1 :
名無しのオプ:
2 :
名無しのオプ:2007/01/30(火) 13:40:31 ID:lQEN3PFc
ひどい吹雪になってきたな……
3 :
名無しのオプ:2007/01/30(火) 13:41:45 ID:gMcrpY/o
僕と大学の同級生の彼女(友達以上恋人未満)は
冬の休みを利用して彼女のおじさんが経営する
雪山のペンション【シュプール】へと遊びに出かけた
4 :
名無しのオプ:2007/01/30(火) 13:45:51 ID:KpBYA/B2
ふう、遭難するかと思ったわ・・・
まだ、あまり来てないみたいね。
5 :
名無しのオプ:2007/01/30(火) 14:14:36 ID:EPebXpmu
そうだな・・・あ、おじさん。こんばんは。
ペンションのオーナーであるおじさんが登場・・・
やぁ、よく来たね。この時期はスキー客も少ないから、空いているんだよ。
ま、自分の家だと思って、くつろいでくれよ。
6 :
名無しのオプ:2007/01/30(火) 14:24:34 ID:cgk76IuV
犯人は田中
7 :
名無しのオプ:2007/01/30(火) 14:37:31 ID:AY+7qvpc
え!?
突然の声に僕はあたりを見回す。
いつのまにか僕と彼女の後ろに5歳くらいの女の子が立っていた
犯人は田中だよ
女の子が繰り返す
8 :
名無しのオプ:2007/01/30(火) 14:45:35 ID:+6G/99w6
いいからVIPで死ねって
9 :
名無しのオプ:2007/01/30(火) 14:47:36 ID:gMcrpY/o
その言葉で突然僕はトリップした
ここは・・・僕が通ってた小学校・・・どうして
女の子が囁く
10 :
名無しのオプ:2007/01/30(火) 14:51:57 ID:xgpDFIsO
「悔い改めよ……悔い改めよ……!!!!」
11 :
名無しのオプ:2007/01/30(火) 17:21:46 ID:gMcrpY/o
殺される!直感的にそう思った僕は
唐突にコナンの正体を推理してみようと思った
12 :
名無しのオプ:2007/01/30(火) 18:13:05 ID:0CKWCk/D
と、ペンションのオーナーが妄想はしたかしないか定かではないが
僕は2階の一番奥の部屋に、彼女は隣の部屋に案内された。
13 :
名無しのオプ:2007/01/30(火) 18:16:44 ID:lQEN3PFc
僕の部屋のシーツだけ生乾きだ。
いがやらせか。
14 :
名無しのオプ:2007/01/30(火) 18:30:33 ID:kSex/DFl
誰だ、乾燥機で猫乾かそうとしたやつは!? 壊れたじゃないか。
15 :
名無しのオプ:2007/01/30(火) 18:39:02 ID:0g+kBEuN
スキーで濡れた服が乾かせないのは困るなあと心配していると
発情したような唸り声と暴れまわる音が聞こえてきた
どうやら壊れたのは猫らしい
16 :
名無しのオプ:2007/01/30(火) 18:56:18 ID:0gYdbx4L
大変!!
アタクシの黒真珠の指輪がありませんわ!!
あれはアタクシが主人からもらった、大切な物なのよ!!
まぁ、たったの500万円ぽっちの貧乏くさい指輪ですけどおほほほほほほ
17 :
名無しのオプ:2007/01/30(火) 19:18:28 ID:XAKlDYkX
もしかして黒真珠ってこれですか?
そう言うと僕は自分の両胸についているどす黒いビーチクを奥様に見せつけた。
18 :
名無しのオプ:2007/01/30(火) 19:29:09 ID:xgpDFIsO
奥様はすかさず洗濯ばさみを取出し、男の黒真珠を挟んだ!
19 :
名無しのオプ:2007/01/30(火) 19:36:26 ID:wa+S3BGA
「アッー」
乳首を犯された上に、男は掘られた。夫人は男だったのだ。
20 :
名無しのオプ:2007/01/30(火) 19:51:51 ID:lnay3tEo
行為を終え、傷心の僕を吹雪よりも冷たい瞳で見下しながら彼女(友達以上恋人未満)は呟いた
「変態」
悲しく辛い現実に涙を流しながらも、
その彼女の侮蔑の眼差しに何故だか異様に興奮する僕が、そこにはいた。
21 :
名無しのオプ:2007/01/30(火) 20:00:50 ID:F8fTnUF7
「やあ、愚民ども。榎木津礼二郎閣下だよ^^」
22 :
名無しのオプ:2007/01/30(火) 20:54:54 ID:nSf5YDHD
てか雪山ながくね?w
23 :
名無しのオプ:2007/01/30(火) 21:16:08 ID:cgk76IuV
そろそろ第0の犠牲者が現われる頃だな。
24 :
名無しのオプ:2007/01/30(火) 21:28:16 ID:0gYdbx4L
なかなか素敵な黒真珠でしたわ……ほほほ
さて、このお屋敷の若旦那さんにもご挨拶しなくちゃいけませんわね
ふふふ
25 :
名無しのオプ:2007/01/30(火) 23:06:50 ID:F8fTnUF7
26 :
名無しのオプ:2007/01/30(火) 23:32:21 ID:C0tFRZxu
お屋敷の様に立派なペンションだから
>>24の様に間違うのも仕方ないことではあるなあと思いつつ、
また
>>1の計画表では最低六人(犠牲者四人+犯人+探偵役+α)は欲しいところだ、
などど訳の分からないことを呟いてみよう
27 :
名無しのオプ:2007/01/31(水) 02:20:46 ID:maVXbq56
どうでもいいが僕のスリッパだけ妙に湿っぽい。
いやがらせか。
28 :
名無しのオプ:2007/01/31(水) 05:15:35 ID:LYSCjkxb
突然全館に届くような激しい悲鳴!
彼女(友達以上恋人未満の松永)が叫ぶ
あの声は・・・叔母様!?(黒真珠婦人)
29 :
名無しのオプ:2007/01/31(水) 09:17:22 ID:B974kRud
と思ったら、その悲鳴は黒真珠婦人ではなく、双子の妹、白水晶婦人が発したものだった。
白水晶婦人は、皆の前で叫んだ。「入れ替わらない!絶対に入れ替わらないんだからね!」
30 :
名無しのオプ:2007/01/31(水) 09:22:38 ID:RlmfBQz7
「とりあえず、今居る人たちを把握しないか?」
探偵(自称)は頭を抱えながら言った
31 :
名無しのオプ:2007/01/31(水) 09:27:31 ID:8RiRoyWK
僕
彼女
オーナーのおじさん
「犯人は田中」という女の子
壊れた猫
黒真珠婦人
榎木津礼次郎閣下^^
白水晶婦人
探偵(自称)
32 :
名無しのオプ:2007/01/31(水) 09:51:38 ID:+zyKt6El
「あのぉ〜・・・・バイトの勅使河原(テシガワラ)ですが。
今日のお客様は、全部で何名様になるのでしょうか?」
と影の薄いめがねっ娘が出てきた。
33 :
名無しのオプ:2007/01/31(水) 09:54:02 ID:LYSCjkxb
お惚け大阪のオヤジが言った
「なんや〜ねぇちゃん?バイトならそんな事聞かんで把握せんか!」
このオヤジ今日もノリノリである
34 :
名無しのオプ:2007/01/31(水) 10:34:18 ID:XceSsUxI
メガネっ娘「すいません。えっと………十人ですね」
そして呟く。
「大阪オヤジ最初の犠牲者にケテーイ」
35 :
名無しのオプ:2007/01/31(水) 10:50:14 ID:LYSCjkxb
(死亡フラグktkr)
誰かが僕の頭の中で囁く
(ネタバレktkr)
やめてくれ・・・僕の頭の中に直接話しかけてくるのは誰だ・・・!
36 :
名無しのオプ:2007/01/31(水) 11:53:01 ID:wfafp+jT
ちょっと君大丈夫?
彼女が心配そうに僕の顔を覗きこんできた。
止めろ!そんな目でみるな!そんな目でみられたら・・・・
興奮してしまう!
37 :
名無しのオプ:2007/01/31(水) 12:41:47 ID:77p5NPlV
レス間隔50くらいがいいんじゃない?w
38 :
名無しのオプ:2007/01/31(水) 13:53:45 ID:PHVUZByo
(確かに長い……第一の犠牲者が出るまでまだ後60レス以上もある…)
何だ?さっきから頭の中で声がする。犠牲者などまるでミステリじゃあるまいし…
疲れているのかもしれない、そう思った僕は苦笑しながらソファに体を横たえた。
39 :
名無しのオプ:2007/01/31(水) 14:21:00 ID:maVXbq56
「疲れた顔してるわね。はい、コーヒー。オーナーがいれてくれたのよ」
「ああ、ありがとう」
僕のマグカップだけ取っ手がない。
いやがらせか。
40 :
名無しのオプ:2007/01/31(水) 16:30:15 ID:RlmfBQz7
向こうでみんなが笑いを堪えているのが見える。
やはり嫌がらせのようだ・・・
41 :
名無しのオプ:2007/01/31(水) 16:38:02 ID:+zyKt6El
その時バイトのめがねっ娘がソロリと顔を覗かせて言った。
「あっあのぉ〜・・・・オーナー。。。湯のみ茶碗知りませんか?
一個足りないようなんですけどぉ・・・・」
42 :
名無しのオプ:2007/01/31(水) 17:29:51 ID:1hJqycXd
>>41 「それなら昨日君が割ったじゃないか。榎木津礼次郎閣下はお見通しだよ^^」
43 :
名無しのオプ:2007/01/31(水) 17:39:58 ID:PVDNrjgu
「外が…吹雪いてきましたなぁ…
これが推理小説なら、この後に殺人事件でも起こるんだが、ハハハ」
44 :
名無しのオプ:2007/01/31(水) 18:13:05 ID:B974kRud
時刻は六時を回った。
僕は携帯を取り出して、2chにアクセスする。
毎日六時にミステリ板を巡回するのが、僕の日課だ。しかし、
「くそっ、携帯が通じない……ここはまさに陸の孤島だな」
僕がそう呟くと、横にいた彼女が、自分の携帯を確認して言った。
「私は大丈夫だよ。それソフトバンクだからじゃない?」
「え、マジで?」
「あなたはどう?」
彼女はテープルのカップを片付けていた、メガネっ娘に訊いた。メガネっ娘も自分の携帯を取り出して、確認する。
「あ、私も大丈夫です」
メガネっ娘がそう言うと、皆もそれに呼応するように各々の携帯を確認しはじめた。そして、
「オレも大丈夫だ」
「私もです」
「僕もだね」
「私もよ」
「私もよ」
いやがらせか。
45 :
名無しのオプ:2007/01/31(水) 18:18:38 ID:1f5pVKOL
「殺人事件だなんて!縁起の悪い」と東国原新知事は叫んだ。「そんなことより皆さんこの雪山に伝わる
『少女売春殺人悪魔伝説』
をご存知ですか?私は知らない!!!!」
こう言ったものの東国原の発言に耳を傾けた者はいない。
最近宮崎県知事に就任した東国原だけれども思ったより面白くなく今回この雪山で思う存分楽しむつもり
だった彼としては無視される事は何よりも許せなかった。
そうだ!奴(探偵【自称】)を殺そう。
46 :
名無しのオプ:2007/01/31(水) 23:09:54 ID:XceSsUxI
探偵「えっ?えーと私ですか?」
閣下「おめえだよ!なんか面白い話やれ」
探偵「実はまあ私事で恐縮なんですが、私の祖父は金田一で、叔父は明智で、甥は江戸川と言うんですよ」
彼女「へえ、すごい」
僕(そんなことあり得んのか?)
探偵「ま、全部私の妄想なんですけどねw」
閣下「ざけんな(怒)」
47 :
名無しのオプ:2007/01/31(水) 23:17:37 ID:PHVUZByo
そこに勅使河原がやって来た。
「…皆さん、今日の夕食は東国原県知事が持ってきて下さった、
宮崎県の地鶏を使った料理にしようと思います。
準備ができるまで、地下の遊戯室を使われたらいかがでしょう?
オーナーの趣味で、ビリヤードやダーツ等取り揃えておりますので…」
そう言うと勅使河原は、僕に地下室の鍵を渡した
48 :
名無しのオプ:2007/01/31(水) 23:32:15 ID:s/+FbqMC
僕は言った。
「じゃあ、お言葉に甘えて。
誰か一緒に行かないか?」
49 :
名無しのオプ:2007/02/01(木) 01:19:08 ID:JidR9EJU
例の黒真珠夫人が目配せするのをとりあえず無視して、僕は彼女(友達以上恋人未満)を誘おうとした。
すると閣下がやって来て、
「我が輩はビリヤードが得意中の得意である」
と自信満々に言うので仕方なく僕は閣下と地下室へ行くことになった。
彼女はまだ僕と視線を合わせてくれない。
50 :
名無しのオプ:2007/02/01(木) 01:36:15 ID:cSrqs9Af
閣下は地下室に入るなり後ろ手に扉を閉めた。
「ところで君、玉突きは初めてかね?
なあに、すぐに慣れるよ。ああ、キュー? いらんいらん。
お互い、立派なマイ・キューを持ってるじゃないか……
さあ、夜の玉突きを始めよう^^!」
51 :
名無しのオプ:2007/02/01(木) 04:34:57 ID:amUfTIlO
さっきからずっと、地下室から猛獣の鳴き声のようなが聞えている。
ここの地下室には何か得体の知れない生物でも棲息しているのだろうか。
よく聴くとときおり嬌声も交じって聞えてくるぞ。
僕は、真横でイヤホンで音楽を聴きながら、指をパッチンパッチン鳴らして悦に入っている彼女に、
そっと囁いた。
「ちょっと地下室の様子を見にいかないか」
52 :
名無しのオプ:2007/02/01(木) 09:16:15 ID:Bjhuw9eb
彼女「嫌に決まってんじゃない!」
横っ面をひっぱたかれてしまった。
どうやら尻を撫で回しながら尋ねたのがよくなかったらしい。
僕「(しょうがないから)探偵さん、どうです?」
53 :
名無しのオプ:2007/02/01(木) 18:43:22 ID:XTGWCm1f
探偵(自称)「君、さっきから独り言が多いけど大丈夫かい?」
・・・どうやら僕は妄想と現実がごちゃ混ぜになっているらしい。
処方通り服薬しているのだが環境の変化で精神状態が不安定なようだ。
早めに頓服のリスパダールを飲んでおこう。彼女も不安そうな顔をしているし。
54 :
名無しのオプ:2007/02/01(木) 19:22:20 ID:mxJOuVqU
会話が途切れた。――自称探偵は暇そうに、
そこいらにある鳥かごの中の駒鳥に、
バタークッキーを割って差し出している。
55 :
名無しのオプ:2007/02/01(木) 19:53:26 ID:f7SV6yLJ
ちょうどその時だった。ロビーの黒電話がけたたましく鳴り響いた。
56 :
名無しのオプ:2007/02/01(木) 20:13:24 ID:cSrqs9Af
「奈美、ちょっと電話を取ってくれ」
「……奈美って誰よ」
57 :
名無しのオプ:2007/02/01(木) 20:30:19 ID:hohYrEVr
「私がとりますよ・・・っと。」
勅使河原がエプロンで手を拭きながら電話のもとへ駆けていった。
「もしもし?・・・え?何ですか?よく聞き取れない・・・。」
電話を降ろした。
僕は尋ねた。「誰からです?」
「それが、やけにこもった声でよく聞き取れなかったんですけど・・・
今夜が楽しみ、とかなんとか。」
「イタズラか間違い電話だろう。」探偵が言った。
「ああ、お腹がすいた。おや、なんか焦げ臭いぞ」
勅使河原が、はっと口に手をあてた。
「いけない!お料理の事忘れてた!」
勅使河原が厨房へ駆けていった。
「やれやれ。」
探偵が笑いながらクッキーの包み紙を暖炉に放り込んだ。
58 :
名無しのオプ:2007/02/01(木) 20:35:33 ID:WdFOSbfA
ん?
59 :
名無しのオプ:2007/02/01(木) 21:06:49 ID:Oyt3HpTY
「すごい吹雪だわ…。」
彼女が窓の外を見つめながらつぶやく。
遠く風の音が聞こえる。
まるで、この世の外から迷い込んできた怪物が慟哭しているような…
あれ、どこかで聞いたような表現だな、はて。
60 :
名無しのオプ:2007/02/01(木) 21:47:01 ID:n1PobNT4
オーナー「みなさん、夕食の用意ができました。食堂へお集まりください。」
ロビーに集まっていた宿泊客はぞろぞろと食堂へ向かう。
宿泊客は・・・・
@僕
A彼女
B「犯人は田中」という女の子
C壊れた猫
D黒真珠婦人
E榎木津礼次郎
F白水晶婦人
G探偵(自称)
Hお惚け大阪のオヤジ
の9人だ。おっと、猫は人じゃないか・・・。
僕は苦笑しながらソファから立ち上がり食堂へと向かった。
61 :
名無しのオプ:2007/02/01(木) 22:02:35 ID:8lfpN8w3
「私は骨董が大好きでね」と探偵が行き成り言い出した。
これに対して周りは何の反応も示さなかったので僕は
「そんなことよりお腹がペコペコだ!」と言った(爆笑)。
しかし凄い吹雪だ・・もし何か不吉な事があっても逃げられないな。
もし殺人事件でもおきるとすればここは『クローズドサークル』になる。
ここで殺人事件がおきるとすれば殺されるのは確実にオーナーである。
犯人はどうせ田中だ。
オーナー「お、吹雪が止んだぞ!」
62 :
名無しのオプ:2007/02/01(木) 22:09:02 ID:f7SV6yLJ
オーナー「どうでしょう。何かのご縁だし、自己紹介をしては?じゃ、君からね」オーナーは僕を指名した。
63 :
名無しのオプ:2007/02/01(木) 22:56:37 ID:guoZ1z6F
「…じゃあ、まず僕から。
僕は田中といいます。このペンションにはオーナーの招待で…ここで皆さんと出会ったのも何かの縁です。楽しくやりましょう」
64 :
名無しのオプ:2007/02/01(木) 23:59:50 ID:Bjhuw9eb
オーナー「だ が 断 る !」
僕(!?)
オーナー「お前なんか下働きさせるために呼んだんだからどうだっていいんだよ!じゃ脇の彼女は(ハァト)?」
65 :
名無しのオプ:2007/02/02(金) 01:08:27 ID:5c6TJyl0
そのとき、僕とオーナーのやり取りに意を介さぬ様子の、少女の呟きが聞こえた。
「あと36」
66 :
名無しのオプ:2007/02/02(金) 08:09:49 ID:CbOJcmYf
オーナーは疲れているようだ。時々わけのわからない事を口走っている。
大阪のお惚けおじさんが言った。「どうも、わたしは横山と言います。
オーナーとは古い友人で・・・みなさん、どうぞよろしく」
67 :
名無しのオプ:2007/02/02(金) 09:38:03 ID:/cV4NbuM
唐突に賑やかな場を壊すように探偵(自称)は叫び声を上げた
探偵(自称)「うがっ・・・うがぁああぁああ!!
一同「!?
見ると探偵(自称)の口から白い泡が吹き出ている
少女が奇妙に呟くのを僕は聞き逃さなかった
「犯人は田中」と言う少女「あと35・・・・
色々突っ込みどころ満載で憤りを感じているが僕は必死に死因について推理する
どうして死んだんだ?食べ物に毒物が混ざってたのか?僕が食べたものは大丈夫だったが・・
だとすれば、これは無差別殺人!?誰彼かまわず1人ずつ殺す気か?
彼女「と・・とにかく!救急車!!
僕「僕の携帯は通じない!!みんなは通じるんだろう!?早く電話を!
彼女の一言で一同が動き出した しかし次の瞬間事態が急転する
68 :
名無しのオプ:2007/02/02(金) 10:01:40 ID:UnEzMlbf
死んだはずの探偵「いやあ、参ったね」
一同驚愕の表情。
閣下「どうなってる!?」
探偵は頭を掻きながら「実は私は美味いものを食べると失神しちゃう癖があるんですよw」
女の子は小さく呟く。「予定には合わせよう」
さらに唖然として凍りつく一同。
69 :
名無しのオプ:2007/02/02(金) 10:04:29 ID:ue5Jr16g
探偵(自称)「死んだフリー!」
と言って起き上がると嬉しそうに
「びっくりした?ねえ。君はびっくりしただろ?騙された?」
ペンションの中は吹雪き始めた外よりも寒く凍て付いた。
70 :
名無しのオプ:2007/02/02(金) 10:52:03 ID:/cV4NbuM
犯人は田中という少女「チッ・・・空気嫁・・・
僕は少女のつぶやきをまたしても聞き逃さなかった
最近僕はこの少女が好きだ
このミステリーが完結したら告白しよう と、そう思った
71 :
名無しのオプ:2007/02/02(金) 10:55:17 ID:CbOJcmYf
彼女(友達以上恋人未満)が尋ねた。「あの〜、お風呂は個室についてるんですかね?」
その瞬間、何人かの男の動きが止まった。風呂。
72 :
名無しのオプ:2007/02/02(金) 12:09:00 ID:JM1r9mgJ
申し訳ありません、お風呂は混浴露天風呂のみです。
タオルを巻いての入浴は禁止となっておりますのでお気をつけくださいねお嬢さん
ぐふ、ぐふふ
オーナーが下卑た笑いを声を上げる
73 :
名無しのオプ:2007/02/02(金) 12:33:21 ID:/cV4NbuM
彼女(友達以上恋人未満)「姪っ子の私に何セクハラ会話広げてるわけ?
これを機に女性人から大ブーイングの嵐
ちゃんとしたお風呂はどうやら食堂のとなりにあるらしい
僕「ちょっと・・・残念だな・・
彼女(友達以上恋人未満)「何か言った?
僕「いいえ・・・w
全館内も把握したし各自自室で休憩しようって流れになったので
僕はオーナーに用意して貰った部屋でゆっくりと休む事にした
僕「ふぅ・・・このまま何事もなく無事に過ごせればいいな
けど・・なんとしてでも彼女(友達以上恋人未満)と深い関係になれたら
そんな事を不意に思いつつも僕は深い眠りに落ちて行った
74 :
名無しのオプ:2007/02/02(金) 13:11:04 ID:xstQ/LhT
コン、コン…
ドアを叩く音で目が覚めた。どうやら眠っていたようだ。
僕は目をこすりながらドアを開けた。
「田中のお兄ちゃん」
そこには「犯人は田中」と言い張る少女が立っていた。
75 :
名無しのオプ:2007/02/02(金) 14:19:51 ID:zEC3niZ6
「これ」
と親指ほどの透明の小瓶を僕に差し出した
「これ、くれるの?」
問う僕に、頷く少女
誤解か何か知らないが、犯人と決めつけられていたが、
これは和解の証と受け取っていいのかな?
中を見れば白い砂の様な物が輝いて見える
「ねぇ、これ、何が入ってるの?」
「毒」
「へー・・・、・・・毒!?」
「犯人は(ニヤリ」
76 :
名無しのオプ:2007/02/02(金) 14:43:19 ID:JM1r9mgJ
少女の薄笑いに言い知れぬ恐怖を感じた僕はとっさに小瓶を床へと叩きつけた
77 :
名無しのオプ:2007/02/02(金) 15:06:46 ID:5c6TJyl0
少女はすっと目を細めたかと思うと、踵を反し部屋から出ていった。
78 :
名無しのオプ:2007/02/02(金) 15:26:16 ID:ggU33LvL
割れた小瓶が漏れた、形容しがたい色の液体が床を腐食させている
79 :
名無しのオプ:2007/02/02(金) 15:38:35 ID:zEC3niZ6
たまらない異臭に耐えきれなくなった僕は彼女の部屋に夜這いもとい非難することにした
80 :
名無しのオプ:2007/02/02(金) 16:31:31 ID:O1ASuxJN
彼女の部屋に避難する時、ちらりと窓の外を見た。吹雪が余計に酷くなっている。
数年前に読んだ推理小説を僕は思い出した。
閉ざされた孤島に集められた人々が、一人また一人と殺され、最後には誰もいなくなる…。
確かあの結末は…おっと、少女の部屋についたようだ。グヒヒ。
81 :
名無しのオプ:2007/02/02(金) 17:00:57 ID:j9nYAkCB
その頃探偵はベッドの中で謎の声に悩まされていた。
「犯人は田中……犯人は田中……今夜が山田……コンヤガヤマダ……コンヤガヤマダ……」
82 :
名無しのオプ:2007/02/02(金) 17:23:13 ID:JM1r9mgJ
――少女の部屋の前にたたずむ僕。
しまった…考え事をしていて向うべき部屋を間違えた。
いちおうドアをノックしてみる。返事はない。
あの子に悪戯でもする気?
突然背後からの彼女の声に僕は慌てた
83 :
名無しのオプ:2007/02/02(金) 17:26:00 ID:zEC3niZ6
振り返り弁明しようとすると、そこには誰も居なかった
周囲は廊下で、物影一つなく、隠れる場所などありはしない
空耳か?いやしかし・・・
84 :
名無しのオプ:2007/02/02(金) 18:39:01 ID:IDUOls3C
気のせいかと思ってドアの方を向くと、なんと目の前に彼女がいた。
いつの間に回りこんだのか。
「ねえねえ、今何してたの?」
「いや、なんでもないんだ。」
僕は必死に弁明した。
85 :
名無しのオプ:2007/02/02(金) 18:44:29 ID:CbOJcmYf
彼女「しょうがないなあ。じゃあ、私の部屋に来る?」
「エッ、いいの?」
僕は心の中でガッツポーズをした。
86 :
名無しのオプ:2007/02/02(金) 18:50:16 ID:OzeftkL1
彼女「ダメ」
僕は心の中でorzした。
87 :
名無しのオプ:2007/02/02(金) 18:55:32 ID:MkIIfAxf
「じゃぁ死ね」少女は呟いた。
「は?」
「だから死ね」と言いつつ少女はいつの間にか僕の背後に回っていた。
少女の細い腕が僕のウエストの部分に絡んだ、一瞬抱きしめられたのかと思い少し嬉しくなった。
しかし少女は抱きしめているのではなく”締め付けていた”
この少女の何処にこんな力があるんだ?
