社会派ミステリーといえば松本清張 第五巻

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276書斎魔神
このスレでも何度も話題に出ている中公の全集からの清張先生外しだが、
この件の主犯ともいえる天才三島のみならず、
清張先生は、他の監修者、大谷崎や川端御大にも恨みを抱いていたとの
編集者の証言がある。誤解にもとづく部分もあったようだが、
とうとうそれは解けなかったとか。
清張先生は川端作品を愛読しており、その作風からは意外な感もあるが
谷崎作品も好きだったとか。
そう言えば、名作「天城越え」は冒頭で記されているとおり、
「伊豆の踊子」の経路の逆コースで起こった事件だし、
「老春」はまさに谷崎的世界、「けものみち」の寛次(民子の夫)は、
まさに谷崎的お笑い含みのキャラと言える。