2ちゃんだけのかまいたちの夜 Part7

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720名無しのオプ:2010/02/16(火) 00:19:01 ID:UQXYmJ8r
かまいたちの
721名無しのオプ:2010/02/16(火) 12:29:02 ID:ksPCw+mr
遊び
722名無しのオプ:2010/02/28(日) 23:53:05 ID:rz2QESJa
 心地のよい春風がぼくの体を吹き抜ける。
 だが、春になったばかりなせいか、その風はどことなく冷たくも感じた。
 今日は花見だ。もちろん、ただ単に花見だけをするわけじゃない。
 その後、真理とその叔父さんが経営しているペンションに宿泊会があるのだ。
 桜吹雪が舞う中、ぼくらは桜の木の下に居た。
「あはっ、透ったら、毛虫みたい」



A:「そんなに毛深くなったかな?」
B:「どうせぼくはクネクネしてますよ」
723名無しのオプ:2010/03/11(木) 12:18:45 ID:qI+ZOUdQ
Bで
724名無しのオプ:2010/03/11(木) 18:30:12 ID:v+xfrrLm
B:「どうせぼくはクネクネしてますよ」

「そういう意味で言ったんじゃないんだけど…でも、確かにちょっとクネクネしているかもね」
 花見と言えば桜の木。
 桃色で、なんとも美しい花びらの舞に見惚れてしまうのが本来の花見の傾向だが、今のぼくは違った。
 桜よりも魅力がある女性が一人、ぼくと同じ木の下にいるのだ。
 真理とは去年の夏に近くのコンビニで知り合った。
 偶然、ぼくと真理は残り一冊の週間雑誌を二人同時に手に取ろうとしたのだ。
 その後、二人でその雑誌について熱く語り合ったのを覚えている。
 気が合うことを理由にぼくは真理とまた会う約束をした。
 それから、ぼくの執拗かつ果敢なアタックでなんとか今は週末に二人でデートをするぐらいの関係にまで辿り着いたのだ。
 中々自分からデートの誘いをしてこない真理であったが、この花見へ誘ってきたのは真理の方だった。
 今までこんな事はなかったので『これは…!?』と、思い、遥々真理の実家の方まで車でやってきた。
 これを機に真理と正式なカップルになれたら…ぼくはそんな期待を胸に、花見を楽しんでいる最中である。
725名無しのオプ:2010/03/11(木) 18:33:34 ID:v+xfrrLm
 ぼくたちだけでなく、周りも老若男女関係なく派手に盛り上がっていた。
 この辺りは東北地方で、まだ時々雪が降る事もあるみたいだが、例年より少し早く桜が咲いたと聞いた。
 地元では『花見の名所』と言われている場所で、毎年人が集まってくる。時折テレビ撮影なんかもされるらしい。
 それにしても…かなりの広さがある。
 ちょっと人ごみの中に入ったりでもしたら、簡単に迷子になりそうだ。

 ―――ぼくは久々にノンビリとした時間を過ごし、真理との貴重な時間を堪能した。
 不思議な事に、桜の木を前にすると普段話さないような話題が次々と出てくる。
 気付いた時には夕日が沈みかけ、辺りが暗くなろうとしていた。周りはぞろぞろとシートを片付け出している。
「さて…そろそろ小林さんのペンションに戻ろうか」
「…ねえ、透。せっかくだからもうちょっと遅くまで居ない?」
「え…」
 真理はどうやらもう少しこの場に居たいらしい。
 今すぐに帰らなかったら渋滞に巻き込まれる可能性もある。
 だが、ぼくとしても真理ともう少しここに居座るのも悪くない気もする…。



A:「…もう少しだけだぞ」
B:「早く帰らないと叔父さんが心配するよ」
726眞紀子編:2010/03/12(金) 19:37:44 ID:A4Q4YrrU
D:「あ、プレステ3だ!」
  苦し紛れには致命的なミスを犯してみた

