古典を語る

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1名無しのオプ
作ります。以後、御利用ください。
古典叩きはやらないでもらえるとありがたいです。
2名無しのオプ:2000/10/31(火) 04:13
古典叩きより、古典読まない人叩きのが多いと思うけど…。
3名無しのオプ:2000/10/31(火) 04:16
あ、作ったんですね
煽り煽られ、が少ないことを祈ります
で、何からいきます?
4名無しのオプ:2000/10/31(火) 04:47
バークリーなんてどうよ?
あんまり語っている人、見たことないけど。
51:2000/10/31(火) 05:03
>>2
ああ、それも書いとけばよかったですね。
でも、まあ、書いてもやる人はやるし、
所詮こういうのは気休めですから。

では、みなさん御自由にお使いください。
6名無しさん@1周年:2000/10/31(火) 09:22
すんません、アホな質問ですが、
古典って例えばどういう作品のことですか?
7名無しのオプ:2000/10/31(火) 09:42
>6
別に「古典」の定義というのはないと思いますが、一般にミステリの始まりと目される『モルグ街の殺人』が
1841年発表、『月長石』や『ルコック探偵』が1860年代なので、そこから国内外問わず、今だったら1950年代
ぐらいまでの作品で、きちんと評価の確定したものを指すと考えてよいのではないでしょうか。
現役のベテラン作家でも、初期の傑作はもう古典と呼んで差し支えないかもしれません。

8:2000/10/31(火) 09:52
上に舌足らずな私的見解を書きましたが、これぞ古典!
という作品名なんかは、おそらく他の皆さんが書き込ん
でくださることでしょう。僕が好きなのはフィルポッツ
の『赤毛のレドメイン家』ですね。創元推理文庫から出
てます。
9名無しのオプ:2000/10/31(火) 13:41
わしはあまり海外物を読む人間ではないです。だから逆に海外物を読むときは
ある程度評価の定まった古典ばっかり読みます。おかげで現代作家はまるで
首尾範囲外になってます(苦笑)。
で、結構好きなのはザングヴィル『ビッグ・ボウの殺人』。当時の世相がとても
生き生きと書いてある、面白い小説でした。トリックの方でばっかり評価される
んですけど、それはちょっと可哀想な気が。
10名無しのオプ:2000/10/31(火) 13:56
ビッグ・ボウの殺人は現在入手困難だね。
困ったもんだ・・・

同例:F・マクドナルドの「鑢」、クレイトン・ロースンの「帽子から飛び出した死」
パトリシア・モイーズの諸作品
11名無しのオプ:2000/10/31(火) 14:05
古本系になりそうな予感・・・・
12名無しのオプ:2000/10/31(火) 14:14
『ビッグ・ボウ』面白いです。紛うかたなき古典ですな。
同じ密室物の『黄色い部屋』あたりは楽に手に入るんですけどね。
東京創元、ちょこちょこ復刊させてるんで。
139:2000/10/31(火) 15:39
そういや関口宏の番組で取り上げられてから何日か後に『ビッグ・ボウ』が
新刊書店に並んでた、って情報を聞いたんだけど、わしは一回も見てない。
あれは単なる早川の在庫整理だったのだろうか……?

