1 :
名無しのオプ :
2001/01/07(日) 01:51 復刻本がなぜに出ないのか謎を解くべし。
そりゃ商売にならんからだろう(藁
3 :
名無しのオプ :2001/01/07(日) 07:07
『囁く影』よりも『喉切り隊長』が欲しかったなあ。 まあ、カーってマニアに人気がありすぎて一般的な ファンは近寄りがたい印象持っちゃうんじゃないかな。
4 :
つーか :2001/01/07(日) 10:06
駄作は死ぬほど駄作だからなぁ・・・ まあ年に数作は書いてたみたいだから仕方ないんだけど。
5 :
revrev :2001/01/07(日) 11:05
去年末に重版が出てたような<火刑法廷
6 :
天然八歩 :2001/01/07(日) 12:53
>>1 我孫子武丸『小説たけまる増刊号』を読めばその謎は解けます。(笑)
7 :
名無しのオプ :2001/01/07(日) 14:33
針と糸を使ったトリックじゃねえ。
8 :
名無しのオプ :2001/01/07(日) 15:45
>>7 カーで「針と糸」を想像するか?ヴァン・ダインならわかるが。
カーの密室で「針と糸」使ってるのって何があったっけ。
9 :
名無しのオプ :2001/01/07(日) 17:23
駄作も愛すべき作品それがカー すばらしい……
10 :
ほるすた院流水 :2001/01/07(日) 23:37
「剣の八」とか「パンチとジュディ殺人事件」とかは愛しきれないものが あるけどな。 ちなみに私的ベスト1(表)は「ユダの窓」(重厚な法廷場面とバカトリ ックの対象の妙がなんとも) 裏ベスト1は「曲った蝶番」(アホなラストに爆笑)
11 :
revrev :2001/01/07(日) 23:39
カーと言えば鏡というイメージが・・・。 あと、袋小路って好きっぽい(笑)
12 :
名無しのオプ :2001/01/08(月) 00:15
age
13 :
クローズ :2001/01/08(月) 02:17
「盲目の理髪師」 船内の殺人物(一応クローズドサークル?)で、 題名は怖いが、大笑いするほど面白かった記憶があります。
14 :
名無しさん@1周年 :2001/01/08(月) 11:59
つい先月初めてカー(火刑法廷)読んだんですが。 マニアの方が多いので読まず嫌いだったけど面白かったです。 探偵役の登場の仕方とか、その探偵がオカルトネタを斬って いく調子とかね。 でもつい「現代の作家がリライトしたらもっと面白かろう」 なんて思ったりして。
15 :
名無しのオプ :2001/01/08(月) 12:51
今邑彩が似た趣向で書いてるよね。
16 :
名無しのオプ :2001/01/08(月) 16:22
カーは結構訳文が良くないとの声が。 原書で読みたいけど無理だ〜。 一般的に言われてる怪奇趣味よりロマンスとかドタバタが結構好き。
17 :
名無しのオプ :2001/01/08(月) 19:05
忘れたころに現れては消えてゆくカースレッド。古典を語るスレは
どこへ行った・・・?
>>16 訳文云々は昔の話で、今はカーだけ特別悪いってこともないと思う。
初期の作品は確かに悪文に萎えるが、たぶん悪いのはカー本人(笑)
でも、好きよ。カーに限らず、読まず嫌いの人も最低三作ぐらいは
読んでから評価を下してほしいですね。
18 :
名無しのオプ :2001/01/08(月) 23:23
小学生の時初めて少年少女世界推理全集でカーを読んだ。 「魔女の隠れ家」と「二つの腕輪」前者が怪奇で後者がドタバタか。
19 :
名無しのオプ :2001/01/08(月) 23:25
20 :
名無しのオプ :2001/01/08(月) 23:31
私のベストは連続殺人事件。”ロマンスとかドタバタ”です。 (有名なトンデモトリックもでてくるが)
21 :
クローズ :2001/01/09(火) 00:14
へ〜。カーって意外とドタバタが多いんだぁ。
22 :
ほるすた院流水 :2001/01/09(火) 00:18
つーか、探偵自体がドタバタキャラ(笑)
23 :
名無しのオプ :2001/01/09(火) 00:29
>21 ってゆーか、カーの作品では特に、有名なH・M卿やフェル博士が出てくる ものはほとんどがファース、いわゆるドタバタ色が強いものなのですよ。こ の二人が出てくるものは、ストーリー自体が楽しいので、是非読んで欲しい 所。「連続殺人事件」は、僕もかなり好きですねー。あと、「騎士の盃」と かね^^
24 :
ほるすた院流水 :2001/01/09(火) 00:36
「騎士の盃」はよかった! ラストに近い部分のやりとりはまるで漫才 やー。
25 :
名無しのオプ :2001/01/09(火) 00:57
>>17 セイヤーズがカーの文章を”アメリカ人にしては”って誉めてたのは皮肉混じりなのかなあ。
26 :
名無しのオプ :2001/01/09(火) 01:07
未だに「ユダの窓」が手に入りません。 古本しかないのかな…? ゴメン、趣旨とちょと違うけど。
27 :
上智 :2001/01/09(火) 01:16
>>26 「ユダの窓」は、カーター・ディクスン名義で書かれているので、
そっちのほうを探せば手に入るはずですよ。確か絶版ではなかっ
たはず。ハヤカワ文庫です。
28 :
名無しのオプ :2001/01/09(火) 20:27
ドタバタミステリーを本格の王様とか評論家が 宣伝するから、買った人が、がっかりして カーを買わなくなるんだよ。 日本では、本格=真面目ってイメージあるから。
29 :
名無しのオプ :2001/01/09(火) 20:34
ライトノベルですって宣伝したら売れるかもね。 X文庫かなんかから出して。 パンチとジュディーとか連続殺人事件、盲目の理髪師。 (あー怒らないで。おれカーファンだから。身内いじりだよ。)
30 :
ほるすた院流水 :2001/01/09(火) 22:17
>>29 イラストは西原理恵子にお願いしたいな(笑)
31 :
名無しのオプ :2001/01/11(木) 04:04
あげましょう。 古典ものスレは寿命が短いんだから。
32 :
名無しのオプ :2001/01/11(木) 15:31
カーファンにとって、二階堂ってどうなの?
33 :
名無しのオプ :2001/01/11(木) 16:20
大嫌い
34 :
revrev :2001/01/11(木) 16:20
一度、短編読んだことあるけど<二階堂 まあ別になんとも思わなかったです。といか評価悪し。
35 :
名無し卿最後の旅 :2001/01/11(木) 17:13
二階堂がカーを持上げるんで、カー自体の評判が悪くなってると思うぞ。 つまりカーを読んだことのない人が「カーって二階堂みたいな作風なんだ ろ」と思いこみ、読まず嫌いになるとか。
36 :
名無しのオプ :2001/01/11(木) 19:33
心配せんでもそこまでのバカはいないよ。 カー=二階堂=オカルトなんて
二階堂本人はカーを越えたと思っているらしい(笑)。 (東京創元社1999本格ミステリベストの中の二階堂インタビュー参照)
38 :
名無しのオプ :2001/01/11(木) 20:44
自分にとってカーはユーモアミステリー(折原一の黒星ものとかが近い)なんだけどなあ。
39 :
名無しのオプ :2001/01/12(金) 00:43
カーファンにとって、横溝ってどうなの?
40 :
名無しのオプ :2001/01/12(金) 07:09
>39 俺は両方好きだよ。 イギリスの古き良き冒険活劇を取り入れたカーは日本では 受けなかった。 かわりに、それを日本風に書いた横溝が爆発的に売れたってことか。 別に横溝がカーの亜流だって言いたいわけじゃないけど。 松田道弘が「カーの怨念が横溝に乗り移って日本中を席巻した」 なんていう言い方してるけど、そんな感じ。
41 :
名無しのオプ :2001/01/13(土) 17:00
「爬虫類館」で爬虫類に困惑するH・Mに大笑い。
42 :
名無しのオプ :2001/01/14(日) 14:34
「プレーグ・コート」、イントロがかったるいので途中で投げてしまった. あれ最後まで読んだら面白いの?
43 :
ドレミファ名無シド :2001/01/14(日) 15:19
今年の春のポケミス1700番到達にちなんで早川が なんかやるってはなしだけど、1600番の時や45周年記念 の時みたいにまたカーの本が復刊されるといいね。
44 :
名無しのオプ :2001/01/14(日) 21:18
>>42 >イントロがかったるいので途中で投げてしまった.
じゃあ、やめておいた方が良いと思います。真面目に。
あの怪奇趣味みたいのが合わないのであれば。
カー好きより。
45 :
42 :2001/01/15(月) 11:16
>>44 わかった。サンクス。
カーには「帽子収集狂」「死者はよみがえる」「曲った蝶番」みたいに冒頭のツカミ
が絶妙で、読み出したらやめられない奴があって、そういうのは大好きなんだが…。
46 :
名無しのオプ :2001/01/17(水) 03:53
HMMでカー特集やるらしい。 西澤保彦の日記に書いてた。 でも何故にHMMカー特集で西澤保彦がエッセイ?
47 :
名無しのオプ :2001/02/03(土) 21:34
age
48 :
名無しのオプ :2001/02/08(木) 23:29
「バカミスの世界」でやたら持ち上げられていた、 『魔女が笑う夜』(わらう後家) そんなにとんでもないのか? 読んでみたい…。
49 :
名無しのオプ :2001/02/09(金) 00:55
HMMをヘンリー・メリヴェール・マガジンと読んでしまった…。
50 :
名無しのオプ :2001/02/09(金) 00:58
>48 『魔女が笑う夜』より『死者はよみがえる』の方が 個人的にはオバカだと思うぞ
51 :
名無しのオプ :2001/02/09(金) 21:04
「孔雀の羽根」はどうよ? あの法医学完全無視トリックは?
「孔雀の羽」はmail欄に書いたのが、ミステリ心をちょこっとくすぐる。 わざわざmail欄に書くことでもないが。 法医学完全無視トリックか、そうは意識しなかったな。
53 :
名無しのオプ :2001/02/10(土) 17:21
短編も結構おもしろいですね。 「悪魔の使徒」最後の場面はかなり怖かった。
54 :
名無しのオプ :2001/02/10(土) 21:34
法医学完全無視なら「連続殺人事件」 あ、ただのポカミスか。
55 :
名無しのオプ :2001/02/10(土) 21:36
「貴婦人として死す」が手に入りません・・シクシク。
56 :
名無しのオプ :2001/02/11(日) 09:06
>>54 違うって。
連続殺人事件は最高のトラベルあんどユーモアミステリーなの!!
おれのベストなの!!面白すぎる。トリックはどうでもいいんだ。
電車の中のやりとりと酒飲んでの大騒ぎが抱腹絶倒。
(信者です)
57 :
名無しのオプ :2001/02/11(日) 12:21
法医学無視っつーか、無理があるといえば、「猫と鼠の殺人」。
58 :
名無しのオプ :2001/02/12(月) 00:56
皇帝の鍵煙草入れ、新本格派のかたがたにはアンフェアだといわれたりするが 俺は好きだなー。個性的な人物たちがね。確かに論理的に不可能な人物が犯人だし。
59 :
H・M :2001/02/12(月) 14:14
ガブリ、ガブリ
60 :
名無しのオプ :2001/02/12(月) 16:53
>>58 「かぎ煙草」は初っ端でモロバレぞなもし。
61 :
名無しのオプ :2001/02/27(火) 14:17
「第三の銃弾」完全翻訳age
62 :
名無しのオプ :2001/02/28(水) 13:12
私は作者自身にも駄作と言われた「赤い鎧戸の陰で」を 愛している……。 あの底抜け能天気が疲れた時には最高なのよぅ。
ミステリマガジン、売れてるらしいね。
64 :
名無しのオプ :2001/03/07(水) 18:56
ハヤカワミステリ文庫で 「魔女が笑う夜」「雷鳴の中でも」「青ひげの花嫁」 復刊記念あげ。 一気に三冊復刊とは、やるねぇ。 それにしても、こんなのいいから「咽切り隊長」復刊してよ。
65 :
名無しのオプ :2001/03/07(水) 20:03
「咽切り隊長」は、絶版になる前に保持しておいて正解。 昨日、ようやく近所の本屋で「仮面荘の怪事件」が積まれていた。 この調子じゃ、「青ひげの花嫁」が地元に来るのは7月になってしまう。 ネットで買お。
66 :
名無しのオプ :2001/03/11(日) 02:20
他の二つはともかく、あの伝説の珍作「魔女が笑う夜」が復刊ってのは 嬉しい。これは必読。絶対がっかりするよ。
67 :
名無しさん@1周年 :2001/03/11(日) 02:30
ポケミスの『わらう後家』のタイトルの方が似合っているような
68 :
独者 :2001/03/11(日) 16:01
>>66 >これは必読。絶対がっかりするよ。
ワラタ
69 :
名無しのオプ :2001/03/11(日) 20:40
>これは必読。絶対がっかりするよ。 おいおい、俺いま読んでるんだぞ。がっかりするのかよ。やだな。
70 :
独者 :2001/04/15(日) 14:36
『仮面荘の怪事件』をいまごろ読了しました。 クセのない本格物でカーにしては読みやすいんだけど、 べつに特別面白くもない。謎は魅力的なんですけど。
71 :
名無しのオプ :2001/04/15(日) 19:32
ハヤカワミステリのカー特集は永久保存に値する。
72 :
名無しのオプ :2001/04/15(日) 19:40
今日「曲がった蝶番」を買ってきた。ホントは「コレクター」「コフィン」 と読み継いだんで、ディーヴァーを探しに行ったのに。河原町・丸善では 置いてなかったんよ。ちぇ。 カーは「火刑法廷」しか読んだコトないんだけどね。
73 :
名無しのオプ :2001/04/15(日) 19:47
霊長類ヒト科最強
74 :
名無しのオプ :2001/04/18(水) 01:22
「緑のカプセル」はどうよ? 大学時代の友人がこれをカーの最高作にあげとった。
75 :
加護@あいぼん :2001/04/18(水) 05:29
>>55 さん
是非、どこかで「貴婦人として死す」手に入れてみて下さい。
全編伏線だらけで面白かったですよ(笑)
ニコラス・ブレイク の「野獣死すべし」の場合の「Yの悲劇」と同じように
アガサ・クリスティーの「アクロイド殺害事件」がミス・ディレクションに
使われてるので未読の場合は、こっちを先に片付けておいた方が良いと思い
ます。
76 :
名無しのオプ :2001/04/18(水) 21:58
ようやく「青ひげ」を入手し、ン年ぶりに再読した。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・読めたからいいんだいっ!!(泣きながら走り去る)
77 :
名無しのオプ :2001/04/18(水) 22:39
「緑のカプセル」わたしは最高に面白かった!
78 :
名無しのオプ :2001/04/19(木) 05:48
ふひょー。
79 :
独者 :2001/04/22(日) 01:43
「第三の銃弾」完全版を読む。 事件の謎の紆余曲折ぐあいが面白かった。 結末はやや拍子抜け。
80 :
名無しのオプ :2001/04/26(木) 01:27
AGE!
81 :
名無しのオプ :2001/05/01(火) 17:14
おひおひ、誰か「魔女が笑う夜」の感想聞かせてくれよ。
82 :
>81 :2001/05/01(火) 17:20
謎解きは普通に素通りしちゃったな。普通につまらなかったというか。 驚天動地の腰砕けで思わず本を床に叩きつけるってのを期待してたんだが。
あるミステリ倶楽部がカー(ディクスン名義の作品も含む)は 「マッドハッタ―」、「プレーグコートの殺人」、 「皇帝のかぎ煙草入れ」の3作だけしか推薦できないという 公式見解を出したらしいんだけど、どう思う。 それによると、「ユダの窓」はトリックもちゃっちいし、法廷もの としての筋運びもぎこちないので評価できない。 「火刑法廷」はアンフェアな怪奇小説まがいの愚作。 「三つの棺」は密室講義以外評価できない凡作ということ なんだが。
84 :
ねつてつ :2001/05/11(金) 15:23
↑ 評価する基準が、全然違うなあ… とりあえずその3作だけでは、カーの魅力を語ることは できないのでは? カーファンは、トリックにおけるある種のバカバカしさ や、オカルティックなストーリー、そしてそれを粉砕す るが如きファース色を、愛しているのではなかろうか? 「連続殺人事件」なんて、凄く好みだなー^^ とりあえず、ファンが選考したものとは思えぬ。 時代を超えて今なおマニアックなファンが多い理由を、 その3作では説明できないのでは?
85 :
清涼飲尿水 :2001/05/11(金) 16:55
>>84 に賛成。
>>83 が挙げている3作だけでは、カーのストーリーテリングやユーモア、あるいは伏線の見事さが十分味わえないと思う。
個人的には「死人を起こす」と「緑のカプセル」くらいは付け加えてほしいな。
>>84 カーマニアではなく、普通のミステリファンに紹介
する場合はどうだろう。
「連続殺人事件」は薦められないような感じ。
>>85 「緑のカプセル」は少し地味すぎない。
「死人を起す」も充分にカーらしさが出てるとも
思えないんだが。
87 :
清涼飲尿水 :2001/05/11(金) 18:53
>>86 派手なミステリしか評価しないのはお子さまの証拠だな。
「カーらしさ」をどうとらえるかは人によって違うだろうが、
少なくともカー以外の作家に「死人を起こす」が書けるとは思わん。
お子さまを相手にしてもつまらんので、以後は86にはレスはつけない。
>>84 「連続殺人事件」は悪くはないが、わざとらしいラブロマンスが興ざめ、というか
全身にジンマシンが出るぜ。「オッサン、柄にもないことを書くなよ」という感じ。
カーのラブロマンスなら「騎士の盃」のドタバタの方がはるかにカーらしくて好きだな。
88 :
名無しのオプ :2001/05/11(金) 19:47
>>83 「火刑法廷」をアンフェアと言ってけなして
「プレーグコートの殺人」を持ち上げる感覚がよくわからんなあ・・・。
「白い僧院の殺人」なんてかなり良いと思うのですが・・・。
確かに「死人を起こす」は良くも悪くもこんなにカーらしい作品はないと思いますね。
「連続殺人事件」て意外や人気ですねえ。
実は私も結構好きだったんですよ。
87は煽りなのかな。 理由もなく急に人を非難している。 86は別に「死者はよみがえる」を悪いと書いてない けど。 これからカーを読もうという人には某倶楽部の 推薦する作品でもいいんではないかい。 87に言わせればお子様なんだろうが、誰だって最初 はそうじゃん。 むしろ人によってカーは好き嫌いの激しい作家だし そういう人大事にせんと。 「帽子収集狂怪事件」 フェル博士もの 「プレーグコートの殺人」 H・M卿もの 「皇帝のかぎ煙草入れ」 シリーズキャラ以外もの 登場する探偵のバランスもうまくとれてるし、 カーーをはじめて読むにはいいね。 密室ものにかたよってないし、オカルト色の無い作品 もある。 これでカーを読んだと一応言えるとおもうよ。 俺的には「曲がった蝶番」も好きだがこれでカーを 判断されても困るしな(藁
90 :
名無しのオプ :2001/05/11(金) 21:35
書斎魔神のジサクジエーンは恥かしすぎる。
>>88 「白い僧院の殺人」は、作品の雰囲気はいいが、
トリックは短編で充分処理可能な程度の水準作らしい。
「ユダの窓」よりは上になってるけど。
92 :
ねつてつ :2001/05/12(土) 10:53
素人向けなら、「帽子蒐集狂事件」は外したいなあ… カーの作風の中でも、特に評価が分かれる形の物では ないかと思う。 少々アンフェアだったり悪乗りしすぎであっても、カー の面白さがよく出てる作品は、他にありそうなものだ^^;
93 :
名無しのオプ :2001/05/12(土) 22:43
>>92 是非、先生のカー初心者向け推薦作を傾聴させてください。
よろしく、お願い申し上げます。
どこかのミステリ倶楽部の方ですか?
↑個人的な好み等入れて考えると… まずH・M卿とフェル博士のシリーズは、両方とも一作 は選びたいとこなので、H・Mなら『プレーグ・コート』 か『ユダの窓』のどちらかだろうなあ… ちょっとミステリ読んでる人には、『ユダの窓』をオスス メしたい。有名なトリックだけ知ってて、現物を読んでな い人は結構いそうだ。現物を読めば、それだけの話ではな いことに驚いてもらえるのでは?^^ フェル博士となると、『緑のカプセル』や『連続』あたり を推したい。特に『連続』は、カーのロマンス指向やファー ス色がよく出てて、笑える部分が多い。犯人の出し方も、 カーによく見られる手法が見られて、なかなか楽しめるの ではなかろうか? シリーズ以外となると、何かなあ… 『皇帝の〜』もいいけど、タイムスリップの歴史物なんか もカーらしくていいんだよねえ。 ま、『火刑法廷』でもあげとこうか。あのラストって、結 構印象的だし、後の作家にも影響が大きそうだからね^^ 3作じゃ足りんなあ… 尚、別にどこの団体にも所属しておりません。ごく普通に ミステリを楽しんでいるだけの者です。どっかのミステリ 倶楽部とかに入ってたら、2ちゃんではなくそっちで好き なミステリについて語ってますよ^^
初期のバンコランものが全然話題にでないね。 「夜歩く」「絞首台の秘密」「髑髏城」「蝋人形館の殺人」 結構好きなんだ。 こういう暗いムードのものより、ファースのほうが好まれる のかな。
96 :
名無しのオプ :2001/05/15(火) 20:02
「夜歩く」は厨房のころ読んで面白かったのう。 すまんが、後のは未読。
97 :
web蜘蛛男 :2001/05/15(火) 22:16
「髑髏城」はすごい話だよねえ……
98 :
名無しのオプ :2001/05/15(火) 22:31
>97 えっ、そうなんですか? 私は未読。 もしかしてオススメですか? ちなみに私は、万古嵐ものでは「夜歩く」だけ読みましたが 面白いと思いました。 どうでしょう?
99 :
名無しのオプ :2001/05/15(火) 22:34
この話が出たところでナンだが、「パタリロ!」に登場する バンコランが、カーが創造した探偵に由来することを知っている人は はたしてどのくらいいるのかな
100 :
98 :2001/05/15(火) 22:51
>99 えっ、そうなんですか? 詳しい情報きぼーんぬ。
101 :
web蜘蛛男 :2001/05/15(火) 23:15
>>98 すごいというか、えぐいというか。
読んで判断してみて。「夜歩く」が面白いなら大丈夫でしょう。
俺、ポケミスの「蝋人形館の殺人」(箱入り)持ってるよ。 10年くらい前に、ポケミス1600番突破記念の時の 復刊を、書泉で買ったんだ。 解説は江戸川乱歩。うらやましい?
>>99 弟が見てて、あれにはワラタ。
しかし、フェル博士でもH・Mでもないとが
凝ってていいね。
あと、「髑髏城」ってライン観光のトラベルミステリー
の雰囲気もあるような。もっとも当時の風物で、
今は変わっちゃったんだろうけど。
104 :
名無しのオプ :2001/05/15(火) 23:29
アラビアンナイトの殺人が好きな私って...
>>104 ハワード・ヘイクラフトは確か傑作だと言ってたよ。
カーのベストのひとつだって。
俺はカーに初期のバンコランものの路線でずっと 行って欲しかったな。 探偵のキャラもホームズが好きなせいか、バンコラン が気にいってる。
107 :
名無しのフェル :2001/05/16(水) 00:10
国書刊行会とか原書房とかのマイナー出版社で近年出た本は、 いずれ文庫落ちするんですかね。 ハードカヴァーで買うには、資金とスペースが... ちなみに『九人と死人で十人だ』って復刊されてますか? カーの作品の中で一番インパクトのある本だけにぜひ読みたいんですが。
108 :
名無しのフェル :2001/05/16(水) 00:11
>カーの作品の中で一番インパクトのある本だけにぜひ読みたいんですが。 ちょい訂正。インパクトのあるタイトル...ね。
109 :
名無しのオプ :2001/05/16(水) 02:21
110 :
名無しのオプ :2001/05/16(水) 03:02
バンコランの作品群好きです。 ところで歴史物はみなさまお好きなんでしょうか。 「エドマンド・ゴドフリー卿殺害事件」読んだときは 17世紀の雰囲気とミステリーのおもしろさにすっかりのめり込みました。
111 :
名無しのフェル :2001/05/16(水) 03:31
>>109 サンクス。
でも高すぎ。2400円って...
しかもタイトル変わってヘンだし。
112 :
独者 :2001/05/16(水) 12:57
バンコランの容姿の説明でサリーちゃんのパパを思い出すのは 私だけだろうか。
113 :
名無しのオプ :2001/05/16(水) 14:53
サリーちゃんのパパ自体が思い出せない・・・
114 :
名無しのオプ :2001/05/16(水) 15:47
夏目漱石にハイドンのかつらをかぶせるとほーらできあがり。 ちゃんと音楽と国語の教科書見てね。
115 :
名無しのオプ :2001/05/16(水) 15:57
ということはチョビひげにカール頭?
116 :
名無しのオプ :2001/05/16(水) 16:00
なんか、ちがうような・・・ 画像アップしてほし!
117 :
清涼飲尿水 :2001/05/16(水) 16:02
バンコランと言われるとやはりパタリロに出てきた奴を思い浮かべてしまう。
118 :
名無しのオプ :2001/05/16(水) 16:17
119 :
名無しのオプ :2001/05/16(水) 16:27
120 :
名無しのオプ :2001/05/16(水) 16:28
「カー」のスレなのに パタリロの西遊記読みたくなってしまった・・・
121 :
名無しのオプ :2001/05/16(水) 16:30
122 :
名無しのオプ :2001/05/16(水) 21:52
>>119 確かにすごい。
こんなHPがあるんですね、やっぱ。
123 :
名無しのオプ :2001/05/16(水) 22:54
カーと聞いて密室を連想するのがミステリファン。 カーと聞いてブラックホールを連想するのがSFファン。
歴史家のA・カーもいるね
125 :
グラハム・カー :2001/05/19(土) 18:53
おおいスティーブ、調味料を用意しとけって言ったろうが。 (世界の料理ショー)
横溝の某代表作(メール欄)のメイントリックがカーの『帽子収集狂』と ネタ的にはおなじなんですが、料理(プレゼン)の仕方は横溝の方が上。 横溝作品には、他にもカーのアレンジがありますね。
「ビロードの悪魔」が一番だね!
128 :
おやぢ :2001/05/19(土) 23:33
>>127 読んでいて楽しいし、飽きさせないのは流石ですが、ミステリとしては
如何なものかと・・・?
129 :
名無しのオプ :2001/05/20(日) 00:39
カーでミステリ云々言っちゃあ無粋だよ。 「ビロード」のミステリの部分って京極っぽくない?
130 :
おやぢ :2001/05/20(日) 01:17
>>129 ごめんなさい。京極は読んでないんで、知らない。m(_ _;)m
スマソ。
131 :
名無しのオプ :2001/05/20(日) 13:12
「喉切り」「ビロード」「ニューゲイト」 この系統はもう需要ないのかな?
132 :
禿人 :2001/05/20(日) 14:56
>>131 んなこともないだろ。
カーの歴史ものは歴史の知識がなくても楽しめる。
題名忘れたけど、現代のアマチュアボクサーが過去にタイムスリップして、
当時の未熟な技術しか持たないボクサーを負かす話なんか面白かったよ。
133 :
名無しのオプ :2001/05/20(日) 19:05
>>132 題名知りたい。
それって「ビロード」の主人公と一緒だよ~。
135 :
名無しのオプ :2001/05/20(日) 19:07
>>134 同時間……
ポケミスですか。手に入るだろうか。
>>135 確か数年前に再販されたよ。
俺はその時買った。
137 :
ツッコミ :2001/05/20(日) 21:06
>>136 >再販
再版でしょ?
(いやな性格だな、オレ・・・(-_-;)
138 :
名無しおやぢ :2001/05/20(日) 21:32
私見では、『魔女の隠れ家』も佳作だと思います。 トリックは「トンデモ本」の部類です(書かれた1930年代前半当時の 法医学でも、ムリムリ・・(^^;)が、作者の持ち味はよく発揮されて います。
139 :
ドレミファ名無シド :2001/05/21(月) 22:48
>>135 98年に復刊されたけど、あっという間に無くなっちゃったよ。
140 :
age :2001/05/22(火) 14:53
age
141 :
名無しのオプ :2001/06/07(木) 13:44
「恐怖は同じ」ないよなあ
142 :
名無しのオプ :2001/06/09(土) 17:24
商売っ気無いな>早川
143 :
名無しのオプ :2001/06/09(土) 17:45
再版しても売れないからなあ。
144 :
ジョドー :2001/06/11(月) 08:51
でも、ガンバってる方じゃないのかな。忘れた頃にチョコチョコ出してくれるし。 おかげで、今回の『青ひげの花嫁』で全て揃ったし。(邦訳済作品のみ) それよりも現役作家たちの評論の中途半端なところが気に入らない。 自分たちの作品を棚にあげて、バカミステリだのトリックがヒドイだのよく言うよ! あれでは、興味はわいても買う気にならないでしょ。 まぁ、買いにいっても本屋には置いてないけど・・・。
あぼーん
146 :
名無しのオプ :2001/06/13(水) 22:05
カーって裏のある女が好きだよね。 で純粋まっすぐな女はたいてい殺される。
147 :
密室博士 :2001/06/13(水) 23:25
>>146 横溝正史もそういう女が好きなような気がする。
カーの影響かな?
