【新世界の】貴志祐介は語る・拾参【髪となる】

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943名無しのオプ
読了しての感想。下記ネタバレすんません。

















上のほうに誰かが書いてあったけれど、呪力によって可能なことと不可能なことの境界線が曖昧で、
物語全体の整合性が揺らいだ。
マリアだけが空中浮遊できる設定だったが、サキや覚でも、イメージを創ることで可能だったのではないかと。

あと、終盤の、奇狼丸と悪鬼を差し違えさせる戦略をサキが発案してから、それが実行され、奇狼丸が壮絶な最期を遂げるまでの、
情景や心理的描写が薄く、ここ一番という魅力に欠けていたと思う。

個人的な意見だが、バケネズミの正体は、夏祭りの襲撃が始まる前に明かし、人間対人間の構図を作ってから全面戦争に突入したほうが
盛り上がったのではないかと。

総合的には、今回の作品は、世界観は壮大で濃密だけれども人間模様が希薄な印象を受けた。
天使とクリムゾンを超える面白さではなかったかな。
944名無しのオプ:2008/02/12(火) 10:29:22 ID:6RorQrUe
>>940
少しでも可能性があれば抹殺するほどの力の入れ具合なのに、
もしかしたら、通常の人が悪鬼になってしまう可能性や、
別の村から悪鬼がやってくる可能性を考えなかったのは、富子さんは想像力が足りなかったね。

>>939
知能があるのにも関わらず畜生扱いし
自分たちの都合だけで簡単にコロニーごと消滅させるくせに、戦争は認める、
って自治を認めるも何もないと思うけどなぁ
なんか新世界の人間全員行動が一貫してない