『読みました』報告スレッド その2

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560書斎魔神 ◆AhysOwpt/w
「クロフツ短編集 T」を読んだ。
雑誌連載された倒叙スタイルの作品集。
昔、ラジオドラマ脚本から起された「殺人者はへまをする」(品切れ)
という同趣向の作品集が、長編ミステリ作家という印象が強かった
フリーマン作品にしては楽しめた(肩肘張ったものではなく、あくまで気軽にだが)ゆえ、手にしてみたが、全体評価としては外れ感が強かった。
まあ、余興的作品集でもあり、暇潰しに資すれば騒ぎ立てるほどのこと
ではないのかもしれぬが。
300頁強の文庫本に21編収録、これでは十八番の足の探偵、
捜査小説の本領発揮は当然のことながら無理ぽだが、
指紋、足跡等の物証重視、検視、科学捜査等を決め手にしている作が多いのは、
いかにもこの作家らしくもある。
主たる探偵役は長編群と同様にフレンチ警部(ただし、アシストで登場したり、
彼の探偵術の弟子筋の警察官が主となり名前しか登場しない作もある)