1 :
名無しのオプ:
なんでないのかな、と思って作ってみました。
今のところ「日本推理会の最長老」だと思うし(間違ってたらスマソ)
最近は他人のアンソロジーの編集ばかりだけど、旧作についても
いろいろどうぞ。
とりあえず、「本格推理」シリーズの編集を降りた、というのが気になる。
だいぶお年のようだから、執筆活動のみならず、編集でさえも体力的に
つらいのかな、と心配。
杞憂だったらいいけどな。
3 :
らいつびる:2000/11/19(日) 08:52
前にも、何処かに書いた記憶があるが、
『白樺荘事件』の完全版が読みたい。
果たして出来あがるのだろうか?
4 :
名無しのオプ:2000/11/19(日) 15:19
>3
残念ながら無理でしょう、おそらく。
5 :
名無しの探偵:2000/11/19(日) 17:11
10年ぐらい前に「リラ荘」が講談社文庫で出た時、表紙の帯に
「ヒ素を使った毒殺事件」とかいった宣伝文句が書いてあった。
当時そんな事件が実際に起こってワイドショーで連日のようにやって
たから話題性を狙ってそういうコピーにしたんだろうけど。
「何もそんな宣伝はないだろ…」と思った覚えがある。
6 :
名無しのオプ:2000/11/20(月) 04:51
砒素ではなくトリカブトの方です。
>>6 ミスのご指摘ありがとうございます。
最近の和歌山の事件とゴッチャになっちまった(藁
8 :
名無しのオプ:2000/11/22(水) 23:15
鬼面刑事って下の名前がなかったと思うのだが、
なぜテレビドラマでは「鬼面八郎」?
9 :
名無しのオプ:2000/11/22(水) 23:58
>8
「名無しさん@鬼面」じゃ変だから
鬼貫警部です
11 :
名無しのオプ:2000/11/23(木) 02:21
その上、妻子持ち。
12 :
名無しのオプ:2000/11/23(木) 02:26
>>8 「きめんでか」と読んでしまった・・・・・・
13 :
名無しさん脚:2000/11/24(金) 23:10
間違いが多いのでさらしage
14 :
名無しの介:2000/11/24(金) 23:42
「達也が笑う」という短編をなぜか覚えているなり。
15 :
名無しのオプ:2000/11/25(土) 00:32
「達也が嗤う」はタイトルに仕掛けアリ。これネタバレか?
16 :
名無しさん@1周年:2000/11/25(土) 02:59
50円玉20枚(だっけ??)のなぞって本になってるの?
17 :
奴らは乾いている:2000/11/25(土) 10:26
18 :
天然八歩:2000/11/25(土) 13:23
えー創元文庫でも出ましたね。50円玉20枚。
鮎川さんは書いてないけど。
19 :
名無しのオプ:2000/11/27(月) 23:26
リラ荘と言えば、真っ先に思いつくのが「尼リリス」て名前。
20 :
名無しのオプ:2000/11/30(木) 21:50
『白樺荘』を待ち続けて何年になるだろう…
『白の恐怖』も見つからないし、なんとか出してほしいんだけど。
21 :
名無しのオプ:2000/12/05(火) 23:23
「リラ荘〜」以外の、星影龍三が活躍する作品でおすすめあります?
22 :
名無しのオプ:2001/02/03(土) 21:39
そうです、あげあらしです
23 :
名無しのオプ:2001/02/04(日) 21:47
メルカトル鮎と並ぶ、ミステリ界の「あゆ」ですね(ワラ
24 :
ねつてつ:2001/02/04(日) 22:57
うぐぅ
25 :
名無しのオプ:2001/02/05(月) 17:19
>>21 出版芸術社から短編集が出てますよ。
鬼貫ものは一冊1800円するのに、星影ものは1500円ってなんで誰も書いてないんだ(藁
26 :
名無しのオプ:2001/02/09(金) 21:46
リスペクトあげ
27 :
名無しのオプ:2001/03/11(日) 07:44
リラはあんまり面白くなかった。
解決のしかたがあんまり論理的ではない。
一つの解として存在する、というだけで、それしかないという論証がなかった。
28 :
考える名無しさん:2001/03/12(月) 00:04
「リラ荘」こそ論理的に出来ていると思うけど
行動の背後にあった伏線が立ち上がってくるのもすごいし
29 :
名無しのオプ:2001/03/12(月) 00:32
>>21 「朱の絶筆」があります>星影物
冷やし中華のことを「奇妙な食べ物」といってるのが藁タ
3ヶ月たってるけどage
30 :
名無しのオプ:2001/03/14(水) 22:46
新・本格推理刊行記念age
31 :
名無しのオプ:2001/03/17(土) 09:48
>新・本格推理
なんだよ、レベルが落ちまくりじゃないか…
32 :
名無しのオプ:2001/03/17(土) 12:31
鮎川スレでこの程度の発言。本格推理を読む奴がいかに少ないかが分かる。
まぁ、二階堂とか芦辺スレは賑やかだが、それは別の理由だ(藁
33 :
名無しさん@1周年:2001/04/09(月) 23:44
実はつい最近までこの人を知りませんでした。
この間火曜サスペンス劇場で「鬼貫八郎」というシリーズがやっていまして、はじめて
鮎川哲也という作家を知りました。
図書館で探してみたけど、あまり作品がありませんでしたね…
34 :
名無しのオプ:2001/05/05(土) 17:50
鮎川はなぜ禿げない?
35 :
名無しのオプ:2001/05/13(日) 16:14
中学生の頃、最も尊敬する推理作家でした・・・
星影龍三なら、「道化師の檻」、「薔薇荘殺人事件」も好きです。短編だけど。
鬼貫なら「死のある風景」、「鍵孔のない扉」、「宛先不明」が好き。
白樺荘を待ち続けてもう何年になるのか。
36 :
名無しのオプ:2001/05/13(日) 22:59
>33 「八郎」は酷い。作者は抗議しなかったのか。大地ってイメージでもないだろう。
もっとハードボイルドな機械探偵でなきゃ。
37 :
名無しのオプ:2001/05/14(月) 11:19
短編が読みたいな。昔、角川か文庫で結構な数の文庫が出てたけど、
いま短編物はほとんどないね。復刊きぼ〜ん!ハルキ文庫でもいいよ。
38 :
web蜘蛛男:2001/05/14(月) 11:27
創元推理文庫で出ているよ。
「五つの時計」と「下り「はつかり」」
39 :
名無しのオプ:2001/05/15(火) 14:17
>web蜘蛛男さん
ありがと。早速探しにいってくるよ。
40 :
名無しのオプ:2001/05/23(水) 21:12
あげ
41 :
名無しのオプ:2001/05/23(水) 22:16
総括しよう!
俺は鮎川哲也の長篇全作品を読破している。
これは2ちゃんねる広しといえどもおそらく俺だけだと思う。
最初にブックリストを呈示するので諸君はコメントにも十分に
留意のうえ、熟読すること。
鮎川哲也長篇ランキング
(A) 「黒いトランク」
鮎川アリバイ破り小説の総決算として最後に読むべき
作品。かなり緻密で複雑なプロットであり、初心者向き
ではない。
「りら荘事件」「朱の絶筆」
パズル好きにはたまらない2作品だが、星影もの等の
短編集でウオーミングアップ後に仕上げとして読むの
が無難。
B 「黒い白鳥」「憎悪の化石」「砂の城」「偽りの墳墓」
「死のある風景」「鍵孔のない扉」「風の証言」
「戌神は何を見たか」「沈黙の函」「王を探せ」「死びとの座」
この辺はどれもいいが、私的には「風の証言」が印象に
残る。最後の4作は鬼貫ファンは少しガクッかな。
「ペトロフ事件」「宛先不明」「準急ながら」「積木の箱」
分量的には軽量級だが水準以上の出来映え。
「死者をむち打て」
ワラタ。超異色作。本格ではないので注意。
C 「白の恐怖」
失敗作、以上。だがその心意気良し。
E 「人それを情死と呼ぶ」
清張の通俗長篇の線を狙ったのだろうか?駄作。
つらいが逝って良し!
Eランクの1冊は除いてすべて読む価値のある作品ばかりだ。
しかし現在鮎川氏の作品は短編も含めて非常に入手しにくい
ものが多い。昔は角川文庫から大量に出ていたが角川春樹と
同様に逝って良し状態になってしまった。(泣
他社で復刊されたものもほぼ壊滅状態である。
とにかく古本屋や図書館で見つけたら即ゲットすべきである。
2割5分から8分は確実に打つアベレージヒッターの如く
この人の本はハズレが極端に少ない。
42 :
名無しのオプ:2001/05/23(水) 22:38
スマン、1冊追加する。
Bランクで「翳ある墓標」
異色作だがこれは本格。結構楽しめる。
15,6年前に小田原の本屋で入手した。勿論今行っても無い。
とにかく短編集も含めて鮎川作品は乱歩、正史に比較しても
初刷りからして少ないから、他に買おうとしてるヤツがいたら
殴り倒してもゲットすべきだ。金が無ければ万引もひとつの
手だ。しかし、後どうなっても俺の知ったことではない。
43 :
名無しのオプ:2001/05/23(水) 23:23
すっこめ、馬人!
44 :
書斎魔神:2001/05/24(木) 00:50
>>43 42のレスの後半部分を除き内容はマジです。
あなたは、ねつてつさんや蜘蛛男さんのような
理詰めでわたし自身を逝って良しにすることは
出来ないのですか?
45 :
名無しのオプ:2001/05/24(木) 07:42
>俺は鮎川哲也の長篇全作品を読破している。
>これは2ちゃんねる広しといえどもおそらく俺だけだと思う。
馬か野郎! そんな奴、どこにでもおるわい!!
そういやお前、乱歩スレでもそんなこと言ってたな。
乱歩、鮎川、土屋隆夫ぐらいなら、全作読んでるミステリ
マニアは、はいて捨てるほどいるぞ!
全作品読破を自慢するなら、島田一男、笹沢佐保、斉藤栄ク
ラスの多作家か、鷲尾三郎、大河内常平、九鬼紫郎クラスの
マイナー作家でしてみろよ。
46 :
名無しのオプ:2001/05/24(木) 08:20
>>41 西村京太郎 赤川次郎 栗本薫 松本清張 吉村達也
などでも挑戦してみろ
できるもんならな。
>>45 >>46 書き出しはネタでしょ。本気だったらキ○ガイだよ。
ただ、リストは一応出来てるみたいだな。
48 :
名無しのオプ:2001/05/24(木) 20:02
リストをもとに熱く語ろうぜ!
49 :
名無しのオプ:2001/05/24(木) 20:09
リストカットしたくなったので
違う板にうつる・・・・・・・・・・
>>ROMの皆様
残念ですがこのスレも終了のようです。
リストは極めて真面目に作成したものですので利用して下さい。
51 :
名無しのオプ:2001/05/27(日) 22:07
あれちゃったね。
仕方ないからネタ振り。
「創元推理21」に載った芦川澄子は鮎川の奥さんだそうだ。
52 :
清涼飲尿水:2001/05/27(日) 22:31
奥さんがいたのか…
そういえば「宛先不明」の鮎川のあとがきに「このタイトルは女房が考えた」と書いてあったね。
鮎川は韜晦の名人だからあれもてっきりネタかと思ったが…
53 :
名無しのオプ:2001/05/28(月) 00:22
別れたり、よりを戻したりしたそうだ。
芦川澄子は角川文庫の宝石傑作選に「道づれ」が入っている。
54 :
清涼飲尿水:2001/05/28(月) 01:20
>>53 レス、サンキュ。
うーむそういえば『鍵孔のない扉』の音楽家夫婦の会話はいやにリアリティ
があったが、そういう事情が背後にあったのか…
しかしいまだに半信半疑。鮎川はダンディな独身でいてほしいぞ。
55 :
名無しのオプ:2001/05/28(月) 07:19
昔のエッセイにも奥さんの存在が出てくるよね。
けど、そっちのほうがネタだと思ってた・・・
56 :
名無しのオプ:2001/05/28(月) 09:05
臨終したはずが復活している。ゾンビスレだね。
57 :
名無しのオプ:2001/05/28(月) 09:49
ゾンビスレage
一応あるんだからランキング表についても語ろう
59 :
名無しのオプ:2001/05/29(火) 06:18
とりあえず鮎川哲也コレクション刊行記念ということで語らいましょうよ
でも東京創元社ではなく光文社とは意表をつかれてしまった・・・
60 :
名無しのオプ:2001/05/29(火) 08:03
えっ鮎川哲也コレクション? これは朗報!
収録作品きぼ〜ん。
検索で探したけどわからんかった。
61 :
名無しのオプ:2001/05/29(火) 09:05
鮎哲コレクションは禿人先生の日記に書いてありましたよ
とりあえず7月に光文社文庫から「ペトロフ」と「人それ情死」が出るらしい
全6巻っていうけど残りの4作品は何だろう
「黒トラ」出さなきゃコレクションとはいえないと思うが・・・
>>61 「ペトロフ」と「人それを情死と呼ぶ」かあ。
編集者はなに考えてんのかな。
Bランクの下とEランク作品なんかだしてどうする。
あまり期待できそうもない企画だね(w
63 :
名無しのオプ:2001/05/29(火) 13:41
>>62 でも「りら荘」「黒い白鳥」「憎悪の化石」みたいな現役の作品出されても困るし・・・
黒いトランクさえ出してもらえれば他はなんでもいいや
黒いトランクが入手困難とは世も末じゃのう…
65 :
ねつてつ:2001/05/29(火) 14:00
黒いトランク、入手困難なのか…知らなかった。
角川文庫版を持ってるよ。大事にしとくか^^
黒いトランク読みてー
頼む光文社様
67 :
ixi:2001/05/29(火) 14:47
Bookoffとかに偶にありますぞ。
光文社も最近は、
過去の名作を出版してくれてありがたいことです。
68 :
名無しのオプ:2001/05/29(火) 18:32
光文社文庫のは、『ペトロフ』『情死』『戌神』『死びと』
『ながら』の五冊だってさ。
『トランク』は創元が押さえているので、出せないらしい。
押さえたなら責任もって出せよ! > 創元
69 :
名無しのオプ:2001/05/29(火) 18:47
「戌神・・・」と「死びと・・・」を買えばいい。
「ながら」もできたら押さえること。
「風の証言」と「死のある風景」は今、買えるの?
71 :
名無しのオプ:2001/05/29(火) 21:33
>70
>「戌神・・・」と「死びと・・・」を買えばいい。
>「ながら」もできたら押さえること。
五冊だけなんだから、全部買ってやれよ。
>「風の証言」と「死のある風景」は今、買えるの?
この二冊は青樹社文庫。どちらも重版がかかっている
けど、今買えるかどうかは微妙なラインかな。
72 :
名無しのオプ:2001/05/29(火) 21:38
青樹社文庫って普通の本屋にも売ってるの?
駅の売店でしか見かけないんだけど・・・
>>72 確実にゲットするなら大都市の大型書店だね。
ジュンク、三省、書泉あたりなら大丈夫。
有隣だと危なげ
74 :
名無しのオプ:2001/05/29(火) 22:36
『黒いトランク』って冒頭の「千九百四十九年十二月十日」っていう
書き方がヘンだよね。・・・ん、十二月十日?『虚無への供物』とお
んなじだ!
75 :
名無しのオプ:2001/05/30(水) 00:08
鮎川さん。
実作者としては一流。
編纂家としても一流。
でも、評論家としては?
禿人をバックアップした。
昔、鮎川哲也氏も激賞!という腰巻につられて
「マネキン人形殺害事件」を買って、鬱になったこともある。
え? 講談社文庫の「戌神」って絶版なの?
教えて君でスマソ。
77 :
名無しのオプ:2001/05/30(水) 06:51
講談社文庫は「りら荘」以外絶のはず
78 :
名無しのオプ:2001/05/30(水) 08:36
>>75 綾辻「殺人方程式」の解説もひどかった。孫をベタ甘やかすおじいちゃんそのもの。
79 :
名無しのオプ:2001/06/02(土) 23:41
>>77 講談社大衆文庫の「ペトロフ事件」も絶版なの?
この文庫シリーズ、「値段を高く設定する代わりに絶版にしない」という謳い文句だったはずだが。
80 :
名無しのオプ:2001/06/03(日) 05:06
>79
シリーズごと絶版です。最終配本が出てから、
一年ともたなかった……。
81 :
化石お局:2001/06/03(日) 10:18
>>78 「本格」いう言葉聞くだけで嬉しくなっちゃう好々爺なんだから
あまりきついこと言わんといてあげて。
82 :
名無しのオプ:2001/06/06(水) 17:39
鮎川作品ベスト
長編:1.りら荘事件
2.黒いトランク
3.死のある風景
4.鍵穴のない扉
5.死者をむち打て
短編:1.赤い密室
2.達也が笑う
3.白い密室
4.碑文谷事件
5.五つの時計
83 :
名無しのオプ:2001/06/06(水) 19:32
>>80 >この文庫シリーズ、「値段を高く設定する代わりに絶版にしない」という謳い文句だったはずだが。
そうだったのか!
そら失敗するよなあ、小売の現状考えてないもんなあ。
84 :
Enigma:2001/06/06(水) 20:03
>>75 鮎川氏の読んだ『マネキン人形』と角川文庫から出ていた『マネキン人形』は、
版が違うらしい。この作家は自作を何度か改訂するが、そのたびに短くなって
内容も悪くなるとのこと。
もちろん、角川版の方が改訂後。
>>80 そうだったのか……。
私は最初から、再版はないものと思っていました。
85 :
名無しのオプ:2001/06/06(水) 21:12
鮎川哲也の読んだ『マネキン人形』は新青年に載った抄訳版。
角川は全訳だが訳が悪すぎる。
86 :
名無しのオプ:2001/06/06(水) 21:13
「死者をむち打て」って、
トリックはなかなかだったけど、オヤジギャグがサブかった・・・
87 :
名無しのオプ:2001/06/07(木) 01:01
>そうだったのか……。
> 私は最初から、再版はないものと思っていました。
確認した限りでは、国枝史郎と山田風太郎の
本には、重版かかっているものがあった。
出版社も商売だから、売れているものを絶版
にはしない。しかし、全百巻のうち十冊程度
が増刷されてもシリーズは維持できなかった、
ということか……。
>「死者をむち打て」って、
>トリックはなかなかだったけど、オヤジギャグがサブかった・・・
37年前の作品です。大目に見てあげて下さい。
88 :
名無しのオプ:2001/06/21(木) 16:54
光文社文庫もうじきかな
89 :
名無しのオプ:2001/06/26(火) 19:58
鮎哲って、短編は目からウロコ…ってのが多いけど、
最近の作家から入ってきた人たちから見るとどうなのかな…
あぼーん
91 :
名無しのオプ:2001/06/30(土) 10:31
リラ荘を読むと、埼玉の奥地がリゾート地として認識された時代があったんだと
懐かしく思ってしまった。
作品のころに比べて西武秩父線が開業するなど行きやすくなったのに、今じゃ
他県のそういったところと比べて寂れてるもんな…。
92 :
名無しのオプ:2001/07/04(水) 01:22
あげ
93 :
:2001/07/13(金) 23:43
光文社文庫で旧作 文庫化age
元々光文社文庫で出てた「鍵孔のない扉」は復刊されないのでsage
>>94 俺はそれもう持っているから関係ない よってage
96 :
円ショップ:2001/07/14(土) 00:06
鬼面?う〜ん長い長い。
97 :
名無しのオプ:2001/07/14(土) 00:58
なんだか『人それを情死と呼ぶ』の評価が低いようですが、これは凄い小説です。
どう凄いのかはちょっと説明できないので、有栖川有栖の『マジックミラー』を
読んで下さい。
ところで、この小説の執筆動機にはカーが『貴婦人として死す』を書いたのと同じ
ような意図があったのではないか、と私は考えています。
98 :
名無しの初心者:2001/07/20(金) 00:27
鮎川哲也コレクションと銘打って、光文社文庫から刊行されはじめたみたい。
なんか渋い装丁に惹かれてつい買ったが、これがおもしろい。
『ペトロフ事件』はどうだ。『人それを情死と呼ぶ』は、これまたどうだ。
絶対おすすめ。
って、このスレに来る人はとっくに知ってた?
99 :
名無しのオプ:2001/07/20(金) 00:44
age
100 :
名無しのオプ:2001/07/20(金) 01:48
>>98 知ってます。
まだ読んでないなら、『黒い白鳥』『憎悪の化石』(双葉文庫の日本推理
作家協会賞全集)や、『りら荘事件』(講談社文庫)も読んでちょ。
鮎川哲也コレクション全5巻じゃもったいない
全作あのシブカッコイイ装丁で出して欲しい・・・
でも「ペトロフ」の二階堂先生の巻末エッセイは余計だ
きゃつはエッセイの意味を理解していないと思われ・・・
102 :
名無しの初心者:2001/08/01(水) 08:59
98です。
その後、古本屋で鮎川哲也御大の文庫を漁っては読むようになりました。
角川文庫で6,7冊、その他、徳間文庫とか集英社文庫とか青樹社文庫とか、
全部で15冊ほど読んだでしょうか。
>>100の方
挙げていただいた作品、読みました。「りら」が特によかったれす。
久々に、一人の作家にはまりました。んと、もしろい。
ところが、なぜか話題の「黒いトランク」だけが見つかりません。
古本屋の棚に「黒い」という背文字を見ると「やった」と思うのですが、
いつも「黒い白鳥」です。
ああ、「黒いトランク」読みて〜〜〜〜〜。
図書館で借りたら。
104 :
円ショップ:2001/08/02(木) 01:42
>>102 個人的にはオススメできない。>黒いトランク
105 :
名無しのオプ :2001/08/02(木) 18:57
>>105 かなり傷んでるようだけど5000円とは・・・
108 :
名無しのオプ:2001/08/03(金) 10:48
「情死」ももう出てますか?
梅田の紀伊国屋には「ペトロフ」しか
なかったです。
109 :
名無しのオプ:2001/08/03(金) 12:11
110 :
名無しのオプ:2001/08/06(月) 21:26
田舎に住んでてまったく鮎哲みかけない俺はどうすりゃいいんだ。
黒いトランクやりら荘を普通によみてー
111 :
名無しのオプ:2001/08/06(月) 21:29
>>110 トランクはアウトだけど、りら荘は講談社文庫を注文すれば
来るって。
112 :
名無しのオプ:2001/08/06(月) 21:40
>>111 本当?教えてくれてありがとう。家の近くの書店で注文したら、
どちらも絶版って言われた。もう少し街中のとこで言ってみるわ。
あぼーん
『密室』シリーズ、赤・青・白と全部読みました。
『赤い密室』は間然とするところのない名作だと思います。
『白い密室』は「鮎川先生、そりゃないっすよ〜」という感じ。
『青い密室』は密室トリックというより意外な犯人ものかなと。
115 :
名無しのオプ:2001/08/16(木) 22:48
鮎川哲也コレクション、第二期も期待age
116 :
名無しのオプ:2001/08/16(木) 22:49
↑あ、スマソ。決定したわけじゃなくて願望です。
117 :
名無しのオプ:2001/08/16(木) 23:31
『黒い密室』読みたい……
118 :
名無しのオプ:01/08/31 16:57 ID:vCnnDa1Q
過大評価作家その3あげ
119 :
名無しのオプ:01/09/08 22:16
御大は死ぬ前に「白樺荘事件」を完成させることができるのだろうか?
俺は無理だと思うね
そして死後、二階堂と芦辺が御大の遺志を勝手に引継いで書き上げるんだろうね
それが世間の現実ってもんだよ・・・
120 :
名無しのオプ:01/09/12 18:58
御大はもう才能が枯渇しているものと思われ。
121 :
名無しのオプ:01/09/23 20:07
agetemitaYO
122 :
名無しのオプ:01/09/26 03:12
「黒いトランク」は友人が今年の初めに田舎の古本屋で100円でゲットしてきた。(角川ね)
ンで借りて読んだんですが、・・・・・・・・
再販かからんのは有る意味当然かも。
推理小説としてはいまいち。やっぱ中期の作品がすごいだけにねぇ・・・見劣りする
ペトロフの方がまだ笑えた分良かったです。
123 :
円ショップ:01/09/26 12:35
124 :
名無しのオプ:01/09/30 03:31
尼リリス、みたいな人名を見てると
鮎川御大は摩耶雄嵩と似た所があると思う
ヒ素(だっけ)ってちょっとだけの摂取なら
ホントに色白になるんだろーか?