ちなみにわしが読んだのは創元の推理小説全集版です。
14お前が犯人だ!:2000/10/31(火) 22:39
「ビッグボウ」は、新刊で本屋に死ぬほどあったぜい。今現在、入手は
超楽勝とみた。オレも買おうかな。
ところで、クリスチアナ・ブランドってどう?
どっかのHPで誉められてたんで、いきなり4冊まとめ買いしちゃった
んだが、未だに手をつけていない。
これで、つまらんかったら・・・、鬱になっちまうぜ。
15名無しのオプ:2000/10/31(火) 22:44
ブランドは長編はあんまり読んでないけど、短編が素晴らしいと思う。
ちょっとどぎつすぎるところがあるけどね。
で、何買ったのよ。>14
16名無しのオプ:2000/10/31(火) 22:44
>14
『緑は危険』あたりですか?
17お前が犯人だ!:2000/10/31(火) 23:00
ブランドで買ったのは、
「緑は危険」「ジェゼベルの死」「はなれわざ」
「暗闇の薔薇」の4冊。
緑〜以外は古本だよ。
読んでる人いるかな?
あ、でもネタバレは勘弁な。
18名無しのオプ:2000/10/31(火) 23:03
「ジェゼベルの死」読め。>14
19上智:2000/10/31(火) 23:09
同じく「ジェゼベル」即読きぼーん
20お前が犯人だ!:2000/10/31(火) 23:09
>18
了解。そこから始める。ありがと。
21名無しのオプ:2000/10/31(火) 23:13
>>17
ここでネタバレ書いたら鬼でしょう(笑)
「創元推理3」で北村薫と山口雅也がブランドを語ってるよ。
 山口のコメント要約抜粋
「もろに黄金時代の血を引いた巧緻なパズラー」(ジェゼベル)
「最初に読んだら肩透かしを食った。これは最後に読むべき」(はなれわざ)
 等々。
22名無しのオプ:2000/10/31(火) 23:16
>17
「暗闇の薔薇」は確か最晩年の作だし、ちょっと落ちると思う。
そこまで買ったのなら、ついでに「招かれざる客たちのビュッフェ」
も買ってこい。絶対に損はない。オレが保証する。
23名無しのオプ:2000/10/31(火) 23:51
22に同感。保証する>17

ちと話はずれるが、俺は『ジェミニー・クリケット』の結末は、
“招かれざる客たちのビュッフェ”版の方が好きだ。
24お前が犯人だ!:2000/10/31(火) 23:54
>22
招かれざる〜は、入手が楽なんで逆に買ってないのだ。
とりあえず短編は、「黒後家蜘蛛の会」を読了してから
と思っている。(4まで終了)
と、これは古典というには新しいか。
25浅倉さん:2000/11/01(水) 00:44
あっ、本当に作ったんですね。
どうせ古典は個別に作ってもすぐさがるんで、
これからは、まとめてここでやりましょうということです
よろしく
26名無しのオプ:2000/11/01(水) 10:02
ブランドはいいね。わしなんか評価の低い『切られた首』にすら感心した。
素直に小説として味わい深いというか。

小説として良いと言えば、ベントリーの『トレント最後の事件』もよく出来た
恋愛小説だなあ。描写には作家の力量を感じるし。
27名無しのオプ:2000/11/01(水) 10:29
>26
『トレント』好きです。本格好きの自分としてはミステリ的にもうひと工夫欲しかった
ですけど、確かに読み物として楽しめました。
何よりあのへんの時代の香気、たまらなくいいですよね。
しかし、いよいよ古典スレらしくなってきましたな。
28>24:2000/11/01(水) 11:00
>招かれざる〜は、入手が楽なんで逆に買ってないのだ。
そんなこと言って油断してると、気づいたときには品切れってことになるぞ(笑)。
まあいくらなんでも『招かれざる〜』は当分大丈夫だとは思うけど。
29名無しのオプ:2000/11/01(水) 21:09
別にいいけど、やっぱ本格寄りになっちゃってるね。
ビッグ・ボウはよくも悪くも、キャラが意外にたってるね。でもトリックの論理性もなかなか。
トレントはやっぱ恋に走ってるよね。
ブランドはロジカル度強い。ビュッフェのスケープゴートはいいね。
でもやっぱ、「緑は危険」かな。

本格談義がひととおりしてからでいいが、ルブラン・クロフツ・ロスマクも忘れないでね。
30名無しのオプ:2000/11/01(水) 23:34
>>29
う。ロスマクも古典になっちゃう?

