1 :
名無しさん@1周年:
松本清張のスレッドがないようなので立てました。
あの主人公達の暗さがたまりません。
2 :
ねつてつ:2000/08/01(火) 09:34
実は、松本清張そのものを「社会派」とは見なしたくない気もする。
美空ひばりみたいなものか?演歌歌手としてまず一番に名前があがるが、
美空ひばりという名前からは、即演歌というイメージは湧かぬ。
トリックメーカー、アンソロジストとしての一面がどうしても外せないのだ、私的だけど^^;
3 :
日本一のぬいぐるみ師:2000/08/01(火) 10:42
松本清張といえば、やはり「点と線」! この手のミステリの古典と
も言うべき金字塔。東京駅の四分間の空白(?)トリックは有名。
しか〜し、このトリックは絶対に無理が有る。まず、時刻表通りに列
車が動いていることが条件だが、もし事故があったらどうするのか?
そもそも向こう側のホームの人に気がつくのか?(東京駅で向こう側の
ホームの人を識別することはその当時も困難では?) その四分に合
わせて被害者と目撃者をその場所にちゃんと連れてこれるのか?等々....
時刻表上は可能でも現実問題不可能なこのトリック。その後、これを勘
違いした三流ミステリ作家達がこの手の時刻表上だけは可能なトリック
を量産する始まりを作った迷作でもあった(笑)
もちろん松本清張はそれだけではないが......
4 :
らいつびる:2000/08/02(水) 06:49
いやぁ、いいよね清張。
若い頃に読んだ時にはあまりしっくりこなかったけど。
「わるいやつら」なんかを読んだら社会派って思うかもしれないけど、
ほとんどの小説はちゃんと「推理」してるし「小説」してる。
島田荘司なんかもかなり影響受けているんじゃないかな。
映画が先だったんだけれど「天城越え」とか好きだな。
憎悪を感じるな。
6 :
名無しさん@1周年:2000/08/08(火) 00:37
『鬼畜』『潜在光景』『捜査圏外の条件』『家紋』・・・
この人の本質は短編にあるのでは。ローカル線の旅のなかで
読んだら異様に現実味があった。
7 :
砂の器:2000/08/10(木) 01:43
かめだ
8 :
コウ:2000/08/10(木) 04:36
気になる作家だけど、読んだのは『西海道談綺』だけ。伝奇小説で
結構面白かった。
映画は「サラリーマン黒い画帖」シリーズと『けものみち』が
面白かったです。
9 :
名無しさん@1周年:2000/08/10(木) 07:50
ある小倉日記伝がチュキ。
10 :
名無しさん@1周年:2000/08/10(木) 18:12
点と線は、なんでこんなに評価高いんだろう。
5年くらい前に一応読んだけど、今更読んでも
今更な作品(笑)だった。当時は斬新だったって事か?
11 :
名無しのオプ :2000/10/02(月) 23:52
サラリーマンもので面白いのはありますでしょうか?
12 :
名無しさん@そうだ選挙にいこう:2000/12/04(月) 23:15
官僚もので面白いのならいくらでもあるんだけどね。
13 :
名無しのオプ:2000/12/04(月) 23:39
点と線は全く良さがわからなかった・・・
14 :
名無しさんといつまでも一緒:2000/12/05(火) 00:18
『黒の回廊』がなかなかいいぞ。
『黄色い風土』も凄い。
結構、年をとっても3〜5作に1作は
ちゃんとミステリを書いていた。
見習えよ、掃除。
でも、逝け田大作と宮喪と顕示を握手させようとして失敗。
15 :
名無しのオプ:2000/12/05(火) 01:30
「日本の黒い霧」を読みはじめました。
実際にあった未解決事件を紹介&推理(?)してる
みたいで、なかなかおもしろそうです。
国鉄初代総裁が列車に轢かれて死んでた、しかもその遺体の
血が異常に少なかったという「下山総裁謀殺事件」が怖ひ。
16 :
名無しのオプ:2000/12/05(火) 02:02
昔、親父に勧められて「日本の黒い霧」読みました
戦後の日本の闇が怖いです
17 :
名無しのオプ:2000/12/05(火) 02:10
「遠い接近」
赤紙って地方公務員が、人の好き嫌いで発行したりしてたらしいね。
こいつ気にくわないから、って理由で発行したり。
昔NHKのドラマでやった時、うちの婆さんが衝撃を受けていた。
18 :
名無しの探偵:2000/12/05(火) 02:22
ドラマの市原悦子で有名な「家政婦は見た」の原作が清張ってゆーのはホントなの?
19 :
名無しのオプ:2000/12/05(火) 02:44
>>18 最初の1話だけね。
あとは設定だけをいかしたオリジナル。
21 :
名無しさんといつまでも一緒:2000/12/05(火) 21:07
>17
主演が小林桂樹だった。「ハンドウを回す」って言う言葉を
この番組で覚えたな。
火曜サスペンス劇場の「十万分の一の偶然」は2時間ドラマ
とは思えないほど水準が高かった
22 :
名無しさん:2000/12/06(水) 22:31
高村薫も社会派じゃないの?
今日の朝日新聞に第2次森内閣へのコメントとられてたよ。
京極や清涼院じゃあ、
いくら本が売れてもそんなコメント求められまい。
23 :
名無しのオプ:2000/12/10(日) 02:21
高村は確かに社会派かもね。でも、厳密にゆーと、
ミステリーじゃないよね。現代の松本って
感じがしなくもないけど。どーよ?
波の塔と火の道?だか読んだけどいまいちだったな。
25 :
名無しのオプ:2000/12/12(火) 15:25
短編はいいと思う。長編は…なんか短編と同じ文体で
長編書かれると辛いのよね、個人的に。
26 :
名無しのオプ:2000/12/12(火) 15:56
砂の器はよかった。
でも、映画版はもっと良かった。
もちろん、野村芳太郎の方ね。
あの監督は、松本清張作品を数多く映画がしてるけど、名作が多い。
小説の所でこんな事書いてすまん。
でも、原作ファンからみた、映画版の批評というのを聞いてみたい気もする。
特に松本清張作品は、すごい数映像化されてるので。
27 :
名無しさんといつまでも一緒:2000/12/12(火) 21:32
「砂の器」は原作が映画を上回った希有な例かも・・
原作は、ちょっと冗長すぎる場面が多いし、あまりに
和賀刑事の「ひらめき」が多くて、松本清張らしくない。
ハンセン氏病患者へのフォローもちょっと欠けてるし・・
丹波哲郎、すごくよかったのに、この映画以降、きわものに
なったのが残念、島田陽子も・・
あと、「鬼畜」という映画は、こんな短編をよく膨らませたな
と思うほど佳作。
28 :
名無しのオプ:2000/12/12(火) 23:15
>>28 一応つっこんどきます。
原作が映画を→映画が原作を
29 :
27:2000/12/12(火) 23:33
ああ、折角偉そうなことを書いたのに・・鬱だ氏脳
30 :
名無史:2000/12/13(水) 00:26
「砂の器」、原作と映画では和賀のキャラが違いすぎるがな。
原作では音響装置を利用してマニアックな密室殺人やったりして・・・
おまえは小栗虫太郎か?どこが社会派やねん(wara
34 :
吾輩は名無しである:2000/12/29(金) 23:18
「砂の器」や「鬼畜」を映画で見ておもしれー。
それで「点と線」、「ゼロの焦点」等長めの小説数冊よんでみたら、あれ?
が最近、短編傑作集とやらを読み始めたら、おー!
これ読んでこの人の偉大さがわかったよ
35 :
名無しのオプ:2000/12/29(金) 23:25
晩年のミステリでは、絶対に『十万分の一の偶然』がお薦め
このプロットといい、ストーリー運びといい、やっぱり松本清張は
偉大なんだと思うよ。あと、『黒の回廊』もいい。清張には珍しく
フーダニットの名作。
36 :
菜梨:2000/12/30(土) 00:30
昭和40年代多作していた時期に名作が多い。粗製濫造に陥らなかったまれな作家。
晩年では「神々の乱心」か。松本清張昭和史物の集大成的作品。未完となったのが返す返すも残念。
37 :
名無しのオプ:2000/12/30(土) 01:17
「ゼロの焦点」、調べてみると途中で掲載誌代わってたりするんだけど、
最後の方は締め切りに追われ相当焦って書いたって感じがするぞ。
オレは清張マニアでないから他の長編はあまり読んでないが、
こういうの結構多いんでないかい。
まあ乱歩ほどいいかげんでもなかったろうが(藁。
38 :
名無しのオプ:2000/12/30(土) 01:40
松本清張って、文章が下手じゃない?
39 :
名無しさん:2000/12/31(日) 12:16
週刊文春の新年号に清張氏の恨みという記事がありましたが、
なんでも三島由紀夫や谷崎潤一郎や川端康成などの作家が
松本清張の作品をことごとくバカにしたので死ぬまでうらんで
いたという裏話を清張の担当者が語っています。
谷崎潤一郎なんてあれだけ綺麗な物語を書くのに内面はドロドロ
なんだろうか?っておもってしまいました。
40 :
名無しのオプ:2000/12/31(日) 22:35
>>39 記事よく読んでね。三人が三人とも清張を悪く言ったんじゃなくて、清張の方が生涯ずっとそう思い込んでいたっていう趣旨だったよ。
もっとも文壇なんて他人の才能をねたむのが当たり前で、戦後の無頼派と呼ばれていた坂口安吾や織田作之助なんかは、「ルパン」という酒場でしょっちゅう派閥以外の作家の悪口で盛り上がっていたそうだぞ。
41 :
名無しさんといつまでも一緒:2000/12/31(日) 23:28
>週刊文春
文学全集を組むので、清張を入れるか入れないかで、川端と
三島の意見が対立したみたいだね。
川端康成は評価したみたいだね。『黒い福音』なんかを評価
していたのは意外だったけど・・(私は名作だと思うけど)
三島由紀夫が頑として拒否したので、谷崎潤一郎にお伺いを
立てて、結局谷崎もダメだと言ったらしいね。
42 :
名無しさんOFF:2001/01/01(月) 01:58
谷崎潤一郎が清張の作品をたしかえげつなく貶していたという
話はかなり有名ですね。
43 :
名無しのオプ:2001/01/01(月) 22:17
谷崎は横溝正史なんかは認めているんだろ。
確か、『鬼火』に序文を書いていたと思うのだけど・・
44 :
名無しさん:2001/01/02(火) 01:09
清張の作品で、よく評価される砂の器だが
最低の駄作だった。
偶然の連続があまりにひどいきがする。
このヒトの作品は映画で評価が変わったりしていて
なんだか納得いかない。
45 :
名無しさんといつまでも一緒:2001/01/02(火) 01:39
>44にやや同意
「紙ふぶきの女」のエッセーを読んで、服を切り裂いて
電車の窓から捨てるって、普通、名探偵でも思いつかないよ。
あと、犯人は映画よりもはるかに鬼畜。モチーフになった
病気に対しても、清張は誤解していると当時随分批判が
あったようだね。
ただし、映画は私の中ではベスト10に入るね。
46 :
名無しのオプ:2001/03/01(木) 09:41
あげ
47 :
名無しのオプ:2001/03/02(金) 20:14
よくあげたねえ。久しぶりに出会えたよ
48 :
七瀬:2001/03/06(火) 23:22
「勉強になる」のスレに挙がっていたから
「日本の黒い霧」を図書館で見つけてきました。
鬼畜以来久しぶり。
よってage
49 :
名無しのオプ:2001/03/06(火) 23:37
>>41 谷崎は選考委員会を欠席していましたが、松本清張を入れることには
反対ではなかった。つまり三島一人が最後まで反対していたという、その後
の訂正文に載っていた。
50 :
名無しのオプ:2001/04/05(木) 14:39
つい最近、
父親が持っていた「砂の器」を読み、面白いと思いました。
ここでは既に皆さんが述べられているように、
トリックを暴く今西刑事に関しては偶然が多すぎて、
少々閉口するところもありましたが、
>>1さんのおっしゃるとおり、主人公の暗さがたまらない。
和賀の少年時代の秘密は、金田一耕介シリーズ@市川昆の映画で
犯人達が殺人を犯さねばならない動機となった
暗い、暗い過去の数々と同じようなニオイがした。
映画版は、和賀と業病をわずらった父親との悲惨な日々が
もっと描写されているようなので、是非見たいと思う。
みなさんの意見によると、清張の他作品では
短編集や、日本の黒い霧、十万分の一の偶然 がいいみたいですね。
さて、ブックオフ行ってくるか〜
他にいいのがあったら教えてください。
51 :
うまい棒殺人事件:2001/04/05(木) 15:04
祖母が読んでいたので、かなりの数家にあったんだが、数冊読むうちに銀山だかなんだかの
測量士が主人公の話しで挫折。有名作品だったかも。
なんだかとにかく測量の説明ばかりで、いやになった。京極は大丈夫だったのにな。
「砂の器」はすごく好きですけどね。
52 :
名無しのオプ:2001/04/05(木) 15:08
点と線もいいらしいよ。
53 :
名無しのオプ:2001/04/06(金) 10:02
「砂の器」のトリックは海野十三からの盗用(笑
さすがに映画版ではカットされていたけど。
54 :
名無しのオプ:2001/04/10(火) 02:45
「1年半待て」が好きかな。
オチがブランドっぽい。
55 :
名無しのオプ:2001/04/10(火) 06:25
短編集なら「黒い画集」がよかった。
「天城越え」とか。
西村京太郎の「赤い帆船」に影響を与えた短編の
二時間ドラマが面白かった覚えがありますが、
タイトル忘れました。
57 :
名無しのオプ:2001/04/11(水) 16:49
高村薫は清張の影響も少し受けてると思う。
58 :
名無しのオプ:2001/05/07(月) 15:48
あげ
59 :
名無しのオプ:2001/05/07(月) 17:53
「数の風景」(角川文庫)が出てこないのが不思議だ。
執筆当時の土地高騰を社会背景に大掛かりなトリック
が仕掛けられる清張後期の傑作だ。
映画「砂の器」の評判が良いようだけど、あれは野村芳太郎
による松竹得意の人情ものだよ。原作とは別物と考えたほうが
いい。
60 :
名無しのオプ:2001/05/08(火) 01:53
「天城越え」が印象的。
テレビドラマ版のあのドロくさーさと救いのなさが
当時中学生だった私とその家族のお茶の間を
きまずーーーくさせてくれたっち!
61 :
名無しのオプ:2001/05/08(火) 07:05
>>38 ワープロの練習に、手元にあった清張の短編「潜在光景」を書き写してみた。
読んだだけでは分らなかった作者の癖なんかモロにわかる。
やっぱり、あんまり文章のうまい作家じゃなかった。
62 :
名無しのオプ:2001/05/12(土) 23:02
今日の「読売」夕刊コラム、例のニュースに絡めて
「砂の器」取り上げてる。
連載は「読売」だったんだってね。
ハンセン病というオチは清張が苦し紛れに思いつきで書いたとオレはにらんでいるんだけど・・・
どう思う?
63 :
名無しのオプ:2001/05/12(土) 23:58
>>62 >ハンセン病というオチは清張が苦し紛れに思いつきで書いたとオレはにらんでいるんだけど・・・
どう思う?
そうは思わないんだ。清張が意図的に狙ったものだと思う。
この作品の新聞連載当時はマスコミでもハンセン病やその
患者についてオープンに取り上げるような社会状況になかっ
た(政府の隔離政策のせいもある)。
いわば、日本の暗部のひとつだったんだよ。
汚職問題や戦後の未解決事件等暗部に斬りこむのを
主眼とする清張のハンセン病の実態告発の意図があったと
思うよ。
64 :
名無しのオプ :2001/05/13(日) 00:40
>>63 いや、だからそれは松竹の映画のメッセージでしょ。
小説の方は唐突にハンセン病が出てきて、ただ親子が放浪の旅に出たとしか書いてない。
おれは厨房の頃読んで、あそこは何がなんだかわからなかった。
小説「砂の器」には関しては社会の差別告発なんてメッセージはとてもじゃないけど読み取れないよ。
65 :
名無しのオプ:2001/05/13(日) 01:09
>>64 唐突に思えるのは読者にあたえるショックを
計算したのでは。
メッセージがうまく伝わったかどうかはともかく
ハンセン病は清張の興味を惹くテーマだと思うよ。
66 :
名無しのオプ:2001/05/13(日) 08:06
帝銀事件や下山事件も小説より奇怪な事件だ。
67 :
名無しさんといつまでも一緒:2001/05/13(日) 12:11
『砂の器』は連載当時、ハンセン氏病を「業病」みたいに描写
する記述があったために患者団体などから抗議があったみたいね。
それで、撮影まで入った映画を松竹はお蔵入りさせて、20年くらい
経って、原作を大きく変えたり、ハンセン氏病患者に配慮するスーパー
をラストに入れて、あの映画を完成させたんだよ。
松本清張は、サヨの割には、人権感覚には欠けていたみたいで、『眼の壁』
でも、未解放部落を差別しているような記述を部落解放同盟から抗議
された経緯あり。
下ずみの長かった清張は、当時の一般的な市民感覚は
あったと思うよ。ハンセン病=業病、同和=恐いタブー等
のね。これは現在では作家として人権感覚を欠くという
批判を受ける可能性はあるよね。
ただ、戦後から昭和40年代前半くらいまでは、ハンセン病
も同和も話題に出すのは本当にタブーと言う感じで、まさに
リアルなミステリ的事柄だったんだよ。
69 :
名無しのオプ:2001/05/13(日) 17:59
>>67 「眼の壁」、あったねえ。
あの被差別部落に対する描写はきわめて薄っぺらで、清張の人権感覚が未熟であったことは
あきらか。
まあ、小栗虫太郎の小説でハンセン病患者や身障者が皆殺しにされることは許されても、
社会派左翼・清張では許されないでしょ。
ちなみ、「眼の壁」はやはり松竹で原作に「ほぼ忠実に」映画化されている。
『眼の壁』では、未解放部落への偏見がトリックの肝
だからね・・
71 :
名無しのオプ :2001/05/13(日) 20:34
皮革を溶かす液体で、人間の死体も溶かすというトリックはひどい>「眼の壁」
社会派があんな猟奇トリックやっちゃいかんだろう(藁。
72 :
名無しのオプ:2001/05/13(日) 22:19
今、NHKラジオ第1で清張の「いびき」をやってるよ。
第1級の時代スリラーだよ。
短編集「無宿人別帳」収録。
>>72 違うよ。「いびき」は「佐渡流人行」(角川文庫)に入ってる。
多分絶版だけど。
74 :
名無しのオプ:2001/05/18(金) 16:44
あげ
75 :
ななし:2001/05/18(金) 16:45
76 :
グラディエーター:2001/05/20(日) 21:25
今日、「共犯者」(新潮文庫)読み終えた。短編集でなかなかの秀作ぞろい。
続けて、今、「十万分の一の偶然」(文春文庫)読み始めた。
他にオススメってない?
>>76 ガイシュツだが,「数の風景」(角川文庫)。
今からブックオフへ走る価値あり。
78 :
名無しのオプ:2001/05/20(日) 22:48
「黒の回廊」(文春文庫)もお薦め。書こうと思えば、清張は
フーダニットが書けることを証明。
「黄色い風土」(講談社文庫)もフーダニットの名作(絶版の
可能性有り)
79 :
名無しのオプ:2001/05/21(月) 01:05
長篇より短篇がお薦め。
>>78 そうかなあ。「黒の回廊」はトラベルミステリーとしてそれなり
に楽しく読んだけど、フーダニットとしてどうかと言われると
首をかしげざるおえない気がする。
「黄色い風土」もなんとなくTVのサスペンス劇場の良質な作品
という程度の印象でフーダニットの名作という評価には?を
感じるんだが。
反論ばかりで気を悪くしないで欲しいんだが、「数の風景」は
どう思いますか?
>>79 全く同感(ここでは激しく同意と言うのかな?)
まずは、新潮文庫の「張込み」、「駅路」の両短編集を
御薦めしたい。清張初期の短編傑作集になってる。
76さんもう読んでたらゴメン。
81 :
名無しのオプ:2001/05/22(火) 22:46
そろそろ総括して締めくくろう。
初学者用に公平にランキングすると(清張のミステリに限定
する純文学、ノンフィクションは除く)
A 短編集
既出の新潮文庫の「張込み」「駅路」あと中短編集だが
「黒い画集」等がある。前は文春文庫や講談社文庫からも
ミステリに限定しても多くの短編集が出ていた。
清張の短編はハズレが少ないのでブックオフでは買い!
図書館では借り!で間違い無い。
「点と線」
もはや古典。社会派の作風ながら本格の面白さもある
素敵な作品だ。
「数の風景」
後期の傑作。トリックは秀逸。トラベルミステリとしても
第一級だ。
B 「眼の壁」
社会派の問題意識と本格の趣向がうまくかみ合わなかった
のがぎこちなさを感じさせ残念。一応、読む価値はあり。
「砂の器」
映画とは別物として読む価値はある。少しタルイが。
「時間の習俗」
「点と線」の続編ということで地味な作品だが意外にミステリ
としての面白さはある。
C 「ゼロの焦点」「黄色い風土」「黒い樹海」「影の地帯」
「球形の荒野」その他諸々の通俗長篇
清張が週刊誌(中には女性週刊誌もある)に書き散らした
作品群が多い。特に読む必要はない。
番外 清張は時代小説でいいものを書いているので一部紹介
「無宿人別帳」
ミステリの興趣にもと富む好短編集。
「彩色江戸切絵図」「紅刷り江戸噂」
東京出身者以外では、はじめて捕物帖世界の構築
に成功した記念すべき作品集。
「鬼火の町」
長篇捕物帖。息もつかせぬ面白さだ。綺堂の「白蝶怪」
と双璧。
以上長篇だけならブックオフで1000円もってれば充分だ。
>>81 お前、横溝のスレにも出ていなかった?
氏ねや
「初学者用」って何だよ。松本清張を勉強するのかよ
またこんなカキコするですか。許せんです。
84 :
名無しのオプ:2001/05/23(水) 03:10
更仕上げ
>>ROMの皆様
このスレも終了のようですが、リストは真面目に作成してます。
利用してください。
86 :
名無しのオプ:2001/06/04(月) 23:13
重複スレ乱立反対age
87 :
名無しのオプ:2001/06/08(金) 23:29
どっかのバカが重複スレをたてる前にage
88 :
名無しのオプ:2001/06/09(土) 10:49
トルベックage
亜元和や
90 :
名無しのオプ:2001/06/17(日) 18:18
あげる
91 :
名無しのオプ:2001/06/21(木) 15:06
あげとく
92 :
名無しのオプ:2001/06/23(土) 22:06
松本清張の作品ってどうしてこうも秀逸なんだ。
93 :
dd:2001/07/02(月) 09:03
砂の器に関してだが確かに偶然が多すぎるんだけど
妻の妹の存在など。
しかし、こう考えれば納得もいく、今西はこの事件を解決するように
導かれていたと。しかし
妹がまたもや訪れ、三浦恵美子が新聞の関川の書評を切り縫いていたことを
知らされ、三浦と接触する。(非常に納得しがたい偶然であり、
許されざるべき今西の思い付きである)
↓
三浦と接触、関川といい仲であるということを知り、妊娠していることにまで気が付く
(このあたりは非常に可笑しい、このような展開を見せることは納得できない)
ここあたりから、読者に与えられた、神の視点からの情報が
今西にも与えられておることが判明する。関川を怪しむ理由が無いにもかかわらず
それを追っているからだ。
94 :
dd:2001/07/02(月) 09:06
ほいじゃあ、D複合について語ろう
95 :
名無しのオプ :2001/07/02(月) 09:22
Dね、物語に関してはミステリーとしてアンフェアであるとの見解もあるね。
事実、浜中の生い立ちやその船上殺人を事件解明の段階ににて
初めて明かすといった問題もある。
またこの複雑なる事件は浜中の動機の点においても
その構成について納得出来ぬ点もある。
実際、解明の段になってなんとなく壮大な物語が実は
浜中一人の手のひらで遊ばされていただけの話で終結するといった感があるし。
96 :
名無しのオプ:2001/07/02(月) 09:26
偶然が多すぎるという意見があったけど、
むしろ松本作品には偶然が存在しないのではないかという疑問を
持っているのだが、、
多くの疑問や偶発的な事件を投げかけておいてはそれを
一気に収束させる、広げた風呂敷を一気に包み込む。
そこからこぼれるものが何も無い。
謎の発生のための、謎解明のための全ての登場人物である。
Dの複合はそれを全て分かった上で、このパズル的な
遊びをちりばめ、そして風土、伝説などを盛り込み、その研究の成果を
一般レベルはおろか、ミステリーレベルにまで解体して
わざわざ提示している。
97 :
名無しのオプ:2001/07/02(月) 09:29
Dの複合、139度線など、
占星術殺人でも明らかにしているように
島田荘司はかなり松本清張の影響があるように思われる。
とくに緯度経度の符合に妙な期待感を持たせるところ。
これは不思議なもので、地図上の全くの遊びなんだけど
寧ろ地図にはその楽しみしかないのかもしれない。
98 :
dd:2001/07/02(月) 09:31
松本清張の文章が拙いなど言ってる人がいるとは…
清張の作品全て読めば分かるし、菊池寛的な文章を目指している
と本人も語っている。
島田荘司も一般読者レベルにまで、文章を平易にしているの
は明らか。純文学作家と同列に並べること自体可笑しい。
また映像化される作品が多いことにも、その特色が現われている。
大江健三郎みたいなミステリなんて読めないしね。
禎子は危険な感情的体験をここで再生させ昂進させることが
あまりに激しくないように…
とか書いてあったら誰もよまないよ。
99 :
ななし:2001/07/02(月) 10:06
鬼畜って松本清張全集のどれに入ってる?
