大藪春彦「餓狼の弾痕」

このエントリーをはてなブックマークに追加
643書斎魔神 ◆qGkOQLdVas
俺も現代人の通例にもれず、原則として他人の身の上など、どうでも良いというスタンス
だが、イラクの斎藤氏の身は案じられるものがある。
物心ついてからのトラバーユではなくして、高校卒で自衛隊へ入隊、以後、外人部隊、
軍事請負会社と、戦いとその前段階の世界で20年以上を過ごしている。
しかも、体力面だけではなく語学堪能、現場の戦略にも通じているエキスパート。
まさに大藪春彦作品の主人公を地で行くような人物だが、
こういう人は、やはり日本人には稀有な人物と言えるであろう。
今回の事件に関連して、そして大藪氏が健在であれば、きっと参考にしたであろう本を
1冊紹介しておく。
P・W・シンガー著「戦争請負株式会社」(日本放送出版協会)
まさに民間委託、ここに極まれりといった感がある。