2ちゃんだけのかまいたちの夜 Part7

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1名無しのオプ
◆「かまいたちの夜」を題材にしたリレー小説のスレ、Part7です。◆

・かまいたちの夜なら1でも2、×3でもかまいません。オリジナルストーリーも歓迎です。
・基本的には以下のようなリレー形式ですが、書き手の意思優先です。

 1.書き手が選択肢でレスを締める(強制ではありません)。
          ↓ ↑
 2.ROMが選択肢からストーリーを選択する。
   あるいは、書き手本人か他の書き手が1の選択肢から選んで継続する。

・自分で続きを書く気のある人はその旨を宣言して続けて下さい。
・選択肢に至るまで複数のレスを消費してもOKです。
・ゲームのネタバレは出来るだけ控えて下さい。
・何日たっても話の続きが書かれない場合、ほかの未選択の部分から始めても構いません。
・複数シナリオの並行もOKですが、混乱を避けるためにアンカーで継続元を明示して下さい。
・煽り、荒らしは厳禁。現れても構わず、スルーを心がけて下さい。
【前スレ】
2ちゃんだけのかまいたちの夜 Part6
http://love6.2ch.net/test/read.cgi/mystery/1181169336/
【過去スレ】 過去ログ倉庫
Part1 http://book3.2ch.net/test/read.cgi/mystery/1072705225/
Part2 http://book3.2ch.net/test/read.cgi/mystery/1086859860/
Part3 http://book3.2ch.net/test/read.cgi/mystery/1128516029/
Part4 http://love6.2ch.net/test/read.cgi/mystery/1158103156/
Part5 http://love6.2ch.net/test/read.cgi/mystery/1176608182/
まとめサイト(Part3>>760氏作成)
ttp://kama2ch.otogirisou.com/
【公式】
チュンソフト
http://www.chunsoft.co.jp/
セガ かまいたちの夜×3
http://chun.sega.jp/kama3.html
2名無しのオプ:2008/04/28(月) 21:49:31 ID:6U9g1eqV
・選択肢は一番最初にレスした人のものを採用する。ただし、書き手の意思、あるいは途中参加者の希望により、複数の選択肢の続きを書く場合においては、この限りではない。

・進行中のシナリオは、最新の筆者が特別の意思を示していない場合は、 (このシナリオは一人で書かせて下さい、等)
誰でも途中から参加し、創作することができる。

・シナリオを続きから書く場合は、何番のレスからの続きなのか明記する。

・選択肢を選ぶ際、複数シナリオの選択肢があり選択肢が選択されてない場合、選択者はできるだけアンカーでどのシナリオの選択肢の選択か明記しておく。

………………………………………………………………………………

※かまいたちの夜風の文章では、「僕」ではなく「ぼく」の方が原作に忠実です(強制ではなく推奨)

※ゲームオーバーになったら、直前の選択肢に戻ってやり直しましょう。

※誰でも参加できます。
 別にレベルの高い文章じゃなくても大歓迎です。
 また、完結型ショートストーリーも大歓迎です。
 どんどん投稿してスレを盛り上げましょう。
3助けて:2008/04/28(月) 22:01:07 ID:tg7Go8xJ
□!!!これを見た貴方は3日以内に死にます!!!■

■死にたくなければ、このレスをコピーして他のスレに10回貼り付けて下さい。
1時間以内にです!もし無視 した場合は、今日寝ている間に富子さんがやってきて貴方の首を絞めに来ます。富子さんは太平洋戦争の時に16歳という若さで亡くなった女の子で、だそうです。信じる信じないは貴方次第。 ■
■今年になってからこのレスを無視した人で、"呪い殺された人が山ほどいます。■

4名無しのオプ:2008/04/28(月) 22:50:27 ID:yrGE2ZAs
位置乙

いきなりコピペから始まるとは…
5名無しのオプ:2008/04/28(月) 23:24:22 ID:6U9g1eqV
Part5のラストも、今のところコピペだしね……
かまいたちスレって呪われてるのかも……
6バトルロワイアル編 :2008/04/29(火) 00:00:10 ID:WcYlRc6N
前スレ>>728の続き
C.ぼくが全部独り占めした。

ぼくはヌンチャクを懐に入れ、袋を可奈子ちゃんに返す。
「何か入ってた?」
「食料と水だけね」
ぼくは独り占めした事を隠すために嘘をついた。
「本当に?」
「可奈子ちゃん、まだぼくを疑ってるの?」
ぼくは少し悲しくなった。
「じゃあ、その手に握ってるものは何なの?」
ぼくはいつの間にか右手にモップを手にしているのに気付いた。
そういえば可奈子ちゃんに声をかける前から持ちっぱなしだった。
気付かぬうちに広げていたらしい。
「これは護身用だよ。可奈子ちゃんも使う?」
「いらない」
ぼくは疑いがはれた事に一安心するも、どういうわけかモップを振り回していた。
「きゃあ」
可奈子ちゃんが逃げ回る。ぼくはそれを追いかける。
小屋の中から美樹本さんと田中さんが出てきた。
「助けて!」
可奈子ちゃんは小屋に逃げ込むが、ぼくはその隙に美樹本さんと田中さんを
モップでめちゃくちゃに殴りつけた。
可奈子ちゃんはなおも逃げる。ぼくはそれを追いかける。
次に現れたのは小林さん夫婦だ。
可奈子ちゃんが必死で助けを求めるも、ぼくは二人を後ろからモップで叩きつけた。
ほぼ即死だ。
その先に待っていたのはOL二人組。
図らずしも可奈子ちゃんは二人と合流できたのだ。めでたしめでたし。
ぼくは三人同時にモップの集中打撃を浴びせた。
7名無しのオプ:2008/04/29(火) 00:04:35 ID:p+APQ4Ml
やっぱバット一直線ですかwww
8バトルロワイアル編 :2008/04/29(火) 00:13:42 ID:WcYlRc6N
後残ってるのは誰だっけ?
前方から香山さん夫婦だ。
ぼくは二人が何も言葉を発する前にモップでめった刺しにした。
大して役に立たないと思っていたモップがまるで大活躍だ。
ぼくがモップを持って大暴れしていると、
「何このダサいモップ。もしかしてこんなのが透の武器なの?」
と言って真理が現れた。モップを両手で白刃取りされる。
そして間髪入れずに木刀を振り回してきた。ぼくはそれをかろうじて避けた。
まさか真理もこのゲームに乗ってるのか?
「モップを馬鹿にするな!」
ぼくは真理を殺すつもりはなかったのに、モップを馬鹿にされてきれた。
もはやぼくのモップの前に敵はない。
最後は俊夫さんだ。
ふっふっふっ。積年の恨みを晴らすべく最後に残しておいたのだ。
俊夫覚悟! ぼくはモップをもう目にも止まらない速さで何度も何度も……。
数え切れないほど叩いた時、俊夫さんは顔の判別がつかないほどになっていた。
ぼくはやっとすっきりし、ほっと一息ついた。モップを手から放す。
ぼくは突然我に返った。あれ? 何故ぼくはこんな事をしていたのだろう。
島を歩き回ってみるとみんなの死体、死体。
真理まで。そんな。ぼくが全部やったのか?
信じられなかった。ぼくは何故こんな事を?
足元に落ちているモップを見た。
まさかこれは持つと無性に誰かを叩きたくなる呪いのモップなのか?
ぼくは自分のした事を後悔して海に飛び込んだ。
首輪が爆発した。ゲーム終了。全員死亡。

                バッドエンド【そして誰もいなくなった】
9バトルロワイアル編 :2008/04/29(火) 00:15:38 ID:WcYlRc6N
前スレ>>728からやり直し。
10名無しのオプ:2008/04/29(火) 00:20:27 ID:p+APQ4Ml
Dは同じ結末迎えそうなので無難にAで
11バトルロワイアル編 :2008/04/29(火) 01:01:35 ID:WcYlRc6N
前スレ>>728の続き

A.可奈子ちゃんにモップを渡した。
「護身用に持ってるといいよ。君の袋にはこれが入ってたけど、
そっちの方が使い易いよね? 傘みたいに押すだけだから」
ぼくはヌンチャクを可奈子ちゃんに見せて懐にしまった。
可奈子ちゃんはしばらくモップを見つめていたが、
ボタンを押しモップが伸びる事を確認したようだった。
「いやあ」
可奈子ちゃんが突然モップを振り回してきた。
一体どうしたっていうんだ? ぼくの何が悪かったんだ?
ぼくはヌンチャクで必死に応戦するも、可奈子ちゃんのモップの前では無力だった。
可奈子ちゃんは何かに取り付かれたようにモップを振り回している。
ぼくは避けるのに精一杯だった。
近くにあった小屋に逃げ込む。可奈子ちゃんは追いかけてこないようだった。
ふう。ほっと一息ついたのもつかの間、後ろから羽交い絞めにされた。
「お前透だな?」
ゲホッ。息ができない。
「やめろ。ちょっと待て」
「美樹本さん!」
ぼくの前に美樹本さんが現れた。後ろから抑えている奴は誰だかわからなかった。
「矢島君はこのゲームに乗ったのか?」
「まさか」
ぼくは当然否定した。
可奈子ちゃんは説得できなかったが、ぼくはまだ諦めたわけじゃない。
みんなでこの島を脱出するのだ。そのためだったら悪魔に魂を売ってもいい。
「じゃあ、あの窓から覗いている女は何なんだ?」
ぼくを後ろから押さえていた男が顔を出した。
12バトルロワイアル編 :2008/04/29(火) 01:23:24 ID:WcYlRc6N
黒いコートにサングラス姿の一件やくざ風の男。田中さんだった。
窓からは可奈子ちゃんが覗いていた。
モップを構え、隙あれば乗り込んでくるように見えた。
「そんな。まさかここまで」
ぼくは可奈子ちゃんが突然豹変した様子が気になった。
「さっき窓からお前と一緒にいるのを見た。仲間じゃないのか?」
田中さんはぼくに銃を突きつけた。
「協力して俺たちを殺そうっていうつもりなら容赦しないぜ」
田中さんってこんな性格だっけ? ハードボイルドと言ってもいいぐらいだ。
そこでぼくはある事に気付いた。慌てて袋に入っていたモップの説明書を見る。
最後に気になる記述があった。『意志が弱い人が持つと呪われます』
「おい、お前。勝手な行動すると撃つぞ」
「ちょっと待ってください。彼女はちょっと疑心暗鬼になっているだけです。
ぼくが説得してきます」
「そうやって油断させて二人で示し合わすつもりだろ」
「違います。だったら、最初から一人で乗り込んできたりしません」
「ふん。いいだろう。裏切ったらただじゃおかないからな」
田中さんとの話はついたようだった。
さっきから美樹本さんはほとんどしゃべっていない。どうしたんだろう。
「美樹本さんもそれでいいですよね?」
「ん? ああ。可奈子ちゃんはヌード撮影を承諾してくれたんだがね」
まさかずっとそんな目で彼女を見ていたのか? このエロ親父が。
ぼくは美樹本さんを無視して可奈子ちゃんの元に向かった。
「可奈子ちゃん。やめろ。やめるんだ」
「こないで」
可奈子ちゃんは我を忘れてモップを振り回している。
ぼくは、
A.「モップを捨てるんだ!」と可奈子ちゃんに叫んだ。
B.モップをとりあげるべく可奈子ちゃんの腕に掴みかかった。
C.トニー・アルメイダ
13名無しのオプ:2008/04/29(火) 01:42:00 ID:p+APQ4Ml
選んで先を見たいですが連続で選ばせてもらっているので次の人に任せます


一発バットではないから一応本筋なのかは気になるところですが
14名無しのオプ:2008/04/29(火) 06:35:45 ID:jVIVUP4Y
>>12
先が気になるのでAで。
15ザッピング編:2008/04/29(火) 10:04:24 ID:j2OcrG10
三日月島の惨劇で、みどりさんと今日子さんが亡くなってから1年―
ぼくらは、またあの呪われた島に集まることになった。
そこで、新たな惨劇が幕を開けるとも知らずに。

A 香山シナリオを選択する。
B 透シナリオを選択する。
C 俊夫シナリオを選択する。
16バトルロワイアル編 :2008/04/29(火) 11:03:49 ID:WcYlRc6N
>>12の続き
A.「モップを捨てるんだ!」と可奈子ちゃんに叫んだ。

可奈子ちゃんはとまどいながらもモップを地面に落とした。
「あれ、私」
可奈子ちゃんはようやく我に返ったようだった。
「ごめんよ。ぼくが説明書をよく読まなかったばっかりに」
可奈子ちゃんは首を傾げていたが、
ぼくの後ろに人がいるのに気付いたようだ。
「あの人たちは?」
可奈子ちゃんはぼくの後ろに隠れた。
「大丈夫だよ。危険はない。美樹本さんと田中さんだよ。
確か、可奈子ちゃんは美樹本さんとは面識があったよね」
「可奈子ちゃん、おいで」
「美樹本さん」
可奈子ちゃんは美樹本さんに抱きついた。
まさか、既に二人はただならぬ仲なのか?
「ちっ。仕方ないな」
ようやく田中さんもぼくを信用してくれたらしい。
ぼくは何故二人が一緒にいるのか気になったので、聞いてみた。
「美樹本さんは田中さんと知り合いだったんですか?」
「いいや。僕が外に出たとたん彼に呼び止められたんだ」
「俺と美樹本は背格好が似ている。いざという時使えると思ってね」
田中さんが説明した。
「銃をつきつけられたから問答無用で従うしかなかったんだ」
美樹本さんは苦笑した。言いながらも可奈子ちゃんを更にきつく
抱きしめている。ぼくには目に毒だったので目を逸らした。
ぼくも早く真理を見つけなきゃ。
見つけたときには死体になってたんじゃ遅すぎる。
17バトルロワイアル編 :2008/04/29(火) 11:38:46 ID:WcYlRc6N
「ところで、どうしてぼくたちがいたのわかったんですか?」
ぼくは最初に疑問に思った事を聞いてみた。
ぼくたちは小屋の裏に隠れていたのだから、中から見えたはずはない。
「これさ」
美樹本さんはぼくに変な機械を渡した。液晶画面に何か光っている。
「これで周囲50mの人間がわかるんだ。多分首輪がセンサーになってるんだろう」
ぼくは納得した。なるほど便利な道具だ。
これならぼくの計画もうまく進むかもしれない。
「ちょっと貸してもらえますか?」
「何をする気だ?」
「おい、まだお前を信用したわけじゃないぞ」
田中さんがぼくを睨みつけた。ぼくは上手い言い訳が思いつかなかったので、
正直に話そうと思った。
「あの、ぼくの計画に必要なんです。それで、一つ確認していいですか?」
「何だ?」
「美樹本さんと田中さんは、このゲームに乗るつもりなんですか?」
ぼくはじっと二人を見つめた。ちょっとした沈黙。
「ははははははは」
田中さんが笑い出した。
「そんなこと聞いてもし乗っていたら、撃ち殺されると思わなかったのか?」
「そのつもりなら最初にぼくが入ってきた時やってます」
「頭は悪くないようだな」
田中さんは僕を促した。
「で、計画って?」
「まだ、具体的なことが決まったわけじゃないんですが、
みんなで助かる方法がないか探そうと思いまして」
「ふん」
小ばかにしたように笑われる。ぼくはここで引き下がれなかった。
18名無しのオプ:2008/04/29(火) 11:49:08 ID:p+APQ4Ml
新作期待です>>15無難にBで。

バトルロワイヤル編支援
19ザッピング編:2008/04/29(火) 12:39:57 ID:j2OcrG10
>>15の続き

B 透シナリオを選択する。

ぼくの名前は矢島透、大学4年生だ。
もうすぐ夏休みに入るというころ、友達以上恋人未満の真理から電話があった。
「もしもし透、夏休みは何か予定がある?」
「特にないけど、どうかした?」
真理は一年前に大学を辞め、今はオーナーとしてペンションシュプールを切り盛りしている。
シュプールに遊びに来るよう誘われるのだろうか、と思っていると、真理は言った。
「香山さんが、みどりさんと今日子さんの供養のために、三日月島にみんなで行こうって言ってるの」
「ええ、三日月島?」
ぼくは驚いた。
それは、一年たった今でも、思い出したくない名前だった。
「そうなの。香山さん、最近霊にうなされてて、これは、
みどりさんと今日子さんの霊が成仏できてないせいだって言い張ってるそうなの。
成仏のために、みんなに島に行って祈ることを勧めてるの」
「うーん、他の人たちは何て言ってるの?」
「春子さんは当然つきあうそうよ。
美樹本さんはいい風景写真を撮るために行くらしいわ、費用は香山さん持ちだし。
叔父さんは叔母さんとみどりさんのために、俊夫さんもみどりさんのために行くそうよ。
不参加なのは、可奈子ちゃんと啓子ちゃんはだけね」
「そっか、真理はどうするの?」
「わたしも行くわ。透はどうする?」

ぼくは答えた。

A 「よし、ぼくも行くよ」 真理と一緒にすごせるチャンスだ、これを逃す手はない。
B 「悪いけど遠慮しとくよ」 こんな100%殺人が起こる島に行けるわけがない。
20バトルロワイアル編 :2008/04/29(火) 12:56:05 ID:WcYlRc6N
>>17の続き
「そういうのは計画っていわないんだよ。もっと練り上げてから言え」
「でも、探知機を使えばみんなを探すのは有利になります。
「そんで、探してどうするんだ? みんなで仲良く心中か?」
田中さんの皮肉にぼくは苦笑する。どうしてこの人はこうも挑戦的なんだろう。
「いえ。このゲームの意図を探るんです。主催者は何か理由があって
このゲームをしかけたはずです。だから逆にぼくたちが結束して
主催者側にダメージを与える事ができないか。そう思ってます」
「んで具体的なことは決まってないってか。はん。話にならねえ」
ぼくはいいかげんむかついてきた。
「じゃあ、田中さんは何か他に名案でもあるんですか?
ただ批判だけするなら口をはさまないでください」
「僕たちは乗ってる奴は殺す。乗ってないなら主催者に一泡吹かせる
ための加勢になってもらうと。そんな所だ。君たちとあまり変わらないよ」
代わりに美樹本さんが答えた。
「ちょっと待って、私、そんなの聞いてない」
可奈子ちゃんはやっと美樹本さんから離れて口をはさんだ。
「可奈子ちゃんはみんなで助かりたくないの?」
「そりゃ、亜希や啓子と殺し合いなんてしたくない。でも……」
可奈子ちゃんは煮え切らない。そんな可奈子ちゃんを無視して田中さんは言った。
「まあいい。探したいなら勝手に探せばいいさ。だが、俺たちは協力しない。
ここで敵に備えるためには探知機が必要だ。貸せないね」
「でも、主催者はどうやってぼくたちを見張ってるんでしょう?」
ぼくは田中さんを無視して美樹本さんに話しかけた。
「最初にいた建物の周りに監視塔があった。おそらくそこから見張ってるんだろう」
ぼくたちが議論している所に放送が流れた。
「午前九時現在の死亡者をお知らせします。0人。
お前らこのルールを忘れたか。次に放送した時に誰も死んでないようだったら、
ランダムに誰かを標的にするからな。俺らの手を煩わせないでくれよ。
じゃあ、禁止エリアを発表する。禁止エリアはDの区域だ。
一時間後にそこにいた奴は首輪が爆発するから気をつけるように。
では、検討を祈る」
21バトルロワイアル編 :2008/04/29(火) 13:18:02 ID:WcYlRc6N
声からしてさっきの金七先生もどきだと思ったが、なんだか口調が変わってる。
さては猫をかぶってたな。そんな事より内容の確認だ。
ぼくは地図を取り出し、禁止エリアにバッテンをつけた。
こうしちゃいられない。次は誰かが死ぬことになるだろう。
誰かが死ぬ前にこのゲームを終わらせるには、今動くしかない。
「今の放送を聞いてわからないんですか?
ここで待つなんて悠長な事をしてる暇はないんです。
もし、ぼくが信用できないというのなら、一緒に来て見張っていればいい。
とにかく、その探知機が必要なんです。貸してもらえませんか?」
ぼくはもう一度田中さんに訴えた。田中さんは少し考えてから言った。
「仕方ない。じゃあ、二手に分かれよう。美樹本とそこの女はここに残れ。
俺はこいつについて行く。探知機を貸してくれ。
銃は置いていく。何かあったらそれを使え」
まさかこんな展開になるとは。
しかも、武器として一番有効な銃を置いていってもいいんだろうか。
しかし、ここはぼくの案に乗ってくれただけでよしとしなければ。
「わかりました。可奈子ちゃん、大丈夫? 美樹本さんと一緒に待ってられる?」
「ええ。私は大丈夫。落ち着いたわ。矢島君、一つお願いしていいかしら」
やっといつもの可奈子ちゃんらしくなってぼくは安心した。
「何?」
「啓子と亜希を連れてきて欲しいの。多分呼ばれた順番が近かったから、
一緒にいると思うわ」
「わかった。約束する」
ぼくは可奈子ちゃんにそう告げ、田中さんと一緒に小屋を出た。
ぼくは小屋を出てからの二人が何をするか想像したくなかったので、
頭から追い払った。
すると、小屋の入口にさっき可奈子ちゃんが捨てたモップが落ちてるのに気付いた。
ぼくは、
A.このモップは危険だ! 持ってるヌンチャクでずたずたにした。
B.モップを拾い、袋にしまった。
C.モップをそのまま放置した。
D.どこかにいる俊夫さんに向かって投げつけた。
22名無しのオプ:2008/04/29(火) 14:39:05 ID:CuvG+LBT
わかっちゃいるんだが止められない。

23バトルロワイアル編 :2008/04/29(火) 15:31:08 ID:WcYlRc6N
>>21の続き
D.どこかにいる俊夫さんに向かって投げつけた。
ぼくは決してモップの人みたいに俊夫さんに恨みがあるわけじゃない。
でも、何かに導かれたようにぼくはモップを拾い、どこかにいるであろう
俊夫さんに向かって投げつけた。
「ぐげ」
誰かの唸り声が聞こえた。ぼくが音をした方をかすかに見ると、
みどりさんの姿が見えた。ぼくは危険を察知し、しゃがみこんだ。
パラララララララとマシンガンの嫌な音が聞こえ、
ぼくの側にいた田中さんが倒れた。
俊夫さんを殺されて怒り狂ったみどりさんがそこにいた。
ぼくは今のモップ投げは、不可抗力なんだといいわけをしたかったが、
わかってくれるはずない。
ぼくはひたすら逃げた。もはやこうなったみどりさんは修復不可能だ。
真理の身を案じている余裕もなかった。
ぼくはあまりにも必死で逃げたため、自分がどこにいるかわからなくなっていた。
放送でぼく以外の全員が死んだ事を知った。
すると、突然ぼくの首輪が爆発し……。
いつの間にか禁止エリアを越えていたらしい。
みんなを殺したみどりさんがその後どうなったかは、ぼくの知る所ではない。
                 バッドエンド【みどりさん乱心】

>>21からやり直し
24名無しのオプ:2008/04/29(火) 15:34:06 ID:dOA6A6tk
>>21
どっちがバッドなのか気になる。
とりあえずBで。
25名無しのオプ:2008/04/29(火) 17:14:39 ID:p+APQ4Ml
>>19やはり一度はBを選びたいのが人情というもの…
26バトルロワイアル編 :2008/04/29(火) 20:06:01 ID:WcYlRc6N
>>21の続き
B.モップを拾い、袋にしまった。

このモップが呪われている事を知っているのは今の所ぼくだけだ。
他の誰かに渡すわけにはいかない。
捨てておくなんてもってのほかだ。誰かが拾い、発狂したらぼくの計画は台無しだ。
それに、意志が弱い人間が呪われるとあったのだから、
意志が強ければなんとかなるんだろう。多分。
「おい、今の何だ?」
「ただの掃除用のモップです。つまずいたら危ないと思って」
田中さんに聞かれてひやひやしたが、ぼくはなんとかごまかした。
そういえば元々モップってやつは掃除に使う道具だった。
あまりにも常用外の使い方ばかりしていたので、うっかり忘れてしまっていた。
「おい、どこから行くつもりだ?」
田中さんが聞いてくる。ぼくを試しているつもりだろうか。
「Cエリアからがいいと思います。多分、Dにいた人が禁止エリアを避けて
戻ってくると思うので、誰かに会いやすいかと」
「正論だな。お前の案でいこう」
ふう。ぼくはほっと胸をなでおろす。なんだか一瞬たりとも気が抜けないなと思った。
田中さんの納得のいく解答を常に示さないとすぐ気が変わってしまいそうで怖かったのだ。
CエリアとDエリアの境目に来たところで探知機が反応した。
誰かが近付いてきている。
ぼくたちは近くの木の影に隠れて待った。
「どういう作戦でいきますか?」
ぼくはたまにはこっちから質問してやろうと思った。
「さあ。そんなの相手によるだろ」
ぼくはむかっときたが、もう一度質問で返す。
「じゃあ、相手が乗っていたら」
「問答無用で殴りかかる」
「それじゃ乗ってる奴は死ねっていうんですか?」
27バトルロワイアル編 :2008/04/29(火) 20:06:46 ID:WcYlRc6N
「あのなあ、お前全員で助かろうと思ってんのかもしれねえが、
そんなの理想論だ。土台無理な話だよ。乗ってる奴が一人でも死ねば、
主催者が俺たちを爆破する事はなくなる。つまり時間が稼げるって事だ。
好都合だろ。元々乗る奴が悪い。正当防衛自業自得だ」
確かに田中さんの言ってる事は正論だ。だが、ぼくは納得いかなかった。
「ほら、今議論してる暇はない。やってきたぜ」
田中さんの言うとおり、前方から人が近付いてくるのが見えた。
ぼくたちは気付かれていない。
え、あれは……。
真理を期待したが、歩いてきたのはみどりさんと俊夫さんだった。
二人の会話が聞こえた。
「俊夫くん、私怖い。小林オーナーも今日子さんも信用できないわ。
真理ちゃんも透くんもそんなに知っているわけじゃないし、
美樹本さんや他の人なんて論外だわ」
「みどり、俺がいるじゃないか。なんとか二人で生き残るんだ。
それからの事はまた後で考えればいい」
「じゃあ、襲われたらどうするの? 私たちが助かるために、他の人を殺すの?」
「もし、どうしても殺さなきゃいけない時がきたら、殺せばいい。
どっちにしろ正当防衛なんだから。誰かが殺し合いをしていても、
俺たちはどっちにも加担しないで様子を見ていればいい」
「そんな……。見殺しにするの?」
ぼくが黙って会話を聞いていると、田中さんが話しかけてきた。
「なあ、どうする気なんだ? 俺はあいつらとほとんど話したことはないから、
どうすりゃ味方に引き入れられるかなんて思いつかないぜ」
結局他力本願かよふざけんな。と思ったがぼくは大人しく意見を口にする。

A.「あいつらは敵です。殺しましょう」と言った。
B.「俊夫さんとみどりさんは話せばわかってくれるはずです。
   僕が説得してみます」と言った。
C.俊夫に向かってモップをなry
D.何故トニー・アルメイダを選ばないんだ! 今度はアーロン・ピアーズだ。
28名無しのオプ:2008/04/29(火) 20:27:59 ID:dOA6A6tk
>>27
透の説得に負けましたwDで。
それにしても、この書き手さんはあえてバッドを選ばせて楽しんで書いてる気がするw
29名無しのオプ:2008/04/29(火) 22:29:06 ID:kJbNyX/H
自分もトニー・アルメイダずっと気になってたwww
30バトルロワイアル編 :2008/04/29(火) 22:42:58 ID:WcYlRc6N
>>27の続き
D.何故トニー・アルメイダを選ばないんだ! 今度はアーロン・ピアーズだ。

ぼくは24を見てトニー・アルメイダ役のカルロス・バーナードのファンになった。
だが、もっと渋い男がいたのだ。その名もアーロン・ピアーズ。
実は彼こそが、ジャックバウアーを除く唯一のレギュラーなのだ。
(シーズン1〜6全てに登場しているのはジャックと彼だけ)。
マイク・ノビックも惜しいかな。6話の内4回登場という快挙を……。
何の話だっけ?
ああ。トニーはシーズン5で○○(ネタバレ注意)だったから、
6には出てこなかったが、7には再登場するという。楽しみだ。え、違う?
「おい、行っちまうぞ」
田中さんに呼ばれて我に返った。
俊夫さんとみどりさんが行ってしまう。
だがぼくはアーロン・ピアーズのおかげで閃いていた。
アーロンのように忠義を守り、護衛に徹しればいいのだ。
俊夫さんをモップで殴りつけたくなるのはもはや過去の自分だ。
「わかった。田中さんは待っていてくれたまえ」
「おい」
ぼくは田中さんの言葉をもはや聞いていなかった。
口調が違う? そんなことはぼくには関係ない。
「俊夫さん! みどりさん! ぼくは君たちを守りにきた」
「はっ?」
俊夫さんとみどりさんはあっけにとられていた。
「もとい、一緒に協力し、主催者に一泡吹かせようじゃないか。
ぼくたちは全員で助かるんだ」
「どうしたんだ一体?」
「透くんキャラ変わってない?」
こんにゃろ俊夫ふざけるな。ぼくはモップを袋から取り出……
31バトルロワイアル編 :2008/04/29(火) 22:44:08 ID:WcYlRc6N
す所だった。危ない危ない。モップに取り付かれたら最後。
ぼくは我を忘れて発狂してしまう。
やはりアーロン・ピアーズの力なのか助かった。
バッド回避だと思ったらバッドなんて最悪のパターンだ。
バッドじゃなくてバットを振り回したい。
いけない。俊夫さんを殴り倒したい衝動が伝染している。
伝染病にはワクチンが必要だ。早く真理を探さねば。
「とにかく次の放送までにみんなを集めなきゃいけません。
そうしないと誰かが死なないといけなくなってしまいます。
俊夫さんとみどりさんも協力してくれますね?」
「そういう事なら」
「私だってみんなで殺し合いなんてしたくないもの」
ぼくは説得が成功して安堵していた。
二人に田中さんを紹介する。
「俺は田中だ。君たちと面識はないが、透の名案に乗ってね。
美樹本と可奈子という女も協力してる」
絶対今の嫌味だとぼくは思った。
「もしかして食堂の隅に座ってた人ですか?」
「ああ。ちょっと季節外れの格好で、探偵さんかと思った」
「よくわかったな。その通りだ」
え? そう言って田中さんは名刺を渡した。
『千葉中央ユニット 私立探偵 田中一郎』と書いてある。
まさかCTUに勤めてるのか?
「同僚にジャック・バウアーとトニー・アルメイダはいますか?」
「はあ?」
はずした。略がCTUなだけで違う会社だったか。
32名無しのオプ:2008/04/29(火) 23:01:47 ID:p+APQ4Ml
バット違いバロス
33バトルロワイアル編 :2008/04/29(火) 23:03:07 ID:WcYlRc6N
ぼくたちは一度小屋に戻り作戦を立て直した。
「主催者の事で何か気付いた事はありますか?」
とりあえずぼくは聞いてみた。まもなくDエリアは禁止エリアとなる。
誰も爆発で死なないといいけれど。
「うーん」
「そもそも俺たちにこんな事させて何が狙いなんだ?」
俊夫のくせに良いことを言う。モップを押しとどめただけの成果はあった。
「それがわからないんですよね。ぼくたち全員にうらみのある人物とか」
「だったら一人心当たりがあるわ」
突然可奈子ちゃんが言い出して、みんなは聞き耳を立てる。
「みんな。かまいたちって聞いたことある?」
ごくん。ぼくは唾を飲み込んだ。聞いたことがある。
かまいたちって何の事だっけ?

A.スパイ
B.いたち
C.風
D.釜井という人たちの集い
E.モップ
F.デイヴィッド・パーマー
34名無しのオプ:2008/04/29(火) 23:22:14 ID:xz6miO8G
Dで
35バトルロワイアル編 :2008/04/29(火) 23:55:13 ID:WcYlRc6N
D.釜井という人たちの集い
「それって釜井さんの集まる夜っていう意味だっけ?」
沈黙がおとずれる。またはずしたか?
「そうなの。よくわかったわね」
可奈子ちゃんはそう言って笑った。
「実は私本名釜井って言うの」
「俺もさ」
田中さんも言う。
「僕も実はそうだったんだ」
美樹本さん。
「俺も」
「私も」
俊夫さんとみどりさんまで。ぼくだけじゃないか。矢島なんて名前なの。
いや、ぼくも忘れているだけで本当は釜井だったんんじゃ……。
ぼくたちは最初の集合場所に戻った。禁止エリア? そんなものあるわけない。
ゲームの主催者も、兵士たちも釜井さんだった。
真理も啓子ちゃんも亜希ちゃんも小林さんも今日子さんも香山さんも春子さんも
そして殺されたはずの我孫子武丸もみんな釜井だった。
ぼくたちはみんなで輪になり、あれこれ語り合った。
ぼくはもちろん大好きな24の話題を語った。キヨさん好きもいた。
会合は深夜過ぎても続き、ぼくたちの話題が尽きる事はなかった。

「何だよこれつまんねえ」
プチ。どこかでゲームを切る音が聞こえる。次々とゲームが消えていく……。
スレだからゲーム消しても無駄だって。あぼーん。

                           終【釜井たちの夜】
>>33からやり直し
36ザッピング編:2008/04/30(水) 00:06:23 ID:qZoMmnhm
>>19の続き

B 「悪いけど遠慮しとくよ」 こんな100%殺人が起こる島に行けるわけがない。

「真理も行くのやめたほうがいいよ」
ぼくは親切にも忠告してやった。
「え、どうして?」
「孤島で殺人事件は、もうお約束と化しているからさ」
真理は呆れたように言った。
「何言ってるのよ、わたしは行くわ。
透のぶんも叔母さんとみどりさんの冥福を祈ってくる」
ふん、殺人事件に巻き込まれてから後悔したって遅いんだぞ。

ぼくの予言通り、三日月島で連続殺人事件が起きた。
何人もの人が死んだ。運良く生き残った真理はひどいトラウマを抱え、
ぼくの前から姿を消してしまった。
ああ…ぼくはどうして真理を守れなかったのだろう…

バッドエンド1 こんな100%バッドになる選択肢を選ぶから…
37名無しのオプ:2008/04/30(水) 04:24:59 ID:13aqqkpj
>>33はEで。終わるのか気になるところですが


>>19Aでお願いします
38ザッピング編:2008/04/30(水) 10:28:47 ID:Pqs3v5gN
<<注・このお話にはかまいたち2と3のネタばれがあります>>

>>19の続き

A 「よし、ぼくも行くよ」 真理と一緒にすごせるチャンスだ、これを逃す手はない。

ぼくは真理と二週間後に、三日月島行きの船で再会することを約束し、電話を切った。
またあの島に行くことになった…
ぼくの脳裏に、今日子さんに刺されて血だらけになったみどりさんと、
海に沈んでいった今日子さんの姿がよみがえった。
それは一年ほど前のことだった。
もう一年経ったのかとも、まだ一年しか経っていないのかとも思う。
あの日、三日月島で今日子さんは自分の娘、河村亜希さんの復讐を果たしたのだ。

三年前、生まれてすぐ養子に出された河村さんは、
十八年ぶりに実の母今日子さんと再会するはずだった。
今日子さんの住むペンションシュプールで。
なのに、シュプールの目と鼻の先で、足を滑らせて谷に転落し、彼女は亡くなった。
と思われていた。だが、実はみどりさんの運転する車にはねられ、転落していたのだ。
みどりさんがひき逃げしたのだ。
今日子さんはそれに気づき、復讐のため、みどりさんを―
その後、今日子さんは海に飛び込んだ。遺体はとうとうあがらなかった。
39ザッピング編:2008/04/30(水) 10:29:34 ID:Pqs3v5gN
そういえば…俊夫さんも来るのか。
確かにひき逃げは悪いことだ。悪いことだが、殺されるほどのものではない。
俊夫さんとみどりさんは当時結婚したばかりで、詩織ちゃんという娘もいた。
まさに幸せの絶頂だったのだ。それをぶち壊された
俊夫さんは今でも今日子さんと、今日子さんの夫である小林さんを憎んでいるだろう。
…やっぱり、三日月島で何かよくないことが起きそうな気がするな。
何か対策を講じるべきだ。そうだ、

A 俊夫が来られないようにしよう。
B モップを持って行こう。
C キヨさんを連れて行こう。
40名無しのオプ:2008/04/30(水) 10:40:06 ID:myKk0QoB
>>39
やっぱりここはCで。
41バトルロワイアル編 :2008/04/30(水) 13:18:52 ID:7g4e0OML
>>33の続き
E.モップ
どうしてここの住人は地雷ばかり踏みたがるのだろう。
期待されたらバッドにするしかないじゃないか。そうだ。バットだ!
ぼくはモップを袋から取り出すとキヨさんのスイングの真似をして振り回した。
その先が運悪く俊夫に当たった。
やっぱり俊夫はモップに殴られる運命なのか。
だが、ぼくは何度も叩くことはせず、ひたすらスイングをした。
そこに王監督が現れた。
「良いスイングだね」
ぼくは王監督に褒められて有頂天になった。
ぼくは王が選手だった頃巨人のファンだったが、今はソフトバンクファンなのだ。
ってお前いくつだよ!
「だが君は四番打者より一番打者が向いてる。川崎の真似をしてみなさい」
ぼくは川崎のようなスイングに変えた。ってこれはイチローの打撃じゃないか。
そういえばWBCで川崎はイチローに教わって打法を変えたようだった。
倒れていたはずの俊夫さんもぼくと同じようにモップを振り出した。
みんな同じようにモップを振る。
支給された武器はみんなモップだったのだろうか。
だが、みんなのモップはいつの間にか俊夫さんに向けられていた。
「俊夫覚悟!」
俊夫さんは全員からの集中攻撃で倒れた。
すると今度はみんながお互いモップで叩き始めた。
ぼくは危険を察知して、こっそり小屋を出た。
すると前方から小屋にいなかった真理や小林さん夫婦や香山さん夫婦、
そして啓子ちゃんや亜希ちゃんもやってきた。
みんなモップを持っている。ぼくは怖くなった。
モップの間の手がこんな所に……。
ぼくはCTUが寄こしたヘリで島を抜け出した。
後日モップを持った死体が島で発見されたが、ぼくには関係ない。

                      バッドエンド【モップの怪】
42バトルロワイアル編 :2008/04/30(水) 13:34:34 ID:7g4e0OML
誤字
間→魔
43ザッピング編:2008/04/30(水) 13:49:38 ID:q8QD44Nw
>>39の続き

C キヨさんを連れて行こう。

ぼくは善は急げとオリックスに電話した。
「キヨさんを用心棒として雇いたいのですが」
「はい。よろしいですよ」
ウグイス嬢が答えた。
「ほ、本当ですか?」
まだシーズン中なのに、なんていい人だろう。
一生キヨさんについていく。
そう決めたぼくは三日月島に行くまでの二週間、
キヨさんのスイングを習得するべく、素振りに明け暮れた。

二週間後―
キヨさんは時間になっても、待ち合わせの場所にあらわれなかった。
「おかしいなあ…あ、そこのおばあさん、キヨさん見ませんでした?」
ぼくはとおりすがりのおばあちゃんにたずねた。
「はあわたしがキヨですが」
「え?」
「わたしがあなたさまの用心棒、菱田キヨです」
「チェンジ!」
ぼくは叫んだ。デリヘルでもこんなひどい詐欺にあったことはない。
「かまいたち的には菱田キヨが正しいのです」
かまいたち的には正しくてもこのスレ的には正しくない。
ぼくはキヨさんのスイングで、おばあちゃんを何度も何度も叩いた。

バッドエンド2 キヨさんはオンリーワン
44名無しのオプ:2008/04/30(水) 14:07:38 ID:13aqqkpj
>>33ならFでお願いします

>>43やっぱそっちのキヨさんですかwww

両方選ぶと悪いのでこっちは他の人に任せます
45バトルロワイアル編 :2008/04/30(水) 14:33:39 ID:7g4e0OML
>>33の続き
F.デイヴィッド・パーマー

ちっとも本筋に入ってくれないと嘆いても仕方ないのだった。
このスレは選択肢を選んでくれる人がいて初めて成り立っているのだから。
それにパーマー大統領だと!望むところだ!
そんなぼくに電話がかかってきた。
「パーマー大統領が暗殺される。至急応援されたし」
ぼくはCTUの寄こしたヘリで駆けつけた。
何せパーマー大統領は24の時代一番長く大統領をこなしたのだ。
他の大統領は1話か2話でやめている。しかしあの世界大統領ころころ変わりすぎだ。
しかもテロに巻き込まれて大怪我したりと再起不能になっている人が多い。
とにかく、偉大なるパーマー大統領を守らねば。
ぼくは任務に気合を入れた。
パーマー護衛班にはジャック、トニー、ビル・ブキャナンにマイク・ノビックでなく
マイク違いのマイク・ドイルもいる。あれ、カーティスは?
しかし、こんな趣味だらけの話題に住人はついてこれるのだろうか。
ぼくはシークレット・サービスのアーロン・ピアーズに挨拶をし、
パーマー大統領の護衛任務についた。
え?三日月島の面々はどうしたって?

A.モップで殺しあってる
B.全員時間切れで爆発
C.早く本編に戻れ!
D.夢おち
46名無しのオプ:2008/04/30(水) 15:36:34 ID:myKk0QoB
>>39はAで。

>>45も続きが気になるのだけど、
やはり自分も二つ選ぶのは申し訳ないので、
他の人にお任せします。
47ザッピング編:2008/04/30(水) 16:13:09 ID:q8QD44Nw
>>39の続き

A 俊夫が来られないようにしよう。

トラブルの目は早めに摘んで、真理と楽しいときを過ごせるようにするのだ。
ぼくは、俊夫さんの住むぼろっちいアパートに、アポなしで突撃した。
ピンポンを押したが返事がない。ためしにノブを回すと開いた。
無用心だなーと思いつつ、手土産のモップを背負い勝手に家にあがった。
床には酒のビンだの、空のコンビニ弁当箱だのがころがっている。
「なんだおまえは」
中から汚らしい俊夫さんが出てきた。
髪はぼさぼさで、ひげは伸び、頬はこけ、目は落ち窪んでいる。
こりゃみどりさんの死のショックから立ち直ってないな。
「お久しぶりです。矢島です。これ、つまらないものですが」
ぼくは意気揚々とモップを差し出した。
俊夫さんはカンカンに怒った。
「これで掃除でもしろっていうのか!ああ、どうせこの家はゴミ屋敷だよ!」
「いいえ、そんなつもりじゃありません」
ぼくは俊夫さんをモップで何度も何度も叩きたい衝動をぐっとこらた。
「俊夫さんにお願いがあります。三日月島に行かないでほしいんです」
「うるさい、俺の勝手だ」
俊夫さんはぼくを追い出してドアをバタンと閉めてしまった。
これはいったいどういうことだろう。
俊夫さんはやつれて、掃除もしないほど無気力なのに、
どうして三日月島に行く気になったのだろう?

A みどりさんの死の真相を知りたいのだろうか
B 女の子が目当てなのだろうか
48名無しのオプ:2008/04/30(水) 17:33:57 ID:myKk0QoB
>>47
まだ幼いはずの詩織ちゃんがどうしてるのか気になりますね。>>47の描写を見る限りでは家にいなさそうですが。
こんな状態の俊夫さんがまともに子育て出来る訳ないだろうし、どちらかの実家にでも預けてる?
やはり彼女の存在も今回のストーリーに大きく絡んでくるのでしょうか?楽しみです。

選択肢はやはり他の方にお任せします。
49名無しのオプ:2008/04/30(水) 17:41:23 ID:13aqqkpj
>>45ならAを経由したのち夢オチでお願いしますww

47も選んでいいのだろうか…6時までレスなかったら自分が選ばせてもらいます
50名無しのオプ:2008/04/30(水) 18:34:23 ID:13aqqkpj
>>47Aでお願いします
51バトルロワイアル編 :2008/04/30(水) 22:03:57 ID:7g4e0OML
>>45の続き
A.モップで殺しあってる
ぼくは、無茶な要望を受けて困っていた。
もう似たような選択肢を作るのはやめようと思った。
ぼくは三日月島でみんなが殺しあってるのを見て逃げたんだった。
確か、ぼくがモップをバットにみたててスイングをしていたら、
みんなが真似をし、突然俊夫さんを叩きだしたんだっけ。
そして最後にはみんなで殺しあったんだ。
あれ、それは選ばれなかったはずの過去の話だったような。
ぼくは自分の記憶がおかしくなっているのを感じた。
知っているはずのない事を知っていたり、見たはずのない事を覚えている。
精神科でも行って来ようか。
ぼくは、デイヴィッド・パーマーの護衛を他のメンバーに任せて病院に行った。
「あなたは妄想癖がありますね」
と言われた。何だと!ぼくのどこが妄想野郎だって。
「テレビや映画の見すぎですよ。大体日本にCTUがあるわけないでしょ」
この野郎殺す。ぼくの崇高な任務が理解できない奴は死あるのみだ。
ぼくは懐からモップを取り……。あれ、ない。
「荷物は全てこちらで預からせていただいてます。
患者に暴れられたら困りますからね」
患者だと。正常なぼくを患者扱いするなんてどういう医者だ。
ぼくが医者に殴りかかろうとすると、看護師に取り押さえられた。
「隔離病棟へ入れておけ」
ぼくは何故か精神患者として閉じ込められたのだった。
そんな馬鹿な。ぼくのどこが精神に異常をきたしているんだ。
ぼくは矢島透じゃない。ジャック・バウアーだ!早く任務に戻らねば。
もはやぼくはおかしくなっていたのに気付かなかった。
52バトルロワイアル編 :2008/04/30(水) 22:04:40 ID:7g4e0OML
ぼくがおかしくなっていた頃、三日月島では相談が続いていた。
「ねえ、で結局かまいたちって何なの?」
みどりさんは可奈子ちゃんに聞いた。
「私、この島に連れてこられた時からおかしいと思ってたの。
だって、ペンションの談話室ではみんな一緒にいたのに、
催眠ガスをかがされて連れてこられたら、一人増えてたでしょ」
「あの我孫子って人のこと?」
「そう」
「じゃあ、そいつが犯人なのか? 俺たちをこんな所に連れてきた」
田中さんが聞く。
「わからない。でも、あの時首が吹っ飛んだのは確かに見たでしょ?
あれが嘘だとは思えないわ。だって、主催者は私たちに殺し合いを
させたいんだから、あの場で殺されるって危機感を持たせなきゃいけなかった。
そうじゃなきゃ誰もゲームに乗るわけないじゃない」
自分たちの状況を打破するためには主催者に関してできるだけの
情報を集める必要がある。そのための作戦会議だった。
「そういえば透くんは?さっきから声が聞こえないけど」
「寝てるぜ。計画の言いだしっぺがこれじゃあな」
田中さんが答えた。
ぼくは寝てなんかいない! すぐに任務に戻るんだ。
「あれ、ぼく」
「やっと気付いたのかよ」
田中さんが悪態をつくのはいつもの事だった。
トニー・アルメイダは? いるはずなかった。
ぼくは全て夢だったのかと思い安心した。病院に隔離なんてありえない。
「で結局、かまいたちって何なんです?」
ぼくは自分では答えが思いつかなかったので聞いた。
「あのね、だから私たちはその話をしていたのよ」
みどりさんを無視して可奈子ちゃんが言った。
「私、誰かスパイがいると思うのよね」
「スパイ?」
ぼくたちはみんなで顔をあわせた。何だ。結局一番最初の選択肢で良かったのか。
53バトルロワイアル編 :2008/04/30(水) 22:05:12 ID:7g4e0OML
「さっきの話に戻るけど、我孫子武丸が私たちをこんな所に連れてきたのなら、
一つ不自然な事がある。あの日そんな泊り客はいなかったんでしょ?  
つまり、我孫子は誰かに成りすましてたってわけ」
「誰かって?」
美樹本さんが聞くが、可奈子ちゃんはわからないと言って首を振る。
完全に可奈子ちゃんに主導権を握られた形だった。
ぼくが考えようと思ったのに、どうしてこんな事になったんだ。
かまいたちにデイヴィッド・パーマーを選ぶからいけないんだ。
「つまり、ぼくたちの中に我孫子に成りすましてる人がいるって事ですね」
「何でお前が思いついたみたいにまとめるんだよ」
また田中さんに野次を飛ばされた。いいかげんむかついてきたが、
またモップを出したら俊夫さんに殴りかかるのは目に見えていたので
ぼくは自制するしかなかった。
「最初は田中さんが怪しいと思ったの」
「俺?」
「でも、明らかに怪しい人がスパイだ何てできすぎだわ」
「ところで、スパイってどういう事なんだ?」
もはや影が薄くなっていた俊夫さんが聞いた。
「だから、殺し合いをする振りをして、
主催者のスパイがいるんじゃないかって思うの」
「ちょっと待って」
ぼくは可奈子ちゃんの言葉を制した。これ以上ここで話し合うのはまずい気がする。
それは、

A.盗聴されている恐れがあるから
B.ぼくたちの中にスパイがいるから
C.俊夫さんが危険だから
54名無しのオプ:2008/04/30(水) 22:31:58 ID:RcWFlYLi
A
55ザッピング編:2008/05/01(木) 00:10:27 ID:XwWG9uUG
>>47の続き

A みどりさんの死の真相を知りたいのだろうか

そう考えるのが自然だろう。
っていうか、俊夫の気持ちはザッピングすればわかるので、
ここでは深く追求せず、さっさと島に行ってしまおう。

二週間後の午後、ぼくらは一泊の予定で三日月島に向かった。
船には、10人の人間が乗りこんだ。
ぼく、真理、小林さん、俊夫さん、美樹本さん、
香山さん、春子さん、香山さんの娘の夏美さん、
香山さんの右腕の村上さん、船を操縦する船頭さんだ。
夏美さんと村上さんは、ぼくらとは初対面だったので、自己紹介をした。
「うちは夏美。おとんの会社で美人OLしとるんや。よろしゅうな」
ミニスカ厚化粧でイケイケ風の夏美さんは、20歳くらいに見えた。
春子さんの子供にしては大きすぎるから、香山さんの前妻の娘だろうな。
「村上つとむだ。社長が成功したのは私のおかげだ」
村上さんは尊大で嫌な男だった。歳は40より少し上かな。
なぜ彼らも島に行くのかというと、大勢で祈ったほうが効果が上がると
香山さんが主張したためだ。
主催者の香山さんは、海に向かって
「悩める魂を沈めたまえ。南無阿弥陀仏、ジーザスクライスト、アーメン」
何か熱心に唱え続けている。
56ザッピング編:2008/05/01(木) 00:11:29 ID:XwWG9uUG
「ごめんなさい。主人は最近少しおかしいんです」
春子さんが申し訳なさそうに言った。
「霊にうなされているそうですね」
ぼくが言うと、春子さんはええ、と答えた。
「今まで霊感が強かったわけでもないのに、
毎夜、今日子さんとみどりさんの霊が出てくると言うんです」
「妙だなあ、ぼくのところには一度も出ませんよ。
香山さんは、今日子さんとみどりさんの恨みでもかっていたんですか?」
「それは…」
春子さんは言葉を濁した。
「わかりません」
「そんなことより見てみ、ホラ」
夏美さんが割り込んで、数枚の写真をぼくらに見せびらかした。
写真には香山さんそっくりの幼児が写っている。
「うちの弟の春樹、2歳になったばっかりや。ごっつカワエエやろ」
お世辞にもカワイイとはいえない顔だが、ぼくはうなずいた。
「そういや、俊夫さんところの詩織ちゃんも、たしか2歳くらいですよね」
ぼくは、ひとりみんなの輪から離れて、ぽつねんとしている俊夫さんに気を使って言った。
「1歳11ヶ月だ」
俊夫さんはぶっきらぼうに答えた。
「なんや、うちの春樹とあんまりかわらへんなあ。なあなあ、写真見せてえな」
「持ってない。あいにく、誰彼かまわず子供の写真を見せつけて、
悦に入る親バカにはなりたくないんでね」
「な、なんやてー」
夏美さんが怒った。
ぼくは

A 「まあまあみなさん、仲良くやりましょうよ」 なんとかその場をとりなすことにした。
B 「もうあんな人ほっときましょうよ」 KYな俊夫を仲間はずれにすることにした。
57名無しのオプ:2008/05/01(木) 01:17:14 ID:xs6LAKuk
>>56
Aでお願いします


俊夫さん損な役回りのみですね―w
58ザッピング編:2008/05/01(木) 15:16:37 ID:FYQCh6Wm
A 「まあまあみなさん、仲良くやりましょうよ」 なんとかその場をとりなすことにした。

ぼくは平和主義者だ。好きな言葉はラブ&ピース。
だがそれがひねくれ俊夫さんの逆鱗に触れたようだ。
「うるせえこの野郎」
俊夫はいきなりぼくを突き飛ばした。
ぼくは香山さんのほうにふっとんだ。
香山さんは呪文?を唱えるのに夢中で、ぼくに気づいてくれなかった。
「キャーぶつかる」
真理が叫んだ。
ぼくは香山さんのメタボ腹に激突、ボヨンとバウンドした。
そのまま海にまっさかさまに落ちた。
「キャー」
みんな次々に浮き輪や救命胴衣を投げたが、ぼくは波にのまれキャッチできない。
ああ…島にすらたどり着けないで死ぬなんて…

バッドエンド3 ラブ&ピース
59名無しのオプ:2008/05/01(木) 15:48:38 ID:XjnbJJkD
>>56からでいいのかな?
Bでお願いします。

ふと思ったけど、このスレでは夏美さんって香山さんの妻や恋人じゃなくて、娘の設定が多いような。
その方が春子さんも一緒に出しやすいってのが一番の理由だろうけど、
やはり年齢的にもキャラ的にも娘って方が違和感ないんだろうなw
外見は母親似という事にしておけば、性格は結構近いものがあるし。
60ザッピング編:2008/05/01(木) 16:12:25 ID:FYQCh6Wm
>>58の続き

B 「もうあんな人ほっときましょうよ」 KYな俊夫を仲間はずれにすることにした。

だがそれがひねくれ俊夫さんの逆鱗に触れたようだ。
「うるせえこの野郎」
俊夫はいきなりぼくを突き飛ばした。
ぼくは香山さんのほうにふっとんだ。
香山さんは呪文?を唱えるのに夢中で、ぼくに気づいてくれなかった。
「キャーぶつかる」
真理が叫んだ。
ぼくは香山さんのメタボ腹に激突、ボヨンとバウンドした。
そのまま海にまっさかさまに落ちた。
「キャー」
みんな次々に浮き輪や救命胴衣を投げたが、ぼくは波にのまれキャッチできない。

ていうか、これさっきと全く同じ展開じゃん?コピペじゃん?
ザッピング編という性質上、>>15に戻り他の登場人物の行動を修正しないと
この先には行けないんだきっと。
そんなことを考えながらぼくは永遠の眠りについた。

バッドエンド4 いじめかっこ悪い
61名無しのオプ:2008/05/01(木) 16:25:49 ID:GeHgTae0
>>15Cでいってみましょう
62バトルロワイアル編 :2008/05/01(木) 20:14:51 ID:0s9ZIioP
>>53の続き

A.盗聴されている恐れがあるから

ぼくは突然可奈子ちゃんの袋を取り中を探る。
「何すんのよ」
ぼくは可奈子ちゃんを無視して探すが、あれ、紙とペンがない。
しまった。あれは別ルートだったか。
ぼくは気を取り直して小屋の中をかき回した。
「ちょっと何やってるのよさっきから」
「おい。話の途中だぜ」
ぼくは周りの声に構わず部屋をめちゃくちゃにした。
ようやく油性マジックが出てきたが、紙がない。仕方ないので床に書く事にする。
[主催者がどうやってぼくたちを監視してるか気づきませんか]
「あの監視塔で見張ってるんじゃないのかよ」
田中さんが声を出した事に顔をしかめるも、ぼくは続けて床に書く。
[そしたら、小屋の中にいるぼくたちまで見えません。
もっと効率がいい方法があると思いませんか]
「あ、もしかして」
可奈子ちゃんがそう言って、ぼくと同じように床に書いた。
[盗聴されてるの?]
[そうです。多分全員の首輪に盗聴機能があるんだと思います。
だから、不用意な事は口にしない方がいい]
「おい、本当にとうち」
ぼくは慌てて田中さんの口を塞ぐ。
「倒置法を使うってどういう意味ですか?」
ぼくはごまかした。
「私たちの中にスパイがいるんじゃない」
可奈子ちゃんはそう言ってまた床に書いた。
[適当な事言って主催者を惑わした方がいいわ。
突然会話が止まったらおかしいと思われるし]
63バトルロワイアル編 :2008/05/01(木) 21:48:12 ID:0s9ZIioP
さっきから可奈子ちゃんは冴えている。ぼくは本当に探偵の座を奪われるかもと危機感を感じた。
[ぼくもその通りだと思います]
「スパイ? じゃあ一番怪しいのは俊夫さんだね」
「何で俺……」
[冗談ですよ。敵の目を欺くためです]
ぼくは文字でフォローした。俊夫さんを敵に回すと碌な事がないと経験上わかっていた。
「それはそうとして、そんなに時間がないのも事実じゃないか」
「そうですね。これからそれを考えようとしていた所です」
もうすぐ次の放送が始まってしまう。その間に誰も死ななかったら、
ぼくたちは全員殺されてしまうかもしれないのだ。
[それだったら私に考えがあるわ。主催者に嘘の情報を流すの。
そしたら、十中八九スパイにも情報が渡るわ。そして、スパイをおびき寄せるのよ]
可奈子ちゃんはもはや探偵を譲り渡してもいいほどの推理力を発揮していた。
いや、そういうわけにはいかない。ぼくにはスレの味方がついている。
「ほう。じゃあ俊夫を拘束するか」
「何で俺」
[冗談に決まってんだろ。馬鹿]
田中さんが床に書いた。どうして田中さんまで俊夫さんを槍玉にあげるのだろう。
「待って。もしかしたら真理ちゃんかもしれない」
どうして真理? ぼくは可奈子ちゃんが言い出したことが信じられなかった。
[これで真理ちゃんが来なかったら白だってはっきりするわ。
大丈夫。一人ずつ確認すればいいだけよ]
可奈子ちゃんはそう言うが、ぼくは気が気じゃなかった。
もし、ここに真理が現れたら、ぼくはどうすればいいんだろう。
「じゃあ真理とやらを探すとするか」
「待ってください」
ぼくはみんなの視線を受けていた。恋人だから庇うんじゃないかと心配しているのだろう。
ぼくはそこまで馬鹿じゃない。ぼくは言った。

A.「ぼくはスパイの居場所を知っています」
B.「真理を探すならぼくに任せてください」
C.「俊夫さんがスパイだ!」
64ザッピング編:2008/05/01(木) 21:48:28 ID:rTulmoGW
>>15の続き

C 俊夫シナリオを選択する。

俺の名前は久保田俊夫、無職。
もうすぐ夏休みが始まってから一年になるというころ、他人の真理ちゃんから電話があった。
「もしもし俊夫さん、二週間後は、何か予定がありますか?」
「ない」
「香山さんが、みどりさんと今日子さんの供養のために、
三日月島にみんなで行こうって言ってるんです。俊夫さんはどうされますか?」
「ええ、三日月島?」
俺は驚いた。
それは、一年たった今でも、思い出したくない名前だった。
「そうなんです。無理にとはいいませんが…」

「行くよ」

俺はそれだけ言うと電話を切った。
またあの島に行くのだ…
俺の脳裏に、刺されて血だらけになったみどりの姿がよみがえった。
65ザッピング編:2008/05/01(木) 21:51:09 ID:rTulmoGW
あの日、みどりが死んだ日。
あまりの出血と、みどりの青ざめた顔から、
もうみどりは助からないと知ったとき、
俺はみどりとふたりきりにしてもらった。
俺は何も聞かなかったが、みどりは自分から話した。
轢いたとき、河村さんは、木の陰にうずくまり、
半分雪に埋もれていたので、みどりは気づくことができなかったこと。
怖くなって逃げ出し、今まで隠してきたこと。
そして、俺の腕の中で冷たくなっていったみどり。
そのときは何も考えられなかった。
だが、時が経つにつれて、ある疑念がわきあがってきた。
木の陰にうずくまっていた?半分雪に埋もれていた?
急に気分が悪くなったのかもしれないが、
その場合は携帯電話で助けを求めることもできたはずだ。
今の俺は、こう思いはじめている。
みどりが河村さんを轢いたとき、彼女はもう誰かに轢かれた後だったのではないか。
あるいは誰かが何かのトラブルで怪我を負わせた河村さんを、あそこに放置していたのではないか。
これは、かなりみどりに都合のいい考えだということはわかっている。
しかし俺はそれを捨てることができなかった。
みどりがすべて悪いのか、それとも、他にも河村さんを殺した犯人がいるのか、
どうしても知りたかった。
そのために、河村さんが死んだ夜、シュプールに宿泊していた
人の多くが行くという、みどり供養旅行に参加する。
そこで、真実がわかる保証は何もないが、ここでじっとしているよりマシだ。
俺は何か心に区切りがつくようなことを求めていた。
今の荒れた生活から抜け出し、仕事を見つけ、
俺の両親に預けている詩織を迎えに行く、そのために。
66ザッピング編:2008/05/01(木) 21:51:54 ID:rTulmoGW
翌日、透くんがいきなり家にやってきた。
「お久しぶりです。矢島です。これ、つまらないものですが」
透くんはニヤニヤしてモップを差し出した。
俺はついカッとなった。
「これで掃除でもしろっていうのか!ああ、どうせこの家はゴミ屋敷だよ!」
「いいえ、そんなつもりじゃありません。
俊夫さんにお願いがあります。三日月島に行かないでほしいんです」
「うるさい、俺の勝手だ」
俺は透くんを追い出してドアをバタンと閉めた。
クソ、なんだって俺に三日月島へ来るなと言うんだ?
まさか…

A あいつが河村さんを殺した犯人なのか?
B 俺が真理ちゃんに手を出すと思っているのか?
67名無しのオプ:2008/05/01(木) 21:54:35 ID:GeHgTae0
>>63C…


Bでお願いします
68名無しのオプ:2008/05/01(木) 21:59:52 ID:XjnbJJkD
>>66
Bでお願いします
69バトルロワイアル編 :2008/05/01(木) 22:25:45 ID:0s9ZIioP
>>63の続き
C.「俊夫さんがスパイだ!」

「いい加減にしろ!」
ついに俊夫さんがきれた。だから言ったのだ。俊夫さんを怒らせると碌な事がないと。
俊夫さんの拳をモップで受け止めた。危なかった。間一髪。
「おい。もうお前黙ってろ」
田中さんが俊夫さんを殴った。俊夫さんはその場に静む。
「ったく。俺の手を煩わせるなよな」
「すみません。ぼくが口を滑らせたばっかりに」
「最近の若いもんはこれだから」
くどくど。田中さんの説教は終わりそうにない。
「お前らもそこの居並べよ」
田中さんはここにいるみんなを床に座らせた。
「だいたい最近の日本の教育が若者を駄目にしてるんだ」
くどくど。
「ゆとり教育だとか言って文部科学省は何を考えているんだか」
くどくど。
「福田首相もぱっとしないし、官僚は無駄遣いだらけだし」
くどくど。
「民主党に期待した所で高が知れてるしな」
くどくど。
田中さんの説教は一時間に亘り続いた。
そして……。

「この期におよんで死亡者0だと! お前らなめてんのか」
という放送が入った後、ぼくたちの首はふっとんだ。
ゲーム終了全員死亡。
                       バッドエンド【説教で時間切れ】
70バトルロワイアル編 :2008/05/01(木) 22:55:09 ID:0s9ZIioP
>>63の続き
B.「真理を探すならぼくに任せてください」

「それじゃ意味ないでしょ」
可奈子ちゃんに止められた。今度こそ自信あったのに。
[だが、一人一人確かめてちゃ時間がないのは事実だ。
なら、こうしないか? 俺たちがいる場所をわざと主催者に聞かせるんだ]
田中さんが書いた事にみんなが同意した。ぼくだってそう思っていたのに。
「じゃあ、真理ちゃんを探しに行きましょうか」
「ああ。俺たちがいる場所はBの右上の小屋だから、
ここからだとAが一番近いな」
「でも、他の人に会ったらどうするの?」
みどりさんも会話に加わる。ぼくは自分だけ置いてかれた気分だった。
くそう。もうちょっと考えて選んでいれば。
「問答無用で殺す」
ぼくはむしゃくしゃしてたのでそう言った。
「あのね、味方に引き入れなきゃいけないんだからそれは無理」
みどりさんに止められた。いいもん。どうせぼくの意見なんか。ぼくは一人いじけていた。
「それはそうとみんなで行くのか?」
「そこなのよね。問題は」
俊夫さんまで……。
「よし。じゃあ俺と透で行くか」
「え、ぼく行くんですか?」
[馬鹿か。嘘に決まってるだろ。全員でスパイを迎え撃つためにやってるんだろ]
田中さんにペンで責められた。ぼくはここに自分が必要ない気がしていた。
71バトルロワイアル編 :2008/05/01(木) 22:55:43 ID:0s9ZIioP
ぼくは立ち上がり小屋の入口を開ける。
「透くん!」
「一人で行ってどうするんだ。馬鹿!」
田中さんは馬鹿馬鹿うるさい。ぼくは構わず外に出た。
すると、真理が近付いてくるのが見えた。
「真理!」
ぼくは一心不乱で駆けつけた。他の事なんか何も考えていなかった。
「どうしてここに?」
「わからない。禁止エリアを抜けようと思って、必死で走ってたらここに来てた。
透はどこにいたの?」
なんだか言動が不自然だ。まさか本当に真理がスパイなのか?
ぼくは鎌をかけようと思って言った。
「ぼくはずっと一人で真理を探してたんだよ。真理もずっと一人だったの?」
「うん。初めに叔父さんたちに声をかけたら、信用できないって置いていかれたの」
そんな。まさか小林さん夫婦がそんな事を?
「じゃあ、つらかったね。でも、大丈夫。ぼくが付いてるから」
「でも、生き残れるのは一人よ」
ぼくは真理をどう判断していいかわからなかった。
ぼくは計画の一部を言ってみる事にした。
「もしかしたら二人で逃げられるかもしれない」
「え?」
ぼくは言った。

A.「船で逃げるんだ。海なら誰も追って来れないだろう」
B.「実はみんなで計画してたんだ。全員助かる方法を」
C.「真理、君がスパイなんだな?」
72名無しのオプ:2008/05/02(金) 00:10:24 ID:iTzTumQ6
>>71
Aでお願いします
73ザッピング編:2008/05/02(金) 10:26:02 ID:Jsp62f1D
>>66の続き

B 俺が真理ちゃんに手を出すと思っているのか?