100 :
名無しのオプ:2001/07/02(月) 12:51
「張込み」だったと思う。
101 :
7資産:2001/07/02(月) 19:16
霧の旗もたまらんねえ、萌えたよ。
102 :
名無しのオプ:2001/07/02(月) 21:37
「蒼い描点」が好きだったんだけど、知らないかな(藁
103 :
怪しい兄ちゃん:2001/07/02(月) 22:01
知らない(藁
104 :
名無しのオプ:2001/07/10(火) 16:05
砂の器の謎解きでちゃんと読めるのは、「かめだ」が
島根にある「亀嵩」だと発見するところまでかな。
この地方にズーズー弁が存在することをつきとめるまでの
くだりは読んでて興奮したぞ。その後の推理は確かにダレますが(ワラ)
推理ぬきにして読んでて面白いのは「ヌーボーグループ」での
メンバー同志のの葛藤だね。あらゆる価値から自由であることが
ヌーボーグループの本旨らしいけど、そのくせ関川が元大臣の娘婿
になる和賀を嫉妬しているところなんかはその一つの例。
105 :
名無しのオプ:2001/07/10(火) 16:25
>>70 「壁の眼」は別に未解放部落の話ではないよ。
そんなことは一言も出てこないし。話題の中心になる
船坂が貧農出身の元朝鮮人っていうだけで。
106 :
名無しのオプ:2001/07/10(火) 16:26
「壁の眼」ではなく「眼の壁」でした。スマソ
107 :
名無しのオプ:2001/07/10(火) 16:37
短編集『黒い画集』に収められている「遭難」が、
高校の時に模試の国語に出題されたことがあったな〜。
偶然を利用した殺人のお話で、「結果が十分予想される
偶然の積み重ねは、もはや偶然ではなく必然だ」という
内容です。おすすめ。
108 :
田中知事!長野には200カ所以上部落があります:2001/07/10(火) 20:48
>>105 皮革産業を出してきているので、清張が被差別部落を念頭に置いているのはあきらか。
というよりも、『文学の中の被差別部落像』その他多くの文献で、部落関連小説として取り上げられている。
しかも決定的なのは、これを実在の部落をモデルにしている。
あの「小海線の某駅」というのは架空の設定じゃないのだよ。
>船坂が貧農出身の元朝鮮人っていうだけで。
小説ちゃんと読んでないでしょ。「朝鮮人云々」というのは
小説前半でのただの推測だよ。
109 :
名無しのオプ:2001/07/10(火) 22:39
皮革をなめす薬品が出てくるところで、部落の
においを感じさせるけど、ただそれだけって感じが
するな。それなら『砂の器』のほうがよほど話題性が
あると言える。
小説全体のトーンからしても作者が部落差別を主眼に
置いているとは思えない。「部落関連小説として取り上げ
られてる」といっても、それは作者のあずかり知らぬことで
しょう。
「朝鮮人云々」はたしかに推測の域を出てませんね。
110 :
田中知事!長野には200カ所以上部落があります:2001/07/10(火) 23:27
(「眼の壁」結末近くより)
「舟坂英明、いや梅村音次の育った環境さ。出生といってもいい。横尾というところは、付近でも貧農で知られた村なんだ。音次は、その貧しさに耐えかねて、村をとび出したのだ。なにしろ地方では貧困な農家にたいして、因習的に蔑視の念が強いからね。」
「あやまった考えだね」
「まったくだ」
・・・前の方で「皮革産業」という被差別部落を暗示するコード提出しておきながら、
結末部分ではこの曖昧な、差別問題の本質をはぐらかすような記述。
解放同盟その他関係者が怒るのも無理はありません。
まあ、おれも娯楽小説としては楽しんでいるが、「砂の器」でのハンセン病に対する扱いといい、
差別問題に対する清張の姿勢はかなり浅薄であると思う。
(一応ネタバレでもあるのでゴメン)
111 :
名無しのオプ:2001/07/11(水) 00:24
>>107 「遭難」は、いいよね。
でも、あれって殺意を証明して起訴する事なんて可能
なのかねぇ?
112 :
名無しのオプ:2001/07/11(水) 00:59
>>111 どうかなあ。物的証拠は何一つないし、難しいんじゃないかな。
わざと疲れやすくするために、列車の中で睡眠を妨げるような
プレッシャーを与えたり、山では過度に休憩を多く取ったり、と
その偶然には期待性が含まれているけど、偶然はあくまでも
偶然ですし、直接結果に結びつくような作為ではないし・・・
そういえば『遭難』と同じように偶然を期待した犯罪を谷崎潤一郎が
『途上』で書いてますね。上のレスで谷崎がちらりと出たので思い
出した。新潮社の『昭和ミステリー大全集・上巻』に収録されてます。
113 :
名無しのオプ:2001/07/11(水) 01:10
>>110 確かに引用した通り、被差別部落についてはその程度しか
触れられていませんでしたね。でも松本清張自身は、この
作品で被差別部落という問題自体をクローズアップさせたかった
んだろうか?主眼は手形詐欺という犯罪じゃないのかな。
解説に、「知能犯罪は捜査二課の仕事である。私はかねて
から、この二課の犯罪を書きたいと思っていた(初版本のあとがき)」
とありますし。
推理小説のネタとして利用しただけ、ということであれば、
解放同盟等の関係者の思惑の善し悪しは別として、彼らが
怒るのも分かる気はしますな。
あぼーん
115 :
名無しのオプ:2001/07/11(水) 01:28
池田小学校の児童殺傷事件で、犯人の宅間は
心神喪失を装ったようだけど、それと似た作品が
短編集『死の枝』に収録されている「偽狂人の犯罪」。
これは心神喪失者は罪に問われないことを知った主人公が
狂人になりすますために苦闘する話です。精神鑑定でそうした
詐病を看破する手法が書かれていて、なかなか面白いよ。
116 :
名無しのオプ:2001/07/11(水) 01:51
作品群のランキングについては
>>81氏にほぼ同意。
短編にいい作品がいっぱいあるよね。女がらみが
多いけど(ワラ)
とくに、しがない中年サラリーマンが女にだまされる話を書かせたら
この人の右に出る人はいないんじゃないかな(ワラ)
例えば『坂道の家』なんかはドラマ化されましたね。
あと不倫をしたせいで、没落してしまう官僚の話なんかもよく
出てくるよな〜。
批評家・評論家、あるいはその道の権威と称する人間を
皮肉った作品も多いですね。『砂の器』に出てくる「ヌーボー
グループ」云々もそうした観点から読んだので面白かった。
あぼーん
>114=117
一体どうなさいました?
119 :
名無しのオプ:2001/08/18(土) 05:05
清張スレの火を絶やしてはいけないage
120 :
名無しのオプ:2001/08/20(月) 11:36
瑕疵もあるが読ませてしまう清張はさすが。
「球形の荒野」ではヒロインをモデルにして
描く老画家が登場するが、怪死も睡眠薬の
飲み過ぎで死亡、というオチになっている。
当時、清張は連載10本という驚異的な量を
こなしていた上に口述筆記だったために、
かなり乱暴な箇所がある。それでも
最後まで読んでしまうのは、さすが。
そういえば「砂の器」もかなり
無理がある箇所があったが、読んでしまった。
121 :
名無しのオプ:01/08/28 11:05 ID:8X3QZhy2
松本清張にゴーストライター疑惑があったとか聞いたのですが本当でしょうか?
122 :
名無しのオプ:01/08/28 13:10 ID:KZEeZ3fM
本当でしょう。
熱心なファンである、ウチのオヤジに言わせると、
結構本人が書いてないな、というのが分かるらしい。
123 :
名無しのオプ:01/08/28 13:16 ID:eqbV0hVw
たとえば何?
と言われるだろうから書くけど、
今まで傑作だと言われてきている「数の風景」がそれに当たるようです。
あぼーん
125 :
名無しのオプ :01/09/10 17:17
『砂の器』、『天城超え』は泣けた。
森村の『人間の証明』は、明らかに『砂の器』のパクリ。
両作家ともアカ社会派作家だけど(笑)
126 :
名無しのオプ:01/09/10 19:25
ゴーストライター存在説はくすぶりつづけているが、
昭和35年から9年間、口述筆記で速記者・福岡隆を
専属でつけたために、勘違いされてるようだ。
戦前は代作が流行ったが、いまでは廃れている。
資料集めもほとんどが編集者で、出版業界では
人使いが荒い、と言われているが、これもまた
ゴースト否定の根拠になるでしょう。
127 :
名無しのオプ:01/09/18 17:58
社会派苦手意識のため、全く今まで読んだ事がありませんでした。
先日、『点と線』『ゼロの焦点』が代表作のようなので、読んでみましたが…。
なぜこんなに評価されるのか、全く分かりませんでした。
点と線は、トリックがすぐわかったし…。
ゼロの焦点は中盤まではストーリー自体が面白くて一気に読みました。
ですが、以降、禎子の発想がことごとく的中するのも変な感じがしたし、
2枚の写真の存在にも別にたいした意味もなく…。
室田社長が婦人の犯罪になぜ気づいたのかもよく分かりません。
松本清張の良さを知ることができるオススメ作品ってなんですか?
128 :
名無しのオプ:01/09/18 18:05
短編集がよろし。
「黒の画集」なんかはいかが。
昔作家活動何周年記念かで、民放が共同で清張ものをTV化したこともあった。
最近はあまり見かけないような気もするが。
130 :
名無しのオプ:01/10/21 23:58
今、「砂の器」を読み終えたんだけど
結局タイトルの意味がわからんかった。
ゼロの焦点も意味がわからんかった。
誰か教えれ。
131 :
名無しのオプ:01/11/06 18:27
ところで、松本清張賞ってあるけどこの賞の作品はおもしろいのあるの?
132 :
名無しのオプ:01/11/06 19:03
おお。清張スレが久々に上がっている。
オレは知らん>清張賞の名作
誰か教えて。
133 :
名無しのオブ:01/11/06 19:48
>>132 横山秀夫「影の季節」
ちなみに「動機」がこのミスの2位に去年入っていました。
どちらも面白かったよ。
「影」ではなく「陰の季節」でした。
どちらも短編集で、「動機」は日本推理協会賞受賞。
ホワイダニットが中心。
135 :
名無しのオプ:01/11/06 23:22
あー「動機」を書いた人か。へぇ。
読んでみる
>>133
136 :
名無しのオプ:01/11/26 11:53
このスレ見てて気になったので数年ぶりに「黒の画集」読みました。
おもしろかったなあ。余計なこと書かずに淡々と進んでいくのが
却ってスリリングだ。本筋に関係ないことは書いてないし。
個人的には「証言」「顔」あたりの蟻の一穴っぽいのが好き。
137 :
名無しのオプ:01/12/08 04:54
影の地帯はマジおすすめ
ねつてつ 死ね死ね
139 :
名無しのオプ:01/12/24 10:22
黄色い風土は、社会派といわれる最たるものだと思う。
最後の場面、迫力ある描写、今の日本の現実、の中に犯人を置いての壮絶さ、は28年たった今でも鮮やかに覚えています。
140 :
名無しのオプ:01/12/25 21:47
「張り込み」と「遠くからの声」の2冊を読みました。
ドラマか(2時間)されているのとか多いですね。
すごく良かったです。
清張さんありがとう。
141 :
名無しのオプ:02/01/03 23:27
しまった。
TV東京見てたら、火の記憶が始まっちゃった!
142 :
名無しのオプ:02/01/04 01:03
NHKアーカイヴスあげ。
和田勉の演出が結構いい。
土ワイや火サスは幼稚園の遊戯ですね。
今日のTBSとTV東京の大食いなんかのあと
今日の『火の記憶』みると、
社会全体が幼児化したような印象を持った。
森村氏も昨日の放送で行ってたけど、
松本清張って、
男の女への屈折した憧憬と劣等感がいい
横糸になってるざんす。(縦糸は社会性)
カニバリズムについて書いた短編がトラウマっす。
陰惨すぎて実話と思いたくない。出来のいい「小説」だったら良かったのに...
144 :
名無しのオプ:02/01/05 00:46
松本清張かぁ。ミステリというより、昭和30年代の社会の描写が面白くて
読んでる。オレの生まれるちょっと前の時代なもんで、具体的に
「これが懐かしい」って記憶はないんだが、何となく郷愁は感じる
んだな。東京と九州の刑事が悠長に手紙でやりとりしてたり、
東京から大阪へ行くのに夜行列車に乗ったり、緊急の連絡手段が
電報だったりさ。あと、『時間の習俗』での定期の使い方とか、
ラストの決め手なんか、「(当時は)そうだったのか!」って感じよ。
145 :
名無しのオプ:02/01/05 23:43
>>144 漏れは昭和50年代生まれだが、書いた当時の描写から
高度成長時の社会の様子がうかがえる事と作品全体に
漂う暗さ陰惨さが好きですね。
ちなみに一番好きなのは「砂の器」です。
ここんところNHKが松本清張の特集よくやってるね。ドラマもあるんだね。皆さん見られます?
147 :
名無しのオプ:02/01/10 13:00
143さん、どの本に入っている、どんなタイトルの話でしょうか?
短編は一応押さえているつもりなんですが、記憶に無いのです。
教えてチャンで申し訳ありませんが、ぜひカキコお願いします。
148 :
名無しのオプ:02/01/10 22:01
ぶっちゃけた話「逃亡」ってどうなのよ?
149 :
七資産1970:02/01/13 13:42
>147
肉鍋を食う女(だったかな)
松本清張全集には収録されていたような気が・・・
個人的好みですが
氏の才は短編にこそあると思います
長編は『あの清張が社会の真実を暴く』感じがして読むのがつらいのです
氏の作品も結構絶版が多いのですが
反発受けて再販できない作品も多いのでしょうか ?
150 :
名無しのオプ:02/01/13 14:41
孤高のひとに一票
151 :
名無しのオプ:02/01/13 17:20
現在、社会派と呼べるミステリーを書いてる人って
いるの? 清張の後継者は誰かってことになると
全然浮かばないんだけど。
152 :
名無しのオプ:02/01/13 17:29
>>151 清張の後継者かどうかはともかく、島田荘司は自称社会派。
あと、世間的には「模倣犯」とか「永遠の仔」なんかが社会派っぽい文脈で
取り上げられることが多いのでは。
>>147 遅レススマソ。149氏の書かれている通り「肉鍋を食う女」です。
自分は文庫(新潮かも)で読んだのですが、どの本に入ってたか失念しました。
使えない情報でスマソ。
>153さん、149さん、
レスありがとうございました。さっそく図書館&ブクオフの旅に出ます。面白そうです
昨夜の「1年半待て」、3作目ですがやはり小柳ルミコのが一番ヨカタなー、と
想った今日このごろ。
155 :
名無しのオプ :02/01/20 04:08
>>127「ゼロの焦点」は松竹の映画化では禎子が室田夫人の過去に気づく箇所が
自然に処理されていたように思います。
というか「ゼロの焦点」に限らず、「砂の器」など大脚本家・橋本忍の脚色が
原作を超えてしまっている作品て結構多いような気がしますが。
156 :
(´∀`):02/01/22 19:59
点と線。
生まれ育ったところが舞台だったので、
当然のように清張を意識せざるを得なかった。
砂の器は父母が映画を観に行って感銘を受けた旨を
おいらに語ってくれた。
○○病のことも教わった。
××が△△する病気だって…。
怖かったが記憶の片隅でゲゲゲの鬼太郎のお父さんが
確かそうだったなと反芻したりもした。
ブラクラ問題に関しても地域的にさけては通れない問題で、
“××の人達と遊んではダメ”と言われるまで意識した事はなかったのに、
急によそよそしくしている自分が不愉快だった。
被差別者のことを勉強するきっかけになった。
157 :
名無しのオプ:02/01/22 23:04
点と線、トリックよりも犯人像が素晴らしいです。
事件が終わり本を閉じると、浮かび上がる犯人の姿が胸を打ちます。
萌えました。
読み返せば、あの“小道具”はそういう意味があったのか!
158 :
名無しのオプ:02/02/06 12:30
松本さん死後10周年を記念するテレ朝ドラマ「張り込み」
ビートたけしと緒形直人、鶴田真由。
どうなんすか? 原作で「張り込み」というのがあるの?
159 :
名無しのオプ:02/02/06 14:03
>>158 有ります、新潮文庫で出てるはず。
BSで朗読番組もやってました。
160 :
名無しのオプ:02/02/06 14:12
>159 人気作品だね。名作の予感。読んでみるよ。
161 :
名無しのオプ:02/02/06 22:55
というか、松竹の映画化作品が非常に有名だけど。>「張込み」
例の監督=野村芳太郎、脚本=橋本忍のコンビね。
162 :
名無しのオプ:02/02/07 09:05
NHK−BSの朗読はよかったね。>張込み
原作の隙のなさを堪能できたよ。
映画みたことない。見たい。
163 :
名無しのオプ:02/02/25 10:26
ドラマage
164 :
名無しのオプ:02/03/02 23:21
陳腐な脚本
たけし以外の陳腐なキャスティング
陳腐な演出・・・
あの名篇がここまでつまらない映像になるとは。
どうでもいいが、こういう機会ぐらい、
アリもんのSE使うの止めたらどうだ?
特にあの興ざめな鳥と蝉の声。
今時NHKだって、もうちょっと考えるぜ。
165 :
名無しのオプ:02/03/02 23:40
東直己もガッカリ
166 :
名無しのオプ:02/03/03 00:54
たけしカッコイイよ。
俺もあのくらい渋い中年になりたい。
167 :
名無しのオプ :02/03/03 00:57
原作とはラストの状況が変えてある。
これに懲りずに名作だから、教養として読んで下さい。
168 :
名無しのオプ:02/03/03 02:15
清張こそ、日本最後の文豪だな。
169 :
名無しのオプ :02/03/03 04:51
今日、出かけてて見過ごした。
原作とどう違ったの?
170 :
名無しのオプ:02/03/14 21:28
昭和20年、30年代の古い話が多いのに
古いと思わせない。いまだにドラマ化出来るって
いうのはすごいよね。
松本清張で最近読んだ中でのヒットは疑惑かな。
171 :
名無しのオプ:02/03/16 01:54
最近、ビデオで松竹映画「波の塔」を見て結構感動しました。
これ原作読んでないんですが、清張作品としての評価はどうなんですか?
172 :
名無しのオプ:02/03/19 23:17
けものみちを読みました。すごい長編だったのですが
面白かったですよ。
映画も借りて観てみようかな。
173 :
名無しのオプ:02/03/24 06:35
重複あげ
174 :
名無しのオプ:02/03/24 14:27
いま、うちに清張の「熱い絹」というのがあるんですが
これはおすすめですか?
「熱い絹」
たしか東南アジアが舞台になっているものでした。
ファンのおれは、ギリギリ合格点といったところですね。
176 :
名無しのオプ :02/03/25 22:31
>「熱い絹」
日テレの火サスの記念スペシャル版を鈴木京香・村上弘明主演でやったが、
恐ろしくつまらんかった。
177 :
名無しのオプ:02/04/06 11:40
え〜松竹ものであまりふれられてないよーですが
「疑惑」これは女弁護士モノの定型をつくった秀作。
これは清張の原作とは別次元で映画の方が上。
あと「張り込み」とかも映画の方が上…っていう
ちがうジャンルの比較はあまり意味ないんで、
清張作品の何が映画人のイメージを刺激するか?
の方に興味がある。
178 :
名無しのオプ:02/04/14 02:20
>172
けものみち、私も今日読み終わりました。
おもしろかったけど、ものすごくブルーになった。とくにラスト・・・救われん。
映画もあるんですか。どんなキャスティングなんだろう。
ところで、松本清張の作品は、タイトルがカッコイイと思う。
>179
ありがとう!
池内淳子という女優さんが民子を演じたのか・・・。全然知らない人なので、
写真がないかと思って検索したら、「利まつ」の佐々成政のお母さんをやってるんですね。
若い頃は、なるほど、美人でしたたかそうな感じで、適役だと納得。
ちなみに、他のキャストも、誰一人知らんかったよ・・・
182 :
名無しのオプ:02/04/28 23:20
多作の人だけど、本当に作品のどれを読んでもハズレの無い人だった。
こういう人はもう絶対に出てこないと思う。
183 :
名無しのオプ:02/04/29 09:48
時代もので、新入りの囚人にうんこ食わせるやつあったよね。
すごいよね。うんこ。
184 :
七資産1970:02/05/01 20:57
185 :
七資産1970:02/05/06 09:35
松本清張全集を買われた方はおられます ?
文庫に収録されていない作品を読んでみたいのですが
面白いかどうか、は個人の感性・好みによるでしょうが・・
全巻そろえる勇気がなくて・・・
186 :
名無しのオプ:02/05/06 10:43
高校殺人事件の原典の赤い月って読むスベはないんですか?
>>178 凄く若い方なんでしょうね。
私はおせきさんが菅井きんなのはちょっと
笑えましたが・・・
菅井きんさんは必殺シリーズの中村もんどの
「むこどの〜」のお姑役の人です。
188 :
名無しのオプ:02/05/07 00:32
今年のNHKの正月番組は二つともおもろなかった。
まあ、テレビだからなあ。
189 :
名無しのオプ :02/05/15 23:49
今、「陰花平原」の下巻読んでますが、
いくら主人公が画家さんだからってこんなひらめき(目元が似てるって奴)
はないだろ…って思ってしまった。
清張は救い様のない終わり方の話が好き。
黒い手帖とかね。
久しぶりに「砂の器」読み返したけど。
頭の中で、丹波哲郎と緒方拳と森田健作が走り回ってしまった。
191 :
七資産1970:02/05/30 01:37
清張作品の評論で
おすすめなモノってあります ?
今まで読んだ評論は 大家扱いのモノばかりで・・・
192 :
名無しのオプ:02/05/30 01:49
初心者っす
上の方でいろいろあった「砂の器」、結局今は「ハンセン氏病気遣い版」しか読めないの?
清張のは日本全国電車に乗っていろんな地名のとこに行くし、昭和の日本の雰囲気が
タイムトリップできて好きだ。
「黒い福音」は実話をモデルにしてるっていうんだから興味深すぎ。
東京の地図でしらべてみたら、小説に出てきた施設や教会がまだあるんだよね・・・。
ドキドキした。
194 :
のんたろう:02/06/02 18:06
最近、砂の器を再読しました。高校生の時初めて読んだときは感動したんだけれど、
今回再読してストーリー設定の無理な点ばかりが目に付いた。この事件、いくつもの
偶然が重なり合って解決したような気がする。事件の解決が偶然性に支配されていて
必然性が感じられないと思うが、如何!
1.まず、あの有名な場面。「紙吹雪の女」今西刑事がもし、雑誌に掲載された
あの記事を読まなかったら、血まみれのシャツを発見できなかった!
2.今西刑事がもし、羽後亀田駅で「ヌーボーグループ」とたまたま出くわさなかったら
今西刑事はこれほどまでに、犯人を追い詰めることが出来ただろうか?
3.もし成瀬リエ子(前衛劇団の事務員)が引越し自殺した先が、今西刑事の
近所でなかったら前衛劇団俳優の宮本邦夫を知ることもなかった。とすると、
レインコートのトリックも発見できなかった。
4.評論家関川の恋人三浦恵美子の引越し先が、今西刑事の妹のアパートで
なかったら? 第一、第一の殺人事件に全く関係ないのに今西刑事が恵美子
に示した関心は無理があると思うが。。。。
この様に考えてくると、本事件は迷宮入りとなるはずの事件であったのでは?
請う 反論!
195 :
吾輩は名無しである:02/06/07 23:37
>>194 いちいちそんな細かく突っ込んでたら、清張の長編はほとんど読めなくなっちゃうよ。
>>194 都合の良い偶然は小説にはつきものだ。
以上反論終了。
197 :
名無しのオプ:02/06/07 23:47
清張の長篇は月刊誌や週刊誌、新聞連載だから
推理小説として見ると偶然が多くなりすぎるのはしょうがないんだよ・・・。
>>194 おっしゃる通り。
作中には都合のいい偶然ばかり並んでいるけど、普通に考えて警察の捜査なんだから
他に山のようなハズレがあったうえでの偶然なんだよね。
しかしそんなハズレの線を延々書いても進まないし、読者もつまらない。
と思い始めてから、「都合のいい偶然」に寛大になったよ。
偶然の部分を除いても、砂の器はおもしろいと思うし好きだ。
長文ゴメソ
199 :
名無しのオプ:02/06/14 03:20
「砂の器」のTVドラマ化は・・難しそうね。
例の病気が絡んでるし。
200 :
無名草子さん:02/06/15 02:02
>>199 テレビでも何度もやってるよ。
最近やったやつは佐藤浩市主演で。
「ハンセン病患者の息子」という設定を「殺人犯の息子」というのに変えてね。
201 :
名無しのオプ:02/06/15 03:53
ハンセン病=人殺し
っていう置き換えの方が失礼だな、これ
202 :
名無しのオプ :02/06/17 23:03
もともとハンセン病ってオチに無理があったんだよ。もう戦後なのに。
たぶん清張は先のこと考えずに連載(読売新聞だったっけ?)始めたと思われ。
「ゼロの焦点」の元パンパンと同じ。
203 :
名無しのオプ:02/06/18 12:42
「波の塔」
この本が話題を呼んだ当事、樹海で自殺するのが流行ったそうです。死体の枕もと
に「波の塔」が置いてあったらしい。清張が書く女性には、妙にリアリティが感じ
られる。それにしても、この不思議な題名の意味は、最後の最後に明らかになるの
ね。
204 :
名無しのオプ:02/06/22 22:41
第3号が出たけど、『松本清張研究』読んでるやついないのかよ!
205 :
名無しのオプ:02/06/24 19:14
読んでますよ。
ところで、遺産相続で遺族がもめていた、
という報道がありましたが、詳細、知ってるかた
いたら教えてください。
たしか、長男派と3男とでもめてたような。
206 :
名無しのオプ:02/06/24 21:43
講談社版で 現代推理小説大系装丁で
松本清張全集だしてくれー。
文庫で揃えてるが切がない。
セレクションはいらないんだよー。
207 :
七資産1970:02/06/24 23:29
松本清張全集だしてくれー
ハードカバーもいいけど
普及版、安価版だしてくれー
短編集なんて収録作品が重複しまくり・・・
208 :
名無しのオプ:02/06/26 12:22
age
209 :
名無しのオプ:02/06/29 21:18
まったくだ 期待age
210 :
名無しのオプ :02/06/29 23:55
NHKBS昨日の東宝映画「白と黒」、テレビ番組の聞き役で清張先生御本人出演してました。
しかしこれ、なかなか面白い推理映画なんですが、清張原作じゃないんですよね。
その辺の事情について詳しく知ってる方いないですか?
