>>437 「黒いトランク」の恐さは、君にとってはソドムとは全然意味が異なるもの
かと思う(w
恐怖の時刻表責めです。
前にも君とあの壮絶なパゾリーニ作品の話をしたことがあったと思うけど、
日本で劇場初公開当時にはカット版、試写会でノーカット版(糞食らえシーン等々)が
意図的かミスなのか、公開されてしまい大問題となったぐらいの作である。
若い君が戦慄したのも無理はなかろう。
(現代では無修正版DVDを自宅で見られるというのは幸福なのか???)
澁澤先生訳のサドの原作を読んだことがあるけど、まだ草稿段階の作ということもあって、
傑作「悪徳の栄え」等に比較して、まとまりを欠くもので、がっかりした記憶がある。
とは言うても、原作もエログロシーンは続出するのだが、
時代設定等が異なることもあってか、映画版よりは暗く重いイメージは無く、
むしろ妙に突き抜けたような明るい雰囲気さえ感じさせるのが不思議ではあった。
この点が、フランス(作者)とイタリア(監督)の国民性の違いであろうか?
この手のことは、ビスコンティ(イタリア)がマン(ドイツ)作品を映像化した
「ベニスに死す」等を見た時にも思うたことである。
映画好きでもある君は「ベニスに死す」は観た?