『読みました』報告・国内編(書斎厳禁)Part.7

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267書斎魔神 ◆AhysOwpt/w
沢木耕太郎「深夜特急 第二便 ペルシャの風」を読む。
コウタローの「旅」も、インド、イスラム諸国へ。
中華文化圏より、はるかにカルチャーギャップが大きいエリアのため、
冒険色は第一便より濃くなって来る。
今も変らぬであろうガンジス河の葬送は、淡々とした記述でありながらも、
ビビッドな迫力に富むし、パキスタンでは爆弾魔と間違えられ警察から暴行
を受けたりさえする。
イランのヒッピーバス旅行に至っては、正に「冒険」そのもの(w
細かい点だが、本人が自覚していないであろう作者の世界史の知識量には、
敬服気味。
例えば、仏教の四大聖地名(63頁)なんて、高校世界史では普通やらん
でしょ。さすが、国立大学卒という感あり。