ガンッ
痛いっ!!後頭部に強い衝撃を受け、ぼくはそのまま倒れた。
「透っ!!」
真理の悲鳴が上がる。
誰だ?
見上げると黒い手袋が真理の首のあたりにあった。
ドサッ!!何か薬のようなものを注射された真理が倒れ込んだ。
「・・・・ま・・・り」
ぼくは必死になって真理の身体に近づこうと這いずった。しかし、ある人物に阻まれる。ぼくを殴ったのは・・・
それはあの『田中さん』だった。
帽子に黒いコート、手袋、そしてマスクにサングラス。
誰かが田中さんに変装した?これが真理の心配してた犯人なのか?
ぼくは・・・ぼくたちは殺されるのか・・・・?恐怖が身体を駆けめぐる。
ぼくの口に何かが押し当てられた。黒い手袋の内側に白いガーゼのようなものを見た。これは・・・。たぶん・・・何か麻酔の一種だ・・・。
そして、それきり、ぼくは意識を失った。
午後5時半
目が覚めると船室にいた。身体も縛られているわけではない。
生きているのか・・・?時計で時間を確認する。屋敷を出て既に3時間は経過していた。
「もう、こんな時間か・・・。はて何してたんだっけ?」
ぼくは周りを見回す。すぐ隣で真理が倒れている。
「真理っ」
ぼくは急いで真理を抱きかかえた。
「よかった。生きてる」
息はしている。眠っているようだ。
そうだ!!ぼくたちは『田中さん』に襲われた。それは恐らく誰かが変装した姿だったと思う。
コート姿のうえ、倒れていたせいで実際の身長もはっきりとは分からない。
だけど生きている。良かった。
どうして、犯人はぼくたちを殺さなかったんだろう・・・?
香山さんの持っていた斧も近くに転がったままだ。
とりあえず、急いで犯人を見つけないと・・・。
A、真理の服を冷静に脱がす。
B、真理にキスをして起こす。
C、真理にぶっかける。
D、真理の身体を揺すって起こす。
E、目覚まし時計を使った。
719 :
名無しのオプ:2007/04/13(金) 22:37:35 ID:igMDoy3R
720 :
名無しのオプ:2007/04/14(土) 06:36:21 ID:rtli+Jv8
>>719 どれにしようか非常に悩んで別の人にお任せしようと思ったら、無難に一番まともなのを選んでくれて一安心。
いや、別のストーリーで雪に埋もれた河村さんの服を脱がせてて「?!」と思ったら、
単に心音を確認しただけというオチもあったので、
いかにもバッドになりそうな選択肢でも逃げ道が隠されてるのかなって。
721 :
名無しのオプ:2007/04/14(土) 14:07:50 ID:ThsLzYSI
前は選択肢選ばれてから話考えてたしなぁ。今回は大筋があるから窮屈かも知れないんで・・。
>>718のD
「真理。真理」ぼくは真理の身体を揺すって、呼びかけた。
「……う、う」
良かった。目が覚めたみたいだ。
「…透?どうしたの」
真理は後から、注射を刺されたから、何が起こったのか理解してないんだろう。
「どうやら、襲われたみたいだ。気絶させられた」
「…誰に?」
「・・・・・田中さん。田中さんの格好をした人にだ。変装してたんだ」
あの黒いコートと帽子にマスク。
「つまり、誰に襲われたかまでははっきりとは分からない」
「そう…」
真理はゆっくりと立ち上がり、かなり落胆した様子で、船室を出て行った。
「犯人が誰かまで分からなくて、落ち込んでるの?」
「…」
追いかけたぼくが真理に聞いてみると、真理は首を横に振った。
「いいえ。時間が経ちすぎたの…。もう…」
もう・・・既に誰かが殺されているかも知れない・・・・。
日は傾き、もう少しで夜を迎えることになる。
何かが反射した。ネームプレート?