「死者はよみがえる」=「死人を起す」 だよね 読んだけど萎え・・・ コナンスレもよろしく
149 :
web蜘蛛男 :2001/06/14(木) 12:04
>>148 あのバカバカしさは大好きだね。怒る人がいてもわかるけど。
150 :
シータ :2001/06/14(木) 12:20
あれを本格推理小説だと思うから、怒りたくなるのよ。 彼のは大衆的ロマン小説なのよ。デュマのような。
「囁く影」半分まで読んだよ! 後半どうなるんだろう。 わくわく。
152 :
ケンネル :2001/06/15(金) 13:11
わくわくしている時に、やめても良いです。
153 :
ドラゴン :2001/06/15(金) 17:00
「囁く影」250Pまで読んだよ! どんな結末が待ってるんだろう。 どきどき。
「囁く影」全部読んだよ! ・・・しくしく。
156 :
ケンネル :2001/06/18(月) 08:44
だから、言ったじゃないの。
157 :
名無しのオプ :2001/06/18(月) 10:14
>>156 という歌があったような?
お局様、出番ですよ!
158 :
契約社員お局 :2001/06/18(月) 11:49
おとなしく次は「シャーロック・ホームズの功績」読みます。 わくわく。
160 :
ケンネル :2001/06/19(火) 08:57
>>151 スマン。のせられた俺がバカだった。つまり、からかってたわけね。
161 :
名無しのオプ :2001/06/19(火) 16:24
「九つの答え」アイデア勝ち。 「死人を起こす(死者はよみがえる)」なんでもあり。 「火刑法廷」BEST1
162 :
バイオデザート :2001/06/19(火) 17:09
俺はバンコランものがやっぱり好きだ。 「夜歩く」「髑髏城」いいなぁ H.Mだと「魔女の隠れ家」が良いです。 これは怪奇系嗜好かな
>>160 ?? からかってるつもりないよ。
「功績」はまずかったのか。
「深夜の密使」ならOK?
>>162 バンコランものは確かになかなかいいけど、
『魔女の隠れ家』はフェル博士だよ。
165 :
名無しのオプ :2001/06/22(金) 17:21
あげ
166 :
クレイトン・ロースン :2001/06/22(金) 18:13
せっかく興味を持ってくれた人でも、 作品によっては二度と戻ってこなくなってしまう。 初心者でもミステリーが好きといえる人に対して、 これなら大丈夫、と言うよりクリスティーや クイーンの傑作群に比肩し得る作品を選んでみました。 夜歩く 帽子収集狂事件 曲がった蝶番 プレーグ・コートの殺人 白い僧院の殺人 赤後家の殺人 ユダの窓 貴婦人として死す 皇帝のかぎ煙草入れ 恐怖は同じ 短編集 カーの作品を小ばかにした評論を書く「新本格派」を名乗る 有象無象どものどんな作品よりも優れているものばかりだと思います。 「三つの棺」や「火刑法廷」は、これらが気に入った人に薦めるべきでしょう。
167 :
名無しのオプ :2001/06/22(金) 20:22
「喉切隊長」は初心者でもいいんじゃない?
168 :
名無しのオプ :2001/06/23(土) 01:39
>>166 どれも面白い作品だけど、『夜歩く』はちょっと薦められなくない?
初期の頃の作品は結構ごたごたしてて、初めての人には読みにくい
と思うよ。
ちなみに俺が最初に読んだのは『皇帝の〜』で、それから『三つの棺』
や『火刑法廷』や『ユダの窓』を読んで、直後に早川からいろいろ
復刊されて、どれも結構面白く読めてカーを好きになったんだよ。
169 :
ドレミファ名無シド :2001/06/26(火) 00:18
魔女が笑う夜を今読んでるのですがストーリーに入り込めない。 面白くないです。なんかラストが凄いって噂聞いて読んでるんですが。駄作ですか?
170 :
名無しのオプ :2001/06/26(火) 00:20
171 :
名無しのオプ :2001/06/26(火) 00:24
>>169 ミステリというより、ファース(喜劇)と思って読んでください。
これ以上はネタバレになるので・・・
172 :
名無し :2001/06/26(火) 08:30
あ〜あ、また犠牲者が出てしまいましたね。 でもこれ、まったくの駄作でもないでしょ。 トリックは現実に起こりうる可能性はあると思う。 ただそこまでサスペンスを盛り上げていたらの話で、 カーはそういうの巧くないだけ。 それにしても、誰なの?そんな噂を流してるのは!
173 :
名無しのオプ :2001/06/26(火) 21:56
>>169 気持ちはわかるよ。なんか雰囲気がダラダラしてるもんね。
174 :
独者 :2001/06/26(火) 22:26
『魔女が笑う夜』私も最近読んだんですが、楽しんで読みました。 ラストが凄いとかバカミスとかを期待して読まずに、 ギャグ小説を読むつもりで、ストーリーを気楽に面白がって ほしいなあ、と思った。
ラストは別に凄いと思わなかった。普通につまんなかった。 もっととんでもなく馬鹿馬鹿しいのを期待してたんだけど。
176 :
名無しのオプ :2001/06/26(火) 23:29
カーのファースは映像化すると楽しそう。
177 :
ドレミファ名無シド :2001/06/29(金) 00:11
>172 確かハヤカワのミステリハンドブックとかいう本に載ってました。 カー作品で異常な結末2作品として「魔女が笑う夜」がでてました。 どんな結末か書いてなかったのでずっと気になってました。まだ未読です。 もう1つは題名は忘れたが登場人物以外が犯人というオチの作品。
178 :
らいつびる :2001/06/29(金) 00:18
>>177 ああ、キャプテン・○○○○○○○ですね?
179 :
密室博士 :2001/06/29(金) 00:21
180 :
らいつびる :2001/06/29(金) 00:41
あ、もしかして間違えた? キャプテン・○○○○○○○は、 犯人が登場しない作品だったっけ? ずいぶん前に読んだから忘れた(^^;
181 :
名無しのオプ :2001/06/29(金) 00:55
182 :
ドレミファ名無シド :2001/07/01(日) 15:26
169ですけど。 「魔女笑夜」読み終わったのですが、全然つまらなかった。 別に馬鹿馬鹿しくもないし、意外性もなかった。喜劇でもない。動機もわからん。 最後のバザーのシーンとか意味あるの?長くてだらだらしてるだけ。 密室の部分を意外なトリックと言っているのでしょうか?
183 :
名無しのオプ :2001/07/01(日) 19:24
「つまらなかった」のは結構だが、その理由が解せぬ。 要するに「理解できなかった」ってことか?
184 :
名無しのオプ :2001/07/01(日) 19:51
>>182 「喜劇でもない」って、簡単に言うね〜。探偵H・Mの行動は、
ありゃ完全にスラップスティックじゃないの。登場人物のキャ
ラクターは若干ステロタイプだけど、でも、みんな変だし。
つまらないと思うのは,あなたのイマジネーションと読解力が
まだまだ発展途上だからよん。もっといろいろと本を読んで
自分を磨きませう。
185 :
名無しのオプ :2001/07/01(日) 22:03
ネタバレになるかもしれんが・・・ >密室の部分を意外なトリックと言っているのでしょうか? 違います。情景をよーく想像しながら、解決部分を再読してみて ください。それでも「別に馬鹿馬鹿しくもない」というなら、 どうにも仕方ありませんが・・・
186 :
169 :2001/07/02(月) 23:08
確かに私の読解力は低レベルですけど(たまにしか本読まない) 本当に面白い作品ってどんどん中身に引き込まれていくもんでしょ? これ読んでてもダルーイだけで疲れながら読んでました。 こんな私は読む資格ありませんか?
187 :
名無しのオプ :2001/07/02(月) 23:32
ありません。少しは読解力をつける努力をして下さい。
188 :
185 :2001/07/02(月) 23:37
>>186 マジレスですが・・・
どんな本でも、「読む資格がない」なんてことはありませんよ。
つーか、そもそも「魔女〜」は「本当に面白い作品」とかいう問題
じゃなくて、「バカミス」てな評価が一般的。その「バカ」の部分
に感応できなかったら、それはもう「縁がなかった」としか
言いようがありません(だから逝ってよし、つーわけではない)。
カーのファース風ミステリがダメなら、「火刑法廷」とか「ユダの窓」
をおすすめします。
189 :
名無しのオプ :2001/07/03(火) 00:05
>>186 でも気持ちはわかるよ。去年復刊前に何冊か原書を入手して
読んだんだけど、『青ひげの花嫁』や『殺人者と恐喝者』は
原書でも割とすんなり読めたんだけど、『魔女が笑う夜』は
正直つらかったよ。別につまらないとは思わないんだけど、
原文自体が何かだれててタルい印象をうけた。で、先日の
復刊で翻訳のほうも読んでみたんだけど、訳に別に問題は
無く、だらだらした感じはやっぱりそのままだった。
たまに気が向いたときに読むのに向いた本ではないかも。
190 :
名無しのオプ :2001/07/03(火) 00:38
>>186 >こんな私は読む資格ありませんか?
そんなことはないと思いますが……
でも、せっかく読むのなら、幅広い読書を心掛けて
読解力と文章力をもっともっと磨いて下さい。
やがて自分にあった本がみつかるはずです。
191 :
名無し :2001/07/03(火) 09:00
結局こうなるんだよ。バカどもが、「バカミス」とかいって煽るから、 どんなものかと思って復刊を希望する読者が増えて、 それならってんでハヤカワが出す。 この本がカーの初体験になる読者はこんなもんかで終わってしまう。 この作品はカーの作品中では決して傑作ではないと思う。 しかし、バカな本か? 今後こういう読者が増え続けると思うとカーのファンとしては悲しいね。
つーか
>>187 とかは何様のつもりだ?
勘違いも甚だしいぜ。
>>191 バカに煽られて「バカミス」を読みたがる(?)方も、どうかと思う。
194 :
169 :2001/07/03(火) 23:24
>>188 -190
マジレスありがとうございます。
私意外なトリックってやつに弱くってコレにも手出したんです。
191さんも言ってる通りカー作品はコレが初めてでちょっとショックでした。
でも皆さんの言う通り他のカー作品も読んでみます。
195 :
名無し :2001/07/04(水) 08:57
ガンバってください。 いろいろと読めば、クリスティーやクイーンには無い、 何かがわかってくるはずです。 呪うべきは、「新本格」派を名乗るバカどもだ! オマエらの方がくだらない物を書いてるだろが!
196 :
雷昔 :2001/07/10(火) 21:02
皇帝の嗅ぎ煙草入れを読んだ!! なるほど、アガサ・クリスティが喜びそうなトリックかもなぁ、と思った! しかし、半分くらいの厚さにしても良さそうだ。 落ち着いて考えると、ものすごく説得力のないトリックだな。
197 :
円ショップ :2001/07/15(日) 11:34
カーは最初に何を読むかで感じ方が変わる稀有な作家さん。最初に盲目の理髪師 とかを読んじゃったら不幸かもね。
あぼーん
199 :
名無しのオプ :2001/07/15(日) 12:38
一般的な評価で言うとカーの代表作って プレーグ・コートの殺人 白い僧院の殺人 帽子収集狂事件 赤後家の殺人 三つの棺 ユダの窓 火刑法廷 読者よ欺かるるなかれ 緑のカプセルの謎 貴婦人として死す 皇帝のかぎ煙草入れ 妖魔の森の家(短編) こんなもん? それとバカミスだけど「死人を起す」と「曲がった蝶番」も知名度高いよね。 あとは歴史物とか・・・。
「読者よ欺かるるなかれ」 メール欄には欺かれるYO!脱力〜
201 :
名無しのオプ :2001/07/15(日) 18:26
初めての人はマーチ大佐物がいいのかな?
202 :
円ショップ :2001/07/16(月) 01:09
マーチ大佐ってどう?個人的には好きなんだが・・・。
203 :
らいつびる :2001/07/16(月) 03:40
>>201 -202
「不可能犯罪課」だったっけ?
あれはなかなかいいよね。
大技は少ないけれど、佳作が揃ってると思う。
204 :
名無しのオプ :2001/07/16(月) 11:00
>>203 確か創元推理文庫では「不可能犯罪捜査課」ですね。
昔、読んだことがあるはずなんだけど、内容は全く思い出せない・・。
「青銅ランプの呪い」 令嬢が屋敷に入った途端、忽然と姿を消してしまうという最高に魅力的な謎で 始まるのにいかんせんトリックが・・。 発表当時としてもトリックが古すぎで、シャーロック・ホームズ全盛のころに 書かれたのかと思うぐらい古いトリックです。 話は結構面白いだけに残念。 人間消失モノとしては 妖魔の森の家>墓場貸します>>>青銅ランプの呪い
206 :
名無し :2001/07/16(月) 12:21
[墓場貸します」は、地下鉄の話と野球のところしか覚えてない。
あぼーん
208 :
名無しのオプ :2001/07/16(月) 23:10
>>206 俺もH・M卿が老人なのにホームランをかっ飛ばしたとこしか
覚えていない>墓場貸します
墓場貸しますは、H・M卿が見ている前で、プールに飛び込んだ人が消えるシーンは印象的。 トリックは地味だけどよく考えられていると思う。
age
211 :
名無しのオプ :2001/07/26(木) 17:59
アラビアンナイトの殺人を中学生の時に読んだが内容は全く覚えていない。 確かフェル博士が安楽椅子探偵をやってた話だと思うんだけど、どんな内容だっけ?
212 :
名無しのオプ :2001/07/26(木) 18:15
「帽子収集狂事件」の密室を超える不可能トリックってなんでしたっけ? なにせ生まれて初めて読んだ推理小説なので、全く思い出せないっす。
213 :
名無しのオプ :2001/07/26(木) 22:09
カーの悪女はたまらん
あぼーん
215 :
名無しのオプ :2001/07/26(木) 23:56
>>212 それは乱歩が勝手に言ってるだけ。
「帽子」は不可能犯罪ものじゃない。
216 :
名無しのオプ :2001/07/27(金) 00:26
>>215 クリスティも「このトリックには私も脱帽」っていってなかったっけ?
でも確かに不可能犯罪ものとはいいがたいね。
横溝作品に複数のパクリあり。
217 :
名無しのオプ :2001/07/27(金) 00:34
あぼーん
あぼーん
あぼーん
221 :
奥様は名無しさん :2001/07/27(金) 12:21
初めて読んだミステリーがカー、それも「帽子収集狂」とは! イカすぜ! オイラは、きちんと最後まで読んだのは「オリエント急行」だったな。 最初のカー作品は、「赤後家の殺人」だった。 最初が肝心っていう良い見本だわさ。
222 :
名無しのオプ :2001/08/01(水) 23:55
「皇帝の嗅ぎ煙草入れ」の美人ヒロイン、 イブ・ニールの芯の強さ、健気さに魅力を感じた。
223 :
円ショップ :2001/08/02(木) 01:35
昨日、ハヤカワ文庫版の「皇帝〜」古本屋にあったな。ちなみに50円だった。
224 :
名無しのオプ :2001/08/02(木) 03:26
>>216 「帽子」だけに脱帽ってか?座布団全部取られるYO!!
225 :
名無しのオプ :2001/08/08(水) 22:40
短編の「パリから来た紳士」も秀逸だ。 ラストがいい。
あぼーん
227 :
名無しのオプ :2001/08/09(木) 10:31
9月上旬にハヤカワミステリ文庫で『第三の銃弾』完全版がでるぞ
228 :
名無しのオプ :2001/08/10(金) 22:51
「妖魔の森の家」も佳品だ。
229 :
名無しのオプ :2001/08/19(日) 00:42
「曲った蝶番」も重厚だ。
「火刑法廷」読んで逝ってよしと思った奴どのくらいいるのかな? とりあえず俺は壁に投げつけた。 帽子→皇帝→夜歩くって読んできたのがまずかったか。 本当に人選ぶ芸風ですわ。
あぼーん
232 :
名無しのオプ :2001/08/19(日) 01:09
最初に読んだカーは「貴婦人として死す」 ああ、私は幸せだった。
233 :
名無しのオプ :2001/08/19(日) 01:22
>>230 とりあえず、海外じゃ『火刑法廷』は凡作扱いだよね。
個人的にはまあまあだとは思うけれど、決して傑作では
ないよね。
>>230 オレも似たような順番で読んできたけど、
別に「火刑法廷」悪いとおもわなかったぞ。
というか、最後の含みを受け入れられるか否かにかかってるのでは?
火刑はカーの作品群の流れのなかでこそ光ると思う。 単独でこれだけとりだして、どうのこうのいっても仕方ないもんだしね。 はじめて読んだ時は20世紀末にこんなネタ読んでる俺はアホだとしか思えんかった。 ミステリー史の勉強とかの動機で読まないほうが穏当な作品。
236 :
233 :2001/08/19(日) 02:24
>>235 あなたの言ってることはおそらく的を射ていると思う。
21世紀の今、『火刑法廷』がいまだに新本で読めるのは
日本ぐらいのもので、それを思うとカーを最も理解して
いるのは日本人なんじゃないかとも感じる今日この頃。
237 :
名無しのオプ :2001/08/19(日) 12:45
そもそも当時既にカー好きだった乱歩がまだ未読だった『火刑法廷』を読みたいと思った きっかけは、海外の某評論家が絶賛してたからだったと思う。 だから一概に凡作扱いってわけでもないのでは。
238 :
名無しのオプ :2001/08/21(火) 11:47
カーの人気、ここでは意外にないもんだな。 この盛り上がらなさは、一体?
239 :
名無しのオプ :2001/08/21(火) 13:46
火刑法廷は保護されているッ
240 :
名無しのオプ :2001/08/21(火) 22:01
初めまして。 カーは皇帝のかぎ煙草入れから入りました。すごく面白かったので、 次に盲目の理髪師を読んだら途中で挫折、その次にユダの窓を読んで やっぱり面白〜い♪と思ったものの白い僧院の殺人を読んでまた 途中で挫折という道を歩いています。 このスレ読んで、次は帽子収集狂事件いってみようかな〜と思いました。 夜歩くもいいのでしょうか?横溝のは好きでしたが。
「皇帝のかぎ煙草入れ」が面白くて、「盲目の理髪師」「白い僧院の殺人」がダメ だとすると、あなたはカー向きではないかもしれません。 まあ、どうでもいいことなんですが。 「帽子収集狂事件」を読んで、怒らず次にも手が伸びるようならカーマニアの素質ありです。 カーマニアのリトマス試験紙と言ったら何だろ? 「曲がった蝶番」?「プレーグコートの殺人」?カーらしい作品とは・・・。
242 :
名無しのオプ :2001/08/21(火) 23:53
>>241 その2つ以外だと、「三つの棺」も試金石になりそうっす
>>243 織れ、「死者はよみがえる」を読んでも怒らなかったもんね
245 :
名無しのオプ :2001/08/22(水) 20:39
>>241 「藁う後家」
バカで密室。実にカァらしいじゃないか。
246 :
240 :2001/08/23(木) 00:02
>>241 なるほどー。まだまだ私はひよこ以前ですね。
今のところ1/2の確率で当たりと外れが来ているので(自分的に)
評価が定まらないのですが、このスレッドを見たのも何かの縁と
思って今週末には図書館でカーものを漁って来たいです。
>>245 「カァ」と書くと、実にヴァカっぽくて良い(w
248 :
名無しのオプ :2001/08/24(金) 08:18
カー向き? カーマニア? カーらしい作品? リトマス試験紙? アホらしい、何様のつもりなんだい? いるんだよな、トリックだけで作品を論じるの。
↑いるんだよな、こういうアホ(w
250 :
名無しのオプ :01/08/28 08:11 ID:dTXc1GEQ
つまり、こういうことだよ。 ただ単に、何の論証もせずに、他人をアホ呼ばわりするその単純さ。 そんな単細胞に、カーの作品をまともに評価できるわけがあるまい。
251 :
名無しのオプ :01/08/30 02:21 ID:iMqpP/f6
カーの作品を購入したいのですが 古本屋に行ってもあまり見かけません。 結構歩き回ってやっと見つけたのが、 「夜歩く」だけでした…。 みなさんはどこで購入してるのですか? もしよければ本屋さんの名前を教えてください。 おねがいします。
252 :
名無しのオプ :01/08/30 02:49 ID:IDPjZFfE
>>251 甘チャンだなァ。こんなとこに金脈を書き込むお人良しが、
そうそう居ると思ってんの?
自分で探せ! 嫌ならブクオフでも廻ってろ!
253 :
名無しのオプ :01/08/30 08:25 ID:sBOpnAVQ
>>251 あなたはどの辺りにお住まいですか?
見当違いの場所を教えても、意味ないですから。
でも、最近は手に入りやすくなったと思う。創元にしろ、ハヤカワにしろ。
古本市をこまめにまわるとか、ネットを利用するとか、
大きめの図書館に置いてあることもありますしね。
それと探している作品にもよりますよ、手に入らないものもありますから。
254 :
名無しのオプ :01/08/30 09:05 ID:y92xaRwU
カーの免許
255 :
ねつてつ :01/08/30 10:23 ID:V/NKPIrA
>251 僕は別にお人よしではないのですけれど、カーは面白いから、なんとか みつけて読んで欲しいですねー ので、情報。 古本屋の場合、漫画を主に取り扱ってるようなブックオフ系統で 見つけるのは難しいでしょう。 小説、それも文庫が多い古本屋にあたるのが吉。 大抵は国内外で分け50音順で整理していますから、カーはディ クスン・カー、カーター・ディクスンの両方を探すべし。 また、新刊書店でもカーの短編集ならまだ置いてるとこがあるか も知れません。創元で棚一つ取ってるような大きな本屋も狙い目 ではあります。 意外と見落としやすいのがポケミス。 古本屋には置いてないことが多いのですが、棚を隅々まで探せば、 時々「おっ」というような本があったりしますから、一応ポケミス がないかどうか見て回ること。 新刊書店でも大きい所はポケミスで棚一つ取っています。 よく探しましょう。 でも、一番オススメは、図書館。 カーの作品は主に文庫かポケミスなのですが、どちらも痛みが早い のか、書庫に保管されていることが多いのです。まず、検索システ ムを使うこと。開架の棚だけ見てさっさと帰ってしまうのは、馬鹿 オロカなり^^ 尚、ハードカバーでは原書房から最近いくつか出ているので、よく 探せばまだ新刊書店で見つけられるかも。もちろん図書館の開架で もね。 ここの板、そのうち閉鎖されそうなので、これも最後のご奉公かな? 見つけられることを願っております。
256 :
名無しのオプ :01/08/30 22:22 ID:F/Sxd5kk
>>251 「金銭的な問題でどうしても古本屋でなくては」とか「絶版本を探している」というのなら
話は別だが、カーの本なんて新刊でいくらでも置いてあるのではないか?短編集に限らず。
まあ近所のさびれた本屋ではキツイかもしれないが、ある程度の規模の街の書店なら
ハヤカワ文庫、創元推理文庫だけでも20冊くらいは出回ってるだろう。
特にこの間ハヤカワが一気に3冊も復刊したためか、まだ他の本も含めて平積みされてる
ところもある。もっとも地方だとかなり状況も違うのかもしれないが。
あぼーん
258 :
251 :01/09/01 06:36 ID:NA66EhCc
いろいろ御指導ありがとうございます。 最近ミステリーにハマリ始めてから、 カーの存在が気になって仕方がなかったのです。 皆さんの意見を参考に、 また新たにいろいろな書店を探し回ってみます。 でわでわ。
あぼーん
260 :
名無しのオプ :01/09/02 03:28 ID:18zAAwEs
子供のころ子供向けにリライトされた「ろう人形館の殺人」を 読んでカーが好きになりました。 やっぱりあのあくの強い設定と雰囲気ですね。
261 :
独者 :01/09/03 22:32 ID:QY24waN2
『九つの答』を読了。 いや、だまされたけどさ。 なんかずるいなぁ。
262 :
名無しのオプ :01/09/04 12:46 ID:mSrAIeak
「パパ・ラ・バス」の話はどこ行った?
263 :
名無しのオプ :01/09/06 13:06 ID:4kOoI8BM
誰も「火よ燃えろ!」を挙げてくれないので書きます。これは過去の時代にタイムス リップするカーの時代物の中で一押し。
264 :
名無しのオプ :01/09/06 14:00 ID:Xqnc9xTE
その手のものの、一押しは「恐怖は同じ」。
265 :
独者 :01/09/06 15:06 ID:PqW0RnnI
歴史ものは『火よ燃えろ!』ぐらいしか読んでないけど 面白かったですよ。 シンプルなトリックとか、結末の爽やかさとか。 スコットランドヤード黎明期という時代背景もなかなか興味深いし。
266 :
名無しのオプ :01/09/07 12:48
「ビロードの悪魔」は読んで面白かったけど、「恐怖は同じ」と「喉きり隊長」が 手に入らない。ハヤカワさん再版してちょうだい!
あぼーん
268 :
奥さまは名無しさん :01/09/07 13:04
>>266 「恐怖は同じ」はポケミスで復刊したばかりだよ。
269 :
名無しのオプ :01/09/07 13:30
「エドマンド・ゴドフリー殺害事件」も出来はいい。
270 :
名無しのオプ :01/09/07 14:57
>>268 そう思っていたんだが、どこさがしてもないんだよ。これが。
あぼーん
そもそも密室モノって設定が強引過ぎる。 密室モノは俺は認めねー
273 :
名無しのオプ :01/09/07 20:57
>>270 98年に復刊されて即効で売りきれたから、残念ながら
もうどこにもないよ。改訳して文庫化するといいんだけど、
まあハヤカワのことだから、望みは薄いよね。
274 :
名無しのオプ :01/09/07 21:56
まあまあ、「第三の銃弾[完全版]」も出たことだし。
275 :
名無しのオプ :01/09/07 22:27
>>272 確かに「偶然犯行現場が密室になった」っていうのはいいが、
たいした理由もなしに犯人が密室を作るのは困るよな。
とくに「犯人が名探偵に挑戦する」っていう動機のは最悪。
276 :
名無しのオプ :01/09/14 09:04
クリスティの「白昼の悪魔」の中で、さりげなく本棚に「火刑法廷」 が並んでいる描写があった。
277 :
名無しのオプ :01/09/14 12:24
「第三の銃弾」って、これ1本しか入ってないんだね。 なんか、短編とかラジオドラマ脚本とか入れればいいのに。
278 :
名無しのオプ :01/09/14 19:01
「第三の銃弾」完全版読んだよ。 正直、失望した。
279 :
名無しのオプ :01/09/18 19:42
「第三の銃弾」 買ったけど怖くて読めねえ
280 :
名無しのオプ :01/09/19 08:17
購入・読了報告が出てるけど、ミステリ・マガジン買わなかったの?
281 :
名無しのオプ :01/09/20 09:17
BK1に行ったら、ありました。「赤い鎧戸」と「ユダの窓」 帯に幻の名作と書いてあったが、「ユダ」の方は幻ではないし、 「赤い鎧戸」の方は名作ではないと思うのだが。看板に偽りあり!
あぼーん
283 :
名無しのオプ :01/09/27 01:39
「雷鳴のなかでも」読みました。 トリックはあって無いようなものでしょうか。 フェル博士のどたばたを楽しむものかな。
帽子〜・・・、はあくまで個人的にですけど、 面白くなかったですね。もうちょっと凝った仕掛がいろいろと あるのかと思ってただけに、非常に残念でした。
285 :
名無しのオプ :01/09/27 12:35
凝った仕掛け? 物理トリックがバンバン出て来るみたいな?
あぼーん
曲がった蝶番、は、からかわれているのかと思った。 (メール欄)なら誰でも出来るのでは・・・ でも、怒る気になれない。状況がすごく魅力的だし、 不可能っぽさも抜群だったから。
288 :
名無しのオプ :01/10/12 19:28
このスレの人に質問。 日本の推理作家で「日本のカー」と呼ぶに相応しいのは誰だと思いますか?
