1 :
名無しのオプ:
「兄さん、どうしても行くのかい?」
「止めるな、我が弟アレキよ。私は行かねばならない」
「止めても・・・無駄なんだね?」
「私はどうしてもこの目で見たいのだ。ロシアン探偵の私を凌ぐと言うジャポニカの名探偵とやらを・・・」
その言葉が発せられると同時にアレキの涙が頬を伝った。
ヒョーが一番見たくなかったアレキの涙だ。悲しみの涙。
ヒョーがアレキの頬にそっと手を添えて、その涙を拭う。
アレキがゆっくりと瞳を閉じると、ヒョーは声に出さず呟いた。
(すまない、そして 愛してる)
アレキの唇をヒョーが塞いだ。
別れのキス。最後のキス。
遠くでタクシーのクラクションが鳴った。
2 :
名無しのオプ:2006/11/11(土) 01:32:22 ID:+0QupKV5
3 :
名無しのオプ:2006/11/11(土) 01:34:28 ID:Cadk7TbM
「起きゅて!起きゅてよ〜!三沢た〜〜ん!」
「う〜ん・・・一発やらせてくれよ。・・いいじゃんよ、へるもんじゃないし・・・・」
「お寝惚けさんにはお仕置きなのゆ・・・・チュ♪」
ここは現代平和国日本、埼玉県越谷市。
そこに若干高校生でありながら、天才名探偵と言われる一人の漢がいた。
その漢の名は三沢光晴。
4 :
名無しのオプ:2006/11/11(土) 01:53:26 ID:Cadk7TbM
光晴は地元の県立方舟工業大学附属高等学校に通っている。
彼を毎朝起しにくるのは隣家に住む幼馴染みの森山緑。
若干8歳にして飛び級で高校へ入学した才女(幼女)だ。
「もう〜、三沢たんは緑がいないと朝も起きられないのら」
「ば、バーロー。俺はひとりでもちゃんと起きられるんだぜ。
今日だってお前に起こされる五分後に起きようと思ってただけなんだぜ」
「はいはいなのら。三沢たんはやればできる子なのらねー」
「ちょ、お前信じてないな〜、とう!」
「きゃ〜、助けてなのら〜」
「────!」
「?・・・どうしたのら?三沢たん」
「いや、なんでもない。それより走ろうぜ。このままじゃ遅刻しちまうぜ」
「はいなのら」
(・・・・・・・・誰かに見られてる・・・)
5 :
名無しのオプ:2006/11/11(土) 02:09:09 ID:Cadk7TbM
(あれがジャポニカの天才中年高校生探偵、三沢光晴か・・・)
光晴を遠くから覗き見る一つの影があった。
そう、ロシアン探偵、ヒョードルだ。
(ほほう・・ただの高校生探偵と聞いていたが、なかなか鍛えられた体じゃないか。
アレキとやったらいい勝負しそうだな)
実はヒョーにはもう一つの顔があったのだ。そう、格闘家だ。
(しかも制服を着用せず下半身に緑のタイツ、上半身は裸・・・。
常に臨戦態勢と言うわけか。おもしろい、実におもしろいぞ!三沢光晴!
