1 :
天然八歩:
ということで発刊記念新スレッドです。
烏有くんも桐璃ちゃんもちゃんと登場していますよ。
麻耶信者の皆様はどしどし感想をよせてくださいね。
2 :
麻耶信者B@地方在住:2000/08/05(土) 12:50
メルカトル探偵は出るようですか?>購入した方
3 :
麻耶信者XX:2000/08/05(土) 13:26
時系列的にはメルカトル死後の事件のようです。
4 :
著者のことば:2000/08/05(土) 16:24
結婚しました。
5 :
あの著者の言葉は:2000/08/05(土) 17:24
信者からみてもちょっと寒かったね。
まー若いんだからしかたないか
6 :
名無しさん@1周年:2000/08/06(日) 04:32
ホントに8月に出たんだ。
買ってこよ
7 :
ギコマギー:2000/08/06(日) 12:39
読みました。すげえ読みにくいです。
というのは、読者をいびっているとしか思えない、アリバイ崩しがあるからです。
これが時刻表トリックもビックリのパズル。
読者は誰もついていけません。
しかし、実はこの無味乾燥にもちゃんとワケがあることが、
最後に発覚、やはり麻耶雄嵩はヘンだ。
読んでる最中何度も睡魔におそわれましたが、
ラストまで読めば、まあまあ、面白かった、ってとこ。
確かに書くのに時間がかかりそうな話ではあるな。。。
8 :
麻耶信者S:2000/08/06(日) 13:15
事件は館の中でしか起きない。飛行機も列車も使われないのに時刻表
トリック(?)を仕掛ける本格魂に脱帽。
9 :
名無しさん@そうだ選挙にいこう:2000/08/06(日) 16:35
>4
「○○が」って事じゃない? 自分の事じゃなくて
10 :
名無しさん@そうだ選挙いにいこう:2000/08/06(日) 22:38
おもしろかったです。とっても。
今までのものと比べて、格段に読みやすくなってると
私は思いました。
整合性もあるし、構成もかっちりしてる。
久々の「本格〜〜〜」という感じ。
私は信者ではありませんが、今回のは〇です。
で、ひとつどうしてもわからないことがあって・・・。
ネタバレになるので、ここから先は読んでない人は
読まないでくださいね。
ネ
タ
バ
レ
注
意
−−−−−−−−−−−−−−−
過去に曰くのある信者たちが整形してたのは
わかるけど、あそこに集められた段階で
どうしてもう一度整形しなかったのでしょう。
そうすれば、テレビドラマのような家族だなんて
言われないですんだのに・・・。
11 :
名無しさん@そうだ選挙にいこう:2000/08/06(日) 22:41
タイトルの意味がどうしてもわかりません・・・。
12 :
名無しさん@そうだ選挙にいこう:2000/08/07(月) 23:48
なんかこの、すべてを宗教にこじつけるやり方がまるで清×印? と思ったのは私だけでしょうか。
それとも、「流水大説」へのアンチテーゼとして書かれたものか…まさかね。
13 :
ねつてつ:2000/08/08(火) 15:40
ほい、読みましたー
少しネタバレ含みます。
さて、この話、京極を意識したのだろうか?
メインともなる大きな謎が、京極作品のアレの中に手を無理矢理突っ込んで
裏返したかのようでした。
歪みと、安定感の喪失を無意識に感じさせるシチュエーション。
ピーター・ディキンソンに似ているけれど、ギリギリまで削っているような
美意識が、似て非なるものにしている。いやはや、こんなの並の作家じゃ
書けまい。「このミス」のトップは早々と決まったかもな^^
ただし、謎そのものは、かなりわかりやすいと思う。
半分いかないうちに、犯人だけがわかった。
ある種の美意識なしには、成立し得ない謎なのだ。
家族にしても、アリバイにしても。
一旦、たくらみを持ったその犯人像さえ明確になれば、アリバイトリック
は、表を書くまでもない。細かい手順なんか考えずに、「××が××の所に
行ったんだろうな」と、読み飛ばしました。
家族の謎にしても、丁度真ん中あたりに出てきた「巨大な焼却炉があった
理由」のとこで、気がつきました。「全てが作品なのだ」と。
宗教というより、偏執狂的な妄念によって作られた世界と事件。
しかもその妄念自体は、最初から読者の前に全てあった。
トリックとかよりも、構成としての歪みに感心。
よくぞそこまで削ったなあと感じています。
でも、烏有君は、今回いらんかったなあ…
14 :
名無しさん@1周年:2000/08/08(火) 19:26
何時になったら烏有は駄目人間の称号を返上できるのでしょうか。
15 :
>ねつてつさん:2000/08/09(水) 02:25
10です。なんとなく私が感じた興奮みたいなものを
ねつてつさんがうまく文章化してくれました。
まさしくそんな印象の作品ですよね(笑)
私は、今までの麻耶作品の中では一番
ソフィスティケートされたものなのではないかという
印象を持ちました。
よくぞあれだけ削った・・・にはまったく同感です。
犯人は・・・あの人しかありえないのは最初から
分かってましたもんね(笑)
でも、今回は他の人物たちの配置などに
かなり考えた後がうかがわれる気がしました。
大人が読むに耐える作品になってると思います。
そういえば、アレをもっていなくなってしまった
あの人は、今後また出てくるのでしょうか・・・(笑)
16 :
しかし〜:2000/08/09(水) 10:40
首が残っていたら身体を焼いた意味がないのでは??