 部屋にゲーム機を置くとは小林め、さてはゲーマーだな。
「よし、真理!さっそくプレステ3で遊ぶわよ!」
「え?」
 さて実は一つ困った事がある。
 それは、実は中の人はプレステ3など持ってないという事だ。
 いやPS3はおろかXboxやWiiすら持っていない。奴の時間は完全にPS2で止まってしまっていたのだ。最近DSを買おうか検討しているがかまいたちリメイクがプレイできるPSPも…え?プレステ3?ああそうだった。
 と、いうわけでプレステ3で遊んだつもりになってやる!エアプレステ3だ!
「ぐいーん、ぎゅぎゅーん、ずどどーん!」
「……眞紀子」
「ぶいーん、ぶいーん、どががーん!」
「ねぇ、何してるの…?」
「ちゃららっちゃっちゃっちゃ〜ん♪マキコはレベルが上がった!やかましさが3上がった!あつかましさが10あがった!常識が20下がった!」
「眞紀……」
「おらおらー!あたしの昇竜挙げを食らえー!」
「………」
「ぬぉおお!プレステ3にしてこの際どい露出!並みのエロゲー顔負けだ!}
「………はぁ」
「………すいません、あたしが悪かったです。だから気の毒な人を見るような目で見るのやめてください。地味にこたえます」
「分かればよろしい」
 なんかすっげぇ負けたような気がしたので談話室に行く事にした。
 くそ、これも全部小林がゲーム機を置いてなかったせいだ。あとで殺す。
727眞紀子編:2010/03/12(金) 19:39:45 ID:A4Q4YrrU
 階下の談話室には大きな茶色のテーブルを囲んでソファが置かれていた。
 あたし達は夕食が始まるまでの間そこに座って待つことにした。
 ちなみにその後もパンツ一丁の真理に襲いかかろうとして思いっきり秘孔(エロイな)を突かれてひでぶになったり、スパイが出てきて雪の中をパンツ一丁で追いかけっこしたり、真理のママンが幽霊になって出てきてエライ事になったりしたがそれはいい。
 ちょうどあたし達が腰をかけた時、2階からがやがやとメス豚どもの声がした。
 OL風だが多分あたし達と同じか、ひとつふたつ年下だろう。つまりロリコンでショタコンでもある選ばれたエリートであるあたしにとっては賞味期限の切れた腐った牛乳と同レベルである。
 三人でしゃべりながら階段を下りてくる。
「こんなにゲレンデから遠いなんて、思わなかったわ」
 そう言ったのは、やせて髪の長いメスだった。
 ちょっときつい目をしているがまあ美人と言ってもいい顔つき。ババァだが。
 軽薄そうな印象だ。ザクと呼ぼう。
「……でも、お料理がおいしいって、ここにほら、書いてあるでしょ?」
 丸めて持った電撃ホビーのページを右手のペンで指したメスは、いかにもスキーより食い気、という体型。
 今も、脇にスナック菓子をかかえ、一人で食べている。
 少し肥り過ぎのように思えたが、重MSのような重厚感があった。コードネームはドムに決定。
「だからドム子に任せるのは嫌だったのよ!おいしいものが食べたければ、サイド3にいくらでもあるでしょう?まったく…」
 ザクが怒る。つーかマジにドムかよ。
728眞紀子編:2010/03/12(金) 19:40:36 ID:A4Q4YrrU
「まぁまぁいいじゃないの。雰囲気だって悪くないしさ。こういうところの方がサービスいいと思うわよ」
 それをなだめにかかったのが、もう一人のメガネのメスだった。
 男の子のようなショートカットにトンボメガネがよく似合っている。これでマジに男の娘だったら言う事無いんだが。
 仕事は一番よく出来そうに見えた。メガネだからザクフリッパーと呼ぼう。
「どの子が好みなの?」
 真理が冷たい声でささやいた。

 あたしは…

A「何言ってんだよ!あたしが三次元のメスブタに欲情するか!」
 あたしは憤慨した
B「愚問よ、ハニー。あたしの好みは、ベイビー、美少年だけさ!」
 あたしはチッチッチと股間の指を振った
C「待ってて、じっくり吟味するから」
 ジオンの理想を実現するのに最も良い機体はどれだろうか
D「全員まとめて酒池肉林だー!」
 一応原作を尊重ry
729名無しのオプ:2010/03/13(土) 11:56:21 ID:Ba6Rj/m0
B
730名無しのオプ:2010/03/14(日) 18:00:32 ID:Klda314V
どっちのBだか分からないな
731眞紀子編:2010/03/15(月) 21:16:56 ID:hh4HV12x
B「愚問よ、ハニー。あたしの好みは、ベイビー、美少年だけさ!」
 あたしはチッチッチと股間の指を振った

 股間の指?いやちょっと待て。あたしのムスコは指と同レベルか?否!断じて否!
「眞紀子ってば女なのに○○○がある!」
 真理は吹き出した。ちくしょう可愛いじゃねぇか。なんかすげぇ負けた気がするけど真理が笑ったからよしとしよう。
 だいたいあたしは真理との関係を深めるためにやってきたのに他のメスになんぞ目移りなんかするわけねーじゃねぇか。
 なにしろ、この日のために万全の準備でやってきたのだ。ゴムは勿論、もしもの事態に備えてのバイアグラ、歌舞伎町の裏通りで買った謎の虫が漬け込んである酒、突然のモンスター出現に備えて通販で買った絶対地球破壊爆d…ん?

「写真取ってもらえませんかぁ?」
 髪の長い淫乱娘があたしに聞いてくる。
 こういった若者に多い、語尾を伸ばすしゃべり方が嫌いだ。よく見ると厚化粧だし、香水のにおいがプンプンする。ザクのくせに生意気な。ビームライフルなんて認めませんよ?
 きっと、オヤジが金をちらつかせたらすぐに飛び付くようなヒヒ女に違いない。

 こいつは臭ぇッ!ゲロ以下の臭いがプンプンするぜーッ!!