(オリジナル脚本は一連の松竹映画化作品でおなじみの橋本忍でしたが)
211 :
名無しのオプ:02/07/16 10:29
川村湊が書いてた清張秘話。
学歴コンプレックスのあった彼はどうしても岩波から本を出したがっていた。
色々あった末についに本を出せることになった。
それは「金日成伝」(!)。朝鮮総連のゴーストライターが書いて、名前を貸す
形になるはずだった。
川村は実現しなかったのは岩波にとっても清張にとっても幸いだったとその
文を結んでいる。
清張はスパイMの評伝を執筆する予定があった(これは赤旗と喧嘩して
頓挫した模様だ)。
212 :
名無しのオプ:02/07/16 12:12
川村湊の原文、読みたいのですが、
ご教示を。
213 :
名無しのオプ:02/07/16 20:56
サンクス!!
215 :
名無しのオプ:02/08/13 17:07
salvage
216 :
名無しのオプ:02/08/13 18:47
清張は歴史の方にいってしまうのだか、いきづまって心理学にいく新本格より、学歴なくても倫理感がまともだった現れだよね。
217 :
名無しのオプ:02/08/20 17:17
電話をかけるシーンがいい。
交換手が出てくる。
今や、高性能小型電話を一人一人携帯してる。便利になったもんだ。
218 :
七資産1970:02/08/21 21:03
清張氏の作品のドラマは、長編を原作にしたものが多いですが
執筆当時の社会状況、小説内の設定年代に拘束されている作品が多いので
現代性を持たせて焼きなおすのが難しいものも多いですね
(変な日本語・・・)
今日放送の「家紋」はどうかな ?
今は当時とは社会状況が変わってしまっているからドラマ化も難しいだろうが・・・
がんばってよスタッフさん(希望)
2時間ドラマは、昼に再放送しているけれど社会人だと後で知る事が多いしね
219 :
名無しのオプ:02/08/22 08:14
「家紋」、途中までしか見れなかったけどなかなかいい感じですた。
やっと「砂の器」読み終わった。
チョトラストがあっけなかった感じだけど、面白かった。
最近読み始めたので、まだ「点と線」「霧の旗」「0の焦点」しか
読んでいないんだけど、他は何かオススメありますか?
どちらかというと戦後のどろっとした雰囲気が好きです。
221 :
名無しのオプ:02/08/30 02:10
>220
「黒い画集」(新潮文庫)なんかどうかしら。
>>221 明日探しに行って読んでみます!
ありがとー。
223 :
七資産1970:02/08/30 22:15
初心者さんに読みやすいのは
新潮社で文庫化されている物の内
傑作短編集と「黒い画集」「共犯者」「隠花の飾り」「憎悪の依頼」かしら
・・・・・
224 :
名無しのオプ:02/08/31 12:22
カッパノベルスで短編全集(全11巻)が刊行開始されてるのに誰も読んでないの?
225 :
名無しのオプ:02/08/31 14:56
>>102 「蒼い描点」って、女性が主人公で、結婚を勧められる場面で終わる話?
読んだのが20年以上前(歳がわかる)なのだが、かなり良かった印象。
>>153 「肉鍋を食う女」が文庫で読めるのは中公文庫『ミステリーの系譜』。
併録作品を読めば、島田荘司が「龍臥亭」の中盤で書いた「津山三十人殺し」
の真相なんてのは、激しくガイシュツだったことがわかります。
以上遅レス深謝。
新潮文庫の短編集だと「東経139度線」「礼遇の資格」「内なる線影」などの
収録作がシブイ『巨人の磯』と、「家紋」の入ってる『死の枝』も良い。
短篇なら『分離の時間』にカップリングされている「速力の告発」、
『馬を買う女』(文春文庫?)収録の「駆ける男」とかも良かった。
長篇だと、まだ挙がってないところでは『渡された場面』、既出では『遠い接近』の印象が強い。
トリックがバカミス並みの『梅雨と西洋風呂』ってのもあったなぁ。
226 :
七資産1970:02/09/01 01:06
「とくだね」の司会小倉氏も松本清張全集購入しているような事を語っていたな
(字、間違えているかも・・・)
>>224 文庫・・ではないですよね ?
チェックしてみます
227 :
名無しのオプ:02/09/01 06:02
>194
遅レスで悪いんだけども、
「砂の器」に限らず、清張は必死で足を棒にして歩く刑事の様子を
描くことで、突然起きる偶然性に説得力を持たせてたんだと思いますよ。
それが社会派というものの一要素で、かつ、そこが時流に合わないんでしょう。
私は好きですが。
最近の作家だと新堂冬樹はけっこう偶然に頼るけど、すぐに
「これは偶然やラッキーなどではない。用意周到に陣を張った結果であり、
精神力の勝利なのだ」・・・みたいなことを書いてるので、なんか納得させられる。
228 :
名無しのオプ:02/09/01 08:11
概出だったら、ごめん。
「点と線」は、私をこの分野に引き込んでくれた作品。
229 :
名無しのオプ:02/09/01 08:29
スレ違いな気もするけど、
社会派ミステリーで松本清張以外で誰が残ってる?
松本清張=社会派ミステリーではないけど、
社会派ミステリー=松本清張なイメージなもので。
230 :
名無しのオプ:02/09/03 02:37
>229
水上勉は、とりあえず生きてはいる。
231 :
名無しのオプ:02/09/03 21:01
カッパの新版の短編集
どう? 買い?
232 :
名無しのオプ:02/09/03 23:15
>231
買い、っていうか買え。
233 :
名無しのオプ:02/09/04 22:02
黒皮の手帳は?
234 :
七資産1970:02/09/04 23:14
カッパの短編集
近所の本屋に置いてなかった・・・
テレビ化された黒皮の手帳
主人公を演じていたのは誰だったかな・・・
花氷という清張の小説を読んだんだが、
すごい鬱になったのは俺だけかな。
237 :
名無しのオプ:02/09/13 05:32
↑読んでないので、読んで一緒に鬱になりたい。
238 :
名無しのオプ:02/09/13 05:34
テレビ化された黒皮の手帳の女主人公は
大谷直子だったがなもし。
>>239 内容はちょっとエロスなところもあり、ハァハァ。
ってか古本でたまたま手に入れたんだが
手に入るだろか。
241 :
名無しのオプ:02/09/15 15:09
黒革の手帖、つい数年前浅野ゆう子がヒロインを演じてたと思う。
242 :
名無しのオプ:02/09/16 13:56
新潮文庫版「迷走地図」上下が増刷されず、書店に在庫がありません。
内容になにか瑕疵が?
243 :
名無しのオプ:02/09/18 18:00
agete
244 :
名無しのオプ:02/09/23 22:59
思いっきりスレ違いで申し訳ないんだが見渡したところ清張スレがこの板
にしかないんで。「啾啾吟」超良くないですか?ミステリーじゃないんだけど
清張作品で大好きなもののひとつなんで皆さんに聞いてみたくて
書きマスタ。なんか中島敦っぽいんだよなあ。
245 :
名無しのオプ:02/09/25 20:22
カッパの新刊、しぶくていい感じだぁ〜。
新潮文庫とかぶったりするけど、カッパほとんど絶版だっただけに
今回の復刻版は、うれしいかぎり。
それにくらべて、新潮は絶版ばっかり。
没後10年で、光文社みたいに何か復刊してくれるかなと期待したけど、
なにもないし、ガカーリした。版権いっぱい持ってるのに・・・。
今度、土曜ワイドで『黒の奔流』やるね。
246 :
名無しのオプ:02/09/25 20:32
やっぱ買いかなあ、光文社。
カッパノベルス長編も復刊してほいものだが
247 :
名無しのオプ:02/09/26 04:07
草の陰刻好きなんだけど同志いないかな;
鬱になるといえば隠花平原とか。
あれは雰囲気暗い。
>>3 >しか〜し、このトリックは絶対に無理が有る。
スゲーシッタカぶってるけど、それ文庫本の解説にも出てたし
249 :
名無しのオプ:02/09/28 13:45
ずいぶん前にドラマになったもので、古谷一行が送電線の下の土地を買い占めていた作品はなんていう題名でしょうか。
250 :
名無しのオプ:02/09/29 03:34
清張といえば題名が知られているという点においては長編小説が多いけど、やはり醍醐味は短編小説でしょう。
「潜在光景」は小説も映画も面白かった(映画名は「影の車」)。
「砂の器」なんかは、映画の方が印象が強い。
251 :
名無しのオプ:02/10/02 22:32
>>247 草の陰刻と黄色い風土って、ぶあつくない?
上巻と下巻に分冊してくれぇ。
ねっころがって読めん。
土曜ワイド見逃してしまいますた・・・。
おもしろかった?
252 :
名無しのオプ:02/10/06 02:52
清張作品って、作品自体は古いけど(新しいものも当然あるが)、ドラマ化する場合、時代設定をあまり考えなくて良いんだろうね。
まあ、その時代に合わせなければならないというと、ゼロの焦点くらいなのかなあ。
その時代に合わせなければ話として面白くならない横溝とは好対照だね(無論、ストーリーの内容そのものもだが。)。
253 :
名無しのオプ:02/10/06 03:09
>>252 「ゼロの焦点」もけっして無理じゃないないだろう。
パンパンをソープ嬢にでも置き換えりゃいいんだから。
「砂の器」もいくらでも置き換え効くわな。
野村佐知代騒動の時は
「ゼロの焦点」を思い出したなあ。
>253
今どき、泡姫だった過去を隠すというのは殺人の動機としては弱いなあ。
255 :
名無しのオプ:02/10/10 17:48
>>252 そうですか?
むしろ清張作品の方が古びるのが早い気がしますが…
悪い意味では無くその時代を切り取る作風ゆえにどうしても古臭くなっていると思うのは私だけ?
横溝、高木、鮎川(星影物)などはむしろ仮構性が高いから古びないと思います。
それがいいかどうかは別問題ですけどね。
256 :
名無しのオプ:02/10/10 18:01
「坂道の家」がドラマになった時は、原作通り、昭和35年に設定されてたね。
トリックのためだと思うけど。
カッパの復刻短編集第三巻まで読んだ。
家柄、学歴等により差別され、そのコンプレックスをバネに頑張るが、
結局挫折して終わるという話のパターンが多い。
正直言って、あまり好きになれない。
文壇における初期の清張の立場を投影したのかもしれない。
これじゃ、三島に嫌われるのも当然かなと思ってしまう。
>>249 「数の風景」では?
258 :
名無しのオプ:02/10/11 02:21
>>252、255
清張作品でもデヴュー当時と大作家時代とでだいぶ違うんじゃないかなあ。
デヴュー当時は、政治家、官僚、大会社といったいわば組織の論理が動機になる作品が多く
(まあ、小市民の世間体等を気にした殺人も社会という一種の組織の論理でしょう。)、
そういう意味では、時代をものすごく反映しているのかも(今や政治も官僚も会社も軽々しい
ものになったからねえ。小説にすらならないんじゃないか?)。
しかし、昭和40年代、50年代以降の作品で、個人のエゴが根本的な動機と
なっているもの、例えば「疑惑」や「10万分の1の偶然」など、は、いつまで経っても
薄れないんじゃないかなあ。
そういえば、昔見た松竹の「八つ墓村」は、寅さんの金田一の是非はともかく、
そんなに違和感なかったな。そんな感じなのかな。でも、今時、村を二分する
二大勢力、旧家、絶世の美女なんていう日本は無いよな。
259 :
名無しのオプ:02/10/15 23:41
>>258 ハァ?
いまさら、何わかりきったことをくだくだ書いてんだ?(w
260 :
名無しのオプ:02/10/15 23:42
>>258 村を二分する二大勢力、旧家・・・は今でも田舎ではよくあることだと思う
261 :
名無しのオプ:02/10/15 23:43
で、たけちゃんの鬼畜はどうよ
262 :
名無しのオプ:02/10/16 00:15
映画版のほうが良かったよ>鬼畜
黒木瞳タン萌え〜<鬼畜
265 :
名無しのオプ:02/10/16 00:51
ガキの演技はたしかに映画のが数段よかったな
266 :
名無しのオプ:02/10/16 00:52
火曜サスペンスにしてはよかった
267 :
名無しのオプ:02/10/16 01:39
今、映画の「鬼畜」をビデオで見直してます。
こっちの方が完成度高いと思うけど、たけしの方は2時間ドラマにしてはいい出来だ
ったと思う。
ただ、映画は「子供が父親をかばおうとしたのか完全に拒絶したのかあいまい」なの
に対して、ドラマははっきり拒絶してたのが不満でした。
268 :
名無しのオプ:02/10/16 11:47
>>267 あの子供の「お父さんじゃないっ」てのは原作には無い場面なのに
ドラマ化でも映画の方から踏襲しているのはいかがなものかと思った。
269 :
名無しのオプ:02/10/17 04:57
映画の鬼畜といえば、岩下志麻が、一番下のちびっ子の口におにぎりを突っ込んで
いたのが忘れられない。あれ、本気でやってるよな。
270 :
名無しのオプ:02/10/17 05:17
>269
アッコにおまかせだったかな?
志麻さんが出たとき、あれがあの赤ん坊役の子のトラウマになってたらどうしようっ
て悩んでるって話してて、その子が覚えてないと言ってると聞いて安堵してたのが印
象的でした。
271 :
名無しのオプ:02/10/17 13:12
松本清張の、実際の事件を丹念に調べたのなんかも好き。
「日本の黒い霧」とか。
清張の流れをくむ小説家&ノンフィクションもきちんと書けるってな
後継者はいるんだろうか?思いつかない。
政調ファンなら設定を現在に置き換えたいなんておもわねーよな。
ドラマの設定がが現代なのは、原作どおりにすると
金がかかる&めんどくさい、というのが最大の理由。
273 :
名無しのオプ:02/10/18 23:00
鬼畜は内容が辛すぎて見ること出来ない。
本は読んでて映画が良いってここで
聞いて観たけど、確かにいい映画だったけど
岩下志摩恐かったんだもん。
こっちがトラウマになりそう。
274 :
七資産1970:02/10/22 01:01
映画『影の車』
潜在光景のみを原作に使っているのかな ?
映画『鬼畜』
岩下姐さんの凄まじい演技に子役がビビッた、という話を聞いた覚えが・・・ ?
275 :
名無しのオプ:02/10/22 01:22
鬼畜って短編でしたよね。映画ずいぶん前に見ました。緒形拳が能登の旅館で
自分の生い立ちを子供に話してる場面、そして最後に子供と対面する場面が
とっても印象に残ってます。「影の車」は潜在光景でしたね。加藤剛の小市民的な
サラリーマンが追い詰められて行く感じがよかった。そして最後、子供がブランコに乗って
一人で遊んでいる場面ってなんだがとっても怖かった・・・
276 :
名無しのオプ:02/11/28 22:13
天才ですね、この人は。
277 :
名無しのオプ:02/11/29 00:36
「時間の習俗」が好きです。
278 :
名無しのオプ:02/12/03 05:14
板違いかもしれぬが、時代小説も面白い。
題名は失念したが、意地悪な若殿が臆病な茶坊主をからかいぬくのだが、その
茶坊主についた嘘から大変なことになってしまうという話があり、清張得意の短編の意外な
結末がよく表現されていた。
現代小説では、「遭難」や「天城越え」かなあ。
やっぱり、新潮文庫の黒い画集が一番の名作集だと思う。
279 :
名無しのオプ:02/12/04 04:13
日本の黒い霧で下山病にとりつかれた奴は多いんだろうなあ。
280 :
名無しのオプ:02/12/04 18:55
日本橋の三越に行くと「ここだ」っていつも黒い霧思い出す。
「ある小官僚の抹殺」がよかった。淡々としながら怖い。モデルの話があるらしいけど・・
ミステリーじゃないかもしれないけど、「波の塔」や短編では「空白の意匠」なんてのも好きだな。
281 :
名無しのオプ:02/12/06 21:55
この人の作品ってミステリーとしてだけ考えれば、レベル低いよね。
282 :
名無しのオプ:02/12/09 19:00
あ
283 :
名無しのオプ:02/12/09 22:44
天才だと思います。
284 :
名無しのオブ:02/12/10 21:28
昔ある作家のエッセイで清張の短編についてふれてあったのが忘れられません。
たしか生まれつき手の小指がとても短い、っていう理由で不幸な人生を歩んでしまう女の人がでてくる話・・・・
読みたいです。だれか教えてください。
285 :
名無しのオプ:02/12/10 21:34
ただ正直タイトルがつかみ所がなくて記憶にのこらんのよ
ということでいつしかこのタイトルのものは読んだか読んでないかわか
らなくなり・・・同じ本が複数冊手許に残る、と
286 :
名無しのオプ:02/12/21 17:38
誕生日おめっ
287 :
名無しのオプ:02/12/29 21:26
小倉の松本清張記念館に行ったことのある人いるかな。
自分はもう3回も行ったんだけど、その都度3時間くらい滞在する。
展示は全然変わらないのだけれど、なぜか居心地がいいもんで。
288 :
名無しのオプ:02/12/30 00:28
25歳。
去年まで金無し君だったけど、オンラインカジノとパチンコで
二年で350万貯めた。一度やってみなよ。
初回のみだけど、1ドル以上のチップを買えば30ドル(4000円くらい)貰える。
もらうだけもらってプレイせずに換金することもできるし、ルーレットで赤か黒に
思い切って賭けてしまえば50パーセントで二倍になる。
金なきゃオフラインでゲームすればいいだけ。暇つぶしになる。
ビデオポーカーとかスロとか色々あるのでマジでお勧め。
http://www.imperialcasino.com/~1h4n/japanese/
289 :
名無しのオプ:02/12/30 19:14
このスレ見て読みたくなったけど
松本清張はじめて読むなら何がいいですか?
290 :
名無しのオプ:02/12/30 19:19
そらやっぱり処女作の「点と線」では
291 :
名無しのオプ:03/01/01 00:19
>>289 287ですが、自分は「ゼロの焦点」からでした。
北陸日本海側の陰鬱な風景、この季節にぴったりかも。
292 :
名無しのオプ :03/01/01 00:49
>>291 「ゼロの焦点」にかんしては
小説よりは橋本忍が脚本書いた松竹映画の方がずっと上だと思うが。
崖上のクライマックスは後世のいわゆる「2時間サスペンス」に
多大な影響を与えた歴史的名場面。
あと、七尾線が海沿いに走る個所が実際にはないというので、
無理矢理航空撮影で海岸線映し出すのも
凄い脚色だと思った。
293 :
名無しのオプ:03/01/01 02:54
>292
禿同
清張は、営業目的もあって(らしい)原作を越えたのは砂の器だと言った
らしいが、その遥か以前に、映画「ゼロの焦点」が原作を越えていると思
う。
たしかに「ミステリとしては」原作が上だとも思うけど……
294 :
名無しのオプ:03/01/01 09:01
>>293-293 そうですか、自分はごく最近ビデオを見たのですけど、流して見ちゃったから
原作に比べて淡泊かな、という印象を受けてしまったんですね。
またビデオも見てみます。
295 :
名無しのオプ:03/01/01 21:06
松竹は清張映画化作品多いけど、
その中で「ゼロ」と「砂」は監督・脚本・撮影・美術・音楽その他スタッフがほとんど同じで、
出演者も一部重複している。
(ともに共同脚本で山田洋次が名を連ねてるのもミソだ)
内容も犯罪の動機、石川という舞台設定など共通点が多く、
(清張も含め)作り手の側には両作品セットで何がしらの感慨があると思う。
296 :
名無しのオプ:03/01/03 02:14
>289
短編集も良いぞ!!
おもしろさだけでランキングしました.
短編
1.遭難
2.潜在光景
3.入江の記憶
4.西郷札
5.或る小倉日記伝
6.奥羽の二人
7.小説3億円事件
8.カルネアデスの舟板
9.真贋の森
10.種族同盟
長編
1.波の塔
2.霧の会議
3.黒い福音
4.水の炎
5.球形の荒野
6.砂漠の塩
7.山峡の章
8.告訴せず
9.落差
10.人間水域
といったところを挙げます.
298 :
名無しのオプ:03/01/10 19:38
「Dの複合」を推す
短編で「顔」「偽狂人の犯罪」好き。
「遭難」は(・∀・)イイネ!!
300 :
名無しのオプ:03/01/12 01:12
「遭難」、「証言」は傑作。
「一年半待て」も良かった。
この人は短編のほうが魅力的だと思う。
301 :
名無しのオプ:03/01/16 10:40
短編だけど、「遠くからの声」だったっけ。
読後感がせつなくって妙に記憶に残ってるよ
「不安な演奏」 なかなかおもしろかったよ。
(^^)
砂の器読んだ。
版が新しくて字が大きいせいもあってすらすら読めた…
しかしまあ、結構無茶な話だわな。
自伝的なものが好きだなあ
本、実家にあって、近々送ってもらおうと思っているんですが、
その自伝的なものを中心に送ってもらいたいと思っているので
どんなのがあったか、分かる方いらっしゃいましたらタイトル教えてくれませんでしょうか。
「半生の記」ぐらいしか覚えていなくて…。
306 :
名無しのオプ:03/02/09 22:01
以前、昼の情報番組でアナウンサーの大塚範一が映画版・砂の器について
「描写が見事で単純に犯人を憎むことができない。背後にある日本の戦後の暗さが伝わる。」と
熱く語ったのが印象的だった。
と同時に直後テリー伊藤が「でもこの映画って○○っぽいですよね」(内容失念)とアホな発言
をし、スタジオが(゚Д゚)ハァ?って感じだったのも印象的。
※スレ違いな話でスマソ
ところで
>>130も聞いていたが、「砂の器」ってどんな表現なのでしょうか。
308 :
名無しのオプ:03/02/09 22:17
>>306 それ、○○の部分がわからにゃなにがなにやらまったく内容が理解でき
ない話なんですが・・・
メール欄に対する戒めを込めた、砂上の楼閣みたいなもんかな。
306へ>>
マジレスです。
こんな遊びを知っていますか? 砂場で砂の山を作ります。その山の頂上に、
腕を曲げて、「肘(ひじ)」をチョンと突き立てると、お椀状にというか、ま
るで噴火口のように頂上がへこみます。そのへこみに、ヤカンやコップなどで
少しだけ水を注ぎます。最初は「火口湖」のように水がたまりますが、やがて
水はすぐに吸い込まれて、濡れた砂だけが残ります。その「濡れた砂」の部分
を壊さないようにそっと取り上げると、「おわんのような形をした砂」ができ
ます。これが「砂の器」です。私たちが子供の頃は、こんな遊びをして遊んだ
ものです。当然、ちょっと触っただけでも壊れます。松本清張は、この「砂の
器」をタイトルに使うことにより、「砂上の楼閣のような壊れやすい人生(も
ちろん、主人公和賀英良の人生)」を表現したかったのでしょう。
↑ 失礼しました。主人公はかならずしも和賀英良ではなかったですね。刑事の
方がむしろ主人公と言って良いですね。
306さんじゃないけど
>310
なんか切ない遊びだなあ。
それを念頭において読んだらひと味違うかも。
313 :
名無しのオプ:03/02/12 05:02
ぶっちゃけ、短編集で何が一番面白いでつかね?
漏れ的には「たづたづし」
314 :
名無しのオプ:03/02/12 19:34
松本清張の古い短編読んでいると無性にタバコ(それもピースやしんせい)
が吸いたくなる。ご本人もヘビースモーカーだったらしいが。
315 :
名無しのオプ:03/02/13 00:39
高校生の時(15年位前なんですが)ゼロの焦点読んで以来古本屋通いしまくってた頃が懐かしいです 憎悪の依頼や黒い画集は印象に残ってますねあと死の枝も印象深いかな
>>297 小説3億円事件って清張の作品でしたっけ 佐野洋かと思うんですが
316 :
名無しのオプ:03/02/13 06:30
315>>
小説三億円事件は他の人も書いているかも知れませんが、清張も書いています。
但し、短編です。保険の調査報告という形をとっている小説で、あまり面白く
ないです。
297>>砂漠の塩は、清張作品としてはまったく異色ですね。どちらかというとエン
タメというより純文学に近いです。ですから、「面白さ」は(私には)あまり感じ
られませんでした。
317 :
名無しのオプ:03/02/25 12:44
「砂」「D」「ゼロ」と読みました、次は何がおすすめですか?
318 :
名無しのオプ:03/02/25 13:58
>>316 どうでもいいけどエンターテインメントをエンタメと略すのって、
特定の読書傾向を持つ人に特有の用法だね。
319 :
名無しのオプ:03/02/25 23:36
この間「家政婦は見た!」の特集番組見てたんだけど、
原作が松本清張ということを知ってビクーリ。
320 :
名無しのオプ:03/02/25 23:40
それ原作はなんて題?
まさか「家政婦は見た!」じゃあるまいな?
321 :
名無しのオプ:03/02/25 23:57
>>320 「家政婦は見た!」ではないことは確か。
「熱い○○」だったような。覚えてないよーん(´Д⊂
誰か補足キボンヌ
>>321 レスどうもです。
そこまで分かれば後は自分で調べてみまつ。
ありがd。
時に文藝春秋刊の清張全集全巻揃えたいのですけど、
古すぎて今からじゃ無理ですか?
323 :
名無しのオプ:03/02/26 00:48
>>322 古本屋の目録には結構載ってる
全巻まとめて買うというなら無理じゃない
>>323 ありますか!?
状態にもよりけりなんでしょうけど、
全巻まとめ買いだとどの程度が相場ですかね?
プレミアとかついてると自分にはきびしい予感(笑い
>>319 文春文庫
事故・別冊黒い画集(1)に収められている「熱い空気」だと思う
この作品をドラマ化した後
テレビ用に毒気を抜いてユーモアを足しシリーズ化したものが「家政婦はみた」
というテレビ雑誌の記事を読んだ覚えが・・・
ただ、この小説の主人公の性格は・・・嫌悪を抱くかも
全集は、以前ネット通販で検索した時「取り寄せ可」だったので
現在、全巻揃うか解らないけれど探してみるのもあり、かなと思う
文春の全集って全部で70巻ぐらいでしたっけ?
文庫至上主義者(別名甲斐性無しw)だけど、全集はマジで揃えたい。。
327 :
名無しのオプ:03/02/27 14:08
全集は確かT期U期V期と分かれて刊行され、全部で60〜70巻くらいあったと思う。
古本なら一冊あたり1000円切るくらい、全部で5、6万程度で、つまり当然定価以下で買えるはず。
328 :
名無しのオプ:03/02/27 17:12
>>317 『絢爛たる流離』『渡された場面』あたりはいかがですか?
