592 :
書斎魔神 ◆AhysOwpt/w :
>クイーン、クリスティ、カーぐらいは邦訳されてる全作品読んでるのは
>当たり前だろ
実はこれこそ素人考えそのもの。
国書、論創、双葉等で刊行されるクラシックでマイナーな謎解きミステリを
読み漁っていたとしても、御三家の作に関しては安全パイとして
未読作品ストックを残しておくのが常道でしょ。
初訳される本格には酷い内容のもの多数だが、
御三家の作なら、悪くてもひとつはきらりと光る部分くらいはあって、
それに相応する満足感を得られる。
増してやアガサは御三家中で一番の多作、かつ、質的アベレージが高いゆえ、
マイナー未読作品のストックは肝要である。
また、大のミステリ好きで知られる木田元先生をはじめ、
ミスオタに近いミステリファンであるにもかかわらず、アガサは多くは読んで
いないって人が多いのは面白い現象ではある。
その分、一般ウケするってことか。
なおストック原則はハードボイルドや警察小説等の他のミステリのジャンル
にも該当し、俺の例だとハードボイルド御三家中一番の多作である
ロスマクは5作程度、87分署シリーズは3作程度、あえて完全未読ストック
してあるものが存する。
これらのジャンルも新作が当たりなことは稀だしね。