17 :
名無しさん@そうだ選挙にいこう:2000/08/09(水) 13:51
>15
>あの人は、今後また出てくるのでしょうか
「鴉」に出てきたあの人ですか? またひょっこりどこかの山奥にでも
あらわれるんじゃないでしょうか(笑)
18 :
天然八歩:2000/08/09(水) 20:03
19 :
麻耶信者B@地方在住:2000/08/09(水) 23:03
漸く入手しました。二時間かけて一気に読了。
感想…
時刻表は止めてください、と云いたくなったけれども、
読み終えたら不思議と納得を得た。
麻耶先生もヘンだが、納得できた俺も変な気がしないでもない。
つーか構造には半分くらいの時点で気付く事が出来たが、アリバイ崩しは完全に放棄。
殆ど流しながら読むというファンとしてあるまじき行為。すいません。
といっても、ちゃんと十五分くらいは考えたのですが、俺の頭じゃ位置関係を理解する事は不可能でした。
メルカトル探偵、出なかったけれども、まあ、良かったなあ、と思います。
とりあえずもう寝ます。眠気がひどい。
20 :
>:2000/08/10(木) 02:20
あの赤ん坊は木彫りの人形。故に「木製の王子」
21 :
15>17:2000/08/10(木) 04:59
え。「あの人」、「鴉」に出てくるんですか?
読んだんだけどなー、忘れてるし(笑)
どのへんに出て来ました?
(ちなみに、私の言う「あの人」は、18さんが紹介している
ページに出てくる「真犯人」ですが)
22 :
名無しさん@そうだ選挙にいこう:2000/08/10(木) 05:29
(ネタバレ含みます。注意!!)
でも、あの家族は1年前から公衆の面前に
出ているわけです。そうすると、
赤ん坊が人形じゃまずいんじゃ?
それとも、成長するに従って何体も人形を作っていくとか?
たしかに「仏像のような中世的な美しさ」とは
書いてあるけど・・。
いくらなんでも、実際に見てるんだから
烏有だって気づくんじゃないかなぁ・・。
23 :
ねつてつ:2000/08/10(木) 08:49
「木製」という言葉は、作り物の象徴として使っていると思っていたのだが?
結局、彫刻のような「作品」で、失敗したら燃やすんだろうなー
とか、中盤あたりで考えた。
24 :
天然八歩:2000/08/10(木) 10:54
待ちに待った麻耶作品としてはもう一つものたりない感じです。
今回は中心テーマが宮部みゆきの某作品と思いっきりかぶってるので、
途中で気がついた人も多かったんでしょうね。
25 :
名無しさん:2000/08/10(木) 12:13
「木製の王子」はクラシック音楽の題名です。
あとは自分で調べてください。
26 :
ねつてつ:2000/08/10(木) 12:52
>25
なるほど、原典があったか^^
でも、作品によく合ったタイトルだ。
27 :
敦:2000/08/14(月) 04:53
麻耶氏は阪神ファンなのだろうか…。
というか、それ以前に一体、何人の人が気づいてるのでしょうね…。
星野、福原、川尻、遠山、矢野、薮、湯舟、伊藤、葛西、中込…。
28 :
名無しさん:2000/08/14(月) 13:30
ネタバレに近い疑問。
結局子供は宗伸が捨てたってことか?
29 :
名無しさん@そうだ選挙にいこう:2000/08/16(水) 02:46
>28
そうだと思います。
30 :
名無しさん@そうだ選挙にいこう:2000/08/16(水) 07:13
烏有って今後メルカトルの名を継ぐの?
烏有と烏兎が兄弟ってのは意味あるの?
