【緑衣の鬼】 江戸川乱歩 第十一夜

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758書斎魔神 ◆AhysOwpt/w
>>754を読み「寝ぼけるなボケ!」という感を持った。
例えば、「芋虫」と「押絵と旅する男」は「新青年」に掲載されたものであり、
仮に大乱歩がこれらの作を「ミステリに非ず」と考えていたとしたなら、
彼氏は、ミステリ専門誌に堂々とミステリではない作を出稿していたことになる。
大乱歩自身がミステリ作家であることを自認している以上、
現代的なミステリの概念よりも広く把握していたと理解するのが通常である。
謎が存在し、その解決がファンタジックやスーパーナチュラルなものであったとしても、
広義のミステリの概念には入る、ただし、ミステリの本道はあくまで本格といったところか。
先の城昌幸評からは、この辺のところが読み取れるものがある。
大乱歩的ミステリ観によれば、例えば、ホラーでもキング作品はミステリの範疇から外れると
しても、「ローズマリーの赤ちゃん」あたりはミステリと把握出来ないこともなく、
(まして、レヴィンは「死の接吻」の作者でもある)、「エクソシスト」は微妙なところか。