289 :
名無しのオプ :01/10/12 19:35
二階堂大先生にきまっとる。
290 :
名無しのオプ :01/10/12 19:45
↑本人降臨。
291 :
名無しのオプ :01/10/12 19:46
>>288 やっぱり横溝正史……でもチョット違う気もする。
292 :
名無しのオプ :01/10/12 20:29
あぼーん
294 :
名無しのオプ :01/10/12 21:35
あげ
カーですか。懐かしいですね。4年位前、はまりました。月に4、5冊読んだかな。 ベスト3は、 『曲がった蝶番』 『貴婦人として死す』 『ビロードの悪魔』 50冊位集め、30冊位読みました。(『バトラー弁護に立つ』も入手) いつの間にか興味が失せ読まなくなってしまいましたが、今でも古本屋に行くときはちょっと探したりします。 あげてもいいかな。
297 :
名無しのオプ :01/11/20 01:03
ハヤカワの「第三の銃弾」が完全版なら、 創元の「妖魔の森の家」に収録されているものは EQMMに載ったという簡略版の翻訳なんでしょうか。 「妖魔……」の巻末に初出が載っていないのでわかりません。 知っている人がいたら教えてくれませんか?
寂れてるねえ…。 >297答えられなくてすまん。というかあれ簡略版だったの? そんな情報も知らんので教えて下さい。
299 :
名無しのオプ :01/12/10 00:10
>298 英国でライトノベル的なイラスト重視の叢書が創られた時、 ラインナップに上がったのが「第三の銃弾」だったそうです。 で、その叢書は売れなくて潰れた。 その後、EQMMに「カーの幻の短編」として載ったけど それは編集の入りまくった簡略版だったとか。 あ、今「妖魔の森の家」見たら初出の年がありました。 1947年。これでEQMMに収録された年が分かれば答も 分かるのに。 「妖魔……」の解説には「イギリスで一九四七年に 発表されたもの」とあるのもヒントになりそうです。 俺、なんでこんなこと気にしているんだろう?
300 :
名無しのオプ :01/12/10 04:08
300げっと
>299
すまん。勘違い!「妖魔の森の家」に簡略版があるのかと
思っちまった。短編集に入ってる「第三の銃弾」ね。
考えてみりゃ当たり前ですな。あほか俺。
創元で読んだ時はこれが全てだとばかり思っていてどこかで
アブリッジ版という話を聞いてえー、創元何やってんの
と思った。
えーと検索してみたらこんなのあった。
JOHN DICKSON CARR
"The Proverbial Murder" (July 1943) [Dr. Gideon Fell]
"The Locked Room" (Nov 1943) [Dr. Gideon Fell]
"Cabin B-13" (May 1944) (Suspense radio script)
"The Hangman Won't Wait" (Sept 1944) (Suspense radio script) [Dr. Fell]
"William Wilson's Racket" (Nov 1944) [Col. March]
"The Empty Flat" (May 1945)
"Will You Walk Into My Parlor?" (Sept 1945) (Suspense radio script)
"Strictly Diplomatic" (Jan 1946)
"The Third Bullet" (Jan 1948) (66pg. novel) [Colonel Marquis]
(以下略)
http://members.tripod.com/~rimes12/eqmm.html から
参考になったでしょうか…。英語力に自信ないのでこれが
EQMM初出のデータなのかは自分で確認してみて。
あ、「第三の銃弾・完全版」は買いました。 でもまだ読み比べてない。 まあ、カーとしては可も無く不可も無い出来でしょうか。 読んだら感想キボンヌ。
向こうのサイトにまで出向いてくれたなんて、ありがとう。 ……1948にEQMM収録なら、1947イギリス出版版に基づいた 創元だって「完全版」じゃないか? そう、買って。読み比べればすぐにわかる問題なんだ。 買おう。読み比べよう。たかが五百円だ。 俺は好きだよ、第三の銃弾。 落ちが楽屋落ちっぽいのが気に入らないけど、 シチュエーションの不可解さはやっぱりカー。 (銃もいっぱい出てくるしね!)
カーの未訳はパパ・ラ・バ一作ということになってるが、 俺は「深夜の密使」改作前のDevil Kinsmereも読んでみたい。 1934発表の歴史ミステリ第一作だからね。 でもこれを訳して出版してくれるところなんかないだろうね… 歴史物では「ビロードの悪魔」がダントツで他はいまいちだったが。 「殺人者と恐喝者」もさっさと改訳・復刊せんかい!
305 :
名無しのオプ :01/12/17 18:44
あらま「恐怖は同じ」「火よ!燃えろ」も駄目でしたか? そんなに厳しい貴殿が「殺人者と恐喝者」をお読みになったら・・・
306 :
名無しのオプ :01/12/17 20:28
307 :
名無しのオプ :01/12/17 21:14
パパラバは以前読んだけど、訳出されないのも納得の つまらなさだった。物語の雰囲気だけはよかったけど。
308 :
名無しのオプ :01/12/17 21:56
カーはつかれる
あぼーん
>305 「火よ燃えろ!」はまあまあ。あとは「喉切り隊長」。 「恐怖は同じ」はあんまり…訳が悪いのかな? 駄作とわかってても読んでみたいよ。 >307 そうか…。ニューオリンズは晩年のためか他の2作もダメ だったものな。
311 :
名無しのオプ :01/12/25 15:42
ageage
さ、最近、パパとママに顔合わせられないんだ、、はぁ ため息でる、今日この頃。 だって、しかたないじゃん、雇ってくれる会社ないし… とほほ(死語) と、家には居づらい ねつてつ。
20年くらい前、ハヤカワのポケミスで出てた「疑惑の影」について、誰か知りませんか? (「囁く影」ではありません) 異様な迫力があって、「囁く」より面白かった気が・・・ フェル博士ともう一人、パトリックバトラーっていう弁護士が名探偵役で登場してた記憶があります。
314 :
名無しのオプ :02/01/11 08:50
文庫の方では駄目なの? 黒魔術を使ったと疑われている女性を中心に話が進む、あれでしょ?
>314 ありがとうございます! そうそう、ポケミスじゃなくて文庫でした! えらい昔に読んだもので、記憶が・・・ でも、いかにもカーっぽい独自の叙述トリックに感心した覚えがあります。 実はハウダニットじゃなくて「フーダニット」の天才・カーの面目躍如! もう一度読み返したいんだけど、古本屋でもみかけたことないし・・・ 「喉切り」が出ないくらいだから、「疑惑」なんて再販の見込みはなさそうですね。ぐす。
俺も昔に読んだきりで記憶が…<「疑惑の影」 確か解説にあったと思うが、序盤での大胆なネタ割れ に驚いたような。フェルの魔女ものとして「曲った蝶番」 の続編的な感じだったか(言及されるだけだが)。 復刊は…望み薄だね。 ハヤカワノバカヤロー
>>212 遅レスだけど、『帽子収集狂』の
>密室を超える不可能トリック
って、(メール欄)の先駆けなんじゃないかな。
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
注意!ネタばれメール欄は
E・クイーンの初期作品を
読破してない人、読んゃ駄目!
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
解かれるべき謎がはっきりした時点で、
フーダニットは解けてしまうんですよね。
だから不可能犯罪の不可能性そのものが隠されてる。
そういうつくりだから、密室ものとして読むと、ちょっと物足りないし、
フーダニット解明の手続きも、弱い印象しか残さないのかもしれない。
ちなみに、私は、この作品のいびつなつくりが、また好きで、
カーの中では、相当評価が高い作品。
ラストのあっさりしたとこなんかも良い。
逆に、「プレーグ・コート」とか「曲がった蝶番」とか、
一般的に「カーらしい」って言われてる作品のどこが面白いのか分かんなくて。
上記2作の密室トリックにはハァ?な印象だったし、オカルトも、あんま怖くない。
たぶん、良いカー読者じゃないんだと思う。
最近復刊多いから10年以内にはカーも復刊するんじゃないかな。 でもすぐ買わないと品切れさすからな早川は。 恐怖は同じももうないよ。がびーん。
320 :
名無しのオプ :02/01/12 08:22
「曲がった蝶番」は解決編の頭にチェスタトンの小説の引用があっただけでゾクゾクしたが
321 :
名無しのオプ :02/01/12 10:21
カーはあまり好きじゃないけど、最高傑作は… 「夜歩く」・・・暗くて妖しきパリの描写 「赤後家の殺人」・・・おーい、生きてるか〜?
322 :
名無しのオプ :02/01/13 00:57
いろいろ好きだなあ 「死者はよみがえる」 あの反則すれすれのばかばかしさ! 「ビロードの悪魔」 SFミステリー仕立ての大チャンバラ活劇 「三つの棺」 みごとに騙される快感と密室講義のすばらしさ
323 :
名無しのオプ :02/01/13 01:56
やっぱ「火刑法廷」かな。今読み直してどう思うかはわからんけど、 あの過剰なまでの恐怖感の煽り方が良かった。 短編は「妖魔の森の家」とか「B13号船室」とかも良いけど、バンコランが 出てくる初期の短編かな。謎解きの部分はそれほどでもないんだけど、 「正義の果て」や「第四の容疑者」のラストが印象的。
324 :
名無しのオプ :02/01/13 07:56
古書店で5冊買ったら、内4冊がダブリだった。 読んだのと持ってるのが把握しづらい作家だわい(涙
ふん、いまいましい!
326 :
名無しのオプ :02/01/13 14:05
327 :
名無しのオプ :02/01/13 20:05
ガブリ、ガブリ
328 :
名無しのオプ :02/01/13 21:46
アメチョコ
>>318 「プレーグコート」は俺も合わなかった。なんか入り込めなかったな。
思うに、カーの魅力の一つであるストーリーテリングの妙は、
バンコラン物とか初期のフェル、HMではまだ未熟なんじゃないかな。
「曲った蝶番」は面白かったよ。だんだん怖くなってくる(オチはあれだが)。
>>321 「赤後家の殺人」好き!コンパクトにまとまった佳作。
BESTは…
「三つの棺」
「ユダの窓」
「ビロードの悪魔」
トリックとかじゃなく、読んで面白いと思う。
330 :
名無しのオプ :02/01/14 05:42
滅茶苦茶、館の構造が把握しづらい作品 髑髏城 死時計 見取り図入れてくれなきゃツライ
331 :
名無しのオプ :02/01/14 10:10
>>330 カーの館は独特の「カー空間」なので、われわれの理解を超えているのです。
ちなみにカー空間では、やたら躁な青年当主がオカルトにはまったり、
ヒス持ちの婦人が「まあ恐ろしい!」と叫んですぐ卒倒したり、
アジア系の下男が何かよからぬことを企んでいたり実は小心者だったり
「〜ですだ、旦那様」などとしゃべったりします。
332 :
名無しのオプ :02/01/15 09:29
>フェルの魔女ものとして「曲った蝶番」 あれ、魔女ものですか? 復刊は没後何年とかいうのを待ちますか。
333 :
名無しのオプ :02/01/16 10:24
>>331 トランクを坂道で暴走させたり、大トカゲに追われたり、いきなり決闘が始まったりとか…
「曲った蝶番」って、自動人形が出てくるヤツか?鉄の処女だっけ?
334 :
名無しのオプ :02/01/16 12:59
鉄の処女は「死者はよみがえる」でしょう。 気に入ってるトリック 「墓場貸します」のただで地下鉄の改札を通る方法。
>332 魔女ものではありませんね>「曲った蝶番」 続編というのもいいすぎ。いま引っ張り出してきた>「疑惑の影」P233 「数年前のことだが…エリオット警部とわしは、あの“曲った蝶番”事件で、 たしかに悪魔崇拝を発見したと思いこんだ(略)だがいまや、くそいまいましい、 現実が復讐しに戻ってきたのだ」 これだけですね。
336 :
名無しのオプ :02/01/17 11:59
魔女もので言えば、「魔女の隠れ家」はシンプルな構成で好感が持てた 逆に、異色中の異色作だと「魔女が笑う夜」かな(タイトルあってる?) 「五つの箱の死」も異色作だったが、これはそれ以上。 カーの嫌いな所をあえて挙げると… 不可能犯罪をでっちあげるために、第三者の介入や偶然のいたずらで、 結果的に事件が複雑になるケースが多い。
337 :
名無しのオプ :02/01/17 12:15
カーは子供のころに「連続殺人事件」のジョブナイル(「古塔の連続 殺人」という題名だった)で初めて読んで好きになった。当時は創元 文庫くらいしか手に入らなかったので、ハヤカワで「火刑法廷」や「囁 く影」を見つけたときは嬉しかったなあ。当時は、表紙の絵がやたら毒 々しくて悪趣味だったのも思い出す。
338 :
名無しのオプ :02/01/17 12:30
ジュブナイルだろ
あぼーん
なんなんだ?>魔女もの
単に「悪魔崇拝が現代にも生き残っていた?」
というのがオカルトの彩りになっているだけです…
でも結構効果を上げていると思うんだが。
>>336 >不可能犯罪をでっちあげるために、第三者の介入や偶然のいたずらで、
>結果的に事件が複雑になるケースが多い。
これはカーの好みでしょう。(メール欄)は成功しているほうだと思う。
「死時計」はやりすぎてカーの悪いところが出てしまったね>330
342 :
基地外 ◆zqJV6Sg2 :02/02/13 17:16
こんにちわ。 ラーメン板およびHR・HM板の住民です。 他板常駐者として、カーに対する感想を他スレに書いた(その板はスレッドストップになってしまいました)ので、ここにも書かせていただきます。 -------------------------- カーで一番好きなのは”連続殺人事件”のスラップスティックな所。 (ラブコメみたいだったり、ウイスキー飲んで騒いだり) それとケンブレークって男が出てくるラブコメ風のも好き。 あと他には、妖魔の森の家のトリッキーなところ。 題名忘れたけど、念力で人殺すやつ(オカルト好きだし)も大好き。 (トリック云々でなく雰囲気が好き。) ハッグズヌークや、ロジャーダーワースが殺されるやつもオカルトチックで好きだな。 無難な三つの棺や火刑法廷はまあまあって感じ。 一番ゴルアなのは”死人を起こす”。 その他に好きじゃないのは、白い僧院とか、プールに飛び込んで消えるやつ。
343 :
名無しのオプ :02/02/13 17:42
「白い僧院」が嫌いな人っているんだね。 それでいて、アシモフに指摘されてしまった「コンスタント スーサイド」 がお気にいりかぁ。 念力のは「読者よ欺かるるなかれ」かな?
344 :
基地外 ◆zqJV6Sg2 :02/02/13 17:49
>343 >「読者よ欺かるるなかれ」 ああそうでした。 ところで連続殺人事件のアシモフの指摘って内容知らないんですけど、 恐らく、メイントリックの欠陥についてですよね。 それは納得できます。自分、化学系出身なもんで。 あの作品の好きなところはスラップスティックさとラブコメ度なんですよ。 今でもあれを読み返すとウイスキーが飲みたくなります。
345 :
名無しのオプ :02/02/13 18:04
そうです。 本を読んでる最中におしゃべりな奴が、 「これ、おかしいんだぜ」と解説されてしまったんで、 それ以来、あの作品は「ダメ」のレッテルを貼ってしまった。 もちろん、おしゃべりなあいつは、簡易「鉄の処女」で抹殺しましたけど。 あっ、この作品は嫌いなんでしたっけ。
346 :
基地外 ◆zqJV6Sg2 :02/02/13 18:14
>>345 いや、カーの作風が好きなんで”簡易「鉄の処女」”作品嫌いってわけじゃないですよ。
いや、でも、オイオイと思ったのは確かだな・・・
ところで今、スレを全部読んでいたのですが、
二階堂の”吸血の家”を、カーっぽいとか言って語っちゃうとホントにカー好きな人には怒られそうですね。
あぶねえあぶねえ。
347 :
名無しのオプ :02/02/13 18:18
カーといえばツー
348 :
名無しのオプ :02/02/13 19:49
>>346 「吸血の家」は「テニスコートの謎」っぽくはあるよね。
二階堂の中ではいいほうなんだろう。
先週末の友人と本屋に行ったとき、
>>342 の嫌いな「プールに飛びこんで消えるやつ」を友人が買った。
「野球のシーンしか面白くないぞ」と忠告したんだけどなあ(w
けど、HM卿作品のスラプスティックさは好きだよ。
349 :
基地外 ◆zqJV6Sg2 :02/02/13 20:32
>>348 確かに野球のシーンは面白いですね。というか、
『HM、あんた野球上手かったのかよっ!』(三村風)
350 :
名無しのオプ :02/03/03 13:22
俺の好みとしてはやっぱ「火刑法廷」は第一級に入る。 ああいう怪奇風味が好きかどうかで評価が分かれるんじゃ? 「ローズマリーの赤ちゃん」はこれに影響を受けてるんじゃないかとか感じたな。
351 :
キャンベル家の運命 :02/03/05 13:57
このスレ読了。
小さい頃に一冊読んだだけなんですけど。(おそらく
>>337 さんと同じ)
途中のカラーの挿絵(塔のシーン)眺めながら数分間妄想に浸ったりしてたよ。
352 :
名無しのオプ :02/03/05 15:19
カーはクイーン、クリスティ、クロフツ、ヴァンダインと違ってドカンと代表作が無いんだよね。 わりと有名なのは 帽子収拾狂、ユダの窓、プレーグコート、三つの棺、曲がった蝶番、白い僧院、皇帝の嗅ぎタバコ入れ、赤後家だけど、 どれも突出した代表作といえない 私がカーの最高傑作だと圧倒的に思うのが「13号船室」とかいうラジオジラマの脚本だ。 あの不気味な雰囲気、あのサスペンス、あの不可能性どれをとってもゾクゾクくるほどの傑作だ。 もっとも、私も最初はこの作品は原作ではなく、子供向けの推理マンガで読んだのだけどね。 消防のわたしには非常に恐かったのとラストの謎解きがあまりにも筋が通ってたので唖然とした。
353 :
名無しのオプ :02/03/05 17:47
おいおい、十分突出してると思うよ、それらの作品は。火刑法廷も入れてね。 クロフツ、ダインよりはヒット数は多いし、出来も良い。 クリスティーの多くの作品よりゾクゾクするし。 「B13号船室」のことね。「妖魔の森の家」もすごすぎると思うし、 「パリからきた紳士」「死者を飲むかのように・・・」も好きだ。
354 :
名無しのオプ :02/03/05 21:52
カーは派手に大技狙ってくるから好きだ その分、隙も多いが スト2のキャラでいえばザンギエフみたいなもんか クイーンは国名シリーズでいえば手数でコツコツ稼いでくる感じがチョット地味に感じる そつなく強いガイルか クリスティはあちこちから鉄砲玉が飛んでくる感じ 結構こちらの狙いがはずされる場合多し というわけでダルシム すげー古い例えでスマン
355 :
名無しのオプ :02/03/05 22:16
嫌いじゃないけど読みにくいんだよな、カーの翻訳は。
356 :
名無しのオプ :02/03/05 22:58
357 :
名無しのオプ :02/03/06 10:11
>>353 クリスティ 「アクロイド」「そして誰も」「オリエント」
クイーン 「X」「Y」
ヴアン・ダイン 「グリーン家」「僧正」
クロフツ 「樽」
うーん、カーはね、悪くはないんだけど、上記の作家の作品のように
本格推理小説のベスト10に入るような傑作がないんだよね。
358 :
名無しのオプ :02/03/06 10:19
>>353 妖魔の森の家は私が真相を完璧に看破した数少ない作品。
入口が一つしかない、小屋の中に一人の女性がいて、
そこに二人の男女が出たり入ったりしてたのを監視されてた。
そうしてるうちに、いつのまにか小屋の中の女性が消失していたという不可能もの。
私ははじめ、小屋に出入りした男女が女性を食べたので消滅したのかと
考えたけど、そんな事しなくても女性は消せるなと気づいたわけ。
でも、あのトリック、無理があると思う。
感触でわかるだろう。
359 :
基地外 ◆zqJV6Sg2 :02/03/06 17:26
>>358 >無理があると思う。
それ結構指摘されてますね。持ったらわかるって。
361 :
名無しのオプ :02/03/06 19:58
赤川次郎もカーが大好きらしい。
362 :
名無しのオプ :02/03/06 20:49
「カーは思ったほど日本で受けなかった。一つは翻訳も悪かったのではないかと思う(翻訳の全部がそうだとは考えないが)。 カーの作風は現実では箸にも棒にもかからぬようなとっぴな筋を、ペダンチックな、気取った、ユーモラスな文章で、独特の 味わいを出してるものなので、筋書き同然の拙訳では困るのである。カーの翻訳はチェスタトンほど面倒だとは言わないが、 ややあれに近い神経を必要とするものだと思う。」 by江戸川乱歩 要するにホントにカーの小説を味わいたいなら原書で読めって事だね。 無理だよ〜(w
363 :
名無しのオプ :02/03/06 21:23
>>357 「三つの棺」「プレーグ・コートの殺人」「ユダの窓」あたりは充分にベスト10級の傑作なんじゃないかな?
「帽子収集狂事件」はちょっと逆説的な意味合いが強いね。
作品としての切れ味では「火刑法廷」だろうが、純粋なミステリとは言えないからなあ……。
364 :
名無しのオプ :02/03/06 21:31
「孔雀の羽の殺人」だっけ? あの密室トリックに激萎え カーを原書で読むとしたら、なにがいいのかね?
>>360 何もそんな言い方しなくても…。
>>358 >>359 あれの欠点はHMの消失後の捜査が杜撰すぎる点だと思う。
そんなことやるとは思わなかったからよく調べなかったってことでしょうが。
調べ方が不十分にならざるを得なかった理由があればいいんだが。
でも欠点を補って余りある佳作でしょう。
>>364 「孔雀の羽根」は設定はすごくいいのよ。
それだけに解決はポカーンだね。「密室にする動機」もね…。
366 :
名無しのオプ :02/03/07 07:18
>>363 まあ、作品の評価はそれぞれだから、それは置くとして、一般の認知度は・・・
まあ、「樽」もほとんど知られてないが。
367 :
名無しのオプ :02/03/07 23:57
>>364 個人的にはカーター・ディクスン名義の本の方が原書で
読む価値があると思う。
ただもう今ではなかなか手に入りにくいかもしれないけど。
とりあえず、翻訳はそんなに悪くないと思う。
原書で読んでもカーの文章はやっぱり読みづらいよ。
一つの文自体はシンプルでわかりやすいんだけど、
文から文へのつながりというか流れが良くない感じで、
だから注意して読んでいないと今誰がしゃべっていて
場面がどこなのかとか、ついつい見失ってしまいがち。
特に30年代中頃までの作品はごたごた混乱していて
読みきるのはなかなか大変だよ。
クリスティはその点きっちり整理して書いていると思う。
あと現代のアメリカの作家も結構わかりやすいのが多いかな。
カーより読むのが大変な本ってあんまりなかったかも。
368 :
名無しのオプ :02/03/08 00:17
オレはカーよりクイーンの方が読みづらいなあ・・・。 なにかと観念的な話をすぐエラリィやレーンがはじめるから。 クリスティは情景描写を省略しまくり会話が中心のため読みやすいのだろう。 カーは情景、心理、会話と一番バランスのとれた書き方をしていると思うのだが・・・。
369 :
名無しのオプ :02/03/12 23:05
白い僧院の殺人、どんな凄い真相なのだろうとわくわくしてた のですが、かなり拍子抜け。 反対に、ユダの窓は爽快感があったなー。素晴らしい!
370 :
名無しのオプ :02/03/14 18:05
カーのトリックってクイズ本で知ってたけど それでも面白かったよ。
>>369 白い僧院は文章に難があるが、トリックはシンプルで素晴らしいと思ったが。
あ、シンプルだから拍子抜け?
ユダはトリックもストーリーもOK。「…その部屋の一つ一つに、
殺人犯にしか見えないユダの窓があるというのだ。」カコイイ!
翻訳は古いのはひどいよ。伴大矩は知らんが、妹尾とか西田とか。
原文はわからんが、初期のカーは悪文だろうね。
でも歴史物なんかこなれていて、エンターテインメント!だがなあ。
関係ないが、「読者よ欺かるるなかれ」文庫に入るね。
372 :
名無しのオプ :02/03/20 18:29
カー で検索したら、最初に、フリッカー式 エナメルのスレにぶちあたった。 何かしらんけど、切れた。
白い僧院はメール欄1 ユダの窓はメール欄2 好みが分かれるところと思われ
374 :
名無しのオプ :02/03/22 20:03
「喉切り隊長」復刊だってな。今月のミステリマガジンにのってた。
なぜ今頃、「読者よ〜」が?
>>375 それはまったくわかりません。まあ今まで入ってなかったのがおかしいのかも。
このトリックは(某短編で使いまわし)今ではなんだかな〜ですが、
BEST10級じゃなくても、15位以内には入る佳作だと思ふ…。
ちょっと人種差別的なところもあるけどね。
(私はそれで今まで入らなかったのだと思ってた)
本屋に貼り出してある文庫出版予定一覧で見ました。
宇野利泰訳なのでポケミスそのままでしょう。
妖しい雰囲気はいいよね。
377 :
名無しのオプ :02/04/04 13:24
「五つの箱の死」、読了。 これあんまり評価は高くないの? 面白かったし、結構いい出来だと思った。 犯人も意外だったし。
379 :
基地外 ◆zqJV6Sg2 :02/04/06 20:28
>関係ないが、「読者よ欺かるるなかれ」文庫に入るね。 やった!マイフェイバリットの一つだ。 図書館でポケミス借りて読んだから、入手したかったのだ。 ESPとか好きだから。
380 :
名無しのオプ :02/04/06 22:58
>378 読んだはずなのにさっぱり覚えてないな
>>379 おお、図書館でポケミスってのはオレと同じだ。
解説は誰が書くのかな…。
二階堂禿人
383 :
氏名トルツメ :02/04/13 15:34
解説 泡坂だたよ>読者よ 五つの箱の死はバカミス本でもとりあげてたし ミステリデータブックでも瀬戸川先生が笑う後家とともに なんか書いてたな(w まあ非常にバカなのはいうまでもない(w
>>383 泡坂か、買っておこう。
つか、DTP板の人?
「五つの箱の死」って(メール欄)だっけ? 現物、実家のダンボールだしなぁ
うーん。すっかり忘れているな。読んだはずなのに。 カーは未読が20冊くらいあるけど、も一回全部読み返してみようかな。
いやちょっと前に書いたのままだった(w うーん後者ですね 未読の人はメール欄みないように!!! DTPにもいってました(w
白い僧院読んでみたんですが、 足跡の謎が(メール欄)でなかったのがちょっと・・・
>>380 ,
>>385 忘れるのも当然。俺もほとんど覚えとらん(w
シチュエーションはちょっと面白そうだった記憶はあるが…
386の(メール欄)が正しいが、
そんな趣向だとは初読のとき全く気づかなかった(w
「笑う後家」よりもつまらん凡作。
>>386 えっそうなの?ちゃんと前の方から出てきてたじゃん、(メール欄)。
「5つの箱の死」って、(メール欄)だったと 記憶していますが・・。 有名なトリックだけど、あれが最初なのかな?
喉切り隊長って復刊したみたいだけど 内容はどうなんですか? おもしろいの?
394 :
名無しのオプ :02/04/15 08:36
↑ 犯人を当てようとしなければ楽しめると思います
「帽子収集狂事件」って、集英社文庫の 「乱歩が選ぶ黄金時代ミステリーBEST10」でも出てますが、 あれは良訳なのでしょうか? わたしは、最初に創元の田中西二郎訳で読んだイメージが強くて、 いまいち好きになれませんでした。 特に創元版の場合、ドリスコルが(メール欄)したときの情景を フェル博士が語る語り口なんざ、腹がよじれるほど面白かったので。 ここでは関係ないことですが、 クリスティの「アクロイド殺し」も 集英社文庫版より先に読んだハヤカワ版の方が好きでした。 特に最後のひとこと。 最初に読んだ訳のイメージが強すぎるだけなんでしょうか・・・?
