『読みました』報告・国内編Part.5

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689書斎魔神 ◆AhysOwpt/w
・「愛情のシナリオ」
これも偶然性に頼り過ぎた解決が頂けない。(たまたまこぼした、たまたま切らしていた等)
まあ、携帯の件はしっかりと書けている方だが、
・「月の雫」
コロンボ「別れのワイン」ネタに「祝砲の晩歌」ネタも少々。
すなわち、本作もたまたまの陽気、たまたま忘れた、たまたま見た等
タイトルに冠された作中に登場する酒の名称でもある月の雫、実際の月の雫=月光が決まり手
になるのはロマンティックな感はあり。

思うに、コロンボオタの同人誌に掲載され、オタ同士が元ネタどうこうと盛り上があっているので
あればどうこう言うべきものではないと思うが、一般ミステリファン対象となると上記したような
出来ではしょうもない感あり。
「コロンボ的設定を換骨奪胎した本格ミステリ」とか安易に書いている解説も感心せず、
本格ミステリとは通常フーダニットを指すものであり、
「倒叙スタイルを取りながら謎解きの興趣を主眼とした」あたりの表現が妥当である。