レイモンド・チャンドラー総合スレ3

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125稲葉訳肯定派
長編「さらば愛しき女よ」に流用された短編の一つに「翡翠」があるが、
単行本「マーロウ最後の事件」に収録された稲葉明雄訳でその「翡翠」を読むと、
マーロウとインディアンの用心棒のやり取りが抱腹絶倒の珍妙さで爆笑した。
ところが清水俊二訳「さらば愛しき女よ」の同じシーンではくすりとも出来ない。
私も清水訳チャンドラーで育った世代だし、ケチはつけたくないんだが、
ポケミス収録「ヌーン街〜」辺りは双葉十三郎並に古めかしくて読み難いし、
日本語のセンスに関しては稲葉明雄の方が一枚上手だと思う。
126名無しのオプ:2009/04/03(金) 17:18:53 ID:pKSdwtZ+
文体がもろ書斎なんだが・・・・
127書斎非情・・・:2009/04/03(金) 20:27:25 ID:n1S8S54U
ちなみに村上春樹訳はカポーティ「ティファニーで朝食を」しか読んでない。
女性的なカポーティには村上訳の柔らかい日本語が似合ってると思えたが、
チャンドラーやフィッツジェラルドまで村上訳で読みたいとは思えない。
小説を男性的・女性的で分けるのは愚行かもしれないが、
私にとって村上春樹氏の作風のイメージは女性的以外の何物でもない。
カポーティはとても似合ってる。サリンジャーもまだ許せるが、
フィッツジェラルドは許したくないw チャンドラーは断じて違うw
てゆーか、彼が訳すと著者より翻訳者の方が目立つのが不愉快だw