あと歴史ものでは『異変街道』『西郷札』『増上寺刃傷』も面白かったですよ。
(あくまでも、わたしの好みです・・・。)
≪カ〜ク≫
F・カー 偽りの街 A
J・ガードナー 裏切りのノストラダムス A
B・ガーフィールド 砂漠のサバイバル・ゲーム B
C・カッスラー マンハッタン特急を探せ A
W・カッツ 恐怖の誕生パーティ A
J・カッツェンバック 真夏の処刑人 B
R・キャンベル 鮫とジュース A
B・M・ギル 悪い種子が芽ばえる時 B
S・キング ミザリー A
A・J・クィネル メッカを撃て A
〃 ヴァチカンからの暗殺者 B
D・R・クーンツ ウィスパーズ B
〃 雷鳴の館 B
T・H・クック 過去を無くした女 A
M・グライムズ 「禍の荷を負う男」亭の殺人 B
S・グラフトン 逃亡者のF A
J・クラムリー ダンシング・ベア B
S・グリーンリーフ 探偵の帰郷 A
〃 匿名原稿 A
〃 感傷の終り B
A・W・グレイ 復讐のギャンブラー B
すみません、スレ間違えて書きこんでしまいました。
ごめんなさい。
331 :
名無しのオプ:03/02/27 17:47
>>331 5万前後ならなんとかそのうち揃えたいです。
本人全冊毛筆署名入り48万・・・こっちはでんでん手が出ません(笑い
清張先生が逝ってから随分とたちますけど、
いまだになんかあると「○○の点と線」とか言われますね。
使い方間違ってる場合があるけど・・・(笑い
志賀直哉「赤西蠣太」より
「言葉訛りは仙台訛と異っていたから、秋田辺だろうと人は思っていたが
実は雲州松江の生まれだと云う事だ。」
全集17巻より『北の詩人』『象徴の設計』読了。
北の詩人は時節柄というか、昨今の北がらみの風潮に鑑みて
いろいろ思うところあったりなかったり。
次は『小説帝銀事件』 終わったら以前10円で買って手をつけてなかった
『蒼ざめた礼服』・・・って最近清張ばっかりだ(w
335 :
名無しのオプ:03/03/05 00:11
俺の主観で言うと、清張作品は文庫で読むのが安くて良いよ。ほとんど文庫化されているし、
古本屋にも多い。読めさえすれば良いって人にはお勧め。
それと、清張作品の名作は、ほとんどが新潮社から出ている。その他の会社のものもそれなり
に良いが、やはり名作の大半は新潮社から出ている。まだ読んでいない人は、新潮社の文庫を探
すと良いよ。別に新潮社から金もらってるわけじゃないけど。
336 :
名無しのオプ:03/03/05 00:36
本日、ブックオフ100円棚で「白と黒の革命」文藝春秋をゲット。清張作品では
あまり聞きませんが、どうなんでしょう?
オセロが成り上がって行く話か?松竹マンセー
338 :
名無しのオプ:03/03/05 15:32
「けものみち」どうよ?
清張作品で読後感が爽快なやつ教えてください。
340 :
名無しのオプ:03/03/06 02:11
338>>
「けものみち」は、清張作品としてはまずまずの作品だと思います。主人公も
決して善人じゃないしね。主人公が死んだ後も少し物語が続くってのもあまりな
い形式ですね。十数年前にNHKがテレビ化したけど、それも良かったです。ま
だ若かった名取裕子が(NHKなのに!)ヌードになったってのも良かったです。
「黒革の手帳」も面白いですよ。これなんかも似た雰囲気があるけど、ちょっと
エンタメに振ってあって、ピカレスクものなので、少しも飽きさせません。そのオチ
は「因果応報」をまさに地でいくもので、すっごく面白いです。構成力もさすがです。
もともと連載ものだけど、部分部分で読んだら、砂の器なんかより面白いでしょうね。
まあ、感動するってのとは違うけど。
336>>
「白と黒の革命」、はっきり言って、清張作品の中での下の部類だと思います。でも、
それなりに読めますよ。さすがは清張ですね。
>>340 れすサンクス。今日は、角川文庫「死の発送」をゲット。半分まで
読みましたが、死体を鉄道で送るなんて、鮎川氏の作品を思い出します。「
黒いトランク」?清張に詳しい事を承知でお聞きしますが、文春の藤井女史
はどんな人ですか?
文春の藤井女史? 誰それ
343 :
名無しのオプ:03/03/07 13:42
340
ありがとうございます。
さっそく読んでみます。
しかしタイトルに「黒」が入った作品多いですね。
10作以上ありそう。
>>文春の藤井女史
>>はどんな人ですか?
訂正)元文藝春秋の藤井康栄女史は清張にとってどんな人なのか?
泉谷しげる「黒いカバン」
[死の発送]読了。昭和30年代に連載された作品が、一度雑誌の休刊があったにせよ、
当時人気があった流行作家の作品が20年以上本にならず、塩漬け。なにがあったの
か?内容は、本格派の鮎川氏の諸作品とだぶります。それと、松本清張が、エイズを
テーマにして書いたのは本当?
赤い氷河期 ← ?
・・・はエイズがテーマの一つにあった・・かな ?
349 :
名無しのオプ:03/03/10 11:54
ところでまだ生きてたっけ?
失礼な問いかけ。
350 :
名無しのオプ:03/03/10 12:48
とっくに死んでるよ。もう十年くらいなるのでは? 北九州市の小倉城の近くに松本清張記念館が出来てる。
なかなか見応えがあったよ。
351 :
名無しのオプ:03/03/10 14:26
「百円硬貨」て短編が20年前位にいしだあゆみ主演でドラマ化されたのを見て
すごいっ!清張って天才!って思ったんですがどんな話か忘れちゃった。
誰か知ってる人ませんか?
>>351様。
「あの泥棒が羨ましい」で始まり、二つに割れた硬貨から出てきた
紙切れに書いてあった暗号をめぐる探偵小説……ではないですね。
私も未読なので調べてみましたら、新潮文庫の『隠花の飾り』に
収録されている短編のようです。ご参考まで。
>>A.Mさん
『隠花の飾り』、古本屋何件かさがしたのですが見つからないんですよね…。
「100円を笑う者は…」的な話だったと思うのですが。
354 :
名無しのオプ:03/03/12 14:04
市の図書館が全集をやっといれてくれたよ。たとえ一冊100円のブクオフでも貧乏人
にはきついんでたすかったよ。
よーし全部読んでやる。
いまのところ5作しか読んでないけどね。
No1はあえて「無宿人別帳」。
355 :
名無しのオプ:03/03/17 12:25
「西郷札」の三番目がわからなくて夜も寝られません。
なんでしょうか?自殺?妹婿を殺す?わかりません。
356 :
名無しのオプ:03/03/17 12:29
「西郷札」の三番目ってどういう意味ですか? 西郷札は短編ですけど。
たとえば、新潮文庫の「西郷札」という短編集に収録されている三番目の作品
という意味でしょうか? そのタイトルを教えていただければ、再読してお答
えしたいと思いますが。
読み返していないけれど
たしか「西郷札」は
妹婿の奸計によって破滅せんとする主人公が
この恨みをはらすには・・・
という所で終わっているので、主人公が選択した手段とは ?
ということかな ?
最近、エキサイトの出会い系で「松本清張」ファン募集、24歳女、フリータ。
が居たが、若いやつよりも、確実に中年がミニメールを送りそうだ(笑。
359 :
名無しのオプ:03/03/24 13:53
「わるいやつら」読みました。
イチバン「わるいやつ」は誰だと思いましたか?
やっぱり戸谷ですか?
書き込んでね。
360 :
名無しのオプ:03/03/24 14:10
現在の価値観から見ると、
誰もそんな「わるいやつら」に見えませんでしたw
361 :
名無しのオプ:03/03/25 11:41
>>360 『わるいやつら』は、映画で片岡孝夫、テレビで古谷一行がやった。出来は
古谷版が一番よかったと思う。
あおってるつもりはないんだけど、作家生活40年(清張存命時)に一連の作
品が映像化されたときは、まだ本人の目が厳しく光ってて出来がよかったん
だけど、今、「没後10年記念」として制作されてる作品は、原作者のネーム
バリューだけもらって、時代考証もきちんとやってない、ラストを都合よく
変えちゃうのが多いような気が。
もし、どうしても本を買う金がないのであれば、清張存命時にテレビ・映画
化されたものを見た方がよい。その頃は「霧プロ」という専門の制作集団が
あって、脚本も厳しくチェックしてたし。
NHKからも『天城越え』『中央流砂』『ザ・商社(原作名:『空の城』)』を
ソフトとして出してる。
あと、CSのホームドラマチャンネルというのを受信できる人なら、3年周期
位で『愛と死の砂漠(原作名:『砂漠の塩』)』も放映されることあり。こ
れはサスペンスというより、不倫ものの元祖みたいな作品。
>360
小倉の松本清張博物館館長藤井女史が清張没後に制作された「半生の記」
のいちゃもんから、裁判沙汰になったネタは詳しいですか?
363 :
名無しのオプ :03/03/26 08:06
「闇に駈ける猟銃」
秀作でした。津山事件の純粋なノンフィクションです。
364 :
名無しのオプ:03/03/28 16:30
363
それって津山30人殺しのこと?
365 :
名無しのオプ:03/03/28 16:55
>>364 「津山30人殺し」って言えば、
自殺した古尾谷一行?が、主人公やってたよね。
366 :
名無しのオプ:03/03/28 21:22
367 :
名無しのオプ:03/03/29 02:48
368 :
名無しのオプ:03/03/31 16:28
津山30人殺しから「八つ墓村」が生まれました、しまったスレ違いだ。
おまけ リンドバーグ誘拐事件から「オリエント急行殺人事件」がうまれました。
まあこんなこと誰でもしってますね。
369 :
名無しのオプ:03/03/31 17:32
津山→八つ墓
リンドバーグ→オリエント
って上と下じゃ史実と作品の関係が質的に違ってない?
370 :
名無しのオプ:03/03/31 22:51
>>365 「丑三つの村」 原作 西村望 主演 古尾谷雅人
題材は津山30人殺し
371 :
名無しのオプ:03/04/01 12:13
369
まあ事件がなければ両作品は生まれてなかった、ってことで。
372 :
名無しのオプ:03/04/02 16:07
いま「時間の習俗」読んでまーす。
373 :
名無しのオプ:03/04/02 16:09
松本清張って筆名(PN)が綺麗だよね。
俺はいいPN思いつかないよ。
374 :
名無しのオプ:03/04/02 16:19
375 :
名無しのオプ:03/04/02 17:20
371
津山30人殺し、は八つ墓村のたじみようぞう?が村人殺しまくったというところを
つかっている、ってことですか?
376 :
名無しのオプ :03/04/02 20:19
377 :
名無しのオプ:03/04/03 11:38
376
本名はなんてよむの?
378 :
376ではないが:03/04/03 12:19
本名は
マツモト・キヨハル
[松本清張研究 創刊号]をゲット。2500円はちと高いが、面白いよ。
「迷走地図」の原作と映画のギャップが霧プロ解消原因だったとか。「黒地の絵
」がモノにならなかったのが一番大きかった。
380 :
名無しのオプ:03/04/05 00:19
「赤い氷河期」ってどういう作品ですか
SARS騒動に関連するようなんですが知ってる方いたら教えてください
>>380(メール欄)をばらまくっていうトンデモな話だったと思う
くわしくは忘れたけど
382 :
名無しのオプ:03/04/05 10:07
今週の週刊新潮にビートたけしが「黒い福音」を取り上げる。
「張り込み」を絶賛していたが、去年のドラマのひどさは、
どうなのかな?
383 :
名無しのオプ:03/04/06 21:34
384 :
名無しのオプ:03/04/10 13:14
>たけし
あの原作逸脱は目を覆うばかりだった。まだ田原俊彦・大竹しのぶ版
の方がマシだった。
385 :
名無しのオプ:03/04/13 21:54
わるいやつら、再放送見た。
わりとおもしろかった。
386 :
名無しのオプ:03/04/14 12:14
いま「渦」読んでます。
これのみんなの評価をききたいっす。たぶん明日には読みおわってるんで
よろしくね。
(^^)
∧_∧
( ^^ )< ぬるぽ(^^)
∧_∧
( ^^ )< ぬるぽ(^^)
390 :
霧島昇ファンクラブ:03/04/22 12:14
「渦」反応ないね、読んでないんでコメントできません。
「霧の旗」どうよ?なんかタダの逆恨みなだけじゃん!というのが感想です。
まああまり書くとネタばれなんでやめておきます。
>>390 映画の脚本を書いた橋本忍が
「不条理な復讐劇であるところが面白い」
とはっきり言ってます。>「霧の旗」
私は橋本・山田洋次監督版(主演:倍賞千恵子、滝沢修)よりは
西川克己版(山口百恵、三國連太郎)の方が気に入ってますが。
392 :
名無しのオプ:03/04/24 13:42
小倉日記伝読んでるけどいいね。悲しい結末が多いから。
393 :
名無しのオプ:03/04/24 22:48
「渡された場面」
昔、火サスのスペシャルで2週連続でやってた。
お馴染み古谷一行に、坂口良子、京本政樹だった。
日テレからビデオででてたら、もう一回みてみたいのだが・・・。
あと、講談社文庫で復刊された「増上寺刃傷」読んだ人いる?
394 :
名無しのオプ:03/04/25 07:38
昨日「ゼロの焦点」買ってきた。
初めて清張の小説読むけどどんな感じだろ?
今から読みます!
395 :
名無しのオプ:03/04/25 07:49
私は「けものみち」が好きだな。ドロドロー。
短編なら「菊枕」ちょっと、かる渋め。
396 :
名無しのオプ:03/04/26 14:18
>>394 ゼロの焦点読んだら
宮部みゆきの火車読んでみろ!
397 :
名無しのオプ:03/04/27 23:30
松本清張の「神々の…」の新興宗教のモデルはどこですか?興味がありますし、その土地を訪ねたいと思っています。教えてください。
398 :
名無しのオプ :03/04/30 10:41
「鼻梁は立派なくらいまっすぐに通っていて、少し厚めの唇がきりっと両端に結ばれていた。
彫りは深く、くぼんだ目は大きくギョロッっと光っていた…」って顔が多いよね(笑)。
時代物の『逃亡』も読みやすくて面白いよ。子供向けな感じだけど…。
あと『渡された場面』最高!これは特に何度も読み返したね。愉快!痛快!
短編は暇な時の時間潰しにもってこいだね。やはり何度でも読んでしまう。
『共犯者』『増悪の依頼』『水の肌』『張り込み』『眼の気流』は全部読んでほしいなぁ。
評判のいい『十万分の一の偶然』は最後にマリファナで古家がおかしくなる部分が附に落ちない。
マリファナで(しかも未経験者)あそこまで幻視・幻覚は普通見ないって。
でも「アップサイドダウンだ。あ、は、ははは」には大笑いした。
さて、野村芳太郎つながりで大岡昇平の『事件』なんかも皆好きなんじゃない?映画も良かった。
そして裁判つながりで 夏樹静子の『量刑』(ちょっとドラマ向けすぎる所は興醒めするけど)。
399 :
名無しのオプ:03/04/30 16:25
松本清張の暗くて、重くて、けだるくて、冷たくて、淫美で、湿っぽい感じは
昭和者には妙に心地よい。この世界観を追い求めると、エロ小説になってしまう。
ジム・トンプソンを人に勧められて読んだけど、物足りなかったな。デビッド・リンチや
ニール・ジョーダン、コーエン・ブラザーズの「ファーゴ」なんか少し近いと思うけど
僕だけでしょうか?
最近の作家さんは、時代設定を携帯電話やインターネットが普及した現在にすると、
溜の効いたまったり感を出すのが難しくていろいろ苦労するんだろうなぁ。高村薫の作品に
清張に近い色気を感じるのは、ギリギリ携帯電話が登場する前あたりの時代に設定してる
って所がミソかもね(まだ少ししか読んでないけど)。1960〜80年代ぐらいの話しが
一番読みやすいし、何故だかリアリティを感じます。
400 :
名無しのオプ:03/04/30 19:36
400get
401 :
名無しのオプ:03/04/30 23:15
文春文庫から「松本清張の世界」をゲット。しかし、「西郷札」が載っているのに
気がつかないで、短編集「西郷札」も買ってしまう(苦笑。先日、幻のカルト映画
橋本忍氏の追悼文が面白かった。
402 :
名無しのオプ:03/04/30 23:27
ゼロの焦点だったかな、二つ穴に気づいたんだよ、初読の時。
一つは列車の待ち合わせだったかな。どうしてわかったんだー、って
見つけて得意になったら解説かなんかにも書いてあってがっかり。
後年、確かもう一つの穴があった筈、と再読したんだが、わからなかった(笑)。
今や中身きれいさっぱり忘れてるなあ。
403 :
名無しのオプ:03/05/01 03:36
現在もご存命であったら「このミス」なんかでいかなる位置付けをなされたであろうか・・・・
ものすごい遅レスそして横レスでごめんなさい。
>>305さんへ
どこの出版社からか忘れましたが、
「私のものの見方・考え方」というエッセイがあったと思います。
少年時代疎開先での食事の話が印象に残っています。
疎開先での親戚の農家で、農家一家が座敷で食事した後のわずかな残飯を
土間で与えられる様な虐げられた生活をしていたが、
それでもどうしても口をつけられないものがあったらしく
それは、その農家一家が魚を食べたあとに残った骨をダシにとった味噌汁だったとか・・
人間の心理の闇の部分を、言い訳なしに冷静に観察した筆致が潔くて大好きです。
あれ名前欄に入れちゃった、失礼しました。
406 :
名無しのオプ :03/05/01 16:59
ここの住人は30〜40代の人ばっかかな?
10〜20代で清張ファンって今でも居るのかな?
407 :
名無しのオプ:03/05/01 17:26
408 :
名無しのオプ:03/05/01 18:31
私は30代。でも中1から愛読してるよ〜。
おいらも30代、消防時代は横溝にはまり、厨房時代は周りはクィーン、カーに行くのに
孤独に「砂の器」「熱い絹」を読んでいました。清張を読んでいない、「人生損している」
と思う。
410 :
bloom:03/05/01 23:26
>>386 「渦」を読みました
視聴率を題材として扱っている点が興味深いけれど
色々思わせぶりな描写があったわりには肩透かしをくらった感じ
元が新聞連載らしいから仕方ないか・・・ ?
視聴データを回収にまわる(当事は ?)ところが
時代を感じます
失礼な書き方になっていたらゴメン
412 :
名無しのオプ:03/05/05 02:08
>>411さんの書き込みで
>>元が新聞連載らしいから仕方ないか・・・ ?
「清張待ち」というぐらい印刷所泣かせだったんだから、刷ってみて
これはしゃれにならない事件とは無かったのかな?後、幻の作品とか。
414 :
名無しのオプ:03/05/05 22:30
「喪失の儀礼」読了。殺害方法、作品背景、動機バランス良いのに、後半
失速した気がする。火曜サスペンスで火野、古屋でドラマ化。作品のアラは
どうなった?
415 :
名無しのオプ:03/05/06 23:41
>403へ
正直なところ、晩年は寂しいかった。それよりも、清張が生きていたら西部
やらの「歴史修正主義者」が跋扈しなかった。清張は確かに左翼側の作家だ
ったが、生きていたら確実に彼のことを激しく批判していただろう。
416 :
名無しのオプ:03/05/07 03:05
>>406 僕、23の学生です。小倉の清張記念館に行きました。
僕は推理小説作家としての清張よりも歴史小説作家としての清張に興味があります。
418 :
名無しのオプ:03/05/08 00:14
けものみち 読了。正直な話ヒロインが鬼頭のおんなになるまでは面白かったが、
それ以降は少しだれた気がする。喪失の儀礼でも感じたが、清張は後半が弱いの
ではないのか。漏れは30代だが最近は脳軟化なる言葉はあまり聞かない。差別
用語なのか。あと、鬼頭の性癖は清張の性癖とかぶるのか?
419 :
名無しのオプ:03/05/08 20:45
>>416 俺も23。
記念館行ってみたいけど遠い・・・
やっぱ社会派イイ
最近のは軽すぎる
420 :
名無しのオプ:03/05/08 23:02
>>419へ
漏れは独身で33だが、最近清張にはまって小倉に行ってみたくなったので
、毎月一万貯めて9月に逝くつもりだ。今日は「佐渡流人行」「甲府在番」
を読む。甲府がきついのは今も変わらない(苦笑。清張は短編がうまい。
421 :
名無しのオプ:03/05/09 12:17
418
たしかに後半失速するがラスト一文あたりがよかったりすることもある。
たとえば某作品では
「今私の隣で〜(人名・ネタバレなんで略)が眠っています。どうか私をさがさ
ないでください」
というラストがよかったです。うろ覚えだけど違ってたらスマソ。
アンフェアな作品といわれるけどよかったよ
これもネタバレだ、というなら再びスマソ。
422 :
名無しのオプ:03/05/09 13:43
スカトロマニアで、十朱幸代と旅館の一室でプレイしていた。
壁や床にウ○コがなすりつけられていて掃除が大変だった。
…という噂を聞いたことがある。あくまで噂。
423 :
名無しのオプ:03/05/09 14:58
スカトロってのは聞いたことないが、いつも若いホステス(水商売の女)
を連れて旅館に行っていた、というのは有名ですよね。忙しい身だったので
唯一の楽しみといえば、それぐらいしか無かったんでしょう。
「先生はすでに勃起しない歳だったので、常に挿入は無しだった。
1時間ぐらい指でいじったり、芸者の自慰行為を見ながら酒を飲んでいた」
というのを団鬼六氏のインタビューで昔読んだことがある。
424 :
名無しのオプ:03/05/09 21:10
416です
清張記念館は素晴らしいです。
清張の書庫の様子が展示してあります。膨大な量の資料や本があり、圧倒されました。
小倉へ行くことがあれば是非立ち寄ることをお薦めしマッスル。
425 :
名無しのオプ:03/05/09 23:20
清張氏の隠れた性癖が出て興味深い。私はのぞき、盗聴まがいが好きだった
と伝聞で来たことがある。盗聴ネタで「不安な演奏」がありましたな。
清張氏の強い推薦で直木賞になった話はよく聞くが、逆はあまり聞か
ない。しかし、先日「ガンダムエース」で安彦氏と高千穂氏との対談で
筒井が清張から「俺の目が黒いうちはsfには直木賞は取らせない」
といわれたらしい。インテリ出身が多い日本sf界と、清張は食い合わせは
悪そうだ。
426 :
名無しのオプ:03/05/09 23:34
お暇なら、メールを出してみよう。
tp://www2.nhk.or.jp/tv50/archives/0211/d_seicho.html
「天城越え」ならつい最近見た記憶あり。清張のお遍路姿は存在感ありすぎ。
427 :
名無しのオプ:03/05/09 23:50
>或る「小倉日記」伝 新潮文庫 ☆☆☆☆
>「或る小倉日記伝」「菊枕」「火の記憶」「断碑」「笛壷」「赤いくじ」「父系の指」「石の骨」
>「青のある断層」「喪失」「弱味」「箱根心中」の9編の現代小説集。どれも学究に進み、功績
>を上げた研究者たちの生涯を描く。
>どの研究者たちも実在人物ではないが、日陰ながら努力を重ねてきた人たちの執念がうかがえる
>小説となっている。不思議なのは、なぜミステリー作家の清張が、このような文学作品を書かせ
>ても他の作家を上回る文学作品を書けたかということ。質のよさには驚くし、登場人物の心情が
>うまく書かれている。文学をもっと書かせていても、それなりの業績を残せたのではないかと思う。
とある所で拾ってきたが、痛すぎる文章。間違い探しをしてみよう(藁。
428 :
名無しのオプ:03/05/10 17:40
す、すごい。つっこもうにも全てがつっこみどころでどうしていいやら。
新潮文庫って著者略歴が付いているよね?
清張が初読であっても、略歴読んだらこんな評は書けないはず。
429 :
名無しのオプ:03/05/10 17:44
googleで427の引用元のサイトがわかった…。
サイト主は読書家で、清張に関しても47冊読んでいる。
なのにこんな評を書いてしまうのか。
俺もわかっちゃった
つうか堂々と文学評論ぶちあげて採点までしてる割には内容がスカスカ
ども、みなさん探し出すの早いですね。「実在人物」の所は勘違いで
済みますが、文学>ミステリー、大衆文学と見下して書いている気が
して好きにはなれませんでした。
>小説は好きだが、小説以外の本の方をよく読む。一生に読める本は限られている
>ため、一つの分野に固まらずできるだけ多くの分野の本を読むようにしている。
>分野は小説のほか、心理学、哲学、人生論、ビジネス書、その他全般に読む。
今話題の人物のプロフ。後半部分が香ばしい(苦藁。
>421へ。
私自身、清張作品を3割も読んでいませんが、書き下ろし、連載とかで
違いが出るかな?清張自身は「締め切りがないと、書き出さない」と、
編集者泣かせでした。ラストで一番好きなのは「球形の荒野」ですね。
父親と娘の所で涙が出ました。
434 :
名無しのオプ:03/05/12 15:15
433
こちらもそれほどは読んでません。ちなみに今は「不安な演奏」よんで
ます。
次は「球形の荒野」読んでみます。
435 :
bloom:03/05/12 15:26
436 :
名無しのオプ:03/05/12 23:23
>434
漏れは山梨です。清張は恩師木々氏、友人井伏氏の関係か頻繁に
山梨が出ます。私が厨房時代通った甲府駅近くのjという古本屋
の主人が太宰の手紙を持っていたそうですが、口癖で「清張が
見してくれと頼んだが、断った」と言っていました。「不安な
演奏」の冒頭は絶対清張の「趣味」だと思っています(笑。
437 :
bloom:03/05/12 23:26
438 :
名無しのオプ:03/05/13 14:36
406
かろうじて20代です。読み始めてまだ日は浅いけど。
436
たしかに前スレとかをみるとちょっとアブノーマルっぽいね。
439 :
名無しのオプ:03/05/13 23:25
映画版「球形の荒野」さっき見終わったがすごいな(苦藁。
最後の親子の対面、合わない音楽だから中途で見た母が
ここでこの娘が男を突き落とすのか?と聞いてきた。
確かにそんな選曲だった(藁。
440 :
名無しのオプ:03/05/13 23:56
映画見てないんだけど、映画では「カラス何故泣くの」って歌わないの?