いや、別に29さんに文句言ってるわけじゃないけど。
31名無しのオプ:2000/11/02(木) 00:46
「死の接吻」について誰かなんかいってくれ。
オレのオールタイムベストなんだよ。
32死の接吻:2000/11/02(木) 01:12
主人公の気持ちが解る俺ってヤバイですか?
33上智:2000/11/02(木) 01:21
>>31
あの当時では、斬新な構成だったんでしょう、多分。今読んでもたいした
ことなし。第1部の終わり方が面白いくらい。
34名無しのオプ:2000/11/02(木) 02:23
同感です。
前半は面白かったけど、後半はね・・・・
35名無しのオプ:2000/11/02(木) 06:48
>>33
第2部の終わりかたがすごいと思うけどな。
いま読むと第3部がいまひとつなのは同感。

>>27
『トレント』はミステリ的にかなり工夫されてると思うよ。
バークリー的というか。恋愛がそんなに主眼とは思わなかったな。
36名無しのオプ:2000/11/02(木) 09:35
ちなみにわしはバークリーなら『トライアル&エラー』が最強だと思うのだが。
37独者:2000/11/02(木) 12:24
ブランド『緑は危険』面白かった。遊び心が好きさ。
『ジェゼベル』は、あまりピンとこなかったな。

『トレント』読んだのは遥か昔だからよく覚えてないが、
私も、恋愛ものというより意外な結末もの(?)としての印象が
強いです。
38麻耶信者XX:2000/11/02(木) 12:28
『トライアル&エラー』は法定場面から後が急速につまらなくなると
思わないか?
オレはアイルズ名義の「殺意」のどんでん返しの方がすき(笑)
39>38:2000/11/02(木) 12:44
『トライアル&エラー』は法廷場面から後がいいんだよう。
すごくドラマチックな展開じゃないですか。
40麻耶信者XX :2000/11/02(木) 13:22
>>39
そうか…。じゃもう一回読んでみるかな。
41らいつびる:2000/11/02(木) 15:03
「死の接吻」の評価は、皆さんが言ってるのとほぼ同意見だからさておき・・・。
アイラ・レヴィンが脚本書いた「デス・トラップ」って映画はどう思う?
クリストファー・リーブ(スーパーマン)とかが出ているやつね。
「スルース」「殺人ゲームへの招待」と並んで、凄い映画だと思うんだが。

>>4
バークリーは、ありきたりかもしれないけれど「毒入りチョコレート」
「第二の銃声」「トライアル&エラー」あたりが好きだな。
ある意味、本格の可能性を(別な意味で)追求していた作家だと思う。
42名無しのオプ:2000/11/03(金) 07:39
真の古典といったらやっぱりポーだな。
ポーは今読んでもいーぞー。
43名無しのオプ:2000/11/03(金) 17:44
ポーといったら「黒猫」「黄金虫」
44名無しのオプ:2000/11/03(金) 18:07
ポーについては正直複雑な気分です。
最初の探偵小説、密室・意外な犯人・暗号ミステリの開拓と世間一般で
評価されるのは理解ります。

でも個人的にはなんかノレないんだよなー
解決もフェアじゃないし・・・
むしろデュパン以外の独特の雰囲気をもった幻想もんの方が食指を
そそるんだな。
アッシャー・赤死病しかり。