婦女子としては気になるです。
スレ違いスマソ。
126 :
名無しのオプ:01/10/02 04:06
>>125 死ぬからやめとけ、とマジレス。肺結核になった方がまだ健康的だよ。
>125
ファウレル水、って名前も美しいもんね。
> 鮎川御大は摩耶雄嵩と似た所があると思う
ていうか「麻耶雄嵩」が正。揚げ足とりなんで下げときます。
>126
肺結核で色白になれるのかー
ヽ(`Д´)ノ ボッキアゲ
131 :
名無しのオプ:01/10/12 00:17
ヽ(TДT)ノ シパーイ
132 :
名無しのオプ:01/11/12 22:32
貫井氏の日記によると、1月に(やっと)創元で『黒いトランク』出るみたい。
一部文章復活って、最後の2行?
山前氏の詳細な比較解説つけることを希望!
133 :
名無しのオプ:01/11/23 04:42
御大、ぼけ進行中?
「りら荘」読了。
>>28の感想とほぼ同じで、楽しめた。
しかし、警察が無能すぎ。
探偵を際立たせる為には仕方が無いかもしれないが、(メール欄ネタバレ)は、酷すぎ。
135 :
名無しのオプ:01/11/27 23:33
ねつてつ 言われなきゃわかんね〜の?
おまえはオヤジ お・や・じ!!
137 :
名無しのオプ:01/12/21 21:21
age
138 :
名無しのオプ:01/12/23 23:50
1月発売の文庫目録によると、『黒いトランク』は
光文社と創元の二社から、ほぼ同時に文庫で出るんだね。
入手難が続いてたと思うと、今度はこの有様。
いったい出版社は、何を考えているのだろう?
>134
ご都合主義ということに目をつぶれば
とてもおもしろいと思います
うまく言えませんが
マニアのために書かれた作品という
きがします
140 :
名無しのオプ:01/12/26 21:03
戌神よかったage
あぼーん
142 :
名無しのオプ:02/01/08 10:26
本屋ではじめて「りら荘」見つけて、読んでみました。今年の一冊目です。
直球の本格派という称号がぴったりの名作でした。
「尼リリス」は慣れた。それより母親が「リリちゃん・・・」と言ってたのが笑った。
ところでこれを機に鮎川の本をどんどん読もうと思ったのですが、光文社の復刊シリーズ、
どこに行っても品切れ状態です。ひょっとしてもう絶版!?
143 :
名無しのオプ:02/01/08 12:10
ウチの近くの書店では、依然として山積みになってますが?
144 :
名無しのオプ:02/01/09 21:33
「黒いトランク」(光文社文庫)出たのでage
黒トラ購入AGE
>>141 おまえって洞察力が無いな。
どう考えても35歳以上だと思うぞ<ねつてつさん
あぼーん
148 :
名無しのオプ:02/01/10 09:35
149 :
名無しのオプ:02/01/10 09:50
【マジレス】
「黒いトランク」「りら荘」を未読の人間は幸せ者
読むんだったら、体調を整えて一人静かに読破すべし
極上の読書体験を得られること確実
昨日、書店で光文社文庫の『黒いトランク』を発見しました。
今月末には創元推理文庫でも出るようですが、この二冊って
同じ内容(ヴァージョン)なのでしょうか。
同じだったら創元推理文庫の方で買おうかな〜などと思って
いるんですけれど。
>150
両方買っとけ
152 :
名無しのオプ:02/01/10 12:20
「黒いトランク」買ってきたYO!!
これから読みます。
153 :
名無しのオプ:02/01/13 05:18
黒い白鳥と憎悪の化石が手に入らない・・(T_T)
155 :
名無しのオプ:02/01/13 10:51
>黒い白鳥と憎悪の化石が手に入らない・・(T_T)
トランクにつづいて創元から出るよ。
156 :
名無しのオプ:02/01/13 14:51
『白樺荘事件』は、『白の恐怖』を下敷きに書き始めたものの、途中で全くの新作にすることにした、という話があるよね。
157 :
名無しのオプ:02/01/13 16:15
『白の恐怖』って未読なんですが、
お館ものなんですか?
158 :
名無しのオプ:02/01/13 18:51
>>157 典型的な「吹雪の山荘」テーマの佳作です。雪に閉ざされた山荘を舞台に、六人の男女が次々に殺害されていくクローズド・サークル物。
鮎川氏は若き日の自分の通俗的な文章が気に入らないしく、徹底的に手を入れて書き直しているものが『白樺荘事件』という訳ですね。
159 :
名無しのオプ:02/01/13 21:36
>>150 光文社文庫は初刊バージョン(表現に修正あり?)
創元推理文庫は編集部による改訂版だそうで。
矢張り両方がよろしいかと。
160 :
名無しのオプ:02/01/13 23:47
「白の恐怖」、私は国会図書館で読みました。中編ですからすぐ読めますよ。
あれを長編にリメークするのはかなり体力がいりそうですね。
「白樺荘事件」がどうなるか心配です。
なお「白の恐怖」という砂糖の害を訴える医学健康書があり笑いました(^^;
これをネタにして鮎川マニア向けのショートショートでも書きませんか、誰か。
161 :
名無しのオプ:02/01/14 00:08
いまなら、砂糖よりはコカインあたりの
恐怖を指しそうだな>白の恐怖
162 :
名無しのオプ:02/01/14 00:23
>>161 炭そ菌(「そ」の字がわかんねえ)、ってのはやや古いか?(w
>>159様。
情報、どうもありがとうございました。やっぱり両方ですね。
あーでもどちらから先に読んだらいいかでまた悩むわ(笑)。
164 :
名無しのオプ:02/01/15 16:08
炭素菌って、白いの?←無知
165 :
名無しのオプ:02/01/18 15:45
「ペトロフ事件」読了。
情景描写が印象に残った。時刻表ものは始めて読んだんだけど、
けっこう楽しめたので次は名作と名高い「黒いトランク」を読んでみます!
いやー、復刊ってほんとにいいもんですね。
>>164白いよ。
あと「炭素菌」じゃなくて「炭疽菌」ですな。
166 :
名無しのオプ:02/01/25 12:24
白い恐怖は中央区の図書館の閉架書庫にあるなりよ。
検索用端末で著者名鮎川哲也で検索し、閲覧を申し込むと下の閉架書庫(倉庫みたいなものか)
から出してきてくれるなり。
鮎川哲也ものは全部とはいわないが、短編集を含め結構そろっているので興味のある方はどうぞ!!
167 :
名無しのオプ:02/01/25 12:54
「りら荘」と「リラ荘」の違いを教えてくれ。
168 :
名無しのオプ:02/01/25 15:18
2/下「昭和ミステリ秘宝15」鮎川哲也/扶桑社文庫 未定
という新刊情報を見かけましたが、何がでるのでしょ?
>>168 まさか、また「黒いトランク」ではないだろうな
黒トラ創元版購入 あげ
172 :
名無しのオプ:02/01/26 20:45
少年もの集成してくれ!
173 :
名無しのオプ:02/01/26 22:05
その前にバーテンシリーズを!!!!!!
174 :
名無しのオプ:02/02/08 01:31
今年は復刊祭りだage
175 :
名無しのオプ:02/02/11 10:10
・3/下「黒い白鳥」鮎川哲也/創元推理文庫 未定
・3/下「憎悪の化石」鮎川哲也/創元推理文庫 未定
光文社が復刊を始めたら焦って次々と出すのですね。
東京創元社は鮎川御大が亡くなった後に全集を出して稼ごうと思ってたんでしょうか?
176 :
名無しのオプ:02/02/11 12:37
なんだよ創元社から出るのか
もう光文社のほうを買っちゃったからいらん
177 :
名無しのオプ:02/02/11 13:41
>>169 ワラタYO!
>>175 >光文社が復刊を始めたら焦って次々と出すのですね。
創元は鬼貫全集を出すとか言ってたでしょう。それでトランクを
押さえているので出せなかったとハルキ文庫の人に聞きました。
押さえたんならちゃんと出せといいたい。
178 :
名無しのオプ:02/02/11 23:49
ところで、「白樺荘事件」の原型であるという「白の恐怖」未読なんですが
主人公は誰なんですか? 鬼貫なんですか?
いま、光文社文庫で復刊された「ペトロフ事件」を読んでるところなんですが
鬼貫って、この時すでに35歳なんですよね。ということは、確実に明治生まれ
だから、もう80歳近い設定になる。もし「白樺荘事件」が鬼貫主役なら、
20年以上昔に舞台を設定しないといけないことになる。それが、なかなか
鮎川氏が書く気にならない一因かな、と思ったり。鮎川氏って、主人公の設定を
厳密に守る方ですか? それとも、適当に変えていってるのかな?
「白の恐怖」は星影龍三じゃなかったかな。
>179
そうなんですか。
じゃあ、深読みしすぎですね。
逝ってきます・・・
んーまあ星影にしても、まだ生きてたら結構な年だと思うよ。
でも探偵役は最後にちょっと登場するだけだから年とっててもいいんじゃないかな。
182 :
Enigma:02/02/12 20:50
鬼貫も丹那も、年はとってないんじゃないかな。
というか、年齢を感じさせる描写をだんだん避けるようになってきている。
鬼貫なんか、「顎の張った警部」としか出てこない話もあるし。
毎夜楽しみながら『黒いトランク』を読んでいるところです。
『トランク〜』でも、A.A.にB.B.にC.CにZ.Z.と、鮎川先生は
登場人物のイニシャルで遊んでいらっしゃいますね(笑)。
久しぶりに時刻表つきのミステリーを読んだので、一昨日の
夜に電車を乗り継ぎ逃亡している夢を見てしまいましたよ。
184 :
名無しのオプ:02/02/13 16:42
「朱の絶筆」は、たしか登場人物に山手線の駅名がついていた。
185 :
名無しのオプ:02/02/13 19:09
186 :
名無しのオプ:02/02/14 02:09
光文社の復刊フェアを読み直してるんだが・・・正直言って、けっこう辛い。
あの時代に書かれていたという歴史的意義があることは充分わかるんだが、
純粋に読み物としては、あまり良い出来とは思えないんだよね。御大にケチを
つけるのは、どうかとも思うんだけど、正直な感想なもので。土屋隆夫の方が
現代でも通用する作品が多いと思うのだが、どうよ?
187 :
名無しのオプ:02/02/14 22:33
土屋隆夫は、しみったれた庶民感覚むき出しの登場人物たちがうっとうしくて、今や読んでられないけどなー。
188 :
名無しのオプ:02/02/14 23:08
土屋氏作品はなまじ「文学的」(それも昭和30年代までっぽい)だった分、古びてしまった部分があるのかもしれないね。
189 :
名無しのオプ:02/02/14 23:09
あゆも登場人物たちが今じゃ古くさいのよ。
190 :
名無しのオプ:02/02/14 23:36
あゆてつは短編のほうがいいかもしれない
どっちもそれなりの古臭さは感じるんだけど、土屋隆夫はどうも駄目だな。
あゆは大丈夫だけど。
あ、俺は
>>187じゃないけど。
192 :
名無しのオプ:02/02/15 00:40
作者同士が仲いい割りに、読者は二分されるんだよね。
どちらもいいという人は、あまり見たことがない。
193 :
名無しのオプ:02/02/15 02:22
あゆは、古臭いというより妙なセンスがあるんだと思う。
尼リリスのネーミングなんか、
当時としても微妙なモノがあったんじゃないかな。
194 :
名無しのオプ:02/02/15 12:23
あゆは車椅子の少女に冷たいからね
・・・なんて書くと、妙な連中を呼び寄せそうだな(w
195 :
名無しのオプ:02/02/15 21:01
アリバイ物の長編は確かに辛かったけど
これは文章どうこうというより時刻表での細々としたアリバイ崩しに対する自分の嗜好の問題だな
文章自体は本格として見た場合悪くない
名付けのセンスとか簡潔な文章とか良い感じ
長編で面白かったのはやっぱり「黒いトランク」と「りら荘」
短編は本当に傑作ぞろい
196 :
名無しのオプ:02/02/16 00:03
アリバイものが好きなヤツ、本当は電車の旅が好きなだけじゃねえのか?
「驚愕のアリバイ・トリック」には、結局あゆの作品ですら巡りあっていない。
ところで漏れは、短編は土屋隆夫の妙に現代のサイコ・サスペンスと共通する
乗りが好きなんだけど、何か?
197 :
名無しのオプ:02/02/16 09:52
おれは、てめえじゃ何も努力しないくせに他人の成功をうらやむ、そのくせ善人ぶった被害者意識だけ肥大したクソやろうが嫌いなので、土屋は読めんな。
198 :
名無しのオプ:02/02/16 10:55
あんまり短編の話が出てないな。
「道化師の檻」がいいな。
199 :
名無しのオプ:02/02/16 13:17
しかし同世代の土屋が、けっこう頑張って作品を発表してるんだから
あゆにも頑張って「白樺荘事件」一作くらい、なんとかして欲しいものだ
200 :
名無しさん@1周年:02/02/16 13:31
200ゲットかな?
満鉄もので始めたのだから打ち止めもどっか海外の浪漫感のある鉄道ものキボンヌ
201 :
名無しのオプ:02/02/16 15:30
最近の辻真先の作品は、鮎川氏の筆力が健在なら、いかにも書きそうなものだな
意外なところから、後継者(?)が出たことになるかも。
202 :
名無しのオプ:02/02/21 12:05
ぜんぜん違うと思う。
>>200様。
『マレー鉄道の謎』・・・なんて題名だったりして。
204 :
名無しのオプ :02/02/28 15:02
「達也が嗤う」ってまだよんでないけど、もう犯人の名前がわかっちゃった…
205 :
名無しのオプ:02/02/28 23:07
いまはさいたま
206 :
名無しのオプ:02/03/01 13:39
鮎はあゆのことどう思ってるの?
やっぱり「なにあれ、立ち読みしてる。感じ悪。どうよこれ?」
とか思っているのではありますまいか。あゆが立ち読みするかは
存じませんが。
208 :
名無しのオプ:02/03/01 15:32
では、あゆは鮎のことどう思ってるの?
中川透が本名
氷川透の父中川透
212 :
名無しのオプ:02/03/02 00:11
いやー、「黒いトランク」再読。全く覚えてなかったので、
初読のように読んだ。前はテキトーに読んでたんで、トリック
理解できなかったんだよね。んで、
なんじゃ、こりゃ。トリック、プロット、ロジック全て完璧じゃないか。
俺の国内本格ナンバー1だよ。とくにトリックはすごい、あれだけ
複雑でありながら、核となるアイデアはあくまでシンプル。
北村薫が「どうやって思いついたか想像を絶する」って言ってるけど、
その通りだとオモターヨ。
213 :
名無しのオプ:02/03/05 00:06
さるべーじ
214 :
名無しのオプ:02/03/05 14:47
そんなに面白いのか、こりゃ意地でも探さんと・・・
215 :
名無しのオプ:02/03/05 14:53
初めて読んだのは「戌神――」だったな。
自分の住んでいる県も事件に絡んでくるという、それだけの理由だったけど。
216 :
名無しのオプ:02/03/05 15:01
↑三重県名張市の銘菓、乱歩せんべい「二銭銅貨」
217 :
名無しのオプ:02/03/05 15:13
>208
ヤパーリ鮎川先生が反対したのかな?
もーこーなれば白樺荘をとことん期待してやる!
きっと書けよ、鮎川!(態度でかすぎ)
218 :
名無しのオプ:02/03/05 15:23
ヤフオクにいぱーいあった。
219 :
名無しのオプ:02/03/05 15:51
で、相場はどのくらいよ? 一万超えてる?
220 :
名無しのオプ:02/03/05 15:58
なんの相場??
221 :
名無しのオプ:02/03/05 15:59
白の恐怖にきまっとるがな。
教えて君ですまない。
「メール欄」って有名なトリックらしいけど、
このひとの作品ですか?
223 :
「五十一番目の密室」:02/03/05 18:03
>222
それメール欄だよ
だから違うでしょ
224 :
名無しのオプ:02/03/05 18:03
ずびばぜん・・・・
またやってもうた・・・・
225 :
名無しのオプ:02/03/05 18:15
あ、白の恐怖は一個もなかった・・・スマソ。
黒のトランクならあるでよ。
226 :
名無しのオプ:02/03/05 18:29
>225
偉大なる鮎川先生の作品を一個二個とか数えるなーヽ(`Д´)ノプンプン
リンゴやミカンじゃないっつーに。
227 :
名無しのオプ:02/03/05 18:31
一冊でした、本当にスマソ・・・(泣
228 :
名無しのオプ:02/03/05 18:59
代表作はほとんど復刊終わったんじゃない。
「鍵穴のない扉」って、どっちだっけ?青樹社から
でてたっけ?
229 :
名無しのオプ:02/03/05 22:45
>>228 「鍵孔のない扉」は青樹社からは出てないYO!
光文社文庫版が絶版のままだけど古本屋でも比較的良く見かけるYO!
あとは「偽りの墳墓」が待たれるところだYO!
230 :
名無しのオプ:02/03/06 20:05
「りら…」今日、読み終わりました。
何しろ連日、通夜をやってるのが可笑しくて可笑しくて・・・。
231 :
名無しのオプ:02/03/07 11:30
>229
「鍵孔〜」講談社文庫は絶版ですか?
鮎 ........まど ..................
>>231 229じゃないけど講談社文庫版はリラ荘事件以外絶版です
山田風太郎、半村良、さてお次は・・・
>>234 あまり系譜としてはつながりませんね
ときに「黒いトランク」、結局どっちのバージョンにしたの
236 :
名無しのオプ:02/03/10 05:47
age
『きまぐれオレンジロード』一巻読み終わりました
鮎川まどかっていいね
238 :
名無しのオプ:02/03/10 09:07
「鍵穴のない扉」4月復刊!
239 :
名無しのオプ:02/03/13 20:06
「王を探せ」も復刊!
迷走する光文社文庫あげ
240 :
名無しのオプ:02/03/13 21:13
「憎悪の化石」「黒い白鳥」が創元から出るから、残る鬼貫長篇は、
砂の城、積木の塔、風の証言、宛先不明、沈黙の函の五冊か。この
調子なら、ぜんぶ出るんじゃないか?
あとは、出版芸術社の短篇全集も文庫化してほしいな〜。
241 :
名無しのオプ:02/03/13 22:14
「風の証言」「積木の塔」は青樹社文庫で現役ではないかな。
242 :
名無しのオプ:02/03/13 22:31
「風の証言」「積木の塔」は青樹社文庫で現役ではないかな。
上記を100円で喜んで買ってる奴がいるけどね。
読むなら1冊でいいだろうに。
243 :
名無しのオプ:02/03/14 11:18
「白の恐怖」読みたい。
244 :
名無しのオプ:02/03/14 20:35
「死びとの座」出たage
「砂の城」も青樹社文庫で現役じゃなかった?
「沈黙の函」は元々光文社だから「鍵穴のない〜」のように新装版として出そう
246 :
名無しのオプ:02/03/14 22:41
光文社も、最近ヒット作が出ないね。
カッパ・ノベルスなんて、どうしちゃったんだ?
最近は、鮎川の復刊以外は、みるべきものがない・・・
おいおい、幻の探偵雑誌とか山田風太郎とか、目を疑うような
本が山ほど出てるじゃないか。
248 :
名無しのオプ:02/03/16 10:02
ちょっとした疑問だが光文社文庫で予告されてる「新装版 鍵穴のない扉」は
以前同文庫で出てたときは「鍵孔のない扉」だったと思う。
単なる誤植なのか意味のある変更なのかちょっと気になる。
>>246 たしかにカッパノベルスは「新宿鮫」シリーズ以後ぱっとしない気がする。
講談社ノベルスに比べて話題少ないし。
個人的には講談社のメフィスト賞亡き後の「登竜門」シリーズに期待なのだが
249 :
名無しのオプ:02/03/16 12:42
>247
幻の探偵雑誌って、面白いの? さすがに、そこまでの懐古趣味は無かったんで
チェックしてなかった・・・。風太郎は、ほとんど持ってるので念頭に無かった。
光文社の新刊は、大部分がカッパ・ノベルスで出るわけだが、昔は講談社ノベルス
よりも格上だった印象がある。最近は、明らかなB級小説家までが進出する、
「昔の名前で、なんとなく続いてる」ブランドになりつつある。
ハードカバーも、日本ミステリー文学新人賞(だっけ?)は、企画自体がコケて
しまい、冗談みたいな作品ばかりが受賞する始末。ここらで、なんとかして欲しいね。
250 :
名無しのオプ:02/03/19 00:04
鮎川天才アゲ
251 :
名無しのオプ:02/03/23 09:40
重複あげ
252 :
名無しのオプ:02/03/23 11:54
大空寺あゆage
253 :
名無しのオプ:02/03/24 10:31
創元推理文庫の次回刊行予定は「死のある風景」
「黒いトランク」もそうだけど他社文庫と重複する作品は後回しでも良いと思うが・・・
254 :
名無しのオプ:02/03/24 13:46
完全に戦争だな。創元VS光文社
255 :
名無しのオプ:02/03/24 13:47
鮎川先生が潤うんなら戦争もまたよし。
256 :
名無しのオプ:02/03/24 13:50
鮎川哲也に関しては、創元が全面的に悪い。
土屋隆夫に関しては、光文社が大人気ない。
257 :
名無しのオプ:02/03/24 13:55
乱歩や正史だって、同時期に複数の文庫から刊行されたことが過去にあった。
良いの悪いのと言って、それほど目くじらを立てることもないと思われ。
258 :
名無しのオプ:02/03/24 13:57
乱歩は角川、講談社、新潮で同時期に出たことがあるが、正史は
角川だけだろ? 他にどこで出たの?
259 :
名無しのオプ:02/03/24 13:58
春陽堂文庫の長編全集。
260 :
名無しのオプ:02/03/24 14:08
同時期に複数の文庫というなら夢野久作だな。『ドグラ・マグラ』
なんか、1〜2年の間に教養、角川、講談社と三種類も出た。
鮎川先生も、角川文庫の刊行中に立風のハードカバーで同じ作品が
ばんばん出てるね。
ただ、この出版不況の中、ムキになって同じ作品を出してシェアを
食い合うことに何の意味があるのかとは思う。
261 :
名無しのオプ:02/03/24 14:17
ファンならどうせ全部買うからシェアを食い合うことにはならないと思われ。
笠井潔の「哲学者の密室」も来月創元推理文庫で文庫化
「オイディプス症候群」を出したばかりの光文社としては
光文社文庫版の「哲学者〜」ともども売りたいところだろうが
東京創元社はシリーズ4作を同文庫で揃えるという大技で対抗
この二社の抗争はどこまで続くのか・・・
263 :
名無しのオプ:02/03/24 16:08
そもそもなんでこの2社、抗争はじめたの?
芦辺の陰謀?
事情通の人、教えてたもーれ!
264 :
名無しのオプ:02/03/24 18:53
>ファンならどうせ全部買うからシェアを食い合うことにはならないと思われ。
それは熱狂的なファンの話で、普通の読者は片方しか買わないよ。
それにそういう熱心なファンに無用の出費を強いることは、決して
いいことじゃないと思うが。
>そもそもなんでこの2社、抗争はじめたの?
「黒いトランク」が発端になったと思われ。
265 :
名無しのオプ:02/03/24 19:26
抗争?????
266 :
名無しのオプ:02/03/24 19:45
本当に抗争なのかどうかは知らないが、収益を度外視して本を出しつづけて
いれば体力の弱い東京創元社が先に参るのは確実。
あほなことはやめてけれ、と一言言いたい。
>>266 しかし東京創元社だって10年以上前から鮎川御大を担ぎ出しておきながら
去年までに出した御大自身の作品は短編集2冊だけという体たらく
そちらがやらないのならうちで・・・って光文社が考えてもおかしくない。
土屋隆夫に関しては日本ミステリー文学大賞受賞記念としての新装版出版だから
べつに良いのでは?