小説では感動のラストシーンなのに・・・
441 :
名無しのオプ:03/05/14 00:59
>440
歌いますが、場面に全く合わない「おどろおどろしい」音楽がかぶって
興ざめ。小説では泣けるが、映画では無理。
また、短編を中心に読み返している。
やっぱり、短編がおもしろい。
443 :
名無しのオプ:03/05/14 05:57
カッパノベルス版全制覇めざして古書店めぐり開始。開始直後につきまだ数冊のみ。
個々の値段は安いけれど、量が・・・・・全制覇可能なんだろうか
444 :
名無しのオプ:03/05/14 06:07
>436
木々高太郎って清張の恩師なんですか。何故?
445 :
吾輩は名無しである :03/05/14 22:43
>>444 小倉の記念館の話が前の方で出てるけど、
去年の秋、小倉から資料大量に借り出して
山梨文学館で「松本清張と木々高太郎」展やってたよ。
小倉よりは近いんで東京から見に行った。
作家になるかなるまいか迷ってた清張に
手紙でアドバイス与えてあげたのが木々ではなかったかな?
446 :
名無しのオプ:03/05/14 23:06
>445
実は山梨の人間なのに逝かず、今無茶後悔してます。どうも、最近「深層
海流」を見かけない。絶版かな?古本屋で1000円出すかな?
いいなあ記念館。
近所に「松本清記念館」(松戸なので)ならあるが。まぎらわしいっつの。
448 :
名無しのオプ:03/05/16 00:27
本日映画版「目の壁」を見る。死体処理のテクニックについて一言。今現在
遺体が完全に白骨化していても内臓の状況は把握出来るそうです。肋骨部分に
内臓物質の化学反応が残るそうです。ですから今の科学捜査の観点から行けば
「目の壁」の死体処理方法は是対無理。余談がすぎたが、この映画とある病院
を使っているので、現在放映は絶対不可能(藁。
449 :
名無しのオプ:03/05/16 23:01
「松本清張 映像の世界 霧にかけた夢」林悦子著 ワイズ出版
過去清張について書かれた書物の中でもっともスキャンダラスな本。
著者は霧プロ、霧企画と渡り歩きそれなり信用を清張から受けてい
た女性である。野村監督と清張の溝、家庭内の不和、そして現松本清張
記念館館長へのさや当てともとれる発言の数々。一番驚いたのは、P45
で語られる藤井女史と清張の「溝」はショックだった。死人に口なしとは
そうと厳しい内容。清張の代表作「昭和史発掘」の著者名が一度改編され
ているが、美談とは言えないかも?後、清張は映画「迷走地図」に大変
ご立腹の様子で、2度ほどテレビ放映されているが、今後は「幻の作品」
となることを筆者は示唆。
450 :
名無しのオプ:03/05/17 01:09
451 :
名無しのオプ:03/05/18 08:47
いや、林悦子がいちゃもんつけただけっすよ。
452 :
名無しのオプ:03/05/18 22:46
Dの複合を読了。読みながら旅情サスペンスのお約束を見る気分。ここのレス
、他のHPを見て感じるんだが清張の小説の物価はだいたい合ってるのかな?
今後は昭和30年代の給与、物価とかのメモが欲しいところだ。
文春新書
「清張ミステリーと昭和三十年代」
・・・どんな感じかな ?
454 :
名無しのオプ:03/05/20 23:46
>435
清張の短編を引用して、当時の風俗(何度デートすれば合いたするのが正常とか)
小売業が何故多かったとか、何故、役人が組織防衛のために自殺するのとか、多少
「ひねって」解説しています。正直な話、清張の傑作は30年代に集中していると
実感させれます。
455 :
名無しのオプ:03/05/20 23:51
456 :
名無しのオプ:03/05/24 23:35
age
457 :
名無しのオプ:03/05/24 23:43
「半生の記」
読んだけど凄まじい半生だね・・・
焦燥・不安・絶望
俺だったら自殺してるな
458 :
名無しのオプ:03/05/25 21:25
>>442 清張は短編の方がいいとよく言われるけど、
俺は長編のほうが好きだな。
短編は或る「小倉日記」伝と張込みを新潮文庫で読んだ。
459 :
名無しのオプ:03/05/27 00:49
>457
「父系の指」の方が切なかった。でも考えると特別清張の生き様がすごかったとは
考えにくい。当時では普通かな?漏れの祖父も工場のトップの手前で「小卒」が響
いたと昔愚痴ってた。その反動で親父を大卒にした。
∧_∧
ピュ.ー ( ^^ ) <これからも僕を応援して下さいね(^^)。
=〔~∪ ̄ ̄〕
= ◎――◎ 山崎渉
461 :
名無しのオプ:03/05/29 17:03
藤島チセ萌えー
462 :
名無しのオプ:03/05/29 21:18
「分離の時間」よんでる
えらくおもしろい
463 :
名無しのオプ:03/05/30 17:01
「砂の器」
30年前、中学生の頃、学校帰りに文庫の上下買って帰って、
夕食後から読み出して止められず徹夜で読了した思い出がある。
ここの上に書いてあるように、確かにいくつか引っ掛かるトリックや
強引な展開がありましたけど、ひたむきに捜査を続ける刑事の
清張ならではの丹念な描写で許せちゃうところがあると思っています。
映画のラストはもちろん!感動的なのですが、小説のクールなラストも
印象深いです。
マイナーどころでは「考える葉」、賛否両論、むしろ否定的なご意見が多いかな?
464 :
名無しのオプ :03/05/30 17:03
「剥製」みたいな事件が起こらない話も味わいがあってヨロシ
YUKIOに文章けなされたりして、コンプレックス感じてた
らしいけどストーリーテラーとしては天才肌だと思います。
わたすは理系のせいか美しい文章より、物語の構成と展開
が面白い作家(清水一行など)が好きレス。
466 :
吾輩はオバQである:03/06/01 19:39
「黒地の絵」の話は出てないでしょ?
何度か映画化も企画されてるよね?
野村芳太郎とか熊井啓とかが
467 :
名無しのオプ:03/06/01 23:43
>466
その件は449が取り上げた林の本に載ってた。
清張は制作会社「霧プロ」が裏金をテレビ局に使った
事、映画「迷走地図」の迷走が許せなかった。
今は遺族間に
厳しい対立があるから古い作品がなかなか世に出ない。
たまにでもビートたけしの「張り込み」なんて馬鹿ドラマが出る。
468 :
名無しのオプ:03/06/02 15:52
「告訴せず」どうよ?
469 :
名無しのオプ:03/06/03 01:05
>468
表には出せない選挙資金を持ち逃げした話。因みに、君はどうなの?
469
そんな義理の兄弟がいない(いまのところ)
あと小豆相場に手を出すつもりもない。
モーテル経営は、、、資金があったら考えちゃうかも。
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472 :
名無しのオプ:03/06/04 16:27
「十万分の一の偶然」よかったよ。
473 :
名無しのオプ:03/06/05 19:21
乱灯のおとわに惚れたのは俺だけですか?
474 :
名無しのオプ:03/06/06 02:02
「白と黒の革命」読んだ、読んだけど。。
ほんとにアレで終わりなの?物凄く竜頭蛇尾な気がするんだけど。。
475 :
名無しのオプ:03/06/12 12:31
「砂漠の塩」って映像化されてる?
476 :
名無しのオプ:03/06/12 21:17
477 :
19歳・日本人:03/06/12 22:45
「ゼロの焦点」「波の塔」
この両作品の舞台で、清張ファンが自殺したとか。
「青春の彷徨」は、こういうすぐ自殺する青年諸君に対して書かれたんですかね?
おもろかったワン。
478 :
名無しのオプ:03/06/12 22:50
小6で『わるいやつら(上・下)』を読んで、しばらく社会派モノに
どっぷり浸かってました。どんな小学生だ。
479 :
名無しのオプ:03/06/12 23:06
>>477 原作読んでないんだけど、
「霧の旗」の主人公は小説では最後どうなったのだろう?
ちなみに映画では
倍賞千恵子(+滝沢修)版=船の上とか、三原山とかで逡巡する。
山口百恵(+三國連太郎)版=樹海行きあぼーん
480 :
19歳・日本人:03/06/13 22:46
「彩り河」
ツタヤにあったけど読んだことないんで読んでからレンタル!
原作はおもしろかった。さて映画はどんなのかしらん?と思い見るも、なんやこれ、おもんないやん。
481 :
名無しのオプ:03/06/14 23:30
「天城越え」の少年は土工がいなかったら大塚ハナと野外プレイで脱童貞だった。性病がうつる可能性なきにしもあらず。
483 :
名無しのオプ:03/06/16 16:40
「屈折回路」ってホンマの事件を題材にしたん?
山峡の章。見事にくそだった。
485 :
名無しのオプ:03/06/18 01:09
>477
自殺ネタなら「黒い樹海」も。
486 :
名無しのオプ:03/06/23 01:41
だいぶ昔の話だが和田勉演出で何本か撮ったが、それには清張もちょい役で出たそうな。
有名なのが「天城越え」でのお遍路さん。少年を諭すとあるが、お遍路さん、殺しと、
殺しの原因となった「秘め事」も見たのかな?見てたら、巨匠の趣味と合うな(笑。
481<へ
映画版だとはなの少年への接し方は、特に最後の会釈は「母親」そのもの。
酌婦、最近使わないが自主規制かな?
487 :
名無しのオプ:03/06/23 08:36
ビートたけ死のドラマ「鬼畜」は映画「鬼畜」をじゃっかんパクってる。
ビートたけ死は「落差」の主人公で上等。
488 :
名無しのオプ:03/06/23 22:34
>>485 「黒い樹海」俺たまたまこの週末に読んだわ。
カキコしようと思ってきたらビックリ。
でも自殺する香具師はいなかったと思ったが。
489 :
名無しのオプ:03/06/28 03:59
前に録画していた火サスペンスでやってた「内海の輪」っていうのを
今見終わって、ココ見つけて過去ログも見たけど、人気ないみたいですね。
私もうラストで泣けて泣けて・・・
その前に、「おなか空いちゃうの!」と「スヤスヤ眠る顔を見ていると」で
男が女に殺意を抱いたって部分では、男側の気持ちがよくわかり
「鈴」の部分では、女心がわかりすぎて・・・
「昔買ってもらった鈴」ってところで、男が後悔するところが
とにかく泣けたわ。
内海の海は
原作を先に読んでいたので最後があっさり終わりすぎ、だと感じた
・・・おもしろかったけれどね
昔、土曜ワイド劇場で放送されていた「鉢植を買う女」を見たい
家族には好評だったが見ていないんだよなあ
491 :
名無しのオプ:03/06/29 21:59
>489
松本清張の最近のドラマで一番よかったと思うのは個人的には「内海の輪」ですね。
「鬼畜」は「お父ちゃんじゃない」ってところが明らかに映画のパクリでいやでした。
492 :
名無しのオプ:03/06/30 01:00
>>491 私も、悲しい切ない系で、最近では「内海の輪」が一番なんですが、
ほんっとに恐い!という印象が強くて心に残ったのは、題名忘れましたが
珠緒ちゃんの「先生〜今度はいつ〜?」っていう、渡瀬恒彦が弁護士、奥さんが
片平なぎさ・・・のドラマでした。
自分がほんとに脅迫されてる気分で、息苦しさを感じたし、結局一番恐いのは
誰かとか考えて、とにかく一番印象に残った。
あのドラマ、再放送しないかな・・・って思ってます。
493 :
名無しのオプ:03/06/30 18:27
>>492 見た見た。
あれは何だったかな?確か短編が原作だったんだよ。
清張以外の社会派の話で申し訳ないけど、
水上勉の「海の牙」ってまじで凄いね。
495 :
名無しのオプ:03/07/01 22:19
>>492 「黒い奔流」ですね。原作は「種族同盟」です。
ちなみに清張ドラマで個人的に一番面白いと思うのはNHK「けものみち」でした。ムソルグスキーの音楽が似合いすぎ!って感じでした。
496 :
名無しのオプ:03/07/02 02:14
>>495 492ですが、
あーそうでした!「黒い奔流」でした。どうもです、おかげでスッキリ
しました。
「けものみち」ですか。NHKのなら見たかもしれませんが
なにしろ題名ってのを覚えてない私・・・見てみたいですね。
497 :
名無しのオプ:03/07/04 15:53
「球形の荒野」が文庫でまたでるってさ。
498 :
名無しのオプ:03/07/05 00:17
「球形の荒野」もまたラストは悲しい切ない系ですね。清張の作品って短編も
長編も悲しい切ない系ラストって多いですね。前に言う自殺ネタも「波の塔」や
「零の焦点」とか多いし・・中でも「砂漠の塩」のラストは悲しすぎるなあ(砂漠
の塩はミステリーじゃないとこの版では言われそうだけど)
499 :
名無しのオプ:03/07/07 16:26
「北の詩人」再刊キボンヌ。
500 :
名無しのオプ:03/07/08 11:39
500get
501 :
名無しのオプ:03/07/08 20:18
中央流沙。ラストがある意味ショッキング。おもしろかった。
503 :
名無しのオプ:03/07/08 23:18
「ゼロの焦点」
お昼休みに読み始めたんですが、止まらず偽装営業で外に出て読ん
でしまいました。今の貞操観念の若い女性には理解できないだろうな。
思わず、現在異常な快進撃をしてるプロ野球の関西チームのことを
考えます。前監督の嫁さんをマスコミは容赦なく叩きましたが、
マスコミは彼女の過去のことを知っているくせに、あえてふれませんでした。
504 :
名無しのオプ:03/07/10 11:39
「潜在光景」「天城越え」「鬼畜」etc...
ああいうのが書ける清張はホントすごいと思う。はずれの作品もあるけど。
「けものみち」「溺れ谷」「屈折回路」「中央流沙」「わるいやつら」「影の地帯」
こういう骨太のもいいけど、「影の地帯」は偶然が多すぎる。殺し方は凄いんだけど。(TVでやってたときはゾッとしますた)
505 :
名無しのオプ:03/07/11 23:10
主人公が本当に嫌な奴だったりすると
考え方に共感できないから、本を読み勧めても
つまらないはずなのにそう感じさせないのは
なぜなんだろう。
いまだに他の作家とは別格で天才って思える
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510 :
名無しのオプ:03/07/21 09:04
砂の器 踊る大捜査線2に 引用 オマージュ パロディ
パクられました。
511 :
名無しのオプ:03/07/21 13:45
510
どんな風に?
映画みてないんでネタばれしない程度にかきこんでね。
>>511 どの程度のネタバレなら良いですか。
砂の器の方のネタバレなら良いんでしょうか。
一言書きます。全く知りたくない方は
ネタバレ注意 ネタバレ注意 ネタバレ注意
です。 では、行きます。
カメダ
513 :
510 512 です:03/07/21 17:55
あげ トキマス
514 :
名無しのオプ:03/07/22 22:33
「神々の乱心」はどうでしょうか。
未完なのでどうも手を出し辛いのですが
515 :
名無しのオプ:03/07/22 23:10
「愛犬」 面白いですよ。昔 ドラマでやってました>
主人公は小川真由美 でしたかね>
518 :
名無しのオプ:03/07/26 10:48
清張は大好きなんだが、必ず濡れ場で「口の臭いがした」とか何とかという
表現が出てくる。俺はこれが非常に萎える。
田代が放したとき、女は軽い溜息をついた。彼は彼女のかすかな口の匂いをかいだ。/影の地帯
韮に似たような口臭を吸いこむと、彼の心の中の質問は何一つ口を割って出なかった。/坂道の家
彼女の口の臭いが鼻孔に流れ込んだ。中年女の複雑な臭いだった。/わるいやつら
今手元にあるやつをざっと調べただけでもこれだけ出てきた。
清張は口臭フェチだったんだろうな・・・。
長編
書き出し部分にいる人物が主役とは限らない
「馬を売る女」「黒革の手帳」の文化人さんなど
「球形の荒野」などは誰を主役と考えたら良いだろう
521 :
名無しのオプ:03/07/30 14:45
短編のお気には、妻の妹と不倫した男が宿で昔の火事を思い出して、という話
です、昔読んだんだけどタイトル忘れてしまいました、なんだったっけ?
523 :
名無しのオプ:03/07/30 15:27
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「象徴の設計」・・・だったかな
新版が発行されたね
526 :
名無しのオプ:03/08/11 00:19
「黒」のイメージがとてもよく似合う作家でした。
527 :
名無しのオプ:03/08/13 12:06
連環、読了age
528 :
名無しのオプ:03/08/14 09:29
映画「ゼロの焦点」の鵜原禎子役の久我美子は何か老けてるような気が。室田佐知子と田沼久子はいい感じだったのに。
(⌒V⌒)
│ ^ ^ │<これからも僕を応援して下さいね(^^)。
⊂| |つ
(_)(_) 山崎パン
530 :
名無しのオプ:03/08/15 22:03
今「ゼロの焦点」を読んでる。動きが無いので読むのが辛い。
もう少しサスペンスの要素があればよかったのに。
「ゼロの焦点」を読んだ。社会派だなー。アンニュイ。憂いがある。
音楽でいえばサティーみたいなもんか。
横溝正史や坂口安吾に対する挑戦だな。今までの本格ものとは全然違う。
ただ全体に、憂い一辺倒で描いてるので、少々退屈。
でも北陸や能登に行ってみたくなりますた。
532 :
ヴァンダール:03/08/20 01:14
十数年前に球形の荒野読んだけど、何故かこの作品だけは
内容を細かく覚えているなぁ
533 :
名無しのオプ:03/08/23 01:06
「わるいやつら」はおかしいぞ!
藤島チセの夫の名前が、始めは「春彦」だったのに、後では「和夫」に変わってしまっている。
534 :
名無しのオプ:03/08/23 01:07
「わるいやつら」はおかしいぞ!
戸谷逮捕の前日から当日までの流れを追うと、こうなる。
前日夜、 槇村隆子と食事の約束をしすっぽかされ、バーに呼び出される。
泥酔状態の彼女を介抱する。金を貸して欲しいと頼まれる。
深夜、骨董屋を自宅に呼びつけ、槇村に貸す金を作るため骨董品を売却する。
ほとんどが偽物で、藤島チセから取ってきた茶碗しか売れなかった。
逮捕当日朝、槇村からの電話で起床。金を貸す必要がなくなり安堵する。
電話局から電話。混信の調査結果の報告を受ける。
昼、金貸しから内容証明が届き、病院を取られそうになる。下見沢は北海道
きで連絡とれない。
銀行預金をおろすため、銀行へ急行する。
銀行では下見沢の詐欺で、金が下ろせなかった。
夕、銀行を出ると、所轄署の刑事に、藤島チセの茶碗を売却した件で連行さ
れる。彼女に茶碗を預けた骨董屋が被害届を出していた。
夜、横武たつ子殺害容疑で逮捕。
バー帰りの酔っぱらった状態で深夜に骨董屋を自宅へ呼びつけるのも不自然だが、茶碗売却から被害届・戸谷の連行まで、あまりに早すぎるじゃないか!
535 :
名無しのオプ:03/08/23 01:16
「時間の習俗」、ストーリーとしては面白いが・・・
三原警部補は「点と線」で味を占めて、遠くにいる人ほど疑って
しまうのですね。
中学1年のとき、叔母が持ってた黒い樹海を借りて読んだ。
たくさんの登場人物の中から犯人推理するのが面白かったな。
537 :
名無しのオプ:03/08/23 01:53
age
「ゼロの焦点」は途中で連載誌が代わってる。
あのオチは清張が苦し紛れに思いついたことはバ レ バ レ。
539 :
名無しのオプ:03/08/23 02:54
フィクションにはいいものもあるけどノンフィクションは噴飯物が多いな。
「日本の黒い霧」なんて今読んだら大笑い。
理想が先走って現実が見えてなかったんだな。
そういえば、この人の音頭で創価と共産が手打ちしたことがあった。
両方とも迷惑がっていたようだけど。
age
541 :
名無しのオプ:03/08/30 20:23
タイトルは忘れたが清張唯一のSFとも言える作品で、東京にアメリカの核ミサイルが
誤射されるという話をずいぶん昔に呼んだ記憶がある。今は出ていないようだがもう一度
読んでみたい。
火曜サスペンスで、「一年半待て」を見たらかなりの衝撃だった。
それ以来、まずは短編から攻め続けている。
一事不再理(?)をうまく利用した点に脱帽!!
543 :
名無しのオプ:03/08/31 16:35
544 :
名無しのオプ:03/08/31 17:52
>>543 そうです、そんなタイトルでした。
中学生のころ家にあった古い文庫本で読んだ記憶がありますが、現在は絶版のようですね。
「けものみち」
小説で読んだら面白かったが、
後日、ビデオで見たら、
大滝秀治が十朱幸代を
舐め回していた。
ちがう!ちがうんだよお!!
なんで大滝秀治なんだよぉ〜(泣)(T△T)
546 :
名無しのオプ:03/09/05 22:12
545レスの中で『西海道談綺』を挙げているのが一人だけというのは、
俺的には驚いたね。これほど面白い小説は、そうあるもんじゃない。
読み始めたらやめられない。という小説は、
ジョン・グリシャムの初期の作品群など、いくつか経験したが、
この『西海道談綺』は四分冊・四千枚の大長編小説。これを四日で一気に読まされた。
松本清張の作家としての力量を、あらためて思い知らされたね。
とにかく面白い。ストーリーの展開にともなって伏線が次々に現れる。
伏線の展開を知りたくて、次を読まずにはいられない。
眠いのを我慢して、夜遅くまで小説を読むという経験をさせられたのは、
ガキの頃以来だ。
547 :
名無しのオプ:03/09/05 23:02
「日光中宮祠事件」
ファミコンの推理ゲームのようで面白い。
548 :
名無しのオプ:03/09/05 23:09
>>546 『西海道談綺』確かに面白いことは面白いけど、絶賛するほどではないような気が。
伏線でも、例えば謎の女の正体とかはすぐに察しが付いてしまうし。中だるみもあるし。
取りあえず読んで損はしないと思うけど。
>>548 チッチッ・・。わかってないね。(笑
謎の女の正体はすぐに察しがついたのではなく、松本清張が読者に教えたのさ。
つまり、読者には伏線の内容がわかるのだが、主人公や登場人物にはわからない。
これは「モンテ・クリスト伯」なんかでも使われている手法だ。
読者には伏線がわかっているのだが、主人公はまだそれを知らない。
どこでこの伏線が炸裂するのか、読者はハラハラ・ドキドキで
先を読まされてしまう。
松本は四千枚におよぶこの大長編小説を、徹底して読者の視点から描ききる。
読者を面白がらせるという目的を忘れていない。
この小説を読むと、松本清張とは筋金入りのエンタテイメント作家であることを
あらためて認識させられる。
550 :
名無しのオプ:03/09/06 14:01
松本清張は長編よりも短編が本領だと思う。特に初期の短編は必読。
551 :
名無しのオプ:03/09/06 14:17
今までかなりの金無し君だったけど、オンラインカジノで
かなり儲かった。初回のみだけど、チップを買えば200ドル(20000円くらい)
ボーナスが貰える。もらうだけもらってプレイせずに
換金することもできるし、ルーレットで赤か黒に
50%で思い切って賭けてしまえば二倍になる。
お金がなかったらオフラインでゲームも楽しめるから暇つぶしになる。
還元率が95%以上だからどのギャンブルよりも一番高い。
ビデオポーカーとかスロとか色々あるから楽しめるよ。
http://www.videopokerclassic.com/~147063WnA/indexjp.html
清張は倒叙物を好んで書いたということだから『西海道談綺』もその一環かもね。
伏線の上手い張り方は、上質のエンタテイメント小説のコツだね。
俺の好きなジョン・グリシャムなんかは、それが抜群に上手い。
「法律事務所」では、主人公の新米弁護士ミッチは、好条件である法律事務所に
採用される。新しいオフィスで仕事を始める主人公。しかし
「ミッチは知らなかった。彼に見えない場所に、隠しカメラが仕掛けられ、
そこから伸びるケーブルは五階の閉ざされた部屋へと伸びている。そこでは
一人の男がモニターを見つめていることを。」※文章は大違い(笑
と、早い段階から伏線を読者に提示している。読者は主人公がワナにはめられて
いることを知るのだが、主人公はそのことに気づいていない。
このワナとはいったいどんなワナなのか。はたして主人公の運命は・・・。
と、ぐいぐい読まされてしまうわけだ。
スレ違いの話で、すまん。
『西海道談綺』に話を戻すと、この小説の中には、善悪逆転、攻守交替と
ストーリーテリングの妙味がふんだんに盛り込まれていて、
次の展開をよませない。人の情に訴える部分も十分にあって、泣かせる。
ただひとつ、難を言えばエンディング。「えっ、これで終わりなの?」
と思ってしまう、不完全燃焼感の残る終わり方だ。
どんなエンディングなのかは、読んでのお楽しみ。
諸君! 松本清張の至高の大長編エンタテイメント小説を読みたまえ。
エンディングは三千ページの彼方にある(笑
・・・でも、面白いからすぐ読めるよ。(笑
555 :
名無しのオプ:03/09/06 22:33
しかし『西海道談綺』って今刊行されているのだろうか。俺は古本の文庫で手に入れたが。
>>555 アマゾンでは売ってたよ。絶版にはなってないようだ。ありがたいことに(笑
俺も本屋で4巻そろってるのを見たのは、一軒だけだ。
ま、松本清張作品自体が少なくなってるから、仕方ないけどね。
557 :
名無しのオプ:03/09/07 12:35
『西海道談綺』は呼んだことないけど、長編時代小説は『天保図録』がよかった。
短編時代小説は『無宿人別帳』ですな。
558 :
名無しのオプ:03/09/07 12:56
「神々の乱心」ラストまだぁ〜
559 :
名無しのオプ:03/09/09 10:49
神々の乱心、後5回だったんだよね。
560 :
名無しのオプ:03/09/09 14:06
「喪失の儀礼」が好きでつ。
561 :
名無しのオプ:03/09/10 20:16
松本清張ってガチガチの社会派でくそまじめでユーモアがないと思ってる人もいるかもしれないけど、
そうでもない。
例えば「密宗律仙教」という作品は新興宗教を扱っているがかなり笑える作品だ。
作者はギャグののつもりで書いたのかどうかは分からないが充分ギャグとして読める。
>>553 そういうのは「伏線」とは呼ばないのでは。
正式名称はワカランが「前フリ」とか「思わせぶり」「仕込み」とか。
そういや「霧の旗」が16日にTBSで放映されるぞ。
星野真理・古谷一行主演。
映画・テレビ合わせて9度目の映像化だそうだ。いやはや。
テレビの2時間ドラマは以前「松本清張の」っていう冠があるだけで視聴率ちがったらしいね
いまだ松本ブランド健在ってところ?