私には洋物原体験であるドイルが出発点かな、やっぱ。
45ポーといえば:2000/11/03(金) 23:12
『マリー・ロジェ』がむちゃくちゃ好きっすね。

ここの住人はともかくとして、一般にはあんまり知られてないのが残念だが。
(単に評価されてないだけかもしれんが。)
46上智:2000/11/04(土) 00:06
「メエルシュトレエムに呑まれて」がすばらしい。ミステリ
ではないのですが。
47名無しのオプ:2000/11/04(土) 00:19
ポーって短編ばかりなんですが、いっそあの世界観をそのままに一大長編を
書き上げてくれてたらおもしろかったのになー
時代が時代であり、超多忙だったんだろうけど、かの大デュマ先生が昔に
あれだけの仕事をなしえた例もあるんだしさー
「群衆の悪魔」じゃなくポー本人の大河ミステリが読みたかったぜ
あばよっ
48名無しのオプ:2000/11/04(土) 02:53
ポーをミステリというのは違和感あるがなあ。
49名無しのオプ:2000/11/07(火) 23:53
やべ、下がり過ぎだ。
このスレ、消えちゃうと意味がないぞ(笑)。
現在、
ボルヘス&カサーレス『ドン・イシドロ・パロディ六つの難事件』
攻略中。「序言」が古典ミステリ好きにはなかなか楽しいっス。
再販されたハヤカワ文庫『シャーロック・ホームズのライヴァルたち』
などを手元に置いて読むと吉かも。
50名無しのオプ:2000/11/08(水) 02:17
世界短編傑作集とかいうの読んでます。
「茶の葉」とか「密室の行者」とか、読んだ覚えないのになぜか知ってるトリックがゴロゴロ出てきて楽しい。
51茶坊主:2000/11/08(水) 02:37
カー読んでくれカー。
つまらないのも多いけどね。
初めての人へのお薦めは、最近ハヤカワミステリ文庫で復刊された
「囁く影」
傑作というほどじゃないけど、安心して読める佳作です。
52上智:2000/11/08(水) 12:00
囁く影は中級者向けだと思う。面白いですけど。
やっぱり入り口は「三つの棺」でしょう。
53名無しのオプ:2000/11/08(水) 12:41
赤毛のレドメイン家
ってどーいう話だっけ
この犯人は二種免許取れないが落ちだったっけ
記憶が
54名無しのオプ:2000/11/08(水) 12:41
最初に『三つの棺』読んだらカー嫌いになると
思うが。破綻しすぎ。
55名無しのオプ:2000/11/08(水) 12:47
>53
古典では一番好き。名作。
横溝の某作品がこれの翻案風。
56名無しのオプ:2000/11/08(水) 13:43
わしもある意味>>54に同意。カーと言えば『三つの棺』というのは、カーらしさを
追求した結果の感想の様な気がするよ。ま、入門者はこれ、とか中級はこれ、
とかいうような言い方をあまり安易にして欲しくないってのが一番なんだけどさ。
わしの好きなカーは『盲目の理髪師』。とんでもないドタバタプロットで、
えらくシンプルな殺人事件。おもろいよ。
57上智:2000/11/08(水) 15:54
そうかなあ。まあ、「三つの棺」は俺が最初に読んではまった
からなんだが。
カーという作家の情報をある程度もった上で、初めて読む、と
いうのならいいのかもね。まったくの初心者にはキツイかもし
れませんね。
58名無しのオプ:2000/11/08(水) 19:40
>>55
赤毛のレドメインの翻案といったら乱歩の『緑衣の鬼』で決まりだと思うが。
まったくそのまんま。
59名無しのオプ:2000/11/08(水) 19:44
最初に読むならかぎ煙草入れじゃないの?
まともだから。
60名無しのオプ:2000/11/08(水) 19:44
私、カーについての予備知識もあって『三つの棺』読みました。
途中、フェル博士とかいう男の無意味に大げさで馬鹿っぽい言動に必死に
耐えながらも、事件の謎が気になって読み進めました。
結末読んで、窓から外に飛び出したくなりました。あまりのしょうもなさに。

