横溝正史 -第十五章 本陣の悲劇-

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666名無しのオプ
>>663
>(前略)
>『悪魔が来たりて笛を吹く』で1/5以上がなぜ神戸を中心としているのか、
>つまり御大最大のヒットである金田一シリーズで唯一関西がキーとなるのは、
>たったこれだけということ。前記したとおり、笛も主舞台は東京の椿邸である。

馬鹿かこいつ。
金田一は戦後に書かれた名探偵。在住場所は東京。
昭和初期までしか関西を知らない、しかも電車嫌いの横溝が
関西を舞台にした金田一をどうやって書くというのだ?


>他にも関西が舞台のものをあえて書き連ねてはいるが、蝶々は東京とのダブルキャストだし、
>全体の作品数から見てわずかな数に過ぎない点を実証してしまっていると言い得る。

わずかな数?
「関西を舞台にした作品がない」から、素晴らしいぐらいの後退ぶり。
東京という在住場所を舞台にした作品が多くて当然というごく当たり前の論理は、
横溝関西嫌いという自分の論(と書くのが悲しいぐらい、横溝を冒涜した発言)が
破綻することを恐れて一切触れようとしないところが、情けない。


>うらなりの豆六について言えば、コテコテなコメディリリーフ、
>御大の複雑な真情を覗える気がする。

コメディリリーフなら関西人として限定する必要なし。
同じ江戸でも、尾張でもいいから連れてくればいいこと。
文庫本で14冊となり、戦前から昭和30年代までの長きに渡って書いてきた捕物帖に
わざわざ関西人を出し続けたという事実は、
関西に対する悪感情を抱いていないという状況証拠の一つだな。