挨拶代わりに貴様の腕前、見せてもらおうぞ)
6 :
名無しのオプ:2006/11/11(土) 02:43:44 ID:olbnYl4V
>>3 越谷市民として言わせて貰うが
越谷市にそんな馬鹿はいない
7 :
名無しのオプ:2006/11/12(日) 12:25:38 ID:+8hvb8vn
光晴が校門前に差し掛かったその時
「ようよう、朝っぱらから見せ付けてくれるじゃねーか」
チンピラ3人組が絡んできたのだ。
「幼女と一緒に登校ですってか?」
キメェ!wwマジキメェぜ!!wwwwwwwっうぇww」
「なんなのら!緑は幼女じゃないのら!!」
その時、一人の漢が現れたのだ。
「てめぇら!俺の生徒に何してんだ!!」
「な、永田先生!!」
方舟付属高校教員、永田裕志である。
8 :
名無しのオプ:2006/11/12(日) 12:36:22 ID:+8hvb8vn
「お前らは教室にいきな。こいつ等は俺が指導しといてやるよ」
「永田先生、ありがとうございます」
「永田、ありがとうなのら!」
校門を走り抜ける二人。
「ま、待て!」
追いすがるチンピラを遮る教員永田。
「おっと。てめぇらの相手は俺だよ、俺」
大柄な教員永田にビビるチンピラ達。
「チ、畜生!オイ、三人同時に襲い掛かるぞ!」
「お、おう!」
「どりゃぁああああああああああ!!!!」
「甘いわぁ!!!!」
9 :
名無しのオプ:2006/11/12(日) 12:57:53 ID:+8hvb8vn
一瞬でチンピラどもをのしてしまった永田。この漢の強さ、尋常ではない。
「ふん、話にならんわ」
その時、一人の影が永田の方へ歩み寄ってきたのだ。
「誰だ!」
「ほほぅ、三沢の強さを試すためにチンピラを買収したのだが・・・
これまた面白そうな奴釣れたよのぅ」
「貴様が黒幕か!今更のこのこと出てくるとは、覚悟が出来てねぇとは言わせねぇぞ!」
「いやはや血の気が多い漢だね。実に面白い。一手、手合わせ願おうか」
「いいんだね? 殺 っちゃって !」
「さあ来い!ジャポニカ教員の強さ、我に見せてみよ!!」
戦いの火蓋が切って落とされたその時!!──────
10 :
名無しのオプ:2006/11/12(日) 13:10:12 ID:+8hvb8vn
永田の目の前に、信じられない光景が!!!
なんと、足元にぬこがいるではないか!!!
(このままではぬこが戦いに巻き込まれてしまう!!)
とっさに亀になってぬこを守る教員永田。
その間にもヒョードルの容赦ない蹴りが永田を襲う。
「ふはははははは!!ジャポニカ教員永田!どれほどのものかと思えば!
口ほどにもにも無い!弱い、弱いぞ!!ふははははははは」
ぬこを守る永田を一方的に攻撃する漢、ヒョードル。なんと卑怯な漢なのだ。
その時、遠くから永田を呼ぶ声が!
11 :
名無しのオプ:2006/11/12(日) 14:11:21 ID:+8hvb8vn
「ナガータ、ナガータァ!」
「どうやら貴様の仲間が来たようだな。ここはいったん引くとしよう。バサラじゃ!」
ヒョーが去ったその時、イングリッシュ教員ジョシュが永田を発見した。
「ナガタ!一体どうしたんですカ!?三沢サンにあなたが校門で戦っていると聞き、急いで来たんですガ!
誰にやられたんデス!?あなたほどの戦士ガ!」
その時、永田の懐からぬこの泣き声が。
「にゅ〜、にゅ〜」
「マサカ!ヌコを守るために・・・・ナガタ、あなたは何て心優しき戦士なんダ・・・・」
12 :
名無しのオプ:2006/11/12(日) 14:28:26 ID:+8hvb8vn
一方その頃、ジョシュに永田の事を伝えた光晴は教室で思案していた。
(あのチンピラたち、ポケットから札束が見えたいたな。あれは確かルーブル。ロシアの紙幣か・・・・)
「三沢さん、今日は遅かったじゃないっすか」
光晴の思案を遮る空気の読めない漢。光晴の弟分、ケンタだ。
「そうなのら。三沢たん緑が起こしても中々起きないなのら。まったく世話が焼けるのなのら」
「姉御に起こしてもらってるんすか?三沢さんあんまり姉御に迷惑かけちゃダメっすよ。
言ってくれればいつでも俺が起しに行きますから」
「いいのら。緑は三沢たんの隣に住んでるから仕方なく起こしてあげるのら。
ケンタは遠いから大変なのら」
その時、教室のドアが勢いよく開き光晴を呼ぶ声が聞こえた。
「三沢さん!永田先生が大変なの!」
「─委員長!?」
13 :
名無しのオプ:2006/11/18(土) 03:18:20 ID:1I+oAHew
14 :
名無しのオプ:2006/11/22(水) 16:47:29 ID:wO+hTWnA
15 :
名無しのオプ:2006/11/22(水) 17:11:11 ID:IYzkLSia
ところで三沢さんって誰?
プライドかK−1の人?
大晦日試合する?
16 :
名無しのオプ:
参加する必要も無い