『読みました』報告・海外編Part.4

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880書斎魔神 ◆AhysOwpt/w
E・D・ビガーズ「チャーリー・チャンの追跡」を読んだ。
前記した「活躍」とは異なりホノルル警察のチャン巡査部長(当時)
としては、相変わらずのアウエイ状態(舞台はシスコ)ながらも、
全編に渡ってチャーリーが中国系探偵らしい箴言を繰り出しながら、
正に活躍する作。
ただし、謎解きミステリとしては古臭いロマンスねた(男気がある冒険家の
不幸な美女(人妻)の救出談)に落ちるのが物足らず、後出しの手がかり
は同じようなものとはいえ、「活躍」にあるような部屋の空気ねたのような
論理的な面白さは皆無である。
オールドファッションな軽いアメリカン・ミステリ好き(決して程度が高い
人間とは言い難い)ぐらいにしか推せない作ではある。