「えっ…ああ、いいですよ」
 そんな本音をおくびにも出さず、ファインダーをのぞく。
「おねがいしまーす」
「行きまーす」

 あたしは…

A:無言でシャッターを切ってやった
B:「あたしに写真を求めるなら脱げ!もしくはあたしが脱ぐ!」
 相手の返事も聞かずにパンツを脱いだ
C:「あのな、カメラ撮影なんてな、今日び流行んねーんだよ、ボケが」
 なんだか通になった気分になり、カメラを大盛りネギだくギョクにしてみた
732名無しのオプ:2010/03/18(木) 16:52:48 ID:7rojxOn0
ちょうど一年放置してて、既読のスレを整理しようとたまたま覗いたらこんな楽しい事になってたとはw
久々に選択させてもらいます。
>>731 Bでお願いします。
733名無しのオプ:2010/03/18(木) 17:35:13 ID:7rojxOn0
>>725もいいですか?
こっちもBでお願いします。
734名無しのオプ:2010/03/18(木) 22:15:50 ID:QawXQKaC
B:「早く帰らないと叔父さんが心配するよ」

「それは、そうだけど…」
 真理もそれは気にしていたみたいだ。
「話なら後でいくらでも聞くからさ。とりあえずペンションに行こうよ。待たせるわけにもいかないし」
「…そうね。分かったわ」
 真理は居残る事を渋々諦め、シートを畳み始めた。ぼくもそれを手伝う。
 シートを畳み終えると、ぼくは真理を助手席に乗せ、車へ乗り込む。

 ぼくの思惑とは違い、ペンションは山奥の方にあるので、思ったより渋滞に巻き込まれずスムーズに車を走らせることが出来た。
「ねえ、透って花見した事ある?」
 車内で真理が口を開く。
「そりゃ…何回かはあるよ。でも今日は割りと久々だったかな」
「この辺はね、あそこしか花見スポットがなくて、桜が咲いたとしてもいつも混んでるの」
「へー…。今日は運が良かったのかな。それほど混んでもなかったし」
「そうね。まだテレビでも情報が流れていないせいじゃないかしら?とにかく、あたし久々に花見出来てほんと満足してるわ」
「やめてくれよ、照れるじゃないか」
 真理に褒められ、ぼくは顔が赤くなるのを必死に隠した。
 そうえば…真理に聞いておきたいことがあったのを思い出した。



A:「ところで、なんでぼくを花見に誘ってくれたんだい?」
B:「どうしてあの場にもう少し長く居たかったんだい?」
C:「宿泊先には何人ぐらいの人が来るんだい?」
735名無しのオプ:2010/03/19(金) 17:40:35 ID:lkONgS85
A
736真紀子編:2010/03/22(月) 18:16:57 ID:cbQE/DF5
B:「あたしに写真を求めるなら脱げ!もしくはあたしが脱ぐ!」
 相手の返事も聞かずにパンツを脱いだ

 先手必勝!相手の返事を待っていたら断られるかもしれないじゃないか!
「ロシアンレスラァアアアーーーー!」
 股間による体当たり。
 空中に舞い上がったかと思うと華麗にズボンを脱ぎ、露出した白いパンツを奴の顔面に叩きつけ、たっぷりと感触を味あわせてやってからパンツを脱いで離脱!
 完璧だ。完璧な作戦だ!ザンギって呼んでいいぜ?
「若造ぉおお!百年早いわあああ!」
 突如ザク女はガデムのような野太い声で下から歴戦のシュルダーアタックを打って来た。股間が潰れ、イヤな音がする。
「うぐほぁっ」
 ザク女の必殺技を股間にまともに食らったあたしはロシアンレスラーの末路のように地面に倒れこむ事になった。やはりアメリカンボクサーと最下位争いをしているだけの事はある。

「なあんだ、そうだったんですかあ。わたし、てっきり……」
「ごめんなさい。調子乗っちゃって。真紀子は病気なんです」
「いえ、まともな人だと勘違いしたザクフリ子が悪いだから……」
 死体のように横たわるあたしを放置して真理は三体のMSと仲良く談笑していた。もちろん下半身は丸出しだ。
 その時窓の外でエンジン音が近づいてきてペンションの表で止まった。
 新しい客が到着したようだ。
 やがて、玄関に取り付けられたベルが乱暴に鳴ったかとおもうと大きな関西弁が聞こえてきた。
737真紀子編:2010/03/22(月) 18:17:38 ID:cbQE/DF5
「ひゃあ。助かった。死ぬかとおもたわ」
 薄汚れて垢の染み付いたコートの上に雪を積もらせながら男女の二人連れが入ってきた。
 五十前くらいの肉体労働者風の男と水商売風の女。
 小林さんが奥から出てきて迎えた。
「ああ。香山さんいらしゃい。遅かったですね、心配しましたよ」
 心配した、という見えすいた嘘が癇にさわったのか関西弁の男は大きな声でがなり始めた。
「なんや。来て見ればここ、ログハウスっちゅうんかなんか知らんがえらいチンケな所やなあ。この茶色い床、何の木使っとんねん。ヒノキやないんか?」
 柄の悪そうな男ねと自分のことは棚に上げて思った。
 あたしはなるべく関わらないように目を伏せた。だって政治家なんだもん。政治家先生が怪我したらお前ら困るだろ?
 小林さんはかわいそうなくらいに下手の態度で「香山さん」に対応している。何か弱みでも握られてるのだろうか。
 やがて、ひととおり話し声が静かになったのであたしはつい顔を上げてしまったことを後悔した。
「香山さん」はあたしの方を真っ直ぐ見つめていた。
 ストレスのはけ口を求めて何か適当なものを探している目だ。
 向こうには視線をそらそうとする気など少しも無いらしい。小林さんは食事の準備のためと言って奥に引っ込んでしまった。役に立たねぇな。接客を放棄してんじゃねぇぞ。
 あたしは…

