横溝正史【貸しボート十三号】

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156書斎魔神 ◆qGkOQLdVas
>由利先生シリーズの大半が横溝作品のメインじゃないことになる。
現状ではこのとおりである。
今では代表作としてすぐに挙がって来るのは蝶々ぐらいである。
>つまり「由利先生シリーズでおなじみ水上の探索・追跡劇」自体がメインの定義から
>外れていると。
戦前の由利先生シリーズを横溝作品のメーンな作としたレスは存在しない。
ただし、江戸湾や大川を繰り返し舞台に使うのであれば、
なぜこれが関西でなかったのかという疑問は生じる。
>「メーン」な横溝作品に関西が舞台の作品がない
従来から指摘しているポイントはこれである。
ハイカラな神戸の町っ子、旧制中学出で当時のインテリでもあった御大には、
「実はわてでんがな」とか言いながら、でかいがま口を持って登場するような
一般的な関西人のイメージに対する嫌悪があったのやもしれぬ。
>関西が「メーン」の横溝作品がない
作品数全体から見ると、これも非常に数が少ないという点が挙げられる。
上記した推理に妥当性を付与する因のひとつとも言い得る。