それならまったくの取り越し苦労だ。
俺はまだみどりのことが忘れらない。
他の女と恋愛する気には到底なれない。

透くんが文句をつけようと、俺は三日月島に行く。
一年前、三日月島に行ったメンバーは、
河村さんが死んだ夜、シュプールにいたメンバーと同じだ。
今日子さんは河村さんを轢いた犯人を突き止めるべく、
当夜シュプールにいた人たちをモデルに小説を書いた。
それが賞を取り、ゲーム化もされヒットした。
モデルになった人たちに旅行をプレゼントするという名目で、
俺たちを三日月島に連れて行ったのだ。

河村さんが死んだ夜、シュプールにいた人たち。
彼らに会えば、何かわかるのではないか。
74ザッピング編:2008/05/02(金) 10:27:28 ID:Jsp62f1D
二週間後、俺は三日月島へ向かう船にいた。
簡単な挨拶だけ済ませると、ひとりで海の風に当たった。
他の人たちはワイワイ楽しそうに話していたが、
俺は今日子さんの冥福を祈る奴らと馴れ合いたくなかった。
「そういや、俊夫さんところの詩織ちゃんも、たしか2歳くらいですよね」
突然、透くんが俺に話を振った。
「1歳11ヶ月だ」
「なんや、うちの春樹とあんまりかわらへんなあ。なあなあ、写真見せてえな」
夏美さんがなれなれしく俺のほうに寄ってきた。
俺はうんざりした。
「持ってない。あいにく、誰彼かまわず子供の写真を見せつけて、
悦に入る親バカにはなりたくないんでね」
「な、なんやてー」
透くんが呆れたように言った。
「もうあんな人ほっときましょうよ」
俺はカッとなった。

A 「うるせえこの野郎」
B 「うるせえこんにゃろう」
75名無しのオプ:2008/05/02(金) 12:30:20 ID:iTzTumQ6
>>74
BBBB!
76名無しのオプ:2008/05/02(金) 13:55:03 ID:0AxqQCAO
>>74
どう考えてもどっちもバッドまっしぐらw
香山さんから始めないと駄目だったのか、
とりあえず全員分の話をやらないと先に進めないシステムなのか。
77ザッピング編:2008/05/02(金) 14:35:56 ID:xs39sxpr
>>74の続き

B 「うるせえこんにゃろう」

「うるせえこの野郎」と「うるせえこんにゃろう」
ほとんど意味が同じだ。
これでは同じ結果になる―俺はそう直感した。

「キャーぶつかる」
真理ちゃんの叫び声で俺は我にかえった。
ふっとんだ透くん―俺が突き飛ばした―が
香山さんにぶつかり海に転落した。
みんな大パニックで浮き輪や救命胴衣を投げ込む。
俺はただ、呆然と透くんが波に揉まれるのを見ていた。

透くんが見えなくなると、香山さんが叫んだ。
「なんちゅうこっちゃ…。はよ陸に戻って、救助を要請するんや」
俺たちはUターンして陸に戻った。
かなり捜索したが、透くんは見つからなかった。

バッドエンド5 同じ結末

というわけで、>>15のA、香山シナリオに行きます。
実は、香山さんから始めないと駄目だったんです…
78ザッピング編:2008/05/02(金) 15:20:29 ID:xs39sxpr
>>15の続き

A 香山シナリオを選択する。

わしの名前は香山誠一、56歳。会社社長。
今晩もひどくうなされた。
「ゆるしてくれー。かんにんや、かんにんやで今日子さんみどりさん」
「いいかげんにしてください。春樹が起きちゃうじゃないですか」
嫁の春子がわしの鼻をつまむ。
「んが、なんや、夢か」
わしはあせびっしょりの体を起こした。
「あなたこのごろおかしいですよ」
「しゃあないんや。今日子さんとみどりさんの霊が出てくるんや」
春子はするどい疑惑の目をわしに向けた。
「私にはわかりませんわ。あなたは今日子さんたちがシュプールを建てるとき
多額の融資をしたり、いろいろ面倒を見たりしていたじゃありませんか。
みどりさんに至っては、ただの知り合いでしょう。
なぜふたりが幽霊になって出てくるんですか」
「せやかて出てくるものは出てくるんや」
79ザッピング編:2008/05/02(金) 15:22:44 ID:xs39sxpr
春子には言われへん。
今日子さんとみどりさんが死んだんは、わしのせいなんや。
わしに本当のことを言う勇気がなかったせいや。
わしや、わしが悪いんや。
せやから、今日子さんとみどりさんは霊になってわしを責めるんや。

わしの精神はそろそろ限界に達しとった。
右腕の村上も、それを感じ取っていたらしい。ある日こんな提案をした。
「霊が出るのは、成仏していないせいです。
どうでしょう、関係者全員で、三日月島に供養旅行に行くというのは」
「そりゃエエ考えや。よっしゃ、さっそく行くで。
村上も夏美も来るんや。大勢で祈ったほうが効果があるさかい」
ふたりともすんなり同意してくれた。
「社長のためなら、どこでもお供します」
「今日子さんもみどりさんも、成仏できるとエエなあ」
持つべきものは良い部下と良い娘やなあ。

そんなわけでわしは三日月島に向かう船に乗りこんだ。
出発してすぐ、みんなワイワイ楽しく話をし始めたが、わしは遊びに来たんやあらへん。
何かせな。そうや、

A 静かに祈りをささげるんや。
B 成仏のための呪文を唱えるんや。
80名無しのオプ:2008/05/02(金) 15:35:40 ID:0AxqQCAO
>>79
バッド回避の為にもAでお願いします。

春樹君もやっぱり誰かに預けて来てるのかな?
同じ年頃の男女の幼児が二人いるのだから何かあるとは思うのだけど、
留守番じゃ本人達は登場しようがないね。まさか本当の父親問題とか?
81名無しのオプ:2008/05/03(土) 22:53:35 ID:Wy0zwikL
前スレ>>692の続き

A. 「凄いね。」
  賭けごとに弱いぼくは、素直に感心した。

「そうでしょ。
透ってそういうの全然ダメそうだもんね。」
真理はクスリと笑いながら言う。
ぼくはそのまま、真理の連勝を見守った。
その後、皆でテレビを見ながら談笑し、時刻は23:00をまわった。
「さて、皆さん。
もう夜も遅いですし、そろそろお開きにしませんか。」
小林オーナーが立ち上がると、解散の音頭をとった。
「そうねー、私ももう疲れちゃった。
さっさとシャワー浴びて寝ようかなあ。」
みどりさんはそう言うと、俊夫さんと一緒にスタッフルームへ消えた。
その他の人たちも、一言言って次々に自室へ戻っていった。
「じゃあね、透。」
真理も自室へ戻った。
「ヤジマさん、どうしたんです?
お部屋へお戻りにならないんですか?」
小林オーナーが、ぼくに不思議そうに話しかける。
「ええ、ちょっとビールをここで一杯飲んでから部屋に戻ります。」
「そうですか。
それでは、私と今日子は先にオーナールームに戻らせて頂きます。
ごゆっくりどうぞ。」
そう言うと、小林オーナー夫妻も談話室を去った。
82名無しのオプ:2008/05/03(土) 23:05:06 ID:Wy0zwikL
ぼく以外全員いなくなり、談話室はシンと静まり返った。
備え付けの冷蔵庫からビールを一本取り出し、テーブルに置く。
勿論、一口も飲まない。
ぼくは、談話室の周りに誰もいないことを確認すると、
分かりづらいと思われる場所に、小型カメラを数個仕掛けた。
“シュプール”の宿泊客の中に、テロリストが紛れ込んでいる可能性が
極めて高まった今、宿泊客全員を監視する必要があると思った。
カメラを設置し終えると、ビールを水場に捨て、正面玄関に向かった。
正面玄関に着くと、記帳台にある宿泊客のリストを見た。
83名無しのオプ:2008/05/03(土) 23:10:08 ID:Wy0zwikL
1. 小林真理
  …ぼくと同じ大学に通う、同い年の友人だ。

2. 香山誠一
  …大阪で金融業を営む社長だ。やり手のようだが、倫理感が欠如しているようだ。

3. 香山春子
  …香山誠一の妻だ。弱々しい印象の美人だ。夫よりかなり年下だと思われる。

4. 田中一郎
  …東京で大成功を収めたベンチャー企業の社長だ。
   何でも画期的なソフトを開発し、それが躍進のキッカケとなったとか。

5. 美樹本洋介
  …ぼくと同じ組織に属する、プロの諜報員だ。
   戦闘行為に長けているらしい。
84名無しのオプ:2008/05/03(土) 23:18:59 ID:Wy0zwikL
6. 渡瀬可奈子
  …東京の格闘技団体“KAMAITACHI”に属する格闘家。
   プロデビューはしていないが、かなりの実力者らしい。
   キックボクシング術が主体。亜希、啓子とは友人。

7. 河村亜希
  …東京の格闘技団体”KAMAITACHI"に属する格闘家。
   可奈子、啓子の友人であり、同じくプロではない。
   間接技を使わせたら右に出るものはいないらしい。

8. 北野啓子
  …東京の格闘技団体”KAMAITACHI”に属する格闘家。
   可奈子、亜季の友人であり、同じくプロではない。
   スモウレスリング術という変わったスタイルが特徴らしい。

9. 清原
  …この欄だけインクをこぼしたような跡があり、読み取り不能だ。
85名無しのオプ:2008/05/03(土) 23:27:07 ID:Wy0zwikL
そして、ぼくが記録した、“シュプール”で働くスタッフたち。

10. 小林次郎
   …ペンション・“シュプール”のオーナー。
    脱サラしてこの仕事を始めたらしい。料理の腕前はプロレベル。
    真理の叔父にあたる。

11. 小林今日子
   …小林次郎の妻。細かい気配りが印象的な家庭的な人物。

12. 久保田俊夫
   …“シュプール”で働く自称大学6年生。
    身長が高く、ガッチリとした体型で、スポーツマン風。

13. 篠崎みどり
   …“シュプール”で働く女性。
    俊夫と一緒に行動することが多く、恋仲であると思われる。

14. ヨシオ・トーマス
   …“シュプール”専属のソムリエ。
    アメリカの白人男性と日本人女性との間のハーフ。
    現在、街に買出しに行っているらしいが、いまだに戻って来ない。
86名無しのオプ:2008/05/03(土) 23:35:24 ID:Wy0zwikL
今の所、際立って怪しいと思われる人物はいない。
敢えて言うなら、いまだに一度も目撃していない、ヨシオ・トーマスだ。
しかし、いないのだがらしょうがない。
ぼくは、“シュプール”内の人物を携帯端末に整理入力し、部屋に戻った。

シャワーを浴びると、ベッドに腰掛けた。
組織への定時連絡を済ませると、すぐさま横になる。
熟睡は出来ないのが辛いところだ。

次の日の朝。
スッキリしない朝だ。
ぼくはだるさに耐えつつ、起きて着替える。
これから、どうしようか?

A. 真理を誘って朝食へ行く。
B. 外に出て、天候を確かめる。
C. ヨシオ・トーマスの安否を確かめる。
D. 清原
E. 俊夫の部屋にガス弾を撃ち込んだ。
87名無しのオプ:2008/05/03(土) 23:40:41 ID:ihMGUr3b
DもEも捨てがたいが…Cで。
88名無しのオプ:2008/05/03(土) 23:43:18 ID:nrBrKgmE
>>86
E。
89名無しのオプ:2008/05/03(土) 23:45:07 ID:nrBrKgmE
やっちゃったんだぜ
90648:2008/05/04(日) 01:07:21 ID:26uqYjdI
>>71の続き
A.「船で逃げるんだ。海なら誰も追って来れないだろう」

「え、透?」
ぼくは真理を引っ張って海岸まで来た。
もちろん泳いで逃げるなんて無茶な事は言わない。
海の沖には見張りの船が見えた。あれを乗っ取って帰るのだ。
「透、やめた方がいいって。あの人たち、銃持ってるよ」
「真理の武器は?」
「これ」
真理が持っていたのは小型ナイフだった。確かに接近戦じゃないと役に立たない。
「真理ついてきて。ぼくがいいって言うまで海から顔を出しちゃだめだよ」
真理は頷きぼくについてくる。あの船までしばらく息を止めてなきゃいけない。
ぼくは船の死角をから入り込み、乗員の首元をかききった。
ぼくは死体を見て硬直していた。初めて人を殺したのだと気付いた。
すると、もう一人の乗員がぼくに襲いかかってきた。
「てめえ」
ぼくはナイフを落とされ身動きが取れなくなった。
パン。すると銃声が聞こえ、目の前の男は倒れていた。
後ろを振り返ると真理が銃を持っていた。ぼくが刺した乗員の銃を拾ったようだ。
「し、死んだの?」
「真理、もう大丈夫だよ」
「私が殺した……」
真理も自分が撃った事で少なからず動転しているようだった。
ぼくたちは二人の死体を乗せたまま船を走らせた。
ぼくたちはこれでいつもの日常に帰るのだ。こんな殺し合いがまかり通る世界から
解放される。楽になるんだ。
ぼくたちは首輪をつけていることを失念していた。
何キロか走ったところで突然爆発音が響いた。ぼくたちの首は胴体から離れた。
まさか海にも禁止エリアがあったなんて……。
                        バッドエンド【愛の逃避行】
91バトルロワイアル編:2008/05/04(日) 01:09:04 ID:26uqYjdI
>>90
名前間違えました。
>>71からやり直しです。
92名無しのオプ:2008/05/04(日) 01:31:05 ID:mmCZlH1x
CCCCCCCC
93ザッピング編:2008/05/04(日) 15:41:59 ID:ZLPKi5QF
>>79の続き

A 静かに祈りをささげるんや。

わしは祈った……
途中で吹っ飛んできた透くんをよけ……
荒波に耐え……

気がついたときにはもう島についとった。
わしら10人は、荷物なんかもあるし、とりあえず三日月館に向かうことにした。
船頭の菱田キヨさんも一緒や。一泊しかせんのに
キヨさんだけ本島に戻って、また迎えに来るなんちゅうことをしたら、
船の燃料がもったいないから、一緒に館に泊まってもらうことになっとった。
キヨさんは、もうよぼよぼのばあさんやった。
「菱田さん、そのお年でよくがんばりますね」
船を降りるとき、春子がほめた。
「私にはこれくらいしかできることございませんから」
ニタと笑いながらキヨさんは、曲がった腰で高速歩行をした。
俊夫くん以外の人たちは和気藹々と話に花を咲かせつつ、館に着いた。
あいかわらず不気味な館や。
おまけに、誰が設計したねんとつっこみたくなるような
形をしとる。C←上からみるとこんな感じや。
ほんで、Cの真ん中に飾りのついた泉がある。
えらいたっかい塀に囲まれとって、監視搭まである。
「一年前、ここで叔母さんとみどりさんが亡くなったのね」
真理ちゃんがしみじみと言う。
「実は、悪い予感がするんです。またここで、
誰かがいなくなってしまいそうな…」
それを受けて、透くんが悪い冗談をゆうた。
「××さんが死んじゃったりして」

<<名前を入力してください>>
94名無しのオプ:2008/05/04(日) 17:28:31 ID:mmCZlH1x
俊男、香山は重要人物っぽいから殺せないな

となると…

小林
95名無しのオプ:2008/05/04(日) 23:07:55 ID:PRYAnbKn
>>86の続き

C. ヨシオ・トーマスの安否を確かめる。

昨夜から戻っていないというヨシオ・トーマス…。
ぼくは、その存在がどうしても気になった。
足早に部屋を出ると、オーナールームへ直行した。
ドアをノックする。
「はい。」
中から返事がする。
「ヤジマです。
少々、お時間よろしいでしょうか?」
「ええ、いいですよ。」
ドアが開かれ、ぼくは中に入った。
「ヤジマさん、一体どうしたんです?
こんな朝早くに。」
「このペンションに、ソムリエのヨシオ・トーマスさんという方が
いらっしゃるとか…。
ちょっと小耳にはさんだんですけど、昨晩、買出しに出掛けてから
ずっとお戻りになられていないそうですね。」
「ええ…、そうなんですよ。
元々、ここからでは携帯電話は繋がらないですし、
向こうからは何も連絡がないので、心配しているところです。
今日の午後になっても何の連絡もなければ、
警察に捜索願いを出そうかと…。」
「なるほど…。
分かりました、どうもありがとうございました。
…ところで、朝食の時間はいつ頃ですかね?」
「もう、すぐにでもお召し上がりになれますよ。」
「そうですか、じゃあ、食堂に行ってみます。」
ぼくは、オーナールームを後にし、食堂へ向かった。
96名無しのオプ:2008/05/04(日) 23:18:54 ID:PRYAnbKn
食堂には、すでに数名が着席していた。
真理もいる。
「やあ、真理、おはよう。」
「おはよ。」
ぼくは真理の隣の椅子に腰掛けると、食堂を見回した。
香山夫妻、俊夫さん、みどりさん、格闘家3人組、田中さんがいる。
「透、目が赤いね。
眠れなかったの?」
「まあね。
ぼくは自宅じゃないと熟睡できないのさ。」
食パンを頬張りながら、他愛ない話を続ける。
その時だった。
爆竹が破裂するような、乾いた音がした。
ぼくは、咄嗟に胸元の拳銃に手を掛けつつ、警戒態勢に入る。
「すみません、電子レンジにイカ焼きを入れたら爆発してしまいまして。」
小林オーナーが慌てて謝罪する。
どうやら、銃声とかそういう類のものではなかったようだ。
ぼくはふと辺りを見ると、田中さんが、ぼくと同じように
警戒態勢ともとれる格好をしていることに気付いた。
ぼくの視線に気付いた田中さんは、何事もなかったかのように食事に戻った。
…あれは、プロの動きではないか?
そんな気がした。
田中さんはマークしておく必要がありそうだな…。
97名無しのオプ:2008/05/04(日) 23:23:13 ID:PRYAnbKn
食事を終えたぼくと真理は、談話室で朝のニュース番組でも見ることにした。
ソファに座り、モーニング・コーヒーをすする。
「そういえば、透。
今日は何か予定でもあるの?」

A. 「ああ、ちょっとやることがある。」
  ぼくは、真理がスキーに行きたがっていることを察し、
  先手を打った。
B. 「いや、何もないよ。」
  ぼくは、真理とスキーに行くことにした。
C. ゴキブリを退治するフリをして、俊夫にネックハンギングをかました後、
  アームロックで脱臼させる。
98バトルロワイアル編:2008/05/05(月) 00:06:51 ID:DCefbLKN
>>71の続き
C.「真理、君がスパイなんだな?」

「何言ってるの透?」
真理は心底わけがわからないという顔をした。だが、これもきっと演技だろう。
ぼくは念を押すように言った。
「ぼくたちの中に主催者の手のものがいるのは明白なんだ。
真理、お願いだからぼくを騙さないでくれ」
「それが私だって言うの? 意味がわからない」
真理はそう言ってぷいと後ろを向いた。
ぼくは真理を信じたい気持ちでいっぱいだった。でも、ここで情が移ったら
おしまいだ。ぼくは真理を更に詰問しようと思った。
ふと、どこからか声が聞こえた気がした。
「ふっふっふっふっふっ」
とたん、目の前にいる真理の首が、おもちゃのように吹っ飛び血を噴出した。
ぼくは事態についていけなかった。
「おい、透」
田中さんやみんながぼくを追って外に出てきた。
ぼくはみんなの方を見ていなかった。ただ、真理の首を目で追っていた。
「きゃあ」
「いやあ。そんな……」
「これって真理ちゃんがスパイだったって事?」
いや、違う。ぼくは可奈子ちゃんの言葉を頭の中で否定した。
ぼくが口に出したのがいけないのだ。盗聴されてるってわかっていたはずなのに。
真理、真理、真理。ぼくは心の中で何度も真理の名前を呼んだ。
聞こえてないはずの真理を呼び続けることで自分を奮い立たせたかった。
99バトルロワイアル編:2008/05/05(月) 00:08:55 ID:DCefbLKN
「透くん、どこ行くの?」
「透、おい戻れ」
「復讐したくたってすぐに殺されるわ」
ぼくはもう誰の声も聞こえていなかった。
主催者に復讐する。真理を失ったぼくに他にできることはない。
ぼくはモップを持ちながら最初の建物に乗り込んだ。
見つかったらすぐに殺される事はわかってた。
でも、ぼくにはもうまともな理性なんか残っていなかった。
ただ、真理の敵を討つとその言葉しか頭になかった。
「真理の敵!」
ぼくは見つけた人間を片っ端からモップで叩きつけた。
ぼくの首はすぐに主催者によって胴体から切り離されたが、
ぼくは首がなくなった後でもモップを振り回していた……。らしい。

                  バッドエンド【真理を疑ったばっかりに】

>>71からやり直し
もしくは>>63からでも
100名無しのオプ:2008/05/05(月) 00:57:24 ID:qIO7wqiX
>>71はすでに詰んでいるのだろうか?主催者に聞こえるところで全員で脱出とか言ったら終わりな希ガス。
101名無しのオプ:2008/05/05(月) 01:00:03 ID:qIO7wqiX
>>97Cはもちろんで恐らくBも詰みですね。正解はAでしょう

…ならばやはり読み手としてはCを選ぶのが基本です
102名無しのオプ:2008/05/05(月) 02:02:23 ID:kG3u2NmG
>>100
自分も同じ事を考えてた。
>>70-71の流れからして、この時点で透が既にバッドへの道を歩んでる可能性も高いし。
詰みだと予想して、>>63のAでお願いします。
103ザッピング編:2008/05/05(月) 10:43:37 ID:82QJ/Z/E
>>93の続き

「小林さんが死んじゃったりして」

「透、縁起の悪いこと言わないでよ」
真理ちゃんがむっとした。
「い、いや、今日子さんの霊が、さびしくて小林さんを呼んじゃうかもなーって」
透くんがしどろもどろに付け加える。
当の小林くんは気を悪くした風でもなく、
「そうか、今日子の霊が…」
としんみりゆうただけやった。
「そんなことより、はよう荷物置いて泳ぎにいかへん?」
夏美の発言で、みんなもとの楽しい雰囲気を取り戻した。
入り口の扉は古くて重そうやった。わしは村上をあごでしゃくった。
村上は「はっ」と短く応じ、わしが渡した鍵で扉を開けた。
ゴゴゴゴゴ、とかなり大きな音が響き渡った。
こりゃえらい錆びついとるなあ。
館は一週間前、部下たちに掃除させたので、埃もなくきれいやった。
「部屋割りはどうするんですか?」
美樹本くんがたずねた。
「みんな好きな部屋に泊まってくれてええよ」
とゆうても、玄関から見て右端の部屋以外は、
窓もなく、広さも家具の配置もまったく同じやけどな。
左端の部屋は物置やから使えへん。
部屋割りは適当に決まり、わしは物置部屋の隣の1号室に腰を落ち着けた。
夏美たちは海へ、春子と小林君は夕食の準備を始めた。
さて、わしはこれからどうしよか…

A 海に泳ぎに行く。
B 今日子さんとみどりさんの冥福を祈る。
C 夕食の準備を手伝う。
104名無しのオプ:2008/05/05(月) 12:02:11 ID:uojyVAqW
>>103
どれがバッドなのか判断が難しいので、純粋に楽しそうなAからお願いします。
105バトルロワイアル編:2008/05/05(月) 15:06:18 ID:DCefbLKN
>>63の続き
A.「ぼくはスパイの居場所を知っています」

ぼくがそう言うと、みんなはいっせいにぼくの方を見た。
「本当に知ってるの?」
「ならなんで最初から言わない」
「透、貴様!」
何で俊夫さんがきれるのかわからないが、ぼくは無視して書いた。
[そんなの本当だったら口で言うわけないじゃないですか。
これはスパイをおびき寄せるための作戦です。]
みんなははっとなったが、ぼくは構わず続ける。
「ぼくは今からちょっとそこに行ってみようと思います。
誰かついてきてくれますか?」
「俺が行く」
「僕もだ」
俊夫さんと美樹本さんが同時に訴えたが、もちろんこれは演技だ。
「ぼくたちがいる所はBの右上の小屋です。
スパイがいると思われる場所は、そう遠くありません」
「どこなんだよ一体」
「早く教えろよ」
何故か田中さんは沈黙を守っている。
「用心に越した事はありません。近付いたら教えます」
ぼくはそう言って書いた。
[もし主催者とスパイがつながってるなら、これを聞いて誰かここに
来るかもしれません。ぼくはちょっと外の様子を見てきます。
みんなはここで待機し、誰か来た場合に備えてください]
「おい、透」
田中さんが呼び止めた。
「男手はもっと必要だろ? 俺も行くぜ」
106バトルロワイアル編:2008/05/05(月) 15:06:53 ID:DCefbLKN
「でも、そうしたらここは彼女たちだけになってしまいます」
「よっぽどの事がない限り大丈夫だよ」
田中さんはそう言い、本当にぼくについて行くつもりのようだった。
まあぼく一人じゃ何かあったとき対応できないかもしれないけど。
ぼくたちは俊夫さんと美樹本さんを残し、慎重に外に出た。
しばらくすると誰かが小屋に近付いてくるのが見えた。
「俺はよく知らないんだが、あれは誰だ?」
一応盗聴を警戒してか、田中さんは小声で聞いた。
「ちょっと待ってください。え、まさか……」
真理だった。まさかそんな。真理がスパイなのか?
「おい」
田中さんに促され、ぼくは、

A.「真理、どうしてここに」と言って真理の前に飛び出た。
B.「ぼくの恋人(?)の真理です。ぼくが先に接触してみます」と言った。
C.「少し様子をみましょう」と言って二人で真理を見張った。
D.きおはら
107名無しのオプ:2008/05/05(月) 16:28:03 ID:qIO7wqiX
D…

もといB
108名無しのオプ:2008/05/05(月) 20:08:05 ID:NYOGwPiW
>>97の続き

C. ゴキブリを退治するフリをして、俊夫にネックハンギングをかました後、
  アームロックで脱臼させる。

突然、ぼくの身体の中に、炎が駆け巡ったような気がした。
ぼくはおもむろに俊夫の前に立つと、叫んだ。
「あっ、ゴキブリや!」
「ええっ!?」
俊夫をはじめ、皆がぼくの指指した方を見る。
ぼくはすかさず俊夫にネックハンギングをかました。
「グェッ」
俊夫はカエルのような声を出し、泡を吹いた。
さらに、ぼくは疾風のように後ろに回り込み、俊夫にアームロックをかける。
不思議な音がした。
俊夫はその場に倒れた。
「きゃあ!すっごい!!!」
その時、ぼくの一連の動作を見ていた、可奈子ちゃんが歓声をあげた。
すかさず近寄ってきて、僕に話しかける。
「ねえ、ヤジマさん。
あなたの技に惚れたわ。
是非、私たちの格闘技団体“KAMAITACHI”に来てくれないかしら?」
「良いですね、ぼくも格闘の世界には前から興味を持っていたんですよ。」
そう言うと、ぼくは荷物をまとめて、即刻“シュプール”を後にした。

数ヵ月後。
ぼくは、悪役のレスラーとして地方を回っている。
所得はほとんどない。
でも、それで良かった。

                                   終 【スカウト】 ( コンテニュー>>97 )
109名無しのオプ:2008/05/05(月) 20:16:06 ID:hf1RlSuj
>>97
せっかくなのでBで。
110名無しのオプ:2008/05/05(月) 23:22:06 ID:NYOGwPiW
>>97の続き

B. 「いや、何もないよ。」
  ぼくは、真理とスキーに行くことにした。

嫌になったのだ。
24時間緊迫し続け、満足に睡眠を取ることさえ許されない、
この過酷なミッションが。
ぼくには向いていなかったのだ。
それに、先のミッション成功で既に一生暮らせるだけの資金は保有している。
ぼくはまず、美樹本さんの部屋に行った。
ノックをして、返事を待たずに中に入る。
「美樹本さん、ぼくはもうやめます。」
「何言ってるんだ?
そんなことが許されるわけがないだろう?」
「やめます。」
ぼくはそれだけ言うと、真理とスキーに出かけた。

今日は最高のスキー日和だ。
空は雲一つなく、ひたすら青い。
坂本龍一の“美貌の青空”を聞きたくなる。
真理に付いていくだけでもヘトヘトになる。
しかし、とても充実した時間を過ごしているという実感があった。
組織にいた時には、こんな気持ちは味わえなかった。
ぼくは天国にいるのだ。
その時、遠くから発砲音が聞こえた。
その音の元は、ぼくのこめかみを正確に撃ち抜いた。
組織の制裁であり、口止めでもあった。
ぼくは本当に天国に行った。

                                終 【天国の青空】 ( コンテニュー>>97 )
111ザッピング編:2008/05/05(月) 23:58:10 ID:0leyb6CL
>>103の続き

A 海に泳ぎに行く。

もちろん、今日子さんとみどりさんのことを忘れたわけやないけど、
少しは遊んだってバチはあたらんやろ。
わしは海に行く準備をして、外に出た。
泉のところに、夏美、村上、美樹本くん、透くん、真理ちゃん、小林くんがいた。
小林くんは困ったように泉をのぞきこんでいる。
「どうしたんや?」
「ああ香山さん。実は、泉の中に部屋の鍵を落としてしまって…」
「なんやねん、ドジやなあ」
泉の水は、苔やら藻やら水草やらでドロドロしてて、
とても潜って拾う気にはなれへん感じや。
「予備の鍵はないんですか?」
「ないわ」
「困ったなあ…。そうだ、マスターキーがありますよね。
お借りしてもかまわないでしょうか」
「エエけど、勝手に人の部屋に入らんといてな」
わしは持っとったマスターキーを小林くんに手渡した。
「ありがとうございます。では、私は夕食の準備に戻ります」
「食事の支度なんかさせて悪いなあ」
「いいえ、私は最近料理の腕をふるう機会がないから、かえって嬉しいくらいですよ」
小林くんは揚々と館に戻っていった。
わしは…

A 小林くんの様子がいつもと違うのが気になった。
B マスターキーを持つのは死亡フラグだと思った。
112名無しのオプ:2008/05/06(火) 00:04:13 ID:MZ4D8iJ6
>>111
Bでお願いします
113名無しのオプ:2008/05/06(火) 00:05:15 ID:MZ4D8iJ6
>>97も残りがAのみなので、自分が選択させていただきます。
114バトルロワイアル編:2008/05/06(火) 00:06:18 ID:xXtD+zTv
>>106の続き
B.「ぼくの恋人(?)の真理です。ぼくが先に接触してみます」と言った。

「おい、待て」
田中さんに制され、ぼくは一瞬躊躇した。田中さんの銃は何故かぼくに向けられていた。
「どういうつもりですか?」
「信用できない。二人で逃げるつもりじゃないだろうな」
ぼくは真理が近付くのを待ったが、先に気付かれてしまった。
「透!」
真理が駆け寄ってくる。田中さんは無言で動くなというプレッシャーを与えた。
「透、どうしたの?」
ぼくは真理に駆け寄りたい一心だったが、田中さんの銃がそうさせてくれない。
その時、ぼくは真理に何かが飛んでくるのを見た。
「危ない!」
ぼくは真理にタックルし、真理はぼくの腕の中で倒れた。
「透、嘘。透?」
ぼくの背中に何か当たった気がした。熱い。痛さよりも先にそれがきた。
そして想像を絶する痛みが背中を襲った。
「ま、り」
「しゃべらないで」
ぼくは撃たれたのか? 真理は無事なのか?
「けが、ない?」
「大丈夫だから。ねえ、透」
真理の声が遠ざかる。ぼくの意識は次第に薄れていった。

最後に思った事は、何故清原でなくきおはら……だった。

                 バッドエンド【真理を庇って】
115名無しのオプ:2008/05/06(火) 05:11:32 ID:T3VUVvdf
>>106Cで
116バトルロワイアル編:2008/05/06(火) 09:09:54 ID:AfoGFE7y
>>106の続き

C.「少し様子をみましょう」と言って二人で真理を見張った。

田中さんのことだ。
下手に動いても疑われるので、とりあえず様子を見ることにした。
しかし、何故真理がここに?
単なる偶然…あるいは…。
「おい、集中しろ」
気が動転しているぼくを、田中さんが軽く肘でつついた。
「すみません、知り合いだったものでつい気が動転して」
ぼくは盗聴器に漏れないぐらい小さな声で、田中さんの耳元で囁いた。
「知り合いだと?お前まさかあの女とグルじゃないだろうな」
田中さんも同じように小声で返す。
「な、何言っているんですか。仮にぼくが真理とグルだとしたら、なんでこんなスパイに不利な提案をするんですか」
ぼくがそう言うと、田中さんは静かに舌打ちしながら真理の方に目線を戻した。
「そもそも、真理…いや、あの女がスパイと決まったわけじゃないです」
ぼくはさりげなく真理を庇った。
「どうだかな」
真理がスパイだという決定的な証拠はない。
が、このタイミングでここに来るというのも少し不自然だ。
ぼくは心なしか、少し真理を疑っていた。
「あいつはお前の知り合いらしいが…奴が黒だって分かったら、どうなるか分かってるよな?」
「…覚悟は出来ています」
ぼくたちは茂みに隠れながら真理の様子を伺っていた。
真理は小屋に一歩近づくにつれ、慎重に辺りを警戒し始めていた。
「なかなか近づいてこないな」
田中さんが小声で言った。
「真理は元々警戒心が強いんです。別にスパイだからというわけではないと思います」
「ふん。やけに庇うじゃないか」
「そんなんじゃありませんよ。ぼくだって少し疑っているんです」
こんなことを言うのもなんだか悲しかったが、現段階で一番スパイに近いのは残念ながら真理だ。
117バトルロワイアル編:2008/05/06(火) 09:12:11 ID:AfoGFE7y
やがて、真理は警戒しながらも小屋のすぐそばまできた。
「誰か…いますか?」
真理は小屋の前で声を震わせていた。
「…いくぞ」
それを見た田中さんは茂みから立ち上がると、二人で気づかれずに真理の後ろに回りこむように目で合図した。
一歩二歩…慎重に真理に近付く。
やがて真理のすぐ後ろまで来た。
すると田中さんが何を思ったか、そばに落ちていた枝を拾い上げ、真理の背中にあてた。
「動くな。俺は銃を持っている。妙な行動をとったら即座に殺す。いいな?」
「ちょっと…田中さん!」
「お前は黙っていろ」
ぼくは思わず声をあげてしまった。
「その声は透?透も一緒…なの?」
「余計なことは喋るな」
田中さんは銃などもっていないのに、枝で銃に見せかけ真理を脅したのだ。
真理は一瞬ビクリと体を反応させたが、やがてすぐに状況を察し両手をあげた。
「いいわ。どうすればいいの?なんなら服でも脱げばいいのかしら」
「そうしてもらいたいところだが、反対しそうな奴がいるからな」
田中さんはそう言うと、ぼくを軽く睨んだ。
「とりあえずそこに入れ」
ぼくは田中さん、真理と共にさっきまでいた小屋に入った。

小屋に入ると、真理は驚いた顔をして小屋の中を見回した。
「こんなにたくさんいたのね」
小屋で待機していた美樹本さんがペンで床にこう書いた。
[真理ちゃん、どうしてここが分かったんだ?ペンで答えてもらおうか]
118バトルロワイアル編:2008/05/06(火) 09:24:55 ID:AfoGFE7y
「え、どういうこと?なんでペ」
「真理!」
ぼくはとっさに真理の口を押さえ、指で自分の耳を指した。
真理はすぐに盗聴だと理解したのか、こくりと頷く。
「それで真理、ぺんぺん草がナズナの別称だって本当かい?」
「え、ええ…そうよ。七草の一つね。正月におかゆに入れたりするあれよ」
ぼくは適当にカバーした。
真理が手でペンを貸してというジェスチャーをした。
美樹本さんが真理にペンを渡すと、真理はおもむろにこう書き始めた。
[途中まで叔父さんたちと一緒だったんだけど、突然信用できないって言い出して…歩いてたらたまたまここに行き着いたのよ。重要なことなの?]
真理がそこまで書くと、田中さんは真理からペンをひったくった。
[そんなうまい話があるか?俺たちはここでスパイをおびき出すためにさっきの会話をした。そしたらすぐにこの女がきた。そう難しい話じゃない]
真理も負けじとペンをひったくる。
[スパイ?何の話よ。あなたたちが何を話していたか知らないけど、一方的に悪者扱いされるのは気分が悪いわ。本当にたまたま通りかかっただけなのに]
すると再び田中さん。
[口では何とでも言える。そんな反抗的な態度をとっているが、消されたいわけじゃあるまい?自分の立場を理解しろ]
真理はその後、田中さんとしばらく睨みあっていた。

「ちょ、ちょっと待ってください!」
ぼくは思わず声を荒げてしまったが、ペンを手にすると床にこう書いた。

A.[真理がスパイだとしたら、盗聴をするための無線やらイヤホンやらがあるはずです。持ち物検査をすれば済むんじゃありませんか]
ぼくは、皆に真理を信用して欲しかった。

B.[うまく出し抜いたつもりでしょうけど、今のやり取りで誰がスパイか分かりました]
ぼくはスパイが誰だか分かった。

C.[盗聴器があるということは、監視カメラもあるかもしれません。ちょっと探してみませんか?]
ぼくは皆の注意を真理からそらすため、話を変えた。
119>>116:2008/05/06(火) 09:26:26 ID:AfoGFE7y
新参者ですが、こんな感じでよろしかったでしょうか
120名無しのオプ:2008/05/06(火) 10:00:30 ID:T3VUVvdf
まさか別の書き手さん?Bでいってみましょう。一気に終わるのか?
121ザッピング編:2008/05/06(火) 10:37:16 ID:K8qe9wI8
>>111の続き

B マスターキーを持つのは死亡フラグだと思った。

これは、犯人がマスターキーを奪うために小林くんを殺すフラグや。
あかん。小林くんから鍵を取り返すか…まて、わしが鍵を持っとったら、
わしに殺されるフラグがたってまうやないか。わしはまだ死にたくない。
「香山さん、早く海に行きましょうよ」
泉のところでもんもんとしとったわしに、透くんが声をかけた。
「せやな」
わしはみんなについて行った。マスターキーが欲しい言い出したのは
小林くんや。死亡フラグが立ってもわしのせいやない。
10分ほど歩くと、海水浴ができそうなきれいな砂浜に着いた。
「これはいい写真が撮れそうだ」
美樹本くんはさっそくカメラを取り出してパシャパシャやり始めた。
「真理ちゃん、夏美さん、はいチーズ」
さりげなく風景写真やないで、真理ちゃんと夏美の水着写真を撮りおった。
油断ならん奴や。
「真理、写真ならぼくが撮るよ」
透くんが怒ったように言う。
「結構よ。プロに撮ってもらったほうが、いい写真ができるから」
なんや、このふたり恋人同士ちゃうんかいな。
「透くん、そう拗ねるなよ。君の写真も撮ってあげるから」
美樹本くんがからかうように言って透くんにカメラを向ける。
真理ちゃんを撮るときより、鼻息が荒くなったように見えたのは気のせいやろか…。
「うわあ、ぼくはいいですよ」
と叫びながら、透くんはまぶしいフラッシュを避けて海に飛び込んだ。
わしは…

A 沖のほうまで泳ぐことにした。
B 美樹本くんに写真を撮ってもらうことにした。
C 小林くんが心配なので館に戻ることにした。
122>>116:2008/05/06(火) 11:54:57 ID:AfoGFE7y
B.[うまく出し抜いたつもりでしょうけど、今のやり取りで誰がスパイか分かりました]
ぼくはスパイが誰だか分かった。

「なんだって!」
田中さんが大声をあげた。
ぼくは指で『シー』という合図を送ると、静かにペンで床に文字を書き始めた。
[犯人は…小林さん夫妻です]
「え?そんな…どういうこ」
「真理」
そういうとぼくは真理に静かにするよう目で促した。
突然のぼくの訴えに真理は驚きを隠せなかったみたいだ。
当然だ、長年一緒に暮らしてきた育ての親のようなものなのだから。
だが、盗聴されているということを忘れないで欲しい。
田中さんがペンを取る。
[小林とはこの女の叔父叔母か?分かりやすく言え、何故そう思う?]
ぼくは少し頭で整理すると、再びペンを握った。
[簡単なことです。事のタイミングですよ。真理としばらく一緒に行動していたのに、ぼくらがスパイがどうのこうのという会話をした途端、突然信用できないなどと言って突き放した…それも、この小屋の付近で。
おそらく、盗聴器でぼくたちの会話を聞いていたのでしょう。盗聴器だけではなく、美樹本さん田中さんが持っていた首輪を探知するセンサーのようなものもあって、正確な位置を特定できるのだと思います。それなら説明がつくと思いませんか?
きっとスパイがいるということがバレ、もし部外者がぼくたちのグループに立ち寄ったらどうなるかということを確かめたかったんだ。スパイと言えど命は惜しいでしょうし。
第一、この事件はペンションに宿泊していた人たちの間で起こった事件だ。経営者…つまり小林さん夫妻が一番怪しい気もします]
皆ぼくの長文をしばらく眺めていたが、今まで黙っていた俊夫さんがペンをとった。
[真理ちゃんがそのスパイの一員とは考えられないかい?そもそも、スパイとはいえ育ての娘を売るような真似をするとは考えにくいな。ひどいようだが、俺は共犯だと思う]
123>>116:2008/05/06(火) 11:56:05 ID:AfoGFE7y
↑に書き忘れました
>>118の続き

たしかに小林さんと真理は切り離せない仲…。
そう言われればそうだ。
が、ぼくとしては真理を疑いたくなかった。
このままでは真理が疑われてしまう。
ぼくは額に汗をかきながら、真理を庇おうと再びペンを握ろうとしたその時…真理がぼくのペンを横取りした。
[私を疑ってもかまわないけど、私がスパイだとしたら何しにここにきたの?もし私が盗聴を聞いていたのなら、この小屋にきたら疑われるに決まっているって分かりきっているじゃない]
「まあ、そうだな…」
俊夫さんは聞こえないぐらいの声で呟いた。
真理はまだペンを離さなかった。
[それより、透に言われて思い出したわ。叔父さんたち、なんか常にイヤホンみたいなものをつけていたの…。今考えると、もしかしたらあれが盗聴器なのかもしれない。私には、ラジオだと言っていたけどちょっと考えにくいし。
もう一つ携帯電話のようなものも見ていたし、あれがセンサー的な役割を果たしているとしたら…ありえるわ]
「なんでそれを早くいわねえんだ!適当にでまかせを言ってるんじゃないだろうな!」
真理の文を見るなり、田中さんが叫ぶように言った。
「た、田中さん落ち着いて!取り乱しては思う壺です」
ぼくは冷静に田中さんを宥めると、再びペンをとる。
[真理、それは本当かい?だとしたら、スパイは小林夫妻で決まりだ]
[本当よ。今は親戚だとか友達だとか言ってられないわ、正直に全て話してる]



――どうやら、話はまとまったようだ。
スパイは小林夫妻、それ以外は被害者ということになる。
もしこの先小林夫妻と対峙したときは、最初は何事もなかったかのように接し、隙を見てとりおさえ詳細を聞き出すという方向に決まった。
124>>116:2008/05/06(火) 11:57:28 ID:AfoGFE7y
「少し腑に落ちないところもあるけど、まあいい。その女を信用したわけじゃないが俺が常にマークしておけば問題ないだろう」
田中さんは相変わらず真理を疑っている。
ぼくもとことんこの人に疑われたからな…。
「とりあえず、場所を移動するか。いつまでもここに居ても仕方ない。他の人たちとも合流しよう」
美樹本さんはそう言うとぬくっと立ち上がった。
ぼくたちは移動することにした。
そんなことより、ぼくは時間が気になっていた。
おそらく誰も殺されていないだろう。
主催者は時間までに一人も死んでなかったら誰かの首輪を爆破させると言っていた…。
今ここに、半数以上の人が集まっている。
もし時間までに誰も死ななかったら…この中の誰かが死ぬ確率は非常に高い。
当然、ぼくや真理もその中の一人だ。
他の人たちはともかく、自分や真理が死ぬかもしれないと考えると、怖くて仕方がない。
ぼくはその恐怖でずっと心臓がバクバクしながら、集団の最後尾で茂みの中を歩いていた。

いや、待てよ…。

A.自力で首輪を外せばいいんじゃないか?
B.次に誰かと会ったら手当たり次第に殺せばいいんじゃないか?
C.時間が来る前にこの中の誰かを殺せばいいんじゃないか?
125名無しのオプ:2008/05/06(火) 21:02:05 ID:xaZKWfWn
>>124
全部バッドフラグ立ってるっぽいけど大丈夫なんでしょうか?
とりあえず一番気になってるAでお願いします。
126名無しのオプ:2008/05/09(金) 18:15:57 ID:b5JoBECw
>>121
誰も選んでないので、Aで!
127名無しのオプ:2008/05/09(金) 23:28:46 ID:lklpvI43
>>97の続き

A. 「ああ、ちょっとやることがある。」
  ぼくは、真理がスキーに行きたがっていることを察し、
  先手を打った。

「そうなんだ…。」
真理は残念そうに二階へ消えた。
ぼくは、気を取り直してテレビを見る。
ニュースも大した話題は無いし、他にチャンネルを回してみても
ロクな番組をやっていない。
…そういえば、美樹本を見かけていないな。
朝食の時間にも、食堂に来ていなかった。
何か、胸騒ぎを覚えたぼくは、二階の美樹本の部屋へ向かった。
ドアを叩く。
「美樹本さん、ぼくです。
ヤジマです。」
…返事が無い。
しょうがない。
ドアを押してみると、あっさりと開いた。
…おかしい。
プロの美樹本が鍵も掛けずにいるとは。
中に入ると、すぐに異常事態であると気が付いた。
この臭い…、今までにも何度も嗅いだことのある、死の臭いだった。
ベッドの上に、美樹本が横たわっている。
首筋を深く切り裂かれている。
一目で死んでいるのが分かる状態だった。
まさか…、戦闘のプロである美樹本をこんな形で仕留めるなんて…。
とりあえず、ぼくは状況を組織に報告した後、小林オーナーに
事態を知らせることにした。
128名無しのオプ:2008/05/09(金) 23:45:00 ID:lklpvI43
「…何ですって!?
美樹本さまが?」
小林オーナーが消え入りそうな声で言う。
二階の美樹本の部屋で、確かに死体を確認すると、
小林オーナーは電話の元へ向かった。
「…繋がらない…。」
当たり前だった。
電話線はぼくが切断したのだ。
警察に来られると、ミッションに障る。
外は猛吹雪で、しかも携帯も圏外の山奥。
この状況で外部と連絡を取ることが出来るのは、
衛星とリンクしている高性能のレシーバーを持つぼくと、
この中に紛れているであろうテロリストだけなはずだ。
「しょうがない、私がスノーモービルで街まで行ってこよう。」
「それは不可能ですよ。
外は歴史的な猛吹雪です。
1メートル先も見えませんよ。
「そ、そんな…。
ついさっきまでそんな天候じゃなかったはずなのに…。」
「小林オーナー。
美樹本さんは、何者かに殺害されたことは明らかです。
ぼくの見立てでは、死体の状況から、殺されたのはついさっきですね。
死体には、まだ体温が残っていた。
しかも、外はご覧の通りの天候。
つまり、美樹本さんを殺害したのは、このペンション内部の者である
可能性がかなり高いのです。
皆を食堂に集めて下さい。
アリバイを聴取するのです。」
ぼくはその場を仕切った。
129名無しのオプ:2008/05/09(金) 23:49:51 ID:lklpvI43
「ちょっと待ちや。」
その時、香山さんが割って入ってきた。
「兄ちゃん、偉そうに仕切っとるけど、死体の第一発見者の
兄ちゃんが一番怪しいんとちゃうか?」
「それはそうだな。
しかも、美樹本さんと君は知り合いだったそうじゃないか。」
後ろで俊夫さんも同調する。
周りの人間が、ぼくに疑いの目を向けている。
どうする?

A. 「確かに、ぼくではないと100%証明することは不可能です。」
B. 「ぼくはやってないんだ!!!」
C. 香山さんのスラックスを脱がせた。
D. 俊夫犯行説をでっち上げる。
130名無しのオプ:2008/05/10(土) 01:40:08 ID:RtAnsWVv
続き待ってましたよ
BCDいずれもきな臭いので素直にAで
131名無しのオプ:2008/05/10(土) 18:47:36 ID:ebdSL0gI
心の底からCが見たかった…
出遅れた自分が悪いんだがorz
132名無しのオプ:2008/05/10(土) 21:58:55 ID:yOKHPzze
>>129の続き

A. 「確かに、ぼくではないと100%証明することは不可能です。」

「ほう、やけに素直じゃないか。」
俊夫さんが馬鹿にしたように言う。
「いえ、逆に、あなた方がぼくが犯人だと100%言い切ることも
出来ないでしょう。
何か、決定的な物証でもあれば別ですがね。」
「…ヤジマさんの言う通りですね。
ここで感情的に言い合いをしても不毛です。
皆さまに食堂に来ていただきましょう。」

数分後、“シュプール”内の全員が、食堂に集まっていた。
小林オーナーが切り出す。
「…大変申し上げにくいのですが、先程、二階で
美樹本さまが自室で亡くなられました。
ハッキリとした外傷があり、他殺である可能性が極めて高いようです。」
「うそー!」
「最悪じゃん。」
「警察呼びなよ!」
女性格闘家三人組が口々に叫ぶ。
「警察に連絡を取ろうとしたのですが、何らかの原因によって
電話が不通の状態になってしまっています。
更に、外は考えられないくらいの悪天候で、街に行くことも難しい状態です。」
そこまで言うと、小林オーナーがぼくを見る。
「そこで、ぼくからの提案なのですが…。」
小林オーナーの後を受けて、ぼくが前に出る。
133名無しのオプ:2008/05/10(土) 22:05:03 ID:yOKHPzze
「犯人はこのペンション内の誰かである可能性が非常に高い。
恐縮ですが、今から皆さんの今朝のアリバイを聞かせていただきたいのですが。」
「何だ、私たちを疑っているのか?
不愉快だな。」
「そうは言ってもな、殺人犯がこの中に紛れ込んでいるとすれば、
満足に眠ることもできへん。
さっさと犯人見付けて、拘束するのが一番やで。」
その後、少しもめたが、結局全員からアリバイを聴取することに成功した。
134名無しのオプ:2008/05/10(土) 22:13:09 ID:yOKHPzze
・真理
食堂で透と食事をした後、二階の自室で読書していた。

・小林オーナー
食堂で朝食を準備、その後、後片付け。

・今日子さん
小林オーナーとずっと一緒にいた。

・俊夫さん
入口の前の雪をどけていた。

・みどりさん
食堂で食器を運ぶなどの手伝いをした後、談話室で休憩していた。

・香山さん
食堂で食事をした後、談話室で休憩していた。

・春子さん
香山さんとずっと一緒にいた。

・田中さん
二階の自室で自分で持ち込んだ朝食(サプリメント)を摂った後、
談話室でテレビを見ていた。

・女性格闘家三人組
食堂で食事をした後、談話室でテレビを見ていた。
135名無しのオプ:2008/05/10(土) 22:25:09 ID:yOKHPzze
「なるほど…。」
ぼくは腕組みをしながら考えた。

まず、犯行に要する時間だが、美樹本の体温がまだ残っていた事実から、
ほんのわずかな時間で行われたものと思われる。
次に、それぞれのアリバイ証言を補完することができるかどうかだ。
小林オーナー夫妻はずっと食堂にいた。
それは、食堂に訪れた人たちの証言で裏付けが取れている。
また、みどりさんも食堂で手伝いをしていた為、
やはり証言通りで間違い無さそうだ。
香山夫妻、女性格闘家三人組についても同様だ。
そうなると、裏付けが取れないのは、
ぼく、真理、俊夫さん、田中さんの四人ということになる。
ぼくの場合は、食堂で食事をして、談話室にいるところまでは
多くの目撃者がいるものの、美樹本の死体を発見した者である、
という点がネックだ。
素早く美樹本を殺害し、偶然発見したように装うことができるからだ。

ぼくは考えた末に…、

A. 「どう考えても犯人はぼくしかいません。」
B. 「真理、何故殺した!」
C. 「俊夫さん…、屈強な美樹本さんを殺すことができるのは、
  同じく屈強な肉体を持つあなたしかいません。」
D. 「田中さん、美樹本さんに弱みでも握られていたんですか?」
E. 現時点で犯人を特定するのはまず不可能だ。
F. 「自殺でしょ、こりゃ。」
G. 「ヨシオ・トーマス…、彼しか考えられない。」
H. 清原
136名無しのオプ:2008/05/10(土) 22:45:33 ID:RtAnsWVv
AFHは確実に地雷。

…Hしかねーっす
137名無しのオプ:2008/05/11(日) 00:50:00 ID:LNGa1lGX
そうだな。Hだなw
138バトルロワイアル編:2008/05/13(火) 00:24:01 ID:CXPVuxGW
D.きおはら
ぼくはどうしても何故清原でなくきおはらなのか気になっていた。
全くスレの住人は気が利かない。リレー小説で続きを書いてくれるのはうれしいけど、
途中で止まってるし、これじゃぼくが先に進めないじゃないか。
そう思ってぼくは強引にDに導かれていた。
キヨさん! ぼくはモップを取り出し素振りをした。
オリックスでの二軍復帰おめでとう!の賛辞を込めて。
すると、小屋にあったテレビが勝手につき出した。ぼくは小屋に駆け戻る。
「おい、透」
ぼくは田中さんを無視した。
一昔前の中継映像が流れた。スポーツニュース。
「いがわが札束を持って逃走しました」
ま、まさかこれは……。わかる人にしかわからないファミコン時代のゲームだ。
耳が異様にでかい男が警察に追いかけられていた。
所沢のレオポンズにいた。キヨさんでなくきおはらが……。
ぼくはテレビ画面を消した。銃で撃ち抜いてやりたかったが、ぼくは持っていない。
そうだ。モップだ!ぼくはモップでテレビを叩き割った。
くそう。こうなったら直接オリックスの練習場でキヨさんを……。

「この期におよんで死亡者0だと! お前らなめてんのか」
という放送が入った後、ぼくたちの首はふっとんだ。
ゲーム終了全員死亡。

>>69のコピペじゃないか。さてはバトルロワイアル編本家の書き手が戻ってきたな。

もう一度>>106を選び直そう。
139名無しのオプ:2008/05/13(火) 08:06:33 ID:/VecqNCq
>>138
おお、お帰りなさい!みんなが気になってたであろうDを選択して話を続ける所がニクイ。
じゃあ>>106のCでお願いします。

>>116の書き手さんのストーリーも気になるので、
もし良ければ>>124までを別ルートとして続けて欲しいけど。>>116さん以外の人でも。
140バトルロワイアル編:2008/05/13(火) 15:35:04 ID:CXPVuxGW
>>106の続き
C.「少し様子をみましょう」と言って二人で真理を見張った。

真理は辺りを見回し、警戒しながらぼくたちの方へ近付いてきた。
やはり真理がスパイなのだろうか。
と思って、真理の方を見ていると、更に後ろから誰かがやってくるのが見えた。
「透、あいつらも知り合いか?」
田中さんが小声で話しかけてくる。
「はい。でも、何でここに来たんでしょう」
ぼくは首をかしげた。何が何だかわからない。
「あれ、真理さん?」
「啓子ちゃん! 亜希ちゃんも」
ぼくたちが接触する前に真理とOL二人組が接触したようだ。
「どうするんだよ?」
「ぼくが先に合流してみます」
ぼくは仕方ないので田中さんを置いて三人の前に姿を現した。
「真理、良かった。無事だったんだね」
「透? 今までどこにいたの?」
「え?」
まさか隠れていたのがばれたのだろうか。真理を敵に回すと怖い。
ぼくはいいわけを考えた。
「あの小屋の中だよ。ぼくたちはみんなで脱出する方法を探していたんだ」
「どういう事?」
ぼくはそれには答えず、OL二人組に言った。
「亜希ちゃん、啓子ちゃん、可奈子ちゃんも小屋にいるよ」
二人は顔を見合わせた。
ぼくの言葉を疑っているのだろうか。
141バトルロワイアル編:2008/05/13(火) 15:35:45 ID:CXPVuxGW
「ところでどうしてみんなはここに?」
「放送が……」
「透、聞いてないの?」
真理が疑いの目を向けてくる。どうして真理に疑われなきゃならないんだ。
全く意味がわからない事だらけだ。
そう思って前を向くと、更に小林さん夫婦、それに香山さんたちまで見えた。
一体どういう事なんだろう?
「ぼくたちは誰もそんな放送聞いてないよ。どういう事か教えてくれないかな?」
ぼくはもう一度彼女たちに尋ねた。
「みんな小屋に集まれって。そうしないと首輪が爆発するからって」
亜希ちゃんが答えた。ぼくは顔をしかめた。
ぼくたちにだけ聞こえない放送なんて本当にできるのだろうか。
そうか。家の中に聞こえないように音量を調節したのかもしれない。
「田中さん」
ぼくはとりあえず田中さんを呼んだ。
「きゃあ」
「誰あの人?」
「ちょっと待って下さい。別に彼は怪しい人じゃありません」
「おい、透。何なんだこの騒ぎは」
その間に小林さん夫婦や香山さん夫婦もやってきた。
これで全員揃ったわけだが、何かがおかしい。
どうして主催者は全員を集める必要があったのだろう。
「透、どういう事か説明してくれる?」
真理に詰め寄られた。何故だか真理は小林さん夫婦の方を見ようとしなかった。
「とりあえずみんなで小屋に入りませんか? ぼくたちが潔白だって証明します」
「おい、そんなまどろっこしい事しないで銃で脅せばいいだろ」
田中さん。ここではそれは逆効果……。
142バトルロワイアル編:2008/05/13(火) 15:37:53 ID:CXPVuxGW
「きゃあ」
「動かないで」
真理が銃を田中さんに構えた。どうしてこんなややこしい展開になるんだ。理解に苦しむ。
「冗談だよ」
田中さんはそう言って銃を床に投げ捨てた。そんな事なら最初から言わなきゃいいのに。
「真理、銃をしまってくれないか?」
「まだあんたたちを信用したわけじゃないわ。小屋にいる人が共犯かもしれないでしょ」
真理はぼくたち二人を中に入るように促した。仕方ない。ぼくたちは中に入る。
「真理ちゃん!」
「ちょっとどういう事なの?」
俊夫さんとみどりさんがぼくたちを見て立ち上がった。
「動かないで。でないと撃つわよ」
真理が怖い。
「どうしてここにいたのか答えなさい」
「だからそれはさっきも答えただろ。みんなで脱出するつもりで」
「透は黙って」
ぼくは何も言えなくなってしまった。
「透くんの言うとおりだよ。僕たちはみんなで計画してたんだ」
「そうよ。透くんはずっと真理ちゃんの身を案じていたのよ」
みどりさんの言葉がうれしかった。
「私も、最初は怖かったけど、透さんなら大丈夫だってわかったわ。
亜希、啓子、あなたたちならわかってくれるわよね?」
真理と一緒に啓子ちゃんたちも入ってきたのだとその時初めてわかった。
「私……は」
「じゃあどうして最初に私たちと来なかったのよ」
啓子ちゃんが責める。それに可奈子ちゃんは口をつぐんだ。
「ぼくのせいなんだ。ぼくが可奈子ちゃんを待ち伏せして、一緒に行動したから」
143バトルロワイアル編:2008/05/13(火) 15:52:48 ID:CXPVuxGW
「いいわ。この場は信じる。でも、何か不審な行動をしたらすぐに撃つから」
真理はそう言って銃をしまった。やっと緊迫した空気が溶けて安心したのもつかの間。
「なんや。なんや。なんや。わしを差し置いて何相談しとるんやと思ったら、
真理ちゃんはおっかないし、透くんはあほやし」
ぼくがあほ? ぼくは香山さんの登場のおかげで緊迫感がなくなったことよりも、
その言葉に激昂しかかった。
「まあ透のあほは置いといて、何だこのおっさんは?」
田中さんまで。ひどい。
「あなた、そんな言い方したら透さんに失礼でしょ」
春子さんがなだめる。ぼくは天使に見えた。
「わしをおっさん扱いしよる君は何や?」
春子さん無視かよ。
「田中一郎。私立探偵です」
田中さんは香山さんに名刺を渡した。香山さんもすかさず名刺を渡す。
みんなの持ち物は没収されたはずなのに、何で名刺だけ持ってるんだ。
「とにかく、こんな所で立ち止まってないで、みなさん中に入ってください」
ぼくはなんとかこの場をなだめ、みんなを床に座らせた。
もちろん小林さん夫婦もいたのだが、何も言わないところがぶきみだった。
真理の態度もおかしかったし、何かあったんだろうか。
「ぼくたちはこの中に誰か主催者とぐるになっているスパイがいるんじゃないかと
話していたんです。もちろんぼくも疑われて当然だと思いますが、
とりあえず一人ずつこれまでの経緯を話していただけませんか?」
ぼくはそう言って周りの反応をうかがった。
「わかったわ。もちろん透も後で話すんでしょ?」
「もちろん」
真理から順に時計回りに話していく事になった。
144バトルロワイアル編:2008/05/13(火) 16:16:52 ID:CXPVuxGW
「私は最初に叔父さんたちに会ったんだけど、信用できないって追い返された。
その後Dエリアに行ったけど、禁止エリアになったからBに戻ってきたわ。
それまでは誰も会わなかった。そしてここに集合する放送が聞こえて来たの。
多分私が一番近くにいたから最初についたんだと思うわ」
だから真理は小林さん夫婦と目を合わせないのか。
座っている順に一人ずつ聞いた内容をまとめるとこうなる。

・亜希ちゃん
すぐ次の順番の啓子ちゃんを待って合流。可奈子ちゃんを待とうとするが、
俊夫さんに見つかりそうになったので一旦建物を離れた。

・啓子ちゃん
出たらすぐ亜希ちゃんと合流した。後は亜希ちゃんと一緒。

・春子さん
出たら香山さんが待っていたので一緒に行動していた。途中小林さん夫婦に
会ったが、声をかけるのをためらったようだ。他には誰も会っていない。

・香山さん
春子さんを待ち、主催者に殴り込みしようとするが、春子さんに止められる。
小林さん夫婦にも近寄るが、春子さんが怖がったので離れた。

・小林さん
出ると今日子さんが待っていた。今日子さんが真理を待とうと言ったのに、
小林さんは断った。だが、言い争っているうちに真理が現れ、合流しようとしたが、
真理が銃を出したので二人は疑い、決裂したようだ。
香山さん夫婦が近付いたのは知らないと言っている。

・今日子さん
真理にしきりに謝っていた。後は小林さんの話とほぼ一緒。
香山さん夫婦には気付いたようだが、放っておいたらしい。
145バトルロワイアル編:2008/05/13(火) 17:14:14 ID:CXPVuxGW
そして最初に合流したぼくたちに移るのだが、ここでは会話が発展するので
まとめない事にする。
「私の話をする前に、合流した経緯を話した方がいいんじゃない?」
みどりさんがそう言うので、ぼくは言った。
「そうですね。ぼくは最初可奈子ちゃんを待って声をかけました。
一緒にみんなで生き残る方法を探そうと提案しました。
そして、小屋を見つけ、田中さんと美樹本さんに会ったんです」
「ああ。小屋に突然入ってきたから、最初はこいつを疑ったんだが、
害はないとわかってな。美樹本も可奈子とかいう女と知り合いみたいだったし」
そういえば美樹本さんと可奈子ちゃんは付き合っているのだろうか?
「田中さんと美樹本さんは透と会う前何してたの?」
真理がすかさず聞く。こういうするどい所は変わらない。
「ああ。俺は最初美樹本を待っていたんだ。といっても別に知り合いだったわけじゃない。
俺たちは背格好が似てるから何かと役に立つかと思って、俺は美樹本に声をかけたんだ。
まあもちろんすぐに和解とはいかなかったが、美樹本は一緒に行動する事を承諾してくれた」
「承諾って。銃で脅されれば誰でも従いますよ」
美樹本さんはそう言って苦笑する。
「まあ、そう言うな。そして小屋を見つけて外の様子を隠れながら見るのには適してる
と思ってここに落ち着いたのさ。透が来るまではそんなに時間がかからなかった
んじゃないかな」
ぼくは頷いた。
「そして、四人で助かる方法を相談していたところにみどりさんと俊夫さんが現れたんです」
「私たちは誰が信用できるか話し合ったけど、やっぱり誰も信用できないと思って、
二人で助かる方法を探そうと思ったわ。そして小屋を見つけた。
誰かいるかもと思ったけど、誰もいない事にかけて近付いたんだけど、甘かったみたい」
みどりさんがそう言って補足する。
「みどりさんはずっと俊夫さんといたんですか?」
聞いたのはまたしても真理だ。
「ええ。私が外に出て、すぐに声をかけてきたのは俊夫くんだったわ。
その間に小林さん夫婦や真理ちゃんもいたらしいけど、顔は出さなかったみたい」
146バトルロワイアル編:2008/05/13(火) 17:18:32 ID:CXPVuxGW
「じゃあ俊夫さん、みどりさんと合流するまで何をしていたんですか?」
ぼくもすかさず聞いた。
「何をって、みどりを待っていただけだよ。他の奴には声をかけなかった。
信用できないというよりも、みどりに会うまで誰とも話したくなかったから」
それは信用できないと同じ事なんじゃと思ったが、ぼくは口をつぐむ。
代わりに真理が聞いた。
「その後はずっと一緒にいたの? 誰とも会わなかった?」
「ん、ああ」
何故か俊夫さんは歯切れが悪い。みどりさんがすかさず言った。
「俊夫くんは香山さんみたいに主催者に殴り込みに行こうって言ったの。
でも、私はもちろん止めたわ。だって、そんなことわかったらすぐ首輪が
爆発するに決まってるじゃない。私たちは傍観する事にしたの。
二人で生き残るためにね。でも、透くんに見つかって台無しになったけど」
そんな。ぼくが悪いって言うのかよ。
とにかくこれで全員の話を聞いたわけだが、ぼくは何か見逃していることが
あった気がした。
それは、

A.小林さんに我孫子という泊り客がいたかどうか聞いてみる。
B.真理に小林さん夫婦に会った時の事を聞いてみる。
C.イヤホンがないかみんなの耳を確かめてみる。
D.俊夫さんに問答無用で問い質す。
147名無しのオプ:2008/05/13(火) 19:12:16 ID:yNrwmz4/
>>146
Dで^^
148バトルロワイアル編:2008/05/14(水) 00:55:50 ID:IoiiG2s5
>>146の続き
D.俊夫さんに問答無用で問い質す。

「おんどりゃ。てめえ面割れてるんや。吐けよおるぁ!」
ぼくは俊夫さんに詰め寄った。
「ちょっと何するんだ」
「何言ってるの透?」
真理にメンチを切られた。逆らえないぼくは大人しくするしかない。
「みんなの話を聞いて、何かが噛み合わない気がするんだけど、わからないわ。
でも、主催者はどうして私たちを一同に集めたりしたのかしら」
くそう。またもやスレの住人のせいで真理にいい所を持っていかれたじゃないか。
「もし、スパイが後からきた人たちの中にいたなら、みんなを集めて誰だか
わからなくするつもりだったんじゃないかしら」
可奈子ちゃんがもっともな意見を言う。
「私たちの中にいるって保証はあるの? 自分が逃れたいから言うんじゃなくて?」
真理はえげつない。
「そうね。でも、最初にいた私たちの中にいたとしても、全員を集める事で、
疑いを逸らすことができるんじゃないかしら」
みどりさんが可奈子ちゃんをフォローした。
ぼくはみんなの会話で気付いた事があった。
「そういえばどうやってスパイは主催者と連絡を取っているのでしょう」
「あっ」という声がみんなから漏れた。
ふう。やっとぼくに主導権を戻す事に成功したようだ。
「イヤホンがないか、みなさんの耳を見せてもらっていいですか?」
本当にスパイがこの中にいるなら、そんなヘマはしないと思うが、ぼくは言った。
ぼくの考えを整理するための時間稼ぎだった。
だが、思わぬヒントを得た。
一人ずつまとめてみよう。
149バトルロワイアル編:2008/05/14(水) 00:56:22 ID:IoiiG2s5
・真理 両耳にピアス
・亜希ちゃん なし
・啓子ちゃん 左耳ピアス
・春子さん イヤリング
・香山さん なし
・今日子さん なし
・みどりさん ピアスの穴だけ
・俊夫さん 何故か男の癖にピアスを両耳にしている
・ぼく なし
・田中さん なし
・美樹本さん 右耳ピアス
・可奈子ちゃん 両耳にピアス

という結果だった。

ぼくは言った。

A.「スパイが誰だかわかりました」
B.「今の時点では何もわかりません」
C.「もうすぐ全員の首輪が爆発します」
D.「シーズン7ストライキ!?」
150名無しのオプ:2008/05/14(水) 01:21:06 ID:P2kLQajT
ちょwww住人のせいかよwww