A「落ち着いてください!」
 こういう奴に一番言ってはいけないことを言ってしまった
B「ああん?何見てんだコラ!」
 喧嘩を売られる前にこっちから売ってやった
C「貴様は携帯に振り子をつけて御樹本さんを襲った!」
 展開をショートカットしようとした
738名無しのオプ:2010/03/23(火) 11:44:17 ID:JfemFbIZ
BBBB
739名無しのオプ:2010/03/23(火) 15:02:54 ID:4pG8RAUJ
明らかにbad endな流れでも、ごく普通に続く所が好きだw
740真紀子編:2010/03/24(水) 20:53:39 ID:zW284lqZ
B「ああん?何見てんだコラ!」
 喧嘩を売られる前にこっちから売ってやった

 思わずそばにあったモップ(なんか赤いのがついてるな)を鷲掴みにした。
「ひ、ひぃぃ、す、すんまへん!堪忍やー!」
 香山さんとやらは急に危険物でも見るかのような目をしたかと思うと勢いよくジャンピング土下座を敢行した。
 普段偉そうにしている人間ほどいざとなると気が弱いというのは本当だったようだ。なんかあたしよりもモップのほうを恐れてるようにも見えるが気のせいだろう。
 ふと窓の外を見ると、さっきはそれほどでもなかった雪がどんどん勢いを増している。
 壁の古臭い鳩時計が「友愛!友愛!」とムカつく声で7回泣いた。7時だ。

A:「うるせぇ!てめぇのせいでリストラだこの野郎!」
  やり場の無い怒りを時計に向けてみた
B:「歯ぁ食いしばれ!そんな政治家、修正してやる!」
  もうすぐ廃人になる少年のように時計を修正した
C:「これは大きなテーマ、まさに愛のテーマだ。友愛と言っている原点がそこにry」
  なにがなんでも時計を破壊しなければ
741名無しのオプ:2010/03/24(水) 21:07:31 ID:9ZuEpZze
思う存分Aでやっちゃってください
742名無しのオプ:2010/04/04(日) 23:32:21 ID:Bd+nLYHq
保守
743名無しのオプ:2010/04/07(水) 11:17:05 ID:8erEzyEH
>>734の続き

A:「ところで、なんでぼくを花見に誘ってくれたんだい?」

 ぼくは車に付属しているラジオのチューニングを弄りながら、さりげなく真理に質問した。
「え?だって、透っていつも暇そうだし」
 真理はそれを聞いて、一瞬キョトンとした表情になったが、半笑いになりながら冗談っぽく答えた。
「はあ…まあ、間違っちゃいないけどさ。でも花見って普通、大学生の友達とかを誘って大勢で行かないかな」
 ぼくはため息をつきながら言葉を返す。
「あたしは大勢でワイワイやるのはあんまり好きじゃないの。誰と話していいか分からなくなるし」
「そ、そうか…」
 社交的だと思ってた真理だが、意外と大人数で盛り上がったりするのは苦手だったようだ。
 ぼくは真理のそういった一面を知らない自分に、真理との距離を感じてしまい少し悲しくなった。
 車内では少しの間沈黙が流れ、ぼくの耳にはラジオ放送だけが聞こえる。
『気象情報です。只今、台風が東北地方に接近中。極めて強い台風のようです。外出の際には注意してください』
「東北地方…?もしかしてここにも来るのかな」
 ぼくは小言を漏らす。
「多分…ほら、少しだけ雨も降って来たわ。急いだ方が良さそうね」
 真理に言われて、ぼくは初めて車の窓に水滴がついてるのに気付いた。
 ぼくは急いで車を走らせ、やっとの思いでペンション「シュプール」へ到着した。
744名無しのオプ:2010/04/07(水) 11:18:03 ID:8erEzyEH
「着いたわね」
「ああ。早いとこペンションに入ろう。雨が酷くなってきそうだ」
 ぼくと真理は車からおりると駆け足でペンションへと向かった。
 インターホンを押し、ペンションの扉をあける。
 中に入ると早速小林さんが暖かく迎えてくれた。
「あ、透くん。真理。早かったね」
「お久しぶりです。小林さん」
「叔父さん、他のお客さんは?」
「とりあえず、あと三人を除いては全員いる。もうすぐ台風がくるらしいから心配だよ。それで…透くん。真理との花見、どうだった?」
 小林さんが肘で軽くぼくを押しながら言ってきた。



