エラリー・クイーン&バーナビィ・ロス〜PART5〜

このエントリーをはてなブックマークに追加
892書斎魔神 ◆AhysOwpt/w
>それを他の作品も読むつもりかもしれない>>804に勧めたら、
>あとは落穂拾いしかないことになるじゃないか。
落穂拾いは極端な表現だとしても、この配慮なら有りかもしれぬとは思う。
ただし、ええとこ取りでOKなら、前記したとおり通説の「オランダ、エジプト、ギリシャを読破して
国名シリーズは上がり」でよい。
個人的な体験から言えば、おれは国名シリーズ初読時は、
全部創元(井上訳)で、
シャム→エジプト→オランダ→ローマ→フランス→チャイナ→アメリカ→スペイン→ギリシャ
(チャイナとアメリカの間にニッポンも読んでいる)
怪奇探偵小説好きゆえ、シャム→エジプトの順番は個人的嗜好としてOKだとしても、
オランダを読んだ後のローマ、フランスは今いち感大、チャイナは好評もあったので期待した
だけに失望も大きかったが、逆に殆ど期待しなかったアメリカとスペインは、
軽快なアメリカン・ミステリとして楽しく読み終えたものである。
ギリシャはある意味で「ここ=国名シリーズのケツ」で読んで正解だったようにも思う。
なお、国名シリーズを順番に再読というオタ的行為に及ぶのであれば、
訳文の問題はあえて置くとして、統一性がある創元版(井上訳)を推す。
おれは再読は文庫化されていたこともあって全て早川版だが、宇野氏(以下「うの」と略す)、
大庭氏等、複数の訳者によるもののため、キャラ等が作品ごとに印象が異なる感があるのだ。