Cで。
151名無しのオプ:2008/05/14(水) 09:12:19 ID:FJaGyuZB
>>149に小林さんがいないのは、単なる書きもれ?それとも深い意味が?
それは置いとくとしても、付け外し可能なイヤリングを唯一人してる春子さんが怪しい?
152バトルロワイアル編:2008/05/14(水) 10:07:49 ID:IoiiG2s5
>>151すみません。書き忘れです。ぐはっ(自爆)
一人死亡

正しくは、
・小林さん なし
153バトルロワイアル編:2008/05/14(水) 11:52:07 ID:IoiiG2s5
>>149の続き
C.「もうすぐ全員の首輪が爆発します」

「えっ!」
みんなが一斉にぼくの方を向いた後、大きな爆発音が上がった。
ぼくたちの首は胴体から切り離され、一瞬でふっとんでいた。
誰か一人の首が笑った顔を見た気がした。
ゲーム終了全員死亡。

                        バンドエンド【自爆】

もう一度>>149を選んでね(最短のバッド。さては手抜きだな)
154名無しのオプ:2008/05/14(水) 16:55:17 ID:RSE+bBws
DDDDDDDDDDD
155バトルロワイアル編:2008/05/14(水) 17:50:33 ID:IoiiG2s5
>>149の続き
D.「シーズン7ストライキ!?」

なんと、24シーズン7がストライキの影響で放送延期になったらしい。
米国での放送開始は2009年1月とか。
一体どういう事なんだ! 日本に来るのは更に2年後ぐらいじゃないか。
馬鹿な奴らの影響でぼくたちを裏切るなんてあんまりじゃないか。
せっかくトニー・アルメイダが敵役で出てくるっていうから楽しみにしてたのに。
ぼくはテレビに出てきたF○X(全然伏字になってない)の文字に火をつけた。
「透くん、何するの!」
「きゃあ」
瞬く間に火は燃え上がり、小屋全体が焼けだした。
とっさに逃げる事ができた奴は誰もいなかった。ぼくだけ。
これでスパイもろとも殺してやったぜ。ざまあみろ。
パン
後ろから銃声が鳴り響いた。ぼくは誰が撃ってきたか確かめる余裕もなく……。
(どうして? 逃げ残った奴がいたというのか?)
ぼくはどうせ目覚めるなら24シーズン7が日本で放送される時期に……と
思いながら永遠の眠りについた。

                      バッドエンド【燃え盛る火炎】

>>149からやり直し(早く本編に進もうよ)
156名無しのオプ:2008/05/14(水) 17:56:57 ID:3W+UMKQ9
>>149
Bで
157名無しのオプ:2008/05/14(水) 23:10:19 ID:zbqxWvqA
>>135の続き

H. 清原

ぼくは話を中断し、無表情でテレビを付けた。
「ちょっと透!
何やってるのよ!」
真理が抗議する。
当然無視した。
テレビを付けた瞬間、スポーツニュースが始まった。
どうやら、キヨさんが二軍の試合に出場するという形で復帰したらしい。
復帰戦でいきなりタイムリーや!
役者が違う。
「いやっほぉぉぉぉぉう!!!!!」
ぼくは狂ったようにソファの上でジャンプを繰り返した。
嬉しかったのだ。
「おい!
アリバイを聞いたのは何だったんだ!!!」
俊夫さんが本気で怒っている。
ぼくはソファからダイブすると、ライダーキックを俊夫にかました。
俊夫は派手に吹っ飛び、窓ガラスに突っ込んだ。
そして、爆発した。
死んだ。
これがライダーキックだ。
「キャーーーーーッ!」
「美樹本さんを殺したのはお前だったのか!」
田中さんが絶叫する。
「美樹本さんですか?
知りませんよ。
彼を殺したって、ぼくには何のメリットも無いです。」
158名無しのオプ:2008/05/14(水) 23:15:54 ID:zbqxWvqA
ぼくはソファから降りると、コーヒーを一口飲んだ。
とても良い香りがした。
「今日子さんの淹れたコーヒーは最高ですね。」
「あ、あら、そう?」
今日子さんはしきりに照れている。
「皆さんも飲みましょうよ、コーヒー。
冷めてしまったら元も子もないです。」
「そうやな。」
香山さんもコーヒーを飲む。
後を追うように、皆もコーヒーを飲む。
談話室は憩いの空間となった。
隅に俊夫が、二階には美樹本が転がっているが、
そんなことはもう皆忘れていた。
目の前においしいコーヒーとキヨさん。
それで良いじゃないか。

                             終 【コーヒーとキヨさん】 ( コンテニュー>>135 )
159バトルロワイアル編:2008/05/14(水) 23:52:43 ID:IoiiG2s5
>>149の続き
B.「今の時点では何もわかりません」

「え、何?」
「思わせぶりな事言って。いい加減にしてよね」
真理に怒られた。うっうっうっ(泣)。ぼくだって好きで言ってるわけじゃないのに。
「えーと、今までのみんなの話を総合すると、一人でいた人は誰もいないって事ね」
そういえば真理の言う通りだ。ぼくは真理の推理に耳を傾けていた。
「でも、そしたら主催者と連絡を取る暇なんて誰にもなかったんじゃない?」
可奈子ちゃんが補足する。
「そうね」
真理は腕を組んで考えている。気分は探偵気取りだ。
全くどいつもこいつもぼくを置き去りにしやがって。
「そんな事なら簡単だ」
「え?」
突然田中さんが口をはさんだ。
「二人以上でいたって、四六時中見張ってたわけじゃないんだろ。
ちょっとの会話なら隙をつけば気付かれずにできるだろうよ。
主催者の声が拾えりゃ済む話じゃないか」
確かに田中さんの言うとおりである。
「じゃあ、怪しいのは春子さんね」
「どうして私が?」
真理は自信たっぷりに言った。
「まず、怪しいのはここに来たタイミングよ。香山さん夫婦が一番最後だった。
私は何も考えず一番最初に着いたけど、透が隠れて待ち伏せしていたように、
小屋にいたメンバーに疑われるのは当然。放送が流れてから様子を見て
来たんじゃないかしら? 違う? 香山さん」
ぼくはやはり待ち伏せしていたのはばれていたのかと見当違いの事を思った。
160名無しのオプ:2008/05/14(水) 23:52:50 ID:RSE+bBws
Cで。案外本筋かもしれないが、皆が望むのはカップラーメンの死に様だけ
161バトルロワイアル編:2008/05/14(水) 23:53:15 ID:IoiiG2s5
確かに、春子はすぐ動くのは危険やって言ってはった」
春子さんは黙ってる。
「それから、イヤリングよ。取り外しのできるイヤリングを付けているのは
春子さんだけ。小型イヤホンの可能性が高いわ」
「じゃあ、確かめてみなさいよ」
春子さんはそう言ってイヤリングを投げた。真理が拾って確かめる。
「これはイヤホンじゃないわ。でも、私たちにばれないように途中で付け替えた
可能性は残るわ」
真理は春子さんを挑戦的な目で見つめていた。春子さんは唇を噛み締めている。
まさか本当に春子さんがスパイだったのだろうか?
「嘘や。春子なわけない」
「あなた、今は何を言っても信じてもらえないわ」
春子さんは観念したようだ。
「お前らふざけてんのちゃうか」
香山さんはそう言って袋から何か取り出す。ぼくは危険を察知した。
「みんな、逃げてください」
だが、一足遅く、手榴弾が小屋の中心に投げ込まれた。
女の子たちの悲鳴。逃げ惑う人たち。いつの間にか小屋の中は阿鼻叫喚の
地獄絵図とかしていた。ぼくも必死で逃げたが、その間にも手榴弾は
際限なく投げ込まれた。ぼくの意識は爆発音と共に消えた。
本当に春子さんがスパイだったのだろうか。

                      バッドエンド【香山さん爆発】
>>149からやり直し(残る選択肢は一つです)
162名無しのオプ:2008/05/15(木) 02:15:48 ID:WtwxV5ug
>>149
残り一つのAで。いよいよクライマックス?
でも誰も死んでないのと、さっき透を後ろから撃った第三者が気になるところ
163バトルロワイアル編:2008/05/15(木) 10:56:04 ID:pMNCUKtJ
>>149の続き
A.「スパイが誰だかわかりました」

「えっ」
「本当に?」
「透、嘘じゃないでしょうね?」
何でさっきから真理に疑われてるんだ。ぼくは悲しくなった。
気を取り直してぼくは言った。

A.「ぼくです」
B.「真理だ」
C.「亜希ちゃんです」
D.「啓子ちゃんです」
E.「春子さんです」
F.「香山さんです」
G.「小林さんです」
H.「今日子さんです」
I.「みどりさんです」
J.「俊夫さんです」
K.「田中さんです」
L.「美樹本さんです」
M.「可奈子ちゃんです」
N.「我孫子だ!」
O.「誰でしょうね」とすっとぼけた。
164名無しのオプ:2008/05/15(木) 11:15:04 ID:WtwxV5ug
NかOが本筋っぽいが、あえてBで
165バトルロワイアル編:2008/05/15(木) 23:39:32 ID:pMNCUKtJ
>>163の続き
B.「真理だ」

「何の根拠があってそう言うの?」
真理ににらみ返され、ぼくは縮こまった。
ただ言ってみただけって言ったら殺されるかな。
「私がスパイだって言うのなら、その理由を的確に説明できるわよね」
ぼくは何も言い返せなかった。実はただの勘だったから。
「どうして黙ってるの? まさか図星じゃないわよね」
真理が怖い。何でぼくの冗談を真に受けてこんなに怒るんだ。
「ま、まり。その……」
「やっぱり適当に言ったのね」
「うっ」
パンパンパン。三発の銃声。撃たれたのは……ぼく?
「さあ、推理を続けましょう」
真理はぼくを放ってスパイの犯人当てを続けていた。
ぼくの体は次第に熱くなってきた。これが死というものなのだろうか。
ただの冗談だったのにそんな……。

                        バッドエンド【真理に撃たれ】
>>163からやり直し(推理をして下さい)
166名無しのオプ:2008/05/15(木) 23:42:36 ID:/EJwTyM3
>>165
I。
167バトルロワイアル編:2008/05/16(金) 00:46:12 ID:fNXuFbop
>>163の続き
I.「みどりさんです」

ぼくは確信を持って言った。みどりさんは何も言わなかった。
代わりに真理が聞いた。
「どうしてみどりさんだってわかるの?」
「理由は二つあります」
みんながごくりと唾を飲み込む音が聞こえた。
「一つは、ピアスの穴があった事。慌ててイヤホンを外したせいなのかは
わかりませんが、ピアスをしてないのは明らかに怪しい」
もちろんこれだけじゃ決め手にならないのはわかっていた。
「そんなのたまたまかもしれないじゃない」
「ええ。それはただの憶測にすぎません。でも、もう一つ怪しい行動があったんです」
ぼくは周りを見回した。田中さんに視線を送る。
「田中さん、気付きませんか? ぼくたちはみどりさんと俊夫さんが合流する前、
四人で脱出をする相談をしていました。すると突然二人がやってきた。
あの時は気付きませんでしたが、明らかにタイミングを狙って来たのは明白です」
「だが、透。それなら俊夫だってスパイになりえる。どうしてみどりって女なんだ?」
そう。確かにそれだけを考えるなら俊夫さんだって怪しい。
ただ、ぼくが気になったのは合流してからの言動だった。
みどりさんはぼくの推理を後押しするような言葉を言ったり、
ぼくを庇うような発言をしたりしていた。
それは、裏を返せばぼくを手のひらの上で転がしたかったという事じゃないのか。
「俊夫さんの発言にもおかしな所がありました。歯切れが悪かったり。
ぼくはみどりさんを庇ってるんじゃないかと思ったんです」
俊夫さんは何も答えない。ただ、表情はさっきに比べかなり硬くなっている。
口を割るのは時間の問題だと思った。
「ピンポン。ご名答と言いたい所だけど、一つはずれだわ」
みどりさんが口を割った。一体どういう事だろう。
168バトルロワイアル編:2008/05/16(金) 00:46:38 ID:fNXuFbop
「主催者なんて元からいないの。全部私が仕組んだ事よ」
小屋の中は騒然とした雰囲気になった。みどりさんは立ち上がる。
みんながみどりさんに非難の声を向けていた。俊夫さんだけは下をむいてうつむいていた。
「どういう事なのよ」
「いい加減にしろ」
「みどりさん、どういう事なんだ?」
口々にみどりさんを非難するが、みどりさんはにやっと笑っただけだった。
「小林さん、ここに連れてこられる前の話ですが、シュプールに我孫子という泊り客は
いましたか?」
ぼくは話題を変えた。
「それに何の関係が」
「透くん、出すぎた詮索は身を滅ぼすわよ」
みどりさんは不適に笑っている。
「いい加減にして。さっさとこんな事をたくらんだ理由を話しなさい」
真理がきれだした。銃を取り出してみどりさんに向ける。
「あら、撃つ気? 言っておくけど、私を撃つと危険よ。ほら」
みどりさんが着ているコートを脱ぐと、服にダイナマイトが何本も巻き付けてあった。
「私を追いかけてきたらどうなるか知らないわよ」
みどりさんは小屋から出て行った。ぼくは窓から様子を伺う。
突然、赤い閃光が宙に舞った。
「みどり!」
俊夫さんがみどりさんに駆け寄るのを見て、ぼくたちもぞろぞろと外に出る事にした。
みどりさんは炎に包まれて死んでいた。
「何でこんな事……」
真理が目を伏せた。ぼくはこんな結末なんてありなのかと思った。
169バトルロワイアル編:2008/05/16(金) 00:48:23 ID:fNXuFbop
すると、突然放送が鳴り響いた。
「諸君、面白い余興をありがとう。気を取り直して殺し合いを再開してくれ。
でないと彼女と同じ結末を迎えるだろう」
ぼくたちはお互い顔を見合わせた。まだこのゲームは続くのか?
みどりさんの言った事は全て嘘だったのだろうか。
「ふざけるな! 俺たちの前に出て来い。卑怯者! 殺してやる」
俊夫さんが怒り出した。ぼくは主催者に殴りかかりにいきそうだったので、止めた。
「俊夫さん、気持ちはわかります。でも、ここで怒っては敵の思う壺です」
「うるさい。お前に俺の気持ちがわかるか!」
逆効果だった。俊夫さんは今にも殴りかかりに行きそうな勢いだった。
「待って」
冷静にそう言ったのはまたしても真理だった。
「これ、彼女の袋の中に」
手紙だった。みどりさんが持っていたようだ。
俊夫さんはひったくって読むと、突然泣き崩れた。
「みどり……。俺は何もわかってあげれなかった。ちきしょう」
ぼくたちも読んでみた。
『私には生き別れた双子の妹がいました。妹を人質に取られてしまい仕方なかったとは
いえ、主催者に加担するような真似をしてごめんなさいね。誰が主催者と共謀している
かは妹のために言えないけど、透くんならきっと……。俊夫くん、あなたを利用したこ
とは謝るわ。許してね』
ぼくは憤りを隠せなかった。こんな人の弱みに付け込むような事をしやがって。
絶対犯人を見つけてやる。ぼくは決意を新たにした。
「ねえ、透。何かわかった?」
ぼくは真理の期待の目に報いるためもう一度考えた。
170バトルロワイアル編:2008/05/16(金) 00:50:38 ID:fNXuFbop
その時、ある考えがぼくに浮かんだ。
それは、

A.「我孫子の事をもう一度洗いましょう」
B.「みどりさんの手紙をよく読みましょう」
C.「俊夫さん、一緒に殴り込みましょう」
171名無しのオプ:2008/05/16(金) 05:06:36 ID:d67DDNC/
おっ、これは本筋?或いはバッド確定の余興?わからないのでお約束のC
172名無しのオプ:2008/05/16(金) 07:55:31 ID:WOCncWQN
ピアスの穴だけのみどりさんも怪しいと思ってたけど、やはりスパイの一人だったんですね。
でも、イヤリングかピアス型のイヤホンとなると春子さんも怪しいのはそのまま、
あとピアス所持者が付け替えた可能性も外せない?
かと言って、何もつけてなかった人物だって途中でイヤリングを外せばいいのだから、シロかというとそれも難しいような。

とりあえず、男性がイヤリングをしてたら不自然なので、男性で何もなかった人は除外してもいい?
173バトルロワイアル編:2008/05/16(金) 17:00:49 ID:fNXuFbop
>>170の続き

C.「俊夫さん、一緒に殴り込みましょう」
「がってん承知!」
俊夫さんものりのりだ。ぼくたちは周りの人が止めるのも聞かず、
主催者がいるであろう最初の建物に向かった。
ぼくたちが集められた広場は閑散としていた。誰もいない。
禁止エリアと言っていたのに、ぼくたちは生きている。明らかにおかしい。
「透、こっちへ来い」
俊夫さんが呼ぶので駆けつけると、嫌なにおいが立ち込めていた。血だ。
殺されてからまだ時間が経っていない死体だった。誰だかわからないが、
見覚えがある。
「もしかして最初にいた奴じゃねえか」
俊夫さんが言ってぼくも気付く。そうだ。金○先生に似ている奴だ。
「どうして殺されているんでしょう」
「俺が知るか」
俊夫さんに聞いたぼくが馬鹿だった。
しかし、我孫子とかいう男の死体が見当たらない。奥に別の部屋が見えた。
「俊夫さん、あそこに行ってみましょう!」
「おお」
ぼくたちはその部屋に入ることができなかった。鍵がかかっている。
パンパン。銃声が響いた。ぼくはあまりの音に耳を塞ぐと、隣で俊夫さんが
倒れていた。そんな。一体どこから狙ってきてるんだ?
広間には誰も見えない。
パンパン。もう一度銃声が聞こえた。ぼくはとっさに……。
避けられるはずもなく、俊夫さんの上に被されるようにして倒れた。
最後に思った事は、真理にホモだと勘違いされたら嫌だなという一点だった。

                        バッドエンド【見えない銃声】
>>170からやり直し
174名無しのオプ:2008/05/16(金) 17:12:18 ID:WOCncWQN
>>170
気になるのでBで。
175バトルロワイアル編:2008/05/16(金) 23:46:06 ID:fNXuFbop
>>170の続き
B.「みどりさんの手紙をよく読みましょう」

「え、どういう事?」
真理が聞き返す。
「みどりさんの手紙の中に、犯人を示す暗号があるかもしれない」
ぼくは真理と一緒にもう一度手紙を読んだ。
すぐに気付いた。こんな初歩的な暗号誰でも解けるに違いない。
「やっぱりあったよ」
「え、わかんない」
「俊夫さん、みどりさんに双子の妹がいたなんて聞いた事ありますか?」
「いや、ないけど」
「ちょっと何なのよ透」
ぼくは真理を制して言った。
「それが暗号のヒントなんです。この手紙、不自然な位置に改行があると
思いませんか? つまり、ある二文字を縦に読むと」
「あ、わかった」
真理はわかったようだ。

犯人は、○○だ!
[名前を入力してください]

(レスの性質上文字がずれてます)
176名無しのオプ:2008/05/17(土) 00:13:41 ID:RAXjonG/
ぱるこ

じゃなくて春子で。
177名無しのオプ:2008/05/17(土) 08:27:52 ID:X8Kfikz2
「はるこ」?「はることいた」?
178名無しのオプ:2008/05/17(土) 17:14:56 ID:vll8JHXj
>>135の続き

C. 「俊夫さん…、屈強な美樹本さんを殺すことができるのは、
  同じく屈強な肉体を持つあなたしかいません。」

「…何だって?
俺が美樹本さんを殺したっていうのか?
冗談はやめてくれ。」
俊夫さんは薄ら笑いを浮かべながら言った。
「俊夫さん、あなた、外でずっと雪をどける作業をしていたそうですね。
しかし、目撃者は誰もいません。
確かなのは、美樹本さんが殺害されたと思われる時間に、
あなたの姿は、誰にも確認されていないということです。」
「ちょっと待て。
それなら、真理ちゃんや田中さんだって同じことじゃないのか?」
「そうですね。」
でも、食事の時間から、たった今まで、
一度も誰にも姿を確認されていないのは、あなたしかいないんですよ。」
「はははっ、たったそれだけのことで俺を犯人扱いするなんて
無茶が過ぎるぜ。」
「あなたしかいないんです。」
「いい加減にしてくれ。」
「あなたしかいないんです。」
「…怒るぞ。」
「あなたしかいないんです。」
「ふざけんな!!!」
俊夫さんはついにキレた。
ぼくに突進してくる。
ぼくは熟練の闘牛士のように俊夫さんをかわす。
179名無しのオプ:2008/05/17(土) 17:23:05 ID:vll8JHXj
俊夫さんはそのまま止まることが出来ずに、
後方にいた香山さんにぶち当たった。
俊夫さんに激突された香山さんも勢い良く吹き飛び、
横にいた小林オーナーにぶち当たった。
香山さんに激突された小林オーナーも勢い良く吹き飛び、
横にいた春子さんにぶち当たった。
小林オーナーに激突された春子さんも勢い良く吹き飛び、
横にいた田中さんにぶち当たった。
春子さんに激突された田中さんも勢い良く吹き飛び、
横にいた今日子さんにぶち当たった。
田中さんに激突された今日子さんも勢い良く吹き飛び、
横にいたみどりさんにぶち当たった。
今日子さんに激突されたみどりさんも勢い良く吹き飛び、
横にいた可奈子ちゃんにぶち当たった。
みどりさんに激突された可奈子ちゃんも勢い良く吹き飛び、
横にいた亜希ちゃんにぶち当たった。
可奈子ちゃんに激突された亜希ちゃんも勢い良く吹き飛び、
横にいた啓子ちゃんにぶち当たった。
亜希ちゃんに激突された啓子ちゃんも勢い良く吹き飛び、
バッターボックスで構えていたキヨさんにぶち当たった。
キヨさんお得意の被死球や!
キヨさんは相手を恫喝しつつ、出塁した。
ぼくは、死体の山になった談話室で野球に感動し続けた。

                            終 【連鎖死球】 ( コンテニュー>>135 )
180名無しのオプ:2008/05/17(土) 18:38:41 ID:0VIYUlny
>>135Gしかない!
181名無しのオプ:2008/05/17(土) 21:15:20 ID:vll8JHXj
>>135の続き

G. 「ヨシオ・トーマス…、彼しか考えられない。」

「トーマスくんが?
でも、彼はここにはいないんですよ?」
小林オーナーが疑問を投げかける。
「だからこそですよ。
彼は買出しになんて行ってないんですよ。
このペンションのどこかに隠れていて、殺人の機会を窺っていたのでしょう。」
「何の為に…?」
「動機は分かりませんよ。
だって、ぼくには彼の人となりは全く分かりませんからね。
美樹本さんと面識があったのかだって当然分かりません。」
「…で、今、トーマスさんはどこにいるんだ?」
俊夫さんが馬鹿にしたように言う。
「きっと、このペンションのどこかにいるはずです。
今は外に出ることはまず不可能です。
逃げられません。
このぼくが、彼を犯人だと見抜いた以上、彼はもう捕まるしかないんです。
さあ、手分けして探しましょう、悪鬼羅刹を野放しには出来ません。」
「何だか、全く説得力が無いけど…。
まあ、いいわ。
探しましょう。」
真理が同意してくれる。
その後、皆で手分けしてヨシオ・トーマスを探すことにした。
182名無しのオプ:2008/05/17(土) 21:21:19 ID:vll8JHXj
ぼくはまず、地下の乾燥室を調べることにした。
ここは昨日停電した時に来た場所だ。
相変わらず、真っ暗な場所だ。
ハンドライトで奥を照らす。
…おや?
今、誰かがいたような…。
ぼくは気配を感じた方へ行った。
しかし、誰もいない。
気のせいなのか…。
その時、背後に再び気配を感じた。
振り向く前に、首筋を斬られた。
血が噴水のように噴出す。
意識が無くなり、そのまま永遠の眠りについた。

                            終 【乾燥室の闇と永遠の闇】 ( コンテニュー>>135 )
183名無しのオプ:2008/05/17(土) 21:33:59 ID:wDBiy2Cv
>>135
まだまだ脇道にそれるのも楽しそうだけど、そろそろ本筋に進んだ方がいい?
これが正解か確証はないけどEで。
184バトルロワイアル編:2008/05/17(土) 21:45:55 ID:0VIYUlny
>>175の続き

「犯人は、春子さんだ!」
ぼくは声高々に言った。
「そんなあほな。春子やなんて。もう一度考え直すんや、透くん」
香山さんに詰め寄られるが、ぼくは考えを変える気はない。
「香山さんもこれを見てください」
真理がみどりさんの手紙を香山さんに渡した。
「この部分を読むんです」
「はることいた……春子といたって事なんやな」
香山さんはがっくりと肩を落としている。真理はそんな香山さんを慰めていた。
「おい、透」
突然田中さんに声をかけられてぼくは驚いた。
「春子って奴いなくなってるぜ」
ぼくはそこで初めて気付いた。確かに、春子さんの姿だけない。
「みなさん、春子さんがどこにいったか見ませんでしたか?」
「あれ?」
「そういえば」
みんなも今春子さんがいない事に気付いたらしい。
ぼくは焦った。ここで犯人に逃げられてはぼくたちが助かる術がなくなるかもしれない。
「みどりを殺したのは春子なんだな? そうなんだな?」
みどりさんは自殺だったはずだが、今の俊夫さんは頭に血が上って考えられないようだ。
「春子さんのせいでみどりさんが死んだかどうかはまだわかりません。でも」
「くそう。春子の野郎。殺してやる」
俊夫さんは完全に目がいっていた。
「待ってください。闇雲に探しても仕方ありません。逆に狙われる可能性も」
パンパン。銃声が聞こえた。まさか誰か撃たれたのか?
「香山さん!」
185バトルロワイアル編:2008/05/17(土) 21:46:26 ID:0VIYUlny
真理の声がした方を見ると、香山さんが血だらけで倒れていた。
「春子……そんな」
香山さんは息絶えた。ぼくは音がした方を見る。
ライフルか何かだろうか。監視塔から狙ってきているのかもしれない。
「みなさん危険です。伏せてください」
パンパン。もう一度銃声が聞こえた。
「ぐっ」
誰が撃たれたのだろうか。ぼくの位置からじゃわからなかった。
しばらく時間が過ぎるのを待つと、銃声は止んだ。もう大丈夫なのだろうか?
ぼくには判断できなかった。
「俊夫さん」
ぼくが声がする方に近付くと、俊夫さんが足を撃たれ倒れているのが見えた。
「大丈夫ですか?」
周りには可奈子ちゃんや美樹本さん、田中さんがいた。
「くそう。あの女殺す」
俊夫さんは怪我した足を引きずりながら、なおも春子さんを追おうとしていた。
ぼくは、

A.「俊夫さん、ぼくも行きます」と言った。
B.「待ってください。どうして春子さんは首輪を爆発させないんでしょう」
  と言った。
C.『といた』って何だろう? と思った。
D.SBがんばれ!
186名無しのオプ:2008/05/17(土) 22:17:02 ID:LhdtD601
Bでんな
187名無しのオプ:2008/05/17(土) 22:19:09 ID:0fdS1mJB
緊迫した展開になってきた!
これは慎重に進まないと…
ぼくは何か見えざる力によって>>185 Dへと導かれていった
188名無しのオプ:2008/05/17(土) 22:30:14 ID:LhdtD601
>>179
何気に真理だけ無事なのがワロス
189バトルロワイアル編:2008/05/17(土) 23:15:04 ID:0VIYUlny
ぼくは何か見えざる力によって>>185 Dへと導かれていった
D.SBがんばれ!

ぼくはYahooドームでSB対NHの試合を見ていた。
何故イニシャルかって? テロリストの目をごまかすためだ。
SBがんばれ! NHなんかに負けるな!
ふう。3対2か。きわどい所だったが、勝ってよかった。
早く借金を返して2位に浮上しないと、西武には追いつけないぞ!
「何がSBや。阪神に決まってるやろ!」
突然香山さんが乱入してきた。ここはパリーグの試合。
セリーグの阪神なんか関係ないはずだ。さてはアンチ巨人だな。
元巨人の選手である王監督が気に入らないんだな。
「セリーグは引っ込んでろ!」
ぼくは香山さんを蹴り倒し……。あれ? ここはどこ?

全く中の人のおかげでえらい目に合った。
いくらSBファンだからって強引に話を持っていくなって言うんだ。
ぼくは改めて選択肢を選びなおした。

>>185の続き
B.「待ってください。どうして春子さんは首輪を爆発させないんでしょう」
  と言った。

「おい、そんなくだらない事」
「もしかして、もう首輪は爆発しない?」
「何かの反動で壊れたのかしら」
俊夫さんが言い終わる前にぼくの周りにみんなが集まってきた。
190バトルロワイアル編:2008/05/17(土) 23:16:04 ID:0VIYUlny
「良かったー」
「あー。私たち殺し合いしなくていいのね」
OL二人を筆頭にみんな安堵した表情を浮かべていた。
「まだ安心するのは早いと思いますが」
ぼくがそう言っても聞こえていないようだ。全くお気楽な奴はこれだから。
「ふん。とにかく春子って女を追わなきゃ意味がない」
田中さんはぶっきらぼうに言った。
「ぼくは、最初の建物が怪しいと思うのですが、今から行ってみませんか?
首輪が爆発しないなら、もう入れるはずです。良かったら俊夫さんも」
「言われなくてもそうするつもりだ」
俊夫さんは足を押さえながら言った。
「真理、応急手当とかできなかったっけ?」
「ええ。俊夫さん、傷見せてもらっていいですか?」
「こんなもんかすり傷だ」
俊夫さんはそう言ったが、真理は強引にズボンをめくり上げ、傷の手当てをした。
まあ確かに足手まといが増えるよりはいい。
「これでよしと。透、もちろん私も行くわよ」
「真理は危ないから」
「そんな事言って止めても無駄よ」
真理は強情だから仕方ない。
「香山さんは……」
ぼくは言いかけて気付いた。死んだんだっけ?
「あれ、香山さんの死体がないわ」
真理がそう言って青ざめた。
「真理、脈は確認した?」
「あ、してない」
まさか香山さんは死んだと思って生きていたのだろうか。だとしたら危ない。
191名無しのオプ:2008/05/17(土) 23:59:31 ID:wDBiy2Cv
「はることいた……春子といたって事なんやな」
このセリフを言ったのは香山さんなんですよね。
他の解釈をされないように?
192バトルロワイアル編:2008/05/18(日) 00:08:15 ID:Bf2txeiI
「みなさん、ぼくたちは建物に乗り込みます。もしついてきたい人がいたら
加勢してください。それぞれ武器を持って。危険だと思いますので、
残りたい人は残っても構いません」
「僕も行く」
美樹本さんはそう言うが、可奈子ちゃんが止めた。
「やめて、洋介」
ぼくは勝手にやってろと思った。ぼくは無視して足を進めた。
ついてきてるのは田中さん、俊夫さん、真理、そして今日子さんだった。
「今日子さん、いいんですか?」
「私はみどりさんの供養をしたいだけよ」
とにかくぼくたち5人は建物に向かった。
「私、叔父さんを見損なったわ」
「真理ちゃん、叔父さんは人一倍怖がりなのよ。ごめんなさいね」
「何度も謝らなくていいわ。叔母さんは悪くないもの」
やっぱり真理はまだ小林さんに疑われた事根に持ってるのだろうか。
パンパン。また銃声が聞こえた。だが、ぼくたちには届いていない。
「威嚇射撃だろ。どうせ俺たちを撃つ意志はないぜ」
田中さんが自信たっぷりに言った。
「でも、敵は春子さん一人なんでしょうか?」
「さあな。主催者だとかいったいけすかない男もいたはずだが」
そういえば、金○先生似の男がいたのを思い出す。
ぼくたちは恐る恐る建物に入る。
中は外の光があまり届かないのか、薄暗かった。
だだっ広い空間には何もなかった。春子さん、そして香山さんはどこに消えたのか。
すると、奥から怒鳴り声が聞こえた。
193バトルロワイアル編:2008/05/18(日) 00:28:42 ID:Bf2txeiI
「春子、お前会社の金をこんな事に使ったんか」
奥に見える扉の中からだった。やっぱり香山さんは生きていたんだ。と安堵するも、
「あなたならわかってくれると思ったのに。残念ね」
春子さんの声が聞こえたので、ぼくは危険だと思った。
「みなさん、急ぎましょう」
ぼくがそう言うと、俊夫さんがうずくまった。傷が痛むようだ。
「俺は置いていけ」
「でも……」
「私がついてるわ。透、言うとおりにしてあげて」
ぼくは迷った結果

A.「俊夫こんにゃろ。弱った振りして真理に接近しやがって」
B.「もう少し様子を見ましょう」と言ってドアに聞き耳を立てた。
C.「今すぐ乗り込まないと香山さんの命が……」
D.「今日子さん、我孫子という泊り客ry」しつこい!
194名無しのオプ:2008/05/18(日) 01:01:41 ID:iJ1X7ZLy
かまいたち的には突っ込むとロクなことがないからBかな。
195名無しのオプ:2008/05/18(日) 22:29:13 ID:tszpbepY
>>135の続き

E. 現時点で犯人を特定するのはまず不可能だ。

アリバイといっても、どれもこれも不確かな情報ばかりだ。
動機なども分からない。
とはいえ、美樹本さんを殺したのは、この中に紛れているテロリストで
あることは疑いの余地は無いだろう。
組織の人間を消そうとするのは当然のことだ。
と、なると、次に危険なのはぼくということになる。
ますます油断出来ない状況になってきた。
「…透、どうなの?
何か分かった?」
真理が不安そうな表情で聞いてくる。
「…いや、アリバイを聞いただけでは何も分からない。
一度、美樹本さんの部屋を詳しく調べてみる必要があると思うんだ。」
「詳しく調べるだって?
透くんが犯人で、証拠を隠蔽する可能性だってあるんじゃないのか?」
田中さんがすぐに抗議してきた。
「そうですね。
それでは、何人でも付いて来て下さい。
ぼくを監視出来れば満足でしょう?」
「そうさせてもらおうかな。
小林オーナー、俊夫くん、香山さん、男性陣の皆さんに付いて来て
いただこう。」
結局、美樹本さんの部屋の調査には、
ぼく、小林オーナー、俊夫さん、香山さん、田中さんの五人で行くことになった。
196名無しのオプ:2008/05/18(日) 22:44:14 ID:tszpbepY
美樹本さんの部屋の扉を開ける。
先程と同じように、むせ返るような血の臭いが鼻をつく。
さて、何を着眼点にして調査しようか?

A. 美樹本さんはプロだ。
  だとすれば、ただ殺されるだけではなく、
  仲間であるぼくに何らかのメッセージを残しているはずだ。
B. 犯人は突発的に美樹本さんを殺したと思われる。
  そうした場合、計画的では無いが故に、何か致命的な
  ミスを犯し、それが残っているはずだ。
C. 美樹本さんの傷口をよく調べることにした。
D. 俊夫をトイレに投げ込んだ。
E. 香山さんが糞を漏らしているのを目撃した。
197名無しのオプ:2008/05/19(月) 03:56:08 ID:auIkmI2K
お約束のD。
198名無しのオプ:2008/05/19(月) 05:03:32 ID:CF6lU9C4
Eも捨てがたいw
199名無しのオプ:2008/05/19(月) 19:40:50 ID:e+/nwhIK
俊夫だけでなく香山さんまで職人のターゲットに…w
200名無しのオプ:2008/05/19(月) 20:59:18 ID:CF6lU9C4
じゃあ今度は啓子か?w>ターゲット
201名無しのオプ:2008/05/19(月) 22:26:31 ID:auIkmI2K
この流れなら言える

>>129のCが気になる仕方がない
202名無しのオプ:2008/05/19(月) 22:40:42 ID:CF6lU9C4
>>201
もしかして>>131の人?w
203バトルロワイアル編:2008/05/19(月) 22:44:15 ID:qX0xPrmb
>>193の続き
B.「もう少し様子を見ましょう」と言ってドアに聞き耳を立てた。

「透、香山さんは大丈夫なの?」
「本気で危ないと思ったら乗り込むよ。心配しないで俊夫さんについてな。
みなさん、ドアの前で何かあったときのために備えていてください」
「あいよ」
「わかったわ」
みんなといっても残ってるのは今日子さんと田中さん二人だけだった。
いざとなった時、三人じゃ心もとないが仕方ない。
「そういえば、今日子さんは何か武器持ってますか?」
「あいにく、こんなものしか」
今日子さんが見せたのはフライパンだった。これで殴れって言うのか。
主催者も何考えてるんだかわからない。
その間もドアの中からは話し声が聞こえていた。
「わしが会社に行ってやめさせてやる」
「無駄よ。誰もあなたの言うことなんか聞かないわ」
「なんやと!」
途中で音が途切れたと思ったら、何かを投げ捨てる音がした。
「くそう」
「言ったでしょ。あなたみたいな社長室でふんぞり返ってるだけの社長なんかに
社員は誰もついてこないわ。今のままじゃ会社がつぶれると思って私が影で
動かしたのよ。むしろ会社を立て直したんだから感謝してほしいぐらいだわ」
春子さんはめちゃくちゃな理屈を言っている。
香山さんが1から作り上げた会社を春子さんが乗っ取ったというのだろうか。
「嘘や。そんなあほな事があるはずやない」
香山さんは信じられないようだった。
204バトルロワイアル編:2008/05/19(月) 22:44:39 ID:qX0xPrmb
「わからない人ね。私が代わりにあなたを解放してあげるわ。
会社がもはや自分のものじゃないとわかったら、あなたの生きている
理由なんてどこにもないでしょ」
「いやや。春子やめてくれ」
ぼくは危険を察し、ドアノブに手をかける。が、開いていない。
くそう。

A.モップを取り出し扉をめちゃめちゃに叩いた。
B.ぼくたち三人で扉をぶち破った。
C.田中さんに銃を借りてぶっぱなした。
D.キヨさん……。
205名無しのオプ:2008/05/19(月) 23:02:42 ID:CF6lU9C4
>>204
キヨさんも捨てがたいが、今の透がモップを使用したらどうなるのかも気になるのでAで。
206名無しのオプ:2008/05/20(火) 03:22:14 ID:V+LR+OHd
>>202いや、俺は>>130のほうだ。過疎り気味だったから遊ばず話を進めて欲しかったが、やはりこの書き手さんみたいに理解ある人にはある程度バッド選択肢を選ぶのが礼儀と気付いたんだ
207名無しのオプ:2008/05/20(火) 07:14:17 ID:XcnuhqyS
>>206
透に「なぜ(バッドになりそうな選択肢を)選ばない!」とか、
「○○を選んだ住人のせいで〜」みたいな事を言わせる書き手さんも珍しいよねw
自分は好きだが。
208バトルロワイアル編:2008/05/20(火) 15:36:26 ID:1Qz82gcW
>>204の続き
A.モップを取り出し扉をめちゃめちゃに叩いた。

「ちょっと何やってるんだ透」
「やめなさい。透くん」
ぼくは田中さんと今日子さんが止めるのも聞かず、ひたすらモップで扉を
叩いた。扉はひしゃげ、ぼろぼろになったが、びくともしない。
扉についているガラスの部分が割れ、中にとび散った。
「誰!」
春子さんが気付いてこちらに銃を向けた。
その時、俊夫さんが足を引きずりながらやってくるのが見えた。
「透、俺も加勢する」
俊夫さんは扉に強烈アタックをかまし、やっと扉は開いた。
「動かないで」
春子さんがそう言ってぼくたちの方に銃を向けた。
ぼくはまだモップを持っていた。何を思ったか俊夫さんをモップで叩きつけた。
パン。銃声が聞こえ、ぼくが叩いたせいで動いた俊夫さんが死んだ。
ざまあみろ。真理に色目を使うからこうなるのだ。
「どうして……。仲間じゃないの?」
春子さんが言ったことなどぼくは聞いちゃいなかった。
真理、これでぼくたちを惑わす者はいなくなったよ。ぼくは真理へ駆け寄った。
「透、今何したの?」
「え?」
パンパンパン。三発の銃声が聞こえ、ぼくは最後に真理が銃を構えているのを見た。
何故? ぼくはあの世であったら俊夫さんをいじめてやろうと思って眠りについた。

                      バッドエンド【俊夫のくそ野郎】
209名無しのオプ:2008/05/20(火) 15:45:47 ID:V+LR+OHd
>>204Dです
210バトルロワイアル編:2008/05/20(火) 20:39:07 ID:1Qz82gcW
>>204の続き
D.キヨさん……。

ぼくはキヨさんの冥福を祈って……って何を言ってるんだ!ふざけるんじゃない。
キヨさんが死んだ夢を見た。何かよくない事が起こる気がする。
すると、突然広間にあった巨大スクリーンがついた。
キヨさん……。
2軍の試合、ソフトバンク戦の事だった。右ひじの痛みを訴え、途中交代したという。
一体、どういう事なんだ?
毎日のスイングが祟ったらしい。右ひじが肉離れを起こして二週間の安静という
ニュースが流れた。
まさか、あの夢はこのことを暗示していたのか。
ぼくは今日から始まるセパ交流戦でキヨさんの勇姿が見れない事をなげくよりも、
キヨさんの更なる復活を願ってモップを取り出した。
ひたすらスイングを繰り返していると、俊夫さんが突然飛び出してきて当たった。
知った事じゃないが、真理が睨んでいる。ぼくは無視して続けた。
すると、田中さんが出てきてどこからかバットを出した。
ぼくの隣で一緒にスイングする。
「実は、俺も清原のファンでね。誰よりも復活を願っているのさ」
ぼくは田中さんと一緒にスイングを続けた。
「わしだって阪神ファンやけど、清原の隠れファンや」
香山さんも加わった。
春子さんは毒気を抜かれたのか、銃を置いて降伏したが、ぼくには関係ない。
ゲームを仕組んだのが誰かなんてもうどうでもいいんだ。
そこにキヨさんがいさえすればいい。
どこからか美樹本さんや小林さんもやってきてスイングに加わった。
死んだみどりさんも、そこで動かない俊夫さんもぼくたちには関係ない。
ぼくたちは体が動かなくなるまでキヨさんの復活を願ってスイングを続けた。

                       終【キヨさんの復活を願って……】
>>204からやり直し
211名無しのオプ:2008/05/20(火) 21:17:18 ID:IzsQBC/2
>>204
Bでお願いします
212バトルロワイアル編:2008/05/20(火) 22:19:11 ID:1Qz82gcW
>>204の続き
B.ぼくたち三人で扉をぶち破った。

だが、扉はびくともしなかった。もっと力が必要だ。
すると、俊夫さんがやってきて加勢した。ぼくたち4人の渾身の力を込めて
やっと扉は開いた。
「そこで止まりなさい」
春子さんがぼくたちに銃を向けた。だが、これは逆にチャンスだと思った。
香山さん一人に向けられていたら手出しはできないが、いくら春子さんだって
4人同時に殺す事は不可能だ。
「は、春子」
香山さんは腰が抜けて座り込んでいる。こりゃ役に立たないな。
ぼくはこの状況を打開するために、春子さんの隙を狙って話しかけてみることにした。
「春子さん、みどりさんが死に際に教えてくれました。もう観念してください」
「ふっ。ばか言ってるんじゃないわよ。あなたたちには死んでもらうわ」
「てめえ。ふざけ」
俊夫さんが怒鳴りかかろうとすると、銃声が聞こえ、俊夫さんの横をかすめた。
「動くなって言ってるのよ」
たとえ4人同時に狙えなくても、狙いは正確だ。誰か一人は死ぬことになる。
ぼくたちは誰も動けなかった。ぼくは仕方ないので会話を続けた。
「どうしてこんな事をしたんですか? あなたに何のメリットがあるとでも?」
「ゲームが現実になる。こんなスリル他じゃ味わえないじゃない」
「そんな事のために?」
「あなたにはわからないわ。ただ毎日あの人のために食事を作り待っている。
そんな生活の虚しさなんて。何不自由なく財産を与えられている私をうらやましがる
人はたくさんいるわ。でも、結局は貞淑な妻を演じているだけの自分に嫌気がさすのよ。
そんな私にあの人は言ったのよ。食事なんて使用人にやらせればいいって。じゃあ、
私がここにいる意味って一体なんなの? ただあの人の夜の相手をするだけ?
どうせ愛人を何人も囲っているくせに。仕事が忙しいと理由をつけて返ってこない日も
多いのに」
213バトルロワイアル編:2008/05/20(火) 22:19:37 ID:1Qz82gcW
ぼくは何も言い返せなかった。
「だから、あの人を困らせてやろうと思って少しずつ会社を乗っ取っていくことに
したのよ。でも、あの人は全く気付かなかった。誰がトップにいたとしても自分の
会社が存続すればそれでいいのよ。あの人にとって会社なんてその程度の存在。
私はもっと刺激が欲しかった。それで今度の計画を思いついたの」
ぼくは春子さんの告白を黙って聞いていた。ここで口をはさんではいけない気がした。
「会社は既に私の命令で全て動くわ。だから、ここにあなたたちを集めるなんて
簡単だった。無人島を一つ買い取ってここに招待したのよ。まあ、無人島と言っても
少し前まで人が住んでいた場所だから、建物はこの通り残っているけどね」
「最初に死んだ我孫子って人は誰だったんですか?」
ぼくはずっと疑問に思っていたので聞いてみた。
「我孫子? ああ、あの男ね。主人のライバル会社の社長よ。うちが出した
『かまいたちの夜』がヒットしたのが気に入らないみたいで、シュプールに
わざわざ探りに来たのよ。だから、私が主人に内緒で秘密を教えあげるって
言ったら簡単に私の話に乗ったわ。そうよ。あなたたちを全員眠らせてって頼んだの。
疑われないように私も含めてね」
「どうして殺したんですか?」
「結局命乞いをするだけの能無しだったから殺したわ。殺し合いには不向きでしょ」
ぼくはだがまだ納得いかない事があった。たまたまシュプールに居合わせたぼくたちが
どうして殺し合いに参加しなきゃならなかったのか。
もちろんゲームのモデルになってから久々の再開だったから、ぼくたちに油断があったのは
認める。でも、香山さんへの復讐にしては手が込みすぎだ。
「でも、あなたたちはてんで役に立たなかった。殺し合いをするどころか、全員で
助かる相談をするなんてね。だからみどりに発破かけてもらおうと思ったんだけど、
彼女も結局は情にくだされたわ」
「そういえばみどりさんはどうして春子さんに協力したんですか? 双子の妹なんて
本当にいたんですか?」
「ふふふ。馬鹿ね。板!」
214バトルロワイアル編:2008/05/20(火) 22:20:07 ID:1Qz82gcW
板? 何の事だ?
「春子様、何か?」
「例の子供を連れてきて」
執事風の男がまだ一歳にも満たない小さい女の子を連れてきた。
「この子誰の子供だかわかる?」
春子さんは突然ぼくに聞いてきた。
「春子さんの子じゃないんですか?」
「そんなはずないじゃない。みどりさんの子供よ。父親は誰だか知らないけど」
「貴様!」
俊夫さんが春子さんに掴みかかろうとする。
「板、この男黙らせて」
執事風の男は俊夫さんに技をかけ、床に沈めた。ぼくは絶句する。
「殺してはいません。安心してください」
「板、余計な事はいいのよ」
執事風の男、板というのだろうか? そういえば、みどりさんの暗号にあった
『はることいた』という文字、もしかして「春子と居た」という意味じゃなくて
『春子と板』っていう事だったのか。
「ふふふ。でも、今の怒りようを見ると、俊夫さんとの子供だったみたいね。
みどりさんをスパイとしてもぐりこませるために子供を誘拐したのは正解だったわ」
ぼくはそれを聞いてぞっとした。春子さんの身の上話を聞いてにわかに同情したのに、
目的のためにはこんな小さい子供を誘拐することまでするなんて理解できない。
「あーん、あーん、あーん」
突然子供が泣き出した。
「板、黙らせて」
「いけません。こんな小さな子を手にかけるなんて」
「うるさいわね。黙って私に従えばいいのよ」
215バトルロワイアル編:2008/05/20(火) 22:20:31 ID:1Qz82gcW
ぼくは今しかないと思った。

A.「香山さん、春子さんをこのままにしていいんですか?」
B.「俊夫さん、子供が殺されかかっています」
C.「板さん、お願いです。もう春子さんにこんなことやめさせてください」
D.闇雲に春子さんに突進した。
E.モップ……
216名無しのオプ:2008/05/20(火) 22:41:14 ID:V+LR+OHd
DかEを選びたいところだが…さっき選んだから他の人に任します
217名無しのオプ:2008/05/20(火) 23:12:52 ID:tUmih/NT
Aでお願いします
218名無しのオプ:2008/05/21(水) 08:22:31 ID:i8GcwXcI
「(みどりさんが)春子と(一緒に)いた」でも「春子と(一緒に)いた(香山さん)」でもなく、
「春子と板(という名前の人)」という発想はなかったわw

しかし、板さんという人の名前も顔も今までに出てきた訳ではないので、
手紙が出てきた時点でそれを見抜くのは読者にも透にも難しかったのでは。
>>185でCを選んでれば、その辺無理のない展開にも進めたのかな?
219218:2008/05/21(水) 09:02:21 ID:i8GcwXcI
ごめん、ちょっと補足。今までに「板」という名前の人物が出てきたら出てきたで、
その人もスパイだってすぐバレてしまうよね。

みどりさんが「板」という透や俊夫は全く知らないはずの人物まで暗号として手紙に残したのは、
「スパイ(協力者)はあの時シュプールにいた人物とは限らない(春子以外の人物はシロ)」を伝えたかった?

確かに、主催者側の人間があの島に何人いるのかは不明なままだしね。
春子さんの事だから、会社の人間をまだどこかに潜ませてそうだけど。
220バトルロワイアル編:2008/05/23(金) 19:30:25 ID:ci4OEuFT
>>215の続き
A.「香山さん、春子さんをこのままにしていいんですか?」

だが、すぐに返事は返ってこなかった。すると、突然堰を切ったように泣き出した。
「わしは、わしはもう駄目なんや。春子の変貌に全く気付かんかった。
わしなんかもう、生きている資格はない。春子を止める資格もないんや」
香山さんはうわーん、うわーんと子供のように声をあげて泣く始末だった。
こりゃやっぱりてんで役立たずだ。
「じゃあ安心して死になさい」
パンという一発の銃声後、香山さんは今度こそ動かなくなった。
とっさの出来事で、ぼくたちは誰も反応できなかった。
「全く防弾チョッキなんていまいましいものを着ていたなんてね。しかも血のり付の」
そうか。だから香山さんはさっき血が出ていたのに死んでなかったのか。
香山さんは頭を撃たれ絶命していた。
しかし、支給品は春子さんが選んだんじゃないんだろうか。
それを春子さんに聞いてみると、
「部下には適当に渡してって頼んだから誰に渡るかまでは私だって把握してないわ。
中にははずれもあったみたいだけど」
と返ってきた。確かにぼくのモップははずれのうちに入るだろう。
「まあくだらないおしゃべりも飽きたし、そろそろ逝ってもらうわ」
「ちょっと待ってくださ……」
ぼくの言葉は最後まで言わせてもらえなかった。
一体何が悪かったというのだろう。
ぼくは「香山さんの意気地なし!」とののしりながら息絶えていた。

                       バッドエンド【香山さんの意気地なし】
221名無しのオプ:2008/05/23(金) 20:07:25 ID:AUPIeBWK
>>215Cで
222バトルロワイアル編:2008/05/23(金) 22:13:41 ID:ci4OEuFT
>>215の続き
C.「板さん、お願いです。もう春子さんにこんなことやめさせてください」

「私は、何があっても春子様に従うと約束しました」
「わかってるじゃない。じゃあ、早くその子供を殺しなさい」
そんな。やっぱり春子さんには逆らえないのか。
「ですが、この子供には何の罪もありません」
「板、私に逆らうっていうの?」
「この子供が、もし春子様の子供だったらどうするんですか?」
「それは……」
春子さんは一瞬目を伏せた。ぼくは春子さんを取り押さえるチャンスだと思った。
だが、ぼくが動く前に俊夫さんが春子さんを押さえていた。
「貴様のせいでみどりが……。許さねえ!」
「俊夫さん、待ってください」
「俊夫様、春子様を殺すのだけはおやめください。お願いします」
ぼくが止めようとすると、突然板さんが正座して床に頭をつけた。土下座だ。
「いいのよ、板。当然の報いだわ」
春子さんは全て観念したように笑った。
「春子様!」
俊夫さんの手が止まった。ぼくはどうするべきか迷っていた。
「俊夫さん、やめて」
真理が駆けつけてきて止めた。
「俊夫さんが捕まったりしたら、誰がこの子を育てるの」
いつの間にか真理の手に子供が抱かれている。真理は俊夫さんに子供を渡した。
すると、今まで泣き続けていた子供がぴたっと泣き止んだ。やっぱりお父さんだと
わかるのだろうか。
「ああ、私はなんて事を……」
春子さんはひざから崩れ落ちた。それを板さんが支える。
223バトルロワイアル編:2008/05/23(金) 22:14:17 ID:ci4OEuFT
「春子様、まだ間に合います」
「もう遅いわ。直接じゃないとはいえ、我孫子も殺したし、みどりさんだって
私のせいで」
「私が、全ての罪を償います」
まさか板さんが春子さんの罪をかぶるというのだろうか。
「春子、わしが、わしが悪かった。許してくれ」
突然香山さんが泣き出した。あふれんばかりの号泣だった。
「じゃあ、認めるの? 愛人を囲っていた事」
「愛人ちゅうても一人だけや。確かに一度誘いに乗ってしまった事があったけど、
ほんまに一度だけや。それ以来会ったこともない。信じてくれ」
「じゃあどうして毎日遅かったの?」
「男には色々付き合いちゅうもんがあるんや」
「どうせキャバクラかクラブで女をはべらせてるだけでしょ」
「うっ。そ、そやけど、深い関係になったことはほとんどない」
春子さんは冷たい目で香山さんを見ている。
「どっちにしろ私には関係ないわ。もう、あなたの妻でいることに疲れたの」
「そりゃ、別れるちゅうことか?」
「会社はあなたに返すわ。私の懐には大き過ぎたみたい」
春子さんはそう言って香山さんに背を向けた。
「待、待ってや、春子!」
春子さんは香山さんを振り返らなかった。
「板、あなたには迷惑をかけたわね」
「春子様!」
板さんは走って春子さんの前に進んだ。
するとその時、何者かがナイフを持って突進してきた。
ぐさっと嫌な音がして、血が流れ出した。春子さんを庇う形で板さんが倒れていた。
224バトルロワイアル編:2008/05/23(金) 22:14:42 ID:ci4OEuFT
「板、どうして……」
「春子様……。ご無事で良かっ……」
「くそう。もう一度」
刺した男はもう一度春子さんを刺そうとしたが、事もあろうか俊夫さんが止めた。
「てめえ。水を差すな」
俊夫さんの蹴りで男は沈んだ。よく見ると、最初に出てきた金○先生に似た男だった。
「板、どうして私なんかの代わりに……。この男死んでなかったのね」
やっぱり金○先生も春子さんが手にかけようとしていたのか。
「俊夫さん、どうして私を助けたの? みどりさんの仇じゃないのかしら?」
「お前は生きて罪を償うべきだ」
か、かっこいい。ぼくは男だが、俊夫さんに惚れそうになった。
だからといって真理を渡したりはしないぞ。
「そうよね。死ぬだけじゃ甘いわよね」
春子さんはすっきりとした顔をしていた。
ぼくは最後に一つだけ聞いておきたかった。
「春子さん、どうしてぼくたちを巻き込もうと思ったんですか?」
「主人がおかしくなったのは、あのゲームが売れてからなの。それまでは小さな
下請け会社でこつこつがんばっていたのに、あのゲームが売れたせいで一気に
環境が変わったわ。でも、そんなのあなたたちには関係ない。ただの逆恨みよね」
結局ぼくたちの中で誰も犠牲者は出なかったのだから、ぼくはそれでよしとしようと思った。
もちろんみどりさんは気の毒だけど、春子さんはその罪を一生償う気でいるのだから。
「春子、わしは、わしは、わしだけはずっとお前を待っとる」
最後の香山さんの言葉は春子さんに届いたのだろうか。
一時間後、この島に警察が来て、春子さんは捕まった。
225バトルロワイアル編:2008/05/23(金) 22:15:15 ID:ci4OEuFT
ぼくたちは事情聴取だなんだと忙しかったが、やっと解放され島を出られる事になった。
俊夫さんの子供は、DNA鑑定がどうとかですぐに俊夫さんの元には来なかったようだ。
俊夫さんはこれから一人で子供を育てていくんだろうか。
真理は、帰りの船で言った。
「私も子供欲しくなったわ」
それにぼくはこう答えた。

A.「もちろん、ぼくとの子供だよね?」
B.「真理、ぼくと一緒に子供を育てよう!」
C.「ぼくは子供なんて嫌いだな」
D.「絶対子供の将来は清原のようなプロ野球選手に育てるんだ」
E.最後の選択肢です。ご愛読ありがとうございました(選べません)。
226名無しのオプ:2008/05/23(金) 22:49:07 ID:cRpGwLz/
D!なんちゃて!
お疲れ様でした!
楽しく読ませていただきました
227名無しのオプ:2008/05/23(金) 22:56:57 ID:yoeKB/2i
選べませんと書きつつ、しっかり選択肢になってる辺り、
228バトルロワイアル編:2008/05/23(金) 23:09:09 ID:ci4OEuFT
>>225の続き
D.「絶対子供の将来は清原のようなプロ野球選手に育てるんだ」

「はあ?」
ドン引き。ぼくは真理に嫌われ、結果振られてしまった。
無事、事件は円満解決したのにあんまりな結果だ。
ぼくは真理に振られた悲しさに、ニートになり、2チャンネラーになった。
ぼくは「2chだけのかまいたちの夜」スレで清原選択肢ばかりを選ぶ
ROMとかしていた。
ふん。ぼくにはキヨさんしかないもんね。
すると、夜夢の中にキヨさんが出てきた。
「菱田キヨです」
ばばあだった。悪夢だ。
ぼくはコントローラーを投げ捨てた。
あれ、まだ選択されてないぞ。焦った焦った。
っていうかここはコントローラーじゃないぞ、ROMの力だ。

>>225を選びなおしてください。
229名無しのオプ:2008/05/24(土) 00:14:05 ID:EFMwEdfO
>>227です。途中で送信してしまいました、すみません。

>>225
選べませんと書きつつも、しっかり選択肢になってる辺り、
まだ何か遊びを残してくれてると信じてEでお願いします。
(と書いて、本当に普通に終わってしまったらどうしよう・・・)
230名無しのオプ:2008/05/24(土) 01:23:10 ID:eX8PVegZ
続いてるw
231バトルロワイアル編:2008/05/24(土) 10:54:25 ID:6PTXxlA4
>>225の続き
E.最後の選択肢です。ご愛読ありがとうございました(選べません)。

選べませんって書いてあるのに……。

【予告編】

ぼくたちは「かまいたちの夜」ゲーム化のお礼に、豪華寝台列車の旅を
プレゼントされた。だが、ぼくは招待されてから不安でいっぱいだった。
寝台列車なんてよく考えれば密室だ。きっと殺人事件が起きるに違いない。
ぼくは真理ともっと親密な関係になりたいと思いながらも迷っていた。
ぼくが自宅でもんもんとしていると、突然真理からの電話が鳴った。
「透にも招待状が届いてるでしょ? もちろん行くわよね?」
ぼくは、真理の言葉にこう答えた。

近日公開(多分)!こうご期待!!

>>225本編に戻りましょう。
232名無しのオプ:2008/05/24(土) 20:47:24 ID:6a8xLgWU
Bでおながいします

続編予告キタ――――――――――!
233名無しのオプ:2008/05/24(土) 21:50:17 ID:xWAfHAKX
>>196の続き

D. 俊夫をトイレに投げ込んだ。

何か少しでも手掛かりを見付けなければ…。
…おや?
ぼくは窓の傍にある小さなテーブルの上に、
一冊の本が置いてあるのに気付いた。
手に取り、開いてみる。
その本には、柔道の秘伝が書かれていた。
中でも、一際ぼくの目を惹き付けたのは、最後のページに記されている
“山嵐流捻り竜巻背負い投げ”
という技だった。
通常の一本背負いに捻りを加え、威力を倍増させた
柔道技というよりは、もはや、殺人技といえるシロモノだ。
テロリストとの戦いには、こうした強力な技が必要だ。
早速、練習する必要がある。
ちょうど目の前に、柔道の練習用の俊夫がいるじゃないか。
世の中、とてもよく出来ているものだ。
「えいやっ。」
俊夫を投げた。
死んだ。
飛んでいった俊夫がそのまま便器に頭から突っ込み、
抜けなくなって窒息したのだ。
「すいません!
俊夫さんが…、死んでしまいましたちくしょう!!!」
「それより、トイレが流れなくなってしまったじゃないですか!
どうしてくれるんですか、ヤジマさん!!!」
234バトルロワイアル編:2008/05/24(土) 21:51:52 ID:6PTXxlA4
>>225の続き
B.「真理、ぼくと一緒に子供を育てよう!」

「それってプロポーズ?」
「え、いや……」
まだ付き合ってもいないのに、プロポーズだなんてそんな。
でも、ぼくはそれもいいかなと思い始めていた。
「十年経ったら考えてあげてもいいわ」
そ、それってどういう意味……。だが、真理はさりげなくスルーした。
「全くあんな事件が起こったせいで、もう新学期まで日がなくなっちゃったわ」
そういえばぼくたちは大学生だった。あまりにも非現実的な場所にいたので、
日常のことなど忘れていた。
「そうだね。もうすぐ新入生も入ってくるし」
思えば真理に出会ってからとても長い大学一年間だった。
真理と一緒に旅行ができて喜んでいたのもつかの間、春休みは終わろうとしている。
殺し合いなんてものが起きなきゃ、もっと真理と一緒にいられたのに。
その点は残念だったが、ぼくが事件を解決したおかげで真理のぼくを見る目に変化が
あったのは事実だった。
もしかしてあのまま何も起きなかったら友達以上恋人未満で終わっていたかもしれない。
「真理、ぼくの事どう思ってるの?」
真理はぼくの質問に答えず、目を閉じた。もしかして、キスを求めてる?
ぼくは真理の顔にそっとぼくの顔を近づけ……。
「ちょっと何やってるの?」
え、違った? ぼくは慌てて真理の側から離れた。くそう。もう少しだったのに。
「まあ、恋人候補には入れてあげるわ」
結局そんなもんだよなと思いながらも、ぼくはどこかで安心していた。
進展は少しずつ、でも将来は結婚して、子供三人。妄想がふくらみ始めていた。
235バトルロワイアル編:2008/05/24(土) 21:52:22 ID:6PTXxlA4
「香山さんは春子さんが出てくるのを待つみたいね」
真理に話かけられて我に返った。白い壁のマイホームが見えたのは気のせいか。
「情状酌量の余地はあると思うけど、実刑は免れないと思うしね」
「おい、透! 真理って女もこっち来い。もうすぐ陸に着くぜ」
田中さんに呼ばれ、ぼくたちはみんなの元に行った。
事件にあまり関係ないぼくたちは先に帰されたけど、俊夫さんや香山さんはまだ
島に残っていた。
「田中さん、私にも名刺ください」
真理が突然そんな事を言い出した。
「何に使うんだよ?」
「ストーカーとかに追いかけられた時よ」
ストーカーってまさかぼくのことじゃないよな。
「透、捕まらないようにほどほどにしとけよ」
だから何でぼくがストーカーなんてしなきゃいけないんだ。
「透くん、ありがとう」
可奈子ちゃんにお礼を言われた。ぼく別に何もしてないんだけどな。
真理に睨まれた。
「やっぱり私も俊夫さんと残ればよかった」
ちょっと待って真理、その聞き捨てならないセリフは一体。
「なんか加奈子むかつく」
「ちゃっかり美樹本さんといい感じになっちゃって」
啓子ちゃんと亜希ちゃんは口々に文句を言っていた。
「あんたたちも会社でいい人見つければいいじゃない」
可奈子ちゃんはそう言って美樹本さんにくっついていった。
OL三人組決裂か?
236バトルロワイアル編:2008/05/24(土) 21:52:44 ID:6PTXxlA4
「次郎さん、いい加減真理に謝ってあげて」
今日子さんがそう言って真理と小林さんの仲を修復しようとするが、二人は
取り合わなかった。
「私、別に叔父さんに謝ってもらう必要ありませんから」
「別に僕は真理を疑ったわけじゃ……」
「私は二度とシュプールには行きませんけど」
真理はきっぱりそう言って船を後にした。ぼくは慌てて追いかける。
「真理、待ってよ」
「とろとろしてると置いてくわよ。帰って課題とか終わらせなきゃいけないんだから」
そういえばぼくも全然やってなかった。
「真理、荷物一つぐらい持って……」
「男でしょ。それぐらい軽く抱えてきなさいよ」
ぼくは真理の分と二つの荷物を抱えながら、ぼくは一生尻に敷かれるかもしれない
と思った。

【バトルロワイアル編 完】
237名無しのオプ:2008/05/24(土) 22:00:07 ID:xWAfHAKX
「もうどうしようもないやろ。
若者を責めたらあかんで。
自身無くしたらどないすんねん。」
「そうですよ。
若手を大きく育てる為に多少のミスには目をつむるものです。」
香山さん、田中さんがぼくを援護してくれる。
「そ、そうですね。
私がどうかしてました。」
小林オーナーは清く反省の態度を示した。

その後、美樹本さんの部屋のトイレは封鎖された。
トイレの無い部屋。
大変な不評だったらしく、その部屋は誰も利用しなくなったらしい。
全く迷惑な話だ。

                             終 【全く迷惑な話】 ( コンテニュー>>196 )
238名無しのオプ:2008/05/24(土) 22:01:22 ID:xWAfHAKX
>>196の続き
( >>233>>237 )
239名無しのオプ:2008/05/24(土) 22:25:31 ID:m3gQE1G6
遂にバトロワ編完結ですかあ。長い間お疲れ様でした。
とても読み応えがあり、面白かったです。
次回作も期待してますw
240名無しのオプ:2008/05/25(日) 05:27:43 ID:PW+4NyAp
>>196私にはE以外考えられない
241名無しのオプ:2008/05/25(日) 22:24:04 ID:E6e96Xod
>>196の続き

E. 香山さんが糞を漏らしているのを目撃した。

何だか悪臭がするな…。
ぼくは吐き気を堪えつつ、ふと正面を見た。
正面には香山さんがいる。
スラックスの尻の辺りが、不自然に盛り上がっているのが分かる。
「香山さん…、まさか…!」
ぼくは香山さんに詰め寄った。
「な、なんや!!!」
香山さんはこれまでに無いほど焦っている。
「一体どうしたんです?
ヤジマさん。」
小林さんが異常な空気を察知して、ぼくに話し掛けてくる。
「どうしたもこうしたもないですよ。
異臭がするんです。
香山さんから、異臭がするんですよ!!!」
「香山さんだったのか。
俺もさっきからおかしいと思ってたんだ。」
俊夫さんも異臭に気付いていたようだ。
「困りますね、香山さん。
客商売のペンションで糞漏らしですか?」
小林さんが香山さんを睨み付ける。
「ふざけるんやない!!!
わしは漏ら…ブリぶりぶうぶうbウブブ!!!」
ギャーーーーーーーーー!!!!

                          終 【死の香り】 ( コンテニュー>>196 )
242名無しのオプ:2008/05/26(月) 01:31:34 ID:rAAwvvEA
>>196
もう地雷は残ってなさそうですね。残念だけど(おい)
Aでお願いします。
243名無しのオプ:2008/05/30(金) 16:35:35 ID:0cj0bZoA
過去ログ置き場作ってみた
http://kinyoukai.hp.infoseek.co.jp/
244名無しのオプ:2008/05/30(金) 23:13:11 ID:0cj0bZoA
ここに、「かまいたちの夜」というゲームがある。
これはどんなゲームだっけ?