カーにも好きな作品はありますけどね。
某ミステリ系サイトで、短編『妖魔の森の家』を絶賛しているところが
あったのだけど、これは確かに私も凄いと思う。
61名無しのオプ:2000/11/08(水) 20:28
おれも『三つの棺』は駄目でした。翻訳も良くないし。
62名無しのオプ:2000/11/08(水) 21:01
「三つの棺」はある種バカミスですよね。例の「ホバース」のくだりなん
かは、6とんの作者みたいなアイデアじゃん。
63名無しのオプ:2000/11/09(木) 13:04
>59
かぎ煙草入れは早々にネタバレ、
あと延々とあのつまらない文章に付合わされるのが辛い。
万が一、違う結末かと思うと読み飛ばせないもんね。
64名無しのオプ:2000/11/09(木) 14:12
>63
確かにトリック一発小説のわりには冒頭で予測がついちゃうからね。第一まったくカーっぽく
ないし、東京創元の「クリスティも脱帽」みたいなコピーに惹かれて読むと激しく失望するか
も。カー本来のオカルト趣味と(いい意味での)バカトリックが上手くマッチした傑作というと
「曲った蝶番」「赤後家の殺人」「爬虫類館の殺人」あたりかなと思うんだけど、ここ読んで
ると自分と180度嗜好の違う人たちがいることに驚かされるんで、まぁ、これにも反論レス
がつくかもしれない。で、次に誰かが挙げるのが「火刑法廷」かな、と。
65名無しのオプ:2000/11/09(木) 17:29
カーは誰に聞いても別な作品名を挙げるので、
何が代表作なのかさっぱりわからない。
実際読んでどう思うかはともかく、
クリスティにおける『アクロイド』や『オリエント急行』、
クィーンにおける悲劇四部作、国名シリーズ、『十日間』、『九尾』
といった「カーといえば〜」という作品が思い浮かばない。
その辺どーなのカー好きな人達は?
66名無しのオプ:2000/11/09(木) 17:35
>65
しかもクリスティと違って駄作も山ほどあるにも
関わらず、みんな好みが違うんだよね。
たぶん「そんなところがカーの魅力なんだ!」と
いうしかないような気がする…。
67上智:2000/11/09(木) 23:23
結構不評ですね、「三つの棺」。まあ、おバカはおバカなんですけど、
ぼくはカーの最高傑作だと思いますよ。他の作品も大好きですが。
68>65:2000/11/10(金) 00:42
>クィーンにおける悲劇四部作、国名シリーズ、『十日間』、『九尾』
それってメチャメチャ多いじゃん(笑)
『中途の家』『災厄の町』とかもあるし。

確かにカーは人によって分かれるけど、
『三つの棺』『火刑法廷』『ユダの窓』『曲がった蝶番』あたりじゃないの?
69名無しのオプ:2000/11/10(金) 00:56
>68
「ユダの窓」はダメだった。期待して読んだのだが。
まだ「プレーグコートの殺人」の方が。

クイーンの「Yの悲劇」は途中で犯人が明示してあって×。
70名無しのオプ:2000/11/10(金) 07:33
カーはさ、エンターテイナーだと思うよ。
サービス精神旺盛、つーか過多っつーか。
ただ、クリスティとかクイーンと違うのは、
3〜4冊読んだだけじゃあ、傾向がわからない
ってところが魅力なんじゃないかと思う。
カー・マニアって言葉もあるけど、
一度はまったら中毒性は高いね。
どんな駄作でも、読まなきゃ気が済まなくなる。
『曲がった蝶番』『囁く影』『貴婦人として死す』あたりが好きかな。
あ、でも一番好きなのは、上のほうのレスにもあった
『妖魔の森の家』だな。
あと、スプラッタ・コメディというかファルスな部分も好きだよ。
HMのとんでもないドタバタ加減がさ。
71名無しのオプ:2000/11/10(金) 10:02
まあ、カーについてこうやって語れるのは愉しいね。
昨日、『月明かりの闇−フェル博士最後の事件』読了。
カーお得意のハウダニット、足跡のない殺人。全体の半分までは
大変な苦痛を強いられたが、後半はけっこういい感じでした。
カー嫌いにはまったくお勧めしないけどね(笑)
72名無しのオプ:2000/11/10(金) 11:33
ちょっとカー好きの人々にはブレーキになるかもしれんが、出来れば古典として
色々な作家・作品の話が聞きたいので……

