【推理パズル 総合スレ】第16回モナギコ蜘蛛の会

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396「幽霊からの電話」解答篇2/2
「幽霊からの電話」解答篇つづき

では、事件を再現してみよう。
7月7日午前0時6分に猿渡が自室から牧村に催促の電話をしたあと、犯人は猿渡の部屋を訪れる。
金を貸してくれとでも言ったのであろう。
しかし麻雀で負けたからなのか、ともかく機嫌の悪かった猿渡はそれを冷たく断るかして、
カッとなった犯人は、目に入った置き時計をつかみ思わず殴りつけ殺害してしまった。
犯人は怖くなりその場から逃げ去るも、ある考えが脳裏に浮かびつつ夜が明ける。
翌朝になって被害者の部屋を何食わぬ顔で訪れ、
そこで、12時台で止まっていた置き時計の針を11時46分に戻し、死体発見者を演じた。
犯行が7日ではなく6日に行われたように見せたかったのだ。
犯人はなぜそうしようと思い立ったのか?
もし捕まるようなことがあると、7月7日の犯行だと20歳になってからの犯行だが、
7月6日の犯行なら、まだ19歳で未成年者の犯行となり罪が軽くなると思ったからだった。
時計の針を前日に戻す必然があったのは、すなわち7月7日で20歳の誕生日を迎えた富樫はじめが犯人でした。

後日談だが、あの日の富樫の部屋の窓に七夕の笹が飾られていて、短冊にはこう書かれてあったそうな。
「20歳になったら借金生活に終止符を」 …果たして願いは叶ったのかどうなのか。(おわり)