同大賞受賞記念として「山田風太郎ミステリー傑作選」とか笹沢佐保の初期三作品復刊とかやってるわけだし
個人的には「かつて講談社に期待していた事」を光文社がやってくれてるという感じなので
東京創元社ともども頑張ってほしいが
268 :
名無しのオプ:02/03/24 20:38
>しかし東京創元社だって10年以上前から鮎川御大を担ぎ出しておきながら
>去年までに出した御大自身の作品は短編集2冊だけという体たらく
>そちらがやらないのならうちで・・・って光文社が考えてもおかしくない。
まさにこの件についての問題のすべては、そこに集約される。
鬼貫全集を出すといってトランクを十年以上も押さえつづけ
他社からの出版を妨害(ハルキ文庫)までしておきながら、
一向に出す気配のない創元に対し、光文社がついにしびれを
切らして動いたわけ。
創元は翻訳の原稿でも十年以上社長室で埃をかぶってるのが
ザラだというし、体質だからといってしまえばそれまでだが。
>268
ハルキ文庫に対しての妨害って本当なの?
ハルキ文庫で「死のある風景」が出たときに次回刊行予定として
「人それを〜」が予告されておきながら結局出なかったのは覚えてます。
単に「死のある風景」の売れ行きが悪かったのだろうと思ってましたが
ハルキの人から「トランクを出したいけど創元がおさえているので出せない」
と聞いたことがあるよ。具体的な妨害があったかどうかは不明。いや、いくら
なんでも、そんなことはしなかったとは思うけど。
271 :
名無しのオプ:02/03/24 21:06
>創元は翻訳の原稿でも十年以上社長室で埃をかぶってるのが
>ザラだというし
創元って原稿は全部社長が眼を通すのか?
スゲーな。
272 :
名無しのオプ:02/03/24 21:07
>ハルキの人から「トランクを出したいけど創元がおさえているので出せない」
>と聞いたことがあるよ
すると某社から「白の恐怖」が出なかったのも創元のせい?
273 :
名無しのオプ:02/03/24 21:09
「黒いトランク」って2002年から解禁ってこと?
でも光文社の鮎川哲也コレクションって当初は「黒いトランク」ではなく
「風の証言」がラインナップされてましたよね
>創元って原稿は全部社長が眼を通すのか?
戸川さんが社長だったからだろ。
>すると某社から「白の恐怖」が出なかったのも創元のせい?
いろいろと事情はあるが、大局的に見ればどう考えても創元のせい。
「いろいろな事情」については、MYSCON3で日下氏に聞けば教えて
くれると思うよ。俺も直接聞いたけどネットで発表できることでは
ないんでご勘弁。
275 :
名無しのオプ:02/03/24 21:23
今の社長は社長室でマンガ描いてるって本当ですか?
今の社長って、あの「BOOKMAN」に変なマンガ描いてた人?
277 :
名無しのオプ:02/03/24 21:28
そうだよ。○谷川○一氏だろ。
278 :
名無しのオプ:02/03/25 15:00
戸川たんはもう現場には戻らないの?
279 :
名無しのオプ:02/03/25 16:00
芦辺、創元の誹謗中傷はいいかげんに止めれ。
280 :
名無しのオプ:02/03/25 16:00
>「黒いトランク」って2002年から解禁ってこと?
なんだよ「解禁」って。鮎漁か?
>でも光文社の鮎川哲也コレクションって当初は「黒いトランク」ではなく
>「風の証言」がラインナップされてましたよね
えっ、どこに? そんな予告はなかったと思うけど…。
281 :
名無しのオプ:02/03/25 18:48
>273
ペトロフ事件、人それを情死と呼ぶ、準急ながら、戌神はなにを見たか、
死びとの座、が初期ラインナップだったと記憶してるが。
で、死びとの座の前にトランクが入ったということでは?
282 :
書斎魔神 ◆Kq7rBCas :02/03/25 20:14
このスレも生き残ってたんだ。
人口の多い板では考えられないことだが、
なんだか嬉しいな。
ところで、先日、特撮板にアップするシナリオを書きながら、
角川文庫の「風の証言」を再読した。
ケレン味の無い鮎川先生の作風は、やはりいいねえ。
この作品は、角川では鮎川先生の作品の中では比較的早く
4番目か5番目くらいに刊行されたのだが、今は入手難のようで残念。
読んだ人ならわかると思うが、偏平足に対する社会的な偏見を助長する恐れが
あるということで自主規制されたと思われだろうか?
僕のカン違いだったのかもしれません。
ただソースは覚えてないのですが、禿人先生の日記に以下のように全6巻という記述がありますし、
「風の証言」もラインナップに入っていたように記憶しているのですが・・・
>2001.05.27
>第1回本格ミステリ大賞特別賞を鮎川先生が受賞されたことを記念して、光文社文庫から、「鮎川哲也コレクション」全6巻が刊行されることになりました。
>第1回配本は7月で、『ペトロフ事件』と『人それを情死と呼ぶ』の名作2冊が発売されます。全巻解題は山前譲氏。各巻に作家のエッセイが付き、
>前者には私、後者には芦辺拓氏が書きます。本格ファンの方、お買い忘れなく!
青樹社文庫で読めるのになぜ?と思っていたので「黒いトランク」を出せることになり
差し替えられたんだろうなあと納得していたのですが、誰か同じような記憶の持ち主はいらっしゃいませんか?
黒い白鳥と憎悪の化石買った!
名前だけ知ってた作品が読めるって、すげーウレシイ。
285 :
名無しのオプ:02/03/27 15:49
角川文庫の短編集って、けっきょく全部発売されたの?
286 :
名無しのオプ:02/03/27 15:51
されとらんわい!
287 :
名無しのオプ:02/03/27 18:00
白の恐怖は何で見合わせたんだ?
288 :
名無しのオプ:02/03/27 18:56
>287
よくわからんが、
>>274によると大局的には創元が悪いらしい。
鮎さんはまだご存命でしょうか?
290 :
Enigma:02/03/28 19:57
>>288 1番悪いのは、いまだに『白樺荘事件』を完成させない人だと思うけど。
しかし鮎川本て、出るときは一気に出るね。私が読みだしてからだと
3回目のブームかな?
291 :
名無しのオプ:02/03/29 22:11
今、「死者をむちうて」ン十年ぶりに読み返してます。
角川文庫がどっかいっちゃったので図書館から借りて
きたんですが、1993年に講談社文庫からも出てたこと
を知りました。
そこで疑問。
@楽屋オチ豊富な作品にふさわしい解説がついていたのか?
A犯人の設定等、今となってはビミョーな部分があると思
うが、改訂とかされてるんだろうか?
…講談社文庫版入手すりゃわかることですが…。
今すぐ知りたいです。ご存知の方教えてください。
創元逝ってよし
293 :
名無しのオプ:02/03/29 22:34
『白樺荘』をちゃんと刊行してから逝け。
294 :
名無しのオプ:02/03/29 22:55
「ラブクラフト全集」を最後まで出してから逝け。
295 :
名無しのオプ:02/04/07 20:41
鮎川大先生のスレが下がりまくってる
あげ
296 :
名無しのオプ:02/04/08 17:56
冷凍人間刊行age
297 :
名無しのオプ:02/04/09 02:52
次は何を読めばいいづら。
五つの時計でも買うか・・・
>>297 まだ買ってないなら買うべし
つか、読んだのはどれとどれ?
「赤い密室」(←ちょっと前に出た単行本の奴)
「りら荘」「黒いトランク」「憎悪の化石」「黒い白鳥」「下りはつかり」
で、今日「五つの時計」をげっと。他におもろそうな長編はありますか?
ブック・オフでげっとしたので、自分に返事をかきます。
@角川文庫の時と同じ権田マンズィ先生で内容も角川文庫
の時とあまり変わらないのでつまらない。このタイプの
楽屋オチ小説の系譜(ウロボロスとか東野、あるいは寿行
)をたどるとか、あるいはミステリー史的視点で詳細な
注釈つけちゃうとかすればいいのに。「夢の砦」に描かれ
た「宝石」身売りの真相も…。(まあ、関係者どころか
登場人物のマンズィにはむずかしいだろーが)
Aざっとみたけど訂正はなさそう。「横浜南京町」とか
そのままでてくるし。すぐ、絶版だか品切れだかになった
のはそのせい?
…なお大井広介のミステリー時評(題名失念、教養文庫)
に本書についての微苦笑な皮肉が…。それにしても
くだらんギャグをよくおぼえていた自分がイタイ。
…次は「楡の木荘」さがそう
>…次は「楡の木荘」さがそう
素直に今度出た「冷凍人間」を買いなはれ。
あと出版芸術社の星影全集と鬼貫全集を買っとけば、苦労して
「楡の木荘」と「青いエチュード」を探す必要なし。
302 :
Enigma:02/04/11 23:39
>>299 とりあえず『鍵孔のない扉』かな。
時刻表の出てこない鮎川作品では最高傑作との声もある。
個人的に好きなのは『偽りの墳墓』と『人それを情死と呼ぶ』。
303 :
名無しのオプ:02/04/12 10:58
『少年探偵王』の「空気人間」その他
時刻表トリック苦手なんですが「黒いトランク」は
同じトラベル物でもやっぱそのへんのとは違いますか?
>304様。
私も「時刻表こんなに貼ってみました〜」というタイプの
アリバイ崩しは苦手なのですが、『黒いトランク』は腰を
すえてじっくり読み込んだ甲斐あって楽しめました。
マッチ箱を二つ用意しておくといいかもしれません(笑)。
306 :
名無しのオプ:02/04/12 12:21
「黒いトランク」、リアル工房の頃に読んで謎にこの作者は天才じゃないか
と思ったものだよ。死体がどちらに詰まっているか、をマッチ棒で
目印しておくとなおいいと思うよ。できたら地図もよく見てほスィな。
北九州に住んでいる人は、当時どんな駅かわかるわけでうらやましく
思ったものだ。
307 :
名無しのオプ:02/04/13 12:12
>>301 文庫でほしい、という気持ちはおいても
それで「楡の木荘」クリヤする?
308 :
名無しのオプ:02/04/13 15:39
>>307 「楡の木荘」と「エチュード」をクリアしてお釣りが来る。しかもいっぱい。
309 :
名無しのオプ:02/04/13 20:19
>>285
20巻を予定してたが出たのは7〜13まで、1〜6は立風から出た。
310 :
Enigma:02/04/13 20:28
>>309 立風と角川の短編集は出た時期が近いだけで、全然別物。
両方に収録されている作品もあるし。
『薔薇荘殺人事件』と『達也が嗤う』は『達也』の方を先に
読むべきだと思うのですが如何? 私は『薔薇』の方を先に
読んでしまっていたので、何となく『達也』は(メール欄)、
ピンときちゃったから。
312 :
名無しのオプ:02/04/17 00:48
>>302 『鍵穴』読みました。
小さいトリックの積み重ねという感じで良かったです。
鮎川ってアリバイ云々よりむしろオーソドックスな警察小説ですね。
313 :
名無しのオプ:02/04/17 00:52
まだ大丈夫だよね、生きておられるよね。
なんかつい....。
314 :
達也が嗤う:02/04/17 01:12
ピンと来なかった俺はバカなんだろうか…
315 :
名無しのオプ:02/04/17 01:15
んなこともなかろう。
短編集の場合、普通は題名なんてろくろく見ないよ。
316 :
名無しのオプ:02/04/17 01:21
いや普通和歌乱だろ
317 :
名無しのオプ:02/04/18 17:43
田舎なもんで鮎川氏著の本が近くの本屋&図書館に一冊も置いてない・・・・
それどころか島田氏すらない・・・
ネットで買うしかないな。。
318 :
Enigma:02/04/18 19:40
>>312 鮎川哲也自身はクイーンが1番好きな作家だと書いているし、
クイーンのような作品が書きたいんでしょう。
鬼貫警部の登場するアリバイ崩しでも、それまで注意深く読んでいれば、
読者にも真相が見抜けるものが多い。
昔の人は『黒いトランク』の表面だけ見て、
日本のクロフツとか言ってたみたいだけどね。
319 :
名無しのオプ:02/05/14 22:18
age
320 :
名無しのオプ:02/05/20 01:09
島田(御手洗もの)や、綾辻(館シリーズ)の大掛かりなトリックを
知ってしまうと、時刻表トリックなどがインパクトに欠けるように感じて
しまうのだが・・・。
そういえば、鮎川御大は間違いなく日本を代表する本格ものの作家だが
後世に残るようなトリックって、ありましたっけ? 短編は未読のものが
多いので、よく分からないけど、長編には「黒いトランク」ですら、
あまり驚かなかった。
321 :
名無しのオプ:02/05/20 01:25
>>320 大掛かりなトリックというよりも
小技の組合わせが抜群に巧い作家だよ。
「困難は分割せよ」を見事に体現してる。
個人的には短編のほうに大傑作が多いと思う。
『赤い密室』なんてかなり大興奮したけどなぁ。
他には『道化師の檻』とか『薔薇荘殺人事件』『達也が嗤う』。
時刻表トリックじゃないのもイパーイあるからぜひ読んでみて。
322 :
名無しのオプ:02/05/21 20:14
『薔薇荘殺人事件』は犯人あての解答者の答案
に笑った。いいたいほうだい。
323 :
名無しのオプ:02/05/21 22:19
>>321 同意。ってまだあんまり読んでないんですけどね。
この前短編集「青い密室」を読みましたが、
細かい所まで実に丹念に作り上げてるなあという印象で、
驚愕というよりも感心するという感じです。
324 :
名無しのオプ:02/05/21 22:34
今まで本格一本でやってきたという姿勢が好きだ。
大体、社会派や量産に走っちゃうんだけどね。
あ、決して社会派や量産に走るのを反対してるわけじゃないよ。
一筋っていうのが何かカッコいいなあ、ってこと。
326 :
名無しのオプ:02/05/23 01:40
ところで、ここにカキコしてる人は、やっぱり年代層高いのかな?
ちなみに、漏れは30代後半です。
今の若い読者(ミス研なんかの、特殊な層でなく)は、鮎川氏の
作品を読んだりするのかな? なんだか、復刊フェアで本を実際に
手に取ってる人が、例外なく漏れより年上なんだが・・・
327 :
名無しのオプ:02/05/23 01:53
一応、三十代前半
>326様。
私も三十代です。中学生のときに『リラ荘殺人事件』を
読んで感動したのが鮎川哲也との出会いでした(遠い目)。
329 :
名無しのオプ:02/05/23 11:33
>>326 20代前半です。
去年頃からハマりだして、以来貪るように読みました。
復刊フェアで若者も結構読んでるみたいですよ。
私の周りも鮎川信者がいますしw
新本格に慣れた世代だと逆に鮎哲は新鮮です。
大袈裟な驚きじゃなく後からじわじわ感動がくるというか。
330 :
名無しのオプ:02/05/23 13:22
俺は30代前半です。
昔にりら荘だけは読んでましたが今回の復刊フェアで
本格的にはまり現在貪るように読んでます。
入り口は古典で、新本格以降も新旧混在して読んでいるので
昔の作品も抵抗なく楽しめますね。
331 :
名無しのオプ:02/05/23 15:21
今、光文社文庫で出てるやつって、「死びとの座」→「鍵孔のない扉」
→「王を探せ」と出たわけですが、文庫に振られている番号は2−37
2−39、2−41ととびとび。なぜ38,40は欠番なんでしょう?
332 :
名無しのオプ:02/05/27 13:10
>>331 来年、四捨五入したら30になることに気づいたものです。
現物を持っていないので確証はありませんが、
確か「鍵孔のない扉」と「王を探せ」の発売時、
鮎川哲也とあと一人誰かが編者に名を連ねた短篇集が出てましたよね。
38、40の欠番は、その短篇集に充てられているのでは?
北村薫(宮本和男)が編集した短編集が創元に持っていかれたからでは?
334 :
名無しのオプ:02/05/27 16:52
>>331 40は芦辺拓編・鮎川監修の『少年探偵王』だった(現物確認)
38は見当たらないけど二階堂編・鮎川監修の『新・本格推理』なんじゃないか?
>>331 確かに38は「新・本格推理02」だった。
でも光文社文庫から鮎川作品って30数冊もでてたっけ?
そっちのほうがギモーン
336 :
名無しのオプ:02/05/30 19:12
>>335 昔は光文社からも売り出していたみたいですね。
この間、古本で光文社文庫の「沈黙の函」を手に入れました。
ただ、表紙はあまり趣味がいいとは思えない・・・。
337 :
名無しのオプ:02/05/30 19:29
>>335 旧「本格推理」も鮎川編集のアンソロジーじゃん。
あれだけでも十五、六冊あっただろ。
37 :名無しのオプ :02/05/30 15:33
以下は、第11回鮎川哲也賞(2001年度)選考風景。選考委員は鮎川哲也、笠井潔、島田荘司。
これは選考過程の雑談に3氏が行った鼎談であるといわれている。現場には東京創元社の各編集長数名も同席していたらしいが誰がこれを記録していたのかは定かではない。
(ザッザザッ)(ノイズがひどくてこれより以前の会話は聴取不能だった)
島田「・・・なるほどね。笠井さんは土曜日は何処にいらしたんです?
何か美味しい物を召し上がってらしたそうですが」
笠井「ああ、私は」
編集長?「ファンの方がお写真を撮っていたらしいんです」(島田に写真を渡したらしい)
島田「暗いですね、・・・・・・それに人が沢山。これは?」
笠井「吉野家です。いえ、違うんですよ、島田さん!これはですね、ほら、人がね、
めちゃくちゃいっぱいで座れないんです。垂れ幕よく見てみてください」(指をさしたらしい)
鮎川「んー・・・『150円引き』ですか...はぁはぁ、それでね」
笠井「もうね、アホかと。馬鹿かと」
島田「どうされたんですか!もっと良い物を召し上がられたらいかがですか...」
鮎川「作家としてのオーラの欠片も無い発言ですね」
笠井「あ゙んだとコラ!俺が好きなんだから仕様がないだろが!
他人が何喰おうと勝手なんと違うんか?この3流物書き風情が!!」
島田「ハァ、すいません...チッ、スゲェ殴りたい...それで?」
笠井「はい、『お前らな、150円やるからその席空けろ』と」
鮎川「あはは、割引分出すから私を座らせてくれ、と。それで?」
笠井「吉野家ってのはですね、もっと殺伐としてるべきなんですよ。
それなのに親子連れとかがいるし。一家4人で吉野家。おめでてーな。
よーしパパ特盛頼んじゃうぞー、とか言ってまして。もう見てられない」
鮎川「オォ!力強い!」
笠井「で、やっと座れたかと思ったら」
島田・鮎川「座ったんですか!!!」
笠井「座りましたが、何か?」
島田「いや、それだけ啖呵切っといて...まあいいです。で、写真がもう1枚、
これですか?(2枚目の写真)ん?なんでこんな厭そうな顔なんです」
笠井「やっと座れたかと思ったら、隣の奴が、大盛つゆだくで、とか言ってるんです。
そこでまたぶち切れですよ」
島田「ハァァ?だから何故なんです?」
鮎川「デェッハッハッハッ!おかしい!笠井さんは本当におかしい人だ!!」
笠井「『あのな、つゆだくなんてきょうび流行んねーんだよ。ボケが。
得意げな顔して何が、つゆだくで、だ。
お前、つゆだくって言いたいだけちゃうんか』、ということです」
島田「どうでもいいでしょう!大人気ない。他人の注文じゃないですか!」
笠井「お前は本当につゆだくを食いたいのかと問いたい。問い詰めたい」
鮎川「あっはははははははは!!いやはや、さすが黒木龍志...」
笠井「小1時間問い詰めたい」
島田「もういいです!!!で、結局笠井さんが頼んだのは、何だったんです?
(3枚目の写真)うぅゎっ!何だコレ?キモっ!!」
笠井「島田さん鮎川さんそしてこの場の、いや東京創元社を愛する全国の皆さんに言いたい。
伝えたい。吉野家通の私から言わせてもらえば今、吉野家で食すべき最新流行はやっぱり、
ねぎだく。これですよ。
大盛りねぎだくギョク。これが通の頼み方」
(会場の一同から一斉に「え〜!」の声上がる)
鮎川「・・・笠井さん、あなた今、世間の声を耳にしたでしょう?」
笠井「フンっっ!ああ、そうさ!どうせ俺は日本ミステリ界のハグレ鳥さ!
まあ、お前らド素人は、牛鮭定食でも食ってなさいってこった!」
島田「何なんです?よく解りませんが、先週の土曜日の夜、笠井さんは吉牛に行ってました、と。
コレでいいんですね?長々とご苦労さまでした」
鮎川「ま、笠井さんの喋りは選考上一切無かったことになるんですけどね」
笠井「オオオオオオーーーーーイ!!無ェのかよ!!このラブレー的うんこ!!」
島田「いや、もうそういうことに決まってますから。本当にすいません。
それよりも「オイディプス」、間に合うんですか?
さて!、気を取り直して次は、金沢整の「完全なる容疑者」ですが・・・」(ザザッ、以下聴取不能)
※言うまでもなく上記文章はフィクションです。実在の人物、団体名、企業や文学賞とも一切関係ありません。万一、現実に合致する記述があっても偶然でありフィクションであることを御了承下さい・・・・・・。
339 :
名無しのオプ:02/05/31 01:38
ちょうど20歳っす
正直こういう復刊は嬉しい
昔のは手に入らないの多いし
誰かb
340 :
名無しのオプ:02/06/01 08:42
書店に行く度に思う
予告もなしに「白樺荘」が並んでいて
喜びと興奮で脳の血管ぶち切れ
その場で倒れる
そして「白樺荘」を抱いて未読のまま死んでゆく
これ鮎川ファンとして最高の死に方と
保守
342 :
名無しのオプ:02/06/14 10:46
>>340 ゴメン、アタシまだそこまで割り切れないw
白樺荘は出て欲しいんだけど。
343 :
名無しのオプ:02/06/14 11:54
「偽りの墳墓」
今のうちに古書店で確保すべしとおもうですが如何。
病気絡んでるし、復刊の見込み薄と思う
344 :
名無しのオプ:02/06/15 23:14
>>343 無駄なことはおやめなさい。
『偽りの墳墓』は光文社文庫で復刊が決定しています。
345 :
名無しのオプ:02/06/15 23:17
346 :
名無しのオプ:02/06/16 20:46
予告から十余年。あなたが読みたい「白樺荘事件」はどれ?
A.御大自らが老骨にむち打って完成させた破綻だらけの「『白樺荘事件』鮎川哲也著」
B.御大が書き上げた冒頭部(原稿用紙50枚程度)からスタートする「『リレー小説・白樺荘事件』鮎川哲也/有栖川有栖/倉知淳/伊井圭/愛川晶/北村薫著」
C.御大が書いた梗概(原稿用紙2枚程度)を元に、現役作家が書く「『白樺荘事件』二階堂黎人・芦辺拓著」
347 :
名無しのオプ:02/06/16 20:52
完成してるんだが、出したくない、という話もあるよね。
348 :
名無しのオプ:02/06/16 20:53
死後出すのか?ってクリスティーかよ!
349 :
名無しのオプ:02/06/16 21:08
鮎哲はあと20年は生きるから、読めるのは・・・。
350 :
名無しのオプ:02/06/16 21:26
351 :
名無しのオプ:02/06/16 21:28
日本中でテンパっていたという…
352 :
名無しのオプ:02/06/17 00:24
鮎川と比べれば、土屋隆夫って元気だね。
今年も、えらく分厚い新作が出てるし・・・。
若い頃より、刊行ペース上がってるよね?