「○×病院 看護士 河村亜季」
看護士と書かれた部分までは共通になっている台紙のようで、下は個別の名前のシールが貼ってある。
名前の下にも病院名。ファミレスとかと同じか。
確かこれは昨日見た河村さんの鞄にあった物と同じ形だ。
「真理、これは?」
「ええ。そうね」
真理に見せても反応は薄い。もうそれが何を意味するのかか分かっているようだ。
「とにかく屋敷に戻りましょう」
「うん」
ぼくたちは今度はゆっくりと歩いて帰る。帰り道は無言だった。
屋敷にたどり着くと、応接室で啓子ちゃんを除く全員が眠らされていた。
真理と同じように、身体を揺すって起こす。
起こした全員がぼうとした表情で、意識がはっきりするまで少し時間がかかった。
「叔父さん。誰に襲われたんですか?」
「・・・いや。分からない」
「私が入れたお茶に何か睡眠薬でも入っていたようなんですよ」
今日子さんが申し訳なさそうに、うつむく。
正岡さんの死体を見たショックからは立ち直っているようだが、かなり辛そうだ。
「啓子は?」
同じく辛そうな、可奈子ちゃんが聞いてきた。
「まさか啓子が殺されたんじゃ・・・」
口に手をあてて、気持ち悪そうにした。吐き気を感じているんだろう。
ぼくは急いでトイレに行き、水を汲んでくることにした。
トイレで誰かが倒れていた。
啓子ちゃんだ。
「しっかりしろ。おい」
ぼくは啓子ちゃんを何とかゆすり起こそうとした。
息はしているから、生きているんだろうが、何か他の人間より生気が少ない気がする。
原因はすぐにはっきりした。
床に少し血がついていたからだ。ぼくと同じように啓子ちゃんは殴られて気絶させられたんだろう。
「・・・うう。透さん?」
「大丈夫か?しっかりするんだ!!」
「どうしたの?透」
トイレに真理がやってきた。
「啓子ちゃんはここで襲われたらしい」
二人で啓子ちゃんに肩を貸し、応接室まで運んだ。
残念ながら、ぼく一人では啓子ちゃんを運べない。
「みんなと同じようにお茶を飲んでたんだけど、みんなが何か急にうとうとし始めて、眠ったから。私はお手洗いに行ったの」
啓子ちゃんに話を聞いてみる。お菓子を食べたり、物をがぶ飲みするせいで睡眠薬の効果が薄いのだろう。良いことなのかな。
「誰に襲われたかはっきりしない?」
真理が啓子ちゃんに尋ねる。
「田中さん!!あたしが洗面台で手を洗ってたら、影を感じて・・・。それで・・。そうだわ。
あたしの真後ろにトイレの鏡にゲームの田中さんが映ってた!!!コートのボタンを上までしっかり閉めてた!」
肌の色も分からないか・・・。
「正岡さんじゃないのよね?」
可奈子ちゃんが聞いてきた。可奈子ちゃんは正岡さんの死体を直接見てないから、そんな疑問を感じるのだろう。
「正岡さんではないわ」
「とにかく美樹本さんや俊夫くん、香山さんも心配だ」
小林さんは美樹本さんたちが危険な目に遭わされる可能性があることを自分のせいだと思ってるんだろう。
キヨさんの自殺によって安全だと思ってしまった自分の言動を悔いているのだ。
「叔母さん。お茶の睡眠薬ってどうやって入れたか分かる?」
「ごめんなさい。私がしっかり確認しなかったから・・・」
「冷蔵庫に大きなペットボトルのお茶があって、あれを使ったんだ。使い差しだったけど大丈夫だと思って」
「氷は無かったの?」
「ああ、製氷器に氷は無かった。だから、仕方なくそのまま飲んだんだ」
そう言えば、昨日あれだけあった氷が今日は空だったのを朝確認した。
「俊夫さんたちを探さないと」
「ええ」
屋敷の中を一通り見回ったが、特に怪しい人物は見つからなかった。