31 :
名無しさん:2000/08/18(金) 06:18
てか、今回烏有は何のためにいたんだ。
最後までダメ人間。
見事に謎を解いて自信復活した後、悩みも解消してプロポーズ…
みたいな黄金パターンを期待するのは間違ってるけどさ。
もうちょっと、話に絡んでもいいんじゃ。
32 :
=:2000/08/21(月) 01:08
読みにくいよぉ
33 :
匿名:2000/08/23(水) 02:33
>27
やはりそうでしたか……。僕は遠山で気付きました(何でだ)
34 :
kazu:2000/08/24(木) 04:09
今読み終わった。なんか殊能将之の美濃牛とテイストが似ている感じがした。
今年のはやりか?。とりあえず、麻耶雄嵩の作品としては中の上くらい。
なんか、皆さん深よみしてますか?っていう感じが嫌。いつもの馬鹿馬鹿しさが薄く、
そこらへんが非常に鼻につく。木製の王子ってタイトルも、意味があってないみたいな。
35 :
名無しさん@そうだ選挙にいこう :2000/08/28(月) 01:42
みんなが真面目に分析してる中悪いけど、一人萌えさせてもらいます
烏有さんいいよー!!
わたしすごくラヴで。桐璃と早く結婚してくれないかな〜♪とかずっと思ってる
職場の麻耶FANに主張したら「お前は将来ろくでもない男に引っかかる」といわれてしまった(泣)
36 :
名無しさん@そうだ選挙にいこう :2000/08/28(月) 01:46
>35
…まさかそんな読み方をしてる人がいるとは、作者もびっくりだろう。
だって、あの桐璃って…
37 :
ペンネームC :2000/08/30(水) 00:46
>36
そうですよねえ……
夏と冬の奏鳴曲を読んでしまうと(さっぱり理解できなかったが)
桐璃がどんな愛らしい態度をとっても、感情移入することができない。
私は元の桐璃が好きでした。
38 :
名無しさん@そうだ選挙にいこう :2000/08/30(水) 15:45
木製の王子、買いました。ただしCDの方。
やっぱりというか何というか、バルトークの曲でした。
インデックスが英語なのでよく分からないけれど、どうやらバレエ曲みたい。
いかにもバルトークっぽい、不思議な感じの曲でした。
>>37 ああ、そういうことなのか。
私は36さんの書き込みを見て、今の桐璃って烏有の妄想が作り出した存在なのかと
深読みしてしまってかなり驚いた。
#それじゃあ『記憶の果て』だ。
39 :
名無しさん :2000/08/30(水) 21:45
麻耶雄高の顔、何かで見れますか?
40 :
>39 :2000/08/30(水) 22:29
我孫子氏のサイトにUPされてる。
木製の王子の見返しにも載っているよ
41 :
>40 :2000/08/30(水) 23:12
ありがとうございました。
早速、我孫子のサイトで見ました。
もっとオタッキーな青年を想像してたのに…。
42 :
ペンネームC :2000/09/02(土) 00:14
>38
妄想か……そう言われて見ればそんな気もします。じゃあ周りの人間が
烏有と彼女の仲を祝福しているのは一体なんなんだろうと思いますが。
今回の話は面白かったんですが、とにかく「奏鳴曲」の二人桐璃が理解
できんです。あれは何が起こったんですか。
43 :
名無しさん@1周年 :2000/09/02(土) 15:28
>42
現実的な解釈は不可能でしょう。
「夏と冬〜」に関しては、一連の流れから完全に切り離されていると考えるしかないです。
烏有の過去の記憶と会社の先輩の過去がだぶっていたり、編集長の名前が意味深だったり、
桐璃が二人いたりして、その後とはすりあわせができません。
まあ、実際にあの島で事件が起こって烏有と桐璃だけが助かったと言うこと以外
不明ですね。
44 :
名無しさん@そうだ選挙にいこう :2000/09/02(土) 16:25
読んだ人に聞きたい。
「翼闇」「夏と冬」「阿」「あいにく雨」と読んで、「鴉」は未読。
この状況で「木製」を読んでも、時系列的に問題はないのでせうか?
また、上に挙げた以外の作品があるのなら教えてください。
45 :
麻耶信者B :2000/09/02(土) 16:50
>>44 全然問題ありません。
基本的に時系列に繋がりがあるのは、講談社の4作だけです。
(夏と冬の奏鳴曲→翼ある闇→痾→木製の王子と続く)
「鴉」だけ全く違う時系列です(あれはいつ頃になるんだ?)
「あいにくの雨で」も、講談社の4作と同じ時系列ですが、
基本的に関係のない話です。
46 :
名無しさん@そうだ選挙にいこう :2000/09/02(土) 17:03
>45
さっそくのレスありがとうございます。
よし。それなら安心して読むぞ。
47 :
名無しさん@1周年 :2000/09/02(土) 19:17
>46
でも「鴉」も読んでね♪
個人的にはかなり好きなんだ。
48 :
ペンネームC :2000/09/03(日) 18:58
「鴉」は面白かったけど、最後は
「ええっ、あの謎解きで当たりじゃないの。
村人全員が××だというのは都合が良すぎる
と思ったけど、でも面白いと思ったのに。
結局どうなるの。えっ、これで終わり?