396 :
名無しのオプ :02/04/16 20:17
>395 読みやすとは思う、ただ、よほどの悪訳でなければ 読みやすい規準って人それぞれなんだよね。 漏れなんかも「郵便配達は二度ベルを鳴らす」は早川より 新潮版(創元)の方がラストの訳が好きだし。
>>396 でもカーの場合は概して悪訳が多いのは確かだぜ。
話が面白いわりには読みにくい。
俺は火刑法廷が特に読みにくかった。
>>391 それがそうじゃないんですよ。解決篇の冒頭を
熟読しましょう(さもないと全然わかりません)
この趣向がないと凡作でしょう。いや、あっても…
>>393 俺はフランス革命やフーシェに興味があったんで
面白かった。
そうじゃないといまいちかも。
ラストの意外な犯人もヒットする人とゴルァな人といそうだし。
>>395 それはあるよな>最初に読んだ訳
読みやすいとは思うよ。
399 :
名無しのオプ :02/04/18 11:41
次の文庫化はなんだろ? 九つの答?剣の八?蝋人形?毒のたわむれ?ロンドン橋?四つの凶器? 震えない男?パンチ&ジュディ?五つの箱?エレヴェーター? バトラーだったりして・・・ぷぷっ
400 :
名無しのオプ :02/04/18 11:42
せっかくだから400も貰っておく・・・・
>398様 五つの箱読み返してみたのですが ヴァカで読解力がないものでどうしてもその趣向が分かりません・・・ どうかもう少しヒントを教えてくださいませんでしょうか? よろしくお願いします。
402 :
名無しのオプ :02/04/18 14:43
「第三の銃弾」をブクオフで発見。買ってきた。 まあまあ面白かったよ。最後の探偵小説うんぬんの所はちょっと白けたけどね。
ヴィヴ・ル・ロマン・ポリシェ!
>>401 ポケミスの230頁と240頁を読んでわからなければ、
ハヤカワ・ミステリ文庫「ミステリ・ハンドブック」の
瀬戸川猛資のエッセイ(だったかな?うろ覚え)を読んでみて。
あなたの読解力のせいじゃないよ。
ふざけんな、ゴルァ!!はカーに言ってね(w
405 :
名無しのオプ :02/04/19 03:03
苦節ウン年、ようやく喉切り隊長ゲット 次はぜひスフィンクスを頼んますぜ早川ぁぁぁ
スフィンクスは内容はあまり期待しないほうがいいですぜ、旦那。 あれにも一応趣向はあるが、結局オチは○○○○…
>>399 >九つの答?剣の八?蝋人形?毒のたわむれ?ロンドン橋?四つの凶器?
>震えない男?パンチ&ジュディ?五つの箱?エレヴェーター?
見事にスカばかりだな(W
「剣の八」「毒のたわむれ」「震えない男」は特に。
そのへんは文庫には入らんだろ。
「喉切り」(入ってたが絶版だった)、「読者よ」はまだ佳作だったが…
>バトラーだったりして・・・ぷぷっ
買い逃していて神保町で初版買っちまったよ。4000円(涙
元がとれなかったのは言うまでもない…
スカでもいいから全部文庫で
>>407 九つの答はおもろかったけどなあ。
ポケミスは訳によっては悪文や抄訳があるらしいから
文庫化は改訳でおながいしたいね。
「引き潮の魔女」は絶版ですか?
411 :
名無しのオプ :02/04/19 23:41
>405-406 スフィンクス私はとても好きです。 あのトリック、ラストも好き
カァーとなるわな
413 :
名無しのオプ :02/04/20 10:55
『赤後家の殺人』は『二都物語』より面白い!
>>390 犯人解明の手順などなかなか見事だと思ったが。
まずまずの佳作では。>五つの箱の死
あの犯人で佳作の評価はちょっと... 空振りした実験作という感じ。
416 :
名無しのオプ :02/04/20 16:03
最高傑作は「夜歩く」だよな マジで飼い犬にバンコランって名前付けようかと思ったYO
夜歩くとヤフオクって似てるよね、などと云ってみたい年頃。
>>397 カーの英文自体は決して悪文ではないけど、ちょっと風変わりというか
珍妙な感じがするからすっきりスラスラ読める日本語になりづらいんだ
と思うよ。
実際、晩年に批評家に文章や表現についてひどく突っ込まれたのが、
筆を折る一因となったっていうし。
419 :
名無しのオプ :02/04/20 23:55
>>418 そうなの?
ヨーロッパものとかやたら時代がかった古めかしい話をからかわれて
筆を折ったって書いてあったような。どっちなんだろ。
420 :
名無しのオプ :02/04/21 00:20
「火刑法廷」読んだんですけど全くわかりません。 最後の独白は一体誰のモノなのかも、言っている内容も理解出来ません。 それともあれは読者の想像に任せるみたいな終わりかたなのでしょうか? エピローグが無かったら納得いったのですが・・・
三つの棺読んだんだけど、メイントリックが全然納得できない。 あれはどのへんが評価されて最高傑作と言われてるの?
>>420 >最後の独白は一体誰のモノなのかも、言っている内容も理解出来ません。
これは理解できるでしょ。
>それともあれは読者の想像に任せるみたいな終わりかたなのでしょうか?
あのエピローグを真相ととるか、幻想ととるかは読者次第。
>エピローグが無かったら納得いったのですが・・・
ないと映画「血と薔薇」を想起させるといった澁澤の絶賛もなかった。
まああれを最高傑作とするかは、人による(俺は3位くらいかな)
>>421 メイントリックって(メール欄1)?確かに全面的に納得はムズいね…
(メール欄2)も文句つくことあるし。
本編+「密室講義」で評価されているが、俺的にはあの雰囲気が好きで、
カーらしい欠点も含めて第1位(2位は「ユダの窓」)
423 :
名無しのオプ :02/04/22 08:52
「三つの棺」のメイントリックって、起きた事件の××が○○だった所でしょ? メール欄の出し方が分からないから、書けないんだけど・・・・スマソ
>>423 E−mailの欄に書き込めばOKです。
>起きた事件の××が○○だった所でしょ?
つまりメール欄ね。
いや、俺の言ったのは422の言う通りメール欄のことなんだけど。 感覚的に納得しにくいんだよね。あんなこと起こるかあ? やはりあの作品は密室講義はともかく、構成が素晴らしいという事なのかな。
426 :
名無しのオプ :02/04/22 18:12
確かにトリックにメチャクチャ無理のある作品だと思う。 密室講義がなかったらそんなに人気でなかったんじゃあないかな。 とは言うもののHPの書評とかみてみると、派手な謎と雰囲気を気に入っている人が多いらしい。 そういう人はトリックの無理さ加減はあまり気にならないみたい。 すごい大トリックと評する人もいるし。 バカミスか奇想ミステリーのはしりと思えばいいのかな?
三つの棺はひとつひとつのトリックはまあいいんだが、それを同時にしようとするからすごく無理が出てくる>メール欄参照。
ゴチャゴチャやりすぎて失敗したのは「死時計」もそうだな。
確かに「三つの棺」もムリがある。
>>421 が言うように、「実際にはありえない」トリック(そんなスレあったな)
チェスタトンぽいバカトリックだね。
俺は
>>426 のいう派手な謎と雰囲気を気に入っている人で、
はまるとトリックにも甘くなる。無謀な芸を暖かく見守るマニアの心境だな(w
寒くなる時もあるけどな
あ、「火刑法廷」に変えて「ビロードの悪魔」が3位だ(w
>>427 わたしの場合、だからこそ「三つの棺」が一番好きです。
(メール欄1)は事件の中のメイントリックだけど、
作品としての一番のトリックは(メール欄2)で、
それが解ければすべてが綺麗にはまり込んでいく、というところが。
430 :
名無しのオプ :02/04/23 02:44
>(メール欄1)は事件の中のメイントリックだけど、 作品としての一番のトリックは(メール欄2)で、 それが解ければすべてが綺麗にはまり込んでいく、というところが。 (メール欄2)がいいトリックであるというのは同意。 むしろ(メール欄1)は捨てて、(メール欄2)を中心に構成したほうがミステリーとしてはまとまりがでてたと思う。 趣向としては地味になるけれど。
431 :
名無しのオプ :02/04/23 02:46
どうせここに書き込んでるのはある程度読んだ奴ばかりみたい だからネタバレでもいいような・・・と言ってみるテスト。
二階堂読んでからカー読んだら カーってやっぱいいな って思いました(w 二階堂は志は買うんだが・・・ ちょっと力みすぎな気が カーは力んでもカーだと思えば笑えるとこが良い
433 :
名無しのオプ :02/04/23 05:19
>>432 二階堂は「火刑法廷」をやりすぎなのがなんかウザイよね。
あれはカーも一回きりだったから面白いのであって、
毎回やったらお約束だからな。。。つまらん。
434 :
基地外 ◆zqJV6Sg2 :02/04/23 09:15
>>416 バンコランという名前はパタリロのせいでギャグになりました。
>>424 教えてくれて、ありがとう
そうそう>429のいうメール欄1は、おまけみたいなもんだと思ってた。
この作品のメイントリックはメール欄2に関係する(メール欄)だと思いますよ。
だって、あの道具を使うのなんて、あまりにもベタでしょ?
「死時計」はあの殺し方の着想だけで書いてしまったという感じがする・・・・
って、言うか(メール欄)かな? こういうのも叙述トリックというのかな?
>>423 微妙なところかも>叙述トリック
叙述自体は普通の本格ぽいが、423の(メール欄)になるように仕組んである。
>だって、あの道具を使うのなんて、あまりにもベタでしょ?
現場に残っているのに警察が発見できない…これもキズだな。
例の誤訳は…俺は全然気づかなかったからキズじゃなかった(w
まあ、「死時計」は明らかな失敗と思うけど、
「三つの棺」は欠点があってもそれ以上の魅力があると弁護したい。
確かに、429の言うようにメール欄2の方を中心とした構成と見るべきかもしれないね。 そう考えるとスゲー完成度の高い作品だと思う。 (メール欄)の真の意味が分かったときは驚いたよ。 普段はトリックの実行可能性なんてカーに限らず ほとんど気にならない方なんだけど、 「三つの棺」は最高傑作と聞いて読んだせいなのかな、 メール欄1の無理が引っかかってしまった。
カーで3つあげろといわれたら 「ビロード」「喉切り」「ニューゲイト」
440 :
名無しのオプ :02/04/29 12:56
子供の頃、いろんな作品のトリックをクイズ形式で紹介する本があった。 その本の中で、「世界の名探偵」としてホームズ、ルパンについで紹介されていたのが、 誰あろうギデオン・フェル博士だった。 おかげで、ポアロやクイーンといった名だたる探偵たちのことは、 高校に入って本格的にミステリを読み始めるまで知らなかった。 紹介文とともに載せられていた三波春雄似のフェル博士の顔は、 今でも脳裏に焼き付いております。
三波春雄似ねえ、…悲劇かもしれん(w
442 :
名無しのオプ :02/04/29 17:44
カーの魅力ってなんなんですか? 読みたいのだが読み難すぎ。 「三つの棺」を読んだんだけど、確かに面白い。 でも面白い以上に読み難い。 これを克服するには慣れるしかないのか?
面白い以上に読み難いのに、何で読みたいと思うの?
444 :
名無しのオプ :02/04/29 20:29
>>442 詠み難いという声は多い。
俺も3分の1くらいの作品読んだが今だに読み難いと思う。
ただ読み難さ以上に面白いので読み続けているが。
445 :
基地外 ◆zqJV6Sg2 :02/04/29 20:43
自分はオカルト的な附随要素が好きだから読む。 スラデックも同じ理由で読んだし。超常現象的不可思議の謎を創造する人だ。
比較的読みやすいので慣れてみては? 個人的には「貴婦人として死す」「囁く影」 など読みやすかった。
>443 海外古典にカーを外せないからかなぁ。 カーの話題で盛り上がってるのに入れないのは少々寂しい。 >446 ありがとう。それ読んでみます。 シリーズモノとか順番関係なしに読んで大丈夫なのかな?
448 :
名無しのオプ :02/04/29 21:54
>447 無理に時代順に読む必要はないけど 同じ登場人物があとの作品に出ていたりするし 前の事件の話が出てくるときがあるから(犯人の名前が出てきたかは覚えてませんけど) できれば順番に
449 :
名無しのオプ :02/04/29 22:00
ストーリーを理解する上での支障はないと思う。
450 :
名無しのオプ :02/04/29 22:01
いや、447で言ってるみたいな理由だったら、それこそ定番的なやつから入った方がいいと思う。 もっとも、これがまた人によって全然違うから困るんだけどね。
451 :
名無しのオプ :02/04/29 22:11
「貴婦人として死す」って、いま出回ってるかな?手に入りづらいと思うよ。 逆に、店頭に出回っているからといっても、久々に復刊された怪作に ぶちあたって困るかもしれないけど(まあそれもカーの魅力のひとつではあるが)。 俺は無難に「ユダの窓」を薦めておくよ。オカルトはないけど。
同意。「ユダ」が一番入りやすい定番。
453 :
名無しのオプ :02/04/30 00:56
創元のカー物で(カーター含む)で手に入りやすくて読みやすいのって あるかな? まあ創元のほうがハヤカワ物よりは手に入りやすいよね?
454 :
名無しのオプ :02/04/30 00:58
欺かるるなかれ、が早川から再販してたよ
455 :
名無しのオプ :02/04/30 01:18
>451,452 サンキューです。読んでみます。 えーと厨房のときに 「不可能犯罪課」 「妖魔の森の家」 「パリから来た紳士」 「幽霊射手」 を読んだんだけど面白いと思わなかった&良く分からなかった。 ↑カーの中ではどういう位置付けの作品なの?
創元で読みやすいねえ…「緑のカプセルの謎」なんかどう? あとは短編集2「妖魔の森の家」かな。 「皇帝のかぎ煙草入れ」は俺あんまり好きじゃない、 というかあまりカーらしくないのでおすすめしたくない。
読み辛さ克服のウラ技。 まずチェスタトンを読む(w
458 :
名無しのオプ :02/04/30 02:29
>457 カーのが読みにくい。 チェスタトンは一応全部読んだけどカーは序盤でつまづいてる。
>>455 あ、短編は読んでるのか、スマソ。
カーはやはり長編ですね。短編ではあまりカーの魅力が…
ゴチャゴチャした構成やマニア向けの趣向などは裏目に出る
ことが多いが、これも中毒者には魅力のひとつ。
でも、「妖魔」は長編を凝縮したような濃密な一編なので、
機会があったら読み返してみて。このスレの
>>353 あたりにも出てくるよ。
460 :
名無しのオプ :02/04/30 09:36
>>453 >まあ創元のほうがハヤカワ物よりは手に入りやすいよね?
別にそんなこともないと思いますが・・・。まあその書店にもよるけど。
創元なら挙がってない奴では「曲がった蝶番」「死者はよみがえる」
「帽子収集狂事件」「白い僧院の殺人」あたりですかね。
でも読みやすいかどうかって話になると訳が(以下略)。
>>455 少なくとも「妖魔の森の家」はカーの代表作のひとつ、というより短編ミステリ
史上に残る傑作のひとつ、というくらい評価の高い作品ですが。
(もっとも、「なんじゃそりゃ」という感想が出るのもわからんでもないが)
あと「幽霊射手」の中の何編かは、個人的には下手な長編よりはるかに好き
なんだけど(バンコラン物)。
461 :
名無しのオプ :02/04/30 10:24
まあカーの場合、「妖魔〜」に限らず 代表作とされている「三つの棺」や「火刑法廷」などにしても 酷評する人も多く、非常に好悪の度合いが激しい作家。 数作読んでもピンとこなければ読まない方が賢明かも。
カーはチェスタトンと並んで、「元祖バカミス」と言える作家だと思う。 オレなんかがミステリ読み始めたころは、あそこまでヌケヌケとバカトリック を(大真面目に!)書いてくれる作家は他になかったので、もー死ぬほど愛読 したんよ。ギャグも炸裂するし、ストーリーテリングもうまいしさ。 その点、今の人が読むとどうなのかなー。バカミス(=無茶トリック)が嫌いな人 が、カーを好きにならないのはなんとなく分かる。
463 :
名無しのオプ :02/04/30 12:09
読みやすいかどうかは、本人に読んでもらうしかないな・・・ 同じ作品でも、訳者が違うと読みやすさが違うと、友人は言ってたし。 でも、5冊くらい読んで、だめなら、向いてないと思うな。 「三つの棺」と「火刑法廷」を気に入らないと言うならともかく、 酷評してる人が居るとはね・・・・ どこのどいつなんだか、知りたいな。 ま、それはともかく、 読み込んだカーマニアに聞きたいんだが、 「囁く影」って、そんなに良い? あの作品をベストにあげる人も居るくらいだけど、 塔でのトリックは、実際はありうるものなんだろうけど、 あれをOKにしたら、何でも有りって感じがする。 薀蓄たれの探偵が出てくる某作家の作品にも同じネタのがあるけど、 あれもねぇ・・・ それに、囁く影の正体のオチも、どうかな??? あれなら、「魔女が笑う夜」の方が、より突飛で好きだが・・・・
464 :
名無しのオプ :02/04/30 12:57
バカミスは結構好きです。 チェスタトンとか密室殺人コレクションとか面白かったし。 四の五の言わずに読んでみます。 オススメの訳者とかこれはダメっていう訳者いる? 今積んでるだけでも 宇野利泰氏、井上一夫氏、小倉多加志氏、とかいるんだけど。
私の場合、カーの代表作はことことく読むのに苦労した。 「帽子収集狂事件」「白い僧院の殺人」(これが一番つまらん) 「三つの棺」「火刑法的」「皇帝のかぎ煙草入れ」 何度挫折しそうになったことか。(「ユダの窓」は読む前にトリックを知っていたので評価外)。 逆に面白かったのがカーの佳作群 「曲がった蝶番」「読者よ、欺かるるなかれ」「緑のカプセルの謎」 「貴婦人として死す」 読んでてすごく楽しめました。トリックや仕掛けは上記のものの方が優れているとは思うのですが・・・。 後、児童書で読んで面白かった記憶があるのが「夜歩く」と「死人を起す」。
×279→○427
467 :
名無しのオプ :02/04/30 13:23
カーってクリスティーやクイーンに比べてマニア向けという印象を
持たれるのか、敬遠されがちだよね。
確かにトリックのためのトリックも多いけど、ストーリーテリングは抜群だし、
カーほど読者サービスを第一に考えてた人っていないと思う。
トリック云々以前に、単純にお話として面白いんだな。
ま、あの怪奇趣味は肌に合うか合わないかだろうけど。
>>463 「囁く影」。地味な印象はあるけど、構成もスッキリまとまっていて
折れ的には評価高し。トリックも特に不自然には感じなかったな。
468 :
名無しのオプ :02/04/30 13:40
>>464 ヒッチコックマガジンのカー研究という特集で。
宇野利泰氏の訳が原文に近いような事をかいてたよ。
漏れ的には、中村能三氏が読みやすくて好きだ。
(創元、爬虫類館の殺人とか)
読みにくかったのは橋本福夫氏(創元、死者はよみがえる)
469 :
名無しのオプ :02/04/30 13:56
ハヤカワ文庫の「三つの棺」は誤訳がひどすぎるので改訳版が出るそうだね。 (二階堂日記からの情報)
470 :
名無しのオプ :02/04/30 14:06
俺の友人はとにかく仁賀克雄が大嫌い。
471 :
名無しのオプ :02/04/30 16:29
>>469 マジかよ。最近ハヤカワ頑張ってるなぁ。
それはそうと、「喉切り隊長」やっと入手したぜぃ。
472 :
名無しのオプ :02/04/30 17:07
473 :
名無しのオプ :02/04/30 17:50
↑ 意訳が酷すぎるからだと言っている
474 :
名無しのオプ :02/04/30 19:14
>>465 「帽子収集狂事件」・・・だめですか?
わたし、「三つの棺」についでこの作品好きなんですけど・・・。
特に創元版は、あの昔語りな口調だからこそ、
終盤の真相が明かされる場面に面白味があったように思います。
>>440 その本、知ってるかも。
「ユダの窓」が、ゴルゴ13の人の漫画で紹介されてませんでした?
475 :
名無しのオプ :02/04/30 19:18
「帽子収集狂事件」は、長所も短所もカーらしい作品。 ちょっとアンフェアくさいところもあるが、よくできていると思う。
おお、伸びてる…(ミステリ板としてはだがw)
>>463 「囁く影」よく覚えとらん(w
ただヒロインが魅力的だったような。トリックはたいしたものじゃ
なかったような。まあ中期の佳作といったところか。
すっきりしているがカーらしさは乏しいのでベスト10には入らないな。
ただラストは清々しかったと記憶している。
不可能興味、凝った構成、ストーリーテリング、オカルトの彩り、
>>462 >>467 がいうようにサービス精神旺盛なところが泣かせる。
長編じゃなきゃ難しいが、短編でも例外的な佳作>「妖魔」
幼少の頃デュマ等に夢中になり、作家になって読者をひたすら
面白がらせようと悪戦苦闘するカーの姿が好きなんだよ…
エンタテインメント!
訳は宇野、中村はいいと思う。
>>474 たぶんその本です。
ハードカバー(?)で。
ノックスの「密室の行者」が、図入りで解説されていたような気も。
ちなみに、フェル博士の挿絵は、
三波春雄よりむしろ、草野仁、あるいは桂枝雀に似ていたような思います。
特に目元。
478 :
名無しのオプ :02/05/01 10:25
>>455 うーん、私の中でカーの最高傑作は
B13号船室という作品だ。
まあ、この作品は昔、オカルト界で流行った「四次元もの」が
題材のように思えるので、
「学研ジュニア・チャンビオンコース」に親しんでいた私には凄く、感動した。
どうも、最近ではオカルト界でも四次元ものは廃れたので、
あの作品の良さとかはわかりにくくなってるかも。
479 :
名無しのオプ :02/05/01 22:53
『ビロードの悪魔』でカー初体験。 とても良く出来ていて面白いと思うが、チャールズ2世への作者のこだわりとやらが正直少しうざかった。 面白かった分もったいない気がする。 ファンの方はここらへんどう思われますか。
480 :
名無しのオプ :02/05/01 23:04
>>479 「エドマンド・ゴドフリー卿殺害事件」見たいな史実を推理する
ミステリも書いてるから。カーには歴史マニア的なとこが有るみたいだね。
ただ、歴史のみならずオカルトやらでも兎に角こだわるから。
そこがアクの強さとして敬遠されるのかもしれない。
けど、やっぱりそこがカーならではともいえるわけで。
マーキス大佐にならって探偵小説万歳!というしかないです。
481 :
名無しのオプ :02/05/01 23:15
チャールズ2世は確かに有能な君主だったらしいよ。 イギリス本国では評価が低くて、カーが義憤に駆られて・・・ってことなのかな。 歴史に詳しい人教えて!
482 :
名無しのオプ :02/05/01 23:28
「貴婦人として死す」がかなりお気に入りです。 あれは「アクロイド」の弱点を見事にクリアした傑作だと思うのですが、 いかがでしょうか。
483 :
名無しのオプ :02/05/02 00:31
>482 それネタバレでしょ。 未読なのに・・・。
484 :
名無しのオプ :02/05/02 01:12
sage
482は激しくネタばれ 注意しましょう
482は別にネタバレじゃないと思う。 そういう予備知識をもって「貴婦人」を読んでも犯人がすぐにわかるような ことはないんじゃないかな。
487 :
名無しのオプ :02/05/02 03:44
>486 「アクロイド」はネタバレ度高いし、誰でも知ってる作品。 それに言及してる時点で、ほとんどの人はわかっちゃうでしょ。 そもそも他の作品との類似性をいうのって、 結構ネタバレにつながるから注意が必要だよ。
>487 いや、でも「貴婦人」の仕掛けはその有名な先行作品との類似性を 知らされてもそのことが即ネタばれにはつながらないと思う。 てゆうか自分そうやって読んでも犯人わからなかったんで。 ま、この手の話題には今後慎重になるように注意します。
すまん、488の名前欄はもちろん間違い、486です。
>>482 もう本人も出てきて話は終わってるみたいだけど、一言。
ミステリにおける面白さって、「犯人は誰か」ってことだけじゃないんでね。
むしろ、「犯人は誰か」なんてことは頭に残らなくてもプロットやトリックが
印象に残るってこともザラにある。そのプロットやトリックの類似性をモロに
指摘されちゃうと興ざめってことはありうる。自分はまだ「貴婦人」読んでない
から、今回の場合については確言できないけど。「某作品」くらいにしとけば
良かったかもね。
>>490 おっしゃる通り、軽率な発言でした。
未読の方々には謝罪します。申し訳ありませんでした。
>>491 たぶん致命的なネタばらしじゃないから、あんまり気にしないで。
「貴婦人」は今品切れみたいだし(w
読んだのが数年前だからかもしれないが、
>>482 の言っていることが良く分からない。
>>493 メール欄におさまるように書くのが難しいな…
「貴婦人」には・・・がないってことか?
495 :
名無しのオプ :02/05/04 00:31
>481 答えにはなっていませんが。。。。 チャールズUはメリー・モナーク(陽気な王様)として当時の国民には人気がありました。 あと政治的に複雑だったはずなのに結構なんとかのらりくらりとやってましたし、 自分の信仰(カトリックよりプロテスタントより)を生涯はっきりさせませんでした。 王妃には子供がいなくて、愛人には山のように子供がいて。。。 でも王妃を愛していて(宗教的にも)離婚はせず。。。 チャールズに跡継ぎがいなかったため弟が王になり、 弟は国民の支持を失い。。。 チャールズの時代背景というのは実にカーの心をそそったと思います。 「連続殺人事件」の論争に出てくる「クリーブランド女公」もチャールズの愛人の一人です。 歴史的にチャールズの評価が低かったという話は あまりききませんが、彼の業績というより愛人との話の方が あまりに有名ではあります。
「貴婦人」に関してちょっと質問があります。 禿人が「吸血の家」の注釈で、「一つの現象を演出するのに 3種類ものトリックが用いられているという物凄さ」と 書いてるのですが、メール欄1とメール欄2の二つは分かりました。 が、あと一つが何の事だか分かりません。 誰か教えてください。
497 :
名無しのオプ :02/05/04 18:14
>>494 推測だけど、犯人も含めて、いろんな人の手記が山盛り出てくるって事かな?
でも、それではアクロイドのような意外な犯人の意味がないな。
誰が犯人でもおかしくない。
>>497 山盛り?解決編以外全編リューク先生の手記じゃない?
Aとの比較ってのは俺も正直わからんのだが。
それと君の書き方はAのネタばらしだぞ、いくら周知といっても。
つまりメール欄がないと言う事では?
>>495 俺は481じゃないけど、ありがとう。
カーの歴史物って活劇調で読みやすいんだけど、工房の頃世界史が
嫌いじゃなかった俺もイギリス史はなんか食指が動かず(ジミな印象?)
背景がいまいちわからない=興味が起きにくいという難点がある。
カー作品の舞台についてまた何かあったら教えて下さい。
501 :
名無しのオプ :02/05/14 20:26
古本屋で「青銅ランプの呪い」をGETしました。これから読みます。 鍵のかかった古典的な密室よりも、人間消失や足跡のない殺人と いった広義の密室の方に魅力を感じてるので楽しみです。
いまいちしまらない作品だったような>青銅 いや、予断を与えちゃいかんな…。 内容の割に長いけど読み終わったら感想くれ。
503 :
名無しのオプ :02/05/17 17:53
age
504 :
名無しのオプ :02/05/18 01:21
魔女が笑う夜を読了。さすがカーだ。あれで長編一本書くとは・・・
505 :
名無しのオプ :02/05/18 15:01
>>502 大分前に読んだことがあります>青銅ランプの呪い。
カーにしては読みやすくてなかなか面白かったですよ。
ただ、トリックは一発で分かってしまいましたが・・・。
506 :
名無しのオプ :02/05/18 16:42
「魔女が笑う夜」「五つの箱の死」 バカミス殿堂入り
507 :
名無しのオプ :02/05/18 19:09
だからその「バカミス」って、呼び方止めてよ。 誰が言い始めた言葉なのか知らんけど、褒め言葉にもなってないと思うよ。
508 :
名無しのオプ :02/05/18 19:23
漏れんとこではボケミスって読んでる。>バカミス バカよりは柔らかいかなと。
509 :
名無しのオプ :02/05/18 19:44
山本一力
510 :
名無しのオプ :02/05/18 20:16
「バカミス」なんてなんの評価にもなってないよ。 そもそも本格ってジャンル自体がバカなんだからさ。
511 :
名無しのオプ :02/05/18 20:31
まぁクソゲーみたいなもんだよ。 たけしの挑戦状みたいなもんだな。
512 :
独者 ◆IkUklBz. :02/05/27 01:30
『絞首台の謎』を読了。 あまり話題にのぼらないけど、案外面白かった。
>>512 あれは密かにバンコラン物のフェイバリット。
ルイネーション街は何処か?ケッチは誰か?
