【悪魔の紋章】 江戸川乱歩 第十二夜

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905名無しのオプ
「悪魔の証明」は、この場合適切ではないね。

乱歩が『孤島の鬼』は当初、あんな展開にするつもりはなかった、と書いていたり、
前半部分と相反する結末(『化人幻戯』の冒頭、主要人物の死への言及等)、
があれば、乱歩の始めからの意図ではなかったことの論拠になる。
『孤島の鬼』でも、不具者製造が発想の原点ではあっても(秀ちゃんの傷跡からも、それは明らか)、
ストーリーには月々苦労したと記しているのだから。
906名無しのオプ:2008/10/26(日) 23:09:58 ID:krPkburD
いや「悪魔の証明」こそ適切だね。
「悪魔の証明」とは事実の有無に争いがある場合、
多くの場合、「積極的事実」(ある事実が存在すること)を主張する者に証明をさせるべきであり、
「消極的事実」(ある事実が存在しないこと)を主張する者に証明をさせるのは妥当でない場合が多い
ということを比喩的に表現した言葉。

何を誤魔化したいのか知らないが、乱歩の意図だと言い出したのは書斎。
だから書斎があったことを証明するべきであり、それができない時点で書斎の間違い。
「作品内容から自明」なんてものはなんの論証にもならないよ。

もちろん「そんな意図は無かった」という記述を示せればそれでもいいが
無いからといって「意図が無かったという論証ができないからダメ」という書斎の説は
暴論以外の何物でもない。