叙述って、基本的に読者騙す物だから、
話に関わってないって文句はどうかと。
もっとも有名と思われる女史の名作だって、
犯人と探偵以外にとって、トリック関係ないでしょ?(ネタばれか?)
確かに、叙述とか、名作とか評判知らずに読んだ人が一番楽しめただろう。
途中で解かった人とか、解かったと書いてる人、
正直、かわいそう。(俺もだから)
あれは、綺麗に騙された方が楽しい。
前知識無しでラストに衝撃受けなかった人、
何考えて読んでたか聞かせて欲しい。
活字追ってただけなの?
183 :
名無しのオプ:01/11/20 17:41
「殺戮」は、社会派推理小説の形で書かれているので、そういうものを知っている
読者には、あのラストは付けたしというか蛇足に感じるんじゃないの?今までのス
レを読むとラストの意外性を持ち上げる人が多いようだけど、実は途中の過程を楽
しむ作品だと思う。その意味で「だからどうしたの?」になったのでは?
俺も「だからどうした」派だけど。
「殺戮」は、「果たして犯人は誰か?」とか「真相は?」などと
いう興味を読者に全く抱かせないような書かれ方をしているから
(当たり前だけど)、ラストでいきなり<mail欄>時に、作品の
主題まですりかえられたようで蛇足に感じた、、、
ってところかな?巧く説明できないな、、、
185 :
名無しさん:01/11/20 17:57
デビュー作で見限った。
(微妙にネタバレしてますのでメール欄方式にします)
僕も「殺戮」のメイントリックはなくてもよかったと思います。
が、作者には必然的だったんですよねたぶん。
あの作品のころっていわゆる「オタク青年の猟奇犯罪とそれに対する抑圧」があって、
有害図書指定がどうしたとか、やたら騒いでいた頃ですよね。
それに対して、壊れてるのはオタクなメール欄1だけでなく、
メール欄2だって同じくらい壊れているくせに、騒ぐんじゃねえ。
作者はあのトリックによって、きっとそういいたかったんだと思います。
で、結局そのメッセージを伝えることに失敗しているんではないかと。
なんか読書感想文みたいになってしまいました。
なんちゅーか、先入観なしに殺戮のオチで「だから?」ってなっちゃうやつって
叙述トリックで楽しめないタイプなのかな。
殺戮はダメだったがこれはよかった、って叙述トリック物ある?
(例によってメール欄でお願いしたいんだけど)
しかし、評論家みたいな読み方になっちゃうと、結局自分が損だね。
(俺は挑戦がない限りトリック見破ろうとも思わないんだけど)
我孫子武丸はどれも面白いと思ったよ。 正直。
188 :
小泉純一郎:01/11/20 19:56
かまいたちの夜>>>>>>>>>殺戮にいたる病>>>探偵映画
189 :
名無しのオプ:01/11/20 22:55
もっとも蒲生雅子も異常だ。
意見くれた方々、ありがとう。
率直な疑問だったんだが、なんとなく解った。
ミステリーに何を求めるかだね。
俺なんか、謎の解決による爽快感がだいご味で、
だから殺戮にあのトリックがなかったら、ミステリではなく
サイコホラーもの(このあたりの捉え方が人それぞれか)だけど、
「トリックなんかいらない」という人の感覚も解った気がする。
改めて感謝。
かなーりネタばれっぽいので、未読の人は
ここに書かれた事を忘れてから読んだほうがよろしいかと。
もっと感想書きたいけど、自粛。
どこまでがミステリーか、人それぞれで面白いなあ。
>モドキさん
俺もそれなりに面白いと思った。>我孫子作品
あまりにも基本かもしれんが、メール欄は
191 :
名無しのオプ:01/11/21 03:08
レトロゲーム板で「サウンドノベルのシナリオ書いてる」っていう我孫子本人の発言があったと言われてるんだけど本当?
192 :
名無しのオプ:01/11/21 13:00
「殺戮」をクリスティの某作品と同格に語るのはどうかと思う。トリックにだけこだ
わって読むと、「殺戮」は「だからどうした」になる。ヴァン・ダインの原則にも抵
触してるんじゃないの?
原則なんて今更だと思うけど。
様式美にはあまり魅力を感じないなー、正直。
結構その辺みんなこだわって読んでる?
>190
サンクス(w
>トリックにだけこだわって読むと(
>>192)
いや、全然そんなことないんだけど。
別に「殺戮」はアンフェアだとか言ってるわけじゃないんだよね。
つまらなかったとか、読んで叩きつけたくなったというわけでもない。
面白かったけど、「こんなオチ付けない方が良かったのに」という感じ。
ちなみに綾辻の某作は読んでないけど、>mail欄に挙げたようなのは
素直に驚いた、大好きな作品。叙述トリック自体好きなんだよね。
折原一や依井貴裕くらいかな、頭にきたのは。
で、mail欄に挙げた作品と「殺戮」ではどう違うのかというと、、、
俺にも良くわからん(w
どこに差があるんだろう・・・?
やはり必然性とかそういった部分なんだろうか。
mail欄の作品は俺も読んで、面白かったけど
物足りなかったというやつもいるみたい(薦めたら言われたよ)。
びっくり箱的なインパクトは「殺戮」のがあって、
それで単純に「わー、驚いた!」って思えるかどうか、かな。 たぶん。
我孫子武丸
↑ふりがなふってくれ、ネタじゃなくてさ。
197 :
名無しのオプ:01/11/22 00:13
がそんしぶがん。
われ そん たけまるのこ(レ点ナシ)
192
>「殺戮」をクリスティの某作品と同格に語るのはどうかと思う。
俺に対してなら、登場人物とトリックの関係に必然性がない(薄い)点では
同じようなもの、という意図で、作品として同格と捕らえているわけではないので。
(特に開拓的作品とそれ以降の作品で、完成度を比較しては・・・)
俺的なまとめでは、サイコホラーだと読んでたらミステリーだった。
ミステリーファン感嘆、ホラー(社会派でも可)好きは「余計なオチつけよって」
これで評価分かれてない?(どっちが正しいとかいえないけど)
ま、これだけ意見交わせるほど楽しめた作品ってことで。(勝手にしめてる、笑)
>196
あびこ たけまる (ひねりなし)