ぼくと真理、そして、今度は小林さんも一緒に3人を捜索することになった。
屋敷には今日子さん、啓子ちゃん、可奈子ちゃんの3人が残り、応接室を内側から閉めさせ、ぼくたち以外の誰かが来ても絶対に開けないように伝えた。
「大丈夫なの?今日子さんやあの二人の誰かが犯人だったら?」
ぼくは真理に聞いてみた。その可能性は全くないのだろうか?誰かが嘘をついてたら。
「それなら、もう殺されてるでしょ。眠らせた時に」
言われてみれば・・・それもそうだ。昨日の晩ご飯の毒といい、ぼくの疑問はちょっとずれているのかも知れない。
「どこが怪しいんだ?」
もう6時を回り、急がないと真っ暗になってしまう。
「さっき、ハーバーから戻るときに丘を通ったら、人が動いているのは見なかったわ。襲われるとしたらどこかしら?」
「みどりさんを探すなら・・・」
A、「三日月館だ」
B、「湖の小屋だ」
C、「ハーバーだ」
726 :
名無しのオプ:2007/04/14(土) 16:00:00 ID:Yrny9Q+w
B
>>726 「湖の小屋だ」
真理が頷いた。
「みどりさんは島の外へ出て行くわけ無いし、犯人が何かを隠すには絶好の場所だと思うの。いえ、待ち伏せしていた可能性もあるわ」
小屋で待ち伏せして、美樹本さんたちを襲う。ぼくたちがハーバーに向かった時に追いかけて、眠らせる。
そして、屋敷に戻り、小林さんたちを眠らせた・・・。
時間なら十分に余裕がある。
だけど、ぼくたちが殺されなかった理由は何だ?犯人は誰を殺したかったんだ?
「よし、急ごう」
小林さんが先陣をきって走り出した。
小屋までの距離はそう遠くない。
ゴンゴン
何か聞こえる。小屋の方だ。
「ーーーーーー」
声のような物が、叩く音に入り交じる。
「誰か〜助けてくれぇ〜わしら閉じこめられとるんや〜」
「お〜い。誰かぁ〜」
ガンガンッ
香山さんと美樹本さんの声だ。
「透」「うん」
真理と目を合わす。急いで小屋の前に向かった。
「大丈夫ですか?」
小屋の外から声をかける。どうやら外開きの扉の左右の隙間はほとんどない。
指すら全然通せそうにない。
扉を正面から見ると、真ん中に鉄パイプが掛かっていた。鍵代わりか?
扉の前の横向きの凸状の金具には鉄パイプが通されている形だ。
右側の方が少しはみ出て長いものの、閉じこめるつっかえとしては十分な役割を果たしている。
鉄パイプの直径は、金属の留め金の横の長さとほぼ同じで、パイプ自身は下に降りて、上には何も無かった。
金属の留め金はそれぞれ左右の扉2カ所の計4カ所だ。鉄パイプの左部分は一番左の留め金の左端から少し右の部分で止まっていた。
その理由は一番左の金具の底の左部分が上の方にかなりねじ曲がっていたからだ。実際の形状はおそらく他の物とは変わらない。本来ならストッパーの役割か?
横から見ると、上下の長さは約20cmほどで横部分の長さと鉄パイプの直径は6cmほどだった。
つまり横から見た場合、縦20×横6cm程の空洞があるわけだ。
正面から見た面部分は、縦が20×横10cm程度で意外としっかりしている。
(横から見ると扉に金属の[状のものが付いていて、外から閉める場合、本来ならちょうど良い大きさの角棒で閉めるのが鉄パイプが刺さって閉まっていた)
「ああ。何とかな。誰かに襲われて閉じこめられた」「わしもや」
グチャ
何か地面が柔らかいと思ったら、下が少し濡れていた。何だろう?
「ちょっと大変なんだ。開けてくれないかな?」
美樹本さんが言った。
「すいません。今開けます」
大変?何だろう?
それに俊夫さんはどこへ行ったんだろう?一緒にいないのか?