鮎川にも、負けずに新作を出して欲しいな。
うー。眠。鮎哲はりら荘!りら荘っす!高校2年でこいつと島荘の占星術を
いっぺんに読んで、それまでダインとかクロフツとか海外黄金期ミステリしか
読まなかったのが一気に国内もん読むようになった。当方20代半ば。
りら荘は今でも青春の1冊。しかし、メール欄てマジ色白くなんの・・・?
hosyu
355 :
名無しのオプ:02/06/25 15:07
>352
出しゃいいってもんじゃないからなあ・・・。
356 :
名無しのオプ:02/07/06 11:44
>>350 同意。もう幻のままでいい……
光文社文庫の
「ペトロフ事件」「人それを―」「準急ながら」「黒いトランク」
「死びとの座」「戌神―」「鍵穴―」「王を探せ」
まで買い揃えた。
どれもみな実家に他社版があるのだけれど、光文社文庫の表紙に惹かれた。
やはり「黒いトランク」が一番だな。
357 :
ニッポンのあゆ:02/07/08 17:42
>>356 光文社文庫のカバーはたしかにいい。鮎川本のなかでは最高だと思うが、
色のバリエーションが途切れたところでシリーズ完了だったりして。
あのシリーズのカバーは、出版社の担当者が自分でデザインしたって
聞いた。カバーデザイン櫻舎というのはあまり見かけない気もするが、
でもまさか、編集者はそんなことしないよな。・・・謎。
白樺荘もシブシブカバーきぼ〜〜〜ん。
うんにゃ、そのまえに原稿が完成することきぼ〜〜〜ん。
>>357 担当のMさん、退社して装丁家になっちゃったよ。すげー。
『白樺荘』ももちろんですが、私は
>>117様と同じく『黒い密室』読みたい!
でも『黒』の方は、すでに鮎川先生ご自身トリックを忘れてしまったという
ことなので(もったいない)、もはやかなわぬ夢なわけですが・・・
360 :
名無しのオプ:02/07/08 19:23
最近、鮎川哲也の作品を読み始めて、
光文社文庫で鬼貫警部モノの長編を集めているのだけれど、
>>356にある分が全てだろうか?一応自分もそこまでは集めました。
361 :
名無しのオプ:02/07/08 19:27
今日「りら荘」読了しますた・・。
ごみん、どうしてもなじめなかった。
というか、あれ殺しすぎでしょ。
362 :
名無しのオプ:02/07/08 19:48
>360
新刊で手に入るのはそれだけ。
あと創元推理文庫で『黒い白鳥』『憎悪の化石』『五つの時計』『下りはつかり』、講談社文庫で『りら荘』が手に入る
>>362 有難う。古本屋巡りでもして探してみます。
364 :
名無しのオプ:02/07/09 06:40
>>362 青樹社文庫を忘れちゃだめだYO!
「砂の城」「積木の塔」「死のある風景」(これはハルキ文庫も有り)があるんだからね!
ちなみに鬼貫警部モノの長編で現役ではないのは「沈黙の函」「偽りの墳墓」「宛先不明」だけだYO!たぶん
ちなみにそれぞれ光文社文庫、角川文庫、講談社文庫版がブックオフとかを探せば手に入るんだYO!
366 :
名無しのオプ:02/07/09 21:49
>>364 「風の証言」は現役ですか?
どこから出てますか?
367 :
名無しのオプ:02/07/09 21:51
>366
青樹社文庫から
現役です
>>367 素早いレス有り難う御座います。
先月、角川文庫版を見つけたのですが
当時の定価と同じ300円だったのでパスしました。
付録が充実している光文社文庫版に期待してたんですが、
青樹社文庫とはかぶらないようなので出版される目は
ないですね。
大型書店ででも探してみます。
369 :
名無しのオプ:02/07/10 22:13
>368
角川文庫版「風の証言」は、解説がよいです
買って損はないと思いますよ
370 :
名無しのオプ:02/07/10 23:05
青樹社は、ミステリを含めた文芸書の出版をやめたらしいので、
文庫もいつまでもあるとは限らない。
急いだ方がいいかも
371 :
名無しのオプ:02/07/10 23:28
今日、ブクオフで「青いエチュード」っていう初期コレクションを買いました。
「楡の木荘の殺人」っていうのも置いてたけど、稀少なの?
372 :
名無しのオプ:02/07/10 23:36
>>371 その本自体は希少。一時期はすごいプレミアが付いてたけど、
いまは収録作品が全部復刊されてるね。
373 :
名無しのオプ:02/07/11 22:09
374 :
名無しのオプ:02/07/11 22:31
>>373 1冊数千円。2冊セットで一万円超えてるのも何度か見た。
375 :
名無しのオプ:02/07/11 22:37
>374
いや、そこまでのプレミアは付かないよ
1冊2000円位でしょうね、良くて
376 :
名無しのオプ:02/07/12 11:24
>>366 光文社文庫が出はじめたころ、意外に鮎川作品が売れるので、青樹社に注文
殺到。ところが、在庫一掃後に再版しないものだから、現在は市場在庫以外
「風の証言」はないと、ミステリ好き取り次ぎ関係者から聞いた。
そもそも大型書店とはいえまだ青樹社文庫の棚はあるのかな……。
でも、比較的最近の本のため、鮎川編「本格推理」シリーズ等にまじって、
ブックオフではよく見かけるヨ。
377 :
名無しのオプ:02/07/12 13:37
奥さん 芦川澄子 だったんですね。仁木悦子とばかり思ってました。
何で勘違いしたんだろ?
378 :
名無しのオプ:02/07/12 18:09
丹那が好きだなあ。
「王を探せ」での若手刑事とのやりとりがいい。
小林信彦の鬼面警部と旦那刑事を先に読みました
>>376 青樹社文庫の棚はありましたが
鮎川作品はありませんでした。
要するに、青樹社版は現役は現役だけど
限りなく絶版に近いということですね。
我が敬愛する丹那刑事を見習って
地道に足を使って探すことにします。
光文社か創元、版権買い取ってくれないかなあ。
先日、古本屋にて「ヴィーナスの心臓」を発見し、購入。
「達也が嗤う」はこのスレでも出ていたのだが、
「ああ、そういうことだったのか」と思った。
そう、そういうことだったのだ。
未読の人はネタバレされんうちに読んでおくのが吉。
383 :
名無しのオプ:02/07/21 09:57
古本屋で「朱の絶筆」発見。
このスレでは、あまり感想が書いてないけど買っておくべき?
同じ店で見つけた「死のある風景」は面白かったけど、
姉の婚約者の男にむかついて後味が悪かった。
最後に妹が愛想つかしてくれると思ったのに。
そういえば23日の火サスで、また鬼貫ものやるね。
今度の原作は、どの話だろう?
384 :
名無しのオプ:02/07/21 10:14
>>383 >そういえば23日の火サスで、また鬼貫ものやるね。
そうなんですか。
嫌いという人もいる火サスシリーズですが、
わたしにとっては、はじめに鮎川作品の面白さを教えてくれたシリーズなので、
少なからず思い入れがあります。
星影モノだけど、「白い密室」なんか観てみたいなあ。
・・・って、あれは冬の話か。
385 :
名無しのオプ:02/07/22 15:48
>>383 そういえば、鬼貫の名前、テレビが勝手に八郎とつけて、あゆ御大は不満
らしいね。
黒トラの登場人物のイニシャルがA・A、B・B、C・C……だったので、
鬼貫のイニシャルもO・Oといきたいところだね。とはいえ、鬼貫音二郎
だと、和久峻三のシリーズで音川音二郎を演じる藤田まことが混乱すると
思われ。なやましい。
386 :
名無しのオプ:02/07/22 21:05
>384
それありますよね。
二時間ドラマにしては、トリックとその解明が上手いなと
感心した作品がいくつかあって、
最近鮎川を読み始めたら「これは、あのドラマの!」という感じ。
ちなみに憶えていたのは「憎悪の化石」「誰の屍体か」など。
原作読んで、トリックに感動した時の記憶をぶわーっと思い出したよ。
同じようにTVドラマが印象に残った人が、それをきっかけにってあると思う。
>385
本の折り返しで、御大が事情を説明する文を読んだ事あります。
「八郎」が悪いとは、はっきり書いていなかったけど、
名前の良し悪しに関わらず、勝手に付けたことには不満あるでしょうね。
御大の代り(?)に、解説者が「付けるにしても、八郎は酷すぎ」と
文句言ってるのを読んで、その通りだと思った。
で、結局「朱の絶筆」は買ってみました。面白いといいなあ。
387 :
名無しのオプ:02/07/22 22:32
>386
「朱の絶筆」、期待しすぎなければ、なかなか面白いですよ。
トリックが盛り沢山で、楽しい作品です。
「朱の絶筆」、小味なトリック好きにはタマラン作品ですな。
容疑者の一人が片腕なんだけど、それが意外なところでプロットに絡んできて唸った。
(と書いても多分ネタバレではないと思う。)
鮎たん萌え〜 萌え萌え〜
>>386 「憎悪の化石」良かったですよね。
わたしが一番感動したのは、かなり初期の火サスにあったやつです。
いまだに元になった作品がどれか解らないんですが、
以下のような感じの作品でした。
「名前しかわからない寺で死体を見つけた」との通報が入るが、
その寺に行っても死体は見つからない。
翌日、(メール欄)で死体が発見される。
・・・というやつです。
トリックは、ややこしくてここでは書けないんですが、
人間の「思い込み」を巧みに利用した、秀逸なトリックだと思います。
あれ、なんて作品だったんだろ。
こんな説明でわかってもらえますでしょうか・・・?
>>389 「刑事鬼貫八郎C ゆすり」でしょう。ちなみに原作は(メール欄)です。
ネタモトは原書房から出た『鮎川哲也読本』
>>390 あのつたない説明で、よくわかっていただけました。
ありがとうございます。
原作の本、本屋で見かけた気がするので、
早速探してみます。
392 :
名無しのオプ:02/07/24 07:58
>>391 今年、光文社文庫から「鬼貫警部事件簿」として
何冊か出ているけど、その中にお探しのものもあるよ。
確か5月に出たばかりだから、手に入れやすいと思う。
>>390,
>>392 目的の本、手に入れました。ありがとうございました。
かなり面白そう。
裏表紙に書いてあった(メール欄)のひとことが、
個人的にツボでした。
倒叙ミステリなのに、確信犯的にその枠を崩してますね。
楽しんで読ませていただきます。
394 :
名無しのオプ:02/07/26 14:24
それで火サスみた人いるの?
こちとら全く知らず。どの作品をドラマにしたの?
396 :
名無しのオプ:02/07/26 14:58
>395
多謝。
397 :
名無しのオプ:02/07/26 16:47
久々に「死のある風景」を読み返した。丹那が若い。
それにしても、アリバイ崩しものでは、
全てのアリバイが崩れ去る瞬間よりも、
崩れ始めるその瞬間が隙だ。
「隙」じゃなくて「好き」だった。
朱の絶筆読了。
通勤の友にしてたんで、ちょいと時間がかかりました。
最初の方のとある場面で、犯人の目星はついてしまったけれど、
それがわかっていて尚、こちらが推理したトリックより
さらに一ひねりも二ひねり加えた仕掛けがイイ!
さすがとしか言いようがありません。面白かったです。
火サスは未読作品だったので、原作との違いを想像しつつ視聴。
でもドラマで鬼貫がトリックを見破るヒントになるエピソードは、
別の作品で前にも同じ使われ方をしていたのを見た記憶が。
この辺、原作と同じなのか違うのか気になるところ。
>389,390の作品、私もTVで見た記憶があります。
そうか、あれが原作ですか。
本屋で見かけて迷っていたけど、今度買ってみよう。
私の一番古い記憶は「戌神は何を見たか」が原作のドラマでした。
タイトルと凶器に特徴があるため記憶に残ったものの、
内容はすっかり忘れているんで、これもそのうち読む予定。
400 :
名無しのオプ:02/08/02 00:55
むかしテレビドラマ化に合わせ、
「人それ情死と呼ぶ」角川文庫版のカバーが変わったことが
あった。
十朱幸代が誰かに肩を抱かれて困惑しているような・・・・
完全にメロドラマ。
400get!
て書くの忘れたage
402 :
名無しのオプ:02/08/14 12:01
「死のある風景」刊行決定age
(東京創元社・9月)
>>402 ええっ、「死のある風景」って2,3年前にハルキ文庫から出てたろ?
光文社の次は角川春樹事務所の企画を分捕りかよ>東京創元
>400
早乙女愛では?
405 :
名無しのオプ:02/08/16 13:19
「死のある風景」は青樹社文庫でも現役だな。
保守
407 :
名無しのオプ:02/09/13 02:18
age
初めて読んで面白かったミステリーが、短編の「達也が笑う」。
それから古本屋を巡って買い漁りました。
死のある風景、リラ荘事件、鍵穴のない扉・・・。
今なら全部新刊で買えるけど、10年前は大変でした。
幻影城刊の「黒いトランク」を見つけたときは少し震えました。
>408
ワカル…… 俺も古本屋を必死こいて探したもんだ。
新刊書点できれいな文庫を見るとなんとなくやるせない気分になる。
白樺荘事件はもうでないのでしょうか
出ないでしょうね
ところで鮎川先生は元気でしょうか
411 :
名無しのオプ:02/09/26 14:54
>白樺荘事件はもうでないのでしょうか
出なくなってしまいました。…………合掌。
いや、明日の鮎川賞授賞式までは断定できない。
413 :
名無しのオプ:02/09/26 15:35
「翳ある墓標」が手にはいんね
415 :
名無しのオプ:02/09/26 17:49
416 :
名無しのオプ:02/09/26 18:37
411は書き込み時点で「知ってた」のか?
>>410 鮎川哲也がもしクリスティーファンだったとしたら出るかも
418 :
名無しのオプ:02/09/26 20:11
白樺荘・・・クサレ作家が書き継がないことを祈るよ
芦辺や二階堂が手を上げたらイヤだなあ
420 :
名無しのオプ:02/09/26 20:25
>419
だいじょぶ。書き上がっているらしいから。
421 :
名無しのオプ:02/09/26 20:37
鮎川マンセー!!
鮎川マンセー!!
422 :
名無しのオプ:02/09/26 20:48
新作ずっと待っていたのに残念です。黙祷
423 :
名無しのオプ:02/09/26 21:19
424 :
名無しのオプ:02/09/26 21:59
これまで日本のミステリを支えてきてくれた鮎川先生に心から感謝。
この人がどれだけのものを残してくれたかは計り知れない。
同時に、彼のいなくなった穴は誰にも埋められない。
氏の新作をもう読めないと思うとツライね。
今年はすごい年だね。
横溝生誕100周年、新本格15周年、松本清張没後10周年
そして鮎川御大逝去。
何かひとつの時代が終わったんだなぁとしみじみ追悼。
本格派の驍将もとうとう逝去されたか。
今までどうも有り難う。
いち早く「鮎川哲也特集」を組みそうな小説誌はどこだろ?
遅かりしながら、つい今訃報を知りました。
巨星墜つ、とでも言ったらいいのでしょうか。
鉄道ミステリのアンソロジーから入って、鬼貫&星影に魅了された若かりし頃が
懐かしいです。
ところで、ミステリマガジンの1991年11月号に収録されてた「モーツァルトの
子守歌」が鮎川氏の生前発表の最終作、ってことでいいのでしょうか?
久々に読んだ氏の作品ということで、わくわくしながら読んだ覚えが強いもので。
430 :
名無しのオプ:02/09/27 03:05
没原稿、高く売れるかな?
431 :
名無しのオプ:02/09/27 03:09
白樺荘事件、他の作家で競作とかしないかな
13人の作家による13通りの作品。
433 :
名無しのオプ:02/09/27 03:17
>432
そうか・・・ざんねん
434 :
名無しのオプ:02/09/27 03:21
>>431 やるならば、オリジナル(未完?)とはきっちりわけて出してほしい。
書き継ぐ作家の格が著しく落ちるからな。
「鮎川哲也の遺作を土屋隆夫が完成」とかなら読みたい気がするが
いまの若手連中じゃ何人束になっても……
鮎追悼記念企画として、再度私の読書ガイドをアップしておく。鮎川哲也長篇ランキング
(A) 「黒いトランク」
鮎川アリバイ破り小説の総決算として最後に読むべき
作品。かなり緻密で複雑なプロットであり、初心者向き
ではない。
「りら荘事件」「朱の絶筆」
パズル好きにはたまらない2作品だが、星影もの等の
短編集でウオーミングアップ後に仕上げとして読むの
が無難。
B 「黒い白鳥」「憎悪の化石」「砂の城」「偽りの墳墓」
「死のある風景」「鍵孔のない扉」「風の証言」
「戌神は何を見たか」「沈黙の函」「王を探せ」「死びとの座」
この辺はどれもいいが、私的には「風の証言」が印象に
残る。最後の4作は鬼貫ファンは少しガクッかな。
「ペトロフ事件」「宛先不明」「準急ながら」「積木の箱」
分量的には軽量級だが水準以上の出来映え。
「死者をむち打て」
ワラタ。超異色作。本格ではないので注意。
C 「白の恐怖」
失敗作、以上。だがその心意気良し。
E 「人それを情死と呼ぶ」
清張の通俗長篇の線を狙ったのだろうか?駄作。
つらいが逝って良し!
Eランクの1冊は除いてすべて読む価値のある作品ばかりだ。
しかし現在鮎川氏の作品は短編も含めて非常に入手しにくい
ものが多い。昔は角川文庫から大量に出ていたが角川春樹と
同様に逝って良し状態になってしまった。(泣
他社で復刊されたものもほぼ壊滅状態である。
とにかく古本屋や図書館で見つけたら即ゲットすべきである。
2割5分から8分は確実に打つアベレージヒッターの如く
この人の本はハズレが極端に少ない。
42 :名無しのオプ :2001/05/23(水) 22:38
スマン、1冊追加する。
Bランクで「翳ある墓標」
異色作だがこれは本格。結構楽しめる。
15,6年前に小田原の本屋で入手した。勿論今行っても無い。
とにかく短編集も含めて鮎川作品は乱歩、正史に比較しても
初刷りからして少ないから、他に買おうとしてるヤツがいたら
殴り倒してもゲットすべきだ。金が無ければ万引もひとつの
手だ。しかし、後どうなっても俺の知ったことではない。
438 :
名無しのオプ:02/09/27 08:18
第2エッセイ集出してよ、晶文社
439 :
名無しのオプ:02/09/27 14:44
>>436 「人それを情死と呼ぶ」は、一見社会派とみせかけて本格的ドンデン返しを
仕掛けた傑作の一つだと思われ。
すくなくとも、「清張の通俗長篇の線を狙ったのだろうか?」の発言は、
「人それ」の前半しか読んでないとしか思えない。
魔人にマジレス禁止。読解力に不足しているアホなので
つっこみはじめたらキリがない。
441 :
名無しのオプ:02/09/27 14:48
439=440=441(藁
社会派にミステリ的などんでん返しが無いかのように言う439は、
救いようが無いヤシと思われ!
角川文庫のやつをぽつぽつと集めてきたので,
光文社文庫版は結構かぶっているから買わずに来たのだが,
やっぱり揃えることにするよ。装丁きれいだし。
とりあえず、持っていなかった「死びとの座」ゲト。
……合掌。
444 :
名無しのオプ:02/09/27 17:42
旧版の復刊しろよ、光文社
445 :
名無しのオプ:02/09/27 18:57
角川文庫が途中で挫折した短編全集を出すところはないのかーーーー!
不謹慎な言い方ですまんが出すなら今が最後のチャンスと思われ。
446 :
名無しのオプ:02/09/27 19:16
>>443 光文社文庫版、全て買ってしまった。
あの装丁いいよな、綺麗だ。他社版も持ってるけど、
それでも買う気にさせられちゃったよ。
447 :
名無しのオプ:02/09/27 19:28
新本格が出始めて、先生ほんとに嬉しかったんだね。
だから新本格バッシングに対しあんな強いことを言ったんだよ。
おい綾辻!!よもや忘れてねーだろうな!
「新・本格推理」は鮎哲監修ということで出るのか?
〆切日にはもうすでに亡くなっているんだが・・・・。
>>428 多分正解。自分の書庫にもあった。
謎の死を遂げた、モーツァルト没後200年のミステリ特集号でしょ。
と、テレ東のモーツァルトの特番を見ながらカキコ
「モーツァルトの子守歌」のハードカヴァー奥付けによれば、
表題作の発表は、ミステリマガジン91年10月号とある。
ハードカヴァーの初版第1刷発行は、92年12月25日。
思えば、鮎は10年以上新作を書かず、著作(編集は除く)も無いことになる。
これでは、作家としては忘れられても仕方無いかもしれない。
しかし、忘れられてはいけない作家、忘れられない作家である。
「白樺荘」、まだ待ってるぜ。
>>451 無理。校了していない限り、後を継いで書けるヤシがいない。
>>452 芦辺拓か有栖川が書き継ぐような予感も。坂口安吾の例もあるし。
芦辺だけはかんべんしてほしい。
455 :
名無しのオプ:02/09/28 15:08
未完でも、「白の恐怖」とカップリングで出せば良いんじゃないかな?
あとは読者の想像にゆだねて・・・。
456 :
名無しのオプ:02/09/28 21:18
三番館のバーテンシリーズ、好きだった。
もう読めないのかよー。
扶桑社文庫の「翳ある墓標」のカップリングってなんで鮎川御大が翻訳した短編なの?
三番館のバーテンシリーズの名作選にすればいいのに。。。
日下って馬鹿なんじゃない?
頼むから鮎川御大と一緒に死んでくれ!
458 :
名無しのオプ:02/09/28 22:04
禿同!!禿同!!
これの影響受け手、バーでバイオレットフィズを最初に頼むようになった。
鬼貫と星影ばかりじゃなく、三番館シリーズも出してほしい。
東京創元社は「退職刑事」より入手難な三番館シリーズを出すべきだったと思う人は挙手!
挙手!
461 :
名無しのオプ:02/09/28 22:23
鬼貫ものを光文社と奪い合っているから、そんな余裕はなかろう。
462 :
名無しのオプ:02/09/28 22:36
鬼貫シリーズは光文社でもいいかな、なんて気がしてきた。表紙もいいし。
見た目は光文社文庫、解説陣や創作ノートなどのおまけといった内容面では創元推理文庫の勝ち
464 :
名無しのオプ:02/09/28 22:43
>>462-463 光文社文庫の装丁と、創元推理文庫の解説・創作ノートが合わさると最強だな。
扶桑社文庫の「翳ある墓標」のカップリングになんである程度分量があるシリーズ
の一部なの?
読む機会の少ない翻訳ものとかにすればいいのに。。。
457って馬鹿なんじゃない?
頼むから○○でくれ!
466 :
名無しのオプ:02/09/28 22:45
創元の解説はそんなにいいか?
ノートを付けてるのはプラスポイントだが。
467 :
名無しのオプ:02/09/28 23:39
光文社文庫、結構、解説の人選とか気に入ってるけどなあ。
創元は全体にマニア向け・仲間褒めという感じが強すぎる。
あたしみたいな、ただの読書好きにしてみれば、光文社のほうが
一般向けって感じで好感がもてる・・・。
468 :
名無しのオプ:02/09/28 23:47
光文社も創元も両方持ってますが何か?
>>468「黒いトランク」も?
ちなみに僕は角川文庫を古本屋で買った。
470 :
名無しのオプ:02/09/28 23:51
>>468 いや、どっちがいいか、という話なんで。
両方持ってるなら、解説者の名前を教えてくれんかね。
黒いトランク、光文社文庫版が初出に近く、
創元版が完全校訂したやつってことでいいのかな?
472 :
名無しのオプ:02/09/29 00:05
光文社文庫<鮎川哲也コレクション>全巻解説・山前譲
巻末エッセイ
『ペトロフ事件』二階堂黎人
『人それを情死と呼ぶ』芦辺拓
『準急ながら』西澤保彦
『戌神はなにを見たか』辻真先
『黒いトランク』原田裕(出版芸術社社長)「鑑賞の手引き」芦辺拓
『死びとの座』山沢晴雄
『鍵孔のない扉』北村薫
『王を探せ』柄刀一
創元推理文庫
『黒いトランク』「解説鼎談」有栖川有栖・北村薫・戸川安宣
『憎悪の化石』山口雅也
『黒い白鳥』有栖川有栖
『死のある風景』麻耶雄嵩
近刊予告『風の証言』
473 :
名無しのオプ:02/09/29 00:08
新本格勢揃いか。あ、綾辻が書いてないな。
474 :
名無しのオプ:02/09/29 00:08
>>463 創作ノートって、立風の長編選書に書いたヤシとかのこと?