A:「いやあ、真理の食欲には驚かされっぱなしでしたよ」
B:「いやあ、桜の美しさに魅了されっぱなしでしたよ」
C:「いやあ、桜より真理の体にみとれっぱなしでしたよ」
745名無しのオプ:2010/04/08(木) 07:29:26 ID:3vNS3Biy
CCC
746名無しのオプ:2010/04/09(金) 16:31:16 ID:WRfeNdKg
C:「いやあ、桜より真理の体にみとれっぱなしでしたよ」

 ぼくは軽く冗談染みた事を言ってみた。
「ははは!若いねえ、下心丸出しじゃないか」
 小林さんは愉快そうにそれを聞いて笑った。
 ぼくもそれに釣られて笑ってしまう。
 と…その時、横から凍てつくような冷たい視線を感じた。
「……」
 真理は目を細めながらぼくを見ていた。
 間違いない、引いている…。
「あ…いやだなー!今のは冗談だよ。ねえ小林さん?」
「あ、冗談だったのかい?」
「……」
 真理の視線は相変わらずぼくに突き刺さったままだ。
 …今度から空気の読めない小林さんに冗談を言うのはよそう。
 ぼくは心にそう誓った。
「ま、いいわ。それより早く談話室に入りましょ。ここで立ち話もなんだし」
「そ、そうだね。中入ろうか」
「そうか。ま、積もる話は後にしようか。私もペンションの仕事があるのでね」
 そうえば、小林さんはエプロン姿のままだ。
 食事を作っている最中だったのだろうか。
 ぼくと真理はは談話室へ、小林さんは厨房に向かった。
747名無しのオプ:2010/04/09(金) 16:37:09 ID:WRfeNdKg
 談話室。
 天井も高く広々とし、落ち着いた雰囲気を作っている。
 一つのテーブルを囲うようにソファが置かれていた。
 6、7人は座れそうだ。
 早速ぼくと真理はそのソファに腰掛ける。
 談話室に人の姿はない。
 他の客は部屋にいるのか?
「…そうえば真理。台風の事だけど、大丈夫かな?」
「大丈夫って、何が?」
「他のお客さんだよ。小林さんが残りは3人いるって言ってたじゃないか」
「そうね…。強くなるのは午後9時ぐらいからって言ってたわ。…まだまだ時間あるみたいだし、大丈夫だと思うけど」
 真理にそう言われると、ふと談話室に掛けられたいた時計を見る。
 時刻は7時ちょっと前を指していた。
 後2時間…か。
 多分大丈夫だろう。
 
 そんな事を話していると、階段の方から数人の足音と楽しそうな話し声が聞こえてきた。
「ちょっとー。啓子ったら!」
「何よー!可奈子こそ!」
「あはは。どっちもどっちじゃない」
 なんの話題かは知らないが、なにやら仲が良さそうな三人組だ。
 三人組は階段を下り、こちらへ向かってきた。
「あ…ちょっと!新しいお客さんいるじゃない!」
 彼女達は階段を下り終えると、ぼくと真理の存在に気付いたらしく、三人でヒソヒソと何かを話し始める。
「すいませーん。一緒に写真撮らせてくれませんかー?」
 と、急に一番背が高い女の子が話しかけ来た。
「あ、はいはい!全然オッケーですよ!もし良ければポーズとかも決めますけど」
 何を話していたのかと思えば、こういう事だったのか…!
 さっそく僕は女の子に写真撮影を依頼されてしまったのだ。
 いやあ、容姿が整っていると辛いな!
 ぼくはそう思っていた。
748名無しのオプ:2010/04/09(金) 17:10:48 ID:WRfeNdKg
「はい?あの、マネージャーに用はないんですけど…」
「…へ?マネージャー?」
 マネージャーってぼくの事か?
 だとすると、この女の子達は誰を……?
「そこの、美人さんよ。どっかの女優さんでしょ?」
 そう言うと、三人のうち一人の女の子が真理を指差す。
 どうやら、彼女達は真理を写真に撮ろうとしてたらしい…。
「あら、もしかしてあたしかしら。じゃ、撮影お願いね。マネージャー」
 真理はそう言ってぼくににっこりと微笑むと、ソファから立ち上がり、三人組に混じっていった。
「はい、チーズ」
 ぼくは三人組と真理を写真に撮った。
 腹が立っていたので、少しピントをずらして撮影してやったのはここだけの話だ。
 そういえば……
「…君たち、名前は?」
 ぼくは三人組にそう聞いた。
「あたしは可奈子。よろしくね」
 三人の中で一番スタイルも顔も良いスラっとした女の子が言った。
 可奈子ちゃんと言うらしい。
「私は亜希って言います。で、こっちの子が…」
「啓子です!よろしくお願いしますね!」
 可奈子ちゃんに続くよう、立て続けに自己紹介する三人組。
 亜希ちゃんと啓子ちゃんか…覚えておこう。
「ぼくは透です。よろしくお願いします」
「あたしは真理。皆よろしくね」
 ぼく達は軽く自己紹介をすると、5人で会話を弾ませていた。
 可奈子ちゃんたちは19歳という若さで、OLをやっているらしい。
 偶然三人とも今日が休みだったので、このペンションに泊まる事にしたようだ。
 しばらくすると、奥の方から背が高く、いかにもスポーツマンといったような体格の男の人が出てきた。
「こんばんわ、皆さん。シュプールへようこそ。ここで働いてる俊夫ってもんだ。よろしくな」
 …俊夫さん、か。いきなりの登場にしてはキザな感じがする。
749名無しのオプ:2010/04/09(金) 17:12:25 ID:WRfeNdKg
「ふふふ。俊夫くん、ナンパかしら?」 
 すると、更に奥の方から女の人が出てきた。
 この人もシュプールで働いてる人だろうか。
「おいおい。みどりが居る中で、堂々とナンパなんてする根性は俺にはないよ」
「まあ、相変わらずね」
 みどりさん、と言うのか。どうやら俊夫さんの恋人…らしい。
 綺麗な人だ。
「ここで働いてるみどりって言います。みんなよろしくね」
 容姿とは裏腹に、中々大人っぽいしっかりとした口調だった。
 何歳ぐらいなんだろう。
 ぼくは少し気になった。ちょっと話しかけてみよう。