A.ペンションで殺人事件
B.マリオみたいなアクションゲーム
C.恋愛シュミレーションゲーム
D.ダンジョン探索RPG
245名無しのオプ:2008/05/30(金) 23:20:43 ID:bZcxLLs7
新作キタ!?
>>244
一番好きなジャンルのDで。
246名無しのオプ:2008/05/31(土) 00:27:58 ID:d21ndadO
>>244の続き
D.ダンジョン探索RPG

【不思議なペンション編】

ぼくはペンションシュプールにきていた。真理と一緒にスキーを楽しんだ後、
シュプールに戻ってみると、シュプールは入るたびにマップが変わる
ダンジョンとかしていた。
ぼくが入口のドアをあけると、ぼくの前にモンスターが立ちはだかった。
ぼくが昔やった事があるゲームのマムルというモンスターに似ていた。
「ま、真理。どうしよう」
「男なら戦いなさいよ」
武器も何も持ってないのにあんまりだ。すると、斜め右方向にこんぼうが
落ちているのが見えた。
ぼくは、

A.ひとまずこんぼうを拾いに行った
B.モンスターを真理に任せてとんずらした。
C.素手でモンスターに立ち向かった。
D.ここはどろぼうだろう。ぼくはひたすら店主を探し求めた。
247名無しのオプ:2008/05/31(土) 01:07:31 ID:oQP28gI4
MSXとは懐かしいw
というわけで俺もやったDで泥棒行為を
248不思議なペンション編:2008/05/31(土) 11:30:06 ID:d21ndadO
>>246の続き
D.ここはどろぼうだろう。ぼくはひたすら店主を探し求めた。

「ちょっと、透。どこ行くの?」
「店主を探すのさ」
「モンスターはほっといていいの?」
「あんな雑魚はほっとけば良いのさ。ろくな経験にならない」
「んもう」
真理は渋々ついてくるが、マムルも真理の後から追ってくるようだった。
「気持ち悪いわね」
真理はそう言ってマムルを払いのけた。マムルは確かかわいいモンスター
の部類に入ったと思うんだけどな。真理はマムルを素手でぼこぼこに殴り
つけ、ついに倒した。ファンファーレのような音が鳴り響いた。
真理のレベルが上がったらしい。やけに簡単にレベルが上がるな。
「もう、待ってよ」
真理が二歩離れて追ってきたので、ぼくは一度素振りをした。
おかげで真理は無事追いついた。このゲームお互い離れると不利なのだ。
改めてぼく達は店主を探す旅に出たが、なかなか見つからない。
まさかこのフロアにはないんじゃと諦めかけたとき、最後の部屋にあった。
「ここ何なの?」
「お店だよ」
「ふーん」と真理はわかったんだかわからない返事をして部屋を見回した。
「おなかすいたわね」
真理はそう言って床に落ちているおにぎりをむさぼり食いだした。
「ちょっと待って」
とぼくが言った頃にはおにぎりは真理の腹の中におさまっていた。
もちろん店主は入口を塞いでしまい、ぼくたちは部屋に閉じこめられたのだ。
おにぎり25ギタン。アイテムを取らずに来たので売るものも何もない。
249不思議なペンション編:2008/05/31(土) 11:30:53 ID:d21ndadO
やはりどろぼうするしかないのか。だが、どうやって?
ぼくは売ってるアイテムを調べてみることにした。
真理が食べてしまったおにぎりを除いて、8つのアイテムがあった。

たかとび草
大きなおにぎり
カタナ
まるい壺[5]
ぎんの杖
めぐすり草
ウサギの巻物
あなぐらマムルの肉

ぼくはとりあえず全部拾って考えた。未識別のアイテムが多い。
真理が余計なことをしなければモンスターを使って確めたのに。
「透、入口が誰かに塞がれてるわ。出られない」
今更何を言ってるんだ。これだからトーシロは。
ぼくは、

A.とりあえずカタナを装備した。
B.ぼくもおなかすいた。大きなおにぎりをむさぼり食った。
C.まるい壺の中にアイテムを入れた。
D.ぎんの杖を店主に振ってみた。
E.たかとび草を飲んだ。
F.あなぐらマムルの肉を店主に投げつけた。
G.ウサギの巻物を読んでみた。
H.めぐすり草を飲んだ。
250名無しのオプ:2008/05/31(土) 13:11:18 ID:MQa+GTrE
251名無しのオプ:2008/05/31(土) 23:38:36 ID:TSlpDwQy
>>196の続き

A. 美樹本さんはプロだ。
  だとすれば、ただ殺されるだけではなく、
  仲間であるぼくに何らかのメッセージを残しているはずだ。

ぼくは、部屋の中を慎重に見回した。
デスク、クローゼット、ベッド、バスルーム、窓…。
とにかく、色々と調べて回る。
何も発見できない。
…いや、そんな馬鹿なことはない。
美樹本さんはきっと何かを残しているはずなんだ!
そうに決まってるんだ!!!
ぼくは意固地になって、部屋を探し回る。
「…おい、透くん。
もういいんじゃないか?
これだけ探して何もないなら、もう無駄だろう。」
「…そうですね。」
他の人達は、もう廊下に出てしまっている。
ぼくも、部屋を後にした。
廊下に出ると、何故か誰もいない。
おかしいな…。
まだ、部屋の中にいるのかな?
ぼくが部屋に戻ろうとしたその時、頭に衝撃が走った。
そのまま視界が黒く染まった。

                        終 【何もない部屋】 ( コンテニュー>>196 )
252名無しのオプ:2008/06/01(日) 00:00:41 ID:7KaImQy5
>>196
全部選択出来るのかちょっとドキドキ。
Bでお願いします。
253名無しのオプ:2008/06/01(日) 22:40:43 ID:33okgpte
>>196の続き

B. 犯人は突発的に美樹本さんを殺したと思われる。
  そうした場合、計画的では無いが故に、何か致命的な
  ミスを犯し、それが残っているはずだ。

ミスだ。
絶対に、ミスがあるはずだ。
もみ合いになったりした時に、ありがちなミスだ。
それしかない。
そうなると、床に髪の毛が落ちているとか、
美樹本さんの爪に皮膚が残っているとか…。
ぼくは、“ミス”という観点に絞って調査を続けた。
ひたすら続けた。
ミスを犯さない人間はいない。
従って、必ず痕跡があるはずなのだ。
ぼくは、“ミス”という観点に絞って調査を続けた。
ひたすら続けた。
何時間も続けた。
何日も続けた。
何ヶ月も、何年も続けた。

                            終 【狭い視点】 ( コンテニュー>>196 )
254名無しのオプ:2008/06/02(月) 02:52:48 ID:9GGY3tyW
cしかないすね
255不思議なペンション編:2008/06/04(水) 00:02:45 ID:GA+K4xSE
>>249の続き
G.ウサギの巻物を読んでみた。

突然、見渡す限り大きな部屋ができていた。さては大部屋の巻物だな。
店主は猛スピードで階段に移動していった。
「透、何なのこれ? 突然部屋が大きくなったわ」
「大丈夫。むしろ好都合さ」
これでどろぼうもしやすくなったというものさ。
ついでにばしょがえの杖でもあればもうけものだ。あ、そういえば
真理もいたんだった。ぼくだけが階段に行っても意味がない。
だとしたら必要なのはふきとばしの方か。
「透、モンスターがたくさんこっちに向かってきたわよ」
このゲーム、ぼくたちが動かなきゃ敵も動かないことになっている
はずなんだが、真理が何かしたんだろうか。まあいい。杖の試し振りの
標的になってもらおう。
ぼくはとりあえずカタナを装備した。敵を殲滅したら取残したアイテムの
回収もしなきゃならない。
「真理、こっちから動いたら不利だから、敵を待ち伏せするんだ」
「わかったわ」
ぼくたちは来る敵来る敵を倒しまくって二人ともレベルが上がった。
この階はマムルやあなぐらマムル、からかいおさるなど、弱い敵しか出て
来なかった。そういえば杖を振るのを忘れていた。最後にやってきた敵に
さっそく振ってみたが、何も起こらなかった。
「なーに? それ?」
「わからない」
敵のダメージをくらっても何も起こらない所をみると、いたみわけではないし、
ふういんかふこうか判断がつかない。とにかく今のところははずれだった。
256不思議なペンション編:2008/06/04(水) 00:03:16 ID:GA+K4xSE
取残したアイテムは、木の矢7本と、やくそう、180ギタンと役に立たない
物ばかり。唯一まともなのは長巻+1だが、これは真理にあげた。
仕方ない。店主を階段からどかすには唯一この手段しかない。
それは、

A.なんとかして店主を倒そう! ぼくは店主に遠くから矢で攻撃してみた。
B.あなぐらマムルの肉を店主に投げた。
C.「ごめん」と言ってぼくは真理を犠牲にした。
D.めぐすり草を飲んだ。
257名無しのオプ:2008/06/04(水) 06:07:20 ID:0YJj1XIY
>256
A
258名無しのオプ:2008/06/05(木) 01:32:13 ID:HPzrVNHa
目薬草→地雷発見→店主巻き込み殺害の流れか肉が本命と見た。さすがに一階で店主を正攻法で倒せないだろ
259名無しのオプ:2008/06/08(日) 01:39:37 ID:vQ6UzxTa
ヤンガス引っ張りだして始めた俺がやってきましたよ
260名無しのオプ:2008/06/09(月) 12:50:39 ID:k8ndkoc/
保守がてらあげ
261不思議なペンション編:2008/06/10(火) 21:08:56 ID:rvNfLajT
>>256の続き
A.なんとかして店主を倒そう! ぼくは店主に遠くから矢で攻撃してみた。

しかし、一つ矢を撃つごとにすごい速さで追ってくる店主は、気付いたら
ぼくたちの隣まできていた。やばい。後1ターンで即死だ。
ぼくはこの状況を打開する方法を必死で考えた。たかとび草を飲んでも真理
が取り残される。まるい壺がやりすごしなら一時的に助かるかもしれないが、
そんな確立の低い事に命はかけられないし、どっちにしろ真理が危ない。
このゲームぼくが死ななきゃ大丈夫かもしれないかが、まさか真理を犠牲に
するなんて考えられない。それに仲間が死んだらやり直しになるダンジョン
もあるから油断できない。
ぼくの考えはなかなかまとまらない。その間に真理が動いたらやっかいだ。
「透、何止まってるの? お店の人が来たわよ」
はああ。ぼくは溜息をついた。真理は何もわかっていない。
「そんな事言って一歩でも動いたらもう終わりなんだよ」
「どうして?」
「店主に殺される」
真理はまだわからないという顔をしていたが、ぼくは無視する。
元はといえば真理がおにぎりを食べたからこんな事になったのだ。
結局大したアイテムもなかったのだから店なんか素通りすれば良かった。
気はすすまないが、やっぱり肉を投げるしかないのか。
ぼくは意を決してあなぐらマムルの肉を店主に投げた。
はずれた。
ぶしゅっと血飛沫が舞う音が聞こえ、ぼくは一瞬で絶命していた。
真理もなすすべがなくぼくと同じ結末をたどるだろうと思いながらも、先に
死んだおかげで真理のそんな姿を見ることがない事にただぼくは安堵していた。

                      バッドエンド【安堵の死】
262不思議なペンション編:2008/06/10(火) 21:12:40 ID:rvNfLajT
>>256>>249>>244
やり直し(どちらからでも)
263不思議なペンション編:2008/06/10(火) 21:16:17 ID:rvNfLajT
>>262
>>246抜けました
264名無しのオプ:2008/06/10(火) 21:22:49 ID:vWV5JvZ2
>>256
逆に気になってしまったので、Cでお願いします
265名無しのオプ:2008/06/12(木) 07:06:01 ID:/9tSN9ja
原作や他のストーリーでは、知的でシリアスで完璧設定の真理だけど、
不思議なペンション編ではおバカでKYキャラだねw新鮮だ。
266名無しのオプ:2008/06/15(日) 17:16:22 ID:CTRKXNwa
「ちんぽっぽっちんぽっぽっ。」
夕暮れの時間、落ち着いた雰囲気の談話室に、キチガイじみた声が響いた。
皆、一斉に声の方を見る。
俊夫さんが、フンドシ一丁で踊っていた。
「ちんぽっぽっちんぽっぽっ。」
「きゃあーーーーーーーーーっ!」
「やめさせろ!!!」
「何やってんだお前!!!!!」
一瞬にして談話室は戦場のような雰囲気に包まれた。
「ちんぽぉおぉぉ…!」
俊夫さんは激しく抵抗する。
バチン!
ドッカン!
飛び交う怒号、砕け散る家具…。
惨劇の渦がシュプールを飲み込んだ。
それを他所に、ぼくはシュプールを出て、自宅に戻った。

                                          完
267名無しのオプ:2008/06/16(月) 10:58:50 ID:J3+0u2nw
未完の作品続き読みたいなあ。職人さんたちは何処へ
268前スレ515:2008/06/16(月) 15:07:39 ID:nkZymd5m
前スレ>>520の続き

そうか、思い出した。奴の正体は……
A.ミネルバ社の重役だ。
B.岸猿家の末裔だ。
C.案外、身近にいる人間かもしれない。

とりあえず再開。
269名無しのオプ:2008/06/16(月) 15:25:43 ID:38hpjMHB
>>268
続きキター!!ずっと気になってたんですよ。
Cでお願いします。
270名無しのオプ:2008/06/25(水) 13:52:20 ID:KOrHjIa9
            , ' ' ´ ` :,
           ;'       `,
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271名無しのオプ:2008/06/28(土) 21:15:50 ID:QDY29Z6h
スレ違いすまないが無印で美樹本が田中さんの遺体おくとすると美樹本はどうやって外に出たんだ?
272不思議なペンション編:2008/06/30(月) 13:48:08 ID:QjjsNPMv
>>256の続き
C.「ごめん」と言ってぼくは真理を犠牲にした。

「え、透どうしたの?」
ぼくは真理を背に向かせ、その背中を店主に向かって突き飛ばした。
ズシャっという何かが振り落とされた音がして、ぼくは目をつぶった。
たとえ自分のせいだったとしても、真理の死ぬ瞬間なんて見たくない。
ぼくがそのまま目を開けようとしたら、次第に意識は遠のいていった。
気付くとぼくはペンションの談話室で横たわっていた。
ダンジョンにいたのは夢だったのだろうか。だが、真理の姿を見つけた時、
ぼくは愕然となった。
「今すぐその男を殺して!」
真理が小林さんや美樹本さん数人に取り押さえられている。
「透、よくも私を犠牲にしたわね」
真理が恨みがましい目でぼくを見た。やはり夢ではなかったのか。
だったら何故ぼくは死んでいないのに、ここに戻されたのだろう。
まさか真理も死んだら強制的に戻されるシステムなのか。
確かに、トルネコ3ではイネスとかいう馬鹿(失礼)が殺されたら即終わり
のルールだった気がする。ンフーのダンジョンでも最初はンフーが死んだら
終わりだったっけ。くそう。そうと知っていればもう少しねばったのに。
だが、後の祭りだった。仕方ない。もう一度挑戦しようと思った時だった。
「私は一生あんたを許さないわ」
どこから持ってきたのか真理が釜を持ってぼくに振り下ろそうとしている。
周りの人が必死でおさえようとするが、真理に振り払われる。
「覚悟!」
ぼくは目をつぶった。真理に殺されるなら本望だ。
これぞ本当のかまいたちの夜と思いながら、ぼくは眠りについた。

                          バッドエンド【真理の逆襲】
273名無しのオプ:2008/06/30(月) 16:10:46 ID:jIbFLcwD
>どこから持ってきたのか真理が釜を持って

ちょw鈍器www
274不思議なペンション編:2008/06/30(月) 16:23:13 ID:QjjsNPMv
>>273すみません。誤字ですww鎌ww
275名無しのオプ:2008/06/30(月) 18:16:36 ID:1AD45iFs
自分的には釜の方が意表をついて面白くて好きだけどw
>>256のDでお願いします。
276名無しのオプ:2008/07/05(土) 23:06:14 ID:lC+T6vAB
小林オーナーは突如引退した。
何と、ペンションの経営を、真理と結婚したぼくに任せるというのだ。
ぼくの返答はというと…、

A. 「頑張ってみます。」
B. 「こんなド田舎のペンション経営なんてやってたら、
   ワーキングプアまっしぐらや!」
277名無しのオプ:2008/07/06(日) 02:20:55 ID:quXV/dGV
>>276
新作ktkr!?
お約束のBでお願いします。
278不思議なペンション編:2008/07/13(日) 14:12:38 ID:AJyJOzmZ
>>256の続き
D.めぐすり草を飲んだ。

すると、部屋の中の罠が見えるようになった。
ぼくは部屋の中をぐるぐると回ってあるものを探した。
「ちょっと、透。どこ行くの?」
「あった!」
「何がよ」
ぼくが探し求めていた落とし穴だ。これで下の階に行ける。
「何これ? 変な蓋がしまってる。ここから下に行けるの?」
「ああ。そうだよ」
真理もやっとこのゲームの仕組みがわかってきたな。よしよし。と思ったら、
真理は突然落とし穴に飛び込んだ。
「きゃあ! 何これ」
「真理、待っ……」
真理の姿は見えなくなってしまった。
せっかく大部屋になったし、敵の場所もわかるからもう少しこのフロアで
経験値稼ごうと思ったのに。ぼく一人で稼いでもいいけど、無知な真理を
一人で行かせるわけにはいかないか。
仕方ない、ままよ。
ぼくは目の前の落とし穴に飛び込んだ。

いてて。気付いたら小さな部屋の真ん中にいた。
真理はちゃんと隣にいて一安心。やっぱり一人で勝手に歩けない事になってるんだな。
「透、こんなの聞いてない」
真理は尻をさすっている。落ちたときにうったのだろうか。
「だから不用意に行動するなってあれほど」
「言ってないわよ」
うっ。言ってなかったか。
279不思議なペンション編:2008/07/13(日) 14:15:13 ID:AJyJOzmZ
「とにかく、これからは勝手に動かないで。色々と危険だから」
「わかったわ。ゲーマーの透に任せる」
「べ、別にぼくはゲーマーじゃ……」
「あらそう? やけにゲームの事に詳しかったけど。オタクじゃないの?」
「オタク?」
ゲーマーとオタクを一緒にしないでほしい。別にぼくはあんなきもいデブの連中じゃない。
ぼくはオタクと聞くとすぐ一昔前のオタクのイメージを思い出すけど、今は違うのか。
どっちにしろぼくは自称さわやか好青年だ!そこはゆずれない。
「ぼくを偏見の目で見ないでくれセニョール」
「ふるっ。透の方が偏見の塊じゃない」
な、何でぼくの心の声がわかったんだ。
とにかく、ぼくは次の階を進む事にした。

しばらく歩いて次の部屋に進むと、真理の前にマムルがやってきた。
もちろん真理は一撃で倒す。

天からの声「なんと マムルが起き上がり 仲間になりたそうにこちらを見ている!
仲間にしてあげますか?
はい
いいえ」

「透、何これ?」
「ぼくも知らないけど……」
シレンにモンスターが仲間になるシステムなんかあったっけ?
これはトルネコ3かヤンガスでは……。
まさか、真理が倒すとたまにモンスターが仲間になるのだろうか。
真理はそう言いながらも、はいと選んでいた。
っておい! 常識的に考えてここはROMに選ばせるところだろ!
280不思議なペンション編:2008/07/13(日) 14:16:56 ID:AJyJOzmZ
「やだ、この子私たちに付いてくるわ。かわいい」
ちょっと待て。最初に気持ち悪いとか言ってなかったか?
ぼくは真理が怖いのでそこはつっこむのをやめておいた。
「ぼくたちの仲間になったみたいだよ。代わりにモンスターと戦ってくれるんだ」
「へええ。面白いわね」
真理もやっとこのゲームの面白さがわかったか。
と思ったら、通路から新しいモンスターがやってくるのが見えた。
ん? まさかあれは……。こんな浅い階からボウヤーが出てくるのか。
このまま動かないとぼくたちは狙い撃ちされる。かといって近付くのも危険だ。
現在のアイテムは、

Eカタナ(装備)
木の矢7本
あなぐらマムルの肉
大きなおにぎり
たかとび草
やくそう
ぎんの杖
まるい壺[5]

さて、どうしよう。

A.そろそろ不思議なペンション編も飽きたので<<244に戻るとするか。
B.続けろや!
C.操作を考えるのが面倒なので任意で作ってください。
281名無しのオプ:2008/07/13(日) 15:57:48 ID:qmf2dl/i
>>280さんは疲れているようだ。
僕は選択肢を増やしてあげる事にした。

D.木の矢をひたすら打つ打つ打つ
E.たかとび草を使う
F.ぎんの杖を振ってみる
G.まるい壺を使ってみる

トルネコとヤンガスのみでシレンはほとんどやった事ないので、ちゃんとした選択肢を作れなくてごめんなさい。
282名無しのオプ:2008/07/23(水) 21:09:33 ID:59RVogMB
>>281
F.
283名無しのオプ:2008/07/27(日) 19:11:07 ID:9xKRP5LK
テスト
284かまいたちの夜1(啓子編):2008/07/28(月) 21:57:03 ID:0x1ZUDNg
仕事が一段落ついたので
お弁当を食べた後、
わたしは
A.とある雑誌を鞄から出した
B.お菓子を食べた
C.寝た
285名無しのオプ:2008/07/30(水) 06:44:59 ID:rCu765d+
>>284
Aでお願いします
286かまいたちの夜1(啓子編):2008/07/30(水) 20:48:10 ID:WHSqWkAX


とある雑誌を鞄から出した。
もちろん片手には食後のお菓子がある。
今回食べているのは苺マシュマロである。
苺のほんのりとした甘さにマシュマロのやわらかさ。絶妙のコラボレーションである。
この両方を使って苺マシュマロを作った人は凄い。
とても尊敬している。
…話がそれてしまったけれども、わたしが取り出した雑誌は旅行雑誌。
その中で紹介されていた一つのペンションに興味を持ったのである。

そのペンションの名は「シュプール」…。

何でも、ここは他のところよりもサービスがとてもいいらしい。
それに……料理が凄くおいしいとか。
わたしが惹かれた一番の理由はそれである。
いつ行くかも決めてある。
こうなれば後は誘うのみ。
そう思ったわたしは、早速可奈子のところへと向かった。
「可奈子〜」
「何?」

A.亜希は?
B.旅行に行かない?
C.何でもないや。
287名無しのオプ:2008/07/31(木) 06:38:41 ID:wD1J7rJl
>>286
Aでお願いします
288かまいたちの夜1(啓子編):2008/08/02(土) 23:09:50 ID:kdeqNd25


「亜希は?」
「亜希だったらあそこにいるわよ」
見てみるとお弁当を食べている。
おそらく人のいい亜希のことだから、
上司の悪口にでも付き合っていたのだろう。
わたしは、亜希がお弁当を
食べ終わってから話すことにした。
「ちょっとこれ見てくれない?」
「ペンションシュプール…?どうしたの急に?」
と可奈子が言う。
「だってぇ、うちの会社もうすぐ冬休みじゃない?
それにこの前3人でどっか旅行に行こ〜って
約束してたじゃない…?」
可奈子たちは雑誌を見つめている。
「どお?良さそうじゃない?」
「そうね……料金も安いしスキーもできるから、わたしは行きたいな…。亜希は?」
「わたしもいいと思う」
…というわけで、わたしたちは行く日と集合場所を決め、
その日の昼休みを終えた。

時はあっという間に過ぎていき、
シュプールに行く日に近づいていった……。
289名無しのオプ:2008/08/09(土) 18:04:37 ID:1U8lci8G
ひょっとして規制くらってるのかな
290名無しのオプ:2008/08/13(水) 12:52:37 ID:c1j+JkkI
デンパンの透の殺人編見れなくなってる…
291名無しのオプ:2008/08/13(水) 15:20:36 ID:E0ydoXss
デンパンってなんですか?
292名無しのオプ:2008/08/14(木) 02:32:31 ID:9GJNPMJc
ゲームブックのように、選択肢がリンクになっていて原作に近い形で読み進められる本があるサイト
293名無しのオプ:2008/08/14(木) 10:47:12 ID:RI2s6jYm
ありがとう!
アレが読めなくなったのか…
まだ全選択肢読んでなかった。
もう読めないのかな?残念…
294名無しのオプ:2008/08/18(月) 02:03:46 ID:A/q09Rgk
なんだって…
295かまいたちの夜1(啓子編):2008/08/19(火) 00:28:25 ID:4GhqdHLJ
−そして当日−
わたしは集合時間より5分早く待ち合わせ場所に着いた。
見てみると亜希はもう来ている。
亜希としばらく喋っていると、
集合時間より少し遅れて可奈子が来た。
「遅いよ可奈子〜」
「ごめんごめん、電車に乗り遅れちゃった」
と言っているが、あまり反省していない様子。
まあいつものことだけど…。
わたし達は亜希の車に乗って、スキー場へと向かった。

……やはり来なければ良かったかなあ…。
わたしは今心底後悔していた。
理由は簡単。
スキーのせいである。
雑誌を貸してと急に可奈子に言われた時から
嫌な予感はしていたのに…。
何と可奈子は大のスキー好きだったのだ。
そして今わたしはこのように、
後悔しながら雪に埋もれて半雪だるま状態になっている。
しばらくして、亜希のレクチャーが終わったのか、
可奈子がこっちに来てくれた。
「可奈子〜、助けて〜」
「ぷっ!啓子ったら雪だるまみたい!」

A.わたしは半強制的に連れて来られたのに、
そのようなことを言われてムッとした
B.「そう?」とふざけて言ってみた
C.「ひどい!」…と言って泣く真似をした
296名無しのオプ:2008/08/19(火) 07:12:35 ID:tV0TXpvY
C
297名無しのオプ:2008/08/31(日) 02:25:35 ID:KOJaAyxK
鯖移動した?
298名無しのオプ:2008/08/31(日) 02:26:22 ID:KOJaAyxK
ごめん、ずっとレス無いから(保守も)勘違いした
299かま1(啓子編):2008/09/03(水) 09:43:48 ID:rQE413mR
C

「ひどい!」…と言って泣く真似をした。
「啓子…嘘泣きしてるのばればれよ」
「……」
いつもながら嘘泣きは通用しなかった。
そんな風にはしゃぎながらスキーをしていると、
だんだんと空が暗くなってきているような気がした。
「ねえ…何か天気が少しずつ悪くなってきてない?」
「確かに雲行きが怪しくなってきたわよね」
と言ったのは亜希。
何せ半日もスキーをやっていたのだから、
わたしはへとへとに疲れていた。
亜希も疲れている様子だったので、
ここぞとばかりに適当な理由で切り上げ、
ペンションへと車を走らせた…。

ペンションに着いてみると、お客の中では
2番目に早く着いたらしい。
先に来ていたのは「田中」という人だ。
わたしたちは部屋で少し休憩した後、

A.そのまま喋っていた
B.談話室に行こうということになった
C.記念写真を撮ることにした
300名無しのオプ:2008/09/03(水) 15:44:50 ID:9917s63w
>>299
Cでお願いします
301名無しのオプ:2008/09/08(月) 20:46:39 ID:hRlVWPpW
「ホモらないか?」
突然だった。
突然、下半身露出の美樹本さんが俊夫さんに飛び掛ったのだ。
「きゃぁあーーーー!!!」
女性陣の絶叫と共に、悪夢が始まった。
「ウホッウッッホッ!!!」
たくましいからだがおりかさなりあせとあせがまじりあう。
そんな中、ぼくは…。

A. 逃げ出した
B. 参加するんだ
C. アッオオ!!!
302名無しのオプ:2008/09/09(火) 00:27:29 ID:xmkkrkpE
>>301
いきなりすごい新作がw
とりあえずCでお願いします
303名無しのオプ:2008/09/10(水) 21:07:02 ID:Pf2TOjA3
C. アッオオ!!!

イても勃ってもイられなアッーいグッ!
ぼくも参加したんだ。
「おおい!
やめとけ、もう戻れなくなるで!」
香山さんが止めに入る。
激しい腰の躍動。
絶叫。
ほとばしる愛。
宴は続く。

                     完
304名無しのオプ:2008/09/17(水) 21:03:46 ID:dRSVE4kY
ペンションシュプーウでおきタ殺人自県。
ヴぉくは兇悪反みきもとを捕まえた救世主としてワイド・ショウに
ヒッパリダコココココだtったンだ。・
おえねも沢山入るし、女も黙っていてもよってくrんだだだりゃぁぁあ!
そんなぼくに愛想をつかした真理は、ある日、
ぼくの前から姿を消した。
ぼくはその時初めて気付いた。
一番大切なものは何だったのかを。
・・・ひっひひひ!
それは・・・・・・・!!!

A. 金と女と名誉。
B. 清原
C. 真理だ。真理こそがぼくの全てだったんだ。
D. 半裸でGOGOGOGGOGOGO!!!
305名無しのオプ:2008/09/17(水) 21:59:56 ID:C4DWKmIk
よい!いいぞ!
Cだッッッッ!
306名無しのオプ:2008/09/19(金) 11:14:27 ID:aM643fAo
久々にかまスレに来たらモップ以上の壊れっぷりw
307名無しのオプ:2008/09/19(金) 22:55:53 ID:6C9q208v
アッオオ!!!
308名無しのオプ:2008/09/20(土) 23:13:54 ID:Pg+XlfYq
C. 真理だ。真理こそがぼくの全てだったんだ。

悲しいことに、大切なものというのは、無くしてから気付くものだ。
ぼくはそのことを悟ってから、真理に会いたくてたまらなくなった。
なったったったったアッーーー!
探すんだ。
真理を、探し出して、心から謝りたい。
そして、やり直すんだ。
ぼくは決意を固めると、身支度を整え、自宅を出た。

自宅を出ると、真理が行きそうな場所を考えた。
…シュプールだ。
あそこしかない。
へひゃひゃひゃひゃ!!!
ひーーーーはっはっは!!!!
突如沸き起こる笑いを堪えつつ、駅へ入る。
切符を買おうと、販売機に硬貨をいえれるるるるる。
画面をタッチする。
………、おや?
お金を入れたのに、切符が出てこないじゃないか。
「すいません、切符が出てこないんですが。」
駅員をつかまえて抗議する。
「嘘付くんじゃねえ!殺るぞオルァ!!!」
間違いなくイカレており駅員だった。
命の危険を感じたぼくは、仕方なく駅を後にした。
309名無しのオプ:2008/09/20(土) 23:19:40 ID:Pg+XlfYq
電車が無理なら、タクシーだ。
待合場所でしばらく待つと、一台の個人タクシーが来た。
ぼくの前で止まると、ドアが開いた。
「お客さん、どこまで?」
「かなり長いんですけど、大丈夫ですかね?」
「ほほう、長距離のお客さんですか!
こりゃありがたいねぇ!
で、どこですかい?」
「N県のペンション・シュプールまで行きたいんですよ。」
「ああー、あのバラバラ殺人があったってあそこですか。
分かりました、乗って下さい。」
タクシーに乗り込む。
走り出し、高速道路へ。
途中、窓を開けて、ボウリングの球を後続の車に投げ付けたりして遊んだ。
勿論、車は大破・炎上したけど、それがまた楽しかった。
「お客さん、熱いですねえ!」
それはそうさそうさそうさそうさそうさ・・・・・イグッ!
ケタケタケタ…。
ウフフ。
頭の中で精霊が囁くが、それは夢のような感じだった。
タクシーはN県に入った。
310名無しのオプ:2008/09/20(土) 23:25:11 ID:Pg+XlfYq
「うひゃあああああああああああ!
こんれまた、すんげえ雪ですねえ!
ここから先は車じゃ無理だ!
お客さん、悪いけど、ここからは他の移動手段で行って下さい。」
「しょうがないですね…。」
ぼくは、タクシー運賃の60兆円を支払い、降りた。
60兆ならリーマンが救えるけれども、タクシーは便利だねッ♪
ぼくはタクシーのフロントをハンマーで破壊しながら、
シュプールへ向かった。

30時間ほど連続で歩くと、明かりが見えてきた。
あれだ。
あれこそがぼくの記憶の中にあるペンション・シュプールはうぁE!e1
寒いし、疲れているけれども、走り出していた。

入口の前に着いたボボボボボボボlッグglァ・・・!

A. インターフォンを鳴らした。
B. 二階から侵入した。
C. 大声で真理を呼んだ。
D. おおっと、田中一郎に変装しなきゃ。
311名無しのオプ:2008/09/21(日) 05:11:10 ID:HNZkviTy
今回の書き手さんはかなり壊れてる路線で攻めてるなw
元ネタあるのかな?
>>310
やはりここはDで。
312名無しのオプ:2008/09/21(日) 07:28:18 ID:O/85bsx8
こういうの大好きwwww
313名無しのオプ:2008/09/21(日) 07:54:21 ID:czbO8VkE
やはりこれはモップの人が更にパワーアップして帰って来たんだろうかw
314名無しのオプ:2008/09/21(日) 12:33:09 ID:Fef02lNL
このスレはモップ職人スレじゃねーっての

もうさ、モップの人はトリップつけてくれよ
モップの人個人には申し訳ないけど
>>313みたいなレス見ると、
なぜかむしょうにイラつくようになっちゃったんで
315名無しのオプ:2008/09/21(日) 13:40:42 ID:O/85bsx8
自分も一気にしらけた。
もう随分前に、「面白ければどの職人かなんて関係ない」って事で
話がまとまってなかった?
その後にも、「モップネタはもうスレの名物みたいなもんで
書いてるのが同じ人とは限らない」って話も出て
そういう事で丸く収まってたはずなのに。
自分もモップ個人に対しては何とも思ってない。
…はずだけど、アンチになりかけてるな。
あ、>>313は詫びのレスとか入れなくていいから。てか、もう黙ってくれ。
書き込んだログはもう消せないしさ。
316名無しのオプ:2008/09/21(日) 21:29:43 ID:DVIMXxZT
自分も何かにつけてモップの人モップの人騒ぐのはどうかと思うけど、
>>314-315まで過敏に反応しなくてもいいのでは。

>>313は久々の書き手登場が嬉しくてちょっと悪ノリが過ぎただけで、
別に深い意味というか悪意はないと思う。
まあ今回はモップと言う言葉は現時点では全く使われてないし、
職人さんがモップ職人とは別人ならそう思い込まれて気分悪いとは思うけどね。
気にしてないのならありがたいけど。
317名無しのオプ:2008/09/21(日) 21:42:20 ID:E6bSbDOF
>>313
モップ専用スレ立てて信者同士で盛り上がってれば?
318名無しのオプ:2008/09/21(日) 22:07:14 ID:O/85bsx8
>>316
過敏反応とは全く思わない。
あなたの心の広さには驚きだよ。
319名無しのオプ:2008/09/21(日) 23:18:02 ID:czbO8VkE
たかがモップの一言だけでここまでぎゃーぎゃー騒がれると確かに覚めるわな。
320名無しのオプ:2008/09/22(月) 00:18:13 ID:FbElLzr1
こんな事で騒ぎ立てて雰囲気悪くして…そっちのほうがよっぽどスレのためにならんと思うけどな。
しかも「過剰反応じゃない」なんて自覚までないんじゃどうしようもない。
職人も投下しずらくなるんじゃ、とか考えないわけ?
気にいらない評価や意見なんてスルーしとけよ。子供か。
321名無しのオプ:2008/09/22(月) 05:04:54 ID:XGLtsiOb
>>313=319
おまえ死ねよ
322名無しのオプ:2008/09/22(月) 08:30:38 ID:1JO4bLuE
>>316
>>319見ても「悪意はない」って言えるか?
確かに>>313では他意無くレスしたんだろうが、質の悪い奴には違いない。

>>319
じゃあお前も騒ぐなよw
人気者になれて喜んでんの?www

>>320
スレのため、と本気で思ってるんなら、静観してひたすら投下を待つべきだろう。
おまえも騒ぎ立ててる連中と同類って自覚ないんじゃどうしようもないねw
323名無しのオプ:2008/09/22(月) 12:57:23 ID:1JO4bLuE
>>320
ID見れば分かるけど、>>312までは物凄く楽しんで応援してたんですが?
自分はモップ祭りに辟易していたからね。
なんでもかんでも「モップ様の光臨だ!」みたいな流れになるのを
ずっと我慢してロムってたが、我慢しきれなくなった。
しかも今回は>>316の言う通りモップのモの字も出て来てないし、
違う職人さんかも知れないのに、あんな失礼なカキコする神経を疑うよ。
レスはこれでやめる。
>>313の悪質さも分かったし、しばらくロムに徹するわ。
324名無しのオプ:2008/09/22(月) 20:59:27 ID:YwXS7Se+
なんで俺と>>323のIDが同じなんだ?
偶然なんだろけど、なんだかなー。
325名無しのオプ:2008/09/23(火) 11:10:12 ID:eEyvEhOv
この程度で投下やめるようならこのスレじゃやってけない。
むしろこういう流れの中、平然と投下する位じゃないと。
本格推理モノを書けば犯人やトリック当て議論になるし、
(ネタ潰しになる可能性なんて考えてないらしい)
(投下主が許してもロムの楽しみを奪ってるのに遠慮無し)
我流でかけば「本格じゃない」だの
(なにをもってして本格なのか知らんが)
「ここはミス板、推理させろ」と叩かれるし
(かまパロってだけじゃイカンらしい)
ギャグに走ればモップコールwだし、
(モップが自演してんじゃないの?って位に必ず湧くwww)
とにかく外野が黙ってないスレだから。
とりあえず自分は>>323に同意しつつ、>>310の続きを待つ。
326名無しのオプ:2008/09/24(水) 00:16:46 ID:uscUztft
>>310の続き

D. おおっと、田中一郎に変装しなきゃ。

ぼくはシュプールから少し離れた雪が盛り上がった場所に行き、
バッグから変装グッズを取り出し、素早く着替えた。
これでへひへ完璧だ。
インターフォンを鳴らす。
中から、やつれた男が出てきたたたたたアタタホォアァァ!!!
よく見ると、真理の叔父・小林次郎だった。
以前会った時は精力的な顔付きだったのに、頬がこけて
ゲッソリしている。
「おうあ!
予約してる田中一郎だが!」
ここまで言って、ぼくはしまったと思った。
ここでは、以前、全く同じトリックを使った殺人事件が起きているのだ。
田中一郎という名前は、みっきーが使った偽名と同じじゃない!
小林さんのきったねえくっさいお顔を見ると、
案の定脅えたような顔をしてりるれい。
「し、失礼ですが…、あなた、本当に田中一郎さんなんですか?
申し訳ないのですが、何か、お名前と住所を確認できるモノを
お見せいただけませんかね?」
「しょんがねぇべな!」
ぼくは、予め偽造した運転免許証を見せた。
この偽造免許証の出来は凄い。
何というか、アートだ。
PIカソが泣いてニゲゲゲゲゲへへへへへへ…!
「確かに確認させていただきました。
すみませんね、以前、問題が起きましてね…。」
「I know!I know!Feel so good!」
ぼくはシュプールに入った。
327名無しのオプ:2008/09/24(水) 00:25:39 ID:uscUztft
シュプールの中は、以前とほとんど変わっていなかった。
しかし、雰囲気が暗い。
「オーナーさん、何かこの場所暗いネ?」
「例の事件があって以来、客足が途絶えてしまいましてね…。」
「オーソレハタイヘンデスネ。
それでそれでなんですけど、それでなんですそれでそれでででなんですけおd。」
「何でしょうか?」
「このペンションに小林真理サンいませんか!」
「真理ですか?
真理なら、明日、このペンションにアルバイトしに来ますけど…。
お知り合いですか?」
「そうなんですね。
知り合いなんですね。
まあ、何といっても、知り合いですよ。
論理的には知り合いですし、まあ、知り合いだと思いますけど、絶対知り合いです。」
「まあ、今夜はゆっくりしていって下さい。」
ぼくはルームキーを受け取ると、842階の自室に向かった。
自室に着いたぼくは何をするのかといいますと、

A. シャワーを浴びる。
B. 隣の部屋の人に挨拶しに行く。
C. 寝る。
D. 清原の価値の論理的考察と王貞治
328名無しのオプ:2008/09/24(水) 11:33:46 ID:Ilzp//Fv
壊れっぷりが癖になるなw

Aで!
329不思議なペンション編:2008/09/24(水) 21:04:46 ID:2zKQYGKW
>>281の続き
F.ぎんの杖を振ってみる

ぼくはボウヤーに向けてぎんの杖を振ってみた。
ぼくとボウヤーの位置が入れ替わった。ってよりによって場所変えかよ!
ぼくのつっこみもむなしく、ボウヤーは○○○に向かって矢を放った。

さて、○○○とは?

A.ぼく
B.真理
C.仲間になったマムル
D.王監督お疲れ様です(SBファンの名にかけて)
E.長文書くのが面倒になったからってすぐ選択肢つくるなよ
330名無しのオプ:2008/09/25(木) 17:19:27 ID:1pV0nO0R
>>329
Eは別に気にしてないので、Dで。
331不思議なペンション編:2008/09/27(土) 09:33:50 ID:SqC498ij
>>329の続き
D.王監督お疲れ様です(SBファンの名にかけて)

王監督の今期限りの監督引退が決まり、ぼくは打ち震えた。
ぼくは本拠地Yahooドームでの最後の試合をTVで見た。
結果は惨敗だったが、王監督の胴上げを前にいつしか涙が流れていた。
あああ。ダイエー時代にはなかなか勝てなくて、王監督に文句を言った
事もあったけど、やはり偉大な人だったな。
大リーグで大活躍中のあのイチロー選手も王監督を慕っていたのだから。
「田中一郎です」
お前じゃねえ! パクロスのCMかよ。
ぼくはサングラスで黒ずくめの怪しい男を彼方に吹っ飛ばした。
まったく人が感慨にふけっているときに邪魔しやがって。
ぼくはだんだん口が悪くなるのを感じながら王監督最後の試合を見に、
仙台へ行こうと思った。
332不思議なペンション編:2008/09/27(土) 09:40:52 ID:SqC498ij
「透、いい加減にしなさいよ」
何故か真理が怒って近づいてきた。一体どうしたんだ?
「真理、ぼくは王監督の偉大さを語っていたんだよ」
「そんなことより、私の姿を見なさいよ」
え? ぼくは真理をまじまじとみた。何故か衣服はぼろぼろ。
それに所々擦り傷ができている。
「真理、一体どうしたの?」
「あんたのせいよ。あんたの」
「え? ぼくが何かした?」
「私たちをほっといてどこかに消えてたじゃない。猫耳スライムは私を
かばって死んじゃったわ」
真理がぽろっと涙を流した。
猫耳スライム? まさかマムルのことか。確かにそう形容できないことも……。
「一体どこ行ってたっていうのよ」
「え?」
「私たちをほっといてどこほっつき歩いてたって言うのよ」
ぼくはただ杖を振っただけなのに。
それがたまたま場所変えで、通路にいたから何も見えなかっただけなんだ。
だが、真理はぼくにいいわけをする時間を与えてくれなかった。
ぼくは真理のジャイアントスイングを食らいながら息絶えていた。

                        終【ぼくは何も悪くない】
333名無しのオプ:2008/09/28(日) 00:57:37 ID:YlykEyxR
>>329からでいいのかな?
Cでお願いします。
334名無しのオプ:2008/09/30(火) 21:49:38 ID:/ymdikxI
>>327の続き

A. シャワーを浴びる。

バスルームに入る。
くせえええええええええええ!!!
凄まじい悪臭がした。
どうやら、排水溝から悪臭がしているようだ。
フタを開けて中を見ると、腐った芋が山のように詰まっていた。
「なんなんだよ…ここは…。」
ぼくは恐怖に脅えながら、シャワーを浴び、すぐにバスルームを出た。
疲れが出たのか、強い眠気が襲ってきた。
ベッドに倒れ込むようにして、すぐに眠りに落ちた。

…コンコン。
ドアのノックの音に起こされたぼくは、腕時計を見た。
どうやら30分ほど寝ていたらしい。
「田中さま、夕食の用意ができました。
1階の食堂へお越し下さい。」
小林さんの声だ。
「分かりました。
すぐにイグオッアアァオ。」
かなりの空腹を感じていたぼくは、ドアを勢い良く開けた。
小林さんの顔にドアがヒットして、鼻が粉砕骨折したようだけど
ベホイミならすぐに直るはずです。

食堂に着いた。
客はぼくしかいない。
一体どうなっているんだ。
335名無しのオプ:2008/09/30(火) 22:00:44 ID:/ymdikxI
「オーナーさん。
他の客はいないんですか?」
ぼくのセリフを聞いた、鼻がグチャグチャの血塗れの小林さんは溜息をついた。
何だその態度は。
「先程も申し上げましたとおり、客足が途絶えてしまいましてね…。」
「営業努力が足りてねぇな!」
「返す言葉もありません。」
「まあええ。
メシ持ってきて下さい、お願いします!!!」
「はい、せめて、田中さまだけでも当ペンションのフルコースを
お楽しみ下さい。」
運ばれてくる料理はどれもこれも素晴らしいものだった。
選び抜かれた素材、繊細な味付け、美しい盛り付け。
正に、プロの成せる業だ。
そして、ぼくはその素晴らしい料理にゴキブリを入れた。
「おおい!
なんじゃあ、これは!!!
ゴキブリが入っているじゃないか!
とんだ不手際だねはう::
kろえは料金はタダにひてもらわんといがんばね!?」
「田中さま、これは大変な失礼を!
すぐに料理を下げさせます!
どうかお気を悪くしないで下さい。」
「気にしてね。
俺が淹れたんだしさ。
落ち込むなよ、次があるさ。」
「ありがとうございます。」
336名無しのオプ:2008/09/30(火) 22:05:40 ID:/ymdikxI
食事は静かに終わった。
談話室でお酒でも飲むかな…。
ぼくは、談話室のソファに腰掛けると、ワインの栓を抜いた。
上等の赤ワインは、グラスの中で妖しく輝いている。
そして、談話室に流れるスローテンポなピアノ・ナンバー。
これだ。
これこそがぼくが求めいてた大人の時間だ。
ぼくは酔いしれながら、清原の引退試合を見た。

30分後。
酔いがかなり回ってきた。
しかし、まだ物足りない気もする。

A. ぼくはワインのボトルを追加注文した。
B. もう寝よう。明日は真理が来るのだ。
C. 外に出て、星空でも見るとしよう。
337名無しのオプ:2008/09/30(火) 23:59:22 ID:D7mlikuA
>清原の引退試合を見た
明日ですね。と突っ込んでおいて選択肢は他の方に任せます。
338名無しのオプ:2008/10/01(水) 02:52:51 ID:Cl/gxyHw
よし、ここはCで。
339名無しのオプ:2008/10/01(水) 06:44:50 ID:mxhzri3J
>「気にしてね。
>俺が淹れたんだしさ。
>落ち込むなよ、次があるさ。」

ちょwww
透、バラすのかよwww
340しりとり篇:2008/10/01(水) 22:37:04 ID:uqBwCKUz
(誰でも参加自由。ただし、「ん」で終わらないように……)


ぼくは、ようやく覚えたボーゲンで、何とか麓までたどり着いた。


Aタケコプターを使えば、スキーなんて楽勝だぜ。
Bたまには、こうやって真理と旅行をするのもいいよなあ。
C「助けてええぇっ!」という悲鳴が聞こえた。
Dたこ焼きが食べたくなってきた、唐突に。
E楽しいはずの真理とのスキー旅行は、思いがけない人物によって、ぶち壊された。
Fたぬき蕎麦の存在価値が分からない。
G「楽しいこと、私と……しない?」突然、耳元で真理の囁き声。
341名無しのオプ:2008/10/02(木) 03:04:05 ID:yDTBJfiF
清原「Gがええな
342しりとり篇:2008/10/02(木) 18:10:09 ID:gsNIpSHc
>>340

「楽しいこと、私と……しない?」
突然、耳元で真理の囁き声。


A「映画でも観たいの?」ぼくは空気を読まずに訊ねた。
B「えーっと……ぼく、初めてなんだけど、いい?」
C「演歌でも歌う?」ぼくは香山さんの方を見る。
D ATフィールドを全方位に張らなければ!
Eエアーギターの腕前を披露するチャンスだろうか。
F映像倫理協会に怒られるようなことをしてやるぞ!
343名無しのオプ:2008/10/03(金) 19:24:22 ID:e/99T6Qc
>>342
Bと迷ったけどFで
344しりとり篇:2008/10/03(金) 23:17:14 ID:tAIp+bJV
>>342


 映像倫理協会に怒られるようなことをしてやるぞ!


A象さん(ぼくが唯一他の男たちに勝っていると思う部分だ)を、真理に見せてあげよう。
Bゾディアック事件の被害者のような状態に、真理を変えてやれ。
Cゾクゾクするような恐怖のどん底に、真理を突き落とそう。
D族だった頃の血が騒ぐぜ!
E増大してきた部分を、ぼくは真理の脚に押し付けた。
345名無しのオプ:2008/10/04(土) 01:42:12 ID:6tp8XsS9
糸冬了
346名無しのオプ:2008/10/04(土) 08:14:54 ID:QdxmODdB
>>344
あえてのDで
347名無しのオプ:2008/10/04(土) 22:11:41 ID:FA4/vPaE
>>336の続き

C. 外に出て、星空でも見るとしよう。

ぼくはソファから立ち上がると、正面玄関から外に出た。
外に出て、空を見上げると、残念なことに曇り空で
星を見ることはできなかった。
…へへへへへ…!
ふと正面を見ると、夜の闇の中に、ポツリと明かりが見えた。
明かりはだんだん大きくなってくる。
どうやら、車のヘッドライトのようだった。
こんな夜中に今頃客か?
ふざねけけえけえひぎはあ!
車はシュプールの前でドリフトをしながら壁に激突して炎上した。
運転手は当然死んだ。
一体何しにきたんだ?
車の炎はシュプールに引火し、キャンプファイアーのように
美しく燃え上がった。
なんかやばそうなので、ぼくはそのまま帰宅した。

後日、新聞を見ると、N県のペンションが全焼したという記事が載っていた。
大変だ大変だシュプール死んでしまうん_?
節子の粉ミルクメラミンメラミン…!!!
ぼくは元の大学生活に戻っていっうぃえう。

                               終
348名無しのオプ:2008/10/05(日) 14:32:04 ID:NR4FsOEG
>>336のA
349名無しのオプ:2008/10/06(月) 01:18:22 ID:d/YC/nuf
>>336の続き

A. ぼくはワインのボトルを追加注文した。

「オーナーさん、ワイン追加!」
「かしこまりました。」
小林さんは、言われるとすぐに追加のボトルを持ってきた。
「おうおうおう!
仕事が早いじゃねぇの?」
「ありがとうございます。
それではごゆっくりどうぞ。」
小林さんは、足早にオーナールームへと向かった。
ぼくはボトルを握り締めると、小林さんをボトルでスラッピングした。
「アうっア!」
小林さんはその場に倒れた。
「何をするんですか!!!」
「お前が太鼓みたいだから悪いんじゃないの!?」
「け、警察を呼びますよ?」
「間違いでした間違いでしたんです!」
「…もうこんなことはしないで下さいね。」
小林さんは頭を抑えながら、その場を去った。
…眠いな。
飲み過ぎたようだ。
ぼくももう部屋に戻るか…。
350名無しのオプ:2008/10/06(月) 01:26:52 ID:d/YC/nuf
翌日。
頭が割れるように痛い。
典型的な二日酔いだ。
しかし、真理に酷い顔は見せられないみせらーえれええねう。
とりあえず、顔を洗う。
冷たい水が心地良い。
次に、着替える。
今日はやたら寒いので、室内だというのにコートを羽織る。
準備を整えると、食堂へ向かう。
「オーナーさん、朝食できてますか?」
「ええ、できてますよひゃひゃひゃひゃ!!!」
小林さんの様子が少しおかしい気がしたが、ぼくは気にしないことにそいあ!
テーブルに付くと、すぐに朝食が用意された。
メニューはカップラーメンだ。
…カップラーメン?
「ちょっと!
いくらなんでもこのメニューは酷いんじゃないか!?」
ぼくはすかさず抗議する。
「食材が尽きてしまいまして、それしかないんですよ。
ざまぁぁぁぁぁあ!」
小林さんの様子がとてもおかしい気がしたが、ぼくはきんしひなhじゃ。
伸びきった糞まずいカップラーメンを食べ終わると、
談話室へ向かった。
朝のニュースを見るのだ。
ソファに腰掛け、テレビのスイッチを入れる。
どんな番組がやっているのかといえば…、

A. NHQおはようジャパン
B. リング
C. 13日の金曜日
D. 清原引退特番
E. ズームアウト夜
351名無しのオプ:2008/10/06(月) 01:52:49 ID:ouJl2dfi
この壊れまくった世界で唯一の良心だったオーナーがwww

あえてDを避けてむしろBでwww
352名無しのオプ:2008/10/06(月) 21:31:40 ID:EfP5HtmU
やはりオーナーが狂ったのは、
度重なる透の攻撃を受けたからだろうかw
353名無しのオプ:2008/10/06(月) 22:31:23 ID:OlCKzoj4
そうです。
透はオーナーに性的虐待を受けていたのです。
だから透のアナルから血が。
354名無しのオプ:2008/10/06(月) 22:50:51 ID:ouJl2dfi
なんでそうなるんだwww
355名無しのオプ:2008/10/08(水) 00:48:24 ID:da+e7Wgm
>>350の続き

B. リング

テレビ画面には、テレビ画面が映っている。
そのテレビ画面には、井戸が映っている。
周りは、人気のない雑木林のような場所だ。
井戸に注目していると、中から薄白い手が這い上がってきた。
妙な動きをしながら、人間らしきものが井戸の中から出てくるようだ。
ああ、アレは人間の女だ。
髪はやたらに長く、腰辺りまで伸びている。
顔はその長い髪に隠されてよく見えない。
服はボロボロのワンピースだ。
女は、こちらに向かってフラつきながら歩いてくる。
ぼくは、とても危険な予感がした。
どこかで、こんなシーンを見たことがあるような気がしたのだ。
女は、なおもこちらに向かってくる。
…そうだ。
これは、リングだ。
リングのSADAKOだ。
間違いない。
このままでは、ぼくは怨念に取り殺される。
女は画面の手前までやってきた。
そして…。
356名無しのオプ:2008/10/08(水) 00:55:11 ID:da+e7Wgm
「啓子でーーーーーすッ!」
「ギャァッ!」
ぼくは、突然の叫び声を聞いて、絶叫した。
画面の中の女がいきなり叫んだのだ。
「びっくりした?
SADAKOだと思った?
プププ…マヌケェ。」
死ぬほどムカつくトーンでキチガイ豚女が捲し立てる。
「ひひいひひいいいいひひひ!」
ふと後ろを振り返ると、小林さんが爆笑している。
そうか。
これはドッキリだったのだ。
屈辱に打ち震えながら、ふとテレビ画面を見ると、
啓子とかいうキチガイの後ろに、もう一人、誰かがいるのが見えた。
…ホンモノだ。
アレは…、ドッキリじゃない…。
ほうら、画面から…。

                                  終 【GAME OVER】
357名無しのオプ:2008/10/08(水) 03:22:34 ID:bD2AIsMF
あのさあ、この話、音読すると面白さ倍増だぜ。
と思って今回も音読してたら、本気で鳥肌たってしまった。
こええええええ

選択肢は他の人に託す
358名無しのオプ:2008/10/08(水) 07:24:35 ID:H6+p0Q5s
まさか真理の前に啓子が出てくるとはw

>>350はEでお願いします。
359名無しのオプ:2008/10/09(木) 04:03:54 ID:hbbjla6z
E.ズームアウト夜
「さあ始まりましたズームアウト夜!!司会の羽鳥健一郎です」
爽やかな男が笑顔で画面に写っている。朝からテンションが高い。
ちなみに朝の番組なのに「ズームアウト夜」というタイトルが付けられているのは昼夜逆転しているニート・ひきこもりに配慮してのことである。

まあそんな事はいいとして、俺はしばらくズームアウト夜を見る事にした。トップニュースは連続山放火事件についてだった。
放火された山はシュプールに近い山のようだ。犯人は現在も逃走中らしい。
テレビを暫く見ていると小林さんが談話室にやって来た。

「やだ〜。透ちゃん。さっきはカップラーメンしかなくてごめんね☆ほんとは私を食べて欲しかったの。ってやだも〜。テヘッ♪」
小林さんが俺の股間をさわさわしながらぶりっ子満載で言った。

「い、いや。それより小林さんの様子がおかしかったから心配で…」
「そうかしら?ねえ、それより今から私食べてみる?ここは私達2人っきりよ」
小林さんの息使いが荒くなってきた。
俺は身の危険を感じ、トイレに行って来ると言ってその場を離れる事にした。
「やだ、私も一緒に行く〜」
小林さんが内股で俺の後をつけて来る。
俺はついに堪忍袋の緒が切れて、振りむきざまに思いっきり小林さんにエルボーをかました。

「ゴルバチョフッ!!」
変な擬音とともに大きな音を立てて小林さんが倒れた。
ふう。これでしばらく目が覚めないだろう。
あれ、そういえば俺は今から何するんだったっけ?

A. 小林さんに馬乗りになる
B. 山を燃やしに行く
C. トイレに行く
D. 厨房に行き朝飯を物色する
E. 忘れたからとりあえず談話室に戻る
360名無しのオプ:2008/10/09(木) 11:38:29 ID:SYR86hcA
お〜い、一人称変わっとるで〜
わざとなのか〜?
361名無しのオプ:2008/10/09(木) 21:00:58 ID:8s0R9AiT
>>359の続き

E. 忘れたからとりあえず談話室に戻る

ぼくは談話室に戻ると、コーヒーを飲みながら
新聞を開いたひらいた平井正史のストレートマジすげえ!!!
新聞の一面は、ノーベル賞受賞の話題で持ち切りだ。
素晴らしい。素らしいヨヨヨヨヨヨyjjヒャウッ。
我が国のレベルの高さを世界に知らしめることができたのだ。
自分のことのように誇らしい気持ちになる。
「はははっ、ノーベル賞くらい、本気を出せば俺だって獲れるさ。」
後ろから誰かが話しかけてきた。
振り返ると、そこには以前殺人が起きた“かまいたちの夜”で
一緒に居合わせた俊夫さんだった。
「俺はな、小学校の時に理科の成績が良かったんだぜ?
だから、本気を出せば、ノーベル賞って訳だよ。」
こいつはやべえな…。
ぼくは直感的にそう思った。
以前会った時は、正義感溢れる好青年だったはずだが…。
「そうですね、あなた、頭が良さそうですもんね。」
まともに相手をするとやっかいなことになりかねない。
ここは手堅くスルーするのだ。
「へっへっへひひっひ!
おめえ、あだまええな?
俺っちの凄さが分かるなんてよゥあ!
よぅし!jこれから部屋で三角形の面積の公式を覚えるぜぜえあ!」
そう言うと、上機嫌の俊夫さんは自室へ行った頭も逝った。
362名無しのオプ:2008/10/09(木) 21:17:41 ID:8s0R9AiT
せっかくの誇らしい気分が興ざめだ。
ぼくは新聞を投げ捨てると、外に散歩に行くことにした。

朝起きた時、かなりの寒さを感じたが、その感覚は間違っていなかったようだ。
空を見ると、どんよりと雲が覆ってきており、
今にも吹雪になりそうな感じだったっていうかーみたいなーじゃね?
…そういえば、真理はいつ頃到着するんだろうか…ハッウ!
今、散歩に出かけると、吹雪で遭難しそうだ。
ぼくは、シュプールに戻ると、小林さんに真理がいつ到着するのかを聞くことにした。
小林さんは、鼻が粉砕骨折していて、更に先程強烈なエルボーを
喰らったにもかかわらず、元気に掃除をしていた。
「オーナーさん、小林真理さんはいつ頃くるのかねぇ?」
「あ?ああ、真理ね。真理なら来ないよ。」
「ふざけんな!
昨日、アルバイトで来るって言ってたじゃないか!!!」
「何を怒っているんですか。
それに、あなたと会うのは今日が初めてでしょうッヒョァSexyboy…。」
これはいかん。
先程のエルボーで、ここ数日間の記憶が消し飛んだようだ。
ついでに、脳にも悪い影響が出てしまった。
もう小林さんは無理だろう。
真理が来るまで、ここで待つしかないか…。
しかし、ヒマだ。
何もすることがない。
どうしようか?

A. 小林さんに死ぬほどマーガリンを食わせる。
B. オーナールームに侵入し、宿泊客リストを盗み見る。
C. タイラントの封印を解除した。
D. 真理の携帯電話に電話してみる。
E. 天璋院篤姫
363名無しのオプ:2008/10/10(金) 18:15:19 ID:bgp1+7jV
>>362
小林さん更に壊れてくださいのAで。
364不思議なペンション編:2008/10/10(金) 21:13:09 ID:pplNajcD
>>329の続き
C.仲間になったマムル

プチッ。マムルは倒れた。ボウヤーはレベルが上がって強くなった。
な、なにーーーーーーーーーーーっ!
ぼくは真理の隣に駆け寄った。ボウヤーは真理が倒したのか既にいない。
真理はマムルの亡骸を抱えて泣いていた。
「そんな……。どうしてこの子が死ななきゃならないの」
真理は気持ち悪いと言っていたマムルに情がわいたようだった。
「真理、泣くなよ。マムル守れなくてごめんよ」
ぼくはかっこつけて言ってみた。
「透はただ見てただけじゃない」
真理は突然怒り出した。一体ぼくが何したって言うんだ。
「そうよ。犬のソースケが死んだ時だって、透は何もしなかったわ」
古いことを持ち出して何を言うんだ。
ちなみにソースケとはぽにょのぱくりではなく、ソースに毛が生えている
という意味でぼくがつけたのだ。ソーナンスとは何も関係ないと思う。
「それに、縁日で買った金魚の金ちゃんは一日で死んだわ」
縁日の金魚に名前なんかあったっけ? 即行でつけた名前じゃなく、
金ちゃんの仮装大賞から取っているはずだ。多分。
「縁日の金魚は最初から弱ってるのを売ってるからほとんどもたないんだよ」
ぼくは知ったような事を言ってみた。
「猫のみゃーただって、飼おうって言ったのに野良猫が一番幸せなんだって
断ったのは誰よ」
真理はぼくの話を全く聞いていない。猫ならせめてニャースってつけろよ
と思った事は永遠にぼくの胸の中に収めておくことにした。
「そういえば透と会う前に実家で飼っていたぴょん太が死んだのも、
きっと透の呪いよ」
おいおい。どこまでぼくのせいにすれば気が済むんだ。
「ぴょんたはかわいい蛙だったわ」
うさぎだと思ったのはぼくだけではないはずだ。間違いない。
365不思議なペンション編:2008/10/10(金) 21:13:58 ID:pplNajcD
真理の話が延々と終わらないので、古いギャグを言ってしまった。
真理はまだぐだぐだとしゃべってる。学校で飼っていたねずみのちゅーちゃん
まで持ち出すのはやめてほしい。
とにかく、このままじゃ埒が明かない。

ぼくは、

A.不思議なペンション編飽きたから>>244に戻って恋愛シュミレーションゲーム
B.最後まで続けろや(ネタがねえ)
C.明日は明日の風が吹く
D.巨人と阪神どっちが優勝するんだろうね
E.「真理、結婚しよう」
366名無しのオプ:2008/10/10(金) 23:06:50 ID:bgp1+7jV
>>365
wktkしながらAで。
367名無しのオプ:2008/10/16(木) 20:03:49 ID:hYQrFw9n
>>366の続き
A.不思議なペンション編飽きたから>>244に戻って恋愛シュミレーションゲーム

ぼくは不思議な力によって、>>244の「C.恋愛シュミレーションゲーム」に
導かれていった。

☆透と真理の恋愛シュミレーションゲーム☆

操作するキャラクターを選んでね

A.透
B.真理
368名無しのオプ:2008/10/16(木) 20:05:46 ID:hYQrFw9n
>>367
すみません間違えました。
>>365の続きです。
369名無しのオプ:2008/10/16(木) 20:57:47 ID:8qj8qYPo
流れが糞つまらないので前スレ728の続きから。

↓どうぞ。
370名無しのオプ:2008/10/16(木) 21:10:29 ID:8uLEZNrv
>>369
でもそれ(バトルロワイヤル編)って

C.ぼくが全部独り占めした。

で続きを待ってる状態だよ?
371名無しのオプ:2008/10/17(金) 07:03:06 ID:0LWsongM
>>367のBで。
372名無しのオプ:2008/10/17(金) 20:47:23 ID:ZXPPXPlQ
私は真理。
元の名前は透。
やっと戸籍変える事が出来たよ。ほんとマジだるかった〜。
でもこれで男と思う存分セックスできるわ。
私GJよ。
さ、これからナンパでもされに街に行こ。

街を歩いてるとギャル男が近寄ってきた。
「ねえ。そこのねえたん。お話しない?」
うわあ…ギャル男きめええええええええええええ
ガリガリな男と髪長い男ってセックスアピールゼロよね。
やっぱり男は短髪でスポーツして筋肉ついてないと。

「キモイから消えて」
そういって私はそそくさとその場を離れた。

…はあ。街歩いててもいい男ってそういないよねえ。
日本人の男ってみんな線が細くて弱そうな男ばっかり。
そのくせ服と髪だけに気を使ってるんだからバカよね。
とりあえず体鍛えなさいよ。ぷんっ。

もう〜私の改造したマンコがうずくわ。早くだれか私のマンコにチンポ突っ込んでよ!!!

スポーツマンの男に手っ取り早くチンポつっこんでもらうにはどこに行けばいいかしら。

A フィットネスクラブでマッチョマンを逆ナン
B 巨人選手とラブホテル行く為に東京ドームに殴りこみ
C 日大に行ってブラブラ歩く
D ソフトオンデマンドに行ってAV嬢デビューし、ミートボール吉野と絡む。
373名無しのオプ:2008/10/17(金) 21:47:43 ID:uc/AYkFU
E やっぱり俊夫さんよ!俊夫さんのところへ行こう。
374名無しのオプ:2008/10/17(金) 21:48:25 ID:uc/AYkFU
F ミキモトさんもいいわね〜ミキモトさんに電話だ!
375名無しのオプ:2008/10/17(金) 21:51:10 ID:YmtpPDNo
G そういえば、真理も性転換したのを思い出したわ!
376名無しのオプ:2008/10/18(土) 13:18:07 ID:v939xXO0
Gを選んでも続きを書いてくれるのだろうか…。
377名無しのオプ:2008/10/18(土) 19:35:32 ID:F8tZYXcu
じゃあ、Gでお願いします!!!
378名無しのオプ:2008/10/18(土) 21:42:32 ID:fH/jK5ft
>>362の続き

A. 小林さんに死ぬほどマーガリンを食わせる。

スコップ一杯のマーガリン。
それは白く輝いていた。
まるで、高級パールのようだ。
小林さんの口の中に、一度に放り込む。
死んだ。
バラバラ殺人事件に続いて、またしてもこのペンションで殺しが起きたのだった。
幸い、ぼくは今、田中一郎に変装中だ。
ぼくのことを矢島透であると知っている人間はいない。
このまま帰ってしまえば…、誰にも分かるまい。
へへへへへへ!!!!!
完全犯罪ってヤツだねこりゃ!!!!!
ぼくは身支度を整えると、シュプールから逃げようとした。
その時、正面玄関から、見慣れた女性が入ってきた。
…真理だ。
真理が…、ぼくが恋焦がれて止まない真理がこのタイミングで姿を現したのだ。
「…叔父さん!?」
真理は、倒れている小林さんの元へ駆け寄っていった。
「誰が…こんなことを…?」
真理は、こちらを振り返る。
ぼくは黙ってシュプールから出ると、スノーモービルのエンジンをかけ、
最高出力で逃げ出した。
道中、異様にカーブが多い。
曲がりきれませんね、分かります。

                                           終
379名無しのオプ:2008/10/19(日) 10:00:59 ID:rsgbzU1H
真理…そういえばあの小娘どうなったのかしら。
私が透の頃、真理になる事を打ち明けたらあの子ショックで「私は透になる!!」って言ってタイに飛んだみたいだけど。
どうやら私が好意抱いてると勘違いしてたみたい。バカな女よねえ。私はメスには興味がないのよ!!
例え私がメスに興味あったとしてもあんなカマトト女にはなびかないわ。
ま、あいつの事なんてどうでもいっか。
それよりも私が欲してるのは純度100%のまじりっけ無しのオスよ。野獣のペニスよ。

そんな事を考えてると携帯が鳴った。どうやらミキティみたい。
「やだ、ミキティチョリース。どうしたの?」
ミキティはミキモトさん。彼は私が女になってからやたら電話してくる。

「真理たん今どこにいる?これから家に来ない?真理たんの言った通り髪切ったからさ」
ん〜…ここは妥協してミキティに抱いてもらうか。
ミキティ体つきは良いからね。短髪にすると化けるかも。
wktkwktk〜

「分かった。じゃあ今から行くね」
そういって電話を切った。
私はうずくマンコを必死で押さえながらミキティのマンションに向かう事にした。

ミキティのマンションに向かう途中、また携帯が鳴った。今度はとっし〜からだ。
「やだ、とっし〜チョリース。どうしたの?」
とっし〜は俊夫さん。彼も私が女になってからやたら電話してくる。男って分かりやすいよね。
「ま、真理たん。今日暇?良かったらデートしない?真理たんの為にバルクアップしたお」

ん〜。どうしよ。2人に同時に誘われた。これは私のマンコが試されてる時ね!!
さて、どうしようかしら。

A ミキティと野獣のセックスよ!!
B とっし〜に奢ってもらってその後セックス  
C 井上康生が東原に中出し?ざけんじゃないわよ
D リアディゾンざまあああああああああああああ
380名無しのオプ:2008/10/20(月) 06:33:59 ID:AA8TfheA
>>379
Cで
381名無しのオプ:2008/10/20(月) 21:04:32 ID:+/wrNJKx
携帯のwebページを見ると井上康生と東原に子供が出来たニュースがトップに載っていた。
ちょっと…私の康生に何してくれてるのよ!!このデスマンコ東原!!!