メースンの『矢の家』『薔薇荘にて』を読んだのだが、探偵アノーの超人ぶりと
犯人の狡知とのバランスが取れてなくてうまくないんじゃないかという気がした。
探偵が天才過ぎて周囲からどころか物語全体から浮いてる、というような感じ。
読んだ人、感想を聞かせて下され。
73名無しのオプ:2000/11/10(金) 17:31
カーは、「火よ、燃えろ」が一番好き。
74上智:2000/11/10(金) 17:45
渋いが、わかる
75名無しのオプ:2000/11/10(金) 20:58
本格黄金時代の最高到達点は『ギリシャ棺の秘密』だと思う。
文句ある?
76名無しのオプ:2000/11/10(金) 21:10
>75
さして文句はないが、「文句ある?」って書き方が気に障る。
sage。
77名無しのオプ:2000/11/11(土) 14:03
>>76
無理にとは言わんけど、
このスレッドの存在理由は>>25に書いてあることなんで
あまりsageないでほしいっス。
78名無しのオプ:2000/11/11(土) 21:53
『黄色い部屋』の密室トリックはやっぱり色々な意味で
一番だと思うが、皆さん如何?
79名無しのオプ:2000/11/11(土) 23:05
>>78
確かにアイデアは素晴らしい。しかし「偶然密室状況になった」というのは
やはり物足りないものがあるな。
やはり密室の王道は「自殺にみせかける」か「他人に罪を着せる」ために犯
人が計画的に構成したものであってほしい。
80上智:2000/11/11(土) 23:30
「黄色い部屋の謎」は、総合的に見てすごい作品だと思います。
あの時代にあれだけ強烈なサスペンスでひっぱってくれる作品
は、そうはないと思うのですが。
81偉い女王:2000/11/11(土) 23:32
>>69
「途中で犯人が明示して」ありましたっけ?

82上智:2000/11/12(日) 00:02
ネタバレになりそうなので、その話題は終了
83浅倉さん:2000/11/12(日) 01:24
「黄色い部屋の謎」と「オペラ座の怪人」以外のルルーもの読んだ人いる?
「黒衣婦人の香り」とか読んでみたいんだけどね。見つからん
84上智:2000/11/12(日) 01:40
「黒衣婦人」なら、創元推理文庫で現役であるはずですよ。
東京にお住まいなら、神保町か、新宿の紀伊国屋あたりに
行けば手に入るはずです。内容はいまいちですが。
昔は、ルールタビーユ全集というのがあったそうですが、今
では入手困難でしょうね。国書刊行会も、原書房も、ルルー
はあまり興味がないみたいですし。
85名無しのオプ:2000/11/12(日) 23:26
文豪ディケンズの「バーナビー・ラッジ」を読んだ人いる?
面白いのだろうか・・・。
今、手に入るのだろうか・・・。
気になる。
86上智:2000/11/12(日) 23:54
「バーナビー・ラッジ」は、昔創元推理文庫で出てたらしい
ですけど、今は絶版ですね。マイナーな出版社なら出てるか
も……? その辺はよくわからんです。
話しは違うが、ポーは、「バーナビー・ラッジ」を少し読ん
だだけで、全編の仕掛けを解いてしまったらしい。これはデ
ィケンズが悪いというより、ポーが別格すぎるからなんでし
ょうね。
87浅倉さん:2000/11/13(月) 00:35
>>84&上智様
レスありがとう。でもね古本屋でちらっと見て100円コーナーにあったら買ってもいいかなというレベルのものなんだよね。
だって、どの本でも「『黄色い部屋』に比べると後の作品は全然ダメ」って書いてあるもんね
当分未読のままでしょうな。さがすのあほらしい
88名無しのオプ:2000/11/13(月) 06:47
>>79
というか,「密室トリック」ってあれですでに終わってるというか
メタの領域に入っているような気もする。
89電人M:2000/11/13(月) 12:58
『黒衣夫人の香り』はミステリとしてはたいしたことがないが、少年探偵ルーレタビユの出生の秘密が明らかになって結構驚きます。
90名無しのオプ:2000/11/13(月) 15:09
>>85
「バーナビー・ラッジ」は集英社で現在発売中の世界文学全集
(正式名称忘れた)の一冊に収録されています。
「嵐が丘」「テス」と一緒の本なので、
これだけ読むために買うよりも図書館で借りた方がいいでしょう。
内容は推理小説というより冒険小説かな。
91名無しのオプ:2000/11/13(月) 21:32
>90
おお、情報さんきう。
さっそく図書館あさってみるぜい!
92ジャン・ベルノック:2000/11/14(火) 22:42
長ぇ作品の、それも最後の最後にちょこっと登場したら、
いきなり犯人だとよ。
それまで、影も形も見せなかったのにな。
おいおいってなモンよ。
93上智:2000/11/14(火) 23:03
ミッシェル・ルブランの「殺人四重奏」、復刊です。
知る人ぞ知る傑作。ぜひどうぞ。創元推理文庫
94名無しのオプ:2000/11/15(水) 02:47
カーに戻して悪いんだけれども、
この人の「意外な犯人」パターンの作品は、
痛くて評価されてないけれど、
その稚気は買いたいんだけどなぁ。
「皇帝の嗅ぎ煙草入れ」しかり、「喉切り隊長」しかり。
9590です:2000/11/15(水) 09:34
「バーナビー・ラッジ」情報です。
「集英社ギャラリー世界の文学3 イギリスII」に収録されています。
定価4300円ですが、私は古本屋で1000円くらいで入手。
全1339ページ中、299ページから852ページまでが「バーナビー・ラッジ」です。
内容は政治的陰謀を背景に暴動を中心とした冒険活劇、
本格推理を期待してはいけません。
巻末の解説にはポーが真相を見破ったエピソードも書いてあります。
96独者:2000/11/15(水) 12:52
レオ・ブルース『三人の名探偵のための事件』を読んだ。
神父の描き方がヒドイところが面白かった。
まあ、可もなく不可もなくというところ。
97名無しのオプ:2000/11/16(木) 09:15
age
98茶坊主:2000/11/18(土) 13:25
あげあげ。
カーの中で私が一番好きなのは、「火刑法廷」です。
ベタベタだけどね。
ただ、殺人現場の図が欲しいね。あれは。
99名無しのオプ:2000/11/18(土) 13:58
>98
『火刑法廷』評価高いですけど、あの死体消失のトリック、あまりにも
あまりにも「ギリギリ」すぎませんか?(笑)カー大好きだし、「それ
がカー」なんだけど、個人的にはちょっと…って感じなんですよね。
100ゆうじ:2000/11/18(土) 15:06
クロフツの名前、出ないですね。「樽」しか読んでないんで、思い入れは生煮えですけど。
そういえば、今日星野書店に行ったら、創元推理文庫の「復刊フェア2000」が
いろいろ出てた。「死刑台のエレベーター」を買ったけど。
ラインナップはちなみに・・・
ドラゴン殺人事件    ヴァン・ダイン
死刑台のエレベーター  ノエル・カレフ
殺人者は21番地に住む ステーマン
この手に孤独      ハドリー・チェイス
仮面荘の怪事件     カーター・ディクスン
殺人四重奏       ミシェル・ルブラン

