。
作家になるのも大変だが、なってからがもっと大変。
作家なんてやめた方がいいよ。
95名無しのオプ:2001/08/24(金) 23:46
今週号の週刊文春、林真里子の「今夜も思い出し笑い」に出てたけど
作家は今大変みたいだな、本が売れなくて。
96名無しのオプ:2001/08/25(土) 18:36
作家には金持ちでいて欲しいな。
じゃないと、作家になる人が少なくなる

面白いもの書く人が少なくなる

マズー(@Д@)
97名無しのオプ:2001/08/25(土) 18:52
ハードカバーは5万部は売れたいね。
98名無しのオプ:2001/08/25(土) 19:42
参考になるかどうかは分からんが。
ttp://members.jcom.home.ne.jp/sakka/qa/index.html
99名無しのオプ:2001/08/26(日) 02:41
ワカサギ先生の解答じゃなあ(w
100 :2001/08/26(日) 03:29
>>99
いや、そのFAQ概ね正しいよ。
オレも作家の端くれだが、印税は一割って思いこんでる人とかが回りに多くて
結構なんだかなあ、って思う時がある。

現にこのスレでも、原稿料を原稿用紙換算しよーとしてる人がいるし。
なにより、新人作家は金が無いのよ……。作家ってのは金もってるって思ってる
ヤツが多いのが一番閉口する。
印税はいると100万単位の収入になるんで、つい気が大きくなって奢ったりって事が
あるのも確かなんだけどね。

個人的にはこのスレみてるらしい諸先輩がたに節税のこつを教えていただきたい。
みなさん、申告は自分でしてるの?計理士とかにおまかせ?
101名無しのオプ:2001/08/26(日) 04:09
今時作家が金持ってるって思ってる奴なんかいねーっての
102名無しのオプ:2001/08/26(日) 04:11
節税、聞きたいね。
103あぼーん:あぼーん
あぼーん
104名無しのオプ:01/09/01 09:35 ID:HE7kHrBo
>100
節税のこつ、なんて……節税しなくちゃならないくらい印税・
稿料入ってんならたいしたものです。
わたしの周りの作家・翻訳家・ライターさんたちは、
節税なんてしなくても、まともな確定申告で税金が
全額戻ってくるような人がざらにいます。
105名無しのオプ:01/09/05 10:54 ID:WTyFaEAY
小説が映画化された場合、映画の売り上げの何%かは原作者の懐に入ってくるの?
それとも最初に映画化権料をもらうと、どれだけヒットしても一銭も入ってこないの?
106名無しのオプ:01/09/05 12:38 ID:tmkhR1Mw
>105
契約によるでしょ。
ビデオになったら、原作者にもパーセンテージが入るから美味しいよ。
107名無しのオプ:01/09/05 12:44 ID:siZ8b4NA
フツーは印税は10%だと思っていたので、そうじゃないばあいがあると知ってビックリ。
それと、数年前から税理士さんにお願いしているけれど、モノカキに慣れていない税理士さんの場合、必要経費の認定がキビシイので、
ちょっとモメました。打ち合わせ外食関係とか取材費関係。
節税策は、マメに領収書は集めておいて、経費にしちゃうことですかな。
やりすぎると大変なことになる可能性もあるけれど。
自分で申告してると、ついついやり過ぎちゃうのが恐くなって、税理士さんに
お願いするようにしたんですけど。
108名無しのオプ:01/09/05 13:07 ID:Oxi4.bf6
>>105
それ、いい質問。漏れも前から疑問だった。
疑問ついでに知ってる人がいたら教えてほしいのが、キャラだけ貸した場合はどうなのか。
例えば仮に(作者が内容に一切口出ししないとの条件付きで)京極堂シリーズの登場人物の名前だけ借りてテレビ局が勝手に妖怪ドラマ
かなんかを作ったら、京極には幾らくらいの金が入るのだろうか。
109108:01/09/05 13:27 ID:Oxi4.bf6
ちょっと補足しておくと、108で挙げた例で、作者が一切内容に口出ししないということは考えづらいが、
漏れがこういうヴァカなことを考えたのは、TVの脚本には一切関与していないと思われる原作者の安田弘之が「ショムニ」
のTV化に際していくら貰ったのか、以前から気になってしょうがなかったことによるもの。
110名無しのオプ:01/09/05 13:51 ID:XEofUj3A
>>109
>作者が一切内容に口出ししないということは考えづらいが

