都筑道夫PART5

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37書斎魔神 ◆qGkOQLdVas
「七十五羽の烏」
ねつてつはこの作を推していたが、本格ミステリのセオリーに忠実な作とはいえ、
伝統的な怪奇探偵小説的設定を抜けきれていない点がひっかかる。
怪談は怪談で書けるとしても、ミステリに関しては都会的な作風のものの方が
ミッチーの特質が発揮出来ているやに思えるのだ。
例えば、長編なら「猫の舌に…」、短編連作ならライフワーク的存在となった「退職刑事」
ハードボイルドならホテル探偵シリーズ等々。