もしもあれのことなら、光文社文庫にもかなり収録されてるよ。
鮎川エッセイや作家のエッセイ、解説を入れて付録を充実させたのは
むしろ光文社文庫が先で、創元社が後追いだった気がするが・・・・?
もしも、手書きの創作ノートとかの話だったら、スマソ。
良く見たら
>>159に書いてあった。
とりあえず、漏れも逝ってくる。
>>474 いや、立風のノートのこと。
俺も全体的に光文社文庫の方がいいと思う。
どうでもいいけど
>>457がバカすぎて泣ける。
三番館ものが二本か三本オマケで収録されてうれしいか?
漏れは、じつは、光文社文庫の辻、原田、山沢各氏のエッセイが面白かった。
若手の解説も崇拝の気持ちが感じられて楽しく読んでいるが、筆力旺盛な日の
鮎川先生を偲びたい今日は、原田氏の文章を読み直してマターリしたいね。
478 :
名無しのオプ:02/09/29 00:22
>>469 黒いトランクは3冊持ってます。
しかし光文と創元は積んでます。
これを機会にじっくり読みふけります。
でも揃えるとなるとやはり光文のが綺麗。
ミーハーでゴメン。
でも解説は創元が好き。
解説の質というより、鮎哲マンセーって感じが好きなのかも。
479 :
名無しのオプ:02/09/29 01:27
>>478 黒トラ文庫、漏れも三種類五冊持ってた。
永田力のカバーも好きだな。三毛猫ホームズやってる画家の人でしょ?
そういえば、去年まで角川の黒トラ文庫、古本屋で2000円くらいだったな。
光文、創元と立て続けに復刊され、ある古書店のオヤジが嘆いていたヨ。
いま500円くらいが相場かなあ。
>黒トラ文庫、漏れも三種類五冊持ってた。
なんで五冊も?(w
角川の白背と緑背を別扱いにしても四冊だろ。
>>480 角川3冊あるんです。白背は古本屋で1万円ついたの見かけましたが、さすがに・・・
角川文庫の1冊は、書き込みでぐちゃぐちゃ。(たしか1000円で購入)
2冊目は保存・再読用。(2000円くらいで購入)
3冊目は、高値のころ、100円ワゴンにあるのを見つけて、つい。
482 :
名無しのオプ:02/09/29 06:59
うちは、
角川白背
角川緑背
創元
光文社
だな。>黒いトランク
雑誌版「ペトロフ事件」どこかで復刻してくれないかな
>>465とか
>>476みたいな馬鹿が世の中に存在することに正直驚きますた
鮎川哲也が翻訳した短編か三番館シリーズのうち数編のどちらが嬉しいとか貴重かという問題ではなく、
「昭和ミステリ秘宝」が昭和に書かれた埋もれた名作を復刊するという趣旨のシリーズであることを考えて
どちらがふさわしいかということ!
三番館シリーズは徳間から出てたやつは絶版だし、少しでも一般の人や非鮎川マニアの人の目に触れるようにすべきでしょう。
どこかの出版社から三番館シリーズをまとめて復刊という話が既に進んでいるため扶桑社文庫では出せないというのなら別ですけどね。
485 :
名無しのオプ:02/09/29 12:48
どうしても三番館を秘宝に入れるなら、唯一単行本に収録されてない
「竜王氏の不吉な旅」を中心に入れればよい。だったら誰も文句ないし、
これがなかなかの逸品。講談社文庫の日推協選集には入ってるけど。
出版芸術社が三番館全集を出すという話は立ち消えに
なったのかな。さっぱり出ないなあ。
多少分厚くなってもいいから3巻本くらいで出してほしい。
「モーツアルトの子守歌」も既に品切れ。
三番館シリーズってやはり安楽椅子探偵の一種だし、
鮎川の性質上マンネリズムは否めないが(恐喝者が殺される
パターン多し)、それでも一つ一つ丁寧に作られた貴重な小品。
「塔の女」「マーキュリーの靴」「相似の部屋」など面白い。
まずはカルシウムをちゃんと摂ろう。
そもそも収録作品の選択に唯一無二の正解などないんだし484も一理
(てゆうか俺の感覚では半理)くらいあるけど、
一冊にまとめるには量が少ない翻訳もの>>数冊もあって出すならまとめての方がいいシリーズもの
という考えだってある。それで「死んでくれ」まで言ってしまうのがだめすぎ。
「死ね」は2ちゃんねるではよくある罵倒とはいえ鮎川本人が亡くなられた直後に
アンチでもないのにそんなことが言えることに正直驚きました。
>>486 論破されて苦しくなると揚げ足取りですか・・・
論破したつもりでいるの?
単なる主観の押し付けじゃん
>472
西澤のエッセイは良かったと思う
あのくらい謙虚な読者になりたい
未完の白樺荘に下らん加筆が入って刊行される位なら、
白の恐怖を再刊して欲しい。
>>484 >どこかの出版社から三番館シリーズをまとめて復刊という話が既に
>進んでいるため扶桑社文庫では出せないというのなら別ですけどね。
まさにそうなんだけど。
まだ正式決定ではないですが、三番館ものを再編集して全5巻でまとめる
企画(もちろん「竜王氏」をふくめて)を某社に提出中なんで、扶桑社に
二、三本いいとこを入れるという考えはまったくありませんでした。
三番館シリーズや中村雅楽ものは
>>486氏のいう「数冊もあって出すなら
まとめての方がいいシリーズもの」だと思うんで、今まで切り売り企画は
避けてきた訳。逆に高木彬光の神津ものなんかは、全作まとめるのはホネ
だからミステリ秘宝の『刺青殺人事件(初稿版)』に傑作短篇5本を追加
してあります。
いろいろな考え方はあるだろうが、いきなり「死ね」といわれるといい
気持ちはしないね。
492 :
名無しのオプ:02/09/29 22:09
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>>491がんばってください。
ぜひ三番館シリーズ、手元に置きたいので。
鬼貫シリーズ、星影シリーズの影に隠れがちだが、
三番館シリーズもいい。
短編・中編ばかりで読みやすいので、鮎作品の入門にはむしろこのシリーズから
入った方が良いかもしれない。
長編と異なり、良い意味で鮎が肩の力を抜いて書いている。
鮎自身が、「クイーン検察局」をヒントにした書いているが、
シリーズ全体の味わいは、むしろE・D・ホックのサム・ホーソンシリーズに
近いものがある。
三番館シリーズに限らず、鮎とホックの短編には似たテイストがあるように思う。
496 :
名無しのオプ:02/09/30 19:36
ハルキの怪奇探偵小説集って双葉版と収録作品がちがうじゃないですか。
「定本」にしたとは書いてあるけど・・・なんでだろ
497 :
名無しのオプ:02/09/30 19:37
あっ底本ね
>>498はよその板でもみたけど、多分うざい広告なのでクリックせんとき!
ニュー速+でも見たような気がする。
最近この手の広告貼りが多いよなあ。
501 :
名無しのオプ:02/09/30 20:01
>>496 版権の都合。
アンソロジーを再刊する場合、各編の著作権者に許諾を取り直す
ので、完全に同じものになるとは限らない。ハルキ文庫版では、
横溝正史の遺族から許可が出なかった模様。
うわあ…何てこった…
昨日の夜海外から帰ってきたばかりなので、訃報をついさっき知ったばっかり。
心からご冥福をお祈り致します。
今の自分がいるのは鮎川先生の作品に触れたのがきっかけだと思ってるので、
すごく感慨深いです。今の推理界においては過去の作家ということで小さな
扱いかもしれませんが、自分にとっては大変大きな存在でしたので、推理小説
醍醐味を知った少年時代から脈々と続いてきた一つの時代が終わった感じが
致します。
とりあえず、遺作となった「モーツァルトの子守歌」でも読み返すことにしてみます。
503 :
名無しのオプ:02/10/01 02:37
504 :
名無しのオプ:02/10/01 04:09
あゆかわせんせのいないなかね
いったいミステリー界はどうすればいいのか。
ほとけよかみよ、いっそミステリーのすべてをあぼーんしてください。
505 :
名無しのオプ:02/10/01 15:51
>>457=484はどこいった? 日下たんへの謝罪はナシですか?
ひとを罵倒したなら最後まで責任もて〜
>>505 あんまり深追いしない方がいいよ
コピペ荒らしになって帰ってくるぞ(w
457=484=506と見た!
荒らし予告と見た!
506のアク禁キボーン!
457=484=506=508と見た!
コピペ荒らしだけはやめてけれ!
>>502 あなたが鮎川作品に熱中した、という事実が先生への最大の供養となるのではないでしょうか。
512 :
名無しのオプ:02/10/02 04:22
鮎川先生の、ごまかすような、小馬鹿にしたような、少し身を引いて笑う姿が好き。
>>507 創作能力もないくせに出版界に寄生しつづける日下三蔵こそアクセス禁止にすべきだ!
514 :
名無しのオプ:02/10/02 07:38
>>513 創作能力のある者(=作家)だけで出版界が成り立つと思っているアホ発見!
>>514 もうそろそろ放置しようよ
アンチ日下が出来たら厭だから
>>515 逃げるのは良くないよ。
意見を戦わせよう。
逆ギレ厨房と意見を戦わせても、何の実りもないものと思われ。
放置に一票。
517は漏れに言わせれば腰抜け。
どうして追悼スレッドといい、ここといい、こんな吉外ばかり集まって
くるんだ?
520 :
名無しのオプ:02/10/02 23:15
吉外あげ
吉外じゃがしょうがない。
この板の場合、実は全て同一人物がやっていた!という一人多役トリックじゃねぇの、どうせ。
んじゃ、こっちの吉外もあっちの吉外と同様に完全放置ということで。
523 :
名無しのオプ:02/10/03 01:58
読売新聞と毎日新聞を見たか。
たのむ。
読売でも毎日でもいいから夕刊を見てくれ。
>523
何載ってたんか教えてください。
525 :
名無しのオプ:02/10/03 12:15
>>524 漏れは523ではないが、
読売新聞10/2夕刊は東京創元社会長・戸川安宣氏の「鮎川哲也氏を悼む」、
毎日新聞は・・・島田荘司氏の追悼文らしいが未確。
689 :書斎魔神 :02/10/05 11:45
この数日、鮎作品を常に携帯し、読みふける日々が続いている。
追悼の意もあり、徒然なるまま、筆者なりの感想を記してみたい。
「黒いトランク」(創元推理文庫)
創元のオリジナルバージョンであり、角川文庫で初読のときと少し異なる感じを
受けた。
気付いたことを2,3。
1 人物・風景を鮮やかに浮かび上がらせる鮎の的確で丁寧な描写力は、
あくまで、純文学>ミステリという一般的な通説・多数説という観念に従えばだが、
純文学の執筆も可能だったのではと思わせるものがある。
第3章目覚めぬ人のラストの一行など、登場人物の心象風景にまで達しており、
見事としか言い様がない。
「走るようにしてかどの薬種屋をまがりながら、白秋をつうじてあこがれつづけていた
柳河(*筆者注 今は柳川ではないのか?)の印象が、
いまはうす汚れた白茶けたものになってしまったことを、つよく意識したのであった。」
この最後のくだりを生かす意味では、今回、創元バージョンで梅田警部補が、
筑後柳河に出向き白秋に思いを馳せるシーンが復活されたのは、きわめて妥当である。
2 第5章のタイトルが、「古き愛の唄」というベタなものから、
「疑惑」というあっさりした鮎作品らしいものに変更されたのには、好感が持てる。
巻末の鼎談で、北村薫が、鬼貫ファンとしては「古き愛の唄」というのも捨て難い、
などと鬼貫ファンを代表するかのような発言をしているが、
不遜な態度と言わざるをえない。
ちなみに、本書巻末の鼎談の参加者である北村薫、有栖川有栖は、
私は新本格の中でも嫌いな作家である。
本格作品の幼児化を招いた彼らの罪は、きわめて大きいものがあると言える。
東京創元社は、鼎談の参加者のセレクションを誤ったと言わざるをえない。
690 :書斎魔神 :02/10/05 11:49
3 本書の鬼貫は、笠置衆を思わす渋さである。
そう言えば由美子さんの話し方も原節子風である。
まあ、当時は普通の話し方だったんだろうが。
例 由美子さん上京シーン
「トランクを手荷物にして、一緒にまいりましたの、今朝ついたとこですわ」
・由美子さんとの逢瀬のシーン
「やあ」
と鬼貫はつとめて無感動な調子で言った。
「やって来ましたよ」
・ ラストの鬼貫と丹那の会話
「ねえ丹那君」
と、鬼貫は声をかけた。
「ふるさとは遠きにありて思うもの、というじゃないか。ぼくが由美子さんを
想う気持ちもそれなんだ。わかるかい?」
「解りませんな」
相手の返事には硬いひびきがこもっていた。
いずれのシーンも他のバージョンでは、もっと長めで情緒的である。
特にラストシーンに至る2人の会話は、鬼貫(というよりは作者の鮎)の女性観が
良く出ており、肝胆相照らす仕事仲間であっても、独身者と妻帯者の埋められぬ溝が
良く表現された名シーンである。
4 トリックの解明等は、ナレーションをまじえた処理をする等により、
巧くシナリオ化すれば、スリリングに映像化することが可能だと思う。
黒トラ限定で理想のキャストは、
鬼貫 笠置衆
由美子 原節子
丹那 千秋実
692 :書斎魔神 :02/10/05 12:20
「人それを情死と呼ぶ」
このスレでは評価する人が多いようなので、再読してみた。
1 ラストの心中を暗示するシーンが情緒に走り過ぎ、あまりにメロドラマ的である。
鮎作品は、もっとあっさりした終り方がいい。
「真珠夫人」がヒットする御時世ゆえ、一般受けする可能性があるとは言えるが、
こういう点も含めて、物語全体の展開を見ても、
清張先生の通俗長編(黄色い風土、黒い樹海等)の鮎風処理という感は変わらなかった。
2 ミステリとして見た場合も、読み慣れた人なら犯人はすぐわかる。
謎の解明に偶然性が絡む(由美が喫茶店に忘れ物をするのがきっかけ)のも、
気にかかるところだ。
こういうキズは、名作黒トラ(この作品の場合はまさにキズそのものだが・・)等
にもあるので、一概に本作だけを責められないが。
最後のアリバイトリックは面白いが、新宿の雰囲気がわからない痴呆人にこの面白さ
とリアリティが実感出来るか否かは、疑問が残るところではある。
3 女性が活躍するが、その分鬼貫・丹那コンビの影が薄くなった怨みがある。
今風に言えば、女性キャラ萌え狙いのようで、きわめて鮎らしくない作品という
気がする。
693 :書斎魔神 :02/10/05 12:39
「りら荘事件」「朱の絶筆」(共に講談社文庫)
この2冊を読み比べると面白い。
共にいわゆる「館もの」だが、創作年代差があるので、
鮎のストーリーテリングの上達ぶりが良くわかる。
女性観の変化はないようだが(w *これが作品のポイントでもある。
ペトロフや黒トラ、りらの頃の鮎は、後の余裕ある巨匠ぶりから見ると、
やはり作品自体も青い感じだ。
両作品の共に、クローズドサークルでないため、サスペンスが減退している気
がするのが残念。
りら荘など最寄駅から徒歩20分である。
共に、警察がすぐに介入して来て、出たり入ったりする。
そのわりに事件を防止できないのは、無能過ぎて不自然きわまりない。
思うに、こういう「館もの」は、下界と隔絶した舞台設定にし、因習やオカルティズム
をトッピングするのに適したテーマなのではないかと思う。
この点においては、島爺やアーヤの方向性は間違っていない。
695 :書斎魔神 :02/10/05 18:07
「りら荘(殺人)事件」に比べて、
同じ星影もの「朱の絶筆」があまり読まれていないようなのは残念。
この作品のメーントリックの発想は、黒トラと同じなんだよな。
トランクは出て来ないけどね。
今日来た創元推理倶楽部通信に載っていた遺影の鮎川先生、何だかお茶目な表情に見えました。
印刷のせいなのかな?
531 :
ミステリ板住人:02/10/06 11:45
創元推理倶楽部通信なんか読んでるヤシいないって(w
一人相撲もここに極まれりだな。
× 笠置衆
○ 笠智衆
533 :
ヴァン・ダイン:02/10/08 22:51
本日の朝日新聞に、有栖川有栖氏がコラム載せてる。
534 :
名無しのオプ:02/10/09 03:46
鮎川氏を知らない一般の読者には、いい追悼文だと思う。
だけど、「本格を貫いて立派」で始まり、「若手に支持された」へ続く文章ばかりで
正直飽きる。それは、新本格史観が都合よくつくりだした鮎川像ではないのか?
もっと別の角度からの追悼文・鮎川論キボンヌ。マジレス失礼。
有栖川有栖の追悼文、好感は持てるが誉めすぎ?
翻訳されてれば海外でも通用するみたいなこと書いてあったけど、
個人的には鮎川作品は日本ならではの部分って大きいと思う。
536 :
名無しのオプ:02/10/09 13:17
>>534 禿同! オールドファンでなくても鮎川好きの新本格嫌いって人、結構いると思う。
新本格から、そろそろ鮎川哲也を解放してあげて、という気分になることも。
>>535 たとえば、時刻表どおりに電車がくるってことてすか?
北村が推す鮎作品の短編「五つの時計」を読んで、
今晩はこのスレでみんなで語り合わないか。
ちなみにオイラは根っからの新本格嫌い。
1二階堂 2有栖川 3北村
この順番で嫌い。
アーヤとノリリン(穂波ものは除く)は、まだ許せるかな。
殊能タンと蘇部先生は大好きだにゃ。
538 :
名無しのオプ:02/10/09 15:28
>>536 >たとえば、時刻表どおりに電車がくるってことてすか?
いや、「達也が嗤う」のアレとかでは?
>個人的には鮎川作品は日本ならではの部分って大きいと思う。
クロフツが通用するんなら当然通用すると思うけど・・・
ま、あえて言えば動機があまりにも日本的なことがあるんで毛唐には
理解しがたいかもです。
あと、日本の地理が頭に入っていた方が確かに面白いだらうね。
「週刊文春」小林信彦の文章、追悼文のなかでいちばんいいです。
534も気に入ると思ワレ。
>534
鮎川さん自身は島荘以上に新本格支持だと思うけど
542 :
名無しのオプ:02/10/09 19:58
やだなあ×××って
○○○を書くぞって犯行予告だろ・・・
>>541 それはそうだけど、ここ数年の新本格は、鮎川氏に対して
恥ずかしくない作品を一作でも生んでいるだろうか?・・・と言ってみたい。
>>543 >この数年、必ず出席するようにしていた鮎川賞のパーティー
>鮎川先生に直接お会いしたのは、たった三回で
これどういうこと? 鮎川賞の毎年の記事なんか見る限り、
鮎川先生は一回もパーティーを欠席してないはず
547 :
名無しのオプ:02/10/12 01:19
>>546 あんたは、同じパーティに出たらば、どの人とも「直接会った」と言いますか?
もしもそうなら、俺は鮎川氏に10回以上会っている。大江健三郎にも安部公房にも
小泉純一郎にもカブレラにも「直接会って」いるなあ。
一度も話していないけどね。
548 :
名無しのオプ:02/10/12 02:01
創元から追悼本発売決定age
549 :
名無しのオプ:02/10/12 14:11
鮎川哲也氏の作品で、一番すごいのはどれだ? 皆さんに質問。
ポロさん
唱歌のふるさと
>>547 はぁ?馬鹿じゃねーの?
あんたが何者か知らないけどパーティーの規模とか西澤保彦の地位を考えてから物言ってよ
>>546は、駆け出しのド新人ならともかく、西澤クラスの作家がパーティーで鮎川先生にお会いしても
挨拶したりとかしないのかっていう話しをしてるわけでしょ。
たぶん西澤にとって鮎川先生は今でも雲の上の人という存在なんだろうね。
それから547みたいに頭の悪い奴は先生のスレッドに書き込まないでください。どっか逝け!
>>552 あのう・・・547ではないのですが、546の発言は、
>西澤クラスの作家がパーティーで鮎川先生にお会いしても挨拶したりとかしないのか
>っていう話し・・・なのですか?
やっぱり西澤氏の記憶違いをして馬鹿にしているのではないでしょうか・・・・?
↑↑ラストの1行、へんな文章になってしまいました。
「546は、西澤氏の記憶違いを馬鹿にしているのではないでしょうか」のつもりです。
追悼・鮎川哲也 (仮題)
A5判並製●11月下旬発売
本年9月逝去された斯界の巨匠を偲んで、
各界から寄せられた追悼文、
歴代編集担当者による隠れた素顔に迫る座談会、
年譜・著作目録、そして初公開を含む鮎川哲也アルバム。
556 :
名無しのオプ:02/10/15 20:17
546は、西澤氏が追悼文の中で、毎年鮎川賞のパーティーに出たといいつつ、
3回しか会っていないというのは矛盾していると述べたいのでしょう。1個の文章
の中のことだから、「記憶違い」というのではないと思います。
547の、西澤氏は同じパーティーに出ただけでは「直接お会いした」にカウント
しないのだろうという意見は、その意味で546とかみ合っていると思います。むしろ、
西澤氏の文章が、鮎川氏と親しく話した思い出を中心にしていることや、ことさら「直接」
と書いていることから見て、パーティーで挨拶したのもカウントしていないと理解し
ていいのでは?要するに、親しくお話したのは3回という意味で問題なし。
というより、西澤氏の文章をよんで546みたいに突っ込もうと思う神経がわからん。
創元推理21に鮎川賞の祝辞が載っていまつ
涙無しには読めません 合掌
捕手
559 :
名無しのオプ:02/10/26 13:41
>>557 読みますた。新作をださなくても近況が分かるだけで安心した存在の作家だったんだな。
と改めて再確認しますた。
560 :
名無しのオプ:02/10/26 18:27
東京創元社な。詳細はウェブサイト行ってみればわかると思うよ
(でも今はまだ555以上の事は書かれてなかったっけ?)
562 :
名無しのオプ:02/10/29 13:07
朝日新聞10/28月曜夕刊「惜別」に追悼コラムが
追悼の意味もかねて「りら荘事件」(講談社)読了。
素晴らしいの一言でした。
(メール欄1)や(メール欄2)にころっと騙され、
ものの見事にラストでひっくり返されてしまいました。
思えば、鮎川先生の作品の良さは事件に仕組まれたトリックだけでなく、
そのトリックを巧妙に隠し通す絶妙な文章にこそあったような気がします。
綱渡り的な言葉の選び方によって、作品中の探偵だけでなく読者の目の前にも
堅牢なトリックの牙城が築かれていた事を思い知らされました。
564 :
名無しのオプ:02/11/01 13:56
「りら荘事件」と「リラ荘事件」
どこがどう違うの?
565 :
名無しのオプ:02/11/01 16:38
>>564 「りら荘事件」と「リラ荘殺人事件」な。
講談社文庫版「りら荘」の解説で両者の詳細な比較検討をしていたはず。
新保博久氏だったかな?
566 :
名無しのオプ:02/11/08 02:51
あげさせて。
お別れ会はいつですか
568 :
16日だよ:02/11/09 02:30
瀬下たん
――いや、べつに。
今日ですね ついに。
一度 お電話でお会いできたことが良い思い出です。
探偵小説アンソロジー、誰が行うのでしょうか。
「偽りの墳墓」が光文社文庫で来月でます。
これで新刊本屋で買えない長編は「宛先不明」だけ?
今日はお別れ会なんですね。
何を読もうかな・・・。
>571
「死者を笞打て」「沈黙の函」は?
574 :
名無しのオプ:02/11/19 00:25
575 :
名無しのオプ:02/11/19 01:48
>>574 こないだ、新刊で買いましたよ。
講談社のでした。
576 :
名無しのオプ:02/11/19 11:02
「りら荘」あるいは「リラ荘」で
一番おもしろいのはどの版ですか?