私は怒りが収まらなくてそのまま思いっきり走った。無我夢中で走った。
いつだってそう。私が好きになった男はみんな普通の女と結婚して幸せになる。
だから私は女になったの。男に普通の女として愛されたかったの。
そんな事を考えながらパンツ丸出しで走っていると目の前に急にトラックが表れた。

「あぶない!!!」
………
「透、透!!!起きてよ!!!」
目を開けると真理が心配そうな顔で僕を見つめている。
ここは…病院のようだ。
「もう。心配したんだから。一緒にスキーしてたら急に透いなくなるんだもん」
真理と…スキー?
「僕は…真理とスキーしてたの?」
「そうよ。透が誘ってくれたんじゃない。でも一緒に滑ってたら急に透がいなくなって3日も行方不明だったんだから。でも目を覚ましてくれて良かった」
そうだった。俺は真理をスキーに誘ったんだ。そこで真理に告白するつもりで。

「僕は…透だよね?」
「何言ってるのよ。透は透じゃない。どうしたの?」
「い、いや。何か変な夢を見てたみたいで。ははっ」
僕はどうやら変な夢をみていたようだ。ものすごく卑猥な夢。

「やだ、どんな夢を見てたのかしら?興味深いわ〜。ふふっ」
そういいながら真理は股を広げて股間を掻いている。
「ま、真理?」
あれ、僕は…本当に透?
それとも…

end☆
382名無しのオプ:2008/10/22(水) 23:59:49 ID:DKrh2Pxt
あげときます
383名無しのオプ:2008/10/25(土) 23:17:59 ID:0f06IUP9
まだ落ちてないパート5スレが、
容量一杯になってんのに一週間居座ってるようなら、
ここで愚痴る!!
384かまいたちの夜1(啓子編):2008/10/29(水) 20:11:55 ID:Ft5lJ42j
C.記念写真を撮ることにした

「どこか撮りやすい場所はないかな〜?」
と言うのは可奈子。
「談話室がいいんじゃない?結構広いし…」
これは亜希だ。
わたしも亜希の意見に賛成して、談話室で撮ることになった。

階段を降りながら可奈子がゲレンデから遠かったとぼやいている。
そこでわたしは、

A反論できなかった…
Bすかさず反論した
Cその意見に少しだけ賛成した
385名無しのオプ:2008/10/30(木) 02:15:29 ID:NKLe2beq
>>384
Cでお願いします
386名無しのオプ:2008/11/15(土) 07:09:42 ID:9hI9L67t
ほしゅほしゅ〜
387名無しのオプ:2008/12/03(水) 01:19:59 ID:vZbzOnZa
ほす
388名無しのオプ:2008/12/27(土) 14:55:26 ID:o/iLpnCc
誰か新作を書かないか?
389かまいたちの夜1(啓子編):2009/01/19(月) 19:14:18 ID:XvvN19s9
Cその意見に少しだだけ賛成した。

「確かにゲレンデからはちょっと遠いね。でもここはご飯がすっごくおいしいってるぶぶにもかいてあったわよ」
「もう、啓子はいつも食べることばっかりなんだから」
亜希が吹き出す。
すると可奈子もつられて吹き出した。
ひとしきり笑ったあと、談話室で撮影会が始まる。
私が可奈子と亜希を撮り、
亜希が可奈子と私を撮り、
可奈子が私と亜希を撮る。


「ねぇ、3人で撮らない?」
可奈子は私と亜希を撮り終えるとそう提案した。
「そうね、3人で撮りましょうよ」
と、私も賛成。
亜希を見ると彼女もうんうんと頷いている。

誰か撮ってくれる人はいないか辺りを見回すと、綺麗な女の人が目に入った。
年は私たちより少し上かな?
隣りになんだか冴えない男の人がいるなぁ。
あの男の人に頼もう。
なんか断らなそうだし。

そう思い、2人のいる方向に歩いていく。
ん?
あの女の人、どこかで見たことあるかも…。


A.気のせいか…
B.たしか女優の…
C.そんなことよりピザ食べたい。
390名無しのオプ:2009/01/21(水) 13:11:06 ID:LGLceCUP
久々にキタ

ここはやっぱりCでw
391名無しのオプ:2009/02/11(水) 23:01:37 ID:548EvDcu
「透くん、ホモらないか?」
香山さんが二人きりの時を狙って声をかけてきた。
「な、何を言ってるんですか!?
気持ちの悪い冗談はやめて下さいよ!!!」
ぼくは本気で抗議した。
「へっひひひひへ!
ええやないけ、脱げ!脱ぐんや!!!」
明らかにキチ☆イの目だった。
このままではまずい。

A. 床に置いてある鉄アレイで殴りつける。
B. ガチプレイを受け入れる。
C. 携帯電話で真理に助けを求める。
392名無しのオプ:2009/02/12(木) 14:13:57 ID:iZUybKkk
>>391 
 
393名無しのオプ:2009/02/18(水) 01:45:56 ID:IkNnPq7h
透の殺人篇を超えるSSがなかなか出ないのう
394名無しのオプ:2009/03/11(水) 12:59:03 ID:fkrzx4xP
保守age
395名無しのオプ:2009/03/12(木) 14:25:53 ID:3vgmWB8C
捕手
396名無しのオプ:2009/03/14(土) 22:26:33 ID:oI2ZDxhN
ガチプレイを受け入れた。
香山さんに押し倒されたぼくは香山さんに全てを曝け出そうと思った。
その時、香山さんがいきなりベッドから転げ落ちた。
脈を取ると、すでに死んでいることが分かった。
興奮し過ぎて心臓マヒでも起こしたのだろうか?
とりあえず、バスルームに死体を隠そう。
浴槽にお湯を張り、香山さんを放り込んだ。
入浴中に心臓マヒで死んだことにするのだ。

何食わぬ顔で談話室へ戻った。
すると、すぐに俊夫さんが近寄ってきて、囁いた。
「…見てたんだぜ?」

A. 「…何をですか?」
B. 速攻で鉄アレイでメッタ打ちにした。
C. 「ぼくも見てましたよ。」
397名無しのオプ:2009/03/14(土) 22:47:38 ID:dxBPOUai
398名無しのオプ:2009/03/22(日) 19:18:42 ID:bFMTv4Jt
B. 速攻で鉄アレイでメッタ打ちにした。

「おうぶッ!」
妙な声を出して俊夫さんが理想郷へと旅立った。
幸い、談話室にはぼくと俊夫さんしかいなかったので
誰にも目撃されずにすんだ。
死体は談話室のテーブルの下に隠した。
何食わぬ顔でソファに座りコーヒーを啜る。
「お!
透くん、一人か!!!」
やたらでかい声で話し掛けてきたのは、美樹本さんだ。
うるせえ、それがぼくのファースト・インプレッションだった。
「一人でコーヒーブレイクとは寂しいじゃないかよ!!!
女の子でも呼んでパーッと行こうぜ?」
うるせえ、それがぼくのこの人に対する永久的な評価だった。

A. 「…うるさいんだよ、どっか行け。」
B. 速攻で花瓶で殴り倒した。
C. 「ロクな女がいねぇだろ。」
399名無しのオプ:2009/03/22(日) 19:47:10 ID:G2nlQk/e
>>398
Aで
400名無しのオプ:2009/03/23(月) 22:15:23 ID:V2CfU0OA
A. 「…うるさいんだよ、どっか行け。」

「照れるんじゃねぇよ、照れるんじゃねぇよ!」
美樹本さんは人の話を全く聞いていないようだ。
ぼくは美樹本さんを無視して、正面玄関から外に出た。
ふと外の様子が気になったのだ。
外には雲一つない美しい夜空が広がっていた。
星の瞬きは都会では決して見ることができない、価値のあるものだった。
「きゃーーーっ!」
ぼくが感動しているその時、ペンション内部から絶叫が響き渡った。
恐らく、香山さんと俊夫さんの死体が発見されたのだろう。
ぼくはさも驚いたようにペンションに駆け足で戻った。
「どうしたんですか!?」
「香山さんが…、俊夫さんを殺したんです!」
…何だ?
訳が分からない。

A. 「何かの間違いでは?」
B. 「殺人ですね?ぼくは刑事です。」
C. 「バカな!二人とも俺が殺ったはずだぞ!!!」
401名無しのオプ:2009/03/23(月) 22:21:26 ID:7hBkA4BP
B 
ってか全部バッドEDになりそうw
402名無しのオプ:2009/03/29(日) 22:50:23 ID:abcI+tF4
ほしゅん
403名無しのオプ:2009/04/11(土) 21:33:41 ID:tLGReGca
B. 「殺人ですね?ぼくは刑事です。」

「ほんとですか!?」
汗と油の臭いにまみれた啓子ちゃんが興奮気味に迫ってきた。
「はっはぁあううやく、逮捕してくんだいよ!!!」
「落ち着いて下さい。
本当に香山さんが俊夫さんを殺したんですか?
現場を見せて下さいよ、現場を。」
「こっちですこっち!」

現場は、一階のオーナールームの前の廊下だった。
狭い廊下に、俊夫さんが壁に寄りかかるように死んでいた。
辺りの壁には血が飛び散って、先鋭的な現代美術のようだった。
「どうです、刑事さん!!!!!」
「確かに死んでますねこりゃ。
それで、犯人の香山さんはどこに行ったんですか?」
「知らないわよバーーーーカ!」
なんなんだこいつは。
「何を言ってるんですか。
さっき、“香山さんが俊夫さんを殺した”と言ってたじゃないですか。」
「そんな気がしたのよ空気読んでよ、マジアホでしょ?」

A. 啓子ちゃんをトイレに流した。
B. 粘り強く尋問する。
C. このキチガイを無視して、俊夫さんの死体を調べることにした。
404名無しのオプ:2009/04/14(火) 08:09:51 ID:164KPbJR
A
405美樹本編:2009/04/14(火) 10:04:07 ID:164KPbJR
 どさり。
 重たい水袋を地面に落とすような音がして、相棒、いや相棒だった男は死んだ。
 俺が殺したのだ。
「悪いな。おたく、どうも信用できそうもないんでね」
 死ぬ前に言ってやるべきだったかな、とも思ったが、どちらにしろ結果は変わらないのだから構わないだろうと思い直した。

 俺の名は美樹本洋介。
 フリーのカメラマン、ルポライターを兼ねる、いわゆるジャーナリストだ。
 同時に、銀行強盗の共犯者であり、首謀者でもある。
 そして、実行犯である男は死んだ。
 南とかいう名前のケチな男だ。

 ペンションシュプール。
 北国にあるそのこじんまりしたペンションに俺は向かって車を走らせていた。
 南も一緒だ。
 といっても、奴は「スキーバッグの中でバラバラに分解された死体として、だが。
 南を殺害した後、俺はしばらく考えた。死体を完全に隔すのは現代日本ではほぼ不可能だ。そこで、俺は心理的な空白を用いて容疑者から外れる手段を思いついた。
 田中一郎の名で宿泊予約を取り、宿泊客に"田中"という、いもしない男の存在を焼き付けてから、姿を消すという計画だ。もちろん俺と同じ服装のままバラバラにされた南の死体を残して。
 上手くやれば、俺は誰からも怪しまれない。バラバラ殺人などという常軌を逸した死体を目にすれば、誰だって冷静な判断力を失うはずだ。
 完璧なはずの計画だった。

 …だが、それは思いもよらない事態によって失敗する事になる。
406美樹本編:2009/04/14(火) 10:05:08 ID:164KPbJR
 そろそろ日が傾いてきた。
 俺は南に着せたのと同じスーツと帽子を身につけ、サングラスをかけて車から降りた。
 スキーバッグをはじめ、俺の指紋は全て拭き取ってある。だが完全に指紋が残っていないのも怪しまれるから、バラバラにした南の腕を使ってバッグの取っ手などには奴の指紋をわざと残してある。
 また、奴と俺では身長差があるので、5cm程底上げしたシークレットシューズも用意してある。
 田中一郎を目撃した客が「田中は大男だった」という証言をしても良いようにだ。
 準備を全て整え、俺はペンションの玄関のドアを開けた。
 しばらくして、バタバタとスリッパの音が聞こえてくる。
 このペンションのオーナーだろうか、冴えない中年が出てきた。おそらく小林とかいうオーナーだろう。
「………」
 俺はそのまま黙っていた。
 下手に声を出せば怪しまれる事になる。どうしても話さなければならない場合は極力低く押し殺した小さな声で話さなければならない。
 が、小林は俺に記帳を勧めるどころか、とんでもない事を口走った。
「おや?田中様、今までどちらにいらしてたんですか?」
 …なんだと?
 今なんと言った?
 俺がどこにいたか、だと?
 いや、それ以前に、この俺が田中一郎と名乗る事を何故知っている?
「つい先ほど記帳も済ませられてお部屋に行かれたと思っていましたが…おや、スキーに行かれてたんですか?」
 小林が俺のスキーバッグを目にして言った。
 どういう事だ。
 俺は今、はじめてこのペンションに来たはずだ。その俺が、田中一郎が既にここに来ているだと?
「あ、忘れ物か何かですね」
 混乱する俺を他所に、小林は1人で納得してしまったようだ。
 ふと、宿帳に目を留めると、そこには確かに『田中一郎』の文字がハッキリと記されていた。
 しかも、紛れもなく南の筆跡で、だ。
 本来なら、俺が南の筆跡を真似て書くはずだった4文字がそこにあるのだ。
 一体これはどういう事だ。
 俺は…

A:もう少し詳しく『田中一郎』を見てみる事にした
B:ヤケになって『美樹本洋介』と記帳してみた
C:「俺が犯人だー!」人の役柄を奪うとはふてぇ野郎だ
407名無しのオプ:2009/04/15(水) 15:44:43 ID:qzCWWPDZ
新作ktkr

Aで!
408美樹本編:2009/04/15(水) 22:31:08 ID:hdUXpXh3
A:もう少し詳しく『田中一郎』を見てみる事にした

 田中一郎。

 田中、一郎。

 田、中、一、郎。

 何度見ても、それは『田中一郎』だ。部屋の番号も書いてある。
 くそ、何がどうなってる。
 まさかこんなところで、こんな形でつまずくとは思ってもいなかったぞ。
 一瞬、南の奴がまだ死んでおらず、俺に復讐する為にこのペンションに…などというバカげた想像が浮かんだが、そんな事はありえない。
 奴は確かにこの俺の手で殺し、バラバラにし、スキーバッグの中にいるからだ。一度殺して、しかもバラバラにした人間が生き返るなどありえない。まして、今奴の体は俺の手の中にある。
 しかし、この筆跡…。
 やはり南の奴と同じだ。
 いや、正確には奴の筆跡を真似たものだ。
 俺も奴の筆跡を真似て記帳する予定だったから分かる。俺と比べると明らかに似せ方が下手だ。
 "筆跡を真似しました"と分かる程度の似せ方だ。
 別の第三者が南の筆跡を真似た書いたものだ。
 とにかく、どこの誰だか知らないが、田中一郎を名乗るふざけた奴がこのペンションにいる事は確からしい。
 俺は…

A:宿帳に書かれてある『田中』の部屋に行ってみることにした
B:くるりと踵を返して出て行く事にした
C:ふと、壁に立てかけてあるモップに目がいった
409名無しのオプ:2009/04/16(木) 02:54:49 ID:eypkPD6C
410美樹本編:2009/04/16(木) 04:54:49 ID:Kje9Ksu/
A:宿帳に書かれてある『田中』の部屋に行ってみることにした

 一瞬、このままペンションから出て行ってしまおうかとも考えたが、気が変わった。
 どこの誰だか知らないが、俺の計画を知っている奴がいる。
 このまま放置しておくわけにはいかない。
 意を決して、俺は"田中"の泊まってる部屋へ向かった。

 部屋の中には誰もいなかった。
 鍵もかかっておらず、あっさりと扉は開いた。
 誰もこの部屋に入った様子はない。
 ベッドのシーツもそのままだ。
 バスルーム、トイレ、クロゼットの中、ベッドの下も確認したが、俺と同じ格好の男が潜んでいたり、飛び出してきたりという事はなかった。
 小林が言うように、部屋に入ってそのまま消えたのだろうか?
 少し拍子抜けしてしまったが、実際偽田中がいたとしたらどうするべきだったろうか。
 とっ掴まえて思惑を吐かせれば良かったのか?
 それとも口封じにそいつも殺してしまうべきだったか?
 とにかく、俺は扉に鍵をかけ、誰も入ってこれない事を確認してから改めてスキーバッグの中身を確認した。
 …南はまだその中にいた。バラバラに解体されたプラモのように、その体はスキーバッグの中に収納されている。
 ちょうど、奴の生首の、虚ろになった目と目が合った。
 俺は別に幽霊だのオカルトの類を信じてなどいないが、死体を真近で見るというのは気分が良いものではない。
 分かりきっていた事だが、南が生き返って…などというバカげた事はないと確信が取れたところで、俺は改めて考えた。
 計画は既にこの時点で狂い出している。
 奴は何者なのだ?
 どこまで知っている?
 一体なんの為にこんな真似をする?
 そして、俺はこの事態にどう対応すればいい?
 俺は…

A:計画を中止し、すぐにペンションから逃げ出す
B:当初の予定通り、計画を実行する
C:考え方を変えて、誰かを犯人にデッチ上げる
411名無しのオプ:2009/04/17(金) 15:30:38 ID:2y29fhml
Bで。
412美樹本編:2009/04/19(日) 07:23:35 ID:WzdEpN5A
B:当初の予定通り、計画を実行する

 本来の計画をもう一度おさらいしてみよう。
 このまましばらく「いかにも不審な男」を演じておき、頃合を見計らって南の死体を部屋に置いて窓から逃げる。
 その際、窓が自動的に割れるような細工をしておき、別の泊まり客の部屋に犯罪を予告するようなメモを残しておく。
 その後、美樹本洋介として何食わぬ顔でペンションに戻り、他の客と一緒に南の死体を発見する。その時腰の一つでも抜かしておけば誰も俺を犯人だとは思わないだろう。
 …これが俺の考えた計画だ。
 だが、ここに田中を名乗る人間がもう1人現れてしまった。
 俺が名乗るはずだった偽名を使い、既にこのペンションに宿泊している…。
 計画の中止も考えたが、既に警察も非常線を張っている頃だ。死体をもってウロチョロするなど自殺行為だ。
 なんとしても、この近辺で死体を処理する以外にない。
 本来ならもっとじっくり考えたいのだが、なにせ時間がない。
 最悪の場合、田中を名乗る偽者を殺害するという手もある。
 なかばヤケ気味ではあるが、俺は腹を決めた。

 ほどなくして、夕食の時間が来た。
 俺はサングラスとコートを身につけたまま、帽子を目深にかぶって部屋を出た。
 偽田中に遭遇したら…と思うと内心穏やかではなかったが、何事もなく食堂に辿り付いた。
 俺は出来るだけ部屋の隅のテーブルに座った。ある程度人目は避けているが、一度目に止まると忘れられない…そんな異様な雰囲気でいなければならない。
 俺以外の客は7人。
 OL風の賑やかな三人組、大学生とおぼしき男女のカップル、禿頭の中年とその妻らしき女。
 そして、オーナーの小林とその妻、バイトの男女。
 俺を含め、このペンションにいるのは12人。
 いや、もう1人いる。
 未だ姿を見せていない、もう1人の田中が。
 俺は…

A:中年夫婦の様子をうかがった
B:OL三人組をそっと盗み見た
C:大学生の二人連れ、特に男のほうに目がいった
413名無しのオプ:2009/04/19(日) 20:13:00 ID:Xvope996
Cがええな
414名無しのオプ:2009/04/21(火) 10:29:13 ID:wgkDDgSK
C:大学生の二人連れ、特に男のほうに目がいった

 目を向けるまでもなく、周囲の人間がチラチラと俺を盗み見ているのが分かる。
 部屋の中だというのにコートに帽子、おまけにサングラスだ。気にするなと言うほうが無理だろう。
 実際、かなり熱い。暖房がよく効いた快適な部屋の中でこの格好はかなり辛い。
 そんな中で二人連れの男のほうが気になったのは、奴だけが俺をじぃっと凝視しているからだ。
「…ちょっと、透!そんなにジロジロ見ちゃ失礼よ」
 連れの女のほうが小声で男をたしなめたが、男のほうは聞いちゃいない。
 出来るだけ人に見られて「普通じゃない男」という印象を抱いてもらわなければならないのだが、ここまで無遠慮にジロジロと見られると逆にこっちが戸惑ってしまう。
 ともかく視線を合わせないようただじっとしていなければならない。
 ところが、奴は、透と呼ばれた男は更に驚くべき行動に出た。
 突然席を立ったかと思うとこちらにツカツカと歩み寄り
「あなたヤクザですかあ?」
 と言ってのけたのだ。
 …!?
 なんだ?こいつは?
 こんな雰囲気の男に普通話し掛けたりするものか?
 俺なら絶対に話し掛けたりはしないというのに。
 理解が出来ない。
 俺が困惑してる間も、奴はこちらの顔を無遠慮に覗き込み、俺の回答を待っている。まるで相手が答えてくれるのが当たり前、と言わんばかりの顔だ。
 こいつ、本当に頭がおかしいのか?
 俺は…

A:聞こえなかったふりで押し通した
B:サングラス越しに睨みつけた
C:「ちゃうねん」なんとなく大阪弁で否定してみた
D:「俺が犯人だー!」全て面倒くさくなった
415名無しのオプ:2009/04/21(火) 11:41:08 ID:6kulde4N
Aで
416名無しのオプ:2009/04/21(火) 11:54:31 ID:TNy7GVM+
Dわろすwww
417美樹本編:2009/04/22(水) 10:28:46 ID:heMa/hRl
A:聞こえなかったふりで押し通した

 みだりに声を出したくもないし、あまりこういう手合いに関わりたくもない。
 それに、どうもイヤな予感がする。
 この透とかいう奴、見た目はただの冴えない男だ。
 おそらく成績も並みかそれ以下、運動もできそうには見えない。
 女のほうともまだ上手くいってなく、上手くいったとしても尻に敷かれるのは確実だ。
 加えて、さっきの言動からしてかなり常識面でも問題がありそうだ。
 …そう言えば、さっき「がちょ〜ん」とか言ってたような気もする。
 ただの平凡な、どこにでもいる冴えない大学生だ。しかも微妙に変人。
 だが…こいつからは何かイヤな感じがする。
 そう、例えば俺が仕掛けた計画を簡単に看破してしまいそうな、そんな感じがするのだ。
 この手のタイプは普段はパッとしないものの、さっきの突拍子もない行動から分かるように、通常では考えつかないような発想と行動をする。
 普通の人間ならバラバラ殺人という異常な状況に直面すれば思考力や判断力が麻痺するはずだ。
 しかし、こういう手合いは非日常的な状況でこそかえって冷静な判断を下す。
 常人とは違う発想と着眼点を持っているから、俺が計算してもいないようなところから真実を見抜く…そんな気がして仕方がない。
 根拠は何もない。全て俺の直感だ。
 俺も多くの犯罪者と接してきたが、この透のようなタイプの人間が現れると思わぬところで失敗をする。
 そうやって塀の中に放り込まれた奴らを何人も見てきた。
 こいつとは関わるべきではない。
 俺は目の前に出されたスープをただ黙々と口に運び、徹底して無視する事にした。
418美樹本編:2009/04/22(水) 10:29:53 ID:heMa/hRl
 幸い、透と呼ばれた男の関心もすぐに夕食に移ったらしく、俺への興味を失ったようだ。
 しかし、それにしても、俺がさっきから口にしているこのスープ…
「まずい!!」
 悲鳴のような声が食堂に響き渡った。
「うわ…」
「なんだこれ…」
「こんな料理あるんか?」
 皆、口々に不満を漏らした。
 そうなのだ。
 石灰を溶かしたような灰色の液体の中に、崩れかけた米粒のような物体が浮いている得体の知れないスープ。
 見た目も味も最悪で、おまけに生ぬるい。
 こんな料理は見た事も聞いた事もない。いや、とても料理と呼べる代物じゃない。
 スープ以外の料理も似たようなもので、味、見た目、量と何一つ満足できない。
 俺は…

A:黙々と食べるふりだけして残した
B:「おかみを呼べい!」海原雄山のようにテーブルをひっくり返した
C:「素晴らしい!」実は俺はマズイものに目がなかった
419名無しのオプ:2009/04/22(水) 16:47:39 ID:U91F0Dyz
Bが非常に見てみたいところだけどAでw
420美樹本編:2009/04/24(金) 22:04:39 ID:x7v5tqGP
A:黙々と食べるふりだけして残した

 ここで騒ぎを起こすわけにはいかない。
 一瞬、某グルメ漫画の親父にようにテーブルをひっくり返せという天の声のようなものが聞こえた気がしたが、じっと耐える事にした。
 事前情報によると、このペンションは料理も上手いということで密かに期待していたのだが…。人の評価などアテにならんものだ。
 その後、小林オーナーが真っ青な顔で飛び出してきて、さっきの料理が手違いですと別の料理を出してきた。
 その料理の味は確かに評判通りの素晴らしいものだった。
 さっきの汚物のようなヒドイ代物がなんだったのか気になったが、今度の料理の味の前には全て霞んでしまう。
 俺は誰よりも早く食事を終え、部屋に戻った。

 さて、いよいよ決行だ。
 死体を置き、ガラスが自動的に割れるよう細工し、またこのペンションに戻る。
 しかし、結局夕食時も、夕食が済んでからも"田中一郎"は現れなかった。
 今ならまだ引き返せる。
 いや、今だからこそあえて決行するべきだ。
 二つの相反する思いが俺の頭の中によぎる。
 俺は…

A:計画通り、死体を置いて窓から逃げる
B:死体は置かずに窓から逃げる
421名無しのオプ:2009/04/25(土) 16:44:56 ID:MF0I2dTD
美樹本編は選択肢が秀逸ですねw
でも、今のところ第二の田中がいる以外はほぼ原作どおりの展開なので、思い切ってBでお願いします。
422美樹本編:2009/04/26(日) 07:55:56 ID:ZOdBmMrS
 この期に及んで躊躇う自分が情けなくなったが、元々俺はそういう性格なのだ。そうでなければとうの昔に塀の中に入っている。
 俺が他の奴らと一線を隔すのはそこだ。
 慎重に、臆病なほど用心深く事を運ぶ。
 まして今回のようなイレギュラーが発生した場合はなおさらだ。
 田中を名乗る男もう1人が存在する限り、南の遺体を置いていくのは危険すぎる。
 死体の処理については別の方法を考えよう。それまでは車のトランクにでも放り込んでおくしかない。
 とにかく、いつ田中が戻ってくるか分からない以上、一刻も早くこのペンションから脱出し、無関係の美樹本洋介にならなければ。
 俺は南の死体の詰まったトランクを持ち上げた。
 …重い。
 人間1人分だから当たり前か。
 こいつとはここでおさらばする予定だったのだが。
「だから!………ら、……に、……………んなものが…!」
 ん?
 なにやら下の階でOL三人組が騒いでいる。三人とも興奮してるようで、かなりの大声だ。
423美樹本編:2009/04/26(日) 07:57:04 ID:ZOdBmMrS
 俺はさほど気にもとめずに荷物をまとめる作業…というより証拠を残さないよう後始末をしていたのだが、
「今夜、12時、誰かが死ぬぅ!?」
 という透の声で手が止まった。
 俺は扉を少しだけ開け、一階の声に耳を澄ませた。
 声はホールから聞こえてくるようだ。
「…誰かのいたずらでしょう」
「…悪趣味ね」
 一体何が起こっているんだ?
 俺は誰もいないのを確認してから廊下に出て、ホールを覗き込んだ。
 ホールには小林、透、透の連れの女、OL三人組がいる。
「でも、誰かがあたし達の部屋に入ってこれを置いて行ったんですよ?気持ち悪くてあそこじゃ眠れないわ!」」
 先ほど読み上げたのか、透は小さな紙切れを持っている。誰かがあの紙に殺人予告を書いたらしい。
 …どういう事だ?
 偽田中の仕業だろうか?
 奴はここで俺が死体を置いて逃げるという計画まで知り尽くしているというのか?
 俺は…

A:覚悟を決めて死体を置いて逃げる
B:ただの悪戯だ
424名無しのオプ:2009/04/26(日) 10:16:50 ID:CtG15mV/
Aで
425名無しのオプ:2009/04/26(日) 11:17:00 ID:rmnD2zkZ
面白いな
久々にwktk
426美樹本編:2009/04/27(月) 16:43:39 ID:qgREhNDb
A:覚悟を決めて死体を置いて逃げる

 くそ、ふざけやがって。
 俺は段々腹が立ってきた。
 もう、あの紙きれが田中の仕掛けた罠だろうとイタズラだろうと知った事か。
 自分でも冷静でないのが分かる。到底懸命な選択とは言えない。
 だが、もし田中の仕業だとしたら奴は俺の計画を知り尽くしているという事になる。
 下手すると美樹本洋介としてペンションに戻った後、車に置いてあった南の死体を持ち出して俺を犯人に仕立てあげる…くらいの事はやりかねない。
 誰が、なぜそんな真似をするのかは分からないが、このまま見えない奴の存在に怯えてビクビクするのはウンザリだ。
 それに外の雪はますます激しくなっている。
 グズグズしてると美樹本洋介のまま氷漬けか、このまま田中一郎としてペンションに留まり続けるしかない。
 時間が無い事が俺を焦らせている。
 が、同時に俺を追い詰めている、見えない田中一郎に憎悪に似た感情も湧いてきた。
 田中だと?ふざけやがって。もし現れたら貴様も殺してやる。
 俺は怒りに任せてトランクを乱暴に開け、南の死体を窓際に無造作に放り出した。
 あとはスキーバッグの底板でも窓につないで、天井の雪にでも突っ込んでから窓から飛び降りればいい。
 俺は窓を開けて外へ飛び出そうとした。
 が、窓から吹き付ける冷たい風と雪片が俺の頬を打ち、少しだけ冷静さを取り戻した。
 俺は…

A:セッケンを使った痕跡を残した
B:バスタブを使った痕跡を残した
C:バスタオルを使った痕跡を残した
427名無しのオプ:2009/04/30(木) 13:14:41 ID:Z3C0dItl
どれも同じような気がするけど…とりあえずCで。
428名無しのオプ:2009/04/30(木) 18:17:15 ID:35+7KbIO
自分は逆に凄い意味深な選択肢だと思って、
「下手なの選んだらマズいかも」って選べなかったよ。
429美樹本編:2009/05/01(金) 20:06:28 ID:LJSNv0iS
C:バスタオルを使った痕跡を残した

 そうだ。
 なんて間抜けだったんだ俺は。
 バラバラ死体がある以上、当然どこかで切断したはずだ。
 ではどこで切断したのか?
 この疑問が出てくるのは当然だ。
 ならば死体をバラバラに切断するなど水場、つまりここではバスルーム以外にない。
 そこでバスルームが使われた痕跡が全くなかったらどう思う?
 当然誰だって不審に思うだろう。
 もし、南の奴を窓のそばで殺し、バラバラにしたとするならこんな問題は発生しない。
 大量の血が現場に残るからだ。解体現場はそこであるのは誰の目にも明らかだ。
 だが、残念な事に奴の死体は既に事前にバラバラにされ、軽量化の為にある程度血も抜いてある。
 現場に大量の血が無い以上、別の場所で切断した、と考える奴がいてもおかしくはない。
 もちろん、バラバラ殺人という異常な状況を目撃したら、そこまで頭が回らない奴がほとんどだろう。
 だが、いないとは限らない。
 特にあの透という奴は危険だ。
 俺は窓を閉め、すぐに痕跡作りに取り掛かった。
 時間がない。急がなければ。

 俺はバスタオルを少し濡らし、絞った。手袋に水が染みる。
 あとは…バスタブだ。
 バスタオルだけでは不自然だ。普通、すぐに流してしまえるバスタブでの切断を考えるはずだ。
 考えてみれば、バスタオルなんか犯人が持参した、などいくらでも言い訳ができる。
 くそ、最初からバスタブを濡らしておくべきだった。
 時間がない。間に合うか?
430美樹本編:2009/05/01(金) 20:08:06 ID:LJSNv0iS
 …なんとか一通りの作業を終えたが、予想以上に時間がかかってしまった。
 部屋の外に水音が漏れないよう、少しづつ水を使っていたから仕方がないのだが。
 さて、いよいよ外へ出ようとした瞬間、俺は自分の頭の回転の悪さを呪った。
 …吹雪だ。
 外はもうまともに歩ける状態ではない。
 雪が"降る"というより"真横に吹いて"いる。
 黒いはずの夜の闇がほとんど白く染まって見えるほどのひどい吹雪だ。
 なんてこった。これじゃ外へ出ても戻ってこれないかもしれない。いや、そもそもこんな悪天候、歩けるのか?
 最初からバスタブに水を流すだけか、下手な小細工などせず飛び出すべきだったのだ!
 だが、迷ってる暇はない。このままここにはいられないのだ。
 窓の鍵を外し、少し開けた瞬間だった。
「あっ!」
 窓は俺の手をするりと抜け、吸い込まれるように夜の銀色の闇に吸い込まれた。

 ガシャン。

 俺の手から窓をもぎ取る程の物凄い風。
 一瞬のはずのその光景は、まるでスローモーションのようにゆっくりと展開し、外壁に叩きつけられたガラスの破片が銀色の世界に飛び散る。
 俺は魅入られたようにそれを見ていた。
 にわかに下が騒がしくなる。
431美樹本編:2009/05/01(金) 20:08:55 ID:LJSNv0iS
 終わった。
 割れた窓から吹き込む激しい風と雪に吹かれながら俺は思った。
 俺の計画は全て終わった。
 ほどなくして、この部屋の様子を見にスタッフと宿泊客が押し寄せるだろう。
 今のうちに外へ飛び出せば、美樹本洋介として戻ってくる事は出来るかもしれない。
 だが別人として死体を発見するという俺の計画は完全に崩れ去った。
「みなさん、異常ありませんでしたか?…とすると後は一部屋しかないな」
 どこかで、笑い声が聞こえてきたような気がした。
「お客さま!田中さま!」
 会った事もない、見た事もない、聞いた事もない田中一郎の声が。
「お客さん!」
 きっと、吹きすさぶ風が聞かせた幻聴だろう。
「やっぱりここでなにかあったみたいですね」
 いつの間にか廊下が騒がしくなっている。
「失礼します」
 マスターキーを使ったのか、扉がゆっくりと開いてゆく。
 奴らはもうすぐ、バカのように突っ立った俺を見ることだろう。
 また、笑い声が聞こえた気がした。

 終



 BADENDです。426から再度選択をどうぞ。
432名無しのオプ:2009/05/01(金) 20:29:05 ID:2iNtbpzu
おもしれえー!
という事で、Bお願いします!
433名無しのオプ:2009/05/01(金) 21:57:20 ID:ytsL8M6Z
イグッ
434美樹本編:2009/05/02(土) 20:24:50 ID:ioS31Csr
B:バスタブを使った痕跡を残した

 そうだ。
 なんて間抜けだったんだ俺は。
 バラバラ死体がある以上、当然どこかで切断したはずだ。
 ではどこで切断したのか?
 この疑問が出てくるのは当然だ。
 ならば死体をバラバラに切断するなど水場、つまりここではバスルーム以外にない。
 そこでバスルームが使われた痕跡が全くなかったらどう思う?
 当然誰だって不審に思うだろう。
 もし、南の奴を窓のそばで殺し、バラバラにしたとするならこんな問題は発生しない。
 大量の血が現場に残るからだ。解体現場はそこであるのは誰の目にも明らかだ。
 だが、残念な事に奴の死体は既に事前にバラバラにされ、軽量化の為にある程度血も抜いてある。
 現場に大量の血が無い以上、別の場所で切断した、と考える奴がいてもおかしくはない。
 もちろん、バラバラ殺人という異常な状況を目撃したら、そこまで頭が回らない奴がほとんどだろう。
 だが、いないとは限らない。
 特にあの透という奴は危険だ。
 俺は窓を閉め、すぐに痕跡作りに取り掛かった。
 時間がない。急がなければ。

 俺はバスタブに2,3度水滴をまき散らした。
 本当はもう少し凝った細工をしたいのだが、どうせ警察が来て調べればルミノール反応が出ない事からフェイクである事は見抜かれてしまう。
 だがその頃には俺は遥か遠くに高飛びしている。ここの客の目を一時的にゴマかせさえすればいいのだ。
 あとはバスタオル、洗面台と石鹸を使った痕跡も残したいが、時間がない。
 こうしてる間にも外の吹雪はどんどんひどくなってきている。ぐずぐずしていたらここに閉じ込められかねない。
 俺はスキーバッグの底板を窓とつなげ、ゆっくりと窓を開けた。
 窓を開けた瞬間、物凄い風が吹き込んできた。窓につないだ底板がなければ、手を離してそのまま窓を割ってしまうところだった。
 息が詰まりそうなほどのすさまじい風の中、俺は身を乗り出した。そのまま屋根の上の雪にバッグの底板を突っ込む。
 これで時間が経過すれば勝手に窓は割れる。
 この吹雪からすると12時よりも早くに窓は割れそうだが、田中の思惑など知った事か。
 目を開けているのも辛い白銀の夜に向けて、俺は飛び出した。
435美樹本編:2009/05/02(土) 20:27:10 ID:ioS31Csr
「すみません!美樹本ですが!どなたかいらっしゃいますか!」
「美樹本さん、ですね?ようこそ、いらっしゃいました」
 小林が食堂から走ってくる。
 俺は猛吹雪の中、なんとか車を動かしてペンションまで戻ってこれた。
「いやあ、一時はどうなることかと思いました。ワイパーはまるで役に立たないし、車はスタックするし…」
 嘘でも作り話でもない。我ながらよくここまで辿り付けたものだと思う。
 俺は外の寒さから開放された事と、美樹本洋介に戻る事が出来た安心感から、記帳しながらひっきりなしに喋りつづけた。
 つけひげがもぞもぞしてかなり喋り難い。
「夕食は終わりましたんですが、おにぎり程度のものならご用意できます。お作りしましょうか?」
 一瞬、あの最高のご馳走の味と、その前に出された食物とは言い難い物体の味が俺の舌に甦った。
「ああ…いえ、途中で色々ぱくつきましたからお腹はすいてません。何かあったかい飲み物でもいただけると、うれしいんですが…」
 車から降りて玄関に回るわずか数秒だけで体が冷え切っている。
「コーヒーとか紅茶みたいなものがよろしいですか?スープもできますが?」
「それじゃあ、紅茶をください」
 実際はコーヒーが飲みたかったのだが、田中に化けて夕食を取った時は食後にコーヒーを頼んでいた。
 些細な事だが、美樹本洋介はコーヒー党ではなく紅茶党を演じたほうが良い、そう判断した。
「じゃあ、お部屋にお持ちしましょうか。それともこの談話室で……?」
 一瞬、暖かい部屋で1人、ゆっくりと熱い紅茶をすすってくつろぎたいという誘惑に駆られた。
 が、今は少しでも長く誰かといて、一人でいる時間を減らさねばならない。
「あ、そこで結構です」
「そうですか。じゃあ、こちらが鍵です。荷物を置いたらまた降りて来てください」
 なにやら小林の声に残念そうな響きを感じた。
 ちらりと横目で談話室を見ると、透とその連れの女、大阪弁で喋る賑やかな中年とその妻らしき女が座っていた。
 連中と歓談するところで邪魔されたくなかったのだろう。そういえば、さっき小林が談話室のテーブルにビールを置いていたな。
 俺が荷物を置きに二階への階段に足をかけた時、鳩時計が一回だけ鳴った。
 八時半だ。
436美樹本編:2009/05/02(土) 20:28:47 ID:ioS31Csr
 俺は部屋に荷物を置いて、すぐに降りる…つもりだった。
 俺は、床に落ちている紙切れを見てしまったのだ。
 その紙切れには赤いマジックのようなもので、文字がなぐり書きされていた。

「こんや 12じ だれかが しぬ」

 …!
 奴だ。
 田中がまた現れたのだ。
 俺は…

A:誰かにこれを見せて騒いでみるか?
B:筆跡から誰の文字か確認できないか?
C:負けじとイタズラ書きを作成してみるか?
437名無しのオプ:2009/05/02(土) 21:02:50 ID:1n/F0HaT
偽(?)田中が気になるので、Aでお願いします。
438美樹本編:2009/05/03(日) 17:56:06 ID:Jk2FPAkg
A:誰かにこれを見せて騒いでみるか?

 この部屋にイタズラ書きが置かれていたという事は可能性は二つ。
 一つは、複数の部屋に紙を置いておき、それがたまたまOL三人組と俺の部屋だった。
 もう一つは、田中が俺の正体と思惑を知った上で、つまり俺の部屋だと知った上でここに紙を置いたという事だ。
 可能性はどっちが高いだろうか…?
 現状ではどちら、とは言い切れないが、後者のほうが危険性は高い。
 ならば、その危険を念頭に置いて行動するのが最善だ。
 俺はイタズラ書きをポケットに突っ込み、そのまま一階の談話室に向かった。

「どうもこんばんは!」
 俺は出来るだけ気さくな人間を装って大声で階下の連中に挨拶した。
 ちょうど連中もビールを飲み出したところらしく、透と大阪弁の中年が真夏にクーラーをかけて鍋を食うだの、南極でストーブを炊いてアイスを食うだの、バカげた話で盛り上がっていた。
「ありゃ、皆さんはビールですか?参っちゃうな。ここに凍えかけた人間がいるってのに」
 大声で笑いながら階段を降りる。
「あ、美樹本さん、もう降りていらしたんですか。紅茶は今入れてますから…」
 小林が手に追加のビールを持って食堂から出てきた。
 その言葉通り、小林の妻と、バイトの女のほうがティーポットとカップをのせたお盆を持ってやって来た。
「春子さんはビール駄目でしたね?紅茶はいかがですか?あと、ミシシッピマッドケーキというのもありますけど…おいしいですよ」
「ええ、じゃあいただきます」
 中年の妻が答えた。こいつは春子というのか。
 俺はさっそく熱い紅茶を口にした。芯まで冷え切っていた体がじんわりと温かくなる。
「ああ…生き返るみたいだ…!」
 つけ髯のせいで少し飲み辛いが、素直な感想を漏らした。
 さて…この中に奴がいるのだろうか?
「泊まり客はこれで全部ですか?」
 出来るだけさり気なく質問してみる。
「いえ、あとまだ四人ほど、いらっしゃいますよ。
 そうだ篠崎君、彼女達もお茶が欲しいかもしれない。ちょっと聞いてみてくれないか」
439美樹本編:2009/05/03(日) 17:58:46 ID:Jk2FPAkg
「はーい」
 女のバイトが電話のそばで元気よく駆けてゆき、受話器を手に取る前に嫌そうな顔でこちらに振り返った。
「…あの、男の方はどうされます?ちょっと怖い感じの…」
「ああ、田中さんか。一応、聞いて見てくれ」
 …まずい。
 電話に出なければ不審に思われるだろうか。
 いや、それよりもしも田中の奴が電話に出たら?
 俺が窓から飛び出し、車でペンションに戻ってくるまでの数分の間に奴が戻ってきたとしたら…。
「えー?…あたし、やだなあ」
「嫌ならいいよ、人付き合いのよさそうなタイプでもなかったし」
「よかった」
 篠崎みどりというバイトの女がホッとしたような感じで言った。かく言う俺もホッとした。
「いやあ、ここはえらくサービスがいいんですね」
 緊張が解けたせいもあり、俺はなんとなく小林に話し掛けた。
「いや、とにかく、人をもてなすのが好きで始めたわけですから…」
 小林は複雑そうな顔で、照れたように頭をかいた。
 ちょうどその時、二階の階段にOL三人組が現れた。
「こんばんわー」
「ちょっと、可奈子。押さないでよ」
「まだ、テレビ見たかったのに…」
 いっきに談話室が騒がしくなる。
「俊夫くんにも声かけたんですけどね。テレビを見てるらしくて、今はいらないそうです」
 ちょうど小林の妻も戻ってきた。
 これで、もう1人の男のバイトを除けば全員がここに揃った事になる。
 この中の誰かが田中に化けているのだろうか?
 俺は…

A:透にイタズラ書きを見せる事にした
B:小林にイタズラ書きを見せる事にした
C:大阪弁の中年男にイタズラ書きを見せる事にした
440名無しのオプ:2009/05/04(月) 08:45:47 ID:Az8BFXi0
やっぱり(´B`)で!
441美樹本編:2009/05/04(月) 12:40:27 ID:QxZaA3kM
B:小林にイタズラ書きを見せる事にした

 俺の目的は周囲の反応を見る事だ。
 騒ぎは出来るだけ大きいほうがいい。
 そういう意味では軽薄そうなOL三人組が適任だが、まだ気軽に話し掛けれる間柄ではない。こんな薄気味悪いものをいきなり見せたら変質者扱いされかねない。
 では透はどうか?
 基本は抜けた男のようだから、取り乱してくれる公算は高い。
 だが、いざ死体が発見された時、俺が自分の手でイタズラ書きを見せた事がどう転ぶかを考えると危険だ。こいつの妙に鋭いセンスは要注意だ。
 ではあの香山という中年は?
 大声で豪快に笑って大人物を装ってはいるが、実際には小心者のオヤジだ。うまくつつけば大騒ぎしてくれるだろう。
 が、今はビールのせいで気が大きくなってる。ただのイタズラだと気にも留めないだろう。
 そうすると、今の状況では話かけやすい人物に絞られる。オーナーである小林だ。
 美樹本洋介という男は演技でもなんでもなく、実際に臆病な小心者だ。
 部屋に入ったら気味の悪い怪文書があった。気持ちが悪いが騒ぎを大きくするのも気が引けるので、最高責任者である小林にだけこっそりと話す…これが一番自然だろう。
 ペンションのオーナーは客商売だ。くだらない噂でも神経質になるはず。
 そこを上手くつつけば、小林自らが怪文書の事を口走ってくれるかもしれない。
 小林のように気が小さく神経質な男は、上手く使えば最高の囮になるのだ。
442美樹本編:2009/05/04(月) 12:45:13 ID:QxZaA3kM
「あの…ですね、小林さん?」
 俺は恐る恐るという感じで小林に話しかけた。
「はいはい!?なんでしょう?」
 なんて大声を出すんだこいつは。
 小林はいつの間にか透達と一緒にビールをあけており、すっかり声も大きくなってしまっている。まだ半分も飲んでないだろうに、相当酒には弱いらしい。
 小林の大声で、周囲の目も自然に俺に集まる。
 しまった。
 これでは小林にだけこっそりと見せるというのは難しい。
 下手をすると、俺が書いたんだろうとか言われる可能性もある。
 いや、俺は最初のイタズラ書きの時はまだ田中だったはずだ。時間的に俺が書いたと疑われるはずはない。この中に潜んでいるかもしれない、田中を除いて。
 ああ、くそ、俺はまた混乱している。
 どうして小林のテンションがいつもより上がっている事に気づけなかったんだ。あの真っ赤な顔を見れば一目で分かったろうに。
 一体どうなってるってんだ。まるで上手く事が運ばない。ここまで計画が狂ったのは初めてだ。
 俺は…

A:「一応自己紹介しとこうかな。若い女性もたくさんいることだし」
 自己紹介する事でなんとかごまかした
B:「実は部屋にこんな物が…」
 周囲の目も構わず小林にイタズラ書きを見せた
C:「あ、パソコンだ!」
 夢中になってお気に入りのスレをチェックした
443名無しのオプ:2009/05/05(火) 09:13:13 ID:L/pZxVsl
鎌井達の…
Cで
444啓子編:2009/05/06(水) 21:07:34 ID:bTw734bl
雪がふっている。
ううん、…どちらかというと吹雪っぽいかも。
あたしは荷物を置きながらそう思った。

旅行雑誌に載っていた「シュプール」に泊まりにいくことになったのは数日前のこと。
あたしが言いだしたんだけど、もしあたしが言い出さなくてもいづれはこのようになっていたに違いない。
会社で働きだしてから可奈子や亜希といろいろなところで遊んだ。
…といってもショッピングが主だったけど。
けれど、今まで旅行だけには行ったことがなかったから。

荷物を置いた後、あたしたちは談話室というところで記念写真を撮ることにした。
「談話室というところ」というのは、場所の名前なんかあたしは覚えていないから。
2階の階段前から下をのぞいてみると…

A.カップルっぽい人たちがいた
B.はげたおじさんときれいな女の人がいた
C.大学生っぽい男の人とアルバイトのポニーテールの女の人がいた
445名無しのオプ:2009/05/07(木) 01:31:47 ID:mdVx905x
新作ktkr!!

>>444
Aで
446美樹本編:2009/05/07(木) 09:56:09 ID:fzS7vuLx
C:「あ、パソコンだ!」
 夢中になってお気に入りのスレをチェックした

 俺は重度の2ちゃんねらーだ。
 仕事もせずにひきこもって2chばかり見ているせいですっかり収入もなくなり、銀行強盗をせざるを得なくなった。
 実は南と知り合ったのも「おまいら、銀行襲うとしたらどうする?」スレで知り合った仲だ。
「最初からあったっけ?変だな……まぁ、いいか。えーと……ビューワは……ギコナビとかちゅーしゃか。基本だな」
 俺は操作しながらおもむろにIEを立ち上げた。専ブラなど使う奴は素人だ。
 開くスレはもちろん俺の常駐板、おまい達の夜part7だ。
「あ、美樹本さんもここのスレの住人なんですか?」
 透が画面を覗き込んで来た。
「ああ、実は最近犯人側の視点での展開を…」
「ええ!ぼく、あのスレの大ファンなんですよ!」
 俺が得意げに語ろうとすると、透が興奮気味に俺に握手を求めてきた。
「お、そうか!いつも真っ先に選択肢を選んでくれたのは君だったのか!ご愛読ありがとう!」
 すると真理も意外そうな顔で口を挟む。
「へぇ、透もこのスレの住人だったの?私、いつもネタ選択肢選ぼうとして先越されちゃうのようね」
 なんとまぁ。カップルで2ちゃんねらーとは。
447美樹本編:2009/05/07(木) 09:58:26 ID:fzS7vuLx
「なんだ、真理も2ちゃんねらーなのか。実は私もAA職人で…」
 小林も話に入って来た。なんと奴は俺のお気に入りのAA長編の職人だったというから驚きだ。
「あら、あなたも?私も鬼女板の常連なのよ?」
 今日子まで2ちゃんねらーか。
「わしも実況板の有名コテやで」
 香山、どうせなら経済板とかにいろよw
「私達、3人あわせてVIPPERでーす」
 ああ、それでウルサイのかwww
「いやあ、ペンションに潜んでた田中である俺も実は2ちゃんねらーで…」
 うはwwwおまえ何ノコノコ出てきてんだよwwwおkwww
「死んでるけど南です。俺は角煮のROM専で…」
 いや、お前死んでるんだから書き込みできないだろw
「ノルウェーからやってきました、ノヨール・オマーイでーす」
 ちょwwwおまw誰www

 そうだ、おまい達はみんな仲間だ。偉大なる2ちゃんねるの名の元、人類は一つになるのだ。
 何か死体とか殺人事件とかいつの間に真理とか今日子とかの名前を知ったんだとか大切な事を忘れてるような気もするが、2ちゃんねるの偉大さの前では些細な事に違いない。
 2ちゃんねる万歳!
 透が俊夫をモップで殴り殺したり真理が小林をムチのような髪の毛で首を締めていたり香山がUZIでみどりを撲殺したりと素晴らしく楽しい一夜だ。
 ああ、2ちゃんねるに幸あれ。

ひろゆき「あ、2ちゃん閉鎖すっからwww」
おまい達「うはwwwまじすかwwwwww」

 おまいたちの夜 完



当たり前ですがBADENDですw
442から再度選択をどうぞ。
448名無しのオプ:2009/05/07(木) 12:46:48 ID:TqgTpExH
完かよ!wwwww

選択肢は他の人にたのむw
449名無しのオプ:2009/05/07(木) 15:17:29 ID:g3j1VfYm
('A`)
450名無しのオプ:2009/05/07(木) 17:38:01 ID:IqoBz2wI
>>442 
Bで
451啓子編:2009/05/09(土) 20:07:46 ID:14lUW9ub
A.カップルっぽい人たちがいた

(男の人の顔と身長からすると……大学生かな?)
あたしはぼんやりとそんなことを考えていた。
そもそも理由はわからないけど、あたしたちが務めている会社はオヤジしかいない。
…と言ってもいいほど若い人が少ない。
そして、その若い人がイケメンだったりすると壮絶な取り合いになる。

…まああたしには関係無いんだけど。

階段を下りながらいろいろと考えていると…
「こんなにゲレンデから遠いなんて、思わなかったわ」
といきなり可奈子が言った。
それに対してあたしは、
A.「でも、お料理がおいしいって、ここにほら、書いてあるでしょう?」と言った。
B.(可奈子にこんなことを言われるのはまあ考えていなかったわけじゃないけど…)と思いつつ、、
 「ごめんね、可奈子…」と言った。
C.うるうるとした目で可奈子の顔を見た。
452美樹本編:2009/05/09(土) 22:48:07 ID:G7iwxOf3
B:「実は部屋にこんな物が…」
 周囲の目も構わず小林にイタズラ書きを見せた

 ここは下手に誤魔化すのはよそう。
 むしろ人前で小林が取り乱してくれれば騒ぎが大きくなって都合が良い。
 俺は小林の手に例の紙を押し付けるように握らせた。
「………?」
 小林はしばらくそれを訝しげに見つめていたが、やがて大笑いしだした。
「あっはっはっは!いやーまいった!美樹本さんもですか!」
 …こいつ本格的に酔っ払ってやがるな。
「なぁに、たいしたこっちゃありませんよ!イタズラ!ただのイタズラですよ!あはははは」
「あ…」
 小林はおかしくてたまらない、という風に大笑いしながら、例の紙をクシャクシャと丸めてポケットの中に突っ込んでしまった。
 あとで宿帳の筆跡と比較しようと思ったのだが…。
「なんや小林君!今日はえらいゴキゲンやないか」
 あまりの小林の酔っ払いぶりに呆気に取られてるうちに、大阪弁の中年(香山というらしい)がその雰囲気を引き継いでしまった。
「しかし小林君も明るぅなったな!前は飲ますたんびに吐くか絡み酒になって難儀したもんやが」
「はっはっは!またまた、香山さんってば、はっはっは!」
 小林は香山の肩をバンバン叩きながら爆笑した。これではとても騒ぎにすることは出来ない。
 しかし、酒はこうも人を変えるものか。
 俺がどうしたものかと考えあぐねていると、OL三人組の中で比較的美人な女が俺に話し掛けてきた。
「……あの、ペンションの方ですか?」
 俺は…

A:「ぼく?ぼくは泊り客です」
B:「そうです。ようこそシュプールへ!」
C:清原



>>449-450
449をどう判断すべきか迷ったのですが、アンカーが無いのでどこかのスレの誤爆の可能性を考慮して450を優先させてもらいますた
453名無しのオプ:2009/05/10(日) 01:03:17 ID:PacQFbYU
>>452 
すごいCを見てみたいんですが、Aで
454名無しのオプ:2009/05/10(日) 16:23:18 ID:GaKxbENf
>>451
Aは原作どおりなので、あえてのBで
455啓子編:2009/05/10(日) 19:19:36 ID:XiNUSQTh
B.(可奈子にこんなことを言われるのはまあ考えていなかったわけじゃないけど…)と思いつつ、、
 「ごめんね、可奈子…」と言った。

それに対して、
「いや、別にいいんだけどね…」
と可奈子は言ってくれた。
あたしはこのさばさばした性格の可奈子が…

A.大好き。
B.友達として好きなの。
C.可奈子のことなんてどうでもいいわ。
 そんなことより皆殺し…フフフ…
456名無しのオプ:2009/05/10(日) 20:59:10 ID:PacQFbYU
>>455 
終になりそうなCでwww
457啓子編(皆殺し編):2009/05/10(日) 21:27:05 ID:XiNUSQTh
C.可奈子のことなんてどうでもいいわ。
 そんなことより皆殺し…フフフ…

あたしはまず持っていた旅行雑誌を亜希に投げつけた。
「きゃっ!」
といって怯んだ亜希の首を、いつも持ち歩いているお気にのカッターで切りつけた。
「うぅ…」
血を大量に出しながら亜希が崩れ落ちた。少し深めに切りすぎたかな?
次に呆気にとられている可奈子の目をカッターで突いた。
「イヤー!!!」
と言って可奈子が暴れだす。もうちょっと大人しくしてよね。
あたしは暴れる可奈子を押さえつけ、もう片方の目も突いてあげた。
可奈子はショックのせいか気を失った。
…ま、しばらくしたら死ぬでしょ。
あたしは残りのターゲットの方を向いたつもり…だった。
しかし……
(いない…)
一階にいた人たちはどこかに逃げてしまっていた。
それも当然かな?
とりあえず生きてここから出さないようにしないと。
あたしは、
A.ワイン蔵へと向かった
B.食堂へと向かった
C.一階の部屋へと向かった
D.二階へ戻った
458名無しのオプ:2009/05/11(月) 03:34:08 ID:PjT+MW4T
>>457 
459名無しのオプ:2009/05/11(月) 15:30:46 ID:FGG7fpTc
いきなり惨殺編がwww
460美樹本編:2009/05/12(火) 01:49:47 ID:ziENtvr9
A:「ぼく?ぼくは泊り客です」

「遅れたもんで夕食には間に合いませんでしたが……。一応自己紹介しとこうかな。若い女性もたくさんいることだし」
 紅茶のカップを置き、少し改まった口調で自己紹介することにした。
「ぼくは美樹本洋介。フリーのカメラマンをやってる。風景写真が主だけど、ヌードを撮ってほしいっていう人がいれば遠慮なく言ってくれればいいよ」
 半分は冗談だが、カメラマン並みの腕前を持っているのは本当だ。
 元は趣味が講じてのものだが、証拠隠滅などにも色々と役立っている。
「やだ、ヌードだって」
 OL三人組は口でそうは言いながらも面白がっている。
 俺もその雰囲気に乗ることにした。
「恥ずかしがることはないじゃないか。確かに、今はみんな、肌だって張りがあってきれいだ。けど、そのうち…」
「カナちゃん撮ってもらえばー?」
「えー、やだ。自信ないもの」
 ふと、この偽りの時間が楽しい、と思った。
 今の気さくな美樹本洋介は、演じられたキャラクターに過ぎない。だが、全くの偽りというわけでもない。
 俺も、本来はこういう風に気さくな男でいたかった。
 暖かい部屋、
 楽しい会話、
 美味しい紅茶、
 仲睦まじいカップル達、
 笑い声、
 その全てが心地よかった。
 楽しい、と素直に思った。
 例え、この美樹本洋介が演じられた人格であったとしても、それが素直な感想だ。
 彼らと一緒にただ楽しく過ごす…そんなのも良いかもしれない。
461美樹本編:2009/05/12(火) 01:51:15 ID:ziENtvr9
 …何を考えてる、美樹本洋介。
 今から楽しい団欒をブチ壊し、恐怖の夜を与えようとしているのは誰だ?
 己のアリバイ作りのために楽しかったはずの旅行を滅茶苦茶にしようとしているのは誰だ?
 胸元に自動拳銃を潜ませ、いざとなれば皆殺しも辞さない冷酷非道な殺人鬼は誰だ?
 そして、それらを全て台無しにしてしまう、田中という得体の知れない男の影に怯えている情けない男は一体…誰だ?
 今更、人間らしく振舞ってどうなるというのか。
 とうの昔に堅気の世界から外れてしまったはずだ。
 他人を利用し、踏みつけ、己の利益のためなら誰であっても容赦はしない。それが美樹本洋介ではないか。
 これから、恐怖の夜が始まるのだ。
 失敗は許されない。
 既に、俺の前には田中という脅威が立ちはだかっているのだ。
 馬鹿げた甘い幻想は捨てるんだ。

 その時、二階からガラスの割れる音がした。
 …きた。
 思った以上に早かった。
 俺は…

A:「な、なんでしょう?今のは…」
 少し臆病な男を演じた
B:「………」
 誰かが何かを言い出すまで待っていた
462名無しのオプ:2009/05/12(火) 15:23:03 ID:AtAmlx/J
>>461 
Bで
463啓子編(皆殺し編):2009/05/12(火) 22:31:24 ID:aXoRe5Nz
C.一階の部屋へと向かった

廊下はしんと静まり返っている。
あたしの足音がやけに大きく聞こえる。
そう、まるで…あたしだけここに取り残されてしまったよう。
とりあえず武器を調達しようと、あたしはキッチンへ向かった。
……誰もいない。
あたしはよく研がれている包丁を手に持つと、一番近い部屋へ入った。
二段ベットがある。
なんとなくぼーっとしていると…いきなり誰かが飛びかかって来た!!
あたしは咄嗟に、

A.お気にのカッターで応戦した
B.包丁をの真ん前に振った
C.誰かにタックルを喰らわせた
464名無しのオプ:2009/05/12(火) 22:40:33 ID:Ztin9+Nh
Bや!
465啓子編(皆殺し編):2009/05/14(木) 23:03:03 ID:tJMhwy/8
B.包丁をの真ん前に振った

ゴリッという感触がした後、
「ぐああああ!!」
と言って男の人がしゃがみこんだ。
ポニーテール…シュプールの従業員みたい。
頭蓋骨にモロにヒットしちゃったみたいだけどこの人が悪いのよね。
「みどり…」
そう言いながら従業員の男の人が部屋の奥の方向を見る。
その隙にあたしは渾身の力をこめて頭に向かってナイフを振り下ろした。
「ドスッ」
という音の後、男の人がゆっくりと倒れていく。
そしてその先には同じくポニーテールの従業員がいた。
この人の彼女なのかしら?さっきみどりとか言ってたし。
女の人はあまりのことに声も出せないようだ。
ここは

A.見逃してあげよー
B.殺してあげよー
Cもち拉致監禁よ♪
466名無しのオプ:2009/05/15(金) 02:39:45 ID:lAAUYMHi
何で即BADかわからんw
Cで
467名無しのオプ:2009/05/15(金) 04:48:23 ID:Wi+2d8GA
みきもと編おもしろいっすね
続き期待してます^^
468美樹本編:2009/05/15(金) 20:05:22 ID:vjWCOSmY
B:「………」
 誰かが何かを言い出すまで待っていた

「なんや?今のは、ガラスの割れた音みたいやったけど」
 俺が何か言うまでもなく、香山がまっさきに口を開いた。
 楽しかった雰囲気が、潮が引くように失せていく。
「わたし、ちょっと見て来ます」
 小林はすぐに一階を見て回って来たが、当然異常などあるはずもない。
「一階には、異常ないみたいだ」
 すぐにアルバイトの俊夫を伴って談話室に戻って来た。
「すみませんがみなさん、ご自分の部屋の窓が割れてないかどうか、確かめて来ていただけませんか?ほうっておいたら冷凍庫になってしまいますのでね」
 そりゃ大変だ、とばかりに全員が一斉に二階に駆け上がる。

 二階に上がり、自分の部屋を通りいっぺん確認したふりをする。
 一瞬、また例のイタズラ書きが…などという考えが頭をよぎったが、そんなものは見当たらない。
 俺の部屋も異常はなかった。
 俺が廊下に出ると、ちょうど他の客達も部屋を調べ終えて出てきたところだった。当然、何もなかったのは表情で分かる。
「みなさん、異常ありませんでしたか?……とすると、後は一部屋しかないな」
 空き部屋を調べていた小林も廊下に出てきた。
 そう、残るは一部屋。
 田中一郎の部屋だ。
 俺は…

A:「………」
 俺は大人しく成り行きを見守った
B:「あの…、こちらの部屋には?」
 他の客達に田中一郎の事を聞いてみた
C:「実は私が田中なんです」
 誰も罠選択肢を選んでくれないので内心寂しかった
469名無しのオプ:2009/05/16(土) 00:56:49 ID:mpK+UhDL
↑Aで
470啓子編(皆殺し編):2009/05/17(日) 21:48:18 ID:ymT7q+2L
Cもち拉致監禁よ♪

あたしはみどりさんを拉致監禁してあんなことやこんなことを………って無理でしょ。
そもそもいつ誰が来るかわからないし。
ここでRPGだったら

みどり(きちょうひん)をてにいれた!