古谷一行って清張作品によく出てる気がする。
印象的だったのは「数の風景」
後から原作を読んだが、イメージがそのまんまだった。
漏れは世代的に無理だなあ
全 部 金 田 一 に 見 え て く る
567 :
名無しのオプ:03/09/12 11:32
星野真里の濡れ場に期待していいでつか?
オパーイはまず見られんぞw
「霧の旗」かあ。
漏れ的にはあの弁護士役は二度目の映画化の時の
三國連太郎のイメージがしつこくて強烈だなあ。
570 :
名無しのオプ:03/09/15 12:52
いよいよ明日だよ「霧の旗」。おまいら、みたら感想書き込めよ。
571 :
名無しのオプ:03/09/15 23:49
清張ファンは石川達三「金環蝕」を読もう。
572 :
名無しのオプ:03/09/16 21:33
青森出身という筋書きはどうも合わないなぁ・・
恐山とか、わざとらしすぎて
573 :
名無しのオプ:03/09/16 21:53
生まれは静岡の三島ですが縁があって新潟を転々としています。
これまで湯沢→三条→上越→新潟→長岡と移り住んできましたが
同じ新潟でも地域によって言葉が随分違いますね。
湯沢、上越あたりは標準語に近いような気がします。
湯沢あたりは関東との繋がりが深い為か自然と標準語に近くなって
しまうのかもしれませんね。
一方、三条、西蒲以北になるとやはり地理的に東北に近いため
訛りが少々きつくなりますね。いわゆる新潟弁はこの辺で喋られている
ような気がします。あとこの辺は単語自体に独自の言い方があって
最初聞いたときは 「??」と思っちゃいますね。
例えば「なー」「こしょう」「がっと」などといったその言葉から
まったく意味が想像できない単語が多く出てきますね。
一番おもしろかったのが「しゃーつける」ですね。
でも私はこの辺の言葉が新潟らしくて結構好きです。
574 :
名無しのオプ:03/09/16 22:39
バーで頼むのは、必ずハイボール。
松本清張はハイボールしか知らんのか?
575 :
名無しのオプ:03/09/16 22:51
ずいぶん平凡な出来栄えのドラマでした。
576 :
名無しのオプ:03/09/16 23:01
うーん 霧の旗のドラマ、イマイチだったね。
変にドラマ化するより、小説そのまま読んだほうが面白いね〜
577 :
名無しのオプ:03/09/16 23:02
それなりに興味深く見れたドラマだとは思う。
安易に原作を替えてハッピーエンドにしなかったのも良い。
が何度みてもよんでも、救いのない話だなあ。
結局兄貴が被った殺人の真犯人もフロアマスター殺しの真犯人もつかまんないし。
いや視聴者にはどっちもわかるけどさ。恐らく同一人物だろうなってのもわかるけどさ。
カタルシスねぇなぁ。
579 :
名無しのオプ:03/09/16 23:06
ってゆうか、松本清張が霧の旗を書いた時代に、携帯電話なんて無かったじゃん
タクシーとか、風景が現代的でちょっと違和感あったね
原作では証拠品はたしかライターだったっけ
一番気になったのは指紋なんだけど、なんかエクスキューズありました?
10時15分頃から30分くらいまで風呂入ってたんでそこであったのかな。
582 :
名無しのオプ:03/09/16 23:32
前回、若村麻由美・仲代達矢主演でやったときはライターだったし
九州だったね。もっと引き込まれたなぁ。
583 :
名無しのオプ:03/09/16 23:40
しまった!
忘れてて見損ねた!
でもこのスレ見たら、テレビ見なくてもよかったような気がしてきました。
584 :
名無しのオプ:03/09/16 23:52
観る価値なしだったみたいよ・・・
星野さんも頑張ってはいたけど。
585 :
名無しのオプ:03/09/16 23:54
なんで?おもしろかったよ。
原作未読だけど。
星野真理もよかった
586 :
名無しのオプ:03/09/17 00:09
今回イマイチでした。若村のほうが凄みがあったなぁ。
安田成美主演の見たかった。。。誰かビデオない?
国選弁護士を恨めって・・
一般書籍に推理小説以外の清張作品を語るスレたててもいいか?
589 :
名無しのオプ :03/09/17 20:33
若村麻由美はお嬢様イメージなんで、
地方の貧乏娘という感じがどうもしなかったんだよな。
星野は演技力はともかく薄幸な雰囲気は漂っているんで、
映画版の倍賞千恵子や山口百恵とかなり重なって見えた。
ところで今回のはクレジットに小さく
「松本清張記念館開館5周年記念」とか出てた。
なったんて9回目の映像化だからなー。
「霧の旗」って、清張関係者にとっても
特別な意味持つ作品なのだろう。
590 :
名無しのオプ:03/09/17 21:48
>>586 安田成美主演の霧の旗ならビデオで出てるよ
おっきめのレンタル店にいけば松本清張コーナーとかに
おいてあるよ
591 :
名無しのオプ:03/09/17 23:25
霧の旗、はっきりいって後味の悪い話だった。
鬼畜、もそうだったけど。
清張作品で主人公が九州出身だったり九州が舞台だったりするのは
清張が九州出身だからで深い意味がある訳ではないと思う。
「霧の旗」よく考えてみると現実にありえないような凄い偶然によって成り立ってる話だよね。
594 :
名無しのオプ:03/09/18 06:24
漏れが今まで読んだ、松本清張作品
黒地の絵、わるいやつら上下、霧の旗、隠花の飾り、喪失の儀礼
水の肌、点と線、聞かなかった場所、蒼ざめた礼服、ゼロの焦点、
影の地帯、目の壁、共犯者、黒い画集、砂漠の塩、駅路
ベスト5は
1位 黒い画集
2位 駅路
3位 影の地帯
4位 わるいやつら
5位 黒地の絵
595 :
名無しのオプ:03/09/18 11:31
星野真里の棒読みだったね。
やはりオパーイでなかったし。
>>594は、「影の地帯」を除いては同意。
序盤からのご都合主義の展開に、うんざりした記憶がある。
清張先生は、基本的に短篇の名手。
長編は「点と線」に尽きるかと。
597 :
名無しのオプ:03/09/18 12:31
>574
トリスバーでハイボール。
598 :
名無しのオプ:03/09/18 16:00
>594
黒い画集はイイよね。
順位はつけられないが
砂漠の塩、Dの複合、喪失の儀礼も好きです。
霧の旗は逆恨みなだけだろ!というのと(不条理さがイイ、という意見もアリ)
真犯人はどーでもいいのか?というトコロで評価が分かれそうだよね。
599 :
名無しのオプ:03/09/18 18:42
弁護士になろうとしている自分としては
現実ってこんなものかも、用心せな、という
感想です。
600 :
名無しのオプ:03/09/18 20:19
>598
清張じゃなくて脚本家の橋本忍だったかなあ?
映画化する際にフランス映画の古典的名作『眼には眼を』と
同様の「不条理な復讐ドラマ」を狙った、
とたしかはっきり語ってるよ。
松本清張の短編は、名作とそうでないのが二極化してる。
個人的に、ページ数の少ない(200ページ程度)本に
何作品も入ってるやつはイマイチ面白くないです。
霧の旗もすごく好きだったんだけど、
この前のテレビドラマ見たら・・・
役者さん達は、実際に霧の旗を読んだんですかねぇ?
もっと泥臭く演じてほしかったな
602 :
名無しのオプ:03/09/18 21:48
古谷さんの演技は読めすぎ。
さまらん。
>ページ数の少ない(200ページ程度)本に
>何作品も入ってるやつ
えもいわれぬナイスな表現w
点と線読んだけど、すぐ(メール欄)て気付くよ。
この時代には無いのかと思ったよ。
この人の作品は好きだが、トリックに面白さを求めたらダメだと
改めて分かったよ。。
605 :
名無しのオプ:03/09/20 00:06
漏れ黒地の絵を読みながら、何回か抜きました。
天城越え読んでも、想像で抜きました。
606 :
名無しのオプ:03/09/20 00:06
>>600 清張が好きな映画に「眼には眼を」をあげていたな。でも「眼には眼を」って「霧の旗」
以上に不条理で怖かったなあ・・最後カメラが鳥の目線に変わっていく所なんて・・・
>>605
「天城越え」今から15,6年前の映画だね。TV放映されたのをラジカセで
録音して良いおかずにしました。娼婦と土方より、母親と叔父の方が良かった。
しかし、少年が年を取って平幹次郎になったときは男女のセックスがトラウマ
になった、メタファーかと思いました。
保守上げ
>>607 いきなり平VS加藤の構図に強いショック。
1位 砂の器
2位 やさしい地方
3位 影の地帯
4位 わるいやつら
5位 捜査圏外の条件
611 :
名無しのオプ:03/09/27 13:51
長編でおもしろかったもの・・・
「黒い福音」「けものみち」「わるいやつら」「天保図録」
「疑惑」(中編?)「屈折回路」「風の息」「火の路」「迷走地図」
「ゼロの焦点」「眼の壁」「歪んだ複写」「Dの複合」「霧の旗」
「中央流沙」
短編でおもしろかったもの・・・
「鬼畜」「潜在光景」「天城越え」「無宿人別帳」「小説3億円事件」
「拐帯行」「捜査圏外の条件」「カルネアデスの舟板」「ある小官僚の死」
「或る『小倉日記』伝」「地の骨」「真贋の森」「青春の彷徨」「顔」
「白い闇」
殺し方がすごい
「影の地帯」(偶然多すぎ)
612 :
名無しのオプ:03/09/29 15:29
>611
「影の地帯」読みたくなりました。
読んだらカキコします。
613 :
名無しのオプ:03/09/29 16:43
>>612 読んだらきっと信州に旅に出たくなるよ。
614 :
名無しのオプ:03/09/29 20:18
影の地帯の結論教えてやろうか。。
ってゆうか3年前に読んだから忘れたよ
解説にも書いてあったけど、一般的な推理小説は、トリックを中心にしたものが多いけど
松本清張は、犯罪の動機を主張する物が多いね
ごく普通の平凡な人が、事件に巻き込まれるってのが多いね
影の地帯の結論?
「影の地帯」とは「禿の地帯」の聞き間違えで、実は二階堂の頭のことであったと。
あれ、ネタバレしちゃったかな?
悪い悪い。削除依頼出してくるわ(笑)
616 :
名無しのオプ:03/10/01 11:39
死の枝がスキ。
文庫よりカッパで読む方のが好きだ
さりげなく入ってる写真がいい
618 :
名無しのオプ:03/10/04 06:37
もしかして昭和史発掘の文庫版って絶版?
家にあるのは2〜4巻が抜けてるので
本屋で探したが置いてない・・・
カッパの短編全集全11巻揃った。性分として全部揃ってから一気に読む質なので、まだ一冊も読んでないけど。
楽しみですわ。清張の短編は非常に好きだ。歴史ものもいいよね
620 :
名無しのオプ:03/10/05 16:22
清張の短編集の中で、ベスト3を挙げるとしたら、
どうなるかな?個人的には
1『張込み』
2『黒い画集』
3『死の枝』
だと思う。『黒い画集』が1位でもいい。
621 :
名無しのオプ:03/10/06 15:51
>620
短編集だと新潮の文庫、全集といろいろ分け方があるから
短編のこの話が好き、と書いたほうがいいんじゃないのかな?
ちなみに漏れのオキニは
「一年半待て」「地方紙を買う女」でつ。
ローカルネタかもしれないが今度テレビ愛知で昼間に
「松本清張の小さな旅館」という二時間ドラマ(たぶん再放送)をやるらしいが、
どんな話?タイトル聞いたことないけど漏れが知らないだけなの?
622 :
名無しのオプ:03/10/06 19:27
時代ものの短編の「甲府在番」が好き
テレビドラマにでもしたら面白いと思う
623 :
名無しのオプ:03/10/07 12:03
622の目玉をくりぬきました。
624 :
名無しのオプ:03/10/09 08:08
625 :
名無しのオプ:03/10/12 23:53
「落差」の主人公の最低ぶりがたまらない。
626 :
名無しのオプ:03/10/13 13:10
ワシの短編オキニは
「入江の記憶」(死の枝)
「白い闇」
627 :
名無しのオプ:03/10/13 21:42
「天保図録」はすばらしい
628 :
名無しのオプ:03/10/13 21:52
三島由紀夫は毛嫌いしてたらしいが
629 :
名無しのオプ:03/10/22 13:54
こないだT○Sの「ウ○ッチ!」で横山秀夫のことを
「平成の松本清張」といってたよ、漏れは横山秀夫はほとんど
読んでないからわからないんだけどどーなの?
>>629 「影の季節」ってサスペンス(上川隆也主演)今度TVでやったら見てみ?
おもしろいよ
631 :
名無しのオプ:03/10/26 21:09
視聴率操作
「渦」でも取り上げられていたなあ、と思いながら報道を見ていた
「こち亀」とか「EXテレビ」とかでもあったかなあ
後者は、放送終了後の局に何分かチャンネルを合わせましょう
という視聴率調査への影響力を試みるイタズラ企画もしていた気がする
スレ違いだが
633 :
名無しのオプ:03/10/29 10:37
「渦」はたしか視聴率調査と殺人事件を無理やりくっつけたような話だろ?
634 :
名無しのオプ:03/10/29 14:49
>「EXテレビ」とかでもあったかなあ
マジレスすればTV番組内で不特定多数に問いかけ尚且つ金銭の享受もなかったわけだから
今回の事件とは全く一緒にされるものではない
>>634 たしかに
今回の不正・視聴率操作と同一視にされるものではありませんね
636 :
名無しのオプ:03/11/04 14:35
「黒い福音」読んだらキリスト教が大嫌いになりました。
前はただ嫌いなだけだったのに。
637 :
投票ラブストーリー 〜こころ踊る大総選挙〜ダイジェスト:03/11/04 16:03
♪〜あの日あの時あの場所で♪〜
この一ヶ月、恋人のカンチとは会っていない。
ため息をついたリカは、またいつもの独り言を繰り返した。
やっぱり私が言いすぎたせいなんだわ。。。
ちょうど一ヶ月前、リカはお気に入りのドリカムの限定版CDをカンチの不注意で割られてしまった。
リカはあまりのショックで我を忘れ激しく怒った。二人は大ゲンカになり、それから一度も連絡を取っていない。
考え事をしながら歩いていたためか、リカは投票所となっている小学校の校門の目の前まで来ていたことにようやく気が付いた。
そして、十何年ぶりに訪れた小学校の校庭を目にしても何の感慨にふけることもなく、
ただ、恋人との関係を悲観するばかりであった。
投票所である体育館の階段を一段一段と重い足取りで上がり、入り口まで来たリカはまた一つため息をついた。
私にとって無意味な選挙。
わざわざ私がしなくても。
そう思い、リカは今来た道を帰ろうと、うつむきかげんの顔をフッと上げ、体を後ろに向きかけた、その時だった。
リカの目に思いがけず飛び込んできたのは恋人カンチの姿だった。
「カ、カンチ!」
リカは目を疑ったが、それはまぎれもなく選挙管理委員として投票所で立ち働いていたカンチだった。
カンチはその声に気づき、仕事を放り出し、受付のテーブルを跳び越え、リカの元に駆け寄った。
「リ、リカ!ごめん。」
カンチは急きょ選挙管理委員を頼まれ、この一ヶ月、選挙の準備で忙しかったことが会えない原因だったのだと説明した。
そして、カンチは思わずその場でリカを抱きしめた。
「す、好きだ、リカ!愛しているよ!」
リカは熱くなった。
心の底からわきあがる感情を抑えられなかった。
「カ、カンチ!カンチ!カンチー!」
リカはうれしさのあまり大声で恋人の名を叫んだ。
そして、胸元で握りしめた投票用紙を涙が静かにぬらした。
館内からは拍手がおこり、そこに居合わせたすべての人が若い二人を祝福していた。
そしてその後、リカは生まれてはじめての投票を終えた。
その夜、テレビは民主党の勝利を伝え、日本は大きく動きはじめたのだった。
一人でも多くの若者に選挙に参加して欲しいです。ぜひ!
.........................................................................
638 :
名無しのオプ:03/11/05 23:06
「道たつたづし」 「地方紙を買う女」「家紋」「夜光の階段」「黒革の手帳」「書道教授」「喪失の儀礼」以上が、ドラマ化されて印象に残っています。
639 :
名無しのオプ:03/11/05 23:55
「連環」描写、筋立ては面白いんだけど登場人物に魅力が乏しくて
惜しい。宇都宮早苗ぐらいがましか。でもなんかやな女って気もするし。
とくに、主人公の犯罪を暴く役の人物が全然くだらないので興がそがれる。
640 :
名無しのオプ:03/11/10 12:29
>639
漏れも読んだときイマイチだったため内容をかなり忘れてしまいました。
641 :
名無しのオプ:03/11/10 22:05
コピペ
○日9「砂の器」
脚本 龍居、伊佐野P、
演出 福澤、金子、
出演 中居正広、松雪泰子、武田真治、赤井英和、永井大、渡辺謙ほか
だそうです。
643 :
名無しのオプ:03/11/11 00:00
「松本清張」で検索すると、テレビ・映画化された作品の話題が多いですね。
映像でしか作品を知らない人には、文章でしか表現できない清張の魅力も
知ってほしい。
644 :
名無しのオプ:03/11/11 10:59
>641
現代風にアレンジ、らしいがそれが危険。
ヌーボーグループはどんなグループと呼ばれるんだろうか?
アノ病気は?まさか以前のように「殺人犯の子」と変えられたりするのかな?
645 :
名無しのオプ:03/11/11 16:53
なぜ中居なのか。白い影で懲りなかったのかよ。
松本清張作品が穢れてしまう。
646 :
名無しのオプ:03/11/11 17:33
冒頭いきなり顔潰された死体の役で登場だったら笑うのだが・・・・
ライ病のくだりはカットだそうな・・
648 :
名無しのオプ:03/11/12 13:24
それじゃ、あの親子が虐げられていた原因をどう設定するんだろ?
ただ過去を知ってるからかな?
もういいよ、何だって。中居って時点で終わりだもん。
真面目にやってもコメディーっぽくなるものね
厨房のころ読みまくりました。
黒の福音のモデルになった教会の近所に住んでいるので、
「え!あそこが?!」とビックリ。その後も前を通るたびに「ここは…」とか考えちゃう
>>177 超遅レスだけど、映画「疑惑」面白かったですね。
桃井かおりと岩下志麻がw
双方はまってました。
中居主演、、、。去年の模倣犯の悪夢を思い出す。だけど霧プロ解散は
痛い。ろくでもない清張作品の映像化ばかり。
654 :
名無しのオプ:03/11/14 11:11
中居、犯人役で主演。っていいのか?
前半部分はフーダニットだろ?いちおう。
>>475 『砂漠の塩』→1970年に『愛と死の砂漠』という題名で平幹二朗・小川真由美出演。
久々にこのスレ読んで一度も出てこない作品。『聖獣配列』を読んだって人いませ
んか?絶版になってて古本屋で買って読んだんだけど、『けものみち』『黒革の手帖』みた
いな女のピカレスクもの。でも、自分の評価は けもの>黒革>聖獣 です。
>>655
1970年ではなく、1971年ね。清張先生は小川真由美との思い出話を
後によくしたそうです。けものみちも映画化されていて、あの池辺良が悪役
を演じています。ヒロインは池内淳子。平幹二郎となると「天城越え」は外
せない。漏れ的には黒革>けものみち>聖獣。です。
657 :
名無しのオプ:03/11/15 18:04
黒革の手帖、最高に好きです。
658 :
名無しのオプ:03/11/15 18:41
今度の「砂の器」で渡辺謙ってキャストが気になるな。
丹波先生さんなのか、それとも緒方拳のほうなのか?
659 :
名無しのオプ:03/11/15 19:02
渡辺謙は丹波(今西)だそうです。
660 :
名無しのオプ:03/11/17 16:11
「ガラスの城」に触れる人がいないのはなぜ?
女のどろどろしたものが書かれていて私は好きです。ちゃんとどんでん返しのある
本格ミステリーだし。
清張先生、ご存命でしたら、お膝元の黒川温泉の不祥事をなんとご覧になっていたか・・・。
662 :
名無しのオプ:03/11/20 08:03
663 :
名無しのオプ:03/11/21 04:24
>>596 影の地帯を読んで、もしかしたら自分も作家になれるんじゃないかと
甘い事考えてしまったほど、酷い作品だった。
酷さを堪能したい人にはお勧め!
664 :
名無しのオプ:03/11/21 04:27
665 :
名無しのオプ:03/11/21 16:38
>664
612ですがまだです。
こないだまで「地の骨」読んでました。
666 :
名無しのオプ:03/11/22 01:22
>>663-664 わーそんな事言わないでください・・・(汗
俺は「影の地帯」、大好きなんで。
ふだんは一般書籍板住人なんで、ここのミステリ読みの方とは好みが違うのかも
しれないけど。
前の方に書き込んでる方もいましたが、背筋が凍る殺し方、オカ板に出てきそうな
ヤバ気な村の描写など大好きなんですw
あと私小説っぽい「半生の記」が好きです。40歳過ぎてから作家になった苦労人の
松本清張、尊敬する。
667 :
名無しのオプ:03/11/22 16:08
ワーストは「影の地帯」ということでいいですか?
668 :
名無しのオプ:03/11/22 18:22
ワーストはもっと末期の作品にあるだろう。
『眩人』とか何が書きたかったのかよく分からない。
初期の短編の切れ味に比べたら別人のよう。
669 :
名無しのオプ:03/11/22 19:28
>あと私小説っぽい「半生の記」が好きです。40歳過ぎてから作家になった
>苦労人の松本清張、尊敬する。
禿同!
亡くなった今でも松本先生の作品は偉大です。
670 :
名無しのオプ:03/11/22 20:05
清張先生って熟女の玄人の美人ではないが男好きのする女が
タイプなんだね。
女が主人公の作品はそんなタイプが多い。
末期のほうはいまいちだけれど
「草の径」 に収録されていた短編
「夜が恐い」は、生々しさが出ていた・・・・気がします
(作品タイトルとか間違えていたら失礼)
私も身体が弱くて、入院中に読んだからかもしれませんが
672 :
名無しのオプ:03/11/24 00:51
>>660 禿同。
「ガラスの城」は面白かった。
へたすりゃ自分の中のベスト1かもってくらいよい印象が残ってる作品。
でも、清張作品の中では知名度低いんだよね。
隠れた秀作って感じかなぁ。もったいないな。
673 :
名無しのオプ:03/11/24 01:07
清張はぜんぜん読んでないけど「或る小倉日記伝」
は印象に残ってるな。芥川賞の中ではかなり上出来なんでは
674 :
名無しのオプ:03/11/24 16:20
「梅雨と西洋風呂」面白かったな。
>629
横山秀夫は清張先生の立派な後継者だと思います。
ですから、大変期待しています。
雰囲気、文体はすごく似ていて好きです。
さすがに第5回松本清張賞を受賞しただけあります。
まずは同賞受賞作の「陰の季節」を、それから
第53回日本推理作家協会賞短篇の「動機」を
お読みいただければお分かり頂けると思います。
676 :
名無しのオプ:03/11/25 19:51
『黒革の手帳』読んだけど、すごく後味の悪い、カタルシスのない話で
読後しばらく鬱になった。
初版厨じゃないんでよくわかんないけど
古本屋の100円棚で「ゼロの焦点」の初版(カッパ・昭和34年12月)ってのを買ったのよ。
たしかこの作品はカッパ版が最初に世に出た版だったとおもうです。
ひょっとして売ってるとこにいけば相応の値段ついちゃうの、これ?
678 :
名無しのオプ:03/11/28 18:52
ガラスの城、おもしろくて一気に読み終えました。
最後はまさかの展開でした。
ま・・・まさか!!
「ガラスの城」は筒井康隆の「みだれ撃ち涜書ノート」で取り上げられていたのが
きっかけで読んだ。知名度低くはないと思う。
681 :
名無しのオプ:03/11/29 23:43
>>680へ
筒井氏と清張氏の間に確執があったんですが、その本の中では褒めてました?
>>680へ
筒井氏と清張氏の間に確執があったんですが、その本の中では褒めてました?
683 :
名無しのオプ:03/12/01 11:39
「喪失の儀礼」がドラマでやります。
期待していいのかな?
684 :
66ffffあ66ffff:03/12/01 11:56
ミステリーいいね
685 :
名無しのオプ:03/12/01 21:22
中居の和賀の想像がつかん。
田村正和の和賀はよかった
>>683
前に火曜サスペンスで古谷一行主演だった。原作で名古屋がドラマでは仙台。
「喪失の儀礼」は清張作品の中でも、何度でもドラマ化が可能な医療ミス、
現場の問題を扱ってますから、期待できるんじゃない?曖昧な終わり方が
好きな漏れにとっては、好きな作品。
687 :
名無しのオプ:03/12/02 15:25
中居主演なら「わるいやつら」にしたらどうよ?
688 :
名無しのオプ:03/12/03 22:46
テレ東で今やってるけどなかなか良いね。
俳優陣も大地康雄とかなかなかうまいんだけど、
原作自体にリアリティがあって迫力がある。
689 :
名無しのオプ:03/12/04 12:08
大地康雄ガンバリすぎ。
690 :
名無しのオプ:03/12/05 15:55
ちょいと聞きたいんですが或る小倉日記伝の田上耕作の名字って
「たのうえ」って読んでいいんですかね?それとも「たがみ」?
691 :
名無しのオプ:03/12/08 02:38
今、「天才画の女」読み中。
「ガラスの城」って面白いんだ?
