【新世界の】貴志祐介は語る・拾参【髪となる】

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643名無しのオプ
俺も終盤キロウ丸はクロコのおっさんをイメージして読んでしまった!

面白かったけど黒い家が首位。

敵方に渡ったマリアの子がガンガン呪術つかっても疲れないのはなぜ?
悪鬼じゃないのに。
幼少時よりネズミにスパルタ教育されたからかな?
そもそも空飛べるやつの息子だから素質もある。
どっかに書いてあったっけか?
644名無しのオプ:2008/02/05(火) 11:46:45 ID:2rsmXaZ2
ネタバレ





早季が奇狼丸を使い捨てのコマに使ったのがとても不愉快。
その前の言い合い(?)の中で、奇狼丸に図星つかれたことの
意趣返しとしか思えない。
あまりに早季がいやらしいので、バケネズミは通常の人間形をしていて
早季たち呪力のある人間が、実は現代人から見ると奇形、ってなオチが
あるんじゃないかと邪推してしまったよ。。
645名無しのオプ:2008/02/05(火) 12:17:30 ID:A+aizUm5
バレ




きろうまる捨てゴマにした理由は
きろうまるに同情的な早希でさえ
やはり例外なくバケネズミを家畜みたいに差別していたという描写だろ
それが当然の事で、良い人悪い人とは別次元の感覚なんだ、あの世界では
証拠にきろうまるもそれをすんなり受け入れたし、覚も全く躊躇しなかった

それがラストのバケネズミの正体種明かしに生きる
646ネタバレ注意:2008/02/05(火) 12:17:42 ID:OLOqr4En
>>644
>>644
不愉快と言っても・・・、それが唯一残された方法だったんだから仕方ないんじゃ?
529P最後の方から読んでみてもそう思うんなら人それぞれって事か。
主人公自身が「(目欄1)」と言ってるしそれが全てだと思うんだが。
そもそも貴志はどちらにも正はないものとして書いてるんじゃないか?
結局どちらも、奇狼丸ですら目欄2の事しか考えていないって事。
結果的にどうしても同情が偏るのは分かるけどね。


気をつけて書いていてもネタバレになっちゃうな・・・。
647名無しのオプ:2008/02/05(火) 12:33:36 ID:OLOqr4En
ネタバレ


>>641
○手記と言う性質上、経過を知るには主人公が聞かなければいけない。
そして”詳細”を聞いてしまえばラストの僅かな慈悲はできなかったような気がする。
○結果論だが奇狼丸を警戒して。
憎悪は祭の夜の惨劇が物語ってるんじゃないかと。
憎悪とまではいかないがそれっぽい伏線的なものは序盤からチラチラ地味に出てたよ。
○同意
○同意・・・かも。
648名無しのオプ:2008/02/05(火) 12:37:19 ID:pU9etXq5
よぉく、考えて、この作品の人物に共感できなかった理由が分かった。
実際問題として人間が一人もいないからだ。

アウストラロピテクスや、ネアンデルタール人に共感できるか、という話に似ているんだな。
あの世界での登場人物は、現人類から1段階進化もしくは退化している。

下手に、少し先の未来の世界として読んでたから、不愉快だったのか。

>641
今回は虫のウィキペディアを見させられているかのようだったよw
ただの説明でそれ以後その説明が生きないんだよなぁ。
649593:2008/02/05(火) 13:17:23 ID:aH+zZLcN
>>632
回想という形で、書き手のほうが読者よりも情報を持っているにせよ、結局、書き手が持っている情報を出し惜しみし、
読者と同じ時間軸で主人公が情報を得るような書き方をしている以上、一人称小説と遜色ない。
大人によって構築されたこの新世界に存在する齟齬に対して、
俺ら読者(現代人)と同じように疑ってかかる主人公は、
およそ、産まれたときから新世界の価値観を植え付けられた新世界の人間とは思えない所業である。

君は、新世界に住む主人公を含めた人間全てを、あくまでも「新世界の人間」と捉えることによって、
バケネズミの言行や存在に重みを持たせ、もって人間の愚かさを際立たせる方が妥当だと考えている。
そういった考えも一つの捉え方だとは思う。
しかし主人公は、バケネズミの本音を聞き、姿形は違えど思考能力は人間と大差ないことや、
図書館から他の人間には知り得ない多くの情報を得たはず。
俺はそれを、結局主人公は新世界の人間だから、の一言で終わらせるには、
長々と描かれているこれらの体験を主人公にさせた意味は何なのか?と思ってしまう。
少なくともこの主人公は、将来人の上に立つことを期待された人物(何故この女なのかは意味が脆弱で不明だが)。
その人物が上記の体験をもって、この愚かな新世界にメスを入れる思考を持つ第一人者になる方が、
そのエピソードを活かす意味で自然だと考える。

人間の愚かさを強調したいのなら、バケネズミに対する処遇を主人公も一貫してぞんざいに扱い、
最後にその正体を知り愕然とする方が良いかと。
その皺寄せが最終的に再び人間に降りかかってきてしまい、
未来人にこの手紙を託すことによって、同じような惨禍を起こさないように願うくらいでないと。
この主人公はバケネズミに肩入れしたり、その一方でぞんざいに扱ったり、何ともどっちつかず。
そんな中途半端な主人公だと、愚かさが希薄になるし、
そもそも客観的な思考能力を持ってないくせに、未来人に手紙を託すなどおこがましい。