とかなるのかなぁ。
とりあえずあたしはみどりさんをナイフで脅しながら連れて行くことにした。

みどりさんをあたしより少し後ろに連れた状態で二番目に近い部屋の扉を開くと、
そこにはオーナーの小林さんと奥さんの今日子さんがいた。
あたしが一歩部屋の中へと踏み出すと、小林さんが笑った…ような気がした。
あたしは、

A.右を見た
B.バスルームを見た
C.後ろを見た
471名無しのオプ:2009/05/18(月) 16:51:12 ID:AX3xmM0I
>>470 
脅してるのに前を歩くってww 
Cで
472美樹本編:2009/05/20(水) 01:00:56 ID:A13Xp8dD
A:「………」
 俺は大人しく成り行きを見守った

「お客さま!田中さま!」
 小林は意を決したように歩み寄ると、扉を強くノックした。
 しばらく待つが返事はない。
 …やはり、田中はこの部屋にはいないか。
 耳をすましていると、中から何かが風であおられているような音がする。俺の仕掛けで窓が割れ、カーテンが部屋の中を舞っているのだろう。
 小林は何度もドアを叩くが、やはり返事はない。
 小林は少しだけ躊躇ったが、やがて手にしたマスターキーを鍵穴に差し込んだ。

 …十分後。
 ペンション『シュプール』の泊り客とスタッフは全員、一階の談話室に集まっていた。
 透と連れの女の真理、そして小林の三人の顔は真っ青だ。
 田中の部屋の中に入っていったのはこの三人だ。南の奴の死体を見たのだろう。
 その後、青い顔をして出てきた三人に、俺たちは部屋から追い出されたのだ。
 余程ショックだったのだろう。透などは紅茶をすすりながらも小刻みに震えている。
 …正直、罪悪感はある。
 だが今更どうしようもない事なのだ。
 俺だって、まだ捕まりたくはない。
「ねぇ、いい加減何があったのか教えてくれてもいいんじゃないの?」
 いらついた口調でバイトのみどりが言う。
 三人はしばらく押し黙っていたが、小林が特に口を開く様子もなかったので、透が震える唇を無理に開くようにして話しだした。
「死んでるんです。あそこでバラバラになって……死んでるんです……」
 ごくりと誰かの唾を飲む音が聞こえたような気がした。
「バラバラって……それどういうこと?」
 みどりがキツイ口調で透に詰め寄った。
 悪い冗談だとでも思ったのだろう。
「どういう事もなにも…」
473美樹本編:2009/05/20(水) 01:06:23 ID:A13Xp8dD
 透の声が徐々に上ずり、甲高い叫び声のように高くなってゆく。青かった顔はほとんど白に近く、その表情は死人のようだ。
「バラバラなんですよ!
 首も!
 手も!!
 足も!!!
 みんな切り離されてあそこに落ちてるんです!!」
「いやー!」
 女の中の誰かがそう叫んだのが聞こえた。亜希とかいう眼鏡の娘だ。
 俺は…

A:「田中さん…とかいう人が?」
 この雰囲気に耐えられずに口を開いた
B:「………」
 口を開きたい衝動をぐっとこらえて黙っていた
C:「いぃぃやぁあーーー!」
 負けじと黄色い悲鳴を上げてみた
D:「そんな事より聞いてくれよ>>1よ」
 更新が滞って申し訳ないと中の人が言った
474名無しのオプ:2009/05/20(水) 07:35:15 ID:QiAz38eG
どうしても見たいので、Cを!
475名無しのオプ:2009/05/20(水) 12:51:43 ID:t/7zagwb
ギャグ選択肢も見たいんだが面白くて続きが気になるから選べないw
476啓子編(皆殺し編):2009/05/20(水) 20:22:40 ID:khI3s7Is
C.後ろを見た

するとみどりさんがあたしの首をボールペンで突き刺そうとしているじゃないの!!
危なかったー。
あたしはみどりさんの首を締めながらそう思った。
……残念だけど持ち帰りは無理ね。
結構好みだったんだけどなー。
殺すのなら一息にと考えていたのであたしは素早くみどりさんを殺した。
小林さんの方を見ようとすると、いきなり前方から白い粉をかけられた。
これは…消火器の粉?
おそらく目くらましであろうと判断したあたしは、前方からあたしを狙っている人を予想した。

A.脂ギッシュな中年オヤジ
B.田中さん
C今日子さん
D.ジェニー
477最後の本格復活隊指揮官:2009/05/20(水) 23:59:53 ID:yG7o3lR8
諸君、盛り上がっているところ悪いけど新ネタつくってみた。
よければ観てくれ。このスレからもネタ抜粋した。

逝くぞ、諸君。


組曲「(新)本格ミステリ」
http://www.nicovideo.jp/watch/sm7104103

478美樹本編:2009/05/21(木) 00:13:18 ID:bm1yfX4h
C:「いぃぃやぁあーーー!」
 負けじと黄色い悲鳴を上げた

 こう見えても出会い系のサクラ電話で男どもを騙し倒した『ネカマのヨウちゃん』だ。
 そこいらへんの馬鹿女どもより男が萌える喋り方のツボは抑えている。
「…」
「……」
「………」
 空気が凍りついたようだ。
 俺のか弱くも可憐な悲鳴に声も出ないに違いない。
「……田中さん、とかいう人なの?」
 みどりが何事も無かったかのように聞く。
「そう……だと思います。顔色が全然違うから、よくわかんないけど、あの人だったと思います」
 完全にスルーされてしまったようだ。
「それってもしかして、よく出来た人形なんじゃないの?それもあの脅迫状と一緒で、いたずらなんじゃないの?」
「人形と人間を見まちがえたりしませんよ」
 死体の状況を思い出したのか、透はぶるっと体を大きく震わせた。
「でもさー、映画なんかの特殊技術って最近、すごいじゃない?ああいうやつなんじゃないの」
「……あれは人間だ。間違いない。血もついてた」
 小林が断言すると、また亜希達が声を上げた。
「やっぱりあの脅迫状はほんとだったのよ!あたし帰りたい!」
479美樹本編:2009/05/21(木) 00:14:40 ID:bm1yfX4h
 少しづつ、状況はパニックの様相を呈し始めている。
 この手の状況を放置すると、更に恐慌が広がる。
 それはそれで俺にとっては都合が良いが、ある程度恐慌が広まりすぎると急速にクールダウンするものだ。その落差は、それまでの恐慌の高まりと反比例する。
 つまり、騒ぎが過ぎれば冷めるのも早いのだ。
 そして、その静寂の時間にこそ人は冷静になる。犯罪の仕掛けはそのような状況で見破られる事が多い。
 このへんで一旦騒ぎを落ち着けなければならない。
 少し荒唐無稽で、それでいて、ほんの僅かな可能性を感じさせる材料を振りまいて。
 これを巧みに利用したのがマジックの舞台構成だ。
 あまりに観客のド肝を抜きすぎると、観客はその刺激に麻痺を起こしてしまう。ほんのわずかな休憩が、間が必要なのだ。
 そしてその間を次のトリックに応用する。
 99%のバカらしさの中に、1%の「まさか」を混ぜて。
 そのわずかな「まさか」が、人の冷静な判断力を狂わせ、想像力を介入させる。
 落ち着いた心理状態の中に紛れ込んだ、ほんのわずかな疑念という名の想像力は、そのまま心に定着し、人を迷わせつづける。
 無意識のうちに。
「そういえば……ぼく、聞いたことがあるよ」
 俺は唇を舐めながらゆっくりと話し出した。
 俺は…

A:「……かまいたちのこと」
B:「……幽霊のこと」
C:「……透くんがUHO系だってこと」
480名無しのオプ:2009/05/21(木) 00:58:47 ID:eF39d8/N
じゃあそろそろCでw
481美樹本編:2009/05/21(木) 19:11:11 ID:bm1yfX4h
C:「……透くんがUHO系だってこと」

 もちろん俺もそうだ。
「………はぁ?」
「隠さなくていいんだよ。さぁ、俺の愛を受け取ってくれ!」
「おっと!そうはいかんでぇ!透くんはわしのもんや!」
「うるせぇデブ氏ね」
「ぎゃっ」
「さぁ、透くん!俺の…」
「ああ、困りますよ美樹本さん!談話室でのルパンダイブは…」
「うるせぇ小林氏ね」
「ぐぇ」
「ちょ、美樹本さん!一体何を…」
「ナニをだって?ナニに決まってるじゃないか!さあ、早く俺と…」
「うわあああ、真理、助けて!」
「あら、良いじゃない?リアル801が見れるなんて」
「俺の純粋な愛を腐った女どもの妄想と一緒にすんなああぁあぁぁああ」
「うわらば」
「さぁ!透くん!邪魔者は消えた!」
「………よくも、よくも真理をぉおお!」
「ぁあん」
 俺は死んだ。性的な意味で。
 どこかで「あー、スッキリした」という声が聞こえてきたような気がした。
 そうか。中の人め。取り合えずBADENDが書きたかっただけか。
 俺は奴に利用されただけなのだ。畜生。次の選択肢では絶対奴をモップで何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度モ何度モ何度モ何度モ何どモ何どモ何どモ何どモ何どモ何どモ何どモ何d何d何d何d何dddddddddddddddddd

 悪は滅びる編 完



スッキリしたので>479から再開どぞw
482名無しのオプ:2009/05/21(木) 19:13:49 ID:+eTDJi7G
んじゃ原作とちょい違うBで
483名無しのオプ:2009/05/21(木) 20:57:50 ID:OAI9/fjY
>>476 
484名無しのオプ:2009/05/21(木) 21:27:05 ID:MRFeQXDu
みきもっイグッ
アッーアアアッー!

ンギモッッヂイイイイイ!
オフッ
485美樹本編:2009/05/21(木) 21:48:50 ID:bm1yfX4h
B:「……幽霊のこと」

「…幽霊?」
 聞き返してきたのは透だ。
「ああ。このあたりでは昔から、二階の窓から誰かが覗いてたり、密閉されてるはずの部屋で突風が吹くなんて噂があるんだ」
 出来るだけ低く、静かな声で、全員の顔を見回しながら、一旦間を置いた。怪談話を怖くする為のちょっとしたテクニックだ。
 この噂は実際にある噂だ。ここへ来る前に一通り周囲の事は調べ上げてある。
 なんでも、昔金持ちの家の長男が下女と駆け落ち同然で家を飛び出したが、下女は殺され、長男もその翌日首を吊ったとか…。
「土地の人達の話では、昔無残に殺された女性の幽霊が彷徨ってると…」
 がたん。
 突然小林がすごい勢いで机を叩いて立ち上がった。
「その女の!幽霊の!せいで!!!田中さんはバラバラにされたと言うんですか!?馬鹿馬鹿しい!!」
 物凄い形相で俺を睨みつけてきた。これはさすがに予想外の反応だ。
 客商売である以上、幽霊だのつまらない噂を立てられては迷惑なのは分かるが、この反応は少し過剰すぎやしないか?
 俺が呆気に取られていると、真理がフォローに入ってきた。
「そ、それに、幽霊って、物理的には何も出来ないんでしょ?悪い夢を見せたりするしか出来ないって聞いたことがあるけど」
 そう。その通りだ。実際に幽霊が人をバラバラになどするわけがない。もしそれが出来たら、俺など何度バラバラにされている事か。
「かまいたちよ!かまいたちのしわざだわ!」
 ずっと脅えた表情をしていた亜希が叫んだ。
486美樹本編:2009/05/21(木) 21:50:49 ID:bm1yfX4h
「かまいたち?」
 聞き返したのは透だ。
「そう、知ってるでしょ?このあたりでは昔から、何もないところで突然服が切り裂かれたり、怪我をしたりすることが知られているの。鎌を持ったイタチのような生き物の、つまりかまいたちよ!」
 しばしの沈黙。
 凄い形相で俺を睨んでいた小林も少し落ち着いたのか、ゆっくりとソファに座り直し、鼻で笑った。
「今度はそのかまいたちのせいで田中さんはバラバラにされたと?」
 少しでも話したほうが気が紛れるのだろうか。真理も口を挟んできた。
「それに、かまいたちって、自然現象なんでしょ?真空状態が発生して、切れたりするって聞いたことがあるけど」
「…一応そういう説明はなされてる」
 小林の思わぬ反応で幽霊話は中断したが、俺はこのまま妖怪の話を引き継ぐ事にした。
「でも、妖怪か自然現象か分からないが、何かそういった事が起きるのは確かなんだよ」
「でも切傷が出来たり、服が裂けたりするってのは聞いた事があるけど、人間がバラバラになるとは思えませんが」
 そう、その通りだよ透くん。君はまさに俺の狙い通りに、俺のもっていきたい通りの方向に話を誘導してくれた。
「妖怪のしわざなんだとしたら、どんなことだって考えられる」
487美樹本編:2009/05/21(木) 21:53:38 ID:bm1yfX4h
「……そんな顔をしないでくれ。ぼくは別に、妖怪なんて信じてるわけじゃないからね」
「自然現象だと考えてみよう。
 この風の音を聞いてみろよ。
 これほどの激しい風なら、めったにできないような恐ろしい真空ができたとしても不思議じゃない。そう思わないか?」
 沈黙。
 そうだ。いいぞ。
 そろそろみんな冷静になってきた。
 そんな事がありえるわけがない。…いや、しかし…。
 その、ほんの少しの「まさか」が大事なんだ。
 あとは皆が冷静になっていくのを待つだけだ。
「……じゃあ脅迫状はどうなるんです?あれを書いたのは人間でしょう?」
 可奈子がおずおずと口を挟んできた。
「なぁ、さっきから聞いとるけど、脅迫状、脅迫状って、一体なんのことや?」
 香山がたまりかねたように口をはさむ。
 小林は一瞬透のほうを見た。
 が、いまさら隠し立てしても仕方ないとすぐに気づいたか、ぼつぼつと、脅迫状の一件を話し始めた。
「実はですね…」



 聞き終わったあとしばらく、全員が絶句していた。
 俺は…

A:「そんなことが……あったんですか」
 白々しく呟いてみた
B:「それ!それ、ぼくの部屋にもありましたよ!」
 小林を非難するように申告した
488名無しのオプ:2009/05/21(木) 23:13:14 ID:dG8Ln/xv
流れが気になる
Aで
489名無しのオプ:2009/06/01(月) 14:57:12 ID:iNVztqwv
あり?
続きは??
490名無しのオプ:2009/06/01(月) 23:47:22 ID:Wm+FSwR/
シュプールにいるチンカスども!!!
491かまいたちの夜 美樹本編:2009/06/03(水) 06:27:15 ID:a5fXNXFd
A:「そんなことが……あったんですか」
 白々しく呟いてみた

「そういうことは、ちゃんとゆうといてもらわんと、かなんなあ……」
 香山がためいきまじりでぼやく。
「……でも済んでしもたことはしゃあない。とにかく上にあるのがほんまの死体やったら、はよ警察に連絡せなあかんわな」
 全員が、はっと息を呑んだ。
 あまりに異常な事態に直面したため、正常な思考ができなくなっていたのだ。
 それは小林も同じだったらしく、慌てた様子で立ち上がると電話機に近寄った。
 受話器を取り上げ耳に当てる。
 しかし、すぐにガチャガチャと苛ついたようにフックを押し始めた。
「駄目だ。何も音がしない。電話が通じてない」
「な、なんやて!」
 香山が立ち上がって叫んだ。
「そら困るで!」
「多分どこかで電話線が切れたんでしょう」
 小林は音のしない受話器を憎々しげに見つめている。
 電話が通じない……!?
 この言葉が俺達の頭の中に染み透るまで、しばらくかかった。
 電話がかけられないということは、明日になり、吹雪がやまない限り警察に連絡できない。
 ……だけでなく、ここから降りることもできないということだ。
 なんてこった。
 香山が突然笑い出した。
「あ、そや。携帯があるやんか。今日び、携帯くらいみんな持っとるやろ」
 そうか。そうだった。俺だって携帯くらい持ってる。
 いかんな。少しの事で動揺しすぎだ。まぁ、俺の携帯で警察を呼ぶのはゴメンだが…。
 しかし、小林はにべもなく言った。
「無駄ですよ、香山さん。このあたりは電波が届かないんです。携帯は使えませんよ」
「大丈夫や。わしのはGPS付きのやからな。基地局なんかあらへんでも衛星があれば…あ、あれ?なんでや?通じへん」
 香山は焦ったように携帯を弄りまわしている。
492かまいたちの夜 美樹本編:2009/06/03(水) 06:27:56 ID:a5fXNXFd
 携帯のGPSの位置所得には2種類ある。
 基地局から位置情報を所得する簡易方式と、GPS衛星と基地局の両方から情報を所得する方法だ。
 どっちの方法であれ、基地局に電波が届かないと使用することが出来ない。
「じゃ、じゃあメールは?メールで知り合いに事情を伝えて通報してもらうのは?ここのパソコンはインターネットが出来るでしょう?」
 透が思い出したように言う。
 全員の顔がにわかに明るくなった。
 しかし今度はアルバイトの俊夫がそれを否定した。
「無駄だよ、透くん。ここの回線は電話共用のADSLだ。電話が通じないってことは、ネットも繋がらないってことだ。独立したADSL回線か、光通信ならそれも出来たんだろうが…」
「そ……そしたら、一体どないしたらええんや。人殺しがこの辺をうろついとるっちゅうのに」
 人殺し……。
 全員が虚をつかれたような顔をしていた。
 死体の異様さに気を取られ、あれが紛れも無く殺人であることなど考えもせずに幽霊だのかまいたちだのと騒いでいたのだ。
 いや、わざと考えないようにしていたのかもしれない。
 当たり前だが、あれが事故や自殺であろうはずがない。殺人だと考えるのが一番自然だ。
 誰かが、田中なる人物を殺し、その死体をバラバラにしていった。そう考えるのが普通だ。
 そして、香山が言うとおり、この天候を考えると、犯人はまだこのあたりにいる可能性が高い。
 ……ここまでは上手くいっていたのだ。
493かまいたちの夜 美樹本編:2009/06/03(水) 06:29:41 ID:a5fXNXFd
 誰だって殺人犯がそばにいると知れば(実際すぐそばにいるのだが)、不安がって警察を呼ぼうとする。警察が来ればもう安心だ。あとは彼らに任せておけばいい……そうして彼らは一切の思考を停止する。俺という犯人を疑うこともなく。
 だが、その頼りの警察が呼べない。
 くそ、くそ、くそ!
 俺だって警察を頼りにしていたんだ!
 なんてこった!どうすればいい?
 このままでは連中の恐怖と恐慌が頂点に達し、あらゆるアクシデントが起こるであろう事は想像に固くない。
 しかも、未だに偽田中の姿はおろか、その片鱗すら掴めていないというのに…!
 そこまで考えて、俺はハッと気が付いた。
 もしや、電話線の切断の原因は…

A:田中だ
B:自然現象だ
C:清原だ



※GPS関連のこと調べてて随分遅くなってしまいました。
 これからも調べ物でガタッと止まる事がありますが、気長にお待ちください。
494名無しのオプ:2009/06/03(水) 12:31:47 ID:7EYFFLqf
Cでお願いします
選ばずにはいられないw
495名無しのオプ:2009/06/03(水) 13:49:03 ID:YUjqY41O
だよなwww
496名無しのオプ:2009/06/03(水) 13:56:11 ID:6AcfLDrd
清原キタwww
497名無しのオプ:2009/06/03(水) 17:41:25 ID:APQEoRCH
番長キタww
498啓子編(皆殺し編):2009/06/03(水) 19:52:04 ID:iAy5Dv1V
D.ジェニー

(選択肢にあるけど)あたしはまさかジェニーが飛びかかってくるとは予想もしていなかった。
動揺していたあたしの喉をジェニーが喰いちぎる。
クチャクチャとおいしそうにあたしの肉を食べているジェニー。
そして…笑った。
猫が笑うとこんな顔に…

…猫?

あたしは猫に殺されたの?
納得できないままあたしの目の前は暗くなっていく…。

BAD END  猫に殺されたあたし

>>455又は>>476からどうぞ
499名無しのオプ:2009/06/03(水) 21:11:52 ID:6lMRFPGu
>>455のAで
500啓子編:2009/06/03(水) 22:32:52 ID:iAy5Dv1V
A.大好き。

可奈子がいてくれたおかげであたしが助かったことも少なくはない。

…っていつまであたしは階段前で考え事をしているんだか…。
あたしたちは階段を降りた。
もちろんあたしはスナック菓子を脇にかかえている。
個人的においしくて気軽に食べられるからスナック菓子は大好物だ。
他の人が食べていないのが不思議で不思議でしょうがない。
おいしいのになー。

「すいません。シャッター押してもらえますか?」
気づいたら亜希がカップルっぽい人たちに話しかけていた。
こうして近くで見てみると大学生だとわかる。
きっと男の人が身長の割に幼く見えたからさっきはわからなかったのね。
「え?……ええ、いいですよ」
と男の人は言い、カメラを手に取った。
カメラをしばらく見た後、こっちを見てきた。
…何か男の人が嫌ーな目つきでこっちを見ているような気がする。
浮気性なのかな?それとも彼女の性格が悪いとか。
でも隣にいる女の人は見た感じ活発で優しそう…

「いいですか?」
あたしの思考は男の人によって中断された。
何か最近考え事が多くなってきちゃったなー。
写真を撮ってもらった後、あたしたちはお礼を言った。
その後、男の人が自己紹介をし始めたので、あたしたちも自己紹介をした。
男の人は矢島さん、女の人は真理さんというらしい。
予想していた通り大学生だった。
あたしたちはそれからしばらく話していた。
…といっても可奈子と真理さんが雪質がどうのこうの話していただけで、
あたしはスナック菓子を食べながらその会話を聞いていた。
501啓子編:2009/06/03(水) 22:33:54 ID:iAy5Dv1V
その時、外から車がやってくる音が聞こえた。

しばらくしてから
「ひゃあ。助かった。死ぬかと思たわ」
という声とともに小太りの中年オヤジが入って…

「!!!!!!!!!!」

え!?何!?課長!?
何で課長がここにいるわけ!?
あたしはパニックになった。
…落ち着け、落ち着くのよ啓子。
こういうときは課長の大好きなあの曲を…

A.口ずさむ
B.いやいや、違うに決まっているわ
C.いやーん、頭がテカテカしててまぶしい!!
D.これを「後光が射す」っていうのよね
502名無しのオプ:2009/06/03(水) 23:19:38 ID:wO/rVtKx
D
503名無しのオプ:2009/06/04(木) 16:06:41 ID:jyEIjYMN
社長じゃなくて課長なのか。
これは意外な進展がありそうなヨカーン
504美樹本・男道編:2009/06/04(木) 20:30:33 ID:iZ6f/FWI
C:清原だ

 キヨさんはもう野球選手ではないのだ。
 そうだ、あのクソッたれの巨人のせいで彼の野球人生は無茶苦茶になってしまったと言ってもいいだろう。
「最高の球をありがとう」
 だなんて書いて引退するなんて、まさに人生最高の空振りではないか。
 …と、野球をほとんど知らない俺がキヨさん著の男道を見てなんとなく書いてみた。
 そして困った。
 ついムラムラっときて清原ネタをふってしまったはいいものの、俺にはそれを継続できるだけの野球の知識がない。
 だがこのスレの名物といえばモップと清原だ。ジョーク選択肢には欠かせない。
 というか、なんで俺は現役時代にキヨさんを穴が空くほど見ておかなかったのだ。
 思えばジャイアント台風を読んだ直後も「どうして俺は馬場さんが現役だった頃にプロレスを見ておかなかったのだ」と思ったものだ。

「…さん、美樹本さん!」
 電話が通じないというショックで思考停止していた俺の肩を透が叩いた。
「どうしたんです?ボーっとして」
「ん、あ、いや、その、なんでもないんだ」
 俺は何を考えていたんだ。そんな事考えてる場合じゃないだろうに。何が清原だ。
「電話が通じましたよ。一時的なものだったみたいで」
「なんだって?」
505美樹本・男道編:2009/06/04(木) 20:31:59 ID:iZ6f/FWI
 俺が書けもしないネタふりに困っている間、事態は大きく進んでいたようだ。
「で、美樹本さん。いや田中一郎!犯人はお前だ!」
 いきなり透が俺を指差して叫んだ。
「え?透くん、君は一体なにを…」
「なにをって、あなたが二階にバラバラ死体運んだんでしょ?」
「いや、だから、なんで僕が田中で、しかも犯人ってことに…」
「スレの住人ならみんな知ってるでしょ。もう3まで出てるんだから」
 なんてことだ。俺の完璧な計画は既に住人達に知れ渡っていたというのか。
 つーか事態進みすぎ。
「ふっふっふ、バレてしまっては仕方ない。ならばおまいら全員氏んでもら…あれ?拳銃が」
「ボーっとしてる間に懐からいただきました」
 いつの間にか透の手の中に俺の愛銃キャリコM100が握られていた。そこのお前、それ拳銃じゃねーじゃんとか言うんじゃない。
「氏ね!美樹本!あの世でキヨさんとキャッチボールでもするんだな!」
「ちょ…」
 パン。パン。パパパパパパパパパパパパパン。
 キヨさんはべつに氏んだわけじゃ…





 書けもしなネタはふらない編 完

 >491から
506啓子編:2009/06/04(木) 21:57:10 ID:/RgNYAuF
D.これを「後光が射す」っていうのよね

「後光が射す?ゆーてくれるなぁ…」
!!!
エスパー!?
口にだしていないのに…。
というかなんでここに旅行に来ているんだか。
「課長はなぜここに?」
あたしたちが持っている疑問を可奈子がぶつける。
「そりゃあもちろん可奈子ちゃんがいるからやないか」
気持ち悪ーい。
しかも笑い方おかしいし。
言葉で表すと「グフグフ」になるわ!
でもこのハゲ課長は何でこんなきれいな人といるんだろ?

A.お金が目当てね!
B.まさか親子?
C.人身売買をするなんて課長もやるわね…
D.実は課長じゃないとか。
E.とりあえず課長を外につまみだして…
507名無しのオプ:2009/06/05(金) 16:58:29 ID:FLi5bazF
ddddddd
508名無しのオプ:2009/06/05(金) 18:32:00 ID:/12UInam
>>505
A:田中だ  でお願いします
509名無しのオプ:2009/06/07(日) 21:57:42 ID:OIjH76jX
夕食の後、皆で談話室に集まり、一杯やろうということになった。

ぼく、真理、俊夫さん、みどりさん、香山さん、春子さん、
小林さん、今日子さん、可奈子ちゃん、亜希ちゃん、啓子ちゃん、
美樹本さん、田中さん…。

今、この談話室にはシュプールの泊り客や従業員といった
全ての人間が集結している。
ソファに人が入りきれず、ぼくと真理は階段に腰掛けることになる始末。
すぐさま、瓶のビールが運ばれてくる。
それぞれのグラスになみなみと注がれる。
「かんぱーいっ!」
皆の明るい乾杯の音頭によって、宴が始まった。

「…何よ、透。
もう少し楽しそうな顔をしなさいよ。」
隣にいた真理が、ぼくの浮かない表情を見て不満げに話し掛けてきた。
しょうがないじゃないか、何故なら…、

A. 「こんな低品質のビールが飲めるか!」
  大手ビールメーカーに就職予定のぼくは納得がいかなかった。
B. 「今夜は…、記録的な猛吹雪になるらしいよ…。」
  さっきからそれが気になって楽しむどころではなかった。
C. 「…エイリアンだよ。エイリアンを見たんだ!」
  恐怖で寒気が止まらなかった。
510名無しのオプ:2009/06/08(月) 07:18:41 ID:MdjVN1qD
>509
Cしかあるまいw
511啓子編:2009/06/10(水) 19:48:22 ID:CFx8EulS
D.実は課長じゃないとか。

「今更ですが、あなたは本当に課長なんですか?」
とあたしが聞くと、
「そうや。わしは課長や。いつも兄が世話になってるわ」
「じゃああなたは課長の弟さんで課長とは別の会社で課長をしているんですか?
そんな割には可奈子のことを知っているみたいですたけど」
「そういう設定やから仕方ないんや」
そうなのかな…?というか設定って何?
非常に強引にこじつけられたような気がするけど。
しかもこの説明の短さ。呆れてものも言えないわ!

あたしたちはそれからまたしばらく談話室で話をしていた。

少しして……車のエンジンの音が聞こえてきて、駐車場のあたりで音がしなくなった。
「誰かきた…」
誰に話しかけるでもなく亜希が言った。

ここでやってきた人物は…

A.南
B.美樹本
C.村上
D.キヨ
E.ジェニー
512美樹本編:2009/06/10(水) 20:55:48 ID:3LAuA+M5
A:田中だ

 …本当にそうだろうか?
 冷静になって考えてみよう。
 電話を不通にしたければ壁の中を伝う配線を切るか、建物の外へ向かう配線を切るかのどちらかだ。
 大昔の電話線は限りなくムキ出しに近い形で外に露出していたが、現在の電話線の大半は地中のケーブルに埋まっている。
 これを切るとすると、道路工事を装うか、屋内に潜入して壁に穴を開けて内部の配線を切断する必要がある。
 …とても個人で出来ることではない。
 まぁ、小林をはじめとしたペンションの従業員なら不可能ではないが…。
 では田中の正体は従業員か?
 可能性は否定できないが、わざわざそんな真似をする動機は見当たらない。
 この場合、電話線が何者かの手によって故意に切断されたというよりも、外のケーブルに何かあったと考えるほうが自然だろう。
 おそらく、このあたり一帯の電話線が不通になっているはずだ。周囲に民家でもあれば確認できるのだが。
 …待てよ?
 もしやこの状況は田中にとっても予想外だったのではないか?
 奴が俺の犯行を全て知っているとすれば、ここで警察を呼んでアリバイ作りを行うという手口もお見通しのはずだ。
 だが、それが出来ないとなると、奴にとっても俺の今後の動きは予想がつかないはずだ。なんせ俺自身どうすべきかが見えていないのだから。
 もし奴が電話線を切ったのではないとすると…

A:逆に田中を燻りだすチャンスだ!
  俺は罠を仕掛ける事にした。
B:両方にとってのアクシデントだ。
  ここは下手に目立たず慎重にいくべきだ。
C:電話線が復旧すればいいんだ。
  俺は小林に外へ出ようと提案した。
513名無しのオプ:2009/06/10(水) 22:26:00 ID:v2QHrrVv
欲張って二つとも選んじゃう!

>>511
B.

>>512
A:
514啓子編:2009/06/12(金) 20:59:09 ID:lDvGP7IX
B.美樹本

「すいません!美樹本ですが!どなたかいらっしゃいますか!」
やたらと大きい声で美樹本さんと思われる人物が言った。
「美樹本さん、ですね?ようこそ、いらっしゃいました」
小林さんが走ってくる。
美樹本さんが靴を脱いで上がってきた。
小林さんは慌ててビールをテーブルの上に置くと、フロントへ向かってダッシュした。
「いやあ、一時はどうなることかと思いました。
ワイパーはまるで役に立たないし、車はスタックするし……」
美樹本さんがべらべらとしゃべっている。

その時。

「!!!!!!!!!!!!」

あたしの頭が警報を鳴らした。

A.「そのひげ、つけひげでしょう!?」
B.「この人ノーパンよーーー!!!」
C.「この人ショタコンよ!!」
D.とりあえずでしゃばらないでおこー
515名無しのオプ:2009/06/12(金) 21:27:02 ID:uoT0FjQO
↑Cで
516名無しのオプ:2009/06/13(土) 22:40:54 ID:0nYYb65N
>>509の続き

C. 「…エイリアンだよ。エイリアンを見たんだ!」
  恐怖で寒気が止まらなかった。

「…エイリアン?
透、大丈夫?
少し休んだ方がいいんじゃないの?」
ダメだ。
真理の奴、ぼくの言うことを欠片も信じちゃいない。
このままでは、このペンションの人間は全てエイリアンに殺されてしまう。
「真理!
そんなことではダメだよ!
本当に見たんだ!
さっき、二階のトイレにエイリアンがいたんだ!
早く対策を練らないと大変なことになる!」
ぼくのただならぬ様子に、談話室の一同がこちらを見る。
「兄ちゃん、エイリアンってほんまかいな?」

A. 「うっそでぇす!」
  きっとウケるに違いない。
B. 「本当です。」
C. 「啓子!きさまがエイリアンだ!」
517名無しのオプ:2009/06/14(日) 16:02:43 ID:gxQo/TPl
>>516
Cで、エイリアン編?期待
518美樹本編:2009/06/14(日) 22:15:13 ID:Bc79VUgM
投下ではありませんが、美樹本編書かせて頂いてるものです。
ちょっと仕事が忙しくなったのでしばらく投下が滞ります。
今月末までにはなんとかしますのでもう少しお待ちを…。
519名無しのオプ:2009/06/15(月) 13:46:15 ID:izpnMqN7
>>518
りょーかい!
いつまでも待ってるから、焦らないでがんばってください!
520啓子編:2009/06/15(月) 22:01:21 ID:UqkmScTk
C.「この人ショタコンよ!!」

あたしの周りにいた人たちの動きが止まった。
今のじゃここにいない人には聞こえないかもしれないわね…。

「こおぉーのおぉーひいぃーとおぉーはあぁーショオォータアァーコオォーンーでえぇーすうぅぅー!!!!!!」
あたしは適度に脂肪のついたのどを使ってペンション中に聞こえるように叫んだ。
ふん、ざまあみなさい!!

そのとき、首に何かがあたり、あたしは床に倒れた。
目をあげると、美樹本さんが血のつきた包丁を持っていた。
美樹本さんの顔は真っ赤だ。

ああ、そうか。

あたしは刺されたんだな…。

誰かが悲鳴をあげている。
でも、今のあたしにとってはどうでもいいことだ。
それよりも…スナックが…スナックを…食べたい…。
スナックは血で赤く染まっている。
最後の………最後の一口を…………。
あたしは死ぬ前にスナックを食べれなかった。

BAD END 「赤いスナック」

>>514からお願いします。
521名無しのオプ:2009/06/15(月) 23:40:13 ID:aLTDglne
>>520
514のBでお願いしますw
522名無しのオプ:2009/06/16(火) 21:09:07 ID:5Rz4+l2e
>>516の続き

C. 「啓子!きさまがエイリアンだ!」

「な、なんでよぉ!
ふざけないでくれる!?」
啓子は即座に抗議してきた。
その慌てぶりは尋常ではない。
間違いなく、こいつがエイリアンだ。
「ちょっと透!
何を滅茶苦茶なことを言ってるのよ!
啓子さんに謝りなさいよ!」
「真理!
騙されちゃいけない。
こいつはエイリアンなんだ!」
「そこまで言うなら、根拠を示さないとな、透くん。」
俊夫さんが腕組をしながら馬鹿にしたように言う。
「根拠を示すのは難しいですね。
何しろ、人間に化けてるんですから。
ちなみに、本物の啓子ちゃんはすでに消されたと見て間違いないですよ。」
「いい加減にしてよ!」
「いい加減にするのはお前だ!」
このままでは埒が明かない。
奴の正体を暴くのだ。

A. 啓子に向けて塩を撒いた。
B. 宇宙光線生成キットを取り出した。
C.. 啓子をモップで何度も何度も叩いた。
523名無しのオプ:2009/06/16(火) 22:09:36 ID:IjqMDN0q
C
524名無しのオプ:2009/06/16(火) 22:20:14 ID:Fvpqs/Bj
早くもモップwww
525啓子編:2009/06/20(土) 20:25:34 ID:5J03SOkw
B.「この人ノーパンよーーー!!!」

皆があたしを見て驚いている。
美樹本さんもノーパンだと見抜かれて固まっている。
しかし、あたしには見えているのだ……そう、これこそあたしのサイ能力…

「啓子、何言ってるのよ!」
と可奈子に言われ、あたしは我に返った。あたしったら何考えてるんだろう?
「美樹本さん、すみませんでした。」
あたしは美樹本さんに謝った。
「いや、いいよ別に」
と言って美樹本さんは許してくれた。
気のせいか少し目が真剣だったような気がしたけど…気のせいよね…。

「夕食は終わりましたんですが、おにぎり程度のものならご用意できます。お作りしましょうか?」
「ああ……いえ、途中で色々ぱくつきましたから、お腹は空いていません。
何かあったかい飲み物でもいただけると、うれしいんですが……」
「コーヒーとか紅茶みたいなものがよろしいですか?スープもできますが?」
「それじゃあ、紅茶をください」
「じゃあ、お部屋にお持ちしましょうか。それともそこの談話室で……?」
「あ、そこで結構です」
「そうですか。じゃあ、これが鍵です。荷物を置いたら、また降りて来てください」
小林さんにそう言われると、美樹本さんは荷物を担いで二階に昇って行った。
少しして美樹本さんが二階から降りてきた。
「ああ、生き返るみたいだ……」
と言っている。
これで泊り客は田中さんを除いて全員集まったことになる。
そこであたしは、

A.脅迫状の話をしようと思った
B.ミネルヴァについて語ろうと思った
C.シュプールについてオーナーに聞こうと思った
526名無しのオプ:2009/06/22(月) 17:03:33 ID:w1O+UHmj
サイキッB
527かまいたちの夜 美樹本編:2009/06/24(水) 11:55:42 ID:z9+0WRYk
A:逆に田中を燻りだすチャンスだ!
  俺は罠を仕掛ける事にした。

 …よし。この状況を逆手に取ってやろう。
 まずは連中の対応を見る。その上で、ここぞという時に反撃に出るんだ。
「この天気で、山を降りることはできると思いますか?」
 透がたずねると、小林と俊夫がほとんど同時に首を振った。
「無理だろ」
 答えたのは俊夫だ。
「さっき美樹本さんがたどり着いたのだって、奇跡みたいなもんだよ。
歩いて降りたら途中で凍死、車だったら運がよくても立ち往生。運が悪けりゃ沢に転落しかねない」
 確かに。
 実際、車はエライ事になっていて、危うく遭難しかけた。
 設定通りに駅から車を飛ばしていたら、とてもここまでは着けなかっただろう。
 今こうして考えると、かなり計画には穴があったようだな…。
「じゃあ、犯人は、このペンションの中に隠れようとするんじゃないでしょうか?生き延びるためにはそれしかないんでしょう?」
 全員が息を呑んだ。
 泣いていた亜希でされ、一瞬泣きやんで恐怖の表情を見せた。
 そう。その通りだ。現に俺はここにいる。
 そして、おそらくは田中の奴もまた…。
528かまいたちの夜 美樹本編:2009/06/24(水) 11:57:35 ID:z9+0WRYk
「じゃあ……じゃあ、何か?死体をバラバラに切り刻んだような奴と、一晩過ごすことになるってのか?冗談じゃない!」
 俊夫が怒ったように立ち上がる。
「そらそうや。人殺しがおるかもしれんっちゅうのに安心して眠れるわけあらへん。何とかせな」
 香山も、大きくうなずく。
「何とかって……どうするんです?」
 小林が当惑した様子で聞き返した。
「そら、捕まえるしかないやろ。警察に来てもらえん以上、自分らで捕まえなしゃあないやないか」
 …そろそろか。
 行き場の無い皆のエネルギーが一方向を向き始めた。ここで上手く誘導できれば主導権を握る事も、都合よく状況を操作することも出来る。
 俺は…。

A:「ちょ、ちょっと待ってください」
 情けない声を出し、ビビっている様子を演出した。
B:「まずはペンション中を家捜しですね」
 冷静な男を装った。
C:「透くん。君はどうすればいいと思う?」
 ダークホースの透に意見を聞いてみた。
529名無しのオプ:2009/06/24(水) 14:50:02 ID:W4pttNvs
>>528 
Cで
530かまいたちの夜 美樹本編:2009/06/28(日) 17:49:05 ID:E389OEKw
C:「透くん。君はどうすればいいと思う?」
 ダークホースの透に意見を聞いてみた。

「え?」
 まさか自分に振られるとは思ってなかったのか、透は驚いた顔で俺を見た。そして少し考えてから口を開く。
「…相手は人を殺して、その死体をバラバラにするような凶悪な人殺しです。下手に手を出すより、ここでみんなでじっとしてた方が良いと思います。これだけ人数がいれば、どんな凶悪犯だって、手出しはできないでしょうし……」
 俺が提案しようとしていた内容と同じだ。やはりこいつは冷静だ。
「ほんなら君は、このままここでずうっと起きとけっちゅうんかいな。寝とる間に、皆殺しにされるかもしれへんのやで!?」
 香山がとんでもないことを言い出すものだから、女性陣はますます脅えた表情になった。
 流石にまずいと思って俺も口を挟む。
「いや、どんなひどい奴でもそこまではしないでしょう。まぁ、戸締りだけはしっかりしておく必要があると思いますけど……」
 いくらなんでも大量殺人までやらかすつもりはない。人を殺しておいて言うのもなんだが、そういう疑いをかけられるのはあまり気持ちの良いものじゃない。
「戸締りったって、もう中に入り込んどったらしゃあないやないか」
「まさか!一体いつどこから入ったっていうんです?」
 小林はおどろいて大声を出した。
「そんなことわしゃ知らん。そやけど、現に人ひとり殺しとるやないか。わしらが気づかんうちに入って来たっちゅうことやろ?」
 香山も意外と冷静だ。そこは取締役だからだろうか。
「でも……でも……」
 小林は言葉を探している。ペンションのオーナーという立場からすれば、信じたくない気持ちは分からないでもない。
531かまいたちの夜 美樹本編:2009/06/28(日) 17:51:01 ID:E389OEKw
「そや、窓が割れとったやろ?窓から入って来たんとちゃうか?裏手はあんまり除雪しとらんから二階の窓から入るんも、そんなに難しゅうないんとちゃうかな」
「だとしても、犯人はまた窓から外へ逃げたんじゃないですか?だって、ドアの鍵はかかったままだったし……」
 俺は皆が当然だと思っているであろうことを述べた。
「そんなことわかるかいな。ここのドアは押しボタン式の鍵やで。入ってきたんは窓でも、その後はドアのボタンを押して閉めたら済むことや。二階の空き部屋に隠れとることも、わしらが二階に行っとる間に下に降りることもできるたかも知れん」
 確かにドアに関しては香山の言う通りだった。こいつら、俺が思っていたよりはかなり冷静だな。あるいは大声で喚いてるうちに落ち着いてきたのか。
 だんだん、田中の影にビクついてる俺のほうが臆病な人間に思えてきた。
「なんにしても、みんな何か、武器になるものを持ったほうがいいんじゃないかしら?」
 青ざめて黙り込んでいた真理が口を開いた。
 透は真理の提案に驚いたようだが…。
「そら言えてる。イザっちゅう時のためやな」
「さっそく用意しよう」
 みんなはすぐにその意見に賛成した。
 俺も特に反対する理由はなかったのでその意見に従うことにした。
532かまいたちの夜 美樹本編:2009/06/28(日) 17:52:47 ID:E389OEKw
 ……といったって、こんなペンションのこと、武器なんてあるわけもない。
 俺なら洗濯用のロープからボールペン、雑誌やハンカチでも武器に転用する事は出来る。しかし素人の彼らが使いこなせるわけじゃない。
 そもそも彼らが武装したところでどうなるものでもない。むしろ素人が下手なものを持つとかえって危なくなる。
 しかし、田中の奴が何を仕掛けてくるかは全く分からない。奴の狙いが俺であるのはほぼ間違いないだろうが、他の人間を巻き添えにしない保証はない。
 彼らにも自分の身を守る程度の心構えは必要だ。そのためにも武器を持つというのは多少なりとも効果はある。まぁ、気休めという意味でだが。
 さて、俺は…

A:スキーのストックを持つことにした
B:モップを持つことにした
C:ハリセンを持つことにした
D:男は無手だろjk
533名無しのオプ:2009/06/28(日) 18:47:12 ID:hi9wioOx
キタ――(゚∀゚)――!!
Bで
534啓子編(サイキック編):2009/06/29(月) 21:39:21 ID:d0fcWGSB
B.ミネルヴァについて語ろうと思った

「ところでみなさん、ミネルヴァって知っていますか?」

その瞬間、空気が凍りついた。
皆の顔を見てみる。
一部の人を除いて、ほとんどの人が知っているようだ。
…まあ当たり前ね。
あたしたちがここに来た理由はミネルヴァの関係者たちに復讐することだもの。

「…で、啓子ちゃん。君は何を言っているんだい?」
俊夫さんがにっこりと笑いながら言った。
しかし目は笑っていない。
「知っているくせに聞くのね」
可奈子がそう言いながら俊夫さんを睨む。
「なあ、ミネルヴァってなんやねん。何で皆真面目な顔をしてるんや?」
たまりかねたように香山さんが口をはさむ。

あたしは、

A.「香山さんには関係のないことです」と言った
B.何か邪魔だから殺そうと思った
Cでも何も知らずに死ぬのはかわいそうなので答えてあげた
D.何かに使えそうなので助けてあげることにした
535名無しのオプ:2009/06/30(火) 11:56:00 ID:n6EMV67H
C
536美樹本編:2009/07/02(木) 07:43:53 ID:3M4XQtiJ
B:モップを持つことにした

 俺達が手にした武器は、スキーのストック、果物ナイフ、そして俺が持っているモップの柄。
 他にも色々な武器?があったが、結局モップの柄くらいしかマシなものはない。
 スキーのストックは弾力があり過ぎるので、殴りつけるには向かない。先が尖ってるので刺すくらいは出来そうだが、それも余程勢いよく垂直にいかないと無理だ。
 包丁なんかはかえって危ないので持たせるわけにはいかない。
 何を思ったのか、透がハリセンを持ってきて期待に満ちた目で俺を見ていたが無視することにした。
 いざとなれば懐の拳銃があるが、これを使ったら最後、後戻りはきかない。
「何人かでチームを組んで、しらみつぶしに調べるんや。ベッドのした、クロゼットの中、バスタブ……どこに隠れとるか分からへんのやで」
 いつの間にか香山がリーダーシップを取っている。
 やはりそこは社長だからだろうか。
 男は五人。
 俺、透、小林、香山、俊夫…これで全部だ。
 女性陣は全員見送りだ。
 全員が不安そうな顔をしている。千人針でも縫ってもらいたい、というところか。
 そういう俺も心中穏やかではない。田中の奴がどこに潜んでいるか分からない。
537美樹本編:2009/07/02(木) 07:44:43 ID:3M4XQtiJ
「気をつけてね」
 真理が俺たち、というより透に声をかけた。その一言で透の顔がだらしないほどぐんにゃりとふぬける。全くノンキなもんだ。
「どこから手をつけるのがいいかな?」
 小林が誰にともなくたずねた。
「二階から調べましょう」
 誰も返事する様子がないので、透が提案する。
「君らが先にいけ」
 香山が俺と透をぐいと前に押し出した。デカイ口を叩いておきながらよくもまあ。
 仕方がない。
 俺と透はモップを握り締め、二階への階段を昇った。

 小林が鍵を開けると、俺と透が"得物"を構える。
「いいか、開けるぞ」
 二人がうなずくと同時に、小林はドアを開いて、その陰に隠れる。
 そして俺達はモップを突き出しながら、中へと入って行く。
 そうやって一つ一つの部屋を、ベッドの下まで捜索して行った。
 全員が一つの部屋に入ったのでは、その間に逃げられる恐れがあるというので、中へ入るのは俺と透だけだ。
 最初は皆びくびくしていたが、同じことを繰り返すうち、だんだん大胆になって来た。
 特に透はその傾向が強く、顔色も普通に戻っている。
 かくいう俺も、少しづつ冷静さを取り戻してきた。
「どんな奴が出て来ても、ご、五人もいれば大丈夫ですよね……」
「そ、そうだよ。五人もいるんだから……」
538美樹本編:2009/07/02(木) 07:46:32 ID:3M4XQtiJ
 とうとうすべての客室を調べ終わったが、人の気配はなかった。
 途中、掃除用具入れから飼い猫のジェニーが飛び出すハプニングがあったものの、それ以外はなんら問題は見受けられなかった。
 皆、犯人が入り込んだ可能性はほとんどないと思い始めたのだろう。
 さっきまでとは違い、リラックスしきって一階の捜索を開始する。「わしはこう見えてもな、高校時代は柔道やっとったんや。もし犯人が出ても一本背負いから押さえ込んで、ぐうの音も出んようにしたるわ」
 香山が今ごろになってからそんなことを言い出す。
 透もかなりむっときたようだが、俺は呆れ返って何も言うことができなかった。

 談話室に戻ると女性陣が真っ青な顔で俺達を出迎えた。
「真理、どうかしたの?」
 透もその様子に気づいたのか、真理に声をかけた。
「……あ、あの、あのね……透」
 真理の顔は真っ青で、唇は小刻みに震えている。
「ひぃぃいい!」
 突然亜季が金切り声を上げた。
「死ぬ、殺される、私達、みんな、あの、亡霊にぃぃ」
 亡霊?
「一体、何があったんだ?」
 俊夫がみどりに尋ねる。
「…さっき、窓のところに……」
 みどりは恐ろしいものでも見るかのように談話室の窓を指差した。
 窓から見えるのは暗闇と、その中を時折横切る白い雪だけだ。
539美樹本編:2009/07/02(木) 07:48:14 ID:3M4XQtiJ
「………田中…さんが…」
 真理が消え入るような声で呟いた。
 …なんだと?
 窓の外に田中が現れたとでも言うのか?
「窓の外を……コートと帽子の人影が…」
 今日子があとを引き継いだ。
 外を田中の奴がウロついていたというのか?
「みどり、それって確かに田中さんだったのか?」
「分からない…。一瞬、だったから。でも、確かに田中さんと同じ、黒いコートと帽子が窓に見えたのよ」
 全員が無言だ。
 一人が見ただけというのなら錯覚という事もありえるが、女性全員が目撃したとなるとその線はまずない。
 どういう事だ。
 俺は…

A:「外を見てきます!」
  確認のため真っ先に外へ飛び出した。
B:「待ってください。死んだ人が生き返るわけがない」
  自分に言い聞かせるように女性陣をなだめた。
C:「南ぃぃ!成仏してくれぇえ!」
  もう限界だった。
540名無しのオプ:2009/07/02(木) 12:56:55 ID:ZXcDC919
Cで!
541名無しのオプ:2009/07/02(木) 14:52:34 ID:SJEyjjJV
C期待wwwww
542美樹本編:2009/07/03(金) 07:50:53 ID:dFtveCmk
C:「南ぃぃ!成仏してくれぇえ!」
  もう限界だった。

 俺は床に突っ伏し、大声で泣き喚いた。
 頭がどうにかなりそうだった。
 俺の痩せ我慢は完全に限界にきていた。いや、むしろ臆病者の俺にしてはよくここまで耐えられたものだ。
 もうイヤだ。
 こんな思いはたくさんだ。
 今までも何人か殺してきたが、全部そうするしかない時だけだった。
 そして、必ず奴らは俺の前に現れるのだ。悪夢という形で。
『俺だけが悪いわけじゃない』
 汗だくで目を覚まし、朝の光の中で最初に口にする言葉。
 懺悔してしまえば、後悔してしまえば、今までやってきた罪の意識に押し潰されてしまいそうだったから。
 嘘でも、言い訳でもいい。ただ、自分の行動を正当化しないと気がふれてしまいそうだった。
 だが奴らは悪夢という枠を飛び越え、ついに俺の前に姿を現したのだ。
 もう限界だった。
 皆が見たものが南なのか、あるいはただの幻覚だったのか。そんなことはもうどうでも良い。
 間違いなく、俺は狂いかけているのだ。
 だってそうだろう。
 こんなことが現実にあるわけがない。
 俺の罪悪感が、亡霊という姿を取って現れたのだ。もう俺は正気ではない。
 いや、もしかするとずっと以前から俺は正気ではなかったのかもしれない。
 そうだ。そう考えるのが自然だ。
543美樹本編:2009/07/03(金) 07:52:45 ID:dFtveCmk
 だいたい、正気の人間が殺した相手の死体をバラバラに切り刻むなんて事、出来るわけがないじゃないか。
 もしこれが幻覚であったとしても、この幻覚はこれから先、何度でも俺の前に現れるだろう。

 そう何度でも。

 何度でも。

 何 度 で も ! ! !

 許してくれ。
 ゆるしてくれ。
 ユルシテクレ。
 誰か、誰か助けてくれ。
 この卑劣で臆病な俺を。
 誰でもいい。
 矮小で意気地がなく、小便まで垂らして泣き喚いている哀れな男を。
 神でも仏でも、いや、なんなら悪魔とかそういった代物でも構わない。
 俺をこの苦痛から開放してくれ。
 俺の罪を裁いてくれ。
 俺に罰をくれ。
 どうか、どうか、どうか……。
 今まで神とヤらを信ぢるつもりなんテなかった。
 だが、今ほド神の存在ヲ信じたクなったことわナい。
 罪を犯しタものはさバかれる。
 なラば俺は誰よりモ先にさバかれルべきナノだ。
 ソウとモ、キみはサばかレルとモ。
544美樹本編:2009/07/03(金) 07:54:34 ID:dFtveCmk
 ダれだ?おマえは?
 タなカだヨ。タナカイチろウ。
 あア、グウぜんダな、おレもタナかイちろウなンだ。
 オヤおヤ、キミはミキモトよウスケジャナかッタのカイ?
 アア、ミキモトヨうスケデもアルネ。
 ジャあ、イッシょニバツヲうケナイトね。
 ソうダね。みナミをコロしタツぐナイヲしナイト。
 キみガミナみヲコロしタンダネ?
 そウダよ。
 マチガイナイネ?
 オレノくセニウタグリブかイナ。タしカニオレガコろシタンだヨ。シっテルダロ?

「知ってるさ。やっぱり、あんただったのか」

 ……誰だ?
 どこか遠くから声が聞こえてきたような気がした。
 ひゅっ。
 何かが空を切る、鋭い音が聞こえた。
 その後、俺の頭に走った衝撃は、どこか遠い、他人事のように俺を揺さぶった。
 ゆっくりと、俺は地面に吸い込まれるように倒れた。
 暖かい、どろりとした液体が俺の頭から流れ出している。
 遠くで女の悲鳴が聞こえたような気がした。
 何もかもが遠く。
 ああ……。
 これで、俺は救われ……。

 幻影への懺悔 完



>>539から再選択
545名無しのオプ:2009/07/03(金) 13:39:12 ID:JHMCVOum
せつねぇ。Bで。
546啓子編(サイキック編):2009/07/04(土) 22:22:40 ID:cA3lQI3G
Cでも何も知らずに死ぬのはかわいそうなので答えてあげた

「ミネルヴァ社は薬品会社よ。表向きはね」
「表向き?どういうこっちゃ?」
「ミネルヴァ社はサイ能力について研究をしているの。要するに『人口サイ能力』の研究ね。
それで孤児たちを実験用のモルモットとして使った。
多くの子供が死んだけれど、生き残った子供たちがいた。それが…」

銃声がペンション内に響いた。

「もうそんなところでいいんじゃないのか?」
「順番が逆でしょ?」
「どのみち殺すんだから変わらないさ」
美樹本さんはにやりと笑ってそう言った。

さて、これからどうしよう?
あたしはまず誰が敵で誰が味方なのかを把握することにした。
可奈子と亜希はもちろんとして、真理もこっち側ね。真理の彼氏の透さんも多分こっちね。
小林さんは…あたしたちを守ってくれたから敵ではないわね。とすると今日子さんもこっちかな?
とすると…俊夫さんとみどりさん、そして美樹本さん。この三人を殺さなければいけないということね。

「あんたたちのせいで…弟は死んだのよ!」
可奈子が憎悪に満ちた顔で美樹本さんたちの顔をキッと睨んだ。

あたしは、

A.モップを手にとった
B.亜希にサイコキネシスで美樹本さんたちを殺すように頼んだ
C.ジェニーが目の前にいることに気づいた
547名無しのオプ:2009/07/04(土) 22:35:03 ID:qeqTH0c0
>>546 
548名無しのオプ:2009/07/05(日) 07:35:54 ID:tzuoLQN/
>>546
C
549啓子編(サイキック編):2009/07/05(日) 20:26:42 ID:YSVSEHyu
B.亜希にサイコキネシスで美樹本さんたちを殺すように頼んだ

「亜希、サイコキネシスでこいつらを殺してほしいんだけど…」
「わかった」
そう言うと亜希の周りに力の波動が見えた。亜希なら間違いなくこいつらを殺してくれる。
あたしはそう確信していた。
ところが、予想に反して美樹本さんは薄く笑った。
「おまえたちだけがサイ能力者というわけではない」
美樹本さんも「力」を持っていたのか。
…ミネルヴァ社はあの火事の後もサイ能力の研究を続けていたんだ。まあ当然ね。
あたしたちが行方不明になっただけではあきらめないと予想していたけど…やっぱりね。
亜希の額に汗がうかぶ。
一方の美樹本さんも苦しそうな顔だ。
「氏ね」
亜希がしぼりだすような声でそう言った。

その時あたしはあることに気づいた。
A.「ちょっと亜希!氏ねって何よ!?」
B.「これの作者!サイキック編をさっさと終わらせる気でしょう!?」
C.「亜希、危ない!」
D.「…可奈子、何してるの?」
550名無しのオプ:2009/07/05(日) 20:28:56 ID:NTCqpAB2
>549
Dでお願いします。
551啓子編(サイキック編?):2009/07/05(日) 21:58:38 ID:YSVSEHyu
D.「…可奈子、何してるの?」

「何って…見てわかるでしょう?」
「え…でも…」

可奈子は美樹本さんに抱きついている。
「あたしは美樹本さんと付き合ってるの」
「……えええっ!?」
あたしは驚いた。手に持っていたスナック菓子を落としてしまうくらい驚いた。
透さんがサイ能力者だということよりも驚いた。
今日子さんもミネルヴァのスパイで実はドSだということよりも驚いた。
「ねぇ、洋介さん。頑張って…」
可奈子が美樹本さんに手を握る。その瞬間美樹本さんの「力」が増幅した。
「きゃあっ!!」
「亜希!!」
あたしは亜希のもとに駆け寄った。

亜希は息をしていなかった。

A.「いやあああぁん!」 あたしは少し色気を出してみた。
B.「くゎーなぁーこぉぉー!!」 可奈子をあたしのものにしようと思った
C.「よくも亜希を!!」 美樹本さんを睨みつけた
D.「夏美ちゃーん、来てー!」 正義のヒーロー、道頓堀のキックの鬼を呼んだ
E.「ぴぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」 あたしは天地創造の神となった
F.「アイダホポテトォォォ!!」 なんとなく言ってみた
552名無しのオプ:2009/07/05(日) 22:14:24 ID:Pbe6+eRN
Aでお願いします
553名無しのオプ:2009/07/05(日) 22:43:02 ID:ah5OCRy2
>>522の続き

C. 啓子をモップで何度も何度も叩いた。

死んだ。
特にエイリアンに変態することもなく、そのまま死んだ。
「あれっ、こいつじゃないや!
めんごめんご!!!」
「きゃーーーっ!」
周りから悲鳴が聞こえる。
それも当然だった。
何しろ、目の前で殺人が行われたのだ。
「ガタガタ言うんじゃねぇ!
お前か!お前がエイリアンか!!!」
ぼくはとりあえず近くにいた俊夫をモップで何度もなn死んだ。
「取り押さえるんだッ!」
周りの人間たちがぼくに飛び掛ってきた。
まず、先陣を切った小林をモップで殴り倒しそのまま死んだ。
後ろから迫ってきた卑怯な香山は股間をモップで突いたら死んだ。
女性陣は脅えているだけで攻めては来ない。
と、なると後は美樹本だけだ。
拳銃を持っている。
「何故拳銃なんて持ってるんだきさま!」
「ちくしょう、こんな異常者がペンションに泊まっているとは
想定外だったぜ!」

A. 降参やね…。
B. 「あいいああぁうっオ!」
C. 何とかして拳銃を奪うんだ!
554啓子編(サイキック編?):2009/07/06(月) 20:54:45 ID:lYElP03b
A.「いやあああぁん!」 あたしは少し色気を出してみた。

「キモッ」
みどりさんがクスリと笑った。
このあたしを笑うなんて…
…グサッ。
え?何?何なの?ナイフ?俊夫さんが刺したの?
「デブのくせにでしゃばんなよ」
と俊夫さん。

そんな……デブって…デブなんて……

あたしは人のことをデブ呼ばわりする人にロクな人はいないと思うなぜならデブと言った時点で
それは差別になるからだそれに世の中のデブの中には好きでデブになったわけじゃない人もた
くさんいるのに同じ枠で分けるとかこっちの気持ちを全然考えていない証拠できっとさっきあたし
がスナック菓子を食べていた時も食べすぎだとかもっと太るとかそういうことを考えてはクスクス
と笑っていたに違いない違いない違いない意味がわからない思考が停止壊れる寸前絶対に許さない許さない許さない

(あたしの名前は啓子。名字を入れてローマ字にすると KitAno Keiko よ。
食べるのが大好きなOLよ。でも最近あたしのことを悪く言うアたしの会社の
同僚に困っているの。対応が冷たいわけじゃないけどとてもオ邪魔ですよー
という雰囲気を醸し出していて気分が悪くなっちゃうわ。胃がムかむかするの
はそのせいね。可奈子には悪いけどもうあそこで働きたくないシ辞めようかなー…(啓子のひとりごと))

「デブなのはカンケーないでしょー!!!」
バタリ。
あたしは息を引き取った。

BAD END 「天へ召される啓子ちゃん」

>>551からお願いします。
555美樹本編:2009/07/06(月) 21:14:12 ID:EeWIGEcz
B:「待ってください。死んだ人が生き返るわけがない」
  自分に言い聞かせるように女性陣をなだめた。

 とは言ったものの、俺自身相当に同様している。
 亡霊?いや、まさかな。
 仮に亡霊として南が出てくるなら、わざわざ田中の姿をしてる必要などない。それに俺以外の人間にわざわざ見えるように現れる必要もない。恨んで化けて出るなら、直接俺の前に来ればいいのだ。
 だとすると、やはりこれは人為的な行為だ。
 田中という死人が化けて出てきた、そう思わせて周囲の人間を動揺させ、その雰囲気で俺に揺さぶりをかけているのだ。
 しかし、そうするとこの騒動の主は間違いなく俺の犯行内容を把握している。
 ではそいつは誰だ?今どこにいる?
 ペンションの中の誰かが化けているのか、それともここにいない全くの別人が外をウロついているのか…。
 俺は…

A:「いっそ、外を調べてみませんか?」
  思い切って大胆な策を提案した。
B:「まずは残った一階を調べませんか?」
  連中を安心させなければならない。
C:「その人影が見えた状況を詳しく教えてくれませんか?」
  情報収集と現状の把握に努めた。
556名無しのオプ:2009/07/06(月) 21:32:11 ID:TNJzFi+A
みっつ選べる?!

>553


>554
551のD

>555


皆さん、よろしくお願いします。
557美樹本編:2009/07/09(木) 08:55:01 ID:1chnA+Fh
C:「その人影が見えた状況を詳しく教えてくれませんか?」
  情報収集と現状の把握に努めた。

 この中で一番冷静そうなのは誰だろう。
 三人組は話にならない。下手に話しかけたら錯乱してひっかれれそうだ。
 みどりのほうはどうか?
 それなりに冷静のようだが、俊夫が彼女を気遣って少し割り込み辛い。同じ理由で透の彼女の真理も話しかけにくい。
 小林の妻の今日子は……ダメだ。うつむいて何か考え込んでいる。
 残るは香山の妻である春子だが、彼女は意外と冷静そうだ。顔は真っ青だが比較的落ち着いている。むしろ夫の香山のほうが顔面蒼白になって冷や汗をかいている程だ。
「奥さん、ぼく達が二階に上がってから何か変わったことは?」
「変わったこと……ですか?」
 春子は窓から目を離して俺のほうを見た。
「なんでもいいんです。何か音がしたとか、なんでも」
558美樹本編:2009/07/09(木) 08:56:18 ID:1chnA+Fh
「特には……今日子さんとみどりさんがお茶を煎れてきくれて、その時に……」
 お茶?
 そう言えば談話室のテーブルには湯気をたてるポットと空のティーカップが置いてある。俺たちの分もある。
「みどりさん、今日子さん、お茶を煎れる時、なにか変わったことは?」
 みどりと今日子に聞いてみた。
「ええと…わたしがお茶を煎れようとしたら『一人じゃ危ないから』とみどりさんが厨房までついてきてくれたんです」
 なんでわざわざそんな危ない真似を…。
 俺だけでなく、透や俊夫たちも同じ感想を抱いているのが表情で分かったが、誰も口には出さなかった。
「二人がお茶をもってきてくれて、テーブルにポットを置いた時、窓に……」
 真理が震える唇で告げた。
「でも、特におかしなことなんて……」
 みどりも思い当たることは無いようだ。
 俺は…

A:「とにかく、一階を調べましょう」
  埒があかないので捜索を促した
B:「あなた達は、何か気づいたことはありませんか?」
  三人組にも意見を聞いてみた
C:「ん?奥さん、その髪…?」
  今日子の髪が風呂上りのように濡れているのに気づいた。
559名無しのオプ:2009/07/09(木) 10:46:56 ID:MwmgX5eU
>>558 
560美樹本編:2009/07/13(月) 05:42:50 ID:cgISC1mr
C:「ん?奥さん、その髪…?」
  今日子の髪が風呂上りのように濡れているのに気づいた。

「え!?」
 俺の指摘がよほど意外だったのか、今日子は目を丸くして俺を見た。
「ああ、今日子さんがキッチンでお茶をこぼして……というか、頭からかぶっちゃったの」
 今日子の代わりにみどりが答えた。
「え…、ええ、そう、なんです」
 みどりのフォローでようやく我に返ったようだ。
「その後シャワーを浴びたんですが…まだ乾いてないですね……はぁ」
 ……意外とどんくさい人なのかもしれない。
「最初に窓の外の人影に気づいたのは誰なんです?」
 透が女性陣に聞いた。
「えーと…私、かな?」
 真理が自信なさげに答える。
「真理が?」
「うん、ふと窓を見たら……」
 死体の様子を思い出したのか、それとも窓の人影を思い出したのか、真理の言葉を最後まで聞くことはできなかった。
 俺は…

A:「とにかく、一階を調べましょう」
  埒があかないので捜索を促した
B:「いっそ、外を調べてみませんか?」
  どうしても窓の外が気になる
C:「ここで、じっとしてませんか?」
  下手に動くより篭城作戦を提案した
561名無しのオプ:2009/07/13(月) 21:54:53 ID:llRWMfOr
>>560 
Aで
562美樹本:2009/07/14(火) 21:10:03 ID:WFiQeiKB
A:「とにかく、一階を調べましょう」
  埒があかないので捜索を促した

「え?でも…」
 透が何か言いたそうだ。
「なんだい?」
「いや、その……幽霊とかなんとかを信じるわけじゃないですが、あんなことがあったのに、女性陣を置いていくのはまずくないですか?」
 なるほど。確かにそういう考え方も出来るが……。
「いや、俺は美樹本さんに賛成だね」
 意外なことに俊夫が俺に賛同した。
「亡霊じゃないとしたら、誰かの仕業ってことになる。そんな奴がいるならとっ捕まえるか、追い出すかしないと気持ち悪いだろう?」
「それは、そうですが……」
「それに女性って言ってもこれだけの人数だ。どんな凶悪犯だってそう簡単に手出しはできない。そう言ったのは透くんじゃないか」
 そう言って俊夫は快活に笑った。
 結局、俊夫の言葉が後押しとなって一階の捜索に戻ることになった。

 一階は談話室を除いて、食堂とキッチン。
 みどり、俊夫達のスタッフルーム。
 小林夫妻の部屋。
 乾燥室がある。
 それらをざっと見て回るが、人が隠れているとは考えられなかった。
「もう他に部屋はないんですか?」
 談話室に戻りつつ、透が小林に聞いた。
「あとはワイン蔵だけだけど、あそこは鍵がかかってるからね」
 小林はちょっと考えてから答えた。
「なんや、結局おらんかったちゅうことか。残念やな。せっかくわしの地獄車をお見舞いしたろうと思っとったのに」
 香山は悔しそうに手もみをする。
 相変わらず口だけは達者なおっさんだ。
563美樹本:2009/07/14(火) 21:12:24 ID:WFiQeiKB
 談話室に戻り、今日子達が煎れてくれていたコーヒーを飲む。
 緊張した体に染み渡るようだ。少し冷めてはいたが。
「誰もいなかったのね」
 真理が俺達の表情を読み取って言う。
「結局外に逃げたってことなのかしら」
「だろうね」
 俊夫が答えた。
 皆、ほっとしたような、それでいて不安げな、複雑な表情を浮かべている。
 それはそうだろう。
 ペンション内には誰もいないとほぼ確認が出来た。だが、だからといって安心しきれるわけでもない。
 俺もまた同様だ。
 田中の奴がどこかに隠れている可能性は低くなった。
 ということは、このペンションの中の誰かが田中に化けている、という可能性が高くなったということだ。
 それが誰なのか、現時点では見当もつかない。あの窓の外の出来事も気になる。
 ふと透を見ると、何か考え事をしている。
 …まずい。
 何か気づき始めたかもしれない。
 俺は…

A:「犯人はもっと前からペンションに入り込んでいたのかも…」
  危険な賭けに出た
B:「透くん、実はアリバイのない人が…」
  透に耳打ちした
C:「実は僕が犯人なんだ」
  特に考えもなく言ってみた
564名無しのオプ:2009/07/14(火) 21:36:30 ID:ldFsz7id
C
565名無しのオプ:2009/07/14(火) 23:07:09 ID:FqJJfykZ
美樹本編おもしろいっす
566啓子編(サイキック編?):2009/07/15(水) 22:28:28 ID:aJR/8uuB
D.「夏美ちゃーん、来てー!」 正義のヒーロー、道頓堀のキックの鬼を呼んだ

「あんた、うちの人に何さらすのん」
夏美ちゃんはどすのきいた声でそういった。
…というより、その台詞を言うのならもう少し早く登場すべきだったんじゃ…。
「あなた、やめたほうがいいわよ。私は昔、ムエタイの道場に通っていたこともある本格派なのよ。
下手に邪魔をすると怪我するわ」
とみどりさん。
「ふん、怪我するのはあんたのほうや。うちはこう見えても『道頓堀のキックの鬼』と呼ばれて、
ぶいぶい言わしてたこともあるんや。蹴りやったら負けへんで」

!!!!!!

