>>232 ミステリーは岩波に収録されていないので文学ではない、
と大騒ぎしてたもんだから「幻想文学」に逃げたのか
第一、ちくま日本文学7 江戸川乱歩」には純然たるミステリーである
「二銭銅貨」と「心理試験」が収録されているんですよね。
この二作はどうあがいても幻想文学の範疇には入りませんし、
傑作ですから岩波の本にも収録される可能性があると。
前回書斎がこの点を指摘されたときは
この二作品には全く触れずに見ないフリしていましたね
参考資料
15 名前:書斎魔神 ◆qGkOQLdVas [] 投稿日:05/01/28(金) 20:04:13 ID:GgYPi76f
今は流行らないが、日本文学全集に大乱歩の名が挙がることはないし、
岩波文庫に乱歩作品の収録は無く、新潮文庫にも短編集が1冊あるのみ。
18 名前:書斎魔神 ◆qGkOQLdVas [] 投稿日:05/01/28(金) 22:21:08 ID:rj8YI74l
「文学」である最低条件を「まず人間が描けていること」とすれば、
奇怪・異様な人間像をビビッドに描き続けた大乱歩の評価は難しいものがある。
仮に大乱歩の興味が「日常周辺」に向けられ、それに材を取った作を書き続けていたと
すれば、大谷崎に匹敵する「文豪」として評価されたかもしれぬ。
純文学主体の文学全集からはスルーされ、岩波文庫からは完全スルー、
文豪の代表作は網羅している新潮文庫への収録は短編集1冊のみ。
残念ながら、現代日本における乱歩の評価は、「文学」ではなく「読物」という認識
である。