濃密な雰囲気。魅惑的な謎。
トリックさえしっかりしてれば…
514 :
名無しのオプ :02/05/28 21:02
「青銅ランプの呪い」読んでみました。 うーん、事件自体は小粒でしたね。 ただ謎の提示の仕方はうまいなと思ったし、 結構飽きないで読み進めました。
515 :
名無しのオプ :02/05/28 22:27
「青銅ランプ」は確かに読了後、うまい狙いだな、とは思った ただ、やっぱりその狙いをうまく生かしきっていない気はする
516 :
名無しのオプ :02/06/02 18:09
『魔女が笑う夜』を読了。 冒頭のドタバタのみ面白かった。
「魔女が笑う夜」(笑う後家)はバカトリックだけが云々されるが、 それほど駄作じゃないと思うんよ。 一応中傷メールを出す奴の性格分析みたいなこともやってるし、 ポオへのオマージュもあるし。 まあ全体的に見れば「凡作」程度でしょ。
518 :
名無しのオプ :02/06/06 10:17
>>517 同意。それに登場人物の人間関係とかHMの人間的魅力で結構読ませる。
ミステリとしては評価が低くても、それ以外の部分では読み所が豊富な方だと思う。
519 :
名無しのオプ :02/06/06 21:36
私は カーへの愛に目がくらんで バカトリック なんて もーーー きになりません。 (というか バカトリック ということにすら気が付いていなかったかも)
520 :
名無しのオプ :02/06/06 23:55
正直、あのトリックいいと思った。
521 :
名無しのオプ :02/06/10 17:33
「喉切り隊長」「読者よ欺かるるなかれ」重版。ウレピー
522 :
名無しのオプ :02/06/11 08:24
すまん。「疑惑の影」を復刊してくれ
523 :
つまらないカキコ :02/06/17 13:34
HM卿とフェル博士の決定的な違いってある?(外観・話し方)
外観:フェル博士の方がデブ 話し方:HM卿の方がつまらんオヤジギャグを飛ばす。
525 :
名無しのオプ :02/06/17 14:11
版元の関係でペンネーム・探偵を変えたのは知ってるけど、もったいないね バンコランは良いとしても、HM卿とフェル博士をどちらかに統一出来たら、 ミステリー史に残るキャラクターになれただろうに… 作品内容は覚えてても、作者名義(カー、カーター)や探偵が印象に残らない
意外な犯人物ってことで期待して「五つの箱の死」 読んだんだが・・・ あれはメール欄が犯人だったって理解でいいのかな?
527 :
名無しのオプ :02/06/17 23:05
ヴァンコランて、実はネズミ系のおフランスオヤジとわかっちゃいても ヴァンコランてだけで自動的にアイシャドウの美形に脳内変換されてまう。 HM卿イイ人そうでいてかなーり底意地悪い感じがもぐろふくぞう。 でも夜歩くってダサダサダルダルだけど好きよ。
528 :
名無しのオプ :02/06/17 23:53
HM卿のほうが好きだな。 キャラ立ってるし、言動見てるだけで漏れは笑ってしまう。 フェル博士はオーソドックスな探偵って印象。 どっちも良いけどね。
フェル博士はビール、HMはスコッチ(いやビールも飲むか) 俺もHMの方がキャラとしては印象的だな。 悪ノリしてバカ騒ぎやらかすが。
HM卿は結構スポーツマンだが、フェル博士は肥満しすぎていて 運動苦手じゃないのかな。
532 :
名無しのオプ :02/06/18 13:06
「ユダの窓」のトリック有名らしいですね。 私は幸いにして知らなかったので、すごく感動。 今まで読んできた密室ものの中でずば抜けていると感じました。 逆に知っていたのが不幸だったのが、高木氏の「人形はなぜ殺される」。 学研の漫画かなにかのトリック本を読んでいたので、トリックも犯人も わかってしまった。残念だ。知らなかったら傑作だったのに。
533 :
名無しのオプ :02/06/20 02:11
歴史とは何か?
534 :
名無しのオプ :02/06/29 22:10
あげ
535 :
名無しのオプ :02/06/30 15:25
「一角獣」話題になりませんね。 私はかなり好きな作品なんですけど。
536 :
名無しのオプ :02/07/01 18:02
「連続殺人事件」は
>>535 国書刊行会で出た時はワクワクしたなあ
ついにユニコーンが読めるのかと
で・・・
いや部分的には非常に面白いんだけど全体としては
なんか散漫というか緊迫感が足りない・・・
ネライはいいんで書きようで2倍も3倍も
面白くなったと思わせる残念作です
538 :
名無しのオプ :02/07/06 22:15
「悪魔のひじの家」読了。晩年にしてはいい出来じゃないですか?
539 :
名無しのオプ :02/07/12 21:47
「皇帝の嗅ぎ煙草入れ」と「火よ燃えろ!」はあまりにおもしろかったので 原書も購入しました
542 :
名無しのオプ :02/07/21 00:27
AGE
一ヶ月ほど前、初めてカーを読みました。 『皇帝のかぎ煙草入れ』でした。 前半は退屈だったけど、後半は死ぬほど面白かったです。最高でした。 で、この前は評価の高い『三つの棺』を読んでみたんですが、 文章が最高に読みづらくて、読了後にはひたすら疲労を感じました…。 とりあえず次は『緑のカプセルの謎』にいってみようかと思ってます。
544 :
名無しのオプ :02/07/23 18:03
中期の作品も確かに面白いし完成度も高いと思うんだが、 自分はやはりオカルト趣味全開の初期作品が好きだな。
545 :
名無しのオプ :02/07/23 19:56
>>544 ドウーイ
「夜歩く」とかオカルティックな道具立てだけでわくわくしてしまうね。
結構辛い評価されてるけど、メフィストフェレスじみたバンコランが好きなんだぁ!
>543 「皇帝」が気に入ったのであれば 「緑」も大丈夫なはずだ。
547 :
名無しのオプ :02/07/26 12:57
「咽切り隊長」買ったけどまだ読んでない。
548 :
名無しのオプ :02/07/26 16:34
「連続殺人事件」読了。 いやはや、あのトリックには驚きますた。ちょっとチェスタトンっぽい感じですね。 ドタバタな展開の中で唯一フェル博士が地味だった印象。
>548 ウイスキ−飲んでばか騒ぎしたくならない?
550 :
名無しのオプ :02/08/07 02:44
age
551 :
名無しのオプ :02/08/07 06:25
もうしっちゃかめっちゃか 何を所有してて何を読み終えてるのかわからなくなってる 全部ハヤカワがポケミスで出してるが文庫になってなかったり、創元がこれに だぶるかたちで加わったりしてるせい。
552 :
名無しのオプ :02/08/07 21:22
カーのファンなので、 綾辻行人「十角館の殺人」 を読んでむかつきました。
このスレまた見返してみた。 俺の昔の書込みが結構あるけど、今と意見がかなり変わっていて自分で笑いました。 To wake the deadは再読して評価変わったし。 ダグラス・G・グリーンの「ジョン・ディクスン・カー<奇蹟を解く男>」は 読まれましたか? カーは悪魔的性格を自分で与えたバンコランに嫌気がさし、 再びバンコラン物をを書くことが出来なくなっていたという 考察は興味深かったです。 あと、弓弦城について誰も触れてませんね。何か書こうと思ったけど、 全然憶えてません。
554 :
名無しのオプ :02/08/08 08:05
>ダグラス・G・グリーンの「ジョン・ディクスン・カー<奇蹟を解く男>」は 読まれましたか? 買ったけど、まだ読んでません。 なじぇなら、ネタバレしてあるというので、 全作品を読破してから読もうと思ってます。 とは言っても、残すは「パパラバス」のみなんですが・・・
555 :
名無しのオプ :02/08/08 10:02
カーの史上最強の駄作って何?
俺は「剣の八」を推す(w 謎は犯人は何故(メール欄)したか?だけ。 「かしら」「おつもり」等フェル以下男性の会話に 妙な語尾を付ける妹尾翻訳もサイテー。
557 :
名無しのオプ :02/08/10 08:57
牧師のキャラは面白いんだけどね。>「剣の八」 惚れた弱みで駄作は駄作なりに可愛いと思っちゃうね。 古い翻訳はホントに酷いね。 改訳きぼんぬ。
近所の本屋に『赤い鎧戸のかげで』が置いてあったんだけど、
これって面白いですか?
>>556 メール欄ワラタ それだけなんか(w
>558 私は結構好きですけど。楽しい作品ですよ。 名作か といわれると? だけど。
本格としてはアレだが、活劇を楽しめばよろし>「赤い鎧戸のかげで」
562 :
名無しのオプ :02/08/19 01:01
ディクスン・カーの最高傑作は間違いなく「赤後家の殺人」です。 20年近くミステリーを読んできましたが、これ以上のものは読んだことがないです。 死体の上にある怪しげな羊皮紙、トランプのカード、いわくつきの部屋、謎めいた住人、 死者の返事、などなど。これ以上魅力的な舞台設定はないでしょう。
563 :
名無しのオプ :02/08/19 07:23
H.Mの一人称「俺」が当時の探偵としては異色で好き。 フェル博士は「わし」だったよな、彼も好き。 二人とも犯人に同情の余地がある場合は見逃すような人間味も好き。
564 :
名無しのオプ :02/08/19 07:26
アンリ・バンコラン好きはオタ
565 :
名無しのオプ :02/08/19 08:58
テニスコートの謎は良いぞ。 魔女が笑う夜に匹敵するバカトリックがあるが説得力あるし、なかなか楽しい秀作だ。
「テニスコートの謎」の中で 『それはレディーの前で使う言葉じゃないぞ!』 とかいうセリフがありましたね。いつかあれを実生活でも 使ってやろうと思っているのですが・・・ それから、あのトリックに納得いかなかった 二階堂黎人が『吸血の家』を書いたという話を 聞いたことがあるんですが、ホントですか?
ジョン・ロードとディクスン・カーの合作がありますた
>562 雰囲気は俺も非常に好き。 トリックはトホホだが。
名探偵を気取ってぺしゃんこになるマスターズ萌え
>568 あのトリックはだめかなー。 確かにアレを回収する方法はギリギリだと思うけどね。 けど毒物の混入経路が判らないというのは結構魅力的な謎だった気がする。 それに伏線が極めて巧妙。特に洗面所の場面とか。。
やっぱり「皇帝のかぎ煙草入れ」がいいなあ。 途中からのストーリー展開が本当に良かった。 どっかにも書いたけど、 創元推理文庫の(メール欄)だが、そこもイイ〜。
バンコラン人気無し? 俺は初めて読んだカーの本が創元の短編集4だったので カーといえばバンコランのイメージになってるんだよね。 ただその後に買った「絞首台の謎」が個人的にはスカだったので 以来カーの長編は読んでないんだけど。
カーのキャラでは僕はケン・ブレイクが好きです。
574 :
まぐろばんざい :02/09/01 10:18
カーは確かに脱力することもあるし、理解が難しい時がある 1冊3時間ぐらいで、完全に読めるくらいの読書力があれば楽しめるのでは? 中学生の頃は辛かったけど、今なら楽しい>カー トリック云々より、伏線の張り方を感心するくらいの余裕を持って読めば、カーがより楽しめるのでは
575 :
名無しのオプ :02/09/01 15:28
>>574 カーを読むといつもオチでゲラゲラ笑ってしまいます。
すげえおもろい。
火刑法廷って、あれミステリー小説じゃなくてスリラー小説だよね。 江戸川乱歩は「非常に不可解な謎を出して合理的に解決する本格探偵小説」と断言してるけど、 乱歩はラストの2ページを読んでなかったんだろうか? 私はあの部分が小説のキモとも言えるオチだと思う。 どう、見てもラストは真犯人の告白で真相は「メール欄」を使って殺したとしか解釈できないんだが。 最も、最後の部分は妄想にかられた人物の独り言とも考えられるが乱歩みたいに断言はできないだろ。
>576 そ・・それはみなさん、リドルという認識では??
どっちでも受け取れるように書いたんじゃないの
579 :
まぐろばんざい :02/09/01 21:52
火刑法廷の第3の解決って知ってる? グリーンの本に載ってたやつ
世の中にメール欄なんて物が実在すると思ってるような アレな人にとってはリドル・ストーリーなんでしょう。
581 :
名無しのオプ :02/09/01 22:56
だからミステリ小説としてもスリラー小説としても 読めるということですね。
>>580 そりゃ違うだろうが、
現実がどうこうではなく、
小説の世界にはそうものはいくらでも存在するし、
存在してはいけないという決まりもない。
そんな事、言ってたらあらゆるスリラー小説の類も
科学的に説明せなあかんだろうが。
583 :
名無しのオプ :02/09/02 01:05
だよね。
>>580 はラヴクラフトを読んでても
超自然的な神々など存在するわけがないとか言って
合理的に解釈しようとするのだろうか?
>私はあの部分が小説のキモとも言えるオチだと思う。 別にあなたでなくとも、普通の読解力さえ持っていれば誰しもそう思うのでは? 好き嫌いはともかく。 「非常に不可解な謎を出して、合理的に解決する」ことさえできていれば、 その解決が正解であることが示されていなくても、あるいはどんでん返しで その「合理的な解決」が覆されたとしても、「論理のアクロバット的」な ミステリの醍醐味を堪能することはできるわけでしょう。 前者は安楽椅子探偵物で探偵の解釈のみが語られるだけで終わる場合が そうだし、後者は幾通りもの解決が次々に語られる形式の長編が当てはまる。 まあ乱歩がそういう意味で言ったのかどうかは知らないけど。
585 :
名無しのオプ :02/09/02 10:56
>火刑法廷 漏れの解釈としては、 これのラストって、カーの今までの作品を トリックに使ったという感じがするんです。 オカルト「風味」の本格ミステリを書いてきたカーが、 満を持して使ったどんでん返し。
586 :
名無しのオプ :02/09/02 14:15
最近火刑法廷を読みますた。 これまでカーの小説には何度も笑わせてもらったけど、 今回はなんだか腹が立った。 他の作品の馬鹿馬鹿しさの方向性が違うというか……
587 :
名無しのオプ :02/09/02 15:06
火刑法廷は五本の指に入る傑作と思っていたけど、 意外と賛否両論みたいだね。
588 :
名無しのオプ :02/09/02 17:05
乱歩も否定してるし、カーヲタの禿人も火刑法廷はイマイチみたいな事言ってたしな。
火刑法廷もなんだと思うが「プレーグコートの殺人」って、 傑作とされてるけど、おかしくない。 何だか犯人が(メール欄1)印象があるんだけど・・・ 私は真犯人暴露のシーンで実に釈然(メール欄2)としないものを感じた。
そういえばカーってそういうの多いような気がする。 嚆矢は「五つの箱の死」か。
592 :
名無しのオプ :02/09/02 21:05
でも、禿人のオチってみんな「火刑法廷」もどきじゃん。
まあカーの好き嫌い自体真っ二つに分かれるし、好きな人でも作品の評価はバラバラだからな。 それだけ個性的な作品群を生み出してるってことだよ。
連続殺人事件は、第一の事件がAに見せかけたBで、第2の事件がAに見せかけたAで、 第3の事件がBに見せかけたA。 各々見立ての違う事件が続いて それぞれに対して、Drフェルがコンニャク問答をするというのがカーの書きたかったこと それがうまくいったのがうれしかったから、カーは一番のお気に入りだったんだろうな
え? 一番のお気に入りって、ほんと?
596 :
まぐろばんざい :02/09/06 12:31
自選ナンバー1じゃなかったかな?>連続殺人事件
597 :
まぐろばんさい :02/09/10 20:12
あれだ、『曲がった蝶番』読んだ 素晴らしい。 自分をトリックにしている
598 :
名無しのオプ :02/09/10 21:12
火刑法廷については、 高木彬光が激賞していたというのが、 角川文庫版「東京四谷怪談」の解説で紹介されていました。 オカルティックな事件が論理的に解明されて オチがついたと思われたところで再びひっくり返される、 というのがいいんだそうです。
599 :
独者 ◆IkUklBz. :02/09/10 21:55
京極のあれ(メイル)がその逆で面白かった
「曲がった蝶番」を、これから読もうとしてるひとーーーーーっ! 絶対、あとがきを先に読もうとしたらダメですよ!!!!
602 :
名無しのオプ :02/09/12 00:58
カーといえばgoo、ってだめ?
603 :
名無しのオプ :02/09/12 06:47
ところでカーってオカルトを本当に信じてたんだろうか? 何かの解説では「実は信じてた」とか書いてあったよな。 まあ推理作家の中にはオカルト御用達のコリン・ウィルソンや 予言や占いや霊感、天啓などを盲信している高木彰光の例もあるし、 両立は可能だとは思うけど。
コリン・ウィルソンは「オカルト」や「サイキック」を書きながらも、 いわゆるビリーバーではなく、人間の内的な潜在力にもっぱら興味の 焦点はあったような気がします。 コナン・ドイルの方がもっとビリーバーだ。 肝心のカーは確信犯のような気がしますが。
605 :
名無しのオプ :02/09/20 16:49
>>603 本当に信じていて、ああいう小説が書けたのだとしたら、
それはそれですごいことですね。
横書き専門の名探偵「力一(ちからはじめ)」をかたるスレですか?
「読者よ欺かるるなかれ」を約20年ぶりに再読したよ! やっぱりこの不可思議な謎は凄いや。
カーの小説って、ロックやジャズのインプロヴィゼーションみたいな 楽しさだ。スケールアウトしてもとんでもないスリリングな名演に なる時もある。そんな時は、いくらか危ないパートがあっても気にならない。 なんか乗らなくて平凡な演奏に終わるときもある。
609 :
まぐろばんさい :02/09/23 00:21
曲がった蝶番を読んだけど、庭に対する因縁談が出てこないのが不自然 翻訳者が勝手に削ったんじゃないかな? 違う?
創元推理文庫の「毒殺魔」。 別冊宝石61号の「かくて殺人へ」。 別冊宝石70号の「九人と死人で十人だ」。 別冊宝石22号の「この目で見たんだ」。 全部持ってるのが自慢だったのに、新刊で出ちまいやがった。カーは手に入りにくい のが、醍醐味だったのにな。
>>610 「この目で見たんだ」は出てないだろう。
612 :
名無しのオプ :02/09/29 07:04
密室講義は笑ってしまった、面白くて。
>>611 「この目で見たんだ」は、創元推理文庫の「殺人者と恐喝者」。
最近、復刊されなかったけ?
復刊はまだされてないんじゃないかな? あくまでも予定リストに載ってるだけで。 ちなみに新樹社から
勘違いかな。失礼いたしました。 後ろのリストに載っていたような気がしたんだが。 ちなみに、H・Mが自叙伝を口述筆記するのが隠し味です。
617 :
名無しのオプ :02/10/01 21:59
>616 じゃあ、この目でみたんだ?
「絞首台の謎」読了です。 このスレのどこかに書き込まれてた「バンコランは悪魔的性格の探偵」というのは、 このラストの振舞いのことでしょうか? こういうスタンスの探偵好きですけどね。 御多分に漏れずいらんことしいのワトソン役ジェフ君も、良い味だと思う。 謎解きは、地理的なことやクラブの部屋割りが上手く理解できなかったので、 少々イマイチ感だけど、所々で入るバンコランによる手がかり解説は、 クィーンみたいなロジックだと思えた(この例えで良いかな?)。 ところでこの本、古本屋で買ったのですが、今は再版できませんね。 犯人の狂気を表すのに、気違いという単語をやたら使ってるから。 持ってない人は、見つけたら即買いしとくべきでしょうね。
620 :
名無しのオプ :02/10/09 02:29
意外と「火刑」、「三つの棺」の評価が低いですね。 「火刑」はカーの作風を逆手に取った傑作ですし 「棺」は読者をミスリードさせる技巧が素晴らしいと思います。 私的にはこの2作はやはりカーのベストと思いますが。
621 :
名無しのオプ :02/10/09 02:53
で、カーって講談社ノベルスから出てるの? 出てなかったらクソ?
>619 ジェフ・マール君。 「アメリカ人またはアメリカ在住経験のある若くて冒険好きな青年」 カーの作品にしばしば登場する、カーの自己理想像とでもいうべき分身なのでしょうか? そしてその若者と互いに惹かれあう魅力的な女性・・・。 バンコランの悪魔的性格は御指摘の通りで、ネタばれできないので 書けませんが他作品でも・・・。
>622自己レス 若くて〜青年、はちょっと間抜けだったな。 >バンコランの悪魔的性格 もうちょっと書きたい所です。 他作品で人間の運命をゲームで裁くようなシーンが何とも悪魔的というか、 そういうキャラというか。
バンコランの悪魔的って 外見からもきているのかと。。。
625 :
名無しのオプ :02/10/10 15:14
ハヤカワ文庫4位だったので火刑法廷読みました 密室トリックのオチがなんだかみみっちかったので最後のオチに救われた感じ でもどっちの結末を選んでも所々整合性が取れてないなぁ
626 :
名無しのオプ :02/10/10 23:40
>619 バンコランが、すっかりほのぼのおやじになっちまう、「4つの凶器」読み ましたか?
>>626 、いえ、それと「髑髏城」がまだですね。
「4つの凶器」文庫化したら、手に入れたいとは思ってるんですけど。いつになるやら。
「髑髏城」は何かきっかけが今まで無かったので。
628 :
名無しのオプ :02/10/16 09:06
20年位前のことだけど早川・創元の両文庫で、まるで「月刊カー」とでも言わんばかりに毎月数冊文庫化されてたのが懐かしい。夢中になって買ったよ。 俺は拍子抜けするんで密室トリックとか興味ないんだけど(すっきりしてたのは「ユダの窓」くらいか)、あのワンパターンの展開が好き。 ストーリーに関係ないロマンスとか決闘、章が終わるとき起こる雷鳴や新たな事件の発生とかね。
629 :
名無しのオプ :02/10/16 23:48
「ビロードの悪魔」ええで。 謎解きと全然関係ない歴史小説部分がめちゃくちゃおもろい。 ほかは、世評高き「喉切り隊長」とか、あかんかったなあ。
630 :
名無しのオプ :02/10/17 16:53
なんか頭がカーときた。
「喉切り隊長」、俺も最近読んだ。 確かに凡作だけど、喉切り隊長本人、フーシェ、その部下の女スパイ…曲者キャラが多くて楽しめたな。 主人公は相変わらず、いつものタイプね。元奥さんもグッときたぞ。 「ビロードの悪魔」かぁ…どんな話しだったっけ。すっかり忘れちまったなぁ。 捨てずに持ってるんで(昔の劇画風の表紙のやつ)、また読んでみようかな。
632 :
名無しのオプ :02/10/20 16:45
「火刑法廷」と言おうとして、つい「仮性包茎」と言い間違えてしまう私は逝ってよしですか?
633 :
名無しのオブ :02/10/20 17:08
逝ってカー
634 :
名無しのオプ :02/10/21 13:09
「プレーグコート」と「貴婦人として死す」を手に入れたいです。 ハヤカワは入れ替わり立ち代り絶版と復刊を繰り返しているような・・・ やる気がないなら、いっそ創元か国書刊行会にでも翻訳権ゆずれや!!
在庫を確保しておく能力にも限界があるから、絶版/復刊をローテーションで 回していくのも一つの方法だと思うが・・・。創元だって品切れは多いぞ。 それにしても、今は「プレーグコート」すら新刊書店で入手できんのか・・・。
636 :
名無しのオプ :02/10/21 18:44
「妖魔の森の家」って、カーを全然知らない人が、
ミステリと知らずに読んだら、すごい傑作だと思う。
>>632 俺は公序良俗と皇女陵辱を間違えるな…
637 :
名無しのオプ :02/10/21 19:50
「夜歩く」の解説をちらっと見たら 「カーの中期の代表作で使われたトリックの原形がすでにここにある」 と書かれていますが、思い当たりません。 (たんに私がまだカーをあまり読んでないだけかも知れません。) これって、どの作品のことを言ってるんでしょう。 どなたか、メール欄でもいいので教えてください。
>>637 私もはっきり言えないのですが恐らく(メール欄)のパターンの事かと。
そうだとすればカーの作品のかなりが当てはまるのですが。
デビュー作にその作家の全てが現れるって事では無いでしょうか。
>637 メール欄かと思ったんだけど。
641 :
名無しのオプ :02/10/23 08:20
あげ
それともメイル欄かな? でも「お気に入りと見えて、何度かバリエーションを使用して」はいないか。
先日、調べもので「夜歩く カー」をググってみた。 そしたら、いちばん最初に出てくるサイトの抜粋テキストの内容が もろネタバレ。 自分は既読だからよかったけど、未読の人が見たら…。 どうしようもないんだろうけど…。
644 :
名無しのオプ :02/10/24 10:55
はは、見た見た。あそこまでネタバレだと爽快だよね(w
645 :
名無しのオプ :02/10/24 15:54
火刑の疑問点・・・@マリーはなぜ死体消失を予想しえたのか? Aルーシーはオグデンの当夜の行動に対して何を言おうとしたのか?
646 :
名無しのオプ :02/10/24 18:45
647 :
名無しのオプ :02/10/28 00:16
仲間!
648 :
名無しのオプ :02/11/11 03:01
カー違いだけどベルリン3部作は今でも読むなぁ
>645 再読するまで待ってください。なんせ読んだのが随分前なんで。 あなたの問いかけが気になってはいるんですが。
>>649 気にかけていただいてありがとうございます。
@は事故解決したんですが→メール欄
Aは今もって謎です。教えていただけるのを待ってます。
651 :
名無しのオプ :02/11/22 10:28
フィリップ・カーを語るスレはここですか?
652 :
名無しドイル君 :02/11/22 11:15
カーの作品なかで「これは読んどけ」って言う作品を2、3教えてください。
654 :
名無しのオプ :02/11/22 12:59
655 :
名無しのオプ :02/11/22 13:46
「殺人者と恐喝者」と「この眼で見たんだ」はカーの2大名作なり
656 :
名無しのオプ :02/11/22 15:12
>>655 あんたは、もっとひどいお人だ・・・泣いちゃうゾ
657 :
名無しのオプ :02/11/22 15:27
若葉マークに適当な事を教えるスレはここですか?
658 :
名無しのオプ :02/11/24 12:44
「死者のノック」読んだんだけど、あのラストで大丈夫なのか心配 (あ、トリックじゃなくて、登場人物達のその後)
660 :
名無しのオプ :02/12/08 03:49
今、「三つの棺」を読んでるとこだけど、ヒデ〜訳だなあ、こりゃあ。 かろうじて、プロットは把握できてるけど、みんなよく途中で投げ出さず 頑張ったなあ・・・。
>>660 三田村裕ごときで文句言ってちゃいけませんぜ、旦那
662 :
名無しのオプ :02/12/09 17:18
集英社刊「帽子収集狂事件」の巻末の都筑道夫の文章に出てくる翻訳家N氏って誰 だろ?カーの翻訳降ろされたことで乱歩に泣きついたヘタレ。
663 :
(゚(○○)゚) プヒプヒ :02/12/09 17:30
西田政治なり。 自分の分からないところは勝手に省略するのでハヤカワでは大弱りだったらしい。 それでも監修者の乱歩の旧友なので文句を言えず、都筑たんが訳稿を真っ赤になるまで直して出版していたが、 ある日、ついに切れた都筑たんと福島正美たんが乱歩に直訴し、無事追放することに成功したという(゚(○○)゚) プヒプヒ
664 :
(゚(○○)゚) プヒプヒ :02/12/09 17:37
>自分の分からないところは勝手に省略するのでハヤカワでは大弱りだったらしい。 とんでもない奴ですな。伴大矩の次ぐらいに(w
666 :
名無しのオプ :02/12/10 04:01
>661 ん?あれよりヒドい訳ってどの作品?
667 :
名無しのオプ :02/12/10 04:08
平井呈一訳は読むのツラかったよ... 短篇ならまだしも長篇はすげえツラかった。
668 :
名無しのオプ :02/12/10 07:29
669 :
名無しのオプ :02/12/10 07:37
平井訳の「変」さ加減は
>>662 の集英社文庫シリーズ解説でも若竹七海とかにネタにされてたね。
670 :
名無しのオプ :02/12/11 00:49
「三つの棺」読了。 真相は六割がた推理できたし、たしかによく考えられたトリックだと思うけど・・・。 何度途中で投げ出しそうになったか・・・。 不思議なことに、あのヒドイ訳が、真相のあたりでは、かろうじて読みやすくなった。
671 :
名無しのオプ :02/12/11 13:10
「三つの棺」はむしろ、ポケミス旧版の訳の方が読みやすい。
小学生の頃だったか、『三つの棺』を読んでいたのですが、 ナゼか最後まで読んだ記憶がないのは、もしかしたら訳が 理解できなくて途中で投げちゃったのかもしれないなあと 考える今日この頃。 確か文庫本で、表紙に墓場から手がぬっと突き出している イラストが描いてあった記憶がうっすらとあるのですが。 ……ていうか、その後読もうとしていない自分が情けない。
673 :
名無しのオプ :02/12/11 17:10
ハヤカワの文庫の表紙は、 今のタロットより断然前のこわ〜〜いイラストの方が良いね
674 :
名無しのオプ :02/12/11 17:52
ウチの大学の図書館には「魔棺」がある。 読んでみるべきか・・・・でも「三つの棺」未読なんだよな(w
675 :
名無しのオプ :02/12/11 19:08
黒仏大師>女王様>謎の女王様>蒸気船野郎>>>>>>>>>>>車
676 :
名無しのオプ :02/12/11 19:30
蒸気船野郎?