A:「すいません。みどりさんはいくつですか?」
B:「みどりさんって綺麗ですよね。良かったら今度プライベートでお茶でもしません?」
C:「もしかして俊夫さんとは恋人同士ですか?」
750名無しのオプ:2010/04/12(月) 05:51:16 ID:LqUEokB5
Bでお願いします
751名無しのオプ:2010/04/19(月) 22:43:53 ID:voDWRlBZ
ほしゅ
752名無しのオプ:2010/04/26(月) 00:08:25 ID:QlTH3dst
俊夫。
俺は俊夫だ。
あのオーナーに分からせてやる。
俺の力を。
ひゃっへへへええひひ!!!!

確かに俺はバイト身分だ。
しかし、このペンションが例の殺人事件以来閑古鳥が鳴き続けているのは、
オーナーの経営努力が全く足りていないからだ。
それ故に、俺は親切にもオーナーに助言してやったのだ。
しかし、オーナーはバイト風情が黙ってろと言わんばかりの態度を見せやがった。
許せねえ!
復讐だ。
復讐してやるぜ!

A. 無断でペンション公式サイトを自己流に更新する。
B. もう一度オーナーと話し合いを試みる。
C. サンダーブラスト。
753まきこ編@やっと規制とけた:2010/04/27(火) 15:40:21 ID:owZMWTMD
A:「うるせぇ!てめぇのせいでリストラだこの野郎!」
  やり場の無い怒りを時計に向けてみた

 ルーピー時計が「YOU I !」ってうるさいから頭の上にモップを何度も何度もふりおろしたら
「日本列島は日本人だけの所有物ではない」
 ってなった。
 最初は面白かったんだけど、なんかキモくなったので首元を横から思い切りチョップしたら
「ワタシハオロカナソーリカモシレマセン」
みたいなこと言いながらすごい勢いで飛んで行った。
「食事の用意ができましたので、食堂の方へどうぞ」
 食堂からアルバイトの篠崎みどりが出てきた。
「じゃあ荷物と上着は運んでおきますから、香山さん達も食堂へ」
 フロントでは、小林さんが記帳を済ませた夫婦に食事をすすめている。
 何となくそちらを見ていたあたしは奥さんの方と視線が合ってしまった。
 ………何かやりそうな目をしている。
 そう、例えば大人気サウンドノベルシリーズの完結編で村上と組んで真犯人の囮としてうわなによドム子なにすんのやめくぁwせdrftgyふじこlp;@:
 そんな検閲にひっかかりそうな事を考えていたのは一瞬のことだった。
 奥さんはにこりと微笑むと、軽く頭を下げた。
 あたしも慌ててそれにならう。
 気づくと、真理も彼女を見ていた。
「きれいな人だね」
 あたしは……

A:「……まー、あたしの次くらいにはね」
  あたしも便宜上女である事を思い出した
B:「年増にゃ興味無いんですが」
  美少年マンセー
C:「あの女、あたしに気があるわね!」
  実はドム子のようにレうわやめてごめくぁwせdrfrtgyふじこ
754名無しのオプ:2010/04/27(火) 15:48:56 ID:qTFD0MOj
>>752
Aでお願いします。