今度それ買ってみようっと。
>691
漏れはいま「ガラスの城」読んでます。
でてくる人物が少々多めです。
次は「天才画の女」を読むつもりです(入手済み)
両作読み終わったら691さんとかと語り合いたいものです。
693 :
名無しのオプ:03/12/09 16:59
清張って、作家になるまで貧乏だったん?
694 :
名無しのオプ:03/12/09 19:15
ガラスの城、前半と後半は同じ一人称でも、きちんと書き分け
できてるなあと思いました。課長と抱き合ってたのが意外な人物でした。
天才画の女は途中でからくりがわかってしまった。
マジレス希望
昨晩「ガラスの城」読了しました。
694さんに禿同でした。
今日から「天才画の女」読みまーす。
この人の小説、おもしろいけど読んだ後凹む。
救いがない。淡々とした世界が続くだけって感じで。いかにもな悲劇の
方がよっぽど救われるね。
699 :
◆xAG4.Wd6wQ :03/12/10 23:27
700 :
名無しのオプ:03/12/11 00:25
『紅刷り江戸噂』『彩色江戸切絵図』などの時代物短編もよい。
既に円熟した筆致がみごとで江戸を生き生きと描いている。
清張の本領はやっぱり短編だ。
時代物なら「無宿人別帳」もお勧め。山梨の人間としては「甲府在番」
「異変街道」も外せない。
全集にはエッセイとかも収録されてるんですか?
703 :
名無しのオプ:03/12/14 16:48
なぜ「山峡の章」は全集にはいってないのですか?
704 :
名無しのオプ:03/12/15 02:12
691ですが・・
忙しくてなかなか「天才画の女」読み進まないよう。
「ガラスの城」も入手して、年末年始の休みに読みふけるぞ〜〜!
>>703 全集のことはよくわからんが、それは「氷の灯火」という小説の改題だ。
もとの題で収録されてないの?
706 :
名無しのオプ:03/12/16 20:11
推理長編って特に清張ものは一気読みしないと、細部とか登場人物とか
伏線とか忘れちゃって駄目なんだよね。歳のせいかな?
私、一気読み以外の読み方ができないっす
「天才画」読了しました。
このスレのどこかにもあったように絵のことは途中でわかりましたが
その後のもうひとひねり?があってよかったです。
ネタばれしないように書くのは難しいですね。
ちなみに今読んでるのは「馬を売る女」です。
清張さんって田舎出身のわりには、田舎を貧しい寒村っていう具合に
ステレオタイプの描き方をしていることが多い。都会志向が結構強い
のかな。
710 :
名無しのオプ:03/12/17 21:09
馬を売る女、鉢植えを飼う女やガラスの城のように
ハイミスが貸金してるのが、よくでてきますね。
スレ違いなんだが横山秀夫氏の動機を読んでみた。
うわー、こりゃ面白いなw
713 :
◆xAG4.Wd6wQ :03/12/18 22:59
714 :
名無しのオプ:03/12/19 18:07
いまさらだけど「砂の器」読んだ。
確かに偶然が多すぎるところもあれだが、
宮田ってなんで田園調布の和賀の家で「音」聞いたのに
成城のあたりで死んだの?
そこで引っかかってしょうがないんだが。
715 :
名無しのオプ:03/12/19 22:59
清張の長編ものは穴だけだから読んじゃいかんって。短編読め。
716 :
名無しのオプ:03/12/19 23:23
「砂の器」小学生のときに読んでから10年の月日が経って
もう内容忘れてる・・・。
もう1度確認のために読んでみようかな。
最近は短編を中心に読んでいて、長編は全然読んでないや。
松本作品の長編で今でも読めるのは何かな?「目の壁」「悪い奴ら」「黒革の手帳」
がすぐ浮かぶ。最後の方だと「10万分の1の偶然」。晩年、海外を舞台にした作品
が何作かあるが、成功したとは言えない。
718 :
名無しのオプ:03/12/20 00:34
「黒い福音」なんてどう?当時の事件知らなくてもそれなりに読める
んじゃない?
719 :
名無しのオプ:03/12/20 03:28
>>716 清張に限らず、昔読んだものって、けっこう忘れてるから
大人になって読むのもまた言いと思うよ。
「黒い福音」、去年週刊新潮の企画でビートたけしが取り上げていた。去年の
時点で容疑者の神父が生存していたことに驚き。たけしは清張ドラマに出て、
初めて面白さに気がついたそうな。あれだけ博覧強記を売り物にしてるのに
意外だ。
松本清張の作品についての嗜好
みなさんは長編派?短編派?
あたくしは短編派
わたくしは短編派
断然短編
724 :
名無しのオプ:03/12/27 00:17
>>720 トルベック(本当はベルメルシュだっけ?)はまだ生きてるんだ。
あれ読んで以来「サレジオ会」って聴く度に胡散臭く感じてしまう。
でも私はどちらかといえば短編派ですけど。
725 :
名無しのオプ:03/12/27 11:52
わたくしは長編から入ったので
長編の方が読み応えがあるような気がします
もう文庫本では手に入らないようなのもあったりする
まだ読んでないのもたくさんあるんだよー
726 :
名無しのオプ:03/12/27 18:32
どちらかというと 短篇
長編では 渡された場面 異変街道 が好きでつ
短篇の たづたづし も良かった
火サスで古谷一行、吉川十和子でてたけど
それ以上に内藤剛志のきれた演技がよかった・・・
火サスの清張作品 DVDかなんかででないかな
727 :
名無しのオプ:03/12/27 19:06
プロ野球板で「プロ野球ノベルツクール」というスレがありますので、よかったら参加して下さい。
>>726
今度、NHKで放映された和田勉が参加した「天城越え」が出るぞ。清張センセイ
のお遍路さんも必見。
729 :
◆xAG4.Wd6wQ :03/12/28 13:41
730 :
名無しのオプ:04/01/01 03:33
あけましておめでとうございます。
↓ここ、土ワイの全リストがあるんだけど
ttp://sb-p.jp/oishi/dowai/index.html けっこう松本清張の原作って多いよね。
人の声を聞き分けられる電話交換士の女性が
偶然強盗犯の声を聞いてしまった話(タイトル失念)で、
音無美紀子が主演したのを子供の頃にリアルで見た記憶が。
ドラマのラストはどうだったんだっけかな、原作と同じだったんだろうか。
>730
ここは墓場、死人しかいない
って奴か?
「天才画の女」と「紅い白描」そっくり
>>732
短編を長編に書き直す事もありました「甲府在番」をリメイクして
「異変街道」もありました。「Dの複合」によく似た短編もあります。
>>726 家の近くのレンタルビデオには
一時期、松本清張コーナーが設けてあって
民放競作版とか映画版とかいろいろ置いてあった
ビデオなどソフト化はされているのかも・・・レンタル専用かは不明
昔DVDコーナーを見かけたこともあるのだが・・・(該当作品かどうかは不明)
いろいろDVD化されている・のかな ?
宮部みゆき選の松本清張短編選集が
文春文庫で刊行されるとの噂を聞いたのですが
どうせ既出の短編集とダブりが出るはずだから
・・・「顔」などは絶対入るだろう
清張全集を (普及価格で) 新装版として刊行してほしいと
思う
>730
それは,そのものずばりの『声』という短編じゃないかとおもいますね。
小説は新潮文庫だと『張込み』に入っています。
ドラマは未見です。ご自分でご確認あれ。
久しぶりに「鬼畜」を読み返した。
映画とかでも結構有名な作品で、ストーリー展開も頭に残っているのに面白い。
ぐいぐいと読ませる筆力には、まさに脱帽。これぞ清張と思われ。
金の切れ目が縁の切れ目の妾も妾。
こういう鬼畜、当時としては斬新だっただろうけど今じゃ珍しくなくなったね。
漏れは女房の強烈な嫉妬がメル欄1に変化し、メル欄2した後、興奮して激しく
夫にセクースを求めた心理なんかはなんとなく分かるような気がしたヨ。
738 :
名無しのオプ:04/01/06 22:47
鬼畜の映画って見てないけど(子供だったしね)
鬼畜夫妻は緒方拳と岩下志麻だったんだね。
緒方拳の情けない夫役は上手かったヨ。
岩下志麻は見事にハマリ役だったね。コワ〜(≧ο≦)
子役にいい芝居をさせる為に岩下志麻は撮影終わるまで優しくしなかったそうだ。
おかげで子役は本気で岩下をこわがって、特に赤ん坊はマジにひきつけを起こしたらしい・・。
数年後、何かの特番で岩下が出演した際、赤ん坊役だった青年がゲスト出演して
岩下が当時の思い出を語っていたよ。「影の車」でも岩下はハマリ役だったよな。
けものみち 昔、某国営放送がドラマ化してた。
名取裕子もよかったが、伊藤家の食卓さんが、秀逸でした。
執念深そうな感じが良く出てた。
今、また読み返してて急に、思い出しました。
砂の器、ドラマ化らしいけど現代版なんだってね。
あの時代だったから成り立っていた設定はどうするんだろ。
アノ病気については、避けざるおえないだろうな。
>742.743
アノ病気の設定がどうなってるのかな?
ガイシュツの予想だがたぶん殺人犯の子、になると思います。
本人が未成年のときになんかやって補導された、では甘すぎるよね?
年末年始は「かげろう絵図」読んでました。
補導じゃ、後々のきっかけとしてはヌルイよね。
やっぱ、殺人くらいないと。
年末は「張り込み」の読み見返ししました。
アノ病気もそうだけど・・・
戸籍関係はどーするんだろ。
あれは今の時代ではありえなさげ・・
予告の映像は親子でさまよってるふうで
イメージとしては原作っぽいんだけどね。
「砂の器」原作では「音を使った」殺人方法があったが、今度こそは
やってくれるのか?
今日
親戚の法事に行ったら
・・・鳥取の方の発音は、独特なんですよ・・・
という会話が出てきたのでビックリした
殺人を犯し、逃亡するため他人と入れ替わる(他人に成りすます)
徹底的に描ききれば、それなりに説得力をもつと思うが
今のドラマでできるかなあ
戸籍はねぇ、戦中の混沌とした時代にしか出来なさそうなことだし。
少し前のヒロスエが出ていた阪神大震災のドラマで
戸籍を買ったってあったけど、ぜんぜん具体的でなくて
今の世でいったいどうやるのよ?ってな疑問しか残さなかったし。
和賀の戸籍の件
※ ネタバレ注意 ※
テレビ誌を立ち読みしたら、刑事(赤井)が偶然和賀(中居)の免許証を見て、
和賀の名ではなく、そこには本名が、とあった
ので、戸籍の件はスルーしちゃってる模様
無理矢理現代劇にしないで
原作通り昭和30年代の時代物にすればいいのに。
お金かかるからかな。
>>751
今、昭和30年代の映像を創るとすれば、CG使いまくりか、アニメしかないかな?
松本清張原作のドラマを見る時、
結構昔の雰囲気を楽しみにするところもあるんだけどなあ。
あと服装的には何となく
みんな帽子をかぶっているイメージがある。
夏だとベージュのズボンに白の開襟シャツとか。
↑ 禿同! 刑事は、ハンチングに開襟シャツ。
チンピラは、派手アロハ。
薄幸な女は、ワンピース。 のイメージだ。
755 :
名無しのオプ:04/01/17 10:04
ドラマの砂の器、
第一回で映画版の半分くらいまでストーリーが進むので、
脚本読んで驚いた・・・
と、昨日中居がテレビで言ってたよ。
>>755 つーことは、第三回以降、延々と製作者のオナニーが続くのか
ドラマ、ちょっとだけ楽しみ。
あまり原作を汚してほしくないけどね。
758 :
名無しのオプ:04/01/18 22:45
ドラマ視た。予想通り激しくつまらなかった。
原作は、読んでないけど、面白いんですよね?
759 :
名無しのオプ:04/01/18 23:20
「砂の器」の原作で、ひとつだけ未だにわからないことがあるんですが。
三浦恵美子が流産で死ぬ間際にうわごとのように言った言葉、
「とめてちょうだい、ああ、いや、いや。どうかなりそうだわ、もう、やめて、やめて、やめて、」
吉村刑事はそれを超音波のことではないかと言いますが、
今西刑事は、
「違う。彼女の耳には、超音波は、聞こえなかったはずだ」
と答えています。
しかし、最後までその言葉の真意が解明されないまま終わってしまった感じなのですが、
果たして恵美子が口走った言葉は、何を物語っていたのですか?
知っている方、教えてください。
第一回見た。
ぜんぜん阿寒、予感。
展開に興味をそそられない。
犯人の側から殺人の場面を書いてしまうという試みはよいと思う。
もともと犯人を特定した上で追い詰めていくのが社会派の定石であるから、
このように倒叙推理に改造しても問題がないし、
ミステリよりも、犯人のドラマを語るのが目的なら理に適っている。
しかし、そうであるなら、和賀が事件前から暗く描かれているのは失敗ではないかと思う。
むしろ、幸せの絶頂の中から転落していく悲劇としたほうが感情移入の面でもよかったんじゃないだろうか。
そうでないと和賀が事件を起こしてしまったことも納得できないし、
権力にしがみつこうとしてもがく彼にも同情が出来ない。
やるとしたら、まず演奏会が大成功に終わったあと、
ファンにサイン攻めにあったり、名声が広がっているニュース場面を挿入し、
殺人を犯した場面のあとにも祝賀パーティのようなものにだされて、やたら「おめでとう!」を言われたりするとか。
そうした光景が和賀にとってはある意味で悪夢のようにも映り、しかしこれを手に入れるために自分は手段を選ばないと決意するとか・・・。
>和賀が事件前から暗く描かれているのは失敗ではないかと
失敗かどうかはまだ初回だから何とも言い切れないけど概ね同意。
いっそ傲慢なくらいをイメージしてたんだけど。
それだけに自分の過去を知られることを極端に恐れていたっていうか。
しかも苦悩する?姿をあんなにしつこくやられるとちょっとモニョ
今度のドラマは「中居くんかわいそー」「苦悩する中居くんもすてきー」と
言わせるためのドラマだから。
お金もかかってるし、映像も音楽もいいと思うけど、動機とか戸籍偽造とか
現代のドラマの中でどういうふうに処理するんだろ?ってところは多いよねえ・・・
いやいや、「かわいそー」な話にするなら、
なおさら事件前は明るく幸せにしとけば落差が出たんじゃないかっていうこと。
あの事件さえなければ・・・みたいな。
傲慢に描くのも一つの手だし、好みでもあるけど、
『白い巨塔』の財前君とかぶっちゃうかもしれないね。
とにかく人気者な感じがしないんだよね、一話の和賀。
行動にも自由がありまくりだし、家に帰っても一人で、電話一本かかってこない。
おれだったら、この程度の地味な成功なら、あっさり親父のところに帰ってるよ。
「エースをねらえ」には遠く及ばない出来ということでいいでつね?
「エースをねらえ」はデタラメさやチープさを笑い飛ばせるけど
「砂の器」はそういうわけにいかないからハードルが全然違う
767 :
名無しのオプ:04/01/19 14:35
赤いさんと仲居がもみあってるとき
いきなり仲居の服の中から免許証をうばったのにビクーリした
いまどき免許だけポケットいれてるひといないよ・・・
TVドラマ、自分としてはまあいいかって感じ。
確かに、このあと堕ちて行くことを考えたら
和賀が脚光を浴びて絶頂期っていう描写も欲しかったかもしれないけど、
和賀の心の中までは原作では描かれてないしね。
つねに暗い気持ちを引きずってきたかも知れないし。
素の仲居は好きじゃないけど
ドラマで作った暗い感じの仲居は好き。
婚約者の田所娘役の京野ことみも、
原作通りのイメージでやぼったい女で(・∀・)イイ!
つか渡辺謙がよすぎ。豪華すぎ。
以上野暮ったい女の意見でした。
このままいくと、中央線での紙吹雪の女はあるのか?
見栄えのいいシーンだから映像化しやすいけど
それが捜査の進展につながるというのは強引すぎるからなあ・・・
来週からは恋愛に焦点を当てて進んでいきます。
けっこう視聴率良かったみたいだね。
ま、2回目以降にすこ〜し期待してみるか・・・
思わず1974年版の映画のDVD、通販で購入申し込みしちゃったよ。
和賀は森田健作なのかな?
なんつーこと言うんだオイ!
>774
ちがうって。
若い方の刑事だよ。
たしか和賀役はダスティン・ホフマンだったはず
「砂の器」って、紙吹雪の女もそうだけど、刑事の近所や妹のアパートに
都合よく事件関係者が引っ越して来るのがちょっと・・・
すごい偶然ばっかりなんだよね。
「砂の器」は清張作品の中で知名度こそあるが、ミステリーとしては出来が良くない
んだ。いきなり、「砂の器」に手を出して清張を低く評価する人も少なくないはず。
ドラマ効果でめちゃくちゃ売れ出したんだってね。
でもこれで清張評価されたらつらいものがある・・・
オヤジが昔買った全集がまばらに抜けつつもあるので
抜けてる分買って揃えたくなってきた
782 :
名無しのオプ:04/01/25 19:03
783 :
名無しのオプ:04/01/25 22:39
TVドラマと原作は全くの別物と思った方がよい
清張の真髄を知りたければ初期短編を読め。
ドラマはメロドラマとしてはともかくミステリーとしては原作以上に期待できない感じだ
原作の穴を埋めるんじゃなくて広げながら作ってるような
786 :
名無しのオプ:04/01/26 12:10
「砂の器」は犯人さがし(フーダニット)というより
刑事たちの地道な捜査を描いた話、という気がしたよ。
>786
当たり前のことを、いまさら言っているね。
788 :
名無し物書き@推敲中?:04/01/26 13:05
ねえ、まつもときよはる
っていうの? それとも、せいちょう?
「砂の器」を読むと当時の日本人がいかに働き者だったかわかるなあ。
夜行で出かけて夜行で戻って来たり、出張の移動時間中も「のんびり列車に乗ってると
働いている同僚に申し訳ない気がする」とか。
原作だと吉村刑事は素直で気配りがあって、理想の部下って感じだね。
口を開けば他人の、とりわけ上の世代への悪口ばかりのヌーボーグループと対比させたんだろうけど。
今西刑事が最後、彼に花を持たせるのがいいね。
「半生の記」を読むと若き清張(30代だが)先生、夜行で小倉から関西まで
箒の行商で飛び回っています。高速バス4時間で疲れているようでは駄目ですな。
東京から亀嵩まで21時間かかるというのが気が遠くなりそうだ
>792
すげーな。いまだったらアメリカだってそんなにかからないよな。
「たずたずし」がよかったよ。
ドラマも面白かった。
796 :
名無しのオプ:04/01/28 12:15
>794
古畑と言わないところが素敵。
>>789 学校で教師にうるさく質問したら、
「松本君。静聴したまえ」と言われてそれをぱくったのは有名な逸話ですね。
それ、ぱくったというのか
799 :
名無しのオプ:04/01/30 15:21
それをいうなら
双葉亭四迷もぱくったことになるよな。
ところでドラマの「砂の器」ここまでどうですか?
ドラマ板じゃなくこの清張スレの住人のみなさんに聞いてみたいのですが。
>>799 このスレの住人にとっての最大の関心事は
超音波殺人が使われるか否かw
ハンセン病なんかどうでもええ。
800清張
ヒャッホイ
>>786 松本清張としてはフーダニットの意図もあったのでは
でなきゃ関川の存在意義は・・・
関川は少なくとも読売新聞連載時においては読者ミスリードのためのキャラだろうね多分
連載時→カッパノベルス初版ってどの程度の書き直しがあったんだろう
知ってる人いない?
ちなみに新聞連載は1960年5月から10ヶ月、カッパ初版は1961年7月
(約4ヶ月後に出版)
>>803
当時、まさに超多忙の先生が大幅の加筆をしたとは考えれないな。
805 :
名無しのオプ:04/01/31 23:42
戦後の社会派リアリズムの巨匠とはいっても、
超音波殺人はどうみても戦前の小栗虫太郎や海野十三ら
電波ミステリーと同レベル、パクリだからなあ。
「砂の器」が清張作品として失笑を買うのも無理はない。
清張の作品で一番面白いのってどれ?
来週もう紙ふぶきだ。
初めて松本さんの作品「砂の器」読んだけど
スッゲーご都合主義もりもりの小説ですね。
それはどんな清張ファンでも認める事実
810 :
名無しのオプ:04/02/02 19:49
つーか、小説の方をまともに読んだことない
映画マンセー厨房が勝手に「砂の器」を清張の代表作に祭り上げてるんだよな。
映画板とかテレビドラマ板の関連スレ見てみい。
痛いヤツらがウジャウジャいるぞ。
>>806
君の好みを書いてくれるとありがたい。推理、歴史、時代劇、コラムと日本で一番
幅の広い作家ですから。因みに漏れ的には「ゼロの焦点」「Dの複合」「天城越え」
「日本の黒い霧」あたりが好きだが。
発端〜カメダのなぞが解けるあたりの前半部はえらく面白かったがあとはぐじゃぐじゃ。
そんな印象
813 :
名無しのオプ:04/02/03 21:45
「日本の黒い霧」でのゾルゲ事件についての追求は、見事な予想の外れ方だな。
ゾルゲのスパイ行為は、あまり影響無かったとか言ってるぞ!!!
伊藤律に関しても支那軟禁については的中だが、生きて日本の地には戻って来ないと予想してるし‥‥
「日本の黒い霧」は最近の清張批判によく引用されますね。ただ、当時と今の
情報の量、質の問題もあるが。この作品の一番の意義は、GHQが日本の左派勢力
に一時的にとはいえ勢力拡大に手を貸した事を書き残したこと。ゾルゲ事件も
あちらさんの言い分と、情報漏れで組織が混乱した日本の立場を考えると、「
影響は少ない」と簡単には言えないはず。
それ以前に「予想が外れたからだめ」って考え方には着いていけないんだが。
>>816
如何に清張先生が題名を付けるセンスがあったという「証明」ですな。
砂の器の映画版のDVD購入しました。
ドラマ見終えたら見ようと思う。
夕刊紙でドラマ絶賛してたよ。
いい悪いはともかく中ダレせずにワンクールいけるのか心配。
個人的に一番好きなのは「0の焦点」
テレビで白黒の映画版も見たことあるけどよかった。
ヒロイン結城みえこって女優だったっけ。
戦後を引きずった日本の暗さがどんよりしてて、
清張を好きになったきっかけの作品。
819 :
名無しのオプ:04/02/06 11:51
>>819 ああああ、すまそ。
久我美子の顔を思い浮かべながら違う人の名前を書いてしもうた。
あのデカいほくろがある女優さんだよね?
砂の器で印象に残ってるのは和賀と婚約者が元大臣からご馳走になる
囲炉裏で焼くバーベキュー。
すごくおいしそうなんだけどスコッチやピンクレディは合わないんじゃないかと思った。
今週号の「アサヒ芸能」に「砂の器」ネタ載ってた。橋本氏は健在。しかし、21時
就寝なのでTV版は何時も中途しか見てない。文中、清張先生が「砂の器」を絶賛し
ていたとのこと、最後に清張先生の長男宅にインタビューしているが、この点に編集
部の「強い悪意」を感じる(笑。
823 :
名無しのオプ:04/02/12 15:21
>821
成金はとりあえず高い酒を出します。
料理にあうかどうかなんて考えません。
824 :
名無しのオプ:04/02/13 13:33
この人は題名のつけ方がうまいなといつも感心します。
なんか読んでみようって気にさせられる。
825 :
名無しのオプ:04/02/13 20:53
社会派の定義キボン!
本棚に「霧の会議」と「迷走地図」があるんだけど、
これって面白いですか?
いやそれはあなたが読んで判断して欲しいのだが
「砂の器」ってやっぱり原作より映画だよなあ。
「砂の器」が清張の代表作になっているのは、映画に拠るところが大きいような気がする。
個人的には「黒い画集」や「潜在光景」に代表されるような短編集の方が清張の本領を発揮していると思う。
それにしても、このスレ長続きするね。スレ立ち上げは、もう3年半も前なんだね。
829 :
名無しのオプ:04/02/15 00:44
推理小説ではないのかもしれないけれども、
「鬼畜」も秀逸で、
映画もすばらしいですよね。
映画を見た後に、原作を読んだら、あまりにも短編だったので、
あれっ?って感じだったのを覚えています。
映画の岩下志麻の鬼継母ぶりがトラウマになってしいました。
小川真由美が半狂乱で家を飛び出して行くところも…。
830 :
名無しのオプ:04/02/15 13:48
831 :
名無しのオプ:04/02/17 16:32
>>824 何でタイトルが「砂の器」なんだろう、と思いました。
砂上の楼閣みたいな意味合いでしょうか。
三木という人物は、とてもいい人なのだから、
和賀の過去だって真摯に頼めば当然黙っていてくれただろう、、、と思いましたが、
それでは事件が起こりませんね。
映画しか見ていないので原作は違うかも、と思いつつ・・・
業病の父親、その子供・・・父親は隔離された施設で療養中という環境
(小説の発表当時は)今以上に病に対する穢れ意識が強くて・・・
父に会いに行けば真実が白日の元にさらされ、栄光の座から転落するかも・・・
一度落ちたらもう這い上がれない
帰れ、父に会いについて来い・・・と言われても躊躇するものが
先日本屋に行ったところ
カッパノベルズの「砂の器」を見かけた
ひょっとして、今回のテレビ化に便乗して復刊されたのでしょうか ?
834 :
名無しのオプ:04/02/17 23:25
>>832 >帰れ、父に会いについて来い・・・と言われても
原作にはそういうくだりはないです。
三木が映画館で写真を見て和賀に会いにいってすぐに殺されたことになってます。
伊勢を出てからわずか19時間の間に。
三木に会ったとき和賀はみすぼらしい身なりをしていたから、
会う前から殺そうと思ってたんですね。その点が今一つというか、
すぐに殺そうと思うもんかなあと。
映画ではそのあたりが補われてるようですね。
>>833
復刊かは知りませんが、山梨で一番大きい本屋の売り上げベスト6位に光文社
版「砂の器」がランクイン。
質問!
砂の器のタイトルの由来ってズバリ何でしょうか??
