【地獄の道化師】 江戸川乱歩 第十三夜

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693書斎魔神 ◆AhysOwpt/w
>坂口安吾や福永武彦や、比較的最近では奥泉光の位置付け
断言出来るのは、この中で誰ひとりとしてミステリ作家ではないということ。
ミスオタにとっては不連続の安吾(より重症者は捕物帳とか)であり、
加田伶太郎こと福永武彦なのであろうが、
一般には、安吾は「堕落論」や「白痴」で知られる純文学作家、
福永は「草の花」「廃市」等、ミステリとは異質な独自の透明感を持った叙情性ある作風で
知られる純文学作家、
奥泉光はミステリ的手法を使用してテーマを明確化するのを得意とするが、
それは手法のひとつに過ぎず、基本は純文学作家として認識されている。
(実際、「新地底旅行」などはSF仕立て、つまり「目的」でなく「手段」としての
使用に過ぎないということがよくわかる)