>>753
お忙しいだけかと思っていたら、ずっと規制中だったんですか。大変でしたね。
二つ選ぶのも申し訳ないので、こちらは他の方にお願いします。
755名無しのオプ:2010/05/01(土) 07:43:38 ID:R2FQmJig
>>753
Cを選びたい所ですが、たまには真面目にAで。
756MAKIKO編:2010/05/01(土) 23:13:40 ID:ItdcU48h
A:「……まー、あたしの次くらいにはね」
  あたしも便宜上女である事を思い出した

 なんせ偉大な政治家の娘なんだぜ。美人に決まってんじゃん。そのあたしの次くらいって事は相当やるわねあの女。
 …そこ、眞紀子が美人?とか言うんじゃねーぞ。
 真理は真面目な目つきであたしを見据えてたずねた。
「やっぱりああいうふけば飛ぶような感じの人の方が女らしいと思う?」
 あたしは……

A:「吹けば飛ぶ?実際に飛ばしてみるか!」
  あたしはモップを手に取った
B:「拭けばトぶ?淫乱なメスブタめ。ぐひひひ」
  香山さんの前だからこそセクハラ発言してみた
C:「フケが飛ぶ?え、そんなに目立つ?」
  風呂に入ってない事に気づかれたのか?やべぇ!
D:「真理のほうがよっぽど綺麗よ」
  さっそく二人の世界に没入しようとした
E:「香山ー!なぜ美樹本さんを殴ったー!」
  美樹本って誰?まぁいいか
757名無しのオプ:2010/05/02(日) 12:44:34 ID:17hwZWYm
EEEE
758眞キ子編:2010/05/03(月) 22:00:52 ID:Z+QwuA9a
E:「香山ー!なぜ美樹本さんを殴ったー!」
  美樹本って誰?まぁいいか

「………は?誰やねん美樹本て?」
 香山はぽかんと口を開けてアホの子を見るような目であたしを見た。美樹本が誰か?んなこたぁあたしが聞きたい。
 談話室にいる全員があたしを見る。心なしか視線が冷ややかだ。
 まずい。OL三人組なんかヒソヒソと
「ザク子、あの人なんなの?さっきから」
「しーっ!視線を合わせちゃいけないわザクフリ子!狂犬病が感染るわよ!」
「腹減ったドム」
「そんな事より野球しようぜ!」
 とか聞こえよがしに言ってやがる。これだからメスブタはイヤなんだ。悪口はコソっと聞こえないように言うもんだ。あたしがいつもしてるように。ところで今四人いなかったか。
 とりあえずこの場をゴマかす為にあたしは香山に詰め寄る事にした。あたしの為に尊い犠牲になれ。
「うるせー!美樹本が誰かだと!?そんな事知るかー!!とにかくお前が犯人だー!」
「ひぇぇぇ!な、なんなんやあんたは!?」
 あたしは馬乗りになって香山の頭部に何度も何度もモップを振り下ろした。
759眞キ子編:2010/05/03(月) 22:02:49 ID:Z+QwuA9a
「お、落ち着いてください眞紀子さん!」
 いつの間にか小林さんがあたしを羽交い絞めにした。
「はなせー!あたしが、あたしが一番うまくガ○ダムを動かせるんだー!」
「だから落ち着いてください!香山さんを犯人扱いしたらサバゲー行きでバッドエンド確定じゃないですか!」
 それもそうか。
 あたしはモップを床に放り出して香山だったものから離れた。
「ふう、分かってもらえて何よりです。では皆さん食堂にどうぞ」
 あたし達は和やかなふいんき(なryで食堂に向かった。
 なんか一人足りないような気もするけど気のせいね。

 食堂のテーブルにはすでに、ナイフやフォークがセットされていた。
 メスブタ三匹や香山の奥さんも、もう先に椅子に座っていた。
 奥さんはビールにワインに日本酒にウィスキーをチャンポンして既に上機嫌だ。
「ぶはー!やっぱ一人旅はいいわねー。ウザイ旦那から解放されるには酒が一番!」
 そういえば夫の香山さんはどこに行ったんだろう。奥さんを一人置き去りにするなんてヒドイ人だ。
 真理がさっさと座ったテーブルに、あたしも腰掛ける。
 途端、あたしは何か抗いがたい衝動に駆られてしまった。
 その衝動とは……

A:壁に溶け込むように座り、コートに帽子にサングラスをかけねば
B:可愛いフリルの付いた超ミニのワンピースを着て、紫のアイシャドウと口紅をつけ、頭には巨大なリボンをつけねば
C:友愛
760名無しのオプ:2010/05/09(日) 02:06:16 ID:gl4Q3wzu
し…C
761名無しのオプ:2010/05/23(日) 01:55:55 ID:KKUK8cdP
俊夫さんは本格派のゲイ
762名無しのオプ:2010/06/09(水) 02:56:15 ID:C+j03S0F
ほしゅ
763名無しのオプ:2010/06/12(土) 21:57:25 ID:A1f8Sq7M
ぶりっブリブリブリィ!!!
「きゃあああぁぁあ!!!」
談話室に突如、悪臭と絶叫が響き渡った。
「すっまんん!
ついウオールドクップに興奮してウンチが漏れてしもたわ!
ゲッヘヒャハハ!!!」
床にしたたるオヴツが大変なことになっている。
新築のペンションが汚染されていく。
「きあさま!
ふんざけやげて!!!」
オーナーの小林さんがモップを持ち、糞漏らし香山に突撃をかけた。
「あかんまた出てまうわ!」
ブッブリブッブリブリャブチミチミチィ!!
「きゃぁぁぁあ!!!」
764名無しのオプ:2010/07/01(木) 16:22:22 ID:r8enaC4m
 ぼくは透。