後味悪すぎ……この作者は読者の期待を
ぶちこわす趣味でもあるんだろうか」
と思いました。あれも最後が理解できん
かったです。
というか(Mail欄参照)で、序盤でネタが割れてしまったね。
だからその時点で、たぶん結末は「壊れる」のだろうな、と判った。
しかし、あれ以外では終わりようがなかったとも言える。
実際、他にどういう結末を求められる?
カイン君に本当の「救い」が与えられた結末だと思う。
非常に歪な形ではあったけれど。
50 :
和。 :2000/09/04(月) 17:34
>44サン
ソレ以外にも「メルカトルと美袋のための殺人」と云う
奇抜なネーミングの短編集が出ています。(笑)
面白いので是非読んでみて下さい。
そして御感想を・・・。(再・笑)
>49サン
「鴉」について。
僕もあの結末=「救い」だと思いました。
麻耶センセのお話の中では1・2を争う作品だと・・・。
51 :
名無しさん@そうだ選挙にいこう :2000/09/06(水) 01:26
やっと読み終えました。
毎度読者を突き落とすのが好きだなぁと思いながらも、今回のは、どうにも………
京極某の某前後編のようで………(むにゃむにゃ)
内容はとてもすっきりしてて、麻耶独特の毒がなかったように感じました。
それにしても、烏有は何のためにでてきたのか………?
結婚するため?
最初にぐるぐる回っておいて、結局大した意味もなく家庭に落ち着いちゃったって感じ
52 :
名無しのオプ :2000/09/06(水) 18:52
44=46です。
45@`47@`50さんどうもありがとうございます。
とりあえず「メルカトルと美袋のための殺人」を読みました。
いやあ無茶苦茶面白かったです。この人の頭の造りはどこが違うんですね。もちろんいい意味で。
「夏と冬の奏鳴曲」で見切らなくてホント良かった。
さあ、今度はいよいよ「木製の王子」だ。
53 :
名無しのオプ :2000/09/08(金) 15:50
笑った………
倉田兄弟の名前って、考えてみたら仮面ライダーblackじゃないの!(爆笑)
ブラックサン=光太郎 シルバームーン=伸彦
ついでに、倉田は、光太郎役の倉田てつをからなのね〜〜
かめ〜んら〜いだぁ〜ぶらぁぁっく♪
>53
麻耶は特撮とかから名前持ってくるよね。
獅子丸とかわぴことか。
55 :
名無しさん@1周年 :2000/09/08(金) 17:55
間違えて下げた
56 :
名無しさん :2000/09/08(金) 22:31
わぴこは「きんぎょ注意報!!」
57 :
名無しのオプ :2000/09/09(土) 00:03
>53
いろいろな名前の出典を捜すのって楽しいよね
でも倉田兄弟は自分も気づかなかった
他にも出典ちょっとひねってる名前ってあるかな?
58 :
名無しのオプ :2000/09/09(土) 00:28
>57
出典を探すのって楽しいのか…
私はオタク系から引っ張ってこられると問答無用で
萎えちゃうから、麻耶小説は読めないのに。
うらやましい
59 :
名無しさん@1周年 :2000/09/09(土) 02:10
メルカトル鮎は鮎川哲也らしいが<出典
美袋は確か地名ではなかったか?
60 :
名無しさん@1周年 :2000/09/09(土) 02:23
>58
出典があるのに気付くのもオタクだ。
普通の大多数の読者は、この人変な名前好きだね〜で終わりだって。
61 :
名無しのオプ :2000/09/09(土) 06:45
そして2ちゃんで真実を知るのだ
62 :
名無しのオプ :2000/09/09(土) 09:16
美袋は岡山にある地名です。通り過ぎたことがあるけど、
山の中の田舎だよ〜。
63 :
ペンネームC :2000/09/09(土) 10:32
でもさあ、うさぎの名前に「てぃが」とか付けるの、
一体なんの意味があるのかな。
このぶんだと烏有とかもなんか変なところから取ってきて
そうだよな。
64 :
名無しさん@1周年 :2000/09/09(土) 14:41
>>63 「烏有」は大き目の国語辞典を引けば
本来の(?)語義が載ってます。
65 :
名無しのオプ :2000/09/09(土) 17:11
>64
烏兎も同じく。
でも烏有より烏兎の方が意味としては良さ気。
66 :
名無しのオプ :2000/09/10(日) 02:45
美袋って麻耶さんの昔のペンネームだよね?
今回の作品で烏有さんが存在している意味は
やっぱり後味の悪さを演出するためではないかと。
そんな読後感がやめられません。
がーん…未読なのにネタバレ読んでしまった…。(チラッとね)
新刊出てたなんて全然知らなかった。はー。