でした。
     
101名無しのオプ:2000/11/20(月) 16:36
とりあえずage。

クロフツは丁寧に創り込んだ作品が多い。
アリバイものだけじゃなく、なんだったか倒叙もあったし密室もある。
でも全般的にトリックを第一義に求める人には物足りなく感じるだろうね。
102ゆうじ:2000/11/20(月) 22:33
101さん>なんか、おすすめのクロフツはありますか?あったら教えてください。
生煮えの思い入れを煮込みたいので わら
103101:2000/11/20(月) 22:52
倒叙長編として「クロイドン発12時30分」は読んどいたらどうでしょう。

後半の作品は結構本格から離れてしまうので、もし本格ファンなら初期のものがいいと思います。
というか、私もそんなにクロフツフェチじゃないもんでこれぞ一押しというのを提示するのは難しい。
やっぱ樽が最高傑作だから。

ただおすすめできないのは「英仏海峡の謎」だな。
104ゆうじ:2000/11/20(月) 23:17
103さん>ありがとうございます。絶版じゃないですよね?ね?
105名無しのオプ:2000/11/21(火) 00:42
クロフツの「ポンスン事件」はある意味凄いよ。
あの結末は衝撃的!?
106名無しのオプ:2000/11/22(水) 02:09
ハヤカワミステリ文庫でも、30周年記念の関係で
いろんなもんが復刊されてるよ。
「緑は危険」ブランド
「迷宮課事件簿1」ロイ・ヴィカーズ
「見えないグリーン」スラデック
など。
107Name_Not_Found:2000/11/22(水) 06:05
お、ヴァン・ダインがでてる!!
個人的に、エラリー・クィーンとヴァン・ダインがいいなあ・・・。
>>100さんは「ドラゴン殺人事件」をとり上げてますけど
マザーグース物が好きなので
「僧正殺人事件」かな?
108名無しのオプ:2000/11/22(水) 06:59
クロフツはこないだ読み返したら異様にツラかった。
意外とトリック頼りの作家だったんだな、という印象。