577 :
名無しのオプ:02/11/19 11:12
578 :
名無しのオプ:02/11/24 23:45
>>576 講談社版の「りら荘事件」が、一応の決定稿になるらしい。
「りら荘」のモトになった「呪縛再現」も読んだけど、
「りら荘」の方がプロットが練られていて、より楽しめます。
579 :
鮎の生寿司:02/12/02 23:54
まだ追悼本でないなあ・・・
先月の刊行では・・・
580 :
名無しのオプ:02/12/03 02:31
12/21『本格一筋60年 想い出の鮎川哲也』(東京創元社) A5判 1,500円
だそうです。
581 :
鮎の生寿司:02/12/03 23:43
>580
Thanks! 一ヶ月延びたんですね。
年の瀬にしみじみと追悼本も悪くないですね。
582 :
名無しのオプ:02/12/08 10:26
>>576 春陽文庫版の「りら荘事件」は改稿前の版で現行版とは違っています。
どちらがいいかは好みの問題もあるので、読んで比べてもらうしかないと思いますが。
583 :
御手洗さん大好きッ子:02/12/08 11:52
>>576 私、昔「りら荘」よんで、あんまり面白いと思えなかったんだ
けど、何かオススメの作品ありませんか。
「黒いトランク」って、よく聞くけど…。
>>583 あおりではなく、鮎哲読むのはは止めた方がいいと思う。
585 :
名無しのオプ:02/12/08 23:36
「砂の女」だったかな?
古本屋で見かけたけど、買った方がいいですか?
聞いたことないタイトルだったんで、
あまりお薦めでもないのかなあ?と。
同じ本屋で「風の証言」は買いました。でも未読。
586 :
名無しのオプ:02/12/08 23:44
神格化されすぎだよな。
587 :
名無しのオプ:02/12/09 01:13
死んで神になったのだから当然でしょう。
583 鮎川はコメディとして読む。本格コメディ。
>585 それは安部公房と思われ。W・・・釣られたか、俺?
>588
え、間違ったかな?俺。
鮎川の本で似たようなタイトルのないですか?
作者名を見て、本棚から手に取ったんで安部公房じゃないと
思うんだが、自信なくなってきた。
明日にでも、もう一度タイトル確認してみます。
裏表紙が砂から女性の脚が突き出ている絵で(死体?)、
あらすじからしてミステリ系だったんだけどな。
なんか勘違いしてたら、恥ずかしいな。とほほ。
590 :
名無しのオプ:02/12/09 21:47
マジヴォケだったのか・・・ 「砂の城」なりね。
591 :
名無しのオプ:02/12/10 10:43
>>583 御手洗好きでりら荘が駄目だったら、
鮎川哲也は楽しめません。
キャラクターを楽しむ小説ではないので。
長編で言えば、新本格ファン好みは「ペトロフ」「りら荘」「黒トラ」あたりだ
ろうな、やっぱり。でも一般受けしそうにない。「りら荘」は出自が犯人当て
クイズなせいか?、パズルと割り切らないと読めないと思う。
うちの本を借りていく親戚のおばさん(54)は、「憎悪の化石」「黒い白鳥」など、
その他の鬼貫物ファンだ。本格以外の要素が多いせいだろう、結構たのしんでる。
593 :
名無しのオプ:02/12/11 22:40
「偽りの墳墓」(光文社文庫・新刊)を読んだんだが、一つ疑問があるので聞いてくれ。
(以下、少しネタバレっぽいので未読の方は飛ばしてね)
203ページの時刻表を見ると、普通に特急「はと」1300東京駅発に乗って、
1510静岡着・静岡で急行「西海・雲仙」1513発に乗り換えれば、
浜松には1614時に着くんだけど…これだと本文にある
「(頑張っても)浜松着1713時」という設定よりも1時間は早く着けて、
容疑者の一人が犯罪を犯すことも可能だと思うんだが。
これって、初刊行時にはあんまり話に出なかったんでしょうか。
おれもそう想ったYO
(角川文庫で初めて読んだとき)
レッド・へリングかと想った
595 :
鮎の生寿司:02/12/18 00:49
三番館シリーズも出版芸術社からようやく出るようです。
『三番館の全事件』全4巻、2003年2月から刊行開始。
もちろん長編化叶わなかった幻の「竜王氏の不吉な旅」(実は
講談社文庫の日推協アンソロジーで読めたりするが…)はじめ、
全36短編収録。星影全集が4文字タイトル、鬼貫全事件が
5文字タイトルだから、今度もタイトル揃えてくるのだろうか。
楽しみです。(ダヴィンチの出版社隠し球コーナーの情報)
596 :
名無しのオプ:02/12/19 22:10
白樺荘、有栖川が引き継ぐって、本当?
597 :
名無しのオプ:02/12/19 22:11
うそ。
598 :
名無しさんは見た!:02/12/20 15:23
本格一筋60年〜♪
早いの、美味いの、安いの〜♪
599 :
:御手洗さん大好きッ子 :02/12/20 15:42
>>583 >>591 超おそレスですいません。
言い訳をさせてくださいまし。
なぜかこのスレが見つからなくなっちゃって・・・。
くすんくすん。
で、お返事ありがとうございます。
確かに私に鮎川先生は、難しいのかも。
勉強しなおします。
だけど、御手洗さんの大ファンなわたくしですが、
島荘の作品自体も大好きなんです。
ただのキャラ萌えじゃないですよん。
600 :
名無しのオプ:02/12/20 22:04
25歳。
去年まで金無し君だったけど、オンラインカジノとパチンコで
二年で350万貯めた。一度やってみなよ。
初回のみだけど、1ドル以上のチップを買えば30ドル(4000円くらい)貰える。
もらうだけもらってプレイせずに換金することもできるし、ルーレットで赤か黒に
思い切って賭けてしまえば50パーセントで二倍になる。
金なきゃオフラインでゲームすればいいだけ。暇つぶしになる。
ビデオポーカーとかスロとか色々あるのでマジでお勧め。
http://www.imperialcasino.com/~1h4n/japanese/
601 :
名無しのオプ:02/12/20 22:08
宣伝いいかげんに止めれ。
602 :
名無しのオプ:02/12/22 21:37
創元の追悼本、今日買ってきました。
あの装幀で1500円はちょっと高いですが、
今夜ゆっくり読もうと思ってます。
603 :
名無しのオプ:03/01/08 02:35
今更だが「モーツァルトの子守歌」読了。
涙。
604 :
名無しのオプ:03/01/09 22:16
鮎哲賞ってどうなるの?
605 :
名無しのオプ:03/01/09 22:21
>>604 別にどうもならんだろ。乱歩賞もヨコセイ賞も作家の生前に制定され
作家の死後もずっとつづいてる。
《今月のトピック》
鮎川哲也の安楽椅子探偵〈三番館のバーテン〉氏いよいよ登場!
『太鼓叩きはなぜ笑う』(4月刊予定)以下、全6冊を創元推理文庫に収録。
だそうです。
608 :
名無しのオプ:03/01/18 20:05
シクシク。
まだしても ×
またしても ○
…でしゅ。
610 :
名無しのオプ:03/01/18 21:45
>>595と
>>607だな。
草原は唾だけつけておいて全然出さず、他社が動くとあわてて
出すのいい加減にヤメレ!
611 :
名無しのオプ:03/01/18 21:49
korette,maji???
613 :
名無しのオプ:03/01/19 17:22
最近の新保、やたらと鮎川を微妙に貶す発言をしている
(例・創元版「退職刑事3」解説)。
理解できないものをおとしめて自分がアタマよくなったと
感じるアフォのひとりだ。
もし三番館が文庫化されても新保を解説陣に入れるなよ、創元!
新保教授は鮎哲を神棚に飾るような取り巻きに批判的だと
思ってたのだが、退職刑事の解説(←すまん。未読)では
鮎哲自身に批判的なの?
615 :
名無しのオプ:03/01/19 19:04
>>614 ミステリマガジンの連載でも鮎川と笹沢の業績を比べて、
鮎川ばかりを神格化する風潮に苦言を呈していたな。
613に退職刑事の解説の論旨を紹介キボンヌ
>>613 あんたが鮎哲を好きなのはわかったが、その解説を読まないと何とも言えんな。
正直、これだけでは好きなものを貶されて難癖つけてるだけに見えるよ。
鮎哲は好きだが神格化する連中はたしかにウザいしな。
617 :
名無しのオプ:03/01/19 23:10
「赤い密室」を読んで神!とオモタ。
逝ってよしですかそうですか。
シンポ氏の言うほど鮎川氏の神格化が進んでいるとは思わない。
かつて物議をかもした法月綸太郎の「乱歩=天皇」発言と同様な勇み足だろう。
ただ、一部の新本格作家の鮎川崇拝で絶対許せないのは
鮎川氏が「寡作」だったことをほめたたえて、自分たちが「書けない」ことの
言いわけにしている点。
鮎哲の著作リスト、じっくり見てみろよ。どこが寡作なんだよ。
初期はこれに加えてジュブナイルやテレビ・ラジオ台本を書いていたんだぜ。
でもまあ、ここの板を見ても寡作=書けない作家の方が期待度高いみたいだし、
「頑張ってバリバリ本格を書いた鮎川先生」では尊敬されにくいのかな。
>618
何言ってんだお前
島田荘司は寡作じゃないぞ
620 :
名無しのオプ:03/01/20 01:33
621 :
名無しのオプ:03/01/20 01:34
>>620 何言ってんだお前
島田荘司が新本格作家じゃなくて誰が新本格作家だって言うんだよ
新本格の創始者は島田だろおい
623 :
名無しのオプ:03/01/20 01:36
>>622 >新本格の創始者は島田だろおい
そうかあ?気づいたらそこに新本格があったんじゃねーの?
625 :
名無しのオプ:03/01/22 04:15
>>607-612 創元で三番館全集出すってホント?
光文社文庫と出版芸術社で企画があがって(編者はもちろん日下氏)
前者が後者に譲ったって聞いたけど・・・どういうこと?
神様争奪戦
627 :
名無しのオプ:03/01/22 16:27
>>625 >光文社文庫と出版芸術社で企画があがって(編者はもちろん日下氏)
>前者が後者に譲ったって聞いたけど・・・どういうこと?
光文社文庫は巻数が多い(日下企画では全5巻)ので二の足を踏んでた。
出版芸術社は星影・鬼貫につづく企画として以前からほしがっていたが、
「モーツァルト」が現役だったんで、日下さんが遠慮していた(ハードから
ハードよりハードから文庫化という形の方がやりやすい)
で、少し前に「モーツァルト」の在庫が切れたのでゴーサイン。
創元については知らん。いつもの横取り癖が出たのでは?
>いつもの横取り癖
・・・(笑)
(^^)
630 :
名無しのオプ:03/01/24 00:05
>>627-628 鮎川哲也とは関係ないが、創元は扶桑社文庫から横取りした「地獄時計」を
いつになったら出すつもりなんだ? もうじき全集で出ちまうぞ。
631 :
名無しのオプ:03/01/29 20:39
>>613 >最近の新保、やたらと鮎川を微妙に貶す発言をしている
>(例・創元版「退職刑事3」解説)。
ようやく「退職刑事3」を購入したのでさっそく読んでみたが……………
どうして、こんな悪意に満ちた被害妄想全開の発言が出てくるんだ???
山田正紀や法月綸太郎など、都筑理論に直接影響を受けた作家たちが
推理作家協会賞を取るようになって来た、というくだりで、後輩作家
に影響を与えているという点では鮎川哲也もそうだが、鮎川は理論を
エッセイの形では発表していない、という注釈が付けられているだけ。
これを「貶す発言」ととるのは精神が病んでいるとしか思えん。
>>631 まだ読んでないので、参考になりました。さんくすです。
>>631 激しく同意。
立ち読みしかしていないので、あっしの見落としかと思いましたよ。
たしかに、鮎川氏は系統だった創作理論を書いてはいないよね。
・・・日本ミステリー(?以下忘れたので略)賞を、
鮎川氏と都筑氏とで争ってたなんて、初めて知った。
634 :
名無しのオプ:03/02/11 10:16
竜王氏の不吉な旅今月発売age
(年代順に並べるのかな?)
>>634 各巻構成は以下のとおりです。これが売れれば次の企画もあるので
お買い上げのほどをよろしくお願いします。
第1巻「竜王氏の不吉な旅」
春の驟雨/新ファントム・レディ/竜王氏の不吉な旅/白い手黒い手/太鼓叩
きはなぜ笑う/中国屏風/割れた電球/菊香る/屍衣を着たドンホァン
第2巻「マーキュリーの靴」
走れ俊平/分身/サムソンの犯罪/ブロンズの使者/夜の冒険/百足/相似の
部屋/マーキュリーの靴/塔の女/X・X/タウンドレスは赤い色/棄てられた
男/人を呑む家
第3巻「クライン氏の肖像」
同期の桜/青嵐荘事件/停電にご注意/材木座の殺人/秋色軽井沢/クイーン
の色紙/鎌倉ミステリー・ガイド/クライン氏の肖像/ジャスミンの匂う部屋/写
楽昇天/人形の館/死にゆく者の……/風見氏の受難/モーツァルトの子守歌
>>635 目次? すごいじゃん。
でも、問題は装丁かと・・・。またあの人だったら、買うのはよそうと決めている。
637 :
名無しのオプ:03/02/11 14:34
おいらは2冊ずつ買うよ。
次の企画ってなんですか?
(倒叙もの集成はありえないだろうし・・)
>>636 >でも、問題は装丁かと・・・。またあの人だったら、買うのはよそうと決めている。
じゃあ、誰なら買うんだよ?
京極でなければどんな変な装丁でもいいのか?
>>638 少なくとも京極だったら買わないということで
京極以外ならなんでも買うとは書いてない。
そんな低レベルな揚げ足とりをしてちゃダメよ。
>>638 なるほど、636の言ってるのは京極センセのことなのか?
俺はてっきり・・・W
>>640 >俺はてっきり・・・W
え? 誰のこと?
>>631 >各巻構成は以下のとおりです。これが売れれば次の企画もあるので
>お買い上げのほどをよろしくお願いします。
どなたか存じませぬが、2ちゃんでここまで堂々と宣伝するたぁ見上げたもんだ。
よし、買った。
装丁なんてどうでもいい。カバーにタイトルと著者名だけ入れてくれ。
643 :
名無しのオプ:03/02/12 03:34
>>642 日下タン本人だろ。漏れは日下タンが編集に携わった本は盲目的に買うことにしてる。
どっかで貶されてる森○俊とは大違いの仕事振りだしな。
あれ、全4巻じゃなかったの?
もちろん買いますから、シリーズ外の短編もなんとかまとめてくださいね。
お願いします。
645 :
名無しのオプ:03/02/12 23:08
今日買った創元推理文庫の新刊案内で、4月より「三番館」シリーズが全6冊で、近刊予告されている。重複するぞ。
646 :
名無しのオプ:03/02/12 23:27
少し鮎川哲也は過大評価されすぎですな。
新本格の連中が持ち上げすぎなんだよ。
乱歩をワショーイしてた高木とかとダブる。
けっ宣伝板かよ。
650 :
名無しのオプ:03/02/14 00:49
出版芸術社と創元推理文庫、収録される中身はまったく同じになるってこと???
どっちかにしか収録されない作品が出てきたら、それはそれでコレクター泣かせ
になりますよね。
651 :
名無しのオプ:03/02/14 00:52
新本格の連中の礼賛ぶりもなんだが、それ以前の冷や飯時代が長かったんだ
それぐらい藁って許したれや
652 :
名無しのオプ:03/02/14 00:59
鮎川自体が新本格の連中甘やかせすぎたんだよ。
だから鮎川賞なんてメフィスト賞と並ぶ痛い新人を輩出してしまった。
幻の作家の作品ばかり読んでて見る目なくしてしまったのか?
おいおい、メフィよりはマシだろう
鮎川ならメフィ賞作品読んでも激賞しそう。
コズミックに関してはどう思ってたのかな。
656 :
名無しのオプ:03/02/22 20:22
竜王氏getあげ
657 :
名無しのオプ:03/02/22 20:27
俺は文庫待ちだアゲ
658 :
名無しのオプ:03/02/24 07:20
竜王氏買いました。
文庫化されても買いそうな俺がいる
659 :
名無しのオプ:03/02/24 08:11
来月あたりでるんじゃ
>>642 おまえのために、タイトルと著者名だけ入れといたよ。
661 :
名無しのオプ:03/02/24 20:10
デザインあいかわらず糞だったけど仕方なく買った。
あの表紙じゃマニア以外は手にとらないだろうな。
初めて黒いトランクを読んだ。
これが鮎川初体験だったが、途中の内容も、謎解きのアリバイトリックを読んでも、
全く理解できなかった。
やっぱり、古典は肌に合わん。
663 :
名無しのオプ:03/02/24 20:37
>>662 マンガとヤングアダルトミステリばっか読みなれてるやつには無理
664 :
名無しのオプ:03/02/24 20:37
出版芸術社のって、出るの隔月ですか?
665 :
名無しのオプ:03/02/24 20:41
>>663 お前は馬鹿か?
今時、鮎川なんて古臭いもの読んでる奴の方がどうかしてるんだよ。
時刻表トリックなんて時代遅れ、化石みたいな、
それも価値のない化石みたいなものだ。
お前ら、時代に取り残されてるんだよ。わかったか。
俺は662じゃないから、堂々とあげてやる。
>堂々とあげてやる
>>665はageることによほど勇気がいるらしい(藁
鮎川哲也なんて古いよ。
今、旬なのは佐藤友哉でしょ。
作家を辞めるほど売れてないけどね。
猟奇の鉄人の古本日記より
>「とにかく人気者ですよ。ええ、流行る時はドッと出る。25年前には角川
>文庫と立風書房で同じ本が出ちゃう。で、同じ頃に絶版になる。これが交互
>に出続けてると<おなかいっぱい>になっちゃうんだけど、一緒に切れてる
>から、高級感が維持できる。寡作・絶版は良心的・傑作の代名詞だと勘違い
>してくれちゃいますからね。ものぐさで、マニア受けなだけなんだけどね。
>で、出る時はドっとでる。本棚は鮎哲ドット混む。双葉社と創元から同じ本
>が出る。光文社と創元から同じ本が出る。負けてなるかと出版芸術社と創元
>から同じ本がでる。なあんだ創元は、同じ本ばっかり出してるね。それも後
>追いで(笑)扶桑社が「白の恐怖」出してくれれば、創元も「白樺荘事件」
>を出してくれるかな(大笑)」
674 :
名無しのオプ:03/02/25 17:09
黒白氏の散財日記より
>鮎川哲也「竜王氏の不吉な旅:三番館の全事件第1巻」(出版芸術社)
>も同時刊行。ファンとして刊行されたのは嬉しいのだが、人づてに聞いた話
>によるとまたもやTS社とのバッティング企画らしい。なんでこういうこと
>が起きるのだ? TS社は読者をなめとるんかのぉ。
翻訳ものに関しては創元の志の高さは尊敬に値すると思うが、どうして
日本人作家の作品ではここまで無定見なことをするんだろう? 他社で
いい本が出ると聞くと、矢も盾もたまらなくなってしまうんだろうか?
創元のほうがカバーデザインがいい
676 :
名無しのオプ:03/02/25 21:38
>675
鬼貫ものは光文社の方が…
677 :
名無しのオプ:03/02/25 21:44
光文社>創元>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>
>>>>>>>>>>>>>|越えられない壁|>>>>京極デザインの糞カバー
ということでよろしいか。
678 :
名無しのオプ:03/02/25 21:48
いろんなスレッドで京極夏彦の装丁に粘着してる香具師はなんとか
ならないもんかのぅ。まともに作品の話が出来んよ。
たぶん一人か二人の仕業だと思うが
いろんなスレッドってどこ?
681 :
名無しのオプ:03/02/26 21:06
「装丁の話」←→「作品の話」なのであって別に作品論を
戦わせろといってるわけじゃなかろーに。
>>683 藻前の考えすぎ。あのカバーデザインが好きな香具師はいないかと。
漏れはけっこう好きだが?
686 :
名無しのオプ:03/02/27 00:49
で、結局買うなら草原と光文社のどっちがいいの?
どっちも同じ?
>>685 京極の小説が好きな香具師が京極デザインと聞いて期待すると
肩透かしを喰らうカバーデザイン。もっと一般人に媚びた表紙でもいいと思うが。
内容がゼロに等しい「リアル鬼ごっこ」をカバーに惹かれて手にとった人の
多さを考えると、やはり表紙は大切だと思う。
内容がいいだけに残念。
ゴメン、漏れは京極の小説を読んだことないので
もともと期待もしてないし肩透かしも喰ってない
>>685 なんだ。京極マンセーかと思ったら違うのか。
京極ファンならもっとおどろおどろしい表紙を期待するよ。
それがあんな・・・ブツブツ・・・
だからガッカリしたんだよ・・・
693 :
名無しのオプ:03/02/28 18:29
創元は次回配本として予告していた「風の証言」を後回しにしてまで
他社と同じシリーズを出し始めるのか? まさに「読者をなめてる」
としかいいようがないな。「砂の城」とか「積木の塔」とか、出すべき
本は他にいくらでもあると思うが……
694 :
名無しのオプ:03/02/28 18:48
>693
『風の証言』は3月刊行予定で、『三番館』は4月予定。後回しとはいえないだろう。
それぐらい確かめてから書け。
695 :
名無しのオプ:03/02/28 19:25
>>694 俺の見た3月の予定表には「風の証言」が入っていなかったんだが、
それが本当なら確かに後回しとはいえんな。すまんかった。
699 :
名無しのオプ:03/03/01 15:07
>>697 もちろん気づいているが(w
「風の証言」を後回しにしてまで他社と同じ本を出す
から読者をなめていることになるのではなく
他社と同じ本を出す
こと自体が読者をなめた行為ではないか? と言ってんだが
>>697の脳では理解できなかったようで(w
701 :
名無しのオプ:03/03/01 15:21
結論:創元は読者はなめている
702 :
名無しのオプ:03/03/01 17:10
とかいいながらみんな創元も買っちゃうんだろ?
というか創元大好きです(w
704 :
名無しのオプ:03/03/01 17:47
創元は鮎川とか土屋の担当をしている編集者(他社や作家とのトラブルが
絶えない)に問題があるだけ。全体的にはいい出版社だと思うよ。
705 :
名無しのオプ:03/03/01 18:35
漏れは704のいう編集者(かどうかもよくわからんが)を中傷しつづける粘着
作家がいると聞いているがな。704はその作家さんのことをご存知かな。
707 :
名無しのオプ:03/03/01 19:27
705は芦辺拓のことを言いたいんだと思うが、創元と袂を分った作家で
彼女のことをよく言う人のほうが珍しいだろう。普段は温厚な北森鴻
でさえ彼女の話になると露骨に厭な顔をするよ。
・・・・・・・
・・・・・・・
・・・・・・・
・・・・・・・
次の本の宣伝がくるまで放置スレなり。
709 :
DVD ◆RW8IUfJhm. :03/03/17 18:19
>>709 高すぎ。どうせそのうち新刊ででるし、今買ってしまうと損なり。
711 :
名無しのオプ:03/03/17 21:36
復刊はないと思うが・・・
「白の恐怖」が復刊されない理由が、本人が書き直し中ということだったが
亡くなった以上そのうち出版芸術社か創元あたりから出るでしょ。
713 :
名無しのオプ:03/03/17 22:07
でも文華新書版は希少だよ。
>>712 創元からは絶対に『白の恐怖』は出ない。「ウチで『白樺荘』を
出すんだから原型版の『白の恐怖』は出すな」といって扶桑社の
企画をつぶしておいて、著者が亡くなったからやっぱり出します
では通らんだろう。
ま、三番館を意図的にバッティングさせた非常識ぶりを考えると
仁義なんて守る気はさらさらないのかも知れんが。
719 :
名無しのオプ:03/03/24 19:28
「風の証言」出たage
720 :
名無しのオプ:03/04/12 19:17
「太鼓叩きはなぜ笑う」出たage
721 :
名無しのオプ:03/04/13 18:25
光文社文庫より「沈黙の函」が出ていたage
「太鼓叩きはなぜ笑う」買った。
三番館シリーズ読むのは初めてなんだが、すごく面白いですね。
復刊ばんざ〜い。
723 :
名無しのオプ:03/04/13 20:00
光文社って、鬼貫ものを次々出してるの?