A そいつはどうかな? ぼくは自問自答した。
B 今は無性に人が殺したい気分だ。
C 清原。
765まキこ編:2010/07/15(木) 08:31:36 ID:4Ums39CN
C:友愛

 友愛!
 なんて美しい言葉かしら。
 なのに今この言葉を目にすると吐き気がしてくるのはなんでなんだぜ?
 つーか連続規制に巻き込まれてる間に狂ッポが退陣してやがるし。
 だいたい規制と規制の間が中2日ってあんまりじゃね?

 食堂の隅、壁に溶け込むようにして座っているコートの男。
 食事中だというのに上着も帽子も脱がず、あまつさえ黒いサングラスまでかけている。
 スキー客にはもちろん、仕事で来ている営業マンにすら見えない。
 ……ヤクザ。
 それがあたしの第一印象だった。
 つまりあたしの同類だ。
 じゃなかった、あたしの手駒だ。だってあたし政治家だからな!
 あたしは…

A:まずヤクザを自分のものにするか
B:何も言わずにヤクザにスープをぶちまけてやった
C:パンツを脱いだ
D:唐突に美樹本編に戻った
766名無しのオプ:2010/07/16(金) 00:32:18 ID:/vgIwgA2
>>765
待ってました!!
Dで
767名無しのオプ:2010/07/18(日) 00:29:00 ID:sK/pwsiC
「…透くん、話があるの。」
突然、みどりさんが話しかけてきた。
「何ですか、みどりさん。」
「実は…、田中さんを殺した犯人に見当が付いたのよ。」
「本当ですか!?」
「ちょっと!
…もうちょっと小さな声で話してくれる?」
「すみません。
それで…、犯人は誰なんですか?」
「ここではまずいわ。
談話室には皆がいるし、犯人に気付かれたくないの。
透くん、皆に各自の部屋に戻るように仕向けてくる?」
「いいですけど…、でも、何でぼくにだけ話すんですか?」
「透くん、見かけによらず切れそうだからね。
頼んだわよ。」
「はぁ。」
ぼくは釈然としないながらも、みどりさんに従うことにした。
ぼくの取った手段はというと…、

A. 「皆さん、もう夜も遅いですし、部屋に戻りましょう。
   勿論、施錠は忘れないで下さいね。」
   極めて無難に対応した。
B. 「殺人犯はこの中にいます。
   つまり、各自の部屋に引き篭もっていれば安心です。」
   ぼくは不安を煽るような表現を用いた。
C. 「みどりさん、犯人が分かっているなら、今、この場で明かせば良いのでは?」
   早期解決が一番だと思った。
D. 「どうやら、俺が殺したことに気付いたようだな。」
   みどりさんを試してみた。
E. 清原
F. 「香山は包茎!!!」
768名無しのオプ:2010/08/04(水) 17:26:21 ID:enEHSeao
E
やっぱりF

といいたいところを、涙を堪えてC
769美樹本編
B:「まさか、死体のある部屋へ?」
  南の死体を調べに行ったのか?

 だとしたら、なんて迂闊な真似をしたんだ!……いや違う。迂闊なのは俺のほうだ。俺が彼女を死なせてしまったのだ。
 こんな事になるなら……ってなんだ?
 体が、体が熱くなる。一体何が起きたというんだ!?
 お、俺の意識が…消えて……。
「……本さん、美樹本さん!?」
 真理が心配そうに俺の顔を覗き込んでいる。意識を失いかけていたようだ。
「あ、ああ、いや、大丈夫……」
 予想以上に頭のケガがひどいのだろうか。あるいは鎮痛剤の効果が切れていないのか。
 あのまま意識を失うと、なにか恐ろしい事になっていたような気がする。自分が自分でなくなってしまい、口やかましいだけの政治家もどきになってしまうような……。
「どう……なんでしょう。外に出たりしていないのは確実ですが……」
 透は自信なさげに答えた。
「ん?ちょっと待ってんか。なんで篠崎君が死体のある部屋なんか見に行かなあかんねん?」
 香山が訝しげに俺を見る。
 しまった!
 確かに、事の顛末を知らない人間からすれば死体のある部屋に行くなんて発想は不自然極まりない。
 俺は……

A:「いや、なぜでしょう。なんとなくそんな気がして」
B:「い、痛い!頭が!頭が痛い!」
C:まぁぎぃぃごぉぅおおお