A、小屋の扉に頭突きをかます。
B、鉄パイプを抜いて普通に開ける。
C、窓の方に回ってみる。
729 :
名無しのオプ:2007/04/14(土) 20:24:52 ID:Eo639e3h
Cで
>>728のC
ぼくは窓の方に回ってみた。
ヒビが入り、薄汚く変色しているが、結構がっしりとしている。
中に鉄格子が入ってるから、内側からは割れそうにない。
鉄格子がある以上、窓を割っても、意味がないだろう。
窓は開いてない。上下に開閉式だが、なぜか鍵がかなり昔に溶接されているようで、開かないみたいだ。
「ダメだ」
後にいた真理に言った。小林さんも覗き込む。
「ねぇ、あれ俊夫さんじゃないかしら?」
「えっ」
ぼくは気付かなかったが、右奥の方に一人の人物が座っていた。顔は下を向いている。
俊夫さんが何かボールのようなものを抱えていた。
「あれって、もしかして…」
真理が青ざめ、震えながら言った。
「うん。やられたんだ。あれはみどりさん・・・」
俊夫さんが抱えていたのはみどりさんの首だった。真っ白に変色して、まるで凍死しているかのようだ。
「…うう」
真理が口許をおさえ、嗚咽を漏らす。
「大丈夫か?真理」
「…ええ。透、窓はダメだから扉を開けましょう」
「うん」
窓の中を見ると香山さんが手でバツを作り、扉の方を指さし、何か口をパクパクさせている。
「多分、早く開けろって言ってるんだ」
「行きましょう」
ぼくたちはふたたび正面の扉に回り、ぼくが鉄パイプを抜いた。
ひんやりとした感触がした。水がついている。
731 :
名無しのオプ:2007/04/14(土) 23:38:09 ID:mAlOOTpI
支援
小屋の扉は香山さんと美樹本さんが一気に押し開けた。
「大丈夫でしたか!?」 「いや、殺されるかと思ったよ」
美樹本さんが安心したような表情になる。
「ほんまに。わしも夏美の声が聞こえよったわ」
三途の川をわたりかけた訳でもあるまいし。
「それで、俊夫くんは?」
小林さんが二人を押しのけて、座り込んでいる俊夫さんの所へ行った。
「・・・・・ああ、オーナー、これ、家内です」
俊夫さんが薄気味悪くにやりと笑う。
「俊夫くん!!しっかりするんだ!!」
小林さんが俊夫さんの肩を揺すった。
「・・・オーナー、みどりがどこにいるか分かりましたか?ここにいたんですよ」
完全に我を見失っている。みどりさんの首を抱えたまま、目はうつろだ。
「俺たちが篠崎君を見つけた時から、終始あの調子でね・・・」
「女房を失ったばかりのわしにも気持ちは分かる」
香山さんは心底、俊夫さんに同情している様子だった。
「その、みどりさんの首はどこにあったんですか?」
真理が俊夫さんから目をそらしながら美樹本さんに聞いた。
「ああ、あの奥のドラム缶の中だ。氷がたくさん詰まっててね。家庭用のブロックアイスくらいの奴だ」
美樹本さんが、小屋の奥の方を指さした。材木や鉄パイプ、薄いベニヤ板などが、立てかけてある前に古いドラム缶が立っていた。 人一人は十分に入りそうだ。
「氷?」
製氷器にあった奴だろうか?全部詰めればちょうど同じくらいの量だけど。
「俺たちがここに来たときには、床に何個か転がってたな。今は溶けて、あのドラム缶の中にあるだけさ」
「風見鶏、寒い、寒いと〜」
真理がメモを開きながら、声に出した。わらべ唄か・・・。
「俊夫くん!!俊夫くん!!」
ひたすら俊夫さんを呼ぶ小林さんの横を通り過ぎ、ドラム缶の中を覗く。確かに氷が残っている。
そして・・・。 女性の首から下の部分があった・・・・。昨日の服そのままだ。
肌色のつめ、白い指先には恐らく俊夫さんが送ったであろう指輪がはまっていた。
服に染み込んだ血の跡が生々しい。ここで殺されたのは間違いないだろう・・・。 ドラム缶から動かしたような痕跡は見当たらない。
