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書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :
大藪作品この5作
オールタイム・ベストとかマイ・ベストと言った意味ではなく、
意外に多様な大藪ワールドを幅広く味合うのに最適と思われる作。
1 野獣死すべし
前述したとおり、「本作」と「その他」という大分類も可能な大乱歩もぶっ飛んだ
衝撃のデビュー作。孤独な若者(=伊達邦彦)の迸る暗い情念、大藪流青春小説。
2 蘇える金狼
大藪作品の一分野をなすリーマンを主人公にした作品では、やはり本作を推す。
野望篇・完結篇を合わせると、文庫本で1000頁に迫るボリュームで、
読み応え十分。
3 傭兵たちの挽歌
リベンジャーものの最高傑作にして、亜流も多く輩出した大藪流アクション小説の極致。
最後のSFまがいのスケール感は圧巻だ。
4 ヘッドハンター
エンタメ性は弱いものの、ハードボイルドの教科書とも言うべき作。
大自然の中でのストイックな自給自足。
5 汚れた英雄
同じ早稲田繋がりで大藪流「青春の門〜サーキット編」か。渾身のビルドゥンクス・ロマン。