725 :
名無しのオプ:03/04/15 19:53
「太鼓たたき」わたしも買いました。講談社の年鑑に収録されたのしか
読んでいなかったのでじっくり味わうつもり。
バーテンがダルマっぽいってのが意外だった。
地味で目立たない痩せた人を想像していたので。
なんか創元文庫版買う気になれないので、
三番館は出版芸術社でそろえることにした。
>>725 >地味で目立たない痩せた人を想像していたので。
漏れも実はそう思ってました。
出版芸術社版は装丁が糞以下なので買えません。
>>727 またいつもの京極マンセーか。ウザイから京極スレに引っ込んでろよ。
731 :
名無しのオプ:03/04/16 15:34
>>731 読解力ゼロ?
京極マンセーで京極の作品世界しか認めない阿呆な香具師が
「京極の装丁はイメージに合わない、糞だ」
と書きまくってるんだよ。
小説家・京極夏彦とデザイナー・京極夏彦を別ものとは
考えられないらしい。
出版芸術社の第2巻の解説を見ると、他にも挑戦小説の短編集が
どこかから出るらしい。
しかし、今更ながら鮎川の作品は数社から結構出ているにもかか
わらず重なりやら抜けがあっていただけないな。
もう20年以上鮎川の作品を集めてるけど、未だに短編で抜けが
いくつかある。
このくらいの作家になれば、そろそろ全集の企画が出てもいいと
思うのだけど。創元あたり、正面切ってやる気は無いのかなあ。
>>732 あれだけのことで「書きまくってる」って言えるのか?
ついでにいうと、俺は京極の本は読んだことないけど、
彼の装丁は個性がなくてつまらないと思う。
735 :
名無しのオプ:03/04/16 21:16
>>734 「個性がなくてつまらない」と感じるのは個人の勝手だと思うが
鮎川スレに「糞以下なので買えません」と書き込むのはどうか。
まともな人間の発言とは思えないな。
>>735 釣りにムキになって反応するお前って素敵。君見たいのがいるおかげでスレが荒れるんだよね。
>>734は釣りか?
どっちにしても736は荒らし。氏ね!
738 :
名無しのオプ:03/04/16 22:29
プロのデザイナーじゃないんだから大目に見てあげようよ。
739 :
名無しのオプ:03/04/16 22:37
りら荘最強!
そういえば、講談社文庫の「りら荘」って手に入らないんでしたっけ?
あれが新刊で出る直前に、角川文庫版「リラ荘殺人事件」を古本屋で手に入れたんで
スルーしたんですが、今になって後悔してる。
やっぱ「りら荘事件」ちうタイトルの方がいいっすね。
鮎哲全集、出して欲しいな。どこの出版社でもいいから。
>>741 や、不足ってことじゃないんですが。
鬼貫・星影・三番館・その他長編短編を
ぜんぶ同じ装丁で持っていたいってだけのことでして。
これだけ文庫で出まくっている作家の全集を出す出版社はないよ
第一、誰が買うんだよ?
744 :
名無しのオプ:03/04/17 06:43
ヤフオク出品の「黒いトランクス」には笑った。しかも何回も。いいかげん気づけよ。
創元か光文社が今出てる長編をとりあえずひっこめて改めて全集として
出しなおすってのでいいんじゃないかな。
確かにもう出過ぎちゃったけどさ、やっぱり全集となると買うと思うよ。
1970年代の立風の長編全集は全集じゃないし、短編もあのころ立風と
角川が同時進行してて結局角川は中途半端に終わったのは残念。
>>740 「リラ荘殺人事件」の話だけど、あのころの角川はひどいよ。
「サマー・アポカリプス」を「アポカリプス殺人事件」にしちゃうんだから。
なんでも「殺人事件」をつければよいと思ってた。
まあ、でもおかげで鮎川、土屋、仁木、天藤といった良心的作家の本が
網羅的に読めるようになった功績は大きいけれどね。
(^^)
747 :
名無しのオプ:03/04/17 15:02
>>745 >創元か光文社が今出てる長編をとりあえずひっこめて改めて全集として
>出しなおすってのでいいんじゃないかな。
無茶言うな(w
どうして一日でdat落ちスレスレになるの?
>>749 荒らしが他のスレをageたから。
ついでに言うと、下がったからといってdat落ちはしない。
なっとく。ありがと。
∧_∧
( ^^ )< ぬるぽ(^^)
∧_∧
( ^^ )< ぬるぽ(^^)
754 :
名無しのオプ:03/04/20 20:20
あげ
最近、「三番館シリーズ」も復刊されて嬉しい限りですね。
ところで。
お聞きしたいんですが、「矛盾する足跡」という作品が読める作品集って、
現状で手に入るものでしょうか?
作品名は良く聞くのですが、読んだことが無くって...
教えてちゃんですみませんが、教えてください。お願いします。
>>755 集英社文庫の「密室殺人」に収録
現在は絶版だがかなり長い間出ていた本なので古本なら楽勝
>>756 返答遅れてすみません。
ありがとうございました。
さがしてみます。
758 :
名無しのオプ:03/04/28 20:04
「クライン氏の肖像」出たけど売れてるのかねage
あの表紙じゃ売れないな
760 :
名無しのオプ:03/04/28 20:42
761 :
名無しのオプ :03/04/30 12:09
「宛先不明」古本屋でゲット。
鬼貫がなかなかでないところがいいな。
762 :
bloom:03/04/30 12:13
>763
煽ってるつもりか?
単なるバカ?
766 :
名無しのオプ:03/05/01 17:23
「宛先不明」は痴漢でっちあげがあつかわれており今日的意義の
あるミステリーだと思います。
767 :
名無しのオプ:03/05/01 17:25
769 :
名無しのオプ:03/05/05 19:55
「宛先不明」のトリックは子供でもわかりそうな簡単なやつだった。
昔読んだがもはや何も覚えていない
771 :
名無しのオプ:03/05/16 22:00
光文社文庫『「探偵実話」傑作選』に「赤い密室」初出版収録age
772 :
名無しのオプ:03/05/21 00:03
そろそろ「サムソンの犯罪」本屋に並ぶかなage
サムソンの犯罪はつまんないよ
774 :
名無しのオプ:03/05/21 00:19
中国屏風は面白いよ
775 :
名無しのオプ:03/05/21 00:44
本日14時発表の中間集計。川崎憲次郎投手は、3万票近く上積みし、3位に浮上
しました。
http://allstar.sanyo.co.jp/result/index.html 1 井川 慶 224,688 (+19,369)
2 川上 憲伸 155,053 (+ .6,262)
3 川崎 憲次郎 140,549 (+29,315)
4 上原 浩治 135,413 (+12,579)
5 伊良部 秀輝 98,123 (+ .5,326)
776 :
名無しのオプ:03/05/21 00:49
━―━―━―━―━―━―━―━―━[JR山崎駅(^^)]━―━―━―━―━―━―━―━―━―
778 :
名無しのオプ:03/05/25 15:03
『サムソンの犯罪』get! age
779 :
名無しのオプ:03/05/25 19:20
光文社文庫新版『黒いトランク』をブックオフで100円で買いますた。
これから読みます。
780 :
名無しのオプ:03/05/26 09:55
黒トラを読もうと思うんですけど
創元と光文社のと以前の角川文庫、どれを読むべきですか?
781 :
名無しのオプ:03/05/26 10:47
782 :
名無しのオプ:03/05/26 11:57
>>780 創元バージョンは、解説座談会を読む限り、
すでに健康状態の悪化していた鮎川氏を相手に
「この文章は生かしたいんですが」「ここは削りますよ」
と口頭で強引に了解を取って、編集者が好みのテキストを無理に作った疑いがある。
その後まもなく著者が亡くなったことを思うと、ちょっと怖い。
中身も新旧の切り張り原稿みたいになっていてお勧めできない。
光文社文庫版は初刊バージョンだが、トリック図解と未発表バージョンの
燃やし残り原稿がついていておトク。でも、当然その後鮎川氏自身が施した
改訂は反映されてない。
でもって、ここの解説によると角川文庫版が最終バージョンというのは怪しいらしい。
したがって、立風書房の鮎川哲也長編全集版で読むのが一番いいと思います。
しかし それをいったら何のために
文庫で復刊されたかわかんない気もするからw
好きなのでいいと思うよ
784 :
名無しのオプ:03/05/26 23:05
俺も創元バージョンはお勧めできない。
新旧を混ぜ合わせた基準がまったく判らない。
編集者の自己満足としか思えなかったよ。
786 :
名無しのオプ:03/05/27 07:30
光文社版が出た時、「初刊バージョン」の文字に心惹かれて買った。
「そうか、これが『最初の黒いトランク』なのか」と妙に感動してしまった。
787 :
名無しのオプ:03/05/27 08:11
光文社文庫はデザインがいいですな
788 :
名無しのオプ:03/05/27 11:45
つーか、そんなに各版でテキストに相違があるの?
>>788 んだから、それは光文社版の"鑑賞"を見れ
790 :
名無しのオプ:03/05/27 22:15
光文社文庫版は、いわゆる差別用語を勝手に直してない?
おれは読み比べていないけど、誰か比べてる人いないかな?
∧_∧
ピュ.ー ( ^^ ) <これからも僕を応援して下さいね(^^)。
=〔~∪ ̄ ̄〕
= ◎――◎ 山崎渉
792 :
名無しのオプ:03/05/29 13:09
創元の「黒いトランク」が初鮎川だったんだが
光文社も買っといた方がいいのかな...
>>793 これから鮎哲ファンになりそうだったら、買って置いて方が良いでしょう。
794 :
名無しのオプ:03/05/29 23:33
795 :
名無しのオプ:03/05/31 03:13
アンソロ好き。
そういや「ペトロフ事件」のころの鬼貫警部が、他の作家の(メール欄)の作品にも
ほんのちょっとゲスト出演してたんだね。
797 :
名無しのオプ:03/06/17 07:16
今日はみなさんお待ちかねの「火サス」ですよ!
先週末、電車に乗って一駅行ったところにある図書館にぶらりと
入ってみました。何げなく著者名「A」の棚を眺めていたら突然
目に飛び込んできた『白の恐怖』の文字!
速攻で借りようと思ったのですが残念、身分証明の類を携帯して
いなかったので登録手続きができず、今回は借りるの見送り。
次の週末が楽しみです。
test
800 :
名無しのオプ:03/07/08 23:12
最近再読してないなage
「りら」入手困難は何とかしろよ。
講談社は何考えてんだ??
802 :
名無しのオプ:03/07/15 09:35
「ブロンズの使者」買ったage
__∧_∧_
|( ^^ )| <寝るぽ(^^)
|\⌒⌒⌒\
\ |⌒⌒⌒~| 山崎渉
~ ̄ ̄ ̄ ̄
__∧_∧_
|( ^^ )| <寝るぽ(^^)
|\⌒⌒⌒\
\ |⌒⌒⌒~| 山崎渉
~ ̄ ̄ ̄ ̄
814 :
名無しのオプ:03/07/17 01:09
三番館の未文庫化のやつの文庫、もう出た?
815 :
名無しのオプ:03/07/17 22:01
『ブロンズの使者』読み終わったsage
「相似の部屋」が良いな
(^^)
818 :
名無しのオプ:03/08/06 19:38
さあ、今月は『材木座の殺人』が出るぞ!
(⌒V⌒)
│ ^ ^ │<これからも僕を応援して下さいね(^^)。
⊂| |つ
(_)(_) 山崎パン
820 :
名無しのオプ:03/08/23 21:59
『材木座の殺人』買ったage
『材木座の殺人』読み終わったsage
「停電にご注意」が良い
822 :
名無しのオプ:03/08/25 00:25
「停電にご注意」の伏線の妙
(・∀・)イイ
823 :
名無しのオプ:03/08/26 03:29
材木座で海水浴をした
824 :
名無しのオプ:03/09/05 23:39
黒いトランクかってきた。
825 :
名無しのオプ:03/09/10 01:54
熊川哲也かと思った
826 :
名無しのオプ:03/09/10 04:38
鮎川作品は渋くていいね。
ところどころ音楽ネタが出てくるところが愛好家としては
ちょっと嬉しかったり…
材木座、読みました。
解説の酒自慢がうるさいんだけど、酒好きな人は気になるものなの?
俺、下戸なのでわからないんだが。
828 :
名無しのオプ:03/09/11 02:58
何かのトリックかと思うかも。
829 :
名無しのオプ:03/09/11 05:50
材木座の解説書いているヤシは何者でつか?
830 :
名無しのオプ:03/09/11 05:51
早いねぇ。
もう1周忌?
833 :
名無しのオプ:03/09/24 22:32
>>833 それもってる。「深夜の音楽葬」で主人公を盲目に設定した理由が二つある、って
解説にあるんだけど、落ちになってる1つはわかったけど二つ目がわからない。
ずっと考え続けて10年近くたってしまった。誰か教えてください。
もしかしてすごく単純なことだったらアホだなあ……
「深夜の音楽葬」は後味悪いから嫌いだ。当時の挿絵はかなり(・∀・)イイ!!
836 :
名無しのオプ:03/10/15 17:36
『クイーンの色紙』購入age
クィーンの色紙面白かった。
言われて見れば〜って感じなんだけど、なんであの登場人物たちの誰一人として気が付かなかったんだろうって感じも・・・
最近鮎川哲也知って(二階堂本で)、ペトロフ事件読んでみました。
ミステリーの王道って感じで結構好きになりそうです。
満州の勉強にもなったしw
次のおすすめはありますか?
黒いトランクあたりを読んでみようかな。
浦和がやつた
841 :
名無しのオプ:03/11/03 12:46
「クイーンの色紙」の解説者、聞いたことない香具師だと思ったら、あの方のペンネームだったのね。
少年もの集成してくれ!
843 :
名無しのオプ:03/11/28 22:48
りら荘読みました。面白いのだけど、警察が無能にも程がある。
それで少し白けてしまった。
845 :
名無しのオプ:03/11/29 00:05
鮎皮の時刻表トリックものすべて教えれ!!
846 :
名無しのオプ:03/11/29 07:26
>>847、いや、誰へのレスなのさ?
ところで「死者をムチ打て」古本屋で購入。
849 :
名無しのオプ:03/11/29 21:33
三番館シリーズドラマ化をキボン。
私立探偵 大杉漣 バーテン 田山涼成 弁護士 伊東四朗
なんてどうだろう。
850 :
名無しのオプ:03/11/29 21:42
うっわー、渋好みだねぇ
>>849 こうなると原作通りの重厚で紳士的な鬼貫警部と
これまた原作の味を生かした星影龍三のイメージキャストも知りたいところ。
鬼貫なんかヘタに選ぶと山村美紗の狩矢警部になりかねないし、難しい。
851 :
名無しのオプ:03/11/30 19:50
鮎川哲也『夜の疑惑』春陽文庫
これって凄いの。
853 :
名無しのオプ:03/12/12 23:46
『モーツァルトの子守歌』出た&読んだage
854 :
名無しのオプ:03/12/13 16:09
未完の「白樺荘」と「白の恐怖」をカップリングして、”鮎哲と13の謎”を完結させてよ!
855 :
名無しのオプ:03/12/15 07:41
>>854 いや、その企画マジで東京創元社で進めているらしいよ。
855が事実だとしたら創元はとんだ恥知らずだな。
ガセであることを願いたいが……
857 :
名無しのオプ:03/12/15 17:39
>>856 何がどう恥知らずなのか、人間にわかるように説明してくれ
858 :
名無しのオプ:03/12/15 17:46
他社が「白の恐怖」出そうとすると妨害して自分とこで出す
859 :
名無しのオプ:03/12/15 17:59
なんだ、その件か
その時とは状況がちがうでしょ
あの時は、鮎川先生、生きてたんだから
白樺荘の結末部分を二階堂や芦辺あたりが書いたりするかもな。
最悪だ……
861 :
名無しのオプ:03/12/15 18:31
補筆は絶対やめて欲しいよね
そのままで出して欲しい
>>859 >その時とは状況がちがうでしょ
どこがちがうの? 創元サイドの言い分(の要旨)はこうだったんだよ。
↓
鮎川先生ほどの作家が御自分で出版すべきでないと判断した不出来な作品を
いち編集者の勝手な判断で復刊することは許されるものではない。
そういう考えの出版社であれば、先生が亡くなった以上、なおさら復刊なんか
するはずがないと思うけど……
扶桑社に出してもらえばいいじゃーん
だから扶桑社が出そうとしたら創元が横ヤリ入れて潰したんだってば
>>862 鮎川哲也と13の謎が完結するなら、出すべきだと思うな
完成形を想像してもらうための資料として、「白の恐怖」は収録したことにすれば良い
屁理屈でも良いw
戸川さんが社を去った今、創元としては、「白の恐怖」を出すべきでないという主張は
戸川さん個人のもの、ぐらいのことは言いそうだな。
何しろ恥を知らない出版社だから(w
>>870 例えば、戸川安宣前会長が東京創元社を辞めたというのは紛れもない事実
なんだけど、ネット上で第三者が確認できるソースなんてものはない。
バカの一つ覚えみたいにソースソースと繰り返しているやつは、所詮ネットで
拾える程度の情報しか得ることが出来ないってことだ。
>何しろ恥を知らない出版社だから(w
これのソース
873 :
名無しのオプ:03/12/15 23:47
>>871は東京創元社に自分の企画を奪われたせいで元いた出版社をクビになったと
思い込んでるヘタレ編集者
>>873 自分の出した企画を通してもらえずにクビになった元社員じゃないの?
877 :
名無しさん@お腹いっぱい:03/12/16 00:01
いまだに2chを私怨を晴らす場所だって勘違いしてる人っているのね
おお怖w
鮎川スレっていつももめてるな
いつも同じ話題でもめてるような気がする
880 :
名無しのオプ:03/12/16 08:20
実際問題として、「白樺荘」をそのままの型で出すのはかなり難しいみたいだね。
晩年の御大はかなり痴呆が進んでいたらしく、
同じ場面を何回も繰り返して書いていたらしい。
そういう意味では「白の恐怖」とカップリングして、
御大の意図が判るようにした方が意義があるかも知れないな。
あるいは御大の全集を出す時に「参考資料編」として収録するとか。
坂口安吾の全集に『復員殺人事件』の参考資料として、
高木彬光が書いた続編『樹のごときもの歩く』が収録された例もあることだしね。
まだ新本格とかその辺の事情よく知らない時に
「十角館」読んだ時、なんでこの人は解説に
こんなに熱くなってんだろう、と思った記憶がある。
882 :
名無しのオプ:03/12/16 10:02
>>860 これもいつも同じ話題になって、
しかも何でいつもこの二人が悪口を言われるのか。
創元なら有栖川とか北村に頼むだろうが、それならいいのか?
実際問題として絶筆作品をそのままの形で刊行するのは、
別巻がつくような本格的全集でないと無理で
商業的見地からは誰かが補筆をしないと本にはできないんだけどね。
>>882 パロディとか書きそうだし、何より頼まれもしないのに
自分から売り込みに来そうだからじゃないの?>二階堂や芦辺
有栖川はともかく、北村が続き書くってのは想像しにくい
>>882 だから、「白の恐怖」とカップリングすれば、需要が(ペイするくらいは)あるでしょって
しょーもない補筆は読みたくないじゃない?
創元が責任もって「白の恐怖」を出し、儲けは扶桑社へ
今「しろのきょうふ」を変換したら「城の恐怖」と出た・・・・
扶桑社は右翼だから設けさせたくないな
↑
「岩波は左翼だから嫌だ」とか言ってる奴と同レベル。
同レベルだと何なの?
バカだってことだろ
いや、バカなのは、「「岩波は左翼だから嫌だ」とか言ってる奴」と、「扶桑社は右翼
だから設けさせたくないな」といってる
>>886と、そんなことも理解できない
>>890
ピタリですな。
まあ、どっちにしても一番バカなのが
>>886であることは動かないだろw
南無阿弥陀仏
今年は沢山再読するぞ!
898 :
名無しのオプ:04/02/16 21:11
定期age
899 :
名無しのオプ:04/02/18 16:55
じっくり読めば絶対面白いはず、という鮎哲の自負がうれしい。
作品、全部好きだ!まだ読んでないのいっぱいあるけど。
『推理作家になりたくて』5が出て、
鮎川御大は自選が「人買い伊平治」、お気に入りが黒輪土風「六人の容疑者」というセレクト。
これってどうよ?
日テレで死のある風景放送です。
「死のある風景」のストーリーが思い出せなくて、
TV欄のあらすじ読んでも思い出せなくて、
いま番組が始まる前に何とか思い出そうと必死。
少なくとも、犯人とトリックは先に思い出したい。
あっオレも思い出せねーや。
角川文庫の表紙は目に浮かぶが・・・w
冒頭で女の子が火口に飛び込んで自殺する奴だっけ???
904 :
名無しのオプ:04/03/16 22:03
原作とは全然ストーリーが違ってる?
>903やっぱり、それだっけ?
それなら憶えてるんだが。
でもTVの話とはずいぶん違うから、記憶違いか?と悩んでるんだ。
それで当たりだったら、かなり内容変えてることになるな。
906 :
名無しのオプ:04/04/21 00:44
赤い密室、良かった。
五つの時計、良かった。
この人の短編読むと唸らされるのが多い。
本格の鬼と自他共に認められていた理由が良く分かった。
正直、なめてた。
907 :
名無しのオプ:04/04/21 17:48
貨客船殺人事件読んだけど、
達也が笑うや薔薇荘殺人事件みたいな本格ではなく、
本当に簡単な犯人当て小説ばっかりだった。
ちょっと残念。
908 :
書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :04/04/28 20:35
鮎川センセ(以後「鮎」と略す)は、怪奇探偵小説はお好みではないらしく、
長編ではこの傾向のものは1作も書いていない。
創元推理文庫「日本探偵小説全集12 名作集2」の解説で、
鮎は蒼井雄(「船富家の惨劇」と「霧しぶく山」の2作を収録)に関して、
怪奇因縁噺めいた分野(*収録作品のうちの後者)にはそっぽを向いて、
あくまで純粋推理の作品(*収録作品のうちの前者)を執筆して欲しかった旨を記し、
「霧しぶく山」を蒼井氏の中編の代表作と認めながらも、こうした傾向のミステリには
興味が持てないと述べている。
しかし、鮎短篇の代表作である「赤い密室」「白い密室」は、因縁噺とは言い難いかもしれないが、
J・D作品を想起させるような怪奇探偵小説なのは面白い。
ドーモ。先生。鮎川スレ復活寿ぎます。
書斎魔神センセ(以後「馬」と略す)
>鮎川センセ(以後「鮎」と略す)は、怪奇探偵小説はお好みではないらしく、
あれ?怪奇探偵小説集編んだのって誰だっけ?