ぼくは真理に見たままを伝えた。
「そう…」 とだけ口に出した。
733 :
名無しのオプ:2007/04/14(土) 23:40:38 ID:mAlOOTpI
紫煙
パシンッ
小林さんが俊夫さんを叩いた。
「オーナー・・・・。俺は・・・・。みどりは・・・・うぁぁぁぁぁぁぁ」
どうやら小林さんのおかげで立ち直れそうだ。俊夫さんはそのまま泣き崩れた。
「しっかりしろ。君は生きるんだ。何があっても」
「・・・・・はい」
俊夫さんは小林さんの言葉に頷いた。
「みどりさんはそのままにしておきましょう。島から出たら必ず、弔いましょう」
真理が俊夫さんに言葉をかける。それは完全に優しさに満ちていた。
ぼくと美樹本さんがドラム缶からみどりさんの首から下部分を出して、ベニヤ板や角材で簡単なベッドを作り横にした。
首は俊夫さんがみどりさんの切れた部分近くに置いた。
ぼくたちは小屋を閉めた。鉄パイプを通し、内側から開けられないようにしたのに特に理由はない。
ただ、そうしたかっただけだった。
735 :
名無しのオプ:2007/04/14(土) 23:41:32 ID:mAlOOTpI
試演
外は既に暗くなり始めていた。
「おや、あれは?」
小林さんが何かに気付いた。少し離れた崖の方に田中さんの帽子が置いてあった。
来るときからは背中側だから気付けなかったんだろうけど、変な場所にあるもんだ。
「ちょっと見てみましょう」
美樹本さんが、崖の方面へと歩いていく。ぼくたちも後を追った。
「やられたな・・・。まさか、こんな事だったとは・・・」
美樹本さんがため息をつく。
「ええ、事件は全て終わりました。こんな最悪の形で」
真理が言った。
ぼくたちが覗き込んだ崖の下には、一人の人間が横たわっていた。
手を真横に広げ、身体部分は不自然にもりあがった感じがする。
服は真っ黒いコート。田中さんの服装で、黒い手袋を身につけていた。
そして、帽子とサングラス、マスクをはずしたその顔は・・・。
河村さんだった。その顔は血で染まっていた。そしてきっと、その手は・・・・。
事件は終わったのだ・・・。
737 :
名無しのオプ:2007/04/14(土) 23:45:30 ID:mAlOOTpI
…まだ続く?
終、が出てないけど
738 :
名無しのオプ:2007/04/15(日) 05:23:16 ID:BXx5Yk76
これで終わりだったら、河村さんは目的を果たしたので自殺って事でいいのかな?
事故じゃむなしすぎるし、誰かに突き落とされたのならまだ話は終わらないし。
みどりさん以外を殺した犯人や動機(一人は間違いだけど)も不明なままだけど。
もしこれで終了なら、出来れば途中から再開して完結編も読みたいです。
739 :
738:2007/04/15(日) 06:23:34 ID:BXx5Yk76
もう一度一通り読み直してみたら、正岡さんを殺害した理由は出てましたね。
あと、犯人は終わったら外国に逃げて別に自殺をするつもりはなかったという事も。
みどりさんはいつどこで殺害されたのか謎なのだけど、地下水路を使って運んだのかな?
>>737 長くなるから休憩、とかでは?
>738氏
正岡を殺した理由に関しては間違い殺人だと思われ
遺書に関しては頭から疑ってかかるべきかと
だから、考えないといけないのは、ミッキーを殺したかった理由
まあこれは解決編を待たないといけないんだろうな…
きみどりさん殺害はやっぱり地下水路かなぁ…
一晩で(ミッキーのつもりだけど)正岡を殺し、きみどりさんと氷を小屋まで運ぶ、
となると複数犯も考えてみる価値がありそう
複数犯なら夏美殺害のところでも色々トリック練れそう
組みそうといえば…加奈子と啓子?
