社会派ミステリーといえば松本清張 第五巻

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915書斎魔神 ◆AhysOwpt/w
>お互いにさほど強く意識する存在ではなかったのではないか。
ということ。
世代的にシマソウが清張作品の読者だったのは当然だが、「作家」として強烈に意識していたとは
思えない。徹底したトリックへの拘りを見てもわかるとおり、シマソウの「作家」として理想は
やっぱり鮎川哲也なんである。
また、清張サイドから見れば、「シマソウというミステリ作家がいる」という程度の認識であろう。

作者本人の期待度を満たしたかはともかく、占星術や斜め屋敷が講談社ノベルスとして
売れ行きが悪くなかったのは事実である。
これはその後、文庫化もされロングセラーとなったことを見ても自明。
御手洗シリーズ全体を見ると、「暗闇坂の人喰いの木」あたりまでは新刊時ハードカバー
平積みになるほどの人気であった。