>>729 了解した。
暗い情念は内へと秘め、1000レス貫徹を目指し、大藪春彦風にひたすらストイックにいこう。
ついでに、大藪春彦作品の本質について、もう少し敷衍しておきたい。
711氏が言うとおり、大藪作品が広義の意味でのハンティング小説の要素を
有することは否定しないが、この点が氏の作品のコアな部分であるとは思えない。
俺は、「野獣死すべし」(復讐編を含む)「血の来訪者」「復讐の弾道」「蘇える金狼」
「絶望の挑戦者」「ウィンチェスターM70」等の早くから文庫化された大藪作品に
より読者となったが、これらの作には「ハンティング小説」という呼称を冠するのは
内容的にもふさわしくない。
そして、何か内面に大きな「もの」を抱え込んでいる人だな、という感を強く持った
ものだ。(後にエッセイ集「荒野からの銃火」やインタビュー記事により、これが半島
からの引揚体験に起因するものだとわかった)