そういえば啓子だけ寝てなかった……
741 :
名無しのオプ:2007/04/15(日) 10:54:31 ID:LwqcU3FH
続きはあるでしょ。それにしてもペース速いな。すらすら読めるし。すごいよ。
742 :
名無しのオプ:2007/04/15(日) 12:43:57 ID:d4WgV99p
743 :
名無しのオプ:2007/04/15(日) 13:10:05 ID:BXx5Yk76
>>740 うん、正岡殺害の理由は部屋を交換した事による間違いだってのは犯人の回想で分かった。
ミッキーに関しては、自分を事故に遭わせたと思われる中から絞って一番怪しそうだったから?
そういや透の部屋にあった事故の切り抜きだけど、真理の部屋にはなく、他の人物の部屋にはあったかどうかすら不明。
「あの日」に車を運転してた人の部屋にだけ置いて、反応を見たのかな?
そうでない真理たちまで最初は殺すつもりだったのは、証拠隠蔽などの共犯の可能性もあるから?
744 :
名無しのオプ:2007/04/15(日) 13:34:23 ID:d4WgV99p
疑問は全て解消されるよ。あることが可能だったたった一人の人間(犯人)を指摘した上で。
745 :
名無しのオプ:2007/04/15(日) 14:17:37 ID:4nV1ivn+
複数犯説は違ったか…
ではこっちは埋めますか
746 :
名無しのオプ:2007/04/15(日) 14:31:56 ID:BXx5Yk76
じゃ埋めついでに他の疑問も。
続きを読めば分かる事なので、書き主さんはレスしてくれなくてもいいです。
あ、
>>743の最後で書いた共犯ってのは今回の事件ではなく、ひき逃げの方ね。
でも自分も今回の事件は複数犯だと思ってたけど。
単独犯なら、河村さんは他殺ではなく自殺か事故なのかな?
747 :
名無しのオプ:2007/04/15(日) 14:34:36 ID:BXx5Yk76
あとは透が開かずの間に貼ったシールか。
あれは、みんなが開けた時までシールははがれず、
犯人は扉を一度も開けずに犯行を行った事を意味する?
もちろんお札が破られてたのはダミーで。
748 :
名無しのオプ:2007/04/16(月) 06:42:08 ID:qfm+AVgg
新スレでの続きを読むちょっと前からもしかして・・・と思ってたけど、
河村さんに関しては本作かま1とかま2〜3でのトリックというかひっかけを使った可能性もあるんだね。
やっぱりつい先入観を持って読んでしまうよなあ。
749 :
名無しのオプ:2007/04/17(火) 01:23:32 ID:Xc4E2awI
スライド錠って磁石で動かせるよな…?
750 :
名無しのオプ:2007/04/23(月) 01:41:37 ID:LF8ZP5Bx
このスレ埋めるの?
埋めにちょっと短編でも。間に合うかな…。
「……うっ、いててて…ここは?」
辺りは薄暗く、前がよく見通せない。
知らない場所だが雰囲気からしておそらく地下室のようなところだろうか。
ぼくはとりあえず状況を整理するため記憶遡らせてみることにする。
…そう、たしかぼくは大学の休みを利用して、ガールフレンドである真理と一緒にスキーに行って…それから、それから……。
そうだ。ペンションに泊まることになっていたんだ。
そして真理の叔父さんでもあるオーナーの小林さんに手厚く持てなされ、
夕食の時間までに、着替えを済ませようと自分の部屋で厚着の服を脱いでいたところを、いきなり後ろから誰かにガツン、と殴られたのだ。
着替えていたとはいえ背後の気配に気づかないとは…なんて不覚だ。
「お目覚めのようだな」
どこからか低い、男の声がした。
「誰だ、あんたは」
姿が見えないが恐怖はなかった。それよりズキズキと痛む後頭部が不快さを募らせていた。
「オレかい?オレは―――」
そいつは無機質な声で言った。
A:「田中一郎だ」
B:「強盗犯、ってやつかな」
C:「かまいたちさ」
D:「夢だ」
E:「お前の創造のつかないものだ」
753 :
名無しのオプ:2007/04/23(月) 20:53:19 ID:woF8zkBy
あと4kじゃきつくない?