677 :
名無しのオプ :02/12/11 19:56
S.S.のオッサンなり
678 :
名無しのオプ :02/12/11 20:53
関係ないが、乙一という作家が出てから、カーって「力一」に見えて仕方がない。
>>679 、「乙一」を「おつう」と読んでるから、問題無し。
「Z−」だろ
682 :
名無しのオプ :02/12/12 10:16
「三つの棺」読了。なんかヒデエな、これは。 カ−名義の作品とディクソン名義の作品、駄作が多いのはどっち? (まだ、ディクソン名義のは未読なんだが・・・・。「読者よ欺かるるなかれ」、 「貴婦人として死す」あたり、結構気になるんだけど。
黒仏ってだれ?
>>683 様。
F.W.クロフツ……ではないかと思われます。
>684 ありがとう
686 :
名無しのオプ :02/12/12 12:18
>>682 「三つの棺」がヒドイと思うなら、
どっちに駄作が多いというよりも
ほとんど駄作になるでしょう。
今後はもう読まれないことをお勧めする次第です。
687 :
名無しのオプ :02/12/12 13:27
ヒドイと思うのは訳のせいだと思われ。 (まあトリックもカーのベストとは思わんが) 過去レスを参照すれ。
688 :
名無しのオプ :02/12/12 13:28
>>686 つまりは、全作品あんな感じってこと?
もし本当なら、あなたのおっしゃるように、読むのやめます。アリガト。
689 :
名無しのオプ :02/12/12 13:35
♪忘れちゃならねえ 心意気 「カーちゃ〜ん」
>>689 様。
あ、それじゃ私も悪のりさせていただいて。
『カーちゃんは犯人じゃない』仁木悦子
691 :
(゚(○○)゚) プヒプヒ :02/12/12 13:58
まあ初心者がいきなり「密室講義」読んでしまうとネタバレ大会になるから三つの棺は避けたほうが無難ならん(゚(○○)゚) プヒプヒ
692 :
名無しのオプ :02/12/12 14:01
♪カーちゃんが夜なべをしてミステリ書いてくれた〜
693 :
名無しのオプ :02/12/12 14:30
694 :
名無しのオプ :02/12/12 17:53
♪ カーちゃん、お肩を叩きましょう〜
696 :
名無しのオプ :02/12/13 19:38
主要作品の個人的ランキングを作ってみたり 1 火刑法廷 2 プレーグ・コートの殺人 3 赤後家の殺人 4 ユダの窓 5 皇帝のかぎ煙草入れ 6 白い僧院の殺人 7 帽子収集狂事件 8 緑のカプセルの謎 9 貴婦人として死す 10 夜歩く 11 曲った蝶番 12 読者よ欺かるるなかれ 13 死者はよみがえる 14 魔女の隠れ家 世間の評価とはだいぶ違うかも。 ほかにミステリ評論として「三つの棺」、短編として「妖魔の森の家」、 ファースとして「連続殺人事件」、歴史ミステリとして「ビロードの悪魔」を それぞれ評価しますが、これらは上の14作には及ばないと思いました。
697 :
名無しのオプ :02/12/13 22:00
駄作ランキングもきぼんぬ。
五つの箱の死は訳文で損をしているが間違いなく入るな
699 :
名無しのオプ :02/12/14 02:13
囁く影とか爬虫類館も 一部の人に名作と言われることがあるわりには 相当に駄作だと思う。
700 :
名無しのオプ :02/12/14 02:13
かー
「妖魔の森」って、EQMM創刊号の冒頭中編だったんだよな。 SFマガジン創刊号のクラーク「太陽系最後の日」みたい(こっちは巻末中編ですが)。 どちらも作家・ジャンルを代表する作品、ということだ。
702 :
名無しのオプ :02/12/14 08:37
あれは本当に乱歩が訳したのか?
火刑法廷は好きな人が多いな。 最後の数ページを読んで背筋が寒くなった云々みたいな感想をよく聞くけど 俺はあれ読んで笑ったよ。だってあれバカミス(誉め言葉)だろ?
704 :
名無しのオプ :02/12/14 12:05
カーは基本的に全部バカミスだと思うです。 ただ、単なるバカに徹してないところがいいと思う。 恐くて、不可思議で、謎が魅力的で、ドタバタもあって、 読み終わるとバカバカしい。
>>696 俺的ベスト
1.緑のカプセルの謎
2.ユダの窓
3.妖魔の森の家(短編)
4.貴婦人として死す
5.読者よ欺かるるなかれ
6.火刑法廷
7.プレーグ・コートの殺人
8.死者はよみがえる
9.曲がった蝶番
10.夜歩く
なお、他の有名作を俺的に評価すると
赤後家の殺人
(メイントリックが途中で分かってしまった)
皇帝のかぎ煙草入れ
(えっ、あれがトリックだったの?っていうか謎自体に気づかなかったよ)
白い僧院の殺人
(トリックは凄いが、ストーリーはひたすら退屈)
帽子収集狂事件
(面白そうなストーリーだったのに読んでてなんか退屈。これは訳のせい?)
三つの棺
(ゴタゴタしすぎ。なんかカーの中でもワーストに近い気がする)
706 :
名無しのオプ :02/12/14 13:24
>>702 乱歩らしい。編集者がカーよりも乱歩の名に小さい活字を使ったところ
乱歩からクレームがついたらしい。ちょっと乱歩に幻滅した。
707 :
名無しのオプ :02/12/14 14:33
>>702 下訳があったらしいよ。他にも全然翻訳に携わってないのに乱歩訳ってのあるらしい。
>>706 「カーは私より後に小説を書き始めたんだから〜」って奴ね。まぁ、オレ的にはイメージダウン
にゃならなかったが。
708 :
名無しのオプ :02/12/14 21:16
会話文に二重かぎかっこ『』を使ってたのが異様だったけど、あれ何か意味があったのかな?
「プレーグ・コートの殺人」は市販では、もう手に入らないんですか? どこに行っても見つからない上に、ハヤカワのホームページで検索をしても出てこない。
710 :
名無しのオプ :02/12/14 22:53
あきらめろ(w
こうして古書マニアが増えていくわけだ。
ロジャー・ダーワースって名前が印象に残るし、 設定も好みのオカルト仕立てでイイ!
713 :
名無しのオプ :02/12/14 23:06
カーマニアの二階堂黎人センセが、 早川に訴えればいいんだよ。 「三つの棺」を訳し直せ、とか 「プレーグ・コート」を復刊しろ、とか。
二階堂黎人センセが「俺に訳させろ」 で、改訳が改悪に・・・
716 :
名無しのオプ :02/12/14 23:56
二階堂黎人センセはまず自分の文章を直す必要があるな
718 :
名無しのオプ :02/12/15 00:05
719 :
名無しのオプ :02/12/15 00:10
720 :
名無しのオプ :02/12/15 01:42
ニューヨークに行ってきたんだけどカーの本がまったく 置いてなかたよ。さびすぃ。
アメリカ人にはカーのよさはわからんだろうよ。やつらバカだし〜
722 :
名無しのオプ :02/12/15 01:52
プレーグ・コートって文庫本の奴ですか? あれ余裕でブクオフに百円だったのに。 レア物?
いや、講談社文庫のやつだろ
724 :
名無しのオプ :02/12/15 02:11
力一です。
>>709 英語だと「the Red Widow Murders」と併せて1652円で読めますぞ。
こうして英語で読む人間が増えるのだろうか。
プレーグコートなら、何年か待てば重版/復刊されるだろうよ。 ここ数年、ハヤカワでカーの復刊がやたら多かったから、 弾き出されたんじゃないの?
727 :
名無しのオプ :02/12/17 23:12
ロンドンの本屋にはカーがいっぱいありますか? 情報キボンヌ
728 :
名無しのオプ :02/12/17 23:39
古本やには緑のペンギンブックスがいっぱいある。 カーもある。
729 :
名無しのオプ :02/12/18 01:03
普通の本屋さんにはないのでしょうか?
730 :
名無しのオプ :02/12/18 01:07
うーんわからん。アマゾンUKで検索してみれ。
731 :
名無しのオプ :02/12/19 01:34
アマゾンでは何冊か見つかりました。 でも、日本で手に入るほどの種類はないですね。
732 :
名無しのオプ :02/12/20 17:30
アマゾンフランスはどうかな?
733 :
名無しのオプ :02/12/20 17:38
735 :
名無しのオプ :02/12/20 20:51
アメリカよりはありそうなり。
736 :
名無しのオプ :02/12/21 00:45
早川書房は、時々思い出したように ミステリマガジンでカーの特集を組むくせに、 カーの絶版が多い。
737 :
名無しのオプ :02/12/21 00:52
松田道弘氏は「新カー問答」の中で、
カーの読者にベストテンを選ばせると、クリスティやクイーンには見られないほどのばらつきが出るはずだ、と書いていますが、
>>695 や
>>705 を見るとそんな事は無いような気がします。
(少なくとも松田氏のベスト10が、江戸川乱歩が読み逃した作品ばかりから選ばれているような、ばらつきは見られません)
私はカーの作品を40冊程読んでいますが、ベストテンを選ぶと次のようになります。
1.曲がった蝶番
2.貴婦人として死す
3.ビロードの悪魔
4.アラビアン・ナイトの殺人
5.赤後家の殺人
6.喉切り隊長
7.ユダの窓
8.三つ棺
9.四つの凶器
10.火刑法廷
6位以下はその日の気分によって変わるかもしれません。
なお、
>>695 と
>>705 で選ばれた作品の中で私が読んでいないのは「皇帝のかぎ煙草入れ」だけです。
長篇のみ、もう読んで楽しかったかどうかだけで理屈抜き。 カー全て読んでるわけではないですが・・・ 1. 読者よ欺かるるなかれ 2. 鑞人形館の殺人(ポケミスって完訳じゃないんですか?) 3. 連続殺人事件 4. パンチとジュディー 5. プレーグ・コートの殺人 6. 火刑法廷 7. 魔女の隠れ家 8. 盲目の理髪師 9. 曲った蝶番 10. 三つの棺 夜歩く、爬虫類、緑のカプセル、弓弦城も好きな方。 皇帝、帽子屋はつまらなくはないけど・・いまいち判らない。 テニスコート、ユダ、僧院は苦手な部類。
739 :
名無しのオプ :02/12/21 22:08
8位に盲目の理髪師。 うれしいです、この作品を認めて下さる方に 初めて会ったような気がします。
740 :
名無しのオプ :02/12/22 00:30
えっ、私も盲目好きですよ。 優劣だと自分自身でも異論ありありなんだけど好きな順。 1. 連続殺人事件 2. 緑のカプセルの謎 3. アラビアンナイトの殺人 4. 曲った蝶番 5. 三つの棺 6. 皇帝のかぎ煙草入れ 7. 火刑法廷 8. 雷鳴の中でも 9. 帽子収集狂事件 10. 夜歩く なんだこれ〜、と思いながらも大好きなので 最近読みかえしたものがランクインする傾向がある。 たぶん、全作読んでいると思う。(ラジオドラマ除く)
741 :
名無しのオプ :02/12/22 01:25
いろんな人がいて面白いっすね。 俺は「連続」とか「アラビアンナイト」は苦手だ・・・・ 自分のベスト5は「火刑」「ユダ」「皇帝」「貴婦人」「カプセル」 なんかベタベタ。
742 :
名無しのオプ :02/12/22 02:04
もし、火刑法廷にエピローグがなかったら評価はガタ落ち なんでしょうか?
743 :
名無しのオプ :02/12/22 02:37
>>741 そんなことないと思います。
そうでないところがあの作品のスゴイ所なわけで。
江戸川乱歩なんかも、あのラストには否定的だったらしいけれど、
彼の「カー問答」では、「最も好きな作品」にランクさせてる。
ちなみに「三つの棺」は、もし講義がなかったら
かなり微妙な評価の作品になってたと思うです。
>>742 必ずしも、そうはならないと思うが。それまでの展開の迫力や
高密度な謎の構成があるからね。
それにしても、変な質問ですね。カーは『火刑法廷』がああいった構想
だからこそ「あのエピローグ」をつけたんだし、「あのエピローグ」を
欠いていたとしたら、本編そのものも全く別内容になったでしょうし。
ん? 待てよ。『火刑法廷』の初訳当時、訳者の西田政治(都筑道夫の
自伝でも、名を伏せて槍玉にあげられてる古手の作家・翻訳家)が、
あのエピローグを理解できないから(!)と省略しようとしていたそうです。
もし、そうなっていたとしたら……うん、それは確かにガタ落ちの評価に
なっていただろう。コワイヨー。
746 :
名無しのオプ :02/12/22 04:02
>>743 講義を入れる事でトリックがご都合主義なのに対する批判をかわしたからね。
ハヤカワ・ミステリ文庫版の275ページでフェル博士が言った言葉は名言だと思うよ。
あの台詞が無ければあの本のトリックはボロクソに言われて仕方無いと思うしね。
747 :
名無しのオプ :02/12/22 04:07
火刑法廷はシリーズ探偵を使わなかった事から考えても当初からエピソードを入れる事が前提になっていたと思う。 というよりはあのエンディングがあの小説の構想の出発点だったはず。 しかしあの作品をシリーズ探偵でやっていたらあの作品は伝説になっていたと思う。 なんせそれまでの作品すら眉唾になってもおかしくないのだから。
748 :
独者 ◆7lIkUklBz. :02/12/22 04:47
じゃあ、わたしも好きな順に挙げていい? 1.「曲った蝶番」 2.「火よ燃えろ!」 3.「貴婦人として死す」 4.「魔女が笑う夜」 5.「魔女の隠れ家」 6.「絞首台の謎」 7.「三つの棺」 8.「死時計」 以下は可もなく不可もなく。未読も多数あり。
749 :
名無しのオプ :02/12/22 09:09
俺のベスト10 1「火刑法廷」 2「貴婦人として死す」 3「曲がった蝶番」 4「九人と死人で十人だ」 5「ユダの窓」 6「妖魔の森の家」 7「アラビアンナイトの殺人」 8「読者よ斯かるるなかれ」 9「帽子収集狂事件」 10「青ひげの花嫁」 ミステリとしてどうこうというよりも、小説として楽しめた順
1「三つの棺」(講義がなくても◎) 2「プレーグ・コートの殺人」(トリックは有名でも物語で読ませる) 3「火よ燃えろ!」(歴史ものではこれが一番すき) 4「死者はよみがえる」(ひっくり返りました) 5「囁く影」(ヒロインが魅力的) 6「爬虫類館の殺人」(ロースンのは手際は良いけどカーのあくがない) 7「四つの兇器」(ラストのギャンブルシーンは手に汗) 8「猫と鼠の殺人」(カーらしい力技) 9「九つの答え」(歴史物ばりの大活劇) 10「騎士の盃」(ラリホー!) 11「引き潮の魔女」(薄味なんだけど、トリックはかなり良い) 12「盲目の理髪師」(爆笑してしまったんだよなあ) 12作品になってしまった。7位以降は個人的なお気に入り。
751 :
名無しのオプ :02/12/22 12:34
三つの棺、えらい評価が低いなぁ。
752 :
名無しのオプ :02/12/22 14:41
むしろ「夜歩く」の評価が低いのが悲しい。 でも「曲がった蝶番」が人気あるのは嬉しい。
753 :
名無しのオプ :02/12/23 02:06
>>696 >>705 >>737 >>738 >>740 >>748 >>749 >>750 の方々のベスト10をまとめて順位をつけてみました。
1位:10点、2位:9点・・・10位:1点、で計算しました。
10位以下のランキングを発表されている方もいますが、それらは無視しました。
左から、順位、作品名、ベスト10に入れた人の数、総合得点、です。
やっつけ仕事なので間違っているかもしれません。また異名同作品を別に数えているかもしれません。
1 曲がった蝶番 6 39 2 火刑法廷 6 35 3 貴婦人として死す 5 35 4 プレーグ・コートの殺人 4 28 5 ユダの窓 4 26 6 三つ棺 5 24 7 緑のカプセルの謎 3 22 8 読者よ欺かるるなかれ 3 19 8 アラビアンナイトの殺人 3 19 10 連続殺人事件 2 18 11 火よ燃えろ! 2 17 12 赤後家の殺人 2 14 13 妖魔の森の家 2 13 14 皇帝のかぎ煙草入れ 2 11 15 死者はよみがえる 2 10
15 魔女の隠れ家 2 10 17 鑞人形館の殺人 1 9 18 帽子収集狂事件 3 8 18 ビロードの悪魔 1 8 20 パンチとジュディー 1 7 20 魔女が笑う夜 1 7 20 九人と死人で十人だ 1 7 23 四つの凶器 2 6 23 囁く影 1 6 25 白い僧院の殺人 1 5 25 喉切り隊長 1 5 25 絞首台の謎 1 5 25 爬虫類館の殺人 1 5 29 夜歩く 3 3 29 盲目の理髪師 1 3 29 雷鳴の中でも 1 3 29 死時計 1 3 29 猫と鼠の殺人 1 3 34 九つの答え 1 2 35 青ひげの花嫁 1 1 35 騎士の盃 1 1
なんと、乱歩も松田道弘も認める傑作「火刑法廷」を抑えてダーク・ホース的な「曲がった蝶番」が1位になってしまったではないですか。
共に6人が推し、内二人が1位に挙げているのですが、その他4人の人の順位が、
「火刑」:6位、10位、6位、7位
とベスト6以下なのに対し、
「蝶番」:9位、9位、4位、3位
とベスト5以内に入れた人が2人いるのが勝因のようです。
また歴史物は票がばらけて、結局2人の人が推した「火よ燃えろ!」が最も多くの点を取りました。
バンコラン物では、3人が10位に推した「夜歩く」より、2人の人が押した「四つの凶器」、一人が6位に挙げた「絞首台の謎」の方が高い点数となりました。
>>751 さん、「三つの棺」は6位なのでそんなに低い評価ではありませんよ。
757 :
名無しのオプ :02/12/23 11:12
>>756 「曲がった蝶番」はトリックとかは地味なんだけど(ある意味派手か)
話としてすごくおもしろいよね。
>ダーク・ホース的な「曲がった蝶番」が1位になってしまったではないですか。
3位の「貴婦人として死す」っていうのもなかなか・・・。
753さん、おつかれ&サンクス それにしても、やっぱりカーのベストはバラけるらしい。 乱歩と松田道弘のベスト6とこのリストの6位までで比較すると、 2つに入ってるのが、火刑法廷(松、2ch)、プレーグ・コート(乱、2ch) 貴婦人(松、2ch)、ユダの窓(乱、2ch)の4作品。 そういえば、かなり前のミステリマガジンのカー特集で松田道弘と瀬戸川猛資が 対談してましたけど、その時のベストはどうでしたっけ。
759 :
名無しのオプ :02/12/23 12:35
>>754-755 「白い僧院」「帽子収集狂」低い・・・。
「火よ燃えろ」と「鑞人形館」に
負けてるところがショボ-ン(´・ω・`)
760 :
名無しのオプ :02/12/23 12:35
1993年の5月号のカー特集のことですか? ベスト5として 松田氏「火刑法廷」「三つの棺」「緑のカプセルの謎」 「プレーグ・コートの殺人」「ユダの窓」 瀬戸川氏「ユダの窓」「火刑法廷」「緑のカプセルの謎」 「ビロードの悪魔」「読者よ欺かるるなかれ」 を挙げています。
761 :
名無しのオプ :02/12/23 12:48
>>759 こういう所では自分はこだわってるんだと思わせるために珍品に票を入れる人が多いです。
>>761 まぁ普通に選べば「三つの棺」「ユダの窓」「火刑法廷」になっちゃうからね。
763 :
名無しのオプ :02/12/23 13:21
>>759 白い僧院はトリック以外に取り柄がないような・・・。
764 :
おれ「赤後家」が一番好き :02/12/23 13:24
それぞれの1位だけ集計してみる
火刑:3人(
>>696 ・
>>741 ・
>>749 )
蝶番:2人(
>>737 ・
>>748 )
カプセル:1人(
>>705 )
読者よ:1人(
>>738 )
連続:1人(
>>740 )
三つ棺:1人(
>>750 )
評論家筋だと乱歩「帽子収集狂」、横溝正史が「プレーグコート」
松田氏が「火刑」、瀬戸川氏が「ユダ」、長谷部氏が「貴婦人」、
森英俊がなぜか「囁く影」
あとセイヤーズが「帽子収集狂」を
クリスティーが「皇帝」を絶賛してたっけ
753 さん、乙。私の場合、純粋に好きな順だったので 優劣で順を付けている人には悪かったかも知れません。 じっくり著作リストを眺めてやるべきだったと反省。 集計結果をみると、「蝶番」がトップというのは うれしいな。あれおもしろいよね。 「帽子」と「夜歩く」は3人が挙げてるけど下位だったので 順位はあがらなかったのか。 # 今度はそれぞれが持ち点(20〜30点くらい?)を # 振り分けるようにしてやったらどうでしょう? # 一作に配分できる点に制限は必要だろうけど。
>>760 ありがとうございます。
雑誌が今手元になかったものですから。
瀬戸川氏のベストが知りたかったのですが、「爬虫類館」は入って
なかったんですね(「夜明けの睡魔」の印象が強すぎたようです)。
この時のベスト選びで、「一生、横綱になれないような異能大関ばかりなので
(選択が)難しい」みたいな表現がありました。言い得て妙。
767 :
名無しのオプ :02/12/24 09:56
ベストのブームにのっかって・・・ @ 曲がった蝶番 A 貴婦人として死す B ユダの窓(あのトリックを知っていても楽しめる法廷でのやり取り) C 火刑法廷(カーを少し読んだ後にこそ活きる話) D プレーグコートの殺人(トリックを知っていても意外な犯人像 雰囲気◎) E 緑のカプセルの謎 F ビロードの悪魔(長すぎるがこれこそカーのやりたい事だったのではないか) G 恐怖は同じ(歴史物ではミステリとしてしっかりオチがついてる) H 三つの棺(部屋からの消失は萎えだがそこが罠だと気付くと) I 死者はよみがえる(読後には怒りすら覚えたがそれがカーなのだと・・・) 次点 赤後家の殺人(初めて読んだカー作品)
768 :
名無しのオプ :02/12/24 10:09
ああ、 「死が二人を分かつまで」「疑惑の影」「白い僧院」 「九人と死人で十人だ」「爬虫類館」「夜歩く」 「皇帝の嗅ぎ煙草入れ」「火よ燃えろ!」「深夜の密使」 「エドマンド・ゴドフリー」 他にも入れても良いのばっかりだ・・・
769 :
名無しのオプ :02/12/25 23:25
カー作品は名作揃いなり
770 :
名無しのオプ :02/12/25 23:36
戦前に出た「夜歩く」の怪奇密封版って解決部分が袋とじになってるんでしょうか。
771 :
名無しのオプ :02/12/26 21:24
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しまった、遅れたか。一応書かせてね。 1 三つの棺(密室講義だけじゃない!最もカーらしい作品) 2 ユダの窓(トリックのみにあらず。法廷場面もいい) 3 ビロードの悪魔(歴史&SF&伝奇&冒険&ミステリの快作) 4 赤後家の殺人(見事にまとまっておる。コンパクト・カー) 5 盲目の理髪師(B級だがはずせない。爆笑の一編) 6 緑のカプセルの謎(スッキリした中期の佳作) 7 帽子収集狂事件(これもカーらしくて好きだぞ) 8 曲った蝶番(ブキミです) 9 貴婦人として死す(1人も悪人が出てこない。さわやか) 10 読者よ欺かるるなかれ(いかがわしくてイイ!) 次点 火刑法廷 白い僧院の殺人 猫と鼠の殺人 囁く影 火よ燃えろ! 一角獣殺人事件 喉切り隊長 連続殺人事件 死者はよみがえる 妖魔の森の家 (こんなにあげちゃ次点でもなんでもないな) 世評は高いがいまいちだった:プレーグコートの殺人 皇帝の嗅ぎ煙草入れ
/::::::::::::::::::::::::::::::::::::\ /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\ /::::::::::/|:::::::::/ノ::::::::/ヽ人:::::::::::ヽ /::::::::::/ |::://∧::::ノ ヽ、:::::::ヽ |:::::::::::/ |/ |ノ |/ ヽ:::::::::| |::::::::::/ ━━━━ ━━━━ |:::::::| |:::::::/ -=・=- -=・=- |:::::| |:::::/ l ̄ ̄ ̄ ̄|====| ̄ ̄ ̄ ̄ l |::::| | =ロ| / ヽ| |ロ=|::| |/ l / `ヽ l | こ・・こ・・こんばんは勝山です・・ / ー── (●_●)─── \ | l l | | |-- ̄`´ ̄--|__ .| | |二二二二-| | \ 丿 ヽ / | \_ _- ̄ ̄ ̄-_ _/  ̄ ̄ ̄\__/ 世の中の最底辺に住む人生の敗残者諸君よ このスレのなかだけがキミたちの生きてい ける場所だ エバルもよし、自慢するもヨシ 所詮世間では相手にされないのだからな 一生そうしていなさい サラバだ
774 :
名無しのオプ :02/12/31 20:26
「グランギニョール」 てどう?
775 :
名無しのオプ :03/01/01 00:00
あけましてジョン・ディクスン・カー! 新年は『夜歩く』から 順番にカー作品を読み返すぞ〜
>775 すばらしい企画ですねぇ〜 作品ぜんぶおもちなんですか?
>>775 ヲレも毎年そう思うんだが、新作にかまけているうちに年末が来ちゃう。
去年は「連続」(たぶん30作目)、一昨年は「皇帝」(たぶん33作目)まで
辿り着くのがやっと。今年は「ビロード」(たぶん47作目)までは到達したい。
『孔雀の羽根』は却下でつか?
779 :
名無しのオプ :03/01/05 00:43
「三つの棺」の密室講義で他作品のネタバレがあるそうですが、どの作品がネタバレされているのか教えてください。 あんまり酷いと読むのを後回しにするつもりなので。
>779を書かれた方へ。 密室講義では、ガストン・ルルーや ヴァン・ダインやエラリイ・クイーンの 作品を取り上げています。 確かに、後回しの方がいいかもしれません。
カー自身のメールのトリックも、「密室講義」で出てた気がする。 やはり「三つの棺」は最後に読むべきか。 ところで今、「アラビアンナイト殺人事件」を読んでたら クリスティーの某作品と同じトリックが、会話の中に出てきた。 油断ならない。
>779 イズレイル・ザングヴィル「ビッグ・ボウの殺人」 ジャック・フットレル「十三号独房の問題」 ガストン・ルルー「黄色い部屋の秘密」 ヴァン・ダイン「カナリヤ殺人事件」 エラリー・クイーン「チャイナ橙の謎」 カー自身の作品としては、「プレーグ・コートの殺人」「赤後家の殺人」あたりもなんとなくネタバレしている。
「黄色い部屋の謎」「カナリヤ殺人事件」「チャイナ橙の謎」「赤後家の殺人」は読み終えていますね。 しかし、残りの3つは手に入れるのが難しそう…。
「十三号独房」は手に入り易いんじゃないかな?(「世界短編傑作集1」に所収) 「ビッグ・ボウ」もブクオフでたまに見る。 「プレーグコート」が一番難しいかな? 気長に探せば見つかるでせう。 と思ってEasySeekで調べてみたら、2件ヒット。<「プレーグコート」 しかし、500円と6500円ってこの価格の差は?
786 :
名無しのオプ :03/01/08 21:58
ためになるスレですね。 ちなみに、 ハヤカワ文庫『弓弦城殺人事件』の解説「密室論」も要注意ですよ。 『モルグ街』『まだらの紐』『ビッグ・ボウ』『ズームドルフ』 『黄色い部屋』『カナリヤ』『チャイナオレンジ』に加えて 『爬虫類館』までバラしてます。
>>785 いくら現在品切れとはいえ、5、6年前まで新刊書店でピンピンしていた本に、定価の10倍もの値段をつけるなんてどういう神経しているんだろ。
こんなこと考えるのも、年とった証拠か?