そんなの、よくある話。
「加山雄三のブラックジャック」なんて好例。
「ショムニ」なら原作として明示されているんだから、局規定の
原作料が支払われたことだろう。
台詞の中でチラッと触れるくらいなら問題ないだろうが、キャラを
まんま使ったなら二次創作として原作者に使用料を支払う義務が
あるんじゃなかったかな。
111108:01/09/05 18:01 ID:Oxi4.bf6
>>110
ご教示ありがとう。
ただ私が知りたかったのは、原作のストーリーをそのまま使って脚本書くのと
原作料がどのくらい違うかということです。
件のブラックジャックもそうだが、キャラ貸しただけで原作者はボロ儲けできるのかどうか
が疑問だったわけ。

>>作者が一切内容に口出ししないということは考えづらいが
>そんなの、よくある話。

考えづらいと書いたのは、京極堂に限っていえばの話。(他にネタが思い浮かばなかったので書いたのだが、実際、考えづらいでしょ?)
112名無しのオプ:01/09/05 20:38 ID:XEofUj3A
>>111
具体的な金額となると、関係者でないとわからんだろう。
そこまで突っ込んだ情報を得たいなら。
ただ、提供しただけでは、ボロ儲けはないだろう。

いずれにしても原作者には「使用料」という名目で支払われることが基本じゃ
ないかな。
そこに「物語込み」「キャラ設定だけ」という項目は無いと思う。
要は「この作品は、元ネタを考えた人から許可を貰っています。盗作、盗用では
ありません」ということが明確になればいいんだろう。

京極は、自作を映像化する場合、全面的に口出しするか、全く放置するかの
どちらかだろうな。
自分好みの脚本家や俳優を起用すると聞いたら、局の制作部に任せることも
考えられる。
どんなものが出来上がるか、楽しみにするかもしれないしな。
無許可の同人誌で遊ばれるのは許せるが、許可を求める制作会社には厳しい、
なんてこたぁないだろう。
113名無しのオプ:01/09/14 22:31
>>101
ちぇ。
114名無しのオプ:01/09/15 13:14
他にもないの? お金の話とかQ&Aが充実してるところ。
115名無しのオプ:01/09/15 13:26
儲かってる作家の順位見ても今面白いのってないかも・・。
固定ファンの惰性買いで儲けてるのもあるのかな。
京極夏彦とか森博嗣入ってると思ってた。
やっぱミステリまだマイナー?
116名無しのオプ:01/09/15 13:39
新人作家は、よっぽど気合いの入った作品を書かないと
固定ファンのある作家には勝てないと言うことですね
117名無しのオプ:01/09/15 16:11
>>107
みゆきたん?(ハアハア
118名無しのオプ:01/09/16 01:34
>>116
芥川賞取った京大生とかは?
やっぱりハードだから儲からない?
119メール欄が消えた?:01/09/16 01:44
>>118
ハードってハードカバーってこと?
いずれにしても「文学」系で儲けることは難しいと思われ。
かなりエンターテイメント寄りでないと。
120名無しのオプ:01/09/29 23:38
99%なれないだろ!
121名無しのオプ:01/10/02 23:31
ややスレ違いかもしれないけど、鮎川哲也賞の賞金「印税全額」ってどういうこと?
122名無しのオプ:01/10/03 20:01
>71
大沢がみゆきタンマンセーでないことが判明しました(ハアハア)。
123名無しのオプ:01/10/03 21:51
100円ショップの本(ダイソー・ミステリー・シリーズ)も印税10%なんですか?
124名無しのオプ:01/10/03 22:27
公魚スレによると30万程度の買い取り。
125馳星周:01/10/03 23:07
衝動があるのなら、書けばいい。書かなければ、作品は永遠に生まれない。
衝動もなにもなく、小説家ってのはよさそうだな、小説家になりたいな、と
思っているだけなら、他の仕事を探しなさい。この世界は、世の中の人間が
考えているほど甘くはない。日本にどれだけの「小説家」がいるのかは
知らないが、年収が一千万を越える者はほんの一握りだろう。それ以外の
人たちは、アップアップでその日その日を凌いでいる。衝動があり、なおかつ
圧倒的な文章能力を備えていたとしても、売れる作家になれるとは限らない。
わたしや京極夏彦さんは、例外中の例外である。
126名無しのオプ:01/10/18 12:57
印税がようやく振り込まれた
127公魚けん:01/10/18 14:55
いやいや、わたしもかなり例外だぞ
128名無しのオプ:01/10/18 17:36
こんなにレスを費やさなくても、若桜木先生(本物)に聞けば、
わかることと思われ
みんなで若桜木先生にメールを出そう!
129名無しのオプ:01/12/12 09:44
age
130名無しのオプ:01/12/21 19:12
死ね ねつてつ 死ね
131名無しのオプ
あげ