ああもうほっとけばいいのに・・・「あれ?」じゃないだろ、まったく。
911の書きこみのせいでもう一発あらされるんだぜ。
913 :
書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :04/04/28 21:46
鮎の文庫アンソロジーは俺も読んでいる。
問題は、
>長編ではこの傾向のものは1作も書いていない。
こと。
読むのは好きだけど、あまり書く気はしないということか。
りら荘や朱の絶筆は、怪奇探偵小説の舞台としては最適だったと思うのだが、
館もの、クローズドサークルものではあるが、鮎らしいあっさりしたミステリ。
>読むのは好きだけど、あまり書く気はしないということか。
鮎哲自身がそう書いてるだろ馬鹿
>鮎の文庫アンソロジー
もともと新書で出したものが後に文庫化されたんですが。
知ったか君は初心者丸出しですね。
なんだ・・・レス野郎は自演だったわけね
警告して損したわ。
917 :
書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :04/04/28 22:12
>>914 ソースを開示してモノを言え。
>>915 新書、文庫の区別、意味無し。
鮎と怪奇探偵小説の関連という本質を見ないから、お前は駄目なんだな。
>新書、文庫の区別、意味無し。
かわいそうに。文庫では新書から数編カットされてるってのにね。
919 :
書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :04/04/28 22:36
>>918 どうでもいいことにこだわるお前は単なるヲタか?(藁
問題なっているのは、鮎が怪奇長編探偵小説を書いていないこと。
短篇では怪奇探偵小説的なものを書いており、この手のもののアンソロジーまで出しているのに
なぜ?という感が強い。作品のシチュエーション的には怪奇探偵小説足り得たもの(つまり書き方によっては)
があったことも前述した。
で、「新書、文庫の区別、意味無し。」については自分の無知を恥じて取り消すわけね。
鮎哲がどんな作品を選んだかを知るのは鮎哲の作品を分析する上でも重要だからね。
ほれ、手をついて「私が無知でした」って謝りなさい(プ
>問題なっているのは、鮎が怪奇長編探偵小説を書いていないこと。
そんな当たり前のことを今さら問題視している阿呆はお前だけw
うぜぇんだよ。馬人。てめえが立てたスレにいれや。
>>922 いるみたいだよ。
というかずっと張り付いてるみたい。
あいつマジでおかしいわ。
925 :
書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :04/04/29 01:02
>>921 ではお前が、日本ミステリの伝統芸とも言える長編怪奇探偵小説を
鮎がなぜ書いていないのか、詳しくその要因を説明してみろ。
怪奇探偵小説好きな俺としては、鮎を信奉するシマソウやアーヤは書いているのに、
なぜなんだ鮎、と問い質したい。
>>925 お前の脳内問題にいちいち答える義務なし。
どうやら鮎哲ちゃんと読んでないようだしね。
>>924 いえ、貴方のことをキモイ馬鹿と呼んでいる者です。
まあ、続きはあそこで。
キモイ馬鹿だけでは馬人のことか独者のことか判らないんですがw
また浅薄な知識を振りかざして阿呆なことを言い始めたなw
>日本ミステリの伝統芸とも言える長編怪奇探偵小説を
>鮎がなぜ書いていないのか、詳しくその要因を説明してみろ。
「日本ミステリの伝統芸」という大前提はどこから出てきたんだ?
戦前作家でも、木々高太郎、角田喜久雄、浜尾四郎など、長編怪奇
探偵小説を書いていない作家はいくらでもいる。
ましてや鮎川と同じ戦後デビュー作家ならば、山田風太郎、日影丈吉、
土屋隆夫、岡田鯱彦、多岐川恭と、長編怪奇探偵小説を書いていない
作家の方が完全に主流なんだが?
>鮎を信奉するシマソウやアーヤは書いているのに
綾辻には「囁き」シリーズなどがあるが、島田荘司の怪奇探偵小説って何だよ?
ホントに読んでるのか?
長編怪奇探偵小説という言葉自体あやふやだよ。
探偵小説は多かれ少なかれ怪奇を扱うもんだろ。
>>931 まったく怪奇的な要素のない本格探偵小説もあるよ。
曖昧な定義であることには同意だけど。
「怪奇」って言葉をどう捉えるかなんだよね。
謎自体が「怪奇」なんだし。怪奇小説に論理的な解釈を取り入れたのが
探偵小説なのであれば、怪奇探偵小説というネーミングには違和感を感じる。
怪奇じゃないものといったら倒叙物くらいじゃないか?
934 :
書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :04/04/29 02:16
はじめに基本的な概念の定義をしておかないと駄目だな。
別に超自然的なオカルティズムの要素のみに拘る必要は無く、
血の因縁、複雑な人間関係の怪奇さ等も含めて「怪奇」な要素としておく。
そもそも怪奇探偵小説の第一人者である横溝先生の作品の傾向がこういったものである。
ゆえに、海外作品で言えば、「Yの悲劇」あたりまで怪奇探偵小説の範疇で括るとしよう。
すると、角田(「木家の惨劇」)、浜尾(「殺人鬼」)は怪奇探偵小説に相当する長編を書いて
いるし、戦後を見ても、短編の名手である山風、日影、はともかくとして(ただし両氏の
短編には怪奇性が高いもの多し)土屋も「天狗の面」を書いている。
それどころか、松本清張にも「高校殺人事件」という作品があるくらいである。
共にクイーン作品を理想にしていると言われる、シマソウの占星術、斜め屋敷等、
アーヤの館シリーズは、表装的には完全に怪奇探偵小説である。
なぜか、日本には中味はクイーン風、表装はカー風という作品が多いのだ。
日本の作家では鮎を信奉すると言われている彼ら(シマソウとアーヤに限らず、
アリス、禿等も含めて)が、なぜこのような方向を取ったのか、1度検討してみる価値は
あろう。
鮎は、その存在の大きさから見ると、遂に長編怪奇探偵小説を書かなかった稀有な作家
である。特にビッグ5の中では、それを著さなかった唯一の作家である。
この辺の謎にも迫ってみたく思っている今日この頃である。
935 :
書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :04/04/29 02:33
そこで鮎作品(長編)を見渡してみると、過剰な恐怖感を煽り物語を盛り上げて行く
ということがなく、ユーモアもまじえながら理知的に推理が積み重ねられていって
いるのがわかる。
まさに「怪奇」とは無縁な「理性」の世界の展開と貫徹、ミステリのひとつの理想型
といった感がある。
しかし、逆に人情噺好き(というか怪談・因縁噺好き)の遺伝子を持つ者が多い日本では、
これが災いした。
鮎が、ビッグ5の中で唯一1度のブームを巻き起すこともなく、最後までミスヲタ御用達の
オタッキーな作家という位置付けに終ったのは、この辺に因がありそうである。
短編「赤い密室」「白い密室」等のような怪奇探偵小説の長編代表作を有していれば、
また世間が見る眼も変ったやもしれぬことを思うと、ひとりの鮎ファンとして無念でもある。
>血の因縁、複雑な人間関係の怪奇さ等も含めて「怪奇」な要素としておく。
で、「殺人鬼」や「天狗の面」や「斜め屋敷の犯罪」も怪奇探偵小説に含める訳ね?
だったら「りら荘事件」と「白の恐怖」は完全に怪奇探偵小説じゃないかw
お前、ホントに鮎川哲也の長篇読んでるのか?
>共にクイーン作品を理想にしていると言われる、シマソウの占星術、斜め屋敷等、
>アーヤの館シリーズは、
誰が、どこで、そんなこと言ってるの? ソースキボンヌw
938 :
書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :04/04/29 02:45
>>936 きちんと読んでいるのか疑問なのはお前の方だ。
>過剰な恐怖感を煽り物語を盛り上げて行く
鮎川作品にはこれが無いのだ。
りら荘なんかはもっと怪奇な設定に出来得るのだが、最寄駅から徒歩圏内の屋敷、
警察の出入り自由、これでは「怪奇」を描きようがない罠(w
鮎はあえてその方向に行くのを避けているという感を受ける。
ここは香ば(ry
>>過剰な恐怖感を煽り物語を盛り上げて行く
>鮎川作品にはこれが無いのだ。
「複雑な人間関係の怪奇さ」があれば怪奇探偵小説だ、といったのはお前だろうが。
「過剰な恐怖感を煽り物語を盛り上げて行く」?
「天狗の面」にも「殺人鬼」にも、そんなもんないわ。
お前が「天狗の面」を読んでいないか、過去に読んでいても内容を忘れてることは
土屋隆夫スレで実証済だったな。この分だと「殺人鬼」も読んでいないな。
知ったかぶりを重ねても傷が広がるだけだということに、いい加減気付けよw
書斎が「白の恐怖」持ってるはずないじゃん
馬は怪奇探偵小説とスリラーの区別がついてないんじゃないか?
>怪奇探偵小説の第一人者である横溝先生の作品の傾向がこういったものである。
「先生」とか言っておきながら横正が嫌がった「怪奇探偵小説」作家の肩書きについて
あっさり「第一人者」などと書いてしまうあたりが本当に無知。
この人ってミステリー歴浅いのか、単に不勉強なのか。
>>941 >>41を見る限り、本人は読んでいるといってるんだよw
まあ、読んでもいないのにイメージで適当にランキングする常習犯だから
「白の恐怖」レベルの稀覯本は、まず持ってないだろうがね。
>>942 ミステリー歴はそれなりに長いらしいが、読み込みが水たまりのように浅い。
945 :
名無しのオプ:04/04/29 09:16
アンソロジー「怪奇探偵小説」を読めば分かるが、
探偵小説と言う言葉がはいっていても、論理的な解決がないものが多い。
つまり、怪奇探偵小説とは、ミステリ風の怪奇小説のこと。
探偵が出ていたり、ちょっとした謎解きがあるだけで、
多くは曖昧落ちやほのめかし落ち。
具体的な怪奇そのものは出てこないが、それっぽいものをは、という奴だよ。
946 :
名無しのオプ:04/04/29 09:16
>>944 つかまあ、40年以上生きてきてやってることは「2ちゃんのプロ」
すなわち広域荒らしですからね。リア厨以下ですよ。
947 :
名無しのオプ:04/04/29 09:43
ちくまの怪奇探偵小説傑作選でのトップバッターが岡本綺堂であり、
選ばれている内容は青蛙堂奇談。
怪奇探偵小説とは、現在のミステリにホラーが内包されるケースがあるのと一緒だと思う。
ホラーミステリ、という言い方みたいなもんだろ。
実質は怪奇小説。
ただ、ドラキュラや狼男なんて具体的なものは出てこず、
怪談話や無気味な雰囲気、ほのめかしやちょっとした恐怖などを扱っているのが多い。
948 :
名無しのオプ:04/04/29 12:23
アンソロジーの「怪奇探偵小説」は戦前の「変格探偵小説」をさすので
今日の目でみればこれらは探偵小説ではなく、怪奇・幻想・SF・ファンタジー小説
と呼ぶべき。
怪奇小説風の味付けの濃い探偵小説なら「怪奇本格探偵小説」とでもいったほうが
わかりやすい。
この論争は書斎さんの圧勝。
戦前までの日本探偵小説界が怪奇幻想もの一色だったことは議論の余地がない。
鮎川に怪奇長編がないことに注目しての論の運び方も隙がない。
このスレ始まって以来の高度な論争になったな。
またコテの使い分けか
952 :
書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :04/04/29 16:23
2ちゃんねらー各人の怪奇探偵小説に関する見解を垂れ流しても仕方ないので、
(ちくまの分類もひとつの見解に過ぎず、広く把握し過ぎで妥当性を欠くという感が強い)
ここで客観的事実と問題点を確認しておこう。
1 怪奇探偵小説の定義の仕方によっては、本人の意思に関わり無く、
横溝先生が怪奇探偵小説の第一人者であることは否定出来ない事実である。
そもそも、戦後の長編執筆開始にあたり、クイーンの路線ではなく、
カーの路線を選択した時点で、ある程度こういう評価をされても致し方ないものがある。
「Yの悲劇」あたりまでを怪奇探偵小説と把握する立場から見れば、
多くの横溝作品は怪奇探偵小説以外の何物でもないと言える。
2 問題は、怪奇探偵小説をどのように広義に把握しても、鮎はこのジャンルに該当する
長編を1作も書いていないことである。
このことが、一時期は商売上手で鳴らした角川文庫に多数の作品が収録されながらも、
一般には、鮎ブームというものは1回も無く、ベストセラーランキングには無縁な事が
多かった要因ではないかと思われる。
多くの日本人は、伝統的に怪談等の人情噺好きであり、この要素を入れれば「売れる」
可能性が高い。
時を経て、後続となったシマソウやアーヤとも異なり、
鮎が伝統芸とも言える長編怪奇探偵小説にひたすら背を向けたのはなぜか?
考えてみましょう。
>>952 見事なまとめですね。
次スレでは魔神さんの書き込みを叩き台としてマターリ議論を続けていきましょう。
自分に都合の悪いレスをスルーしてるうちは誰もまともに相手してくれないぞ
レスすることはいけないと分かってはいるのだが・・・
>ここで客観的事実と問題点を確認しておこう。
と書いておきながら、
>「Yの悲劇」あたりまでを怪奇探偵小説と把握する立場から見れば、
>多くの横溝作品は怪奇探偵小説以外の何物でもないと言える。
いきなり主観的な意見・・・
>鮎はこのジャンルに該当する長編を1作も書いていないことである。
メルカトルみたいな呼び捨てもアレだが、
これは大昔から誰でも知っている事実
今更指摘されても、「だからなに?」 レベルの話“し”
>ベストセラーランキングには無縁な事が多かった要因ではないかと思われる。
だから、それがどうした?
ベストラー作家を貶める気はないが、そうではない「我が道を行く」がなぜいけない?
日本人に論理小説は合わないと言われたのは大昔のことだから、
論理を中心としたエンタティメントが受けづらいのは自明の理だろう
皆が指摘している通り怪奇性がなくてもベストセラー本を出した推理作家はたくさんいる
森村氏、土屋氏、赤川氏(幾つかは書いているが)、西村氏etc
つまりである、
>鮎が伝統芸とも言える長編怪奇探偵小説にひたすら背を向けたのはなぜか?
>考えてみましょう。
無意味な考察であり、安易な手法で大衆に迎合しなかった、
鮎川氏の本格に対する真摯な態度を評価すべきである
なお怪奇性が安易なのではない、安易に無意味な怪奇性を盛り込む三流作家がいるということだ
952を書いた人からのレスは不要&無用、他の人なら叩いてくれても大歓迎です
957 :
ミステリ板住人一同:04/04/29 17:20
この論争は956さんの圧勝だね。
そんなことはないぞ!
959 :
書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :04/04/29 19:45
「Yの悲劇」を怪奇探偵小説と把握する説は、従前から存在する。
この説に従えば、「グリーン家殺人事件」「シタフォードの謎」等も
該当するかと思う。
筆者は別に鮎(この呼称、イコンのようで可愛い感がある)が、
ブームとは無縁であり、ベストセラー作家足り得なかったことを批判などしていない。
この点で、
>>956はヲタ特有の思い込みにもとづく的を外したレスと言えよう。
鮎存命時に、一献傾けながら、「なぜ長編怪奇探偵小説を書かなかったのか」を語り合い
たかったのは、果してこのスレで私だけであろうか?
鮎は、蒼井雄氏の「霧しぶく山」のような作品を、こうした傾向のミステリには興味が
持てないとまで断言しながら、自身は、「赤い密室」「白い密室」という怪奇探偵小説の範疇に
入る作品(傑作である)を著し、怪奇探偵小説のアンソロジーまで編んでいるのは、
過去ログにあるとおりだが、これは自己矛盾ではないのだろうか?
星影龍三という怪奇探偵小説向きの浮世離れした個性的な名探偵キャラも有していただけに、
鮎に怪奇性・猟奇性も強調した長編パズル小説を書いて欲しかったものである。
さすれば、横溝作品の如くもっと広い読者層に受け入れられた可能性がある。
(少なくともアーヤ、シマソウ程度には読まれていたであろう)
好きな作家、面白いと思った作家を、ミスヲタのみならず、多くの人に読んでもらいたい
と思うのはファンとして当然の心理かと思う。
ヲタが「僕たちだけの鮎」なんて神棚に飾っているようでは駄目なのであり、
それは作家とっても一般の読者にとっても不幸なことである。
特に鮎の場合は、トラベルミステリの先駆者であり、ユーモアをまじえた人間模様も描ける人
である。その多様な魅力を含んだ作品により、西村京太郎の位置にあってもおかしくは
なかったのである。
(ミステリとしての出来は比べものにならないほど上なのは言うまでもない)
960 :
名無しのオプ:04/04/29 19:47
ドーモ。トオルです。先生のこの深い論考を見れば圧勝でしょう。
格が違う。モノが違うという感じ。
>952を書いた人からのレスは不要&無用、他の人なら叩いてくれても大歓迎です
どうせ叩いたら「魔神だろ?」っていうんでしょ?
そんなに論破されるのが怖いのかね〜
論破するための「論」が借り物以外に見当たらないんですが
というか、都合の悪い指摘はスルーして、思い込みに基づく自説を唱えているだけw
>>940には答えられないみたいだしな。
964 :
書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :04/04/29 23:19
>「天狗の面」にも「殺人鬼」にも、そんなもんないわ。
「ある」としか答えようがないな。
鮎作品のように、事件とその周辺の状況は「推理ゲーム」の素材に過ぎず、
ここから生じるスリルとサスペンスは希薄、あくまで「謎解き」から生じる
知的なスリルを主眼とした作品ではない。
「謎解き」の面白さもあるが、結構、雰囲気(怪奇・猟奇・恐怖多し)で読ませることに力点を置いたものが
日本の作品には多いのだ。
意外や、ほとんど「謎解き」の興味のみで押していく鮎のようなタイプは珍しい。
>>「天狗の面」にも「殺人鬼」にも、そんなもんないわ。
>「ある」としか答えようがないな。
「天狗の面」を読んでいないか、過去に読んでいても内容をきれいサッパリ
忘れているお前が言っても、まったく説得力がないんだが。
「ある」としか答えようがないななんてことはないでしょう。
それじゃただの印象論で、誰にも通用しないよ。
あるんだったら、この描写がそうだって、具体的にここで指摘すればいいでしょ。
是非、指摘してよ。
>>962 新保氏+都筑氏のパクリですな、アホくさ
>ヲタが「僕たちだけの鮎」なんて神棚に飾っているようでは駄目なのであり、
反論するのもバカバカしいが、ヲタとやらが騒ぐ前から鮎川氏は淡々と書いていた
ま、他にも反論は簡単だが、皆が知っている内容を書くのも失礼なのでやめます
長編で「謎と論理」のみを中心にしている作家は知っている範囲で、西澤氏、都筑氏、依井氏ぐらいなものだしな
まさに「ただの印象論」だから指摘なんかできっこない、に二千点。
969 :
書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :04/04/30 10:10
そもそも「怪奇探偵小説」か否かは、作品全体により判断するところも
大きいため、個々の描写を取り出してどうこう言えということ自体が
ナンセンスの極みである。
長野の寒村で起こる天狗信仰が絡んだ連続殺人を描く「天狗の面」、
いずれも一癖ある家族が住む大邸宅に起こる連続殺人を描く「殺人鬼」、
この2作は、本質はパズル小説であるにしても、プロットも恐怖感を煽る物語展開から見ても
十分に怪奇探偵小説と把握して差し支えないものがある。
鮎の長編は、りら荘にしても朱の絶筆にしても、プロットも展開も必要以上に恐怖感や
不可思議さを高めたり煽ったりするところが無く、(例えば、りら荘をもっと「吹雪の山荘」風の設定にしてしまうとか)、純粋な推理ゲームに徹しているのが特色だ。
このため、小説として見た場合には、特に星影シリーズに対してだが、
淡白、無味乾燥等の批判も出て来るわけである。
アンソロジストとしては、十分にマーケットを意識していたように見える鮎だが、
自己の長編に対しては「売る」工夫のみを怠ったかに見えるのがファンとしては残念だ。
特に元祖トラベルミステリの魅力も持つ鬼貫警部シリーズ以上に純粋な推理ゲームの色合いが
強い星影シリーズには、怪奇探偵小説の表装が広汎な読者獲得のための吸引力として
適していたかに思われる。
>長編で「謎と論理」のみを中心にしている作家は知っている範囲で、西澤氏、都筑氏、
>依井氏ぐらいなものだしな
都筑道夫の物部太郎3部作は、怪奇探偵小説と把握出来る。
あの怪談好きが怪奇探偵小説を書かないはずがないのだ。
>作品全体により判断するところも
>大きいため、個々の描写を取り出してどうこう言えということ自体が
>ナンセンスの極みである。
じゃあ、君の言っていることそナンセンスの極みだと、自分で言っていることになるよ?
>天狗信仰が絡んだ
これってさあ、全く不正確なんだけど。
天狗を信仰する●●●●が絡んだ連続殺人であって、天狗信仰はごくごく一部分にしかすぎないのに。
作品全体はむしろ、●●●●と○○の□□を扱っているわけでしょ。
恐怖感を煽る物語展開なんて、この作品のどこにあるわけ?
つうか本当に読んでいるの?
971 :
書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :04/04/30 11:19
なかなか鮎作品を巡る建設的な議論にならないのが残念だ。
鮎は短編では怪奇探偵小説を書きながら、なぜ長編を書かなかったのか、
この問題を詰めることにより、日本におけるパズル小説のあり方が見えて来る
というのにである。
>>970のレスは、論点を外したスレ荒らし目的と理解せざるをえない。
(しかもこの者は「殺人鬼」は未読のようである)
参考までに「天狗の面」再読時の講評を引用しておこう。
本作の本質はパズル小説であるが、恐怖感を煽る語り口とそれに伴う連続殺人という展開、
これは紛れも無い怪奇探偵小説の表装を持つ作品である。
天狗の面 土屋隆夫
何十年ぶりかの再読だが丁寧に書かれたパズル小説だとは思う。
しかし、なにせ展開がタルイ、トリック的には第2の殺人は無理ありすぎ、
なんとか不自然さをカバーしょうとする筆者の努力は買うが
* 第2の殺人はカーばりのバカトリック、カーと言えば言わずと知れた怪奇探偵小説の大家
である。
恐怖感を煽る語り口
だから、そんなの皆無だろ?どこにあるの?
それを具体的に指摘もしないで、「論点を外したスレ荒らし目的」って何よ。
--------------------引用開始--------------------
1 何々
2 何々
3 何々
などの諸点から、問題にならなかった。
次に過失による場合であるが、これも、毒物がパラチオンという特殊な農薬であり、
1 何々
--------------------引用終了--------------------
って、全編こんな感じで書かれている作品なのにさ?
あと「殺人鬼」も読んでいるけど、論点は絞った方がいいから書かなかっただけだよ。
お望みなら、こちらも現物にあたりながら議論してもいいけど?
ポケミス版、春陽文庫版、創元版のどれでもいいよ。
973 :
書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :04/04/30 13:08
>>972 もし字が読めるのなら、スレタイを熟読して出直して来い。
この荒らし野郎が(w
言うまでもなく、ここは鮎川哲也総合スレッドである。
>>972 本物の荒らしと論争するだけ貴方の時間の無駄です。
放置しておきなさい、レスすれば荒らしが喜ぶだけですから。
975 :
書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :04/04/30 17:41
三番館シリーズの「塔の女」なんかも十分に怪奇探偵小説していると思うのだが、
鮎は短編でも怪奇探偵小説を書いていたという意識は無かったのかもしれない。
これは、俺と鮎の怪奇探偵小説という概念の把握の相異にもとづくものであろうか。
しかし、セールス面まで考慮すれば、長編にも怪奇的な要素を取り入れるべきであった
のは否定出来ない事実であるとは言える。
そのあっさり過ぎるテースト(この点を好むファン多)のためか、
角川書店→光文社→東京創元社と主たる発行元がマイナー化して行く鮎本。
角川文庫で、ほぼ壊滅状態だった頃に比べれば恵まれているとは言えるが、
ミステリ界におけるその存在の大きさを鑑みるに現況は十分に納得がいくものではないの
である。
>都筑道夫の物部太郎3部作は、怪奇探偵小説と把握出来る。
>あの怪談好きが怪奇探偵小説を書かないはずがないのだ。
この辺を見れば、聞きかじりの半端な知識だけで知ったかぶりをしているのは明らか。
都筑道夫の読者にはいうまでもないことだからどこがおかしいのかは書かないけどw
「怪奇探偵小説」の定義は俺のフィーリングだ、といってるのも同然だから、まともな
議論なんかできる訳がないよね。
977 :
書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :04/04/30 19:10
大家である鮎に強い事を言える編集者もいなかったのだろうが、
セールス面は勿論のこと、論理的なミステリの面白さを広く伝える意味でも、
やはり怪奇探偵小説の表装を施した長編を世に問うべきであった。
論理性を重視する海外の作家の例を見ても、結局、日本で、クイーン作品中で人気があり
ジュブナイルまで出版されたのは「Yの悲劇」「エジプト十字架の秘密」「シャム双生児の秘密」、
ヴァンダイン作品では「グリーン家殺人事件」
いずれも怪奇探偵小説にカテゴライズされ得る作品であった。
鮎ほどのミステリ作家が、この事を認識していなかったはずはないと思うのだが。
「怪奇で掴んで論理で読ませる」ということだ罠。
もうアホらしくて縦読みする気にもなりません