>787 6500円のほうは、たぶんポケミス版と思われる。 ちなみに私は持っている文庫版は、二年位前に新刊書店で見つけたもの。 しかし、刷は九三年となっている。
789 :
名無しのオプ :03/01/09 02:28
今「アラビアンナイトの殺人」を読んでます。 カーは今まで30冊くらい読みましたが これがいちばんつまらない。というか投げ出したい・・・。
790 :
名無しのオプ :03/01/09 17:20
『グラン・ギニョール』は『夜歩く』の原型らしいね。
791 :
名無しのオプ :03/01/09 22:39
>>789 「アラビアンナイト」はポケミスが復刊してるから
そっちのほうがいいよ、図とか入ってて
読了。創元推理文庫版でした。 コメディ的要素がすべりまくっている気が・・・。 付け髭とか料理の本とかの謎の解明も爽快感が無い。 謎や展開に驚きが乏しいので、 3人の登場人物の個性的な語り口調を スルメのように噛んで味わう作品だと思った。
793 :
名無しのオプ :03/01/11 17:48
>>790 なんでも「読者への挑戦状」がついてたとか。
クイーンの「ローマ帽子の謎」と
近い時期に書かれたことを考えると、先駆的。
794 :
名無しのオプ :03/01/19 10:57
日本人作家「力一(ちからはじめ)」を語るスレはここですか?
2点
しかも激しくガイシュツ
797 :
名無しのオプ :03/01/20 18:17
昼走る
朝泳ぐ
799 :
名無しのオプ :03/01/20 18:27
夕方テレビ見る
夜寝る
いつ歩く?
ヨルアリクイ
803 :
名無しのオプ :03/01/22 15:05
昼ageる
そんなにネタがないなら沈めとけ
(^^)
806 :
名無しのオプ :03/01/26 19:21
解決編が始まる章(犯人が暴かれる章)のページを書いてみたり。 ハヤカワミステリ文庫 「火刑法廷」p.269 「ユダの窓」p.337 「弓弦城殺人事件」p.242 創元推理文庫 「皇帝のかぎ煙草入れ」p.241 「曲った蝶番」p.317 「帽子収集狂事件」p.354 「緑のカプセルの謎」p.315 「白い僧院の殺人」p.307 「死者はよみがえる」p.305 「夜歩く」p.247 「赤後家の殺人」p.354 「魔女の隠れ家」p.246 そこまで読んだら「読者への挑戦状」があるつもりで 本を置いて、謎を考えてみるもよいのではないでしょうか。
807 :
名無しのオプ :03/01/26 19:32
ヒマやのう
808 :
名無しのオプ :03/01/28 11:34
世評高い「緑のカプセルの謎」を読んでみました。 完成度は高いと思うんだけど、ちっともカーらしくなかったのでそこがちょっと。
809 :
名無しのオプ :03/01/28 12:28
カーらしさを求めるとマニア以外にはちっとも面白くない罠
810 :
名無しのオプ :03/01/28 12:44
皆さん「九人と死人で十人だ」って書いてますね。 誤訳だとしても、何かこっちの方が「九人と死で十人だ」よりシックリくるなぁ。
緑のカプセル、メール欄を破棄さえしちゃえば あれって完全犯罪だったんじゃないの?
フィルムか。フーン
新樹社について情報をお持ちの方はいらっしゃいませんでしょうか? 前に、「殺人者と恐喝者」があそこから出ると聞いたんですが 全然情報がなくて。
814 :
名無しのオプ :03/01/29 04:04
どうでもいいが何度見ても
>>66 のレスが腹痛くてたまらんw
>>772 プレーグコートは「メール欄」の入ったタマラない作品だと思うが?
それで俺の個人的ベスト1は「B13号船室」、
俺は学研チャンピオンコースなどで四次元ものの不思議な話しが好きだったので
四次元ミステリを絡めたこの作品はたまらなく良かった。
他にテニスコートの謎も好きだ。
妖魔の森の家は俺が珍しくトリックを見破った作品。
始めは犯人が死体を食べてしまったのかと思ったが「あっ、そんな事しなくても死体は持ち出せる」と気づいたので。
海外作品なんですけど・・・ 金持ちが古い城に住んでおるわけですよ。 で、二階だったかな、特定の一室に人が泊まると、その人は必ず翌朝死体で発見される。 その話を一笑に伏した若い婿だか甥だかもやっぱり死んでしまう。 秘密がわからなくて悶々としていると、老犬を連れた爺さんが現れて謎解き・・・ 真相はあーらびっくりメール欄 これ、カーの作品じゃなかったですか? タイトル質問スレにも書いたんですが・・・
Jane使ってるとメル欄がそのまま表示されるんですけど。
もう
>>820 の読む楽しみなくなっちゃったよ・゚・(つДT)・゚・
819、820さんありがとうございます。 821さんへ 何と言うかそのう・・・わざわざ読む価値のある作品じゃないと思いますよ・・・
823 :
名無しのオプ :03/02/03 07:07
ミステリ事典のカーの項で、晩年NYタイムズだかの匿名批評で時代がかったおおげさな点を からかわれて筆を折った、みたいに書いてあったと思うけど、 具体的にはどんな事書かれちゃったの?事情に詳しい人居る?
>>819 ちょっとまえにUSOジャパンでそんなのやってたね
『夜歩く』読みました。 面白かったんですが、これってK少年の事件簿の ある話にちょっと・・・似てません?(汗 というか、K少年がパク(略 なので、読後ちょっと萎えてしまいました(涙
K少年はパクリの宝庫だからね。 先に読んじゃった人はかわいそうだな。 もう何の楽しみも残ってなくて。
乱歩の通俗物はパクリの宝庫だからね。 先に読んじゃった人はかわいそうだな。 もう何の楽しみも残ってなくて。
829 :
名無しのオプ :03/02/05 20:25
ちょっと質問。 「喉切り隊長」や「ビロードの悪魔」とかすごい傑作という話を 聞くんで興味あるんだけど、歴史ミステリというと物語の背景の 歴史とかの知識がないと楽しめないのかな?
830 :
名無しのオプ :03/02/05 20:27
人に聞く前に一冊読んで見ろ
○○の知識がないと楽しめないとか、どの作品でどの作品のネタバレしてるとか、 そんなこといちいち気にしてたら結局いつまで経っても読めないと思うけど。 系統的にきっちり読まないと面白くないわけじゃないし、そうやってきっちり読んだ からって必ずしも面白いわけじゃあない。人間の一生なんて限られてるんだから、 自分が読みたいと思ったときが読みごろです。 もしそれで面白くなければ、たとえどんなに世間的に評価の高い作品であっても それはその人にとっては「面白くない作品」だった、というだけのことです。 その辺あまり気にすると、面白さが半減します。ある程度の開き直りは必要です。
とりあえず、俺は「ニューゲイトの花嫁」「ビロードの悪魔」を十代の世界史習う前の頃に 読んだがすごく楽しめたよ。
833 :
名無しのオプ :03/02/06 00:38
ツワイク「ジョゼフ・フーシェ―ある政治的人間の肖像」(岩波文庫)を予め読んでおくと、 「喉切り隊長」の時代背景がよくわかって面白いと思う。
>832さん すごいな、その2作を10代(しかもリア厨で?)とは。 ちなみに私はちまたではあまり良い評判をきかない 「亡霊たちの真昼」が好き。 というか、その他の歴史ものは未読が多いのだが・・・(汗 時代背景そのものがトリックというかストーリーに 関連していたりするので楽しい。その時代でなければ ありえないこととかあったりするので。
死の館の謎も面白かった。
836 :
名無しのオプ :03/02/14 00:02
わあ☆嬉しいな!こんなスレが立ってるなんて! そうだよね、やっぱり皆もこの人綺麗だと思ってたんだよね。 でも何であれ一本しか出てないんだろう…。余りにもハマリ過ぎて脱却できなくな くなった(もしくは脱却しなかった)のかな?みんなはどう思う?
カーってキレイなんか。 シランかった。
いや〜どういうボケなのか判らんのでツッコめない。
王様と私のデボラ・カーあたりかな?
難しい問題だな やっぱり女優か? しかし1本しか出てない女優なんて・・・ 男優なら、ビョルン・アンドレセンという感じだが、 カーとどうやって間違うかな?
841 :
名無しのオプ :03/02/15 23:03
「サウンドオブミュージック」で長女リーズルを演じたシャーミアン・カーではな いだろうか。
842 :
名無しのオプ :03/02/18 20:10
普通に誤爆だとおもうが、どこのスレなのかさえもわからん。
843 :
名無しのオプ :03/02/18 21:02
836説明してくれよ・・・ 妙に気になる。
844 :
名無しのオプ :03/02/18 21:09
皇帝のかぎ煙草入れ読んだ。初カーだけどおもしろかった。確かにアガサが絶賛 しそうな感じですね。次は三つの棺とユダの..を読もうとおもいますけど いかがでしょうか?
845 :
名無しのオプ :03/02/18 21:14
>844の方へ。私は、ユダの窓の方をお薦めします。 三つの棺は良くできた作品ですが、翻訳に難があり、 ちと読みにくいです。
翻訳家って英語はできても日本語ができない人が多いな
847 :
名無しのオプ :03/02/18 21:35
845の方ありがとうございました。でもブックオフにユダ..がなかったので 手に入った三つの棺からいってみます
両方読めばいいよね。
ブックオフで買うなボケ
うるせーヴォケ
HM卿について教えてもらえませんか? やっぱり一番最初の作品から読むのが良いのでしょうか? お薦めの作品などあればお願いします。
地味に2周年だね、このすれ。
>>851 順番は気にしなくて良いと思う。
別にメリヴェール最後の事件というのがあるわけでもないし、
過去の事件が重要な手掛りというのも無いから。
手に入ったものから読めば良いと思うが、
文庫になっていない作品は
いつ絶版になるか分からないから先に読むことを進めます。
おすすめ
「プレーグ・コートの殺人」「白い僧院の殺人」
「赤後家の殺人」「ユダの窓」「貴婦人として死す」
854 :
名無しのオプ :03/02/19 09:37
「われわれは推理小説の中にいる人物であり、そうでないふりをして読者をバカ にするわけにはいかんからだ」 今まで読んだ本格推理小説でもっとも驚いたセリフです。
>>854 俺は萎えた。それまで作品世界にのめりこんでたのに一気に冷めて
本を投げ捨てたくなった。
856 :
名無しのオプ :03/02/19 12:33
HM物の方がフェル博士物より良作多いような気がしない?
857 :
名無しのオプ :03/02/19 13:05
>856 禿同。
>>851 「騎士の盃」はHMの最後の事件だからラストのほうが良いかも。
って自分もまだ読んでないんだけど。
HMはどれも面白いからどれから読んでもはずれはないかと思われ。
ただ、「魔女が笑う夜」は、HMものを何冊か読んでからにしたほうが良いかもしれません。
自分的には愛すべき名作なんだけど。
俺も「魔女が笑う夜」、言われるほど悪いとは思わないんだが。 バカミスなんていう無意味な呼称のせいか?
・・・自分も好きではあるけど・・・。>魔女が笑う夜 特にスーツケースと犬のシーンとバザーのシーンが・・・。
861 :
名無しのオプ :03/02/22 12:37
「魔女が笑う夜」、いいですねえ。 カーは舞台装置に力を入れてるとこが好きなので、 村外れにヘンな名所の岩があるとことか、すごい好きです。 バザーのシーンも、クライマックスとして盛り上りますよね。 「魔女が笑う夜」=バカミス、という図式は多分、「夜明けの睡魔」の 影響が強いと思うんですけど、瀬戸川猛資さんは「ミステリはパズルである前に、 まず小説として楽しませてくれないと」って言う人だし、その人が「愛着がある」って 公言してるわけだから、決して馬鹿なトリックだけでもってるような作品じゃないですよ。 まあ、あのトリックは実際バカだなあと思いますけど。
まるで「バカミス」というジャンルがあるかのごとく語るなよ
863 :
名無しのオプ :03/02/22 15:49
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864 :
名無しのオプ :03/02/22 19:18
今日ようやくプレーグ・コートをGET 傑作と呼ばれる物で持ってないのは貴婦人とビロードのみになった。 それなのに魔女が笑う夜を所持してる俺って一体・・(まだ怖くて読んでません)
その前に五つの箱の死嫁
866 :
名無しのオプ :03/02/22 20:21
五つの箱、どのへんがバカなのかいまいち分かりません・・・ 誰か教えてくれー
868 :
名無しのオプ :03/02/22 22:43
そういえばこのスレで一度として話題に挙がらない 「月明かりの闇」ってどうなんでしょう?
>861「夜明けの睡魔」 創元ライブラリから出てるミステリ評論ですね。 まだ読んで無いー。かなり読みたくなったー。
「青銅ランプの呪」っての読んだけどすげえ面白かった。 禿人は冒頭のドタバタが楽しめるのみで、後は見るべきところのない駄作 と言っていたけど、やっぱアイツの評は当てにならんわ。
871 :
名無しのオプ :03/02/23 15:49
二階堂黎人
873 :
名無しのオプ :03/02/23 17:12
フェル博士最後の事件て「雷鳴の中でも」じゃなかったのか?
874 :
名無しのオプ :03/02/23 20:27
このスレを見てカーの本を読みたくなって先日図書館から「一角獣殺人事件」を借り出して読んでみた。 そして一読してマジにぶっ飛んだ。一回の読書で3度分の驚きが得られたのはこれが初めてだった。 俺が厨だからかもしれないが、最後の格闘シーンが特に胸が躍るほどよかった。とにかくカーはすごいやつだと思った。 ミステリ板の住人さん、こんなカー初心者の漏れにお勧めのカー作品を教えてください。頼みます。
嫌です
うっ・・・。マ、マジですか?
はい
そ、そんな・・・。
このスレの人は不親切ですね。
つーか、過去ログ読めや!ってのをやさし〜く言ってあげてるんじゃないの?
>875 とりあえず「ギリシャ棺の謎」がおすすめ。
883 :
名無しのオプ :03/02/24 00:05
>875 いや、まずは「樽」を読むべきだろう。史上初の動く密室を扱ってる。
「本陣殺人事件」だな。やっぱ。
>>881 過去ログには一応すべて目を通しましたが、皆の勧める本が多種多様なのでどれから読んでいいか悩みました。
とりあえず漏れはかなりひねくれてるほうで「一角獣」から読みましたが、この後どれを選べばいいのかすっげえ悩んでいるのです。
「曲がった」と「夜歩く」の名前は手元にメモしましたが・・・。本屋を渡り歩いてもどの書店にもありませんでした。
なので、ここに「一角獣」のつぼにはまった漏れにお勧めの本を教えてもらおうと書き込んだのです。
>>882 それはクイーンの国名シリーズでは・・・?
>「一角獣」のつぼにはまった じゃあ、「パンチとジュディー」か「連続殺人事件」が、 自分としてのお薦めです。入手容易かどうかは知らないけど。
「皇帝の嗅ぎ煙草入れ」もお薦めです。 トリックの説明読むのに疲れたら是非。
意外と「魔女が笑う夜」合ってるかもしれん。
889 :
名無しのオプ :03/02/24 00:26
ドタバタがツボにきたのなら入手難易度が比較的低い「盲目の理髪師」じゃない?
>>885 本来なら「パンチとジュディ」がおすすめです。「一角獣」にも登場した
ケンウッド・ブレイクが主役のドタバタミステリです。
が、この本はかなり入手困難なようなので……。
886さんと同じく「連続殺人事件」(創元推理文庫)をおすすめしておきます。
とりあえず「パリからきた紳士」という手もあるのかも。 古典的名作という意味では。 これまた疲れたときにドウゾ(w
あと「墓場貸します」もね。
「ジョン・ディクスン・カーを読んだ男」 これ読んどけ
>>886-
>>893 どうもレスありがとうございます。
こんなにレスがつくとは思わなかったから驚いています。充分参考になりました。
今度ひまな時に大きな本屋とか図書館とかに行って皆さんが挙げた作品を全部探してみようと思います。
スレ汚しごめんなさいです。それでは、885でした。
>870 「青銅ランプの呪」は、主人公が寝てる時に(メール欄)が出てくるシーンで 鳥肌が立ちました。 トリックの真相の、ホームズの時代に先祖がえりしたような雰囲気も、むしろ 新鮮で面白かったし。
>895 足音の謎なんかも消失のトリックとうまく絡んでて感心した。
898 :
名無しのオプ :03/02/25 15:55
遊びで考えてみました。 フェル博士vsH・M卿5番勝負 1 魔女の隠れ家vsプレーグ・コートの殺人 2 三つの棺vsユダの窓 3 囁く影vs貴婦人として死す 4 盲目の理髪師vs九人と死で十人だ 5 緑のカプセルの謎vs読者よ欺かるるなかれ 肩の力を抜いて、好きなほうに投票してください。 新しい対戦も募集中。 今回の対戦は、 1…デビュー作対決。どっちも犯人逮捕が劇的で、結末も安易なハッピーエンドに 流れてない点がポイント高い。 2…代表作対決。どっちも密室が出てくるけど、使い方は全然違うあたりは流石。 3…40年代の人気作。ストーリーはやや小粒ながら、切なげな良い話だし、 かと思えば妙なトリックが出て来たり、無理矢理な展開があったりもして、 楽しめる二作。 4…船対決。(強引でスミマセン…)。フェル対H・Mというより、30年代vs40年代かも。 5…透明人間vsエスパー。どちらも現場に目撃者が何人もいたのに、何が起こったのか わからないという事件のインパクトが強烈。絵解きも上手い。 という感じで組みました。 ちなみに僕の勝敗表は 1 ○魔女の隠れ家vsプレーグ・コートの殺人● 2 ●三つの棺vsユダの窓○ 3 ●囁く影vs貴婦人として死す○ 4 ●盲目の理髪師vs九人と死で十人だ○ 5 ○緑のカプセルの謎vs読者よ欺かるるなかれ● で、今回はH・Mの勝利ですかね。長くなるので個々の勝敗の理由は省略。 好きな作品に●つけるのって思ってたよりつらいな…。
俺は2戦目以外は全てHMの勝ちだと思う。
901 :
名無しのオプ :03/02/25 21:30
1 ●魔女の隠れ家vsプレーグ・コートの殺人○(大差) 2 ○三つの棺vsユダの窓● (上位接戦) 3 ●囁く影vs貴婦人として死す○ (接戦) 4 ○盲目の理髪師vs九人と死で十人だ● (接戦笑えたので) 5○緑のカプセルの謎vs読者よ欺かるるなかれ● (大差)
私としては 1 HM卿 2 HM卿 3 HM卿 4 フェル博士 5 フェル博士 てなとこでしょうか。
やっぱり緑のカプセルには負けるかなあ・・・ このスレみても支持率高いしなあ。 くやしいなあ。
みなさん投票ありがとうございます。 ちょっと、フェル博士の旗色が悪い感じですね。 ”囁く影vs貴婦人として死す”なんかは、もうちょっと接戦になるかと 思ったんですけど。 それから『プレーグコート』、強いですねえ。 僕は『プレーグコート』はホラー、オカルトに徹してるような硬派なイメージがあって、 それは別に欠点ではないんですけど、『魔女の隠れ家』みたいな冒険ありロマンスありの お話にやっぱり惹かれてしまうんですよ。最後のほうで出てくる執事の冒険のエピソードとか、 ああいうテイストは後期の歴史ものなんかにも脈々とつながっていく、カーの最愛の部分です。 粋な騎士道精神とでも言いますか、誇り高くて、お酒が好きで…。 人里はなれた旧家が舞台、という設定も活きていますよね。 なんかこのまま書いてたらどんどん脱線して行きそうですが。 そういえば”魔女の隠れ家vsプレーグ・コートの殺人”っていうのは、よく考えたら 田舎vs都会の趣もありますね。フェル博士→田舎、H・M卿→都会、というイメージは なんとなくあるような。
905 :
名無しのオプ :03/03/01 18:25
ユダの窓と緑カプセルと火刑法廷はぜひ読みたくなりました
906 :
名無しのオプ :03/03/01 18:35
最近小学生の間でカーが流行っていることないか? 魔女の隠れ家(子供向け)を読んでいる小学生をここ数日間の間で2人目撃した。
907 :
名無しのオプ :03/03/03 11:35
908 :
名無しのオプ :03/03/08 00:01
BOOKOFFにて「騎士の盃」(σ゚∀゚)σゲッツ!! 今から読みます。
面白いよぉ〜あれ
910 :
名無しのオプ :03/03/09 21:43
911 :
名無しのオプ :03/03/10 21:01
短編・ラジオドラマ限定で人気投票やりませんか? 創元推理文庫の6冊読んどけば邦訳は8割方(9割?)押さえられるので、 参加しやすいのではないかと。 ベスト10だと多すぎ、けどベスト5だと少ない気もするので、 一人7冊って所でどうでしょう。
7「冊」?
ぐはっ、スミマセン、「作」です。恥ずかしっ!
914 :
名無しのオプ :03/03/10 23:25
ひとつ、やってみますか。 1.奇蹟を解く男(これは反則?) 2.ある密室(この強引さがカー) 3.絞首人は待ってくれない(盲点をつく鮮やかな解決) 4.銀色のカーテン(まとまりの良さで) 5.黒いキャビネット(サスペンスの盛り上げ方に) 6.正義の果て(謎解きも巧妙だが、読後の余韻も強烈) 7.空部屋(すごく都合のいいロマンスに。事件はほとんど記憶にない) あまり短編のイメージがないので、けっこう考えたかも。 あの有名どころの3作に思い入れがない分、よけいに難しい。
>914にほとんど同意できるが、 「死者を飲むかのように…」「もうひとりの絞刑吏」「山羊の影」 も好きな作品だったりする。
投票ありがとうございます。 カーの短編って、「妖魔の森の家」以外はあまり語られないような気がするので、 前からやってみたかったんですよ。 それにしても、長編では異能大関ばかり、なんていわれるカーも、短編には 「妖魔の森の家」と「パリから来た紳士」という両横綱がいますから…などと エラそげに書こうと思ってたら、ぐはっ、見事にやられました。 ところで有名どころの3作って、もう一つはなんでしょうか? 「B13号船室」か「第三の銃弾(不完全版)」あたりでしょうか? 僕のベストはえらい平凡(と思う)です。 ・空中の足跡 ・もう一人の絞刑吏 ・妖魔の森の家 ・赤いカツラの手がかり ・パリから来た紳士 ・あずまやの悪魔 ・地上最高のゲーム 『不可能犯罪捜査課』は好きな作品ばかりですが、トリックが評価対象外な分、 かえって味付けの上手さが引き立っている「空中の足跡」を。 歴史ものの「もうひとりの絞刑吏」はあの雰囲気ある語り口が好きです。 「妖魔の森の家」は初読時のインパクトがそれほどでもなくて、評判の割には たいしたことないなあ、と思ったんですけど、読み返すほどに好きになりました。 暮れゆく森を背景にしたムードの醸成がすごい上手くて、それが、あのトリックを 倒錯した美しさを感じさせるものにまで昇華させていると思います。下手な作家が やってたら、単に「ショッキングなトリック」どまりだったと思う。
「赤いカツラの手がかり」はオフビートなところが大好きです。女性の服のたたみ方が 捜査の焦点になったときに、「なんなら私が今からここで実演しましょうか?」と 服を脱ぎ出そうとするヒロインがかなりイカしてます。 「パリから来た紳士」は創元の宇野訳もいいですが、ハヤカワ文庫のクイーン編 『黄金の13/現代編』に入ってる大西訳(一人称が”おれ”)も捨てがたいです。 一発勝負の作品だから再読はダメだろうと思ってたら、あれよあれよと読ませられました。 ラジオドラマも粒が揃ってて、「B13号船室」で船上でのアイリッシュばりの失踪事件、 「絞首人は待ってくれない」で監獄での冤罪ばらし、「幽霊射手」で孤島の館の伝説…と いったふうに、毎回々々手を変え品を変え、シチュエーションに幅を持たせているのには 感動します。謎解きも、フーダニット一つ取ってみてもマンネリにならないように 気を配っているのが分かりますし。 中では、夏の香りの漂う「あずまやの悪魔」が一押し。 自分で「短編・ラジオドラマ限定」と言い出したくせにエッセイを挙げるのは 気が退けますが、「有り金残らず置いて行け!」も「ミステリ狂の告白」も 「もう一杯貰おうか、ワトスン!」も大好きです。 「地上最高のゲーム」はいきなり「おお、それだ、それだ!」とか言い出すところが最高です。 他に、「奇跡を解く男」は「不可能な事件が起こると皆わしを引っ張り出してきて 頼りにするくせに、事件が解決したら、ふん、何だそんな事だったのかツマラン、 とゴミ箱に押し戻そうとしおる」というH・Mのぼやきが印象的。 バンコランものでは「山羊の影」のラストのセリフがしびれました。(ハヤカワ文庫の 『密室大集合』版は訳文がイマイチでしたが…) 長文失礼いたしました。
>>916-917 両横綱は、あえて外したところもあるんですよ。言われるようにこのスレでも
話題になったし、そもそもクイーンの大絶賛もあるしで。
「パリ紳」はあまり語られてなかったかも。これは大好きです。
酒場の雰囲気がなんとも楽しげで。
カーの強みは、情景描写にすぐれているところでしょう。一つの場面を
景色として読者に認識させるあたり。「妖魔」でもH・Mがしりもちをつくシーン、
夕闇の中で会話をしているシーン、目に浮かぶんですよね。
内面描写を軽視していた分、外観を認識するのに秀でていたのかも。
それにしても911さんは、読み込んでますね。思い出しましたよ、
「おお、それだ、それだ!」
あのエッセイで紹介されていたから、ポーストを読む気になったんでした。
あの興奮ぶりは乱歩にも通じますね。
こちらも長文失礼。
ちなみに、有名どころの3作目は「B13号」のつもりでした。
「大西洋殺人事件」っていまだにビデオを見たことが無い・・・
>>918 いや、実はうろ覚えのハッタリで書いたもんで、
>>916-917 は細かい誤記がたくさん…
>カーの強みは、情景描写にすぐれているところでしょう。一つの場面を
>景色として読者に認識させるあたり。
本当にそうですね。とにかく、雰囲気作りにこだわった人だと思います。
「カーにはストーリー・テラーとしての天賦の才能があって、ドラマチックな
情景をビビッドに描き出すのがじつにうまい。」「読み手の想像力を刺激する
ロマンチックな魅力があって、ちょっと忘れられない印象を残すんだな」と、
松田道弘氏も絶賛してますし。
カーの情景描写がイイのは、視覚的な描写だけに依存せず、聴覚や嗅覚、触覚と、
五感をフルに活用してるからだと思うんですけど、この辺は仰々しい怪奇趣味に
凝ったがゆえの功名なのかなという気もします。ラジオドラマなんか、音響効果が
分かってないと書けませんよね。
新カー問答では「毎回クライマックスが近づくたびに天候が急変し、雷鳴がとどろくのは
如何なものか」みたいなことも書かれてますけど、僕はそういう描写が出てくると
ああカーだなあ、って思うので大好きです。
それから、カーがえらいと思うのは、そういう印象に残る情景描写や、雰囲気を 盛り上げるための小道具を、ちゃんと謎解きに活用してるところです。 例えば、土砂降りの雨の中でH・Mがすっころんでズブ濡れになる、とかいうギャグが あったとして、終盤の解決編で「ほら、あの日は雨が降ってたじゃないか」とか 言われると、あっと思うんですよね。 小道具では『帽子収集狂事件』の帽子とか、『皇帝の嗅ぎ煙草入れ』の嗅ぎ煙草入れとか、 いやタイトルからしてなんつーかもう、なんつーかもうって感じです。 >あのエッセイで紹介されていたから、ポーストを読む気になったんでした。 >あの興奮ぶりは乱歩にも通じますね。 僕もです! あれ読んでアブナー伯父を買いに行ったような。なにしろ、「見えない人」や 「唇のねじれた男」と同列ですもんね。 カーのファンは作品よりも作者そのものが好き、っていうのは良く言われますけど、確かに ああいうエッセイ読んでニヤニヤしてる自分に気づくと、その通りだなって思います。 あの無邪気で一徹なところがたまらなく好きで。 もしかしたら、カーのどの著作よりもD・G・グリーンの評伝が一番好きかもしれない…。
922 :
名無しのオプ :03/03/15 23:32
次スレは「ジョン・ディクスン・カーター・ディクスン」がいいな…だめ?(笑
>>920-921 >松田道弘氏も絶賛してますし
松田氏があげている「時計の中の骸骨」と「髑髏城」の墜落シーン、
かたや夕暮れの田園風景の中、かたや闇の中で炎上しながらの落下、
作品の記憶があまりないのに、ここだけは鮮明に覚えています。
雰囲気作りで唸ったのが、「黒死館」でのペスト流行時代の資料を読むシーン。
登場人物と同化して読んでしまうんですよね。
あと、「三つの棺」の三兄弟が墓地から脱走するところ。
棺から抜け出すあたりは、文字通り息詰まる感がありました。
このあたりはゾクゾクしながら読んでいました。
なんつーかもう、なんつーかもう、です(借用失礼)。
>雰囲気を 盛り上げるための小道具を、ちゃんと謎解きに活用してるところ
少しずれますが、証拠の提示で感心したのが、「白い僧院」あれ(メール欄)。
巻末で「ここは特に強調しておいた」みたいなことを、語るわけです。カーが。
得意げな顔してたんだろうなあ。
してやられたといえば、「三つの棺」の「二発目はおまえだ」。
夜中に寝転んで読んでましたが、跳ね起きましたね。その瞬間、構造が
理解できて、後は全て納得しました。(メール)でもなんでもこいってなもんです。
>あの無邪気で一徹なところがたまらなく好きで
同意。
『あの男は、ごくわずかの者を除くあらゆる人間に、あざむかれ、陥れられた。
彼が潔白かどうか知らないし、今ここでそんなことはどうでもよい。だが彼は、
正々堂々と敵に立ち向かい、正々堂々とすべての敵を打ち負かした。
そして今、傷つき、味方もない彼を、吠えかかる野良犬の群れに引きずり
倒させるというのか?いかん!そうはさせんぞ』(「恐怖は同じ」奇蹟を解く男
からの孫引き)
こういった見得の切り方、カーにしか出来ないでしょう。
このセリフ自体、カーの信条だったんでしょうね。
>>922 検索しやすくて良さそう。
でもそれだと、カー・ディクスンが抜けて、ジョン・ゴーントが嘆く、
わけないですね。
>>922 ディクスン・カー&カーター・ディクスン&カー・ディクスン
っていうのはどうでしょうか? 張り倒されそうですが。
スレッド一覧から探しやすいかも。
911がコテハンになりつつある気がする今日この頃。 >雰囲気作りで唸ったのが、「黒死館」でのペスト流行時代の資料を読むシーン。 >登場人物と同化して読んでしまうんですよね。 あれはリアルで、迫力がありました! プレーグコートって、降霊術の儀式が謎の演出と解決に一役も二役も 買ってますけど、それだけだったらかなりご都合主義が鼻につくというか、 薄っぺらい作品になってたと思います。 あのペスト流行時代のエピソードが綿密に書きこまれてるから、話に 奥行きとか厚みが出てるんじゃないでしょうか。 それも、普通の作家だったら「勉強して書きました」なところを、 ほとんど趣味で凝りまくってやってますから、気合の入り方が違うし。 >あと、「三つの棺」の三兄弟が墓地から脱走するところ。 >棺から抜け出すあたりは、文字通り息詰まる感がありました。 シャーロック・ホームズにも通じる部分ですよね。 ホームズ物語は本質的に伝奇ロマンであり、クライマックスの場面で 事件の真相を知る人物が「今こそお話しましょう。すべては遠い昔、××の 地で起こったことがはじまりだったのです…」と語り出すのが面白い、 これはコナン・ドイルのお家芸、というより病気みたいなものである。 と言ったのは瀬戸川猛資『夜明けの睡魔』でしたっけ。 『曲った蝶番』でも、この「むかし、むかしの物語」が出てきて効果を 上げてますよね。 ところで『三つの棺』のアレって、(メール欄)で思いっきりネタバレ してるような……。メジャーなありふれたものですから、オッケーなんで しょうか……。
>『白い僧院』あれこれ 白い僧院のアレは、僕も読みながらヘンだなと引っ掛かるものを感じて いたので、解決でカーの自己注を見て、そういうことかと思った記憶が あります。 それにしてもカーは自分で注をつけるのが好きですね。 『九人と死で十人だ』にもあったし、『猫と鼠の殺人』もそうでしょう。 歴史ものの「好事家のためのノート」も似たようなところありますよね。 そうだ、『白い僧院』といえば僕は”王妃の鏡(クイーンズ・ミラー)”という ネーミングが好きなんですよ。不可能犯罪の現場にこんなロマンチックな名前を 付けるミステリ作家、そうはいないんじゃないかと思います。 間違っても、”ただの別館”みたいな無味乾燥な設定をしないところがカーの良いところ。 ちょっと話が逆流しますけど、カーの情景描写の上手さには、こうした 舞台の丹念な作りこみも貢献していると思います。 『帽子収集狂事件』のロンドン塔や『アラビアンナイトの殺人』の博物館、 殺人現場は別の場所にもかかわらず訳題を『爬虫類館の殺人』にされてしまうほど インパクトのある爬虫類館なども印象深いですが、特に、オリジナル設営の 怪しげなオカルト・スポットがイカす! 疫病の館「プレーグ・コート」、絞首台だった「魔女の隠れ家」、フランス革命 から繋がる、由緒正しい殺人部屋の「赤後家の間」、そして間違ってもピクニックには 行きたくない「妖魔の森」!! とにかく、カー作品は名所にこと欠きません。 個々の作品の自己主張が強く、人気がバラけるのも、各作品にそれぞれ特徴ある 舞台が配されていることと無関係ではないと思います。 少なくとも、作品ごとの区別はつきやすいですし。 連続長文な上、話題がころころ飛びまくって申し訳ないです。 カーの話ができて舞い上がっているもので…… あ ー 嬉 し い ー ー ! ! ! はっ! いつの間にか短編の話題が……!