Cで
>>752続き
C:「かまいたちさ」
「か、かまいたち…?」
「そうさ」
そう言うと同時に、突然天井からパッ、と明かりがついた。
「うわぁっ!…あ、あ……!」
一瞬で、体が凍りついた。
その部屋の辺り一面が、真っ赤な血に、夥しく染まっていたのだ。さっきから鼻ついていた鉄の臭いも、これだったのだ。
しかもそれだけじゃない。部屋にはその元となった人間の首、体、腕、足。
それらが物言わぬオブジェクトのように所々に転がっていた。
「『かまいたち』。聞いたことはないか? 何もないところで突然切り付けられたりする。
世間ではそれを鎌を持ったイタチの仕業だの何だの言われているが、オレはまさにそのイタチ、というわけだ。
まぁもっともオレは鎌なんか使っちゃいない。空間において部分的に真空状態を発生させあらゆる物体を切り裂く。それができるのさ」
何でもないように言ってるがこいつの言ってることには真実味があった。
転がっている体の切り口は、包丁なんかで切るよりすっぱりと、真っさらだったのだ。と、思うと同時に不安が沸きあがった。
「ま、真理は……!真理はどこだ!?」
相変わらず姿の見えない相手にぼくは怒鳴った。
「真理?どの女だったかな。…ああ、そこに転がってる女じゃないか?」
……見たく、なかった。認めたくない思いと事実。しかしそれは、どうしたって事実の方が絶対なのだ。
横たわっている真理は、体を深く切り裂かれ、その肌を白くさせていた。そしておそらく、もう、息をしていない。
「うあああああああ!!」
ぼくは手近にあったモップを掴むと、それを滅茶苦茶に振り回した。
「ああ無駄無駄。オレは妖怪だからな、実体はないんだ」
「何故だ? なんで殺した!? そして…なんでぼくは生きているんだ?!」
その理由を、どうしても知りたかった。
と、いったところでそろそろ容量限界のようです(やっぱり無理があった;)
まぁ元々埋めが目的なので終わりか…もし希望があれば次スレで書きます。
755 :
名無しのオプ:2007/04/24(火) 20:25:28 ID:iGsY1RBc
妙な所で止まっちゃったなw
まあ…乙彼
756 :
名無しのオプ:2007/04/24(火) 20:55:03 ID:Dp1szT77
続きがすっごい気になるので、ぜひ続きを。
757 :
名無しのオプ:2007/04/25(水) 00:54:15 ID:MnHD0vAO
一応続きは書いたけど…次スレはとても自分が書き込める流れじゃないし…。
もう少し保管しときます。
759 :
名無しのオプ:2007/04/26(木) 16:53:57 ID:ErcmwbbF
じゃあ、次スレの流れが一段落したらお願いします。
個人的には別の話の同時進行も大歓迎なのだけど。
未完で中断してる話の続きも書き込んでもらいたいくらいだし。
760 :
名無しのオプ:2007/04/26(木) 21:23:29 ID:BWv3/KRO
他の書き手さん達も
>>758さんみたいに様子を見てるのかもな。
今のもかなり面白いけど、とうとう解決編まで来ちゃったし、
それが完結しても、中断してた書き手さん達が現れてくれて
どんどんスレが伸びるだろうなと今から期待しまくり。
ホントに自分の駄作は気にせず続きを激しく希望。本当は人のが読みたいだけなんで・・。
762 :
名無しのオプ:2007/04/27(金) 01:21:50 ID:lvSinUgI
他の書き手さんも今の三日月島編を楽しんでるのでは
763 :
名無しのオプ:2007/04/27(金) 14:53:25 ID:YNxTlazt
こうシリアスな展開が続くと、モップで何度も何度も〜が見たくなるw
764 :
名無しのオプ:2007/04/28(土) 01:26:25 ID:zk0rM4TG
>>763 透が身体を張って何度も何度も頭突きかましてるじゃないかw
765 :
名無しのオプ:2007/05/03(木) 20:21:56 ID:+CgwfD9z
そろそろ埋めよう
766 :
名無しのオプ:
よく花が咲いてる梅の木の下には死体が埋められてる
と書こうとして桜だった事に気づいたw