このままだと…

A.「筋書き通り2階にいよ」 あたしは2階に上がった
B.「夏美ちゃんストーーーップ!!」 あたしは夏美ちゃんを止めた。
C.「ハイヤー!!!!!!」 あたしも参戦することにした。
D.(今がチャンス…) あたしはみどりさんたちに奇襲をかけることにした。
E.夏美ちゃんじゃなくてジェニーを呼ぶべきだったわ…
567名無しのオプ:2009/07/16(木) 10:37:09 ID:gPzjXTD7
>>566 
568美樹本編の中の人のつぶやき:2009/07/22(水) 17:01:27 ID:ya8z64k5
うう…
盆休みまで…待って…
569名無しのオプ:2009/07/22(水) 23:29:09 ID:NMFUacTk
全然OKですよ。
楽しみに待ってます。
570名無しのオプ:2009/07/31(金) 12:34:51 ID:w/5APLM9
ほしゅ!
571啓子編(サイキック編?):2009/07/31(金) 19:27:11 ID:m/B+DQws
C.「ハイヤー!!!!!!」 あたしも参戦することにした。

コマのようにクルクルと回りながらあたしは二人の元に飛んで行った。
回っていると小刻みに身についている脂肪がプルプルと震える。
「どきなさい!」
みどりさんが向かってくるがあたしはそれを見事に跳ね返した。
みどりさんが体勢を崩したところでボディープレスをお見舞いした。
「グゲッ」
と苦しそうに言ったあと、みどりさんはその場に倒れた。

「夏美ちゃんはもちろんあたしたちに協力してくれるよね?」
「嫌や。今ウチは東京で旦那との幸せな家庭を営んでるんや。それを邪魔するんやったら…あんたでも許さへん!」

言ったと同時に夏美ちゃんは力を使ってきた。徐々に心臓が締め付けられている感じが強くなる。

急に夏美ちゃんがゴボゴボと吐血した。

ああ…亜希が助けてくれたのか。にしても夏美ちゃんを失ったのは痛いなぁ…。
突然の出来事にほとんどの人が呆然としている。一部は驚いていないけど。
「お仲間を殺すとはおまえたちらしいな」
美樹本さんが馬鹿にしたかのように言った。
「あなたにだけは言われたくないわね」
フン、と鼻を鳴らして亜希が言った。
しかしこのままではあたしたちは殺されてしまう。どうすれば…

「死ねっ!」

美樹本さんが凄い跳躍力でこっちに飛んできた。
が、亜希のサイコキネシスによって身動きを封じられ、手に持っていたナイフを落として顔面から床に突っ伏した。
今度は俊夫さんが向かってきた。いつの間にか手にはサバイバルナイフが握られている。
亜希は今美樹本さんに力を使っている。とするとあたしはここで…
572啓子編(サイキック編):2009/07/31(金) 19:29:40 ID:m/B+DQws
一瞬何が起きたのかわからなかった。
俊夫さんが燃えている。炎に包まれ、凄まじい悲鳴をあげ、床でごろごろと転がっている。
「パイロキネシス…」
小林さんがそう言うのが聞こえた。

あたしは言った。
A.「パイロキネシスって火を自由に発生させることのできる能力のこと…」
B.「パイロキネシスって遠隔殺人ができる能力のこと…」
C.「パイロキネシスって人にあんなことやこんなことをやらせることができる能力のこと…」
D.「パイロキネシスって火をあばばばばばばばばばばばば」
E.「パイロキネシスを使ったのは誰なんだろう?」
573名無しのオプ:2009/08/06(木) 02:33:30 ID:e6q54nx3
Eでお願いします。
574美樹本編:2009/08/06(木) 19:40:15 ID:TTKzBx05
C:「実は僕が犯人なんだ」
  特に考えもなく言ってみた

「…………え?」
 透がしばらく俺をじっと見つめてからバカのような顔をしたまま聞き返した。
 そりゃそうだ。
 普通は犯人がなんの考えもなくこんな事を言うわけがない。
 そして困った事に俺はその犯人であり、たいした考えもなく口にしてしまった。
 なんで俺はこんなことを口走ってしまったのだろう。
 どうにか取り繕わなければならない。

A:「……と言ったらどうする?」
B:「やだなぁ!冗談だよ、冗談!」
C:「というわけで透、お前も死ね!」
575名無しのオプ:2009/08/06(木) 21:03:31 ID:KAaQQaN3
Aで
576美樹本編:2009/08/08(土) 00:46:28 ID:hYZjGK7i
A:「……と言ったらどうする?」

「………はぁ!?」
 透は、お前はバカか?という顔で聞き返した。
「何を言うかと思ったら……こんな時に悪い冗談ですよ!」
 透はかなり本気で怒ってる。当然だな。
 俺は透にだけ聞こえるように小声で言ったのだが、透の反応はかなり大声だったので談話室じゅうが俺と透に注目した。
「あ、いや、その」
 俺は咄嗟に言い訳を探した。
「いや……ちょっと透君が深刻な顔してたんで、緊張がほぐれればな、と思ってね」
「まったくもう……もうちょっとで何かわかりそうだったのに」
 透はまだ不満げな顔でブツブツ言ってるが、上手く考えをかく乱できたようだ。
 そこで俺は間髪要れずに…

A:「犯人はもっと前からペンションに入り込んでいたのかも…」
  危険な賭けに出た
B:「透くん、実はアリバイのない人が…」
  透に耳打ちした
C:「ところで、さっき何を考えてたんだい?」
  まずは透の考えを調べないと
577名無しのオプ:2009/08/08(土) 08:18:38 ID:E80rb0z9
578名無しのオプ:2009/08/09(日) 07:07:42 ID:WhqJ06Td
まとめサイト一昨年から更新止まってる?
579美樹本編:2009/08/12(水) 15:20:02 ID:F7KKyXS+
C:「ところで、さっき何を考えてたんだい?」
  まずは透の考えを調べないと

「もう全部忘れちゃいましたよ!」
 透は口をへの字に曲げて俺からそっぽを向いてしまった。
 透が何を考えていたかは分からないが、この状態では冷静な判断はできまい。取りあえず俺につながる線からは目を逸らす事が出来た。
「ところで、僕達の中でアリバイのない人がいるんだけど…」
 そこで、俺は間髪入れずに透の耳元で囁き、一人の男に視線を移した。
 透もぎょっとした表情で俺に習う。
 俺の仕掛けで窓が割れた時、談話室にいなかったただ一人の男。
 透のとなりで熱いコーヒーを美味そうに飲んでいる男。
 久保田俊夫に。

"こいつなら、田中を殺すことができた"

 そう思わせる事が出来る状況に彼はいる。
 もちろん、実際に俊夫がそんな真似をしていないのは分かっている。
 だが、俺の保身の為に誰かに疑いの目を向けておく必要があった。
 スキー好きの、明るい大学生。
 俺はそんな男に殺人犯の疑いをかけようとしている。
 なぜこんな事になってしまったのだろうか。
 完璧なはずの計画が狂いだし、今俺は追い詰められている。
 惨めで無様にあがいている。
580美樹本編:2009/08/12(水) 15:21:24 ID:F7KKyXS+
「ん?どうした?」
 俺と透の視線に気づいたのか、俊夫がこちらを見返した。
「いや、あの……」
 透は動揺している。どうやら俺の誘導にまんまとひっかかったようだ。
「……あ、砂糖か。悪い悪い」
 俊夫はシュガーポットをこちらに回してくれた。
「ど、どうも」
 透は仕方なくそれを受け取り、自分のコーヒーに砂糖を入れた。だが、その視線は俊夫に釘付けになっている。彼を疑っているのは明らかだ。
 この、人の良さそうな青年が犯人なのだろうか……?
 いや、やはり犯人は外へ逃げたのだ。
 ここにいる人間とは関係ない。
 殺された田中とかいう男はきっとヤクザかなにかだ。自分達とはなんの関係もない……。
 そんな事を考えているのか、透は目をぎゅっと閉じて軽く頭を振り、熱いコーヒーをぐいといっきに飲み干した。
581美樹本編:2009/08/12(水) 15:22:12 ID:F7KKyXS+
 突然小林が立ち上がった。
「どうかしましたか?」
 透がたずねる。
「……外を調べてくる」
 なんだって?
「外を?どうしてですか?」
「……何か、痕跡があるかもしれないじゃないか。足跡とかタイヤの跡とか」
 俊夫が首をふった。
「そんなのあったとしたってこの雪じゃとっくに消えてますよ」
「そりゃそうだが……。殺人気がここに戻ってくるかもしれんというのに、何もしないでいるわけにもいかんじゃないか」
 小林は苦々しげに言った。
 まずい。
 下手に外を探られては、窓の仕掛けがバレる恐れがある!
 俺は…

A:「僕も行きます」
  この際、証拠を隠滅しよう
B:「よ、よしましょうよ!外には例の、あの幽霊が……」
  なんとかして止めなければ
582名無しのオプ:2009/08/12(水) 17:37:53 ID:KLGBaxxz
>>581 
583美樹本編:2009/08/13(木) 17:03:00 ID:kEWD6UQ2
B:「よ、よしましょうよ!外には例の、あの幽霊が……」
  なんとかして止めなければ

「……幽霊?幽霊ですって?」
 小林が呆れたような顔で俺を見返した。
「バカバカしい。そんなものいやしませんよ!何かの見間違いだ!」
 小林は顔を真っ赤にして怒鳴り散らした。
 なんなんだ?こいつのこの妙な反応は。そういえば談話室でも幽霊の話題が出た時に異常に反応していたな。こいつ、何か後ろ暗いところでもあるのだろうか?
「美樹本さん、もしかして怖いんですか?」
 透が意地の悪そうな笑顔で俺に聞いた。
「そ、そりゃ怖いだろう?こう見えても僕は怪談話とかは大の苦手で…」
 取りあえず俺は震えて見せた。まぁ怖いといえば怖いのだが、それ以上に田中の影に脅えているというのが正直なところだ。
 あれが幽霊などの怪現象なわけがない。
「仕方ないな。じゃ、俺たちだけで行きますか」
 俊夫が立ち上がった。
「香山さんも行きますよね?外で犯人に出くわしたら地獄車をかけてくれるんでしょ?」
 俊夫が皮肉っぽくそう言うと、香山はしどろもどろに返事をして
来た。
「む……そ、そうやな。……でも、外は寒いやろ。わし、寒いのは苦手なんや。もし見つけたら中に追い込んでくれ。わしの燕返しをおみまいするさかい」
 一休さんかお前は。
 それに燕返しは柔道の技じゃなかったと思うが。
 このままでは連中が外へ行くのは止められそうもない。
「僕もいっしょに行きます」
 俺は覚悟を決めて立ち上がった。
「え?」
 小林が意外そうな顔で俺を見た。
「ここでじっとしてても怖い事には変わりはないし……それに、さすがに3人では危ないでしょう?」
 止める事が出来ないのなら、同行したドサクサで証拠隠滅を図ったほうが良いと判断したからだ。
 うまくいけば窓の外の田中の痕跡も調べられるかもしれない。
584美樹本編:2009/08/13(木) 17:06:21 ID:kEWD6UQ2
 結局、俺と小林、俊夫と透の4人が外を見回ることになった。
 全員部屋に戻って着替えると、5分後の10時ジャストに玄関で落ち合った。
 4人そろうと、靴をはき、"武器"を持って外へ向かう。

 ドアを開けた途端、カミソリのような風が、雪と共に襲って来る。
 俺は慌ててフードを被り、紐をきつく引いて固定した。
「右と左から、ぐるっと、ひと回りしよう」
 小林が風の音に負けないよう声を張り上げる。
「透くんとわたしは時計回りに、俊夫くんと美樹本さんは反対回り。それでどうかな?」
 みんながうなずく。
 反時計回りなら、田中と名乗って泊まったあの部屋にも近い。好都合だ。
 玄関ポーチから踏み出すと、そこは真っ白な地獄だった。
 二手に分かれた俺達は、積もり続ける雪にすねまで埋まりながら歩き始めた。
「離ればなれになるんじゃないぞ!」
 吹雪の中に消えていく小林が大声で俺達に言った。
 とは言うものの、このまま俊夫と一緒にいるわけにもいかない。途中で彼をまくかわざとはぐれて用事を済ませねば。
 フードを固く引き絞って下を向いていても、風は容赦なく顔に切りつけて来る。
 何も……これじゃ何も見えやしない。
 顔をあげて思い切って目を見開いても、荒れ狂う白い闇は、1メートル先さえ見通せない。
 ストックを握りしめた手指は、手袋をしていても、もう凍え始めている。
 ふと見渡すと、既に俊夫の姿がない。
 いや、もしかしたら近くにいるのかもしれないが、見えない。
「俊夫さん!?」
 試しに大声で呼んでみるが、返事はない。
 聞こえてないのかもしれないし、返事はしたが俺まで届かなかったのかもしれない。
 どこを見渡しても雪、雪、雪。
 ペンションの影すら見えない。
 方向感覚がなくなってしまっていた。
 俺は…

A:俊夫がいないのでそのまま左側に進んでみた。
B:不安になって右側に進んで俊夫を探した。
585名無しのオプ:2009/08/13(木) 21:44:45 ID:nfyIeeNk
>584
A でお願いします。
586美樹本編:2009/08/15(土) 12:48:18 ID:9/YMd7iP
A:俊夫がいないのでそのまま左側に進んでみた。

 俊夫がそばにいるかどうか分からないが、それは向こうも同じだろう。
 俺は左手でペンションの壁に触れながら左回りに進み出した。
 それにしてもヒドイ吹雪だ。
 たった一歩を歩くだけで膝下まで埋まってしまう。それを引っこ抜いて歩くのはかなりの重労働だ。
 この分だと明日も雪は治まらないかもしれない。
 奪った金は宅配便でこちらに送ってあり、明日あたりには届くはずだ。だが、この調子では明日に届くかどうか……。

 ようやく、田中の部屋の下まで辿り付いた。
 しかし、ガラスの破片やスキーバッグの底板などは見当たらない。
 これだけ雪が積もっていれば当たり前か。
 こんな状態ではわざわざ証拠を隠滅するまでもないかもしれないな。
 かと言って放置するのも落ち着かない。
 迷っているその時、背後で人の気配がした。
「あ、俊夫さ……」

 ガツッ。

 頭に衝撃が走り、前のめりに雪に倒れこんだ。
 柔らかな羽根布団の中に沈みこんで行くような感じ……。
 冷たいような、暖かいような奇妙な感じだった。
 ぽたり、と、俺の頭を生暖かい液体が伝い、雪の上に落ちた。
 赤い。
 血だ。
 俺の頭から血が流れているのだ。
 どうやら、俺は後ろから殴られたらしい。

 咄嗟に懐の拳銃に手をやるが、一瞬ここで発砲していいものか迷った。
 気配が近づいてくる。吹雪のせいで姿は見えないが、ものすごい殺気が感じられる。とどめを刺す気なのだ。
587美樹本編:2009/08/15(土) 12:50:36 ID:9/YMd7iP
 躊躇している時間はない。
 意を決して拳銃を抜いた……はずだった。
 手に力が入らない!?
 うつ伏せになった状態な上、完全に手がかじかんでしまっている。
 いや、そもそも仰向けになる事が出来ない。
 立ち上がるため体を起こそうとしてみたが、殴られた衝撃のせいか周囲の景色がぐるぐると回り出す。脳震盪の症状だ。
 迂闊だった。
 あの三人の中に田中がいたということなのか。
 意識が薄れてくる。
 殺気が近づいてくる。
 ここまで……か……。



 気づいた時、俺はベッドの上にいた。
 ……俺の部屋のようだ。
 俺の頭には包帯が大袈裟に巻かれてる。
 まだ少し痛むが、大した傷ではない。
「あ……、気づかれましたか?」
 俺の顔を心配そうに覗き込んでいる今日子の顔があった。
 後ろにはみどりと小林もいる。
 彼らが俺を救ってくれたらしい。
「大丈夫ですか?」
 みどりが心配そうに聞いてきた。
 俺は…

A:傷が深い演技をした
B:大事には至らないことを話した
588名無しのオプ:2009/08/15(土) 16:27:28 ID:/x8wH7eT
>>587 
589美樹本編:2009/08/17(月) 03:46:03 ID:ERU2buel
B:大事には至らないことを話した

「ええ、大丈夫です。まだちょっと痛みますが……」
 笑ってみたつもりだが、どうも声に張りがない。
 あまり心配をかけたくないというのも本音だが、正直なところ、田中の奴に対する強がりもあった。
 仮に深刻な傷だったとしても、田中にそう思われるのは癪だ。
 田中……。
 そうだ、田中だ。
 俺を殴りつけたのは、田中の奴と見て間違いないだろう。
 なぜ奴は止めを刺さなかったのだろうか?
「それで、ですね。犯人の顔を見ましたか?」
 小林が神妙な面持ちで俺に聞いた。
「いえ……。いきなり後ろからガツンとやられたんで」
「そうですか……見てないのか……」
 小林はなんとも言えない複雑な表情で呟いた。
 みどり、今日子も同様だ。
 これで犯人が分かるかもしれない、と思ったのだろう。
「あの、それで、僕はどうやって助かったんです?」
「私と俊夫くん、それと透くんが駆けつけたんですよ。私達が来た時には美樹本さん一人が倒れているだけでしたが……」
 なるほど。
 つまり、奴は近づいてくる三人の姿を確認して止めを刺させなかったという事か。
 いや、待てよ?
 田中は最初からあの場にいたのではないのか?
 小林、俊夫、透の三人の誰かが田中だとは考えられないか?
 もし……

A:小林が田中だったら?
B:俊夫が田中だったら?
C:透が田中だったら?
D:いや、田中は三人とは別だ
590名無しのオプ:2009/08/17(月) 08:25:08 ID:IDFuo0hz
>>589
D でおながいします。
591美樹本編:2009/08/20(木) 03:10:21 ID:bdd8bhKP
D:いや、田中は三人とは別だ

 ……本当にそうだろうか?
 あの状況で、三人以外の誰かが、吹雪の中じっと息を潜めて俺を待っていたとでも?
 あり得ない。
 だが、それでも彼らを犯人と思いたくない。
 甘いのは分かっている。
 田中が俺を殺すつもりなのは明らかだ。あの殺気、あれはちょっと殴って脅かしてやろうとか、そんな生易しいものじゃない。明らかに殺害を目的とした、憎しみの篭もった一撃だった。
 なのに、なんで俺はこんな事を考えているのだ。
「……さん?美樹本さん?」
 みどりが呼びかけている。
「あ、はい」
「……本当に大丈夫なんですか?」
「ええ、ちょっとめまいがするけど、たいした事じゃないですよ。大丈夫」
 みどりは少し疑わしそうに俺を見ていたが、結局それ以上なにか聞こうとはしなかった。
「それじゃ、私達は下に降りてますから」
「あ……はい」
「なにかあったら呼んでくださいね」
 三人は俺を残し、下へ降りていった。

 さて、一人になったところで、もう一度考えてみよう。
 田中はあの三人の中の誰かだ。
 そう考えるのが自然だ。
 だがそうは考えたくはない。
 いや、ダメだ、可能性も含めて考えるんだ。甘い感傷にひたれるような状況か?
 まず……

A:小林が田中だったと仮定してみよう
B:透が田中だったと仮定してみよう
C:俊夫が田中だったと仮定してみよう
592名無しのオプ:2009/08/20(木) 08:09:04 ID:XbYE6Fp5
Cでお願いします
593美樹本編:2009/08/20(木) 20:21:46 ID:bdd8bhKP
C:俊夫が田中だったと仮定してみよう

 俺は最初俊夫と一緒だった。
 俺を襲える可能性は俊夫が一番高い。
 俺とはぐれたふりをして後をつけ、後ろからガツン……。
 しかし、あの吹雪の中で俺からは見えないような位置にいて、かつ俺を尾行するなんて事が可能なのだろうか?
 かなり無理がありそうな気がする。
 だが、このペンションは彼にとって自宅同然だ。それこそ目を閉じていても家の周りくらい歩けるかもしれない。
 同様の事は小林にも言えるが、俺のすぐそばにいた俊夫のほうがよりスムーズに犯行が行える。
 では、小林、または透が共犯だった可能性は?田中が複数いたとしたら?
 ……まず無いとみていいだろう。
 あの時俺を殴りつけた気配は一人だった。
 それに、もし複数で俺を殺すつもりだったら、一人が俺を押さえるなりして、その間に止めを刺せば良い。素人だって、そのくらいの事は考えつくだろう。
 田中は単独犯だ。
 少なくとも、俺を殴ったこの件の実行犯は一人だ。
 しかし、そうすると三人とも俺を襲う事は可能だった事になる。一番可能性が低いのはペンションの人間ではない透だが……。
 透がシュプールに何度か訪れた事があり、この近辺を熟知している可能性も……。
594美樹本編:2009/08/20(木) 20:22:35 ID:bdd8bhKP
 ダメだ。
 現時点では誰が怪しいなどと言い切れない。
 状況的にもそうだが、なにより動機が全く分からない。
 とりあえず、今のところは
「田中はあの三人ではない」
 とでも思っていたほうが精神的には楽か。
 取り合えず談話室に向かおう。あまり部屋の中に篭もってたら、それこそ重体なのではと思われかねない。

「あ……」
 俺がドアを開けると前にいたみどりと目が合った。
 一瞬、彼女は躊躇ったような表情を見せたが、意を決したように口を開いた。
「あなた……田中さん、なんですか?」
 ……!
 この女、何かに気づいたのか!?
 俺は……

A:迷っている暇はない
B:まず、彼女の真意を確かめねば
C:「そうです、私が田中眞紀子です」
595名無しのオプ:2009/08/20(木) 20:49:45 ID:A+6K9ZQU
>594
Cでw
596名無しのオプ:2009/08/21(金) 14:55:00 ID:hZ2Zm1ai
脳内で眞紀子声が再生されたwww
597名無しのオプ:2009/08/22(土) 15:35:26 ID:qkRbBsHo
絶対糸冬になるなwww
598美樹本編?:2009/08/22(土) 18:06:17 ID:45poxs+U
C:「そうです、私が田中眞紀子です」

 あたしは目の前の女にバシっと言ってやったのよ。
 そう、あたしは田中眞紀子。
 日本が生んだ傑物、カクエー・タナカの娘よ。愚民どもが、頭が高いわよ。
「なーに、言ってんのよ!あたしも田中眞紀子よ!」
 目の前の女が私と同じ声、同じ顔で抜かしやがった。
「うっさいわね!あんたみどりでしょうが!」
「やっかましーわね!あんたこそ美樹本でしょうが!なによそのヒゲは!」
 あたし達は掴み合いの大喧嘩を始めた。
「なによなによ!うるっさいわね!どうしたってのよ!」
 一階から小林達が内股で上がってきた。
「あら!なによあんた達!ホンモノの田中眞紀子はあたしよ!」
 なんとなく予想はしてたが、やはりこいつらみんな自称田中眞紀子だわ。殺すわよ。
「あんたらさっきから嘘ばっかついてんじゃないわよ!」
「そういうあんたこそ透でしょ!キモいのよ!死ね!」
「まぁ、なんて口の悪い人なんでしょ!ホンモノだって言うんなら英語しゃべってごらんなさいよ!」
「そうそう、ホンモノは何カ国語だか喋れるんでしょ!」
599美樹本編?:2009/08/22(土) 18:06:59 ID:45poxs+U
「え……英語?」
「あー、そのー」
「なに一斉に目ぇ逸らしてんのよ」
「あー、じ…じすいず、あ、ぺん……や」
「おおー」
「ホンモノだわ」
「この香山眞紀子がホンモノでいいかもね」
「ところで眞紀子って今なにしてんのかしら」
「さぁ?民主に入ったからどっかで立候補してんじゃない?」
「そういやもうすぐ選挙よね」
「眞紀子はどーでもいいけど今回は行かないとね」

終 選挙には行きましょう編










 ……とでも言うと思ってんの!?冗談じゃないわ!
 こうなったら意地でも続けてやるわよ!

A:眞紀子編を開始する
B:美樹本「……いかん、現実逃避してる場合じゃない」
600名無しのオプ:2009/08/22(土) 18:17:07 ID:eE907sRM
AAA
601名無しのオプ:2009/08/22(土) 18:55:46 ID:zkeHqiiY
バロスwwwww
602眞紀子編:2009/08/22(土) 19:32:07 ID:45poxs+U
A:眞紀子編を開始する

ようやく覚えたボーゲンでなんとか麓のレストハウスまで辿り着き、あたしは一息付いていた。
真理はそんなあたしの目の前で、雪をけたてて鮮やかに止まった。
ゴーグルが粉雪にまみれになって、何も見えない。
「あはっ、眞紀子ったら、雪だるまみたい」
あたしはゴーグルを外しながら体に付いた雪を払い落とした。

A「人様に雪をぶっかけてその態度はなんだ!?殺す!」
B「あたしがデブったって言いたいのか!?殺す!」
C「うるせぇ!お前が犯人だ!殺す!」
603名無しのオプ:2009/08/22(土) 22:29:46 ID:qkRbBsHo
>>602 
Bで 
 
ってか 
A 終
B 終
C 終 
 
見たいな感じがwww
604名無しのオプ:2009/08/24(月) 13:23:34 ID:uEP/T22L
眞紀子編www
605眞紀子編:2009/08/25(火) 08:44:24 ID:7PTuPRN2
B「あたしがデブったって言いたいのか!?殺す!」

「そういう意味で言ったんじゃないってば。眞紀子、上達早いと思うよ?」
 真理もゴーグルを外して笑顔を見せる。
 さらっとスルーしやがったなコノヤロウ。
 数時間ぶりに見るその笑顔は二次元にしか萌えないヲタの期待を裏切らないエロい娼婦のようだ。
 あたしはあらためて真理の顔を見つめた。
 白いスキーウェアに短い黒髪がよく似合っている。
 どんな難所も軽々と滑り降りる彼女はゲレンデでも注目の的だった。
 ちなみに原作だと真理はMESUBUTAなわけだが偉大な政治化の娘であるあたしの個人的趣味によって美少年に決定。語尾もちょっとだけ少年風だ。文句あっか。
 しかし今までの美樹本編と違って今回のプレーヤーは割と無難な選択をする。
 本来なら勝手に「D:真理にルパンダイブ」とかやってやろうかと思ったが一応自制しておいた。
「もう一回滑ろ?」
「ちょっとなによ!まだあたしを虐待する気なわけ!?」
 朝からの猛特訓で、あたしはもう立っているのもやっという状態だったのだ。いや息子は勃ちっぱなしだがそんなことはどうでもいい。なに?お前女だろって?うるせぇよ。
「いいじゃない?ね?あと一回だけ」
 真理は拝むように両手を合わせる。

A:「じゃかーしぃ!帰るわよ!雲行きも怪しいじゃいの!」
B:「い、一回?それって一発ってこと!?」
C:パンツを脱いだ
606名無しのオプ:2009/08/25(火) 08:54:03 ID:JYkypAdW
D:真理にルパンダイブ
607名無しのオプ:2009/08/25(火) 12:34:02 ID:TjP2pQOV
続いとるwww
608眞紀子編(実在人物とは無関係です。多分):2009/08/25(火) 19:20:21 ID:7PTuPRN2
D:真理にルパンダイブ

 まぁなんてことかしら。とか取り合えず棒読みで言ってみる。
「……と、いうわけよ真理!あたしの意思じゃないわよ!住人よ!全てはスレ住人の邪悪な意思によるものなのよ!」
 あたしとしては不本意なのだがスレ住人の希望とあっては仕方ない。
 ルパンダイブ。
 なんてロマン溢れる言葉だろう。
「眞紀子?なにしてるの?早くしよ?」
 なんて大胆な子なのかしら。よし、あたしは愛用のムラマサブレードを抜き放ち、真理に飛びかかり……
「あ!眞紀子!いきなり…」
「うへへへ。いきなりや。いきなりするんや」
 思わずこれから登場する太った大阪弁のおっさんの真似をしてはじめて気づいた。

 なんかあたし斜面を滑ってる!?

 どうやらいつの間にか真理に手をひかれて最上級者コースに連行されていたようだ。あたしの妄想は周囲の景色や物音を遮断する程強力なのだ。
 あ、やべ。あたしボーゲンもまともに出来なかったんだ。
 こうなったら飛行だ!超有能な大物政治化であるあたしにかかればこんな斜面一っ飛び…ってうわああああ!下が見えない!傾斜が60度を超えるとそうなるってうわさがががががががががggggg
609眞紀子編:2009/08/25(火) 19:21:47 ID:7PTuPRN2
「ねぇ、眞紀子、本当に大丈夫?頭打ったみたいだけど…」
「ダイジョーブ、ダイジョーブ、アタシッテバセージカダモン」
 と、いうわケで、今あたしは真理の運転スる車の中で折レた首をかかえて助手席にいるのであった。
 トーゼン折れた首トいうのはフェいクだ。このまま怪我人を装って油断したとコろをガバりと行ク作戦だ。うん。完璧。
 実さい、ケッ構つよク頭を打ったガ別に問題なイ。ちょットかたかなが多くなっテ漢ジがすくナくナッて頭がセなカのホうニマワってる気もすルけどダいじょーb
 え?飛ぶのはどうしたって?うっさいわね。調子悪い時だってあんのよ。なによ。何見てんのよ。こっち見んじゃないわよ。
 さて、今は真理が運転しているわけだが周囲は結構暗くなって来ている。あたしが首が曲がったと泣き喚いて真理の気を引く作戦が長引いたからだ。
 ふと横を見ると真理はかなり真剣な面持ちでハンドルにしがみつくようにして運転している。
 ……大丈夫だろうか。
 あたしは……

A:「真理、やっぱりあたしが代わるわ」
  このまま行くと冬の迷路を延々歩かされるような気がした。
B:「ところで真理さぁ、あたし腹減ったんだけどもっと飛ばせね?」
  運転は真理に任せて空気読めない発言をしてみた。
C:「まずい!このままではバッドエンドじゃない!」
  根拠なく叫んでみた。
610名無しのオプ:2009/08/25(火) 20:05:28 ID:Bk4bXKs2
Bで。 
 
ってかかなりレールから外れてるなww 
 
美樹本編のストーリー忘れてきたゎww
611名無しのオプ:2009/08/26(水) 02:16:18 ID:gPQnj+wU
なぜ続いたww
612名無しのオプ:2009/08/26(水) 15:24:48 ID:WT9/HwGj
美樹本編面白かったのに・・・・・・














眞紀子編も面白えーwwwww
613眞紀子編:2009/08/27(木) 01:10:49 ID:Joyf/ErE
B:「ところで真理さぁ、あたし腹減ったんだけどもっと飛ばせね?」
  運転は真理に任せて空気読めない発言をしてみた。

 なぜ続いたとかあたしに言われても困るわよ。
 言っとくけど何も美樹本編のネタに詰まったからヤケクソになったわけじゃないわよ。本当よ。……そんな目で見んじゃねーよ。
 おっと、中の人の言い訳をしてるわけではない。
 とにかく腹が減ってダダをこね、可愛いあたしを演出せねば。
「え?」
 ところが真理の野郎、運転中にこっち見やがった!前見ろ!前!
「アッーーーー!!!」
 ・
 ・
 ・
 ・
 ・
「あいたたた…眞紀子、大丈夫?」
「大丈夫じゃねーっつーの!あたしの股間のパラダイスが盆踊りでギャランドゥよ!この例えようもない鬼神のごとき怒りは完全にR指定だ!怒りを納めるためには美少年の愛あるおさわりが必要!」
「そう、いつも通りね。よかった」
 スルーしやがった。
 あたしのセクハラ大作戦は失敗に終わったようだ。
 あの後真理がハンドルを横に切ったせいで車は横向きになってストップ。正面の急ブレーキと違って横Gかかる状態で全身をふられたからたまったものではない。
 車は完全に停止しているが、別にエンジンが壊れているとか道に迷ったとかいう事はない。つまりバッドエンドは避けられたようだ。期待するなよ?
「ねぇ真理、今の見た?」
「今のって?」
「……バーさんよ。イタチのような顔をしたバーさんが物凄い勢いであたし達の車を追い抜いていった。しかも両手に鎌を持って……。これは何を意味するのか?あたし達は、なにやら壮大な物語の中に放り出されたのかもしれない……って、聞けよ!」
「車は問題ないよね。それじゃ行こ!」
 突然真理が発進したからあたしはシートに押し付けられて喋る事が出来なかった。
 このアマ。いつか肉奴隷だ。
614眞紀子編:2009/08/27(木) 01:17:27 ID:Joyf/ErE
 ペンション・シュプール。
 それがあたし達の泊まっているペンションだ。
 オーナーの小林さんという人はしみったれた面のいかにも貧乏人という中年だ。なんでも真理の叔父にあたるらしい。似てなくて良かった。
 冬場のスキー場の近くのペンションなんてのは賑わってるのが当たり前だが、このシュプールとて例外ではない。
 真理が『叔父さんが暇で仕方ないから格安で泊めてくれるって』と言ったのでここに決めたのだが、実際には暇どころかかなり繁盛している。
 料理は美味いし内装も綺麗、そしてオーナーの小林さんはじめスタッフも大変愛想が良くて居心地の良い場所だ。暇だから格安で…というのは、あたしに気を遣わせまいとして小林さんが気を遣ったのだという事に、到着してから気づいた。
 あたしは偉大な政治化だからハナからそんな事はどーでもいいけどな!

 さて、車を車庫に放り込んで……文字通り放り込んだのだ。
 ちなみにあの急停車の後カマを持ったイタチに襲撃されたり、
 吹雪の中迷路を進んだり、
 間違って違うペンションに着いたらたくさん人が死んでたり、
 なんとなくダンジョンに潜ってゴブリンが持つ刀を強奪してそこいら中で大量殺人を起こしたりとか色々あったのだが。
 激戦をくぐり抜けて来た車はまるで事故車か盗難車のような有様だったが、小林さんからの借り物なので気にしない事にした。
 寒い体を温めるべくすぐペンションに入る。
 さて……

A:一旦美樹編を再開させる為に>594に戻って選択し直した
B:一旦眞紀子編を完結させることにした
C:中の人の事情など考えずに美樹編と眞紀子編を両方同時に書かせるべく>594に戻った
615名無しのオプ:2009/08/27(木) 01:31:38 ID:p5V+ghm6
ミッキー編が気になる
A→Bでお願いします
616名無しのオプ:2009/08/27(木) 12:25:52 ID:NrN5dkxJ
眞紀子オオォォォォォォォ!!!!!
617名無しのオプ:2009/08/27(木) 23:02:37 ID:rT2IyGDw
>>616
どんだけ眞紀子好きなんだよwww
618美樹本編(再開):2009/08/29(土) 19:22:47 ID:/Hgpjn7e
B:まず、彼女の真意を確かめねば

『あなた……田中さん、なんですか?』
 田中……。
 田中だって?
 田中眞紀子……いや違うな。これ絶対違う。
 この女は、俺が田中だと目星をつけたというのか?
 だとするとまずい。
 いや、落ち着け。俺が田中と同一人物だという証拠がどこにある?
 ない、はずだ。
 それに、もしかしたら俺の変装した田中ではなく、もう一人の偽田中の事なのかもしれない。
 しかし、だとすると何故俺が偽田中だなどと思うんだ?
「えっと……おっしゃってる意味がよく分からないんですが……?」
 一旦俺はとぼける事にした。
 みどりは俺を訝しげに見て、
「……あなたは」
 それから決心したようにゆっくりと口を開いた。
「田中と名乗ってこのペンションに泊まり、あの部屋で死体を……」
 …………。
 どうやら、この女は気づいてしまったようだ。
 俺は……

A:殺るしかない
B:まずは口を塞がねば
C:眞紀子オオォォォォォォォ
619名無しのオプ:2009/08/29(土) 20:48:21 ID:zcnl3QMJ
眞紀子編も気になるけど、B
620名無しさん@そうだ選挙に行こう:2009/08/30(日) 14:28:24 ID:GQ8paiVc
選挙ですよ〜
621美樹本編:2009/09/03(木) 06:49:53 ID:8k6mXqsI
B:まずは口は塞がねば!

 俺は咄嗟にみどりに飛び掛って口を塞いだ。
 一瞬、自分の身に何が起こったのか分からなかっただろう、みどりは身を強張らせた後、激しく抵抗した。
 俺はみどりを抱えるような形で、壁に激しく衝突した。
 幸い誰にも聞かれなかったようだが、このままではいずれ騒ぎに気づかれて……。
 痛い!
 指を噛まれた。まだ口から手を離してはいないが、みどりの必死の抵抗は指を噛み切られかねない。
 まずい。
 俺は……

A:拳銃を抜いた
B:首を締めて失神させようとした
C:このまま部屋まで引きずっていった
622名無しのオプ:2009/09/03(木) 08:19:17 ID:M8U64VdC
C
623美樹本編:2009/09/10(木) 08:53:16 ID:spn88dCe
C:このまま部屋まで引きずっていった

 部屋にひきずっていってどうしようというのか?
 そこまで考えていたわけではなかったが、とにかくみどりをこのまま放置するわけにもいかない。
 口を塞ぎ、首を締めながらひきずるようにして部屋まで戻ろうとした。
 しかしみどりは殺されると思ったのか、物凄い勢いで暴れ出した。
 スリッパが飛んで階段を落ちてゆき、手足をバタつかせて壁や床を叩いて音を立て、口を塞いでいる俺の手を噛んだ。
「うっ」
 指を噛み千切らんばかりの噛み付き方に、思わず手を離してしまった。
 いかん。
「た、助けて!殺される!」
 みどりはあらん限りの大声で助けを求めた。
 下の階から「なんだなんだ」と大勢が駆けつけてくる音が聞こえる。
 しくじった。
 躊躇う事なく殺るべきだったのだ!
 どうやら、俺はここまでのようだ。
 田中の奴の笑い声が、また……


 躊躇 完



ちょっと戻って>618から再選択どうぞ
624名無しのオプ:2009/09/10(木) 12:38:25 ID:5Adckx0i
>>618
うーん、もう殺るしかないのかなぁ…

Aで
625名無しのオプ:2009/09/18(金) 22:38:58 ID:qkni/2kR
この連休に期待保守
A:殺るしかない

 覚悟を決めるしかない。
 俺は懐に手をやって拳銃を抜こうとした。
 …待て、ここで発砲するわけにはいかない。
 となると拳銃のグリップ部分をハンマーを振り下ろすように打ち付けるしか?
 あるいは首を締めるか?
 俺は…

A:拳銃を頭部に振り下ろした
B:拳銃を首筋に振り下ろした
C:口を塞ぎ、そのまま首締めの体勢をとった
627名無しのオプ:2009/09/21(月) 04:31:17 ID:zqQE2wIR
Cでお願いします

臼井先生、せめて事故だと思いたい
628名無しのオプ:2009/09/24(木) 16:01:48 ID:CGmcSPZW
久しぶりにこのスレにきて、ざーっと最初から読んでやっと追いつきました。
そういえば「かまいたち夜」の美樹本視点のノベルありましたよね。
美樹本編を見てそれを思い出しましたw

美樹本編の作者さんは随分前に雪の女王編を書いた人かな?(文体が似ていたため)
629美樹本編:2009/09/29(火) 16:07:49 ID:zfKPcmj3
C:口を塞ぎ、そのまま首締めの体勢をとった

 俺はみどりを一旦無視するように右に目を逸らした。
 みどりの注意が俺の顔に向けられ、視線が右側(彼女にとって左側)に誘導される。
 今だ。
 俺はみどりの左側から彼女の右肩に向けてそっと左手を伸ばす。死角になる位置だ。
 左手が肩に触れると同時に彼女の肩を強く押し、体を左に回転させる。みどりは肩を強く押された瞬間なにか叫びかけたが、それよりも俺も右手が彼女の首に巻きつくほうが早い。
 スリーパーの状態だ。完全に首に入り込み、もうみどりは声を上げる事もできない。呼吸が止まり、声を上げる事も手足をバタつかせる事もできない。
 人間は首締められてもすぐに絶命するわけではない。だが頚動脈を締めて血流を止め、同時に酸素も脳にいかなくなると一時的な貧血と酸欠によって失神する。
 このまま首を締め続ければ、数秒で彼女は気を失うだろう。その後でゆっくりと息の根を止めればいい。
 失神するまでの数秒はかなり苦しい思いと恐怖感を味わう事になるが仕方ない。
 …怨まれるだろうな。
 ふと、そんな思いが脳裏によぎった。
 絶対的に有利な状況に立って、はじめて相手の事に意識が向く。
 体は勝手に動き、今もぐいぐいとみどりの首を締め続ける。既に俺は実行に移してしまった。今更後戻りは出来ない。
 みどりの両手が弱々しく俺の手を掴む。
 首を締めている腕が揺れる。
 みどりがなにかを言おうとしているようだ。
 だが、みどりの後ろ側にいる俺には彼女が何を言おうとしているのか分からない。
 やがて、俺の手を掴むみどりの手は力なくだらりと下がり、彼女の全体重が俺の体にかかった。
 …終わったか。
 俺はぐったりとしたみどりの体を自分の部屋に運びこんだ。
630美樹本編:2009/09/29(火) 16:08:58 ID:zfKPcmj3
「あれ?いつもの方とは違いますね?」
 宅配便の男は俺の顔を見て驚いた。
「ええ。小林オーナーが風邪を引いちゃったんで」
 俺は適当にごまかす。
「それじゃ、これが荷物になりますんで…」
 宅配便の男は玄関のドアノブ付近の割れたガラス跡を訝しげに見た。
「あ、それですか?昨日スタッフの人が酔っ払って手を突っ込んじゃって…」
「ありゃ、それは大変だったでしょう」
「ええ、とりあえず紙を貼ってはいますけど隙間風がひどかったですね」
「昨日はここら一帯、すごい吹雪だったみたいですからね…はい、確かに。ありがとうございまいした〜」
 男は受け取り印を確認し、そして去っていった。
 彼は、昨日ここで何が起こったのかは、知らない。
 俺はコートサングラス、帽子を取って田中の変装を解いた。

 昨日までの吹雪が嘘のように止んでいる。
 雪景色が陽の光を反射し、キラキラと輝いている。
 もう朝だ。
 惨劇の夜は終わった。
 ペンションシュプールは異様な静寂に包まれている。
 動く者は俺の他には誰もいないからだ。俺が、殺したからだ。

 みどり一人では済まなかった。
 俊夫はみどりの死に怒り狂い(当然の話だ)、透はなぜか唐突に香山が犯人だと言い出した。
 いや、もしかすると俺を殴ったのは透の言うように香山だったのかもしれない。透が推理したやり方なら、香山も俺を殴る事は可能だった。あの視界の利かない吹雪の中、下にいる俺を正確に補足して、しかも振り子で即頭部に命中させるという離れ業が出来れば、だが。
 その後、小林夫妻、香山夫妻、OL三人組、外へ逃げた俊夫、そして、なぜか透を殺した真理を、殺した。
 誰を、どういう手順で殺したのか、もう覚えていない。
631美樹本編:2009/09/29(火) 16:10:42 ID:zfKPcmj3
 首をへし折ったのは亜希だったろうか。
 ナイフで背中を滅多ざしにしたのは啓子だったか。
 頭を一撃で割ったのは。包丁で腹を刺したのは。
 もう思い出せない。
 真理が透を殺した理由も分からない。最後に人殺しと叫んでいたから、透が犯人だと思い込んだのかもしれない。
 そういえば透が可奈子をストックで殴り殺していたような気もする。いや、春子を殺していたんだっけ?いや、真理は透の手で階段から突き落とされたような…。
 ああ、記憶がもう曖昧だ。余りにたくさんの命を奪いすぎたせいか。
 自分で殺しておいて、何人かは『俺が殺したんじゃない』とばかりに都合の良いように記憶を摩り替えているのだろうか。
 そんな気もする。
 田中の正体も分からずじまいだった。
 夜が明けてすぐに、田中の亡霊が現れたという窓の下を調べてみたが何も残っていなかった。
 いや、もう考えたところでどうなるものでもない。
 今、俺の手元には一億円がある。
 南を殺し、無関係の人間を大勢殺し、ようやく手にした金。
 持ち上げてみると、それは思っていたより軽かった。
 命に値段などつけようが無いが、果たして、この一億という大金は彼ら全員の命と釣りあう程の額だったのだろうか?
 …答えは出なかった。
 いや、俺にその答えを出す権利は無いのだろう。
 この金を持ってどこへ行くか?
 それはこれから考える。
 まだ少し痛む頭では、それを考えるのは億劫だ。
 今は、このペンションから一刻も早く離れたい。
632美樹本編:2009/09/29(火) 16:13:26 ID:zfKPcmj3
 俺は日の光の下へ出た。
 憎らしい程燦々と輝く太陽が、俺の行く先を祝福しているかのようだ。
『おめでとう。この人殺しめ』
 また、あの声が聞こえた気がした。

 命の値段 完



>594から再選択。なお、一度スタッフロールEDを迎えたという事で

D:「え?僕のこと?」
  とにかくとぼけてみる事にした
E:「……お前、何が言いたい?」
  いつでも殺れる体勢をとった

の2種類が追加されます。

>628
美樹本視点のノベルなんてあったんですか。まだ手に入るかな。
雪の女王編というのがなんなのか記憶にありませんが、以前この板以外の2chかまいたちで雪にまつわるエピソードを書いていた事はありますね。
ただ、私が知ってるだけでも2chシリーズで雪にまつわる作品は完結してるものだけでも三個あるので全く別物かもしれません。
私が書いたものが後に雪の女王という呼ばれ方をしてるのかもしれませんが、多分別の方かと思われます。
633名無しのオプ:2009/09/30(水) 07:59:06 ID:Nb56B3bQ
('E')ゞ
634名無しのオプ:2009/09/30(水) 12:24:09 ID:mOXANkP7
選択肢追加ktkr
635名無しのオプ:2009/09/30(水) 18:01:39 ID:JPcSAr70
>>632
素人作品でもノベルというのか分からないけど

犯人視点 小説と吉里吉里
http://inuhei2004.hp.infoseek.co.jp/sakuhin.htm

小説(未完)
http://www.geocities.jp/playtown_bingo6071/text/view/xview_top.html

他にもあったがサイトが閉鎖したっぽい
もし既に知ってたらゴメン

>>628
ノベルってのは書店等で購入する書籍なの?
もしそうなら詳細教えて!
636名無しのオプ:2009/10/01(木) 09:58:48 ID:Yv/51SjK
>>632
雪の女王編、っていうのも正確なタイトル化は忘れてしまいましたが、
確かリレー式で私と交互に進めていった人かなーと思ったのです。(確かPart2辺り)
当時は学生とか名乗っていたかな。
全く人違いならすいませんw

>>635

>>犯人視点 小説と吉里吉里
>>http://inuhei2004.hp.infoseek.co.jp/sakuhin.htm
↑私が言っていたのはこれのことです。
書店などで購入できる書籍があれば自分も欲しいですね。
637美樹本編:2009/10/02(金) 14:56:28 ID:7n9rD/15
E:「……お前、何が言いたい?」
  いつでも殺れる体勢をとった

 自分でも気づかないうちに、拳銃をおさめている懐に手が伸びる。
「待って!話したい事があるの」
 みどりは慌てて両手を上げ、害意が無い事をアピールした。
 俺は唇に人差し指をあてて『黙れ』とジェスチャーし、懐からゆっくり拳銃を抜いて銃口をみどりに向ける。
 まだ開いたままの俺の部屋のドアを指すと、みどりは察したように俺の部屋に入った。

「で、話ってのはなんだ?」
 俺は後ろ手にドアを閉めながら言った。
「あんた、どこまで知ってる?」
 みどりが何も言わないので俺は少し苛々して銃口をチラつかせた。
 だがみどりは俺をじっと見返している。
 俺が撃てないのを知ってるのだ。
 ここで撃てば俺も終わりだ。銃声を消す為のサイレンサーは持ってはいる。しかし懐にしまうためには銃口から離しておくしかない。今サイレンサーは荷物の中だ。
「やっぱり、あの田中さんは貴方じゃないのね」
 あの田中、とはどっちの田中の事なのだろうか。
「……質問してるのは俺のほうだ。俺が撃てないと思ってるのなら考えを改めたほうがいい」
 俺は口ばかりの虚勢を張った。銃を持つ手が小刻みに震えている事にみどりは気づいているだろうか?
「まず、田中と名乗ってあの部屋に泊まったのはあなたね?」
 ……いきなり核心を突いてきたか。ある程度覚悟はしていたが、こうやっていざ突きつけられるとやはり穏やかではいられない。
「そして、どうにかして窓が割れる仕掛けを作って部屋から逃げ、美樹本と名乗って私たちと一緒に死体を発見した。違う?」
「…………」
「だけど、それ以外の田中さんはあなたとは別人。そうでしょう?」
 額から汗がひとすじ垂れ、床にぽとりと落ちる。
 俺は……

A:「いつ気づいた?」
B:「言ってる事の意味がよく分からんな」
C:「その田中とやらが俺だという証拠は?」
638名無しのオプ:2009/10/02(金) 15:56:39 ID:i4GH7jYU
C
639名無しのオプ:2009/10/03(土) 11:26:49 ID:qJXxkISB
やばいすげえ面白い!
640名無しのオプ:2009/10/03(土) 16:46:22 ID:iLezaMdY
o(^-^)o 
 
641美樹本編:2009/10/06(火) 23:23:41 ID:n3k3MClF
C:「その田中とやらが俺だという証拠は?」

「証拠なんかないわ。勘よ。ただなんとなく。あなたの言動にひっかかるものを感じたから」
「ほう、例えばどういうところに?」
「そうね……例えばバラバラ死体が見つかったのに、わざわざ幽霊話をしてみんなを混乱させようとしたり、怖がってみせておいて外の捜索には同行したりとか、ね」
「意外と冷静なもんだな。いや、女の勘って奴か?」
「でも、一番疑わしかったのは、あなただけが田中さんを目撃してない事。食事が終わって、あの幽霊騒ぎがあるまで誰も田中さんを見ていない。田中さんが目撃されなくなってからペンションにやってきたのは美樹本洋介という泊まり客だけ」
「……消去法ってわけか」
「そう。だから確証なんかないわ。もっとも……」
 みどりは俺の構える拳銃を正面からじっと見詰めながら言った。
「今あなたが手に持ってるそれが、私の勘が正しかった事を証明してるみたいだけど」
 どうもかなり前からこの女は俺を疑っていたようだ。
 それにしてもたいした度胸だ。
 顔色は真っ青だが、拳銃を突きつけられてなおこの態度。
「……で、それを俺に言ってどうする気だ?」
 いよいよ本題だ。
「死んだ人間の体をバラバラに切り刻むような凶悪犯にそれを突きつけてどうするつもりだ?しかもそいつは拳銃を持ち、いつでも撃てる状況にいるんだぞ?」
 みどりは何も答えない。
「俺なら気づいてても黙ったふりで通すがね……」
「あなたを襲った人は、誰なの?」
 逆にみどりは俺に質問を投げかけた。
 俺は……

A:「質問しているのは俺だ」
B:「俺が聞きたいくらいだ」
C:「真紀子だ。間違いない」
642名無しのオプ:2009/10/07(水) 01:54:10 ID:Lejn4ROw
し……Bで
643美樹本編:2009/10/07(水) 07:27:27 ID:O9nBxTN0
B:「俺が聞きたいくらいだ」

 犯人の顔を見てれば話は簡単だ。
 だが残念な事に俺は後ろからガツンとやられた上にあの吹雪だ。とてもじゃないが顔など見えるもんじゃない。
「まぁ、あの一撃からして男だろうとは思うがな」
 みどりは俺に何かを言おうか言うまいか悩んでいるようだ。
「で、質問してるのは俺のほうなんだが?」
 俺はなんとなく拳銃を構える手をおろした。この女に拳銃を突きつけているのがバカバカしく思えてきたからだ。
「俺が田中だって事をわざわざ本人に伝えてどうする?俺が撃てないと思ってるなら……ご名答。悔しいがその通りだ。今撃てば銃声が響いて俺も一巻の終わりだしな」
「…………あなたに、聞きたい事があったから」
「聞きたいこと?俺を襲った奴の顔を見たかってことか?」
「それもあるけど……あなたに話しておいたほうがいいと思う事もあったから」
「また、女の勘かい?」
 俺はちょっと茶化すように言った。
「まぁ、ね」
 俺が銃をおろしたからか、それとも俺の茶々に緊張がほぐれたか、みどりは少しだけ笑った。
644美樹本編:2009/10/07(水) 07:28:48 ID:O9nBxTN0
「私は、あの三人の中の誰かがあなたを襲ったとしか思えないの。そうは考えたくないけど……」
 みどりはぽつり、ぽつりと話し出した。
「まぁ、常識で考えればそうだな」
「本当に、考えたくなかったわ、そんな事……。最初は、あなたの自作自演じゃないかって思ってたくらい」
「自分で自分の頭を殴るってのか?」
「あなたが田中さんに化けていたとしたら、あの窓の下を調べられるのは嫌がるはず。かと言って、外はあの吹雪だし、証拠を隠滅してる時間もない。そうすると、騒ぎを起こして外の捜索どころじゃなくするのが一番手っ取り早いわ」
 なるほど。そんな手もあるか。
 だが、偽田中が外をウロついてるかもしれないのに、そんな真似はとてもじゃないができやしない。
「…あの偽田中の幽霊騒ぎさえなきゃ、それも良い手かもしれんがね」
「それよ!その田中さんの幽霊についての事なのよ!」
 みどりは突然俺に向き直って言った。
「私、俊夫君が犯人だとはどうしても思えないの。だって、彼の事なら誰よりもよく知ってるもの!誰よりも!」
 ああ、やはりこの二人は付き合っていたのか。なんとなく予想はしていたが。
「それに透君。私は彼のことはたいして知らないけど、とても人を襲えるようには見えない。だいたい、彼があなたに襲いかかったらアッサリ返り討ちにあいそうだもの」
 ひどい言われようだ。俺は野獣かなにかか。
「だから……」
 そこでみどりは言いよどんだ。
 そうなると、残るのは結論はひとつしかない。
 だが、それは俺にとっても信じがたい結論だ。
 俺は……

A:「小林が……俺を襲ったって言いたいのか?」
B:「偽田中が、第四の男がいるって言うのか?」
C:「眞紀子オオォォォォォォォ!!!!!」
645名無しのオプ:2009/10/07(水) 10:56:00 ID:0hzoutO4
>644
台風接近の中、お疲れさまです。
一番下が非常に気になるけど、Aでお願いします。
646名無しのオプ:2009/10/07(水) 12:30:38 ID:f7tD51py
眞紀子オオオオオオォォォォォォォォ!!!!!
647美樹本編:2009/10/10(土) 07:00:08 ID:z6aeopdB
A:「小林が……俺を襲ったって言いたいのか?」

 みどりは俺に質問に沈黙で答えた。少なくとも彼女にはそれを否定する要素が見当たらないようだ。
 しかし、あんな気弱そうな男が?
 みどりも同じ事を考えているのだろう。
「バカバカしい……と、言えないのが現状か」
 みどりはこくん、とうなづいた。
 確かに、小林はこのペンションのオーナーだ。視界の利かない吹雪の中でも俺を襲うとすれば、彼が一番適任といえる。
 だがどうしても理解できない。
「……私も、最初は信じられなかった」
 みどりはうつむいたまま話し出した。
「あなた達が1階と2階を探した後、お茶を用意してたでしょう?あの時、今日子さんの様子が……」
「ああ、そういえばお茶をかぶったとか……」
「違うわ!あれは明らかにわざとかぶったのよ!」
「……なんだと?」
648美樹本編:2009/10/10(土) 07:01:20 ID:z6aeopdB
「ちょうど私が後ろを向いた瞬間だったからハッキリとは分からない。でも、普通コンロの上に載せるポットをわざわざひっくり返して頭からかぶる、なんて状況があると思う!?」
 みどりは目をカッと見開いて俺に詰め寄った。
 ……確かに、言われてみればちょっと考えにくい状況だ。
 コンロが肩ほどの高さにない限り、ポットをひっくり返してもせいぜい胸元が濡れる程度だろう。
「だが、その後シャワーを浴びたんだろう?もしかしたらその時は頭からかぶっては……」
 俺はそこまで言ってようやく思い至った。
 あの亡霊騒ぎを仕組む事が出来る者がいたとしたら……それは一時的にでも談話室を離れていたみどりと今日子の二人だけではないか!
「……本当にシャワーを浴びていたのか、私には分からない。でも、今日子さんが帰ってくるまでおよそ5分くらいはあったわ。もしも……」
 もしも、亡霊騒ぎを仕掛けたのが今日子だとすると、夫である小林も怪しいという事になる……!
「それに、あの人影を最初に見た時は本当に田中さんが化けて出たかと思った。でも、その後で気づいたの。あの黒いコート、オーナーのと同じだって……」
 ……。
「私、どうしていいか分からなかった。気づいた事をオーナーと今日子さんに悟られないように必死だった!もし、もしあの二人が犯人だったら、気づいてしまった私は……!」
 みどりは自分の肩を抱いて震えを止めようとした。
「俊夫君に相談したかったけど、あの人そういう隠し事とか出来ないタイプだし……二人だけになる前に外へ行っちゃって……そしたら、そしたら今度はあなたが……!」
「…………」
「だから、私はイチかバチかあなたに賭けてみることにしたの。理由は分からないけど、死体をバラバラにして置いていくような人だもの。きっとこの亡霊騒ぎに関しては一番口が固いはず。危険だとは思ったけど、もうそれしかないって」
649美樹本編:2009/10/10(土) 07:02:58 ID:z6aeopdB
 みどりは俺に向き直った。
「私、オーナーや今日子さんにいっぱいお世話になってる。結婚式には仲人もしてあげるなんて言ってくれて……。私、あの人達に感謝してる。だから、もし恐ろしいことをしようとしてるなら、私が止めなきゃいけない……!」
 みどりの目は決意のようなものが浮かんでいる。あとに引く気は毛頭ないらしい。
「……あんたがどういうつもりで俺に話したのかは分かった」
 俺は混乱しそうな頭を整理しながらゆっくりと口を開く。
「だが、俺もあんたに色々と確かめておきたい事がある」
 それは……

A:「なぜ小林はそうまでして俺を襲ったんだ?」
  小林の動機、それがさっぱり分からない
B:「なぜそこまで小林にこだわる?」
  恋人の俊夫ならともかく、そこまで小林に恩があるものか?
C:「最初に田中の姿を見たのはいつだ?」
  時系列を確かめておこう
D:「俊夫にはこの件は話すつもりなのか?」
  俊夫に変に勘ぐられるのは避けたいのだが……
E:PAN!
  あwww撃っちゃったwww
650名無しのオプ:2009/10/10(土) 09:10:45 ID:tQmR0IKe
い…Dで
651名無しのオプ:2009/10/10(土) 15:07:29 ID:bTOKBHdW
Ewwwww
先に650さんが選んでなかったら、うっかりEにするところだったよw
652美樹本編:2009/10/12(月) 12:23:32 ID:RhOXPEIC
D:「俊夫にはこの件は話すつもりなのか?」
  俊夫に変に勘ぐられるのは避けたいのだが……

「……まだ決めてない」
 みどりは目を逸らしながら答えた。
「これが終わったらいつかは話すつもりではいるけど」
「終わったら、ね。カタがついた後、俺があんたを口封じに殺すとは思わないのか?」
「あなたは廊下で私を殺すこともできた。なのにそれをしなかった。そうでしょう?」
 みどりはくすりと笑って言った。
 なんとなく癪な気もしたが、とにかく今は状況の整理と事態の把握を優先せねば。
 あとは……

A:「なぜ小林はそうまでして俺を襲ったんだ?」
  小林の動機、それがさっぱり分からない
B:「なぜそこまで小林にこだわる?」
  恋人の俊夫ならともかく、そこまで小林に恩があるものか?
C:「最初に田中の姿を見たのはいつだ?」
  時系列を確かめておこう
D:「だったら今ここで撃ってやるぅ」
  PAN!
653名無しのオプ:2009/10/12(月) 14:05:57 ID:YkdHNkW5
DDDDD
654名無しのオプ:2009/10/12(月) 21:45:22 ID:0JWwgh8X
D キターーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!
655名無しのオプ:2009/10/13(火) 23:23:40 ID:gpuamO9j
D:「だったら今ここで撃ってやるぅ」
  PAN!

 銃声。
 俺はみどりに撃たれた。
 あれ?逆じゃね?
「うほほほほほ、このあたしを撃とうなんて1億年早いわ!」
 みどりの手にはいつの間に銃口から煙をあげる44マグナムが。
「あたしは北朝鮮の敏腕スパイ、コードネーム真紀子よ!」
 な、なんだってー(AA略
「こ、これはまさか…」
「そうよ!たった今から美樹本編は終わり、真・真紀子編が始まるのよ!」
「ま、真紀子編だと!?つーかみどりのコードネームが真紀子ってなんのつながりが…」
「今から7年後、一年戦争を終結させたチュンソフ党は、ミッキーの残党狩りと極右組織ティ○ーンズを結成した!その中で一人の少年トール・ヤジマが新型工作員、真紀子Mk-2に搭乗した事から物語は急展開を迎える!」
「なんだよ新型工作員って。しかもMk-2って」
「『トールが女の名前でなんで悪いんだよ!』と小林(カツ)を殴り殺した主人公は…」
「そっちの小林かよ!何気に死んでるし。あとトールなんて女の名前は多分無いぞ」
「来春上映!乞うご期待!決して中の人がネタに詰まったからじゃないわよ!本当よ!」
「いや、その作品には致命的な欠陥がある」
「なにがよ」
「住人は真紀子編を望んでなどいない!シリアスな美樹本編をこそ望んでいるはずだ!」
「えっ」
「えっ」
 ああ、意識が遠くなってきた。脳天ブチ抜かれたんじゃしょうがない。俺は死ぬのか。
 薄れゆく意識の中、俺はボンヤリと思った。

A:良心的な住人達はきっと>>652から再選択してくれると……!
B:バッチリ空気を読む住人達は真紀子編の再開を選択すると……!
656名無しのオプ:2009/10/14(水) 12:46:52 ID:UPvEpKyp
いつも眞紀子眞紀子と叫んでるオレだが

もう、いいよな…みんな…





び…Aで。

涙でモニターが見えないんで>>652の選択は任せた…
657名無しのオプ:2009/10/14(水) 22:03:25 ID:5KavygqG
じゃあ('C')ノで
658名無しのオプ:2009/10/19(月) 22:50:04 ID:uGiDViSY
こんな夢を見た。
ぼくが真理の部屋を開けると、ベッドで真理と男が抱き合っていた。
ぼくの手には鎌が握られていた。
真理が絶叫したような気もするが、夢中で鎌を振り下ろした。
迸る鮮血と、手に残る肉の感触が、夢とは思えないほどの
リアルさを持っていた。
そして、この感触が実に良い。
飽きないのだ。
いくらでも鎌を振り下ろす。

A. ちょっと待てよ。これは本当に夢なのか?
B. この夢をもう少し見ていたい。
C. 清原
659名無しのオプ:2009/10/20(火) 13:31:36 ID:i4LA6iUh
A

もしかして、
2の妄想篇?
660名無しのオプ:2009/10/20(火) 19:45:38 ID:PZ0p03E4
妄想編ww
661名無しのオプ:2009/10/20(火) 23:53:28 ID:g/xZUnuu
初っぱなから清原www
662名無しのオプ:2009/10/21(水) 21:53:34 ID:E08+tBI3
A. ちょっと待てよ。これは本当に夢なのか?

ふとした瞬間に、疑念が沸き起こった。
頬をつねってみる。
これが何の確認になるのかは分からないが、漫画などでよくある手だ。
…痛くない。
それどころか、触っている感覚すら得られないのだ。
しかし、鎌で人を切り裂く感触はマギレモナイホンモノだ。
ベッドは真っ赤に染まり、奇妙な肉塊が置かれていた。
真理の部屋を出る。
「お、おい!
透くん、一体どうしたっていうんだ!?」
二階の廊下で俊夫さんに出くわした。
心底驚いた顔をしている。
ぼくの返り血で染まったシャツを見ての反応だろうか。

A. ぼくは無表情で鎌を振り下ろした。
B. ぼくはシュプールからの逃走を企てた。
C. 「ぼくはワイン通でしてね。」
  シャツの赤をワインに見立てて、俊夫さんをワイン倉庫へ案内した。
D. イグッ
663名無しのオプ:2009/10/21(水) 22:18:40 ID:4aYRq9g3
CCCCCCCCCC
664名無しのオプ:2009/10/22(木) 12:41:53 ID:tXXc86lf
ちょwDwwwwww
665名無しのオプ:2009/10/25(日) 00:11:17 ID:WdWma1c2
C. 「ぼくはワイン通でしてね。」
  シャツの赤をワインに見立てて、俊夫さんをワイン倉庫へ案内した。

「本当かい?
ま、俺もワインは嫌いじゃないけど。」
「倉庫で凄く良いワインを見つけたんですよ。
一緒に飲みましょう。」
「でも、オーナーの許可は取ったのか?
アレはオーナーの所有物だろう?」
「大丈夫です。」

ワイン倉庫の前に着いた。
不思議なことに、そこまでの道中、誰とも遭遇しなかった。
オーナールームから盗んだ鍵で開錠すると、倉庫の中へ入り込んだ。
電灯が一つしかなく、中は薄暗かった。
「で、どこにあるんだ?」
「あそこです。」
ぼくが指を指した場所は、倉庫で一番奥のワイン棚の下段だった。
俊夫さんが小走りにそこへ向かい、屈んで様子を見る。
今、俊夫さんはぼくに背を向けている。
完全に無防備だった。
しかも、ここは地下のワイン倉庫。
黒い衝動が沸き起こった。

A. ぼくは無表情で鎌を振り下ろした。
B. 一緒にワインを探した。
C. アチョーゥ
666名無しのオプ:2009/10/25(日) 02:00:13 ID:B6CScEQl
Cと言わざるを得ない
667美樹本編:2009/10/27(火) 19:10:52 ID:fmKtrIRY
C:「最初に田中の姿を見たのはいつだ?」
  時系列を確かめておこう

「え?」
 みどりは俺の言っている意味がわからなかったようだ。
「あんたが田中……いや、俺じゃないほうのだが。ああ、区別はつかんか。とにかく、田中一郎の格好をした奴を最初に見たのはいつになる?」
「いつって、食堂で見たのが最初だけど。あれが偽者だったの?」
「いや、あれは間違いなく俺だ。あのマズいメシもよく覚えてる」
「それで、それがどうかしたの?」
 俺の中で有る考えがまとまりつつあった。
 それは……

A:田中は小林が化けていたんじゃないのか?
B:田中は今日子が化けていたんじゃないのか?
C:偽田中なんて最初からいなかったんじゃないか?
668名無しのオプ:2009/10/27(火) 21:21:00 ID:iwAnSm7R
C
669名無しのオプ:2009/10/31(土) 09:18:31 ID:U5OTHC3k
先の展開がすげー気になる…
どうなるんだろwktk
670美樹本編:2009/11/05(木) 11:51:39 ID:l9fLR7bm
C:偽田中なんて最初からいなかったんじゃないか?