白い僧院のトリックって画期的ですごいと思うんだけど メール欄じゃないところがちょっと不満なんですよね。
私もここまでカーを語ったことがなくて、楽しいです。 >それにしてもカーは自分で注をつけるのが好きですね そのあたりで一番すきなのが、「テニスコートの殺人」。 「筆者が好きだった本の最後には、必ず後日譚があった。 主人公を7章で助けた馬丁は商売繁盛の居酒屋を営んでいる、云々」 みたいな書き出しの後記(文章はいいかげんです)。 このまえ読んだW.コリンズの「ノー・ネーム」にこれがでて来て ニマニマしてしまいました。「おお、これだ、これだ」みたいな。 で、最後に出てくる駄洒落がくだらなくてねえ、原文はなんだったんだろ。 物語を盛り上げるために使う小ネタもまた楽しい。「連続殺人事件」の 「キャンベル家の定め」、「四つの兇器」のトランプゲーム「トラント・エ・ル・ヴァ」 それぞれのシーンが忘れられないものになっているのは、これらの小道具が 魅力的だからでしょう。 >舞台の丹念な作りこみ 少し、カーから離れますが、「インディアン島」であったり、「ハッター家」であったり、 名作とよばれる作品には遊戯場的な舞台設定が欠かせないのかもしれませんね。 人に伝えるときも、「ある貴族の荘園の別館では、泊り客が必ず不審な死をとげた」 と、するよりも「泊り客が謎の死を遂げる『赤後家の間』」とした方が、 インパクトありますしね。 なんだか、まだ書きたいこともあるのですが、とりあえず。
>>928 私が答えるのもあれなんですが。
その意見はその通りなのですが、カーの作品はそのパターンが多くないですか?
「猫と鼠の殺人」や「帽子収集狂」も、あ、「三つの棺」もそうかもしれない。
不可能状況を不自然でなくこしらえるための、カーの癖かと。
なので、個人的には気にならなかったですね。
931 :
名無しのオプ :03/03/17 20:06
書斎魔人でつか?
カー作品の魅力は舞台設定は当然ながら、 その天候の扱いの自在さにもあると思う。 作品を思いだす時、その場所での天候や暗さまでが目に浮かぶ。
>>928 僕は(メール欄1)って好きなほうなんですけど、『白い僧院の殺人』は
トリックそのものは傑作でも、(メール欄2)のストーリーへの練りこみ方が
甘い気がします。
『ユダの窓』や『貴婦人として死す』なんかは、(メール欄2)が絡むことで、
お話に深みが出てると思うんですが。
『白い僧院』では、極端に込み入った状況をつくって、それを解きほぐして
みせよう、という趣向もありますけど、これもシンプルなトリックとイマイチ
上手く結びつかず、分離しているような。
結果として、登場人物全員がたいした意味もなくウロウロと怪しげな行動を
していたり、良くも悪くもパズラーだなあ、という印象があります。
>>930 >>933 確かに「三つの棺」もそうかもしれませんね。
いや僕もあの手のは好きなんですけど・・・。
「三つの棺」は驚嘆できましたが「僧院」は何故かしっくりきません。
まあ印象と言う他ないのですが。
それに「僧院」はちょっと話にとりとめがないという気もするんです。
>>929 >そのあたりで一番すきなのが、「テニスコートの殺人」。
読み返してみたら、丸々1ページにわたって注でびっくりしました。すご!
それにしても、コリンズだったんですね。勉強になります。
善が栄え、悪党がキチンと罰せられる点に着目してる当たりはカーっぽいですね。
あと、あの駄洒落は見た瞬間、心底思い出したくなかったと思ったです。
>物語を盛り上げるために使う小ネタもまた楽しい。
『曲った蝶番』でジョン・ファーンリの真贋を見分ける時に、子供の頃の
愛読書と、嫌いだった本とを語らせるシーンがあるでしょう。あれもカー色に
染まってるシーンですよね。
>人に伝えるときも、「ある貴族の荘園の別館では、泊り客が必ず不審な死をとげた」 >と、するよりも「泊り客が謎の死を遂げる『赤後家の間』」とした方が、 >インパクトありますしね。 それに、単に個性をつけるだけでなく、ワンパターンにならないよう状況の 演出を工夫していると思います。 館が舞台になる作品だけでも、『プレーグ・コートの殺人』は離れでの降霊儀式、 『白い僧院の殺人』は雪と湖に囲まれた別館、『曲った蝶番』は庭園の迷路、 『緑のカプセルの謎』は映写会、『墓場貸します』はプールで消失…というふうに、 上手く散らしてますよね。 ただ、初期の作品は舞台そのものは魅力的でも、やや動きに乏しい気がします。 例えば『一角獣殺人事件』は、中盤で中洲の城に入ってからは完全にクローズド・ サークルものになるでしょう。だからこそイイ、というのも分かりますけど、 カフェで謎めいた話を聞かされる導入部や、城に辿りつくまでの、道中のアクシデントなどが テンポ良くきてただけに、後半3分の2が延々城内で進むのは、読んでてやや閉塞感が ありました。 『帽子収集狂事件』『孔雀の羽根』のように、聞きこみで街中を回ったりする作品もありますけど、 目立ったイベントが起きないため、ただ巡礼してるだけ、という感じもします。 (『孔雀』の”蛾の寄りつかない男”は印象的でしたけど) 中期の作品、『囁く影』『青ひげの花嫁』などは中盤で列車による移動が入り、 舞台が移りますよね。街中と田舎もしっかり描き分けられている。だから、 空間的に幅が感じられて好きです。 過去の事件の回想シーンがあったりもして、時間軸にも広がりが感じられますし。
>>932 光りの美しさと、暗闇の怖さが描けるのはカーの大きな武器ですよね。
上の文でちょっと文句をつけた『一角獣』ですけど、序盤のパリの街の澄んだ描写
なんか本当に綺麗です。
それから、ざわめく木立や立ち込める雲、とどろく雷鳴……!
エンターテイメントする自然とでも言いますか、現実では絶対こうはいかない、
人工のテーマパークなんかでは造りきれない世界だと思います。
まさに小説ならでは、という醍醐味があると思います。
「白い僧院」は雪の上の足跡や、凶器の謎よりも (メール欄)を利用したミスディレクションの方に「やられた!」感があった。 エラリーのあの作品を読む前だったので・・・
>938 それどういう所ですか?もうちょっと詳細教えてください。
>それにしても、コリンズだったんですね
「月長石」は、ここ数年で一番インパクトのある本でした。
古典はかなり読んでいたのですが、19世紀の小説だし、ストーリーは(犯人も)
おおよそ知っているしと、かなりなめてかかっていたのですが、これが凄い。
考え抜かれたプロットに、それを支える完璧なストーリーテリング。
謎の事件に、ユーモア、悲劇、そしてハッピーエンドとメロドラマに求められる
要素はすべて含んでいる傑作でした。それ以降あれこれあさってます。
と、いうようなことをベスト5スレに書いたことがあるのですが、反応なしでした
(あたりまえではありますが)。
すいません、話がずれました。でも、コリンズスレが立つはずがなく、
語ってしまいました。
カーの作品で動きのある作品といえば、「バトラー弁護に立つ」「九つの答」
骨董屋での大立ち回りとかまず行動ありき、でとにかく読むのが楽しかった
記憶があります。
「バトラー」のトリックとか、冷静になるとちょっと、おいおいなのですが、
ストーリーの展開があまりにも速くて、突っ込みを入れるひまもなかったりします。
このころは歴史物を書きはじめていたと思うのですが、現代を舞台にしても
冒険を描けるんだなあ、とも思ったり。
>>934 「僧院」を「お話」としてみたときには、評価は低くなりますね。
松田道弘氏は「会話がまずいせい」で「登場人物の描き分けが十分でなく
読み返すのは苦痛だった」と言っています。
キャラクターが立ってない印象はあります。被害者が女優で映画関係者が
多く出てきたりとカーが資質に合わない「現代的な」物語を書こうとしたせいかも
と思っています。
941 :
名無しのオプ :03/03/19 22:01
>>940 漏れはレイチャルのドキュソぶりに切れつつ読んでました<月長石
しかもアイツだけいい目見るし。
クラック嬢やロザンナが可哀想で可哀想で・・・。
942 :
名無しのオプ :03/03/19 22:03
ところでパッパラパーはいつ出るの?
一応貼っとく。 第16回 ジョン・ディクスン・カー(カーター・ディクスン)集計結果 6 火刑法廷 4 ユダの窓 2 三つの棺 妖魔の森の家 白い僧院の殺人 皇帝の嗅ぎ煙草入れ 連続殺人事件 1 ビロードの悪魔 緑のカプセルの謎 パリから来た紳士 読者よ欺かるるなかれ 青銅ランプの呪 曲った蝶番 貴婦人として死す 一角獣殺人事件
944 :
名無しのオプ :03/03/20 08:59
無難な評価ではあると思うけど、 「読者よ」「青銅ランプ」「一角獣」のかわりに、 「帽子収集狂」「プレーグコート」「恐怖は同じ」を入れたい。 短編ではなぜか「パリ」なんだね。 煽りでもなんでもなく聞きたいんだが、 「読者よ」「青銅ランプ」「一角獣」の三つは どこがそれ程評価されてるのか教えて欲しい。 漏れの読み方が悪いから、 これらの評価を低くしているかと思うととても残念なんで。
945 :
bloom :03/03/20 09:36
>>941 >レイチャルのドキュソぶり
あはは、それは全くその通りです。お前が知ってることをとっとと話せば
あんな大事にならなかっただろうが、みたいな。
まあ、ヴィクトリア時代のお嬢の典型(うわべの貞淑、つつしみ深さ)なので、
許容してました。ついでに月長石の盗難は(メール欄)の比喩とみれば、
もう少し許せるかも?
コリンズ作品の女性キャラは、たいてい貞淑と奔放の2種類が登場するんですが
「月長石」はそのへんが明確でないかも。クラック嬢はちと微妙だし。
「法と淑女」では、「女には向かない職業」のコーデリア張りの探偵が出るし、
「ノー・ネーム」では遺産を独り占めにするため、主人を手玉に取るメイドとか
一筋縄ではいかないキャラが多数います。ドキュソばかりではないですよ。
と、当然のことを言ってしまいました。すいません、おまけにスレ違いでした。
>>943 これは結果よりも、投票数の少なさが残念だった。
やっぱりカーってクイーンやクリスティに比べると 読まれてないんですねえ…
最近ROMして皆さんの意見など読んでおりました。 私は「夜歩く」しか読んでなかったのですが、この作品の評価は割りと低いのですね… 他の作品も読んでみようかなと、このスレを見て思いました。
>>940 >『白い僧院の殺人』
自分で書いた933を読み返してみたら、『白い僧院』嫌ってるようにしか見えなくて
焦りました。
いや、確かに「お話」としては起伏に欠けますけど、現代的な、という点では
慣れないながらもけっこう健闘してると思いますよ。
女優と犯人のキャラクターはそれなりに立ってると思うし、
犯行の動機とか今でもあるっぽい感じで、チョコレートが送られてきたとか
その辺も含めて、いつの時代になってもついて回る芸能界の宿命なのかなー、って思いました。
ただ、後にカー本人が映画関係者とイヤってほど付き合ってから書いた
『かくして殺人へ』と比べると、リアルさが足りないというか、考え考え
書いたんだな、という感触はありますけど…。
>>944 >>948 >『一角獣殺人事件』
世間的には、幻の名作がついに読めた、ってことでパッと評価が上がってる部分も
あるんじゃないでしょうか。
『一角獣』って、江戸川乱歩の「カー問答」では中流作扱いで第3群なんですけど、
「この内風変わりなのは、第三の『一角獣の怪』で、(メール欄)が二重三重に
こんぐらかって、実に奇々怪々を極める。又、殺人方法が、一角獣という怪獣の角で
刺されたような傷を残すという不気味なもので、トリックもなかなか考えた奇術が
使われている」と、わざわざ気をそそる注釈がつけられています。
だけど、長い間入手難で、国書刊行会が世界探偵小説全集を出してやっと読めた。
クラシック、ヴィンテージミステリの人気再燃がはじまった頃の、第一弾の作品
の一つでもあり、その辺が人気にも繋がっているのではないでしょうか。
個人的には怪盗フラマンド&覆面探偵ガスケという、今にも踊りだしそうなヘンな
ネーミングと、いつもはのんきな傍観者のケン・ブレイクが珍しく窮地に立たされる
ところが気に入っています。
兇器については専門的に過ぎてアンフェア、という話も聞きますけど
(確かに『プレーグ・コートの殺人』のような前振りも無い)、僕は
「へー、そんなのがあるんだー」って思ったぐらいで、豆知識が一つ増えたと思えば
腹も立たないのではないかと……。実際、不気味な効果は出てますし。
>『読者よ欺かるるなかれ』『青銅ランプの呪』 この2作は、序盤で起きる事件のインパクトで、読者を引っ張っていく作品ではないかと思います。 ともに謎の提示の仕方が凝っていて、演出も豪華。ビジュアル的に頭に焼き付いて、 読み終わったあとも、『読者よ〜』といえばあの階段のシーン、というくらい、 忘れられない印象を残します。 特に『読者よ欺かるるなかれ』は「超能力でいつでも好きなときに狙った相手を 殺せる」という、ミステリでそれやったらおしまいじゃん、という究極的なネタが メインになっていて、いやでも興味をそそりますし、それを「共犯はいない、 すべて一人の犯行である」とか「犯人が現場にいて初めて可能な殺害方法である」とか、 思わせぶりなヒントで読者の推理を封じつつ、煙に巻いていくあたりが面白いと思います。 ドキドキしながら、いったいどうやったんだろうと考えさせられて、とても楽しく読めました。 推理小説を読む最高の快楽、と言ってもいいのではないかと思うくらい、上手い書き方だと思います。 個人的には、第二第三と事件が進むに従って、どんどん話はヒートアップしていくのに、 犯行の方はずさんになっていくところが好きです。トリックらしいトリックが全く使われて いないところもポイントが高いです。 『青銅ランプの呪』は、読み終わってみると、(メール欄1)こともあって、 (メール欄2)でもしてたかのような印象はあります。 そのへんに浮ついたような物足りなさを感じますが、それでも 振りかえってみてなお、あの冒頭の謎の魅力は色褪せてないと思いました。
>>949 『夜歩く』は処女作にもかかわらず、フェル博士、H・Mがでてこないためか、
あまり人気がないようですね。(僕も、得意なほうではないです…つーか、表紙の
絵が恐い…)
トリックも、後の作品でバリエーションを展開しているので、先にそれらを
読んでしまっていると目新しく映らず、そのため評価が下がってしまっているのでは
ないでしょうか。
ずいぶん前に読んだので朧な記憶しかないのですが、怪奇色が前面に立っていて、
ムードがまとまっているところはかなりよかったです。
第一作目でこれだけ自分の世界を作れるっていうのは、やっぱり天性の作家なんでしょうね。
部分では、夫が精神病院から脱走する話や、ポーの話が出てくるところが面白かったです。
犯人像もなかなか強烈で、特に最後の一文はこの作品の締めくくりにふさわしいと思いました。
ただ、気持ちはわかるけど、こんな話を両親に捧げるなよ……とか思ったりして……。
954 :
名無しのオプ :03/03/21 20:29
短編ベスト3 1 B13号船室 カーの作品の中でも一番の傑作だと思う。短い話しの中にアイデイアや怪奇が一杯。凄い話しだと思う。 2 妖魔の森の家 妖精に誘われて妖精の国へと神隠しされたと思った少女が実は金銭目的でバラバラ殺人の被害者になってたという点が 非常に文学的でそそる話し。 トリックには無理があると思うが余韻が残る。 登場キャラのセリフも印象的で意味深。 3 銀のカーテン まとまりが良く短編として理想的。 パリから来た紳士はどこが良いのかわからない。
>>948 サンクス
「青銅ランプ」は確かにクイーンと共に「人間消失こそ最高」と
論じて作っただけあって、謎自体は嫌いじゃないんだけど、
膨らましすぎた感じがするんです。
これより先に書かれていたというラジオドラマ版の方を読んでみたい。
おそらくその方がすっきりとしていて謎解決部分も
より魅力的にかかれてあったのではないかと推測します。
「一角獣」はサービス精神満載なのは分かるんだけど
ちょっとサービス過多という感じ。
それがカーらしさといえば、そうなんだけど、
この作品はちょっとまとまりを欠いてる感じがする。
フラマンド&ガスケが浮いた存在に感じる。
「読者よ」は確かに言われてみると階段シーンもドキドキしたし、
解決部分を読むのが楽しみだった作品。
でも(メール欄)というトリックが苦手というか嫌い。
だから初めて読んだ時にあまり評価を高くしなかったことを、
いま改めて再読してみて思い出した。
他にもありますよね、あの作品とか、カーのあれとか。
あります!
ただの自慢じゃん。「価値あるのかな〜?」だって。きもいヤツ。
自慢とも言えないような。。。 ブクオフの100円コーナーで良く見るものばかりだし。 まあ、すぐ無くなっちゃうので毎日通わないと 全然見ないってことになっちゃうけど。 ポケミスの古いのは100円コーナーにやたらあるので おれは手あたり次第買ってる。100円だと友人に 気軽に譲れるのでポケミス普及のためにだけど。
958はなんでそんなにムキになってるんだ?
補足になりますが、『読者よ〜』は、詰まるところプレゼンテーションの上手さで 評価される作品ではないかと思います。 真相の方は、(メール欄1)という説明があるので、他の同系統の作品よりは 納得しやすいのではないかと……それが、衝撃的な場面の演出に結びついても いますし……。 それはともかく、真相の方から考えると、あのネタから「思念放射による殺人」 っていうアイデアを思いついたのは、半端じゃないと思います。 世に(メール欄2)は数あれど、ここまで際立った状況を作り出した作品は 空前でしょう。 「空中の足跡」や「銀色のカーテン」のような本歌取り(つーかパクリ?)の 短編を読むと、カーの装飾の上手さ、アイデアを活かす話作りの上手さ、その 発想に感心させられますが、『読者よ欺かるるなかれ』は、そんなカーの才能が 長編でも良くわかる一編ではないかと。 騙しの謎をクリスティ、論理の謎をクイーン、想像力の謎をカーとするなら、 その一番の持ち味がいかんなく発揮されている点で、高く評価されている作品 なのだと思います。 「青銅ランプの呪」ラジオドラマ版は、ミステリマガジン1998年3月号 (NO.504)に載ってますよ。図書館で借りて読んだんですけど、 ラジオドラマらしくコンパクトにまとまってました。 つーか「誰がマシュー・コービンを殺したか」を激しく読みたいです。 ダグラス・G・グリーンは「中心的な手がかりが「絞首人は待ってくれない」と かぶってるから割愛した」とか言ってるけど、あんたの編纂した短編集には 「死んでいた男」「黒い塔の恐怖」「死の四方位」と3作もかぶってる作品が 入ってるぞ! 「マーシュー・コービン」はフーダニットだけでも十分面白そう なのに……。 短編集7、出してくれないかな…。
>「青銅ランプの呪」ラジオドラマ版は、ミステリマガジン1998年3月号 情報サンクスコ 押入れの中を探して見まつ
963 :
名無しのオプ :03/04/05 01:30
ハヤカワの火刑法廷読みました。ちょっと気になったんだけど**に電話がかかったのは 10:45ではなくて9:45のまちがいですよね。 あと....はどこかにでていったままなんですけど。
「青ひげの花嫁」100円でGET
965 :
名無しのオプ :03/04/06 21:34
今から緑カプセル読みます。評判よさそうなので楽しみ。
あのう、火刑法廷で、クロスの説は間違ってて、 真犯人は実は(メール欄)だと聞いたんですけど、ホントですか。 どうしてそうなるのか、気になって気になって仕方ないんです。 だれかわかる方、教えてください。
オレも最近読んだばっかりだけどそれはないと思うよ。 クロスの説は間違いとされてるわけではなくて、最後の数ページ..という 解釈という含みを残してどちらにでもとれるようにしたんじゃないかな。 その場合でも犯人は966さんのメール欄のひとじゃないよ。
僕は『緑のカプセルの謎』ってカーにはまりたての頃に読んだんですけど、 これとあとラジオドラマの「死者の眠りは浅い」って、(一応メール欄)が ちょっとイイ使われ方をしてるんですよね。 「死者の〜」の方は翻訳のせいか、ややぎこちない感じですけど、『緑の〜』は完璧。 最初読んだ時は、何の事かわからなかったので当然その良さに気づかなくて、 あとで知って上手いもんだなあと感心しました。こればっかりは、予備知識ありで読みたかったです。 演出過剰というかなんというか、カーはこういうドラマチックなの、ホント好きですね。
969 :
名無しのオプ :03/04/13 18:48
「剣の八」の新訳が出るらしいぞ。
早川が文庫で出すのか?
972 :
名無しのオプ :03/04/16 21:11
>パリから来た紳士はどこが良いのかわからない 俺は文体とか雰囲気は好きだけど、中心となるトリックがちょっとしょぼいかも。 クイーン編のやつで読んだんだけど、あれはラストのどんでんが面白いのであって あのトリックだけで終わってたら「ふざけんな」と放り出したと思う。 でもラストで一気に面白さが増すんであって、だからクイーンも選んだんじゃないかな。
973 :
名無しのオプ :03/04/16 22:22
3つの棺最強!
こんなところにまで最強厨が!
(^^)
976 :
名無しのオプ :03/04/17 21:58
山崎はカーで何が好き?
978 :
名無しのオプ :03/04/17 23:23
「魔女が笑う夜」読了。 HMが、抑圧された少女を救うシーンは胸が熱くなった・・・。 バザーのシーンも最高に楽しかったし、トリックも十分実行性の高いもの。 世間で言われてるほど悪い作品とは思わなかったな。
979 :
名無しのオプ :03/04/19 15:56
もうみなさん既にご存知でしょうが、早川が「クラシック・セレクション」という
名称でミステリの定番作品をハヤカワ文庫で続々出していくそうです。
>>969 さんが言ってる「剣の八」の新訳というのもこれのことですね。
「密室殺人傑作選」は既に店頭に並んでますが、他にもホックの怪盗ニック・
シリーズとか、ブランドの「はなれわざ」なんかも出るらしいです。
基本的にポケミスから文庫化するというのが多いのかな?そういうわけで、
カーの他の作品も入手しやすくなるといいですね。
「はなれわざ」出るのか・・・すごくウレシイ・・・ ほかの作家の話でスマソ
古本屋で新潮文庫版の「皇帝のかぎタバコいれ」げっと。 創元推理文庫版も持ってるけど、好きな作品なので。 ただ、訳者が「白石佑光」という人なんだけど、 創元版にくらべてかなり読みづらい。 >979 知りませんでした。ウレスィ。 「剣の八」の新訳はいいですね。ついでに「三つの棺」も改訳してほしい。
訳がよければ、評価もちょっとは変わるかも…
「ビロードの悪魔」っていつの間にか品切れ状態になっててずっと探してたんだけど、 今日書店に行ったら特別重版の帯がかかって店頭に並んたんでげっとしてきました。
∧_∧ ( ^^ )< ぬるぽ(^^)
∧_∧ ( ^^ )< ぬるぽ(^^)
986 :
名無しのオプ :03/04/20 16:56
「皇帝のかぎ煙草入れ」読んだが、フィアンセの男が悪し様に言われすぎだと思った。 あれぐらい取り乱すのは普通だと思うのだが(浮気の件は別だけど)。 探偵役の差し出がましいナイトぶりも鼻についた。
結局 ヒロインが男みるめがないってことよね。
990あたりで次スレ移行ですかね。マターリ進行だし。 >987 やっぱそう思うよね(w