「お、おい止めろ!痛いじゃないか」僕は苦し紛れに言った。
フワリ
一瞬何が起こったのか解らなかった、しかし冷静になり考えると僕の足が既に床から離れている事に気づいた。
さっきまで壁を眺めていた僕の目は今は天井を見ている。
これは...プロレスでよく見る技?
目に映る物がもの凄い勢いで移動している(実際に移動しているのは僕なのだが)
天井からドアへ、そして反対側の壁そして
床だ
僕の顔面は床へ叩きつけられていた。
21時30分のことである。
88 :
名無しのオプ:2007/02/02(金) 18:56:16 ID:UnEzMlbf
彼女「んな、ちゃねら−みてえなこと考えてっから女にモテねえんだろうがっ!!」
叱咤しながら、僕のナニを踏みつける彼女。
不覚にも起立してしまう息子………
89 :
名無しのオプ:2007/02/02(金) 18:57:41 ID:MkIIfAxf
僕は”少女”と”彼女”との区別が出来なくなっていたらしい。
90 :
名無しのオプ:2007/02/02(金) 19:08:40 ID:zEC3niZ6
整理しておこう
82からこっち、彼女と僕の2人で話は進んでいる
少女はいない
91 :
名無しのオプ:2007/02/02(金) 19:19:36 ID:f7P9YOa8
盛り上がる山荘とは対照的に凍える風が吹き荒れる寒夜。
山荘に続くYルートにひとりの男が居た。
「クソッ。なんで俺がこんな目に……」
呟きながら男は視界の悪い雪道を進む。
大きな荷を抱えながら――
92 :
名無しのオプ:2007/02/02(金) 19:25:08 ID:CbOJcmYf
気付くと僕は自分の部屋のベッドの上で大の字になっていた。
夕食後の記憶がどうもはっきりしない。いままで見ていたのは夢か現実か…。
この予感めいたものは何だろう?もうすぐ何かが起きそうな気がする。
93 :
名無しのオプ:2007/02/02(金) 19:32:01 ID:MkIIfAxf
「キャーーーーーーーーーーーーー!!!!!」
太い親父の声がした。
何だ?何があったんだ?
94 :
名無しのオプ:2007/02/02(金) 19:48:58 ID:zEC3niZ6
あわてて飛び出して声の方へ!
風呂の前に人だかりが出来ている
で、口論。
覗かれたと黒真珠主人(♂)が喚いているが、それはただの被害妄想という奴だろう
マスターや彼女も一様に呆れ顔だ
95 :
名無しのオプ:2007/02/02(金) 19:54:53 ID:LfFEVg8S
黒真珠主人(♂)「本当よ!マスクをかぶったやつがそこから私を見ていたのよ!
私が大声を出したらどこかへ逃げていったのよ!」
96 :
名無しのオプ:2007/02/02(金) 19:57:29 ID:UnEzMlbf
白水晶がほざく。「そろそろ時がくる
>>101はタイムラグで重複するのはマズい」
僕は意味プーな妄言に首を傾げた。
そんなことよりみんな寝静まったらオナヌータイムだ!!
97 :
名無しのオプ:2007/02/02(金) 20:05:57 ID:zEC3niZ6
みんないそいそと自分の部屋に戻り始める
こんどこそタイミングを外さないようにしなくてはならないからな
たのむぞ、101
かくいう俺も悪臭の漂う部屋へ脚を向けた
98 :
名無しのオプ:2007/02/02(金) 20:07:12 ID:LfFEVg8S
(最悪かぶったらどれかを妄想ということにしよう)
くそっ、また幻聴か・・・。
99 :
名無しのオプ:2007/02/02(金) 20:43:21 ID:EQxduG42
自称探偵の目が輝きだした
100 :
名無しのオプ:2007/02/02(金) 20:44:38 ID:xstQ/LhT
そしてその時が来た…
101 :
名無しのオプ:2007/02/02(金) 21:01:35 ID:zEC3niZ6
「キャーーーーーーーーーーーーーーー!!!」
一階から叫び声だ!
102 :
名無しのオプ:2007/02/02(金) 21:10:10 ID:343yKFVX
「キャーーーーッ!!」
ペンション内に勅使河原の悲鳴が響いたッ!!
僕は部屋を飛び出し廊下に出た。各部屋からも宿泊客が何事かと続く。
廊下で腰を抜かしている勅使河原にオーナーが駆け寄った。
オーナー「一体どうしたんだ?何があったんだ?」
勅使河原「夕食にいらっしゃらないので、お部屋に食事を差し入れに来たんです!!
それでそれで・・・・。死んでるんです!!」
103 :
名無しのオプ:2007/02/02(金) 21:13:31 ID:TEgoVnVa
オーナー「何だって!東国原さんが死んでるだって!」
104 :
名無しのオプ:2007/02/02(金) 21:22:45 ID:JM1r9mgJ
本当に死んでいるのかね…脈はたしかめたのかね…
オーナーは気が動転しているのか、見えているはずのものが見えていないようだ。
死は明らかだった。
なぜなら、そこに横たわる身体には腰から下が消えうせているのだから…
105 :
名無しのオプ:2007/02/02(金) 21:26:21 ID:JM1r9mgJ
あっ表現的にマズイかも。スマン↑のパスして。ほんとスマン
106 :
名無しのオプ:2007/02/02(金) 21:30:00 ID:O1ASuxJN
(一体誰が殺されたんだ!勅使河原か?東国原か?じゃあ
>>101は誰だ?)
僕は誰に聞かせるでもなく、胸中でそうつぶやいた。
そんな中、自称名探偵が死体に近づき、なにやら観察している。
「しかしエグい死体だな、ん?見てください。ここに何か書かれている」
探偵が指差した先には、血文字でこう書かれていた。
『ハンニンハタナ』
「ははん、ミステリで言うところの、ダイニングメッセージってやつですなぁ」
オーナーは突っ込んでほしそうな顔で僕を見た。
107 :
名無しのオプ:2007/02/02(金) 21:38:04 ID:UnEzMlbf
結局前二人は死人を決めずに
>>103がキーマンになったわけだが。
相変わらずの幻聴を僕は無視して
「オーナー、不謹慎ですよ。」と突っ込み、
探偵に「ん?もう一方の手に紙が握られてるぞ。手をこじ開けてみろや」と指示を出した。
108 :
名無しのオプ:2007/02/02(金) 21:40:01 ID:zEC3niZ6
そこには
かゆい
うま
と掻きむしられたような血文字で書かれていた
109 :
名無しのオプ:2007/02/02(金) 21:51:08 ID:+F08/68C
僕はダイ「イ」ングメッセージの意味を推理しながら、死体を見た。
無残にも下半身を引きちぎられた東国原は、悪鬼のような形相で必死に腕を伸ばしていた。
本来下半身があるべき場所には、赤黒い血が溜まっていた。
切断面からグロテスクな内部がのぞいていた。
二つのメッセージが意味するのは・・・
110 :
名無しのオプ:2007/02/02(金) 21:53:45 ID:RsT4ye9b
メッセージの解析は警察に任せるとして、現場周辺をじっくりと観察した。
「あれっ。これって・・・・」
111 :
名無しのオプ:2007/02/02(金) 21:59:54 ID:+F08/68C
僕はクッキーのかけらを拾った。
「あれっ、これって、探偵さんが鳥にあげてませんでしたっけ?(
>>54)」
112 :
名無しのオプ:2007/02/02(金) 22:10:44 ID:OzeftkL1
探偵「ああ、あげてましたけど何か?」
113 :
名無しのオプ:2007/02/02(金) 22:14:48 ID:CbOJcmYf
その時、勅使河原が言った。
「警察に電話したのですが、猛吹雪のせいでいつ到着できるかわからないそうです。」
114 :
名無しのオプ:2007/02/02(金) 22:15:16 ID:TEgoVnVa
「ニャー」。壊れた猫がクッキーをくわえて部屋を飛び出した。探偵「ほらね!」
115 :
名無しのオプ:2007/02/02(金) 22:20:09 ID:O1ASuxJN
僕はそれでも、この自称名探偵に疑いの目を向けていた。
そのときだ、黒真珠が泣き叫んだので僕はびっくりしてしまった。
「そんな!この中に殺人犯がいるのよ、待てるものですか!
私は一人で下山しますわ!」
116 :
名無しのオプ:2007/02/02(金) 22:38:19 ID:CbOJcmYf
閣下「それはやめておきたまえ。ふもとに着く前に凍死してしまうよ^^」
117 :
名無しのオプ:2007/02/02(金) 22:40:16 ID:MkIIfAxf
オーナー「いやレディ一人が下山するのは危険だ、ここは私が下山して助けを呼ぼう」
探偵「いえいえご老体はここに残ってください 僕が行きます」
黒真珠「じゃぁ私が山を「どうぞどうぞ」
118 :
名無しのオプ:2007/02/02(金) 22:50:06 ID:UnEzMlbf
黒真珠夫人が上島〇兵に似てきたところで彼女が叫んだ!
119 :
名無しのオプ:2007/02/02(金) 22:55:20 ID:CbOJcmYf
120 :
名無しのオプ:2007/02/02(金) 23:01:46 ID:343yKFVX
「そいつは俺のことかな?」
全員が声の方を向いた。
―玄関に立っていたのは顔を包帯でグルグル巻きにした男だった―
121 :
120:2007/02/02(金) 23:02:47 ID:343yKFVX
122 :
名無しのオプ:2007/02/02(金) 23:10:22 ID:MkIIfAxf
黒真珠「いいえ 全然違います、貴方の気も違ってます」
123 :
名無しのオプ:2007/02/02(金) 23:11:36 ID:MkIIfAxf
(((((;`Д´)≡⊃)`Д)、;'.・
124 :
名無しのオプ:2007/02/02(金) 23:13:57 ID:CbOJcmYf
僕は包帯男に尋ねた。「あんたは誰だ?何の目的でここにやって来たんだ?」
125 :
名無しのオプ:2007/02/02(金) 23:25:35 ID:PjgHEwVO
男は答えた。
「待ってくれ、私はただの登山家だ。吹雪が酷くなってきたので、ここに非難してきただけだ。入り口と間違えて、うっかり風呂を覗いてしまったが……」
126 :
名無しのオプ:2007/02/02(金) 23:31:47 ID:xstQ/LhT
閣下^^「本当かどうか、信じられたものではないね」
127 :
名無しのオプ:2007/02/02(金) 23:42:42 ID:dL5LE1eu
道が混んでて遅れました、ワタクシは藤田萌太朗と申します。なんかあったんすか?
128 :
名無しのオプ:2007/02/02(金) 23:45:31 ID:JVR0ppNO
田中、田中じゃないか?
129 :
名無しのオプ:2007/02/02(金) 23:51:44 ID:UzI+KTwx
いいえ、あれはトムです
130 :
名無しのオプ:2007/02/03(土) 00:01:46 ID:+K2EXbNc
何か引っかかるものがある・・・
藤田萌太朗?その名前は聞き覚えが・・・
だがしかし、彼とは初対面のはず・・・
131 :
名無しのオプ:2007/02/03(土) 00:06:06 ID:6VT7F1R2
オーナー「田中くん、さっきから何をぶつぶつ言っているんだ?」
僕をじろりと見た。また幻聴か…。
オーナー「遭難者なら仕方ない、ここに泊まっていきなさい。
ただし、妙な行動をとったらすぐ出ていってもらうからね」
132 :
名無しのオプ:2007/02/03(土) 00:08:31 ID:cEQdbT41
少女「・・・。この死体、首がないよ?ホントに東国原さんなのかな・・」
133 :
名無しのオプ:2007/02/03(土) 00:15:21 ID:6EEQfSGg
「おいおい、東国原じゃないとしたらいったい誰だって云うんだい?」
そういいながらも僕は少し不安になった。
よし、ここで登場人物(登場猫)を整理しておこう。
@僕(田中)
A彼女(友達以上恋人未満)
B少女(「犯人は田中」という)
C壊れた猫
D黒真珠婦人
E榎木津礼次郎(閣下^^)
F白水晶婦人
G探偵(自称)
Hお惚け大阪のオヤジ(横山)
I東国原(死亡か?)
Jオーナー
Kメガネっ娘(勅使河原)
L包帯男(藤田萌太朗?)
今ここにいないのはE閣下^^とH大阪オヤジとI東国原だ。
134 :
名無しのオプ:2007/02/03(土) 00:26:08 ID:31SDTwKw
メガネ「閣下は今いますよ。」
僕「ああ、そうだった」
彼女「大阪オヤジはどこ行ってるの?」
135 :
名無しのオプ:2007/02/03(土) 00:26:24 ID:4zK1uYGN
閣下「まて、我が輩はここにいるぞ^^」
オーナー「しかしここは確かに東国原氏の部屋だが……」
136 :
名無しのオプ:2007/02/03(土) 00:34:18 ID:l5LZJhnt
僕は首をひねった。
(あれ?首なし死体ならあのとき(
>>109)と矛盾しそうだけどなあ。
僕の見間違いだったのか。
それに・・・あいつが言った
>道が混んでて遅れましたワタクシは藤田萌太朗と申します。なんかあったんすか?
外は猛吹雪でクローズドなんとかのはず・・・
こいつは本当に遭難者なのか?いままでどこかに隠れていたんじゃないのか?
僕はまた予感めいたものを感じた。この事件はこれだけで終わらないだろう。)
137 :
名無しのオプ:2007/02/03(土) 00:45:47 ID:z5yAgzOJ
そのときだ、急に自称探偵が叫んだ。
「そうかっ!そういうことだったのか!オーナーちょっといいですか」
鋭い眼光をオーナーの方に向ける。
「な、なんですか?急に…」
「オーナー、ダイ『ニ』ングメッセージではなく、ダイ『イ』ングメッセージです。
台所にメッセージ残して何になるんですか、ハハハ…(
>>106)」
「ツッコミ…遅ッ…」
オーナーはそう呟いた。
138 :
名無しのオプ:2007/02/03(土) 00:46:38 ID:6VT7F1R2
(俺も気になってたんだが、今ごろになって首なし死体に気付くのはおかしすぎないか?)
くそっ、幻聴が…
(あと、新規参入者は
>>1から読むべし)
僕、疲れているのかなあ…
139 :
名無しのオプ:2007/02/03(土) 01:00:52 ID:ZDKIjyqv
首はあるじゃないか。落ち着き給え…
首がないよ…首がないよ… 首がなきゃダメなの…そういうシナリオのはずなの…
少女は気を失った…
140 :
名無しのオプ:2007/02/03(土) 01:03:57 ID:l5LZJhnt
探偵「とりあえず、現場は私とオーナーで管理します。
みなさんお疲れでしょう、ゆっくりお休みください」
141 :
名無しのオプ:2007/02/03(土) 01:08:09 ID:31SDTwKw
>>139みたいなもっていき方は上手いな。
ええい、幻聴はもうここいらで十分だ。
田中「僕もご一緒させてください。」
142 :
名無しのオプ:2007/02/03(土) 01:15:49 ID:So5PKfku
探偵「とりあえず情報が交錯しているようなのでまとめよう
・首のない被害者の死体、誰かはわからない
・居ないのは大阪おやじと東国原の2人
・どうやって来たのかわからない包帯男の登場
・ダイニングメッセージ、もといダイイングメッセージは二つ「ハンニンハタナ」と「かゆい うま」
・登場人物は
>>133を参照
まずはこの位だと思う。
あと名前が決まっていない者は名乗って貰おう。
そうしないと先々わかりづらいからね。
私の職業はご存じ通り探偵、名前は、そうだな銀田一小十郎とでも名乗っておこう。」
143 :
名無しのオプ:2007/02/03(土) 01:38:23 ID:zq02e0VF
僕はふとテレビが気になり、目をやった。
するとそこには鶏インフルエンザ問題について会見を行う東国原県知事の姿があるではないか!!
「ぎ、銀田一さん!!!あの死体は東国原さんではない…!」
144 :
名無しのオプ:2007/02/03(土) 01:45:30 ID:ZDKIjyqv
>>45がテレビ画面の描写だとしたら、東国原はこのペンションに来ていないのではないか…
いや、しかし
>>109までをテレビ画面の描写にしてしまうのは問題だろう…
頭が痛くなってきた。寝よう。。。
145 :
名無しのオプ:2007/02/03(土) 01:46:22 ID:z5yAgzOJ
(えぇい、ペンション【シュプール】平面図はまだかっ!)
やはり、幻聴はだんだん酷くなってきているようだ。
146 :
名無しのオプ:2007/02/03(土) 02:01:32 ID:6VT7F1R2
探偵「
>>143はビデオですよ。これは録画です。
>>142については、死体は東国原で確定でしょう。
東国原が事件当時から首なし死体だった可能性を考えたら、どうしても矛盾がでる。
ミステリに超常現象を加えるのは僕の趣味じゃないんでね」
探偵は前髪をかきあげた。
147 :
名無しのオプ:2007/02/03(土) 02:21:41 ID:6VT7F1R2
探偵「要は、首があるほうがすんなりいくってことです。
ん?何がすんなりいくんだろう?僕も田中君の癖がうつったな、ハハハ。」
148 :
名無しのオプ:2007/02/03(土) 05:43:48 ID:So5PKfku
149 :
名無しのオプ:2007/02/03(土) 08:47:17 ID:boWQSE2Z
そのとき村上の婆さまが叫びだした
「たたりじゃー!! たたりじゃ! 犬神さまのたたりじゃー!!」
たたり? この21世紀の世の中で?
苦笑しながら周りを見回すと、ん? なぜかみんなの顔が暗い。
150 :
名無しのオプ:2007/02/03(土) 08:53:10 ID:boWQSE2Z
探偵「まあ、いろいろなご意見は参考にさせていただきますが、
私の見るところでは・・・」
探偵が自分の意見を説明し始めた。
しかし後から思ったのだが、あの老婆の叫びに真実の一片があったのだ。
151 :
名無しのオプ:2007/02/03(土) 09:19:17 ID:6H3YskMr
オーナー「銀田一(探偵)さん!!この非常時に居眠りなんて!目を覚ましてくださいよ。」
オーナーがバチ〜〜ンと探偵に平手打ちをすると探偵は目を覚ました。
そう、探偵は居眠りをカマシていたのだ。
探偵「すまない・・・。どうやら眠ってしまったようだ。
過去レスの流れをブチ切って老婆が登場する夢(
>>149,150)を
見ていたよ・・・。」
仕切りなおした三人(オーナー、探偵、僕)はまず東国原さんの首問題について話し合った。↓
152 :
名無しのオプ:2007/02/03(土) 09:42:17 ID:2QVmB+CI
オーナー「一瞬、みんなの記憶が曖昧になっていたが、
いま死体を確認したらちゃんと首はつながっていたよ。」
僕「突然少女が首がないと言ったときは、びっくりしましたね。
もともと、急にわけのわからぬことを言う子だったけど」
探偵「僕も記憶が曖昧なんだけど、『死体発見当初から首なし』は矛盾点が
たくさんあるからね。とりあえず、僕達も寝ようじゃないか。」
窓の外を見ると、夜が明けていた。
153 :
名無しのオプ:2007/02/03(土) 11:27:21 ID:aHJHAgP5
朝になっても雪は降り止まず、ますます勢いを増すばかりだった。
僕「この分じゃ警察の到着はかなり遅くなりそうですね」
オーナー「うーむ、困ったな、いつまでも死体をあのまま放っておくわけにもいかんし」
探偵「とりあえず死体周辺を立ち入り禁止にするしかないですよ」
オーナー「そうだな」
僕「じゃぁ何かロープみたいなものを取ってきます」
オーナー「台所に梱包用のビニール紐があったはずだ、それを持ってきてくれ」
僕は封鎖線を張る為のビニール紐を取りに、台所へ向かう。
途中、どうしても廊下を横切らなければならないが、そこには血だらけの死体が横たわっている。
僕はびびりながらも廊下を進んでいった。
と、そのときふと閃いた。
154 :
名無しのオプ:2007/02/03(土) 11:33:24 ID:y1tVw+Cj
このペンション【シュプール】の二階部分は全て客室となっており
ラウンジなどの共有部やオーナーの部屋は一階にあるため、
探偵と僕はそれぞれの部屋へ、またオーナーは階段を下っていった。
やや説明調だが気にせずにベッドに横になろう。
(ああ、とても疲れた…)
しかしそこで僕はある重要なことを思い出した。
「くそっ…シーツが生乾きだった…!」
155 :
名無しのオプ:2007/02/03(土) 11:35:32 ID:y1tVw+Cj
閃いたと思ったのは間違いで今朝方の記憶が蘇っただけのようだ。
うっかり、うっかり☆
156 :
名無しのオプ:2007/02/03(土) 11:48:35 ID:EspxyZAs
んっ、換気扇から30cm下の所に彫刻刀らしきもので『セックスパンティー』と書いてある…こっこれは…
157 :
名無しのオプ:2007/02/03(土) 12:47:48 ID:amVG95F0
そのとき、ドアがノックされた。
158 :
名無しのオプ:2007/02/03(土) 15:12:32 ID:PvAmPTdP
その頃東京ではこの閉ざされた山荘の恐るべき秘密を解明すべく
一人の男が覚醒しようとしていた
「秋葉原デパートが閉店になるって聞いたかい」
彼は唯一の助手であるフィギュアのリリカに話しかけた
============================
コンコン ノックが響く。
せっかくベッドに横になったのに誰だ。
不機嫌になりつつも、この非常時、何か良くない知らせならと
疲れた体に鞭を売ってドアを開けた
「はい。」
159 :
名無しのオプ:2007/02/03(土) 15:44:06 ID:31SDTwKw
閣下だった。
「なあ、君、わしはどうしても気になるんだが……」
「何ですか?閣下」
160 :
名無しのオプ:2007/02/03(土) 17:08:47 ID:EspxyZAs
閣下『藤田萌太朗という男は信用できるのかね?』
161 :
名無しのオプ:2007/02/03(土) 17:34:27 ID:RAGATW4s
僕「どうでしょう? 雪の中の渋滞とか、登山中に遭難しかかったとか
突っ込みところ満載ですからね。」
閣下「それに あの探偵。タイミング良くこのペンションに来ているのも
おかしくないかね?」
162 :
名無しのオプ:2007/02/03(土) 18:50:00 ID:A+BIsZDI
僕 「実は他にも不思議なことがあるのです。あの例のペンションに集まっている人間たちには
ある共通点があるのです」
閣下「共通点?」
僕 「はい。数年前 ある宝石商が地方のホテルで惨殺され、所有していた宝石が奪われるという
事件がありました。犯人も宝石も見つかってはいません。
そのホテルにいて容疑者だった男女がなぜかあのペンションに全員いるのです」
163 :
名無しのオプ:2007/02/03(土) 19:04:56 ID:A+BIsZDI
僕 「この情報は早めに向こうに伝えましょう。何か嫌な予感がする。
ん?・・・・・・電話が通じないぞ!!
一体、あそこのペンションでは何が起きてるんだ!!!」
164 :
名無しのオプ:2007/02/03(土) 19:16:34 ID:Ro9eCa9s
(誰か無理矢理にでも矛盾解消してくれ…)
165 :
名無しのオプ:2007/02/03(土) 19:51:28 ID:6VT7F1R2
(
>>156から)
…いつのまにか眠っていたらしい。奇妙な夢を見ていた。
推理小説の断片のような映像だった。
夢の中では、クローズドサークルなのに、いつのまにか僕と閣下が東京に抜け出していた。
そして僕は東国原が殺された事を思い出し、
冷酷な殺人鬼から彼女を守ろうと誓った。
166 :
名無しのオプ:2007/02/03(土) 19:57:24 ID:XiIm1ntI
>>158 の馬鹿のせいで狂ってしまったが「僕」は山荘の中でにいる、勿論閣下も
東京に行った件は完全に妄想だ
167 :
名無しのオプ:2007/02/03(土) 19:59:43 ID:XiIm1ntI
クローズドサークルで無いと話がややこしくなるじゃん!
ッハ!
僕は東京に行く夢をみていた!
僕の故郷は福島なのに。
東京に変な憧れをもってるせいでよく東京の夢を見る
168 :
名無しのオプ:2007/02/03(土) 20:00:41 ID:OG9Nhl63
「君は、さっきから言っていることが矛盾だらけだぞ^^」
「えっ?僕が何かおかしいことを言ってますか?」
閣下は一つ咳払いをしてから
「まず第一に、あのペンションと言ったが何のことだね。今、君がいるのは
どこだと思っているんだ?それに電話が通じないなんて馬鹿な話はないだろう。」
僕は混乱が続いているみたいだ。落ち着け。
そうだ今ペンションの自分の部屋にいる。そして閣下が突然来たんだ。
「落ち着いたかね^^」
「はい。すみません。電話も無事ですよ。ホラ」
確認してもらうために受話器を渡すと閣下の顔から笑みが消え
「電話が通じない・・・」
169 :
名無しのオプ:2007/02/03(土) 20:35:44 ID:0B8v16nY
とりあえず僕達はいつものラウンジに入った。
ペンションの宿泊者たちが食事をとっていた。
東国原は死に、大阪のオヤジはまだ行方不明だ。
さらに、きのうの晩、藤田萌太朗という遭難者が加わった。
170 :
名無しのオプ:2007/02/03(土) 20:38:43 ID:hFXNiKPy
喚き散らす屑ども――まるで狂人の頭の中にいるような混沌だ。
壮外の雪は依然止む気配を見せない。これ以上の美しい舞台はないというのにこの糞どもときたら……
殺人者はこいつらの中にいるのだろうか。いや、そんなことは関係ない。
関係ないのだ――
171 :
名無しのオプ:2007/02/03(土) 20:44:43 ID:0B8v16nY
自称探偵がフォークをくるくる回しながら言った。
「あれから僕は考えたんだ。
ダイイングメッセージはよく分からなかったんだが、
僕は犯人が 下半身を切り取った ということに着目した。
これは一種のネクロフィリアではないか?犯人は男性の下半身に興味を持っている。」
ラウンジの中が空気が変わった。
172 :
名無しのオプ:2007/02/03(土) 20:45:53 ID:6H3YskMr
僕は閣下から受話器を取り上げ何度もフックを推してみたが、無常にも反応はない・・・。
一瞬、焦ったが僕はすぐに落ち着きを取り戻して閣下に言った。
僕「やだな。みんな僕以外の携帯はみんなアンテナびんびんじゃないですか!(
>>44)」
閣下「そ、そうだった。」
閣下は懐から折りたたみ携帯を取り出してフタを開いた。
閣下「圏外になっている・・。この吹雪のせいなのか??」
沈黙する二人をあざ笑うかのように外は猛吹雪となって音を立てている。
173 :
名無しのオプ:2007/02/03(土) 20:50:46 ID:cEQdbT41
黒真珠「下半身はどこに消えたのかしら?」
174 :
名無しのオプ:2007/02/03(土) 20:55:15 ID:HhyLo4n7
その時、僕は友人である亜理沙が登山前に見送りに来た時の言葉を思い出した。
亜理沙『気を付けてね。あの山には恐ろしい伝説があるの。わらべうた、歌詞は忘れちゃったけれど、その謡文句の通りに雪女に殺されないで…』
175 :
名無しのオプ:2007/02/03(土) 20:55:23 ID:0B8v16nY
電話を前に呆然とする二人を見ながら探偵が言った。
「これで外界とのアクセスは当面不可能というわけだ。」
176 :
名無しのオプ:2007/02/03(土) 20:56:05 ID:RAGATW4s
「探偵さんの言う事が本当だとしたら 犯人は何処かに下半身を隠し持ってるって事になるのよね。」
彼女(恋人未満友達以上)が言った。
177 :
名無しのオプ:2007/02/03(土) 20:59:35 ID:0B8v16nY
探偵が言った。
「下半身全部を見つけるのは難しいだろう。
バラバラに切り刻んで、袋に入れて窓から投げれば、
あとは雪が覆い隠してくれるというわけだ」
178 :
名無しのオプ:2007/02/03(土) 21:01:49 ID:0B8v16nY
「しかし、一部なら隠し持つことができるかもね。
そう、下半身の一部・・・。」
話が猟奇的になってきた。僕は身震いした。
179 :
名無しのオプ:2007/02/03(土) 21:03:27 ID:HhyLo4n7
「でも…何故そこまでわらべうたにこだわるの?」
その言葉に、僕は壁にある額縁に気が付いた。
「これは…亜理沙が言ってた雪女の伝説か!?」
180 :
名無しのオプ:2007/02/03(土) 21:09:31 ID:0B8v16nY
探偵が言った。「田中君の話は僕も聞いたことがある。
雪女伝説と絡めるのが犯人の狙いじゃないでしょうか。」
181 :
名無しのオプ:2007/02/03(土) 21:24:22 ID:ZDKIjyqv
あまり気持ちいい話ではありませんが、みなさんが知りたいとおっしゃるなら
私の知る限りのことをお話しましょう
オーナーが重い口を開き、悲しき情念に彩られた雪女伝説の全容を語りだした――
182 :
名無しのオプ:2007/02/03(土) 21:31:29 ID:0B8v16nY
オーナーの話を要約すると、恋人に裏切られた女性が
崖から身を投げて死に、この世とあの世の中間の存在になった彼女が
男の登山者の性器を切り取るというものだった。
ラウンジの中は静まりかえった。
183 :
名無しのオプ:2007/02/03(土) 21:44:54 ID:cEQdbT41
「ほー、なら犯人は女ってことになるねぇ。」探偵はニヤニヤしながら女性陣を見回した。
184 :
名無しのオプ:2007/02/03(土) 21:51:49 ID:HhyLo4n7
「待って。その伝説は更に3つのフレーズが続く。つまり…あと3人殺される、ってことじゃ…(汗)」
185 :
名無しのオプ:2007/02/03(土) 21:56:39 ID:31SDTwKw
閣下「しかも自動的に男が犠牲者ということではないかっ!?」
男性一同「!」
186 :
名無しのオプ:2007/02/03(土) 21:59:12 ID:6VT7F1R2
白水晶「わかりませんよ、犯人は女だとミスリードさせるのが狙いかもしれません」
187 :
名無しのオプ:2007/02/03(土) 22:12:34 ID:HhyLo4n7
「確かわらべうたの2番は、雪女が、幼い時に自分を暴行した親(男女不明)をつららで刺し殺す歌詞では…」
188 :
名無しのオプ:2007/02/03(土) 22:25:38 ID:XiIm1ntI
「つ、次の殺されるのは僕だぁぁ」
叫んだのは閣下だった
「閣下昔娘を暴行した事あるんですか?」
「いや、ただ言ってみただけ〜」
皆は笑った、オーナーを除いては
189 :
名無しのオプ:2007/02/03(土) 22:31:59 ID:6H3YskMr
押し黙る一同の静寂を破り、ラウンジの隅でたたずんでいた包帯男がポツリとつぶやいた。
「要はよぉ、次も"女”が”親”を殺すってんだろ?じゃあ、女性陣には地下室にでも監禁させて
もらおうじゃねぇか。女を自由にさせてたんじゃあオチオチ寝てられんねーよ。」
キッと睨み付ける女性陣を前に無視して、包帯男は「立てよ。」と僕の「彼女」の腕を掴んだ。
190 :
名無しのオプ:2007/02/03(土) 22:33:55 ID:zq02e0VF
「乙女座の置物が消えてるよ?」
一同は声の主を振り返った。あの少女だ。
「ほら、乙女座のだけなくなってる。確か、東国原のおじさんは乙女座だったはずだよ?」
少女は、笑みさえ浮かべてそう言った。
僕は慌てて確認した。確かに、ない。到着した時には全て揃っていた星座の置物のうち、乙女座のものだけ消えている……
191 :
名無しのオプ:2007/02/03(土) 22:38:02 ID:6VT7F1R2
オーナー「とにかく!全員が容疑者なんだ。
藤田君も、そんな勝手なことは許さんぞ」
192 :
名無しのオプ:2007/02/03(土) 22:43:29 ID:cEQdbT41
「チッ!」 舌打ちをして彼女から手を話す包帯男。
193 :
名無しのオプ:2007/02/03(土) 23:22:05 ID:6VT7F1R2
僕「それにしても、大阪のオジサンはどこにいったんだろう?
昨日の夕食以来見ていないな」
194 :
名無しのオプ:2007/02/03(土) 23:45:03 ID:4zK1uYGN
僕「そんなことより凍子(トウコ)、大丈夫か?」
僕はそう言って彼女(友達以上恋人未満)に駆け寄った。
藤谷掴まれた手首が、赤く痣になっていた。ものすごい力で掴まれたのだろう。
勅使河原「私、大阪のおじさんの部屋を見て参りますね」
195 :
名無しのオプ:2007/02/04(日) 01:38:55 ID:4tdEIRfD
それにしてもあの包茎男……じゃない包帯男の藤田の野郎、人の女に気安く触ってんじゃねえよ。
僕はヤツを犯人として推理を進めようと考えてが、さすがに良心が咎めた。
そこで包茎をばらすことを心に決めた時、勅使河原の悲鳴が――――!?
196 :
名無しのオプ:2007/02/04(日) 01:41:40 ID:taN6cFUh
「しまった!彼女一人に行かせるんじゃ無かった!」
197 :
名無しのオプ:2007/02/04(日) 02:03:54 ID:Fmi6WUPR
僕と探偵が真っ先に駆け出した
勅使河原の元へたどり着くと、勅使河原は座りこみ
振るえながら部屋の中を指差す
198 :
名無しのオプ:2007/02/04(日) 02:26:30 ID:vVPz9xE8
部屋の中では壊れた猫が、細長い肉の塊をくわえたまま、じっとこちらを見据えていた。
僕「あ、あれは……」
199 :
名無しのオプ:2007/02/04(日) 02:55:40 ID:OkeSQ5rl
僕「あれは東国原さんのちん…いや、もとい下半身の一部じゃないのか!」
猫は僕の大声に驚いて、くわえていた肉塊を放り出して逃げていった。
僕はそっと肉塊へ近づいていく。
200 :
名無しのオプ:2007/02/04(日) 04:24:35 ID:sGE2ANqM
僕「こ、これはモツ!!」
201 :
名無しのオプ:2007/02/04(日) 06:58:11 ID:hU9C3RUq
「キミ、肉塊のことはモツとは言わない」
探偵が冷静に訂正する。
「モツというのは内臓のことだよ。これは男性生殖器だ」
202 :
名無しのオプ:2007/02/04(日) 07:17:26 ID:PYeRm9p8
探偵「しかし、猫のおかげで捜査が一歩すすむ、というわけさ」
なるほど、血の跡が床に残っており、我々はその跡を辿っていった。
しかし、後から思えばもう少し猫のことを観察しておけば、あの陰惨な
第2、第3、第4と続いていく殺人を防げたのではないだろうか。
あの猫、つまり別名三毛猫ホームズという猫を信用していれば・・・・・
203 :
名無しのオプ:2007/02/04(日) 07:44:27 ID:PYeRm9p8
血の跡を辿っていくと用具室まで突き当たり、そこには血だまりがあった。
探偵「犯人は遺体の一部を切り取り、雪女伝説を我々に連想させるつもりだった。
その一部を慌ててこんな所に置いたのは何らかの計画の狂いが生じたみた
いだね」
といって、現場に落ちていた何かを拾い上げた。
探偵「見たまえ。なぜ、こんなものがここにあるんだろうかねえ」
204 :
名無しのオプ:2007/02/04(日) 08:32:51 ID:XlsmzjVX
「そ、それはもしかして…!」
黒真珠婦人(本名樋沼蒼司・51歳・♂)が駆け寄る。
「間違いありませんわ、アタクシが主人からもらった指輪!!」
20mmはあろうかという大粒の黒真珠――
しかしそれは血で染まり、赤黒く乾いていた。
「たった500万円ぽっちですけど、大切な誕生石ですのに…」
205 :
名無しのオプ:2007/02/04(日) 10:58:22 ID:WGt2Baa1
いつのまにかそばに来ていた少女が呟いた。「あと97…」
206 :
名無しのオプ:2007/02/04(日) 11:05:32 ID:U1trhyIq
そして少女は続けた。
「わらべうたの3番は雪男が主役なの。」
207 :
名無しのオプ:2007/02/04(日) 11:12:53 ID:X5WDpksK
探偵「つまり犯人は複数いるといいたいのか?」
208 :
名無しのオプ:2007/02/04(日) 11:50:26 ID:wDtFp2Oj
「もうなにがなんだかワケワカメ!」
誰かが悲痛な叫び声をあげた。
209 :
名無しのオプ:2007/02/04(日) 12:17:54 ID:sdVhMSHj
探偵が怒鳴った。
「落ち着くんだ!」
「なぁ、」と、包帯男が遠慮がちに口を開いた。
「もしかして事故や自殺の線は考えられないか?」
探偵は、包帯男ジロリと睨むと全員に向かって言った。
「被害者は
>>45の2007/01/31(水) 18:18:38まで生存している事が確認されています。
そしてが死体発見されたのは
>>101の2007/02/02(金) 21:01:35。
皆さんの中でこの時間のアリバイがある人はいますか?」
重苦しい雰囲気の中、探偵の問いに答える者は誰も居なかった。
210 :
名無しのオプ:2007/02/04(日) 13:07:30 ID:4tdEIRfD
沈黙を破ったのは白水晶。
「それは当たり前じゃございません?結局あの時間は皆さん、お部屋でお休みになっていらしたんですもの」
オーナー「そうだ!そうだ!」
211 :
名無しのオプ:2007/02/04(日) 13:41:47 ID:4+G9EqW+
包帯男は「クックック・・・」と苦笑しながら発言した。
「こういう時はよぉ、第一発見者が一番怪しいんだ。なぁ、姉ちゃん?」
包帯男は膝を抱えて震えている勅使河原の顔を覗き込んで続けた。
「俺は犯人"女"説を捨ててないぜぇ。この女をまず監禁しとくべきじゃねーのか?」
212 :
名無しのオプ:2007/02/04(日) 13:45:12 ID:U1trhyIq
その時、少女が包帯男の背後でつぶやいた。
「必死に誰かに注意を向けさせる人、実は犯人…」
213 :
名無しのオプ:2007/02/04(日) 14:51:45 ID:Fmi6WUPR
包帯のおかげで表情までは読み取れない
包帯男は少女のほうに顔を向ける事もなくその場を去った
「ねえ、それよりも大阪のおじさんのことよ、部屋にもいないってどうゆうこと」
214 :
名無しのオプ:2007/02/04(日) 15:22:13 ID:U1trhyIq
その時、黒真珠が口を開いた。
「そういえば、村上のお婆様(>149)もいましたわよね。休んでいらっしゃるあの方が、何か知ってるかもしれませんわ。」
215 :
名無しのオプ:2007/02/04(日) 16:17:23 ID:taN6cFUh
探偵達に一歩送れてやって来たオーナーが、
小刻みにガクガク震えて座り込んでいる勅使河原の肩をそっと抱き寄せた。
「大丈夫。誰も本気で 君を疑っている訳ではないよ。
さぁ。今日はもう疲れただろう。部屋で休むといい。」
勅使河原
「で・でも・・・怖いんです。一人になったら・・・・東国原さんのように・・・」
216 :
名無しのオプ:2007/02/04(日) 16:21:16 ID:xBBK7F5s
ちょっと整理しときましょう
@僕(田中)
A彼女(友達以上恋人未満)
B少女(「犯人は田中」という)
C壊れた猫
D黒真珠婦人(やおい)
E榎木津礼次郎(閣下^^)
F白水晶婦人 (性別不詳)
G探偵(自称)
Hお惚け大阪のオヤジ(横山)夕食後、行方不明に
I東国原(下半身を切断され死亡)
Jオーナー(彼女のおじさん)
K勅使河原(バイト)
L包帯男(藤田萌太朗)
深夜、東国原の死体を勅使河原が発見
そばには、「ハンニンハタナ」「かゆい うま」のメッセージ
クッキーのかけらが落ちているが、犯人特定できず
その後、自称遭難者の包帯男(藤田萌太朗) が加わる
夜が明け、食事中に、犯人は雪女伝説に似せて殺人を行っている可能性が浮上
歌詞の一番 下半身を切り取る雪女
二番 自分の子を虐待した親をつららで刺し殺す歌
三番 雪男が出る歌
その後、大阪のオヤジの部屋に行った勅使河原が、
切り取られた男性器を発見(壊れた猫がくわえていた)
そばに、黒真珠夫人の誕生石が落ちていた
かたくなに「犯人は女」説を捨てない藤田
>>214 村上のおばさまは探偵の夢
217 :
名無しのオプ:2007/02/04(日) 16:35:16 ID:U1trhyIq
暗闇の中で…
少女は歌う
♪女の悲しき 運命や
捨てた男を 憎みぬき
ある日現れ ホタを切り
雪の中へと 消えたとさ
♪女の悲しき 運命や
背中の傷に 苦しんで
斬った親にも 恐怖をと
つららで刺して 消えたとさ
♪女を守る 男いて
ある日悪女が 現れて
女を殺す それを見て
顔を燃やして 埋めたとさ
♪女と男 疲れはて
南からきた 春風に
溶けて消えよう 思ったが
片方山に 残された
218 :
名無しのオプ:2007/02/04(日) 17:06:30 ID:FOengQk9
>>216ー217
サンクス
「あの、皆さんちょっと良いですか?」
僕に視線が集まって緊張するが彼女の前だから良い所を見せなければ。
「外はこんな吹雪ですし、大阪のおじさんの行方が気になります。
あんな事があったばかりですし・・・。とりあえず女性には危険が高いと
思うので、ここは男性陣で探しませんか?」
219 :
名無しのオプ:2007/02/04(日) 17:33:07 ID:4tdEIRfD
閣下「確かに男子の務めだろう。どれ、オーナー、地下室にに日本刀があったはずだ。護身用に使おう」
探偵「ちょっと待ってください。もしやそれが凶器に………!?」
閣下「なっ!?我が名刀、『鬼王丸』がか!?」
220 :
名無しのオプ:2007/02/04(日) 18:09:30 ID:4+G9EqW+
自室に帰ってしまった包帯男以外の男性陣がペンションを捜索することになった。
なお、女性陣はロビーに残ることとなった。
一階捜索班:僕、オーナー、壊れた猫
二階捜索班:探偵、閣下
221 :
名無しのオプ:2007/02/04(日) 21:57:38 ID:FOengQk9
「山田君。二人で動くと手間が掛かるから私は地下室を見に行くよ。」
有無を言わせぬ口調のオーナーに違和感を感じながらも
僕は壊れた猫を連れ大阪のおじさんを探しに行くことになった。
「オーナー。じゃ何かあったら大声で叫んでください。」
222 :
名無しのオプ:2007/02/04(日) 22:28:13 ID:2Uifq62j
そう言って僕は自分の名前が「田中」である事を再確認した。
僕はまず居間のクローゼットを調べた。
クローゼットの中には夏物の服(オーナーの物と思われる)や水着が入っていた。
ん?何でこんな山の奥なのに水着があるんだ?
そう思い僕は水着を手に取った。水着はなんだか乾燥していて暖かかった。
間違いない、これは乾燥機に掛けられて間もない。
するとオーナーは水着を履いて何をしていたんだ?いや、この水着がオーナーのものであるとは限らない。
先ほど地下室に一人行った所を見ると・・・地下室にプールでもあるのか?
223 :
名無しのオプ:2007/02/04(日) 22:37:44 ID:4tdEIRfD
「地下は単なる物置ですよ」
オーナーが息を切らせて戻ってきた。
「そんなことより閣下の刀を見てください」
そう言って僕に右手を差し出すオーナー。
224 :
名無しのオプ:2007/02/04(日) 23:09:08 ID:Fmi6WUPR
僕は刀を鞘から抜く。刀身の部分にとくに変わった様子はない。
これが凶器ではないのか、それとも……おやっ
鞘の中から何かがはらりと床に落ちた。拾い上げてみると半透明の毛だった
猫や犬のものではない、人間のそれも女性の髪の毛のようだ…
225 :
名無しのオプ:2007/02/04(日) 23:49:11 ID:OkeSQ5rl
(いったい誰の頭髪だろう)
僕は頭の中で女性達のヘアスタイルを思い出してみた。
(僕の彼女は肩にかかる位だし、黒真珠夫人は髪をアップにしていたからよく判らないがたぶん長いんだろう)
しかし本当にこの日本刀が凶器なんだろうか。
日本刀ぐらいで人間の胴体を真っ二つに切り離せるんだろうか?
僕は疑問を閣下^^にぶつけてみた。
僕「はたしてこの日本刀で東国原さんの死体を真っ二つに出来るもんですかね?」
226 :
名無しのオプ:2007/02/04(日) 23:53:59 ID:OkeSQ5rl
オーナー「おいおい私は閣下^^じゃないよ」
僕「あ、すいません失礼しました」
オーナー「質問の答えだが、日本刀では人間を殺傷することは出来ても、胴体を真っ二つにすることは出来ないよ」
僕「てことは、凶器はふたつあるってことですね」
オーナー「そういうことだな、さ、もっと探そう」
あげ
あげ
229 :
名無しのオプ:2007/02/05(月) 02:38:19 ID:j9KSHbdj
はた、と考えを止めた。
凶器が二つ有ると言ったが、
そういえば、直接の死因は何なのだろうか。
下半身を切断されたのは、間違いない。
しかしそれが直接の死因になったかと言えばなるほど考えにくい、人間業ではないからな。
勅使河原さんが発見するまで大きな音や声は聞こえてないので、機械的な方法も用いられていないだろう。
そういえばダイイングメッセージは二つあった。
もし、片方がフェイクだとしたら?
殺害現場を擬装するためのトリックだとしたら?
・・・まあそこまで考える段階ではないな。
死因、そして殺害状況(死亡時刻および殺害現場が本当に東国原の部屋だったか)、
この二つはあとで確認しておこう。
230 :
名無しのオプ:2007/02/05(月) 02:43:12 ID:j9KSHbdj
自分でひとりで考えていてなんだが、他の自分が勘違いしそうなので補足しておこう。
機械的な方法、とは機械(チェーンソーなど)を用いて生きたまま下半身切断(それが死因)ではないと言うことだ。
トラップを張っての静穏殺害の事ではないことは注意して欲しい。
231 :
名無しのオプ:2007/02/05(月) 07:37:33 ID:R2AkK35y
少女のつぶやきは、誰もしらない…
「<あの人>は、嘘ついてる…」
232 :
名無しのオプ:2007/02/05(月) 08:29:19 ID:qg44flGa
そのとき猫が「ミャー」と鳴いた。
猫がロープの上にのって鳴いていた。まるで、このロープに注意しろ、とでも言うかのように。
「はっ!」
もしかして、犯人は絞殺した後で、死体の一部を切断したのでは?
とするとペンションの捜索よりも死体を観察して、死因、そして殺害状況を特定する方が大切だ。
>>229みたいに考えた俺って偉い。
それにしても、こういう時に「医学的な知識」を持った人、医者とまでは言わないが、医学生でも
いたら随分助かるのだが・・・・・
233 :
名無しのオプ:2007/02/05(月) 08:55:30 ID:nPZPUHFM
一方 ラウンジでは、
彼女(友達以上恋人未満)
少女(「犯人は田中」という)
黒真珠婦人(やおい)
白水晶婦人 (性別不詳)
勅使河原(バイト)
の 女性陣陣が、鎮痛な面持ちでソファーに座っていた。
沈黙を破るかのように 彼女(友達以上恋人未満) が
「何か暖かい物でも入れましょうか。」と言って立ち上がった。
「それなら 私が・・・」と 彼女(友達以上恋人未満)の隣に座っていた
勅使河原も ヨロヨロと立ち上がった。
彼女「大丈夫?まだ休んでいた方がいいんじゃない?」
勅使河原「いえ。もう。。。コレでも一応 医学を志しているのに・・・情けないですよね。」
と 青ざめた顔で弱々しく笑って見せた。
234 :
名無しのオプ:2007/02/05(月) 11:20:44 ID:R2AkK35y
白水晶「ねぇ、私考えたのですけれども…」
一同「?」
白水晶「わらべうたに従えば、次は【つららで刺殺】ですよね。なら、次の殺人を予防するためにも、つららや、それが保管できそうな冷凍庫、あと先のとがった刃物をチェックして、一ヶ所にまとめておくのが良くて?」
235 :
名無しのオプ:2007/02/05(月) 13:10:31 ID:Qtv7KTXG
「あっ…」
口を開いた勅使河原に一同の眼がいっせい向いた。勅使河原はどぎまぎしながらも続ける
「地下室に業務用の大きな冷蔵庫があります…
ただ、オーナーが趣味用に使っているものらしいですし
地下室への鍵を持っているのもオーナだけですので……」
236 :
名無しのオプ:2007/02/05(月) 13:33:18 ID:hqZn0QLO
オーナー「・・・かくん、田中君?」
ん、ちょっと考えに没頭しすぎていたようだ
僕「すみません、なんですか」
オーナー「君はラウンジに戻って女性陣の傍にいてやってくれ。私は料理を作るから」
僕「こんな時にですか」
オーナー「こんな時でもお腹は減る物だし、美味しい物を食べれば多少気は紛れるだろう。こんなときだからだよ」
なるほどそういうもの、なのか?しかし
僕「一人では危険ですよ」
オーナー「大丈夫、二階の連中を用心棒にするから。それにこのペンションのことを誰よりも知っているのは私なんだよ」
確かに、散々探し回ってもこれといった決めては出てこないし、お腹も空いた。
僕「じゃあ、僕が探偵さん達をつれてきますよ」
東国原の部屋をもう一度しらべてみたいからな。
オーナー「そうかい?じゃあ私は冷蔵庫かキッチンにいるからね」
237 :
名無しのオプ:2007/02/05(月) 17:25:17 ID:0hCQfVbb
僕はオーナーに言われた通り2階の探偵さん達を呼びに行く事にした。
2階に向かうにはラウンジを通らなければいけないから
その時、彼女達に軽く事情を説明しておこう。
238 :
名無しのオプ:2007/02/05(月) 18:47:33 ID:5viUIuRa
ペンション【シュプール】平面図
1F
窓 窓 \ /
┏━□□□━┳━━━━┳━□□□━━━┓ ┏━━━━┓
┃ ┃ ┃ ┃ ┃
┃ 浴 室 ┃ 乾燥機 ┃ 厨 房 ┃ 玄関ホール ┃
┃ ┃ ┃ ┃ ┃
┣ ━━━╋━ ━╋━━━ ━╋━┓ ┏━┫
┃ ┃
┃ ┃ ┏━┓ ┏━━━┓ ┃
┃ ラ ウ ン ジ ┃ニ┃ ┃ ┃
┃ ┃階┃ 食 堂 ┃ ┃
┃ ┃↓┃ ┃ ┃
┗━━━□□□━━━━┫ ┣□□□━━━━┻━ ━━┛
窓 ┗━┛ 窓 勝手口\
┏━□□□━━━┓
┃オーナの部屋 ┃
┃ (離れ) ┃
┃ ┃
┗━━━━━━━┛
239 :
名無しのオプ:2007/02/05(月) 18:48:26 ID:5viUIuRa
2F
窓 窓 窓 窓
┏━□□□━┳□□□━┳━□□□━┳━□□□━┳━━━┓
┃ ┃ ┃ ┃ ┃ □
┃ 1 ┃ 2 ┃ 3 ┃ 4 ┃ 5 □
┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃
┣━━━━━┻━━━━┻━━━━━┻━━━━━┻━━━┫
┃ ┃
┣━━━━━┳━━━━━┓ ━━━━━┳━━━━━━┫
┃ ┃ ┃一┃ ┃ ┃
┃ 6 ┃ 7 ┃階┃ 8 ┃ 9 ┃
┃ ┃ ┃↓┃ ┃ ┃
┗━□□□━┻━□□□━┫ ┣━□□□━┻━━□□□━┛
窓 窓 ┗━┛ 窓 窓
(こんな感じか?修正ヨロ)幻聴が聞こえて来る…
240 :
名無しのオプ:2007/02/05(月) 18:51:41 ID:2eQ8d+al
(あまり期待してなかったのに結構本格ミステリーになってきているな)
241 :
名無しのオプ:2007/02/05(月) 19:08:11 ID:hqZn0QLO
(地下室がないけど、それ以外はそれでおkだと思うよ)
?
僕は、今、誰に話しかけたのだろう
独り言が多い気がする
242 :
名無しのオプ:2007/02/05(月) 21:03:04 ID:R2AkK35y
雪女(正体不明)
『次のターゲットは[あの人]だ。絶対逃がさない…フフフ…』
そして雪女(正体不明)は、わらべうたの2番を心の中で口ずさみながら、次なる凶器となる――――を思い浮かべた。
243 :
名無しのオプ:2007/02/05(月) 22:03:02 ID:/zeDetug
♪女の悲しき 運命や
背中の傷に 苦しんで
斬った親にも 恐怖をと
つららで刺して 消えたとさ
つららで刺して 消えたとさ・・・・・・♪
244 :
名無しのオプ:2007/02/05(月) 22:10:34 ID:/zeDetug
「あたしは雪女……温かい血は、涙はもういらない」
雪女(正体不明)はもはや、つららを持つ手に冷たさを感じることもない。
この復讐のために、人間である所以のものをすべて投げうったのだから。
245 :
名無しのオプ:2007/02/05(月) 23:07:02 ID:PtIF7BkX
/\___/\
/\___/ヽ /⌒ ⌒ ::\
/\__/\ /'''''' '''''':::::::\ |(●), 、 (●)、 ::|
/ ,,,,, ,,,,, ::\ |(●), 、(●)、 .:| | ,,ノ(、_, )ヽ、, :::|
|(●) ,、 (●) ::| | ,,ノ(、_, )ヽ、,, .::::| .| ト‐=‐ァ' .:::|
| ノ(,_.)ヽ .::|..| `-=ニ=- ' .:::::::| \ `ニニ´ .::/
| -==- .::| \ `ニニ´ .:::::/ ヽ / ヽ
\_ `--' __/ ヽ ,: / ヽ `ヽ-'_/ / ̄`~`丶、
,. -―〈 \_,ィ三、Yl`丶、__,.,へ,__,/ /``丶、 /|,ィ介、 / , '⌒ヽ、
r'ニユ、_ ヽイ_},ニ)ツノ,ィ'"´ |,イミメ,ィi'l^t‐、 / {-r'゙ヽ' :, \
j ー‐}'′ /:::ll `У/ ,〉イ. {゙ー'″/ / l:l 、 \
/ ' テ′ /::::::l l/ /ミミ! ヽ- 〈 / l::! ヽ \
,'" ,イ l:::::::,} /ヽ /ミミl '、 ヽ__{ l::l lニニニニl ゝ、
,ィ! l,| l:::::/レ'′ l ,lミミミl ト、 / ヽ /::,! | | /\,
/ l ノ∨ ,l:::/ /l'、 へ lミミミ! l ヽl ヽ /::/ | _ | / {
{ ,レ' l /`>_| ̄|__ ヽノヽ二´ ̄> /'^7,、 /Z/Z__ ┌┘└┬―'^フ l
'、 /l ノ ,_ __| ,へ ┌‐┘└‐┐ > `' ム< ロ _ ニl ▽ lコ l二_ /`'ー
ヽ-―'^l ヽ.ノr―' '―┐ ヽノ ,二コ l二、 l_ ,._|| ロ ,コ 'ニl lニ| ri ┌' /
,}、 ` ̄| | ̄´ /7 | ┌‐┐| 「l| |「l| ロ ,コ ゙フ ヾフ / | | ,',ニ,ヽ‐ァ
l三三|二二._.二二l <_/ |__,二二,__|--Ll|__|Ll|__,,.....コ <,イ__ト<_/ |__| ヽニノ /
246 :
名無しのオプ:2007/02/05(月) 23:23:50 ID:5viUIuRa
地下室の階段を上がりラウンジに行くと、
>>245のような絵画が飾ってあった。
オーナーが描いたようだが、少しセンスを疑う。
247 :
名無しのオプ:2007/02/06(火) 00:15:26 ID:BwYBUoAZ
藤田「私ならセンスどころか人格を疑いたくなるな」
いつの間にか、包帯男が近くによってきていた。こいつ案外カンが鋭いようだ。
僕「そちらはどうでした?何か異常は?」
藤田「それがな、面白いことに……
248 :
名無しのオプ:2007/02/06(火) 00:43:09 ID:fxva5Mns
藤田「私にあてがった部屋があるだろう、あそこに誰かが居た痕跡がある」
そういうと一枚目が乱暴に破り取られ、下の紙もくしゃくしゃの備え付けメモ帳を僕に見せた
そう、それは・・・
藤田「ベットの脇に落ちていた。さっき上の連中と一緒に確認してみたが、彼が握りしめていた方のダイイングメッセージが書かれた紙、それはこれを破った物だ」
つまりそれは
僕「あなたの部屋が本当の・・・
藤田「その可能性は、ある。少なくとも死の直前には居たはずだ。泊まる客の居ない空き部屋にね」
僕は二階へとんだ
249 :
名無しのオプ:2007/02/06(火) 00:44:04 ID:si0V+LW5
横山氏の荷物が消えているんだ。何もかもごっそりとね」
250 :
名無しのオプ:2007/02/06(火) 00:47:43 ID:si0V+LW5
(リロードし忘れたスマン…)
「横山氏の荷物が消えているんだ。何もかもごっそりとね」
二階へあがると廊下で喋っていた探偵と閣下の会話が聞こえてきた
251 :
名無しのオプ:2007/02/06(火) 03:08:38 ID:szzaPinA
階段を上がる音に気付かれたのか会話が止まった。
しかし最後にこれだけは聞こえたんだ…
閣下「犯人はヤス」
252 :
名無しのオプ:2007/02/06(火) 06:49:15 ID:Ee6TKjyL
閣下「犯人はヤスナガさんではないのか?」
語尾はハッキリ聞こえなかったが、どうやら閣下は犯人=大阪のオヤジ(ヤスナガ)説を唱えているようだ。
253 :
名無しのオプ:2007/02/06(火) 06:59:01 ID:qTspGAM6
探偵「確かに大阪オヤジが怪しい。だが、これだけ探していないんだ。建物内にいないのは確実だね。」
254 :
名無しのオプ:2007/02/06(火) 13:18:58 ID:+9mBV+5R
大阪オヤジ=横山(
>>66)だと自分に言い聞かせよう
あるいは横山康永とかそんなフルネームなのかな
それは些細なことだけど、個人名がコロコロ変わるのは避けたいので周知徹底よろ、とまた独白である
僕は、銀田一さんや閣下に横山氏の荷物のこと、空室の破られたメモの事を訊ねつつ、
>>229の事を話してみた。
閣下「君の言うことはわかったが、検死をしようにも銀田一君が以前言ったように、医学に長けた者が・・・」
勅使河原「あのー・・・」
僕の後を追ってきたのかバイトの勅使河原さんがそこにいた
勅使河原「私、一応医学生で・・・」
255 :
名無しのオプ:2007/02/06(火) 13:57:29 ID:ajP7pFfk
閣下「ほう、これは初耳だ。君は医者の卵だったのかね」
勅使河原「はい」
探偵「専攻は?」
勅使河原「こうみえても整形外科です」
僕「へえ、人は見かけによらないもんですね」
探偵「じゃ検死できるかい?」
勅使河原「まだまだ素人みたいなもんです、でも少なくともここにいる誰よりも詳しいと思います、私が視てみます」
閣下「じゃあさっそくお願いしよう」
勅使河原さんは意を決して立ち上がった。
256 :
名無しのオプ:2007/02/06(火) 16:43:12 ID:+9mBV+5R
そしてものの見事に転ぶ勅使河原さん
一瞬のことであったが決定的瞬間を僕は見てしまった
勅使河原さん、今日は水色と白のストライプ
257 :
名無しのオプ:2007/02/06(火) 18:01:13 ID:8dGoLhQW
僕達はぞろぞろと東国原の部屋に入った。
死体を勅使河原が入念に調べている。
勅使河原が言った。「瞳孔が開いていて、顔全体が紅潮している。これはアトロピンですね。
ベラドンナに含まれる猛毒の一種です。
また、首の周りに溝が出来ており、絞殺された可能性もあります。
おそらく犯人は、毒殺しようと薬品を飲ませたが、致死量に至らず、絞殺しようとしたのでしょう。
また、下半身は他の場所で切断されたようです。
ここにある血は少なすぎます。
ここで下半身を切断したらこんなもんじゃないでしょう」
勅使河原は床を指差した。
探偵「・・・下半身を切断する必然性とは・・・?
それと、日本刀で下半身を切断する物理的なトリックが?」
探偵は唇に指をあてた。
258 :
名無しのオプ:2007/02/06(火) 19:42:00 ID:vJNjT9oa
雪女(正体不明)は聞きいるふりをしながら、内心では焦っていた。
マズい…全員一緒に動くのはいいけれど、いつまでもこの部屋にいられたら…
その時、田中が口を開いた。
259 :
名無しのオプ:2007/02/06(火) 19:57:10 ID:szzaPinA
田中「いつまでもここにいてもしょうがないじょのいこ!」
260 :
名無しのオプ:2007/02/06(火) 20:31:18 ID:2TenA/MF
閣下「君は酒でも飲んでいるのかね。ロレツがまわっていないようだが・・・・・・。もうすぐ第二の殺人が起きるというに・・・・・・」
田中「え??また誰か殺されるんですか」
閣下「だいぶ口調がしっかりしてきたみたいだな」
田中「いえ、酔ってなんかいません。ただ、時々頭の中におかしな声が聞こえるだけです」
閣下「ところで、あの藤田とかいう男は遭難してここの来たそうだね」
田中「ええ、そうなんです」
・・・・・・外の吹雪は一層激しくなったようだ
261 :
名無しのオプ:2007/02/06(火) 20:31:19 ID:si0V+LW5
チーン チーン チーン
田中のセリフの遮るように金属音がひびいた
どうやら、オーナーからの食事の知らせのようだ。
遺体を検死した後すぐに食事なのも酷ですが、とりあえずラウンジに戻りましょう
262 :
名無しのオプ:2007/02/06(火) 20:40:20 ID:vJNjT9oa
少女はひとり、先にテーブルについていた。
「雪女、きっとまた現れる…フフフ…」
263 :
名無しのオプ:2007/02/06(火) 20:41:10 ID:lPHGJ5sB
|三|__
/\____\
|ロ | 田田 |
|ロ | 田田 |
=======そしてラウンジへ========
264 :
名無しのオプ:2007/02/06(火) 20:57:28 ID:vJNjT9oa
彼女「田中くん、あたし、怖い…」
すがりつく彼女を見て、僕はなんとしても犯人を見つけると誓った。
265 :
名無しのオプ:2007/02/06(火) 21:05:51 ID:qTspGAM6
長い沈黙を破り探偵は語りだした。「みんな聞いてくれ。僕は今回の事件である仮説が浮かんだんだ。」
266 :
名無しのオプ:2007/02/06(火) 21:33:47 ID:vJNjT9oa
白水晶「仮説?一体どんな…」
267 :
名無しのオプ:2007/02/06(火) 21:42:53 ID:lPHGJ5sB
探偵「東国原さんを殺害したのは大阪オヤジこと横山です。証拠はたくさんある。
まず横山がこの場にいないことだ。なぜ姿をかくすんだ?
僕と閣下が2階の彼の部屋を調べたところ荷物が消えていた。
きっと東国原さんを殺害した後に逃亡したんだ。
あろうことか犯人を田中君にしたてあげるメモを手に握らせてね。」
268 :
名無しのオプ:2007/02/06(火) 21:47:21 ID:vJNjT9oa
黒真珠「じゃ、私達はもう安心していいのね、探偵さん?」
269 :
名無しのオプ:2007/02/06(火) 22:06:37 ID:5GhkRDTk
閣下「銀田一くん、東国原くんが手に握っていた方のダイイングメッセージは「かゆいうま」の方だよ? 床に書いた方のダイイングメッセージが「ハンニンハタナ」だ」
270 :
名無しのオプ:2007/02/06(火) 22:11:43 ID:vJNjT9oa
勅使河原「でも…、今にも死にそうな人が、わざわざ<犯人は>なんて書くでしょうか。
そう考えると、そちらはダミーなんじゃないかと…」
オーナー「皆様、ポトフができましたよ。勅使河原さん―」
勅使河原「あっ、はい、今行きます!」
271 :
名無しのオプ:2007/02/06(火) 22:25:00 ID:5GhkRDTk
探偵「しかし<かゆい/うま>に何か意味があるというのか?研究員の日記じゃ有るまいし」
藤田「暗号とはそんなものだろう?なあ 探 偵 さん、ククク」
目に見えないが、険悪な雰囲気が渦巻いていくのが目に見えた。
272 :
名無しのオプ:2007/02/06(火) 22:40:03 ID:9VfHkcB1
探偵「確かにそうですね、かのエラリー・クイーンも
『死の直前の比類なき神々しいような瞬間、人間の頭の飛躍には限界がなくなるのです』
と言っているくらいだ。殺される直前の東国原さんが何を考えていても不思議ではない」
探偵はそんなことを言っているが、はたしてそうだろうか?
もしかしたら、あのメッセージは二つとも、犯人の罠ということも考えられるのだ。
いや、もしかしたら本当に僕が殺したのかもしれない。僕がこの雪山に住む雪女に支配されて―――
273 :
名無しのオプ:2007/02/06(火) 22:44:12 ID:qTspGAM6
犯人に目星がついた安心感も手伝って食事は大いに進み、その後、一同はそれぞれ食堂を後にしていった。
274 :
名無しのオプ:2007/02/06(火) 23:01:07 ID:dBDzXXWz
食事のメニューは彼らすべての舌と胃袋を満足させるものだった。平和にも似た満腹感で
みんなそれぞれの部屋にさがっていく。
だが、このあと間もなく、あの歌にこめられた本当の意味を知ることになるのである。
275 :
名無しのオプ:2007/02/06(火) 23:26:12 ID:JN5ggwAJ
部屋に戻る途中で、廊下の隅の何かが僕の注意を引いた。
何かが光を反射している・・・
276 :
名無しのオプ:2007/02/06(火) 23:42:08 ID:dBDzXXWz
(なんだろう?)
気になった僕は、その光る物に向かい、足早に廊下を歩いて行った。あとから
ペタペタとついてくるスリッパの音が誰もいない廊下に反響して気味が悪い。
277 :
名無しのオプ:2007/02/07(水) 00:34:07 ID:scmXZZ9K
それはナイフだった。ただの食器用のナイフだ。
しかし、そのナイフが人形の胸に深々と刺さっていたのだ!
「ギャーッ」と叫びたいのだが声がでない。誰のイタズラなんだ。
ふと見ると人形に紙が張ってある。
『罠に導かれし愚か者め。正義の刃がお前の胸に!』
278 :
名無しのオプ:2007/02/07(水) 00:52:08 ID:9/xILQyF
「どうかしたのですか」
背後からきた白水晶婦人に声をかけられた
「こんなものが・・・」
僕は人形を見せる
「・・・・・・・!?」
白水晶婦人も僕と同じように叫び声こそあげないものの
その顔はおおいに青ざめている・・・いや、尋常でない恐怖が顔に張り付いている
そこまで怖がるものだろうか・・・と思った瞬間
「そんな人形は早く焼いてしまいなさい!!!!!!」
白水晶婦人は激昂し金切り声をあげると脱兎のごとく走り去った
279 :
名無しのオプ:2007/02/07(水) 00:55:47 ID:t+2Gz2k7
これは一体なんなんだ…
。小中高と国語の成績が悪かった僕には漢字が読めなかった。
「おい!どうした!」ふいに後ろから声がした。
280 :
名無しのオプ:2007/02/07(水) 01:23:06 ID:AIJiPVNk
僕が振り向くと、そこには藤田が包帯ぐるぐる巻きのまま立っていた。
相変わらず勘のいい奴だ。
僕「ちょっとこれを見てください」
藤田「おや?人形かい」
僕「なんて書いてあるんでしょう」
藤田「おまえこんな漢字も読めないのか、もっと勉強しろよな」
僕「そ、そんなこと今は関係ないでしょう!なんて書いてあるんですか」
藤田「しっ!静かに!外だ、外で何か物音がする!」
281 :
名無しのオプ:2007/02/07(水) 01:53:00 ID:9/xILQyF
「こんな吹雪の中をですか?キツネか何かじゃないんです・・・」
僕は半信半疑ながらも窓の外をのぞきこんだ
282 :
名無しのオプ:2007/02/07(水) 01:54:19 ID:jvOlKkI4
そういわれたので僕は窓の外を見た。
「あぁ、なんだ、オーナーが離れの部屋に入った音ですよ」
勝手口から離れまで、雪上にオーナーの足跡がついていた。(
>>238)
「そうか、それなら…いいんだが」
そう言いながらも、藤田は心配げに外の様子をうかがっている。
ほかに何か物音でもしたというのだろうか。
283 :
名無しのオプ:2007/02/07(水) 06:59:40 ID:JCFrTYTo
もう12時だ。包帯男も自室に帰ってしまい、ラウンジには僕と彼女と勅使河原が残った。(あと少しだ)
284 :
名無しのオプ:2007/02/07(水) 08:19:00 ID:mk6UMRVy
突然、コーヒーをいれにキッチンに行っていた彼女が悲鳴をあげた。それも何度も。
その声に全員が再びラウンジに集合するかたちになった。
キッチンに駆け込んだ僕と探偵、オーナーが見たのは、脅えて床にへたりこんでいる彼女と、壁に血で書かれたわらべうたの2番だった。
少女がどこからともなく現れてつぶやいた。
「ひとりぼっちでいると、雪女に殺されちゃうよ…フフフ…」
285 :
名無しのオプ:2007/02/07(水) 12:52:59 ID:AIJiPVNk
僕はラウンジにオーナーの姿がないことに気付いた。
僕「あれ、オーナーは?」
藤田「さっき離れの部屋に入っていったのを見たじゃないか、もう忘れたのか、アルツか?」
僕「あなたいつも一言多いですね、いつか決着つけてやるからな」
閣下「まあまあ、喧嘩は下山してからやってくださいな^^」
そう言って優しく仲裁に入った閣下の目は、しかしまったく笑っていなかった。
僕は戦慄した。
探偵「はっ!オーナーが危ない!ひとりにしちゃダメだ!」
探偵はいきなり走りだした。
僕と閣下と勅使河原さんも探偵の後を追った。
286 :
名無しのオプ:2007/02/07(水) 13:19:17 ID:t+2Gz2k7
「お〜い待ってくれ!」
しかし探偵と勅使河原さんは思った以上に足が早く、気付いた時には僕が一人になっていた。
「はぁはぁっ…」
少し休んでいると窓に怪しい影がうつった。
287 :
名無しのオプ:2007/02/07(水) 16:17:34 ID:Q1FKAFdd
黒真珠・白水晶夫人あたりだろうと思い、乱れた息を整えつつ離れに急いだ
離れについてみると、勅使河原さんと銀田一さんが途方に暮れていた
僕「どうしたんですか、鍵がかかってはいれないとか?」
探偵「いや、鍵はかかっていないのだが、オーナーが居ないんだ・・・」
というと、扉を開けてくれた
僕は離れを見回したが、十畳ほどの部屋を見回し、クローゼットや物影などを確認したが
誰かがいるような痕跡は、確かに発見できなかった
勅使河原「オーナーはきっと、ペンションの方にいるんですよ・・・」
青ざめた顔の勅使河原さんが、自分を言い聞かせるように呟いた
288 :
名無しのオプ:2007/02/07(水) 17:08:49 ID:mk6UMRVy
ペンションに戻ると、オーナーが頭をかきながら申し訳無さそうに現れた。
「いやぁ、心配かけてすみませんでした。みなさんが寒いだろうと、外の倉庫に薪を取りに行っていたんですよ。」
そうか、さっきの人影は…
探偵は軽く溜め息をつくと言った。
「ともかく今夜は、みなさんラウンジですごしてください。部屋の温度をあげておけば、わらべうたの<つらら>は溶けてしまい、犯人も犯行ができませんからね。」
藤田も婦人たちもおとなしく従い、みんなが席に座った。
そこに勅使河原がホットレモネードを持ってきた。
289 :
名無しのオプ:2007/02/07(水) 17:18:05 ID:a3x726tO
かい飲み物で、一息ついたところで 黒真珠婦人が口を開いた。
「それはそうと・・・あの血は誰のものなのかしら?
やっぱり 東国原さんのものかしら?」
その言葉を受けて白水晶婦人は、不安に思った。
「大阪のあの方・・・お名前なんだったかしら?
あの方は、大丈夫なのかしら?」
290 :
名無しのオプ:2007/02/07(水) 17:20:09 ID:a3x726tO
291 :
名無しのオプ:2007/02/07(水) 17:25:41 ID:7nvrD+Lq
僕はホットレモネードをズズズズズズ
と飲んだ。そして彼女に話しかけた。
「あくまで憶測なんだけど犯人は榎木津礼二郎じゃないかな?」
彼女はこっちを降り向きもしなかった。
「おい!人の話を聞くときは目を見て話せ」
しかしなお彼女は振り向いてくれない。
ドス、と鈍い音がした。
黒真珠が倒た音だ。
そしてまたドス、ドスと音がした。
気が付くと彼女も倒れていた。
そして僕も急に目の前が暗くなった。
しまった、睡眠薬か!
292 :
名無しのオプ:2007/02/07(水) 17:35:35 ID:mk6UMRVy
彼女「…確かに、あの人はわらべうたを知らないから…暖かい場所にいればいいですが…」
先程のショックが抜けきらないのか、彼女は体を震わせながら言った。
彼女「…痛ッ」
僕「どうした!?」
彼女「ううん…受け皿にかけたところがあって、それで少し切っちゃったの。」
彼女の右の小指に、薄く長い血の筋が出来ていた。
僕は携帯していた絆創膏を彼女に渡してあげた。彼女は片手で器用に貼った。
勅使河原「すっ、すみません、気が付かないでお出ししてしまって…」
293 :
名無しのオプ:2007/02/07(水) 17:42:42 ID:Yv8a1WMe
うんこ!!!!!!!!!!!!!!
294 :
名無しのオプ:2007/02/07(水) 17:53:49 ID:Q1FKAFdd
頼むからリロード位してくれ、
ある程度なら回収できるけど、291から292を回収するのは無理だ
暗転する意識の中、僕の中の人たちに訴えた、そりゃ必至に
295 :
名無しのオプ:2007/02/07(水) 18:04:07 ID:mk6UMRVy
そして…
わりかしすぐにみんな目を覚ました。
探偵「変わったことは…何も起きていない、か?」
296 :
名無しのオプ:2007/02/07(水) 18:30:34 ID:3GwV6x6W
閣下「そのようだな」
黒真珠「でもなんなんざましょ?みんな寝入っしまうなんて」
「それはおそらく睡眠薬…」
ドガーン!突如爆発音が!
297 :
名無しのオプ:2007/02/07(水) 18:35:59 ID:mk6UMRVy
「なっ、何!?」
僕を含め、みなが席を立とうとした、その時、
探偵「動くな!」
「………」
探偵「ばらばらになっては犯人の思う壺だ。大丈夫、落ち着いて…」
落ち着いて様子を探ると、爆発による振動は、起こらなかった。音の仕掛けか?
298 :
名無しのオプ:2007/02/07(水) 18:40:32 ID:fEkN2hG/
そのとき、誰ともなく
「何か…匂わない…?」
一同は鼻をうごめかせながら辺りをうかがった。
299 :
名無しのオプ:2007/02/07(水) 18:43:10 ID:mk6UMRVy
勅使河原「あっ、あのぅ…ごめんなさい…(赤面)」
300 :
名無しのオプ:2007/02/07(水) 19:07:50 ID:FBSbKO2z
気まずそうに静まり返る一同…
慰めるため、声をかけねば。
「大丈夫、そんな…
ギィ
何の前触れも無く、扉が開いた。
301 :
名無しのオプ:2007/02/07(水) 19:09:10 ID:mk6UMRVy
次の瞬間、ダッ、という、柱に金槌を思いきり打ち込んだ様な音が聞こえた。
僕が振り向くのと、包帯男―藤田が倒れたのは、ほぼ同時だった。
包帯の間から見える2つの瞳は、何かを必死で訴えようとしているようだった。
そして、その頭部には、斜め上方から発射されたつらら―――否、ガラスでコーティングされたボウガンのものらしき矢が、奇妙なオブジェのように刺さっていた。
確認するまでもなく、藤田は絶命していた。
302 :
名無しのオプ:2007/02/07(水) 19:12:38 ID:fEkN2hG/
「ボ、ボウガンよ!!ボウガンから弾丸が発射されたんだわ!!」
303 :
名無しのオプ:2007/02/07(水) 19:16:45 ID:GuBgrFy4
と、勅使河原が叫んだ。
「ボウガンなんて!あ…あぁ…あ…嘘よ、嘘よ。
探偵さん、アナタが一緒にいれば大丈夫と言ったのに、藤田さんが…あ…」
黒真珠が、その場に倒れた。どうやら気絶したようだ。
304 :
名無しのオプ:2007/02/07(水) 19:17:01 ID:NfDSMy2t
探偵「その扉を閉めるんだっ!次の矢が来るぞ!!」
僕と探偵はボウガンが飛んできた扉を二人がかりで閉めた。
305 :
名無しのオプ:2007/02/07(水) 19:17:02 ID:mk6UMRVy
しんと静まりかえった室内。
>300で開いた扉から少女が出てきた。
少女は藤田を見ると、呟いた。
「…つららで刺して消えたとさ………フフフ…」
一気に皆が騒ぎだした。
306 :
名無しのオプ:2007/02/07(水) 19:21:00 ID:JCFrTYTo
白水晶「今、あなたその扉から入って来たわよね。そっちから矢が来たのよ!あんた、一体何なのよ!」
307 :
名無しのオプ:2007/02/07(水) 19:23:33 ID:mk6UMRVy
彼女「! 違うわ! 藤田さんの矢は上から刺さってる!」
探偵「ということは…上!?」
308 :
名無しのオプ:2007/02/07(水) 19:28:15 ID:JCFrTYTo
白水晶「上ですって?というか、私たちは今一階のどの部屋にいるのよ!あぁ、誰か教えて・・」
309 :
名無しのオプ:2007/02/07(水) 19:41:38 ID:t+2Gz2k7
探偵「まぁ落ち着いてください!今地図を見ますから…」
そういって探偵は妖しい手つきで地図をとり出した。
310 :
名無しのオプ:2007/02/07(水) 19:51:49 ID:NfDSMy2t
僕は考えていた・・・。
死んだのは「藤田」なのか?いや、そうじゃない。死んだのは―――
僕は死体の前にしゃがみ込んでゆっくりと顔の包帯を取っていった・・・。
誰もが僕に注目していた。そう、みんな生前から「藤田」の包帯の中身が
見たかったのだ。
僕「みんな聞いてください。「藤田」さんは死んでません。
死んだのは「横山(大阪オヤジ)」ですよ。」
311 :
名無しのオプ:2007/02/07(水) 20:00:00 ID:mk6UMRVy
白水晶「多分、天井近くにトラップが仕掛けられていたのでは…」
白水晶婦人は上を見回した。すると、藤田の席の上の壁の、鹿の頭のオブジェが目に止まった。
白水晶「あの中に、恐らくは睡眠薬でみんなが眠っている間に仕掛けられた。そして、釣糸か何かであのドアとつないで…」
彼女「ちょっと…何でそんなにすらすら出てくるのよ!? あなたが犯人なんじゃないの!?」
白水晶「そんな…私は必死で可能性を考えただけで…怪しいなら、レモネードをいれた勅使河原さんこそ!…」
勅使河原「ひどいです! 私はオーナーのレシピに従っただけで…」
オーナー「ちょっと待て!」
彼女「嫌っ! 誰も信用できない!」
彼女はそういうと、僕の必死の制止を振り切り、自分の部屋へと走っていった。
312 :
名無しのオプ:2007/02/07(水) 20:09:38 ID:fEkN2hG/
※※※「…くっくっ…、ボウガンから弾丸が発射されるわけはないのに…、愚かな…」
313 :
名無しのオプ:2007/02/07(水) 20:12:56 ID:9/xILQyF
「みんな、僕の話を聞いてください。ですから死んだのは横山なんですよ!
ここは僕のセリフで一同が驚愕するとこでしょ」
「うるさいわね!今はあんたの探偵ごっこに付き合ってるヒマは無いのよ!」
温厚な勅使河原もついにキレた
314 :
名無しのオプ:2007/02/07(水) 20:20:24 ID:JCFrTYTo
閣下「そこまでにしとけ。それ以上騒ぐと・・斬るぜ。」 起王丸を斜めに構えた閣下が睨んだ。
315 :
名無しのオプ:2007/02/07(水) 20:35:35 ID:Q1FKAFdd
黒真珠「とうとう正体をあらわしたわね、この殺人鬼。東国原さんを殺したその刀で私たちを殺す気?」
ヒステリックにわめき立てると、白水晶夫人の手を取って二階へ駆け上がっていった
オーナーは言葉こそ発しなかったが、疑惑の目を僕たちに向けながら勅使河原さんと離れへ消えていき、
閣下も不機嫌を隠す様子もなく部屋を後にした。
くつくつと不気味に笑う少女と、肩をすくめる銀田一さんと呆気にとられる僕だけがこの場に残った。
316 :
名無しのオプ:2007/02/07(水) 20:46:55 ID:mk6UMRVy
探偵さんは溜め息をついた。
探偵「すみません、犯罪を防げなくて…」
僕「仕方ないですよ。それより、事件を検証してみましょう。大丈夫、僕は犯人ではありません。」
探偵「そうですね。一応証人として、この子にも一緒にいてもらいましょう。」
317 :
名無しのオプ:2007/02/07(水) 20:54:20 ID:JCFrTYTo
探偵「自画自賛だが横山が東国原さんを殺害したのはまず間違いないだろうね。誤算だったのは藤田が横山だったことだ。」
318 :
名無しのオプ:2007/02/07(水) 21:01:57 ID:mk6UMRVy
僕「そこは慎重に考えないといけません。けれど、もしそうなら、真犯人はそれを何かに利用しようとした、そして口封じに横山さんを殺したんでしょうね。」
319 :
名無しのオプ:2007/02/07(水) 21:05:49 ID:Q1FKAFdd
僕「銀田一さんの推理、詳しく聞かせてくれませんか」
探偵「ああ、良いとも。それはだね・・・」
僕「あ、その前に一つ良いですか。何でみんなのように部屋に籠もらないんですか?」
探偵「愚問だよ。私は探偵で、事件が目の前で起こっている。ならばそれを解決するのが当然じゃあないか。怖がってなどいられないよ」
胸を張って言い切る。
あ、この人、阿呆だ。
320 :
名無しのオプ:2007/02/07(水) 21:07:25 ID:B6nhVma2
「…それにしても…
こういう時こそ皆で協力し合わないといけないのに、仲間割れしてしまうなんて…」
僕と銀田一は深いため息をついた。
321 :
名無しのオプ:2007/02/07(水) 21:14:51 ID:mk6UMRVy
少女「田中のおにーちゃーん」
ふとズボンの裾を引っ張られ、僕は下を向いた。
少女「何で雪女はつららを使わなかったの?」
まぁ、そりゃ見立てと言えど、室内のこの温度じゃ溶けるだろうし…
でも、矢にガラスをコーティングするのも手間がかかる。何でわざわざそんな真似を…
僕「ねぇ、おじょうちゃん、あのお歌の3番と4番は、どんな歌なの?」
322 :
名無しのオプ:2007/02/07(水) 21:36:14 ID:nH+0A/LZ
「うん……あのね」
少女は、指を一本くわえるような仕草をしながら記憶を辿っていた。
やがて少女は細い声で歌いはじめたのだった。
♪女を守る 男いて
ある日悪女が 現れて
女を殺す それを見て
顔を燃やして 埋めたとさ
♪女と男 疲れはて
南からきた 春風に
溶けて消えよう 思ったが
片方山に 残された
323 :
名無しのオプ:2007/02/07(水) 21:36:53 ID:Q1FKAFdd
考え込む僕に、
探偵「とりあえず、出来ることをしよう。まずボウガンがどこに仕掛けられていたかを突き止めよう」
そういうと横山にささったボウガンの矢を見る。
真っ正面からではなく、斜め上から射られているがわかる。
その射線をおっていくと・・・
324 :
名無しのオプ:2007/02/07(水) 21:42:51 ID:nH+0A/LZ
斜め上まで目線がいくと薄暗くてよく見えない。
僕は目を凝らしてみてみた。
それにしても……
少女の口ずさむ恐ろしい歌詞に、僕は背中が凍りついた。
わらべ歌とはいえ、こんな歌を平気で暗誦しているのだ。
この子は自分がどんな歌を歌っているのか判っているのだろうか?
325 :
名無しのオプ:2007/02/07(水) 21:50:59 ID:mk6UMRVy
僕の心を覗いたかのように、少女が答えた。
「あのね、夏にアリサおねーちゃんが来たとき、何かのためによく覚えといたほうがいいよ、って教えてくれたの。」
アリサ…亜理沙か!?>174
そういえば彼女はこの地方の出身だった。
「言ってたよ。もうすぐ恐ろしい冬がやってくる。その時に、このお歌が光を与えてくれるよ、って。」
326 :
名無しのオプ:2007/02/07(水) 22:17:46 ID:JCFrTYTo
一方、離れ。オーナーはベッドでタバコに火をつけ、下着をつけ直す勅使河原に話しかけた。オーナー「しかし
327 :
名無しのオプ:2007/02/07(水) 23:14:04 ID:3GwV6x6W
横山のオヤジが殺られちまったのは、たまげたな。それで藤田の方がどっかに潜んでんだろ?もしかして20年前の件に関わることか……」
勅使河原「なあに?それ?」
オーナー「お前は知らなくていい。だが閣下にゃ気をつけろよ」
328 :
名無しのオプ:2007/02/07(水) 23:33:18 ID:9/xILQyF
「あーら、あなたこそお気を付けになったほうがよろしくてよ」
勅使河原が不敵な笑みを浮かべる。
「わ、私が何に気を付けるって言うんだ。他人に恨まれることなど…」
オーナーの慌てた様子に勅使河原はくすくすと笑いながら
「私に殺されないようによ」
と答え、この部屋にもう用はないといった感じにさっさと部屋を出ていった。
オーナーはその後姿を苦虫を噛み潰したような顔で見送った――
329 :
名無しのオプ:2007/02/07(水) 23:48:24 ID:wNGeJtuN
オーナーは苦々しい気持ちと一緒に、煙をプーッと吐き出した。
流れていく煙を見ながら思い出していた。
勅使河原は水色と白のストライプからアニマルプリントに替えた。
330 :
名無しのオプ:2007/02/08(木) 00:08:45 ID:HL5gcz3y
オーナー「まさか勅使河原さんが? いやしかし
331 :
名無しのオプ:2007/02/08(木) 00:26:14 ID:spKCzgRg
勅使河原が東国原の死体を発見する数分前まであいつは私と一緒にここにいた」
332 :
名無しのオプ:2007/02/08(木) 01:19:57 ID:45PpyzvD
「もう。何がなんだか・・・一体誰が何の他めに・・・」
黒真珠婦人に連れられて、同じ部屋に篭った 白水晶婦人が涙を滲ませながら
かぶりをふった。
「私達セレブと違って 庶民は、たかだか数百万のお金でさえも 平気で殺人を犯すわ。
もう こうなったら、他の方々全員を疑うべきよ。
私達は、協力しあいましょうね。」
黒真珠婦人は、白水晶婦人の手を取り確り握った。
333 :
名無しのオプ:2007/02/08(木) 13:39:29 ID:8XCdjOEl
雪女(正体不明)は静かに思考を巡らしていた。
爆音に皆がパニックにならなかった時は正直驚いた。まぁ、スペアの仕掛けで横山をほおむれたから良かったが。
次の殺人は、まだ今夜のうちに? いや、この状況では危険だ。もう少し、皆が油断しはじめたころに動こう。
雪女(正体不明)の部屋のベット下には、次の見立て殺人の道具が隠されていた。
――――場面は『僕』へと戻る――
334 :
名無しのオプ:2007/02/08(木) 13:47:06 ID:bICec41T
唾液♪ 唾液♪ 唾液の臭さは神レベルぅ〜♪
335 :
名無しのオプ:2007/02/08(木) 14:01:56 ID:V5oOG8M6
僕は心底呆れていた。
薄暗くて見えないならぶっこわして見やすくすればいいと壁を破壊し、
ついにはボウガンの有りかを突き止めた銀田一の行動力に。
ラウンジから厨房にかけて破壊されたペンションを見たら、オーナーはどうするのだろうか?
第三の殺人事件にならなければよいが・・・。
しかしそのおかげもあって、ボウガンの仕掛けられた位置は判明した。
336 :
名無しのオプ:2007/02/08(木) 15:24:23 ID:8XCdjOEl
少女「オーナーの実の娘でないあたしを期待しても、壁を破壊した謝罪の仲介はしないわよ、探偵おじさん。」
337 :
名無しのオプ:2007/02/08(木) 16:27:44 ID:u5T1ojvj
338 :
名無しのオプ:2007/02/08(木) 17:00:34 ID:8XCdjOEl
↑そんなチラシをふと思い出していた僕は、少女の言葉にびっくりした。
339 :
名無しのオプ:2007/02/08(木) 18:22:46 ID:bICec41T
ブービーマジック by紗理奈
340 :
名無しのオプ:2007/02/08(木) 18:26:22 ID:XPF/KUBd
ふと懐かしい歌が脳裏に過ったが、すぐに打ち消した。
事件に集中しなくては。
341 :
名無しのオプ:2007/02/08(木) 18:44:07 ID:g7BeSdNU
第2章
しかしもしこのまま吹雪が止まずに電話も?がらないままだったら、僕たちは
いったいどうなるんだろう。
少女は僕が犯人だと言っていた。
僕はやっていないのに。
僕は やってない、睡眠薬で皆が眠ってる間にボウガンなど仕掛けてない。僕は…ただ。
「あれ、オーナー何考えてるの?深刻な顔して」
話しかけてきたのは田中だった。
「こんな状況になって深刻になれないわけないだろ」と怒ってやった。
342 :
名無しのオプ:2007/02/08(木) 18:56:24 ID:8XCdjOEl
その時、外で強く吹雪いた。
その風の音は、
『>341は視点が誰だかわからない…』
と聞こえたが、僕にはわけがわからない。
そこで、少女に聞いた。
僕「おじょうちゃんは、どうしてこのペンションにいるんだい?」
少女「あたしはね、よーじょなの。おとーさんとおかーさんは、去年事故で天国に行っちゃった。それで、ここのオーナーが引き取ってくれたの。」
343 :
名無しのオプ:2007/02/08(木) 19:17:08 ID:spKCzgRg
「でもね、ほんとはね… あたしは雪女のむすめなの… ふふふ…」
少女は笑みを浮べ、そう付けくわえる。
まったく、つかみどころのない娘だ……僕はためいきをつきたくなった。
344 :
名無しのオプ:2007/02/08(木) 19:19:20 ID:E7jSB3SA
理由もなく、幼女を引き取るオーナー。怪しい、流行りのロリコンってやつか?
だがそんな生半可なものではなく、この一連の出来事にはどこかおぞましい、妖気のような空気が漂っている……。まるで黄泉の国に迷い込んでいるように…………
345 :
名無しのオプ:2007/02/08(木) 19:21:14 ID:LCnCSOpO
その瞬間、嫉妬の目で少女を睨む勅使河原を僕は見逃さなかった。
346 :
名無しのオプ:2007/02/08(木) 19:23:29 ID:8XCdjOEl
僕「てっ、勅使河原さん!?さっき>315離れに行ったはずなのに、いつの間に…(汗)」
347 :
名無しのオプ:2007/02/08(木) 19:36:18 ID:LCnCSOpO
勅使河原「328参照ですー。」
348 :
名無しのオプ:2007/02/08(木) 19:42:50 ID:spKCzgRg
勅使河原は誤魔化しつつ、心の中で舌を打つ。
『(チッ、オーナーと一緒に離れに入るところを見られたのか。
Hだけしてさっさと出てきたつもりだったけど迂闊だったわ…
まさかこいつ、Hも覗いてたのかしら…)』
349 :
挿絵:2007/02/08(木) 19:47:29 ID:djIMuyEv
田中と勅使河原のやりとりを不安そうに見つめる少女
,、 -‐ ''"" " " '' ‐- 、、
,、‐' ´ 、、 ` ‐ 、
,、 ' i ! ヽ、 \
/ , .,. /', ', ヽ,. ヽ. ヽ,
. ,.'.,.' / ,/ ,ri / ', lヽ'ヽ, ', .ヽ. ヽ
. ,' / ,' /.i / .!./ ヽ,.! ヽ \ 'ヽ,、 ゙、', ヽ
. !,'! ! ,' ', ,t',,、!i- ‐ ''''ヽ、,'_''' ' `‐ 、-.ヽ',‐ ',
. ' ',iヽ, r ''"',レr<t' ',,r''うlli;`,` ,'.,' ',. ',
. i. l ヽ''´,r''',_,)lli r:';iiiii}.゙i i i ', , ',
i. .l ' ヽ,,;!:ir'''). ゞ,,,,,rう. l l i .i. i
!. ! ', ゝ,'"ニ´-‐,. '' "" " " " '' ' ‐t- i ! .l .!
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. ',', ',‐ヽ, , -っ ./,., .l / ,!!
. ',ヽ. ', `‐、,/ ノ ,、 '_,,、ノ!r‐'"l/从‐'
'、\`ヽ‐-/ ,,/‐'''、--‐ ' "l ̄ '
r' -.‐'‐,. '、,
,' ``ヽ,. ‐ ''./`''‐ 、
. ,、‐''l. r_,' ,' ',
. / ', ノ. i. '
r' ヽ、 .ィ'、. l , ',
', ``''''´./ ', ', '
〉、 /. ', ', ',
350 :
名無しのオプ:2007/02/08(木) 20:09:13 ID:8XCdjOEl
勅使河原「あの、さっきは怒鳴ったりしてすみませんでした(謝)」
探偵「もういいですよ。それより、すみませんがレモネードの材料を見せていただけませんか? どのように睡眠薬が仕込まれたのか、確認しなくてはならないので。」
勅使河原「あっ、はい。」
351 :
名無しのオプ:2007/02/08(木) 20:51:15 ID:mmQKQOHH
探偵「レモネードの材料に問題はないな。お話を聞くと睡眠薬を入れる機会は皆にあったようですね」
勅使河原「 すみません。私が隙をみせたばっかりに」
そのときホームズじゃなくて猫が「ミャー」と鳴いて飛び跳ねた。
その拍子に棚から写真アルバムが落ちて中から数枚の写真が落ちた。
おじさんがまとめたペンションの記念写真でもあるのだろうか、僕は落ちた写真を何気に見た。
なんとそこには、学生服姿のまだ若いおじさん(ペンションオーナー)と大阪のオヤジ 、黒真珠主人
榎木津礼次郎閣下、包帯男(藤田萌太朗)が笑いながら写っていた。
大阪のオヤジとおじさんが顔なじみだとは聞いていたが、初対面の振りをしている人が何人かいる。
いったいなぜ?・・・・・
それに、僕のおじさんが急に信用できない人のように思えてきた・・・・
352 :
名無しのオプ:2007/02/08(木) 21:03:56 ID:mmQKQOHH
僕はこの写真のことを探偵と勅使河原さんに見せた。
探偵「なるほど!こんなペンションにスキーもやらないような連中が集まっているのが不思議だったんだ。
顔なじみが知らん振りをして演技してるとは。この事件は根が深いぞ!
何か因縁や恨みなどがあるかもしれない。今まで動機の面から事件を考えてなかったな!」
興奮気味の探偵とは対照的に勅使河原さんは何も驚きを示さなかった。
僕はふと勅使河原さんも信用できない人のように思えてきた・・・・
この閉ざされた空間で信用できるのは、大学の同級生の彼女(友達以上恋人未満)しかいないのではないか。
353 :
名無しのオプ:2007/02/08(木) 21:07:11 ID:ylLuEuLW
僕は誰にも見られていないことを確かめて写真を素早くポケットにしまいこんだ。
――――その頃、地下室――――
名刀「鬼王丸」を脇に閣下が食料庫の前に座り込んだ。
その目は狂気を帯びている・・。
(もう、誰も信じられない・・・。誰であろうと鬼王丸の間合いに入った
人間は・・・・斬る!)
自室にこもる黒真珠&白水晶、彼女同様に閣下もまた自分の殻に閉じこもった・・・。
354 :
名無しのオプ:2007/02/08(木) 21:16:22 ID:LCnCSOpO
オーナー(横山はくたばった。次は俺か?閣下か?黒真珠か?まあいい。来るなら来やがれ!)
355 :
名無しのオプ:2007/02/08(木) 21:25:23 ID:cSuW51cu
オーナーは一人、離れの中でそう呟いた。
厨房から持ち出した包丁を持ちながら…
356 :
名無しのオプ:2007/02/08(木) 21:30:28 ID:7EDGmhbA
「グゥ〜〜〜〜!」
そうこう言っているうちにおなかが減ってきた。
閣下「ちょっと小腹が空いてきたな…地下の食料庫にでも行ってみるか。
357 :
名無しのオプ:2007/02/08(木) 22:03:34 ID:8XCdjOEl
少女は僕に言った。
「写真が合成でない保証はどこにもないわ。
もしかしたら、探偵さんか勅使河原さんが、あるいは他の人が仕込んだ罠かも。」
五歳児にしては口調が固いが、確かにその通りだ。
「それに、彼女さんだって、オーナーの一族よ。
ここの勝手は十分に知ってるから、今までのこと、出来るかも…」
「……………」
つまり、できる限り3人以上で行動するのが、見張りあってベストなようだな。
358 :
名無しのオプ:2007/02/08(木) 22:37:35 ID:fRyGzpyE
また「ミャー」といって猫がアルバムを引っ張り出し黄ばんだ新聞の切れ端を咥えた。
少女は僕に言った。 「なにかしら。この猫何かを私達に教えているみたい」
新聞を読んだ。
「学生たちお手柄 救命処置で表彰へ
昨夜、国道から落下したトラックの運転手の命を通りがかった学生達が救った。
榎木津礼次郎さんら数名は事故を目撃後、意識不明の運転手を川底に転落した運転席
から救い出し、迅速な応急処置を行い生命を救った。トラックは『大宝石展』の展示物
を輸送する途中で事故に会い積荷の一部が失われたという。
榎木さんは「サバイバルゲームでたまたま夜中に出歩いていたので事故を目撃しま
した。市民として当たり前のことをしただけです。人の命を救うのを優先したので、
荷台のドアから荷物が川に流されてしまうのは防げませんでした」と語った。
県警は、「荷物よりも人命を優先させるのは当たり前のこと」として学生達の行動
を賞賛。全員を特別表彰する考えだ」
そういえば、昔おじさん新聞に載るようないいことをしたっていってたなぁ・・・・
359 :
名無しのオプ:2007/02/08(木) 23:46:45 ID:spKCzgRg
榎木津礼次郎(えのき・つれじろう)
「ぁ!?」その名前と写真を見て勅使河原は重大なことに気が付いた
しかし、そのことを田中や少女に悟られてはならずと必死に平静を保った…
(フフフ…これでアレはわたしのものよ…)
360 :
名無しのオプ:2007/02/09(金) 06:57:11 ID:P3wkHEjC
なんだかんだで翌朝。
誰も起きて来ない。
探偵「みんな、朝御飯はどうするつもりなんだ?」
361 :
名無しのオプ:2007/02/09(金) 07:10:59 ID:qRpsczQ2
勅使河原「地下の食料庫には鬼王丸を抱えた閣下さんがいるので厨房の食材でで簡単な朝食しか・・。」
362 :
名無しのオプ:2007/02/09(金) 08:55:16 ID:tyoaQRsS
食卓には、勅使河原が用意した、パン、卵、ベーコン、サラダの簡単な朝食が整っていた。
誰一人口を開く者はおらず、無機質な食器の音だけが響く。
とその時、沈黙に耐えかねたかのように彼女(友達以上恋人未満)が話し始めた。
363 :
名無しのオプ:2007/02/09(金) 09:00:53 ID:w4R/HwzD
「黒真珠婦人や白水晶夫人は、このまま引きこもるつもりかしら?」
勅使河原
「後で、お部屋の前までお持ちします。あの様子では、多分出てはこないでしょうから。」
364 :
名無しのオプ:2007/02/09(金) 09:10:13 ID:6wXLlRV7
「ミャ〜」
猫が勅使河原の足元に擦り寄った
「あっごめんね。おまえのごはんもまだだったね」
そういうと勅使河原はキッチンへと戻った
365 :
名無しのオプ:2007/02/09(金) 11:55:03 ID:tyoaQRsS
「えっと…缶詰はどこかな…あ、あったあった。お前は本当にこれが好きねぇ」
勅使河原は缶詰「たまの伝説」を手に取りそう呟いた。その時、なぜだかこの事件が“伝説”になるような予感が、彼女にはしたのだった……
366 :
名無しのオプ:2007/02/09(金) 12:13:26 ID:cLtmV+69
(ちくしょう!主人公は僕でヒロインは彼女じゃないのか?)
と、心の中で出番の少なさを悲しんでいると彼女が
「私たち大丈夫なのかしら?みんなの反応がおかしいと思うのは私だけ?」
と囁いてきた。
「おかしいって?」
「気付かないの?みんな次は自分じゃないかって恐がってばかり。」
「心当たりがあるって事か・・・。」
「それにね。・・・死体をみても、あまり騒がないし悲しんでもいない・・・。」
367 :
名無しのオプ:2007/02/09(金) 14:38:39 ID:QylH9ebs
「と言う事は…犯人は僕たちなのか!?実は知らないあいだに勝手に…!」
僕は大声で喋っていた
「そうだ!昨日晩ご飯を食べた覚えだってない!まさか!?」
368 :
名無しのオプ:2007/02/09(金) 15:33:48 ID:w4R/HwzD
「ねぇねぇ。お姉ちゃん。 彼氏は選んだ方がいいよ。」
少女が、彼女に小声で耳打ちした。
「彼氏じゃないから。(怒)」
微笑みながら 少女に返す言葉に、少々の苛立ちを感じたのは
その場にいた誰にでも伝わった。
369 :
名無しのオプ:2007/02/09(金) 16:32:58 ID:tyoaQRsS
僕はショックを受けながらも、事件に考えを巡らせた。
…このペンションに集められた人々の共通点は…?
やはり、
>>358の一件が関係しているのか?
いや、そもそも皆を招待したのはオーナーなのだろうか?
僕は確認を取る事にした。
370 :
名無しのオプ:2007/02/09(金) 17:55:34 ID:P3wkHEjC
少女「だめよ。オーナーの姪の彼女さんも含めて、誰がどう嘘をついて、どんな罠を仕掛けているのかわからないのよ。」
僕「…じゃあ、どうすればいいんだよ…」
少女「次の殺人を食い止めるのよ。次は【焼死死体が穴の中】。つまり、ガソリンやシャベルをラウンジに持ってきて、みんなで監視しあうのよ。」
僕「ずいぶん熱心なんだね。」
少女「だって…次の被害者は『女』だから…」
371 :
名無しのオプ:2007/02/09(金) 18:21:46 ID:QylH9ebs
僕「でもガソリンから何まである場所はオーナーくらいにしかわからないんじゃないの?」
「私が知ってる…」
後ろから声が聞こえた。
その声は勅使河原のやろうか?それとも彼女(友達以上恋人未満)なのか?
とりあえず後ろを振り向いてみた。
372 :
名無しのオプ:2007/02/09(金) 19:25:59 ID:ZK8KstuN
意外なことに白水晶だった。
彼女「なぜここに?黒真珠夫人と一緒だったんじゃ?」
白水晶「ふん!あんな分からず屋とはいられませんわ」
僕「そうですか、でも灯油の場所は勅使河原さんも知ってますよね?」
373 :
名無しのオプ:2007/02/09(金) 19:28:46 ID:P3wkHEjC
探偵「ともかく、せっかくみんなが集まりかけてるんだ。みんな一緒に、灯油や地面を掘るものを集めておこう」
374 :
名無しのオプ:2007/02/09(金) 19:38:49 ID:J9z+GUnt
んっ なんだコレは…
紗理奈 ブービーマジック!now on sale
375 :
名無しのオプ:2007/02/09(金) 19:53:03 ID:P3wkHEjC
と、外の吹雪の音がそう聞こえたかどうだかさておき、
僕たちは勅使河原さんに従って灯油のある倉庫へと向かった。
376 :
名無しのオプ:2007/02/09(金) 21:21:25 ID:jhZSbFhk
倉庫の中は意外と整頓されており、灯油やガソリン、シャベルやスコップの在処はすぐに判った。
僕「手分けしてラウンジへ運びましょう」
探偵「そうだな」
僕らは凶器となりそうな物をすべてラウンジへ運ぼうと、動きだした。
そのとき!
「きゃあ!」
悲鳴が聞えた!
377 :
名無しのオプ:2007/02/09(金) 21:48:29 ID:P2Z/IECM
それは憔悴しきったおじさんの顔に勅使河原さんが驚いたのだ。
おじさんは徹夜で考えたのか、観念したのか、告白を始めた。
「最初は榎木さん、当時は大佐ってよんでたなぁ、榎木さんの冗談だと思ってたよ。
トラックを転覆させて宝石を奪うなんてね。だけどゲーム感覚で始めたら成功しちゃっ
たんだ。救命行為が新聞種になったのは予想外だったけど。
手に入れた宝石を換金するのは難しかった。 黒真珠主人のように換金しないで、
そのまま持っているやつもいた。
その内に横山(大阪オヤジ)がヤバいルートを見つけてきて換金することができた。
東国原なんて政治資金にして知事になったからなぁ。私も換金してね、パーツと
派手に使いまくったよ。余った金でこのペンションを買ったんだよ。
ただね、横山(大阪オヤジ)だけはバクチにはまってしまい、どうも有効に使わなかった
みたいなんだな。あっという間にゼロにして昔の仲間に金をせびる始末。
換金の秘密はあいつが全て握っている。誰がどの宝石をいくらで換金したかということを
ね。私もね、昔の犯罪をばらすぞ、って脅されて金をせびられていたんだよ。もちろん、
榎木閣下、東国原も脅されていただろうね」
378 :
名無しのオプ:2007/02/09(金) 21:55:41 ID:P3wkHEjC
「おじさん…もういいから、一緒にみんなでラウンジで休みましょう」
オーナーは彼女に支えられて、僕たちは道具を持ってラウンジに入った。
勅使河原さんがオーナーにホットミルクを渡した。
379 :
名無しのオプ:2007/02/09(金) 22:19:35 ID:NQ3vHpHw
ラウンジに入った探偵は急に叫び始めた。
「みなさん、第3の殺人は起こりませんよ。私が保証します」
皆は不思議そうに、探偵の説明に耳を傾けた。
「これは連続殺人ではないんです。
横山(大阪オヤジ)は脅迫状でみんなを呼びつけ、最初に、知事になったばかりの東国原に
金をせびったが断られたので殺してしまった。金づるを一人失ったが、遺体の一部と宝石
を置いてみんなに警告を発した。殺しも辞さない決意を示したのです。
そして人形や血で書かれた警告状で雪女伝説による連続殺人を匂わせたのです。
ところが彼は次に脅した相手に逆襲にあって殺された。第2の殺人です。
私にはこの第2の殺人の犯人はまだわかりません。しかし、この人は脅迫者を殺すという
目的は果たしたので、もう人殺しをする理由はないのです。
つまり第3の殺人は起こらない。絶対に起こらないのです。
私の探偵生命をかけてもいい。
だからみなさん、安心して普通の生活に戻ろうじゃないですか」
380 :
名無しのオプ:2007/02/09(金) 22:40:52 ID:qRpsczQ2
(伏線の回収はともかく話の筋はだいぶ通って来たなw)
381 :
名無しのオプ:2007/02/09(金) 22:43:48 ID:6wXLlRV7
探偵のその宣言も僕の不安を完全に消し去るまではいかなかった。
オーナーも黒真珠婦人も閣下も…そしてこの探偵もまだ何か隠しているのではないか
そう考えずにはいられなかった。少し自己嫌悪になるほどの疑心暗鬼だ
382 :
名無しのオプ:2007/02/09(金) 23:01:40 ID:g19CUb8h
オーナーの告白を受け黒真珠婦人は鬼婆の様な表情でオーナーに飛びかかり馬乗りになった!
黒真珠の手がオーナーの首にかけられる!
黒真珠「この馬鹿!!20年もかけて隠し通した秘密をゲロしやがって!!アンタのせいで
私たちは終わりよ!!」
オーナー「く、苦しい・・・。」
383 :
名無しのオプ:2007/02/09(金) 23:55:22 ID:QylH9ebs
オーナー「なにすんねん!ボケェ!!全部人のせいにしやがって!ふざけるな!」
さすがにオーナーもパチ切れた。
僕はこの光景がどこかで見たことがある気がした。でもそれはひとまずおいておこう。
384 :
名無しのオプ:2007/02/10(土) 00:23:07 ID:CMZAgc9w
醜い争いを横目に、白水晶婦人は彼女に話かけた。
「本当に これで終わりになってくれるのかしら?
第二の犯罪者は、目的を全部達成したのかしらね?」
385 :
名無しのオプ:2007/02/10(土) 00:28:13 ID:wqe6Lg/t
僕は二人を止めることが出来なかった。
いや彼らの身内である彼女や白水晶夫人も止めることはおろか、
ショックだったのだろう二人の争いを汚いものを見るような目で見つめていた。
二人を止めたのは探偵でも俯いてボソボソと呟く糸の切れたような閣下でもなく
僕のとなりに座りながらいつの間にかにいなくなっていた少女だった。
386 :
名無しのオプ:2007/02/10(土) 01:37:47 ID:0V7GV2Pk
「まだ終わりじゃないわ…きっと…」
少女の声に二人の動きはピタリと止め、青ざめた顔で少女を見つめた
何の根拠も無い言葉だったがラウンジは一転静まり返った
僕はその時あることに気がついた
387 :
名無しのオプ:2007/02/10(土) 03:26:14 ID:fr8cux9a
「ケンカしないで!」
少女は泣きそうな声で止めにはいったがつまづいてしまった。
しかしシャイニングウィザードに似たかたちになり黒真珠婦人にクリーンヒットした。
「げへぁ!」
黒真珠婦人は気持ち悪い声と同時に何かを落とした。
388 :
名無しのオプ:2007/02/10(土) 06:32:25 ID:Gny6/Y66
彼女「…ガラスの破片?…
! >301あの矢にくっついてた! あなた、犯人なの!?」
389 :
名無しのオプ:2007/02/10(土) 08:20:32 ID:wwJDVenO
そこへ軽自動車に乗ってきたセックスパンティーが華麗に登場『一行スレから謎を説くために来たんや!』
390 :
名無しのオプ:2007/02/10(土) 10:19:21 ID:Bp3Dbj/N
黒真珠はガラスの破片を見ても何の反応も示さなかった。
むしろ、彼女が何を言っているのかわからないという様子だ・・・。
391 :
名無しのオプ:2007/02/10(土) 10:27:25 ID:MPcqvdFa
銀田一「どういうことです?黒真珠夫人、あなたが犯人なら焦って全力で否定するところでしょう?早く言い訳しなさいよ」
つまらなさそうに呟く探偵。
彼女「なに危ないこと言ってるんですか!」
閣下「じゃあ裏を返せば夫人は犯人じゃねえってことか?」
392 :
名無しのオプ:2007/02/10(土) 10:39:00 ID:Bp3Dbj/N
一同は驚いて閣下の方を見た。
地下に篭っていた閣下が地下室から出て来ていたのだ!
だが相変わらず警戒心があるのか、脇には名刀「鬼王丸」を差している。
393 :
名無しのオプ:2007/02/10(土) 11:37:09 ID:CMZAgc9w
「水晶のカケラ?じゃないですか? 昨晩は、白水晶婦人と一緒だったし・・・
白水晶婦人 お洋服の水晶が取れている所は有りませんか?」
彼女の側で、カケラを見つめて 勅使河原が言った。
白水晶婦人
「え?・・・あら。袖のところの飾りが、欠けているわ。」
394 :
名無しのオプ:2007/02/10(土) 12:16:48 ID:TzdDGcAY
僕「白水晶婦人、その袖の飾り…いつ頃までちゃんとあったか覚えてますか?」
395 :
名無しのオプ:2007/02/10(土) 12:37:16 ID:0V7GV2Pk
「……もしかしたら、あの時(
>>278)かしら…」
白水晶婦人は自信なげに答えた
396 :
名無しのオプ:2007/02/10(土) 14:15:07 ID:wqe6Lg/t
僕「こら、今はダメだよ」
空気が読めずにビデオ(
>>389)を見始めた少女を静かに注意して止めた。
少女の行動にびっくりくしたせいだろうか?
活気のあった閣下をみた記憶(
>>392)を思い出していた。
僕(そういえば今の閣下は鬼王丸を持っていないな、どうしたをだろう)
僕のちょっとした疑問は行動を伴うことなくうやむやになって緊張した場の空気に流されて消えた。
けれど僕はまた思い出すことになる、その時は後悔と罪悪感を伴って…
397 :
名無しのオプ:2007/02/10(土) 15:06:13 ID:fr8cux9a
僕「そうだ、今までの出来事を思い返して見よう。」
398 :
名無しのオプ:2007/02/10(土) 15:50:29 ID:MnxEI1HB
オーナー「待ってくれ!まだやることが沢山あるんだ、とりあえず今日の夕食がない!」
399 :
名無しのオプ:2007/02/10(土) 16:10:43 ID:Gny6/Y66
探偵「その前に昼食ですよ、オーナー」
400 :
名無しのオプ:2007/02/10(土) 16:13:43 ID:8Gug8TnS
リンドン♪
カメラマン「いやあどうも!ここに来るまでに立ち往生しちゃって!」
髭面の体格の良い男が玄関に立っていた。
401 :
名無しのオプ:2007/02/10(土) 17:06:54 ID:NpsArmMU
「一男去ってまた一男・・・」
少女がうんざりしたように肩をすくめた。
402 :
名無しのオプ:2007/02/10(土) 17:44:04 ID:Gny6/Y66
勅使河原「…かさま、田中様!」
僕はハッと目が覚めた。>400から夢を見ていたようだ。そんな男はここにはいない。
オーナー「とりあえず、簡単ですがパスタとスープとサラダの昼食をどうぞ。」
403 :
名無しのオプ:2007/02/10(土) 18:53:46 ID:vAPRUcei
僕「もう料理で眠くなったりしませんよね?」
オーナー「ははは、まさか」
少女「じゃオーナーから毒味してちょうだい」
オーナー「ずいぶん信用されてないんだね、いいよお安いご用だ」
オーナーはごく自然に自分が用意した食事を口にした。
全員が固唾を飲んで見守っている。
404 :
名無しのオプ:2007/02/10(土) 19:01:39 ID:fr8cux9a
僕「ありがとうございます。」
僕はスープをゾゾゾと飲みほす。
勅使河原「大丈夫ですか?うなされてたようですが…」
僕「ええ、もう大丈夫です。少し夢を見ていたようで。」
勅使河原「そうですか、安心しました」
すると勅使河原さんは去っていった。
僕は最近新しい人間がこの屋敷にくる夢などをよく見る。これは何かの力がもう新キャラを出すなという事なのか。
それよりも僕の事を心配してくれた勅使河原さんは僕に気があるのかな。
内心ちょっとドキドキしていた。
405 :
名無しのオプ:2007/02/10(土) 19:04:52 ID:q5oa+HEo
もう殺人は終わりだ、と探偵が断定したせいか、昼食は和やかな雰囲気で始まった。
しかし探偵は「絶対にない」「絶対にない」を連発しすぎるので、みんなは当然
ダチョウ倶楽部の「絶対に押すなよ」を連想してしまい、嫌な空気になった。
調子にのった探偵は「次の仕事は第二の殺人犯を捕まえることだ」と大声で宣言し始めた。
アホンダラ! 犯人を刺激して必要もない第三の殺人を起こしたいのか!!
僕は密かに探偵、銀田一に対して殺意を抱いた。
406 :
名無しのオプ:2007/02/10(土) 19:12:52 ID:q5oa+HEo
勅使河原さんといえば前に見た水色と白のストライプの下着のことを思い出して胸と股間
が熱くなった。
そういえば、彼女(友達以上恋人未満)の下着はは何色なのか、僕に見せてくれてもいいんじゃ
ないか、せっかく旅行に来たのに、といったことを考えて、僕はある結論に達した。
「今夜、勝負をかけてやる!!」
407 :
名無しのオプ:2007/02/10(土) 20:28:35 ID:MPcqvdFa
というか彼女の名前すら僕はよく知らない。
まあ、何はともあれ今夜の布石としてそっと隣の席の彼女の腰に手を回した。
408 :
名無しのオプ:2007/02/10(土) 20:56:05 ID:0V7GV2Pk
(凍子?
>>194)
痛ッ!? 彼女のベルトには無数のトゲが。
409 :
名無しのオプ:2007/02/10(土) 21:24:13 ID:ojZPwoE7
いつの間にトゲなんか…
待てよ、そういえばあの時も(
>>27)あの時も(
>>39)あの時も(
>>44)
僕がこのペンションに到着してから、誰かに狙われている気がする。
最初はただの嫌がらせかと思ったが。まさかここにいる人全員で僕を罠に…
あの探偵も、彼女も全員が犯人じゃ―――
駄目だ、こんな時だからか、妙なことばかり考えてしまう。
410 :
名無しのオプ:2007/02/10(土) 21:54:58 ID:QXlYuOFg
もう、誰を信じていいのか分からない…
気分転換も兼ねて、僕は最近興味を持ち出したタロット占いに頼ることにした。
411 :
名無しのオプ:2007/02/10(土) 22:06:51 ID:Ot3zKgrJ
一枚目のカードは超レアな新庄のスターカードだった
412 :
名無しのオプ:2007/02/10(土) 22:15:30 ID:Ot3zKgrJ
『俺はトラップカードを一枚出してターンエンドだ!』
413 :
名無しのオプ:2007/02/10(土) 22:39:44 ID:vAPRUcei
一方そのころ、閣下は食料庫からビーフジャーキーとバーボンを見つけだし、
ひとり酒盛りをしはじめていた。
414 :
名無しのオプ:2007/02/11(日) 01:02:39 ID:mzv0i4Fk
「昔の事が部外者にバレてしまったのは誤算だったが…まぁいい…
あのことさえバレなければ…」
閣下は思わずニヤリと口元が上がった
415 :
名無しのオプ:2007/02/11(日) 01:05:51 ID:9OtmR0V/
二枚目のカードをめくろうとした時
「ミャ〜」
猫がネズミのオモチャをかじり、その次にお腹をなめ、白い壁を引っかいた。
それを何度も繰り返している。
ネズミは「ちゅー」か。お腹の「胃」のあたりをなめ、「しろ」い壁を引っかいた。
「ちゅー」「い」「しろ」、「ちゅーいしろ」、「注意しろ!」
後から思えばホームズという猫の言う事を聞いておけば、と思うのだが、僕は
その時に考えていたのは違う事だった。
416 :
名無しのオプ:2007/02/11(日) 01:12:50 ID:aMGNmxeG
銀田一を見ながら「けっ、ヘボ探偵め!」と猫は思った。
「これは同一犯による連続殺人なのに、間違った推理をして一人悦に入ってやがる。
なんで第一の殺人の後、みんながペンション中を探したのに大阪のオヤジ(横山)の
姿がなかったんだ? 寒い寒い屋外にでも隠れていたのかね? 無理だろ。
自分が探してる担当場所に横山をかくまっていてたのさ。
そして第一の殺人を横山のせいにして、次に横山の口をふさいだ。
ヘボ探偵よ、こんな調子じゃ第三の殺人はふせげないぜ。
それにしても、赤川の小説だったら、あの田中とかいうやつに合図を送ると分かって
くれんのにな。あの田中は鈍感ちゅうか、勘の悪いやつだなぁ」
三毛猫ホームズは不満タラタラだった。
417 :
名無しのオプ:2007/02/11(日) 01:29:15 ID:mzv0i4Fk
ミャーミャミャミャ ミャ〜ミャミャ ミャミャ ミャミャミャ
ミャミャ ミャミャミャ〜 ミャミャミャミャ ミャ〜
ミャ ミャミャミャ ミャミャ ミャーミャーミャミャミャ(以下略)
「うるさいぞ、バカ猫」
犯人特定の考えがまとまらないことに苛立った探偵は猫に八つ当りした
418 :
名無しのオプ:2007/02/11(日) 02:40:30 ID:CXmpMMER
猫「いって〜な!このカス」
僕は猫が喋れたらそういってるだろうと一人妄想した。
銀田一「さて閣下も地下室に戻ってしまった。ご飯はどうしようか?テッシー(勅使河原)」
419 :
名無しのオプ:2007/02/11(日) 03:26:28 ID:45iNUD0c
僕「ずっとオレのターン」
一人タロットカードをいじくる田中。
皆はシカトしている。
420 :
名無しのオプ:2007/02/11(日) 08:26:48 ID:NO9+N7aI
突然、少女がわらべうたの3番を歌いだした。
421 :
名無しのオプ:2007/02/11(日) 11:32:05 ID:CXmpMMER
彼女「やめて!」
その声は3回くらいはこだましただろうか。彼女は耳を押さえながら叫んでいた。
僕「どうしたの?落ち着いて!」
その時僕は口笛に弱いナメック星人を連想した。
422 :
名無しのオプ:2007/02/11(日) 11:51:23 ID:xaBjHmXw
〜〜〜〜〜場所は変わって「地下室」〜〜〜〜〜〜
地下室の冷蔵庫の前にしゃがみ込み酒盛りをしている閣下。
閣下
(犯人は20年前のメンバーを殺りに来ている。それは間違いねぇ・・・。
東、横山は殺られた。次は俺か?来るなら来やがれ・・。
その時はこの名刀「鬼王丸」で・・・。な、ない?どこにいった?
!!!!さっきラウンジに上がった時に盗られたか?畜生、誰だ?)
423 :
名無しのオプ:2007/02/11(日) 12:05:54 ID:NO9+N7aI
〜ラウンジ〜
彼女「田中くん…あたし…」
僕「?」
彼女「…ううん、何でもないの。ただ…」
僕「ただ?…」
彼女「…一度だけ、キスして。お願い。」
424 :
名無しのオプ:2007/02/11(日) 12:59:13 ID:J32elvAw
猫(!?凍子ちゃん!血迷ったの?え〜い、田中め〜!邪魔してやれ!)
425 :
名無しのオプ:2007/02/11(日) 13:14:24 ID:F0pSAVol
「シャーーーッ!!」
ホームズは田中に猫パンチを食らわせた!
凍子は難を逃れた。「ありがとホームズ、チュッ」
それを見て愕然とする田中。
426 :
名無しのオプ:2007/02/11(日) 13:58:25 ID:NO9+N7aI
彼女「でもね、猫ちゃん…あたしは田中くんとキスしたいの。」
そういうと彼女はいきなり僕にキスをした。
やがて彼女は唇を離して言った。
彼女「これが、最後のキスにならなきゃいいね…次のわらべうたで、あたし死んじゃうのかな…
田中くん…あたし怖い、怖いよ…(涙)」
427 :
名無しのオプ:2007/02/11(日) 14:33:55 ID:31OYSOM5
探偵「公衆の面前でそんなことをするとはなんたる白痴!うらやましいぞ、田中!」
探偵が吼えている。
だが僕は今の今までつれない態度をとっていた彼女が急にキスをしてくるという展開に疑問を抱いた。
こいつもしかして俺を色仕掛けで籠絡しようって腹か?
428 :
名無しのオプ:2007/02/11(日) 14:46:59 ID:CXmpMMER
僕「それでもいい!僕は決めたんだ
>>406で。人前だろうと!」
僕は服を脱ごうとしていた。
429 :
名無しのオプ:2007/02/11(日) 14:53:48 ID:xaBjHmXw
「シャーーーッ!!」
ホームズは田中に猫パンチを食らわせた!
凍子は難を逃れた。「ありがとホームズ、チュッ」
それを見て愕然とする田中。
430 :
名無しのオプ:2007/02/11(日) 14:57:54 ID:NO9+N7aI
黒真珠「やっぱりあなたが犯人なのね!?」
唐突に黒真珠婦人が叫んだ。
僕「な、何を突然…」
黒真珠「あのわらべうたよ!次は『女を守る男』が犯人だもの!」
僕「そんな…僕は―」
黒真珠「近寄らないで!あなたなんかと一緒にいられないわ!」
黒真珠婦人は急ぎ足に部屋へと戻っていった。
431 :
名無しのオプ:2007/02/11(日) 15:03:46 ID:45iNUD0c
僕は彼女がこんなにも弱っているところを見たことはなかった。
思えば彼女はいつも強気で僕のアタックをことごとくスルーしてきたのに
今回のスキー旅行は彼女から誘ってきたものだった。
何かこの事件が起こることを予感していたのだろうか?
まぁなんにせよ、いま彼女を守れるのは僕しかいない。
不安がる彼女に今度は僕からキスをした。
僕「これで最後のキスじゃなくなったよ(彼女を抱き締める)
凍子の不安を僕に分けてよ、代わりに凍子の心のスキマを僕が埋めるから
僕から離れないで、僕が君を何ものからもを守るよ、絶対に」
僕(決まったな)
432 :
名無しのオプ:2007/02/11(日) 15:03:59 ID:J32elvAw
猫(田中・・。クソワロスw)
433 :
名無しのオプ:2007/02/11(日) 15:32:35 ID:t5uXMYku
閣下「よし、今こそ飛び立てう。レッツ フライ ハイ!」
434 :
名無しのオプ:2007/02/11(日) 15:32:44 ID:NO9+N7aI
勅使河原「おとりこみ中大変失礼ですが、ほうじ茶をお入れいたしました。(棒読み)」
435 :
名無しのオプ:2007/02/11(日) 16:33:04 ID:m/J0hP2g
ドタバタ騒ぎが続く間、三毛猫ホームズは考え続けた。
東国原殺人の後、横山は姿を消していた。この狭いペンション内部か、離れのオーナーの
部屋にしか身を隠すところは無い。そして殺された状況から考えて、横山に隠れる場所を提供
した人間が横山殺しの犯人だ。
とすると、
1.僕や探偵などの外部の人間にはわからない隠れ場所を押さえてる人間
2.横山と示し合わせて、部屋に隠れている横山がいないふりをした人間
1.・・・・・オーナーが第一候補だ、もしかして勅使河原も?
2. ・・・・ペンションを捜索したのは自室に帰ってしまった包帯男以外の男性陣だ
436 :
名無しのオプ:2007/02/11(日) 16:33:45 ID:m/J0hP2g
犯行の特徴から見た、犯人の条件としては
東国原には薬品を飲ませ(<<257 ) 睡眠薬を多量に使用できる。薬剤に強い。
効果的なタイミングでみんなに睡眠薬を飲ませることができる。
ボウガンを部屋のオブジェに仕掛ける(<<311)発想がうかぶほど部屋の構造に詳しい。
437 :
名無しのオプ:2007/02/11(日) 16:34:30 ID:m/J0hP2g
動機の観点から見た、犯人の条件としては
遺体の一部を切り取ったり、ナイフの刺さった人形、血で書かれた警告文など、被害者へ
心理的な圧迫を与える行為が多い。 恨み?
わらべうた(雪女伝説)見立て殺人を装うことで、真の遠因である宝石強奪事件を隠そうと
したということは、被害者も加害者も20年前の宝石強奪事件の関係者と見ていいのではないか。
東国原殺しはダイイングメッセージを消し忘れたところから見て、計画外?慌てた?衝動的
な殺しだ。
しかし横山殺しは、爆薬の仕掛けに、押さえとしてボウガン、とかなり緻密で計画的だぞ。
438 :
名無しのオプ:2007/02/11(日) 16:38:47 ID:mzv0i4Fk
>>502-700 各人の思惑と推理
先走るな、もう少し待て……という視線を僕は猫に送った
439 :
名無しのオプ:2007/02/11(日) 16:42:55 ID:NO9+N7aI
閣下「うわあぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁ!!!!」
全ての あ に濁点がつきそうな悲鳴が、地下室からあがった。
440 :
名無しのオプ:2007/02/11(日) 17:05:31 ID:31OYSOM5
探偵「どうしました?閣下!」
真っ先に駆け出す銀田一。
続いて部屋にいたみんなも地下室に向かう。
彼女「邪魔な猫ねっ!」
哀れ猫は彼女に蹴飛ばされ、元通り壊れて動かなくなった。
僕(やっぱり畜生はダメだな)
僕らが着くと探偵がドアの前に立ち尽くしていた。
441 :
名無しのオプ:2007/02/11(日) 20:03:19 ID:J32elvAw
地下室で閣下が腰を抜かしていた。閣下「ゆ、幽霊だ!包帯男の幽霊が出たんだ!」
442 :
名無しのオプ:2007/02/11(日) 20:12:27 ID:CXmpMMER
猫(でも言葉話せないから意味ないんだけどね☆)
443 :
名無しのオプ:2007/02/11(日) 20:16:14 ID:NO9+N7aI
白水晶「もう嫌ですわ!部屋に帰らせていただきます!」
閣下「おっ、俺もだ!」
彼女「幽霊…いやっ、いやぁあぁあぁあぁ!!」
ドタバタ…
あとには探偵と勅使河原と僕と少女が残った。
ひとまずラウンジに戻った。
444 :
名無しのオプ:2007/02/11(日) 20:16:43 ID:B8PGVQB7
閣下の発言には誰もがあっけに取られた。
僕は閣下に言った。
「おい!コラ!殺すぞ?」
閣下は言った。
「nice to meet you」
445 :
名無しのオプ:2007/02/11(日) 20:36:05 ID:F0pSAVol
どうやら閣下は相当動揺しているようだ。
訳の分からない事を口走っている。
僕は閣下に何か飲み物を与える為、勅使河原をキッチンへと向かわせた。
446 :
名無しのオプ:2007/02/11(日) 20:45:51 ID:J32elvAw
閣下「田中君!ホントなんだ!酔っ払ってはいるがホントに包帯男がいたんだ!信じてくれよ・・」
447 :
名無しのオプ:2007/02/11(日) 20:51:03 ID:mzv0i4Fk
「それよりも閣下、鬼王丸とかいうあの刀が見当たりませんが、どうしたんですか」
僕は閣下を落ち着かせるために話題を変えた
448 :
名無しのオプ:2007/02/11(日) 20:57:30 ID:NO9+N7aI
閣下「うっ、うわぁあぁあぁあぁあぁ!!!」
閣下は僕の質問に取り乱し、自室に帰っていった。
449 :
名無しのオプ:2007/02/11(日) 22:28:45 ID:Wbj70Aj4
僕「彼女(友達以上恋人未満)を殺人鬼のいる所に1人でいさせるもんか!!」
僕は彼女の後を追いかけた。…下心満載で。
>>406 彼女の部屋に行く前に、取り乱した彼女を落ち着かせるアイテムが何かないかラウンジに寄った。…下心満載で。
(今夜こそは僕のココロを暖めて貰おう…!!下半身メインで。)
ラウンジを見回すと、何故か鬼王丸が鞘のない状態でテーブルの上に置いてあった。
450 :
名無しのオプ:2007/02/11(日) 22:45:14 ID:7aBS+Fj8
閣下以外の誰かがこれを・・・?!
いや、落ち着け僕。
次に殺人が起こるとしても、剣で殺されることは無いはず。
見立ての通りならば・・・
そう思いつつも、胸騒ぎがして僕は慌ててラウンジを出た。
451 :
名無しのオプ:2007/02/11(日) 23:34:13 ID:3HmI4Ehl
(あと50…)
僕の背後で、少女の囁きが聞こえたような気がした。
452 :
名無しのオプ:2007/02/12(月) 00:16:48 ID:y/9jbY4p
僕が向かった先はもちろん浴室だ!
体は綺麗に洗わなきゃ臭いと嫌われちゃうもんね><
453 :
名無しのオプ:2007/02/12(月) 00:28:02 ID:amWGww36
浴室には先客がいた
454 :
名無しのオプ:2007/02/12(月) 00:52:45 ID:Jt2ocriE
勅使河原さんだった。
勅使河原「キャッ!」
勅使河原さんは顔を赤くして体を隠し恥ずかしがっていた。
それを見た僕はもう我慢はできなかった。
455 :
名無しのオプ:2007/02/12(月) 08:02:18 ID:BGKLJqqO
しかし、
突然現れた猫によって、僕は落ち着きを取り戻した。
「すみません、勅使河原さん。」
僕は詫びを言って、2Fへ上がり、自室へ戻った。
456 :
名無しのオプ:2007/02/12(月) 11:18:31 ID:LOLa63kC
ん?自室のドアになにか紙が挟まっているようだ。
これはまさか・・・
僕は辺りを見まわし、誰もいないのを確認するとそっと紙を抜き取って自室に入った。
457 :
名無しのオプ:2007/02/12(月) 12:13:49 ID:BGKLJqqO
それはわらべうたの3番だった。
458 :
名無しのオプ:2007/02/12(月) 12:22:22 ID:rmYEb16r
「あーあ、見ちゃったんだ」
クスクスと笑い声がした。あの少女だ。
(ところで名前は何というのだっけ?とひとりごちる僕)
459 :
名無しのオプ:2007/02/12(月) 12:48:48 ID:Yr7Hlvir
(そうだ、ジェネみーだ。)
思い出した僕はジャムクリームコロッケを取りに台所に向かった。
すると、背後から・・・
460 :
名無しのオプ:2007/02/12(月) 13:11:57 ID:Md+ERz2R
「やっぱり君が犯人か!この変態め!」
探偵が絶叫に近い声で話しかけてきた。
461 :
名無しのオプ:2007/02/12(月) 13:39:04 ID:LOLa63kC
「ちょ、ちょっと待ってください!
なんのことですか?」
僕は慌てたあまり、探偵の前でさっき拾った紙を落としてしまった。
462 :
名無しのオプ:2007/02/12(月) 13:54:46 ID:BGKLJqqO
探偵「もういい。私とオーナーとで客室前の廊下を階段上から見張らせてもらう。これで事件は起こらないはずだ。」
隣の少女は、「私の名前は水城ゆり、ってゆーの」とか細く言った。
探偵「さぁ、田中くん、部屋に戻ってくれ。」
僕はおとなしく部屋に戻った。
463 :
名無しのオプ:2007/02/12(月) 14:10:53 ID:Jt2ocriE
215号室に戻った僕は、バスルームから水が漏れてる事に気付いた。
464 :
名無しのオプ:2007/02/12(月) 15:38:09 ID:GHfeB6Dl
嫌がらせか。
465 :
名無しのオプ:2007/02/12(月) 17:14:25 ID:amWGww36
僕はバスルームの扉を開き水を止めようとした…あれっ?
蛇口から水は出ていない…
466 :
名無しのオプ:2007/02/12(月) 18:24:22 ID:oTMCB5/+
それじゃあどこから水が…?
僕はバスルームの中を見回した
467 :
名無しのオプ:2007/02/12(月) 18:59:09 ID:h6RADo2B
ん?天井の角からポタリ、ポタリとホラー映画ばりに水が滴り落ちている。
468 :
名無しのオプ:2007/02/12(月) 19:54:03 ID:Jt2ocriE
僕は「湿気がすごいからな…」といってトイレで小便をし水を流そうした。
ガシャ…ガシャガシャ!
僕「水か流れない!!」
「おや、これは!?」
僕は何かに不自然な事に気付いた。
↓
469 :
名無しのオプ:2007/02/12(月) 20:35:49 ID:1MWfMTH3
水を溜め込むタンクは空であり、元栓がきつく
締められていたのである。
「誰が?昨日―今朝と使ったときはなんともなかった。
まして自分で閉めた記憶もない。」
470 :
名無しのオプ:2007/02/12(月) 22:02:22 ID:y/9jbY4p
ま、まさか…!!
僕はひとつの可能性に気づき慌てて部屋を飛び出した
471 :
名無しのオプ:2007/02/13(火) 01:06:09 ID:1HlMAyWJ
しかし僕はまたすぐに部屋へ戻って一言。
「だって何も思い付かなかったんだもの」
だが僕には幻聴が聞こえた…
(あと30)
472 :
名無しのオプ:2007/02/13(火) 01:57:03 ID:VDiWszLy
『コンコン』僕の部屋のドアを誰かがノックしている。
僕「はい」
探偵「銀田一だよ、話があるだが入ってもいいかな?」
僕「いいですよ」
といったもののさっきは僕のことを犯人とかってののしってたよな?どうしたんだ?
探偵が入ってくる。探偵に椅子を勧めてベッドに座僕
探偵「実は君に謝りたいと思ってね」
473 :
名無しのオプ:2007/02/13(火) 11:22:48 ID:yfKbaHI+
僕「ゴメンですんだら警察いらねんだよっ!!」
僕は切れてへびー級のパンチを探偵に叩き込んだ
474 :
名無しのオプ:2007/02/13(火) 11:59:36 ID:tvPKN4Ui
痛む拳を摩りながら奴を見下ろすと、打ち所が悪かったのか
探偵は仰向けに倒れたままピクリとも動かない。そんな、まさか―
しかしまだ
>>500には早い、死んではいない筈だ・・・
僕はわけのわからん理屈で納得すると慌てて彼を助け起こそうとした
475 :
名無しのオプ:2007/02/13(火) 12:41:58 ID:lNquIJsX
助け起こそうとした僕だったが、うっかり手が滑ってしまい、探偵の頭を床に打ち付けてしまった。
「ガコッ」
鈍い音が響いた。
(これはもうだめかも分からんね)
また脳内で声がする。一体何なんだ。
476 :
名無しのオプ:2007/02/13(火) 13:22:48 ID:1HlMAyWJ
そこへオーナーがはいってきた。
オーナー「大きい音がしたがどうかしたのかね!?」
僕「いえ、なんでもないです…」
オーナー「ん?探偵さんが倒れてる!?きみ!なにをしたんだ!」
オーナーは僕をせめる。その後ろでは探偵が不敵な笑いを浮かべながらしてやったりといわんばかりの顔をしている。
いやがらせか
477 :
名無しのオプ:2007/02/13(火) 15:55:57 ID:nUbwvJhl
ブシュゥゥゥゥウウウ
478 :
名無しのオプ:2007/02/13(火) 16:16:29 ID:yV8+D1QT
その頃スウェーデンでは御手洗潔が一言↓
479 :
名無しのオプ:2007/02/13(火) 18:08:11 ID:4BoYTg8d
また幻聴がした……。
いかん、探偵の罠で怒りに我を忘れそうになってしまった。
「いい加減にしてくださいよ。ったく」
だがこのやりとりから僕は一つの仮説にたどり着いた。
「オーナー、最初の殺人は衝動的なものだったのでは?」
480 :
名無しのオプ:2007/02/13(火) 18:24:48 ID:dt+HVoux
オーナー「なんだって!?」
探偵「どうしてそう思うんだ?」
僕「
481 :
名無しのオプ:2007/02/13(火) 19:02:53 ID:e5mt5iib
あっ… いえ、なんとなくですが…」
僕はあえて誤魔化した。推理を披露する前にまだ確かめておきたい事があった
482 :
名無しのオプ:2007/02/13(火) 19:14:38 ID:VDiWszLy
(勅使河原さんに彼氏がいるのかな?)
483 :
名無しのオプ:2007/02/13(火) 19:43:57 ID:yV8+D1QT
勅使河原さんの所へ急いだ。
彼女は部屋で引きこもっていた。
僕は挨拶をして聞いた
「あの…彼氏はいますか?」
彼女は脅えたような表情で答えた。
「い、いえ、いませんけど…どうしてですか?」
「いえ、何でもありません」
するとまた背後から声がした
銀田一「
484 :
名無しのオプ:2007/02/13(火) 20:01:17 ID:yfKbaHI+
勅使河原さんのハートを射止めるのはこの俺だぁ!!」
銀田一はそう叫んで勅使河原に口付けた
485 :
名無しのオプ:2007/02/13(火) 20:15:23 ID:lNquIJsX
バシーーン!!
平手打ちをくらい、倒れこむ銀田一。
その拍子に机の上の本が崩れ落ち、中から一枚の写真が舞落ちた。
僕は拾おうと手を伸ばした。
「止めて下さい!!」
勅使河原さんがものすごい勢いで僕の手から写真を奪った。
……ちらりとしか見えなかったが、そこに写っていたのは確かに勅使河原さんだった。
そしてその傍らには肩を組み微笑む男性。
何かが引っ掛かる。
…待てよ‥?あの男、見覚えがある…
486 :
名無しのオプ:2007/02/13(火) 20:28:19 ID:1HlMAyWJ
取りあえず聞いてみよう
僕「勅使河原さん今の写真の男性は誰なんですか?」
勅使河原「………………」
そのときドアが開いた。オーナーだった。
オーナー「物音がしたからきてみたんだが。ん、また君か!ウチのバイトになにしたんだ?」
勅使河原「この人が急に…」
その顔は悪意に満ちており僕にしか聞こえない声で「ざまあみろ」といわれた。
487 :
名無しのオプ:2007/02/13(火) 21:31:53 ID:pLS3hopf
探偵「ともかく、皆さん部屋に戻って!絶対に出ないで!オーナーと二人で廊下を見張ってます!」
僕らはおとなしく部屋に戻った。
吹雪は強くなったようだ。
その時、風の中から雪女の声が聞こえた、気がした。
(次の殺害トリックは考えてる…お願い、誰も部屋から出ないで…)
…まぁ、幻聴だろう。
僕はベットに寝っ転がった。
488 :
名無しのオプ:2007/02/13(火) 21:34:38 ID:QCVpsvK4
そして全員がそれぞれの部屋に篭った!
489 :
名無しのオプ:2007/02/13(火) 21:36:57 ID:yfKbaHI+
そして夜が明けた!
490 :
名無しのオプ:2007/02/13(火) 21:41:20 ID:pLS3hopf
朝食はオーナーによって、探偵の監視のもと、各部屋に運ばれた。
491 :
名無しのオプ:2007/02/13(火) 21:41:32 ID:VDiWszLy
(
>>487トリック乙)
ん、また幻聴だ。
暇なのでタロット占いでもしようかな?
492 :
名無しのオプ:2007/02/13(火) 21:46:58 ID:QCVpsvK4
廊下で見張る探偵とオーナーだった・・。
493 :
名無しのオプ:2007/02/13(火) 21:50:18 ID:pLS3hopf
少女――水城ゆり は、勅使河原とラウンジにいた。
勅使河原「ちょっと寒いわね。ココアつくるから待っててね。」
ゆり「うん。」
そして勅使河原の姿はキッチンに消えた。
494 :
名無しのオプ:2007/02/13(火) 21:58:26 ID:pLS3hopf
雪女(正体不明)は、覚悟を決めた。
もうあとにはひけないのだ。やるしかない…
495 :
名無しのオプ:2007/02/13(火) 22:02:11 ID:I27hw4eb
その頃僕は、オーナーと彼女の名前を思い出していた。
彼女(友達以上恋人未満)の名前は”畠中凍子”、オーナーは確か”棚橋達郎”だった筈だ。
ふと、ダイイングメッセージが頭の中をよぎった。
496 :
名無しのオプ:2007/02/13(火) 22:03:01 ID:QCVpsvK4
廊下にはオーナー、探偵。ラウンジにはゆり。キッチンには勅使河原。後は部屋だ。
497 :
名無しのオプ:2007/02/13(火) 22:08:36 ID:pLS3hopf
白水晶「あぁ、神様…」
498 :
名無しのオプ:2007/02/13(火) 22:09:20 ID:lNquIJsX
吹雪は強さを増していく。
まるで何かを予言しているように、僕には思えた。
499 :
名無しのオプ:2007/02/13(火) 22:11:51 ID:yfKbaHI+
水城ゆり(くるっ!くるわっ……!!)
500 :
名無しのオプ:2007/02/13(火) 22:13:16 ID:QCVpsvK4
勅使河原が炎にくるまれキッチンを飛び出した
501 :
名無しのオプ:2007/02/13(火) 22:14:03 ID:pLS3hopf
そして数時間後…
僕の彼女は浴室でカーテンを被せられた状態で死んでいた。
頭部は硫酸だか塩酸だかが大量に溜められたバスタブにつけられており、生前の面影は残っていなかった。
しかし、昨晩コーヒーを飲んだときに出来てしまった、右手の生々しい傷が、遺体が彼女であることを決定付けていた。
発見したのは、昼食ができたので呼びに来たオーナーだった。鍵がかかっていたため、スペアキーで開けたのだ。
その悲鳴に、全員が集まる事になってしまった。
502 :
名無しのオプ:2007/02/13(火) 22:15:47 ID:pLS3hopf
勅使河原「ふぅ、さっきは危なく火事に…えっ、凍子さ…きゃあぁあぁあぁあぁあぁ!!!」
503 :
名無しのオプ:2007/02/13(火) 22:42:24 ID:pVwF6Ueg
「落ち着きなさい!ああ、なんということだ。
わらべうたの通りになってしまったな。」
オーナーは勅使河原を諭しながら、探偵に言った。
「しかし君は第3の犠牲者は出ないと言っていたではないか!
まして彼女は20年前の事件の関係者ではない。いったい誰が!」
504 :
名無しのオプ:2007/02/13(火) 22:43:34 ID:VDiWszLy
田中は悲鳴を聞いて部屋を飛び出した。
ドアが開いている凍子部屋に向かうと驚愕しているオーナーと尻をついて震える勅使河原。
恐る恐る近づく田中。
無惨な姿の凍子が目にはいる。
凍子の肩を揺らす田中
田中「凍子凍子、目を開けてくれ」
続々と凍子の部屋に人が集まる。
凍子の脈を測ろうとする探偵。
田中「さわるな!!」
凍子の遺体を抱き締める田中。
505 :
名無しのオプ:2007/02/13(火) 22:46:20 ID:QCVpsvK4
とりあえず勅使河原は全身を包んでいた「怒りの炎」を沈めた。
506 :
名無しのオプ:2007/02/13(火) 22:48:20 ID:wyGb2ewU
「あ…あの、これが部屋のベッドの上に…」
勅使河原が二つに折りたたまれた、紙切れを持っている。
(なんだ、またダイイングメッセージか?)
そう思い紙を開く。それを見て僕は愕然とした。
(これは―――遺書――――――)
僕の中で何かが砕け散った。
507 :
名無しのオプ:2007/02/13(火) 23:41:34 ID:pVwF6Ueg
タイムテーブル:「僕」が山荘に来てから第1の犠牲者が出るまで。
【1日目昼頃】
ペンションに到着。彼女のおじさんこと「オーナー」と初対面。
水城ゆりに出会う。“犯人は田中”と「僕」の名前を言う。
【1日目午後】
この時点で
双子の姉妹の「黒真珠婦人」「白水晶婦人」
壊れた猫こと「三毛猫ホームズ」
「閣下^^」
「探偵(銀田一)」
「横山(第2の犠牲者)」
がペンションの客として来ていることが判明。
バイトの「勅使河原」登場もこの頃。
【1日目午後6時】
「僕」以外の携帯電話は通じる模様。
第1の犠牲者「東国原」もこの頃登場。
508 :
名無しのオプ:2007/02/13(火) 23:42:33 ID:pVwF6Ueg
【1日目夕食時】
ペンション内の客同士で自己紹介。
夕食後に「僕」は部屋へ。一悶着
あった後数時間眠りについてしまう。
※この間に山荘に向かう謎の男の描写。
【1日目夕食から数時間後】
「黒真珠婦人」の叫び声で目覚める。
1階浴室で入浴中、マスクをかぶった男に
覗かれたとのこと。詳細不明。
部屋に戻った後、「勅使河原」の悲鳴。
自室にて「横山」が変わり果てた姿で発見される。
509 :
名無しのオプ:2007/02/13(火) 23:45:38 ID:pVwF6Ueg
↑訂正
第1の犠牲者「東国原」
510 :
名無しのオプ:2007/02/14(水) 00:35:22 ID:rI2wfjnX
タイムテーブル乙
511 :
名無しのオプ:2007/02/14(水) 00:43:22 ID:8FfevE2k
これまでの事件が頭の中を駆け巡ったあと、僕は震える手で遺書を開いた。
そこには乱れてはいるが、確かに彼女の筆跡で
『雪女はわたし。すべてを凍てつかせるために黄泉帰った』
と書かれていた。
512 :
名無しのオプ:2007/02/14(水) 01:22:28 ID:BAJyjbr4
タイムテーブル:第1の犠牲者から第2の犠牲者が出るまで。
【1日目第一の犠牲者発生後】
・ダイイングメッセージ「ハンニンハタナ」
・被害者の手に握られていた手紙「かゆい うま」
・遺体は上半身のみ。下半身がない。
・これ以降≫310まで横山の姿が見えなくなる
「勅使河原」が電話で警察に通報。雪のため到着が遅れるとのこと
↓
包帯男こと「藤田」登場。
とりあえず遺体を放置して夜が明けるのを待つ。
【2日目早朝】
現場を封鎖。
↓
その後朝食。携帯電話、有線を含めて不通となる。
↓
各人が疑心暗鬼に陥る。この時点でこの地方に
伝わる雪女伝説を知る。
↓
「横山」の部屋で「勅使河原」が
「下半身の一部」を発見する。猫が
咥えていた。
↓
そばで黒真珠を見つける。「黒真珠婦人」の持ち物で
あることが判明。血が大量に付着。
513 :
名無しのオプ:2007/02/14(水) 01:23:40 ID:BAJyjbr4
【二日目朝食後】
横山捜索の為自室に戻った「藤田」を除く男性陣でペンション内を
調べる。女性たちはラウンジ。
一階捜索班:僕、オーナー、壊れた猫
二階捜索班:探偵、閣下
↓
地下室にてオーナーが閣下の刀を見つける。
刀には髪の毛(女性のものらしき)
↓
料理を作るとオーナーと別れラウンジに向かう階段で
藤田と出会う。彼の自室にて手紙「かゆい うま」に
使われたとおぼしき1枚目が破られたメモ帳を発見。
↓
2階捜索組と合流
横山の荷物が見つからないとのこと。
↓
医学生である「勅使河原」が東国原を検死。毒物を飲ませた
後紐のようなもので絞殺したことが判明。殺害場所が異なる
可能性あり。
【2日目昼食時】
各人の憶測、推察。
514 :
名無しのオプ:2007/02/14(水) 01:24:22 ID:BAJyjbr4
【二日目昼食後】
「僕」が部屋に戻る途中の廊下で、食器用ナイフが
突き立てられた人形を発見。『罠に導かれし愚か者め。
正義の刃がお前の胸に!』と張り紙が・・
【2日目午後12時】
場面は変わりラウンジに「僕」と「彼女」と「勅使河原」。
キッチンに向かった勅使河原の悲鳴で全員がラウンジへ。
キッチンの壁にはわらべうたの2番が血文字で書かれていた。
↓
オーナーがいないことに気づき離れへ。
※この間オーナーは外の倉庫で薪を取りに行っていた。
↓
万が一の為に全員ラウンジに篭ることに。
勅使河原のいれた飲み物をすする。
↓
睡眠薬のようなものが混入されており
全員(?)が一時意識を失う。
↓
時がどれほどたったか意識を回復する。
↓
前触れもなく扉が開く。そして包帯男が倒れる。
515 :
名無しのオプ:2007/02/14(水) 08:39:01 ID:Ku6cYGaQ
(おいおい、密室ものかよ、素人が。赤川先生でも難しいのに。
いや、この場合「赤川先生でも」って表現はいかがなものか・・)
僕には猫が複雑そうな顔をしているのを見た。
516 :
名無しのオプ:2007/02/14(水) 09:34:52 ID:CrPHHctX
だが悲しみにくれていた僕はすぐに自室に戻りベッドにすがりつき泣いた。
シーツは生乾きだった。
517 :
名無しのオプ:2007/02/14(水) 12:25:58 ID:XGAh3SB1
猫(頼りにならない奴らばかり・・。俺様が凍子ちゃんの部屋を検証してみるか・・。)
518 :
名無しのオプ:2007/02/14(水) 13:54:40 ID:d5TvmpgT
まずは遺書が本当に凍子の筆跡で書かれた物であるかを確かめよう
猫は凍子の荷物をさぐった
519 :
名無しのオプ:2007/02/14(水) 15:23:58 ID:uJJiiIiF
凍子の鞄からは
セーター等の衣服、ゲームボーイ、化粧品が発見された。
ん?生理用品は?無い。犯人が奪ったのか? んなこたーない
猫はある可能性に行き渡った。
その可能性とは
凍子が妊娠していた可能性。
そして猫は化粧品の中から『そのまんま産婦人科』のカードも見つけた。
僕は猫と同じ結論に至った。
やっぱり彼女は妊娠していた。
520 :
↑:2007/02/14(水) 15:25:11 ID:uJJiiIiF
そう!僕は猫の行動を一部始終観察していたのだ!
521 :
名無しのオプ:2007/02/14(水) 15:59:57 ID:HgXIIe+s
僕「妊娠!いったい誰の子だ!?少なくとも俺ではない!俺はまだ一度も・・・一度も彼女とは・・・・・・・・」
うわぁぁぁああああああああん
522 :
名無しのオプ:2007/02/14(水) 16:10:17 ID:ji2Wjw3M
(バレンタインにチョコ一つ貰えない喪男にはおあつらえ向きな展開ね)
ゆりの呟きが聞こえた気がした。
523 :
名無しのオプ:2007/02/14(水) 17:40:44 ID:MBNHljTX
でも…
よくよく見渡すと、来たときに持ってきたはずの大きな青いトランクが無い…
なぜだろう?…
524 :
名無しのオプ:2007/02/14(水) 17:51:52 ID:MBNHljTX
勅使河原「これじゃ、部屋に閉じ籠っていても、身を守れないんじゃ…」
黒真珠「いやっ、いやっ!」
オーナー「ともかく、ここは酷い臭いだ。(鍵を解除し窓を開けながら)ひとりひとりバラバラだと、危険だ。仕方ない、ラウンジに移動だ。」
探偵も今回は申し訳なさそうに従い、僕たちはラウンジの椅子に座った。
そして、ゆりがわらべうたを歌う…
525 :
名無しのオプ:2007/02/14(水) 18:01:28 ID:7mh1Eoxk
526 :
名無しのオプ:2007/02/14(水) 18:19:55 ID:d5TvmpgT
このまま推理合戦に雪崩れこむのか?
僕は虚空に向って問うてみた
おっとこんな場所で雪崩だなんて不吉なことを……
527 :
名無しのオプ:2007/02/14(水) 18:27:30 ID:CrPHHctX
ってことで
「探偵さん推理してくださいよ。」
僕はデカい態度を取りながら言った。
528 :
名無しのオプ:2007/02/14(水) 19:00:14 ID:HgXIIe+s
すると探偵は「犯人は君だ!!!」と大声で叫び、人差し指を僕に突きつけた
探偵「君のそのでかい態度は怪しすぎる!!完全犯罪をやってのけたという手応えから絶対に自分は
捕まらないという自信があるのだろう!だからそうやって余裕で構えてられるのだ!
どうせ私みたいなへぼ探偵が解決できるはずはないと小馬鹿にして、心の中であざ笑って楽しんでいるのだ!
違うか!?いや、違わない!絶対にそうだ!!私にはわかる!私は探偵だ!探偵なんだからそれくらい
わかっている!!私は探偵なんだよ!?裏の裏の裏をかく天才なんだよ!?読みが外れて残念だったな!
君の考えはずばっとお見通しなのだ!!どうだ反論できまい!悔しいか!?悔しいだろう!!!!」
529 :
名無しのオプ:2007/02/14(水) 19:24:16 ID:QucXXeKA
探偵がまくし立て終わると同時に両隣の黒真珠夫人とオーナーが僕から距離をとった
冗談じゃない、まさか今の探偵の推理を信じているんじゃ・・・・・・
530 :
名無しのオプ:2007/02/14(水) 19:28:28 ID:E7/7GWII
(毒チョコみたいな展開にwktk)
また頭の中で幻聴が聴こえる…。
しかし、今はそれどころではない。自分が犯人にされかかっているのだ。
「探偵さん、僕が犯人と仮定して良いでしょう。ただ、もう少し論理的な推理をお願いします」
531 :
名無しのオプ:2007/02/14(水) 19:40:51 ID:XGAh3SB1
僕「僕は部屋から出ていない。あなたとオーナーが廊下で見張っていたじゃないか!」
532 :
名無しのオプ:2007/02/14(水) 20:28:08 ID:8FfevE2k
探偵「言われてみれば、その通り。こんな鈍い男が私の目を欺いて犯行に及ぶことは不可能だ。疑ってしまって失敬」
なんだか納得いかない論理で態度を翻す探偵。
黒真珠「けどなんだかトリック?みたいなものがあるんじゃありません?」
探偵「そっか。じゃあやっぱりお前か!」
533 :
名無しのオプ:2007/02/14(水) 20:33:04 ID:/p85bDEQ
勅使河原「探偵さんとオーナーがグルなら今までの事件は簡単だったんじゃないですか?
操作の主導権を握っていたのも、私たちの行動を指示していたのもお二人ですから」
ポツリ珍しく勅使河原さんが援護射撃をしてくれたことに動揺する僕
こ、これが、恋?
534 :
名無しのオプ:2007/02/14(水) 20:38:32 ID:ji2Wjw3M
オーナー「君、仮にも雇い主である私に向かってなんてことを言うんだ!」
535 :
名無しのオプ:2007/02/14(水) 21:02:07 ID:BkmQFsDj
「一体誰が犯人なんだ…?」
それぞれの頭の中で、それぞれの思惑が働く。
536 :
名無しのオプ:2007/02/14(水) 21:26:48 ID:ozJYA7zV
ずっと黙っていた閣下がニヤニヤしながらつぶやいた。
「凍子って女は自殺なんじゃねーのか?
あの女は何かの拍子で20年前の宝石事件を知っちまったんだろうな。
それで宝石目当てに東と横山を殺っちまったんだぜ。
でも罪の意識に耐え切れずに自殺したってわけだ。
それなら筋が通るぜ?」
537 :
名無しのオプ:2007/02/14(水) 21:40:43 ID:d5TvmpgT
「彼女を侮辱するな!」
僕の怒声で返したが、そのあとが続かずまた黙った。
「あぁもううんざりだわ!」
白水晶婦人が突然大声をあげた。一同の顔が自分に向いた後
「はっきり言うわ。わたしがここに来た目的は姉さん達の宝石を奪うためよ」
と告げた。
538 :
名無しのオプ:2007/02/14(水) 21:43:45 ID:HgXIIe+s
オーナー「姉さん達?」
白水晶「ええ、そうよ。私の姉さん、つまり水城ゆり、あなたの宝石をね!」
539 :
名無しのオプ:2007/02/14(水) 21:47:02 ID:ozJYA7zV
僕「・・・・・!」
猫「・・・・・!」
探偵「・・・・・?」
オーナー「・・・・。」
閣下「・・・・・。」
黒水晶「・・・・。」
勅使河原「・・・・・(チッ!)」
540 :
名無しのオプ:2007/02/14(水) 21:54:22 ID:XGAh3SB1
閣下「へっ!こんなクソちびが何だってんだ!」
541 :
名無しのオプ:2007/02/14(水) 21:56:24 ID:HSIfbJE/
ゆり「そう実は白水晶と黒真珠は双子ではなく三つ子。一が姉金剛石夫人とは私のこと。私達三人はことあるごとに入れ替わっていたのよ」
Ω ΩΩ「ナンダッテー」
ゆり「な〜〜〜んてな」
542 :
名無しのオプ:2007/02/14(水) 22:02:43 ID:ozJYA7zV
|三|__
/\____\
|ロ | 田田 |
|ロ | 田田 |
543 :
名無しのオプ:2007/02/14(水) 22:09:26 ID:vodpzp0n
「ところで、詳しい死因は解剖して見なければ何とも言えないが、
硫酸や塩酸で顔を焼いて自殺するよう人は,まずいないだろうな。」
探偵は閣下に向かって言った。
544 :
名無しのオプ:2007/02/14(水) 22:13:57 ID:ji2Wjw3M
勅使河原「硫酸はともかく、塩酸なんかであそこまで顔が焼けたりするんでしょうか?」
545 :
名無しのオプ:2007/02/14(水) 22:23:33 ID:ozJYA7zV
猫(市販だと濃度、37重量% = 12 mol/L の物が一般的だけど、
もともと腐食性があるから皮膚に炎症を起こすのは可能ですが何か?)
546 :
名無しのオプ:2007/02/14(水) 23:10:53 ID:d5TvmpgT
「市販だと濃度、37重量% = 12 mol/L の物が一般的だけど、
もともと腐食性があるから皮膚に炎症を起こすのは可能だと思います」
あれ? 僕に口が勝手に・・・
547 :
名無しのオプ:2007/02/14(水) 23:15:28 ID:ji2Wjw3M
探偵「塩酸でも濃度が高けりゃ十分焼き得るんだよ。よくその程度で医学部に入れたね」
勅使河原「すみません……」
僕は、勅使河原さんがしたり顔をした猫をイライラした様子で蹴飛ばすのを見逃さなかった。
548 :
名無しのオプ:2007/02/14(水) 23:18:57 ID:MBNHljTX
いきなり閣下が白水晶婦人に平手打ちをした。
バチーン!
白水晶「…取り乱してごめんなさい。そうよね、五歳児のゆりちゃんとあたしたちが、みつごのわけないわよね。」
場に落ち着きが戻った。
549 :
名無しのオプ:2007/02/14(水) 23:46:52 ID:8FfevE2k
閣下「いや、ワシこそぶしつけな真似をしてすまんかった。ただ夫人を正気に戻すためにはこれぐらいしないと」
探偵「だが本当にこの遺体は凍子さんなのか?大阪オヤジの時のような入れ替わりトリックがあるんじゃ………」
550 :
名無しのオプ:2007/02/15(木) 00:01:13 ID:hiBuV9Tr
「このメンツで、いったい誰と入れ替わるというんですか?!」
僕はとっさにそう叫んだが、そのとき頭の片隅になにか引っかかるものを感じた。
551 :
名無しのオプ:2007/02/15(木) 00:05:09 ID:FAONbgtW
「そうだ!猫、猫だ!猫と入れ替わったんだ!」
僕は興奮した。凍子は生きてる!
552 :
名無しのオプ:2007/02/15(木) 00:08:21 ID:3rBwNJRH
オーナー「しかし、もしわらべうたの4番の殺人が起こるとして、一体どんな見立てになるというんだ?」
白水晶「確かに…4番は歌詞が抽象的ですよね…」
閣下「防ぎようがないのか?」
勅使河原「ねぇ、ゆりちゃん、わらべうたの4番を歌ってくれる?」
水城ゆり「えっ、…うん。えっとね…
553 :
名無しのオプ:2007/02/15(木) 00:37:43 ID:i6gP1cch
ゆり「は〜りつめた〜ゆみのぉ〜」
554 :
名無しのオプ:2007/02/15(木) 00:58:06 ID:JV82qtpb
ゆり「あっまちがえた、てへ」
♪女と男 疲れはて
南からきた 春風に
溶けて消えよう 思ったが
片方山に 残された
555 :
名無しのオプ:2007/02/15(木) 01:04:45 ID:3RSc+AYB
ちょっと待てよ・・・・
こんな犯人探しは意味が無い・・・・
どうやって自分達の身を守るかを考えたほうがよくないか?
みんなcoolになれ
..:::::::::::::::::::
..:::::::::::::::
. .......::::::::::
Λ_Λ ..:::::
/彡ミ゙ヽ)ー、 ...
/ /:ヽ、ヽ、:|..::
/ /:: ヽ ヽ| .:.
 ̄(_ノ ̄ ̄ ̄ヽ_ノ
556 :
名無しのオプ:2007/02/15(木) 01:12:51 ID:3rBwNJRH
黒真珠「この歌詞じゃ、次に狙われるのがどういう人なのかはわからない…
そして、横山さんはみんなでいる時、凍子さんはひとりでいる時に殺されてしまった。
つまり、もう私たちに…為す術はないのでしょうか、探偵さん?」
探偵「……………」
探偵は落ち込んでいる。
557 :
名無しのオプ:2007/02/15(木) 01:31:46 ID:JV82qtpb
彼女と猫が入れ替わる…はずはないか…
僕は我にかえった。
僕にはひとつ確かめたいことがあった。
僕はラウンジの家具や置物の下をくまなく見て回った。
「あった…」ちょうど中央のテーブルの足に盗聴機が仕掛けてあった。
僕はその盗聴機にむかって叫んだ
「いいかげん出てきたらどうだ、亜理沙」
558 :
名無しのオプ:2007/02/15(木) 02:18:31 ID:v1UnP9wr
その名前を聞いて、あからさまに表情を変えうわずった声でオーナーが言った。
「な、なんで君が彼女のことを知っている?」
おや?
「いえ、こんなものが仕掛けられていましてね。ここに来る前に彼女が何か知っている風だったから彼女の仕業かと」
「馬鹿な、彼女は一年前に自殺したんだ、このペンションで」
「本当ですか、勅使河原さん?」
「すいません、私は半年ほど前から働き始めたもので・・・」
ふむ、オーナーの話が本当だとしたら、此処へくる間際に会った亜理沙は誰だというのだろう?
559 :
名無しのオプ:2007/02/15(木) 03:34:49 ID:FAONbgtW
いや待てよ。僕が会った亜理沙と自殺したという亜理沙は別人ではないか?
現実的に考えればそうなる。
僕はオーナーに尋ねた。
「オーナー。その自殺した亜理沙にはお尻の割れ目付近に小さなホクロがありましたか?」
「ああ、あったね」
間違いない、同一人物だ!これは一体・・・
560 :
名無しのオプ:2007/02/15(木) 03:50:04 ID:qKyfPGpR
探偵は胸騒ぎを覚えていた。
この事件はかつて私が遭遇した中でも最大級の難事件だった、
黒仏殺人事件と同様の経過を辿るのではないだろうか。
だとすると我々は根本的な間違いを犯している事になる・・・
不安をかき消すように探偵はオーナーに尋ねた。
561 :
名無しのオプ:2007/02/15(木) 08:21:40 ID:3rBwNJRH
勅使河原「あっ!」
僕「?」
勅使河原「違います、ここで自殺騒動があったのは一昨年。しかも男の方で、未遂で終わりましたよ。」
オーナー「ああ、そう言えばそうだった。それから、それは盗聴機に見えるかもしれないが、ただクリスマスの時の飾りが残っていただけだ。」
勘違いも甚だしい事だ。
その隣でゆりが、「トリック・展開上こうしなくちゃ。ごめんなさい。」と呟いた。
恐らくは幻聴だ。
黒真珠「…何か、食べましょうか?」
562 :
名無しのオプ:2007/02/15(木) 11:04:27 ID:i6gP1cch
探偵「じゃあ俺はハンバーグたべたいな」
僕(ハンバーグだって!?)
563 :
名無しのオプ:2007/02/15(木) 11:24:23 ID:Pz82iI5g
僕はとりあえず部屋に戻って考える事にした。
とりあえず叙述トリックではない事を証明するために考えた
僕は男で、大学生、今回、この旅行に参加したのも偶然で決して犯人ではない
彼女は確かに死んでいた。
すると探偵が入ってきた。
「僕はさっきまでずっと考えていたんだ、やっぱり君が犯人だよ。堪忍したまえ
このネクロファイルが!」
ちなみに僕にはいかなる性癖もない、通常だ。
僕は探偵の一言に絶句した。
すると後ろから黒真珠と閣下^^が入ってきた。
閣下^^「
564 :
名無しのオプ:2007/02/15(木) 12:27:14 ID:rclAmX7G
勅使河原さん、私は和風ハンバーグ(大根おろし添え)が食べたいな^^」
565 :
名無しのオプ:2007/02/15(木) 12:43:08 ID:JaVrEZZS
黒真珠「貴男方、人の遺体を見せられているのに、よくお肉なんて食べる気になれますわね」
566 :
名無しのオプ:2007/02/15(木) 14:40:30 ID:i6gP1cch
男達「雑食ですから」
567 :
名無しのオプ:2007/02/15(木) 17:41:57 ID:URFIqFI6
食事は一同揃って静かに謹んで終了した。
尤も女性人はスープや紅茶だけなど軽く済ませていた。
事件後、迷走ぶりも含めてリードしてきた男性人は明らかに無理していた。
食べたくもないハンバーグを頬張る姿は涙ぐましかった。僕は半分以上残してしまったが…。
後どれ程の間この山荘に閉じ込められねばならないのだろうか?皆が皆限界になりつつあった。
今はたぶん最後の小康状態なのだろう。次に何かが起きたらどうなるか最早悲劇しか想像できない。
僕はまだどのように行動をすればよいのか迷っていた。
568 :
名無しのオプ:2007/02/15(木) 19:24:52 ID:ZppzZQlc
猫(俺はこのペンションの誰かに壊された・・。誰だ?もしや、それが・・!)
569 :
名無しのオプ:2007/02/15(木) 19:32:30 ID:i6gP1cch
猫「ニャニャン。ニャンニャニャニャ、にゃあお」
探偵「うるさいぞ、このポンコツ猫!」
猫「にゃあ…(自分喋れないじゃん)」
570 :
名無しのオプ:2007/02/15(木) 19:50:15 ID:Pz82iI5g
僕はもしもの時のために母宛の遺書を書いておく事にした。
拝啓母上様
私は無知な故、この社会が人間の手によって造られたのか、神がこの世界をお造りになったのかはわかりません
しかしいずれの場合も私はこの社会の波に乗っていけなかったようです。
私の文才の無さをお笑いください、こんな私が伝えたい事
それは『愛』が如何にこの社会が成り立つ上で重要か、で御座います。
『愛』とは何か?恋愛の『愛』は男女間又は美に対する性的所有欲。愛国心の『愛』は郷土愛の愛。
家族愛の『愛』は家族に対する思いやり。など『愛』を語るには哲学、生物学、社会学等の知識が必要です。
生憎私はそのような博学者では無いのでここで『愛』について語る気は御座いません。
とここまで書いて僕は失笑してしまった。これが本当に自分が書いた文なのか?僕は気づかない内にニヤニヤしていたらしい。
そんな僕を見て探偵が
「な、何少女を眺めながらニヤニヤしてるんだこのロリータ・コンプレックス星人!」
目の前には少女が此方を向いて体育座りをしていた。丁度スカートの中からパンツが見えるアングルだった。
しかし僕にはそんな気など無かったので、ハハハ、何を言ってるんですか、とクールにやり過ごそうと思ったけど
「ウヒヒヒヒ、何言ってるんですかぁ〜、ウヒヒ」と如何にも下品に言ってしまった。
結果僕はロビーの真ん中で縛られる事になった。
571 :
名無しのオプ:2007/02/15(木) 19:51:38 ID:B9cwGEiA
三番町にあるディスクユニオンのやつらが歩きタバコをいつも
しているんだけどどうにかならんか?
前もうちのマンションのところに吸殻捨てたし。
夜中だから区役所のやつらも見回りしてないし。
〒102-0075
東京都千代田区三番町28 秀和三番町ビル7F
代表取締役社長 廣畑雅彦
ユニオン経営理念
ユニオングループは、音・映像・情報のスペシャリスト集団として、
新たな価値創造と、可能な限りのオリジナリティ―を発揮し文化に貢献する
572 :
名無しのオプ:2007/02/15(木) 20:00:06 ID:JV82qtpb
ことを母上に誓います。それでは、さようなら
――僕は遺書を書き終え筆を置いた
内容が途中から支離滅裂になってしまったが、今の混乱した気持ちを伝えるため
そのままにした。
573 :
名無しのオプ:2007/02/15(木) 20:06:46 ID:Pz82iI5g
僕が遺書をあらためて読んでいると閣下^^が横から覗いてきた。
見ると表面では平然としているが、心の内では困惑している事がわかる
「き、君は廣畑雅彦を知っているのか?」と聞いてきた
「ええ、いつも煙草を注意してくる輩いるんで困っていると言っていました。それで2ちゃんねるで
三番町にあるディスクユニオンのやつらが歩きタバコをいつも
しているんだけどどうにかならんか?
前もうちのマンションのところに吸殻捨てたし。
夜中だから区役所のやつらも見回りしてないし。
〒102-0075
東京都千代田区三番町28 秀和三番町ビル7F
代表取締役社長 三番町にあるディスクユニオンのやつらが歩きタバコをいつも
しているんだけどどうにかならんか?
前もうちのマンションのところに吸殻捨てたし。
夜中だから区役所のやつらも見回りしてないし。
〒102-0075
東京都千代田区三番町28 秀和三番町ビル7F
代表取締役社長 廣畑雅彦
って言う書き込みが出回っていて迷惑しているんだって。」
「お、お前と廣畑はどのような関係だい?」
「何を隠そう僕はユニオングループの社員ですよ。」
言うと閣下は恐ろしい顔で此方をみてきた。そして
「おい!探偵!こいつのロープをもっときつく占めろ!」
といった。
574 :
名無しのオプ:2007/02/15(木) 20:22:35 ID:ZppzZQlc
「バチーン」 探偵の平手打ちだ。僕は570から 573まで夢を見ていたらしい・・。
575 :
名無しのオプ:2007/02/15(木) 20:48:23 ID:Pz82iI5g
と言う夢を見ていた。
576 :
名無しのオプ:2007/02/15(木) 20:53:55 ID:y1nDFEDD
しかし、ここに来てから僕はやたらとうたた寝をしてしまっている。
疲れているんだろうか・・・
いや、もしかして誰かが睡眠薬を・・・
577 :
名無しのオプ:2007/02/15(木) 20:54:51 ID:SCzAK7zi
「もう嫌だ!何故、此処の皆が訳の分からない夢を見なければならないんだ。」と、此処に居る
僕=田中
少女=水城ゆり
壊れた猫=ホームズ
黒真珠婦人
榎木津礼次郎
白水晶婦人
探偵=銀田一
オーナー=棚橋達郎
勅使河原
の全員が思った。
外の嵐と、我々の中のアラシが少し弱くなった様だ。
578 :
名無しのオプ:2007/02/15(木) 20:56:26 ID:kRbxkwS2
まあ何はともあれ僕は筆おろしを済ませないままに、筆をおいた。
ちなみに緊縛プレイは好きだが縛られてはいない。
579 :
名無しのオプ:2007/02/15(木) 20:59:47 ID:6m3pqfX9
僕はラウンジを離れ地下室へ降りた。
地下室の食料庫を見ておきたかったのだ。
勅使河原さんを疑うわけじゃないが念のためだ。
580 :
名無しのオプ:2007/02/15(木) 21:04:02 ID:ZppzZQlc
猫(・・・!田中の奴どこに行くんだ?ついていってみよう・・)
581 :
名無しのオプ:2007/02/15(木) 21:33:55 ID:URFIqFI6
ゆり(あ、猫。猫の後について行ってみようかな)
582 :
名無しのオプ:2007/02/15(木) 21:42:26 ID:3RSc+AYB
田中「いったい誰が犯人なんだ?
もしかして俺が?
いや、そんなハズない!!
俺はやってない
やってないんだ・・・・
クソオォォ!!
疑心暗鬼におちいって頭がどにかなりそうだ
」
/⌒ヽ /⌒ヽ
|/ | /ヽ |
| |」ヽlヽヒ/ |
| |´Д`Vノ |
ノヽ ノヽ 人 ノ
( ソ / \/
\ イ |
\ヽ\__八_ノ
ヽ 人丿
/⌒ / |
|ノ ヽ ノ
`/⌒y っ丿\
| / /⌒i ヽ
/ || / ハ |
ヒ ノ ヽ_ノ ( \_ ハ
しリL_ノ しリリヘ_ノ
583 :
名無しのオプ:2007/02/15(木) 22:07:11 ID:SCzAK7zi
どうにかなりそうな頭で僕は考えた。
>>501 第三の犠牲者
>>502-700 各人の思惑と推理
そうか!遊んでいないで、推理をしなけれ駄目なんだ!
584 :
名無しのオプ:2007/02/15(木) 22:30:08 ID:3rBwNJRH
ゆり「…(あたしのお父さんとお母さんの事故、まさか関係してないわよね…)」
585 :
名無しのオプ:2007/02/15(木) 23:34:16 ID:y1nDFEDD
探偵「そもそも推理の前提となる境界条件があいまいなのではないかね?
そのせいで、各自推理にまで踏み切れないのだよ」
僕「・・・・・・」
もったいぶった口調で探偵が何か言っている。
こういう賢ぶった言い方をするやつほど、逆に馬鹿なのだ。
なんか、こいついい加減鬱陶しくなってきた。
白水晶婦人「とりあえず、手がかりを探すためにもう少し現場を調べてみたら?」
榎木津「ははははは!僕は捜査や推理なんてやらないんだよ!」
・・・どいつもこいつも・・・
586 :
名無しのオプ:2007/02/15(木) 23:56:22 ID:3RSc+AYB
探偵(ひとまず落ち着こう
まず第一の事件のときあの人は何をしていたかだ・・・・)
587 :
名無しのオプ:2007/02/16(金) 02:08:58 ID:ngLHUDJk
探偵の趣味は保護観察処分
588 :
名無しのオプ:2007/02/16(金) 02:48:42 ID:L9timh2/
僕「とりあえず一人一人のアリバイとあり得る動機を推理して、犯人の可能性のある人をあげてみましょう」
猫(じゃあ
>>589頼んだ。)
589 :
名無しのオプ:2007/02/16(金) 10:52:10 ID:BB9R16qt
まず、あの少女は容疑リストから外して良いだろう。ちょっと不気味な所があるが
あんな幼い子に第一の殺人の切断が出来るか?・・・ん?
なぜ犯人は見立て殺人なんかをしたんだろう。普通に殺害するよりも
手間が掛かるしリスクも高いはずなのに。
そうだ!誰が犯人かを考えるには何故わらべうたに見立てたのか考えるべきだ。
理由があるはずた。意味もなく見立てなんて3流小説だ。
590 :
名無しのオプ:2007/02/16(金) 11:31:10 ID:E2q7oi34
見立て…あるいは、連続殺人に見せかけるため?
591 :
名無しのオプ:2007/02/16(金) 16:56:26 ID:Xkl0IjV/
(200レス分の推理っていったい?)
疑問点1
東国原の下半身切断の理由は?
疑問点2 ↓
592 :
名無しのオプ:2007/02/16(金) 17:03:03 ID:9Nh9w4cA
ハッ!そういえば包帯男の藤田とかいう奴はどこへいったんだ?
包帯の中から発見されたのは大阪オヤジだった
じゃあ藤田は・・・?
それとも初めから藤田なんて奴はいなくて、大阪オヤジが藤田の振りをしていた?
包帯をぐるぐるに巻き、改めて藤田として現れる
一体何のために・・・
それとも大阪オヤジではなく、別の人間が藤田で・・・・・・
わからない僕にはわからいよぉおおおおおおおおおおおおおおおおおお
593 :
名無しのオプ:2007/02/16(金) 17:07:13 ID:E2q7oi34
雪女(正体不明)『あと少し…あと少しですべてが終わる…最後に殺すのは…あの人…』
594 :
名無しのオプ:2007/02/16(金) 17:24:25 ID:Pv3vR9t4
疑問点3↓
595 :
名無しのオプ:2007/02/16(金) 18:03:26 ID:E2q7oi34
なぜ第二の殺人ではボウガンを使用したのか。
そもそもあんなかさばるものを、どうやって持ち込んだのか。
なぜ見立てにこだわってつららを使用しなかったのか。
596 :
名無しのオプ:2007/02/16(金) 21:28:15 ID:Xkl0IjV/
僕はあくまでワトソン役だ。では探偵は誰だ?
ギンダイチか?榎木津か?それともオーナー?
597 :
名無しのオプ:2007/02/16(金) 23:21:26 ID:RZFzO39A
(ゆりに一票、皆はどうなのよ?)
また幻聴だ。
598 :
名無しのオプ:2007/02/17(土) 00:38:07 ID:P19XdCwV
(幼女か探偵かな?)
だがそもそも東国原、横山、凍子ら被害者三人のつながりとはなんだ、ということも気にかかる。
599 :
名無しのオプ:2007/02/17(土) 00:51:23 ID:trWfil68
ゆりの「犯人は田中」という言葉も…
600 :
名無しのオプ:2007/02/17(土) 01:01:50 ID:0Viid+7Y
(あっ今思い出した
>>7は俺だ… まさかこんなことになるとはw)
東国原←凍子、横山共犯が一番進めやすい(何がだ)気もするが…だが、何かひっかかる…
601 :
名無しのオプ:2007/02/17(土) 04:39:58 ID:l6qY7Xwf
誰も推理しないのならば、やはり私、銀田一がするべきだろう。
第一の殺人事件の犯人は、横山氏だ。
横山氏が何らかの手段で空室、藤田名義の横山氏の部屋へ東国原氏を呼びだし、そこで殺害。
死体を切断し、東国原氏の部屋へ持っていき、
死体と切断するために用いた道具をを隠す為に吹雪の中へ出ていった。
そして包帯を巻いて別人を装い何喰わぬ顔でペンションに戻ってきた。
これが第一の殺人事件の真相だ。
第二の殺人事件、まずポイントになるのはボウガンの仕掛けられた場所、これは厨房でした。
かなり際どい角度になりますが、扉さえ空いていればラウンジを狙える。
藤田の時の横山氏は単独行動が多かったので仕掛けるのはさして難しく無かったでしょう。
あとはレモネードと、扉を開ける仕掛けさえ上手く出来れば問題有りません。
人間は一度座った席に座りたがる習性がありますから、
一番初めの食事の時の席割りを参考にすれば、狙ったとおりに殺せる訳です。
しかしここで誤算が入った。
先にボウガンを発見した者が居た、彼は即座に横山氏の狙いを看破し、
ボウガンの射角をずらして横山氏自身を射抜くようにした。
あとは横山氏が誰かを殺すために仕込んだ仕掛けが勝手に横山氏を殺してくれる訳です。
ボウガンを発見でき、しかも射角の微調整が出来た人間。
それは、220で一回を調査し、オーナーが地下室へ行ったとき一人厨房に残っていた田中君、
236で田中君を上へ追いやって一人厨房に残ったオーナーの2人だけだ。
彼は、あろう事か横山氏の計画を利用して自分の邪魔者凍子君を亡き者にしようと画策した。
つまり、横山氏が殺したかった第一の被害者と、
計画を乗っ取るために殺す必要があった第二の被害者、
第二の犯人が殺したかった第三の被害者に共通点は、無い!
しかし、犯人は1/2。
私の、第三の犯行の推理で解けるだろう。
602 :
名無しのオプ:
オーナー「銀田一くん
キミは僕を疑ってるのかい?
実は外部犯だったとか誰かが共犯していてアリバイを作ったとかいう線は0か?
そもそもそんなものはただの推測だろ!!
みんな僕は犯人じゃない信じてくれ!」