 そうだ。
 ようやく俺はその可能性に思い至った。
 小林は俺を最初に見た時なんて言ったか?
 確か……『おや?田中様、今までどちらにいらしてたんですか?』だったか。
 この言葉が小林の仕掛けた罠だったとしたら?
 どうしてもっと早く考えつかなかったんだろう。
 ペンションのオーナーが客に嘘をつくわけがない、あの人の良さそうな小林がデタラメを言うわけがない、そう思い込んでいたのかもしれない。
 小林が俺をハメようとしていたなら、田中がもう一人いるかのように俺に吹き込むだけでいい。事実、あれから偽田中は談話室で見たという幽霊騒ぎでしか姿を現していない。
 そしてあの幽霊騒ぎは小林の、正確には妻の今日子による狂言の可能性が高い事が分かった。
 偽田中など最初から存在せず、ただ俺一人がその影に怯えていただけ。
 そして俺は勝手に疑心暗鬼に陥って自滅する……。
 この可能性が一番高いように思える。
 思えば、俺やOL三人組の部屋に置かれていたイタズラ書きも、このペンションの人間なら簡単にできる事だ。あれも俺を自滅させる為の作戦だったのだろうか?
 そういえば、俺が小林に相談しようとしたら、あいつは紙を文字通り握りつぶしてしまった。あれは奴の証拠隠滅だったのか?
 確か、あの時香山が『前は飲ますたんびに吐くか絡み酒になって難儀したもんやが』と言っていたな。酒に酔っていたのも演技なのだろうか?
 しかし、俺一人を陥れる為に無関係のOL三人組まで巻き込んだというのか?
 それに宿帳に書かれていた田中一郎の文字などの謎もそのままだ。
 小林があれを書いたとするなら、奴はあらかじめ南の筆跡を知っていた事になる。
 俺が知らないだけで、実は南と小林が知り合いだった可能性はあるが……。
 とにかく、この場はみどりと一旦協力したほうが得策のようだ。
「俺はもうしばらくここで寝たふりをしておく」
 俺はみどりに部屋から出るように促した。
「小林が犯人なら、俺が重態だと思わせたほうが都合がいい。容態を聞かれたらそれとなくヤバそうに言っておいてくれ」
671美樹本編:2009/11/05(木) 11:54:03 ID:l9fLR7bm
「それじゃ……」
 みどりの顔がパッと明るくなった。
「今はあんたと手を組んだほうが良さそうだからな」
 無関係の人間、それも素人と手を組むのはかなり抵抗があったが贅沢は言っていられない。俺の身の保身の為だ。せいぜい利用させてもらおう。
「分かった!じゃ、私すぐに下におりるね」
「そう嬉しそうな顔するな。もうちょっと深刻そうな顔してないと誰も心配しないだろ?」
「あ、そうか」
 みどりは舌をぺろりと出して笑った。なかなかチャーミングだ。俊夫が少しだけ羨ましくなった。
 みどりが出て行った後、緊張の糸が解けたのか急に眠くなってきた。
 そういえば鎮痛剤を飲んでたんだったな。
 ……駄目だ、眠い。とても耐えられそうにないなこりゃ。
 俺はベッドに倒れこむようにして眠りについた……。

 ・
 ・・
 ・・・
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 小林がスキーのストックを振り上げる。
 殺される。
 俺は咄嗟に手で頭をかばおうとしたがそれができない。
 誰かが俺を羽交い絞めにしている。
 黒いコート帽子、そしてサングラスの男。
 ふと、後ろでごとりと音がして、俺の足元になにかが転がった。
 田中、いや南の首だ。
 南の首と目が合い、俺を見てにやぁっと笑った。
 その目は何も見ていない空洞だ。
 俺が殺した時と同じ目だ。
 死んだ目をしたまま、死んだはずの奴が俺を笑った。
 小林の笑い声が聞こえる。
 ああ、小林のストックが俺めがけて……
672美樹本編 規制解除ktkr:2009/11/05(木) 11:54:48 ID:l9fLR7bm
 ・
 ・・
 ・・・
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「この……は……かけた…………だね?」
「……くん、……のか」
「……やっぱり……には………ようだ」
 外の騒がしい声で俺は目を覚ました。
 なにか恐ろしい夢を見ていたような気もする。
 薬のせいか頭が痛い。
 俺は……

A:外に出て様子を見ることにした
B:疲れていたのでまたベッドで横になる事にした
673名無しのオプ:2009/11/05(木) 12:20:00 ID:WvwEK5ih
ktkr!

Aで
674名無しのオプ:2009/11/05(木) 21:51:32 ID:sqPWH3ns
このミッキー編がゲームになればいいのにw
675名無しのオプ:2009/11/06(金) 23:37:03 ID:Biqs1+qf
あああ〜!
Bを選びたかったあ!!!
てかマジ面白いです、美樹本編。
ホントに楽しみにしてるんで、がんばってください。
676美樹本編:2009/11/08(日) 22:54:22 ID:CLZOVl5Q
A:外に出て様子を見ることにした

 俺は痛みをこらえてドアを開けた。
 廊下には透、真理、俊夫、香山夫妻、そして小林がいた。
 皆、ストックやらモップやらの"武器"を持っている。
 俺がドアを開けたのに気づいて皆が一斉に俺のほうを振り返った。
「あ、美樹本さん。もう大丈夫なんですか?」
 真理が心配そうに俺に聞いてきた。
「ええ、まぁ……。あの、なにかあったんですか?」
「それが……」
『ニャー』
 どこかで猫の鳴き声がした。
「オーナー!ちょっと!」
 俊夫が廊下から小林を呼んだ。
「何だ?」
「ジェニーが……」
 俊夫が廊下の突き当たりを指差す。
 さっき調べた物置だ。
 その前で黒ネコのジェニーが、にゃあにゃあと鳴いている。
 小林は黙って歩き出した。
『ニャー』
 ジェニーが俺達に気がついた。
『ニャー?ニャー!』
 いっそう激しく泣き出す。
 小林は物置のドアノブに手をかけたが、なぜかためらっている。
 「どないしたんや?ネコが鳴いとるだけやないか。そこはさっき……」
 香山がぶつぶつ文句を言う。
 しかし、誰も聞いていない。
 小林はドアを開けた。
677美樹本編:2009/11/08(日) 22:55:09 ID:CLZOVl5Q
 そこにはみどりがいた。
 いや、みどりと呼ばれたモノがいた。
 まるで、人形かなにかをしまっておくみたいに、体を折り畳まれ、無造作に押し込められていた。
 目は大きく見開き、俺達を見て驚いているみたいに見える。
 だが、その瞳は、ぴくりとも動かなかった。
「みどり……」
 俊夫のつぶやく声が聞こえた。
 小林が慌ててみどりの手をとり、脈を見た。
「…………」
 やがて、こちらを振り向いて、何も言わずに首を振った。
「な、なんてことを……」
 俊夫の唇は震えていた。
「畜生!なんてことを……くそっ、なんてことを!」
 俊夫は気が狂ったように喚き出した。
 そしてみどりの、いや、みどりだった亡骸にすがりつき、泣きじゃくる。
「みどり……みどり……」
 ……みどりは殴り殺されていた。
 頭が割れ、長い髪に大量の血がからまっていた。
「ひどい……」
 真理が透の腕にしがみつき、その惨劇から目を逸らせずに呟いた。
 顔を歪め、目には恐怖とも悲しみともつかぬ涙をためている。

 俊夫が床に置いてあったモップの柄をやおら掴み、物凄い形相で立ち上がった。
「出て来い!この人殺し野郎!出てきやがれ!」
 喉が裂けんばかりの大声を張り上げ、壁や客室のドアを叩きながら、廊下を歩き出す。
「俊夫くん、やめるんだ!」
 止めようとする小林をも振り払い、暴れ続ける。
 騒ぎを聞きつけたのか、ドアの一つが開き、可奈子が顔を覗かせた。が、狂ったように暴れる俊夫の姿を見ると慌ててドアを閉めた。
「う、う……みどり、あ、あああ……!」
 俊夫は突然立ち止まったかと思うと、力尽きたように廊下の真ん中にくずおれた。周囲の目も憚らず号泣する。
678美樹本編:2009/11/08(日) 22:56:32 ID:CLZOVl5Q
 くそ……なんてこった。
 俺だ。
 俺のせいだ。
 俺が彼女を死の淵に追いやったのだ!
 犯人が小林である可能性が高くなった以上、迂闊に彼女一人を放置すればどうなるか、そんな事も分からなかったのか!?
 あの時、気絶させるなりなんなりして、余計な事ができないようにしておくべきだったのだ!
 俺が彼女を殺したも同然だ。すまない、みどり。すまない、俊夫……。
 くそ、小林め、一体どういうつもりなんだ!?俺が憎いあまりにみどりまで殺したというのか!?
 狂ってやがる…!人殺しの俺が言えた義理じゃないかもしれないが、奴は狂ってるとしか思えない!
 こんな…こんなに人が死んだ事について怒りを覚えたのは生まれてはじめてかもしれない。
 いや、大分昔にこんな気持ちを持っていたような気もする。そうだ、いつの間にか忘れていたが、初めてジャーナリストになった時、こんな気持ちを持っていたような気がする。
 ……すまない、みどり。
 許してくれとは言わない。だが、小林のことはこの俺が必ず確かめてみせる。必ず……!
「真理」
 透が、何かを決意したような表情で口を開いた。
「……何?」
「女の子達を説得して呼んできてくれ。ぼくは美樹本さんに肩を貸す」
 透の口調には、有無を言わせない何かを感じさせた。
 黙って透の言う通り、三人組の部屋のドアを叩く真理。
「美樹本さん……」
「うっ……うん」
 透は黙って俺の横に並ぶと、俺の腕を自分の肩に乗せた。
「みんな一緒の方が安全だと思うんです。出来れば、下に来ていただきたいんですが……肩を貸します」
「あ、ああ……すまない」
 頭痛はヒドいが歩けないわけではない。が、俺も今の透に何か言う事が出来なかった。
 いつの間にやら、三人組も廊下に出ていた。真理がうまく言いくるめたのだろうか。
「談話室に……とりあえず」
 透が皆を促した。
679美樹本編:2009/11/08(日) 22:58:26 ID:CLZOVl5Q
 もう5分ほど経ったろうか。
 皆押し黙っていた。
 やがて、俊夫の姿が階段に見えた。
 もう泣いてはいないが、目は真っ赤だ。
 背中にはうなだれたみどりの頭が見える。
 俊夫は、階段を踏みしめるようにゆっくり降りてきた。
 皆、黙ってそれを見ていた。
 誰も口を開く者はいなかった。
 誰も手を貸そうとしなかった。
 いや、できなかった。
 なにか、手を貸すのが憚られるような、そんな雰囲気があったのだ。
 階段を降りきった俊夫は、俺達の前を静かに通り過ぎると、廊下の奥へ消えた。
 みどりを部屋に帰しに行ったのだろう。
 俊夫の姿が見えなくなってからも、口を開く者は誰もいなかった。
 それから一分もしないうちに、俊夫は談話室に帰って来た。思っていたよりもずっと早く。
 その顔にはある種の決意のようなものが浮かんでいる。透のそれとは微妙に違う決意が。
680美樹本編:2009/11/08(日) 23:01:16 ID:CLZOVl5Q
「これで……」
 透は軽く咳払いをして、全員の顔を見渡した。
「これで、全員がここに集まったことになります」
 皆、軽くうなずく。
「これから以降、絶対に一人だけ離れたりすることのないようにしてください。トイレに行ったりする時も、できれば一階のトイレを使ってください。どうしても部屋に戻りたい時も、二人以上で戻るようにしてほしいんです」
「……あの……一体、何があったんですか?」
 啓子が怯えた様子で質問してくる。
 ……廊下であの光景を見てまだ分からないものなのか?
 俺は内心呆れていたが、透は親切に事態を説明した。
 しかし、透や皆の表情から察したのか、透の説明が終わる前に三人揃って息を呑み、亜季は例によって泣き出した。
 今まで以上にぴったりとくっつき、他の人からはできるだけ離れていようとしているらしい。
「一体どうして……?」
 俺は事態を少しでも把握したくて質問をしてみる事にした。

A:「まさか、一人で外へ出たのか?」
  俺が殴られた現場を探りに行ったのか?
B:「まさか、死体のある部屋へ?」
  田中の死体を調べに行ったのか?
C:「小林ぃ!お前が犯人だろお!?」
  怒りが頂点に達した。
681美樹本編(訂正):2009/11/08(日) 23:02:12 ID:CLZOVl5Q
B:「まさか、死体のある部屋へ?」
  田中の死体を調べに行ったのか?



B:「まさか、死体のある部屋へ?」
  南の死体を調べに行ったのか?

でした。
682名無しのオプ:2009/11/09(月) 17:20:55 ID:Ll+/glNk
Cといきたい所だが、Bでお願いします。
683名無しのオプ:2009/11/16(月) 04:45:49 ID:R2GYtWmM
テスト
684名無しのオプ:2009/11/23(月) 19:53:09 ID:kU6xkC0e
おっと!保守保守!
685美樹本の中身:2009/11/28(土) 01:52:35 ID:JwNg7Vh/
今年無理カモシレナイ

ムネンアトヲタノム
686名無しのオプ:2009/11/30(月) 12:42:23 ID:hXRRqwId
なあに、待つのは慣れっこさ
687名無しのオプ:2009/12/07(月) 21:15:47 ID:3DKraxjS
ほしゅ
688名無しのオプ:2009/12/15(火) 12:29:39 ID:2mqz92sU
ほす
689とーとつな真紀子編:2009/12/17(木) 15:01:34 ID:Gh8isIsp
 あーっはっはっは!
 民主の仕分けで今年末で失業する事が決まったわよw
 来年まで無理どころか正月に餅も食べられるか怪しくなってきたわ!あたしもネカフェ難民でびぅかしらorz
 しかし本物の真紀子がのうのうと生きてるのにこの違いったら何よ?くそう、みんな死んぢゃえ。
 さて、唐突に暇になったあたしは…

A:「いいからとっとと美樹本編を書けこのボケナス」
B:「その怒りは真紀子編を書く事でぶつけるんだ!」
C:「新連載!鳩ポ編開始!」
690名無しのオプ:2009/12/18(金) 12:13:07 ID:Fy1HYZNv
ktkr!

これは…色んな意味で選択に困るなwww
691名無しのオプ:2009/12/18(金) 23:27:15 ID:NPZymBsN
>>689
問答無用でBwww

俺の会社も来年もつかどうか怪しい
俺の分もやっちゃってくれマキコw
692美樹本編:2009/12/19(土) 00:28:30 ID:Kw2jz073
B:「まさか、死体のある部屋へ?」
  南の死体を調べに行ったのか?

 だとしたら、なんて迂闊な真似をしたんだ!……いや違う。迂闊なのは俺のほうだ。俺が彼女を死なせてしまったのだ。
 こんな事になるなら……ってなんだ?
 体が、体が熱くなる。一体何が起きたというんだ!?
 お、俺の意識が…消えて……

 ああ、もう、真面目ぶってんじゃないわよこのクソ野郎が!
 あんたなんかお呼びじゃないわよ。すっこでなさい。殺すわよ。スレ住人が選んだのはあたしよ。あ・た・し!
 この!田中真紀子さまが!世界を支配する!
 …と、いうわけで仕切りなおすわよ。……万が一にもCなんか選ばれたらどうしようかと思ったわ。なんも考えてないもんね。
「あ、あの美樹本さん…?一体どうし…ぎゃっ」
 透が空気読まずに美樹本編を引っ張ろうとしたのでモップで何度も何度も叩いておいた。
「きゃー」
「ひ、人殺しよ!」
「透!透!しっかりして!」
「み、美樹本さん、あんたは一体…!」
 なんか周囲の連中が変な目であたしを見てるけど気にしないわ。だいたい真紀子編だとあたしが透役なんだからこいつが生きてるとまずいのよね。
 えーと、どこまで話したんだっけ。
 あー、そうそう。>>614で止まってたわね。つーかこの選択肢、具体的に話進める選択肢じゃないし。
 というわけで新たに選択肢よ!

A:一旦部屋に戻って着替えると、玄関脇の談話室で落ち合った
B:一旦部屋に戻って着替えてから、夕食までどちらかの部屋で話でもしようということになった。
C:周りの連中がうるさいので一通りモップで何度も何度も叩いておいた
693名無しのオプ:2009/12/19(土) 10:40:07 ID:o1RORoYR
cしかねー
694名無しのオプ:2009/12/21(月) 12:32:35 ID:HoCi27bP
ちょwww
695美樹本眞紀子編:2009/12/21(月) 18:28:01 ID:txPPjCJj
C:周りの連中がうるさいので一通りモップで何度も何度も叩いておいた

「きゃあ、たすけあべし」
 いっぱーつ。
「や、やめてくれ美樹もたわば」
 にはーつ。
「狂ってる!あんたは狂ってひでぶ」
 さんぱーつ。
 えーと、誰をどう殴ってんのか分からなくなってきた。まぁいいか。
 しかしあたしが暴れまわってしまったせいで他の連中は蜘蛛の子を散らしたように逃げてしまった。ちっ、面倒な事になりやがった。
 これじゃ美樹本がいきなり狂って罪もない人を撲殺してるみたいじゃない。まったくどいつもこいつも美樹本編を引っ張りやがって。空気嫁よksg
 というわけで、あたしはペンションの連中を全員始末して強引に話を巻き戻す事にした。
 手始めにあたしは……

A:シュプールごとクソどもを破壊する事にした
B:一人一人殺す為にゴブリンから妖刀を奪うことにした
C:そういや今殺したのって誰だっけ?三人を確認することにした
696名無しのオプ:2009/12/22(火) 08:00:59 ID:V+STvI63
(´Д`)つC
697名無しのオプ:2009/12/23(水) 19:19:26 ID:jRjK7T/S
なんだかんだで続いてるwwwww
698名無しのオプ:2010/01/02(土) 02:35:32 ID:dDiE61nP
ほしゅ
699眞紀子編:2010/01/06(水) 00:59:15 ID:dyzlmDZ2
D:ようやく規制が解けたあたしはストレスでマッハなんだが

 年末からずっと規制ってなによ。あームカつく。おまけにコーエーは面白いことになってるし(http://sankei.jp.msn.com/life/education/100104/edc1001042223002-n1.htm)。おかげで祭りにすげぇ乗り遅れたじゃないのよ!
 コーエーといえば昔オルドしまくったわね。大航海時代3では大砲撃ちまくって子供作りまくったり……。
 ………えーとなんの話だっけ?忘れた。まぁいいや。どうせ真紀子編なんだから誰も文句言わないわよね。苦情は規制した人に。
 というわけで、さっそくオルドのために

B:一旦部屋に戻って着替えてから、夕食までどちらかの部屋で話でもしようということになった。

 を選択した。
 ………ああん?殺した三人は誰かだと?うるせぇな。人が死んだら真理とエロい事できねーだろがjkなにか文句でも?
 どちらの部屋がいいかというと、そこはやはりあたしの部屋よね。
 婦女子が見ると卒倒するようなイヤらしげな大人のおもちゃの数々が収納されているからだ。
 あたしが着替え終わると真理がドアをノックした。
 ちなみに着替えを勝負下着にするかどうか迷ったが、どうせ脱いでしまうのでいいかと考え直して普通の服装にした。
「ふぅん、私の部屋とおんなじだね」
 扉を開けて入ってきた真理は当たりまえな事を言った。これから決定的な違い、つまり二人の愛の部屋になるんだYO!
 あたしは…

A:「マッサージだ!さっさと横になって服を脱げ!」
  結論を急ぐ事にした
B:「本編とは逆にあたしがマッサージしてやる!服をry」
  とりあえずパンツを脱いだ
700名無しのオプ:2010/01/06(水) 16:16:25 ID:CRruXyNp
シリアスな感じを醸し出しつつBを書いてくれ
701名無しのオプ:2010/01/17(日) 13:26:04 ID:BZrgQYNo
>>665の続き

C. アチョーゥ

死んだ。
ぼくの鋭い蹴りが、俊夫さんの後頭部にジャストミートしたのだ。
習いたてのカンフー・アクションを試したくなっただけなのだが、逝ってしまった。
とりあえず、俊夫はワインの箱に詰めておいた。
ギフトラッピングもしておいた。

ワイン倉庫から出たぼくは、とりあえず、血塗れのシャツをライターで燃やして処分した。
これで大丈夫だ。
ひと息つくために談話室へ向かった。
そこには、みどりさんがいた。
「あら、透くん。一人?
だったら、一緒にお酒でもどう?」

A. 「いいですね。」
B. 「イイイイイイイインギモッヂイイイイイイイ!!!」
C. 「いえ、ぼくは眠いので部屋に戻ります。」
D. とりあえず、三沢
702名無しのオプ:2010/01/17(日) 16:19:33 ID:27/tfisM
Dしかないよなw
703名無しのオプ:2010/01/18(月) 12:32:51 ID:UgZ/TMNc
だよなwww
704名無しのオプ:2010/01/18(月) 21:46:05 ID:65mvcyMp
>>701の続き

D. とりあえず、三沢

みっさっわっ!( ゚д゚ )
みっさっわっ!( ゚д゚ )

ぼくの頭に三沢コールが響き渡った。
あの興奮が甦る。
この衝動を抑えることは出来ない、というより、抑える必要がない。
「いくぞオルァ!」
ぼくの突然の怒声に、驚きの表情を見せるみどりさん。
「ど、どうしたのとおブフッ!!!」
エルボー・バット急襲、怯んだところでみどりを担ぎ上げる。
死んだ。
エメラルド・フロウジョンによって硬いフローリングに叩きつけられたのだ。

みっさっわっ!( ゚д゚ )
みっさっわっ!( ゚д゚ )

恍惚となっている時間はわずかで、すぐに我に返った。
また、殺ってしまった…。
みどりをどこかに隠さなくてはならない。

A. 外の雪に埋めてくる。
B. 二階の物置に押し込める。
C. 異様にきゅうりが食いてえ。
D. 共用トイレに放り込む。
705名無しのオプ:2010/01/19(火) 12:29:28 ID:BNNRYCUw
とことんまでC
706名無しのオプ:2010/01/19(火) 13:24:35 ID:YyvpJ1DL
きゅっうっりっ!( ゚д゚ )
707名無しのオプ:2010/01/20(水) 09:36:49 ID:w33HyZpB
カオスwwwww
708名無しのオプ:2010/01/24(日) 00:22:52 ID:3vfR+bzE
>>704の続き

C. 異様にきゅうりが食いてえ。

きゅうりを探すことにした。
みどりはテーブルの下に隠しておけばバレないさ。
キッチンに向かう。
冷蔵庫を開けると、様々な食材が詰まっていた。
しかし、肝心のきゅうりがない。
「ふざけやがって…!」
小林に対する憎悪の念がぼくを包み込んだ。
奴には思い知らせなければならない。
きゅうりの重要性を。
オーナールームに直行したぼくは、ドアを乱暴に叩いた。
「オーナー!話があります!!
早く出てきて下さい!!!」
…反応がない。
火に油だった。
小林はぼくを怒らせて喜んでいるのか?
憎悪の念は留まることを知らない。
ぼくは全力でドアにタックルをかました。
ドアは強力なタックルに耐え切れず、内側に吹き飛んだ。
中は真っ暗で、何も見えなかった。
「おかしいな、いないのか?」
ぼくは手持ちのライターを明かり代わりに室内灯のスイッチを探す。
ふと背後に気配を感じた。
709名無しのオプ:2010/01/24(日) 00:30:35 ID:3vfR+bzE
ぼくは気配に感付きつつも、気付かないフリで様子を伺った。
やがて、気配は殺気に変わった。
ぼくの後ろにいる何者かは、ぼくを殺そうとしているに違いなかった。
そこで、ぼくは…、

A. 振り向き様にボディブローを放った。
B. 回転しながら手持ちの鎌で切り付けた。
C. 殺気は勘違いだ。
D. 石川遼
710名無しのオプ:2010/01/24(日) 15:39:35 ID:nuQAVwM1
よし、Dだ!
711名無しのオプ:2010/01/26(火) 00:32:47 ID:+k0lqebE
殺気は勘違いwwwww
712名無しのオプ:2010/01/30(土) 23:07:51 ID:9vmpyWC8
D. 石川遼

殺気が気になりつつも、
今話題のスーパーヤングゴルフプレイヤー・石川遼のことを思い出した。
まさかの十代での賞金王だ。
ぼくは目の前にある、モップをゴルフクラブに見立ててスイングを開始した。
今からでも間に合う。
ぼくは賞金王になるんだ。
何度も何度もスイングを繰り返すと、その途中で妙な手応えを感じた。
何かに当たった…、そういう感じだ。
振り返ると、小林の妻・今日子が倒れていた。
その手には、ナイフが握られている。
どうやら、殺気の正体は今日子だったようだ。
まだ死んでないな…。
念の為、今日子はモップで何度も何度も叩いておいた。
ここには小林はいない。

怒りに震えながら、オーナールームを出る。
713名無しのオプ:2010/01/30(土) 23:15:45 ID:9vmpyWC8
談話室に戻ると、香山夫妻がワインを飲みながらテレビを見ている。
実に楽しそうだ。
「やあ、透くんやないか!
一緒にワインはうぁ!!!」
ぼくは香山さんの脳天に花瓶を直撃させた。
死んだ。
「きゃーーーーーっ!!!」
春子さんが絶叫する。
こんなに騒がれると、人が集まってきてしまうではないか。
ぼくは春子の後頭部にテレビを載せた。
死んだ。
二人の死体はみどりの死体と一緒に隠さなくてはならなくなった。
しかし、ぼくはみどりの死体がなくなっていることに気が付いた。
一体どこへ…?

A. みどりはまだ死んでない。
B. 小林だ。奴がどこかへ運んだのだ。
714名無しのオプ:2010/01/31(日) 23:04:48 ID:qmH10z5u
('A')
715美樹本眞紀子編:2010/01/31(日) 23:21:20 ID:xbYgRgxH
A. みどりはまだ死んでない。

 そうだ。
 俺は唐突に思いついた。みどりはまだ死んでいないのだ。
 そうだ。まだチャンスはある。
 みどり、待っていろ。俺は必ず小林の犯行を………って、あれ?

 年明けから三連続で規制されたショックで思わず美樹本に戻ってしまったわ。しかも他人の選択肢じゃんこれ。
 実は途中できゅっうっりっ!( ゚д゚ )と割り込んでやろうと思ってたけど規制のせいで出来なくてメチャクチャ悔しかったのはここだけの秘密だ。
 えーとなんの話だっけ。
 え?さっさとマキコ編書けやボケナス?
 うるさいわね、いーじゃん別に。誰か死ぬわけじゃなし。な。

 とりあえず選択肢……ああBか。

B:「本編とは逆にあたしがマッサージしてやる!服をry」
  とりあえずパンツを脱いだ

 もはや時間はない。一分一秒でも惜しい。なぜかというと股間のメガ粒子砲が暴発しそうなのだ。きょーび女の股間にアレがついてたって良いわよね。
「え?服…脱ぐの?」
「そうだ!なんなら脱がしてくれるのか?よし!それ行こう!さっさとしる!あたしの股間の制御棒がメルトダウン寸前ですよ!?ウランが漏れる前にさぁ早く!結局漏らしちゃう事は内緒だがな!」
「うん。いいよ?」
716美樹本眞紀子編:2010/01/31(日) 23:22:18 ID:xbYgRgxH
 ぶっ。
 そう言うが早いか、真理は突然あたしのズボンを下ろした。
 なんだ、このおいしくも盛り上がりに欠ける展開は!
 原作と違って「真理は女装美少年!それ以外は昆虫!」という設定が仇になったのか!?根っこが少年だから恥じらいが薄いのか!?あたしは負けたのか!?どうでもいいけど美少年の話題の時に根っこってイヤらしい言葉だよね。
「どうしたの?脱ぐんでしょ?」
 Oh no !
 なんとあたしが脳内で葛藤している間に真理の手はあたしの上着を全て脱がせ、そして、その手は今まさにパンツまで脱ばせようとしてやがる。
 いや、待て。落ち着け真理。そして落ち着けあたし。
 バーチャルギャルゲ世代のあたしとしては、こういうリアルな裸とか抵抗なく脱がせてくれるとかいうシチュエーションはどうにも苦手なわけですよ?助けて偉い人!あ、偉い人ってあたしか。やべぇ。どうしよ。じゃあエロい人でいいや。助けて!あ、それもあたしか。
 ああ。このままではパンツ脱がれてしまう。
 いかん。非常にいかん。
 やはり女装美少年は恥じらいながら「僕、男の子だけど…いいの?」とか言わないと!これでは頭と尻の軽い世間のメスブタと同じではないか。まぁあたしは童貞だからよく分かんねーんだけどな。余裕!なにかご意見でも?
 とにかくこのままではヤヴァイ。なんとかこの序盤でHしちゃうフラグから逃れないと…。それにエロゲ的展開からすると序盤でHしちゃうヒロインは大抵おとせなくなったりするしな。
 あたしは…

A:「出た!幽霊だ!」
  一応原作を尊重してみた
B:「む!?誰か覗いてる!スパイだ!」
  一応原作をry
C:「あ!UFOだ!」
  今時小学生でも言わない事を言った
D:「あ、プレステ3だ!」
  苦し紛れには致命的なミスを犯してみた
717名無しのオプ:2010/02/01(月) 12:36:25 ID:2ghecB3V
youしちゃいなよ
718名無しのオプ:2010/02/02(火) 12:48:11 ID:V+ku6Zq2
>>716
D 来い!
719名無しのオプ:2010/02/13(土) 09:18:40 ID:seSG4is5
ほしゅ
720名無しのオプ:2010/02/16(火) 00:19:01 ID:UQXYmJ8r
かまいたちの
721名無しのオプ:2010/02/16(火) 12:29:02 ID:ksPCw+mr
遊び
722名無しのオプ:2010/02/28(日) 23:53:05 ID:rz2QESJa
 心地のよい春風がぼくの体を吹き抜ける。
 だが、春になったばかりなせいか、その風はどことなく冷たくも感じた。
 今日は花見だ。もちろん、ただ単に花見だけをするわけじゃない。
 その後、真理とその叔父さんが経営しているペンションに宿泊会があるのだ。
 桜吹雪が舞う中、ぼくらは桜の木の下に居た。
「あはっ、透ったら、毛虫みたい」



A:「そんなに毛深くなったかな?」
B:「どうせぼくはクネクネしてますよ」
723名無しのオプ:2010/03/11(木) 12:18:45 ID:qI+ZOUdQ
Bで
724名無しのオプ:2010/03/11(木) 18:30:12 ID:v+xfrrLm
B:「どうせぼくはクネクネしてますよ」

「そういう意味で言ったんじゃないんだけど…でも、確かにちょっとクネクネしているかもね」
 花見と言えば桜の木。
 桃色で、なんとも美しい花びらの舞に見惚れてしまうのが本来の花見の傾向だが、今のぼくは違った。
 桜よりも魅力がある女性が一人、ぼくと同じ木の下にいるのだ。
 真理とは去年の夏に近くのコンビニで知り合った。
 偶然、ぼくと真理は残り一冊の週間雑誌を二人同時に手に取ろうとしたのだ。
 その後、二人でその雑誌について熱く語り合ったのを覚えている。
 気が合うことを理由にぼくは真理とまた会う約束をした。
 それから、ぼくの執拗かつ果敢なアタックでなんとか今は週末に二人でデートをするぐらいの関係にまで辿り着いたのだ。
 中々自分からデートの誘いをしてこない真理であったが、この花見へ誘ってきたのは真理の方だった。
 今までこんな事はなかったので『これは…!?』と、思い、遥々真理の実家の方まで車でやってきた。
 これを機に真理と正式なカップルになれたら…ぼくはそんな期待を胸に、花見を楽しんでいる最中である。
725名無しのオプ:2010/03/11(木) 18:33:34 ID:v+xfrrLm
 ぼくたちだけでなく、周りも老若男女関係なく派手に盛り上がっていた。
 この辺りは東北地方で、まだ時々雪が降る事もあるみたいだが、例年より少し早く桜が咲いたと聞いた。
 地元では『花見の名所』と言われている場所で、毎年人が集まってくる。時折テレビ撮影なんかもされるらしい。
 それにしても…かなりの広さがある。
 ちょっと人ごみの中に入ったりでもしたら、簡単に迷子になりそうだ。

 ―――ぼくは久々にノンビリとした時間を過ごし、真理との貴重な時間を堪能した。
 不思議な事に、桜の木を前にすると普段話さないような話題が次々と出てくる。
 気付いた時には夕日が沈みかけ、辺りが暗くなろうとしていた。周りはぞろぞろとシートを片付け出している。
「さて…そろそろ小林さんのペンションに戻ろうか」
「…ねえ、透。せっかくだからもうちょっと遅くまで居ない?」
「え…」
 真理はどうやらもう少しこの場に居たいらしい。
 今すぐに帰らなかったら渋滞に巻き込まれる可能性もある。
 だが、ぼくとしても真理ともう少しここに居座るのも悪くない気もする…。



A:「…もう少しだけだぞ」
B:「早く帰らないと叔父さんが心配するよ」
726眞紀子編:2010/03/12(金) 19:37:44 ID:A4Q4YrrU
D:「あ、プレステ3だ!」
  苦し紛れには致命的なミスを犯してみた

 部屋にゲーム機を置くとは小林め、さてはゲーマーだな。
「よし、真理!さっそくプレステ3で遊ぶわよ!」
「え?」
 さて実は一つ困った事がある。
 それは、実は中の人はプレステ3など持ってないという事だ。
 いやPS3はおろかXboxやWiiすら持っていない。奴の時間は完全にPS2で止まってしまっていたのだ。最近DSを買おうか検討しているがかまいたちリメイクがプレイできるPSPも…え?プレステ3?ああそうだった。
 と、いうわけでプレステ3で遊んだつもりになってやる!エアプレステ3だ!
「ぐいーん、ぎゅぎゅーん、ずどどーん!」
「……眞紀子」
「ぶいーん、ぶいーん、どががーん!」
「ねぇ、何してるの…?」
「ちゃららっちゃっちゃっちゃ〜ん♪マキコはレベルが上がった!やかましさが3上がった!あつかましさが10あがった!常識が20下がった!」
「眞紀……」
「おらおらー!あたしの昇竜挙げを食らえー!」
「………」
「ぬぉおお!プレステ3にしてこの際どい露出!並みのエロゲー顔負けだ!}
「………はぁ」
「………すいません、あたしが悪かったです。だから気の毒な人を見るような目で見るのやめてください。地味にこたえます」
「分かればよろしい」
 なんかすっげぇ負けたような気がしたので談話室に行く事にした。
 くそ、これも全部小林がゲーム機を置いてなかったせいだ。あとで殺す。
727眞紀子編:2010/03/12(金) 19:39:45 ID:A4Q4YrrU
 階下の談話室には大きな茶色のテーブルを囲んでソファが置かれていた。
 あたし達は夕食が始まるまでの間そこに座って待つことにした。
 ちなみにその後もパンツ一丁の真理に襲いかかろうとして思いっきり秘孔(エロイな)を突かれてひでぶになったり、スパイが出てきて雪の中をパンツ一丁で追いかけっこしたり、真理のママンが幽霊になって出てきてエライ事になったりしたがそれはいい。
 ちょうどあたし達が腰をかけた時、2階からがやがやとメス豚どもの声がした。
 OL風だが多分あたし達と同じか、ひとつふたつ年下だろう。つまりロリコンでショタコンでもある選ばれたエリートであるあたしにとっては賞味期限の切れた腐った牛乳と同レベルである。
 三人でしゃべりながら階段を下りてくる。
「こんなにゲレンデから遠いなんて、思わなかったわ」
 そう言ったのは、やせて髪の長いメスだった。
 ちょっときつい目をしているがまあ美人と言ってもいい顔つき。ババァだが。
 軽薄そうな印象だ。ザクと呼ぼう。
「……でも、お料理がおいしいって、ここにほら、書いてあるでしょ?」
 丸めて持った電撃ホビーのページを右手のペンで指したメスは、いかにもスキーより食い気、という体型。
 今も、脇にスナック菓子をかかえ、一人で食べている。
 少し肥り過ぎのように思えたが、重MSのような重厚感があった。コードネームはドムに決定。
「だからドム子に任せるのは嫌だったのよ!おいしいものが食べたければ、サイド3にいくらでもあるでしょう?まったく…」
 ザクが怒る。つーかマジにドムかよ。
728眞紀子編:2010/03/12(金) 19:40:36 ID:A4Q4YrrU
「まぁまぁいいじゃないの。雰囲気だって悪くないしさ。こういうところの方がサービスいいと思うわよ」
 それをなだめにかかったのが、もう一人のメガネのメスだった。
 男の子のようなショートカットにトンボメガネがよく似合っている。これでマジに男の娘だったら言う事無いんだが。
 仕事は一番よく出来そうに見えた。メガネだからザクフリッパーと呼ぼう。
「どの子が好みなの?」
 真理が冷たい声でささやいた。

 あたしは…

A「何言ってんだよ!あたしが三次元のメスブタに欲情するか!」
 あたしは憤慨した
B「愚問よ、ハニー。あたしの好みは、ベイビー、美少年だけさ!」
 あたしはチッチッチと股間の指を振った
C「待ってて、じっくり吟味するから」
 ジオンの理想を実現するのに最も良い機体はどれだろうか
D「全員まとめて酒池肉林だー!」
 一応原作を尊重ry
729名無しのオプ:2010/03/13(土) 11:56:21 ID:Ba6Rj/m0
B
730名無しのオプ:2010/03/14(日) 18:00:32 ID:Klda314V
どっちのBだか分からないな
731眞紀子編:2010/03/15(月) 21:16:56 ID:hh4HV12x
B「愚問よ、ハニー。あたしの好みは、ベイビー、美少年だけさ!」
 あたしはチッチッチと股間の指を振った

 股間の指?いやちょっと待て。あたしのムスコは指と同レベルか?否!断じて否!
「眞紀子ってば女なのに○○○がある!」
 真理は吹き出した。ちくしょう可愛いじゃねぇか。なんかすげぇ負けた気がするけど真理が笑ったからよしとしよう。
 だいたいあたしは真理との関係を深めるためにやってきたのに他のメスになんぞ目移りなんかするわけねーじゃねぇか。
 なにしろ、この日のために万全の準備でやってきたのだ。ゴムは勿論、もしもの事態に備えてのバイアグラ、歌舞伎町の裏通りで買った謎の虫が漬け込んである酒、突然のモンスター出現に備えて通販で買った絶対地球破壊爆d…ん?

「写真取ってもらえませんかぁ?」
 髪の長い淫乱娘があたしに聞いてくる。
 こういった若者に多い、語尾を伸ばすしゃべり方が嫌いだ。よく見ると厚化粧だし、香水のにおいがプンプンする。ザクのくせに生意気な。ビームライフルなんて認めませんよ?
 きっと、オヤジが金をちらつかせたらすぐに飛び付くようなヒヒ女に違いない。

 こいつは臭ぇッ!ゲロ以下の臭いがプンプンするぜーッ!!

「えっ…ああ、いいですよ」
 そんな本音をおくびにも出さず、ファインダーをのぞく。
「おねがいしまーす」
「行きまーす」

 あたしは…

A:無言でシャッターを切ってやった
B:「あたしに写真を求めるなら脱げ!もしくはあたしが脱ぐ!」
 相手の返事も聞かずにパンツを脱いだ
C:「あのな、カメラ撮影なんてな、今日び流行んねーんだよ、ボケが」
 なんだか通になった気分になり、カメラを大盛りネギだくギョクにしてみた
732名無しのオプ:2010/03/18(木) 16:52:48 ID:7rojxOn0
ちょうど一年放置してて、既読のスレを整理しようとたまたま覗いたらこんな楽しい事になってたとはw
久々に選択させてもらいます。
>>731 Bでお願いします。
733名無しのオプ:2010/03/18(木) 17:35:13 ID:7rojxOn0
>>725もいいですか?
こっちもBでお願いします。
734名無しのオプ:2010/03/18(木) 22:15:50 ID:QawXQKaC
B:「早く帰らないと叔父さんが心配するよ」

「それは、そうだけど…」
 真理もそれは気にしていたみたいだ。
「話なら後でいくらでも聞くからさ。とりあえずペンションに行こうよ。待たせるわけにもいかないし」
「…そうね。分かったわ」
 真理は居残る事を渋々諦め、シートを畳み始めた。ぼくもそれを手伝う。
 シートを畳み終えると、ぼくは真理を助手席に乗せ、車へ乗り込む。

 ぼくの思惑とは違い、ペンションは山奥の方にあるので、思ったより渋滞に巻き込まれずスムーズに車を走らせることが出来た。
「ねえ、透って花見した事ある?」
 車内で真理が口を開く。
「そりゃ…何回かはあるよ。でも今日は割りと久々だったかな」
「この辺はね、あそこしか花見スポットがなくて、桜が咲いたとしてもいつも混んでるの」
「へー…。今日は運が良かったのかな。それほど混んでもなかったし」
「そうね。まだテレビでも情報が流れていないせいじゃないかしら?とにかく、あたし久々に花見出来てほんと満足してるわ」
「やめてくれよ、照れるじゃないか」
 真理に褒められ、ぼくは顔が赤くなるのを必死に隠した。
 そうえば…真理に聞いておきたいことがあったのを思い出した。



A:「ところで、なんでぼくを花見に誘ってくれたんだい?」
B:「どうしてあの場にもう少し長く居たかったんだい?」
C:「宿泊先には何人ぐらいの人が来るんだい?」
735名無しのオプ:2010/03/19(金) 17:40:35 ID:lkONgS85
A
736真紀子編:2010/03/22(月) 18:16:57 ID:cbQE/DF5
B:「あたしに写真を求めるなら脱げ!もしくはあたしが脱ぐ!」
 相手の返事も聞かずにパンツを脱いだ

 先手必勝!相手の返事を待っていたら断られるかもしれないじゃないか!
「ロシアンレスラァアアアーーーー!」
 股間による体当たり。
 空中に舞い上がったかと思うと華麗にズボンを脱ぎ、露出した白いパンツを奴の顔面に叩きつけ、たっぷりと感触を味あわせてやってからパンツを脱いで離脱!
 完璧だ。完璧な作戦だ!ザンギって呼んでいいぜ?
「若造ぉおお!百年早いわあああ!」
 突如ザク女はガデムのような野太い声で下から歴戦のシュルダーアタックを打って来た。股間が潰れ、イヤな音がする。
「うぐほぁっ」
 ザク女の必殺技を股間にまともに食らったあたしはロシアンレスラーの末路のように地面に倒れこむ事になった。やはりアメリカンボクサーと最下位争いをしているだけの事はある。

「なあんだ、そうだったんですかあ。わたし、てっきり……」
「ごめんなさい。調子乗っちゃって。真紀子は病気なんです」
「いえ、まともな人だと勘違いしたザクフリ子が悪いだから……」
 死体のように横たわるあたしを放置して真理は三体のMSと仲良く談笑していた。もちろん下半身は丸出しだ。
 その時窓の外でエンジン音が近づいてきてペンションの表で止まった。
 新しい客が到着したようだ。
 やがて、玄関に取り付けられたベルが乱暴に鳴ったかとおもうと大きな関西弁が聞こえてきた。
737真紀子編:2010/03/22(月) 18:17:38 ID:cbQE/DF5
「ひゃあ。助かった。死ぬかとおもたわ」
 薄汚れて垢の染み付いたコートの上に雪を積もらせながら男女の二人連れが入ってきた。
 五十前くらいの肉体労働者風の男と水商売風の女。
 小林さんが奥から出てきて迎えた。
「ああ。香山さんいらしゃい。遅かったですね、心配しましたよ」
 心配した、という見えすいた嘘が癇にさわったのか関西弁の男は大きな声でがなり始めた。
「なんや。来て見ればここ、ログハウスっちゅうんかなんか知らんがえらいチンケな所やなあ。この茶色い床、何の木使っとんねん。ヒノキやないんか?」
 柄の悪そうな男ねと自分のことは棚に上げて思った。
 あたしはなるべく関わらないように目を伏せた。だって政治家なんだもん。政治家先生が怪我したらお前ら困るだろ?
 小林さんはかわいそうなくらいに下手の態度で「香山さん」に対応している。何か弱みでも握られてるのだろうか。
 やがて、ひととおり話し声が静かになったのであたしはつい顔を上げてしまったことを後悔した。
「香山さん」はあたしの方を真っ直ぐ見つめていた。
 ストレスのはけ口を求めて何か適当なものを探している目だ。
 向こうには視線をそらそうとする気など少しも無いらしい。小林さんは食事の準備のためと言って奥に引っ込んでしまった。役に立たねぇな。接客を放棄してんじゃねぇぞ。
 あたしは…

A「落ち着いてください!」
 こういう奴に一番言ってはいけないことを言ってしまった
B「ああん?何見てんだコラ!」
 喧嘩を売られる前にこっちから売ってやった
C「貴様は携帯に振り子をつけて御樹本さんを襲った!」
 展開をショートカットしようとした
738名無しのオプ:2010/03/23(火) 11:44:17 ID:JfemFbIZ
BBBB
739名無しのオプ:2010/03/23(火) 15:02:54 ID:4pG8RAUJ
明らかにbad endな流れでも、ごく普通に続く所が好きだw
740真紀子編:2010/03/24(水) 20:53:39 ID:zW284lqZ
B「ああん?何見てんだコラ!」
 喧嘩を売られる前にこっちから売ってやった

 思わずそばにあったモップ(なんか赤いのがついてるな)を鷲掴みにした。
「ひ、ひぃぃ、す、すんまへん!堪忍やー!」
 香山さんとやらは急に危険物でも見るかのような目をしたかと思うと勢いよくジャンピング土下座を敢行した。
 普段偉そうにしている人間ほどいざとなると気が弱いというのは本当だったようだ。なんかあたしよりもモップのほうを恐れてるようにも見えるが気のせいだろう。
 ふと窓の外を見ると、さっきはそれほどでもなかった雪がどんどん勢いを増している。
 壁の古臭い鳩時計が「友愛!友愛!」とムカつく声で7回泣いた。7時だ。

A:「うるせぇ!てめぇのせいでリストラだこの野郎!」
  やり場の無い怒りを時計に向けてみた
B:「歯ぁ食いしばれ!そんな政治家、修正してやる!」
  もうすぐ廃人になる少年のように時計を修正した
C:「これは大きなテーマ、まさに愛のテーマだ。友愛と言っている原点がそこにry」
  なにがなんでも時計を破壊しなければ
741名無しのオプ:2010/03/24(水) 21:07:31 ID:9ZuEpZze
思う存分Aでやっちゃってください
742名無しのオプ:2010/04/04(日) 23:32:21 ID:Bd+nLYHq
保守
743名無しのオプ:2010/04/07(水) 11:17:05 ID:8erEzyEH
>>734の続き

A:「ところで、なんでぼくを花見に誘ってくれたんだい?」

 ぼくは車に付属しているラジオのチューニングを弄りながら、さりげなく真理に質問した。
「え?だって、透っていつも暇そうだし」
 真理はそれを聞いて、一瞬キョトンとした表情になったが、半笑いになりながら冗談っぽく答えた。
「はあ…まあ、間違っちゃいないけどさ。でも花見って普通、大学生の友達とかを誘って大勢で行かないかな」
 ぼくはため息をつきながら言葉を返す。
「あたしは大勢でワイワイやるのはあんまり好きじゃないの。誰と話していいか分からなくなるし」
「そ、そうか…」
 社交的だと思ってた真理だが、意外と大人数で盛り上がったりするのは苦手だったようだ。
 ぼくは真理のそういった一面を知らない自分に、真理との距離を感じてしまい少し悲しくなった。
 車内では少しの間沈黙が流れ、ぼくの耳にはラジオ放送だけが聞こえる。
『気象情報です。只今、台風が東北地方に接近中。極めて強い台風のようです。外出の際には注意してください』
「東北地方…?もしかしてここにも来るのかな」
 ぼくは小言を漏らす。
「多分…ほら、少しだけ雨も降って来たわ。急いだ方が良さそうね」
 真理に言われて、ぼくは初めて車の窓に水滴がついてるのに気付いた。
 ぼくは急いで車を走らせ、やっとの思いでペンション「シュプール」へ到着した。
744名無しのオプ:2010/04/07(水) 11:18:03 ID:8erEzyEH
「着いたわね」
「ああ。早いとこペンションに入ろう。雨が酷くなってきそうだ」
 ぼくと真理は車からおりると駆け足でペンションへと向かった。
 インターホンを押し、ペンションの扉をあける。
 中に入ると早速小林さんが暖かく迎えてくれた。
「あ、透くん。真理。早かったね」
「お久しぶりです。小林さん」
「叔父さん、他のお客さんは?」
「とりあえず、あと三人を除いては全員いる。もうすぐ台風がくるらしいから心配だよ。それで…透くん。真理との花見、どうだった?」
 小林さんが肘で軽くぼくを押しながら言ってきた。



A:「いやあ、真理の食欲には驚かされっぱなしでしたよ」
B:「いやあ、桜の美しさに魅了されっぱなしでしたよ」
C:「いやあ、桜より真理の体にみとれっぱなしでしたよ」
745名無しのオプ:2010/04/08(木) 07:29:26 ID:3vNS3Biy
CCC
746名無しのオプ:2010/04/09(金) 16:31:16 ID:WRfeNdKg
C:「いやあ、桜より真理の体にみとれっぱなしでしたよ」

 ぼくは軽く冗談染みた事を言ってみた。
「ははは!若いねえ、下心丸出しじゃないか」
 小林さんは愉快そうにそれを聞いて笑った。
 ぼくもそれに釣られて笑ってしまう。
 と…その時、横から凍てつくような冷たい視線を感じた。
「……」
 真理は目を細めながらぼくを見ていた。
 間違いない、引いている…。
「あ…いやだなー!今のは冗談だよ。ねえ小林さん?」
「あ、冗談だったのかい?」
「……」
 真理の視線は相変わらずぼくに突き刺さったままだ。
 …今度から空気の読めない小林さんに冗談を言うのはよそう。
 ぼくは心にそう誓った。
「ま、いいわ。それより早く談話室に入りましょ。ここで立ち話もなんだし」
「そ、そうだね。中入ろうか」
「そうか。ま、積もる話は後にしようか。私もペンションの仕事があるのでね」
 そうえば、小林さんはエプロン姿のままだ。
 食事を作っている最中だったのだろうか。
 ぼくと真理はは談話室へ、小林さんは厨房に向かった。
747名無しのオプ:2010/04/09(金) 16:37:09 ID:WRfeNdKg
 談話室。
 天井も高く広々とし、落ち着いた雰囲気を作っている。
 一つのテーブルを囲うようにソファが置かれていた。
 6、7人は座れそうだ。
 早速ぼくと真理はそのソファに腰掛ける。
 談話室に人の姿はない。
 他の客は部屋にいるのか?
「…そうえば真理。台風の事だけど、大丈夫かな?」
「大丈夫って、何が?」
「他のお客さんだよ。小林さんが残りは3人いるって言ってたじゃないか」
「そうね…。強くなるのは午後9時ぐらいからって言ってたわ。…まだまだ時間あるみたいだし、大丈夫だと思うけど」
 真理にそう言われると、ふと談話室に掛けられたいた時計を見る。
 時刻は7時ちょっと前を指していた。
 後2時間…か。
 多分大丈夫だろう。
 
 そんな事を話していると、階段の方から数人の足音と楽しそうな話し声が聞こえてきた。
「ちょっとー。啓子ったら!」
「何よー!可奈子こそ!」
「あはは。どっちもどっちじゃない」
 なんの話題かは知らないが、なにやら仲が良さそうな三人組だ。
 三人組は階段を下り、こちらへ向かってきた。
「あ…ちょっと!新しいお客さんいるじゃない!」
 彼女達は階段を下り終えると、ぼくと真理の存在に気付いたらしく、三人でヒソヒソと何かを話し始める。
「すいませーん。一緒に写真撮らせてくれませんかー?」
 と、急に一番背が高い女の子が話しかけ来た。
「あ、はいはい!全然オッケーですよ!もし良ければポーズとかも決めますけど」
 何を話していたのかと思えば、こういう事だったのか…!
 さっそく僕は女の子に写真撮影を依頼されてしまったのだ。
 いやあ、容姿が整っていると辛いな!
 ぼくはそう思っていた。
748名無しのオプ:2010/04/09(金) 17:10:48 ID:WRfeNdKg
「はい?あの、マネージャーに用はないんですけど…」
「…へ?マネージャー?」
 マネージャーってぼくの事か?
 だとすると、この女の子達は誰を……?
「そこの、美人さんよ。どっかの女優さんでしょ?」
 そう言うと、三人のうち一人の女の子が真理を指差す。
 どうやら、彼女達は真理を写真に撮ろうとしてたらしい…。
「あら、もしかしてあたしかしら。じゃ、撮影お願いね。マネージャー」
 真理はそう言ってぼくににっこりと微笑むと、ソファから立ち上がり、三人組に混じっていった。
「はい、チーズ」
 ぼくは三人組と真理を写真に撮った。
 腹が立っていたので、少しピントをずらして撮影してやったのはここだけの話だ。
 そういえば……
「…君たち、名前は?」
 ぼくは三人組にそう聞いた。
「あたしは可奈子。よろしくね」
 三人の中で一番スタイルも顔も良いスラっとした女の子が言った。
 可奈子ちゃんと言うらしい。
「私は亜希って言います。で、こっちの子が…」
「啓子です!よろしくお願いしますね!」
 可奈子ちゃんに続くよう、立て続けに自己紹介する三人組。
 亜希ちゃんと啓子ちゃんか…覚えておこう。
「ぼくは透です。よろしくお願いします」
「あたしは真理。皆よろしくね」
 ぼく達は軽く自己紹介をすると、5人で会話を弾ませていた。
 可奈子ちゃんたちは19歳という若さで、OLをやっているらしい。
 偶然三人とも今日が休みだったので、このペンションに泊まる事にしたようだ。
 しばらくすると、奥の方から背が高く、いかにもスポーツマンといったような体格の男の人が出てきた。
「こんばんわ、皆さん。シュプールへようこそ。ここで働いてる俊夫ってもんだ。よろしくな」
 …俊夫さん、か。いきなりの登場にしてはキザな感じがする。
749名無しのオプ:2010/04/09(金) 17:12:25 ID:WRfeNdKg
「ふふふ。俊夫くん、ナンパかしら?」 
 すると、更に奥の方から女の人が出てきた。
 この人もシュプールで働いてる人だろうか。
「おいおい。みどりが居る中で、堂々とナンパなんてする根性は俺にはないよ」
「まあ、相変わらずね」
 みどりさん、と言うのか。どうやら俊夫さんの恋人…らしい。
 綺麗な人だ。
「ここで働いてるみどりって言います。みんなよろしくね」
 容姿とは裏腹に、中々大人っぽいしっかりとした口調だった。
 何歳ぐらいなんだろう。
 ぼくは少し気になった。ちょっと話しかけてみよう。

A:「すいません。みどりさんはいくつですか?」
B:「みどりさんって綺麗ですよね。良かったら今度プライベートでお茶でもしません?」
C:「もしかして俊夫さんとは恋人同士ですか?」
750名無しのオプ:2010/04/12(月) 05:51:16 ID:LqUEokB5
Bでお願いします
751名無しのオプ:2010/04/19(月) 22:43:53 ID:voDWRlBZ
ほしゅ
752名無しのオプ:2010/04/26(月) 00:08:25 ID:QlTH3dst
俊夫。
俺は俊夫だ。
あのオーナーに分からせてやる。
俺の力を。
ひゃっへへへええひひ!!!!

確かに俺はバイト身分だ。
しかし、このペンションが例の殺人事件以来閑古鳥が鳴き続けているのは、
オーナーの経営努力が全く足りていないからだ。
それ故に、俺は親切にもオーナーに助言してやったのだ。
しかし、オーナーはバイト風情が黙ってろと言わんばかりの態度を見せやがった。
許せねえ!
復讐だ。
復讐してやるぜ!

A. 無断でペンション公式サイトを自己流に更新する。
B. もう一度オーナーと話し合いを試みる。
C. サンダーブラスト。
753まきこ編@やっと規制とけた:2010/04/27(火) 15:40:21 ID:owZMWTMD
A:「うるせぇ!てめぇのせいでリストラだこの野郎!」
  やり場の無い怒りを時計に向けてみた

 ルーピー時計が「YOU I !」ってうるさいから頭の上にモップを何度も何度もふりおろしたら
「日本列島は日本人だけの所有物ではない」
 ってなった。
 最初は面白かったんだけど、なんかキモくなったので首元を横から思い切りチョップしたら
「ワタシハオロカナソーリカモシレマセン」
みたいなこと言いながらすごい勢いで飛んで行った。
「食事の用意ができましたので、食堂の方へどうぞ」
 食堂からアルバイトの篠崎みどりが出てきた。
「じゃあ荷物と上着は運んでおきますから、香山さん達も食堂へ」
 フロントでは、小林さんが記帳を済ませた夫婦に食事をすすめている。
 何となくそちらを見ていたあたしは奥さんの方と視線が合ってしまった。
 ………何かやりそうな目をしている。
 そう、例えば大人気サウンドノベルシリーズの完結編で村上と組んで真犯人の囮としてうわなによドム子なにすんのやめくぁwせdrftgyふじこlp;@:
 そんな検閲にひっかかりそうな事を考えていたのは一瞬のことだった。
 奥さんはにこりと微笑むと、軽く頭を下げた。
 あたしも慌ててそれにならう。
 気づくと、真理も彼女を見ていた。
「きれいな人だね」
 あたしは……

A:「……まー、あたしの次くらいにはね」
  あたしも便宜上女である事を思い出した
B:「年増にゃ興味無いんですが」
  美少年マンセー
C:「あの女、あたしに気があるわね!」
  実はドム子のようにレうわやめてごめくぁwせdrfrtgyふじこ
754名無しのオプ:2010/04/27(火) 15:48:56 ID:qTFD0MOj
>>752
Aでお願いします。

>>753
お忙しいだけかと思っていたら、ずっと規制中だったんですか。大変でしたね。
二つ選ぶのも申し訳ないので、こちらは他の方にお願いします。
755名無しのオプ:2010/05/01(土) 07:43:38 ID:R2FQmJig
>>753
Cを選びたい所ですが、たまには真面目にAで。
756MAKIKO編:2010/05/01(土) 23:13:40 ID:ItdcU48h
A:「……まー、あたしの次くらいにはね」
  あたしも便宜上女である事を思い出した

 なんせ偉大な政治家の娘なんだぜ。美人に決まってんじゃん。そのあたしの次くらいって事は相当やるわねあの女。
 …そこ、眞紀子が美人?とか言うんじゃねーぞ。
 真理は真面目な目つきであたしを見据えてたずねた。
「やっぱりああいうふけば飛ぶような感じの人の方が女らしいと思う?」
 あたしは……

A:「吹けば飛ぶ?実際に飛ばしてみるか!」
  あたしはモップを手に取った
B:「拭けばトぶ?淫乱なメスブタめ。ぐひひひ」
  香山さんの前だからこそセクハラ発言してみた
C:「フケが飛ぶ?え、そんなに目立つ?」
  風呂に入ってない事に気づかれたのか?やべぇ!
D:「真理のほうがよっぽど綺麗よ」
  さっそく二人の世界に没入しようとした
E:「香山ー!なぜ美樹本さんを殴ったー!」
  美樹本って誰?まぁいいか
757名無しのオプ:2010/05/02(日) 12:44:34 ID:17hwZWYm
EEEE
758眞キ子編:2010/05/03(月) 22:00:52 ID:Z+QwuA9a
E:「香山ー!なぜ美樹本さんを殴ったー!」
  美樹本って誰?まぁいいか

「………は?誰やねん美樹本て?」
 香山はぽかんと口を開けてアホの子を見るような目であたしを見た。美樹本が誰か?んなこたぁあたしが聞きたい。
 談話室にいる全員があたしを見る。心なしか視線が冷ややかだ。
 まずい。OL三人組なんかヒソヒソと
「ザク子、あの人なんなの?さっきから」
「しーっ!視線を合わせちゃいけないわザクフリ子!狂犬病が感染るわよ!」
「腹減ったドム」
「そんな事より野球しようぜ!」
 とか聞こえよがしに言ってやがる。これだからメスブタはイヤなんだ。悪口はコソっと聞こえないように言うもんだ。あたしがいつもしてるように。ところで今四人いなかったか。
 とりあえずこの場をゴマかす為にあたしは香山に詰め寄る事にした。あたしの為に尊い犠牲になれ。
「うるせー!美樹本が誰かだと!?そんな事知るかー!!とにかくお前が犯人だー!」
「ひぇぇぇ!な、なんなんやあんたは!?」
 あたしは馬乗りになって香山の頭部に何度も何度もモップを振り下ろした。
759眞キ子編:2010/05/03(月) 22:02:49 ID:Z+QwuA9a
「お、落ち着いてください眞紀子さん!」
 いつの間にか小林さんがあたしを羽交い絞めにした。
「はなせー!あたしが、あたしが一番うまくガ○ダムを動かせるんだー!」
「だから落ち着いてください!香山さんを犯人扱いしたらサバゲー行きでバッドエンド確定じゃないですか!」
 それもそうか。
 あたしはモップを床に放り出して香山だったものから離れた。
「ふう、分かってもらえて何よりです。では皆さん食堂にどうぞ」
 あたし達は和やかなふいんき(なryで食堂に向かった。
 なんか一人足りないような気もするけど気のせいね。

 食堂のテーブルにはすでに、ナイフやフォークがセットされていた。
 メスブタ三匹や香山の奥さんも、もう先に椅子に座っていた。
 奥さんはビールにワインに日本酒にウィスキーをチャンポンして既に上機嫌だ。
「ぶはー!やっぱ一人旅はいいわねー。ウザイ旦那から解放されるには酒が一番!」
 そういえば夫の香山さんはどこに行ったんだろう。奥さんを一人置き去りにするなんてヒドイ人だ。
 真理がさっさと座ったテーブルに、あたしも腰掛ける。
 途端、あたしは何か抗いがたい衝動に駆られてしまった。
 その衝動とは……

A:壁に溶け込むように座り、コートに帽子にサングラスをかけねば
B:可愛いフリルの付いた超ミニのワンピースを着て、紫のアイシャドウと口紅をつけ、頭には巨大なリボンをつけねば
C:友愛
760名無しのオプ:2010/05/09(日) 02:06:16 ID:gl4Q3wzu
し…C
761名無しのオプ:2010/05/23(日) 01:55:55 ID:KKUK8cdP
俊夫さんは本格派のゲイ
762名無しのオプ:2010/06/09(水) 02:56:15 ID:C+j03S0F
ほしゅ
763名無しのオプ:2010/06/12(土) 21:57:25 ID:A1f8Sq7M
ぶりっブリブリブリィ!!!
「きゃあああぁぁあ!!!」
談話室に突如、悪臭と絶叫が響き渡った。
「すっまんん!
ついウオールドクップに興奮してウンチが漏れてしもたわ!
ゲッヘヒャハハ!!!」
床にしたたるオヴツが大変なことになっている。
新築のペンションが汚染されていく。
「きあさま!
ふんざけやげて!!!」
オーナーの小林さんがモップを持ち、糞漏らし香山に突撃をかけた。
「あかんまた出てまうわ!」
ブッブリブッブリブリャブチミチミチィ!!
「きゃぁぁぁあ!!!」
764名無しのオプ:2010/07/01(木) 16:22:22 ID:r8enaC4m
 ぼくは透。

A そいつはどうかな? ぼくは自問自答した。
B 今は無性に人が殺したい気分だ。
C 清原。
765まキこ編:2010/07/15(木) 08:31:36 ID:4Ums39CN
C:友愛

 友愛!
 なんて美しい言葉かしら。
 なのに今この言葉を目にすると吐き気がしてくるのはなんでなんだぜ?
 つーか連続規制に巻き込まれてる間に狂ッポが退陣してやがるし。
 だいたい規制と規制の間が中2日ってあんまりじゃね?

 食堂の隅、壁に溶け込むようにして座っているコートの男。
 食事中だというのに上着も帽子も脱がず、あまつさえ黒いサングラスまでかけている。
 スキー客にはもちろん、仕事で来ている営業マンにすら見えない。
 ……ヤクザ。
 それがあたしの第一印象だった。
 つまりあたしの同類だ。
 じゃなかった、あたしの手駒だ。だってあたし政治家だからな!
 あたしは…

A:まずヤクザを自分のものにするか
B:何も言わずにヤクザにスープをぶちまけてやった
C:パンツを脱いだ
D:唐突に美樹本編に戻った
766名無しのオプ:2010/07/16(金) 00:32:18 ID:/vgIwgA2
>>765
待ってました!!
Dで
767名無しのオプ:2010/07/18(日) 00:29:00 ID:sK/pwsiC
「…透くん、話があるの。」
突然、みどりさんが話しかけてきた。
「何ですか、みどりさん。」
「実は…、田中さんを殺した犯人に見当が付いたのよ。」
「本当ですか!?」
「ちょっと!
…もうちょっと小さな声で話してくれる?」
「すみません。
それで…、犯人は誰なんですか?」
「ここではまずいわ。
談話室には皆がいるし、犯人に気付かれたくないの。
透くん、皆に各自の部屋に戻るように仕向けてくる?」
「いいですけど…、でも、何でぼくにだけ話すんですか?」
「透くん、見かけによらず切れそうだからね。
頼んだわよ。」
「はぁ。」
ぼくは釈然としないながらも、みどりさんに従うことにした。
ぼくの取った手段はというと…、

A. 「皆さん、もう夜も遅いですし、部屋に戻りましょう。
   勿論、施錠は忘れないで下さいね。」
   極めて無難に対応した。
B. 「殺人犯はこの中にいます。
   つまり、各自の部屋に引き篭もっていれば安心です。」
   ぼくは不安を煽るような表現を用いた。
C. 「みどりさん、犯人が分かっているなら、今、この場で明かせば良いのでは?」
   早期解決が一番だと思った。
D. 「どうやら、俺が殺したことに気付いたようだな。」
   みどりさんを試してみた。
E. 清原
F. 「香山は包茎!!!」
768名無しのオプ:2010/08/04(水) 17:26:21 ID:enEHSeao
E
やっぱりF

といいたいところを、涙を堪えてC
769美樹本編
B:「まさか、死体のある部屋へ?」
  南の死体を調べに行ったのか?

 だとしたら、なんて迂闊な真似をしたんだ!……いや違う。迂闊なのは俺のほうだ。俺が彼女を死なせてしまったのだ。
 こんな事になるなら……ってなんだ?
 体が、体が熱くなる。一体何が起きたというんだ!?
 お、俺の意識が…消えて……。
「……本さん、美樹本さん!?」
 真理が心配そうに俺の顔を覗き込んでいる。意識を失いかけていたようだ。
「あ、ああ、いや、大丈夫……」
 予想以上に頭のケガがひどいのだろうか。あるいは鎮痛剤の効果が切れていないのか。
 あのまま意識を失うと、なにか恐ろしい事になっていたような気がする。自分が自分でなくなってしまい、口やかましいだけの政治家もどきになってしまうような……。
「どう……なんでしょう。外に出たりしていないのは確実ですが……」
 透は自信なさげに答えた。
「ん?ちょっと待ってんか。なんで篠崎君が死体のある部屋なんか見に行かなあかんねん?」
 香山が訝しげに俺を見る。
 しまった!
 確かに、事の顛末を知らない人間からすれば死体のある部屋に行くなんて発想は不自然極まりない。
 俺は……

A:「いや、なぜでしょう。なんとなくそんな気がして」
B:「い、痛い!頭が!頭が痛い!」
C:まぁぎぃぃごぉぅおおお