>>106
でも、文庫の迷宮課って1しか出てないんだよね、たしか
109名無しのレーン:2000/11/22(水) 21:40
ジョイス・ポーターのドーヴァーシリーズ読みたいんですが、手に入るのかな?
近くの書店は全滅でした。
110名無しのオプ:2000/11/22(水) 23:38
ヴァン・ダインは何となく敬遠していたんですが、
読んでみるとなかなかイケますね。
本格モノの教科書って感じ。
ひょっとすると、日本人作家に一番影響与えてるんじゃない?
111名無しのオプ:2000/11/23(木) 14:53
ヴァン・ダインは犯人を殺しすぎだぞ!
無事に裁判まで到達できた奴はいるのか?
112名無しのオプ:2000/11/23(木) 15:49
「チャイナ橙」は、ハヤカワミステリ文庫、創元推理文庫
ともに巻末(最初)のあらすじ紹介で、ネタバレしていた。
(数年前に見たとき。現在は未確認。)
日本での評価が低いのはそのせいかとも思ってしまう。
113名無しのオプ:2000/11/24(金) 15:11
「獄門島」は、何回か映像化されてますが、
あの、放送禁止用語もどきのキーワードは
どう処理されたのでしょう。
そのまま使えたのでしょうか。
114名無しのオプ:2000/11/24(金) 17:16
>113
映画ではそのままだった、よね?テレビの横溝正史シリーズでは
「きがちがっているがしかたがない…」に微妙に修正されてた。
それでも十分意味は通じるけど、アクセント的にやや難があるよ
うな…。ま、これも古典ネタの一環ってことで。
115アズサ:2000/11/26(日) 00:33
セイヤーズだ好きです。ユーモアミステリっぽいところもありつつ
怖かったり切なかったりするところが。ナインテイラーズが有名ですが
他のもいいです。でもタイトルがどれもいまいち…。
116名無しのオプ:2000/11/28(火) 13:13
ここで名前を見たので、なんとなくクロフツを買ってみた。
創元推理文庫『二重の悲劇』。
どうやら倒叙物っぽいようだけど果たしてこれは面白いのでしょうか?
117金之助:2000/11/28(火) 13:30
>>116
買ったんなら自分で読んで見りゃわかるだろ。
ナゼ読む前に人に聞きますカ???
118名無しのオプ:2000/11/28(火) 13:34
まあそうつっかかんないでよ。
読む前に評判くらい聞いちゃいかんか?
119名無しのオプ:2000/11/28(火) 13:50
>118
まぁまぁ・・2chはこういうやつ多いからな・・・>すぐつっかかる
120名無しさん@田舎おっぱい。:2000/11/28(火) 14:04
>>113-114
「きぃちがいじゃがしかたがない」>映画版
121名無しのオプ:2000/11/28(火) 15:31
「きちがい」と「きちがい」ではもともとアクセントが違うから、仮に放送禁止
用語でなくても、放送は難しいんじゃ…
122名無しのオプ:2000/11/29(水) 22:00
今年の春には、TVで思いっきり法曹してたぞ。
もちろん「きちがい」も連発。
123名無しのオプ:2000/11/29(水) 22:45
>>121
いや、「きちがい」と「きちがい」ではさほど違いは
わからんと思う。細かいけど(笑
124名無しのオプ:2000/11/30(木) 08:46
>123
地域によって様々では?
125名無しのオプ:2000/11/30(木) 10:11
>123
瀬戸内周辺では、アクセントが違いそう。
あのセリフの人の出身地はどこだっけ。
126名無しのオプ:2000/12/02(土) 23:06
最近、古本屋でゲットしてきた「ウサギ料理は殺しの味」は
古典に入るのか?
本格ファンにはブッ殺されそうな内容だが。
127名無しのオプ
「緑は危険」復刊あげ