837 :
名無しのオプ:04/02/22 00:11
>>836 正解:売れっ子作家で暇のない清張が、執筆引き受けた時点でとりあえず
タイトルだけ先に適当に考えて、『読売新聞』編集部に伝えた。
(清張作品にこのパターンが多いことは自身が講演などで語っている)
>>837 砂の器(中居くんの)を見てから
松本清張の本を初めて手にした新参者ですみません。
ではタイトルの由来は特になかったのですね。
ありがとうございました。
>>ここの板の方たちへ
ちなみに砂を読み終えたのですが、
次に読むのにお薦めって何でしょうかね?
何度もすみません(>_<)
839 :
名無しのオプ:04/02/22 01:03
age
>>838
出来ればどんな作家、作風が好きだとかを言ってくれれば推薦のし甲斐もあります。
トリック重視、社会性重視、歴史、(古代、中世、近代)、SFまで実はあるんで
すから清張先生は。外れ無しを考えて「Dの複合」「ゼロの焦点」「眼の壁」あた
りはどうでしょう?
ドラマからくるアフォは
やっぱりいるんだな
いちいち煽るなよ…
長編は・・・
時代設定などが肌にあうかどうかもあるしなあ
新潮社や光文社などから刊行されている短編集を何冊か買ってみることを勧めます
・・・で、自分の嗜好を確認して長編へ移るとか
現代との風俗の差が気にならないのならば
「黒革の手帳」とか「落差」とか「わるいやつら」とか「けものみち」とか
・・・なんでもあり・かな ?
晩年に刊行された作品は(私の好みでは)避けた方が、と思うが
短編で拾い読み
「鬼畜」「顔」「延命の負債」「地方紙を買う女」・・・
とりあえず「黒い画集」とか
>>840、843、844
言葉足らずでごめんなさい。
松本清張著で、作風、長編短編に拘らず探していました。
840、843、844に列挙されているのを
通学中に読んでみようと思います。
レスありがとうございました(^O^)
846 :
名無しのオプ:04/02/24 13:06
「波の塔」いまいちでした。
むしろ解説のところが笑えました。
「私は最初、古本屋で本書を手に入れ読み進んでいくうちに
電車名や時刻に赤ペンで印がしてあったのを発見した、前に買った読者が
事件に関係あるだろうとチェックしておいたようだ、しかし
本編の流れには全く関係なく、徒労であったようだ。」
をまえ!解説する人間が古本屋で買った、とか書いてるんじゃねーよ!!
847 :
名無しのオプ:04/02/24 16:57
「西海道綺談」が好きだな。
山田風太郎が
「清張さんの作品は素晴らしいが、時代背景の関係で後世はあまり読まれないかも」
と言ってたが、時代小説はその心配いらないんじゃない?
848 :
名無しのオプ:04/02/27 00:02
>>838 「西郷札」や「佐渡流人行」は面白かったですよ
どちらも歴史ものの短篇です
長編では「渡された場面」と「西海道談綺」「乱灯江戸影絵」が
良かったです
あと変わったところでは「ミステリーの系譜」ですが、ちょっと怖いです
遅くなりましたが、いろいろ読んでみてまた感想でもどうぞ・・・
>>848
「西郷札」を読んだのは一連の作品を読んだ中でも、割と後の方だ。しかし、
これが処女作と逆に驚くほどの完成度を持った作品でした。作家は処女作に
回帰すると言いますが、松本清張もその言葉に当てはまる作家です。
>>848 ありがとうございます!!
春休みに読破しまーす(^^)
851 :
イラストに騙された名無しさん:04/02/29 09:17
ところで、ドラマ化されていたけど、「脊梁」って本になっているの?
文春の「ベイルート情報」に収録されていた気がする
読んだ事ないのだが
品切れ、絶版臭いのですが
内容はどうなのかな
「昭和史発掘」 で、何篇か、現存者および子孫の抗議で、ついに、単行本化されなかったの読みたいんですが、どうしたらいいんでしょうか?
ドラマの「砂の器」、原作や映画での戦災の絡みをどうするのかと思ったけど、
長崎大洪水で来たね。阪神大震災を絡めるのかなと思っても見たが、時期的には、
長崎水害とかそこら辺なのかな。
私は成瀬あさみが
どうなっちゃうのかがドキドキです。
原作ではあと誰が殺されるんだっけ?
読んだのに憶えてない自分・・・_| ̄|○
857 :
名無しのオプ:04/03/02 07:36
原作では成瀬リエ子は殺されるんだが。
(ドラマの登場人物は原作と名字だけが同じで下の名前はほとんどが
変わっているね。)
砂の器で、秋田・出雲方言の台詞が出てくるシーンが好きだ。
「声に出して読みたい日本語」シリーズか何かでCD付きの本を出してほしい…。
>>859 なんか味があって良さそうだね、ありがとう!
861 :
名無しのオプ:04/03/06 19:30
ミーハー心に原作読ませてもらったんだけど、(とはいえ、中居ドラマの方も見てないが)
この作品、ミステリーという型が出来上がってない時代だからかもしれないが
非常に粗が多いし、,無理矢理な所が多いし、不明な点が多いし、
ミステリーとして見てはいけなかったんじゃないかと激しく思ったんですが・・・。
どうしても一つ気になる点があるので尋ねてみます。
関川と恵美子の会話にて(P376)
「そうでもないさ。子供の頃、ある人がいてね、もう死んだけれど、
その人がいろんなことをぼくに教えてくれた。星のことだってそうだ。
ぼくの田舎は山に囲まれていてね。空が狭いんだ。」
(中略)
「うん、山の中だ。三方が山に囲まれていてね。
一方だけにしか空がひらいていない。」
(中略)
「秋田県か、まあ、そういうことになっている。」
上の二つの関川の台詞はどちらかというと和賀が言ってしかるべきもの(亀嵩の特徴と一致)
なんだけど、これは清張が読者の犯人像を関川にするためにしたことなんだろうけど、
あまりにもあざとい手法なのでは・・・。
>>861 ドラマ板にも書いてた人?
映画版から入ったせいかもしれないが、緻密なトリックや整合性より、登場人物の会話などの
描写からそれぞれの住んでいる世界や背景を味わう小説として読みました。
色々な人物の生い立ちがそれぞれの会話の中から浮かび上がる中で、和賀英良だけが空白を
保って(意図的に見せないようにしている)いて、それと平行して亀嵩の親子の話が出てきたりして
断片的な情報が蓄積されていく。それらが最後に和賀英良と一気に繋がるところが面白いと思う。
関川と恵美子のシーンはトリックとしてはあざといけど、読み終わって思い返すと、少なくとも関川には
(本人は忌々しく思っているにしても)拠るべき過去があったのだという思いと、関川の子供時代の
話を聞いて嬉しく思っているであろう恵美子と彼女の辿る運命を思うと、味わい深い場面だと思うよ。
863 :
名無しのオプ:04/03/10 13:16
証言って作品は短編集なんですかね?東山とショーケンがやるみたいだけど。
864 :
名無しのオプ:04/03/10 14:53
>>863 短編。新潮文庫の「黒い画集」に入ってる。
前、渡瀬恒彦主演のドラマ見たけど、あんまり印象に残ってないなー。
映画化もされてたはず。
めっちゃ短いやつだよな。20ページくらいの。
どっちが濡れ衣着せられる方?
866 :
名無しのオプ:04/03/11 12:07
犯人 東山
警察 ショ〜ヶソ
じゃないの?
無実の人を救うべきなのか ?
自分の日常生活・家庭を崩壊させてまで・・・
という話だったかな
東山氏は
「夜光の階段」の主役をやっていた気がするが・・・
今回はどうかな
前回も見てないのだが
未完の、絶筆「甲州霊獄党」 誰か、引き継いで書いてくれんか。 頼む。 ツズキさんでも、よかったんだが。
個人的には以下の2つがベスト
長編「熱い絹」
最初はつまらなかったが、途中から止まらなくなった。マレーシアに行きたくなるよ。
短編「ある小官僚の死」
今のところ、短編ではこれが最高。
点と線 黄色い風土 ゼロの焦点 清張作品読破しました
水上勉と競いましたね
黄色い風土よく読んだな。
俺はあれだけはダメだ。
873 :
名無しのオプ:04/03/14 18:34
映画「黄色い風土」にも丹波哲郎が・・・
age
>870
短編ベストというと
「一年半待て」
「入江の記憶」(死の枝に収録)
どっちかかな。
「ある小官僚の死」を読んだらまた書き込みます。
ちなみに今は「遠い接近」読んでいるところです。
>>875 長い割りに・・・って感じかな。
オチにも俺はこけちゃった。
俺は「顔」とか「聞かなかった場所」的な話しの方が清張らしくて好きだからってのもあるだろうけど。
878 :
名無しのオプ:04/03/15 20:54
>870
禿同
熱い絹・・・・最近TVで注目されている超能力捜査も出てくるし。
おそらく、日本で最初に”超能力捜査”が出てきたんじゃないか?
思い違い?
879 :
名無しのオプ:04/03/16 23:37
「熱い絹」は日テレ火曜サスペンスでドラマ化された時は
散々な出来だったが。
880 :
名無しのオプ:04/03/17 00:03
「熱い絹」のドラマはよみうりテレビの開局記念で結構な出演者だったけど
あまり面白くなかったね。タイに行った時、行方不明になったシルク王の店
に行って、この人がモデルかと思い出したよ。
「ある小官僚の死」は私も好きです。「溺れ谷」や「中央流砂」の原型だよね。
誰か松本清張の作品で
男が女をうまく話をまるめこんで、資産家の娘を寝取った。
親父財産のっとった。300億ぐらい。
それの資産を使ってホテル経営とかやってる。
生き別れた姉妹がいて、その姉妹が復習する。
姉妹が2・3人のグループを作って、男を騙してなんかしようとする。
そのグループの男と女はやがて結婚する。
こんな内容の話を知ってるかたいらっしゃいませんか?
「黒革の手帳」と聞いてたのですが、内容が違ってました。
どなたかこの内容を見て分かるという松本清張好きの方はいらっしゃいませんでしょうか?
よろしくお願いいたします。
882 :
名無しのオプ:04/03/17 20:18
クイズヘキサゴンみてたら砂の器の作者は、といゆう問題で女子高生
の正解率が3%だった。もう過去のひとだなあ
>>881 ホテル経営だけ・ならば
角川文庫からでている「黒い空」が似たような感じ
文春文庫からでている「強き蟻」にも旅館を購入する展開があったような気が・・・
選挙資金をネコババしたのは「告訴せず」だったかな ?
他にもあるかも
間違っていたらゴメン
次回の火サスは
たしか『黒の回廊』・・・
原作を読んだ事ないのだが
見るべきなのか ・・・ ?
885 :
名無しのオプ:04/03/18 00:39
>>884 開局50周年記念ドラマらしいけど、確か随分前にも火サスの特別ドラマとして
放送されたね。あの時は確か栗原小巻が主人公だったかな?
前作や小説の舞台はスイスだったけど、今回はスペインみたいだね。
基本的にもう無理なのあるよな。
「証言」とかいいけど、電話を管理人が取り次いだりすんのはもうだめだよなw
たけし版「鬼畜」も再放送されるね。
てか、来週は日テレでもテレ朝でも2時間ドラマは
松本清張スペシャルみたいなんだが、
砂の器ヒットにあやかったかな?
たけし版「鬼畜」は嫁の配役が失敗。黒木香ではなく岸本加世子
くらいが良いかな?
短編の「巻頭句の女」はどうでしょう?
トリックが好きなんですが、解決方法はいまいち。長編にしてほしかった。
これはテレビ化されたのですかね?
891 :
名無しのオプ:04/03/21 14:03
黒の回廊って短編ですか?
長編
松本清張全集が出版されたとき
付属の月報のような冊子に連載されていた作品
だと思う
読んだ事ないのだが
「砂の器」、中居だけにやっぱり最後はいきなりCG化して空に飛んでいって
あぼーんするんだろうか・・・
894 :
名無しのオプ:04/03/21 21:59
今日の回、無駄に逃亡の旅を延々とやっていて激しく退屈。
30人殺しとやらも、どうせなら「たじみようぞう」くらいにしてくれればいいのに。
この分だと超音波殺人のシーンはないんだろうな
881さんそのような荒筋、確か 「悪い奴ほどよく
眠る」とかいう、小説ではなかったでしょうか。
記憶違いだったら、お許しください
896 :
名無しのオプ:04/03/22 13:06
船越が出てる時点で糞ドラマ
897 :
名無しのオプ:04/03/22 15:51
>894
禿同だが「たじみようぞう」ではパクリなんでオリジナル?の
「といむつお」のほうがいいでしょう。
超音波はやっぱりでないんだろうな。
「砂の器」……やっぱり現代化は無理だったんだよ。
だって仲居の10歳ごろってバブルの手前。外国人労働者が日本を目指してた時代だろう?
899 :
名無しのオプ:04/03/22 19:31
900 :
名無しのオプ:04/03/23 13:30
900get!
今日の「黒の回廊」明日の「鬼畜」みんな観ろよ!!
「黒の回廊」は清張の作品でも凡作。
でもTV向き女向きではあるね。
黒の回廊のドラマあんまり面白くなかった。
原作のいかにも清張っぽい動機を現代にどうあてはめるのか
かなり苦労したみたい。
みうらじゅんの「いい崖だしてるツアー」って歌で
松本清張のゼロの焦点を知りました。
この人の作品を初めて読んだけどおっさん臭い文章にむしろ萌えた。
ミステリの観点からとかは良く分からないけど
とにかく全体的に陰鬱な雰囲気がいい。
今度はここでおすすめの短編でも読んでみます。
黒の回廊のドラマみました。
昔、沖縄であったこと・・を見逃してしまったのですが
教えていただけませんか?
気になって・・。
今日の『鬼畜』、ラテ欄の副題で、全てが語り尽くされているような。
>>903 そうそう、私も清張の陰鬱な雰囲気に魅力を感じる。
女中とか赤線とか今では死語になっている言葉とか。
自分の知り得ない戦後の日本のどろーんとした暗い雰囲気がいい。
だから清張のドラマ化は現代に焼き直して欲しくないなぁ。
ドラマにするなら時代考証しっかりやって
昭和30〜40年代の話にして欲しい。
この頃の話だからこそ清張のいい味が出るんだから。
砂の器も、例の病気がタブーとなると全然違う話になっちゃうし。
ヌーボーグループ(w くらいはちゃんとあって欲しかったな。
907 :
名無しのオプ:04/03/25 11:32
>>905 欄内
鬼畜〜愛人の子が憎い!二男は毛布で窒息死?長女は捨て子で行方不明、毒オニギリと断崖で絶体絶命の長男
ビートたけし黒木瞳 室井滋 石倉三郎 波乃久里子小野武彦
解説
愛人から隠し子を押し付けられた男の心の葛藤(かっとう)と、鬼畜の所業を描く。
脚本・佐伯俊道、監督・田中登。 保夫(ビートたけし)は妻・春江(黒木瞳)と小さな印刷所を営んでいる。
二人の間に子供はいない。ある日、印刷所に三人の子供を連れた昌代(室井滋)という女が現れた。昌代は保夫の愛人で、滞っている生活費と子供たちの養育費の支払いを求めにやって来たという。
春江は保夫が子供たちを認知していると知り、怒りが収まらない。間もなく、昌代が失跡し、保夫は子供たちの世話をする羽目に。そんな中、乳児の二男・庄二(諸岡真尋)の顔の上に毛布が落ち、窒息死した。
これを機に、保夫は残る二人の子供も始末しようと考える。
ワロタ
ビートたけしだと尊大過ぎて主人公の小人物さが出てないよね。
やっぱり緒形拳の方が100倍雰囲気があった。
909 :
名無しのオプ:04/03/25 18:51
「砂の器」映画見ました。
それまでドラマもまあまあだと思っていたのですが
途端に糞に見えました。
910 :
名無しのオプ:04/03/25 20:28
Dの複号 数の風景 球形の荒野 火の路 ゼロの焦点
砂の器 傑作です 読むべし
911 :
名無しのオプ:04/03/26 17:01
日テレの鬼畜の後編はいつ放映されるの?
912 :
名無しのオプ:04/03/27 11:06
黒木瞳も美人すぎる。愛人が室井滋……。なぜ??
913 :
名無しのオプ:04/03/27 19:25
914 :
名無しのオプ:04/03/27 21:21
age
916 :
名無しのオプ:04/03/30 11:42
砂の器のドラマ版最後のシーンよかったと思うのですがこちらのスレの方の評価はどうでしょう?
最後だけよくてもなあ……。
30人殺しはとってつけたようだし、こだわった映像・音楽とおざなりな設定とが
かみ合っていないような。
同じカネをかけるなら、もっと別の方向へ動かして欲しかった。
この局の連続ドラマはいつもこんな感じだね。
918 :
名無しのオプ:04/03/30 13:27
あまりの糞っぷりに思わず屁が出たよ。
919 :
名無しのオプ:04/03/30 21:35
思い出せない・・スレにも書いてヒントをいただきました。
最後の場面で、
犯人?が海に船を漕ぎだしていくシーンのは
「ゼロの焦点」でしょうか、それとも「点と線」でしたでしょうか。
「ゼロの焦点」だったと思う
「点と線」のほうは読んだ事がないですけれど
921 :
名無しのオプ:04/03/30 23:37
>>920 どうもありがとうございました!
実はさらに「砂の器」だと勘違いしていたので、TVドラマ見て
なんだ逮捕されちゃったよ!?とおもたのでした、バカ>自分
長編の「霧の会議」を読了。
理解不能な箇所が多々あり、正直しんどかった。
長編の「蒼い描点」を読了。
これは読みやすく、まずまず。
今のところ、長編は「熱い絹」がベスト。
923 :
名無しのオプ:04/04/08 21:43
長編作品の百万分の一の偶然も読み応えありますよ。だれか、読んだことのある人、証言して!
924 :
名無しのオプ:04/04/09 16:57
>923
十万分の一
です。
925 :
名無しのオプ:04/04/09 17:54
いや、お恥ずかしい。間違えてしまいました。ご指摘ありがとうございました。反省しきり。
>>923 十万分の一の偶然は、読みやすく、内容も好きです。
聞かなかった場所のテレビドラマは結構好きだった。
このスレも900を越えましたが、次のスレの相談は……しないでいいのかな?
どうでしょう?
>>895 いまさら何だけれど、それは映画です(黒澤明監督作品)。
>>928 このペースだとその話しは980を越えた頃でいいでしょう
931 :
名無しのオプ:04/04/14 18:55
文春のHPで
清張さんの短篇アンケートはじまったね
宮部さんが選ぶやつ
個人的には一般書籍への引越しを提案したい。
933 :
名無しのオプ:04/04/14 20:12
漏れが定期閲覧しているスレん中でここについで長寿なのは
「黒死館殺人事件」スレなのだが、
小栗と清張、両方愛読してるミステリーファンwてのは
どれぐらいいるのだろう。
>>933 どっちもちょっとづつしか読んでいないけどこのスレは見てる。
ところで連休、清張記念館に行ってみようかなと思っているんですが
ミステリファンとしてはここを見ておけ!っていうポイントありますか?
本州在住なので全く行ったことないです。
(西村京太郎記念館と司馬遼太郎記念館も目的地として迷っています)
鳥羽の乱歩館行けよ
清張は乱歩はまだ評価しているようだけど、
小栗虫太郎については、無駄なペダントリーで、真の知性的小説とは違う
と切って捨ててるね。
937 :
名無しのオプ:04/04/14 21:10
「砂の器」の超音波殺人は小栗虫太郎の世界そのものだと思うが。
司馬遼太郎記念館をオススメする。
>>937 そうだよね。ところでドラ-マではあれやったのかな。
「偽狂人の犯罪」が好きですね。テレビ化は絶対無いと思うけど。
940 :
名無しのオプ:04/04/17 18:58
>>932 私も同意。
ミステリーの範疇に入りきらないよね。
941 :
名無しのオプ:04/04/17 21:20
移転するなら文学板にして欲しいよ。
それだけの価値がある、戦後日本文学の巨人だ。
あ、2ちゃんの文学板に価値があるって言ってるんじゃないよ。
清張は文学として語る価値があるということ。
943 :
名無しのオプ:04/04/18 00:47
す べ て は 次 ス レ を 立 て る 人 間 の 御 心 の ま ま
社会派推理の代表として、ミステリーに残してくれ。
ミス板残留に一票。
やっぱミステリの巨匠だと思うし。
946 :
名無しのオプ:04/04/20 17:00
漏れもミス板希望。
松本清張は社会派ミステリーの代名詞だからね。
947 :
名無しのオプ:04/04/20 17:08
両方立てればええ
こっちはミステリー中心でその他は向こうにて。
948 :
名無しのオプ:04/04/20 19:27
紀伊国屋書店渋谷店の大谷さん、かわいい
ゼロの焦点の映画で、ロケ隊が来た頃、石川県に住んでいて
久我美子・高千穂ひずる・有馬稲子、三大女優共演と大騒ぎで
した。ずいぶん時は経ったのですね
950 :
名無しのオプ:04/04/22 15:40
951 :
(s・。・s):04/04/22 16:29
やっぱり小説より現実噂ですよ
口裂け女、人面犬、ヒキコさん、その他諸々w
953 :
名無しのオプ:04/04/25 22:14
>>952の「松本清張を誤解しないで」を読んだ。
そこでは、清張=社会派と捉えられるのを嫌っているようだが、俺はやはり清張=社会派だと言いたい。
清張は一貫して、虐げられた者、下積みの者、日の当たらない者の悲哀を描き(特に初期の短編)
さらにそのテーマを推理小説に持ち込んだ功績は大きい。
社会派という語が適切でないのかもしれないが、清張=ストーリーテラー、ミステリーの巨人というだけで
語っては清張を矮小化してしまうことにならないか。
で、どうすんだ?
次は?
955 :
書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :04/04/25 22:38
このスレが未だにパート1だとは(絶句)
ちょっと眼を離すとこの様だ。
ミステリ板の住人の見識の低さを痛感すると共に怒りさえ覚える。
ところで、今、NHKラジオ第1「ラジオ文芸館」で、
「半生の記」から「泥砂」と「鬼畜」をオンエア中だYO!
ネタばれ禁止がローカルルール化していない他板に立てると↑こいつの
ネタばれ荒らし行為が削除されないから、次スレはここにしよう
957 :
名無しのオプ:04/04/27 23:27
しかし想像を絶した長寿スレだな。
まさかスレ立てた時点じゃジャニタレ主演で「砂の器」リメイクされるとは
予想もしなかっただろうに。
958 :
名無しのオプ:04/04/28 01:48
最近の作家ではネットだのメールだのを作中に使うことが少なくないが、
あの手のネタは、数年経てば陳腐化してしまう
(東野圭吾とか嫌いではなく、むしろ好きなんだけどね)
でも清張の戦後の昭和中期の背景になってる、新婚旅行が伊豆等の
国内旅行が主流だった時代の作品を読むと、
逆に時代の普遍性を感じてしまうんだな
最近「ゼロの焦点」読みました。
戦後のお見合い事情が事件の背景にもなってて興味深かった。
960 :
書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :04/04/28 20:33
>>959 清張作品の長編で、ミステリとして今読んでも面白いのは、やはり「点と線」だ。
お前も早く読め。
承知いたしました。お薦め感謝します
直接描写はあまりないけど清張作品のモチーフってほとんど性だよね。
御大ご自身かなりもお盛んだったらしいし。
ところでそろそろ新スレ立てていいですか?
959だけど、961は自分じゃないよ。
てか、あぼーんになってて見えないんだけど。まあいいや。
清張記念館前から記念カキコ。
966 :
名無しのオプ:04/05/01 01:21
>>953 それこそが、「緋色の研究」以来から、ミステリーの本質だと思うが
殺人という大罪を犯すにいたる犯人の悲劇性など
967 :
書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :04/05/01 19:58
思えば、松本清張は唯一の芥川賞を受賞したミステリ作家である。
(その受賞に際しては賛否両論があり、ミステリ作品で受賞したわけではないが)
横溝正史や江戸川乱歩が浮世離れした異常・特異な人間模様をリアリティをもって描ける作家
だったのに対して、芥川賞作家らしく平凡な市井の人間の営みも淡々として、
かつビビッドに描くことができた作家である。(特に初期短編にこの傾向が顕著)
その意味では貴重なミステリ作家でもあった。
968 :
名無しのオプ:04/05/11 18:44
疎外されたものの悲哀を書かせれば天下一品。
他の追随を許さなかった。
何せ実体験に裏打ちされてるからね。
最近のお坊ちゃまお嬢ちゃまゲームミステリー作家など足もとにも及ばない。
もうこういう人は出てこないだろうな。
969 :
名無しのオプ:04/05/13 19:25 ID:18jwC8Cm
憎悪の依頼
やってると思う?
970 :
名無しのオプ:04/05/17 14:00 ID:SNELJvsd
もっと書き込んで早く新スレ移ろうぜ
971 :
名無しのオプ:04/05/17 20:52 ID:4ZTlNPEm
そうですね
早くスレ立てないと、どこぞのバカがスレ立てて勝手に仕切るぞw
鮎川スレの二の舞をくらいたくなかったら善処しれ
俺はけものみちが超すき。でも、名取裕子のドラマの民子はだめ。松嶋菜々子主演でエロいのを一つお願いしたい。
じゃあ激しく今更だけど清張記念館の感想でも。
清張の書庫が再現されているんだけど、ガラス越しにしか
見られないんで、中に入れるとよかったなあ。
だんだん建て増しして迷路みたいになってる。
時間がもっとあれば図書閲覧コーナーで未読作品を読破しても。
独自の書誌検索もできるんだけどweb上で公開はできないのかな。
全体的にゆったりした作りでよかったです。
976 :
名無しのオプ:04/05/20 01:41 ID:6+e9XbiM
>>968 同意。そういう哀れなヤシがちょっと
世間に反抗してみたりしてね。
あと社会的地位がそこそこある男が
悪い女に引っかかって落ちていく、って
いう話を書かせたら右に出る人はいない
のでは?
977 :
名無しのオプ:04/05/28 17:29 ID:XZJ0xQZY
スレ違いですけど…7月から始まる『人間の証明』が楽しみ。
『砂の器』で犯したクソリメイクにならなければいいのだが…
「地方紙を買う女」
火曜サスペンスで泉谷しげるが犯人役だったドラマなんだっけ?
わざと交通事故を起させて決定的瞬間を写真に撮って
フォトコンテストに入賞するやつ・・・
犠牲者の婚約者が名取裕子
982 :
名無しのオプ: