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書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :
野村胡堂探偵小説全集を読んだ。
短編23作(内ジュブナイル6作)、評論・エッセイ等11篇を収録したものであるが、
特筆すべき著作は見当たらず、読み上げるのが辛いものがあった。
所詮、あらえびすは現代ミステリで名を成した人ではなく、捕物帳等の時代小説の人
であったのだという点を、あらためて痛感させられる結果となったのが残念である。
あえて本書の価値を見出すとすれば、資料的な観点からのみということになろう。
縄田一男氏が、本書をGWに推す作品の1冊に挙げていたが、確かに部厚いし、
まったりと休暇中に読むには最適やもしれぬ。
ただし、これは相当に気の長い暇人であろう(w