都筑道夫パート3

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422書斎魔神 ◆AhysOwpt/w
「髑髏島殺人事件」(光文社文庫絶版)も読む。
結局、風折烏帽子ネタ、まじでこれだけしかないような作。
久々の本格ミステリ・文庫書き下ろしがこれでは・・・
しかし、推理(多少強引なものを含む)のプロセスを気軽に楽しむべき作
なんだろうな。
本作などを読むと、
器用貧乏も器用のうちと言えるし、今ならラノベのミステリ(SFも)を
ガンガン書けた人なのかなとは思うた。
無駄に美少女JC登場とか、この時代に読者サービス?
当時のミッチーの読者層からみてどうなんだろうか。

傑作と言われるなめくじ長屋シリーズの作「天狗起し」「小梅富士」等々や
渾身のモダーン・ディテクティブ・ストーリー(らしい)の
実作「七十五羽の烏」からしてそうなんだが、
ミッチーの場合、多少強引な展開でも一応論理的になっていればOKという
きらいを感じる。
本陣や刺青といった古典と比較すると明瞭だが、
本格ミステリを、論理>トリックの方向性でゆく場合には、
物語として面白さは犠牲にする面があるやに思われる。