【推理パズル 総合スレ】第16回モナギコ蜘蛛の会

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383「幽霊からの電話」出題篇1/2
「幽霊からの電話」出題篇
7月7日午前10時10分頃、古い木造二階建てアパートの二階一番奥の一室で、住人の猿渡金蔵(44歳)の死体が発見された。

発見したのは同アパート住人の富樫はじめ(20歳)。
富樫はこの日が20歳の誕生日で、自分の誕生日をささやかながらも、リッチにすごそうと猿渡の部屋に1万円を借りに来た。
なにごとにも几帳面でコマメな性格の猿渡は小金を貯めていて、アパートの住人たちは、ほぼ皆が、そんな猿渡から少額ながらも日常的に金を借りていた。
猿渡の部屋扉のカギはかかっておらず、富樫が呼んでも返事がないので、奥を覗くと部屋奥に倒れている人影が見え、
不審に思い彼が中に入ると、床に横たわっている猿渡の死体を発見しすぐに警察に連絡した。
致命傷は頭部への殴打で、ほぼ即死だと見られ、他に外傷もなく、
そばに転がっていた猿渡の血痕のついた大型のアナログ置き時計が頭部外傷の形状とも一致し凶器と断定された。
猿渡は昨日7月6日午後11時あたりまでは近所の雀荘にいて多数の人物から目撃証言があった。
彼がアパートに帰ってきたのは午後11時20分頃と思われ、
その時、1階住人の室井茂(25歳)と陽子(24歳)夫妻に、
かなり機嫌の悪そうな猿渡がブツブツいいながら階段をコツコツ上がる姿を目撃されている。
猿渡の隣室住人、花崎あかね(24歳)はスナックでホステスをやっていて、いつも帰りが遅く、その夜は7月7日午前0時半すぎに帰宅。
いつもは猿渡の隣室から深夜遅くまでテレビ音声が漏れてうるさかったのが、
その夜に限って物音ひとつしなかったので珍しいこともあるものだと思っていたそうだ(つづく)